JP4435678B2 - ロック機構付き多目的封止装置 - Google Patents

Description

本発明は、対象物を閉鎖し、マークするための封止装置に関する。より詳しくは、この発明は電子識別手段を使用する封止装置に関する。

多くのタイプの封止装置が、かなり重要なモニター用ニーズ又は安全性ニーズを有する製品あるいはハードウェア、例えば核物質、ある種の廃棄物又はお金、の経路あるいは保存をモニターするために現在使用されている。
封止装置を製造するのに使用される技術は、高度に変化しており、用途やセキュリティの要請レベルに主に依存している。
例えば、案件が単純にバッグ又は箱等の対象物の完全性を確保することであれば、封止装置の機能はその物が不正に開けられなかったことを保証することである。この場合、その物を開ける部材に固定された単純なプラスチック又は金属バンド等の安価な装置を使用できる。そのバンド構造の完全性を簡単に目で検査すればその封止装置が不正操作されていたか否かを見極めるのに十分である。

他方、この封止装置は、物が不正操作されていないことを立証する基本的機能を果たす必要があるばかりでなく、その使用中に情報を提供することも必要となる分野が益々多くなってなっている。それで現在では、電子手段あるいは光学的手段が情報の保存や伝達に関連している機械的封止手段を備えた装置がある。
しかし、電子手段からなる現在の封止装置は複雑で高価である。それら封止装置は特定の目的に一般に設計されており、任意の物には使用できない。さらに、それら封止装置は、取り扱いや輸送に非常に敏感でさらにその用途を制限する精密な機械的構造を有する。

本発明は上記欠点を解消し、機械的に頑丈であり、単純でしかも素早くチェックできる情報を含む低コストの多目的封止装置を製造することを目的としている。この装置はまた該封止装置の完全性を確実に容易にチェックできる必要がある。

ロック機構を収容するケーシング（２）と該ケーシング内で施錠されるようになっている付属品要素（３）とから構成され、前記ロック機構が、前記付属品要素が前記ケーシング（７）内にロックされるところのロック位置と、前記付属品要素がロックされないところのロック解除位置との間を該ケーシング内で回動できるロックバレル（７）を備える可動閉鎖装置（１）を備えたロック機構付き多目的封止装置において、該多目的封止装置が、データ記憶手段を備える遠隔応答可能な電子構成部品（６）であって、前記構成部品は、該ロックバレルがロック位置にある時にケーシング（２）の一部と該ロックバレル（７）の一部とに亘るハウジング（２１）に保持される電子構成部品（６）と、前記電子構成部品（６）が前記ロックバレル（７）と前記ケーシング（２）の双方内に部分的に存在するように前記電子構成部品（６）を前記ケーシング（２）の凹み（２２）内に保持するための前記ケーシング（２）の凹み（２２）内に固定された保持要素（４）とをさらに備えていることを特徴とする多目的封止装置。
従って、この発明に係る多目的封止装置によって、情報を保存し伝達することができる電子構成部品も該封止装置の安全性の証拠となる。この構成部品の完全性はそれに何かを遠隔的に応答指令することでチェックされるが、これは該封止装置の取り外しを必要としない。

本発明の１つの特定の態様によれば、前記ケーシングが前記ハウジング内に前記電子構成部品を保持するための保持要素を備えている。
さらに具体的には前記保持要素が前記電子構成部品の一部を収容するように設計された空洞を備え、ばねが前記空洞の底部と前記電子構成部品との間に配置されている。
前記ケーシング内で前記保持要素の固定を強化するために、該封止装置はケーシング内で保持要素を固定する固定ピンをさらに備えることができる。
前記電子構成部品のデータ記憶手段がデータ暗号化手段を備えることができる。この電子構成部品のデータ記憶手段はプログラマブルタイプあるいはマルチページタイプとすることができる。
本発明の１つの特徴によれば、前記電子構成部品は動物用に使用される埋込み可能な応答機タイプの受動応答機である。
本発明の他の特徴によれば、前記封止装置は付属品要素が該ケーシング内でロックされないための取外し可能な手段を備えている。
前記可動閉鎖装置は、南京錠あるいは自転車用ロックのような盗難防止装置とすることができる。

本発明の他の目的は、ロック装置を収容するケーシングと付属品要素から構成された可動閉鎖装置を備え、前記ロック装置は、該付属品要素が該ケーシング（２）内にロックされる位置と該付属品要素がロック解除される位置との間を該ケーシング内で移動可能なロックバレル（７）を備えている多目的封止装置を製造する方法において、該方法が以下の工程：すなわち、
ａ）開口がロック位置にあるときに、前記ケーシングの一部と前記ロックバレルの一部を通過する開口を穴あけする工程と、
ｂ）前記開口内に、データ記憶手段を備える遠隔応答可能な電子構成部品を取付ける工程と、
ｃ）前記開口の前方で、前記ケーシングに凹みを機械加工する工程と、
ｄ）前記凹みに前記電子構成部品を保持する要素を固定する工程を含む。

さらに具体的には、前記保持要素が該電子構成部品の一部を収納するようにされた空洞を備え、ばねが前記空洞の底部と前記電子構成部品との間に配置されている。
該方法はさらに、ｅ）ピンを固定して前記ケーシングで前記保持要素を固定する工程を含むことができる。
該方法はさらに、ｆ）前記付属品要素が該ケーシングでロックされないようにするための取外し可能な手段を取付ける工程を含んでもよい。
本発明の１つの構成によれば、前記電子構成部品のデータ記憶手段がデータ暗号化手段を備えている。前記電子構成部品のデータ記憶手段はプログラマブルタイプあるいはマルチページタイプとすることもできる。
本発明の１つの特定の態様によれば、前記電子構成部品が動物用に使用される体内埋込み可能な応答機タイプの受動応答機である。
前記可動閉鎖装置が南京錠あるいは自転車用ロックのような盗難防止装置とすることができる。
この発明の他の構成（特徴）及び利点は、添付図面を参照して限定するものではない実施例により示される以下の本発明の幾つかの特定実施態様の説明から明らかになるであろう。

説明を不必要に複雑にならないように、本発明を南京錠タイプの可動閉鎖装置に関連して基本的に説明する。しかしながら、本発明は、キー等を使用するバレルを回転させて作動するロック機構を有するケーシングからなる全てのタイプの可動閉鎖装置に当てはまるということが明確に理解されよう。
図１ないし図５は、この発明に係る封止装置の１つの実施形態を示している。
この第１の実施形態では、封止装置がケーシング２と、金属湾曲構造物のような付属品要素３とから主に構成されている南京錠１で作られている。このケーシング２は、該付属品要素３の両端の少なくとも一方をロックするようにしたロック機構を有している。図１に示したように、付属品要素３は、施錠用のロック機構の先端（図示せず）に掛けるようになっているノッチ３１を設けた自由端３３を備えている。この要素３の他方の端部３４は、この南京錠のロック解除時にこの端部の周りで要素３が回るようにケーシング２内で保持されている。端部３３の場合のように、端部３４もロック用先端を収容するようになっているノッチ３２を備えている。周知のように、ケーシング２のロック機構施錠手段は、ロックバレル７のキーホール溝７１に事前に挿入したキー８（図５）を使用してバレル７をその軸の周りに回すことによってロック解除方向に動く。このタイプの南京錠は、キーを使用することなく、換言すればロックバレルを回すことなく施錠することができることも公知である。キー８により力がバレルにかけられない時の用意に、南京錠にはバレル７を図１及び図２に示したような停止位置に保持する戻り機構が設けられる。さらに、付属品要素３のノッチ（１個以上）に係合するようになっているビット（１個以上）は戻しばねで取付けられ、ロックバレルがロック解除方向Ｓ（図５）に回されない限り付属品要素３が施錠される方向にばねがそれらを保持する。あるタイプの南京錠では、付属品要素３をロック解除するために、ロックバレルを両方向に動かすことができる。南京錠をかけるために必要なことは、力を該要素３にかけてその要素３をケーシング２の方へ移行させ、それによって、その両端部をケーシング内に下げ、バレルを動かすことがないのである。付属品要素３の両端を固定あるいは静止するロック機構はそれ自体は周知であるので、これ以上詳細には説明しない。

この発明によれば、ケーシング２は、機械的に破壊できる電子構成部品６を収容できるように改良される。このため、図３に示したように、穴２１がケーシング２の側面に機械加工され、該構成部品６のハウジングを形成する。この実施形態では、構成部品６が要素４によって穴２１に保持されており、この要素４には、ばね５と該構成部品６の一部が配置される空洞４１が設けられている。このため、該要素４の形状に対応する形状の凹み２２も穴２１の前方のケーシング２に機械加工される。従って、要素４がケーシングに一旦固定されると、それ自体要素４の空洞４の端部に当接した状態にあるばね５によって、構成部品６が穴２１の底部に当接した状態で保持される。この要素４は、単に接着によってケーシングの凹み２２に固定してもよい。しかしながら、この要素４のケーシングへの固定は、ケーシングに穴あけされた通路２３と空洞４１を構成しない要素４の一部に配置されるピン９で強化することができる（図４）。

図１，２及び５に示したように、穴２１はケーシング２の一部と南京錠のロック部のバレル７の一部の双方に延びている。ケーシング内に位置する穴２１の部分と、バレル７に位置する穴２１の部分は、後者の部分が施錠位置にあるときにだけ１列に並ぶ。言い換えれば、穴２１は、バレルが施錠位置、すなわちその静止位置にあるときにのみ構成部品６のために、ケーシングとバレル内で共通のハウジングを形成する。
重要なことは、バレル７の穴２１の深さが構成部品６の長さを越えないことであり、これによって穴２１の底部に当接した状態に一旦保持された構成部品６がバレル７内とケーシング２内の双方にある（図５）ことを保証するようになっている。本明細書で説明されている実施形態の例では、バレル７内の穴２１の深さが約２ｍｍである。従って、構成部品６は静止部を構成してのケーシング２に対してのバレル７の回転運動を妨げる。機械的に弱いため、バレルを動かすことで南京錠のロック解除を行うと構成部品６が壊される。そのため、本発明に係る封止装置の完全性は、該構成部品の機械的及び電子的完全性によってもたらされる。

本発明に係る封止装置で使用できる電子構成部品は、動物のペットを見分けるためにペットに注入され又は埋込まれるタイプの、応答機等で遠隔応答可能な受動電子構成部品である。応答機は、エミッター・レシーバーで作動されたときにメモリーに保存している情報を伝達する装置である。該応答機は新しい情報を記憶することもできる。
より具体的には、そのような電子構成部品は、フェライトコアの周囲に巻かれたコイル等のアンテナを構成している手段からなる電子回路と、メモリー手段から実質的に作られた電子部品とから構成されている。アンテナ構成手段はデータを伝達するばかりでなく、電子回路への電子的エネルギー供給のための作動電界を受け取る。

本発明で使用可能な受動応答機の実施例の１つがＤＡＴＡＭＡＲＳ ＳＡによるモデル（ＩＳＯ１１７８４に準拠した工業及び非動物識別コードのＢＴ−ＩＳ６１１０）である。この応答機のモデルは、非常に小型ガラスシリンダー、すなわち長さ１４ｍｍで直径２ｍｍのシリンダー、に密閉されている小型電子回路を備えている。この電子回路は、プログラマブルあるいはマルチページの１２８ビットメモリーを備えている（「全二重」（ＦＤＸ）タイプの応答機）。
封止装置の識別あるいは封止装置内容に関する情報等の応答機に保存されたデータは、例えば図６に示されたポータブルリーダー５０を使用して読むことができる。そのようなりーダーは特にディスプレー画面５１、キーパッド５２及び／又は応答指令データを保存する手段を有してもよい。このリーダーは、例えば１３４．２ｋＨｚの無線周波数（ＲＦ）で応答機を動かす。この波は応答機回路にあるコンデンサーを充電する。このコンデンサーが放電すると、応答機に書き込まれたコードあるいは情報をリーダーに返信する。

このようにして各応答指令を受けた応答機からのコード及び／又は情報がリーダー５０に送られ、画面５１に表示され、及び／又はそのメモリーに保存され、あるいは接続回線を介してコンピュータに転送される。ソフトウェアにより、該封止装置の識別番号（応答機からのコード）と、場所及び／又は該封止装置を嵌めた検査員の名前及び／又は該封止装置を取付けた日付等の種々のデータとの間の相互関係を作ることが可能となる。このように形成されたシステムは、該封止装置からのデータを約３０ｃｍ程離れた距離から読み込むことができ、これは大抵の用途に十分である。
上記のタイプの応答機が本発明に特に適している。実際、そのような構成部品は非常に容積が小さく、このため南京錠等の小さな可動閉鎖装置内にその構成部品を容易に収容することができる。さらに、回路を保護するカプセル化がガラスで作られるため、それは容易に壊れ、そのため電子回路は、ロックバレルが回ると該構成部品にかけられた特にせん断力に対して、少しの抵抗で壊れる。

従って、本発明に特定の封止装置の設計により、見えないままに封止装置の完全性を非常に簡単に素早くチェックすることができる。実際、南京錠を開けて該封止装置に対する不正変更が加えられたかは、該構成部品の機械的破壊から確認される。このように構成部品の完全性、従って封止装置の完全性はリーダーを使用してチェックされる。構成部品がリーダーによる応答指令に応答しなければ、その電子回路が損傷を受け、封止装置の完全性が疑わしいことを意味している。
この封止装置の原理によれば、この封止装置はその完全性に影響を与えずに１回だけ取付けることができる。この発明に係る封止装置は同一の要求に応える。該封止装置は図１に示した形状、すなわち付属品要素３がロック解除された状態で、不正操作ができないように閉鎖されるべきバッグ等の例えば環や閉鎖リングにより摺動可能なようになっている。南京錠を一旦施錠すると、本発明に係る封止装置は付属品要素がケーシング２内でロックされる図２に示した形状になっている。この形状は封止装置の設定状態に対応するが、南京錠を開けようとすることは構成部品、従って該封止装置の破壊につながる。

使用前の運搬時あるいは取り扱い時に南京錠をうっかり施錠しないように、取外しできる手段を付属品要素、ケーシングあるいはその双方に設けてもよい。そのような手段の実施例を図７に示す。この図では、付属品要素３の自由端３３が、幅Ｌ_２がケーシング２の開口２４の幅Ｌ_１より大きいキャップ３５でカバーされ、該開口２４では自由端３３が収容されて施錠されるようにする。従って、付属品要素の自由端をキャップでカバーしている限り、この端部は開口２４に入らない。また代案として、開口２４を遮断するステッカー又はダイヤフラム等のケーシング２側にある取外し可能な手段で南京錠をうっかり閉めることが防止できる。この取外し可能な手段は、ケーシングと付属品要素３の上部との間に配置されて該要素３を所定の距離離すことで、自由端がケーシングに入らないようにする、取外し可能あるいは破壊可能なスペーサー片からなるものでもよい。

図８は本発明に係る多目的封止装置の別の実施形態を示す。この実施形態では、封止装置が自転車の鍵タイプの可動閉鎖装置１００から作られている。付属品要素１０３は、一端１３４がロック機構を収容するケーシング１０２に固定されているプラスチックスリーブで可能ならカバーされたスチールケーブル又はチェーンからなっている。この付属品要素１０３のもう一方の端部１３３はケーシング１０２にロックされていない時は、解放状態になっている。前の実施形態と同様に、ケーシング１０２は上記タイプと同じタイプの構成部品１０６を収容するように改良されており、該構成部品１０６はケーシング１０２の一部とロックバレル１０７の一部の間に、ばね１０５と要素１０４により保持されている。キー１０８を使用してバレル１０７を回すと構成部品１０６が壊れる。
図７に示された実施形態は図１ないし図５に関連して説明された実施形態と同様に作動するので、上記に特定した特徴の全てを明白に有することができる。そこで簡略化のために、その詳細は説明しない。

本発明に係る封止装置は以下の利点を有する。
識別コード等の情報は、該封止装置を取付けた場合にその封止装置を取外すことなくあるいは悪影響を及ぼすことなく読取ることができる。電子回路を保護するガラスカプセル化のために、応答機は防水性で、薬品腐蝕に耐性がある。その結果、情報は特殊な保存状態下でも読取ることができる。従って、例えば封止装置に保存されたデータは封止装置を水中に入れても読み取ることができる。
該封止装置を識別し該装置に応答指令するためにリーダーを使用するとチェック作業が容易になる。このリーダーはチェックすべき各場所に持っていくだけで良い。特別の解錠及び読み取りをするために各封止装置を研究室あるいは分析センターに持ち込むようなことは不要である。
該封止装置に保存されたデータは簡単なコンピュータ接続により容易に保存することができる。従って、抽出データを素早く処理することができ、それによりスピードアップが図れ、識別コストが低下する。

封止されたハードウェアあるいは製品の性質、産地、経路又は出発点についての情報等の種々の情報を保存するためにマルチページ応答機の使用が可能であり、それにより該封止装置の潜在能力がさらに増大する。例えば幾つかの段階を経る場合、該封止装置を不正操作した場所あるいは日付けを決定するのにその情報は有効であろう。
応答機回路がプログラマブルあるいは暗号化可能な手段を備えていると、該封止装置に保存されたデータを符号化あるいは暗号化することが可能であり、それによりセキュリティのレベルが上昇する。
この封止装置は製造コストが低い（南京錠として製造された封止装置の製作量によるが約１０ユーロ）。
この封止装置の完全性は簡単に、そして素早くチェックされる。例えばリーダーが保存情報を読めなければ、該封止装置が不正操作されていたことになる。
この封止装置は機械的にかなり頑丈で確実な閉鎖装置として使用することができる。さらに、一旦取付けられると、この封止装置はその完全性を保護するのに特定の注意事項を必要としない。実際、完全性表示器、すなわち本構成部品は、封止対象物を扱っている間に生じる破壊の可能性から該閉鎖装置内で保護される。
本発明に係る封止装置として使用される多数の閉鎖装置に対して、１つのキーを用意することも可能である。これは該封止装置の使用をさらに単純化する。

本発明に係る第１実施形態によるロック解除位置にあるロック付き封止装置の概略図である。 本発明の第１実施形態による施錠位置にあるロック付き封止装置の概略図である。 第１実施形態に係る該封止装置の一部の分解斜視図である。 第１実施形態に係る該封止装置の概略側面図である。 この発明の第１実施形態に係る、図２の面Ｖでの概略断面図である。 ポータブルリーダーの１実施例の斜視図である。 図１の詳細ＶＩＩの拡大図である。 本発明の第２実施形態による封止装置の斜視図である。

Claims (14)

1. ロック機構を収容するケーシング（２）と該ケーシング内で施錠されるようになっている付属品要素（３）とから構成され、前記ロック機構が、前記付属品要素が前記ケーシング（７）内にロックされるところのロック位置と、前記付属品要素がロックされないところのロック解除位置との間を該ケーシング内で回動できるロックバレル（７）を備える可動閉鎖装置（１）を備えたロック機構付き多目的封止装置において、該多目的封止装置が、データ記憶手段を備える遠隔応答可能な電子構成部品（６）であって、前記構成部品は、該ロックバレルがロック位置にある時にケーシング（２）の一部と該ロックバレル（７）の一部とに亘るハウジング（２１）に保持される電子構成部品（６）と、前記電子構成部品（６）が前記ロックバレル（７）と前記ケーシング（２）の双方内に部分的に存在するように前記電子構成部品（６）を前記ケーシング（２）の凹み（２２）内に保持するための前記ケーシング（２）の凹み（２２）内に固定された保持要素（４）とをさらに備えていることを特徴とする多目的封止装置。
2. 前記保持要素（４）が前記電子構成部品（６）の一部を収容するように設計された空洞（４１）を備え、ばね（５）が前記空洞の底部と前記電子構成部品（６）との間に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の封止装置。
3. 前記封止装置が前記ケーシング（２）で前記保持要素（４）を固定するための固定ピン（９）をさらに備えることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の封止装置。
4. 前記電子構成部品（６）のデータ記憶手段がデータ暗号化手段を備えることを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれか１項に記載の封止装置。
5. 前記電子構成部品（６）が受動型の無線周波数（ＲＦ）応答機であることを特徴とする請求項１ないし請求項４のいずれか１項に記載の封止装置。
6. 前記可動閉鎖装置（１）が南京錠であることを特徴とする請求項１ないし請求項５のいずれか１項に記載の封止装置。
7. 前記可動閉鎖装置（１００）が自転車用ロックのような盗難防止装置であることを特徴とする請求項１ないし請求項６のいずれか１項に記載の封止装置。
8. ロック機構を収容するケーシング（２）と付属品要素（３）から構成された可動閉鎖装置（１）を備え、前記ロック機構は、該付属品要素が該ケーシング内（２）にロックされる位置と該付属品要素がロック解除される位置との間を該ケーシング内で移動可能なロックバレル（７）を備えている多目的封止装置を製造する方法において、該方法が以下の工程：すなわち、
   ａ）開口（２１）がロック位置にある時に前記ケーシングの一部と前記ロックバレルの一部とに亘る開口（２１）を穴あけする工程と、
   ｂ）前記開口内でデータ記憶手段を備える遠隔応答可能な電子構成部品（６）を取付ける工程と、
   ｃ）前記開口（２１）の前方の前記ケーシング（２）に凹み（２２）を機械加工する工程と、
   ｄ）前記電子構成部品が前記ロックバレル（７）と前記ケーシング（２）の双方内に部分的に存在するように前記凹みに前記電子構成部品を保持する要素を固定する工程を含む。
9. 前記保持要素（４）が該電子構成部品（６）の一部を収納するようにされた空洞（４１）を備え、ばね（５）が前記空洞の底部と前記電子構成部品（６）との間に配置されることを特徴とする請求項８に記載の方法。
10. 該方法がさらに、ｅ）前記ケーシング（２）内でピン（９）を固定して前記保持要素（４）を固定する工程を含むことを特徴とする請求項８又は請求項９に記載の方法。
11. 前記電子構成部品（６）のデータ記憶手段がデータ暗号化手段を備えることを特徴とする請求項８ないし請求項１０のいずれか１項に記載の方法。
12. 前記電子構成部品（６）が受動型の無線周波数（ＲＦ）応答機であることを特徴とする請求項８ないし請求項１１のいずれか１項に記載の方法。
13. 前記可動閉鎖装置（１）が南京錠であることを特徴とする請求項８ないし請求項１２のいずれか１項に記載の方法。
14. 前記可動閉鎖装置（１００）が自転車用ロックのような盗難防止装置であることを特徴とする請求項８ないし請求項１３のいずれか１項に記載の方法。

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