JP4434333B2 - 電子機器およびその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
PCMCIA規格に準拠したPCカード用のスロットを備え、固体メモリ素子を有するメモリカードを記録媒体として使用して、静止画像や動画像を記録し再生する電子カメラ等の電子機器が市販されている。
【0003】
また、PCMCIA規格に準拠したPCカード用のスロットを備え、メモリカード或いはI/Oカードを装着可能なコンピュータ等の電子機器も販売されている。
【0004】
これらの電子機器によれば、PCカード用のスロットにメモリカードやI/Oカードを装着することにより、モデム、LAN、SCSI等の様々な拡張機能を付加したシステムを構築することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、このようなPCカード用のスロットを備えた電子機器においては、メモリカードやI/Oカードを使用する場合に、多数のアドレス信号線、データ信号線及び制御信号線を用いて入出力処理を行う必要があった。
【0006】
例えばPCMCIA規格の場合は、アドレス信号線が26ピン、データ信号線が16ピン、制御信号線が17ピンというように、多数の信号線が必要であり、特にアドレス信号線の数が非常に多かった。
【0007】
したがって、電子カメラや手帳サイズの携帯コンピュータに上記のようなメモリカードやI/Oカードを装着するためのPCカード用のスロットを備える場合は、比較的大きいノートサイズのコンピュータと同様な信号線数を準備する必要がある。結果として、インターフェース用LSIのピン数が増えて、LSIのパッケージやチップサイズ、消費電力が大きくなり、これが、小型、軽量、安価、省電力という特徴が必要とされる電子カメラや手帳サイズの携帯コンピュータにとって大きな問題となっている。
【0008】
一方、信号線数の少ない別の方式のカードスロットを用いれば、信号線数を減らして上記問題を回避することは可能であるが、この場合、ノートサイズのコンピュータ等と共通のメモリカードやI/Oカードを用いることができないために、同一の拡張機能を実現するためにも拘らず、異なる方式のメモリカードやI/Oカードを購入する必要があり、電子カメラや手帳サイズの携帯コンピュータの使用者にとって大変不便であった。
【0009】
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたものであり、例えば、用途に応じて電子機器を小型化或いは省電力化等し得る電子機器用カード、該電子機器用カードに好適な電子機器及びこれらを含む電子システム並びに該電子機器用カードの制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、例えば、種類の異なる電子機器間で共通に使用し得る電子機器用カード、該電子機器用カードに好適な電子機器及びこれらを含む電子システム並びに該電子機器用カードの制御方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、電子機器用カードとコネクタを介して接続し、情報を伝送する機能を有する電子機器に係り、前記電子機器は、前記電子機器用カードを、所定数のアドレス信号線を利用して動作する第1のモードで動作させるためのモード信号線と、前記モード信号線がアサートされた後、前記電子機器用カードの記憶手段にアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によるアクセスの結果に応じて、前記電子機器用カードが前記第1のモードに含まれる複数のモードのうち、どのモードであるかを判定する判定手段と、前記判定手段により判定されたモードに基づき、前記電子機器用カードにアクセスするための設定を行う設定手段とを有し、前記モード信号線がアサートされていない状態で前記電子機器が前記電子機器用カードに電源を供給した場合、前記電子機器は前記第1のモードよりも多いアドレス信号線を利用して動作する第2のモードで動作することを特徴とする。
本発明の第2の側面は、電子機器用カードとコネクタを介して接続し、情報を伝送する機能を有する電子機器の制御方法に係り、前記制御方法は、前記電子機器用カードを、所定数のアドレス信号線を利用して動作する第1のモードで動作させるためのモード信号線がアサートされた後、前記電子機器用カードの記憶手段にアクセスするアクセス工程と、前記アクセス工程におけるアクセスの結果に応じて、前記電子機器用カードが前記第1のモードに含まれる複数のモードのうち、どのモードであるかを判定する判定工程と、前記判定工程において判定されたモードに基づき、前記電子機器用カードにアクセスするための設定を行う設定工程とを含み、前記モード信号線がアサートされていない状態で前記電子機器が前記電子機器用カードに電源を供給した場合、前記電子機器は前記第1のモードよりも多いアドレス信号線を利用して動作する第2のモードで動作することを特徴とする。
本発明の好適な実施形態の第1の側面に係る電子機器用カードは、電子機器と接続して該電子機器との間で情報を伝送する機能を有する電子機器用カードであって、前記電子機器と接続するための接続手段と、前記電子機器からの指示に従って動作モードを決定するモード決定手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
上記の電子機器用カードにおいて、例えば、前記接続手段は、複数の信号線を含み、前記動作モードは、多数の前記信号線を利用して動作する第1モードと、少数の前記信号線を利用して動作する第2モードとを含むことが好ましい。
【0013】
上記の電子機器用カードにおいて、例えば、前記接続手段は、複数のアドレス信号線を含み、前記動作モードは、多数の前記アドレス信号線を利用して動作する第1モードと、少数の前記アドレス信号線を利用して動作する第2モードとを含むことが好ましい。
【0014】
上記の電子機器用カードにおいて、例えば、前記接続手段は、動作モードを指示するモード信号を取り込むためのモード信号線を含み、前記モード信号線は、他の制御に供する信号線と共用されていることが好ましい。
【0015】
上記の電子機器用カードにおいて、例えば、前記モード決定手段は、立上げの際に、前記電子機器からの指示に従って動作モードを決定することが好ましい。
【0016】
上記の電子機器用カードにおいて、例えば、前記接続手段は、前記電子機器より電源の供給を受けるための電源線を含み、前記モード決定手段は、前記電源線を介して前記電子機器から電源が供給された直後に、前記電子機器からの指示に従って動作モードを決定することが好ましい。
【0017】
上記の電子機器用カードにおいて、例えば、前記電子機器から供給される情報を保持するメモリ手段を更に備え、前記メモリ手段は、前記モード決定手段により決定された動作モードに従って、前記電子機器からアクセスされることが好ましい。
【0018】
上記の電子機器用カードにおいて、例えば、前記電子機器以外の他の電子機器と通信する通信手段を更に備え、前記通信手段は、前記モード決定手段により決定された動作モードに従って、前記電子機器からアクセスされることが好ましい。
【0019】
上記の電子機器用カードにおいて、例えば、前記接続手段は、PCカード用のインターフェースコネクタを含むことが好ましい。
【0020】
上記の電子機器用カードにおいて、例えば、前記接続手段は、コンパクトプラッシュカード用のインターフェースコネクタを含むことが好ましい。
【0021】
上記の電子機器用カードにおいて、例えば、前記電子機器は、撮像装置、プリンタ装置、画像表示装置、情報処理装置及び通信装置のいずれか又はこれらの全部又は一部の複合装置であることが好ましい。
【0022】
本発明の好適な実施形態の第2の側面に係る電子機器は、電子機器用カードと接続して該電子機器用カードとの間で情報を伝送する機能を有する電子機器であって、電子機器用カードと接続するカード接続手段と、前記電子機器用カードに対して動作モードを指示するモード指示手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
上記の電子機器において、例えば、前記電子機器用カードが有する電子機器接続手段は、複数の信号線を含み、前記電子機器用カードの動作モードは、多数の前記信号線を利用して動作する第1モードと、少数の前記信号線を利用して動作する第2モードとを含むことが好ましい。
【0024】
上記の電子機器において、例えば、前記電子機器用カードが有する電子機器接続手段は、複数のアドレス信号線を含み、前記電子機器用カードの動作モードは、多数の前記アドレス信号線を利用して動作する第1モードと、少数の前記アドレス信号線を利用して動作する第2モードとを含むことが好ましい。
【0025】
上記の電子機器において、例えば、前記カード接続手段は、前記第1及び第2モードのうち第2モードで前記電子機器用カードを動作させた場合にのみ、電子機器用カードと正常に接続することが可能であることが好ましい。
【0026】
上記の電子機器において、例えば、前記カード接続手段は、前記第1及び第2モードのうち第2モードのみに対応可能であることが好ましい。
【0027】
上記の電子機器において、例えば、前記カード接続手段は、前記第1及び第2モードの双方に対応可能な信号線を含むことが好ましい。
【0028】
上記の電子機器において、例えば、前記カード接続手段は、前記モード指示手段が前記電子機器用カードに対して動作モードを指示するためのモード信号線を含み、前記モード信号線は、他の制御に供する信号線と共用されていることが好ましい。
【0029】
上記の電子機器において、例えば、前記モード指示手段は、前記電子機器用カードの立上げの際に、前記電子機器用カードに対して動作モードを指示することが好ましい。
【0030】
上記の電子機器において、例えば、前記カード接続手段は、前記電子機器用カードに電源を供給するための電源線を含み、前記モード指示手段は、前記電源線を介して前記電子機器用カードに電源を供給する際に、前記電子機器用カードに対して動作モードを指示することが好ましい。
【0031】
上記の電子機器において、例えば、前記電子機器用カードの種類を判別する判別手段を更に備えることが好ましい。
【0032】
上記の電子機器において、例えば、前記判別手段は、前記モード指示手段により前記電子機器用カードに対して動作モードを指示した後の前記電子機器用カードの動作が指示に係る動作モードと一致しているか否かを確認することにより、前記電子機器用カードの種類を判別することが好ましい。
【0033】
上記の電子機器において、例えば、前記カード接続手段は、PCカード用のインターフェースコネクタを含むことが好ましい。
【0034】
上記の電子機器において、例えば、前記カード接続手段は、コンパクトフラッシュカード用のインターフェースコネクタを含むことが好ましい。
【0035】
上記の電子機器において、例えば、全体として、撮像装置、プリンタ装置、画像表示装置、情報処理装置及び通信装置のいずれか又はこれらの全部又は一部の複合装置として機能することが好ましい。
【0036】
本発明の好適な実施形態の第3の側面に係る電子システムは、上記の電子機器用カードと電子機器とを含むことを特徴する。
【0037】
上記の電子システムにおいて、例えば、前記電子機器用カード側の接続手段及び前記電子機器側の接続手段は、夫々PCカード用のインターフェースコネクタを含むことが好ましい。
【0038】
上記の電子システムにおいて、例えば、前記電子機器用カード側の接続手段及び前記電子機器側の接続手段は、夫々コンパクトフラッシュカード用のインターフェースコネクタを含むことが好ましい。
【0039】
上記の電子システムにおいて、前記電子機器は、撮像装置、プリンタ装置、画像表示装置、情報処理装置及び通信装置のいずれか又はこれらの全部又は一部の複合装置であることが好ましい。
【0040】
本発明の好適な実施形態の第4の側面に係る電子機器用カードの制御方法は、電子機器と接続して該電子機器との間で情報を伝送する機能を有する電子機器用カードの制御方法であって、前記電子機器から前記電子機器用カードに対して動作モードの設定を指示し、その指示に従って前記電子機器用カードを動作させることを特徴とする。
【0041】
上記の電子機器用カードの制御方法において、例えば、前記電子機器用カードに設けられた前記電子機器と接続するための接続手段は、複数の信号線を含み、前記動作モードは、多数の前記信号線を利用して動作する第1モードと、少数の前記信号線を利用して動作する第2モードとを含むことが好ましい。
上記の電子機器用カードの制御方法において、例えば、前記電子機器用カードに設けられた前記電子機器と接続するための接続手段は、複数のアドレス信号線を含み、前記動作モードは、多数の前記アドレス信号線を利用して動作する第1モードと、少数の前記アドレス信号線を利用して動作する第2モードとを含むことが好ましい。
【0042】
上記の電子機器用カードの制御方法において、例えば、動作モードの指示の他、他の制御にも供する信号線を介して、前記電子機器から前記電子機器用カードに対して動作モードの設定を指示することが好ましい。
上記の電子機器用カードの制御方法において、例えば、前記電子機器用カードの立上げの際に、前記電子機器から前記電子機器用カードに対して動作モードの設定を指示することが好ましい。
【0043】
上記の電子機器用カードの制御方法において、例えば、前記電子機器から前記電子機器用カードに対する電源の供給を開始する際に、前記電子機器から前記電子機器用カードに対して動作モードの設定を指示することが好ましい。
【0044】
上記の電子機器用カードの制御方法において、例えば、前記電子機器用カードは、前記電子機器から供給される情報を保持するメモリ手段を備え、前記電子機器が前記電子機器用カードに対して設定を指示する動作モードは、前記電子機器が前記メモリ手段をアクセスする際の動作モードであることが好ましい。
【0045】
上記の電子機器用カードの制御方法において、例えば、前記電子機器用カードは、前記電子機器以外の他の電子機器と通信する通信手段を備え、前記電子機器が前記電子機器用カードに対して設定を指示する動作モードは、前記電子機器が前記通信手段をアクセスする際の動作モードであることが好ましい。
【0046】
上記の電子機器用カードの制御方法において、例えば、前記電子機器用カードに設けられた前記電子機器と接続するための接続手段は、PCカード用のインターフェースコネクタを含むことが好ましい。
【0047】
上記の電子機器用カードの制御方法において、例えば、前記電子機器用カードに設けられた前記電子機器と接続するための接続手段は、コンパクトプラッシュカード用のインターフェースコネクタを含むことが好ましい。
【0048】
上記の電子機器用カードの制御方法において、例えば、前記電子機器は、撮像装置、プリンタ装置、画像表示装置、情報処理装置及び通信装置のいずれか又はこれらの全部又は一部の複合装置であることが好ましい。
【0049】
本発明の好適な実施形態の第5の側面に係るメモリ媒体は、電子機器と接続して該電子機器との間で情報を伝送する機能を有する電子機器用カードを制御するための制御プログラムを格納したメモリ媒体であって、該制御プログラムに基づいて、前記電子機器は、前記電子機器用カードに対して動作モードの設定を指示することを特徴とする。
【0050】
上記のメモリ媒体において、例えば、前記電子機器用カードに設けられた前記電子機器と接続するための接続手段は、複数の信号線を含み、前記動作モードは、多数の前記信号線を利用して動作する第1モードと、少数の前記信号線を利用して動作する第2モードとを含むことが好ましい。
【0051】
上記のメモリ媒体において、例えば、前記電子機器用カードに設けられた前記電子機器と接続するための接続手段は、複数のアドレス信号線を含み、前記動作モードは、多数の前記アドレス信号線を利用して動作する第1モードと、少数の前記アドレス信号線を利用して動作する第2モードとを含むことが好ましい。
【0052】
上記のメモリ媒体において、前記制御プログラムに基づいて、前記電子機器は、例えば、動作モードの指示の他、他の制御にも供する信号線を介して、前記電子機器用カードに対して動作モードの設定を指示することが好ましい。
【0053】
上記のメモリ媒体において、前記制御プログラムに基づいて、前記電子機器は、例えば、前記電子機器用カードの立上げの際に、前記電子機器用カードに対して動作モードの設定を指示することが好ましい。
【0054】
上記のメモリ媒体において、前記制御プログラムに基づいて、前記電子機器は、例えば、前記電子機器用カードに対する電源の供給を開始する際に、前記電子機器用カードに対して動作モードの設定を指示することが好ましい。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0056】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の好適な実施の形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。図2は、図1の一部を詳細に示す図である。以下、図1及び図2に示すシステムの各部に関して説明する。
【0057】
先ず、電子機器100に関して説明する。電子機器100としては、例えば電子カメラやコンピュータ等が好適であるが、以下では、一例として電子カメラとしての電子機器に関して説明する。14は光学像を電気信号に変換する撮像素子、16は撮像素子14から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器である。18は撮像素子14、A/D変換器16及びD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。
【0058】
20は画像処理回路であり、A/D変換器16から供給されるデータ或いはメモリ制御回路22から供給されるデータに対して、例えば画素補間処理や色変換処理等の画像処理を施す。
【0059】
また、画像処理回路20では、撮像に係る画像データを用いて、システム制御回路50が露光制御部340及び焦点制御部342を制御してTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理及びEF(フラッシュプリ発光)処理を実現するための演算処理を行う。さらに、画像処理回路20では、撮像した画像データを用いて、TTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
【0060】
22はメモリ制御回路であり、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30及び圧縮・伸長回路32を制御する。
【0061】
A/D変換器16から出力されるデータは、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介して、或いはメモリ制御回路22のみを介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
【0062】
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28は例えばTFT-LCD等で構成される画像表示部であり、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26を介して画像表示部28に供給され画像の表示に供される。撮像した画像を逐次画像表示部28に表示することにより、電子ファインダー機能を実現することが可能である。
【0063】
また、画像表示部28は、システム制御回路50からの指示に従って表示をON/OFFする機能を有し、表示をOFFにした場合は電子機器100の電力消費を大幅に低減することができる。
【0064】
30は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するために十分な記憶容量を備え、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影にも対応することができる。また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域としても使用され得る。
【0065】
32は例えば適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮・伸長する圧縮・伸長回路であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理後のデータを再びメモリ30に書き込む。
【0066】
48はフラッシュであり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
【0067】
50は電子機器100の全体を制御するシステム制御回路、52はシステム制御回路50を動作させるための定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。
【0068】
54はシステム制御回路50によるプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を操作者に知らせる情報出力部であり、例えば操作部70近辺の視認し易い位置に、その1又は複数個の構成要素が配置されると共に、光学ファインダ104内にも、その1又は複数の構成要素が配置されている。情報出力部54の各構成要素は、例えば、LCDやLEDの表示素子若しくは発音素子等又はこれらの組み合わせにより構成される。
【0069】
情報出力部54による表示内容のうち、例えば、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、メモリカード200及び210の着脱状態表示、レンズユニット300の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付け・時刻表示、外部コンピュータとの接続状態を示す表示等は、例えばLCD等の表示素子により表示される。
【0070】
また、情報出力部54による表示内容のうち、例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、記録媒体書き込み動作表示等は、光学ファインダ104内に表示される。
【0071】
また、情報出力部54の表示内容のうち、例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、記録媒体書き込み動作表示、マクロ撮影設定通知表示、二次電池充電状態表示等は、例えば、LED等の表示素子により表示される。
【0072】
また、情報出力部54による表示内容のうち、例えば、セルフタイマの動作表示等は、例えばランプ等の表示素子により表示される。このセルフタイマの動作表示のためのランプは、例えばAF補助光を発生するランプと兼用されてもよい。
【0073】
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。
【0074】
60、62、64、70及び78は、システム制御回路50に対して各種の動作指示を入力するためのユーザインターフェースであり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。ユーザインターフェースの各部の詳細は、以下の通りである。
【0075】
60はモードダイアルスイッチであり、これにより操作者は、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを選択することができる。
【0076】
62はシャッタースイッチであり、不図示のシャッターボタンの操作途中(半押し)でスイッチ信号SW1をONとし、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。また、シャッタースイッチ62は、シャッターボタンの操作完了(撮影指示)でスイッチ信号SW2をONとし、撮像素子12から出力される信号をA/D変換器16によりデジタル信号に変換し、これをメモリ制御回路22を介してメモリ30に格納する露光処理、画像処理回路20やメモリ制御回路22における演算処理による現像処理、メモリ30から画像データを読み出して、これを圧縮・伸長回路32で圧縮してメモリカード200或いは210に画像データを書き込む記録処理という一連の処理の開始を指示する。
【0077】
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部であり、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン、パノラマモード等の撮影及び再生を実行する際に各種機能の選択及び切り替えを設定する選択/切り替えボタン、パノラマモード等の撮影及び再生を実行する際に各種機能の決定及び実行を設定する決定/実行ボタン等がある。
【0078】
また、操作部70には、画像表示部28のON/OFFを設定する画像表示ON/OFFスイッチ、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定するクイックレビューON/OFFスイッチ、JPEG圧縮の圧縮率を選択するため、或いは撮像素子の信号をそのままディジタル化して記録媒体に記録するCCDRAWモードを選択するためのスイッチである圧縮モードスイッチ等がある。
【0079】
圧縮モードスイッチにより、JPEG圧縮のモードとして、例えばノーマルモード又はファインモードを選択することができる。
【0080】
JPEG圧縮のモードにおいては、撮像素子14から読み出されてA/D変換器16、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介してメモリ30に書き込まれた画像データを該メモリ30から読み出して、圧縮・伸長回路32により、設定された圧縮率で圧縮を行った後に、メモリカード20或いは210に記録する。
【0081】
CCDRAWモードでは、撮像素子14の色フィルタの画素配列に応じてライン毎に読み出されてA/D変換器16及びメモリ制御回路22を介してメモリ30に書き込まれた画像データを該メモリ30から読み出して、メモリカード200或いは210に記録する。
【0082】
78はメインスイッチであり、電源をオン・オフすることができる。
【0083】
80は電源制御部であり、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、その検出結果及びシステム制御回路50からの指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
【0084】
82及び84はコネクタ、86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池又はNiCd電池、NiMH電池、Li電池等の二次電池及びACアダプタ等からなる電源である。
【0085】
90及び94はメモリやハードディスク等の記録媒体を含むメモリカード、或いはモデム、LAN、高速バス等の機能を備えるI/Oカードと接続するためのカードインターフェース、92及び96はメモリカード或いはI/Oカードと接続するためのカードコネクタ、98はカードコネクタ92及び96の夫々にメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が装着されているか否かを検知するカード着脱検知部である。
【0086】
カードコネクタ92及び96は、個別の或いは共通のカードスロット(不図示)の内部に取り付けられており、メモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード200の全体或いは一部がカードスロットに挿入された状態で、カードコネクタ206(若しくは216)或いは226と嵌合して一体となって動作する構造を有する。
【0087】
なお、この実施の形態に係る電子機器は、メモリカード或いはI/Oカードと接続するためのカードインターフェース及びカードコネクタを2系統備えているが、メモリカード或いはI/Oカードと接続するためのカードインターフェース及びカードコネクタは、1系統であってもよいし、複数系統であってもよい。また、異なる規格の複数系統のカードインターフェース及びカードコネクタを備えてもよい。
【0088】
カードインターフェース及びカードコネクタとしては、例えばPCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ)カード等の規格に準拠したものを採用することができる。
【0089】
104は光学ファインダである。この光学ファインだ104を利用することにより、画像表示部28による電子ファインダの機能を使用せずに撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダ104内には、前述のように、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示等のための表示素子が設置されている。
【0090】
110は通信部であり、例えば、RS232C、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信等に対応する各種の通信機能を有する。
【0091】
112は通信部110により電子機器100を他の機器と接続するコネクタ或いは無線通信用のアンテナである。
【0092】
120はレンズマウント106内において、電子機器100をレンズユニット300と接続するためのインターフェース、122は電子機器100をレンズユニット300と電気的に接続するためのコネクタ、124はレンズマウント106及びコネクタ122にレンズユニット300が装着されているか否かを検知するレンズ着脱検知部である。
【0093】
コネクタ122は、電子機器100とレンズユニット300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を相互に伝達すると共に、各種電圧の電流を供給する機能も備えている。また、コネクタ122は電気信号のみならず、光信号、音声信号等を伝達する構成としても良い。
【0094】
200はメモリやハードディスク等の記録媒体を含むメモリカードである。メモリカード200は、例えば半導体メモリや磁気ディスク等で構成される記録部202、電子機器100と接続するためのカードインターフェース204及びカードコネクタ206を備えている。
【0095】
210はメモリやハードディスク等の記録媒体を含むメモリカードである。メモリカード210は、例えば半導体メモリや磁気ディスク等で構成される記録部212、電子機器100と接続するためのカードインターフェース214及びカードコネクタ216を備えている。
【0096】
カードコネクタ206、216とカードインターフェース204、214とは、単数或いは複数の電源供給線及び接地線、複数のデータ信号線、複数のアドレス信号線、複数の制御信号線並びに立上げ信号線で接続されている。
【0097】
カードインターフェース204、214は、内部にメモリカード制御部、プログラム格納部、カード識別情報格納部等を必要に応じて備え、メモリカード制御部がプログラム格納部に格納された動作プログラムに応じて、カードインターフェースとして必要な処理を実行する。
【0098】
220は、例えば、LANカード、モデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード等の通信カードとしてのI/Oカードである。
【0099】
I/Oカード220を用いることにより、他のコンピュータや周辺機器(例えば、プリンタ)との間で、画像等のデータや該データに付属した管理情報等を相互に転送することができる。
【0100】
I/Oカード220は、例えば、モデム、LAN、USB、IEEE1394、P1284或いはSCSI等を構成する通信部222、電子機器100と接続するためのカードインターフェース224及びカードコネクタ226、通信コネクタ228、通信ケーブル230を備えている。
【0101】
カードコネクタ226とカードインターフェース224とは、単数或いは複数の電源供給線及び接地線、複数のデータ信号線、複数のアドレス信号線、複数の制御信号線並びに立上げ信号線で接続されている。
【0102】
カードインターフェース224は、内部にI/Oカード制御部、プログラム格納部、カード識別情報格納部を必要に応じて備え、I/Oカード制御部がプログラム格納部に格納された動作プログラムに応じて、カードインターフェースとして必要な処理を実行する。
【0103】
300は交換レンズタイプのレンズユニットである。306はレンズユニット300を電子機器100に機械的に結合するためのレンズマウントである。レンマウント306には、レンズユニット300を電子機器100に電気的に接続する各種機能が含まれている。
【0104】
310は撮影レンズ、312は絞り機能を備えるシャッターである。320はレンズマウント306内において、レンズユニット300を電子機器100と接続するためのインターフェース、322はレンズユニット300を電子機器100と電気的に接続するためのコネクタである。
【0105】
コネクタ322は、電子機器100とレンズユニット300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を相互に伝達すると共に、各種電圧の電流を供給し供給される機能を有する。また、コネクタ322は電気信号のみならず、光信号や音声信号等を伝達する構成としてもよい。
【0106】
340は絞り機能を備えるシャッター312を制御する露光制御部であり、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有する。
【0107】
342は撮影レンズ310のフォーカシングを制御するための焦点制御部、344は撮影レンズ310のズーミングを制御するためのズーム制御部である。
【0108】
350はレンズユニット300の全体を制御するレンズシステム制御回路である。レンズシステム制御回路350は、動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリやレンズユニット300の固有の番号等の識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在や過去の各設定値等を保持する不揮発性メモリの機能も備えている。
【0109】
図3乃至図11を参照しながら、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器100の動作を説明する。
【0110】
図3及び図4は、電子機器100の動作を規定する主ルーチンのフローチャートである。電池交換等がなされて電源が投入されると、まず、ステップS101において、システム制御回路50は、フラグや制御変数等を初期化すると共に電子機器100の各部に対して所定の初期設定を行う。
【0111】
次いで、ステップS102では、システム制御回路50は、メインスイッチ78が電源がON又はOFFのいずれに設定されているかを確認する。そして、電源がOFFに設定されている場合には、ステップS103において、各表示部の表示を「終了状態」の表示に変更し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値並びに設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電源制御部80に命令を発して、画像表示部28を含む電子機器100の各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理を行い、その後、ステップS102に戻る。
【0112】
一方、ステップS102において、メインスイッチ78が電源ONに設定されていると判断した場合には、ステップS104において、システム制御回路50は、電源制御部80に命令を発して、電子機器100の各部に必要な所定の電圧・電流を供給するために電源を起動し、不揮発性メモリ56に記録されたフラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値並びに設定モードを読み出してシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に書き込み、各表示部の表示を「開始状態」の表示に変更する等の所定の開始処理を行う。
【0113】
次いで、ステップS105では、システム制御回路50は、電源制御部80に命令を発して、電池等により構成される電源86の残容量や動作状況が電子機器100の動作に問題があるか否かを確認する。そして、動作に問題があると判断される場合には、ステップS106において、情報出力部54を用いて表示や音声により操作者に対して所定の警告を行った後にステップS102に戻る。なお、画像表示部28の画像表示がONに設定されている場合には、画像表示部28にも警告表示を行う。
【0114】
一方、ステップS105において、電源86の残容量が電子機器100の動作に問題のない状態であると判断される場合には、電源86の残容量に関する残容量フラグを「電池残容量有り」に設定して、ステップS111に進む。なお、この残容量フラグの状態は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される。また、残容量フラグの状態に応じて、システム制御回路50は、情報出力部54及び/又は画像表示部28を用いて表示や音声により、電源86の残容量を操作者に知らせる。
【0115】
ステップS111では、システム制御回路50は、カードコネクタ92、96に夫々対応するカードスロットの番号を示す変数nの値を1に初期化する。
【0116】
ステップS112では、第nカードスロットに装着されていたメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が取り外されたか否かをカード着脱検知部98及び第nカードスロットフラグを利用して確認する。そして、第nカードスロットからメモリカード又はI/Oカードが取り外されている場合には、ステップS113において、システム制御回路50は、第nカードスロットに対応する第nカードスロットフラグを解除(リセット)し、ステップS114において、第nカードスロットに対する電源供給を遮断し、その後、ステップS123に進む。これにより、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタに対する電源供給が遮断される。
【0117】
一方、ステップS112において、第nカードスロットからメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が取り外されていないと判断される場合、即ち、メモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が装着されているか、或いは、以前から装着されていない場合(第nスロットフラグを参照して判断される)には、ステップS115に進む。
【0118】
ステップS115では、第nカードスロットにメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が新たに装着されたか否かをカード着脱検知部98及び第nカードスロットフラグを利用して確認する。そして、メモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が以前から装着されているか(第nスロットフラグを参照して判断される)、或いは、装着されていない場合には、ステップS123に進む。
【0119】
なお、メインスイッチ78がOFF状態の間に、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタにメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が装着されていた場合も、当該メモリカード或いはI/Oカードは新たに装着されたとして扱う。
【0120】
また、電池交換等がなされて電源が投入され、電子機器100が初期化された直後に、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタにメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が装着されていることが検知された場合にも、当該メモリカード或いはI/Oカードは新たに装着されたとして扱う。
【0121】
第nカードスロットにメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が新たに装着されたと判断される場合には、ステップS116において、システム制御回路50は、第nカードスロットに対応する第nカードスロットフラグを設定(セット)する。次いで、ステップS117において、システム制御回路50は、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードコネクタに対応するカードコネクタの立上げ信号線を設定(アサート)し、ステップS118において、当該カードコネクタに対する電源供給をONにして電源供給を開始する。
【0122】
なお、立上げ信号線は、専用の信号線として構成しても、他の信号線と共用として構成しても、どちらでも構わない。立上げ信号線を他の信号線との共用とする場合、他の信号線としては、例えばアウトプットイネーブル信号線が好適である。
【0123】
また、例えば、5V、3.3V、2V等の複数の電圧をカードスロットに供給する構成の場合は、カードスロットに装着されたメモリカード或いはI/Oカードに対して、立上げ信号線をアサートした状態で電源供給を開始する際に、1)5Vのみ、2)3.3Vのみ、3)2Vのみ、4)5Vと3.3Vの両方、5)5Vと2Vの両方、6)3.3Vと2Vの両方、7)5Vと3.3Vと2Vの3電源等のように、単数或いは複数の任意の電源供給を開始するように構成しても良い。
【0124】
このように、第nカードスロットに対して、立上げ信号線をアサートした状態で電源供給を開始することにより、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードが、少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモード或いはTrue−I/Oモードに対応している場合には、メモリカード或いはI/Oカードは、夫々True−IDEモード或いはTrue−I/Oモードで立上がる。その結果、電子機器100は、少数のアドレス信号線でメモリカード或いはI/Oカードを動作させることが可能となる。
【0125】
なお、メモリカード或いはI/Oカードを少数のアドレス信号線で動作するモードで立上げる必要のない電子機器、即ち、メモリカード或いはI/Oカードを多数のアドレス信号線で動作させることが可能な電子機器においては、立上げ信号線をアサートすることなく電源の供給を開始すればよい。この場合、メモリカード或いはI/Oカードは、多数のアドレス信号線で動作する通常のモードで動作することになる。
【0126】
ステップS119では、システム制御回路50は、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードが、少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモード或いはTrue−I/Oモードに対応しているメモリカード或いはI/Oカードであるか否か、即ち、スロットモードを判定する。このスロットモードの判定処理の詳細は図9を参照して後述する。
【0127】
スロットモードの判定処理(ステップS119、図9)の結果に基づいて、ステップS120では処理を分岐する。即ち、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードが、True−IDEモード或いはTrue−I/Oモードの何れにも対応していないと判定された場合には、ステップS121において、システム制御回路50は情報表示部54を用いて表示や音声により所定の警告を操作者に発する。その後、処理はステップS113に進む。
【0128】
一方、スロットモードの判定処理(ステップS119、図9)により、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードが、True−IDEモード或いはTrue−I/Oモードの何れかに対応していると判定されたた場合は、システム制御回路50は、ステップS122において、対応するスロットモードに関するパラメータ等を設定し、設定したパラメータをカードスロット番号nに対応させてシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に保存する。
【0129】
ここで、システム制御回路50は、スロットモードがTrue−IDEモードの場合及びTrue−IDEエミュレーションモードの場合は、IDEドライブのプライマリ及びセカンダリの割り付け設定等を必要に応じて行い、スロットモードがTrue−I/Oモードの場合は、上位アドレス参照レジスタに応じたI/Oアドレスの割り付け設定等を必要に応じて行う。
【0130】
なお、上位アドレス参照レジスタに関しては第2の実施の形態において、True−IDEエミュレーションモードに関しては第3の実施の形態において詳述する。
【0131】
ステップS123では、全てのカードスロットについてステップS112〜S122の処理が完了したか否かを判断し、未完了の場合にはステップS124において変数nに1を加算した後にステップS112に戻り、完了している場合にはステップS151に進む。
【0132】
ステップS151では、システム制御回路50は、モードダイアル60により指定されている動作モードが何であるかを判断し、通信モードであればステップS165に進み、撮影モードであればステップS153に進み、その他のモードであればステップS152に進んでそのモードに応じた処理を実行した後にステップS102に戻る。
【0133】
ステップS165では、システム制御回路50は、カードコネクタ92或いは96に対応するカードスロットに装着されたI/Oカードに関するI/O識別情報や各種パラメータ等のスロットモード設定をシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52から読み出す。
【0134】
ステップS166では、システム制御回路50は、読み出したスロットモード設定に基づいて、カードコネクタ92或いは96に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき通信手段を備えたI/Oカードであるか否かを判断する。そして、カードコネクタ92或いは96に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき通信手段を備えたI/Oカードでない場合には、ステップS155において、システム制御回路50は、情報出力部54を用いて表示や音声により操作者に対して警告を発した後にステップS102に戻る。
【0135】
一方、カードコネクタ92或いは96に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき通信手段を備えたI/Oカードである場合には、システム制御回路50は、ステップS167において、カードインターフェース94(或いは90)、カードコネクタ96(或いは92)、カードコネクタ226、カードインターフェース224を介して、I/Oカード220内の通信部222を初期化する。
【0136】
ステップS168及び169では、システム制御回路50は、例えば、メモリ30に格納された画像データやシステム制御回路50の内部の各種信号をカードインターフェース94(或いは90)、カードコネクタ96(或いは92)、カードコネクタ226、カードインターフェース224、通信部222、通信コネクタ228及び通信ケーブル230を介して、不図示の外部機器に転送する(通信処理)。
【0137】
ステップS170では、システム制御回路50は、カードインターフェース94(或いは90)、カードコネクタ96(或いは92)、カードコネクタ226、カードインターフェース224を介して、I/Oカード220内の通信部222に対して終了処理を実行し、その後、ステップS102に戻る。
【0138】
ステップS153では、システム制御回路50は、カードコネクタ96(或いは92)に対応するカードスロットに装着されたカードに関するドライブ情報や各種パラメータ等のスロットモード設定をシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52から読み出す。
【0139】
ステップS154では、システム制御回路50は、読み出したスロットモード設定に基づいて、カードコネクタ96(或いは92)に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき記録媒体のカードであるか否かを判断する。
【0140】
そして、カードコネクタ96(或いは92)に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき記録媒体を備えたカードではないと判断された場合には、ステップS155において、システム制御部50は、情報出力部54を用いて表示や音声により操作者に所定の警告を発し、その後、ステップS102に戻る。
【0141】
一方、カードコネクタ96(或いは92)に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき記録媒体を備えたカードであると判断された場合は、システム制御回路50は、ステップS156において、該記録媒体を備えたカードを使用するために必要な各種ドライブパラメータの設定を行う。
【0142】
このドライブパラメータの設定には、例えば、IDEコントローラのプライマリ及びセカンダリの割り当て、シリンダ、ヘッド、セクタの最大数の設定、或いはLBAの設定等が含まれる。
【0143】
ステップS157では、システム制御回路50は、シャッタースイッチ62から出力されるスイッチ信号SW1がON状態(シャッターボタンが半押しの状態)であるか否かを確認し、OFF状態であればステップS102に戻る。一方、スイッチ信号SW1がON状態であれば、ステップS158において、システム制御回路50は、測距処理(AF制御)により被写体の像の焦点を撮像素子の撮像面に合わせると共に測光処理を行って絞り値及びシャッター時間を決定する(測距・測光処理)。なお、測光処理において、必要に応じてフラッシュの設定も行う。この測距・測光処理の詳細に関しては図5を参照して後述する。
【0144】
次いで、ステップS159では、システム制御回路50は、シャッタースイッチ62から出力されるスイッチ信号SW2がON状態(撮影が指示された状態)であるか否かを確認し、ON状態であればステップS160に進み、OFF状態であればステップS157に戻る。
【0145】
スイッチ信号SW2がON状態であれば、ステップS160において、システム制御回路50は、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介して、或いは、画像処理回路20を介することなくA/D変換器16及びメモり制御回路22を介して、撮影に係る画像データをメモリ30に書き込む露光処理と、メモリ制御回路22の他必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して処理する現像処理とからなる撮影処理を実行する。この撮影処理の詳細に関しては図6を参照して後述する。
【0146】
次いで、ステップS161において、システム制御回路50は、撮影処理(S160、図6)によってメモリ30に書き込まれた画像データを読み出して、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に転送する表示画像処理を実行する。この表示画像処理に関しては図7を参照して後述する。
【0147】
次いで、ステップS162において、システム制御回路50は、表示画像処理(ステップS161、図7)によって画像表示メモリ24に書き込まれた表示画像データに基づいて画像表示部28に画像を表示する。
【0148】
次いで、ステップS163では、システム制御回路50は、メモリ30に書き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回路22の他必要に応じて画像処理回路20を用いて各種画像処理を施すと共に、圧縮・伸長回路32を用いて設定されたモードに応じた画像圧縮処理を施す。この圧縮処理の詳細に関しては図8を参照して後述する。
【0149】
次いで、ステップS164では、圧縮された画像データをカードインターフェース90及びカードコネクタ92或いはカードインターフェース94及びカードコネクタ96を介して、コンパクトフラッシュカード等のメモリカード200或いは210に記録する記録処理を実行し、その後、ステップS159に戻る。
【0150】
なお、メモリカード200或いは210に画像データを書き込んでいる期間は、書き込み動作中であることを示すメッセージ、例えば「BUSY」のようなメッセージを画像表示部28に表示する。また、これと併せて、例えばLEDを点滅させる等、情報出力部54によっても書き込み動作中であることを示してもよい。
【0151】
図5は、測距・測光処理(図4のステップS158)の詳細を示すフローチャートである。ステップS201において、システム制御回路50は、撮像素子14から電荷信号を出力させて、これをA/D変換器16によりデジタルデータに変換して得られる画像データを画像処理回路20に順次読み込ませる。この際、画像処理回路20は、読み込んだ画像データを用いて、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定の演算を行う。
【0152】
ここで、画像処理装置20は、撮影した画像の全体のうち必要な部分の画像を切り出して演算処理に供する。これにより、画像処理装置20では、TTL方式のAE、EF、AWB及びAFの各処理において、中央重点モード、平均モード、評価モード等の各モードに応じて最適な演算を行う。
【0153】
ステップS202では、システム制御回路50は、画像処理回路20による演算結果に基づいて露出(AE)が適正であるか否かを判断し、露出(AE)が適正でないと判断した場合にはステップS203に進み、露光制御部340を用いてAE制御を行う。
【0154】
ステップS204では、AE制御で得られた測定データを用いて、システム制御回路50は、フラッシュが必要か否かを判断し、フラッシュが必要であれば、ステップS205においてフラッシュフラグをセットし、フラッシュ48を充電する。
【0155】
AE制御を繰り返した後、ステップS202において、露出(AE)が適正であると判断した場合は、システム制御回路50は、測定データ及び/又は設定パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。
【0156】
ステップS206では、画像処理回路20による演算結果及びAE制御で得られた測定データを用いて、システム制御回路50は、ホワイトバランス(AWB)が適正であるか否かを判断し、適正でなければステップS207において、画像処理回路20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御を行う。
【0157】
AWB制御を繰り返した後、ステップS206において、ホワイトバランス(AWB)が適正であると判断した場合は、システム制御回路50は、測定データ及び/又は設定パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。
【0158】
ステップS208では、AE制御及びAWB制御で得られた測定データを用いて、システム制御回路50は、焦点が撮像面に合っているか否かを判断し、焦点があっていなければステップS209において、焦点制御部342を用いてAF制御を行う。
【0159】
AF制御を繰り返した後、ステップS208において、焦点が撮像面にあっていると判断した場合(合焦)は、システム制御回路50は、測定データ及び/又は設定パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し、測距・測光処理ルーチン(ステップS158)を終了する。
【0160】
図6は、撮影処理(図4のステップS160)の詳細を示すフローチャートである。ステップS301において、システム制御回路50は、その内部メモリ或いはメモリ52に記憶される測光データに従って、露光制御部350に命じて、絞り機能を有するシャッター12を設定された絞り値に応じて開放し、ステップS302において撮像素子10の露光を開始する。
【0161】
ステップS303では、システム制御回路50は、フラッシュフラグの状態を参照してフラッシュ48の発光が必要であるか否かを判断し、必要な場合には、ステップS304においてフラッシュを発光させる。
【0162】
ステップS305では、システム制御回路50は、測光データに従って撮像素子12の露光終了を待ち、その後、ステップS306ではシャッター12を閉じさせる。
【0163】
ステップS307では、撮像素子14から電荷信号を読み出して、これをA/D変換器16、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介して、或いは、画像処理回路22を介さずにA/D変換器16及びメモリ制御回路22を介して、撮影に係る画像のデータをメモリ30に書き込み、撮影処理ルーチン(ステップS160)を終了する。
【0164】
図7は、表示画像処理(図4のステップS161)の詳細を示すフローチャートである。ステップS401では、システム制御回路50は、設定された撮影モードに応じて、フレーム処理を行う必要があるか否かを判断し、その必要があればステップS402に進み、必要がなければステップS404に進む。
【0165】
ステップS403では、システム制御回路50は、メモリ制御回路22の他必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して垂直加算処理を実行し、ステップS503では色処理を実行し、処理後の画像データをメモリ30に書き込む。
【0166】
ステップS404では、システム制御回路50は、メモリ30から画像データを読み出し、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に表示画像データを転送し、表示画像処理ルーチン(ステップS161)を終了する。
【0167】
図8は、圧縮処理(図4のステップS163)の詳細を示すフローチャートである。ステップS501では、システム制御回路50は、メモリ制御回路22の他必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して、各画素の縦横の比率(縦横画素比率)が1:1になるように画素を補間する画素正方化処理を行った後(S501)、メモリ30に処理後の画像データを書き込む。
【0168】
ステップS502では、メモリ30から画像データを読み出して、圧縮・伸長回路32を用いて、設定されたモードに応じて画像を圧縮し、圧縮処理ルーチンを終了する。
【0169】
図9は、スロットモード判定処理(図3のステップS119)の詳細を示すフローチャートである。ステップS601では、システム制御回路50は、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタの立上げ信号線をディアサートして解除し、ステップS602において、第nカードスロットの各信号を初期化する。
【0170】
ステップS603では、システム制御回路50は、IDEアクセス処理を実行し、ステップS604において、そのIDEアクセス処理の結果に基づいて、第nカードスロットに装着されたカードが、少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモードに対応したメモリカードであるか否かを判断する。そして、該カードがTrue−IDEモードに対応したメモリカードであると判断した場合は、ステップS605において、True−IDEフラグを設定し、スロットモード判定処理ルーチン(ステップS119)を終了する。なお、IDEアクセス処理(ステップS603)の詳細に関しては図10を参照して後述する。
【0171】
一方、IDEアクセス処理の結果、第nカードスロットに装着されたカードが、True−IDEモードに対応したメモリカードではないと判断した場合は、ステップS606において、システム制御回路50は、I/Oアクセス処理を実行する。
【0172】
ステップS607では、そのI/Oアクセス処理の結果に基づいて、第nカードスロットに装着されたカードが、少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードに対応したI/Oカードであるか否かを判断する。そして、該カードがTrue−I/Oモードに対応したI/Oカードであると判断した場合は、ステップS608において、True−I/Oフラグを設定し、スロットモード判定処理ルーチン(ステップS119)を終了する。なお、I/Oアクセス処理(ステップS606)の詳細に関しては図11を参照して後述する。
【0173】
一方、I/Oアクセス処理の結果、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−I/Oモードに対応したI/Oカードではないと判断した場合は、ステップS609において、システム制御回路50は、エラーフラグを設定し、スロットモード判定処理ルーチン(ステップS119)を終了する。
【0174】
図10は、IDEアクセス処理(図9のステップS603)の詳細を示すフローチャートである。ステップS701では、システム制御回路50は、所定のIDEアクセス用レジスタ、例えばステイタスレジスタの内容を読み込む。ステップS702では、IDEアクセス用レジスタの内容が、予め設定された複数のデータのいずれかと一致するか否かを確認することにより、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−IDEモードに対応したメモリカードである可能性があるか否かを判断する。
【0175】
そして、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−IDEモードに対応したメモリカードではないと判断した場合には、ステップS706において、IDEアクセスエラーフラグを設定し、IDEアクセス処理ルーチン(ステップS603)を終了する。
【0176】
一方、IDEアクセス用レジスタの内容が、予め設定された複数のデータのいずれかと一致し、これにより、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−IDEモードに対応したメモリカードである可能性があると判断される場合は、ステップS703に進む。ステップS703では、システム制御回路50は、ドライブ情報識別コマンドをコマンドレジスタに書き込むことにより発行し、ステップS704では、返答されてくるドライブ情報をデータレジスタより読み込む。
【0177】
ステップS705では、データレジスタから読み込んだドライブ情報が、予め設定された複数のデータのいずれと一致するか否かを確認することにより、第nカードスロットに装着されたカードが、True−IDEモードに対応したメモリカードであるか否かを判断する。
【0178】
そして、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−IDEモードに対応したメモリカードではないと判断した場合には、ステップS706において、IDEアクセスエラーフラグを設定し、IDEアクセス処理ルーチン(ステップS603)を終了する。
【0179】
一方、データレジスタから読み出したドライブ情報が、予め設定された複数のデータのいずれかと一致し、これにより、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−IDEモードに対応したメモリカードであると判断される場合には、ステップS707において、IDEアクセスエラーフラグを解除し、ステップS708において、該ドライブ情報から得られるIDEアクセス用パラメータを設定し、IDEアクセス処理ルーチン(ステップS603)を終了する。
【0180】
図11は、I/Oアクセス処理(図9のステップS606)の詳細を示すフローチャートである。ステップS801では、システム制御回路50は、所定のI/Oアクセス用レジスタの内容を読み込む。ステップS802では、I/Oアクセス用レジスタの内容が、予め設定された複数のデータのいずれかと一致するか否かを確認することにより、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−I/Oモードに対応するI/Oカードである可能性があるか否かを判断する。
【0181】
そして、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−I/Oモードに対応したI/Oカードではないと判断した場合には、ステップS806において、I/Oアクセスエラーフラグを設定し、I/Oアクセス処理ルーチン(ステップS606)を終了する。
【0182】
一方、I/Oアクセス用レジスタの内容が、予め設定された複数のデータのいずれかに一致し、これにより、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−I/Oモードに対応したI/Oカードである可能性があると判断される場合は、ステップS803に進む。ステップS803では、システム制御回路50は、I/O識別コマンドを発行し、ステップS804では、返答されてくるI/O識別情報を読み込む。
【0183】
ステップS805では、読込んだI/O識別情報が、予め設定された複数のデータのいずれかと一致するか否かを確認することにより、第nカードスロットに装着されたカードが、True−I/Oモードに対応したI/Oカードであるか否かを判断する。
【0184】
そして、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−I/Oモードに対応したカードではないと判断した場合には、ステップS806において、I/Oアクセスエラーフラグを設定し、I/Oアクセス処理ルーチン(ステップS606)を終了する。
【0185】
一方、読込んだI/O識別情報が、予め設定された複数のデータのいずれかと一致し、これにより、第nカードスロットに装着されたカードがTrue−I/Oモードに対応したカードであると判断される場合には、ステップS807において、I/Oアクセスエラーフラグを解除する。
【0186】
次いで、ステップS808では、読込んだI/O識別情報から得られるパラメータに基づいて、第nカードスロットに装着されたI/Oカードの種別を判断する。そして、当該I/Oカードがモデムカードであると判断した場合は、ステップS809において、システム制御回路50は、モデムカードのアクセス用パラメータを設定する。また、当該I/OカードがLANカードであると判断した場合は、ステップS810において、システム制御回路50は、LANカードのアクセス用パラメータを設定する。また、当該I/Oカードが高速バスカードであると判断した場合は、ステップS811において、システム制御回路50は、高速バスカードのアクセス用パラメータを設定する。そして、ステップS809、S810、S811のいずれかによりパラメータの設定が完了したら、I/Oアクセス処理ルーチン(ステップS606)を終了する。
【0187】
次いで、第1の実施の形態に係るメモリカード200及び210の動作を説明する。図12は、第1の実施の形態に係るメモリカード200及び210の主ルーチンのフローチャートである。
【0188】
ステップS2001では、カードインターフェース204(214)は、カードコネクタ206(216)を介して電子機器100より供給された電圧を検知し、ステップS2002では、その供給電圧が所定の閾値より大きいか否かを確認し、大きければステップS2003に進み、小さければステップS2001に戻る。
【0189】
ステップS2003では、供給電圧を検知した後に所定時間が経過したか否か、即ち、電子機器100から電源が供給された直後であるか否かを判断し、未だ所定時間が経過していなければステップS2004に進み、所定時間が経過していればステップS2009に進む。
【0190】
ステップS2004では、電子機器100により立上げ信号線が設定されているか否か、即ち、立上げ信号線がアサートされた状態で電源供給が開始されたか否かを検知する。
【0191】
立上げ信号線がアサートされた状態である場合、即ち、電子機器100により、少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモードの設定を要求されたと判断した場合(ステップS2005においてYes)は、ステップS2006において、カードインターフェース204(214)は、True−IDEモードの設定を行う。次いで、カードインターフェース204(214)は、ステップS2007において、電子機器100から所定のIDEコマンドを受け取った場合は、ステップS2008において、当該IDEコマンドに応じた処理を実行し、その後、ステップS2001に戻る。
【0192】
ステップS2003において、供給電圧を検知した後に所定時間が経過したと判断した場合、或いは、ステップS2005において、立上げ信号線がディアサートされた状態であると判断した場合(電子機器100によりTrue−IDEモードの設定を要求されていないと判断した場合)は、ステップS2009において、カードインターフェース204(214)は、メモリモードの設定を行う。
【0193】
次いで、ステップS2010において、カードインターフェース204(214)は、電子機器100からの所定のカード属性情報の要求が有るか否かを確認し、該要求がある場合は、ステップS2011においてカード属性情報を出力する。
【0194】
次いで、ステップS2012において、カードインターフェース204(214)は、電子機器100からのI/Oコンフィギュレーションの設定要求が有るか否かを確認し、該要求がない場合はステップS2014に進み、該要求が有る場合はステップS2015に進む。
【0195】
ステップS2013では、カードインターフェース204(214)は、電子機器100からのメモリアクセス要求が有るか否かを確認し、該要求がある場合はステップS2014において該要求に応じてメモリ読み出し或いはメモリ書き込みを行い、該要求がない場合はそのまま、ステップS2001に戻る。
【0196】
ステップS2015では、カードインターフェース204(214)は、電子機器100からのI/Oコンフィギュレーションの設定要求に応じて、I/Oモードの設定を行う。
【0197】
ステップS2016では、カードインターフェース204(214)は、電子機器100からのI/Oアクセス要求があるか否かを確認し、該要求がある場合はステップS2017において該要求に応じてI/O読み出し或いはI/O書き込みを行い、該要求がない場合はそのまま、ステップS2001に戻る。
【0198】
次いで、第1の実施の形態に係るI/Oカード220の動作を説明する。図13は、第1の実施の形態に係るI/Oカード220の主ルーチンのフローチャートである。
【0199】
ステップS2101では、カードインターフェース224は、カードコネクタ226を介して電子機器100より供給された電圧を検知し、ステップS2102では、その供給電圧が所定の閾値より大きいか否かを確認し、大きければステップS2103に進み、小さければステップS2101に戻る。
【0200】
ステップS2103では、供給電圧を検知した後に所定時間が経過したか否か、即ち、電子機器100から電源が供給された直後であるか否かを判断し、未だ所定時間が経過していなければステップS2104に進み、所定時間が経過していればステップS2109に進む。
【0201】
ステップS2104では、電子機器100により立上げ信号線が設定されているか否か、即ち、立上げ信号線がアサートされた状態で電源供給が開始されたか否かを検知する。
【0202】
立上げ信号線がアサートされた状態である場合、即ち、電子機器100により、少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードの設定を要求されたと判断した場合(ステップS2105においてYes)は、ステップS2106において、カードインターフェース224は、True−I/Oモードの設定を行う。次いで、カードインターフェース224は、ステップS2107において、電子機器100から所定のI/Oコマンドを受け取った場合は、ステップS2108において、当該I/Oコマンドに応じた処理を実行し、その後、ステップS2101に戻る。
【0203】
ステップS2103において、供給電圧を検知した後に所定時間が経過したと判断した場合、或いは、立上げ信号線がディアサートされた状態であると判断した場合(電子機器100によりTrue−I/Oモードの設定を要求されていない判断した場合)は、ステップS2109において、カードインターフェース224は、メモリモードの設定を行う。
【0204】
次いで、ステップS2110において、カードインターフェース224は、
電子機器100から所定のカード属性情報の要求が有るか否かを確認し、該要求がある場合は、ステップS2111において、カード属性情報を出力する。
【0205】
次いで、ステップS2112において、カードインターフェース224は、電子機器100からのI/Oコンフィギュレーションの設定要求が有るか否かを確認し、該要求がない場合はステップS2114に進み、該要求が有る場合はステップS2115に進む。
【0206】
ステップS2113では、カードインターフェース224は、電子機器100からのメモリアクセスアクセス要求が有るか否かを確認し、該要求がある場合はステップS2113において該要求に応じてメモリ読み出し或いはメモリ書き込みを行い、該要求がない場合はそのまま、ステップS2101に戻る。
【0207】
ステップS2115では、カードインターフェース224は、電子機器100からのI/Oコンフィギュレーションの設定要求に応じて、I/Oモードの設定を行う。
【0208】
ステップS2116では、カードインターフェース224は、電子機器100からのI/Oアクセス要求があるか否かを確認し、該要求がある場合はステップS2117において該要求に応じてI/O読み出し或いはI/O書き込みを行い、該要求がない場合はそのまま、ステップS2101に戻る。
【0209】
図22は第1の実施の形態に係る電子機器100とI/Oカード220との間で送受されるコマンドの流れを示す図である。なお、図22に示す内容は、図3乃至図13に示す内容と同一であるため、その説明を省略する。
【0210】
以上説明した様に、第1の実施の形態によれば、電子機器において、カードスロットに対して立上げ信号線を設定した状態で電源供給を開始することにより、カードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードが、少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモード或いはTrue−I/Oモードに対応している場合には、少数のアドレス信号線で当該メモリカード或いはI/Oカードを動作させることが可能となる。
【0211】
したがって、第1の実施の形態によれば、例えば、電子機器のカードインターフェースを構成するインターフェース用LSIのピン数を削減することができる。その結果、LSIのパッケージやチップサイズや消費電力を小さくし、電子機器の小型化、軽量化、低価格化、省電力化等に寄与することができる。
【0212】
また、第1の実施の形態に係るメモリカード或いはI/Oカードによれば、電子機器のカードスロットに新たに装着され、立上げ信号線がアサートされた状態で電源供給が開始された場合は、少数の信号線(例えば、アドレス信号線)で動作するモード(例えば、True−IDEモード或いはTrue−I/Oモード)での動作が要求されたものと判断して少数の信号線で動作し、立上げ信号線がディアサートされた状態で電源供給が開始された場合は、多数の信号線で動作するモードでの動作が要求されたものと判断して多数の信号線で動作する。
【0213】
したがって、メモリカード或いはI/Oカードをカードインターフェースの仕様が異なる電子機器間で共通に使用することができる。
【0214】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態における電子機器100及びメモリカード200及び210の動作は第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略し、第1の実施の形態との相違点であるI/Oカード220に関してのみ動作を説明する。
【0215】
図14は、第2の実施の形態に係るI/Oカード220の主ルーチンのフローチャートである。ステップS2201では、カードインターフェース224は、カードコネクタ226を介して電子機器100より供給された電圧を検知し、ステップS2202では、その供給電圧が所定の閾値より大きいか否かを確認し、大きければステップS2203に進み、小さければステップS2201に戻る。
【0216】
ステップS2203では、供給電圧を検知した後に所定時間が経過したか否か、即ち、電子機器100から電源が供給された直後であるか否かを判断し、未だ所定時間が経過していなければステップS2204に進み、所定時間が経過していればステップS2209に進む。
【0217】
ステップS2204では、電子機器100により立上げ信号線が設定されているか否か、即ち、立上げ信号線がアサートされた状態で電源供給が開始されたか否かを検知する。
【0218】
立上げ信号線がアサートされた状態である場合、即ち、電子機器100により、少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードの設定を要求されたと判断した場合(ステップS2205においてYes)は、ステップS2206において、カードインターフェース224は、少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードの設定を行う。
【0219】
次いで、カードインターフェース224は、ステップS2212において、電子機器100から所定の上位アドレス参照レジスタの読み出し要求が有るか否かを確認し、該要求が有る場合はステップS2213において、カードインターフェース224は上位アドレスを電子機器100に出力する。
【0220】
この上位アドレス参照レジスタによって参照した上位アドレスにTrue−I/Oモードにおける下位アドレスを加算して用いることにより、電子機器100は、少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードにおけるアクセスを、所定のI/Oアドレスに割り付けた状態をエミュレーションして実行することが可能となる。
【0221】
次いで、ステップS2207では、カードインターフェース224は、電子機器100から所定のI/Oコマンドを受けたか否かを確認し、I/Oコマンドを受けた場合は、ステップS2208において、該I/Oコマンドに応じた処理を実行し、ステップSS2201に戻る。
【0222】
ステップS2203において、供給電圧を検知した後に所定時間が経過したと判断した場合、或いは、立上げ信号線がディアサートされた状態であると判断した場合(電子機器100によりTrue−I/Oモードの設定を要求されていないと判断した場合)は、ステップS2209において、カードインターフェース224は、メモリモードの設定を行う。
【0223】
次いで、カードインターフェース224は、電子機器100からの所定のカード属性情報の要求が有るか否かを確認し、該要求がある場合は、ステップS2211においてカード属性情報を出力し、ステップS2101に戻る。
【0224】
以上説明したように、第2の実施の形態に係るTrue−I/Oモードに対応するI/Oカードによれば、電子機器のカードスロットに新たに装着された際に、立上げ信号線がアサートされた状態で電源供給が開始された場合は、少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードでの動作が要求されたものと判断して動作する。したがって、少数のアドレス信号線しか備えない構造のI/Oカードを電子機器に接続した場合であっても、I/Oモードによる動作を実現することができる。
【0225】
また、上位アドレス参照レジスタによって参照した上位アドレスにTrue−I/Oモードにおける下位アドレスを加算して用いることにより、電子機器100は、少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードにおけるアクセスを、所定のI/Oアドレスに割り付けた状態をエミュレーションして実行することが可能となる。
【0226】
(第3の実施の形態)
第3の実施例における電子機器100及びメモリカード200の動作は第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略し、第1の実施の形態との相違点であるI/Oカード220に関してのみ動作を説明する。
【0227】
図15は、第3の実施の形態に係るI/Oカード220の主ルーチンのフローチャートである。ステップS2301では、カードインターフェース224は、カードコネクタ226を介して電子機器100より供給された電圧を検知し、ステップS2302では、その供給電圧が所定の閾値より大きいか否かを確認し、大きければステップS2303に進み、小さければステップS2301に戻る。
【0228】
ステップS2303では、供給電圧を検知した後に所定時間は経過したか否か、即ち、電子機器100から電源が供給された直後であるか否かを判断し、未だ所定時間が経過していなければステップS2304に進み、所定時間が経過していればステップS2309に進む。
【0229】
ステップS2304では、電子機器100により立上げ信号線が設定されているか否か、即ち、立上げ信号線がアサートされた状態で電源供給が開始されたか否かを検知する。
【0230】
立上げ信号線がアサートされた状態である場合、即ち、電子機器100により、True−IDEエミュレーションモードの設定を要求されたと判断した場合(ステップS2305においてYes)は、ステップS2306において、カードインターフェース224は、True−IDEエミュレーションモードの設定を行う。
【0231】
次いで、ステップS2307では、カードインターフェース224は、電子機器100から所定のIDEコマンドを受けたか否かを確認し、該IDEコマンドを受けた場合にはステップS2312において、該IDEコマンドをI/Oコマンドに変換し、ステップS2308において、変換したI/Oコマンドに応じた処理を実行し、ステップS2301に戻る。
【0232】
ステップS2303において、供給電圧を検知した後に所定時間が経過したと判断した場合、或いは、立上げ信号線がディアサートされた状態であると判断した場合(電子機器100によりTrue−IDEエミュレーションモードの設定を要求されていないと判断した場合)は、ステップS2309において、カードインターフェース224は、メモリモードの設定を行う。
【0233】
次いで、カードインターフェース224は、電子機器100からの所定のカード属性情報の要求が有るか否かを確認し、該要求がある場合は、ステップS2311においてカード属性情報を出力し、ステップS2301に戻る。
【0234】
以上説明したように、第3の実施の形態に係るTrue−IDEエミュレーションモードに対応するI/Oカードによれば、電子機器のカードスロットに新たに装着された際に、立上げ信号線がアサートされた状態で電源供給が開始された場合は、少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEエミュレーションでの動作が要求されたものと判断して動作する。したがって、少数のアドレス信号線しか備えない構造のI/Oカードを電子機器に接続した場合であっても、IDEレジスタやIDEコマンドをエミュレーションしたI/Oモードによる動作を実現することができる。
【0235】
そして、電子機器100は、エミュレーションにより、True−IDEモードと同様の手順でI/Oカードを動作させることができる。この場合、IDEドライブのプライマリドライブ又はセカンダリドライブの任意のドライブとしてI/Oカードを割り付けて動作させることができる。
【0236】
(第4の実施の形態)
図16は、本発明の第4の実施の形態に係るシステムの一部の構成を示す図である。このシステムは、第1の実施の形態に係るシステム(図1)の一部を変更したシステムであって、図16はその変更部分を示している。このシステムの動作は、図5乃至図8並びに図17乃至図21に示されている。なお、図5乃至図8に関しては、第1の実施の形態として説明した内容と同様であるので、その説明を省略する。
【0237】
図17、図18及び図19は、第4の実施の形態に係る電子機器100の動作を規定する主ルーチンのフローチャートである。電池交換等がなされて電源が投入されると、まず、ステップS901において、システム制御回路50は、フラグや制御変数等を初期化すると共に電子機器100の各部に対して所定の初期設定を行う。
【0238】
次いで、ステップS902では、システム制御回路50は、メインスイッチ78が電源ON又はOFFのいずれに設定されているかを確認する。そして、電源がOFFに設定されている場合には、ステップS903において、各表示部の表示を「終了状態」の表示に変更し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値並びに設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電源制御部80に命令を発して、画像表示部28を含む電子機器100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理を行い、その後、ステップS902に戻る。
【0239】
一方、ステップS902において、メインスイッチ78が電源ONに設定されていると判断した場合には、ステップS904において、システム制御回路50は、電源制御部80に命令を発して、電子機器100の各部に必要な所定の電圧・電流を供給するために電源を起動し、不揮発性メモリ56に記録されたフラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値並びに設定モードを読み出してシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に書き込み、各表示部の表示を「開始状態」の表示に変更する等の所定の開始処理を行う。
【0240】
次いで、ステップS905では、システム制御回路50は、電源制御部80に命令を発して、電池等により構成される電源86の残容量や動作状況が電子機器100の動作に問題があるか否かを確認する。そして、動作に問題があると判断される場合には、ステップS906において、情報出力部54を用いて表示や音声により操作者に対して所定の警告を行った後にステップS902に戻る。なお、画像表示部28の画像表示がONに設定されている場合には、画像表示部28にも警告表示を行う。
【0241】
一方、ステップS905において、電源86の残容量が電子機器100の動作に問題のない状態であると判断される場合には、電源86の残容量に関する残容量フラグを「電池残容量有り」に設定して、ステップS911に進む。なお、この残容量フラグの状態は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される。また、残容量フラグの状態に応じて、システム制御回路50は、情報出力部54及び/又は画像表示部28を用いて表示や音声により、電源86の残容量を操作者に知らせる。
【0242】
ステップS911では、システム制御回路50は、カードコネクタ92、96に夫々対応するカードスロットの番号を示す変数nの値を1に初期化する。
【0243】
ステップS912では、第nカードスロットに装着されていたメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が取り外されたか否かをカード着脱検知部98及び第nカードスロットフラグを利用して確認する。そして、第nカードスロットからメモリカード又はI/Oカードが取り外されている場合には、ステップS913において、システム制御回路50は、第bカードスロットに対応する第nカードスロットフラグを解除(リセット)し、ステップS914において、第nカードスロットに対する電源供給を遮断し、その後、ステップS923に進む。これにより、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタに対する電源供給が遮断される。
【0244】
一方、ステップS912において、第nカードスロットからメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が取り外されていないと判断される場合、即ち、メモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が装着されているか、或いは、以前から装着されていない場合(第nスロットフラグを参照して判断される)には、ステップS915に進む。
【0245】
ステップS915では、第nカードスロットにメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が新たに装着されたか否かをカード着脱検知部98及び第nカードスロットフラグを利用して確認する。そして、メモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が以前から装着されているか(第nスロットフラグを参照して判断される)、或いは、装着されていない場合には、ステップS923に進む。
【0246】
なお、メインスイッチ78がOFF状態の間に、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタにメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が装着されていた場合も、当該メモリカード或いはI/Oカードは新たに装着されたとして扱う。
【0247】
また、電池交換等がなされて電源が投入され、電子機器100が初期化された直後に、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタにメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が装着されていることが検知された場合にも、当該メモリカード或いはI/Oカードは新たに装着されたとして扱う。
【0248】
第nカードスロットにメモリカード200(若しくは210)或いはI/Oカード220が新たに装着されたと判断される場合には、ステップS916において、システム制御回路50は、第nカードスロットに対応する第nカードスロットフラグを設定(セット)する。次いで、ステップS917において、システム制御回路50は、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードコネクタに対応するカードコネクタのIDE立上げ信号線を設定(アサート)し、ステップS918において、当該カードコネクタに対する電源供給をONにして電源供給を開始する。
【0249】
なお、IDE立上げ信号線は、専用の信号線として構成しても、他の信号線と共用として構成しても、どちらでも構わない。IDE立上げ信号線を他の信号線との共用とする場合、他の信号線としては、例えばアウトプットイネーブル信号線が好適である。
【0250】
また、例えば、5V、3.3V、2V等の複数の電圧をカードスロットに供給する構成の場合、カードスロットに装着されたメモリカード或いはI/Oカードに対して、IDE立上げ信号線をアサートした状態で電源供給を開始する際に、1)5Vのみ、2)3.3Vのみ、3)2Vのみ、4)5Vと3.3Vの両方、5)5Vと2Vの両方、6)3.3Vと2Vの両方、7)5Vと3.3Vと2Vの3電源等のように、単数或いは複数の任意の電源供給を開始するように構成しても良い。
【0251】
このように、第nカードスロットに対して、IDE立上げ信号線をアサートした状態で電源供給を開始することにより、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードが、少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモードに対応している場合には、メモリカード或いはI/Oカードは、夫々True−IDEモードで立上がる。その結果、電子機器100は、少数のアドレス信号線でメモリカード或いはI/Oカードを動作させることが可能となる。
【0252】
ステップS919では、システム制御回路50は、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードが、少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモードに対応しているメモリカード或いはI/Oカードであるのか否かを判定するIDEモード判定処理を実行する。なお、このIDEモード判定処理(ステップS919)の詳細に関しては図20を用いて後述する。
【0253】
次いで、ステップS931では、IDEモード判定処理の結果に基づいて処理を分岐する。即ち、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/OカードがTrue−IDEモードに対応していない場合にはステップS932に進み、該モードに対応している場合にはステップS922に進む。
【0254】
ステップS932では、システム制御回路50は、第nカードスロットに供給する電源をOFFにして、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタに対する電源の供給を停止する。
【0255】
次いで、ステップS933では、システム制御回路50は、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタのI/O立上げ信号線をアサート(設定)し、ステップS934において、第nカードスロットに対する電源供給をONにして、カードコネクタ92或いは96のうちカードスロットnに対応するカードコネクタに対する電源供給を開始する。
【0256】
なお、I/O立上げ信号線は、専用の信号線として構成しても、IDE立上げ信号線以外の他の信号線と共用として構成しても、どちらでも構わない。なお、IDE立上げ信号線とI/O立上げ信号線を共用する構成は、第1の実施の形態において説明した通りである。
【0257】
ここで、例えば、5V、3.3V、2V等の複数の電圧をカードスロットに供給する構成の場合、カードスロットに装着されたメモリカード或いはI/Oカードに対して、I/O立上げ信号線をアサートして状態で電源供給を開始する際に、1)5Vのみ、2)3.3Vのみ、3)2Vのみ、4)5Vと3.3Vの両方、5)5Vと2Vの両方、6)3.3Vと2Vの両方、7)5Vと3.3Vと2Vの3電源等のように、単数或いは複数の任意の電源供給を開始するように構成しても良い。
【0258】
このように、第nカードスロットに対して、I/O立上げ信号線をアサートした状態で電源供給を開始することにより、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードが、少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードに対応している場合には、メモリカード或いはI/Oカードは、夫々True−I/Oモードで立上がる。その結果、電子機器100は、少数のアドレス信号線でメモリカード或いはI/Oカードを動作させることが可能となる。
【0259】
次いで、ステップS935では、システム制御回路50は、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードが、少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードに対応しているメモリカード或いはI/Oカードであるのか否かを判定するI/Oモード判定処理を実行する。このI/Oモード判定処理(ステップS935)の詳細に関しては図21を用いて後述する。
【0260】
ステップS920では、I/Oモード判定処理の結果に基づいて処理を分岐する。即ち、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/OカードがTrue−I/Oモードに対応していない場合にはステップS921に進み、該モードに対応している場合にはステップS922に進む。ステップS921では、システム制御回路50は、情報出力部54を用いて表示や音声により操作者に所定の警告を行い、ステップS913に進む。
【0261】
第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードが、True−IDEモード或いはTrue−I/Oモードに対応している場合(ステップS931或いはS920においてYes)は、ステップS922では、システム制御回路50は、対応するスロットモードに関するパラメータ等の設定を行い、設定したパラメータをカードスロット番号nに対応させてシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に保存する。
【0262】
また、ステップS922では、システム制御回路50は、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/OカードがTrue−IDEモード或いはTrue−IDEエミュレーションモードに対応している場合(ステップS931においてYes)は、IDEドライブのプライマリ及びセカンダリの割り付け設定等を必要に応じて行い、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/OカードがTrue−I/Oモードに対応している場合(ステップS920においてYes)は、上位アドレス参照レジスタに応じたI/Oアドレスの割り付け設定等を必要に応じて行う。
【0263】
なお、上位アドレス参照レジスタに関する説明は第2の実施の形態において、True−IDEエミュレーションモードに関する説明は第3の実施の形態において説明されている。
【0264】
ステップS923では、全てのカードスロットについて上記の処理が完了したか否かを判断し、未完了の場合にはステップS924において変数nに1を加算した後にステップS912に戻り、完了している場合にはステップS951に進む。
【0265】
ステップS951では、システム制御回路50は、モードダイアル60により設定されている動作モードが何であるかを判断し、通信モードであればステップS965に進み、撮影モードであればステップS953に進み、その他のモードであればステップS952に進んでそのモードに応じた処理を実行した後にステップS902に戻る。
【0266】
ステップS965では、システム制御回路50は、カードコネクタ92或いは96に対応するカードスロットに装着されたI/Oカードに関するI/O識別情報や各種パラメータ等のスロットモード設定をシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52から読み出す。
【0267】
ステップS966では、システム制御回路50は、読み出したスロットモード設定に基づいて、カードコネクタ92或いは96に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき通信手段を備えたI/Oカードであるか否かを判断する。そして、カードコネクタ92或いは96に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき通信手段を備えたI/Oカードでない場合には、ステップS955において、システム制御回路50は、情報出力部54を用いて表示や音声により操作者に対して警告を発した後にステップS102に戻る。
【0268】
一方、カードコネクタ92或いは96に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき通信手段を備えたI/Oカードである場合には、システム制御回路50は、ステップS967において、カードインターフェース94(或いは90)、カードコネクタ96(或いは92)、カードコネクタ226、カードインターフェース224を介して、I/Oカード220内の通信部222を初期化する。
【0269】
ステップS968及びS969では、システム制御回路50は、例えば、メモリ30に格納された画像データやシステム制御回路50の内部の各種信号をカードインターフェース94(或いは90)、カードコネクタ96(或いは92)、カードコネクタ226、カードインターフェース224、通信部222、通信コネクタ228及び通信ケーブル230を介して、不図示の外部機器に転送する(通信処理)。
【0270】
ステップS970では、システム制御回路50は、カードインターフェース94(或いは90)、カードコネクタ96(或いは92)、カードコネクタ226、カードインターフェース224を介して、I/Oカード220内の通信部222に対して終了処理を実行し、その後、ステップS902に戻る。
【0271】
ステップS953では、システム制御回路50は、カードコネクタ96(或いは92)に対応するカードスロットに装着されたカードに関するドライブ情報や各種パラメータ等のスロットモード設定をシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52から読み出す。
【0272】
ステップS954では、システム制御回路50は、読み出したスロットモード設定に基づいて、カードコネクタ96(或いは92)に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき記録媒体のカードか否かを判断する。
【0273】
そして、カードコネクタ96(或いは92)に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき記録媒体を備えたカードではないと判断された場合には、ステップS955において、システム制御回路50は、情報出力部54を用いて表示や音声により操作者に所定の警告を発し、その後、ステップS902に戻る。
【0274】
一方、カードコネクタ96(或いは92)に対応するカードスロットに装着されたカードが、使用すべき記録媒体を備えたカードであると判断された場合は、システム制御回路50は、ステップS956において、該記録媒体を備えたカードを使用するために必要な各種ドライブパラメータの設定を行う。
【0275】
このドライブパラメータの設定には、例えば、IDEコントローラのプライマリ及びセカンダリの割り当て、シリンダ、ヘッド、セクタの最大数の設定、或いはLBAの設定等が含まれる。
【0276】
ステップS957では、システム制御回路50は、シャッタースイッチ62から出力されるスイッチ信号SW1がON状態(シャッターボタンが半押しの状態)であるか否かを確認し、OFF状態であればステップS902に戻る。一方、スイッチ信号SW1がON状態であれば、ステップS958において、システム制御回路50は、測距処理(AF制御)により被写体の像の焦点を撮像素子の撮像面に合わせると共に測光処理を行って絞り値及びシャッター時間を決定する(測距・測光処理)。なお、測光処理において、必要に応じてフラッシュの設定も行う。この測距・測光処理の詳細に関しては図5を参照して説明した通りである。
【0277】
次いで、ステップS159では、システム制御回路50は、シャッタースイッチ62から出力されるスイッチ信号SW2がON状態(撮影が指示された状態)であるか否かを確認し、ON状態であればステップS960に進み、OFF状態であればステップS957に戻る。
【0278】
スイッチ信号SW2がON状態であれば、ステップS960において、システム制御回路50は、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介して、或いは、画像処理回路20を介することなくA/D変換器16及びメモり制御回路22を介して、撮影に係る画像データをメモリ30に書き込む露光処理と、メモリ制御回路22の他必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して処理する現像処理とからなる撮影処理を実行する。この撮影処理の詳細に関しては図6を参照して説明した通りである。
【0279】
次いで、ステップS961において、システム制御回路50は、撮影処理(S960、図6)によってメモリ30に書き込まれた画像データを読み出して、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に転送する表示画像処理を実行する。この表示画像処理に関しては図7を参照して説明した通りである。
【0280】
次いで、ステップS963では、システム制御回路50は、表示画像処理(ステップS961、図7)によって画像表示メモリ24に書き込まれた表示画像データに基づいて画像表示部28に画像を表示する。
【0281】
次いで、ステップS963では、システム制御回路50は、メモリ30に書き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回路22の他必要に応じて画像処理回路20を用いて各種画像処理を施すと共に、圧縮・伸長回路32を用いて設定されたモードに応じた画像圧縮処理を施す。この圧縮処理の詳細に関しては図8を用いて説明した通りである。
【0282】
次いで、ステップS964では、圧縮された画像データをカードインターフェース94(或いは90)、カードコネクタ96(或いは92)を介して、コンパクトフラッシュカード等のメモリカード210(或いは2)に記録する記録処理を実行し、その後、ステップS959に戻る。
【0283】
なお、メモリカード210(或いは200)に画像データを書き込んでいる期間は、書き込み動作中であることを示すメッセージ、例えば「BUSY」のようなメッセージを画像表示部28に表示する。また、これと併せて、例えばLEDを点滅させる等、情報出力部54によっても書き込み動作中であることを示してもよい。
【0284】
図20は、IDEモード判定処理(図18のステップS919)の詳細を示すフローチャートである。ステップS1001では、システム制御回路50は、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタのIDE立上げ信号線をディアサート(解除)し、ステップS1002では、第nカードスロットの各信号を初期化する。
【0285】
ステップS1003では、システム制御回路50は、IDEアクセス処理を実行し、ステップS1004では、そのIDEアクセス処理の結果に基づいて、第nカードスロットに装着されたカードが少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモードに対応したメモリカードであるか否かを判断する。そして、当該カードがTrue−IDEモードに対応したメモリカードであると判断される場合は、ステップS1005においてTrue−IDEフラグを設定し、IDEモード判定処理ルーチン(ステップS919)を終了する。なお、IDEアクセス処理(ステップS1003)の詳細は図10を用いて説明した通りである。
【0286】
一方、第nカードスロットに装着されたカードが少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモードに対応したメモリカードではないと判断される場合は、ステップS1006において、システム制御回路50は、IDEモードエラーフラグを設定し、IDEモード判定処理ルーチン(ステップS919)を終了する。
【0287】
図21は、I/Oモード判定処理(図18のステップS935)の詳細を示すフローチャートである。ステップS1101では、システム制御回路50は、カードコネクタ92或いは96のうち第nカードスロットに対応するカードコネクタのI/O立上げ信号線をディアサート(解除)し、ステップS1102では、第nカードスロットの各信号を初期化する。
【0288】
ステップS1103では、システム制御回路50は、I/Oアクセス処理を実行し、ステップS1104では、そのI/Oアクセス処理の結果に基づいて、第nカードスロットに装着されたカードが少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードに対応したI/Oカードであるか否かを判断する。そして、当該カードがTrue−I/Oモードに対応したI/Oカードであると判断される場合は、ステップS1105においてTrue−I/Oフラグを設定し、I/Oモード判定処理ルーチン(ステップS935)を終了する。なお、I/Oアクセス処理(ステップS1103)の詳細は図11を用いて説明した通りである。
【0289】
一方、第nカードスロットに装着されたカードが少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードに対応したI/Oカードではないと判断される場合は、ステップS1106において、システム制御回路50は、I/Oモードエラーフラグを設定し、I/Oモード判定処理ルーチン(ステップS935)を終了する。
【0290】
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、カードスロットに対して、IDE立上げ信号線をアサートした状態で電源供給を開始することにより、カードスロットに新たに装着されたメモリカードが少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモードに対応している場合には、少数のアドレス信号線で該メモリカードを動作させることが可能となる。
【0291】
また、カードスロットに対して、I/O立上げ信号線を設定した状態で電源供給を開始することにより、カードスロットに新たに装着されたI/Oカードが少数のアドレス信号線で動作するTrue−I/Oモードに対応している場合には、少数のアドレス信号線で該I/Oカードを動作させることが可能となる。
【0292】
(その他)
上記の各実施の形態は、電子機器100の一例として、ディジタルカメラ等の電子カメラの機能を含む電子機器を挙げて説明したが、電子機器100は、例えば、コンピュータ、携帯電話、個人情報端末、WWWブラウザ端末、車載用端末、電子財布、プリンタ装置、メモリ装置、画像表示装置等、電子カメラの機能を備えていない電子機器であってもよく、この場合においても、上記の各実施の形態と同様の効果を奏する。
【0293】
また、電子機器100は、例えば、電子カメラ機能を備えたコンピュータ、電子カメラ機能を備えた携帯電話、電子カメラ機能を備えた個人情報端末、電子カメラ機能を備えたWWWブラウザ端末、電子カメラ機能を備えた車載用端末、電子カメラ機能を備えた電子財布、電子カメラ機能を備えたプリンタ装置、電子カメラ機能を備えたメモリ装置、電子カメラ機能を備えた画像表示装置等であってもよく、この場合においても、上記の各実施の形態と同様の効果を奏する。
【0294】
また、上記の各実施の形態では、メインスイッチ78がON状態になった後に、各カードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードに対して、立上げ信号線をアサートした状態で電源供給を開始し、スロットモードの判定を行うが、このような構成は一例に過ぎず、例えば、モードダイアル60により、通信モード、撮影モード、その他のモード等の各モードが選択された後に、各カードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードに対して、立上げ信号線をアサートした状態で電源供給を開始し、スロットモードの判定を行ってもよい。
【0295】
また、例えば、メインスイッチ78がON状態になった後に、各カードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードに対して、立上げ信号線をアサートした状態で電源供給を開始し、次いで、スロットモードの判定を行い、次いで、モードダイアル60により、通信モード、撮影モード、その他のモード等の各モードが選択された後に、各カードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/Oカードに対して、立上げ信号線をアサートした状態で電源供給を開始し、その後、スロットモードの判定を再度行ってもよい。
【0296】
また、上記の各実施の形態では、スロットモード判定処理の結果、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/OカードがTrue−IDEモード或いはTrue−I/Oモードの何れにも対応していないと判断される場合は、システム制御回路50は情報出力部54を用いて表示や音声により所定の警告を発するが、これは一例に過ぎない。例えば、電子機器100が少数のアドレス信号線で動作するTrue−IDEモード及び或いはTrue−I/Oモードで動作すると共に、多数のアドレス信号線を用いて動作する通常のメモリモード及び或いはI/Oモードでも動作する場合であって、スロットモード判定処理の結果、第nカードスロットに新たに装着されたメモリカード或いはI/OカードがTrue−IDEモード或いはTrue−I/Oモードの何れにも対応していないと判断される場合には、通常のメモリモード及び或いはI/Oモードで、装着されたメモリカード或いはI/Oカードを動作させるようにしても問題無い。
【0297】
また、上記の各実施の形態では、レンズユニット300が着脱可能であるものとして説明したが、レンズユニット300は電子機器100と一体化された構成であってもよい。また、電子機器100に対して複数のレンズユニットから任意に選択されるレンズユニットを装着可能な構成であってもよい。
【0298】
また、メモリカード200及び210は、PCMCIAカードやコンパクトフラッシュ等のメモリカードやハードディスク等だけでなく、例えば、マイクロDAT、光磁気ディスク、CD−RやCD−WR等の光ディスク、DVD等の相変化型光ディスク等で構成されていてもよい。
【0299】
また、メモリカード200及び210がメモリカードとハードディスク等が一体となった複合媒体であってもよい。さらに、その複合媒体から一部が着脱可能な構成であってんもよい。
【0300】
また、I/Oカード220は、例えば、モデムカード、LANカード、SCSIカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、RS232Cカード、携帯電話用カード、PHS用カード、カメラカード等のI/Oカードであってもよい。
【0301】
また、メモリカード200若しくは210とI/Oカード220とが一体化された複合カードであってもよい。さらに、その複合カードから一部が着脱可能な構成としてもよい。
【0302】
また、上記の各実施の形態では、メモリカード200若しくは210或いはI/Oカード220が電子機器100と別体をなし、任意に接続可能であるものとして説明したが、いずれかのカードが電子機器100に固定的に接続されててもよい。
【0303】
また、電子機器100は、メモリカード200若しくは210或いはI/Oカード220等のカードを装着するためのスロットを1つのみ備えていてもよいし、複数備えていてもよい。
【0304】
本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0305】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0306】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0307】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0308】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0309】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0310】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、用途に応じて電子機器を小型化或いは小電力化等し得る。
【0311】
また、本発明によれば、例えば、種類の異なる電子機器間で共通の電子機器用カードを使用し得る。
【0312】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の一部を詳細に示す図である。
【図3】電子機器の動作を規定する主ルーチンのフローチャートである。
【図4】電子機器の動作を規定する主ルーチンのフローチャートである。
【図5】測距・測光処理(図4のステップS158)の詳細を示すフローチャートである。
【図6】撮影処理(図4のステップS160)の詳細を示すフローチャートである。
【図7】表示画像処理(図4のステップS161)の詳細を示すフローチャートである。
【図8】圧縮処理(図4のステップS163)の詳細を示すフローチャートである。
【図9】スロットモード判定処理(図3のステップS119)の詳細を示すフローチャートである。
【図10】IDEアクセス処理(図9のステップS603)の詳細を示すフローチャートである。
【図11】I/Oアクセス処理(図9のステップS606)の詳細を示すフローチャートである。
【図12】第1の実施の形態に係るメモリカード200及び210の主ルーチンのフローチャートである。
【図13】第1の実施の形態に係るI/Oカード220の主ルーチンのフローチャートである。
【図14】第2の実施の形態に係るI/Oカード220の主ルーチンのフローチャートである。
【図15】第3の実施の形態に係るI/Oカード220の主ルーチンのフローチャートである。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係るシステムの一部の構成を示す図である。
【図17】第4の実施の形態に係る電子機器100の動作を規定する主ルーチンのフローチャートである。
【図18】第4の実施の形態に係る電子機器100の動作を規定する主ルーチンのフローチャートである。
【図19】第4の実施の形態に係る電子機器100の動作を規定する主ルーチンのフローチャートである。
【図20】IDEモード判定処理(図18のステップS919)の詳細を示すフローチャートである。
【図21】I/Oモード判定処理(図18のステップS935)の詳細を示すフローチャートである。
【図22】第1の実施の形態に係る電子機器100とI/Oカード220との間で送受されるコマンドの流れを示す図である。
【符号の説明】
14 撮像素子
16 A/D変換器
18 タイミング発生回路
20 画像処理回路
22 メモリ制御回路
24 画像表示メモリ
26 D/A変換器
28 画像表示部
30 メモリ
32 画像圧縮・伸長回路
48 フラッシュ
50 システム制御回路
52 メモリ
54 情報出力部
56 不揮発性メモリ
60 モードダイアルスイッチ
62 シャッタースイッチ
70 操作部
78 メインスイッチ
80 電源制御部
82 コネクタ
84 コネクタ
86 電源
90 カードインターフェース
92 カードコネクタ
94 カードインターフェース
96 カードコネクタ
98 カード着脱検知部
100 電子機器
104 光学ファインダ
106 レンズマウント
110 通信部
112 コネクタ(またはアンテナ)
120 インターフェース
122 コネクタ
124 レンズ着脱検知部
200 メモリカード
202 記録部
204 カードインターフェース
206 カードコネクタ
210 メモリカード
212 記録部
214 カードインターフェース
216 カードコネクタ
220 I/Oカード
222 通信部
224 カードインターフェース
226 カードコネクタ
228 通信コネクタ
230 通信ケーブル
300 レンズユニット
306 レンズマウント
310 撮影レンズ
312 シャッター
320 インターフェース
322 コネクタ
340 露光制御部
342 測距制御部
344 ズーム制御部
350 レンズシステム制御回路
Claims (6)
- 電子機器用カードとコネクタを介して接続し、情報を伝送する機能を有する電子機器であって、
前記電子機器用カードを、所定数のアドレス信号線を利用して動作する第1のモードで動作させるためのモード信号線と、
前記モード信号線がアサートされた後、前記電子機器用カードの記憶手段にアクセスするアクセス手段と、
前記アクセス手段によるアクセスの結果に応じて、前記電子機器用カードが前記第1のモードに含まれる複数のモードのうち、どのモードであるかを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定されたモードに基づき、前記電子機器用カードにアクセスするための設定を行う設定手段とを有し、
前記モード信号線がアサートされていない状態で前記電子機器が前記電子機器用カードに電源を供給した場合、前記電子機器は前記第1のモードよりも多いアドレス信号線を利用して動作する第2のモードで動作する、
ことを特徴とする電子機器。 - 前記モード信号線は、アサートされた後、前記アクセス手段によるアクセスの前にディアサートされることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記コネクタは、PCカード用のインターフェースコネクタを含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記コネクタは、コンパクトフラッシュカード用のインターフェースコネクタを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
- 光学像を電気信号に変換する撮像手段をさらに有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
- 電子機器用カードとコネクタを介して接続し、情報を伝送する機能を有する電子機器の制御方法であって、
前記電子機器用カードを、所定数のアドレス信号線を利用して動作する第1のモードで動作させるためのモード信号線がアサートされた後、前記電子機器用カードの記憶手段にアクセスするアクセス工程と、
前記アクセス工程におけるアクセスの結果に応じて、前記電子機器用カードが前記第1のモードに含まれる複数のモードのうち、どのモードであるかを判定する判定工程と、
前記判定工程において判定されたモードに基づき、前記電子機器用カードにアクセスするための設定を行う設定工程とを含み、
前記モード信号線がアサートされていない状態で前記電子機器が前記電子機器用カードに電源を供給した場合、前記電子機器は前記第1のモードよりも多いアドレス信号線を利用して動作する第2のモードで動作する、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。
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