本発明について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による情報提供装置の構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、検索戦略を記憶したり検索戦略を取得したりする検索戦略記憶装置100と、検索対象であるコンテンツを記憶したり検索条件にあったコンテンツを検索したりするコンテンツ記憶装置200と、検索戦略記憶装置100で記憶されている検索戦略にもとづいて、コンテンツ記憶装置200に記憶されているコンテンツの属性や属性値を用いて検索条件や対話文を生成したり、検索結果コンテンツを取得したりする対話生成装置300と、対話生成装置300で生成された対話文、検索条件、コンテンツを表示する対話表示手段400とから構成される。
ここで、各装置、各手段の機能を説明する前に、本明細書におけるコンテンツ、属性、属性値、検索条件、対話文、検索戦略の意味を店舗情報(図2)を例に挙げ説明する。
コンテンツはデータベース技術分野でのレコードに対応し、図2(A)のコンテンツ201、コンテンツ202のようにコンテンツは1つ以上の属性、属性値を持つ。
属性は、データベース技術分野でのフィールドに対応し、図2(A)の場合、コンテンツを識別するためのID、店舗名称を示す名前、店舗の所在地を示す住所、店舗の料理の種類を示すジャンルの属性をもつ。
属性値は、データベース技術分野でのデータに対応し、図2(A)において例えばコンテンツ001は、ID属性の属性値として「REST01」、名前属性の属性値として「○○亭」、住所属性の属性値として「東京都渋谷区」、ジャンル属性の属性値として「和食」をもつ。
検索条件は、コンテンツを検索するための条件であり、属性、属性値の組である。例えば図2(A)において「属性=ジャンル、属性値=和食」という検索条件によって「○○亭」を検索することができる。
対話文は、対話生成装置300が生成する検索条件の生成する根拠を示したものである。
図2(B)に対話表示手段400が表示する対話文、検索条件、検索結果コンテンツの例を示す。
図2(B)では、「この辺りは和食が多いです。他には洋食、中華があります。どれにしますか?」が検索条件を説明する対話文であり、[検索条件1][検索条件2][検索条件3]が検索条件であり、[コンテンツ1]が検索結果コンテンツである。
例えば[検索条件1]は「属性=ジャンル、属性値=和食」である。
図2(B)は検索条件、対話文、コンテンツのすべてを含んでいるが、対話表示手段400が表示する情報としてはいずれかを含めばよく、すべてを含む必要はない。
検索戦略とは、コンテンツの探し方の方針を定義したものであり、対話生成装置300が検索条件や対話文を生成するときの生成方法を決定するためのものである。また対話生成装置300は、検索戦略に応じた検索条件や対話文の生成方法や該検索条件に基づいたコンテンツの検索方法を記憶し、検索戦略によって検索条件や対話文の生成方法やコンテンツの検索方法を切り替える。一例として図3(A)に、「大まかに説明しながら絞り込む」(検索戦略301)と「早く絞り込む」(検索戦略302)との例を挙げている。
尚、本明細書では店舗情報をもとに構成、動作を説明するが、番組情報、企業文書など属性、属性値を持つコンテンツ等の情報であればよく、検索対象を限定するものではない。
また本明細書では属性値に文字列を使っている場合を想定しているが、距離や価格など数値で表される属性値をもつ属性においては、あらかじめラベルをつけた区分を決めておき、どの区分に入るかで、文字列と同様に扱ってもよい。
例えば、価格に関する属性において、「0円から1000円」、「1000円から2000円」という区分とそれに対応するラベル「0円から1000円」「1000円から2000円」があったときに、1500円という属性値は、「1000円から2000円」という文字列に変換して利用する。
前記区分はあらかじめ決めてもよいし、属性値の分布に応じて設定してもよい。
次に各装置、各手段について詳細に説明する。
まず、各装置、各手段の物理的な構成を簡単に説明する。
対話表示手段400は、例えばディスプレイなどの情報表示装置と、ボタンなどユーザが意思表示を行える入力装置とを備えたコンピュータであり、例えばPDA(Personal Data Assistants)やパーソナルコンピュータ、携帯電話上で動作するソフトウエアで実装すればよい。
対話生成装置300は、検索戦略記憶装置100やコンテンツ記憶装置200にアクセスするコンピュータであり、パーソナルコンピュータやサーバ型のコンピュータ上で動作するソフトウエアで実装すればよい。
検索戦略記憶装置100は、検索戦略を記憶し、かつ検索戦略を検索することのできるデータベースであり、パーソナルコンピュータやサーバ型のコンピュータ上に、広く知られているデータベースソフトウエアを使って実装すればよい。
コンテンツ記憶装置200は、コンテンツを記憶し、かつコンテンツを検索するデータベースであり、パーソナルコンピュータやサーバ型のコンピュータ上に、広く知られているデータベースソフトウエアを使って実装すればよい。
尚、検索戦略記憶装置100、対話生成装置300、コンテンツ記憶装置200および対話表示手段400は、同じコンピュータ上に存在してもよいし、異なるコンピュータ上に存在し、広く知られているTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)などの通信プロトコルを使って通信してもよく、特定の物理的な構成を前提としているわけではない。又、本発明の情報提供システムは、検索戦略記憶装置100、対話生成装置300、コンテンツ記憶装置200および対話表示手段400を具備した構成を用いて説明するがこれに限るものではない。例えば、情報提供システムがコンテンツ記憶装置200を有しない構成であっても良い。この場合、ネットワークを介して検索対象となるコンテンツを検索する。
次に、各装置、各手段の機能を説明する。
検索戦略記憶装置100は、複数の検索戦略を記憶しており、システム管理者があらかじめどの検索戦略を利用するかを設定したり、あるいはユーザに検索戦略の一覧を表示し、ユーザが選択した検索戦略を設定したりする。
例えば、検索戦略記憶装置100は図3(A)のように「大まかに説明しながら絞り込む」「早く絞り込む」という検索戦略を記憶している。また、検索戦略記憶装置100は、コンテキストと検索戦略とを対応付けて記憶し、コンテキストにあわせてシステムが自動的に検索戦略を設定してもよい。
コンテキストとはユーザやシステムの状態を表すものであり、例えばユーザの現在時刻、現在位置、車に乗車中かどうかなどの情報である。例えば、コンテンツを探し始めた直後と探し始めてからある程度時間が経過した時点とでは検索の方法が異なってくると考えられる。そこで、図3(B)に示すように、検索戦略と、これに対応するコンテキストとしてシステムの利用時間とが対応付けられて記憶されている。システムの利用時間が200秒未満であれば検索戦略記憶装置100は「大まかに説明しながら絞り込む」を選択し、システムの利用時間が200秒以上であれば「早く絞り込む」を選択する。
コンテンツ記憶装置200は、コンテンツを記憶したり、コンテンツを検索したりする。コンテンツ記憶装置200は、コンテンツを属性及び属性値と関連付けて記憶している。例えば、コンテンツ記憶装置200は図2(A)に示すコンテンツを記憶しており、属性としてコンテンツを識別するためのID、名前、住所、ジャンルがあり、ID属性の属性値としてREST01、REST02、名前属性の属性値として○○亭、△△食堂、住所属性の属性値として東京都渋谷区、東京都新宿区、ジャンル属性の属性値として和食、洋食が与えられてある。
またコンテンツ記憶装置200が図2(A)に示すコンテンツを記憶している場合には、「属性=ジャンル、属性値=和食」という検索条件によってコンテンツ201を検索できる。
尚、コンテンツ記憶装置200は、広く知られているデータベースソフトウエアで実装し、コンテンツ、属性、属性値を記憶すればよい。
対話生成装置300は、属性決定手段310、検索条件生成手段320、及び対話生成手段330を備えている。
属性決定手段310は、特徴量計算手段311、及び属性選択手段312を備えている。
特徴量計算手段311は、検索戦略と特徴量計算方法との対応付けを記憶しており、検索戦略記憶装置100が設定した検索戦略に対応した特徴量計算方法を用いて、コンテンツ記憶装置200が記憶している検索対象のコンテンツ集合全体の特性を示す特徴量を各属性毎に求める。ここで特徴量とは、属性同士を比較するための各属性の評価値であり、特徴量計算方法とは、その特徴量計算するための計算方法である。
属性選択手段312は、検索戦略と属性のソート方法との対応付け、および検索戦略と選択する属性数との対応付けを記憶しており、検索戦略記憶装置100が設定した検索戦略に応じた属性のソート方法によって属性のソートを行い、検索戦略に応じた数の属性を選択する。
検索条件生成手段320は、検索戦略と属性値の選択方法との対応付けを記憶しており、検索戦略記憶装置100が設定した検索戦略に応じて属性値の選択方法を切り替え、属性と属性値との組を求め、検索条件を生成する。すなわち検索条件生成手段320は、検索戦略記憶装置100が設定した検索戦略に応じて、属性選択手段312が決定した属性と、この属性におけるコンテンツ記憶装置200が記憶しているコンテンツの属性値、あるいは特徴量計算手段311が前記属性の特徴量計算に利用した属性値とを用いて、属性と属性値との組である検索条件を生成する。
例えば、属性決定手段310は属性を決定し、コンテンツ記憶装置200は属性値とその属性値に関連付けられているコンテンツの件数とを求め、検索条件生成手段320はコンテンツの件数の多い順に属性値を1つもしくは複数選択する。
対話生成手段330は、検索戦略と対話文の生成方法、コンテンツの取得方法との対応付けを記憶しており、対話生成手段330は検索戦略に応じて対話文を生成し、検索戦略に応じて検索条件生成手段320が生成した検索条件を用いてコンテンツ記憶装置200からコンテンツを検索する。
さらに対話生成手段330は、対話文とコンテンツと、検索条件生成手段320が生成した検索条件とを提供情報として対話表示手段400に送信する。例えば、検索条件生成手段320は、図4(A)の検索条件「属性=ジャンル、属性値=和食」を生成し、この検索条件を用いて対話生成手段330は、コンテンツ記憶装置200から図4(B)のコンテンツを検索し、対話生成手段330は対話文、検索条件、コンテンツ図4(C)の対話表示手段400に送信する。
尚、本実施の形態では対話生成手段330は検索戦略に応じて対話文を生成する構成を用いて説明するが、検索条件生成手段320で生成された検索条件を用いて対話文を生成しても良い。
対話表示手段400は、対話生成手段330から受信した対話文、検索条件、コンテンツを表示する。例えば、対話生成手段330から図4(C)の対話文、検索条件、コンテンツを受信した場合、対話表示手段400は図5のように、対話文、検索条件、コンテンツを表示する。
尚、図5の例では、パーソナルコンピュータのディスプレイ上での表示の例を示しているが、音声で対話文や検索条件、コンテンツ一覧を読み上げてもよく、ユーザに対話文と検索条件とを提示することができる手段であればなんでもよい。また、図5の例では、対話文、検索条件、コンテンツ一覧すべてを表示しているが、対話文とコンテンツ一覧、検索条件とコンテンツ一覧など選択的に表示する形態であってもよい。
次に図6を参照して本実施の形態の動作について詳細に説明する。
検索戦略記憶装置100は、検索戦略記憶装置100が記憶している検索戦略の中から、利用する検索戦略を設定する(ステップS001)。ステップS001では、システム管理者があらかじめ利用する検索戦略を設定してもよいし、ユーザに検索戦略の一覧を提示し、ユーザが検索戦略を選択してもよいし、コンテキストによって自動的に設定してもよい。
特徴量計算手段311は、ステップS001で設定した検索戦略に基づいて、コンテンツ記憶装置200が記憶している各属性の特徴量を計算する(ステップS002)。
属性選択手段312は、ステップS001で設定した検索戦略に基づいて、ステップS002で求めた各属性の特徴量を用いて、属性のソートを行う(ステップS003)。
属性選択手段312は、ステップS001で設定した検索戦略に基づいて、ステップS003でソートした属性から1つないしは複数の属性を選択する(ステップS004)。
検索条件生成手段320は、ステップS001で設定した検索戦略に基づいて、コンテンツ記憶手段400からステップS004で選択した属性の属性値の一覧を取得するか、ステップS002で特徴量を求める際に用いた属性値を取得する(ステップS005)。このとき検索戦略に基づいて、コンテンツ記憶装置200から属性に関連するコンテンツ件数なども取得してもよい。
検索条件生成手段320は、ステップS001で設定した検索戦略に基づいて、ステップS005で取得した属性値から、検索条件に利用する属性値を選択し、検索条件を生成する(ステップS006)。
対話生成手段330は、ステップS001で設定した検索戦略に基づいて対話文を生成し、その対話文と、ステップS006で生成した検索条件と、この検索条件を用いてコンテンツ記憶手段200から検索したコンテンツとを提供情報として対話表示手段400に送信する(S007)。尚、上述したように、検索条件生成手段320で生成された検索条件を用いて対話文を生成しても良い。
対話表示手段400は、ステップS007で生成した対話文、検索条件、コンテンツをディスプレイに表示したり、音声で読み上げたりなどしてユーザに提示する(S008)。
次に本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態では、複数の検索戦略にもとづいて生成した検索条件と、その検索条件によって検索されたコンテンツと、検索条件を生成した根拠である対話文とを提示することで、ユーザの状況にあったコンテンツを提供でき、かつユーザ検索過程に対する納得感を与えることができる。
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。
本発明の第2の実施の形態について図を参照して詳細に説明する。
図18を参照すると本発明の第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、検索条件選択手段410を有するという点で異なる。
第1の実施の形態では、システムが検索条件を自動で設定し、その検索条件によって検索したコンテンツをユーザに提示したが、本実施の形態ではユーザに複数の検索条件を提示し、ユーザが選択した検索条件に応じてコンテンツを検索し、検索結果のコンテンツを提示する。
本実施の形態における各構成について説明する。尚、上述した実施の形態と同様の構成は同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
対話生成手段330は検索戦略に基づいて対話文を生成する。本実施の形態の対話生成手段330はコンテンツ記憶装置200からコンテンツを取得しない点が、第1の実施の形態と異なる。
検索条件選択手段410は、対話生成手段330から提供情報として受信した対話文と検索条件とを対話表示手段400に送信し、対話表示手段400がユーザに提示し、ユーザに検索条件の選択を促す。ユーザが検索条件を選択すると、対話表示手段400は該検索条件を検索条件選択手段410に送信し、検索条件選択手段410は該検索条件を用いてコンテンツ記憶装置200でコンテンツを検索する。さらに検索条件選択手段410は、検索結果であるコンテンツを対話表示手段400に送信する。
対話表示手段400は、検索条件選択手段410から受信したコンテンツを表示する。
例えば、対話生成手段330は図19に示す対話文と検索条件とを提供情報として検索条件選択手段410に送信し、検索条件選択手段410は図20のように、対話文、検索条件を対話表示手段400を通じて画面に表示し、ユーザに対話文、検索条件を提示する。そこで、ユーザが検索条件「属性=ジャンル、属性値=和食」を選択すると、検索条件選択手段410はコンテンツ記憶装置200において検索された図7のコンテンツ801を対話表示手段400に送信し、対話表示手段400は図21のようにコンテンツを表示する。図21において、検索条件選択手段410は検索条件とコンテンツとを表示しているがコンテンツのみを表示してもよい。
次に図18および図22を参照して本実施の形態の動作について詳細に説明する。尚、図22のステップS001からステップS006で示される検索戦略記憶装置100、対話生成装置300、コンテンツ記憶装置200の動作は、第1の実施の形態の検索戦略記憶装置100、対話生成装置300、コンテンツ記憶装置200の動作と同一のため、説明は省略する。
第1の実施の形態ではシステムが生成した検索条件にもとづいて検索したコンテンツをユーザに提示していた。本実施の形態ではシステムが対話文と検索条件とを表示し、ユーザが検索条件を選択し、その検索条件によって検索されたコンテンツを提示する。
対話生成手段330は、第1の実施の形態のステップS007の動作とは異なり、ステップS001で設定した検索戦略に基づいて対話文を生成し、その対話文と、ステップS006で生成した検索条件とを提供情報として対話表示手段400に送信する(ステップS104)。尚、上述したように、検索条件生成手段320で生成された検索条件を用いて対話文を生成しても良い。
検索条件選択手段410は、対話生成手段330が生成した対話文と検索条件とを対話表示手段400に送信し、対話表示手段400が該対話文と該検索条件とを表示し、ユーザに検索条件の選択を促す(ステップS101)。
対話表示手段400は、ユーザが選択した検索条件を取得し、対話条件選択手段410に送信する(ステップS102)。
コンテンツ記憶手段400は、ステップS102で選択した検索条件にもとづいてコンテンツを検索する(ステップS103)。
対話表示手段400は、ステップS103で検索したコンテンツをユーザに提示する(ステップS008)。
次に本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加え、検索戦略に応じた検索条件を複数用意し、いずれか、あるいは複数をユーザが選択することによって、ユーザの探し方や嗜好に合わせたコンテンツを検索することができる。
さらに、複数の検索条件をユーザに提示し、ユーザが選択した検索条件に対応するコンテンツのみを検索し表示することで通信データサイズを削減でき、対話表示手段400が携帯電話上で動作する場合など、画面サイズや通信速度の制限のある端末でも快適に検索を行える。
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。
本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図23は、本実施の形態における情報提供システムの構成図である。尚、上述した実施の形態と同様の構成については同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
図23を参照すると本発明の第3の実施の形態は、図18に示した第2の実施の形態に対話状態管理手段313を有する点が異なる。
第2の実施の形態ではユーザが選択した検索条件によって検索したコンテンツを表示し、検索処理を終了していた。
本実施の形態では、検索条件選択手段410が取得した検索結果のコンテンツに対し、さらに対話生成装置310が対話文を生成し、対話文と検索条件を検索条件選択手段410に送信し、検索条件選択手段410が対話表示手段400を通じてユーザにさらに絞込み検索を行うための検索条件を提示する。
このように対話文・検索条件生成、対話文・検索条件表示、検索条件選択、コンテンツ検索を繰り返していき、検索対象コンテンツを絞り込んでいく。
繰り返し対話文と検索条件を生成するとき、検索戦略記憶装置100が記憶している検索戦略をユーザに再度提示し、選択させてもよいし、システムが自動的に設定してもよいし、変更しなくてもよい。
第2の実施の形態と同様に、検索条件選択手段410は、対話表示手段400を通じて対話生成手段330が生成した対話文と検索条件生成手段320が生成した検索条件とをユーザに提示し、ユーザが選択した検索条件にもとづいてコンテンツ記憶装置200はコンテンツを検索し、対話表示手段400はコンテンツを表示する。
また、検索条件選択手段410は、対話表示手段400を通じてさらに絞り込み検索を行うかどうかをユーザに問い合わせ、検索対象となるコンテンツの件数に応じて検索を継続するかどうかを決定する。さらに検索を継続するときには、検索条件選択手段410は、コンテンツ記憶装置200が記憶しているコンテンツ集合を、ユーザが選択した検索条件にもとづいて検索されたコンテンツ集合に置き換える。
検索を終了するときには、検索条件選択手段410は、対話表示手段400を通じて検索結果のコンテンツを表示して検索動作を終了する。
例えばコンテンツ記憶装置200が図25に示すコンテンツを記憶しており、検索条件「属性=ジャンル、属性値=和食」で検索し、コンテンツ2601、2604、2605が検索されたものとすると、コンテンツ記憶装置200は図26に示すコンテンツを検索対象コンテンツとして登録する。
検索条件選択手段410は、選択した検索条件を対話状態管理手段313に送信する。
対話状態管理手段313は、属性ごとの重み付け(これを対話係数とよぶ)を記憶しており、検索条件選択手段410から受信した検索条件の属性の対話係数を下げるとともに、検索条件を利用属性値リストに登録する。
特徴量計算手段311は、対話状態管理手段313が利用属性値リストに記憶している属性値を除いて、検索戦略に応じて各属性の特徴量計算方法で計算する。
属性選択手段312は、特徴量計算手段311が計算する各属性の特徴量と、対話状態管理手段313が記憶している各属性の対話係数を用いて属性を選択する。
以後、属性の比較に用いる評価量を「比較量」とよび、(属性の比較量)=(属性の特徴量)×(属性の対話係数)によって計算する。
検索条件生成手段320は、第2の実施の形態と同様に検索条件を生成するが、対話状態管理手段313が記憶している属性値を除いて検索条件を生成する。
例えば、検索の開始時に対話状態管理手段313は、図27(A)のように各属性の対話係数を1.0、利用属性値リストには登録なし、として管理している。ここで、対話状態管理手段313が検索条件選択手段410から検索条件「属性=ジャンル、属性値=和食」を受信すると、図27(B)のように、ジャンルの対話係数を0.0、利用属性値リストに検索条件を登録する。
対話状態管理手段313が図27(B)のような対話係数、利用属性値リストを記憶している場合、特徴量計算手段311は、属性値「和食」を用いずにジャンル属性の特徴量を求め、属性選択手段312が属性の特徴量だけを用いて属性をソートするのではなく、(属性の比較量)=(属性の特徴量)×(属性の対話係数)で求められる比較量を用いてソートし、検索条件生成手段320は「属性値=和食」を用いずに検索条件を生成する。
また、対話状態管理手段313は、過去に0.0に設定した属性の対話係数を徐々に大きくしていくなど、検索条件が登録される度に対話係数を変化させてもよい。
次に図23および図24を参照して本実施の形態の動作について詳細に説明する。
本実施の形態では、第2の実施の形態と同様に動作するが、検索したコンテンツに対し再度対話文と検索条件とを生成することを繰り返す点で第2の実施の形態と異なる。
ステップS001の動作は、第2の実施の形態のステップS001(図22)の動作と同様のため、説明は省略する。
特徴量計算手段311は、ステップS001で設定された検索戦略に基づいて、第2の実施の形態のステップS002の動作と同様に属性の特徴量を求めるが、そのとき対話状態管理手段313が記憶している利用属性値リストに登録されている属性値は除いて計算する(ステップS201)。
ただし、1回目の検索処理の場合は、利用属性値リストに検索条件が登録されていないため、ステップS201は第2の実施の形態のステップS002と同一の動作を行う。
属性選択手段312は、対話状態管理手段313が記憶している各属性の対話係数を取得する(ステップS202)。
属性選択手段312は、ステップS003と同様に属性をソートするが、ステップS202で取得した対話係数と特徴量から属性の比較量を求め、その比較量を用いてソートする(ステップS203)。
ただし、1回目の検索処理の場合は、対話状態管理手段313が対話係数に初期値を設定しており、属性選択手段312はその初期値を用いて比較量を計算する。
属性選択手段312は、第2の実施の形態のステップS004と同様に、検索戦略に基づいてステップS203でソートした属性から属性を選択する(ステップS209)。
検索条件生成手段320は、第2の実施の形態のステップS005と同様に、ステップS001で設定した検索戦略に基づいて、コンテンツ記憶手段200からステップS209で選択した属性の属性値の一覧を取得するか、ステップS201で特徴量計算手段311が属性の特徴量を求める際に用いた属性値を取得し(ステップS204)、検索条件を生成する(ステップS006)。
ただし、検索条件生成手段320は、対話状態管理手段313が記憶している利用属性値リストに登録されている属性値を除いて検索条件を生成する。
ステップS006からS103は第2の実施の形態のS006からS103と同様に動作するため説明を省略する。
検索条件選択手段410は、検索条件選択手段410は、検索を継続するか判定する(ステップS205)。
ここで、ユーザに検索を継続するかを問い合わせてもよいし、検索結果コンテンツの総数がある一定数よりも多いときに継続してもよい。
検索を継続しないと判定すると、検索条件選択手段410は対話表示手段400を通じてステップS103で検索したコンテンツを表示し検索処理を終了する。
ステップS205で検索を継続すると判定すると、ステップS103で検索したコンテンツを、コンテンツ記憶装置200が記憶しているコンテンツと置き換える(ステップS206)。
検索状態管理手段313は、ステップS102でユーザが選択した検索条件の属性の対話係数を設定する(ステップS207)。
さらに検索状態管理手段313は、利用属性値リストにユーザが選択した検索条件を登録する(ステップS208)。
検索戦略記憶装置100は、ステップS001と同様に再度検索戦略を設定する(2回目のステップS001)。
1度目のステップ001と同様に検索戦略記憶装置100は、記憶している検索戦略をユーザに提示選択させてもよいし、システムがあらかじめ決められている方法で検索戦略を設定してもよいし、1度目と同じ検索戦略を設定してもよい。
ステップS201以降は上記1回目のステップS201以降と同様の処理を行う。
次に本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態では、第1、第2の実施の形態の効果に加え、継続的に検索を行え、前回の検索では絞りきれなかった検索対象を、検索条件を選択することでさらに絞り込むことができ、所望のコンテンツを容易に見つけ出すことができる。
さらに対話状態管理手段313によって一度検索に利用した属性をしばらく検索条件生成に利用しないようにすることができる。
さらに対話状態管理手段313によって一度検索に利用した属性であっても、対話係数を利用することにより再度検索に利用することができ、1つのコンテンツに複数の属性値が属する属性の場合でも検索を継続させることができる。
さらにコンテンツ記憶装置200には現在の検索対象コンテンツを記憶しており、対話状態管理手段313には検索履歴が格納されていることから、検索作業の途中に検索戦略を切り替えても、現在の状態から探し方を変更できる。
次に本発明の第4の実施の形態を説明する。
本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図34は、本実施の形態における情報提供システムの構成図である。
図34を参照すると本発明の第3の実施の形態は、図23に示した第3の実施の形態にコンテキスト管理手段314を有する点が異なる。
第3の実施の形態では、属性選択手段312は特徴量計算手段311が計算した各属性の特徴量と対話管理手段313が記憶している各属性の対話係数とを用いて各属性の比較量をもとめ、属性を選択していた。
本実施の形態では、属性選択手段312は前記比較量を求めるときに、さらにコンテキスト管理手段314が記憶している各属性のコンテキスト係数も用いて(比較量)=(特徴量)×(対話係数)×(コンテキスト係数)によって比較量を求める。
コンテキストとはユーザやシステムの状態を表すものであり、例えばユーザの現在時刻、現在位置、車に乗車中かどうかなどであり、コンテキスト管理手段314は、コンピュータに内蔵した時計や、GPS(Global Positioning System)、車のエンジンのON・OFFからコンテキストを取得する。
コンテキスト係数とは、コンテキストによって割り当てられた各属性の重み付けであり、コンテキスト管理手段314は、コンテキストとコンテキスト係数の設定方法(以後、コンテキストルールとよぶ)との対応付けを記憶している。
例えば、コンテキスト管理手段314が「ユーザは車に乗っている」というコンテキストを取得し、コンテンツ記憶装置200が記憶しているコンテンツに駐車場属性があって駐車場属性の属性値として「あり」「なし」がある場合で、「もしユーザが車に乗っている場合は、駐車場属性のコンテキスト係数を1.5、そうでなければ0.5」というコンテキストルールがある場合、コンテキスト管理手段314は、駐車場属性のコンテキスト係数を1.5とする。
さらに検索条件生成手段320は、コンテキスト管理手段314が記憶しているコンテキストに応じて、検索条件の生成方法を切り替えてもよい。
例えば、コンテキストとして現在時刻、コンテンツに属性「開店時間」があり、お店が開いている時間が属性値として格納されている場合に、現在時刻に応じて「開いているお店」と「閉まっているお店」とに分類して、検索条件を生成する。
次に図34および図35を参照して本実施の形態の動作について詳細に説明する。
本実施の形態では、第3の実施の形態の動作にさらにコンテキストに関する処理を導入している点で、第3の実施の形態の動作と異なる。
コンテキスト管理手段314は、コンピュータに内蔵した時計や、GPS(Global Positioning System)、車のエンジンのON・OFFからコンテキストを取得する(ステップS301)。
コンテキスト管理手段314は、ステップS301で取得したコンテキストと、記憶しているコンテキストルールに従ってコンテキスト係数を設定する(S302)。
ステップS001からステップS202は、第3の実施の形態のステップS001からステップS202(図24)と同様の動作であるので、説明を省略する。
属性選択手段312は、コンテキスト管理手段314がステップS302で設定した各属性のコンテキスト係数を取得する(ステップS303)。
第3の実施の形態の動作では、属性選択手段312は、ステップS201で求めた属性の特徴量とステップS202で取得した対話係数を用いて比較量を求めたが、本実施の形態ではステップS201で求めた特徴量とステップS202で取得した対話係数とステップS303で取得したコンテキスト係数を用いて比較量を求め、属性をソートする(ステップS305)。
ステップS209は第3の実施の形態のステップS209と同様の動作であるため説明を省略する。
検索条件生成手段320は、第3の実施の形態のステップS204と同様に、ステップS001で設定した検索戦略に基づいて、コンテンツ記憶手段200からステップS209で選択した属性の属性値の一覧を取得するか、ステップS201で特徴量計算手段311が属性の特徴量を求める際に用いた属性値を取得するか、あるいはいずれかの属性値のなかからコンテキスト管理手段314が記憶しているコンテキストに応じて属性を選択するかして、(ステップS304)、検索条件を生成する(ステップS006)。
ステップS104以降の動作は第3の実施の形態のステップS104以降の動作と同様であるため説明を省略する。
本実施の形態では、検索開始時にコンテキスト管理手段314がコンテキストに基づいてコンテキスト係数を設定し、再度2回目の検索処理においてコンテキストを取得し、コンテキスト係数を設定するが、検索開始時にコンテキスト係数を設定し、それ以降変更しなくてもよい。
続いて、本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態では、第1、第2、第3の実施の形態の効果に加え、ユーザの現在位置や時間などといったコンテキストに応じて、検索条件を生成し、よりユーザの状況に適したコンテンツを検索することができる。
次に、上述した実施の形態の各実施例について説明する。
まず、本発明の第1の実施例を図面を参照して説明する。
かかる実施例は本発明の第1の実施の形態に対応する実施例である。
本実施例では、文字列やボタンなどを表示できる画面、マウス、キーボード等を備えたパーソナルコンピュータで構成され、特に検索戦略記憶装置100、コンテンツ記憶装置200はデータベースプログラム上で動作するものとする。
本実施例で利用するコンテンツは属性として、「ID」「名前」「雰囲気」「ジャンル」「設備」を備えており、コンテンツ記憶装置200が記憶しているコンテンツを図7に示す。また、属性値は、各属性に1つだけでなく、複数存在する場合もある。例えば、図7のIDがREST100のコンテンツを見ると、雰囲気属性の属性値は「家庭的」のみであるが、IDがREST101のコンテンツを見ると、雰囲気属性の属性値は、「斬新」「刺激的」の2つ存在する。
本実施例では検索条件に利用する属性を「雰囲気」「ジャンル」「設備」とする。
図7は、コンテンツ記憶装置200が記憶しているコンテンツの代表的な4件を示しているだけであり、すべてのコンテンツ、属性値を示しているわけではない。
図6のステップS001の動作について説明する。
検索戦略記憶装置100は、検索戦略記憶装置100が記憶している検索戦略の一覧を画面に表示し、図8のように検索戦略の選択を促すプロンプトと、検索戦略を選択するための選択用ボタンを画面に表示する。尚、本実施例では、検索戦略記憶装置100が図3(A)の検索戦略を記憶しているものとする。
検索戦略記憶装置100は、ユーザが図8で押した選択用ボタンに対応した検索戦略を利用する検索戦略として設定する。本実施例では、ユーザは、検索戦略として「大まかに説明しながら絞り込む」検索戦略を選択するものとする。
次に図6のステップS002の動作について説明する。
特徴量計算手段311は、ユーザが選択した「大まかに説明しながら絞り込む」検索戦略に対応した特徴量計算方法によって特徴量を求める。
ここで、「大まかに説明しながら絞り込む」検索戦略では「突出度」を特徴量として用いる。「突出度」とは、ある属性において最大のコンテンツ件数をもつ属性値が、どれだけその属性において他の属性値のコンテンツ件数に比べて突出しているかを表す度合いであり、突出度が大きいほど突出していることを表す。
例えば図7のコンテンツ集合の分布のヒストグラムが図9のヒストグラム1001、ヒストグラム1002のようになるものとする。
ヒストグラム1001は「ジャンル」属性値において属性と属性値に関連したコンテンツの件数を表したヒストグラムである。
ヒストグラム1002は、「雰囲気」属性において属性値と属性値に関連したコンテンツの件数とをあらわしたヒストグラムである。
ジャンル属性においては「和食」が最大のコンテンツ件数を持つ属性値であり、雰囲気属性においては「家庭的」が最大のコンテンツ件数を持つ属性値である。このとき、ジャンル属性における「和食」のほうが、雰囲気属性における「家庭的」よりも突出していると判断する。
以下、突出度の求め方について詳細に説明する。
各属性の突出度は次式によって計算する。
A
iは属性iの突出度、m
iは属性iに存在する属性値の種類の数、k
iはコンテンツ記憶装置200が記憶しているコンテンツ集合における属性iがもつ属性値に関連したコンテンツの延べ件数、N
i,jは属性iにおいて属性値jのコンテンツ数、N
i,maxは属性iにおいて最大コンテンツ件数をもつ属性値のコンテンツ件数である。
ここで、図10に示す属性、属性値の分布をもつコンテンツ集合を例に挙げ、突出度の計算方法について説明する。
図10では、テーブル1101にジャンル属性における属性値の分布およびその属性値に関連したコンテンツ件数を示す。
同様に、テーブル1102に雰囲気属性、テーブル1103に設備属性の属性値、および属性値に関連したコンテンツ件数分布を示す。
ここでジャンル属性を例に挙げ説明する。
iは「ジャンル」を指すことは明白なので本説明では省略する。
mは属性値の種類の数なので、m=6である。
kはジャンル属性がもつ属性値に関連したコンテンツの延べ件数なので、k=50+20+10+9+6+5となり、k=100である。
各属性値(j=1:和食、2:洋食、3:中華、4:フランス、5:イタリア、6:ベトナム)に対してN'jは、N'1=0.5,N'2=0.2, N'3=0.1, N'4=0.09, N'5=0.06, N'6=0.05となり、N'max=0.5である。A=1/6*((0.5-0.5)*(0.5-0.5)+(0.5-0.2)*(0.5-0.2)+(0.5-0.1)*(0.5-0.1)+(0.5-0.09)*(0.5-0.09)+(0.5-0.06)*(0.5-0.06)+(0.5-0.05)*(0.5-0.05))となり、突出度は、A=0.1357である。
同様に、雰囲気属性、設備属性について突出度を求めると、図11(A)の結果が得られる。
ジャンル属性の突出度は0.1357, 雰囲気属性の突出度は0.008362、設備属性の突出度は0.036933である。
次に図6のステップS003の動作について説明する。
属性選択手段312は、ステップS002で求めた各属性の突出度にもとづいて属性をソートする。
本実施例では、図10のコンテンツ集合の「雰囲気」「ジャンル」「設備」の突出度が図11(A)のようになるものとし、ソートした結果を図11(B)に示す。
次に図6のステップS004の動作について説明する。
属性選択手段312は、ステップS003でソートされた属性から「大まかに説明しながら絞り込む」検索戦略に対応した選択方法によって属性を選択する。本実施例では、最大の突出度をもつ属性を選択するものとする。
図11(B)に示すステップS003でソートされた属性において、最大の突出度をもつ「ジャンル」属性を選択する。
次に図6のステップS005、S006の動作について説明する。
検索条件生成手段320は、ユーザが選択した「大まかに説明しながら絞り込む」検索戦略に対応した属性値の選択方法によってコンテンツ記憶装置200が記憶しているコンテンツ集合から属性値を求める。
本実施例では、図7のコンテンツ集合から「ジャンル」の属性における属性値の一覧をもとめ、その中で関連するコンテンツ件数が最大の属性値を取得するものとし、「和食」が選ばれたとする。
検索条件生成手段320は、検索条件として「属性=ジャンル、属性値=和食」を生成する。
次に図6のステップS007の動作について説明する。
対話生成手段330は、ステップS006で生成した検索条件を用いてコンテンツ記憶手段400からコンテンツを検索する。
本実施例では、図7のコンテンツ801が検索されたものとする。
対話生成手段330は、「大まかに説明しながら絞り込む」検索戦略に対応して対話文を生成し、図12の形式で対話文、検索条件、コンテンツまとめ、対話表示手段400に送信する。
次に図6のステップS008の動作について説明する。
対話表示手段400は、ステップ007で生成した図12に示す対話文、検索条件、コンテンツを画面に表示する。
例えば、対話表示手段400は図13のように対話文、検索条件、コンテンツを表示し、ユーザに対話文、検索条件、コンテンツを提示する。
本実施例での属性の選択方法、属性値の選択方法、対話文の生成方法はあくまで1例であり、コンテンツの属性や属性値などによって変更してもよい。
例えば、音声によって対話文を読み上げたりしてもよい。
本実施例では、パーソナルコンピュータで構成されているが、インターネットを経由して通信ができるパーソナルコンピュータ(以下、クライアントとよぶ)とWEBサーバ、CGI、データベースプログラム等が動作するサーバ型コンピュータ(以下、サーバとよぶ)から構成してもよい。
例えばクライアントが検索戦略記憶装置100が記憶している検索戦略の一覧を表示し、利用する検索戦略を設定できたり、対話表示手段400としても機能したりする。
一方、サーバは図1の検索戦略記憶装置100、対話生成装置300、コンテンツ記憶装置200として機能し、対話文、検索条件を生成し、さらにコンテンツを検索してクライアントに送信する。
これらの構成は1例であり、複数台のサーバで構成したりするなど構成を限定するものではない。
続いて、本発明の第2の実施例を図面を参照して説明する。
かかる実施例は本発明の第1の実施の形態に対応するものであり、特徴量計算手段311における特徴量の計算方法が第1の実施例と異なる。
本実施例の構成は第1の実施例と同じである。
図6のステップS001の動作について説明する。
検索戦略記憶装置100は、検索戦略記憶装置100が記憶している検索戦略の一覧を画面に表示し、図8のように検索戦略の選択を促すプロンプトと、検索戦略を選択するための選択用ボタンを画面に表示する。
ここで本実施例は第1の実施例とは異なり、ユーザが「早く絞り込む」検索戦略を選択するものとする。
本実施例の図6のステップS002の動作を説明する。
特徴量計算手段311は、ユーザが選択した「早く絞り込む」検索戦略に対応した特徴量計算方法によって特徴量を求める。
ここで、「早く絞り込む」検索戦略では「均一度」を特徴量として用いる。「均一度」とは、ある属性のコンテンツ件数上位の属性値において、該属性値に関連するコンテンツ件数分布の偏り度合いを示すものであり、大きいほど偏りが小さいことをあらわす。ただし、均一度を計算するのに用いる属性値数はユーザに提示する検索条件数に関係し、検索戦略によって決定される。
ここで、図7のコンテンツ集合の分布のヒストグラムが図9のヒストグラム001、ヒストグラム002のようになるものとする。
ヒストグラム001は「ジャンル」属性において属性値と属性値に関連したコンテンツの件数とを表したヒストグラムである。
ヒストグラム002は、「雰囲気」属性において属性値と属性値に関連したコンテンツの件数とを表したヒストグラムである。
ここで、検索戦略においてコンテンツ件数上位3位までの属性値について均一度を求めるとすると、ジャンル属性における属性値「和食」「洋食」「中華」に関連したコンテンツ件数の分布よりも、雰囲気属性における属性値「家庭的」「斬新」「刺激的」に関連したコンテンツ件数の分布の方が偏りが少なく、均一度が高いと判断する。
以下、均一度の求め方について詳細に説明する。
本実施例では上位3位までのコンテンツ件数の分散の逆数を均一度とする。
均一度は分布の偏りを評価されるための値であり、例えば、標準偏差や分散など統計学の分野で用いられる指標を用いて計算してもよい。
ここで、図10に示す属性、属性値の分布をもつコンテンツ集合を例に挙げ、均一度の計算方法について説明する。
図10では、テーブル1101にジャンル属性における属性値の分布およびその属性値に関連したコンテンツ件数を示す。
同様に、テーブル1102に雰囲気属性、テーブル1103に設備属性の属性値、および属性値に関連したコンテンツ件数分布を示す。
ここでジャンル属性を例に挙げ説明する。
ジャンル属性において上位3位までのコンテンツ件数は、「和食」50件、「洋食」20件、「中華」10件であり、均一度は0.0034615となる。
雰囲気属性、設備属性についても同様に均一度を求めると、雰囲気属性の均一度は0.091836、設備属性の均一度は0.026627となる。
以上をまとめると、図14(A)の結果が得られる。
次に図6のステップS003の動作について説明する。
属性選択手段312は、図6のステップS002で求めた各属性の均一度にもとづいて属性をソートする。図14(A)に示す各属性の均一度において、属性をソートした結果を図14(B)に示す。
次に図6のステップS004の動作について説明する。
属性選択手段312は、図6のステップS003でソートされた属性から「早く絞り込む」検索戦略に対応した選択方法によって属性を選択する。本実施例では、最大の均一度をもつ属性を選択するものとする。
図11(B)に示す図6のステップS003でソートされた属性において、最大の均一度をもつ「雰囲気」属性を選択する。
次に図6のステップS005、S006の動作について説明する。
検索条件生成手段320は、ユーザが選択した「早く絞り込む」検索戦略に対応した属性値の選択方法によってコンテンツ記憶装置200が記憶しているコンテンツ集合から属性値を求める。
本実施例では、図7のコンテンツ集合から検索条件を生成する対象となる属性における属性値の一覧をもとめ、その中で関連するコンテンツ件数が最大の属性値を取得するものとする。
本実施例では、ステップS004において雰囲気属性が選ばれたため、検索条件を生成するための属性値として「家庭的」が選択される。
検索条件生成手段320は、検索条件として「属性=雰囲気、属性値=家庭的」を生成する。
次に図6のステップS007の動作について説明する。
対話生成手段330は、図6のステップS006で生成した検索条件を用いてコンテンツ記憶手段400からコンテンツを検索する。
本実施例では、図7のコンテンツ800が検索されたものとする。
対話生成手段330は、「早く絞り込む」検索戦略に対応した対話文生成方法によって対話文を生成し、図15の形式で対話文、検索条件、コンテンツを提供情報として対話表示手段400に送信する。
次に図6のステップS008の動作について説明する。
対話表示手段400は、図6のステップ007で生成した図15の対話文、検索条件、コンテンツを画面に表示する。
例えば、画面に図16のように対話文、検索条件、コンテンツを表示し、ユーザに対話文、検索条件、コンテンツ一覧を提示する。
次に、本発明の第3の実施例を図面を参照して説明する。
かかる実施例は本発明の第1の実施の形態に対応するものであり、特徴量計算手段311における特徴量の計算方法が第1、第2の実施例と異なる。
本実施例の構成は第1、第2の実施例と同じである。
本実施例の動作は第2の実施例と図6のステップS002からステップS006の動作が異なる。以下、図6のステップS002からステップS006の動作を説明する。
本実施例の図6のステップS002の動作を説明する。
特徴量計算手段311は、ユーザが選択した「早く絞り込む」検索戦略に対応した特徴量計算方法によって特徴量を求める。
ここで、「早く絞り込む」検索戦略では第2の実施例とは異なり「積み上げ均一度」を特徴量として用いる。
「積み上げ均一度」とは、「均一度」と同じくある属性においてコンテンツ件数上位の属性値において、コンテンツ件数の分布にどれくらい偏りがあるかどうかを表す度合いである。
さらに積み上げ均一度では、コンテンツ件数上位の属性値にそれ以外の属性値のコンテンツ件数足し合わせ、均一度がもっとも大きくなる属性値の組み合わせを求め、その均一度を積み上げ均一度とする。
積み上げ均一度を計算する際に用いるコンテンツ件数上位の属性値数、属性値数の組み合わせ最大数は、検索戦略によって決定される。
ここで、図17のヒストグラム001が「ジャンル」属性において属性と属性値に関連したコンテンツの件数を表したヒストグラムをあらわすものとする。
本実施例では、検索戦略においてコンテンツ件数上位3位までの属性値を利用し、かつ最高3つの属性値を組み合わせる場合を考える。
図17のヒストグラム001において積み上げ均一度を求めるときには、まず属性値「和食」「洋食」「中華」に注目する。
次に、「和食」「洋食」「中華」とそれ以外の属性値との組み合わせを求め、均一度がもっとも大きくなる組み合わせを求める。
図17のヒストグラム002は属性値の組み合わせの1例を示してある。ヒストグラム002は、「和食」、(「洋食」+「フランス」)、(「中華」+「イタリア」+「ベトナム」)の組み合わせ例である。ヒストグラム002の上位3位までの属性値の組み合わせ「和食」、(「洋食」+「フランス」)、(「中華」+「イタリア」+「ベトナム」)による均一度は、ヒストグラム001の上位3位までの属性値の組み合わせである「和食」「洋食」「中華」の均一度よりも大きい。つまり、ヒストグラム002のほうがコンテンツ件数上位の属性値においてコンテンツ件数の分布の偏りが小さい。
次に図6のステップS003の動作について説明する。
属性選択手段312は、図6のステップS002で求めた各属性の積み上げ均一度によって属性をソートする。
次に図6のステップS004の動作について説明する。
属性選択手段312は、図6のステップS003でソートされた属性から「早く絞り込む」検索戦略に対応した選択方法によって属性を選択する。本実施例では、最大の積み上げ均一度をもつ属性を選択するものとする。
次に図6のステップS005、S006の動作について説明する。
検索条件生成手段320は、図6のステップS004で選択した属性において、図6のステップS002で求めた属性値の組み合わせを用いて属性値を求め検索条件を生成する。
本実施例では、図17のジャンル属性が最大の積み上げ均一度をもつものとし、かつコンテンツ件数上位2位までの件数を持つ属性値の組み合わせを用いて検索条件を生成するものとする。
そこで、検索条件生成手段320は検索条件として「属性=ジャンル、属性値=和食」「属性=ジャンル、属性値=洋食+フランス」を生成する。検索条件「属性=ジャンル、属性値=洋食+フランス」とは、「属性=ジャンル、属性値=洋食」「属性=ジャンル、属性値=フランス」のOR検索を行うための検索条件であり、本実施例の場合は、「属性=ジャンル、属性値=和食」「属性=ジャンル、属性値=洋食」「属性=ジャンル、属性値=フランス」のいずれかに関連するコンテンツを検索する。
続いて、本発明の第4の実施例を図面を参照して説明する。
かかる実施例は本発明の第2の実施の形態に対応するものであり、第1、第2、第3の実施例に検索条件選択手段410が加えられている。
第1の実施例と同様にコンテンツ記憶装置200が図7に示すコンテンツを格納しているものとし、ユーザは検索戦略として「大まかに説明しながら絞り込む」検索戦略を選択するものとする。
第1の実施例と同様に特徴量計算手段311が各属性の特徴量を求め、属性選択手段312がジャンル属性を選択するものとする。
本実施例では対話生成手段330は図19のように対話文と複数の検索条件とを提供情報として検索条件選択手段410に送信し、検索条件選択手段410は対話表示手段400を通じて図20のように複数の検索条件をユーザに提示する。
図22のステップS101の動作について説明する。
検索条件選択手段410は対話表示手段400を通じて図20に示すように対話文と複数の検索条件を表示し、ユーザに検索条件の選択を促す。
次に図22のステップS102の動作について説明する。
検索条件選択手段410は、対話表示手段400において、ユーザが画面上で選択した検索条件「属性=ジャンル、属性値=和食」を取得する。
次の図22のステップS103の動作について説明する。
コンテンツ記憶手段200は、図22のステップS102で選択された検索条件を用いて図7のコンテンツ801を検索する。
次に図22のステップS008の動作について説明する。
検索条件選択手段410は、図21に示すように、対話表示手段400を通じて図22のステップS103で検索したコンテンツを表示する。
本実施例において検索戦略の違いは重要ではなく、第1、第2、第3の実施例のいずれの検索戦略、特徴量の計算方法などを用いてもよい。
次に、本発明の第5の実施例を図面を参照して説明する。
かかる実施例は本発明の第3の実施の形態に対応するものであり、第4の実施例に対話状態管理手段313が加えられている。
本実施例ではコンテンツ記憶手段200が図25に示すコンテンツを記憶しているものとする。
また、検索開始時には、検索条件選択手段410には、図27の(A)ように各属性の対話係数に1.0が設定され、利用属性値リストには何も登録されていない。
図24のステップS001は第4の実施例の図22のステップS001と動作が同様なので説明を省略する。
次に図24のステップS201の動作を説明する。
特徴量計算手段311は、図30(A)に示すように属性の特徴量を計算する。
このときジャンル属性の特徴量を計算するときには、図27(A)に示す対話状態管理手段313の利用属性値リストに登録されている属性値を除いて計算するが、利用属性値リストには検索条件が登録されていないため、第4の実施例と同様に属性の特徴量を計算する。
次に図24のステップS202の動作を説明する。
対話状態管理手段313は図27(A)に示すジャンル属性、設備属性、雰囲気属性それぞれの対話係数1.0,1.0,1.0を取得する。
次に図24のステップS203、S209の動作を説明する。
属性選択手段312は、(属性の比較量)=(属性の特徴量)×(属性の対話係数)によって求める属性の比較量を用いて属性をソートする。
本実施例の場合は、ジャンル属性、設備属性、雰囲気属性の比較量は、それぞれ(ジャンル属性の比較量)=0.1357×1.0=0.1357、(設備属性の比較量)=0.036933×1.0=0.036933、(雰囲気属性に比較量)=0.08362×1.0=0.08362であり、ジャンル属性の比較量がもっとも大きいため、属性選択手段312はジャンル属性を選択する。
次に図24のステップS204、S006、S104の動作を説明する。
検索条件生成手段320は、第4の実施例と同様に、検索戦略に基づいて、コンテンツ記憶装置200からステップS209で選択した属性の属性値の一覧を取得するか、ステップS201で特徴量計算手段311が属性の特徴量を求める際に用いた属性値を取得し、かつ対話状態管理手段313が記憶している利用属性値リストに登録されている属性値を登録されていない属性値を用いて検索条件を生成し、対話生成手段330が検索戦略に基づいて対話文を生成し、該検索条件と該対話文を図19のような提供情報として検索条件選択手段410に送信するものとする。
次に図24のステップS101、S102の動作を説明する。
検索条件選択手段410は、対話表示手段を通じて図20のような画面を表示し、ユーザが検索条件「属性=ジャンル、属性値=和食」を選択するものとする。
図24のステップS103の動作について説明する。
検索条件選択手段410は、ユーザが選択した検索条件「属性=ジャンル、属性値=和食」を用いて、図26に示すコンテンツを検索する。
本実施例では、図26に示す3件のコンテンツを代表とする100件のコンテンツが検索されたものとする。
次に、図24のステップS205の動作について説明する。
検索条件選択手段410は、対話表示手段400を通じて図28に示すような画面を表示し、ユーザに検索を継続する意思があるかどうかを確認する。
図28では、画面に検索結果コンテンツが100件あることを示し、「コンテンツを表示」ボタン、「さらに検索する」ボタンを備えている。
「コンテンツ表示」ボタンが押されると、検索条件選択手段410は対話表示手段400を通じて図29に示すような画面を表示し、検索を終了する。
図29では、コンテンツ件数、スクロールバーを備えたリスト表示を行っているが、検索結果を表示できればよく、画面の構成を限定しているわけではない。
次に、図24のステップS206の動作について説明する。
図24のステップS205において「さらに検索する」ボタンが押されると、検索条件選択手段410は、図24のステップS103で検索した図26に示す100件のコンテンツを、次の検索対象コンテンツとしてコンテンツ記憶装置200に登録し、さらに検索処理を継続する。尚、検索結果のコンテンツ数があらかじめ決められた数より少ない場合には、ユーザに検索継続の意思を確認せずに、図28のような画面を表示して検索を終了してもよいし、検索結果のコンテンツ数があらかじめ決められた数より多い場合には、自動的に検索を継続してもよい。
次に図24のステップS207、S208の動作について説明する。
対話状態管理手段313は、図27(B)に示すように、コンテンツの検索に利用した検索条件「属性=ジャンル、属性値=和食」を用いて、ジャンル属性の対話係数を0.0にし、図27(B)に示すように、検索条件「属性=ジャンル、属性値=和食」を利用属性値リストに登録する。
次に図24の2回目のステップS001の動作について説明する。
検索戦略記憶装置100は、1回目のステップS001と同様に再度検索戦略を設定できるが、本実施例では再度検索戦略を設定しなおさないものとする。
次に図24の2回目のステップS201では、特徴量計算手段311は1回目のステップS201と同様に動作するが、本実施例では、特徴量計算手段311がジャンル属性の特徴量を計算するときには、対話状態管理手段313の利用属性値リストに登録されている属性値「和食」を除いて計算し、特徴量が図30(B)に示すようにジャンル属性、設備属性、雰囲気属性それぞれ0.1、0.03、0.08であったものとする。
次に図24の2回目のステップS202の動作を説明する。
対話状態管理手段313は図27(B)に示すジャンル属性、設備属性、雰囲気属性それぞれの対話係数0.0,1.0,1.0を取得する。
次に図24の2回目のステップS203、S209の動作を説明する。
属性選択手段312は、ジャンル属性、設備属性、雰囲気属性の比較量を計算し、それぞれ(ジャンル属性の比較量)=0.1×0.0=0.0、(設備属性)=0.03×1.0=0.03、(雰囲気属性)=0.08×1.0=0.08であり、雰囲気属性の比較量がもっとも大きいため、属性選択手段312は雰囲気属性を選択する。
次に図24の2回目のステップS204、S206、S104の動作を説明する。
2回目のステップS204、S206、S104は、1回目のステップS204、S206、S104と同様に動作し、検索条件生成手段320は、ステップS209で属性選択手段312が選択した雰囲気属性において属性値「家庭的」「おしゃれ」「斬新」を取得し、さらに検索条件生成手段320が検索条件「属性=雰囲気、属性値=家庭的」「属性=雰囲気、属性値=おしゃれ」「属性値=雰囲気、属性値=斬新」生成し、対話生成手段330は対話文を生成し、対話文と検索条件とを図31のような提供情報として検索条件生成手段320に送信する。
このとき検索条件生成手段320は、対話状態管理手段313が記憶している利用属性値リストに登録されている属性値を登録されていない属性値を用いて検索条件を生成する。
次に図24の2回目のステップS101、S102、S103の動作について説明する。
1回目のステップS101、S102、S103と同様に、検索条件選択手段410は、対話表示手段400を通じてユーザに検索条件を提示し、ユーザが検索条件「属性=雰囲気、属性値=家庭的」を選択し、検索条件選択手段410がコンテンツ記憶手段200で図32に示すコンテンツを検索するとする。
2回目のステップS205は、1回目のステップS205と同様に動作するため説明を省略する。
次に2回目の図24のステップS206の動作は1回目のステップS206と同様に動作するため説明を省略する。
次に2回目の図24のステップS207、S208の動作について説明する。
対話状態管理手段313は、図27(C)に示すように雰囲気属性の対話係数を0.0に設定し、ステップS204で、検索条件「属性=雰囲気、属性値=家庭的」を利用属性値リストに登録する。
ここで本実施例では、対話状態管理手段313が、属性の対話係数を図33に示すよう対話曲線に従って増加させていくものとする。
図33は、縦軸を対話係数、横軸を対話状態管理手段313が対話係数を0.0にしたときからの検索回数(ステップS207を実行した回数と同等)にとり、検索回数にしたがって対話係数が増加していく曲線(これを対話曲線と呼ぶ)をあらわしている。
本実施例では、2回目の図24のステップS207において対話状態管理手段313が雰囲気属性を登録するときには、すでにジャンル属性の対話係数が0.0であったため、図33に示す対話曲線にしたがって、ジャンル属性の対話係数を0.1に設定する。
3回目の図24のステップS001以降の動作は、2回目のステップS001以降の動作と同様であるため説明を省略する。
次に、本発明の第6の実施例を図面を参照して説明する。
かかる実施例は本発明の第4の実施の形態に対応するものであり、第5の実施例にコンテキスト管理手段314が加えられている。
本実施例ではコンテンツ記憶手段200が図37に示すコンテンツを記憶しているものとし、第5の実施例で利用した図25のコンテンツの属性に加え、駐車場属性をもち、属性値として「あり」「なし」のいずれかを持つものとする。
本実施例では、図35のステップS301、S302、S303、S305、S209、S304について説明し、それ以外の動作については第5の実施例と同様のため説明を省略する。
本実施例ではコンテキストとして「車に乗っているか、いないか」を扱うものとし、コンテキスト管理手段314は、図38に示すように、各属性に対してコンテキストとコンテキスト係数の設定方法(以後、コンテキストルールとよぶ)との対応付けであるコンテキストルールを記憶しているものとする。
図35のステップS301、S302の動作について説明する。
コンテキスト管理手段314が「車に乗っている」というコンテキストを得られたとすると、コンテキスト管理手段314は、図38に示すコンテキストルールに従い、図36に示すように、ジャンル、設備、雰囲気、駐車場属性のそれぞれのコンテキスト係数を1.0、1.0、1.0、1.5と設定する。
次に図35のステップS303、S305、S209の動作について説明する。
属性選択手段312は第5の実施例の図24のステップS203において属性の特徴量を用いて各属性の比較量を求めていたが、本実施例ではさらにコンテキスト係数を用いて、(属性の比較量)=(属性の特徴量)×(属性の対話係数)×(属性のコンテキスト係数)を用いて比較量を求め、属性のソートを行うものとする。
ここで、図35のステップ201で図39のように特徴量が求まり、ステップS202で図39のように対話係数が求まったものとし、属性選択手段312が属性の比較量を求めると、駐車場属性の比較量が一番大きいため、ステップS0209で駐車場属性が選択される。
次にステップS304の動作について説明する。
検索条件生成手段320は、第5の実施例と同様に、ステップS209で選択された属性と、その属性の属性値から検索条件を生成するが、本実施例ではコンテキスト「車に乗っている」を取得していることから、コンテキストに応じた検索条件を生成するものとし、検索条件「属性=駐車場属性、属性値=あり」を生成する。
ステップS006以降の動作は、第5の実施例のステップS006以降の動作と同様であるため説明を省略する。
尚、上述した実施の形態及び実施例では、特徴量として突出度、均一度、積み上げ均一度を挙げて説明したが、これに限るものではない。即ち、検索対象であるコンテンツの特性を表すものであればよい。