JP4437808B2 - 累進多焦点眼鏡レンズの隠しマーク検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、累進多焦点眼鏡レンズの加工中心位置を求め、この加工中心位置に加工治具を取り付ける累進多焦点眼鏡レンズの位置合わせ方法に係り、特に加工中心位置を導き出す基となる隠しマークを検出する方法に関するものである。
未加工の眼鏡レンズを装用者の所望する眼鏡フレームに装着する場合、その眼鏡フレームの形状に合わせて眼鏡レンズの縁摺り加工を行う。その際、装用者の瞳孔中心と眼鏡レンズのアイポイントとが一致するように、眼鏡レンズのアイポイントを加工中心として加工する。眼鏡レンズのアイポイントをレンズ表面に直接表示することはできないため、眼鏡レンズ、特に累進多焦点レンズの設計においては、幾何学中心から所定の距離だけ離れた位置に隠しマークと呼ばれるマークを予め形成しておき、この隠しマークの位置からレンズの幾何学中心、遠用部及び近用部の光学中心、アイポイントの位置等を導き出せるようにしている。隠しマークは、眼鏡レンズの成形時にレンズの凸面に例えば0.004mm程度の微小な凹凸の形で形成される。
図9に未加工の累進多焦点レンズを示す。100はプラスティック製の累進多焦点レンズ、101は幾何学中心、102は幾何学中心101を通る水平基準線、103a,103bは隠しマークである。隠しマーク103a,103bは、水平基準線102上で、かつ幾何学中心101から等距離(例えば、17mm)離れた2箇所に、円と文字の組み合わせ、あるいは2つの円の形で形成されている。
また、隠しマーク103a,103bの下には、累進多焦点レンズ100の加入度数(遠用部の外側頂点屈折力と近用部の外側頂点屈折力の差)を表す数字104aと、レンズの種類を表す識別マーク104bとが隠しマーク103a,103bと同様に微小な凹凸の形で形成されている。加入度数を表す数字104aは、装用時に耳側に位置する隠しマークの下に3桁の数字(例えば300)で表示される。したがって、この3桁の数字104aが左右どちらの隠しマークの下に形成されているかを知ることにより、左眼用レンズであるか右眼用レンズであるかを識別することができる。図9に示す累進多焦点レンズ100は、右眼用のレンズであり、一方の隠しマーク103aが円形で、他方の隠しマーク103bが製造メーカを表す文字「H」となっている。
また、図9において、105は遠用度数測定部、106は近用度数測定部、107は遠くを見るための遠用部、108は近くを見るための近用部、109は度数が連続的に変わる累進部、110はアイポイントである。アイポイント110は、幾何学中心101の上方に所定距離(例えば2mm)だけ離れた位置に決められている。図10に累進多焦点レンズ100の他の例を示す。図10に示す累進多焦点レンズ100は右眼用のレンズであり、隠しマーク103a,103cはいずれも円形である。
隠しマーク103a,103b,103cからアイポイント110の位置を探す場合、累進多焦点レンズ100を蛍光灯などの光源にかざして隠しマーク103a,103b,103cを目視で探し、その位置にマーカーによって印を付けた後、この累進多焦点レンズ100をリマークチャートと呼ばれる累進多焦点レンズ用のシートの上に載置する。リマークチャートは、隠しマーク、幾何学中心、遠用度数測定部、近用度数測定部及びアイポイントの各位置が記載された実物大の累進多焦点レンズをレンズの種類毎に表示したものである。
累進多焦点レンズ100をリマークチャート上に載置する際には、このレンズ100にマーキングされた隠しマーク103a,103b,103cの位置とリマークチャート上に記載された同種のレンズの隠しマークの位置とを一致させた上で、リマークチャートに記載されたアイポイントの位置をアイポイント110の位置として、累進多焦点レンズ100の同位置にマーカーによって印を付ける。そして、この累進多焦点レンズ100のアイポイント110の位置に加工治具(レンズホルダ)を装着し、装用者の瞳孔中心と累進多焦点レンズ100のアイポイント110とが一致するようにアイポイント110を加工中心として累進多焦点レンズ100を縁摺り加工し、レンズ100の外形形状を眼鏡フレームの枠形状と一致させる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、リマークチャートを用いる方法では、作業者が手作業で行うために、非能率的で作業者の負担が大きく、また累進多焦点レンズ100とレンズホルダの位置合わせの誤差が大きいという問題点があった。
そこで、隠しマーク103a,103b,103cを検出して累進多焦点レンズ100とレンズホルダの位置合わせを高精度に、かつ自動的に行う技術として、累進多焦点レンズ100を光学的に拡大して撮像し、撮像した入力画像と予め用意された部分画像(テンプレート)とを比較するテンプレートマッチングにより入力画像から隠しマーク103a,103b,103cの位置を検出して、この位置からアイポイント110の位置を算出する方法が知られている。
累進多焦点レンズ100を光学的に拡大して撮像するのは、隠しマーク103a,103b,103cを光学的に拡大することなしに撮像すると、数画素程度の大きさしかないのに対し、テンプレートマッチングを使用する際には少なくとも10×10画素程度の大きさを必要とするからである。このテンプレートマッチングを用いる方法によれば、累進多焦点レンズ100とレンズホルダの高精度な位置合わせが可能となる。なお、以上の背景技術のうち、テンプレートマッチングを用いる方法は、出願人が出願時点で知る限りにおいて文献公知ではない。
特開平8−297262号公報
テンプレートマッチングを用いる方法では、累進多焦点レンズ100を光学的に拡大して撮像する拡大光学系が必要となるため、コストが高くなり、さらにテンプレートマッチングに時間がかかるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、累進多焦点眼鏡レンズとレンズホルダ等の加工治具との位置合わせを行う方法において、隠しマークを従来よりも低コストで能率良く短時間に検出することができる累進多焦点眼鏡レンズの隠しマーク検出方法を提供することを目的とする。
本発明は、加工対象の累進多焦点眼鏡レンズの画像を撮影する撮影手段と、前記画像を処理する画像処理手段と、前記眼鏡レンズの表面に形成された円形図形の隠しマークの位置に基づいて前記眼鏡レンズの加工中心位置を求める演算手段と、この加工中心位置に加工治具を取り付ける機構とを有するレイアウト・ブロック装置において、前記隠しマークを検出する累進多焦点眼鏡レンズの隠しマーク検出方法であって、前記撮影手段によって撮影された入力画像を所定の第1のしきい値を用いてしきい値処理し、前記入力画像から背景の領域を取り除いて前記加工対象の眼鏡レンズの領域を切り出す静的しきい値処理と、前記静的しきい値処理後の画像を平滑化処理した画像と前記静的しきい値処理後の画像との差分を画素毎に算出し、算出した差分を所定の第2のしきい値を用いてしきい値処理する動的しきい値処理と、前記動的しきい値処理後の2値化画像において連結した画素の集まりを1つの連結成分とみなし、各連結成分の幾何学的な特徴パラメータとして面積と、長径と短径との比率を抽出する第1の特徴パラメータ抽出処理と、この第1の特徴パラメータ抽出処理で抽出された面積が所定の第1の面積範囲内にあって、かつ長径と短径との比率が所定の比率しきい値以下である連結成分を前記隠しマークの候補領域として抽出する候補領域抽出処理と、前記候補領域を収縮させた後に膨張させて元に戻し、前記候補領域から突起状のノイズ成分を除去するノイズ成分除去処理と、前記ノイズ成分を除去した後の候補領域を膨張させて、前記候補領域から欠損を除去する形状補正処理と、前記形状補正処理後の候補領域の幾何学的な特徴パラメータとして面積と、長径と短径との比率を抽出する第2の特徴パラメータ抽出処理と、この第2の特徴パラメータ抽出処理で抽出された面積が所定の第2の面積範囲内にあって、かつ長径と短径との比率が前記比率しきい値以下である候補領域を、前記隠しマークの画像として抽出する隠しマーク画像抽出処理とを有するものである。隠しマークと基準位置(累進多焦点レンズの場合には幾何学中心)との間には全ての眼鏡レンズに共通の位置的規定があるので、隠しマークを画像処理で検出すれば、眼鏡レンズの基準位置を求めることができる。基準位置と加工中心位置との関係は眼鏡レンズ毎に異なる。
本発明によれば、加工対象の眼鏡レンズの画像を撮影して2値化し、2値化画像に含まれる個々の図形の幾何学的な特徴パラメータを抽出して、この特徴パラメータが所定の条件に合う図形を隠しマークの画像として抽出するので、従来のテンプレートマッチングを用いる方法に比べて隠しマークの検出に要する時間を短縮することができ、またテンプレートマッチングの場合に必要な拡大光学系が不要となるので、コストを低減することができる。その結果、本発明では、眼鏡レンズとレンズホルダ等の加工治具との位置合わせを作業者が手作業で行う場合と比べて、高精度の位置合わせを実現でき、また作業者の負担を著しく軽減することができ、眼鏡レンズと加工治具の高精度の位置合わせを能率良く短時間で行うことができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態となる累進多焦点レンズ用レイアウト・ブロック装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の累進多焦点レンズ用レイアウト・ブロック装置は、縁摺り加工装置(不図示)に隣接して設置されるもので、累進多焦点レンズ100を撮像して、撮像した画像を基に累進多焦点レンズ100の左右を判定すると同時に、累進多焦点レンズ100に取り付ける加工治具(以下、レンズホルダと呼ぶ)の取り付け位置及び取り付け角度を算出するレイアウト処理と、レンズホルダを累進多焦点レンズ100の加工中心に取り付けるブロック処理とを行い、レンズホルダが取り付けられた後の累進多焦点レンズ100を縁摺り加工装置に搬送するものである。
このレイアウト・ブロック装置は、レンズホルダを供給するホルダ供給装置1と、後述する弾性シールを供給するシール供給装置2と、加工対象の累進多焦点レンズ100を供給するレンズ供給装置3と、ホルダ供給装置1によって供給されたレンズホルダを累進多焦点レンズ100の加工中心に取り付けるホルダ保持装置4と、累進多焦点レンズ100を撮影する撮影手段となるレンズメータ5と、レンズメータ5によって撮影された画像を基に累進多焦点レンズ100の左右を判定してレンズホルダの取り付け位置及び取り付け角度を算出する画像処理装置6と、レンズホルダが取り付けられた後の累進多焦点レンズ100を縁摺り加工装置に搬送するレンズ搬送装置7と、レイアウト・ブロック装置全体を制御する制御装置8と、レイアウト・ブロック装置及び縁摺り加工装置を制御する演算手段となるホストコンピュータ9とを備えている。
図2は、画像処理装置6による画像処理の結果に基づいて累進多焦点レンズ100に弾性シールを介してレンズホルダを取り付けた状態を示す側面図である。ステンレス等の金属からなるレンズホルダ200は、鍔付の筒状体に成形されている。このレンズホルダ200において弾性シール201が貼り付けられる面(ホルダ200の下面)は、累進多焦点レンズ100の凸側レンズ面に対応した凹球面状のレンズ保持面となっている。
この場合、レンズ毎にその凸面カーブに応じたレンズ保持面を形成すると、レンズホルダ200自体の種類が増加するため、レンズ保持面の曲率半径を段階的に異ならせることにより、レンズホルダ200の種類を少なくし、1種類のレンズホルダ200で凸面カーブの異なる何種類かの累進多焦点レンズ100を保持できるようにしている。
弾性シール201は、厚さが0.5〜0.6mm程度の薄いゴムによって、外径がレンズホルダ200のレンズ保持面の外径より大きく(22mmφ程度)、内径がレンズホルダ200の穴径より小さい(8mm程度)リング状に成形され、両面に粘着剤が塗布されたものが用いられる。
図3はレンズメータ5の構成を示すブロック図である。レンズメータ5は、累進多焦点レンズ100を照らす光源31と、この光源31と累進多焦点レンズ100との間の光路中に配設されたコンデンサレンズ32と、絞り33と、ハーフミラー34と、累進多焦点レンズ100を吸着固定するレンズ保持装置35と、累進多焦点レンズ100の隠しマーク103a,103b、加入度数を表す数字104a及び識別マーク104bの画像が投影される回転スクリーン36と、この回転スクリーン36と累進多焦点レンズ100との間に配設された集光レンズ37,38と、投影レンズ39と、回転スクリーン36からの反射光を取り込むCCDカメラ等の撮像装置40と、回転スクリーン36を回転させるモータ41とを有している。
累進多焦点レンズ100の投影に用いられる光源31としては、隠しマーク103a,103b、数字104a及び識別マーク104bの投影を良好に行い得るように発光スペクトル幅の狭い光、例えば赤色光のLEDが用いられ、累進多焦点レンズ100の凸面側に配設されている。ハーフミラー34は、例えば透過率が70%、反射率が30%のものが用いられ、これに対応して撮像装置40が配設されている。
回転スクリーン36には、反射率を高めるために表面にガラス、アルミニウム等の微細な粉を塗布した反射シートが貼着されている。また、表面の明るさを均一化するため、回転スクリーン36をモータ41によって高速回転(例えば、3400rpm)させる。
累進多焦点レンズ100を保持する筒状のレンズ保持装置35は、隠しマーク103a,103b、数字104a及び識別マーク104bの撮影の妨げにならないように十分に小さい外径(例えば8mmφ)を有している。
図4〜図6は、図1のレイアウト・ブロック装置の動作を示すフローチャート図である。以下、図4〜図6を用いてレイアウト・ブロック装置の動作を説明する。
最初に、レンズ供給装置3は、制御装置8の制御に従って、縁摺り加工の対象となる1つの累進多焦点レンズ100(以下、加工対象レンズ100と呼ぶ)をその凸面を上にしてレンズメータ5のレンズ保持装置35上に載置する。レンズ保持装置35は、レンズ支持筒の内部を真空排気することにより、加工対象レンズ100をレンズ支持筒の上面開口部に吸着固定する(図4ステップS1)。
ホルダ供給装置1は、制御装置8の制御に従って、レンズホルダ200を1つずつホルダ保持装置4に供給する。
弾性シール201は、ロール状の形態でシール供給装置2に装填されている。このロールは、表面が保護紙によって覆われたものである。シール供給装置2は、制御装置8の制御に従って、弾性シール201を1つずつ保護紙を剥離した状態でホルダ保持装置4に供給する。
ホルダ保持装置4は、レンズホルダ200と弾性シール201を受け取ると、レンズホルダ200を保持して、このレンズホルダ200のレンズ保持面に弾性シール201を貼り付け、加工対象レンズ100へのレンズホルダ200の取り付けに備えて待機状態となる(ステップS2)。
次に、制御装置8は、レンズメータ5の光源31を点灯させる(ステップS3)。続いて、画像処理装置6は、制御装置8の指示に従って、画像処理用のタイムアップタイマを0にリセットして起動させ、時間計測を開始する(ステップS4)。このタイムアップタイマは、1つの加工対象レンズ100に係る画像処理の経過時間を計測するためのものである。
光源31からの照明光は、コンデンサレンズ32、絞り33及びハーフミラー34を通って加工対象レンズ100に照射される。これにより、加工対象レンズ100の表面に形成された隠しマーク103a,103b、数字104a及び識別マーク104bの像は、集光レンズ37,38によって集光され、投影レンズ39によって回転スクリーン36上に投影される。この回転スクリーン36に投影された像は、投影レンズ39、集光レンズ38,37を通ってハーフミラー34で反射され、撮像装置40の受光面に投影される。撮像装置40は、受光面に投影された像を光電変換して画像信号を出力する。
画像処理装置6は、レンズメータ5の撮像装置40から出力された画像信号をA/D変換して、このA/D変換後の画像データを内部のメモリにいったん格納する(ステップS5)。
続いて、画像処理装置6は、メモリに格納された入力画像に対する画像処理を開始する。図7、図8は画像処理装置6による画像処理の様子を示す説明図である。
まず、画像処理装置6は、図7(a)に示す入力画像と所定の第1のしきい値とを比較して、輝度値が第1のしきい値以上の画素を入力画像からそのまま抜き出し、輝度値が第1のしきい値未満の画素については輝度値を0にする静的しきい値処理を行うことにより、入力画像から背景の領域を取り除いてレンズの領域を切り出し、このレンズ領域の画像をメモリに格納する(ステップS6)。
続いて、画像処理装置6は、メモリに格納した静的しきい値処理後の画像を平滑化処理してぼかした画像と前記静的しきい値処理後の画像との差分を画素毎に算出して、算出した差分が所定の第2のしきい値以上の画素については値を「1」とし、差分が第2のしきい値未満の画素については値を「0」とする動的しきい値処理を行うことにより、静的しきい値処理後の画像を2値化する(ステップS7)。
この動的しきい値処理は、差分処理によって輪郭の鮮鋭化を行い、差分出力が大きいところ、すなわち対象物の輪郭らしいところを「1」とし、それ以外のところを「0」とするので、加工対象レンズ100の撮影時に若干の照明むらやハレーションがあったとしても、隠しマーク103a,103b、数字104a及び識別マーク104bの形を抜き出すことが可能である。この動的しきい値処理により、図7(b)のような画像が得られる。画像処理装置6は、動的しきい値処理後の画像をメモリに格納する。
2値化後の画像には、加工対象レンズ100の表面のほこりや汚れ等が含まれ、さらに2値化された隠しマーク自体も部分的に欠損している場合が多い。したがって、動的しきい値処理によって得られた2値化画像のままでは隠しマーク103a,103bを検出することができないので、以下のようにノイズ成分の除去や隠しマーク103a,103bの欠損の補修等を行って隠しマーク103a,103bを検出する。
画像処理装置6は、動的しきい値処理後の2値化画像において連結した画素「1」の集まりを1つの連結成分とみなし、同一の連結成分内の各画素には同一のラベル(番号又は名前)を与えるラベリング処理を行った後、各連結成分の幾何学的な特徴パラメータを抽出してメモリに格納する。ここでは、各連結成分の特徴パラメータとして、図7(c)に示す連結成分の面積(連結成分の画素数)Sと、長径L1と短径L2の比率(L1/L2)を抽出する。なお、図7のうち図7(c)以降では、画素「1」の領域を斜線で表している。
そして、画像処理装置6は、面積Sが予め設定された第1の面積範囲内にあって、かつ長径L1と短径L2の比率が予め設定された比率しきい値(例えば1.2)以下である連結成分を円形の隠しマークの候補領域(以下、○類似領域と呼ぶ)として抽出し、この抽出した○類似領域の位置をメモリに格納する(ステップS8)。こうして、例えば図7(d)に示すような○類似領域を抽出することができる。
○類似領域には、突起状のノイズ成分が含まれている。そこで、画像処理装置6は、抽出した○類似領域を所定の画素数分だけいったん収縮させた後、同画素数分膨張させて元に戻す。○類似領域を収縮させると、突起状のノイズ成分が消えるので、収縮処理後の○類似領域を膨張処理して元に戻せば、○類似領域から突起状のノイズ成分を除去することができる(ステップS9)。
また、○類似領域には、穴や欠損等のノイズ成分が含まれている。そこで、画像処理装置6は、突起状のノイズ成分を除去した後の○類似領域を所定の画素数分だけ膨張させることで、○類似領域から穴や欠損等のノイズ成分を除去して、形状補正を行う(ステップS10)。これにより、図7(e)に示すような形状補正後の○類似領域が得られる。
続いて、画像処理装置6は、形状補正後の各○類似領域の内部を図7(f)のように画素「1」で埋めた後、各○類似領域の幾何学的な特徴パラメータを抽出してメモリに格納する。ここでも、特徴パラメータとしては、各○類似領域の面積Sと、長径L1と短径L2の比率を抽出する。
画像処理装置6は、面積Sが予め設定された第2の面積範囲内にあって、かつ長径L1と短径L2の比率が前記比率しきい値以下である○類似領域を円形の隠しマークの最も有力な候補領域(以下、○領域と呼ぶ)として抽出し、抽出した○領域の位置をメモリに格納する(ステップS11)。そして、画像処理装置6は、抽出した○領域の数を数えてメモリに格納する(ステップS12)。
次に、画像処理装置6は、前記動的しきい値処理後の2値化画像に対してラベリング処理を行った後、各連結成分の幾何学的な特徴パラメータを抽出してメモリに格納する。ここでは、各連結成分の特徴パラメータとして、連結成分の面積Sと長径L1と短径L2を抽出する。
画像処理装置6は、面積Sが予め設定された第3の面積範囲内で、長径L1が予め設定された長径範囲内で、かつ短径L2が予め設定された短径範囲内にある棒状の連結成分をH形の隠しマークの構成要素らしい領域として抽出し、この抽出した棒状の連結成分の位置をメモリに格納する(ステップS13)。こうして、例えば図7(g)に示すような領域を抽出することができる。
図7(g)に示す3つの棒状の領域は、H形のような形状をしているが、連結してはいない。そこで、画像処理装置6は、抽出した棒状の領域を所定の画素数(例えば、2画素程度)分だけ膨張させることで、これらの領域を連結させて、H形の隠しマークの候補領域(以下、H類似領域と呼ぶ)を得る(ステップS14)。これにより、図7(h)のような形状補正後のH類似領域が得られる。
続いて、画像処理装置6は、形状補正後のH類似領域を所定の画素数分だけいったん収縮させた後、同画素数分膨張させて元に戻すことで、H類似領域から突起状のノイズ成分を除去し(ステップS15)、ノイズ成分を除去した後のH類似領域の幾何学的な特徴パラメータを抽出してメモリに格納する。ここでは、H類似領域の特徴パラメータとして、図7(i)に示すH類似領域の高さHTと横幅Wの比率(HT/W)と、凸面度(2次元平面における図形のくぼみ形状を示す度合い)と、H類似領域に外接する円の直径Dと、前記○領域からの距離とを抽出する。凸面度は円に凹みや穴があると1未満となる。
画像処理装置6は、高さHTと横幅Wの比率が予め設定された比率範囲内で、凸面度が所定の範囲内(例えば0.6〜0.7)で、外接円の直径Dが予め設定された直径範囲内で、かつ○領域からの距離が予め設定された距離範囲内にあるH類似領域をH形の隠しマークの最も有力な候補領域(以下、H領域と呼ぶ)として抽出し、抽出したH領域の位置をメモリに格納する(ステップS16)。そして、画像処理装置6は、抽出したH領域の数を数えてメモリに格納する(ステップS17)。
次に、画像処理装置6は、ステップS12で数えた○領域数が2かどうかを判定し(ステップS18)、○領域数が2でない場合、○領域数が1かどうかを判定し(ステップS19)、○領域数が1であれば、ステップS17で数えたH領域数が1かどうかを判定する(ステップS20)。○領域数が2でも1でもない場合または○領域数が1でH領域数が1でない場合、画像処理装置6は、前記タイムアップタイマによって計測中の経過時間が所定秒(例えば4秒)を超えたかどうかを判定する(ステップS21)。
経過時間が所定秒を超えていない場合、画像処理装置6は、ステップS5〜S20の処理を再び実行する。こうして、○領域数が2でも1でもない場合または○領域数が1でH領域数が1でない場合(すなわち、隠しマーク103a,103b以外のものを検出した場合)で、かつ経過時間が所定秒を超えていない場合には、ステップS5〜S20の処理が繰り返し実行される。
ステップS21において経過時間が所定秒を超えている場合、画像処理装置6は、画像処理による隠しマーク103a,103bの検出が不可であると判断して、画像処理が不可である旨を制御装置8に通知する画像処理不可エラー処理を行う。通知を受けた制御装置8は、画像処理不可エラーが発生した加工対象レンズ100をレイアウト・ブロック装置から排出する等の処理を行う。
一方、○領域数が2の場合、または○領域数とH領域数が共に1の場合、画像処理装置6は、2つの○領域間の距離または○領域とH領域間の距離を求めて、この距離が所定値(例えば34mm)を中心とした一定の範囲内にあるかどうかを判定する(ステップS22)。求めた距離が所定値を中心とした一定の範囲内にない場合はステップS21に進む。
次に、求めた距離が所定値を中心とした一定の範囲内にあって、かつ○領域数とH領域数が共に1の場合(図5ステップS23においてYES)、画像処理装置6は、○領域の最小の外接円の中心を○領域の中心とし、H領域の最小の外接円の中心をH領域の中心とし、○領域の中心座標とH領域の中心座標とを算出してメモリに格納する(ステップS24)。
続いて、画像処理装置6は、図8(a)のように○領域の中心とH領域の中心の中間点(基準位置)Cの座標を算出してメモリに格納し(ステップS25)、さらに○領域の中心とH領域の中心を結ぶ線分(○領域からH領域へ向かうベクトル)Vを求め、このベクトルVとレイアウト・ブロック装置の水平基準線102とがなす角(水平基準線102に対する加工対象レンズ100の回転角度)θを算出してメモリに格納する(ステップS26)。加工対象レンズ100には、レイアウト・ブロック装置上の本来あるべき位置に対して供給時に角度ずれが発生している。ステップS26の処理は、この角度ずれを求める処理である。
次に、画像処理装置6は、○領域からH領域の方を見たとき左右いずれか一方の側(本実施の形態では左側)にあって、かつ○領域とH領域のそれぞれの中心からベクトルVと直角の方向に予め設定された距離だけ離れた、予め設定された大きさの2つの矩形領域A1,A2を前記動的しきい値処理後の2値化画像から切り出す(ステップS27)。
そして、画像処理装置6は、切り出した2つの矩形領域A1,A2が前記回転角度θの分だけ斜めに傾いているので、矩形領域A1,A2を回転角度θだけ回転させて水平基準線102と平行になるようにする(ステップS28)。矩形領域A1,A2を回転させるのは次の文字数のカウント処理において、文字の切り出しが良好に行えるようにするためである。
画像処理装置6は、回転処理後の矩形領域A1,A2内の文字を1文字ずつ切り出すことにより、矩形領域A1,A2内の文字数を数えてメモリに格納する(ステップS29)。累進多焦点レンズ100上に数字104aや識別マーク104bとして形成されている文字のサイズ、文字ピッチは既知である。そこで、画像処理装置6は、矩形領域A1,A2内の画像を水平方向のみ収縮させて、各文字間の短絡等のノイズ成分を除去した上で、文字認識技術で使用される前処理の技術を用いて文字を切り出す。すなわち、画像処理装置6は、文字ピッチを基にして周期的な文字間の空白を検出すると共に、文字サイズを基にして文字の領域を検出し、文字の切り出し位置を決定する。
次に、画像処理装置6は、加工対象レンズ100が右眼用、左眼用のいずれのレンズであるかを判定する(ステップS30)。円形の隠しマーク103aとH形の隠しマーク103bが予め形成されている累進多焦点レンズ100の場合、耳側に隠しマーク103aと加入度数を表す数字104aがあり、鼻側に隠しマーク103bとレンズの種類を表す識別マーク104bがある。したがって、○領域からH領域の方を見たとき、右側に数字104aと識別マーク104bがあれば右眼用のレンズ(図9)であり、左側に数字104aと識別マーク104bがあれば左眼用のレンズ(図8(a))である。
本実施の形態では、ステップS27の処理により、○領域からH領域の方を見たとき左側にある矩形領域A1,A2を切り出している。そこで、画像処理装置6は、ステップS29で数えた文字数が一定の範囲内(例えば3文字以上7文字以下)の場合は左眼用のレンズと判定し、文字数が一定の範囲内にない場合は右眼用のレンズと判定する。なお、右眼用のレンズの場合には矩形領域A1,A2内の文字数が0で、左眼用のレンズの場合には文字数が5となるはずであるが、文字の誤認識を考慮して文字数が一定の範囲内にあれば左眼用レンズと判定している。
次に、画像処理装置6は、数字104aと識別マーク104bが隠しマーク103a,103bより下側にあるかどうかを判定する(ステップS31)。例えば、ステップS30で右眼用のレンズと判定したとき、数字104aと識別マーク104bは、前記ベクトルVが右向きであれば隠しマーク103a,103bより下側にあり、ベクトルVが左向きであれば隠しマーク103a,103bより上側にある。また、左眼用のレンズと判定したとき、数字104aと識別マーク104bは、ベクトルVが左向きであれば隠しマーク103a,103bより下側にあり、ベクトルVが右向きであれば隠しマーク103a,103bより上側にある。
数字104aと識別マーク104bが隠しマーク103a,103bより上側にある場合、画像処理装置6は、加工対象レンズ100の上下が逆でレイアウト・ブロック装置の許容範囲外である旨を制御装置8に通知する上下逆さエラー処理を行う。通知を受けた制御装置8は、上下逆さエラーが発生した加工対象レンズ100をレイアウト・ブロック装置から排出する等の処理を行う。
数字104aと識別マーク104bが隠しマーク103a,103bより下側にある場合、画像処理装置6は、前記回転角度θが予め設定された範囲内(例えば±60°)にあるかどうかを判定する(ステップS32)。回転角度θが予め設定された範囲内にない場合、画像処理装置6は、加工対象レンズ100の回転角度がレイアウト・ブロック装置の許容範囲外である旨を制御装置8に通知する角度オーバーエラー処理を行う。通知を受けた制御装置8は、角度オーバーエラーが発生した加工対象レンズ100をレイアウト・ブロック装置から排出する等の処理を行う。
画像処理装置6は、回転角度θが予め設定された範囲内にある場合、図6のステップS44に進む。
一方、ステップS22において求めた距離が所定値を中心とした一定の範囲内にあって、かつ○領域数が2の場合(図5ステップS23においてNO)、画像処理装置6は、各○領域の最小の外接円の中心をそれぞれの○領域の中心とし、2つの○領域の中心座標を算出してメモリに格納する(ステップS33)。
続いて、画像処理装置6は、図8(b)のように2つの○領域の中心間の中間点C(幾何学中心101)の座標を算出してメモリに格納し(ステップS34)、さらに2つの○領域の中心を結ぶ線分Vを求め、この線分Vと水平基準線102とがなす角(回転角度)θを算出してメモリに格納する(ステップS35)。
次に、画像処理装置6は、各○領域の中心から線分Vと直角の方向に予め設定された距離だけ離れた、予め設定された大きさの4つの矩形領域B1〜B4中の1つを前記動的しきい値処理後の2値化画像から切り出す(ステップS36)。そして、画像処理装置6は、切り出した1つの矩形領域を回転角度θだけ回転させて水平基準線102と平行になるようにする(ステップS37)。
画像処理装置6は、回転処理後の矩形領域内の文字数をステップS29と同様に数えてメモリに格納する(ステップS38)。
次いで、画像処理装置6は、ステップS38で数えた文字数が3であるかどうかを判定する(ステップS39)。文字数が3でない場合、画像処理装置6は、4つの矩形領域B1〜B4から別の矩形領域を選択して(ステップS40,S41)、ステップS36〜S39の処理を行う。
4つの矩形領域B1〜B4内の文字数を順次数えた結果、文字数が3の矩形領域がない場合、画像処理装置6は、画像処理による左右判定が不可と判断して、ホストコンピュータ9から予め通知されている情報を基に加工対象レンズ100が右眼用、左眼用のいずれのレンズであるかを判定するRL判定不能処理を行った後、ステップS32に進む。
一方、矩形領域B1〜B4のいずれかで文字数が3となった場合、画像処理装置6は、加工対象レンズ100が右眼用、左眼用のいずれのレンズであるかを判定する(ステップS42)。2つの円形の隠しマーク103a,103cが予め形成されている累進多焦点レンズ100の場合、耳側に加入度数を表す3桁の数字104aがあり、鼻側にレンズの種類を表す識別マーク104bがある。したがって、文字数3の矩形領域が図8(b)に示す矩形領域B1,B3のいずれかであれば右眼用のレンズ(図21)であり、矩形領域B2,B4のいずれかであれば左眼用のレンズ(図8(b))である。
次に、画像処理装置6は、数字104aと識別マーク104bが隠しマーク103a,103cより下側にあるかどうかを判定する(ステップS43)。数字104aと識別マーク104bは、文字数3の矩形領域が矩形領域B3,B4のいずれかであれば、隠しマーク103a,103cより下側にあり、文字数3の矩形領域が矩形領域B1,B2のいずれかであれば、隠しマーク103a,103cより上側にある。
数字104aと識別マーク104bが隠しマーク103a,103cより上側にある場合、画像処理装置6は、前述のように上下逆さエラー処理を行う。
また、数字104aと識別マーク104bが隠しマーク103a,103cより下側にある場合、画像処理装置6は、前述のステップS32の処理を行う。
次に、ステップS44において、画像処理装置6は、加工対象レンズ100の左右判定の結果と算出した中間点Cの座標と回転角度θとを制御装置8に送信し、制御装置8は、加工対象レンズ100の左右判定の結果と回転角度θとをホストコンピュータ9に送信する。さらに、制御装置8は、レンズメータ5の光源31を消灯させる(ステップS45)。
ホストコンピュータ9は、レイアウト・ブロック装置への供給時に加工対象レンズ100のトレイに貼り付けられていたバーコードをバーコードリーダで読み取ることにより、加工対象レンズ100が右眼用、左眼用のいずれのレンズであるかを予め認識している。ホストコンピュータ9は、バーコードから読み取った結果と制御装置8から送られた左右判定の結果とを照合することで、バーコードが表す内容とトレイに載せられていた実際の加工対象レンズ100とが一致するかどうかをチェックすることができる。
そして、ホストコンピュータ9は、予め記憶している加工対象レンズ100のレイアウトデータ(幾何学中心101と隠しマーク103a,103bとアイポイント110の相互の位置関係を表すデータ)を回転角度θに応じて角度補正した上で、角度補正後のレイアウトデータに基づいてブロックデータ(幾何学中心101を基準としてアイポイント110の位置を表すデータ)を演算して制御装置8に送信する(ステップS46)。
画像処理装置6によって検出された中間点Cは加工対象レンズ100の幾何学中心101であるが、このときの中間点Cは供給時の水平方向(図8左右方向)及び垂直方向(図8上下方向)の位置ずれのためにレイアウト・ブロック装置上の本来あるべき位置からずれている。つまり、加工対象レンズ100には水平方向及び垂直方向の位置ずれが発生している。一方、前記ブロックデータは、加工対象レンズ100の角度ずれについては前述のように補正されているが、水平方向及び垂直方向の位置ずれについては位置ずれがないことを前提として計算されている。
そこで、制御装置8は、レンズ供給装置3によって加工対象レンズ100をレンズメータ5から所定のレンズ保持位置へ搬送させる際に、加工対象レンズ100の水平方向及び垂直方向の位置ずれを中間点Cの座標に基づいて補正させた上で、ホストコンピュータ9からのブロックデータに基づき加工対象レンズ100のアイポイント110がホルダ保持装置4によって保持されているレンズホルダ200の真下に来るようレンズ供給装置3を制御する(ステップS47)。
続いて、制御装置8は、加工対象レンズ100の供給時の角度ずれを補正するために、ホルダ保持装置4を制御して、レンズホルダ200を回転角度θだけ回転させて角度補正を行う(ステップS48)。そして、制御装置8は、ホルダ保持装置4を制御して、レンズホルダ200を下降させ、レンズホルダ200に貼り付けられている弾性シール201を加工対象レンズ100に押しつけて密着させる。これにより、図2に示すように、レンズホルダ200は、弾性シール201を介して加工対象レンズ100の加工中心(アイポイント110)に取り付けられる(ステップS49)。
制御装置8は、ホルダ保持装置4を制御して、レンズホルダ200を加工対象レンズ100と一緒に所定の取り出し位置へ搬送させ(ステップS50)、続いてレンズ搬送装置7を制御して、取り出し位置の加工対象レンズ100を縁摺り加工装置へ搬送させる(ステップS51)。
以上で、1つの加工対象レンズ100に対するレイアウト・ブロック装置の処理が終了する。
縁摺り加工装置に送られた加工対象レンズ100には、レンズ枠形状データ及び装用者の処方データに基づいたヤゲン加工等の縁摺り加工が縁摺り加工装置によって施され、フレーム枠の形状と略一致する輪郭形状の眼鏡レンズが製作される。
本発明は、累進多焦点眼鏡レンズの隠しマークを検出する技術に適用することができる。
本発明の実施の形態となる累進多焦点レンズ用レイアウト・ブロック装置の構成を示すブロック図である。 累進多焦点レンズに弾性シールを介してレンズホルダを取り付けた状態を示す側面図である。 図1のレイアウト・ブロック装置のレンズメータの構成を示すブロック図である。 図1のレイアウト・ブロック装置の動作を示すフローチャート図である。 図1のレイアウト・ブロック装置の動作を示すフローチャート図である。 図1のレイアウト・ブロック装置の動作を示すフローチャート図である。 図1のレイアウト・ブロック装置の画像処理装置による画像処理の様子を示す説明図である。 図1のレイアウト・ブロック装置の画像処理装置による画像処理の様子を示す説明図である。 累進多焦点レンズの隠しマーク、幾何学中心等の位置関係を示す平面図である。 累進多焦点レンズの他の例を示す平面図である。
符号の説明
1…ホルダ供給装置、2…シール供給装置、3…レンズ供給装置、4…ホルダ保持装置、5…レンズメータ、6…画像処理装置、7…レンズ搬送装置、8…制御装置、9…ホストコンピュータ。

Claims (1)

  1. 加工対象の累進多焦点眼鏡レンズの画像を撮影する撮影手段と、前記画像を処理する画像処理手段と、前記眼鏡レンズの表面に形成された円形図形の隠しマークの位置に基づいて前記眼鏡レンズの加工中心位置を求める演算手段と、この加工中心位置に加工治具を取り付ける機構とを有するレイアウト・ブロック装置において、前記隠しマークを検出する累進多焦点眼鏡レンズの隠しマーク検出方法であって、
    前記撮影手段によって撮影された入力画像を所定の第1のしきい値を用いてしきい値処理し、前記入力画像から背景の領域を取り除いて前記加工対象の眼鏡レンズの領域を切り出す静的しきい値処理と、
    前記静的しきい値処理後の画像を平滑化処理した画像と前記静的しきい値処理後の画像との差分を画素毎に算出し、算出した差分を所定の第2のしきい値を用いてしきい値処理する動的しきい値処理と、
    前記動的しきい値処理後の2値化画像において連結した画素の集まりを1つの連結成分とみなし、各連結成分の幾何学的な特徴パラメータとして面積と、長径と短径との比率を抽出する第1の特徴パラメータ抽出処理と、
    この第1の特徴パラメータ抽出処理で抽出された面積が所定の第1の面積範囲内にあって、かつ長径と短径との比率が所定の比率しきい値以下である連結成分を前記隠しマークの候補領域として抽出する候補領域抽出処理と、
    前記候補領域を収縮させた後に膨張させて元に戻し、前記候補領域から突起状のノイズ成分を除去するノイズ成分除去処理と、
    前記ノイズ成分を除去した後の候補領域を膨張させて、前記候補領域から欠損を除去する形状補正処理と、
    前記形状補正処理後の候補領域の幾何学的な特徴パラメータとして面積と、長径と短径との比率を抽出する第2の特徴パラメータ抽出処理と、
    この第2の特徴パラメータ抽出処理で抽出された面積が所定の第2の面積範囲内にあって、かつ長径と短径との比率が前記比率しきい値以下である候補領域を、前記隠しマークの画像として抽出する隠しマーク画像抽出処理とを有することを特徴とする累進多焦点眼鏡レンズの隠しマーク検出方法。
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