JP4438664B2 - 無電極放電灯点灯装置、および照明器具 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置、および照明器具 Download PDF

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Description

本発明は、無電極放電灯点灯装置、および照明器具に関するものである。
従来の無電極放電灯点灯装置として、図7に示すものがあり、所定周波数で交互に導通状態及び非導通状態となる交番極性の電流を発生させる2個のスイッチング素子S50,S51を備えるインバータ回路を構成する分岐回路部50と、誘導性手段、容量性手段および誘導コイル53、無電極放電灯Laを備えて分岐回路部50に結合している負荷分岐回路部51と、スイッチング素子S50,S51を所定周波数で導通状態又は非導通状態にし、誘導性手段及び容量性手段を有する共振回路を備え、かつ、分岐回路部50に結合した制御回路52と、分岐回路部50、負荷分岐回路部51、制御回路52を接続した変成器T50と、直流電圧源Vと、調光手段BLと、計時回路TCとを備える。
制御回路52は、分岐回路部52a,52bから構成されて、負荷分岐回路部51の誘導コイル53へ印加する電圧を制限する手段を備えている。この電圧制限手段は、制御回路52内の共振回路に結合するとともに、周波数依存性インピーダンスであるインダクタL50と制御電極を具備した半導体素子Tr50の直列配列を備え、半導体素子Tr50のインピーダンスは制御電極の電位に依存して変化する。また、分岐回路部52bは半導体素子Tr50の制御電極及び負荷分岐回路部51に結合している。
そして、この負荷分岐回路部51が、放電ランプLa間の電圧に依存する制御電極の電位に影響を及ぼすことで、誘導コイル53へ印加する電圧を制限している。(例えば、特許文献1参照)
また、放電灯を確実に始動し、かつ点灯を維持するために、インバータ回路のスイッチング素子がターンオフする瞬間のスイッチング素子を流れる電流を検出し、この検出値に基づいて動作周波数を制御する無電極放電灯点灯装置も提案されている。(例えば、特許文献2参照)
特開平6−188091号公報 特開2001−118695号公報
無電極放電灯点灯装置は、無電極放電灯点灯時に高効率となるように回路を構成することが求められる。無電極放電灯点灯装置の誘導コイルは、無電極放電灯の点灯時にはプラズマによる抵抗成分が付加され、誘導コイルのインダクタンス成分による誘導コイル電流の位相遅れは緩和される。一方、無電極放電灯の始動時には、プラズマが存在しないため、抵抗成分は殆ど付加されず、誘導コイルのインダクタンス成分による電流位相遅れはほぼ90度になる。このように、無電極放電灯の始動時と点灯時とで誘導コイルのインダクタンス成分による誘導コイルの電流位相遅れの量が大幅に変化する。対して、電極を具備した有電極放電灯の点灯装置においては、誘導コイルがなく、放電灯の始動時と点灯時とでは抵抗成分の変化のみが発生するので、電流位相遅れは生じない。
上記のような無電極放電灯点灯装置においては、無電極放電灯点灯時に高効率となるような回路構成が求められるため、点灯時にインバータ回路のスイッチング素子を流れる電流の位相差は、一般に60度以内に収まるように設計される。電流位相差が大きいと、スイッチング素子から負荷側をみたインピーダンスの力率が低下し、同一出力電力を与えるために必要な入力の電圧値、電流値が増大し、スイッチング素子のストレスを増大させる。例えば、無電極放電灯の始動時においては、無電極放電灯にプラズマを生じさせるため、誘導コイルに高電圧を発生させる必要があり、適切に設計された無電極放電灯において、この値は1000V以上となり、この電圧を誘導コイルに発生させるために誘導コイルに大電流を流す必要がある。
つまり、始動時の誘導コイルの電流位相遅れは点灯中の電流位相遅れよりも大きく、図8(a)に無電極放電灯の点灯時にインバータ回路のスイッチング素子を流れる電流波形、図8(b)に始動時にスイッチング素子を流れる電流波形を示すように、始動時は誘導コイルに大きな電圧を印加するために点灯時よりも電流値を大きくする必要がある。
このように、始動時には、電流位相遅れが大きく、電流値が大きい電流を誘導コイルに供給するため、始動時においてインバータ回路のスイッチング素子のストレスは大きなものとなり、電流容量が大きいスイッチング素子が必要になる。
また、無電極放電灯の点灯時の回路効率を高めるために、誘導コイルを含めた電子部品での損失を小さくすることが求められ、始動時にスイッチング素子からみた負荷の共振の鋭さは高いものになる。このため、スイッチング素子を流れる電流は電子部品のばらつきの影響を受けやすくなる。また、スイッチング素子を流れる電流と、誘導コイルに生じる電圧との関係が大幅にずれる可能性がある。この現象は、特に、誘導コイルとスイッチング素子との間に電子部品を並列に挿入した場合に顕著となる。
このように、誘導コイルに電圧を発生させる場合に、部品のばらつきによってスイッチング素子に流れる電流が過大になり、最悪の場合、スイッチング素子が破壊する恐れがあり、信頼性の低下、短寿命化の原因となっていた。またスイッチング素子の破壊を防ぐために、容量の大きいスイッチング素子や、ストレス耐性の高いスイッチング素子を用いる必要があるが、装置の高コスト化、大型化を招いていた。
また、スイッチング素子に大電流が流れる始動時の電流制御には、スイッチング素子のストレス低減のために短時間に行うことが求められ、且つ点灯時の電力制御には、無電極放電灯のちらつきを感じないように制御することが求められる。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、点灯時の電力制御は無電極放電灯のちらつきを感じないように制御でき、始動時の電流制御はスイッチング素子のストレス低減のために短時間に行うことができ、且つ安価、小型で信頼性を向上させた無電極放電灯点灯装置、および照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、無電極放電灯近傍に巻回される誘導コイルと、直流電圧を出力する電源回路と、少なくとも1つのスイッチング素子を有して電源回路が出力する直流電圧を高周波電圧に変換して誘導コイルに出力するインバータ回路と、無電極放電灯が点灯するまでの始動時にスイッチング素子を流れる電流を検出する始動時電流検出手段と、無電極放電灯の始動時にスイッチング素子を流れる電流を制限する電流制御手段と、始動時電流検出手段の出力を電流制御手段に伝える始動時電流伝達手段と、無電極放電灯の点灯時に前記スイッチング素子を流れる電流を検出する点灯時電流検出手段と、無電極放電灯の点灯時の電力を制御する電力制御手段と、点灯時電流検出手段の出力を電力制御手段に伝える点灯時電流伝達手段とを備え、電流制御手段は、始動時電流伝達手段を介して入力された始動時電流検出手段の検出信号に応じてスイッチング素子を流れる電流を制限し、電力制御手段は、点灯時電流伝達手段を介して入力された点灯時電流検出手段の検出信号に応じて無電極放電灯の点灯時の電力を制御して、始動時電流伝達手段の時定数は点灯時電流伝達手段の時定数より短いことを特徴とする。
この発明によれば、点灯時の電力制御は、無電極放電灯のちらつきを感じないように長い時定数で滑らかに行い、始動時の電流制御は、スイッチング素子のストレス低減のために短い時定数で短時間に行うことができる。さらに、点灯時と始動時とで誘導コイルの電流位相遅れが大きく異なり、始動時に誘導コイルに大電流を流す必要があり、始動時の共振の鋭さの値が高いという特性を持つ負荷であっても、無電極放電灯の始動時に部品のばらつき等の影響でスイッチング素子に流れる電流が過大となることを防ぐことができ、安価、小型で信頼性を向上させることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記始動時電流検出手段と前記点灯時電流検出手段とを同一回路で構成し、前記電流制御手段と前記電力制御手段とを同一回路で構成し、前記始動時電流伝達手段と前記点灯時電流伝達手段とを並列接続して、始動時電流伝達手段の入力に対する出力の比は、スイッチング素子を流れる電流が小さいときよりもスイッチング素子を流れる電流が大きいときのほうが大きくなることを特徴とする。
この発明によれば、各部の共用化を図ることで、無電極放電灯点灯装置を小型、低コストに構成することができる
請求項3の発明は、請求項1または2において、無電極放電灯の始動時にスイッチング素子を流れる電流がしきい値を超えると計時動作を開始し、計時時間が所定時間を経過すると、前記電流制御手段への出力を所定状態に変化させるタイマー回路を備え、前記電流制御手段は、タイマー回路の出力が前記所定状態に変化したときにスイッチング素子を流れる電流を制限することを特徴とする。
この発明によれば、始動時に一定以上のスイッチング電流が流れる時間を制御することができ、スイッチング素子に長時間のストレスがかかることを防ぐことができる。また、一度の始動で無電極放電灯が点灯しない場合は、一定時間後にタイマー回路の出力を変化させることで再び始動を試みることができ、スイッチング素子へのストレスを低減させた状態で、始動性を向上させることができる。
請求項4の発明は、請求項3において、前記タイマー回路は、無電極放電灯の始動時にスイッチング素子を流れる電流がしきい値を超えると計時動作を開始し、スイッチング素子を流れる電流の大きさに略反比例する時間が経過すると、前記電流制御手段への出力を所定状態に変化させることを特徴とする。
この発明によれば、始動時に大きなスイッチング電流が流れたときには始動を試みる時間を短くし、スイッチング電流が小さいときは始動を試みる時間を長くして、スイッチング素子へのストレスを低減させた状態で、始動性を向上させることができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記インバータ回路の出力端から前記誘導コイル側をみたインピーダンスの偏角は、無電極放電灯の点灯時より始動時のほうが大きいことを特徴とする。
始動時のインピーダンスが大きな偏角を有する負荷に、インバータ回路が電力を供給する場合、電圧と電流の位相差が大きく、インバータ回路にかかるストレスは大きくなる。しかし、この発明によれば、無電極放電灯点灯装置を請求項1乃至4いずれかのように構成することによって、インバータ回路にかかるストレスを低減することができるとともに、誘導コイルに十分な電圧を発生させることができ、信頼性の向上を図ることができる。
請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかの無電極放電灯点灯装置と、無電極放電灯点灯装置を装着する本体と、無電極放電灯点灯装置から電力が供給される無電極放電灯とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、照明器具においても実施形態1乃至5いずれかと同様の効果を奏し得る。
以上説明したように、本発明では、点灯時の電力制御は、無電極放電灯のちらつきを感じないように長い時定数で滑らかに行い、始動時の電流制御は、スイッチング素子のストレス低減のために短い時定数で短時間に行うことができ、さらには安価、小型で信頼性を向上させた無電極放電灯点灯装置、および照明器具を提供することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の無電極放電灯点灯装置Aは、図1に示すように、無電極放電灯La近傍に巻回された誘導コイル3と、交流電源ACからの交流入力を所望の直流出力に変換する電源回路1と、電源回路1が出力する直流電圧を高周波電圧に変換して誘導コイル3に供給するインバータ回路2と、始動時電流伝達回路4と、電流制御回路5と、点灯時電流伝達回路6と、点灯時電力制御回路7とを備える。
インバータ回路2は、電源回路1の出力端間に接続されたFETからなるスイッチング素子S1,S2と抵抗R1の直列回路と、スイッチング素子S2に並列接続されたインダクタL1とコンデンサC1と抵抗R2との直列回路と、インダクタL1とコンデンサC1との接続点に一端を接続したコンデンサC2とを備え、コンデンサC1の両端間にはコンデンサC2を介して誘導コイル3が接続されている。そして、スイッチング素子S1,S2が交互にオン・オフすることで、誘導コイル3に高周波電圧を供給し、無電極放電灯Laを始動、点灯させる。
抵抗R1は、無電極放電灯Laの始動時にスイッチング素子S2を流れるスイッチング電流を検出する始動時電流検出手段であり、その両端電圧が検出値として始動時電流伝達回路4に出力され、始動時電流伝達回路4は、始動時のスイッチング電流の検出値を電流制御回路5へ伝達する。
電流制御回路5は、オペアンプOP1と、始動時電流伝達回路4の出力とオペアンプOP1の反転入力端子との間に接続された抵抗R3と、オペアンプOP1の非反転入力端子に接続された基準電圧源E1と、オペアンプOP1の出力端子に一端を接続されたダイオードD1と抵抗R4の直列回路と、CR発振回路K1と、CR発振回路K1の抵抗接続端子に接続された抵抗R5、コンデンサ接続端子に接続されたコンデンサC3とを備え、CR発振回路K1の抵抗接続端子は、抵抗R4,ダイオードD1を介してオペアンプOP1の出力端子にも接続される。CR発振回路K1の発振周波数は、抵抗接続端子に接続された抵抗、コンデンサ接続端子に接続されたコンデンサの各値によって設定され、その発振出力はスイッチング素子S1,S2の各ゲート端子に接続される。
そして、電流制御回路5とスイッチング素子S1,S2とで電流制御手段を構成しており、以下、本実施形態の電流制限動作について説明する。まず、始動時にスイッチング素子S2のスイッチング電流が増加して、抵抗R1による電流検出値が基準電圧源E1の基準電圧以上になると、オペアンプOP1の出力電圧がLレベルに反転し、CR発振回路K1の発振周波数を決定する抵抗に抵抗R4が付加され、発振周波数は高くなる方向に変化する。したがって、スイッチング素子S1,S2の動作周波数も高くなるので、インバータ回路2の出力は低下し、スイッチング素子S2を流れる電流を制限する。
次に、本実施形態の電力制御動作について説明する。抵抗R2は、無電極放電灯Laの点灯時にスイッチング素子S1またはS2を流れるスイッチング電流を検出する点灯時電流検出手段であり、その両端電圧が検出値として点灯時電流伝達回路6に出力され、点灯時電流伝達回路6は、点灯時のスイッチング電流の検出値を点灯時電力制御回路7へ伝達する。
点灯時電力制御回路7は、オペアンプOP2と、点灯時電流伝達回路6の出力とオペアンプOP2の反転入力端子との間に接続された抵抗R6と、オペアンプOP2の非反転入力端子に接続された基準電圧源E2と、オペアンプOP2の出力端子に一端を接続されたダイオードD2と抵抗R7の直列回路とを備え、CR発振回路K1の抵抗接続端子は、抵抗R7,ダイオードD2を介してオペアンプOP2の出力端子にも接続される。
そして、無電極放電灯Laの点灯時にスイッチング素子S1,S2のスイッチング電流が増加して、抵抗R2による電流検出値が基準電圧源E2の基準電圧以上になると、オペアンプOP2の出力電圧がLレベルに反転し、CR発振回路K1の発振周波数を決定する抵抗に抵抗R7が付加され、発振周波数は高くなる方向に変化する。したがって、スイッチング素子S1,S2の動作周波数も高くなるので、インバータ回路2の出力は低下する。
ここで、本実施形態では、始動時電流伝達回路4が信号を伝達する時定数は、点灯時電流伝達回路6が信号を伝達する時定数より短く設定されている。したがって、点灯時の電力制御は、無電極放電灯Laのちらつきを感じないように長い時定数で滑らかに行い、始動時の電流制御は、スイッチング素子S1,S2のストレス低減のために短い時定数で短時間に行うことができる。
すなわち、人間がちらつきを感じるのはミリ秒以上の周期で光出力が変動した場合であり、点灯時電流伝達回路6が行う点灯時の電力制御はミリ秒以上の時定数で行う必要がある。一方、始動時のスイッチング素子S1,S2のストレスを低減するためには、スイッチング素子S1,S2の動作周波数の1/10以下の期間にスイッチング電流を制御する必要がある。ここで、動作周波数は10KHzであるので、始動時電流伝達回路4の時定数は0.01ミリ秒以下にする必要がある。したがって、この始動時電流伝達回路4と点灯時電流伝達回路6との時定数の差は100倍以上に設定することが望ましい。
(実施形態2)
本実施形態の無電極放電灯点灯装置Aは、図2に示すように、実施形態1の構成における点灯時電流検出手段たる抵抗R2を始動時電流検出手段たる抵抗R1に兼用させ、点灯時電力制御回路7を電流制御回路5に兼用させるとともに、点灯時電流伝達回路6を始動時電流伝達回路4に並列接続している。
始動時電流伝達回路4は、ツェナダイオードZD1と抵抗R8の直列回路で構成され、抵抗R1による検出信号は、ツェナダイオードZD1のツェナ電圧を超えたときに抵抗R8を介して電流制御回路5に伝達される。すなわち、スイッチング電流が大きいときに検出値が電流制御回路5に伝達されるのである。このような構成を備える始動時電流伝達回路4の入力に対する出力の比は、スイッチング電流が小さいとき(ツェナダイオードZD1が導通していないとき)よりもスイッチング電流が大きいとき(ツェナダイオードZD1が導通しているとき)のほうが大きくなる。
点灯時電流伝達回路6は、抵抗R10,R11の直列回路と、抵抗R11に並列接続したコンデンサC4と、抵抗R10,R11の接続点に一端を接続した抵抗R12とで構成され、抵抗R1による検出信号は、抵抗R10,R11、コンデンサC4で設定される時定数でコンデンサC4に充電され、コンデンサC4の両端電圧が抵抗R12を介して電流制御回路5に伝達される。
そして、始動時電流伝達回路4が信号を伝達する時定数は、点灯時電流伝達回路6が信号を伝達する時定数より短く設定されている。
電流制御回路5は、実施形態1と略同様の構成を備えるが、本実施形態では、始動時電流伝達回路4および点灯時電流伝達回路6からの各信号をオペアンプOP1の反転入力端子に直接入力し、オペアンプOP1の反転入力端子と出力端子との間に抵抗R9を接続した反転増幅回路で構成している点が異なり、始動時電流伝達回路4および点灯時電流伝達回路6からの各信号は反転増幅されて出力される。
本実施形態では、各部の共用化を図ることで、無電極放電灯点灯装置Aを小型、低コストに構成することができる。
(実施形態3)
本実施形態の無電極放電灯点灯装置Aは、図3に示すように、実施形態1の構成にダイオードD3と、抵抗R14と、タイマー回路8とを付加したものであり、他の構成は実施形態1と同様である。
タイマー回路8は、計時回路K2と、計時回路K2に接続した抵抗R13、コンデンサC5とからなるCR単安定マルチバイブレータ回路で構成され、その出力はダイオードD3、抵抗R14を介してCR発振回路K1の抵抗接続端子に接続している。
そして、計時回路K2は、スイッチング素子S2を流れる電流があるしきい値を超えると計時動作を開始する。この計時時間が所定時間を経過すると計時回路K2の出力が変化し、抵抗R14を流れる電流値が変化してCR発振回路K1の発振周波数が高くなる方向へ変化し、スイッチング素子S1,S2の動作周波数が高くなって、インバータ回路2の出力は低下する。
したがって、始動時に一定以上のスイッチング電流が流れる時間を制御することができ、スイッチング素子に長時間のストレスがかかることを防ぐことができる。
また、一度の始動で無電極放電灯Laが点灯しない場合は、一定時間後にタイマー回路8の出力を変化させることで再び始動を試みることができ、スイッチング素子へのストレスを低減させた状態で、始動性を向上させることができる。
(実施形態4)
本実施形態の無電極放電灯点灯装置Aは、図4に示すように、実施形態3とはタイマー回路8の構成が異なるものである。
本実施形態のタイマー回路8はカウンタ回路K3のみで構成され、カウンタ回路K3は、スイッチング素子S2の駆動信号をカウントすることで計時動作を行い、スイッチング素子S2を流れる電流があるしきい値を超えると計時動作を開始する。そして、スイッチング素子S2を流れる電流の大きさに略逆比例する時間が経過すると、カウンタ回路K3の出力が変化し、抵抗R14を流れる電流値が変化してCR発振回路K1の発振周波数が高くなる方向へ変化し、スイッチング素子S1,S2の動作周波数が高くなって、インバータ回路2の出力は低下する。
したがって、始動時に大きなスイッチング電流が流れたときには始動を試みる時間を短くし、スイッチング電流が小さいときは始動を試みる時間を長くして、スイッチング素子へのストレスを低減させた状態で、始動性を向上させることができる。
(実施形態5)
上記実施形態1〜4において、図5に示すように、始動時にインバータ回路2の出力端から誘導コイル3側(負荷側)をみたインピーダンスZ0の偏角φ0は、点灯時のインピーダンスZ1の偏角φ1よりも大きい。ここで、インピーダンスの偏角とは、インピーダンスを複素数ベクトルで極座標表示した場合の、実軸とインピーダンスベクトルとの角度のことである。
このように、始動時のインピーダンスZ0が大きな偏角を有する負荷に、インバータ回路2が電力を供給する場合、電圧と電流の位相差が大きく、インバータ回路2にかかるストレスは大きくなる。しかし、無電極放電灯点灯装置Aを上記実施形態1〜4のように構成することによって、点灯時の電力制御は、無電極放電灯Laのちらつきを感じないように長い時定数で滑らかに行い、始動時の電流制御は、スイッチング素子S1,S2のストレス低減のために短い時定数で短時間に行うことができるとともに、誘導コイル3に十分な電圧を発生させることができ、信頼性の向上を図ることができる。
(実施形態6)
図6は、実施形態1〜5の無電極放電灯点灯装置Aを用いた照明器具Bを側面からみた一部破断図である。
照明器具Bの本体200は、一端面を開口した椀状のグローブ201と、グローブ201の開口面に覆設したカバー202と、グローブ201の他端面に配置された台座203と、台座203を覆うように設けられた放熱板204と、放熱板204の外周からグローブ201の開口面側に向かって広がる形状に形成された筒状の拡散板205とから構成される。
無電極放電灯点灯装置Aは、回路ケース300内に収納されて、台座203上に配置される。
無電極放電灯Laは外面から中心部に伸びる窪み部100を設け、この窪み部100内に柱状の金属体101を配置し、金属体101の外周にマンガン系の磁性体(コア)102を配置して、コア102の外周に誘導コイル3が巻回している。そして、金属体101は、窪み部100外に延出して、放熱板204に接続されており、金属体101を安定電位に安定させることができ、始動性の改善効果がさらに向上する。
さらに、金属体101を放熱板204に接続することで、金属体101を固定するとともに、窪み部100内の熱を窪み部100外へ排出して、窪み部100内の誘導コイル3の温度を下げることができるので、誘導コイル3の絶縁劣化を低減することができる。すなわち、誘導コイル3の絶縁体に安価なものを用いることができるほか、絶縁体の信頼性を高めることができ、寿命の長い無電極放電灯点灯装置A、照明器具Bを実現できる。寿命例としては、光束70%減衰時で点灯時間が6万時間であり、このため、無電極放電灯Laの取り替え頻度が少なくなり、無電極放電灯La取り替えのための照明器具Bの機構を簡略化でき、安価な照明器具Bを実現することができる。
本発明の実施形態1の無電極放電灯点灯装置を示す回路構成図である。 本発明の実施形態2の無電極放電灯点灯装置を示す回路構成図である。 本発明の実施形態3の無電極放電灯点灯装置を示す回路構成図である。 本発明の実施形態4の無電極放電灯点灯装置を示す回路構成図である。 本発明の実施形態5のインバータ回路の出力端から負荷側をみたインピーダンスを示す図である。 本発明の実施形態6の照明器具を示す一部破断した側面図である。 従来の無電極放電灯点灯装置を示す回路構成図である。 スイッチング素子を流れる電流波形を示し、(a)は点灯時、(b)は始動時の波形である。
符号の説明
A 無電極放電灯点灯装置
La 無電極放電灯
1 電源回路
2 インバータ回路
3 誘導コイル
4 始動時電流伝達回路
5 電流制御回路
6 点灯時電流伝達回路
7 点灯時電力制御回路
S1,S2 スイッチング素子
R1,R2 抵抗

Claims (6)

  1. 無電極放電灯近傍に巻回される誘導コイルと、
    直流電圧を出力する電源回路と、
    少なくとも1つのスイッチング素子を有して電源回路が出力する直流電圧を高周波電圧に変換して誘導コイルに出力するインバータ回路と、
    無電極放電灯が点灯するまでの始動時にスイッチング素子を流れる電流を検出する始動時電流検出手段と、
    無電極放電灯の始動時にスイッチング素子を流れる電流を制限する電流制御手段と、
    始動時電流検出手段の出力を電流制御手段に伝える始動時電流伝達手段と、
    無電極放電灯の点灯時に前記スイッチング素子を流れる電流を検出する点灯時電流検出手段と、
    無電極放電灯の点灯時の電力を制御する電力制御手段と、
    点灯時電流検出手段の出力を電力制御手段に伝える点灯時電流伝達手段とを備え、
    電流制御手段は、始動時電流伝達手段を介して入力された始動時電流検出手段の検出信号に応じてスイッチング素子を流れる電流を制限し、電力制御手段は、点灯時電流伝達手段を介して入力された点灯時電流検出手段の検出信号に応じて無電極放電灯の点灯時の電力を制御して、始動時電流伝達手段の時定数は点灯時電流伝達手段の時定数より短いことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 前記始動時電流検出手段と前記点灯時電流検出手段とを同一回路で構成し、前記電流制御手段と前記電力制御手段とを同一回路で構成し、前記始動時電流伝達手段と前記点灯時電流伝達手段とを並列接続して、始動時電流伝達手段の入力に対する出力の比は、スイッチング素子を流れる電流が小さいときよりもスイッチング素子を流れる電流が大きいときのほうが大きくなることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。
  3. 無電極放電灯の始動時にスイッチング素子を流れる電流がしきい値を超えると計時動作を開始し、計時時間が所定時間を経過すると、前記電流制御手段への出力を所定状態に変化させるタイマー回路を備え、前記電流制御手段は、タイマー回路の出力が前記所定状態に変化したときにスイッチング素子を流れる電流を制限することを特徴とする請求項1または2記載の無電極放電灯点灯装置。
  4. 前記タイマー回路は、無電極放電灯の始動時にスイッチング素子を流れる電流がしきい値を超えると計時動作を開始し、スイッチング素子を流れる電流の大きさに略反比例する時間が経過すると、前記電流制御手段への出力を所定状態に変化させることを特徴とする請求項3記載の無電極放電灯点灯装置。
  5. 前記インバータ回路の出力端から前記誘導コイル側をみたインピーダンスの偏角は、無電極放電灯の点灯時より始動時のほうが大きいことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の無電極放電灯点灯装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかの無電極放電灯点灯装置と、無電極放電灯点灯装置を装着する本体と、無電極放電灯点灯装置から電力が供給される無電極放電灯とを備えることを特徴とする照明器具。
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