JP4436820B2 - 通帳内部紙の印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通帳内部紙に取引明細欄と地紋とを印刷するための印刷方法に関するものである。
近年、金融機関では、他の金融機関との差別化を図るための種々の工夫が行われており、例えば、金融商品のサービス名として個性的な名称を付けてアピールしたり、或いは、下記特許文献1に記載のように、通帳の表紙に趣向を凝らした各種デザインを印刷したりするなどして、新規顧客の勧誘に活用している。
特開平11−78298号公報 特開平9−277748号公報 実用新案登録第3110249号
しかしながら、上記特許文献1記載の通帳では、通帳表紙に特徴的な印刷が施されてはいるが、通帳内部紙に関しては顕著な特徴点がない。これに対して、上記特許文献2には、通帳内部紙の取引明細欄外に顧客に対する伝達情報を、文言による地紋によって表示することで、取引明細の視認性を妨げずに記録することが記載されている。また、本願出願人は、上記特許文献3に記載されている、通帳内部紙に複数色の地模様を施した通帳を考案している。
ここで、通帳内部紙に印刷される取引明細欄については、現金自動預払機などの通帳用記帳システムによる記帳内容の自動印字処理に対応すべく、印刷位置の精度や印刷濃度などについて厳格な基準が設定されており、この基準に適合することが求められている。
ところが、一般的に、通帳内部紙に対する取引明細欄及び地紋の印刷はそれぞれ別々の印刷機を用いて行われることが多く、このような別々の印刷工程で複数回に及ぶインク転写が繰り返されると、通帳内部紙のインク膨潤を招き、通帳内部紙の波打ち、シワ又は伸びなどによる印刷精度の低下を招来し易くなってしまう。
例えば、通帳内部紙に対する地紋の印刷後に、その通帳内部紙に取引明細欄を印刷するような場合には、地紋が印刷された通帳内部紙の伸びなどが想定されるため、取引明細欄の印刷前に、取引明細欄の印刷位置を補正するために通帳内部紙の位置調整が必須となって作業が極めて煩雑となるという問題点がある。一方、この作業を怠れば、精密かつ良好な印刷結果を得ることができないという問題点がある。
特に、通帳内部紙の地紋をカラー印刷で行うような場合には、一般に、複数色のインクを各色成分ごとに順番に重ね合わせるため、単一色による地模様印刷に比べてインク膨潤による通帳内部紙の変形が一層招来されやすく、このような通帳内部紙に取引明細欄が印刷されると、取引明細欄の印刷位置のずれが更に顕著となる虞があった。
このため、実際に金融機関で利用されている通帳においては、その通帳内部紙に地紋が印刷される場合は単一色によるものが主流であって、通帳内部紙にカラー印刷による地紋が施されたものはなく、そのため、通帳を開いても何ら面白味のないものであるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、取引明細欄の印刷精度の低下を招来させることなく、通帳内部紙に地紋を印刷することが可能となる通帳内部紙の印刷方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の通帳内部紙の印刷方法は、細線状の罫線部を有する取引明細欄と地紋とを通帳内部紙の紙面に印刷する通帳内部紙の印刷方法であって、印刷が施される通帳内部紙を印刷以前から所定の処理空間内に一定期間収容して通帳内部紙の温度及び湿度変化による伸縮を抑制する収容工程と、前記取引明細欄及び地紋を組み合わせた通帳内部画像の原画像をコンピュータを用いてプロセスカラーの色成分にそれぞれ色分解する色分解工程と、その色分解された各色成分の通帳内部画像からコンピュータを用いたFMスクリーニング処理によって各色成分の通帳内部画像をそれぞれ網点画像に変換する網点画像化工程と、その各色成分の通帳内部画像の網点画像に基づき、CTPシステムによって、その各色成分毎の通帳内部画像の網点画像が版面に形成される各色成分の印刷版を製版する製版工程と、その各色成分の印刷版を介して、その印刷版に形成された網点画像を各色成分のインクで前記収容工程を経た通帳内部紙の紙面に順番かつ連続的に転写することにより、各色成分による通帳内部画像の網点画像を通帳内部紙の紙面上で重畳して、通帳内部紙の紙面に取引明細欄及び地紋の双方をプロセスカラーで同時印刷するとともに、当該印刷が前記処理空間内において行われる印刷工程と、その印刷工程及び収容工程が行われる前記処理空間の温度および湿度を通帳内部紙の収容中から印刷終了まで一定状態に維持する空間調整工程とを備えている。
請求項2の通帳内部紙の印刷方法は、請求項1の通帳内部紙の印刷方法において、前記印刷工程で行われる各色成分の印刷のうち少なくとも一つは、取引明細欄の網点画像及び地紋の網点画像の双方が版面に形成される印刷版を介して、通帳内部紙の紙面に取引明細欄及び地紋を同時印刷するものである。
請求項3の通帳内部紙の印刷方法は、請求項1又は2の通帳内部紙の印刷方法において、地紋の網点面積率を取引明細欄の網点面積率より小さく調整することによって、その地紋を、取引明細欄と判別可能な色調で、且つ、通帳用記帳システムに装備されるスキャナで読取可能なPCS値未満の淡色で、通帳内部紙上に印刷するものである。
請求項4の通帳内部紙の印刷方法は、請求項1から3のいずれかの通帳内部紙の印刷方法を備えており、その通帳内部紙の印刷方法により通帳内部紙の一面側に印刷を施す前段印刷ユニットと、その前段印刷ユニットの下流側に配設されて前記通帳内部紙の印刷方法により通帳内部紙の他面側に印刷を施す後段印刷ユニットとを同一の印刷ライン上に備えている両面印刷機を用いて、前記前段印刷ユニットによって通帳内部紙の一面側を印刷した直後に連続的に、前記後段印刷ユニットによって通帳内部紙の他面側を印刷するものである。
請求項5の通帳内部紙の印刷方法は、請求項1から4のいずれかの通帳内部紙の印刷方法において、その印刷方法に用いられる印刷方式は、オフセット印刷方式又はグラビア印刷方式である。
請求項6の通帳内部紙の印刷方法は、請求項1から5のいずれかの通帳内部紙の印刷方法法において、前記製版工程は、前記色分解工程及び網点画像化工程に従い、プロセスカラーの全色成分の中の2以上の色成分の印刷版を、その版面に取引明細欄の網点画像が含まれているものとして製版するものであり、前記印刷工程は、前記印刷工程の内容に従い、その取引明細欄の網点画像を含む2以上の色成分の印刷版を介して、その各印刷版に形成された取引明細欄の網点画像を、該当する色成分のインクで前記収容工程を経た通帳内部紙の紙面に転写することにより重畳させて、取引明細欄を多色刷りするものである。
請求項7の通帳内部紙の印刷方法は、請求項1から6のいずれかの通帳内部紙の印刷方法において、前記製版工程は、前記色分解工程及び網点画像化工程に従い、プロセスカラーの全色成分の中の2以上の色成分の印刷版を、その版面に地紋の網点画像が含まれているものとして製版するものであり、前記印刷工程は、前記印刷工程の内容に従い、その地紋の網点画像を含む2以上の色成分の印刷版を介して、その各印刷版に形成された地紋の網点画像を、該当する色成分のインクで前記収容工程を経た通帳内部紙の紙面に転写することにより重畳させて、地紋を多色刷りするものである。
請求項8の通帳内部紙の印刷方法は、細線状の罫線部を有する取引明細欄と地紋とを通帳内部紙の紙面に印刷する通帳内部紙の印刷方法であって、印刷が施される通帳内部紙を印刷以前から所定の処理空間内に一定期間収容して通帳内部紙の温度及び湿度変化による伸縮を抑制する収容工程と、前記取引明細欄及び地紋を組み合わせた通帳内部画像の原画像をコンピュータを用いてプロセスカラーの色成分にそれぞれ色分解する色分解工程と、その色分解された各色成分の通帳内部画像からコンピュータを用いたFMスクリーニング処理によって各色成分の通帳内部画像をそれぞれ網点画像に変換する網点画像化工程と、その各色成分の通帳内部画像の網点画像に基づき、CTPシステムによって、その各色成分毎の通帳内部画像の網点画像が版面に形成される各色成分の印刷版を製版する製版工程と、その各色成分の印刷版を介して、その印刷版に形成された網点画像を各色成分のインクで前記収容工程を経た通帳内部紙の紙面に順番かつ連続的に転写することにより、各色成分による通帳内部画像の網点画像を通帳内部紙の紙面上で重畳して、通帳内部紙の紙面に取引明細欄及び地紋の双方をプロセスカラーで同時印刷するとともに、当該印刷が前記処理空間内において行われる印刷工程と、その印刷工程及び収容工程が行われる前記処理空間の温度および湿度を通帳内部紙の収容中から印刷終了まで一定状態に維持する空間調整工程とを備えており、前記製版工程は、前記色分解工程及び網点画像化工程に従い、プロセスカラーの全色成分の中の2以上の色成分の印刷版を取引明細欄の網点画像が含まれている版面に製版し、かつ、プロセスカラーの全色成分の中の2以上の色成分の印刷版を地紋の網点画像が含まれている版面に製版するものであり、前記印刷工程は、前記印刷工程の内容に従い、前記製版工程により製版された各色成分の印刷版を介して取引明細欄及び地紋の双方を多色刷りするものである。
本発明の通帳内部紙の印刷方法によれば、細線状の罫線部を有する取引明細欄の原画像が、YMCKの4色から構成されるプロセスカラーの中の1色又は2色以上の色成分に色分解される。プロセスカラーはYMCKの4色で構成されているため、取引明細欄の原画像が色分解されると、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)又はブラック(K)の色成分の中から、少なくともいずれか1色分の(色分解された)画像が得られ、又は、多ければ全4色分の(色分解された)画像が得られる。つまり、取引明細欄の原画像を色分解することで、1色以上4色以下の色成分に色分解された画像が取得される。
ここで、取引明細欄の原画像が2色以上の色成分の画像に色分解されると、その各色成分についての取引明細欄の画像は、FMスクリーニング処理によって網点画像にそれぞれ変換される。例えば、取引明細欄の原画像が3つの色成分の画像に色分解されるときは、各色成分についての画像がそれぞれFMスクリーニング処理によって網点画像に変換されて、3つの色成分についての網点画像がそれぞれ生成される。
FMスクリーニング処理は、連続階調をもった原画像を擬似的に階調が再現されたハーフトーン画像(網点画像)へ変換するためのスクリーニング処理(演算処理)の一種であって、特に、微小一定サイズ(例えば20μm程度)の基本ドット(網点)を不規則に配置して、単位面積当たりの基本ドットの密度で濃淡を表現することが可能なものである。
このようにFMスクリーニング処理を施すことによって、取引明細欄における細線状の罫線部は、線切れしたり又はジャギーを伴って粗悪となることが防止され、なおかつ、網点画像で印刷されても鮮明かつ綺麗な細線を再現することができるのである。
そして、FMスクリーニング処理の後は、各色成分についての取引明細欄の網点画像が色成分ごとに異なる印刷版の版面に形成されて、各色成分についての印刷版が製版される。それから、各色成分についての印刷版を介して、その印刷版に形成された網点画像が各色成分のインクで通帳内部紙の紙面に順番かつ連続的に転写されると、各色成分による取引明細欄の網点画像が通帳内部紙の紙面上で重畳される。すると、通帳内部紙の紙面には、特色を用いることなくプロセスカラーによって再現された取引明細欄が印刷されるのである。
ここで、上記印刷に用いた印刷版は、コンピュータにより取引明細欄の原画像データから変換された網点画像データに基づき、CTPシステムによって直接製版されるので、通常のフィルムを用いるPS版に比べて、印刷版に網点画像の内容を正確かつ高精度に再現することができ、通帳内部紙に印刷される取引明細欄の色調及びPCS値の微調整を容易に行うことができる。
なお、取引明細欄の原画像がプロセスカラー中の1色のみで構成されている場合は、かかる原画像の色分解をしなくてもよい場合もある。かかる場合は、取引明細欄の原画像をFMスクリーニング処理によって網点画像に直接変換する格好となり、その網点画像が印刷版の版面に形成されて印刷版が製版される。そして、この印刷版を介して、インクで通帳内部紙の紙面に転写されることで、その色成分による取引明細欄の網点画像が通帳内部紙の紙面に印刷される。
さらに、取引明細欄と地紋とが組み合わさった通帳内部画像の原画像が、YMCKの4色から構成されるプロセスカラーの中の1色又は2色以上の色成分に色分解される。ここで、通帳内部画像の原画像が2色以上の色成分の画像に色分解されると、その色成分についての通帳内部画像の画像は、FMスクリーニング処理によって網点画像にそれぞれ変換される。
このようにFMスクリーニング処理を施すことによって、通帳内部画像における取引明細欄及び地紋を網点画像を用いて印刷しても、鮮明かつ綺麗なものに仕上げることができる。そして、FMスクリーニング処理の後は、各色成分についての通帳内部画像の網点画像が色成分ごとに異なる印刷版の版面に形成されて、各色成分についての印刷版が製版される。
このとき、印刷版は、コンピュータにより通帳内部画像の原画像データから変換された網点画像データに基づき、CTPシステムによって直接製版されるので、通常のフィルムを用いるPS版に比べて、印刷版に網点画像の内容を正確かつ高精度に再現することができ、通帳内部紙に印刷される取引明細欄及び地紋の色調及びPCS値の微調整を容易に行うことができる。
それから、各色成分についての印刷版を介して、その印刷版に形成された網点画像が各色成分のインクで通帳内部紙の紙面に順番かつ連続的に転写されると、各色成分による通帳内部画像の網点画像が通帳内部紙の紙面上で重畳される。すると、通帳内部紙の紙面には、特色を用いることなくプロセスカラーによって再現された取引明細欄と地紋とが印刷されるのである。
なお、通帳内部画像の原画像がプロセスカラー中の1色のみで構成されている場合は、かかる原画像の色分解をしなくてもよい場合もある。かかる場合は、通帳内部画像の原画像をFMスクリーニング処理によって網点画像に直接変換する格好となり、その網点画像が印刷版の版面に形成されて印刷版が製版される。そして、この印刷版を介して、インクで通帳内部紙の紙面に転写されることで、その色成分による取引明細欄と地紋とが網点画像によって通帳内部紙の紙面に印刷される。
しかも、通帳内部紙は、印刷以前から印刷終了まで、温度及び湿度が一定状態に維持されている処理空間の中に存在するので、温度変化や湿度変化に伴う通帳内部紙の波打ち、シワ又は伸びなどを防止でき、印刷精度の低下を回避することができる。
請求項2の通帳内部紙の印刷方法によれば、通帳内部紙の取引明細欄と地紋とが印刷される場合、地紋の網点画像が印刷版を介して通帳内部紙の紙面に印刷されるのと同時進行で、その同じ印刷版を介して、取引明細欄の網点画像が同じ通帳内部紙の紙面に印刷される。このように取引明細欄についても地紋と同じく網点画像とすることで、取引明細欄及び地紋の双方を、同一の印刷版を介して一括かつ同時に通帳内部紙に印刷できるものとなる。このため、取引明細欄の印刷と地紋の印刷とを別々に行うことが不要となって、印刷精度の低下も回避される。
しかも、上記したように、印刷版は、網点画像を直接印刷版へ出力して描画するCTPシステムによって製版されるので、通常のフィルムを用いるPS版に比べて、印刷版に網点画像の内容を正確かつ高精度に再現することができ、通帳内部紙に印刷される取引明細欄及び地紋の色調及びPCS値の微調整を容易に行うことができる。
請求項3の通帳内部紙の印刷方法によれば、地紋の色調は、取引明細欄の罫線及び文字と肉眼でも判別可能なものとされるので、取引明細欄の罫線や文字自体が地紋に紛れ込んで肉眼で判別し難くなることが防止される。しかも、地紋は、通帳用記帳システムのスキャナで読取可能なPCS値未満の淡色で印刷されるので、スキャナが地紋を記帳済みの印字内容と誤読して、通帳用記帳システムが記帳位置を誤判することが防止される。
請求項4の通帳内部紙の印刷方法によれば、両面印刷機を用いて、前段印刷ユニットによって通帳内部紙の一面側に印刷した直後に、その前段印刷ユニットよりも下流側に配設される後段印刷ユニットよって通帳内部紙の他面側に対して連続的に印刷がなされるので、例えば、片面印刷機により通帳内部紙の両面を別々に印刷する必要もなく、片面印刷後にもう片面を印刷する前に、通帳内部紙の表裏で取引明細欄の位置を合致させるための位置調整も不要となり、その分、印刷精度が向上される。
請求項5の通帳内部紙の印刷方法によれば、印刷方式がオフセット印刷方式である場合、印刷版によって転写胴の表面にインクによる網点画像が形成され、その転写胴の表面が通帳内部紙の紙面に押圧されると、インクが通帳内部紙の紙面に転写されて、網点画像が通帳内部紙に印刷される。
一方、印刷方式がグラビア印刷方式である場合、印刷版(版胴)の表面にインクによる網点画像が形成され、その印刷版の表面を通帳内部紙の紙面に押圧すると、インクが通帳内部紙の紙面に転写されて、網点画像が通帳内部紙に印刷される。このように印刷方式としてオフセット印刷方式又はグラビア印刷方式を採用することで、通帳用記帳システムのスキャナによる誤読を防止するために淡色とならざるを得ない、通帳内部紙上の地紋をできる限りより鮮明な状態で印刷することができる。
本発明の通帳内部紙の印刷方法によれば、取引明細欄が網点画像によって通帳内部紙の紙面に印刷されるので、この取引明細欄の網点画像と一緒に地紋を網点画像を印刷版の版面に形成しさえすれば、その印刷版を介して通帳内部紙の紙面に取引明細欄と地紋とを同時印刷することができる。さすれば、取引明細欄の印刷工程と地紋の印刷工程とを別々の工程に分離して行う必要がなく、結果、印刷精度、印刷品質、及び、印刷効率の向上が図られるという効果がある。
また、同一の印刷版を介して通帳内部紙の紙面に取引明細欄と地紋とを同時印刷することができれば、地紋を先に印刷することでインク膨潤して寸法精度が低下した通帳内部紙に取引明細欄を印刷する必要もない。このため、地紋と取引明細欄とを別工程により印刷する場合のような印刷位置の補正も不要となり、なおかつ、精密で良好な印刷精度を得ることができ、印刷品質を向上できるという効果がある。また、地紋と取引明細欄とを別々に通帳内部紙に転写する必要がないので、印刷工程数を低減できて、その分、印刷コストを低減できるという効果がある。
しかも、一般的に無味簡素な罫線部と文字部とからなる取引明細欄が印刷されている通帳内部紙に、複数色のインクで地紋をカラー印刷することで、通帳内部紙を装飾性の高いカラフルなものへと変貌させることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例である通帳内部紙の印刷方法を用いて通帳内部紙2に印刷が施された通帳1の展開平面図である。この通帳1は、郵便貯金用のもの、或いは、銀行や信用金庫などの各種金融機関における預金用のものであって、従来のものと同様に、表紙(図示せず)と複数枚の通帳内部紙2(以下単に「内部紙」ともいう。)とを備えている。
図1に示すように、通帳内部紙2の紙面には、普通預金用の取引明細欄3がプロセスカラーを用いた網点画像で印刷表示されており、このような取引明細欄3が印刷された通帳内部紙2が複数頁にわたって設けられている。取引明細欄3は、「年月日」、「摘要」、「お支払金額」、「お預り金額」、「差引残高」などの記帳事項が、現金自動預払機などの通帳用記帳システムによって印刷されるものであり、上記した各記帳事項を区画するための細線状の罫線3aと、その記帳事項の項目名などの文字3bとから構成されている。
なお、本実施例では、罫線3aの最も細い部分の幅が略0.1mm程度とされている。
また、この取引明細欄3は、その欄外の上辺部及び下辺部に、頁見出し名として「普通預金(兼お借入明細)」の文字3b、及び、付記的記事として「ご説明」などの文字3bが併せて印刷されている。なお、これらの頁見出し名及び付記的記事は、後述する通帳内部紙の印刷方法においては、取引明細欄3の文字3b一部として取引明細欄3と同色で通帳内部紙2上に同時印刷されるものである。
地紋4は、通帳内部紙2上の取引明細欄3内にプロセスカラーを用いた網点画像でカラー印刷されたものである。この地紋4は、取引明細欄3の罫線3a及び文字3bと判別可能な色調で、且つ、通帳用記帳システムに装備されるスキャナで読取可能なPCS値未満の淡色で通帳内部紙2上に印刷されている。なお、図中では、カラー印刷される風景写真の地紋4を便宜上モノクロ写真風に表示している。
また、地紋4は、取引明細欄3内に印刷されるため、その上に記帳事項が印字されて、この記帳事項の印字と重なり合ってしまう。このため、かかる記帳事項の印字の判読を阻害せぬように、地紋4の色調は、記帳事項の印字色と判別可能な淡色の色調に調整されている。この結果、取引明細欄3に記帳事項が印字されても、その印字内容が見えにくくなることが防止される。なお、図中では、取引明細欄3外に地紋4は印刷されていないが、この取引明細欄3外に地紋4を印刷するようにしても良い。
なお、本実施例では、取引明細欄3及び地紋4を、YMCK(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び、ブラック(K))からなる4色のプロセスカラーで印刷することを前提に説明しているが、取引明細欄3及び地紋4の印刷は必ずしも4色のプロセスカラーのみを使用するものに限定されるものではなく、この4色のプロセスカラーに加えて、これらとは異なる特色を1色以上使用したものであっても良い。
図2は、本発明の一実施例である通帳内部紙の印刷方法において使用される両面4色刷り枚葉紙オフセット輪転印刷機(以下、単に「印刷機」という。)10の内部構成を示す概略図である。また、図3は、図2の部分的拡大図であって、4基ある表印刷ユニット13〜16を拡大視したものであり、図4は、図2の部分的拡大図であって、4基ある裏印刷ユニット17〜20を拡大視したものである。
なお、以下に説明する通帳内部紙の印刷方法において、通帳内部紙2に印刷される頁見出名及び付記的記事の文字3bは、特に言及する場合を除いて取引明細欄3の文字3bの一部とみなして説明する。
図2に示すように、印刷機10は、主として、枚葉紙フィーダ11と、枚葉紙デリバリスタッカ12と、合計8基の印刷ユニット13〜20と、枚葉紙の印刷面を表裏反転するための反転胴21とを備えており、枚葉紙である通帳内部紙2の表裏両面に取引明細欄3及び地紋4を印刷するものである。例えば、本実施例における印刷機10としては、ドイツ連邦共和国のハイデルベルグ社(Heidelberger Druckmaschinen AG)製のスピードマスター(Speedmaster)SM102(70×100サイズ用)を使用することができる。
ここで、本実施例の印刷機10は、第1及び第5段目の印刷ユニット13,17がブラック成分のインクによって、第2及び第6段目の印刷ユニット14,18がシアン成分のインクによって、第3及び第7段目の印刷ユニット15,19がマゼンタ成分のインクによって、第4及び第8段目の印刷ユニット16,20がイエロー成分のインクによって、通帳内部紙2に画像を転写するものである。
つまり、印刷ユニット13〜20は、合計4色ある色成分ごとにそれぞれ2基ずつが設けられており、通帳内部紙2の表面側を印刷するために用いられる4基の印刷ユニット(以下「表印刷ユニット」ともいう。)13〜16と、通帳内部紙2の裏面側を印刷するために用いられる4基の印刷ユニット(以下「裏印刷ユニット」ともいう。)17〜20とを備えている。
なお、以下の説明においては、第1段目から第4段目の印刷ユニット13〜16のことを第1段目から第4段目の表印刷ユニット13〜16とも称し、第5段目から第8段目の印刷ユニット17〜20のことを第1段目から第4段目の裏印刷ユニット17〜20とも称する。
印刷機10は、上記した枚葉紙フィーダ11、4基の表印刷ユニット13〜16、反転胴21、4基の裏印刷ユニット17〜20、及び、枚葉紙デリバリスタッカ12が、同一の印刷ライン上に順番に直列状に並んだ構造で構成されている。枚葉紙フィーダ11は、積層載置された複数枚の通帳内部紙2を順番に1枚ずつ、第1段目の表印刷ユニット13へ向けて搬送供給する給紙装置である。また、枚葉紙デリバリスタッカ12は、最終段の裏印刷ユニット20から排出された通帳内部紙2を積層状態で載置回収する装置である。
合計8基の印刷ユニット13〜20は、枚葉紙フィーダ11と枚葉紙デリバリスタッカ12との間に配設されており、枚葉紙フィーダ11及び枚葉紙デリバリスタッカ12と共に図示しない伝達機構を介して駆動モータ(図示せず)によって駆動される。
図3及び図4に示すように、各印刷ユニット13〜20は、インフィード渡し胴30と、版胴31と、転写胴32と、圧胴33とを備えたオフセット方式による印刷機構である。インフィード渡し胴30は、それの下流側にある圧胴33へ通帳内部紙2を移送するものであり、この圧胴33に移送された通帳内部紙2は、その圧胴33と転写胴32との間を通過することによって転写胴32から画像が転写される。
版胴31は、その表面にオフセット印刷用のプレート状の印刷版(版板)31aが被着されており、転写胴32は、その表面にゴムブランケット32aが被着されている。版胴31の印刷版31aは、その版面にインクが付着可能な画線部とインクが付着不能な非画線部とを有しており、その画線部が微小ドットである網点からなる網点画像で形成されている。
各印刷ユニット13〜20における各版胴31の印刷版31aに形成される網点画像は、通帳内部紙2に印刷されるべき取引明細欄3及び地紋4の原画像を、プロセスカラー(YMCK)の色成分であるブラック(K)成分、シアン(C)成分、マゼンタ(M)成分、及び、イエロー成分(Y)のうちの1又は2以上の色成分に色分解し、その色分解された各色成分の画像を更にスクリーニング処理して得られるものである。
具体的には、取引明細欄3及び地紋4の画像が含まれる原画像データがレイアウト処理装置によって作成され、その原画像データが、ラスターイメージプロセッサ(Raster-Image-Processor)へ出力される。ラスターイメージプロセッサでは、取引明細欄3及び地紋4の画像が含まれる原画像データがプロセスカラーの各色成分に色分解されることで、各色成分についてのラスターデータ(色分解データ)が生成されて、その各色成分についてのラスターデータがFMスクリーニング処理によって変換されることで、各色成分についての取引明細欄3及び地紋4の網点画像データが生成される。そして、各色成分についての網点画像データがCTP(Computer-to-Plate)システムへ出力されると、そのCTPシステムによって、各色成分についての網点画像が版面に直接形成されて、その結果、印刷版31aが製版される。
なお、レイアウト処理装置やラスタイメージプロセッサは図示していないが、これらはコンピュータ上でアプリケーションプログラムが実行されることで構成される演算処理装置の一種である。
この結果、合計8つの印刷版31aは、ブラック成分の網点画像が形成されるものが2つと、シアン成分の網点画像が形成されるものが2つと、マゼンタ成分の網点画像が形成されるものが2つと、イエロー成分の網点画像が形成されるものが2つとから構成されている。なお、各色成分用の印刷版31aが2つずつあるのは、その一方が表印刷ユニット13〜16用のものであって、他方が裏印刷ユニット17〜20用のものだからである。
また、各印刷版31aについて形成される網点画像は、通帳内部紙2に印刷される取引明細欄3及び地紋4のそれぞれに用いる色成分によって異なってくる。例えば、取引明細欄3及び地紋4の双方を4色の色成分全てを用いて印刷する場合は全ての色成分用の印刷版31aに、取引明細欄3の網点画像及び地紋4の網点画像の双方が形成される。
更に、取引明細欄3及び地紋4に3色の色成分が共通して用いられる場合は当該3色の色成分用の印刷版31aに、取引明細欄3及び地紋4に2色の色成分が共通して用いられる場合は当該2色の色成分用の印刷版31aに、取引明細欄3及び地紋4に1色の色成分が共通して用いられる場合は当該1色の色成分用の印刷版31aに、取引明細欄3の網点画像及び地紋4の網点画像の双方が形成されるのである。
仮に具体例を一つ挙げるとすれば、上記印刷機10によって通帳内部紙2の表裏面に、マゼンタ及びイエローの2色刷りにより取引明細欄3を印刷し、かつ、4色刷りにより地紋4を印刷する場合は、取引明細欄3と地紋4とに共通する色成分がマゼンタ及びイエローなので、第3段目の表印刷ユニット15及び裏印刷ユニット19の各印刷版31aにマゼンタ成分による取引明細欄3の網点画像及び地紋4の網点画像の双方が形成され、第4段目の表印刷ユニット16及び裏印刷ユニット20の各印刷版31aにイエロー成分による取引明細欄3の網点画像及び地紋4の網点画像の双方が形成されることとなる。
このように、取引明細欄3及び地紋4の原画像に共通の色成分が用いられている場合、かかる色成分用の印刷版31aには、取引明細欄3の網点画像と地紋4の網点画像との双方が形成されるのである。また、当然のことながら、取引明細欄3の印刷に用いられる色成分の中で地紋4の印刷に不要な色成分については、その色成分用の印刷版31aには取引明細欄3の網点画像のみが形成され、逆に、地紋4の印刷に用いられる色成分の中で取引明細欄3の印刷に不要な色成分については、その色成分用の印刷版31aには地紋4の網点画像のみが形成されることとなる。
ところで、これらの印刷版31aを製版する場合において、地紋4の網点面積率は、取引明細欄3に関する罫線3a及び文字3bの網点面積率より小さく調整される。この調整よって、各印刷ユニット13〜20による通帳内部紙2に対する地紋4の印刷(転写)は、取引明細欄3の罫線3a及び文字3bと判別可能であって記帳事項の印字色とも判別可能な色調で、且つ、通帳用記帳システムに装備されるスキャナで読取可能なPCS値未満の淡色で、なされる。
インク装置34は、版胴31の上方に配設される複数のインクローラ34aを備えており、これらの各インクローラ34aによってインクトレイ34bに蓄積されているインクを版胴31の印刷版31aの版面に転写して、版胴31の印刷版31aの版面にインクによる網点画像(画線部)を形成するように構成されている。
湿し装置35は、版胴31の図中右方に配設される複数の湿しローラ35aを備えており、これらの各湿しローラ35aによって湿し剤トレイ35bに蓄積されている湿し剤を版胴31の印刷版31aの版面に転写して、印刷版31aの非画線部を形成するように構成されている。
このように版胴31の周囲にインク装置34と湿し装置35とが配設されることによって版胴31の印刷版31aには湿し剤及びインクが施され、このインク及び湿し剤によって印刷版31aの版面には網点画像が生成される。そして、この版胴31の印刷版31aに生成された網点画像は、転写胴32のゴムブランケット32aの表面に転写されて、この転写胴32から通帳内部紙2の紙面に転写されるのである。
ところで、図2に示すように、上記のように構成された印刷ユニット13〜20の隣り合うもの同士の間には、上流に位置するものから下流に位置するものへ通帳内部紙2を移送するための移送機構である、インターユニット渡し胴36、及び、インターステーション渡し胴37又は反転胴21が配設されている。
インターユニット渡し胴36は、第8段目の印刷ユニット20を除いた残りの印刷ユニット13〜19の各圧胴33の下流側に隣接して配設されており、各圧胴33から移送されてくる通帳内部紙2を、このインターユニット渡し胴36の下流側に隣接するインターステーション渡し胴37又は反転胴21へ移送するものである。
インターステーション渡し胴37は、第1段目及び第5段目の印刷ユニット13,17を除いた残りの印刷ユニット14,15,16,18,19,20の各インフィード渡し胴30の上流側に隣接して配設されており、インターユニット渡し胴36から移送されてくる通帳内部紙2を、このインターステーション渡し胴37の下流側に隣接するインフィード渡し胴30へ移送するものである。
また、インフィード渡し胴30、圧胴33、インターユニット渡し胴36、及び、インターステーション渡し胴37は、いずれも咥え爪列(図示せず)が外周面上に配設されており、この咥え爪列によって通帳内部紙2を保持して下流側へ移送するように構成されている。
反転胴21は、第4段目の印刷ユニット16の下流側に隣接するインターユニット渡し胴36と第5段目の印刷ユニット17のインフィード渡し胴30との間に配設されている。この反転胴21は、第4段目の印刷ユニット16から第5段目の印刷ユニット17へ、即ち、第4段目の表印刷ユニット16から第1段目の裏印刷ユニット17へ通帳内部紙2を移送するときに、通帳内部紙2の印刷面を表裏反転するものであり、通帳内部紙2を反転させるために、その外周面上に咥え爪列が配設されている。
この反転胴21によれば、その咥え爪列によって第4段目のインターユニット渡し胴36から排出される通帳内部紙2の搬送方向前端部を保持し、この状態で回転されると、この通帳内部紙2の搬送方向後端部が第5段目のインフィード渡し胴30との隣接箇所に到達し、そのとき、その通帳内部紙2の搬送方向後端部が第5段目のインフィード渡し胴30における咥え爪列によって保持され、反転胴21の咥え爪列による通帳内部紙2の保持が解除される。
すると、第5段目のインフィード渡し胴30から第5段目の圧胴33へ通帳内部紙2が移送されるときに、通帳内部紙2の印刷面の表裏反転されるので、以降の第1段目から第4段目の裏印刷ユニット17〜20によって通帳内部紙2の裏面側の印刷を行えるようになるのである。
また、最終段(第8段目)の印刷ユニット20、即ち、第4段目の裏印刷ユニット20は、通帳内部紙2を最終段の圧胴33からデリバリコンベアシステム39に移送する際に各通帳内部紙2を枚葉紙デリバリスタッカ12へ向けて案内移動するデリバリ紙取り胴38を備えている。
次に、上記した印刷機10を用いて通帳内部紙2に取引明細欄3及び地紋4をカラー印刷する印刷方法について説明する。まず、本実施例による印刷方法において、その印刷が施される通帳内部紙は、その印刷以前から印刷終了までの間、空調設備によって室内温度および室内湿度が常時一定に維持されている処理空間内で取り扱われる。
ここで、処理空間は、未印刷の通帳内部紙を印刷前に収容しておく保管倉庫と、その保管倉庫に通じるとともに印刷機10が設置される印刷処理場とを備えており、保管倉庫に収容されている通帳内部紙を、その保管倉庫から直接に印刷処理場へ搬送することができるように一続きの空間とされている。
このように保管倉庫内に通帳内部紙を一定期間収容してから、室内温度及び室内湿度が同じ印刷処理場で印刷機10によって印刷処理を施すことで、通帳内部紙の温度及び湿度変化に伴う伸縮を防止して、より高い印刷精度を確保することができるのである。
また、本実施例による印刷方法では、所望の取引明細欄3及び地紋4の原画像がラスターイメージプロセッサによりFMスクリーニング処理されて網点画像データが生成されて、この網点画像データがCTPシステムによって各印刷ユニット13〜20の各版胴31における各色成分の印刷版31aの版面に形成されて、各印刷版31aが製版される。
ここで、以下の本実施例の説明において、取引明細欄3及び地紋4の双方はいずれもYMCKのプロセスカラーにおける4つの色成分全てを用いて印刷するものであることを前提に説明する。
すると、製版された各印刷版31aの内訳は、ブラック成分による取引明細欄3及び地紋4の網点画像が形成される印刷版31aと、シアン成分による取引明細欄3及び地紋4の網点画像が形成される印刷版31aと、マゼンタ成分による取引明細欄3及び地紋4の網点画像が形成される印刷版31aと、イエロー成分による取引明細欄3及び地紋4の網点画像が形成される印刷版31aとが、それぞれ2枚ずつとなる。ここで、各色成分についての4枚の印刷版31aは表印刷ユニット13〜20用であり、残る各色成分についての4枚の印刷版31aは裏印刷ユニット13〜20用である。
そして、これらの各印刷版31aが対応する各印刷ユニット13〜20の版胴31に被着された後、印刷機10が稼働されると、インク装置34及び湿し装置35によって、各版胴31に印刷版31aに各色成分のインクが転写付着されて取引明細欄3の網点画像と地紋4の網点画像との合成画像が形成されて、この合成画像が各版胴31に接触する各転写胴32のゴムブランケット32a表面に転写される。一方、通帳内部紙2は、枚葉紙フィーダ11によって1枚ずつ第1段目の表印刷ユニット13のインフィード渡し胴30へ移送される。
第1段目の表印刷ユニット13では、通帳内部紙2がインフィード渡し胴30から圧胴33へ移送されて、この圧胴33と転写胴32との間を通帳内部紙2が通過するときに、ブラックインクによりブラック成分の網点画像が転写胴32のゴムブランケット32aから通帳内部紙2の表面側に転写されることで、ブラック成分による取引明細欄3の網点画像と、同じくブラック成分による地紋4の網点画像とが通帳内部紙2に同時に転写されて、その後、通帳内部紙2は圧胴33からインターユニット渡し胴36及びインターステーション渡し胴37を経て、第2段目の表印刷ユニット14のインフィード渡し胴30へ移送される。
第2段目の表印刷ユニット14では、第1段目の表印刷ユニット13の場合と同様に、通帳内部紙2がインフィード渡し胴30を経て圧胴33と転写胴32との間を通過するときに、シアンインクによりシアン成分の網点画像が転写胴32のゴムブランケット32aから通帳内部紙2の表面側に転写されることで、シアン成分による取引明細欄3の網点画像と、同じくシアン成分による地紋4の網点画像とが通帳内部紙2に同時に転写されて、その後、通帳内部紙2は圧胴33からインターユニット渡し胴36及びインターステーション渡し胴37を経て、第3段目の表印刷ユニット15のインフィード渡し胴30へ移送される。
そして、第3段目の表印刷ユニット15でも、通帳内部紙2がインフィード渡し胴30、圧胴33及び転写胴32間、インターユニット渡し胴36、並びに、インターステーション渡し胴37の順に通過して第4段目の表印刷ユニット16のインフィード渡し胴30へ移送される過程において、マゼンタインクによりマゼンタ成分の網点画像が転写胴32のゴムブランケット32aから通帳内部紙2の表面側に転写されて、マゼンタ成分による取引明細欄3の網点画像と、同じくマゼンタ成分による地紋4の網点画像とが通帳内部紙2に同時に転写される。
また、第4段目の表印刷ユニット16に移送された通帳内部紙2については、インフィード渡し胴30、圧胴33及び転写胴32間、並びに、インターユニット渡し胴36の順に通過して反転胴21へ移送される過程において、イエローインクによりイエロー成分の網点画像が転写胴32のゴムブランケット32aから通帳内部紙2の表面側に転写されて、イエロー成分による取引明細欄3の網点画像と、同じくイエロー成分による地紋4の網点画像とが通帳内部紙2に同時に転写される。
以上のようにして、通帳内部紙2を搬送方向上流側(図1右側)から下流側(図1左側)へ搬送移動して、第1段目の表印刷ユニット13から第4段目の表印刷ユニット16まで順番にかつ連続的に通過させることによって、その通帳内部紙2の表面側にはブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの色成分が1色ずつ順番に転写されて、合計4色の色成分が重畳されて構成される取引明細欄3及び地紋4のカラー画像が形成される。
そして、第4段目の表印刷ユニット16を通過した通帳内部紙2を、反転胴21によって表裏反転した後、上記した第1段目から第4段目までの表印刷ユニット13〜16の場合と同様に、第1段目の裏印刷ユニット17から第4段目の裏印刷ユニット20まで順番にかつ連続的に通過させれば、通帳内部紙2の裏面側にも、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの色成分が1色ずつ順番に転写され、合計4色の色成分が重畳されて構成される取引明細欄3及び地紋4のカラー画像が形成される。
なお、第4段目の裏印刷ユニット17〜20における転写胴32及び圧胴33間を通過して全ての印刷が終了した通帳内部紙2は、その最終段の圧胴33からデリバリ紙取り胴38を経てデリバリコンベアシステム39へと移送され、このデリバリコンベアシステム39によって枚葉紙デリバリスタッカ12へ向けて案内移動され、枚葉紙デリバリスタッカ12に積層回収される。
次に、上記実施例の変形例について説明する。なお、以下の説明においては、通帳1や印刷機10に関連する符号として第1実施例と同一の符号を用いると共に、第1実施例と異なる部分について説明する。
第2実施例の通帳内部紙の印刷方法は、上記した第1実施例の通帳内部紙の印刷方法に対して、4基ある表印刷ユニット13〜16のうち、少なくとも1つを通帳内部紙2に対して地紋4の網点画像と取引明細欄3の網点画像とを同時に転写するものに、残るものを通帳内部紙2に対して地紋4の網点画像を転写するものに、それぞれ置換したものである。つまり、第2実施例の通帳内部紙の印刷方法は、地紋4を4色刷りのカラー画像で印刷し、取引明細欄3を3色以下の色成分で印刷する場合における印刷方法に関するものである。
例えば、4色刷りによる地紋4とブラック成分の単色刷りによる取引明細欄3とを印刷する場合は、第1段目の表印刷ユニット13の印刷版31aにブラック成分による地紋4の網点画像及び取引明細欄3の網点画像が形成され、この表印刷ユニット13によって通帳内部紙2に対してブラック成分による取引明細欄3及び地紋4の網点画像が同時転写される一方、残る第2段目から第4段目の表印刷ユニット14〜16の印刷版31aにシアン成分、マゼンタ成分又はイエロー成分の地紋4の網点画像がそれぞれ形成され、これらの各表印刷ユニット14〜16によって通帳内部紙2に対してシアン、マゼンタ及びイエローの色成分による地紋4の網点画像が順番に転写されるのである。
なお、地紋4が4色刷りでなされ、取引明細欄3に用いる色成分をシアン、マゼンタ又はイエローのいずれかの色成分に変更する場合には、これら3色の色成分に対応する第2段目、第3段目又は第4段目の表印刷ユニット14〜16のみが、地紋4の網点画像及び取引明細欄3の網点画像の双方を通帳内部紙2に同時転写するものとなる。また、取引明細欄3を2色又は3色の色成分で表す場合は、表印刷ユニット13〜20のうち、その2色又は3色の色成分の転写に使用されるものだけが、地紋4の網点画像及び取引明細欄3の網点画像の双方を通帳内部紙2に同時転写するものとなる。
第3実施例の通帳内部紙の印刷方法は、上記した第1実施例の通帳内部紙の印刷方法に対して、4基ある表印刷ユニット13〜16のうち、少なくとも1つを通帳内部紙2に対して取引明細欄3の網点画像を転写するものに、残るものを通帳内部紙2に対して地紋4の網点画像を転写するものに、それぞれ置換したものである。つまり、第3実施例の通帳内部紙の印刷方法は、取引明細欄3と地紋4とをそれぞれ異なる色成分を用いて連続印刷する印刷方法に関するものである。
例えば、ブラック成分の単色刷りによる取引明細欄3とブラック成分を除く3色を用いた多色刷りによる地紋4とを印刷する場合は、第1段目の表印刷ユニット13の印刷版31aにブラック成分による取引明細欄3の網点画像が形成され、この表印刷ユニット13によって通帳内部紙2に対してブラック成分による取引明細欄3が転写される一方、残る第2段目から第4段目の表印刷ユニット14〜16の印刷版31aにシアン成分、マゼンタ成分又はイエロー成分の地紋4の網点画像がそれぞれ形成され、これらの各表印刷ユニット14〜16によって通帳内部紙2に対してシアン、マゼンタ及びイエローの色成分による地紋4の網点画像が順番に転写されるのである。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例によって印刷される地紋4は必ずしも4色刷りによるものに限定されるものではなく、取引明細欄3および記帳事項と判別可能であれば、1色刷り、2色刷り、又は、3色刷りであっても良い。また、地紋4の種類は、必ずしも風景写真に限定されるものではなく、その他にも、文字、図形、各種模様、絵柄、各種写真、イラスト画などであっても良く、また、地紋4として、通帳内部紙2の各頁に一連の絵物語を印刷するようにしても良い。
また、地紋4として印刷される画像に、各種の宣伝広告、例えば、金融機関自体の商品又はサービスなどに関するもの、地域の名所、名物、風景など観光やレジャースポットなどに関するものを用いることで、金融機関自体の営業戦略の一手段としたり、地域貢献の一手段としても活用することができる。
また、本実施例では、印刷機10の具体例としてオフセット輪転印刷機を用いて説明したが、印刷機の機種は必ずしもこれに限定されるものではなく、この他にもグラビア輪転印刷機などを使用しても良い。
本発明の一実施例である通帳内部紙の印刷方法を用いて通帳内部紙に印刷が施された通帳の展開平面図である。 本発明の一実施例である通帳内部紙の印刷方法において使用される両面4色刷り枚葉紙オフセット輪転印刷機の内部構成を示す概略図である。 図2の部分的拡大図であって、4基ある表印刷ユニットを拡大視したものである。 図2の部分的拡大図であって、4基ある裏印刷ユニットを拡大視したものである。
1 通帳
2 通帳内部紙
3 取引明細欄(取引明細欄、通帳内部画像の一部)
3a 罫線(罫線部)
3b 文字(文字部)
4 地紋(地紋、通帳内部画像の一部)
10 印刷機(両面印刷機)
13〜16 印刷ユニット(前段印刷ユニット)
17〜20 印刷ユニット(後段印刷ユニット)
31a 印刷版

Claims (8)

  1. 細線状の罫線部を有する取引明細欄と地紋とを通帳内部紙の紙面に印刷する通帳内部紙の印刷方法であって、
    印刷が施される通帳内部紙を印刷以前から所定の処理空間内に一定期間収容して通帳内部紙の温度及び湿度変化による伸縮を抑制する収容工程と、
    前記取引明細欄及び地紋を組み合わせた通帳内部画像の原画像をコンピュータを用いてプロセスカラーの色成分にそれぞれ色分解する色分解工程と、
    その色分解された各色成分の通帳内部画像からコンピュータを用いたFMスクリーニング処理によって各色成分の通帳内部画像をそれぞれ網点画像に変換する網点画像化工程と、
    その各色成分の通帳内部画像の網点画像に基づき、CTPシステムによって、その各色成分毎の通帳内部画像の網点画像が版面に形成される各色成分の印刷版を製版する製版工程と、
    その各色成分の印刷版を介して、その印刷版に形成された網点画像を各色成分のインクで前記収容工程を経た通帳内部紙の紙面に順番かつ連続的に転写することにより、各色成分による通帳内部画像の網点画像を通帳内部紙の紙面上で重畳して、通帳内部紙の紙面に取引明細欄及び地紋の双方をプロセスカラーで同時印刷するとともに、当該印刷が前記処理空間内において行われる印刷工程と、
    その印刷工程及び収容工程が行われる前記処理空間の温度および湿度を通帳内部紙の収容中から印刷終了まで一定状態に維持する空間調整工程とを備えていることを特徴とする通帳内部紙の印刷方法。
  2. 前記印刷工程で行われる各色成分の印刷のうち少なくとも一つは、取引明細欄の網点画像及び地紋の網点画像の双方が版面に形成される印刷版を介して、通帳内部紙の紙面に取引明細欄及び地紋を同時印刷するものであることを特徴とする請求項1記載の通帳内部紙の印刷方法。
  3. 地紋の網点面積率を取引明細欄の網点面積率より小さく調整することによって、その地紋を、取引明細欄と判別可能な色調で、且つ、通帳用記帳システムに装備されるスキャナで読取可能なPCS値未満の淡色で、通帳内部紙上に印刷するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の通帳内部紙の印刷方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の通帳内部紙の印刷方法を備えており、
    その通帳内部紙の印刷方法により通帳内部紙の一面側に印刷を施す前段印刷ユニットと、その前段印刷ユニットの下流側に配設されて前記通帳内部紙の印刷方法により通帳内部紙の他面側に印刷を施す後段印刷ユニットとを同一の印刷ライン上に備えている両面印刷機を用いて、
    前記前段印刷ユニットによって通帳内部紙の一面側を印刷した直後に連続的に、前記後段印刷ユニットによって通帳内部紙の他面側を印刷するものであることを特徴とする通帳内部紙の印刷方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の通帳内部紙の印刷方法において、その印刷方法に用いられる印刷方式は、オフセット印刷方式又はグラビア印刷方式であることを特徴とする通帳内部紙の印刷方法。
  6. 前記製版工程は、前記色分解工程及び網点画像化工程に従い、プロセスカラーの全色成分の中の2以上の色成分の印刷版を、その版面に取引明細欄の網点画像が含まれているものとして製版するものであり、
    前記印刷工程は、前記印刷工程の内容に従い、その取引明細欄の網点画像を含む2以上の色成分の印刷版を介して、その各印刷版に形成された取引明細欄の網点画像を、該当する色成分のインクで前記収容工程を経た通帳内部紙の紙面に転写することにより重畳させて、取引明細欄を多色刷りするものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の通帳内部紙の印刷方法。
  7. 前記製版工程は、前記色分解工程及び網点画像化工程に従い、プロセスカラーの全色成分の中の2以上の色成分の印刷版を、その版面に地紋の網点画像が含まれているものとして製版するものであり、
    前記印刷工程は、前記印刷工程の内容に従い、その地紋の網点画像を含む2以上の色成分の印刷版を介して、その各印刷版に形成された地紋の網点画像を、該当する色成分のインクで前記収容工程を経た通帳内部紙の紙面に転写することにより重畳させて、地紋を多色刷りするものであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の通帳内部紙の印刷方法。
  8. 細線状の罫線部を有する取引明細欄と地紋とを通帳内部紙の紙面に印刷する通帳内部紙の印刷方法であって、
    印刷が施される通帳内部紙を印刷以前から所定の処理空間内に一定期間収容して通帳内部紙の温度及び湿度変化による伸縮を抑制する収容工程と、
    前記取引明細欄及び地紋を組み合わせた通帳内部画像の原画像をコンピュータを用いてプロセスカラーの色成分にそれぞれ色分解する色分解工程と、
    その色分解された各色成分の通帳内部画像からコンピュータを用いたFMスクリーニング処理によって各色成分の通帳内部画像をそれぞれ網点画像に変換する網点画像化工程と、
    その各色成分の通帳内部画像の網点画像に基づき、CTPシステムによって、その各色成分毎の通帳内部画像の網点画像が版面に形成される各色成分の印刷版を製版する製版工程と、
    その各色成分の印刷版を介して、その印刷版に形成された網点画像を各色成分のインクで前記収容工程を経た通帳内部紙の紙面に順番かつ連続的に転写することにより、各色成分による通帳内部画像の網点画像を通帳内部紙の紙面上で重畳して、通帳内部紙の紙面に取引明細欄及び地紋の双方をプロセスカラーで同時印刷するとともに、当該印刷が前記処理空間内において行われる印刷工程と、
    その印刷工程及び収容工程が行われる前記処理空間の温度および湿度を通帳内部紙の収容中から印刷終了まで一定状態に維持する空間調整工程とを備えており、
    前記製版工程は、前記色分解工程及び網点画像化工程に従い、プロセスカラーの全色成分の中の2以上の色成分の印刷版を取引明細欄の網点画像が含まれている版面に製版し、かつ、プロセスカラーの全色成分の中の2以上の色成分の印刷版を地紋の網点画像が含まれている版面に製版するものであり、
    前記印刷工程は、前記印刷工程の内容に従い、前記製版工程により製版された各色成分の印刷版を介して取引明細欄及び地紋の双方を多色刷りするものであることを特徴とする通帳内部紙の印刷方法。
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