JP4434767B2 - 光変位センサ - Google Patents

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Description

本発明は、ドア開閉検知センサ、距離センサなどに利用することができる光変位センサに関するものである。
特開2001−343620号公報に記載のドア開閉検知センサ(以下「従来例」という。)は、監視対象ドアに接触するロッドと、このロッドの先端部に取り付けられている磁石部と、この磁石部により作動するファラデー素子型光スイッチとからなるものである。上記磁石部はバネにより上記ファラデー素子型光スイッチに接近可能とし、上記ファラデー素子型光スイッチはレンズ、複屈折板、ファラデー素子、全反射板からなるものである。
上記ドアが閉状態(通常の状態)の時にロッドがドアによって押し込まれ、上記磁石部が上記ファラデー素子型光スイッチから離れるために、上記ファラデー素子での光パルスの偏波面の回転は起きず、光パルスは信号検出器に戻ってくる。また上記ドアが開状態の時にロッドがバネによって伸び出し、磁石部がファラデー素子型光スイッチに接近するため、上記ファラデー素子での光パルスの偏波面の回転が起き、光パルスは信号検出器に戻らない。
上記のドア開閉検知センサは、ドアの他に、マンホールの蓋などの開閉監視に適用可能なものである。
特開2001−343620号公報
フェイル・セーフの観点からドア開閉検知センサなどの監視センサは本来監視したい状態(ドアや蓋などの開放)に加え、監視センサ自体の故障(ファイバーの断線など)を検知できる必要がある。このため監視センサは、例えばドアや蓋が閉じている場合には光がファイバーに戻る状態を通常とするのが望ましいものである。従来例についても上記観点から創作されたものである。
従来例の課題は、構成部品としてロッドやバネを用いる機械式であるから、繰り返し使用に伴う耐久性の低下や故障の発生は避けられず、そして検知のための機械式装置を必要とするために、構成が複雑となり、小型化を図るにはさらなる改善が必要であった。
本発明の目的は、構成が簡単であって、小型化に寄与できかつ耐久性を高めることにある。
本発明に係る光変位センサの第1の特徴は、光変位センサ本体と磁場発生源である作動用磁石部とを具備し、上記光変位センサ本体には、入力光の光路上に配列されている複屈折素子、第1のファラデー素子部、第2のファラデー素子部及びミラーを備えていると共に、上記第1のファラデー素子部及び第2のファラデー素子部に対応して第1の磁気部及び第2の磁気部をそれぞれ設けているところにある。上記第1のファラデー素子部は、上記第1の磁気部によって第1のファラデー素子部を通過する光の偏光成分を常にファラデー回転させるための磁場が印加されており、上記第2のファラデー素子部は、上記第2の磁気部によって第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分がファラデー回転されることなく、上記第2のファラデー素子部のドメイン方向を揃えるための磁場が印加されており、上記ミラーは上記第2のファラデー素子部を通過して到達する上記入力光を上記第2のファラデー素子部側へ反射するものである。上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置まで、上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能である。上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置に至らない状態にあるときは、第2のファラデー素子部を通過する上記入力光はその偏光成分がファラデー回転することなく上記ミラーへ到達し、また上記作動用磁石部が上記位置に至った状態にあるときは、上記第2のファラデー素子部を通過する光は作動用磁石部の磁場によってその偏光成分がファラデー回転して上記ミラーへ到達し、反射した戻り光の偏光成分は再び上記第2のファラデー素子部によってファラデー回転するものである。
本発明に係る光変位センサの第2の特徴は光変位センサ本体と磁場発生源である作動用磁石部とを具備し、上記光変位センサ本体には、入力光の光路上に配列されている複屈折素子、第1のファラデー素子部、第2のファラデー素子部及びミラーを備えていると共に、上記第1のファラデー素子部及び第2のファラデー素子部に対応して第1の磁気部及び第2の磁気部をそれぞれ設けているところにある。上記第1の磁気部は、上記第1のファラデー素子部を囲むように配置されているリング状のマグネットからなるものであって、上記第1のファラデー素子部に与える磁場方向を第1のファラデー素子部を通過する光の光路と平行に設定し、かつ常に通過する光の偏光成分を45°ファラデー回転させるものであり、上記第2の磁気部は、上記第2のファラデー素子部を挟んでかつ光路と交差する方向に配置されている平板状のマグネットからなるものであって、上記第2のファラデー素子部に与える磁場方向を第2のファラデー素子部を通過する光の光路と垂直に設定している。上記ミラーは上記第2のファラデー素子部を通過して到達する上記入力光を上記第2のファラデー素子部側へ反射するものである。上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分を45°ファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置まで、上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能である。上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置に至らない状態にあるときは、第2のファラデー素子部を通過する上記入力光はその偏光成分がファラデー回転することなく上記ミラーへ到達し、また上記作動用磁石部が上記位置に至った状態にあるときは、上記第2のファラデー素子部を通過する光は作動用磁石部の磁場によってその偏光成分が45°ファラデー回転して上記ミラーへ到達し、反射した戻り光の偏光成分は再び上記第2のファラデー素子部によって45°ファラデー回転するものである。
本発明に係る光変位センサの第3の特徴は光変位センサ本体と磁場発生源である作動用磁石部とを具備し、上記光変位センサ本体には、入力光の光路上に配列されている複屈折素子、第1のファラデー素子部、第2のファラデー素子部及びミラーを備えていると共に、上記第1のファラデー素子部に対応して磁気部を設けているところにある。上記第1のファラデー素子部は、上記磁気部によって第1のファラデー素子部を通過する光の偏光成分を常にファラデー回転させるための磁場が印加され、上記ミラーは上記第2のファラデー素子部を通過して到達する上記入力光を上記第2のファラデー素子部側へ反射するものである。上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置まで、上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能である。上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置に至らない状態にあるときは、第2のファラデー素子部を通過する上記入力光はその偏光成分がファラデー回転することなく上記ミラーへ到達し、また上記作動用磁石部が上記位置に至った状態にあるときは、上記第2のファラデー素子部を通過する光は作動用磁石部の磁場によってその偏光成分がファラデー回転して上記ミラーへ到達し、反射した戻り光の偏光成分は再び上記第2のファラデー素子部によってファラデー回転する。
本発明に係る光変位センサの第4の特徴は光変位センサ本体と磁場発生源である作動用磁石部とを具備し、上記光変位センサ本体には入力光の光路上に配列されている複屈折素子、第1のファラデー素子部、第2のファラデー素子部及びミラーを備えていると共に、上記第2のファラデー素子部に対応して磁気部を設けているところにある。上記第1のファラデー素子部は、それ自体に着磁されている磁気力によってそれを通過する光の偏光成分を常にファラデー回転させることが可能なものであり、上記第2のファラデー素子部は、上記磁気部によって第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分がファラデー回転されることなく、上記第2のファラデー素子部のドメイン方向を揃えるための磁場が印加されており、上記ミラーは上記第2のファラデー素子部を通過して到達する上記入力光を上記第2のファラデー素子部側へ反射するものである。上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置まで、上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能である。上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置に至らない状態にあるときは、第2のファラデー素子部を通過する上記入力光はその偏光成分がファラデー回転することなく上記ミラーへ到達し、また上記作動用磁石部が上記位置に至った状態にあるときは、上記第2のファラデー素子部を通過する光は作動用磁石部の磁場によってその偏光成分がファラデー回転して上記ミラーへ到達し、反射した戻り光の偏光成分は再び上記第2のファラデー素子部によってファラデー回転するものである。
本発明に係る光変位センサの第5の特徴は光変位センサ本体と磁場発生源である作動用磁石部とを具備し、上記光変位センサ本体には、入力光の光路上に配列されている複屈折素子、第1のファラデー素子部、第2のファラデー素子部及びミラーを備えているところにある。上記第1のファラデー素子部は、それ自体に着磁されている磁気力によってそれを通過する光の偏光成分を常にファラデー回転させることが可能なものであり、上記ミラーは上記第2のファラデー素子部を通過して到達する上記入力光を上記第2のファラデー素子部側へ反射するものである。上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置まで、上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能である。上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置に至らない状態にあるときは、第2のファラデー素子部を通過する上記入力光はその偏光成分がファラデー回転することなく上記ミラーへ到達し、また上記作動用磁石部が上記位置に至った状態にあるときは、上記第2のファラデー素子部を通過する光は作動用磁石部の磁場によってその偏光成分がファラデー回転して上記ミラーへ到達し、反射した戻り光の偏光成分は再び上記第2のファラデー素子部によってファラデー回転するものである。
本発明の第1乃至第5の特徴において、上述したように上記作動用磁石部が上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能であり、換言すれば上記作動用磁石部及び上記光変位センサ本体の一方又は双方が互いに接近(接触を含む。)したり離れたりすることができる。そして本発明の第1及び第3の特徴において、上記第1の磁気部としては、第1のファラデー素子部を囲むリング状のマグネットなどが用いられる。本発明の第1及び第4の特徴において、第2の磁気部としては、平板状のマグネットが用いられた場合には、第2のファラデー素子部を挟んで対向しかつ光路と交差する方向に配置される。本発明の第1、第3、第4及び第5の特徴において、上記第1及び第2のファラデー素子部のそれぞれを通過する光の偏光成分のファラデー回転角は、いずれも45°とする
本発明によれば、光変位センサ本体と作動用磁石部との距離を光学的変化によって検知することができるので、従来の機械式による検知手段と比較して構成が簡単であって、かつ耐久性を高めることができる。本発明によれば、第2の磁気部を備えていることにより、確実に戻り光を散乱させることなく特定の方向に進行させることができ、作動用磁石部が相対的に光変位センサ本体から遠ざかった状態での性能の安定化に寄与する。本発明によれば、第1のファラデー素子部としてそれ自体予め着磁されたファラデー素子部材を用いれば光変位センサ本体全体の構成が単純化される。
図1〜図6を参照して第1の実施の形態に係る光変位センサC1について説明する。
図1に示す光変位センサC1は、光変位センサ本体1と、この光変位センサ本体に対して相対的な移動関係にある磁場発生源(作動用磁石部2)とを具備しているものである。
相対的な移動関係とは、光変位センサ本体1と作動用磁石部2の一方が他方に向けて又は双方が互いに接近(接触を含む。)又は離反することである。すなわち、光変位センサ本体1と作動用磁石部2とは、いずれか一方が固定で他方が可動でも、また双方が互いに移動可能なものでも良く、相互の移動関係は相対的なものである。
図1では、作動用磁石部2は光変位センサ本体1に向けて水平方向に移動することができる設計としてある。
光変位センサ本体1は、レンズ3、偏光子である複屈折素子4、第1のファラデー素子部5、第1の磁気部6、第2のファラデー素子部7、第2の磁気部8及びミラー9を備えており、そしてこれらの構成素子のうち、レンズ3、複屈折素子4、第1のファラデー素子部5、第2のファラデー素子部7及びミラー9はいずれも入力光の光路上に配置されている。
レンズ3は光ファイバー10のポート10aから出射される入力光を複屈折素子4へ向けて透過し、また複屈折素子を通過される戻り光をポート10aへ集光する。光ファイバー10は入出力ファイバーである。
複屈折素子4は、例えばルチルのような複屈折結晶などの光透過型光学部材からなり、レンズ3を透過して入力される入射光を互いに直交する二つの偏光成分すなわち垂直偏光成分(常光)と水平偏光成分(異常光)に分離可能である。
第1のファラデー素子部5は、これを囲むように配置されているリング状のマグネットからなる第1の磁気部6と組み合わされて、常時ファラデー回転子として機能している。第1のファラデー素子部5は図1では45°ファラデー回転子である。第1の磁気部6は、第1のファラデー素子部5に対して、この第1のファラデー素子部を通過する光の偏光成分を常にファラデー回転させるための磁場(磁界)を印加している。第1の磁気部6による磁場方向は、第1のファラデー素子部内を通過する光路に平行に設定されている。第1のファラデー素子部5は、第1の磁気部6による磁場の印加によって複屈折素子4を通過して入射される入射光の各偏光成分(各偏波)の各偏光方向を所定のファラデー回転角、図示の例では45°回転させるものである。
第2のファラデー素子部7は第2の磁気部8と組み合わされて、特定の場合にのみ、ファラデー回転子として機能する。第2のファラデー素子部7は図1では45°ファラデー回転子である。第2の磁気部8は、第2のファラデー素子部7を挟んで対向すると共に、光路と交差する方向である図上下に配置されている平板状のマグネットからなる。第2の磁気部8は、第2のファラデー素子部7に対してこの第2のファラデー素子部のドメイン方向を揃える(単一にする)ための磁場(磁界)を印加しているが、第2のファラデー素子部内を通過する光の各偏光成分(各偏波)をファラデー回転させるものではない。第2の磁気部8による磁場方向は、第2のファラデー素子部7内を通過する光路に垂直に設定されている。このため、第2のファラデー素子部7は、後述する作動用磁石部2の磁気力の影響を受けない通常の場合には、第1のファラデー素子部5を通過して入射される入射光の各偏光成分(各偏波)の各偏光方向は回転されない。しかしながら、第2のファラデー素子部7は、作動用磁石部2が接近して、磁場が印加される位置に至った場合には、磁場方向が光路に平行に飽和するために、入射光の各偏光成分(各偏波)の各偏光方向を所定の角度、図示の例では45°回転させる。
ミラー9は第2のファラデー素子部7の片面(図1右側面)に設けられている。ミラー9は、上記片面に金、アルミニュウムなどを蒸着した金属薄膜でも、また酸化物の多層膜からなる誘電体多層膜でも良く、さらにガラス板などの板材に金属を蒸着した金属薄膜を上記片面に貼り付けたものなど適宜である。ミラー9は第2のファラデー素子部7を通過した光の各偏光成分(各偏波)をその入射方向と反対側へ反射する。
作動用磁石部2はドア、開閉蓋、水位測定板などの可動体に取り付けられている。作動用磁石部2は図1及び図4に示すように、光変位センサ本体1の第2のファラデー素子部7に対して接近(接触を含む。)したり、この第2のファラデー素子部から所定距離だけ離れた位置まで移動可能である。通常、作動用磁石部2は、その磁気力が第2のファラデー素子部7に対して、第2のファラデー素子部7を通過する光が所定の角度でファラデー回転するだけの影響を与える距離で、光変位センサ本体1に近付いて位置している。また特定の場合に、作動用磁石部2はその磁気力が第2のファラデー素子部7に対して影響を及ぼす位置まで光変位センサ本体1に接近する。この接近に伴って、作動用磁石部2は、その磁場方向が第2のファラデー素子部7内を通過する光路と平行になって、第2のファラデー素子部7がファラデー回転子として機能するから、この第2のファラデー素子部を通過する光の各偏光成分(各偏波)をそれぞれ45°回転させる。
光変位センサC1の作用について説明する。
図1〜図3を参照して、作動用磁石部2が光変位センサ本体1から離れている場合(例えばドアが開放状態にあるなどの場合)における作用について説明する。
光ファイバー10から光がレンズ3を透過して複屈折素子4に入射されると、図2に示すように、入射光は垂直偏光成分(常光)と水平偏光成分(異常光)に分離され、分離された各偏光成分は第1のファラデー素子部5を入射しこれを通過した時点では、ファラデー効果によって偏光方向が45°回転される。そして第1のファラデー素子部5を通過した各偏光成分は、第2のファラデー素子部7に入射されて回転することなく通過してミラー9に到達する。各偏光成分は第2のファラデー素子部7を通過しても回転されないのは、第2のファラデー素子部が作動用磁石部2の磁気力によって影響されないからである。
なお、第2のファラデー素子部7に対する第2の磁気部8による磁場方向は光路に垂直な方向であるから、第2のファラデー素子部を通過する光の各偏光成分は回転することはない。
図1及び図3に示すように、ミラー9に到達した入射光の各偏光成分は反射されて、戻り光となって再び第2のファラデー素子部7に入射され、回転されることなくこれを通過して、第1のファラデー素子部5に入射され、第1のファラデー素子部を通過する際、それぞれ45°回転される。この結果、戻り光の各偏光成分の偏光方向はレンズ3を透過した時点を基準として、それぞれ90°回転された状態で複屈折素子4に入射され互いに再結合されることなくこれを通過する。
このように両偏光成分が結合されない戻り光として複屈折素子4から出射されるが、光ファイバー10には入射しない。
なお、図2及び図3では45°の文字上に×印を付して、順方向の光(入力光)も戻り光のいずれもが、その偏光成分が第2のファラデー素子部7を通過する時点で回転しないことを示している。
したがって、光変位センサC1は異常状態、例えばドアが開放状態にあることを検知するから、監視センサとしての機能が発揮される。
図4〜図6を参照して、作動用磁石部2が光変位センサ本体1に接している場合(例えばドアが閉鎖状態にあるなどの場合)における作用について説明する。
作動用磁石部2が図1の実線の位置から移動して図4に示す位置に達した状態では、図5に示すように、光ファイバー10からの光がレンズ3を透過して第2のファラデー素子部7へ入射する過程は前記段落0009で述べた場合と同様であるので、その説明を省略する。
第1のファラデー素子部5を通過した各偏光成分は第2のファラデー素子部7に入射され45°回転してこれを通過しミラー9に到達する。各偏光成分は第2のファラデー素子部7によって回転される理由は、第2のファラデー素子部7が、光路と平行である作動用磁石部2の磁場に印加されて、光路に平行な方向に飽和されていることに基づく。
図4及び図6に示すように、ミラー9に到達した入射光の各偏光成分は反射されて、戻り光となって再び第2のファラデー素子部7に入射され、45°回転されてこれを通過して、第1のファラデー素子部5に入射され、第1のファラデー素子部を通過する際、それぞれ45°回転される。この結果、図6に示すように、戻り光の各偏光成分の偏光方向はレンズ3を透過した時点を基準として、順方向と戻り方向の光それぞれの偏光成分が第1のファラデー素子部5と第2のファラデー素子部7の2地点で45°ずつ回転されることになることから、結局合計180°回転された状態で複屈折素子4に入射され互いに再結合されて光ファイバー10に入射する。
この結果、光ファイバー10の端部側に接続されている検知器(図示せず。)で検知されて、例えばドアや開閉蓋などの閉鎖状態や、危険水位に達していないこと、すなわち通常の状態を確認でき、監視用センサとしての役目を果たすことができる。
図示する光変位センサC1によれば、光変位センサ本体1と作動用磁石部2との相対的距離関係を光学的変化のみの検知で可能となり、機械的な要素が不要になるから、長期的な繰り返し使用が可能になる。また上記検知は磁場を利用し、電気的な要素を用いることがないので、電気ノイズ対策が不要となり、防爆領域にも使用可能となる。
光変位センサC1は、光変位センサ本体1や作動用磁石部2に何らかの故障が生じた場合、戻り光の偏光成分は結合されず、光ファイバー10に入射しないことになるから、その異常状態を検知することができる。
このように、光変位センサC1は、ドアなどの開放、危険水位、光変位センサ本体1などの故障など、多様な異常状態を監視することができる。このことは、後述する光変位センサC2,C3,C4についても同様である。
図7及び図8を参照して第2の実施の形態に係る光変位センサC2について説明する。
光変位センサC2は、光変位センサ本体21と作動用磁石部22とからなる。
光変位センサC2は、光変位センサ本体21が光変位センサ本体1の第2の磁気部8に相当する磁気部を備えていない点を除いて、図1に示す光変位センサC1とその構成及び作用が同一である。このため、光変位センサC2に係る光変位センサ本体21及び作動用磁石部22の構成及び作用の相違点のみについて説明する。
なお、光変位センサ本体21及び作動用磁石部22の各構成部分は、光変位センサ本体1及び作動用磁石部2の各構成部分と共通するので、光変位センサ本体21及び作動用磁石部22を除いて対応するものについては符号を一致させている。
光変位センサ本体21において、ファラデー素子部に常に磁場を印加している磁気部は第1のファラデー素子部5に対するもののみであるので、「磁気部6」と表現し、これは前記第1の磁気部6に相当するものである。第2のファラデー素子部7には、図1に示す第2のファラデー素子部7に対応する第2の磁気部8を設けていない。
光変位センサC1と光変位センサC2の間には機能上の差異はないが、次のような性能上の差異がある。すなわち、
光変位センサC1において、第2の磁気部8が常に第2のファラデー素子部7に対してドメイン方向が単一となるように磁場を印加しているので、第2のファラデー素子部を通過する戻る光の方向性が特定され、複屈折素子4への戻り光の入射効率が高められる。光変位センサ本体1は、第2の磁気部8に相当する磁気部を備えていない光変位センサ本体21と比較して、戻りの入射効率が向上するので、図3の状態での性能の安定化の点では、光変位センサC1は光変位センサC2より優れている。
光変位センサC1は、光変位センサ本体1と作動用磁石部2との距離精度として高い数値が要求される場合、例えば水位検知センサのように危険水位を正確かつ緊急に検知する必要があるような場合に有効である。また上記距離の精密な精度が要求されない場合などには、光変位センサC1より部品点数の少ない光変位センサC2の方が低コストである分だけ広く利用される可能性がある。
図9及び図10を参照して第3の実施の形態に係る光変位センサC3について説明する。
光変位センサC3は、光変位センサ本体31と作動用磁石部32とからなる。
光変位センサC3は、光変位センサ本体31が、図1に示す光変位センサC1における光変位センサ本体1の第1の磁気部6に相当する磁気部を備えていない点を除いて、光変位センサC1とその構成及び作用が同一である。このため、光変位センサC3に係る光変位センサ本体31及び作動用磁石部32の構成及び作用の相違点のみ説明する。
なお、光変位センサ本体31及び作動用磁石部32の各構成部分は、光変位センサ本体1及び作動用磁石部2の各構成部分と共通するので、光変位センサ本体31及び作動用磁石部32を除いて対応するものについては符号を一致させている。
光変位センサ本体31において、第1のファラデー素子部35はその外部から磁場が印加されるものではなく、それ自体に着磁されており、この第1のファラデー素子部を通過した各偏光成分は45°回転して第2のファラデー素子部7に入射される。第1のファラデー素子部35として、例えば三菱ガス化学株式会社製の磁性ガーネット単結晶(Kタイプ)などが使用される。
光変位センサC3は光変位センサC1と比較して機能上の差異はないが、第1のファラデー素子部35の外側に磁気手段を設けない分だけ構造が単純化される利点がある。
図11及び図12を参照して第4の実施の形態に係る光変位センサC4について説明する。
光変位センサC4は、光変位センサ本体41と作動用磁石部42とからなる。
光変位センサC4は、光変位センサ本体41が、図9に示す光変位センサC3における光変位センサ本体31の第2の磁気部8に相当する磁気部を備えていない点を除いて、光変位センサC3とその構成及び作用が同一である。このため、光変位センサC4に係る光変位センサ本体41及び作動用磁石部42の構成及び作用の相違点のみ説明する。
光変位センサ本体41において、第2のファラデー素子部7には、図9に示す第2のファラデー素子部7に対応する第2の磁気部8を設けていない。第1のファラデー素子部45は前記第1のファラデー素子部35に相当する。
光変位センサC4と光変位センサC3の間には機能上の差異はないが、次のような性能上の差異がある。すなわち、
光変位センサC3において、第2の磁気部8が常に第2のファラデー素子部7に対してドメイン方向が単一となるように磁場を印加しているので、第2のファラデー素子部を通過する戻る光の方向性が特定されるので、複屈折素子4への戻り光の入射効率が高められる。光変位センサ本体31は、第2の磁気部8に相当する磁気部を備えていない光変位センサ本体41に比較して、戻りの入射効率が向上するので、性能の安定化の点では、光変位センサC3は光変位センサC4より優れている。
光変位センサC3は、光変位センサ本体31と作動用磁石部32との距離精度として高い数値が要求される場合、例えば水位検知センサのように危険水位を正確かつ緊急に検知する必要があるような場合に有効である。また上記距離の精密な精度が要求されない場合などには、光変位センサC3より部品点数の少ない光変位センサC4の方が低コストである分だけ広く利用される可能性がある。
光変位センサC1,C2,C3,C4はドア開閉検知センサ、蓋の開閉検知センサ、距離センサなどに利用することができる。光変位センサは例えば、磁界感知センサとしても利用できる。すなわち、図4〜図6、図8、図10、図12に示す作動用磁石部2,22,32,42が光変位センサ本体1,21,31,41に接近する場合、接近する距離に応じてミラー9によって反射され戻る光の量を光ファイバー10に接続されているOTDR(OpticalTime Domain Reflectmeter)で計測して、計測値から上記光変位センサ本体に加えられた磁界の大きさを検出するものである。
本発明に係る光変位センサC1において、光変位センサ本体1と作動用磁石部2との相対的な移動方向は、図1では水平方向(左右方向)であったが、垂直方向(左右方向)であっても良く、このことは他の光変位センサC2,C3,C4についても同様である。
第1のファラデー素子部5,35,45及び第2のファラデー素子部7のそれぞれを通過する光の偏光成分のファラデー回転角は、図示の例では45°に設定されているが、必ずしもこの回転角に限られない。ファラデー回転角は、30°、60°など第1の磁気部(図7では磁気部)6及び第2の磁気部8によって印加される磁場の強さ(図9及び図11ではそれ自体磁化されている第1のファラデー素子部35,45の磁気力)や第1のファラデー素子部及び第2のファラデー素子部の長さを調整して適宜に設定される。第1のファラデー素子部5,35,45及び第2のファラデー素子部7は単一部材で構成しても複数の部材を組み合わせたものであっても良い。第1のファラデー素子部5,35,45及び第2のファラデー素子部7が、図示するように45°ファラデー回転子であれば、1枚の45°ファラデー回転子を用いても、また2枚の22.5°ファラデー回転子を組み合わせたものを用いても良い。
第1の磁気部(図7では磁気部)6及び第2の磁気部8(図9では磁気部)にマグネットを用いている場合には、その構成は図示のものに限られず、各形状についても適宜である。
本発明に係る光変位センサC1,C2,C3,C4によれば、第2のファラデー素子部7を有する光変位センサ本体1,21,31,41と、これに相対的に近づいたり遠ざかったりして磁気的影響を与える作動用磁石部2,22,32,42とを利用しているために、機械式の装置なしで上記通常の状態を作り出すことが可能となり、この結果ドアや蓋などの開放状態や光変位センサ本体又は作動用磁石部に生じた故障などの異常状態を確実に検知することができ、上述したフェイル・セーフを実現することができるものである。
光変位センサC1,C2,C3,C4は、磁場発生源からの磁場を第2のファラデー素子部7を通じて感知するものであるから、磁場発生源は磁石に限定されない。例えば高圧電線の配電作業において、電線から生じる磁場によって光変位センサ本体1,21,31,41が影響を受けることにより、作業者の作業危険位置を感知することができる。
この場合には上記電線が磁場発生源となる。
本発明の第1の実施の形態に係る光変位センサを示す構成図であって、作動用磁石部が光変位センサ本体から離れている状態を示している図である。 図1に示す光変位センサにおける入力光の偏光成分の状態の変化を示す図である。 図1に示す光変位センサにおける戻り光の偏光成分の状態の変化を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光変位センサを示す構成図であって、作動用磁石部が光変位センサ本体に接している状態を示している図である。 図4に示す光変位センサにおける入力光の偏光成分の状態の変化を示す図である。 図4に示す光変位センサにおける戻り光の偏光成分の状態の変化を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光変位センサを示す構成図であって、作動用磁石部が光変位センサ本体から離れている状態を示している図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光変位センサを示す構成図であって、作動用磁石部が光変位センサ本体に接している状態を示している図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光変位センサを示す構成図であって、作動用磁石部が光変位センサ本体から離れている状態を示している図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光変位センサを示す構成図であって、作動用磁石部が光変位センサ本体に接している状態を示している図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光変位センサを示す構成図であって、作動用磁石部が光変位センサ本体から離れている状態を示している図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光変位センサを示す構成図であって、作動用磁石部が光変位センサ本体に接している状態を示している図である。
符号の説明
C1,C2,C3,C4 光変位センサ
1,21,31,41 光変位センサ本体
2,22,32,42 作動用磁石部
3 レンズ
4 複屈折素子
5,35,45 第1のファラデー素子部
6 第1の磁気部、磁気部
7 第2のファラデー素子部
8 第2の磁気部、磁気部
9 ミラー

Claims (13)

  1. 光変位センサ本体と作動用磁石部とを具備しており、
    上記光変位センサ本体には、入力光の光路上に配列されている複屈折素子、第1のファラデー素子部、第2のファラデー素子部及びミラーを備えていると共に、上記第1のファラデー素子部及び第2のファラデー素子部に対応して第1の磁気部及び第2の磁気部をそれぞれ設けてあり、
    上記第1のファラデー素子部は、上記第1の磁気部によって第1のファラデー素子部を通過する光の偏光成分を常にファラデー回転させるための磁場が印加されており、
    上記第2のファラデー素子部は、上記第2の磁気部によって第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分がファラデー回転されることなく、上記第2のファラデー素子部のドメイン方向を揃えるための磁場が印加されており、
    上記ミラーは、上記第2のファラデー素子部を通過して到達する上記入力光を上記第2のファラデー素子部側へ反射するものであり、
    上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置まで、上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能であり、
    上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置に至らない状態にあるときは、第2のファラデー素子部を通過する上記入力光はその偏光成分がファラデー回転することなく上記ミラーへ到達し、
    上記作動用磁石部が上記位置に至った状態にあるときは、上記第2のファラデー素子部を通過する光は作動用磁石部の磁場によってその偏光成分がファラデー回転して上記ミラーへ到達し、反射した戻り光の偏光成分は再び上記第2のファラデー素子部によってファラデー回転するものであり、
    上記第1及び第2のファラデー素子部のそれぞれを通過する光の偏光成分のファラデー回転角は、いずれも45°である
    ことを特徴とする光変位センサ。
  2. 作動用磁石部と光変位センサ本体とは、いずれか一方が他方に向けて移動可能に配置されていることを特徴とする請求項1記載の光変位センサ。
  3. 第1の磁気部は、第1のファラデー素子部を囲むリング状のマグネットであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光変位センサ。
  4. 第2の磁気部は、第2のファラデー素子部を挟んで対向しかつ光路と交差する方向に配置されている平板状のマグネットからなることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の光変位センサ。
  5. 光変位センサ本体と作動用磁石部とを具備しており、
    上記光変位センサ本体には、入力光の光路上に配列されている複屈折素子、第1のファラデー素子部、第2のファラデー素子部及びミラーを備えていると共に、上記第1のファラデー素子部及び第2のファラデー素子部に対応して第1の磁気部及び第2の磁気部をそれぞれ設けてあり、
    上記第1の磁気部は、上記第1のファラデー素子部を囲むように配置されているリング状のマグネットからなるものであって、上記第1のファラデー素子部に与える磁場方向を第1のファラデー素子部を通過する光の光路と平行に設定し、かつ常に通過する光の偏光成分を45°ファラデー回転させるものであり、
    上記第2の磁気部は、上記第2のファラデー素子部を挟んでかつ光路と交差する方向に配置されている平板状のマグネットからなるものであって、上記第2のファラデー素子部に与える磁場方向を第2のファラデー素子部を通過する光の光路と垂直に設定しており、
    上記ミラーは、上記第2のファラデー素子部を通過して到達する上記入力光を上記第2のファラデー素子部側へ反射するものであり、
    上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分を45°ファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置まで、上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能であり、
    上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置に至らない状態にあるときは、第2のファラデー素子部を通過する上記入力光はその偏光成分がファラデー回転することなく上記ミラーへ到達し、
    上記作動用磁石部が上記位置に至った状態にあるときは、上記第2のファラデー素子部を通過する光は作動用磁石部の磁場によってその偏光成分が45°ファラデー回転して上記ミラーへ到達し、反射した戻り光の偏光成分は再び上記第2のファラデー素子部によって45°ファラデー回転するものである
    ことを特徴とする光変位センサ。
  6. 光変位センサ本体と作動用磁石部とを具備しており、
    上記光変位センサ本体には、入力光の光路上に配列されている複屈折素子、第1のファラデー素子部、第2のファラデー素子部及びミラーを備えていると共に、上記第1のファラデー素子部に対応して磁気部を設けてあり、
    上記第1のファラデー素子部は、上記磁気部によって第1のファラデー素子部を通過する光の偏光成分を常にファラデー回転させるための磁場が印加されており、
    上記ミラーは、上記第2のファラデー素子部を通過して到達する上記入力光を上記第2のファラデー素子部側へ反射するものであり、
    上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置まで、上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能であり、
    上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置に至らない状態にあるときは、第2のファラデー素子部を通過する上記入力光はその偏光成分がファラデー回転することなく上記ミラーへ到達し、
    上記作動用磁石部が上記位置に至った状態にあるときは、上記第2のファラデー素子部を通過する光は作動用磁石部の磁場によってその偏光成分がファラデー回転して上記ミラーへ到達し、反射した戻り光の偏光成分は再び上記第2のファラデー素子部によってファラデー回転するものであり、
    上記第1及び第2のファラデー素子部のそれぞれを通過する光の偏光成分のファラデー回転角は、いずれも45°である
    ことを特徴とする光変位センサ。
  7. 作動用磁石部と光変位センサ本体とは、いずれか一方が他方に向けて移動可能に配置されていることを特徴とする請求項記載の光変位センサ。
  8. 磁気部は、第1のファラデー素子部を囲むリング状のマグネットからなることを特徴とする請求項又は請求項記載の光変位センサ。
  9. 光変位センサ本体と作動用磁石部とを具備しており、
    上記光変位センサ本体には、入力光の光路上に配列されている複屈折素子、第1のファラデー素子部、第2のファラデー素子部及びミラーを備えていると共に、上記第2のファラデー素子部に対応して磁気部を設けてあり、
    上記第1のファラデー素子部は、それ自体に着磁されている磁気力によってそれを通過する光の偏光成分を常にファラデー回転させることが可能なものであり、
    上記第2のファラデー素子部は、上記磁気部によって第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分がファラデー回転されることなく、上記第2のファラデー素子部のドメイン方向を揃えるための磁場が印加されており、
    上記ミラーは、上記第2のファラデー素子部を通過して到達する上記入力光を上記第2のファラデー素子部側へ反射するものであり、
    上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置まで、上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能であり、
    上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置に至らない状態にあるときは、第2のファラデー素子部を通過する上記入力光はその偏光成分がファラデー回転することなく上記ミラーへ到達し、
    上記作動用磁石部が上記位置に至った状態にあるときは、上記第2のファラデー素子部を通過する光は作動用磁石部の磁場によってその偏光成分がファラデー回転して上記ミラーへ到達し、反射した戻り光の偏光成分は再び上記第2のファラデー素子部によってファラデー回転するものであり、
    上記第1及び第2のファラデー素子部のそれぞれを通過する光の偏光成分のファラデー回転角は、いずれも45°である
    ことを特徴とする光変位センサ。
  10. 作動用磁石部と光変位センサ本体とは、いずれか一方が他方に向けて移動可能に配置されていることを特徴とする請求項記載の光変位センサ。
  11. 磁気部は、第2のファラデー素子部を挟んで対向しかつ光路と交差する方向に配置されている平板状のマグネットからなることを特徴とする請求項又は請求項10記載の光変位センサ。
  12. 光変位センサ本体と作動用磁石部とを具備しており、
    上記光変位センサ本体には、入力光の光路上に配列されている複屈折素子、第1のファラデー素子部、第2のファラデー素子部及びミラーを備えており、
    上記第1のファラデー素子部は、それ自体に着磁されている磁気力によってそれを通過する光の偏光成分を常にファラデー回転させることが可能なものであり、
    上記ミラーは、上記第2のファラデー素子部を通過して到達する上記入力光を上記第2のファラデー素子部側へ反射するものであり、
    上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置まで、上記光変位センサ本体に対して相対的に移動可能であり、
    上記作動用磁石部は、上記第2のファラデー素子部に対して第2のファラデー素子部を通過する光の偏光成分をファラデー回転させるための磁場を印加することができる位置に至らない状態にあるときは、第2のファラデー素子部を通過する上記入力光はその偏光成分がファラデー回転することなく上記ミラーへ到達し、
    上記作動用磁石部が上記位置に至った状態にあるときは、上記第2のファラデー素子部を通過する光は作動用磁石部の磁場によってその偏光成分がファラデー回転して上記ミラーへ到達し、反射した戻り光の偏光成分は再び上記第2のファラデー素子部によってファラデー回転するものであり、
    第1及び第2のファラデー素子部のそれぞれを通過する光の偏光成分のファラデー回転角は、いずれも45°である
    ことを特徴とする光変位センサ。
  13. 作動用磁石部と光変位センサ本体とは、いずれか一方が他方に向けて移動可能に配置されていることを特徴とする請求項12記載の光変位センサ。
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