JP4432784B2 - アンテナおよびそれを備えた無線通信機 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯型電話機等の無線通信機に設けられるアンテナおよびそれを備えた無線通信機に関するものである。
図12(a)にはアンテナ構造の一例が模式的な斜視図により示され、図12(b)にはそのアンテナ構造が模式的な分解状態により示され、図12(c)には図12(a)に示されるアンテナ構造をボトム側から見た状態が示されている。このアンテナ構造1はアンテナ2を有し、このアンテナ2は、回路基板3の非グランド領域Zpに搭載されている。つまり、回路基板3には、グランド4が形成されているグランド領域Zgと、グランド4が形成されていない非グランド領域Zpとが非グランド領域Zpを回路基板3の片端側にして隣り合わせに配置されており、このような回路基板3の非グランド領域Zpにアンテナ2が設けられている。
アンテナ2は、誘電体基体6と、給電放射電極7と、無給電放射電極8とを有して構成されている。誘電体基体6は直方体状と成し、この誘電体基体6の上面に、給電放射電極7と無給電放射電極8が、それぞれ、互いに間隔を介して並設されており、当該給電放射電極7と無給電放射電極8は、電磁結合して複共振状態を作り出す構成となっている。また、誘電体基体6において回路基板3の片端側の端縁に沿う外向きの側面であるトップ側の側面6aには、給電放射電極7の給電端Qと、無給電放射電極8のショート端Sとが、それぞれ、上面側から底面側にかけて形成されている。
さらに、回路基板3の非グランド領域Zpには、給電放射電極7の給電端Qに連接する給電用電極10(10B)が、誘電体基体6の側面に沿いながらグランド領域Zgに向けて伸張形成された電極パターンの態様で形成されている。この給電用電極10Bのグランド領域Zg側の端部は、無線通信機の無線通信用の回路(高周波回路)12に接続されている。また、回路基板3の非グランド領域Zpには、無給電放射電極8のショート端Sに連接するグランド接続用電極11(11B)が、誘電体基体6の側面に沿いながらグランド領域Zgに向けて伸張形成された電極パターンの態様で形成されている。このグランド接続用電極11Bのグランド領域Zg側の端部は、グランド4に接地されている。
このようなアンテナ構造1において、例えば、無線通信用の高周波回路12から無線通信用の信号が給電用電極10(10B)を介して給電放射電極7に供給されると、給電放射電極7が共振する。また、給電放射電極7と電磁結合している無給電放射電極8も共振し、給電放射電極7と無給電放射電極8により複共振状態が作り出されて、信号が無線送信される。
特開2001−217631号公報
図12に示されるアンテナ2の構成では、給電放射電極7および無給電放射電極8は主に誘電体基体6の上面だけに設けられる構成であった。このため、給電放射電極7や無給電放射電極8から放射される電界は、誘電体基体6の上面側に集中し、これにより、アンテナ特性のQ値が高くなって無線通信用の周波数帯域が狭くなりやすいという問題が生じたり、導通損や誘電体損が多くなってアンテナ特性が悪化するという問題がある。また、給電放射電極7や無給電放射電極8から放射される電界の一部が回路基板3のグランド4に引き寄せられ、これにより、アンテナ効率が悪くなるという問題がある。
ところで、製造の容易さのために、誘電体基体6を樹脂材料により成形技術を利用して製造することがある。この場合、インサート成形技術等を利用することにより、誘電体基体6を製造すると同時に、給電放射電極7および無給電放射電極8を誘電体基体6に一体的に設けることができる。つまり、例えばインサート成形では、誘電体基体6を形作るための、図13(a)の斜視図および当該図13(a)のA−A部分の断面図を表した図13(b)に示されるようなモールド上型18とモールド下型19との間に、導体板から成る給電放射電極7および無給電放射電極8を配置してモールド上型18とモールド下型19を組み合わせる。そして、そのモールド上型18とモールド下型19との間に誘電体基体6を構成するための溶融状態の樹脂材料を注入して固め、保圧、冷却後に金型を開く。これにより、誘電体基体6を製造できると同時に、当該誘電体基体6に給電放射電極7および無給電放射電極8を一体的に取り付けることができる。このような製造手法を採用することによって、アンテナ2の製造工程の簡略化を図ることができる。
しかしながら、組み合わされたモールド上型18とモールド下型19との間に樹脂材料を注入したときに、樹脂材料の流れによって、モールド上型18とモールド下型19との間に配置された給電放射電極7や無給電放射電極8の配置位置がずれ、そのままの状態で樹脂材料が固まってしまうと、例えば給電放射電極7と無給電放射電極8との間の電磁結合状態が設定の状態とは異なるものとなって、給電放射電極7や無給電放射電極8の共振周波数が設定値からずれてしまうというような問題が発生する。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、製造が簡単で、しかも、アンテナ特性の向上を図ることが容易なアンテナおよびそれを備えた無線通信機を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は次に示すような構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明のアンテナは、無線通信用の回路に接続されてアンテナ動作を行う給電放射電極が長手方向上面と当該長手方向上面に連接する長手方向側面と当該長手方向側面に連接する長手方向底面とを有する角柱状の誘電体基体の少なくとも隣り合う前記長手方向上面と長手方向側面の2側面に連接されて設けられている構成を備えたアンテナであって、前記誘電体基体は樹脂材料により構成され、前記給電放射電極は、誘電体基体に一体的に設けられており、前記誘電体基体の長手方向底面であって前記長手方向側面がわの端縁部には前記長手方向側面の長手方向に間隔を介して複数の孔部が形成されており、当該孔部は前記誘電体基体の前記長手方向底面に開口して当該開口から前記長手方向側面に設けられている給電放射電極の面に沿って誘電体基体の前記長手方向上面に向かって伸長形成されていることを特徴としている。また、この発明の無線通信機は、この発明において特有な構成を持つアンテナが設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、給電放射電極は角柱状の誘電体基体の長手方向上面に形成されていると共に、誘電体基体の当該面と隣り合う側面に向けて伸長形成されて誘電体基体の長手方向側面にも形成されている構成とした。このため、給電放射電極が誘電体基体の一つの面のみに形成されている場合に比べて、給電放射電極の電極面積が増加するので、給電放射電極の電磁界が分散し、これにより、導電損や誘電体損を減少させることができるために、アンテナ特性を向上させることができる。また、給電放射電極の電磁界が分散することにより、アンテナ特性のQ値を下げることができ、これにより、無線通信用の周波数帯域の広帯域化を図ることができる。
さらに、例えば、グランドが形成されているグランド領域と、グランドが形成されていない非グランド領域とが非グランド領域を片端側にして設けられている基板の非グランド領域に、アンテナを設ける場合に、給電放射電極が形成されている誘電体基体の長手方向側面がわが基板のグランド領域とは反対側の外向きとなるようにアンテナを基板の非グランド領域に設けることによって、給電放射電極から放射される電磁界は、誘電体基体の上面側から誘電体基体の外向きの側面がわ(つまり、グランド領域から遠い側)に掛けて分散することとなる。これにより、給電放射電極から基板のグランド領域に引き寄せられる電磁界の量を抑制することができる。しかも、この発明では、給電放射電極が形成されている誘電体基体の長手方向側面がわには孔部が設けられており、孔部が設けられていない場合に比べて、孔部によって、誘電体基体の長手方向側面に形成されている給電放射電極部分と、基板のグランド領域との間の実効誘電率が下がり電気的な距離を離すことができる。このことによっても、給電放射電極から基板のグランド領域に引き寄せられる電磁界の量を抑制することができる。このように、グランド領域に引き寄せられる電磁界の量を抑制できることによって、アンテナ効率を高めることができる。
このように、この発明のアンテナはアンテナ効率を高めることが容易にできるものであるので、無線通信機において、この発明のアンテナを備えることにより、無線通信に対する信頼性を向上させることができる。また、誘電体基体に孔部を設けたので、誘電体基体の軽量化を図ることができる。さらに、孔の大きさ、配列によって放射電極の共振周波数の調整ができる。
この発明では、前述したように、給電放射電極が形成されている誘電体基体の長手方向側面がわには、誘電体基体の長手方向底面側から長手方向上面側に向かって伸長形成されている底面側開口の孔部が設けられているので、インサート成形技術を利用して、給電放射電極を望ましい状態でもって誘電体基体に設けることができる。つまり、誘電体基体の成形工程では、誘電体基体成形用の金型であるモールド上型とモールド下型との間に導体板から成る給電放射電極を配置してモールド上型とモールド下型を組み合わせた後に、モールド上型とモールド下型との間に誘電体基体を構成する溶融状態の樹脂材料を注入する。例えば、モールド上型とモールド下型を組み合わせたときに誘電体基体の長手方向上面に位置する給電放射電極部分がモールド上型に押え付けられるようにモールド上型とモールド下型を作製すれば、モールド上型とモールド下型による上下方向の押圧力によって誘電体基体上面の給電放射電極部分は位置が固定される。このため、樹脂材料の注入工程において、樹脂材料の流れによって誘電体基体上面の給電放射電極部分のぶれを防止することができる。
これに対して、誘電体基体の長手方向側面に位置する給電放射電極部分はモールド上型とモールド下型による上下方向の力によって固定することが難しい。このために、モールド上型とモールド下型との間に注入された樹脂材料の流れによって、誘電体基体側面の給電放射電極部分のぶれが懸念されるが、この発明では、給電放射電極が形成されている誘電体基体の長手方向側面がわには孔部が形成されているので、誘電体基体の成形工程において、その孔部を形成するために当該孔部の形成位置にはピン(例えば金属ピン)を配置することになる。孔部は、給電放射電極が形成されている誘電体基体の長手方向側面がわに配設されるので、その孔部を形成するためのピンと、モールド上型とモールド下型の組み合わせ体の側壁とによって、誘電体基体の長手方向側面に設けられる給電放射電極部分のぶれを抑えることができる。
このように、誘電体基体の成形工程において、樹脂材料の流れに因る悪影響を防止できて、給電放射電極を理想的な状態でもって誘電体基体に一体的に形成できることによって、給電放射電極にほぼ設定の共振周波数を持たせることが容易となる。また、樹脂材料の流れに起因した給電放射電極の変形も防止できるので、その変形により給電放射電極に無用な残留応力が生じている状態を回避できる。給電放射電極に残留応力が生じていると、例えば周囲環境の温度変動等の負荷に対する給電放射電極の耐久性が劣るという問題が生じるのに対して、この発明では、上記のように、給電放射電極にそのような残留応力が生じている状態を回避できるので、給電放射電極の耐久性を高めることができ、アンテナに対する信頼性を向上させることができる。また、この発明において特有な構成を持つアンテナが設けられている無線通信機にあっては、耐久性に対する信頼性を高めることができる。
誘電体基体の長手方向側面に形成されている給電放射電極部分に沿うように誘電体基体の底面側から上面側に向かって伸長形成されている底面側開口の孔部が複数設けられており、当該複数の孔部は、給電放射電極が形成されている誘電体基体の長手方向側面に沿う外周方向(長手方向側面の長手方向)に互いに間隔を介して配列配置されている構成にあっては、誘電体基体の成形工程において、誘電体基体の長手方向側面に形成される給電放射電極部分に沿って孔部形成用のピンが複数配設配置されることとなるので、樹脂材料の流れに因る誘電体基体の長手方向側面の給電放射電極部分のぶれをより確実に防止することができる。
無給電放射電極が設けられている構成を備えているものにあっては、給電放射電極と無給電放射電極による複共振状態によって、周波数帯域の広帯域化を図ることができたり、無線通信に使用可能な周波数帯域の数を増加させることができる。また、無給電放射電極が、給電放射電極と同様に、誘電体基体の長手方向上面から長手方向側面に伸長形成されている構成を備えることによって、給電放射電極と同様の効果を得ることができる。さらに、そのように、誘電体基体の長手方向上面だけでなく、長手方向側面にも無給電放射電極が形成されている構成を備えている場合に、無給電放射電極が形成されている誘電体基体の長手方向側面がわに、当該誘電体基体の長手方向側面に形成されている無給電放射電極部分に沿うように誘電体基体の長手方向底面側から長手方向上面側に向かって伸長形成されている孔部が誘電体基体の長手方向底面側を開口させて設けられている構成を有することにより、給電放射電極が形成されている誘電体基体の長手方向側面がわに孔部を構成したことにより得られる効果と同様の効果を得ることができる。
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
図1(a)には第1実施形態例のアンテナを有するアンテナ構造が模式的な斜視図により示され、図1(b)にはそのアンテナ構造が模式的な分解状態により示され、図1(c)には図1(a)に示されるアンテナ構造をボトム側から見た状態が示されている。なお、この第1実施形態例の説明において、図12に示されるアンテナ構造と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
この第1実施形態例のアンテナ2の給電放射電極7は、図2の模式的な拡大図にも示されるように、角柱状の誘電体基体6のトップ側の側面(長手方向側面)6aと上面(長手方向上面)6bの二面に渡って形成されている。当該給電放射電極7には、スリット13が誘電体基体6のトップ側の側面6aと上面6bの二面に渡って形成され、このスリット13により、給電放射電極7には、給電用電極10(10B)に接続する給電端Qから、誘電体基体6のトップ側の側面6aと上面6bの二面に渡るループ状の経路を通って開放端Kに至る基本モードの電流経路Iが形成される。
なお、給電放射電極7が持つ複数の共振周波数のうち、最も周波数の低い基本共振周波数によるアンテナ動作(共振モード)を基本モードと呼び、また、基本共振周波数よりも高い共振周波数によるアンテナ動作を高次モードと呼ぶ。また、図12に示される給電用電極10Bは回路基板3に設けられている電極パターンにより構成されていたが、この第1実施形態例では、給電用電極10Bは給電放射電極7を構成する導体板と共通の導体板により構成されている。
この第1実施形態例では、無給電放射電極8は、トップ側から給電放射電極7および無給電放射電極8を見たときに、給電放射電極7と左右対称な形状と成している。つまり、無給電放射電極8は、誘電体基体6の上面6bに形成されていると共に、誘電体基体6の上面からトップ側の側面6aに向けて伸長形成されてトップ側の側面6aにも形成されている。当該無給電放射電極8には、スリット14が誘電体基体6のトップ側の側面6aと上面6bの二面に渡って形成され、このスリット14により、無給電放射電極8には、グランド接続用電極11に接続するショート端Sから、誘電体基体6のトップ側の側面6aと上面6bの二面に渡るループ状の経路を通って開放端Kに至る基本モードの電流経路Iが形成される。なお、図12の構成では、グランド接続用電極11Bは回路基板3に形成された電極パターンの態様であったが、図1の例では、グランド接続用電極11Bは、無給電放射電極8と共通の導体板により構成されている。
この第1実施形態例では、誘電体基体6は、誘電率を高めるための材料を含有した樹脂材料により構成されており、導体板から成る給電放射電極7および無給電放射電極8はインサート成形等の成形技術によって誘電体基体6に一体的に設けられている。
図3には、給電放射電極7および無給電放射電極8を設けた誘電体基体6が、天地を逆向きにした状態で模式的に示されている。この図3に示されるように、誘電体基体6には、給電放射電極7および無給電放射電極8が形成されている側面がわに、孔部16が形成されている。孔部16は、誘電体基体6の長手方向側面に形成されている給電放射電極7あるいは無給電放射電極8の部位に沿うように誘電体基体6の長手方向底面側から上面側に向かって形成されており、当該孔部16は誘電体基体6の長手方向底面に開口している。この第1実施形態例では、孔部16は複数設けられており、複数の孔部16は、給電放射電極7および無給電放射電極8が形成されている誘電体基体6の長手方向側面に沿う外周方向(長手方向側面の長手方向)に互いに間隔を介して配列配置されている。
この第1実施形態例のアンテナ2は上記のように構成されている。このアンテナ2を構成する誘電体基体6は次に示すように作製することができる。例えば、誘電体基体6を成形技術により作製するための図4(a)に示されるようなモールド上型18とモールド下型19を用意する。なお、図4(b)には、図4(a)に示されるモールド上型18とモールド下型19等が上下の向きを逆向きにして模式的に表されている。
モールド下型19には、誘電体基体6の孔部16を形成するためのピン20が設けられている。このピン20は、モールド下型19に一体的に接合されていてもよいし、モールド下型19に着脱自在に取り付けられていてもよい。
このようなモールド下型19と、モールド上型18との間に、導体板から成る給電放射電極7および無給電放射電極8を配置して、モールド上型18とモールド下型19を組み合わせる。このとき、図5の模式的な断面図に示されるように、モールド上型18とモールド下型19を組み合わせて成るモールド型の側壁面と、ピン20との間に、誘電体基体6の側面に配置される給電放射電極部分および無給電放射電極部分が配設される。
モールド上型18とモールド下型19を組み合わせた後に、モールド上型18とモールド下型19との間に、誘電体基体6を構成する溶融状態の樹脂材料を注入して当該樹脂材料を固める。このような、給電放射電極7および無給電放射電極8を誘電体基体6に一体的に設ける成形工程を経て、アンテナ2を製造することができる。ここで述べた成形工程の例では、モールド型の側壁面とピン20との間に、誘電体基体6の側面に設けられる給電放射電極部分および無給電放射電極部分が配設されるので、その給電放射電極部分および無給電放射電極部分は、モールド型の側壁面とピン20によって、位置がほぼ固定され、樹脂材料の流れに因るぶれを予め定められた許容範囲内に抑えることが可能である。これにより、給電放射電極7および無給電放射電極8を望ましい状態でもって誘電体基体6に一体的に設けることができる。
以下に、第2実施形態例を説明する。この第2実施形態例は無線通信機に関するものである。この第2実施形態例の無線通信機は、第1実施形態例に示したアンテナ構造1が設けられていることを特徴としている。なお、無線通信機におけるアンテナ構造以外の構成には様々な構成があり、ここでは、その何れの構成をも採用してもよく、その説明は省略する。また、第1実施形態例に示したアンテナ構造の説明も前述したので省略する。
なお、この発明は第1や第2の各実施形態例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、各実施形態例では、給電放射電極7は、当該電極7を通電する基本モードの電流経路が図6のモデル図に示されるようなループ状の電流経路Iを描くような形状と成していたが、例えば、給電放射電極7は、図7(a)のモデル図に示されるループ状の電流経路Iを描くような形状(例えば図7(b)参照)と成していてもよい。この場合にも、もちろん、誘電体基体6には、図7(c)に示されるように、給電放射電極7や無給電放射電極8が形成されている側面がわに、当該誘電体基体6の側面に形成されている給電放射電極部分あるいは無給電放射電極部分に沿うように誘電体基体6の底面6c側から上面6b側に向かって伸長形成されている孔部16が誘電体基体6の底面側を開口させて設けられる。このような孔部16を備えた誘電体基体6を成形するためのモールド上型18およびモールド下型19は、例えば、図8(a)のモデル図に示すような形状を有し、この例では、モールド下型19には、誘電体基体6に孔部16を形成するためのピン20が設けられている。なお、図8(b)には、図8(a)に示されるモールド上型18とモールド下型19が上下の向きを逆向きにして表されている。
また、例えば、給電放射電極7は、図9(a)のモデル図に示されるループ状の電流経路Iを描くような形状(例えば図9(b)参照)と成していてもよい。さらに、例えば給電放射電極7にスリット13を形成しなくとも給電放射電極7に設定の共振周波数を持たせることができる場合には、給電放射電極7は、スリット13が形成されていない構成であってもよい。この場合には、給電放射電極7の基本モードの電流経路はループ状にはならない。このように、給電放射電極7の形状は、当該給電放射電極7を通電する基本モードの電流経路がループ形状とならない形状であっても構わない。
さらに、給電放射電極7は、誘電体基体6のトップ側の側面6aと上面6bの二面に渡って形成されていたが、例えば給電放射電極7は、誘電体基体6のトップ側の側面6aと上面6bの二面だけでなく、誘電体基体6のグランド領域Zgに面する側面側や、図2に示される左側の側面に食み出し形成されているというように、誘電体基体6の三面以上の面に渡って形成されている構成としてもよい。
さらに、無給電放射電極8も、図7(b)や図9(b)等の前述したような給電放射電極7と同様な形状、あるいは、図7(b)や図9(b)等の給電放射電極7と左右対称な形状であってもよい。また、給電放射電極7は例えば図1に示される形状と成し、無給電放射電極8は例えば図7に示されるような形状と成すという如く、給電放射電極7と無給電放射電極8は全く異なる形状であってもよい。
さらに、各実施形態例では、誘電体基体6には給電放射電極7が設けられていると共に、無給電放射電極8が設けられていたが、例えば、給電放射電極7だけで、要求される周波数帯域幅や周波数帯域の数を得ることができる場合には、図10(a)のモデル図に示されるように、誘電体基体6には給電放射電極7のみが設けられ、無給電放射電極8を省略してもよい。
また、各実施形態例では、誘電体基体6は直方体状であったが、例えば、誘電体基体6は、図10(a)のモデル図に示されるような断面がL字形状となる態様であってもよく、誘電体基体6は直方体状に限定されるものではない。図10(b)には、図10(a)に示される誘電体基体6が上下の向きを逆向きにして表されており、この図10(b)に示されるように、誘電体基体6が直方体状以外の形状であっても、誘電体基体6には、給電放射電極7が形成されている側面がわに、当該誘電体基体6の側面に形成されている給電放射電極部分に沿うように誘電体基体6の底面6c側から上面6b側に向かって伸長形成されている孔部16が誘電体基体6の底面側を開口させて設けられている。このような図10(a)、(b)に示されるような誘電体基体6を成形するためのモールド上型18とモールド下型19は、例えば、図11(a)に示されるような形状を有し、この例では、誘電体基体6に孔部16を形成するためにモールド下型19にピン20が設けられている。なお、図11(b)には、図11(a)に示されるモールド上型18とモールド下型19が上下の向きを逆向きにして表されている。
第1実施形態例のアンテナを説明するための図である。 図1に示される給電放射電極の拡大図である。 図1に示されるアンテナを天地の向きを逆向きにして表したモデル図である。 図1に示されるアンテナの誘電体基体を成形する工程で使用するモールド型の一形態例を表したモデル図である。 モールド型内の給電放射電極の状態例を説明するための図である。 図1に示される給電放射電極の基本モードの電流経路を模式的に表した図である。 給電放射電極のその他の形態例を説明するための図である。 図7に示される給電放射電極を備えたアンテナの誘電体基体を成形する工程で使用するモールド型の一形態例を表したモデル図である。 さらに別の給電放射電極のその他の形態例を説明するための図である。 誘電体基体のその他の形態例を説明するための図である。 図10に示される誘電体基体を成形する工程で使用するモールド型の一形態例を表したモデル図である。 アンテナ構造の一形態例を説明するための図である。 図12に示される誘電体基体を成形する工程で使用するモールド型の一形態例を表したモデル図である。
符号の説明
2 アンテナ
6 誘電体基体
7 給電放射電極
8 無給電放射電極
16 孔部

Claims (3)

  1. 無線通信用の回路に接続されてアンテナ動作を行う給電放射電極が長手方向上面と当該長手方向上面に連接する長手方向側面と当該長手方向側面に連接する長手方向底面とを有する角柱状の誘電体基体の少なくとも隣り合う前記長手方向上面と長手方向側面の2側面に連接されて設けられている構成を備えたアンテナであって、前記誘電体基体は樹脂材料により構成され、前記給電放射電極は、誘電体基体に一体的に設けられており、前記誘電体基体の長手方向底面であって前記長手方向側面がわの端縁部には前記長手方向側面の長手方向に間隔を介して複数の孔部が形成されており、当該孔部は前記誘電体基体の前記長手方向底面に開口して当該開口から前記長手方向側面に設けられている給電放射電極の面に沿って誘電体基体の前記長手方向上面に向かって伸長形成されていることを特徴とするアンテナ。
  2. 角柱状の誘電体基体の長手方向に給電放射電極と間隔を介して配置され給電放射電極に電磁結合して給電放射電極と共に複共振状態を作り出す無給電放射電極が前記角柱状の誘電体基体の少なくとも隣り合う長手方向上面と長手方向側面に設けられており、前記誘電体基体の長手方向底面であって前記長手方向側面がわの端縁部に設けられる孔部は前記無給電放射電極の形成部位にも長手方向に間隔を介して複数設けられており、当該無給電放射電極の形成部位に設けられる孔部も前記給電放射電極の形成部位に設けられる孔部と同様に、誘電体基体の前記長手方向底面に開口して当該開口から前記長手方向側面に設けられている無給電放射電極の面に沿って誘電体基体の前記長手方向上面に向かって伸長形成されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアンテナが設けられていることを特徴とする無線通信機。
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