JP4437608B2 - Foamed decorative sheet and method for producing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の壁面や天井面等に貼着する発泡化粧シートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
壁紙等の建築内装材としては、火災に対する安全性の面から、難燃性が要求され、建築基準法で一定の難燃性が義務づけられている場合が多い。また、建築内装材には、室内の居住空間としての快適性を高める為に高い意匠性が求められ、特に立体的な意匠を持たせる為には、柔軟性のみでなく高度に発泡させ得る材料が有利となる。この様な要求に応え得る材料として、従来、塩化ビニル樹脂を用いたものが広く用いられてきた。しかし、塩化ビニル樹脂等のハロゲンを含む樹脂組成物は火災時や焼却時に有害なガスを発生するという欠点を有している。
【0003】
そのため、塩化ビニル樹脂に代えてオレフィン系樹脂による壁紙等の発泡化粧シートが開発されている。しかしながら、オレフィン系樹脂による壁紙の場合、塩化ビニル樹脂とは異なりオレフィン系樹脂はロール粘着性が高いのでカレンダー加工に適さず、加工温度が狭い範囲に限られ、カレンダー加工を行うと耐熱変色を起こし易いという問題があり、溶融押出法による製膜・コーティングが検討されている。
【0004】
しかし、溶融押出法で製膜すると樹脂のネックインにより、ダイスリット部から押し出される樹脂層の両端部が厚くなり、基材層上にコーティング積層して巻き取ると樹脂層の厚い部分がもり上がり、巻取りの端部が「耳もり」状となり、巻取り状態が安定せず、荷崩れを起こしたり、シート外観が不良になる。そこで、別の方法として樹脂を基材層上にコーティング積層した後、巻き取る前に樹脂層の厚くなった部分を切り離す方法があり、この方法では、基材層と樹脂層の切り口が同一面となり巻取り状態での耳もり状態は防止できるが、加熱発泡させると樹脂層の体積増加により、発泡樹脂が基材層の裏面まで廻り、発泡炉内のガイドロールを汚したり、シートの外観を損ねたりするという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、火災時や燃焼時に有毒なガスを発生することもなく、ボリュウム感があると共に風合いがよく、シート外観に優れた発泡化粧シートを溶融押出法で安定して提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の解決手段は、紙質系基材層上に発泡剤、難燃剤、その他添加剤を含むオレフィン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層が設けられている発泡化粧シートにおいて、前記発泡化粧シートの巾方向両端が発泡抑制剤層によって発泡抑制された発泡抑制樹脂層からなることを特徴とする発泡化粧シートとするものである。
このような構成とすることにより、発泡化粧シートの巾方向両端部の発泡が抑制され体積増加が抑えられるので、発泡樹脂が紙質系基材層の裏面に廻り、発泡炉内のガイドロールを汚すことなく発泡樹脂層を形成できるため、シート外観に優れ、ボリュウム感があると共に風合いがよく、火災時や燃焼時に有毒なガスを発生することもない発泡化粧シートとなるものである。
【0007】
また、発泡剤が熱分解型発泡剤であることを特徴とするものである。こうすることによって、材料費の低減及び生産性が向上し安価な発泡化粧シートとなるものである。
【0008】
また、紙質系基材層上に発泡剤、難燃剤、その他添加剤を含むオレフィン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層形成組成物を非発泡の状態にて溶融押出し積層して積層シートとし、前記積層シートの発泡樹脂層形成組成物層の幅方向両端であって紙質系基材層上となる位置に発泡抑制剤層を設けた後、前記発泡抑制剤層上から前記積層シートを切断し幅方向両端を除去した後、前記積層シートを加熱発泡させることを特徴とする発泡化粧シートの製造方法とすることである。
このように製造することにより、積層シートの両端部に発泡抑制剤層が設けられることになるので、加熱発泡してもシート端部が発泡することがなく、従って樹脂層の体積増加による発泡樹脂が基材層の裏面まで廻り、発泡炉内のガイドロールを汚したり、シートの外観を損ねたりするトラブルの発生が抑えられ、生産工程が安定すると共に外観に優れた発泡化粧シートが得られる。
【0009】
また、発泡剤が熱分解型発泡剤であることを特徴とする発泡化粧シートの製造方法とすることである。このように製造することにより、材料費の低減及び生産性が向上し安価な発泡化粧シートがえられる。
【0010】
そして、発泡樹脂層形成組成物層上に装飾層が設けられていることを特徴とする発泡化粧シートの製造方法とすることである。このように製造することにより、印刷絵柄、凹凸模様等を有する意匠性に優れた発泡化粧シートが得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の発泡化粧シートの実施形態の積層構成を示す断面図、図2は本発明の発泡化粧シートの製造方法の工程を示す説明図であり、1は発泡化粧シート、2は紙質系基材層、3は発泡性樹脂層、31は発泡樹脂層、32は発泡抑制樹脂層、4は発泡抑制剤層、5は装飾層、Aはもり上がり部、Bは切断部、10は積層シートをそれぞれ表している。
【0012】
本発明の発泡化粧シートの層構成は図1に示すように、紙質系基材層2上に、熱分解型発泡剤、難燃剤、その他添加剤を含むオレフィン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層31と装飾層5が積層された構成からなるものであり、本発明の発泡化粧シート1の特徴は、発泡化粧シート1の巾方向の両端部に発泡抑制剤層4を設けることによって発泡性樹脂層3の発泡が抑制されるために樹脂層の体積増加が抑えられ、発泡化粧シート1の端面部から発泡樹脂層31のはみ出しがなく形成されていることである。
【0013】
次に、本発明の発泡化粧シート1の製造方法の一例について図面を用いて説明する。先ず、図2(イ)に示すように、紙質系基材層2の上面に溶融押出法により熱分解型発泡剤、難燃剤、その他添加剤を含むオレフィン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層形成組成物を非発泡の状態で押出し、製膜した発泡性樹脂層3を紙質系基材層2の上面に積層し積層シート10を形成する。この時、溶融押し出し形成された発泡性樹脂層3の両端部はネックインにより樹脂層の厚い部分が発生し、もり上がり部Aとなる。この状態で巻き上げると樹脂層の厚い部分がもりあがり耳もりとなってシート外観が不良となり不適である。
【0014】
続いて、図2(ロ)に示すように、紙質系基材層2の上面に積層された発泡性樹脂層3面の巾方向両端のもり上がり部Aの内側で、しかも紙質系基材層2の上面になるように発泡抑制剤層4を設ける。発泡抑制剤層4は発泡性樹脂層3を加熱し発泡剤の熱分解による樹脂層の膨張を抑えるために設けるもので、そうすることで積層シート10の巾方向端部が紙質系基材層2と発泡性樹脂層3の切り口が均一になっていても、加熱による樹脂層の体積増加がなく、従って発泡樹脂層31が紙質系基材2の裏面まで廻り発泡炉内のガイドロールを汚したり、シートの外観を損ねたりすることがなくなる。
【0015】
次いで、図2(ハ)に示すように、紙質系基材層2の発泡性樹脂層3面に設けた発泡抑制剤層4の上から紙質系基材層2に達するように切断部Bで切断し、積層シート10の巾方向両端に形成されているもり上がり部Aを除去する。切り離し方法はカッターナイフ等の刃物、レーザービーム等の既知の方法が用いられる。
【0016】
次いで、図2(ニ)に示すように、発泡性樹脂層3の上面に装飾層5を設け、続いて加熱することによって、発泡性樹脂層3に含まれる熱分解型発泡剤が分解・膨張して発泡樹脂層31を形成する。しかし、発泡抑制剤層4に対応する部分の発泡性樹脂層3では発泡剤の熱分解が抑制され発泡抑制樹脂層32となり樹脂層の体積増加が起こらないため、化粧シート端部の切り口が同一面でも発泡樹脂抑制層32が紙質系基材2の裏面にまで廻ることもなく、図2(ホ)に示すような発泡化粧シート1が得られる。
【0017】
また、前記図2(イ)では、紙質系基材層2の上面に溶融押出法により熱分解型発泡剤、難燃剤、その他添加剤を含むオレフィン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層形成組成物を非発泡の状態で押出し、製膜した発泡性樹脂層3を紙質系基材層2の上面に積層し積層シート10を形成する時、製膜した発泡性樹脂層3を紙質系基材層2の巾より広く押し出して積層シート10を形成すると説明しているが、図示はしてないけれども、製膜した発泡性樹脂層3の巾を紙質系基材層2の紙巾よりも狭く押し出し積層しても良いものである。
【0018】
次に、本発明の発泡化粧シート1について更に詳しく説明する。
本発明に用いる紙質系基材層2としては、紙、難燃紙、不燃紙、有機繊維又は無機繊維の織布、不織布が用いられるが、加熱発泡させることを考慮してセルロースやポリエステル等の耐熱性のある素材が好ましい。また、施工後の火災等による燃焼を考慮して、スルファニル酸グアナジンや燐酸グアナジンなどの水溶性難燃剤を含浸させたパルプ主体の難燃紙、あるいは、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの無機質材を混抄した無機質紙などの通常壁紙用裏打紙といわれているものを用いることができ、その坪量としては30〜120g/m2 が好ましい。
【0019】
次に、発泡樹脂層31について説明する。本発明の発泡化粧シート1の溶融押出されるオレフィン系熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソプレン等のポリオレフィンの1種ないしエチレン、プロピレン、ブテン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィンの2種以上の共重合体、あるいは、炭素数が4以上のαオレフィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、あるいは、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、あるいは、アイオノマー、あるいは、これらの1種ないしそれ以上からなる混合樹脂を挙げることができ、いずれの樹脂を用いても構わないが、前記発泡樹脂層31を形成する好ましい樹脂としては、低温溶融押出しを行うため、ポリエチレン、またはエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂が好ましい。そのなかでもメルトフローレートが20〜80g/10分のものが押出しの流動特性の面から好ましい。
【0020】
次に、発泡樹脂層31に用いる発泡剤としては、低コストであるとともに、分解熱量が小さく、難燃性かつ自己消火性に優れ、水に安定で、無毒であり、前記発泡樹脂層31に難燃性を付与することができる点等からアゾジカルボンアミド、アゾビスホルムアミド等のアゾ系化合物の熱分解型発泡剤が好適であり、なかでもアゾジカルボンアミドが分解温度が高く、発泡促進剤の併用により分解温度を下げることも出来るため好ましい。発泡促進剤としては無機塩系、金属石鹸系、酸類が用いられる。添加量は、要求される意匠性により適宜決めればよいが、前記オレフィン系熱可塑性樹脂100重量部に対して0.5〜15重量部が適当である。
【0021】
次に、本発明の発泡樹脂層31に用いる難燃剤としては、シリコーン系、リン酸系、無機系金属水酸化物等が考えられ、環境に優しく、難燃剤を添加することにより少量で有効的に難燃性を付与することができるものが好ましく、シリコーン系難燃剤が極めて有効である、特に高分子量のシリコーン系難燃剤を用いると樹脂溶融時(樹脂発泡時)の溶融張力が安定し発泡セルが緻密となり好ましいものであり、具体的には、ポリジメチルシロキサン単体、ないし、エポキシ基あるいはメタクリレート基を有するポリジメチルシロキサン誘導体と二酸化珪素との混合物が好ましい。また、シリコーン系難燃剤を100%用いることにより、難燃層を形成する樹脂100重量部に対して30重量部で十分に難燃性を付与することができるが、シリコーン系難燃剤は高価であるために、シリコーン系難燃剤を100%用いることはできず、他の環境に優しい難燃剤と併用せざるを得ない。このシリコーン系難燃剤と併用する難燃剤としては、無機系難燃剤、具体的にはマイカ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム等の無機物の1種ないし2種以上の混合物からなるものを併用するのが上記理由から適当である。
【0022】
次に、無機質成分としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム等の無機物が難燃剤、充填材として使用でき、また、二酸化チタン、酸化鉄等の無機顔料等が着色剤として用いられ、特に、本発明において黄、灰、白などの薄い色を鮮明にだす場合、二酸化チタン顔料が有効である。二酸化チタン顔料の添加量としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対して10〜20重量部が好ましい。
【0023】
発泡を抑制する抑制剤としては、無水トリメリット酸、無水マレイン酸、フマル酸、無水フタル酸等の有機酸系、脂肪族アミン、アマイド、オキシム等の窒素化合物、メルカプタン、スルホン酸等の硫黄化合物、その他シクロヘキサン、ジブチルスズマレート、リン酸塩等が用いられる。これらを既知のインキに添加して発泡抑制インキとして、グラビア印刷等の既知の方法で設ける。印刷幅としては5〜20mm程度が好ましい。
【0024】
次に、本発明の装飾層5は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷等周知の印刷法によりインキにて形成することができる。印刷絵柄としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学図形、文字、記号、あるいは、全面ベタ等の印刷絵柄がある。インキとしては、ビヒクルとして、ポリエステル系樹脂、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して用い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いることができる。
【0025】
また、発泡化粧シート1の表面を希望する艶に調整を行うため、装飾層5として艶調節層を設けても良い。艶調節の方法はシリカ等のマット剤を混練したインキを表面に塗布する方法が主に用いられる。用いられるインキのバインダーとしては、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、また、これらの共重合体樹脂の透明または半透明な樹脂が使用される。
【0026】
また、図示していないが、装飾層5として凹凸模様を設けてもよい。凹凸模様の形成は、周知の枚葉、あるいは、輪転式のエンボス機を用いて積層体が加熱された状態にあるときに、紙質系基材層2上の最も外側の層からエンボス版で凹凸を施して後に冷却することにより、装飾層5から発泡樹脂層31にかけて形成したものである。この凹凸模様の形状としては、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
【0027】
【実施例】
実施例1
坪量70g/m2 の難燃性裏打紙(興人製、WK870D)上に、下記に示す配合の発泡樹脂層形成組成物をTダイ押出し法にて樹脂厚みが130μm、樹脂巾が裏打紙の巾より広くなるよう製膜同時ラミネートして、積層シートを作成した。
【0028】
【0029】
次に積層シートの樹脂層面の左右両側に発泡抑制インキ(ザ・インクテック(株)製、LIE)を用いてグラビア印刷法にて、紙巾より狭い間隔で紙基材の上になるように10mm巾で印刷して発泡抑制剤層を設けた。次に発泡抑制剤層を中心で切るようにして、積層シートの両端を切り離した。次に発泡性樹脂を積層された面にコロナ放電処理を施し、該コロナ放電処理面にアクリル系樹脂からなる水性インキ(ザ・インクテック(株)製、オーデ)でグラビア印刷して砂目柄模様の絵柄層を設けた。次いでこのものを加熱発泡炉(200℃で60秒)で発泡させると共に、前記印刷層側から砂目柄模様のエンボス版にてエンボス加工を施し本発明の発泡化粧シートを得た。
【0030】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明の発泡化粧シートは、紙質系基材層上に、熱分解型発泡剤、難燃剤、その他添加剤を含むポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂層と装飾層が順次設けられた発泡化粧シートにおいて、前記発泡化粧シートの巾方向両端に発泡抑制剤層を設けた状態で加熱発泡しているために、両端部の発泡性樹脂層の体積増加による発泡樹脂が基材層の裏面まで廻り、発泡炉内のガイドロールを汚したり、シートの外観を損ねたりするトラブルの発生が抑えられ、生産工程が安定すると共に外観に優れた発泡化粧シートが安価に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡化粧シートの実施形態の積層構成を示す断面図である。
【図2】本発明の発泡化粧シートの製造方法の工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 発泡化粧シート
2 紙質系基材層
3 発泡性樹脂層
31 発泡樹脂層
32 発泡抑制樹脂層
4 発泡抑制剤層
5 装飾層
A もり上がり部
B 切断部
10 積層シート[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a foamed decorative sheet to be attached to a wall surface or ceiling surface of a house or the like.
[0002]
[Prior art]
Building interior materials such as wallpaper are required to be flame retardant from the standpoint of fire safety, and certain flame retardant properties are often required by the Building Standard Law. In addition, architectural interior materials are required to have high designability in order to enhance comfort as an indoor living space. In particular, in order to have a three-dimensional design, a material that can be highly foamed as well as flexible. Is advantageous. Conventionally, materials using vinyl chloride resin have been widely used as materials that can meet such demands. However, a resin composition containing a halogen such as a vinyl chloride resin has a drawback of generating a harmful gas during a fire or incineration.
[0003]
Therefore, foamed decorative sheets such as wallpaper made of olefin resin have been developed instead of vinyl chloride resin. However, in the case of wallpaper made of olefin resin, unlike vinyl chloride resin, olefin resin is not suitable for calendering because of its high roll adhesiveness, and its processing temperature is limited to a narrow range. There is a problem that it is easy, and film formation and coating by the melt extrusion method are being studied.
[0004]
However, when the film is formed by melt extrusion, both ends of the resin layer extruded from the die slit portion become thick due to resin neck-in, and when the layer is coated and wound on the base material layer, the thick portion of the resin layer rises. The end portion of the winding becomes an “ear-hook” shape, the winding state is not stable, the load collapses, and the sheet appearance is poor. Therefore, as another method, after coating and laminating the resin on the base material layer, there is a method of separating the thickened portion of the resin layer before winding, and in this method, the base layer and the cut surface of the resin layer are on the same surface. However, when heated and foamed, the volume of the resin layer increases, causing the foamed resin to travel to the back of the base material layer, contaminating the guide roll in the foaming furnace, and improving the appearance of the sheet. There was a problem of losing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and its object is to generate no toxic gas at the time of fire or combustion, to have a volume feeling and a good texture, and to have a sheet appearance. It is to stably provide a foam decorative sheet excellent in melt extrusion method.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The solution means of the present invention for achieving the above object is a foamed decorative sheet in which a foamed resin layer made of an olefinic thermoplastic resin containing a foaming agent, a flame retardant, and other additives is provided on a paper-based base material layer. The foamed decorative sheet is characterized by comprising a foam-inhibiting resin layer in which both ends in the width direction of the foamed decorative sheet are foam-suppressed by the foam-inhibiting agent layer.
By adopting such a configuration, foaming at both ends in the width direction of the foamed decorative sheet is suppressed and volume increase is suppressed, so that the foamed resin travels to the back surface of the paper-based base material layer and stains the guide roll in the foaming furnace. Since the foamed resin layer can be formed without any problem, the foamed decorative sheet is excellent in sheet appearance, has a volume feeling, has a good texture, and does not generate toxic gas at the time of fire or combustion.
[0007]
The foaming agent is a pyrolytic foaming agent. By doing so, the material cost is reduced and the productivity is improved, and an inexpensive foamed decorative sheet is obtained.
[0008]
Further, a foamed resin layer forming composition comprising an olefinic thermoplastic resin containing a foaming agent, a flame retardant, and other additives on a paper-based base material layer is melt-extruded and laminated in a non-foamed state to form a laminated sheet, After providing the foam inhibitor layer at the positions on both ends in the width direction of the foamed resin layer forming composition layer of the laminate sheet and on the paper-based substrate layer, the laminate sheet is cut from the foam inhibitor layer to obtain a width After removing both ends in the direction, the laminated sheet is heated and foamed to produce a foamed decorative sheet manufacturing method.
By producing in this way, a foam inhibitor layer is provided at both ends of the laminated sheet, so that the foam does not foam at the end of the sheet even when heated and foamed. However, it is possible to suppress the occurrence of troubles that go around to the back surface of the base material layer, contaminate the guide roll in the foaming furnace, or impair the appearance of the sheet, stabilize the production process, and obtain a foamed decorative sheet having an excellent appearance.
[0009]
Another object of the present invention is to provide a method for producing a foamed decorative sheet, wherein the foaming agent is a pyrolytic foaming agent. By manufacturing in this way, material costs can be reduced and productivity can be improved, and an inexpensive foamed decorative sheet can be obtained.
[0010]
And it is setting it as the manufacturing method of the foaming decorative sheet characterized by providing the decoration layer on the foamed resin layer forming composition layer. By producing in this manner, a foamed decorative sheet having a printed pattern, a concavo-convex pattern and the like and excellent in design can be obtained.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a laminated structure of an embodiment of a foamed decorative sheet of the present invention, FIG. 2 is an explanatory view showing the steps of the method for producing a foamed decorative sheet of the present invention, 1 is a foamed decorative sheet, 2 is paper quality System base material layer, 3 is a foamable resin layer, 31 is a foamed resin layer, 32 is a foam suppression resin layer, 4 is a foam inhibitor layer, 5 is a decorative layer, A is a raised part, B is a cut part, 10 is Each of the laminated sheets is shown.
[0012]
As shown in FIG. 1, the foamed decorative sheet of the present invention has a foamed resin layer made of an olefinic thermoplastic resin containing a pyrolytic foaming agent, a flame retardant, and other additives on a paper-based
[0013]
Next, an example of the manufacturing method of the foaming
[0014]
Subsequently, as shown in FIG. 2 (b), the paper-based base material layer is formed inside the rising portion A at both ends in the width direction of the surface of the
[0015]
Next, as shown in FIG. 2 (c), at the cutting portion B so as to reach the paper-based
[0016]
Next, as shown in FIG. 2 (d), the
[0017]
In FIG. 2 (a), a foamed resin layer forming composition comprising an olefinic thermoplastic resin containing a pyrolytic foaming agent, a flame retardant, and other additives on the upper surface of the paper-based
[0018]
Next, the foamed
As the paper-based
[0019]
Next, the foamed
[0020]
Next, the foaming agent used for the foamed
[0021]
Next, as the flame retardant used for the foamed
[0022]
Next, as inorganic components, inorganic substances such as aluminum hydroxide, magnesium hydroxide and calcium carbonate can be used as flame retardants and fillers, and inorganic pigments such as titanium dioxide and iron oxide are used as colorants, In particular, in the present invention, a titanium dioxide pigment is effective when a light color such as yellow, gray, white, etc. is clearly obtained. The addition amount of the titanium dioxide pigment is preferably 10 to 20 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the ethylene-vinyl acetate copolymer resin.
[0023]
Inhibitors to suppress foaming include organic acid systems such as trimellitic anhydride, maleic anhydride, fumaric acid and phthalic anhydride, nitrogen compounds such as aliphatic amines, amides and oximes, and sulfur compounds such as mercaptans and sulfonic acids. In addition, cyclohexane, dibutyltin maleate, phosphate and the like are used. These are added to a known ink and provided as a foam suppression ink by a known method such as gravure printing. The printing width is preferably about 5 to 20 mm.
[0024]
Next, the
[0025]
Further, a gloss adjusting layer may be provided as the
[0026]
In addition, although not shown, an uneven pattern may be provided as the
[0027]
【Example】
Example 1
A foamed resin layer-forming composition having the following composition is formed on a flame-retardant backing paper having a basis weight of 70 g / m 2 (manufactured by Kojin Co., Ltd., WK870D) by a T-die extrusion method with a resin thickness of 130 μm and a resin width of the backing paper. A laminated sheet was prepared by simultaneously laminating the film so as to be wider than.
[0028]
[0029]
Next, 10 mm so that it becomes on the paper substrate at intervals narrower than the paper width by the gravure printing method using the foam suppression ink (The Inktec Co., Ltd., LIE) on the left and right sides of the resin layer surface of the laminated sheet. Printed with a width to provide a foam inhibitor layer. Next, both ends of the laminated sheet were cut so that the foam inhibitor layer was cut at the center. Next, corona discharge treatment is applied to the surface on which the foamable resin is laminated, and the corona discharge treatment surface is gravure-printed with water-based ink made of an acrylic resin (Ode, manufactured by The Inktec Co., Ltd.) and has a grain pattern. A pattern layer of patterns was provided. Next, this was foamed in a heating foaming furnace (at 200 ° C. for 60 seconds) and embossed with a textured embossed plate from the printed layer side to obtain a foamed decorative sheet of the present invention.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, the foamed decorative sheet of the present invention has a foamed resin layer and a decorative layer made of a polyolefin-based thermoplastic resin containing a pyrolytic foaming agent, a flame retardant, and other additives on the paper-based base material layer in order. In the foamed decorative sheet provided, since the foamed decorative sheet is heated and foamed in a state in which a foam inhibitor layer is provided at both ends in the width direction of the foamed decorative sheet, the foamed resin is formed by increasing the volume of the foamable resin layer at both ends. Occurrence of troubles that go to the back surface of the layer, contaminate the guide roll in the foaming furnace, or damage the appearance of the sheet can be suppressed, and the foamed decorative sheet having a stable appearance and excellent appearance can be obtained at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a laminated structure of an embodiment of a foamed decorative sheet according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view showing a process of a method for producing a foamed decorative sheet according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000323432A JP4437608B2 (en) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | Foamed decorative sheet and method for producing the same |
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