JP4438196B2 - 水晶片と残材との分別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水晶片素材から切り出される製品としての水晶片とその他の残材とを分別する分別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学用の水晶片を製造する際には、一般に大きな水晶片素材をガラス等のプレート上に水溶性接着剤で接着し、この状態のまま水晶片素材を多数の所定寸法の水晶片に切断している。
そして次に、上記プレートと水晶片素材とを、上記水溶性接着剤を溶解させて水晶片素材をプレートから剥離させる液体、例えば温水に浸漬させて水溶性接着剤を溶解させ、これのより水晶片素材をプレートから剥離させて貯溜層内に沈降させる。
このとき、水晶片素材を所定の寸法に切断することによって得られた水晶片と、水晶片ともに生成される残材とが貯溜層内に沈下することになり、この後、沈下した水晶片と残材とを人手によりひとつずつ拾い上げ、製品として利用する水晶片と残材とに分別していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記人手による方向の分別作業は、扱う水晶片が小さく、また透明(半透明も含む。以下同じ。)であるため、水晶片と残材とを分別するのは大変な労力を要し、また効率も悪かった。
さらに、沈下した水晶片は方向や表裏もばらばらになるため、後工程でもう一度水晶片の表裏や上下を判別して整列させる必要性も生じていた。
上記のような事情に鑑み、本発明においては水晶片と残材とを人手を要することなく分別することができる水晶片と残材との分別装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、水晶片素材が水溶性接着剤で貼付されているプレートと、上記水溶性接着剤を溶解させて水晶片素材をプレートから剥離させる液体を貯溜する貯溜槽と、上記水晶片素材を下方に向けて上記貯溜槽内の液体に浸漬させた状態で上記プレートを支持する支持手段と、上記貯溜槽内に設けられて上記プレートから剥離落下される水晶片素材を受取るブロックとを備え、
上記水晶片素材は、中央側の製品となる複数の水晶片とその周囲の残材とに切断区分されて上記プレートに貼付されており、また上記ブロックは、上記プレートから剥離されて落下される各水晶片素材のうち中央側の水晶片を受取るとともに周囲の残材を該ブロックよりも下方に落下させるようになっている。
【0005】
上記構成においては、水晶片素材は水溶性接着剤でプレートに貼付されたまま水晶片と残材とに切断区分されている。そして上記プレートは、上記水晶片素材を下方に向けて上記貯溜槽内の液体に浸漬させた状態で支持手段によって支持されるため、上記水溶性接着剤は貯溜槽内の液体によって溶解されるようになる。これにより、上記プレートに貼付されていた水晶片と残材とはプレートより剥離して貯溜槽内に沈降してゆくが、水晶片はブロックによって受取られ、残材はブロックより下方へと落下してゆく。
このようにして水晶片のみをブロックで受取ることができるため、従来人手によって分別されていた水晶片と残材の分別作業が不要となり、さらにプレートとブロックとを近接させることにより水晶板の方向や表裏が乱れるのを防止してブロック上に載置させることができ、したがって後工程での水晶片の整列作業も効率的に行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、大きな方形薄板状の水晶片素材1Aは、ガラス等のプレート2上に水溶性接着剤で接着されている。図示実施例では、6枚の水晶片素材1Aを縦2列横3列の状態で相互に隣接させてプレート2上に接着してあり、それぞれの水晶片素材1Aは、縦5列横9列の状態で製品としての水晶片1を切断区分している。この際、中央側となる多数の水晶片群の周囲に、余剰の残材1aが形成されることになる。また各水晶片1は、例えば7×8ミリ角の大きさを有している。
さらに上記水晶片素材1Aは、図3に示すように、それぞれ6枚の水晶片素材1Aが積層重合されて上記水溶性接着剤で相互に接着されており、全ての層の水晶片素材1Aが上記水晶片1と残材1aとに切断区分されている。したがって図示実施例では、プレート2上の水晶片1の総数は、6枚×縦5列×横9列×6層の1620枚となる。
【0007】
次に、図2は本発明に係る分別装置3の平面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図をそれぞれ示している。
上記分別装置3は貯溜槽4を備えており、この貯溜槽4内に、上記水溶性接着剤を溶解させて水晶片素材1Aをプレート2から剥離させる液体、例えば温水を貯溜することができるようになっている。上記貯溜槽4の底部には水平方向に板状のベース板5を配置し、該ベース板5はベース板支持具6によって貯溜槽4に固定してある。
上記ベース板5の上面の四隅には角柱状の支持部材7をそれぞれ取付けてあり、これら支持部材7の上面によって上記プレート2の四隅を支持することができるようになっている。このとき、各支持部材7の上面にはプレート2の角部が嵌まり込む凹部7aを形成してあり、これら凹部7aによってプレート2が位置ずれしないようにしてある。本実施例では、上記4本の支持部材7によってプレート2を支持する支持手段を構成してあり、またプレート2は上記水晶片素材1Aを下方に向けた状態で支持部材7によって支持され、この状態では水晶片素材1A及びプレート2は貯溜槽4内の液体に浸漬されるようになっている。
【0008】
上記ベース板5の上部にはプレート2から剥離されて沈降してくる水晶片素材1Aのうち、製品としての水晶片1のみを受取るブロック8を設けてある。本実施例では、プレート2の6箇所に水晶片素材1Aを貼付してあるため、ブロック8もそれと同数の6個設けてあり、かつそれぞれのブロック8は各水晶片素材1Aにおける全ての水晶片群の輪郭よりも若干小さな大きさとなっている。したがって、各水晶片群の最も外側の水晶片1は、各ブロック8よりも若干外側に突出した状態で各ブロックに受止められるようになる。
図2ないし図4に示す状態では、各ブロック8は縦2列、横3列に配置されて相互に離隔しており、プレート2から剥離されて沈下してくる水晶片素材1Aのうち、残材1aは各ブロック8で受止められずにその周囲から下方に落下するようになっている。
この際、各ブロック8の上面はそれぞれの水晶片群の直下位置でこれに近接させて配置させてあり、これにより各ブロック8で水晶片1を受取った際に各水晶片1が位置ずれするのを可及的に防止できるようにしてある。
【0009】
上記各ブロック8は、上述した相互に離隔した位置から、相互に密集した位置に移動可能となっており、それによって各ブロック8で受止めた6つの水晶片群を密集させることができるようになっている。
上記各ブロック8を相互に離隔した位置と相互に密集した位置とに移動させるために、図2に示すように、中央となる2つのブロック8A、8Bについては貯溜槽4の中心に向けて左右にスライドできるようにしてあり、その他の周囲のブロック8C、8D、8E、8Fについては貯溜槽4の中心に向けて斜めにスライドできるようにしてある。
【0010】
上記中央となるブロック8A、8Bを左右にスライドさせるため、上記ベース板5には各ブロック8A、8Bの下方位置にその移動方向に沿って長孔5aを形成してあり、かつ各ブロックに螺着したそれぞれ2本のボルト8aを上記長孔5aに貫通させている。したがって、各ブロック8A、8Bは各2本のボルト8aが長孔5aにガイドされることによって左右にスライドすることができ、かつボルト8aが長孔5aの外側端部に当接することによって、両ブロック8A、8Bは上述した相互に離隔した位置に位置されるようになっている。
他方、上記両ブロック8A、8Bを相互に密集した位置に位置させるために、上記ベース板5の長孔5aを貫通して該ベース板5の下方に突出している上記ボルト8aの下端部に連結板8bを取付けてあり、またベース板5の底面にストッパ5cを取付けている。
そして各ブロック8A、8Bを中央側に移動させた際には、各連結板8bをストッパ5cに当接させることによって相互に密集した位置に位置させることができ、この状態では各ブロック8A、8Bで受止めた各水晶片群が相互にほぼ接触することができるようになっている(図6、図7参照)。
【0011】
その他のブロック8C、8D、8E、8Fについても同様に構成してあり、各ブロックごとに設けた連結板8bを上記ストッパ5cと中央のブロック8A、8Bの連結板8bとに当接させることにより、各ブロック8を相互に密集した位置に位置させることができるようにしている。この状態では、全てのブロック8A〜8Fで受止めた各水晶片群が相互にほぼ接触することができるようになっている。
他方、上記各ブロック8C〜8Fごとに設けたボルト8aを長孔5aの外側端部に当接させることによって、各ブロックを相互に離隔した位置に位置させることができるようにしている。
さらに各ブロック8A〜8Fには、残材1aを貯溜槽4内に落下させてからブロック8を密集させる際に、ブロック8とブロック8との間に残材1aが挟まって各ブロック8の接近作動を妨げないように、干渉防止用の凹部8cを貯溜槽4の外方側に向いている側面を除いて各側面に設けてある(図6、図7参照)。
【0012】
次に、相互に離隔した位置に位置している各ブロック8を相互に密集した位置に移動させるために、各ブロック8の外側の4辺にそれぞれガイド9を設けている。
各ガイド9はそれぞれ貯溜槽4の中心に向けて進退動可能となっており、上記各ブロック8と同様にボルト9aを備え、各ボルト9aはベース板5に設けた長孔5aを貫通して下方に伸び、その下端部に連結板9bを備えている。
各ガイド9は、図3に示すように、プレート2よりも下方位置で移動可能となっているが、各ガイドの内側端面は、各ブロック8で受止められた水晶片1に接触し得る高さとなっている。このとき、ブロック8と同様に、ガイド9にも残材1aがガイド9とブロック8との接近作動を阻害しないように、内側の側面に凹部9cを設けている。
【0013】
上記各ガイド9は、プレート2が貯溜槽4内の支持部材7に載置される際には、プレート2に貼付された水晶片素材1Aの残材1aに干渉しないような外側位置に位置するようになっている。
他方、各ガイド9を手動により貯溜槽4の中心に向けて前進させた際には、各ガイド9の内側端面が各ブロック8の水晶片1にほぼ接触するようになるが、これと同時にガイド9の連結板9bが各ブロック8の連結板8bに当接し、各連結板9b、9bを介して各ブロック8を押圧前進させるようになる。そしてこれにより、各連結板8bをストッパ5cおよび中央のブロック8A、8Bの連結板8bに当接させることができる。
【0014】
以上の構成において、図2ないし図4に示すように、各ブロック8とガイド9とは手動により貯溜槽4の中心から最も離れた位置に位置されており、また貯溜槽4内に温水が満たされている。
この状態において、水晶片素材1Aが貼付されたプレート2は、水晶片素材1Aを下方に向けた状態で支持手段としての4本の支持部材7上に載置され、各支持部材7に設けた凹部7aに係合されて位置決めがなされる。
すると、支持部材7によって支持されたプレート2と水晶片素材1Aは貯溜槽4内に満たされた温水に浸漬されるため、プレート2と水晶片素材1Aを貼付していた水溶性接着剤は温水によって溶解され、これにより水晶片1と残材1aはプレート2から剥離されて貯溜槽4の下方にむかって沈降していく。
このとき図5に示すように、貯溜槽4内の各ブロック8およびガイド9は図示した互いに離隔した位置にあるため、水晶片1のみがブロック8上に落下して受止められ、残材1aはブロック8とブロック8との隙間やブロック8とガイド9との隙間から貯溜槽4の底部へと沈下する。
【0015】
次に、図6、図7において、水晶片1がブロック8上に載置されたのを確認したら、四方のガイド9のうち図2における左右のガイド9を貯溜槽4の中央に向かって人手により押圧する。両ガイド9の移動により、ガイド9に固定した連結板9bがブロック8に固定した連結板8bに当接するので、各ブロック8は貯溜槽4の中央側に移動される。そして、各連結板8bがベース板5に固定したストッパ5cに当接すればブロック8の前進が停止され、同時にガイド9の前進も停止される。
次に、図2における上下方向のガイド9を貯溜槽4の中央に向かって人手により押圧すれば、両ガイド9に固定した連結板9bが上下位置のブロック8C〜8Fに固定した連結板8bに当接するので、各ブロック8C〜8Fをストッパ5cに沿って貯溜槽4の中央側に移動させる。そして、各連結板8bが中央のブロック8A、8Bの連結板8bに当接すれば、このブロック8A、8Bは上下方向には移動できないので、ブロック8C〜8Fの前進が停止され、同時にガイド9の前進も停止される。この状態では、水晶片1は各ガイド9によって側面を保持された状態で、隙間なく貯溜槽4内のブロック8上に整列されることになる。
このとき、貯溜槽4の底部に沈下している残材1aはブロック8およびガイド9に設けられたそれぞれの凹部8c、9c内に入り込むため、ブロック8およびガイド9の移動が妨げられることはない。
そして最後に、図7に示すように、支持部材7に支持されたプレート2を取り除けば、製品としての水晶片1はそれぞれ上下の向きや表裏が揃った状態でブロック8上に載置されているので、この後、水晶片1の整列作業を効率的に行うことができる。
【0016】
図8は本発明の第2実施例を示したもので、本実施例では駆動手段200によって上記4つのガイド9を一斉に移動させることができるようにしている。なお図8は、各ブロック8A〜8Fおよびガイド9が貯溜槽の中央側に移動して相互に密集した位置となっている状態を示している。
上記駆動手段200は回転板201を備えており、この回転板201は、ベース板5の下面に、ベース板5の中央に設けた中心軸202を中心として回転可能となっている。上記回転板201は、ベース板5の両側部に設けた切欠き5d、5dを介してベース板5から上方に露出しており、この露出部分を上方から把持して手動により回転板201を回転させることができるようにしてある。
【0017】
中央となる2つのブロック8A、8Bを除いた4つのブロック8C〜8Fは、第1実施例と同様にそれぞれ2本のボルト8aを備えており、各ボルト8aはベース板5に形成した長孔5aを貫通して下方に伸び、それらの下端部に連結板8bをそれぞれ連結してある。このとき、上記回転板201は、ベース板5と各ブロック8A〜8Fの連結板8bとの間に設けてあり、上記各2本のボルト8aは、回転板201に形成したカム孔201aをそれぞれ貫通している。
上記カム孔201aは回転板201の円周方向に沿って円弧状に形成してあり、かつ図8において、カム孔201aに沿った反時計回り方向の端部が、時計回り方向の端部よりも半径方向内方となるように形成してある。
したがって回転板201を時計方向に回転させることにより、各ボルト8aを、したがって各ブロック8C〜8Fをカム孔201aと長孔5aとに沿って貯溜槽4の中心に向けて移動させ、回転板201を反時計方向に回転させることにより、各ブロック8C〜8Fを貯溜槽4の中心から離隔する方向に向けて移動させることができる。
【0018】
上下に位置する2つのガイド9についても上記4つのブロック8C〜8Fと同様に構成してある。すなわち、各ガイド9に設けた各2本のボルト9aはベース板5に形成した長孔5aを貫通して下方に伸び、それらの下端部に連結板9bをそれぞれ連結してある。そして上記回転板201は、ベース板5と各ガイド9の連結板9bとの間に設けてあり、上記各2本のボルト9aは、回転板201に形成したカム孔201aをそれぞれ貫通している。
したがって回転板201を正逆に回転させることにより、各ガイド9を上下方向に移動させることができる。
【0019】
残りの中央側のブロック8A、8Bとその外側の左右のガイド9は、上記実施例とは異なり、それぞれ1本のボルト8a、9aを備えている。各ボルト8a、9aは、上述したのと同様に、ベース板5の長孔5aと回転板201のカム孔201aとを順次貫通して下方に伸び、各下端部にそれぞれ連結板8b、9bをそれぞれ連結している。
そして各ブロック8の連結板8bにそれぞれ凹部8dを形成するとともに、各凹部8dに連結板9bを左右方向に摺動可能に係合させてあり、その係合と各ボルト8a、9aとによってブロック8およびガイド9がそれぞれ各ボルト8a、9aを中心として回転することなく左右に往復動することができるようにしている。
【0020】
上記構成を有する第2実施例においては、駆動手段200を構成する回転板201を反時計方向に回転させれば、カム孔201aに係合している各ボルト8a、9aはカム孔に沿って反時計回り方向の端部から時計回り方向の端部へ移動するようになり、かつ時計回り方向の端部は反時計回り方向の端部よりも半径方向外側となっているので、各ブロック8およびガイド9を相互に離隔した位置に一斉に移動させることができる。
他方、上記回転板201を時計方向に回転させれば、上記とは逆に、各ブロック8およびガイド9を相互に密集した位置に一斉に移動させることができる。
【0021】
なお、上記各ブロック8やガイド9を相互に離隔した位置と密集した位置とに一斉に移動させる駆動手段200としては第2実施例の構成に限定されるものではなく、その他、種々の構成を採用することができる。例えば、水密型のシリンダ装置をそれぞれブロック8やガイド9に連結し、各シリンダ装置により一斉に相互に離隔した位置と密集した位置とに一斉に移動させるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、製品としての水晶片のみをブロックで受取ることができ、その他の残材はブロックより下方に沈降させることができるので、従来人手によって分別されていた水晶片と残材の分別作業が不要となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるプレート2とこれに貼付された複数の水晶片素材1Aとの状態を示す平面図。
【図2】第1実施例の平面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図3の次の工程を示す断面図。
【図6】図5の次の工程をす断面図。
【図7】図6の次の工程をす断面図。
【図8】本発明の第2実施例を示す平面図。
【符号の説明】
1 水晶片 1a 残材
1A 水晶片素材 2 プレート
3 分別装置 4 貯溜槽
5 ベース 7 支持部材
8 ブロック 9 ガイド

Claims (6)

  1. 水晶片素材が水溶性接着剤で貼付されているプレートと、上記水溶性接着剤を溶解させて水晶片素材をプレートから剥離させる液体を貯溜する貯溜槽と、上記水晶片素材を下方に向けて上記貯溜槽内の液体に浸漬させた状態で上記プレートを支持する支持手段と、上記貯溜槽内に設けられて上記プレートから剥離落下される水晶片素材を受取るブロックとを備え、
    上記水晶片素材は、中央側の製品となる複数の水晶片とその周囲の残材とに切断区分されて上記プレートに貼付されており、また上記ブロックは、上記プレートから剥離されて落下される各水晶片素材のうち中央側の水晶片を受取るとともに周囲の残材を該ブロックよりも下方に落下させることを特徴とする水晶片と残材との分別装置。
  2. 上記貯溜槽内において、上記ブロックの外方に複数のガイドが設けられ、各ガイドは上記プレートから水晶片素材が剥離落下されるのを許容する互いに離隔した位置と、相互に近接してブロック上に受止められた水晶片の周囲を支持する位置とに移動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の水晶片と残材との分別装置
  3. 上記水晶片素材は、複数枚の水晶片素材が積層重合されて上記水溶性接着剤で相互に接着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水晶片と残材との分別装置。
  4. 上記ブロックは複数設けられて互いに近接した位置と離隔した位置とに移動可能となっており、互いに離隔した位置のブロックは、それぞれ上記プレートから剥離されて落下される水晶片素材のうち中央側の水晶片を受取るとともに周囲の残材を各ブロックよりも下方に落下させ、また各ブロックが互いに近接した位置となった際にはそれぞれのブロックが受取った水晶片を相互に密集させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の水晶片と残材との分別装置。
  5. 上記各ブロックと各ガイドとはそれぞれ連結板を備えており、ガイドの連結板は互いに離隔した位置から近接した位置に前進される際にブロックの連結板に当接して、ガイドの前進と一体的にブロックを前進させることを特徴とする請求項4に記載の水晶片と残材との分別装置。
  6. 上記各ブロックと各ガイドとはそれぞれ駆動手段に連動しており、この駆動手段は各ブロックと各ガイドとを一斉に相互に離隔した位置と近接した位置とに往復動させることを特徴とする請求項4に記載の水晶片と残材との分別装置。
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