JP4434520B2 - Compressed tissue paper excellent in flexibility and surface smoothness and method for producing the same - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法に関する。より詳細には、本発明は、薄型ボックスカートンに使用するための、柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ティッシュペーパーは所定数量のティッシュペーパーの枚葉を、ティッシュカートンに充填したいわゆるボックスティッシュの製品形態で消費者に提供されている。しかしながら、物流コスト等の削減とともに、消費者の購入後の持ち運びや家庭内における保管等の利便性を考慮して、所定数量のティッシュペーパーの枚葉を充填するためのティッシュカートン寸法、特に高さが徐々に漸減してきているのが実情である。そのため圧縮ティッシュペーパー製品を提供する製造技術に関して、実開昭63-172394号及び特開平10-179441号が提案されている。実開昭63-172394号は、自在に折り曲げ重ねたティッシュペーパーの表面を圧縮機により自在な高さ(約1/2)に圧縮する技術について開示している。しかし、この方法により得られる圧縮ティッシュペーパーの製品品質については全く考慮されていないため、直ちに工業技術として実施することは困難であった。一方、特開平10-179441号記載の技術は、ヤンキー乾燥機の抄紙水分を一定以上に保つこと及びヤンキー乾燥機による加工直後のカレンダー処理強化及び加工機で折り畳まれ積層されたティッシュペーパーへの加圧を調整することで、嵩が低く、柔らかさと手触りに優れた圧縮ティッシュペーパーの製造を目的とするものであり、従来品に比較して20%以上ティッシュカートンの高さを低くすることを可能としているが、新たに弾性ソフトカレンダーを必要とするという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上の状況に鑑みて、本発明者は、圧縮ティッシュペーパーの製造方法について種々検討した結果、柔軟性と表面滑性に優れ、かつ薄型ボックスカートンヘ充填可能な圧縮ティッシュペーパーの製造方法を考案するに至った。従って、本発明の目的は、特定の繊維粗度を有するセルロース繊維層を配した繊維ウェブを熱カレンダー処理後、圧縮処理を施すことにより、柔軟性と表面滑性に優れ、かつ薄型ボックスカートンヘ充填可能な圧縮ティッシュペーパーの製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様において、上記の目的は、ヤンキードライヤーのドライヤー側に針葉樹パルプ層を、フード側に広葉樹パルプ層を配した繊維ウェブを、オンマシンカレンダーロールにより熱カレンダー処理して、該繊維ウェブのフード側繊維層を内層として重層しティッシュウェブを形成し、このようにして得られたティッシュウェブの束をマルチフォルダー加工工程において圧縮処理を施す段階からなる、柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法によって達成される。
【0005】
本発明の別の態様において、上記の目的は、ヤンキードライヤーのドライヤー側に針葉樹パルプ層を、該繊維ウェブのフード側繊維層を内層として重層することにより得られたティッシュウェブをプライマシンカレンダーロールにより熱カレンダー処理後、得られたティッシュウェブの束をマルチフォルダー加工工程において圧縮処理を施す段階からなる、柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法によって達成される。
【0006】
本発明のさらに他の態様において、上記の目的は、ヤンキードライヤーのドライヤー側に主として針葉樹パルプ層を、フード側に主として広葉樹パルプ層を配した繊維ウェブをオンマシンカレンダーによる熱カレンダー処理し、さらに該繊維ウェブのフード側繊維層を内層として重層することにより得られたティッシュウェブをプライマシンカレンダーロールにより熱カレンダー処理後、得られたティッシュウェブの束をマルチフォルダー加工工程において圧縮処理を施す段階からなる、柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法によって達成される。
【0007】
本発明の繊維ウェブは、ヤンキードライヤーのドライヤー側に配する繊維層が主として針葉樹パルプからなる繊維粗度20mg/100m以下の層であり、フード側に配する繊維層が主として広葉樹パルプからなる繊維粗度12mg/100m以下の層からなる。
【0008】
本発明のオンマシン及び/又はプライマシンカレンダーロールによる熱カレンダー処理は、温水加熱ロールによる熱カレンダー処理である。
【0009】
本発明において、オンマシンカレンダー又はプライマシンカレンダーロールによる熱カレンダー処理は、ティッシュウェブの表面温度が60〜80℃の範囲内で行われる。
【0010】
本発明のマルチフォルダー加工工程におけるティッシュウェブの束の圧縮処理が、少なくとも2回以上行われるようになっている。
【0011】
本発明のマルチフォルダー加工工程におけるティッシュウェブの束の圧縮は、ティッシュウェブの束の高さの50から65%の範囲内で行われるようになっている。
【0012】
本発明の方法により製造されるティッシュペーパーは、MIU値(平均摩擦係数)及びMMD値(変動値)がそれぞれ0.15〜0.25及び0.010〜0.016の範囲にあり、かつ、ハンドフィール値(ペーパー表面の感触及びこし)が85から94となっている。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
本発明の繊維ウェブの調製に使用する木材パルプとしては、一般的にティッシュウェブ調製に用いられるN-BKP(針葉樹漂白クラフトパルプ)またはL-BKP(広葉樹漂白クラフトパルプ)等を用いることができる。本発明においては、特に、ヤンキードライヤーのドライヤー側に配する繊維層に使用するパルプとして、主として針葉樹パルプからなる繊維粗度20mmg/100m以下のパルプを好適に使用することができる。一方、ヤンキードライヤーのフード側に配する繊維層に使用する木材パルプとして、主として広葉樹パルプからなる繊維粗度12mg/100m以下のパルプを好適に使用することができる。
【0015】
ここで、繊維粗度とは繊維の太さ又は細さを示す尺度のひとつであり、繊維100m当たりの繊維重量をmg単位で表す。繊維粗度の数値が小さくなれば繊維がより細く、数値が大きくなれば繊維がより太くなることを意味する。本発明において、繊維粗度の測定には、繊維長分布測定装置KAJAANI FS-200を用い、繊維粗度は、その計測に要した繊維数と繊維重量、計測された数の平均繊維長から容易に測定することができる。一般に木材パルプの繊維粗度はその材種によっても異なるが、通常、針葉樹クラフトパルプの場合には10〜28mg/100mであり、広葉樹クラフトパルプの場合には6〜20mg/100m程度である。なお、繊維粗度はパルプの製造方法には関係なく、その材種に依存する。例えば、木材パルプの場合、繊維長が長い程、繊維粗度は大きくなる傾向がある。
【0016】
本発明において、ヤンキードライヤーのドライヤー側に配する繊維層に使用するパルプは主として針葉樹からなり、これの繊維粗度は13〜20mg/100mであることが好ましく、フード側に配する繊維層に使用するパルプは主として広葉樹からなり、これの繊維粗度は6〜12mg/100mであることが好ましい。これらのパルプを使用することにより、柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーを得ることができる。すなわちドライヤー側に配する繊維層に使用するパルプの繊維粗度が13mg/100m以下の場合には、ティッシュペーパーの強度が低下し、また、20mg/100m以上の場合には、脱水性及び地合の低下と共に紙粉の発生が増加するため好ましくない。また、ヤンキードライヤーのフード側に配する繊維層に使用するパルプの繊維粗度が6mg/100m以下の場合には、得られるティッシュペーパーの強度が低下すると共に抄紙工程における紙粉が増加し、12mg/100m以上では柔軟性と表面滑性が低下する。従って、本発明において、ドライヤー側に配する繊維層に使用するパルプに、主として針葉樹からなる繊維粗度が13〜20mg/100mの木材パルプを、フード側に配する繊維層に使用するパルプに、主として広葉樹からなる繊維粗度が6〜12mg/100mの木材パルプを使用することが、本発明の効果を得る上で最も重要である。
【0017】
本発明における繊維ウェブの抄造において、サクションブレストロール型抄紙機の他にツインワイヤー型抄紙機などを含む通常の抄紙機を使用できるが、特にクレセントフォーマーを使用することが好ましい。
【0018】
なお、抄紙水分は、約5%であれば十分であるが、得られる繊維ウェブにおける水分分布の点からみると、抄紙水分は、より低い方が好ましい。
【0019】
上述したように、本発明は、ヤンキードライヤーのドライヤー側に配する繊維層に使用するパルプに、主として針葉樹パルプを、フード側に配する繊維層に使用するパルプに、主として広葉樹パルプを用い、さらにフード側繊維層を内層として重層させ2層抄き2プライのティッシュウェブを構成することにより、抄紙時における繊維ウェブの地合が改良され、紙質強度が改善される。これに加え、本発明は、クレープ工程における紙粉発生が抑えられると同時に操業性も向上するという利点を有する。
【0020】
以上のように抄造工程により得られた繊維ウェブは、直ちに、オンマシンカレンダーロールにより、熱カレンダー処理が行われる。プライマシンロールによる熱カレンダー処理に際しては、先ず、木材パルプの抄造により得られた繊維ウェブのフード側繊維層を内層として互いに重層すると同時に、熱カレンダー処理が行われる。ところで、熱カレンダー処理は、繊維ウェブ又はティッシュウェブ表面温度が60〜80℃の範囲内で行われることが望ましい。一般的に、繊維ウェブ形成後におけるヤンキードライヤーによる乾燥直後の繊維ウェブの表面温度が、通常約100℃であるため、その余熱を利用し、非加熱ロールによりいわゆるホットカレンダー処理する方法が考えられる。しかし、本発明における熱カレンダー処理工程においては、温水等の加熱ロール、すなわち温水循環ロールによる熱カレンダー処理が施されることにより、繊維ウェブに対する好ましい圧縮効果を十分に確保し、安定して得ることができる。
【0021】
これらの熱カレンダーロールによる圧縮効果は、ロール圧縮時の温度条件の他、ロール線圧が重要な要因になる。通常、オンマシンカレンダー又はプライマシンカレンダーによる熱カレンダー処理時におけるロール線圧は、約2〜5kg/cm2程度であれば十分である。なお、オンマシンカレンダー又はプライマシンカレンダーに用いるカレンダーロールとして、ショアーD硬度が約70〜80度の金属製ロールが用いられる。熱カレンダーロールによるカレンダー処理回数は、オンマシンカレンダー又はプライマシンカレンダーにより少なくとも1回以上であり、オンマシンカレンダー処理が1回かつプライマシンカレンダー処理が1〜2回行われることがより好ましい。すなわち、本発明は、抄造工程により得られた繊維ウェブにオンマシンカレンダー処理またはプライマシンカレンダー処理のいずれかのみ行ってもよいし、オンマシンカレンダー処理後、さらにプライマシンカレンダー処理を行ってもよい。
【0022】
次いで、このようにして得られた熱カレンダー処理されたティッシュウェブがマルチフォルダー加工工程において、所定枚数に折り畳まれると同時に順次仕組まれ、ティッシュウェブの束が形成されることになる。この後、ティッシュウェブの束はカートニングされるが、その際、マルチフォルダーによる加工工程において多段圧縮が施される。即ち、マルチフォルダーで形成された所定数量のティッシュの束は、通常、ガイドユニット、プルユニット、パッケージクランプ等を経てクリッパーへ供給されるが、その際、ガイドユニット及びプルユニット部においてティッシュ束の圧縮処理が2回以上段階的に行われる。
【0023】
これらのガイドユニット及びプルユニットは、通常、複数組の上下ロールにそれぞれ展設されたゴムベルトによりティッシュウェブの束をクリッパーに搬送する機能を有する。本発明においては、この機能に加え、ガイドユニット及びプルユニット等における上下ロールに展設されるゴムベルト等の搬送手段における上下間隙をティッシュの束の高さの50〜65%の範囲内に狭めて、ティッシュウェブの束に圧縮圧力を加えることにより、より柔軟性と表面滑性に優れ、かつ薄型ボックスカートンヘ充填可能な圧縮ティッシュペーパーの製造を可能とするものである。
【0024】
なお、以上のガイドユニット及びプルユニットロールには、通常複数組の金属ロールが使用されればよい。また、マルチフォルダーにより所定枚数に折り畳まれると同時に順次仕組まれることにより得られるティッシュウェブの束の厚さに対し、圧縮処理を行う際に、上下ロールにおけるゴムベルトの間隔は、ティッシュウェブの束の厚みの50〜65%が好適である。この圧縮率の範囲内で圧縮処理を施すことにより、このように得られたティッシュペーパーは、吸湿によるスプリングバックを考慮しても、使用時においてティッシュカートンの取出し口よりスムーズに取出することができる。マルチフォルダー加工工程における圧縮処理がティッシュウェブの束の厚みの50%以下の場合では、十分な圧縮効果が得られないためティッシュカートンヘの充填が困難となる。マルチフォルダー加工工程における圧縮処理がティッシュウェブの束の厚みの65%以上ではティッシュウェブの束の搬送が困難となる。マルチフォルダーによる加工工程における圧縮処理は、通常、ガイドユニット及びプルユニットロール等により少なくとも2回以上行われることが好ましい。この圧縮処理の回数は、ティッシュウェブの厚み、米坪等にもよるが、通常は2〜3回程度で十分である。
【0025】
以上のマルチフォルダー加工工程により圧縮処理されたティッシュウェブの束は、次いでカートニングマシンによりカートン内に充填されることにより、柔軟性と表面滑性に優れたボックスタイプの圧縮ティッシュ製品を得ることができる。
【0026】
(例)
以下、本発明を例により、さらに詳細に説明するが、以下の実施例及び比較例に記載の試験方法は、以下の通りである。
▲1▼米坪:JIS P8124に示された方法で測定される。
▲2▼密度及び厚み:JIS P8118に示された方法で測定される。
▲3▼吸水度:JIS S3104に示された方法で測定される。
▲4▼MMD値及びMIU値:摩擦感テスター(カトーテック社製KES-SE)により測定される。本装置は、物体の表面摩擦感を平均摩擦係数(MIU値)及びその変動(MMD値)として数値化し、客観的に評価することを目的に設計されたものである。ここで、MIU値とは人間が感じるすべり易さ、または滑りにくさを表す。MIU値が大きい程、滑りにくい表面を有するティッシュペーパーであることを意味する。またMMD値はざらつき感を表しており、その値が大きい程、滑らかさが減少し、ざらざら感のある表面を有するティッシュペーパーであることを意味する。
▲5▼ハンドフィール値:パックの上面又は底面より1cm以上離れた地点からランダムに5シートを試料として取出し、この試料表面を親指と人差指でこすり、表面の感触を評価後、手のひらの中でおだやかに握りつぶし、試料のこしを評価する。
【0027】
同様に、試料に近いと考えられる標準試料についても、同様に表面の感触及びこしを評価し、試料と比較してハンドフィール値についての格付けを行う。ハンドフィール値は1から100の数値で表され、数値が高いほど表面感触の評価が高いことを表す。
【0028】
試料及び標準試料につき、各試験を5回繰り返した後、平均値を算出する。以上の試験を2人以上で実施し、各人の平均値の平均値を算出し2桁の整数として表示する。
(実施例1〜9)
繊維粗度の異なる広葉樹クラフトパルプ及び針葉樹クラフトパルプを混合することにより調製した表1に示したような繊維粗度を有するドライヤー側繊維層用パルプ及びフード側繊維層用パルプをツインワイヤータイプ抄紙機により米坪10.91g/m2を有する二層繊維ウェブに抄紙し、次いで表1に記載した条件で温水加熱金属カレンダーロールを用いてオンマシン加熱カレンダー処理を行った。次いで、これより得られた繊維ウェブのフード側繊維層を内層としてプライマシンにより重層させながら温水加熱金属カレンダーロールによりオフマシン加熱カレンダー処理を行なった。この結果、米坪10.32g/m2のティッシュウェブを得た。得られたティッシュウェブをスリット後、マルチフォルダー加工工程により200組(400枚)のティッシュ束を形成しながらガイドユニット及びプルユニットにおけるロール間において表1に記載の条件で圧縮処理を行い、ロータリーカッターで裁断した。次いで得られた圧縮ティッシュの束を、カートナーを用いて高さ50mmの紙箱に箱詰した。以上の工程により得られたティッシュウェブの紙質の特性を表2に示した。
(比較例1〜8)
例1〜9に用いたパルプと同様の木材パルプを用いて表1に示したような繊維粗度を有するドライヤー側繊維層用パルプ及びフード側繊維層用パルプをそれぞれ調製し二層繊維ウェブに抄紙後、得られた繊維ウェブを表1の条件で実施例1−9と同様、オンマシン加熱カレンダー処理及びプライマシンにより重層させながらオフマシンによる加熱カレンダー処理と加工工程における圧縮処理を行った。表1

Figure 0004434520
【0029】
表2
Figure 0004434520
【0030】
【発明の効果】
実施例1−3は加工工程において圧縮を2回行い、比較例1−3では、圧縮をそれぞれ1、2、3回行った。実施例4、5では、カレンダーロールを加熱状態でカレンダー処理を行い、比較例4、5ではカレンダーロールを非加熱状態でカレンダー処理を行った。実施例6−9および比較例6−8では繊維粗度を様々に変更し、同一条件で処理された。このようにして得られたティッシュのハンドフィール及び表面特性がそれぞれ検証された。
【0031】
この結果、表2からわかるように、加工工程における圧縮回数および繊維粗度は、ハンドフィールへの寄与率が高く、カレンダーロールの加熱は表面性への寄与率が高いことがわかった。例えば、本発明の方法から製造された例1−9のティッシュペーパーは、比較例1−8に示したティッシュペーパーと比較すると、厚さ、嵩密度ともに小さい。また滑り易さおよびざらつき感ともに、本発明の例1−9のほうが比較例1−8よりも小さい、すなわち滑らかである。またハンドフィール値については、本発明の例1−9は比較例のいずれと比較しても高い。すなわち本発明の方法から得られたティッシュペーパーは、比較例のティッシュよりもかなりティッシュペーパーの感触及びこしが優れていることがわかった。
【0032】
以上説明したように、本発明によればヤンキードライヤー側層及びフード側層のそれぞれに特定の繊維粗度を有する木材パルプからなる繊維層を配するとともに、得られた繊維ウェブ又はティッシュウェブに対して熱カレンダー処理後、さらにマルチフォルダー加工工程において圧縮処理を施すことにより、柔軟性と表面滑性に優れ、かつ薄型ボックスカートンヘ充填可能な圧縮ティッシュペーパーの製造が可能となった。特に、本発明においては、抄造後の繊維ウェブに熱カレンダー処理を採用しカレンダー処理効果を高めることにより、得られるティッシュウェブの幅方向の地合いの均一化とハンドフィール値の向上が可能となった。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a compressed tissue paper excellent in flexibility and surface lubricity. More specifically, the present invention relates to a method for producing a compressed tissue paper that is excellent in flexibility and surface lubricity for use in a thin box carton.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, tissue paper is provided to consumers in the form of so-called box tissue in which a predetermined amount of tissue paper is filled in a tissue carton. However, considering the convenience of carrying after purchase and storage at home, as well as reducing logistics costs, the dimensions and especially the height of the tissue carton for filling a specified quantity of tissue paper The fact is that gradually decreases gradually. For this reason, Japanese Utility Model Laid-Open No. 63-172394 and Japanese Patent Laid-Open No. 10-179441 have been proposed as manufacturing techniques for providing compressed tissue paper products. Japanese Utility Model Publication No. 63-172394 discloses a technique in which the surface of a tissue paper that is freely folded and stacked is compressed to a desired height (about 1/2) by a compressor. However, since the product quality of the compressed tissue paper obtained by this method is not taken into consideration at all, it is difficult to immediately implement it as an industrial technique. On the other hand, the technique described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-179441 is to maintain the papermaking moisture of the Yankee dryer above a certain level, strengthen the calendar treatment immediately after processing by the Yankee dryer, and add to the tissue paper folded and laminated by the processor. By adjusting the pressure, the purpose is to produce a compressed tissue paper that is low in bulk and excellent in softness and touch. It is possible to reduce the height of the tissue carton by 20% or more compared to conventional products. However, there is a problem that a new elastic soft calendar is required.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above situation, the present inventor has devised various methods for producing compressed tissue paper, and as a result, has devised a method for producing compressed tissue paper that is excellent in flexibility and surface slipperiness and can be filled into a thin box carton. It came to. Accordingly, an object of the present invention is to provide a thin box carton with excellent flexibility and surface lubricity by subjecting a fiber web provided with a cellulose fiber layer having a specific fiber roughness to a heat calender treatment and then a compression treatment. It is to provide a method for producing a fillable compressed tissue paper.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In one embodiment of the present invention, the above object is to heat-calend a fiber web having a softwood pulp layer on the dryer side of a Yankee dryer and a hardwood pulp layer on the hood side by an on-machine calender roll, and the fiber web. The hood side fiber layer is layered as an inner layer to form a tissue web, and the tissue web bundle obtained in this way consists of a step of compressing in a multi-folder processing step, which is excellent in flexibility and surface lubricity This is achieved by a method of manufacturing compressed tissue paper.
[0005]
In another aspect of the present invention, the above-mentioned object is to apply a tissue web obtained by overlaying a softwood pulp layer on the dryer side of a Yankee dryer and using the hood side fiber layer of the fiber web as an inner layer by a ply machine calender roll. This is achieved by a method for producing a compressed tissue paper excellent in flexibility and surface slipperiness, comprising a step of compressing the obtained bundle of tissue webs in a multi-folder processing step after the thermal calendar treatment.
[0006]
In still another embodiment of the present invention, the above object is achieved by subjecting a fibrous web having a softwood pulp layer mainly on the dryer side of the Yankee dryer and a hardwood pulp layer mainly on the hood to a thermal calendar treatment by an on-machine calendar, The tissue web obtained by layering the fiber web hood side fiber layer as an inner layer is subjected to heat calendering treatment with a ply machine calender roll, and then the resulting tissue web bundle is subjected to compression treatment in a multi-folder processing step. This is achieved by a method for producing a compressed tissue paper having excellent flexibility and surface slipperiness.
[0007]
The fiber web of the present invention is a fiber layer having a fiber roughness of 20 mg / 100 m or less composed mainly of softwood pulp in the fiber layer disposed on the dryer side of the Yankee dryer, and a fiber layer composed mainly of hardwood pulp in the fiber side disposed on the hood side. It consists of layers with a degree of 12mg / 100m or less.
[0008]
The thermal calendar process by the on-machine and / or ply machine calendar roll of the present invention is a thermal calendar process by a hot water heating roll.
[0009]
In the present invention, the thermal calendar treatment by the on-machine calender or the ply machine calender roll is performed within the range of the surface temperature of the tissue web of 60 to 80 ° C.
[0010]
The tissue web bundle is compressed at least twice in the multifolder processing step of the present invention.
[0011]
The compression of the tissue web bundle in the multi-folder processing step of the present invention is performed within a range of 50 to 65% of the height of the tissue web bundle.
[0012]
The tissue paper produced by the method of the present invention has an MIU value (average friction coefficient) and an MMD value (variation value) in the range of 0.15 to 0.25 and 0.010 to 0.016, respectively, and a hand feel value (paper surface feel). And this is 85 to 94.
[0013]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below.
[0014]
As the wood pulp used for preparing the fiber web of the present invention, N-BKP (conifer bleached kraft pulp) or L-BKP (hardwood bleached kraft pulp) generally used for tissue web preparation can be used. In the present invention, in particular, a pulp having a fiber roughness of 20 mmg / 100 m or less mainly composed of softwood pulp can be suitably used as the pulp used for the fiber layer disposed on the dryer side of the Yankee dryer. On the other hand, as the wood pulp used for the fiber layer disposed on the hood side of the Yankee dryer, pulp having a fiber roughness of 12 mg / 100 m or less mainly composed of hardwood pulp can be preferably used.
[0015]
Here, the fiber roughness is one of the scales indicating the thickness or fineness of the fiber, and the fiber weight per 100 m of fiber is expressed in mg. When the numerical value of the fiber roughness is small, the fiber is finer, and when the numerical value is large, the fiber is thicker. In the present invention, the fiber roughness is measured using a fiber length distribution measuring device KAJAANI FS-200, and the fiber roughness can be easily calculated from the number of fibers required for the measurement, the fiber weight, and the average number of the measured fibers. Can be measured. In general, the fiber roughness of wood pulp varies depending on the type of the wood pulp, but is usually 10 to 28 mg / 100 m for softwood kraft pulp and about 6 to 20 mg / 100 m for hardwood kraft pulp. In addition, fiber roughness is independent of the manufacturing method of a pulp, and is dependent on the material type. For example, in the case of wood pulp, the fiber roughness tends to increase as the fiber length increases.
[0016]
In the present invention, the pulp used for the fiber layer disposed on the dryer side of the Yankee dryer is mainly composed of conifers, and its fiber roughness is preferably 13 to 20 mg / 100 m, and is used for the fiber layer disposed on the hood side. The pulp to be made mainly consists of hardwood, and the fiber roughness is preferably 6 to 12 mg / 100 m. By using these pulps, a compressed tissue paper excellent in flexibility and surface lubricity can be obtained. In other words, when the fiber roughness of the pulp used in the fiber layer disposed on the dryer side is 13 mg / 100 m or less, the strength of the tissue paper decreases, and when it is 20 mg / 100 m or more, the dehydrating property and the texture are reduced. This is not preferable because the generation of paper dust increases with a decrease in the thickness. In addition, when the fiber roughness of the pulp used for the fiber layer placed on the hood side of the Yankee dryer is 6 mg / 100 m or less, the strength of the resulting tissue paper decreases and the paper dust in the papermaking process increases, resulting in 12 mg Flexibility and surface lubricity decrease at / 100m and above. Therefore, in the present invention, the pulp used for the fiber layer arranged on the dryer side, the wood pulp having a fiber roughness mainly composed of coniferous trees of 13 to 20 mg / 100 m, the pulp used for the fiber layer arranged on the hood side, The use of wood pulp having a fiber roughness of 6 to 12 mg / 100 m mainly composed of hardwood is most important for obtaining the effects of the present invention.
[0017]
In the production of the fiber web in the present invention, a normal paper machine including a twin wire type paper machine can be used in addition to the suction breast roll type paper machine, but it is particularly preferable to use a crescent former.
[0018]
Note that it is sufficient that the papermaking moisture is about 5%. However, in view of the moisture distribution in the obtained fiber web, it is preferable that the papermaking moisture is lower.
[0019]
As described above, the present invention mainly uses softwood pulp for pulp used for the fiber layer disposed on the dryer side of the Yankee dryer, and mainly hardwood pulp for pulp used for the fiber layer disposed on the hood side. By forming a two-ply, two-ply tissue web with the hood-side fiber layer as the inner layer, the formation of the fiber web during papermaking is improved, and the paper quality is improved. In addition to this, the present invention has the advantage that operability is improved while the generation of paper dust in the crepe process is suppressed.
[0020]
As described above, the fiber web obtained by the paper making process is immediately subjected to thermal calendering treatment by an on-machine calender roll. In the thermal calendar process using the ply machine roll, first, the thermal calendar process is performed at the same time as the hood-side fiber layers of the fiber web obtained by papermaking of wood pulp are overlapped with each other. By the way, it is desirable that the thermal calendar treatment is performed within the range of the fiber web or tissue web surface temperature of 60 to 80 ° C. In general, since the surface temperature of the fiber web immediately after drying by the Yankee dryer after the fiber web is formed is usually about 100 ° C., a so-called hot calendering method using an unheated roll using the remaining heat can be considered. However, in the heat calendering process in the present invention, a heat roll such as hot water, that is, a heat calender treatment using a hot water circulation roll, is performed to sufficiently secure a preferable compression effect on the fiber web and obtain it stably. Can do.
[0021]
In addition to the temperature conditions during roll compression, the roll linear pressure is an important factor for the compression effect of these thermal calendar rolls. Usually, the roll linear pressure at the time of thermal calendar processing by an on-machine calendar or a ply machine calendar is about 2 to 5 kg / cm 2 . A metal roll having a Shore D hardness of about 70 to 80 degrees is used as a calendar roll used for an on-machine calendar or a ply machine calendar. The number of calendar processes by the thermal calendar roll is at least once by an on-machine calendar or a ply machine calendar, and it is more preferable that the on-machine calendar process is performed once and the ply machine calendar process is performed once or twice. That is, in the present invention, only the on-machine calendar process or the ply machine calendar process may be performed on the fiber web obtained by the papermaking process, or the ply machine calendar process may be further performed after the on-machine calendar process. .
[0022]
Next, the heat calendered tissue web obtained in this way is folded into a predetermined number of sheets in the multi-folder processing step and simultaneously structured to form a bundle of tissue webs. Thereafter, the bundle of tissue webs is carted, and at that time, multistage compression is performed in a processing step using a multifolder. That is, a bundle of a predetermined number of tissues formed by a multi-folder is usually supplied to a clipper via a guide unit, a pull unit, a package clamp, etc. At that time, the tissue bundle is compressed in the guide unit and the pull unit. The process is performed in stages two or more times.
[0023]
These guide units and pull units usually have a function of transporting a bundle of tissue webs to a clipper by means of rubber belts spread on a plurality of sets of upper and lower rolls. In the present invention, in addition to this function, the upper and lower gaps in the conveying means such as rubber belts extended on the upper and lower rolls in the guide unit and the pull unit are narrowed within a range of 50 to 65% of the height of the tissue bundle. By applying a compression pressure to a bundle of tissue webs, it is possible to produce a compressed tissue paper which is more excellent in flexibility and surface lubricity and can be filled into a thin box carton.
[0024]
Note that a plurality of sets of metal rolls may be used for the above guide unit and pull unit roll. In addition, when the compression treatment is performed on the thickness of the tissue web bundle obtained by being folded into a predetermined number of sheets by the multifolder and sequentially structured, the interval between the rubber belts in the upper and lower rolls is the thickness of the tissue web bundle. 50 to 65% of is preferable. By applying the compression treatment within the range of the compression rate, the tissue paper obtained in this way can be smoothly taken out from the outlet of the tissue carton at the time of use even in consideration of springback due to moisture absorption. . When the compression treatment in the multi-folder processing step is 50% or less of the thickness of the tissue web bundle, it is difficult to fill the tissue carton because a sufficient compression effect cannot be obtained. When the compression treatment in the multi-folder processing step is 65% or more of the thickness of the tissue web bundle, it is difficult to convey the tissue web bundle. It is preferable that the compression processing in the multi-folder processing step is usually performed at least twice by a guide unit, a pull unit roll, or the like. The number of compression treatments is usually about 2 to 3 times, although it depends on the thickness of the tissue web, rice tsubo, and the like.
[0025]
A bundle of tissue webs compressed by the above multi-folding process is then filled into a carton by a cartoning machine to obtain a box-type compressed tissue product having excellent flexibility and surface slipperiness. it can.
[0026]
(Example)
Hereinafter, the present invention will be described in more detail by way of examples. Test methods described in the following examples and comparative examples are as follows.
(1) US tsubo: Measured by the method shown in JIS P8124.
(2) Density and thickness: Measured by the method shown in JIS P8118.
(3) Water absorption: Measured by the method shown in JIS S3104.
(4) MMD value and MIU value: Measured with a friction tester (KES-SE manufactured by Kato Tech). This device is designed for the purpose of numerically evaluating the surface friction feeling of an object as an average friction coefficient (MIU value) and its variation (MMD value) and objectively evaluating it. Here, the MIU value represents the ease of slipping that humans feel or the difficulty of slipping. A larger MIU value means a tissue paper having a non-slip surface. Further, the MMD value represents a feeling of roughness, and the larger the value, the smaller the smoothness, meaning that the tissue paper has a rough surface.
▲ 5 ▼ Hand feel value: Take out 5 sheets as a sample from a point 1cm or more away from the top or bottom of the pack, rub the surface of the sample with your thumb and forefinger, and evaluate the feel of the surface, then gently in the palm of your hand Squeeze and evaluate the sample strain.
[0027]
Similarly, for the standard sample considered to be close to the sample, the surface feel and strain are similarly evaluated, and the hand feel value is rated in comparison with the sample. The hand feel value is represented by a numerical value from 1 to 100, and the higher the numerical value, the higher the evaluation of the surface feel.
[0028]
For each sample and standard sample, after each test is repeated 5 times, the average value is calculated. The above test is performed by two or more persons, and the average value of each person's average value is calculated and displayed as a two-digit integer.
(Examples 1 to 9)
Twin-wire type paper machine for dryer-side fiber layer pulp and hood-side fiber layer pulp having fiber roughness as shown in Table 1 prepared by mixing hardwood kraft pulp and softwood kraft pulp with different fiber roughness Then, paper was made into a double-layer fiber web having a weight of 10.91 g / m 2 and then subjected to on-machine heat calendering using a hot water heated metal calender roll under the conditions described in Table 1. Next, an off-machine heating calendering process was performed with a hot water heating metal calender roll while using a ply machine as an inner layer with the hood side fiber layer of the fiber web thus obtained as an inner layer. As a result, a tissue web having a weight of 10.32 g / m 2 was obtained. After slitting the obtained tissue web, the multi-folder processing process forms 200 sets (400 sheets) of tissue bundles and compresses them between the rolls in the guide unit and the pull unit under the conditions shown in Table 1, and the rotary cutter Cut with The resulting bundle of compressed tissues was then boxed into a 50 mm high paper box using cartoner. Table 2 shows the paper quality characteristics of the tissue web obtained by the above process.
(Comparative Examples 1-8)
Using the same wood pulp as the pulp used in Examples 1 to 9, respectively, a dryer-side fiber layer pulp and a hood-side fiber layer pulp having fiber roughness as shown in Table 1 were prepared into a two-layer fiber web. After the paper making, the obtained fiber web was subjected to an off-machine heat calendar process and a compression process in the processing step while being overlaid by an on-machine heat calendar process and a ply machine in the same manner as in Example 1-9 under the conditions shown in Table 1. Table 1
Figure 0004434520
[0029]
Table 2
Figure 0004434520
[0030]
【The invention's effect】
In Example 1-3, the compression was performed twice in the processing step, and in Comparative Example 1-3, the compression was performed 1, 2, and 3 times, respectively. In Examples 4 and 5, the calendar roll was calendered in a heated state, and in Comparative Examples 4 and 5, the calender roll was calendered in a non-heated state. In Examples 6-9 and Comparative Examples 6-8, the fiber roughness was changed in various ways and processed under the same conditions. The hand feel and surface properties of the tissue thus obtained were each verified.
[0031]
As a result, as can be seen from Table 2, the number of compressions and the fiber roughness in the processing step have a high contribution rate to the hand feel, and heating of the calender roll has a high contribution rate to the surface property. For example, the tissue paper of Example 1-9 produced from the method of the present invention is smaller in both thickness and bulk density than the tissue paper shown in Comparative Example 1-8. In addition, both slipperiness and rough feeling are smaller in Example 1-9 of the present invention than in Comparative Example 1-8, that is, smoother. Moreover, about the hand feel value, Example 1-9 of this invention is high compared with any of a comparative example. That is, it was found that the tissue paper obtained from the method of the present invention was much superior in texture and feel to the tissue of the comparative tissue.
[0032]
As described above, according to the present invention, a fiber layer made of wood pulp having a specific fiber roughness is disposed on each of the Yankee dryer side layer and the hood side layer, and the obtained fiber web or tissue web is used. After the heat calendering process, further compression processing was performed in the multi-folder processing step, thereby making it possible to produce a compressed tissue paper that is excellent in flexibility and surface lubricity and can be filled into a thin box carton. In particular, in the present invention, by adopting a heat calendering treatment to the fiber web after paper making and enhancing the calendering effect, it is possible to make the texture web uniform in the width direction and improve the hand feel value. .

Claims (11)

柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーを製造する方法であって、
ヤンキードライヤーのドライヤー側に針葉樹パルプ層を、フード側に広葉樹パルプ層を配して繊維ウェブを形成し、
該繊維ウェブをオンマシンカレンダーロールにより熱カレンダー処理し、
該繊維ウェブのフード側繊維層を内層として重層して、ティッシュウェブを形成し、
該ティッシュウェブの束にマルチフォルダー加工工程において圧縮処理を施す、
段階からなる柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーを製造する方法。
A method for producing a compressed tissue paper excellent in flexibility and surface lubricity,
A softwood pulp layer on the dryer side of the Yankee dryer and a hardwood pulp layer on the hood side to form a fiber web;
The fiber web is heat calendered by an on-machine calender roll,
Layering the hood side fiber layer of the fiber web as an inner layer to form a tissue web;
Compressing the bundle of tissue webs in a multi-folder processing step;
A method for producing a compressed tissue paper having excellent flexibility and surface smoothness.
柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーを製造する方法であって、
ヤンキードライヤーのドライヤー側に針葉樹パルプ層を、フード側に広葉樹パルプ層を配して繊維ウェブを形成し、
該繊維ウェブのフード側繊維層を内層として重層し、
該重層して得られたウェブをプライマシンカレンダーロールにより熱カレンダー処理してティッシュウェブを形成し、
該ティッシュウェブの束にマルチフォルダー加工工程において圧縮処理を施す、
段階からなる柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーを製造する方法。
A method for producing a compressed tissue paper excellent in flexibility and surface lubricity,
A softwood pulp layer on the dryer side of the Yankee dryer and a hardwood pulp layer on the hood side to form a fiber web;
Layering the fiber side hood side fiber layer of the fiber web as an inner layer,
The web obtained by the layering is heat calendered by a ply machine calender roll to form a tissue web,
Compressing the bundle of tissue webs in a multi-folder processing step;
A method for producing a compressed tissue paper having excellent flexibility and surface smoothness.
柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーを製造する方法であって、
ヤンキードライヤーのドライヤー側に針葉樹パルプ層を、フード側に広葉樹パルプ層を配して繊維ウェブを形成し、
該繊維ウェブをオンマシンカレンダーロールにより熱カレンダー処理し、
該繊維ウェブのフード側繊維層を内層として重層し、
該重層して得られたウェブをプライマシンカレンダーロールにより熱カレンダー処理してティッシュウェブを形成し、
該ティッシュウェブの束にマルチフォルダー加工工程において圧縮処理を施す、
段階からなる柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーを製造する方法。
A method for producing a compressed tissue paper excellent in flexibility and surface lubricity,
A softwood pulp layer on the dryer side of the Yankee dryer and a hardwood pulp layer on the hood side to form a fiber web;
The fiber web is heat calendered by an on-machine calender roll,
Layering the fiber side hood side fiber layer of the fiber web as an inner layer,
The web obtained by the layering is heat calendered by a ply machine calender roll to form a tissue web,
Compressing the bundle of tissue webs in a multi-folder processing step;
A method for producing a compressed tissue paper having excellent flexibility and surface smoothness.
前記繊維ウェブにおける前記ヤンキードライヤーのドライヤー側に配する前記繊維層が主として針葉樹パルプからなる繊維粗度20mg/100m以下の層であり、前記フード側に配する前記繊維層が主として広葉樹パルプからなる繊維粗度12mg/100m以下の層であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法。In the fiber web, the fiber layer disposed on the dryer side of the Yankee dryer is a layer having a fiber roughness of 20 mg / 100 m or less mainly composed of softwood pulp, and the fiber layer disposed on the food side is composed mainly of hardwood pulp. The method for producing a compressed tissue paper excellent in flexibility and surface lubricity according to any one of claims 1 to 3, wherein the layer has a roughness of 12 mg / 100 m or less. 前記オンマシンカレンダーロールによる熱カレンダー処理が、温水加熱ロールによる熱カレンダー処理であることを特徴とする請求項1または3に記載の柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法。4. The method for producing a compressed tissue paper excellent in flexibility and surface lubricity according to claim 1 or 3, wherein the thermal calendering treatment with the on-machine calender roll is a thermal calendering treatment with a hot water heating roll. 前記プライマシンカレンダーロールによる熱カレンダー処理が、温水加熱ロールによる熱カレンダー処理であることを特徴とする請求項2または3に記載の柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法。The method for producing a compressed tissue paper excellent in flexibility and surface lubricity according to claim 2 or 3, wherein the thermal calendar treatment by the ply machine calender roll is a thermal calendar treatment by a hot water heating roll. 前記オンマシンカレンダーロールによる熱カレンダー処理は、ティッシュウェブ表面温度が60〜80℃の範囲内で行われることを特徴とする請求項1、3または5のいずれかに記載の柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法。6. The flexibility and surface slipperiness according to claim 1, wherein the thermal calendar treatment by the on-machine calendar roll is performed within a tissue web surface temperature range of 60 to 80 ° C. The production method of the compressed tissue paper which was excellent in. 前記プライマシンカレンダーロールによる熱カレンダー処理は、ティッシュウェブ表面温度が60〜80℃の範囲内で行われることを特徴とする請求項2、3または6のいずれかに記載の柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法。The heat calender treatment by the ply machine calender roll is performed within a tissue web surface temperature in the range of 60 to 80 ° C. The flexibility and surface slipperiness according to any one of claims 2, 3 and 6 The production method of the compressed tissue paper which was excellent in. 前記マルチフォルダー加工工程におけるティッシュウェブの束の圧縮処理が、少なくとも2回以上行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法。The compressed tissue excellent in flexibility and surface lubricity according to any one of claims 1 to 3, wherein the compressing process of the bundle of tissue webs in the multifolder processing step is performed at least twice or more. Paper manufacturing method. 前記マルチフォルダー加工工程における前記ティッシュウェブの束の圧縮処理を、前記ティッシュウェブの束の高さの50〜65%の範囲内となるように行なうことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに1つに記載の柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパーの製造方法。The compression treatment of the bundle of tissue webs in the multi-folder processing step is performed so as to be within a range of 50 to 65% of the height of the bundle of tissue webs. 2. A method for producing a compressed tissue paper excellent in flexibility and surface lubricity described in 1. ティッシュペーパーの平均摩擦係数(MIU)値及びこれの変動(MMD)値がそれぞれ0.15〜0.25及び0.010〜0.016の範囲であり、前記ティッシュペーパーの表面の感触及びこし(ハンドフィール)の値が85〜94の範囲にあることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかの製造方法により得られた柔軟性と表面滑性に優れた圧縮ティッシュペーパー。The average friction coefficient (MIU) value and variation (MMD) value of the tissue paper are in the range of 0.15-0.25 and 0.010-0.016, respectively, and the surface feel and strain (hand feel) value of the tissue paper is 85- A compressed tissue paper excellent in flexibility and surface lubricity obtained by the production method according to any one of claims 1 to 10, wherein the compressed tissue paper is in the range of 94.
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