JP4433710B2 - 微小中空体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小中空体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録ヘッドの製造方法として、従来より基板上に溶解可能なレジストによってインク流路の雄型を形成し、樹脂で被覆したのちレジストを溶出させることで、切断加工を行なわずにインク流路を形成する技術が存在する(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
また、ここでは、フィルム状の溶解可能なレジストが用いられる方法についても開示されているが、液状の溶解可能なレジストをスピンコート法により形成する技術も知られている。
【0003】
従来のインクジェット記録ヘッドの製造方法について図面を用いて具体的に説明する。図5及び図6は、従来のインクジェット記録ヘッドの製造工程を示す概略断面図である。
まず、液体吐出エネルギー発生素子102を有する基板101上に、フィルム状の可溶性樹脂をラミネートする、或いは、液状の可溶性樹脂をスピンコート法により塗布し、ベーキングすることでレジストを固化させて、可溶性樹脂層103を形成する(図5(a))。なお、この可溶性樹脂とは、固化した後においても適当な溶剤により溶解可能な性質を有するものである。
【0004】
次に、可溶性樹脂層103上に、スピンコート層によりSi含有レジスト104を塗布し、ベーキングすることで固化させ、露光現像を行うことで、Si含有レジストによりインク室パターンを形成する(図5(b))。
そして、Si含有レジスト104をマスクとして、可溶性樹脂層103を選択エッチングし、可溶性樹脂層103にインク室パターンを形成した後、剥離液によりSi含有レジスト104を除去する(図5(c))。Si含有レジスト104を除去するときは残渣が残らないようにするが、可溶性樹脂層103が剥れず、かつ、完全に除去するのは、非常に困難である。
【0005】
その後、可溶性樹脂層103からなるインク室パターン上に、フィルム状の被覆樹脂をラミネートする、或いは、液状の被覆樹脂をスピンコート法により塗布し、ベーキングすることでレジストを固化させて、被覆樹脂層105を形成する(図5(d))。
そして、被覆樹脂層105上に、スピンコート層によりSi含有レジストを塗布し、ベーキングすることで固化させ、露光現像を行うことで、Si含有レジスト106によりインク吐出口パターンを形成する(図5(e))。
【0006】
次に、酸素プラズマを用いて、Si含有レジスト106をマスクとして、被覆樹脂層105を選択エッチングすることで、インク吐出口107を形成する(図6(f))。
その後、基板101の裏面からエッチングすることにより、インク供給のためのインク供給口108を形成する。そして、図6(f)の状態の部材を、除去液(有機リムーバー)に浸漬することで、可溶性樹脂層103のインク室パターンが除去され、インク供給口108からインク吐出口106までのインク室(インク流路)109が形成される(図6(g))。
【0007】
ここで、図6(f)に示すように、酸素プラズマを使ったパターン形成(ドライエッチング)によりインク吐出口107を形成する際、つまり、酸素プラズマを使ったエッチングにより、被覆樹脂層105の所定の部分を除去しインク吐出口107を形成しようとする場合、オーバーエッチングにより可溶解性樹脂層103を削り込んでしまうことがある。この時、酸素プラズマのエッチングに晒された可溶解性樹脂層103は変質してしまい、除去液により溶解し難くなる部分ができてしまう。これにより、インク室(インク流路)109の内部には、可溶解性樹脂層103の残渣(エッチング残渣)が発生する。その結果、エッチング残渣の存在により、インクの流路が不均一となり、インクの吐出が不安定となる問題を有していた。
【0008】
【特許文献1】
特開平05−330066号公報
【特許文献2】
特開平06−286149号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、エッチング残渣の発生を防止する微小中空体の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の本発明により達成される。すなわち、本発明は、
<1> 機能性素子及び第1の開口部を有する基板と、該機能性素子上に設けられ、第2の開口部を有する樹脂製中空部材と、を備えた微小中空体の製造方法であって、
前記基板上に、可溶性樹脂からなる第1の樹脂層、無機層、及び前記機能性素子上を覆うようにパターニングした第1のレジスト膜を、この順に形成する工程と、
該第1のレジスト膜をマスクとして前記無機層を部分的に除去する工程と、
前記無機層の残留部分をマスクとして前記第1の樹脂層を部分的に除去すると共に、前記第1のレジスト膜を除去する工程と、
前記無機層上に、第2の樹脂層及び前記第2の開口部をパターニングした第2のレジスト膜をこの順に形成する工程と、
該第2のレジスト膜をマスクとして前記第2の樹脂層を前記無機層が露出するまで除去し、前記第2の開口部を形成する工程と、
前記無機層の露出した部分を除去する工程と、
前記第1の樹脂層が形成された基板の反対面から第1の開口部を形成する工程と、
前記第1の開口部を用いて前記第1の樹脂層及び残留した前記無機層を溶解除去する工程と、
を順番に実施することを特徴とする微小中空体の製造方法である。
【0011】
<2> 前記無機層は、シリコン酸化膜からなることを特徴とする<1>に記載の微小中空体の製造方法である。
【0012】
<3> 前記第2の樹脂層と前記第2のレジスト膜との間に、第3のレジスト膜が形成されることを特徴とする<1>又は<2>に記載の微小中空体の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の微小中空体の製造方法は、機能性素子及び第1の開口部を有する基板と、該機能性素子上に設けられ、第2の開口部を有する樹脂製中空部材と、を備えた微小中空体の製造方法であって、
前記基板上に、可溶性樹脂からなる第1の樹脂層、無機層、及び前記機能性素子上を覆うようにパターニングした第1のレジスト膜を、この順に形成する工程と、
該第1のレジスト膜をマスクとして前記無機層を部分的に除去する工程と、
前記無機層の残留部分をマスクとして前記第1の樹脂層を部分的に除去すると共に、前記第1のレジスト膜を除去する工程と、
前記無機層上に、第2の樹脂層及び前記第2の開口部をパターニングした第2のレジスト膜をこの順に形成する工程と、
該第2のレジスト膜をマスクとして前記第2の樹脂層を前記無機層が露出するまで除去し、前記第2の開口部を形成する工程と、
前記無機層の露出した部分を除去する工程と、
前記第1の樹脂層が形成された基板の反対面から第1の開口部を形成する工程と、
前記第1の開口部を用いて前記第1の樹脂層及び残留した前記無機層を溶解除去する工程と、
を順番に実施することを特徴とする。
【0016】
このような、本発明の微小中空体の製造方法によれば、可溶性樹脂からなる第1の樹脂層は、無機層により被覆された状態で、第2の開口部が形成されることになる。これにより、第2の開口部をパターニングする際に用いられるレジスト膜を除去しても、この無機層の存在により、可溶性樹脂層はエッチングに晒されず、変質しないことになる。つまり、エッチング残渣の発生を防止することができる。
【0017】
本発明の微小中空体の製造方法において、無機層は、少なくとも、可溶性樹脂層のエッチング防止機能を有していれば如何なるものをも使用することができるが、具体的には、シリコン酸化膜、Al(アルミニウム)膜、Alを主体とする金属膜からなることが好ましい。中でも、無機層としては、着膜が容易で、かつ除去性に優れ、微小中空体内壁に残ってもゴミなどの発生源になりにくい、シリコン酸化膜が好適である。
【0018】
また、無機層の厚さは、0.05〜2.0(μm)の範囲であることが好ましく、0.1〜1.0(μm)の範囲であることがより好ましく、0.5〜0.8(μm)の範囲であることが更に好ましい。無機層が薄すぎると、エッチング防止機能の発現が困難となる場合がある。対して、無機層が厚すぎると、その後の除去時間が長時間となり、十分除去しきれなかったり、除去操作による二次障害により可溶性樹脂層にダメージを与えてしまう場合がある。
【0019】
更に、本発明の微小中空体の製造方法において、第2の樹脂層と第2のレジスト膜との間に、第3のレジスト膜が形成されることが好ましい態様となる。これは、第2のレジスト膜としてSi含有レジスト膜が使用される場合、該Si含有レジスト膜の物性上、非常に除去し難いという問題があったが、Si含有レジスト膜より除去しやすい他のレジスト膜(第3のレジスト膜)を第2の樹脂層との間に設けることで、他のレジスト層が除去される際、Si含有レジスト膜が一緒に除去され、この問題を解決することができるため、好ましい態様となる。
【0020】
以下、本発明の微小中空体の製造方法についてより詳細に説明するが、ここでは、微小中空体の用途として好適である、インクジェット記録ヘッドの製造方法を例として説明する。
まず、図4には、本発明の微小中空体の製造方法により製造されたインクジェット記録ヘッドが示されている。
図4に示されるインクジェット記録ヘッドは、ヒータ(機能性素子)2及びボンディングパッド3が設けられ、インク供給口(第1の開口部)12を有する基板1と、インク吐出口(第2の開口部)10を有する第2の樹脂層7からなる樹脂製中空部材と、を備え、インク供給口12とインク吐出口10との間にインク室(中空部位)13が形成されている。
このようなインクジェット記録ヘッドの製造方法の具体例について、詳細に説明する。
【0021】
〔第1の実施形態〕
図1及び図2は、本発明の微小中空体の製造方法の第1の実施形態を示す概略断面図である。
図1(a)に示すように、ヒータ2及びボンディングパッド3が設けられた基板1上に、回転塗布、若しくは、ラミネートにより可溶性樹脂(PMGIレジスト、MicroChem社製)からなる第1の樹脂層4を形成する。
続けて、図1(b)に示すように、SOG(Silicon On Glass、有機SOG、東京応化工業製)を回転塗布し、厚さ0.5(μm)無機層5を形成し、更に、フォトレジスト(東京応化製、OFPR−800)を回転塗布し第1のレジスト膜6を形成した後、露光現像を行い、第1のレジスト膜6にインク室パターン及びボンディングパッド保護パターンを形成する。
【0022】
そして、図1(c)に示すように、第1のレジスト膜6をマスクとして、無機層5をCF系ガスでドライエッチングする。
続けて、図1(d)に示すように、無機層5をマスクとして、酸素プラズマで第1の樹脂層4を選択エッチングして、第1の樹脂層4及び無機層5からなるインク室パターン41、51及びボンディングパッド保護パターン42、52を形成する。
この時、酸素プラズマにより、第1の樹脂層4の選択エッチングとともに、無機層5をパターニングするために形成した第1のレジスト膜6も同時に除去されるため、除去工程は不要となる。
また、図1(c)及び図1(d)の工程におけるエッチングは、同一のエッチング装置によりガスの切り替えのみで連続的に行われるため、工数の増大とはならない。
【0023】
その後、図1(e)に示すように、形成されたインク室パターン41、51及びボンディングパッド保護パターン42、52上に、被覆樹脂(SU−8、MicorChem社製)を回転塗布し、第2の樹脂層7を形成する。なお、第2の樹脂層7を形成する際には、被覆樹脂を回転塗布だけでなく、ドライフィルムのラミネートにより行なわれても問題ない。
そして、図1(f)に示すように、第2の樹脂層7上に、フォトレジスト(東京応化製、OFPR−800)を回転塗布し第3のレジスト膜8を形成し、続けて、Si含有レジスト(富士フイルムアーチ製)を回転塗布し第2のレジスト膜9を形成した。そして、第2のレジスト膜9を、露光現像し、インク吐出口パターン(第2の開口部)及びボンディングパッド開口パターンを形成する。
【0024】
その後、図2(g)に示すように、第2のレジスト膜9をマスクとして、第2の樹脂層7を無機層5が露出するまで酸素プラズマによりドライエッチングすることにより、インク吐出口10及びボンディングパッド開口11を形成する。
なお、この際、無機層5がエッチングのストッパーとなるため、オーバーエッチング時の第1の樹脂層4の削り込み防止となり、残渣が無い状態でエッチングを終了できる。
続いて、図2(h)に示すように、第2のレジスト膜9をマスクとして、無機層5を、CF系ガスによるドライエッチング、または、フッ酸処理にてエッチング除去する。
【0025】
そして、図2(i)に示すように、有機リムーバ(剥離液)により、第2の樹脂層7上に残留している第2のレジスト膜9及び第3のレジスト膜8を除去する。Si含有レジストからなる第2のレジスト膜9は、下地となる第3のレジスト膜8から除去されるため残渣もなく除去される。
【0026】
次いで、図2(j)に示すように、基板1の裏面から、KOH或いはTMAH(水酸化アンモニウム)からなるエッチング液によりエッチングして、インク供給のための、インク供給口12を形成する。
そして、図2(j)の状態の部材を、レジスト除去液に浸漬することにより、第1の樹脂層4からなるインク室パターン41を除去し、インク供給口12からインク吐出口10までのインク室を形成すると共に、ボンディングパッド3を露出させることによって、図4に示されるようなインクジェット記録ヘッドが作製される。
なお、第1の樹脂層4からなるインク室パターン41を除去する際、残留した無機層5も除去される。
【0027】
〔参考の実施形態〕
図3は、本発明の微小中空体の製造方法の参考の実施形態を示す概略断面図である。なお、微小中空体の製造方法の第2の実施形態においては、無機層5は、厚さ0.2(μm)のAl(アルミニウム)からなる層であり、スパッタ法により形成した。また、微小中空体の製造方法の第2の実施形態においては、第2のレジスト膜9をマスクとして、第2の樹脂層7を無機層5が露出するまで酸素プラズマによりドライエッチングすることにより、インク吐出口10及びボンディングパッド開口11を形成する(図1(a)〜図2(g))までは、第1の実施形態と同じである。
【0028】
図3(a)に示すように、第2のレジスト膜9をマスクとして、第2の樹脂層7を無機層5が露出するまで酸素プラズマによりドライエッチングすることにより、インク吐出口10及びボンディングパッド開口11を形成する。
なお、この際、Al(アルミニウム)からなる無機層5が、エッチングのストッパーとなるため、オーバーエッチング時の第1の樹脂層4の削り込み防止となり、残渣が無い状態でエッチングを終了できる。
【0029】
続いて、図3(b)に示すように、有機リムーバ(剥離液)により、第2の樹脂層7上に残留している第2のレジスト膜9及び第3のレジスト膜8を除去する。Si含有レジストからなる第2のレジスト膜9は、下地となる第3のレジスト膜8から除去されるため残渣もなく除去される。
そして、Al(アルミニウム)からなる無機層5をリン酸混合液(リン酸、硝酸、酢酸の混合液)を用いて、50〜60℃の条件で除去する。
【0030】
次いで、図3(c)に示すように、基板1の裏面から、KOH或いはTMAH(水酸化アンモニウム)からなるエッチング液によりエッチングして、インク供給のための、インク供給口12を形成する。
そして、図3(c)の状態の部材を、レジスト除去液に浸漬することにより、第1の樹脂層4からなるインク室パターン41を除去し、インク供給口12からインク吐出口10までのインク室を形成すると共に、ボンディングパッド3を露出させることによって、図4に示されるようなインクジェット記録ヘッドが作製される。
【0031】
第1及び参考の実施形態では、可溶性樹脂からなる第1の樹脂層4上の全面に無機層5が形成されている状態で、インク室パターンを形成するための酸素プラズマによるドライエッチングが行なわれる。ここで、無機層5は、かかるドライエッチングの際のエッチングストッパーとして機能することから、第1の樹脂層4が酸素プラズマによるに晒されることがなく、第1の樹脂層4の変性を防止することができる。その結果、第1の樹脂層4からなるインク室パターン41及びボンディングパッド保護パターン42は、容易にかつ正常に除去され、エッチング残渣は発生しないこととなる。
【0032】
なお、第1及び第2の実施形態において、第1の樹脂層4によるインク室パターン41の形成をドライエッチングによって行なったが、感光性のレジスト層を用いることにより、フォトリソグラフィーによって形成することも可能である。
【0033】
このように、本発明の微小中空体の製造方法により製造された微小中空体(本発明の微小中空体)は、上述のように、無機層の存在により、可溶性樹脂からなる第1の樹脂層が容易かつ正常に除去されることから、エッチング残渣は発生しないことになる。その結果、第1の樹脂層4が除去されてなる中空内部には、不均一な凹凸が形成されることはない。
なお、本発明の微小中空体は、後述するインクジェット記録ヘッドとして好適であるが、樹脂材料をつかった中空体構造をとるマイクロマシン分野、例えば、静電マイクロモータ、マイクロギアなどの作製技術としても好ましく用いることができる。
【0034】
次に、本発明の微小中空体を用いたインクジェット記録ヘッド(本発明のインクジェット記録ヘッド)について説明する。
本発明のインクジェット記録ヘッドは、発熱抵抗体を有する基板と、該発熱抵抗体上に設けられ、インク吐出口を有する樹脂製ノズル体と、を備える中空部材からなるインクジェット記録ヘッドであって、
該中空部材が、上述の本発明の微小中空体であることを特徴とする。
【0035】
このような本発明のインクジェット記録ヘッドは、本発明の微小中空体を用いることから、インク室内部においてエッチング残渣に起因する不均一な凹凸がなく、インク供給口からインク室を経由してインク吐出口までのインクの流路抵抗を均一にすることができる。その結果、インクの吐出を安定に行うことができるという効果を有する。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、エッチング残渣の発生を防止する微小中空体の製造方法、及び該製造方法により製造される微小中空体を提供することができる。
また、エッチング残渣がなく、インクの流路が均一でインク吐出が安定して行えるインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の本実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの製造工程を示す概略断面図である。
【図2】 第1の本実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの製造工程を示す概略断面図である。
【図3】 参考の本実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの製造工程を示す概略断面図である。
【図4】 本発明の微小中空体の製造方法により製造されたインクジェット記録ヘッドを示す概略断面図である。
【図5】 従来のインクジェット記録ヘッドの製造工程を示す概略断面図である。
【図6】 従来のインクジェット記録ヘッドの製造工程を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 ヒータ(機能性素子)
3 ボンディングパッド
4 可溶性樹脂からなる第1の樹脂層
5 無機層
6 第1のレジスト膜
7 被覆樹脂からなる第2の樹脂層
8 第3のレジスト膜
9 第2のレジスト膜
10 インク吐出口(第2の開口部)
11 ボンディングパッド開口
12 インク供給口(第1の開口部)
13 インク室
101 基板
102 液体吐出エネルギー発生素子
103 可溶性樹脂層
104 Si含有レジスト
105 被覆樹脂層
106 Si含有レジスト106
107 インク吐出口
108 インク供給口
109 インク室
Claims (3)
- 機能性素子及び第1の開口部を有する基板と、該機能性素子上に設けられ、第2の開口部を有する樹脂製中空部材と、を備えた微小中空体の製造方法であって、
前記基板上に、可溶性樹脂からなる第1の樹脂層、無機層、及び前記機能性素子上を覆うようにパターニングした第1のレジスト膜を、この順に形成する工程と、
該第1のレジスト膜をマスクとして前記無機層を部分的に除去する工程と、
前記無機層の残留部分をマスクとして前記第1の樹脂層を部分的に除去すると共に、前記第1のレジスト膜を除去する工程と、
前記無機層上に、第2の樹脂層及び前記第2の開口部をパターニングした第2のレジスト膜をこの順に形成する工程と、
該第2のレジスト膜をマスクとして前記第2の樹脂層を前記無機層が露出するまで除去し、前記第2の開口部を形成する工程と、
前記無機層の露出した部分を除去する工程と、
前記第1の樹脂層が形成された基板の反対面から第1の開口部を形成する工程と、
前記第1の開口部を用いて前記第1の樹脂層及び残留した前記無機層を溶解除去する工程と、
を順番に実施することを特徴とする微小中空体の製造方法。 - 前記無機層は、シリコン酸化膜からなることを特徴とする請求項1に記載の微小中空体の製造方法。
- 前記第2の樹脂層と前記第2のレジスト膜との間に、第3のレジスト膜が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の微小中空体の製造方法。
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