JP4432245B2 - Ultrasonic transducer - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波を発振すると共に障害物からの反射波を受信して障害物の存在を検知する、車載用等として用いられる超音波センサに適用できる超音波振動子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車載用の障害物検知を行う超音波センサとしては、超音波センサから超音波を空気中に発振し、検知対象物等の障害物に反射させて、その反射波を超音波センサで受信し、その受信信号の処理を行い、警報等を発するような構成になっているものがある。
【0003】
このような超音波センサの取付状態を図19に示す。この超音波センサ24は自動車22のバンパー23に取付けられている。ここで、バンパー23周辺に存在する自動車22の移動の支障となる障害物を検知すると共に、路面等の、自動車2の移動の支障とならないものを検知しないようにするためには、路面に対して水平方向に広く、鉛直方向に狭い検知エリアを有する超音波センサ24を使用することが好ましい。
【0004】
このような、路面に対して水平方向に広く、鉛直方向に狭い異方向性の指向特性を有する超音波センサ24のための超音波振動子Aとしては、これまでに、特願平11−246674号として出願した明細書等に記載の超音波振動子を提案している。この超音波振動子の構造を図2,3に示す。この超音波振動子Aは、一端面が開口すると共に他端面が閉塞面1aであるケース体1の閉塞面1aの内面側に圧電素子8を配設し、この閉塞面1aにて発生される超音波の異方向性の指向特性を有し、ケース体1を、金属製の板材から形成された閉塞面1aの縦横の長さの比を調整することが可能である金属ケース2と、合成樹脂材からなる樹脂ケース3とで構成したものである。またこの超音波振動子Aの作製にあたっては、金属ケース2のための金属製の板材の加工には鍛造工程や切削工程が不要であるため、金属ケース2を安価且つ容易に形成し得るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような一端面が開口すると共に他端面が閉塞面1aであるケース体1にて構成された超音波振動子Aでは、閉塞面1aの内面側に配設された圧電素子8が振動すると、ケース体1の内側の内周面付近の、閉塞面1aと垂直な領域である側面部1bに向けて、閉塞面1aから機械的な振動エネルギーが伝達され、閉塞面1aの振動エネルギーは閉塞面1aのみが振動する場合よりも小さくなるものであった。
【0006】
特にケース体1が、合成樹脂材からなる樹脂ケース3と金属ケース2とで構成される場合は、超音波振動子Aは金属ケース2の部分が板材により構成されるため、図20(b)に示すように、ケース体1の側面部1bの強度が弱く、この側面部1bが圧電素子8を配設した閉塞面1aの振動に追従して振動するものであった。このため、機械的な振動エネルギーが閉塞面1aから側面部1bへとより分散しやすくなり、閉塞面1aの振動エネルギーは閉塞面1aのみが振動する場合よりも更に小さくなるものであった。
【0007】
また、図20(a)に概念的に示すように、圧電素子8が接続されている回路は負荷抵抗25を有するものであり、圧電素子8の振動による閉塞面1aからの超音波の発振終了後にケース体1に残留した機械的残留エネルギーは大部分が閉塞面1aに配設された圧電素子8によって電気的エネルギーに変換され、負荷抵抗25によって熱として消費されるが、機械的振動エネルギーが圧電素子8の配設された閉塞面1a以外の部分に分散している場合は、超音波の発振終了後に機械的残留エネルギーが消費されにくくなり、残響が長くなって反射波の受信精度が悪化し、超音波振動子Aの応答性が悪くなるものであった。
【0008】
さらに、超音波振動子Aを自動車22のバンパー23に取り付ける際に、取り付け治具によって超音波振動子Aに及ぼされる応力により、側面部1bが容易に変位し、その結果、超音波振動子Aの振動特性が変化するおそれがあった。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、超音波の出力を向上すると共に密閉性を向上し、また超音波を受信する際の応答性を向上し、また超音波の発振方向に異方向性の指向特性が付与されている場合の振動特性を安定にすることができるなどの、特性が向上された超音波振動子を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る超音波振動子は、一端面が開口すると共に他端面が閉塞面1aであるケース体1の閉塞面1aの内面側に圧電素子8を配設し、この閉塞面1aにて発生される超音波が異方向性の指向特性を有する超音波振動子Aであって、剛性の高い部材からなる中蓋12に、この中蓋12とケース体1との境界部に封止材26を介在させる際の封止材26の流動を促すための流動経路12aを形成し、この中蓋12をケース体1の内側に挿入し、この中蓋12とケース体1との境界部に封止材26を充填して成ることを特徴とするものである。
【0013】
また請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、封止材26として接着剤13を用い、中蓋12とケース体1との境界部に接着剤13を介在させて成ることを特徴とするものである。
【0016】
また請求項3の発明は、請求項1又は2の構成に加えて、中蓋12を成形品にて成形して成ることを特徴とするものである。
【0017】
また請求項4の発明は、請求項3の構成に加えて、中蓋12を制振性に優れた樹脂材料の成形品にて成形して成ることを特徴とするものである。
【0018】
また請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、中蓋12の形状を、ケース体1の閉塞面1aを水平に配置した状態におけるこの閉塞面1aと垂直な少なくとも一つの断面形状が工字状となるように形成して成ることを特徴とするものである。
【0019】
また請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加えて、ケース体1の閉塞面1aの内面側に配設された圧電素子8に接続された電力伝送用のリード線7をケース体1の閉塞面1a側から開口面1c側に導出するためのリード用通路18を中蓋12に設けて成ることを特徴とするものである。
【0020】
また請求項7の発明は、請求項6の構成に加えて、リード用通路18に粘弾性材19を充填して成ることを特徴とするものである。
【0021】
また請求項8の発明は、請求項7の構成に加えて、リード用通路18に粘弾性材19を充填する際の粘弾性材19の流動を促すための流動経路20を中蓋12に設けて成ることを特徴とするものである。
【0023】
また請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれかの構成に加えて、ケース体1の閉塞面1aの内面側に位置する圧電素子8に接続された電力伝送用のリード線7を中蓋12に固定して成ることを特徴とするものである。
【0024】
また請求項10の発明は、請求項9の構成に加えて、ケース体1の閉塞面1aの内面側に位置する圧電素子8に接続されると共に中蓋12に固定されたリード線7に、より線径の大きいリード線7aを接続し又は導通させて成ること特徴とするものである。
【0025】
また請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれかの構成に加えて、ケース体1を金属にて構成して成ることを特徴とするものである。
【0026】
また請求項12の発明は、請求項1乃至10のいずれかの構成に加えて、ケース体1を金属製の板材から形成される金属ケース2と合成樹脂材からなる樹脂ケース3とで構成して成ることを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0028】
本発明に係る超音波振動子Aは、一端が開口する開口面1cとして形成されると共に他端が閉塞面1aとして構成されるケース体1の閉塞面1aの内面側に圧電素子8を配設して構成される。このケース体1は金属にて構成することができ、また金属製の板材から形成される金属ケース2と合成樹脂材からなる樹脂ケース3とで構成することもできる。
【0029】
図2,3は金属製の板材から形成される金属ケース2と合成樹脂材からなる樹脂ケース3とでケース体1を構成し、このケース体1に対して圧電素子8を配設した様子を示す。
【0030】
金属ケース2は、振動部4と振動抑止部5とから構成されている。振動部4は厚みがほぼ均一な矩形状の板状に形成され、一面が超音波送受信面4cとして形成されており、また他面は圧電素子8が配設される配設面4dとして形成されている。振動抑止部5は振動部4の外縁から配設面4d側に向けて延設されて筒状に形成されている。ここで振動部4の外縁を構成する4個の辺のうちの、対向し合う一対の辺と、振動抑止部5との間にはそれぞれ金属ケース2の内側と外側とを連通する開口部9が形成されており、そのためこの一対の辺が、振動抑止部5と直接には接続されていない非接続部4bとしてそれぞれ形成されている。また他の対向し合う一対の辺は振動抑止部5と直接接続された接続部4aとしてそれぞれ形成されている。すなわち、振動部4の外縁に沿って交互に形成された接続部4aと非接続部4bとが、接続部4a同士の並び方向と非接続部4b同士の並び方向とが略直交するように配置されているものである。
【0031】
樹脂ケース3は、剛性が高く制振性に優れた合成樹脂材にて形成される。この樹脂ケース3は前面が円形状、背面が前面よりも径が大きい円形状に形成されており、前面と背面とを接続する外周面には、前面側よりも背面側の方が径が大きくなるように段差5aが形成されている。この樹脂ケース3には前面及び背面にて開口する前後方向の貫通孔が形成されており、この貫通孔の内部が配置部6として構成されている。この配置部6の内周形状は、金属ケース2の振動抑止部5の外周面形状と略同一の形状及び寸法を有する断面略矩形状に形成されている。
【0032】
金属ケース2は、配置部6内に保持されているものであり、このとき金属ケース2の振動部4は配置部6の、前面側の開口を塞ぐと共に振動部4の超音波送受信面4cが樹脂ケース3の前面と略面一になるように配置される。また振動抑止部5は配置部6の内面に密接して配置され、配置部6の内面において樹脂ケース3に固定されている。そのため、配置部6の外縁のうち、一対の接続部4aは樹脂ケース3に固定され、一対の非接続部4bは固定されずに撓みやすくなっている。またここで配置部6の、振動部4にて閉塞される側の開口には、金属ケース2の開口部9から金属ケース2の内側に向けて突出する突出部27が突設されている。
【0033】
圧電素子8は、振動部4の配設面4dに電気的に接続されて配設されている。また金属ケース2の振動抑止部5と、圧電素子8の、配設面4dに接続されていない側の面には、それぞれリード線7が接続されている。
【0034】
このようにして構成される超音波振動子Aは、リード線7間にパルス電圧を印加し、またリード線7間に発生する電圧を測定する制御回路を接続することにより、超音波センサとして構成することができる。そしてリード線7間にパルス電圧を印加すると圧電素子8が振動し、それに従って振動部4が振動して超音波を発振する。また、この振動部4から発振した超音波が障害物等にあたって反射し、この反射波が振動部4の超音波送受信面4cにあたると、振動部4が振動し、それに応じて圧電素子8が振動する。このとき圧電素子8内に起電力が発生するものであり、リード線7間の起電力を検知することにより、障害物の有無を検知することができる。
【0035】
このような超音波振動子Aを自動車のバンパー等の、取付対象物に取付ける場合は、取付対象物に形成した開口に超音波振動子Aを、開口部9においてケース体1の閉塞面1aが外部に露出するように配設する。このとき特に車載用として超音波振動子Aを自動車のバンパー等に配設する場合は、ケース体1の閉塞面1aを水平面に対して略垂直に配置すると共に、振動部4における一対の接続部4aが水平方向に並ぶように配置され、一対の非接続部4bが鉛直方向に並ぶように配置される。
【0036】
超音波振動子Aから超音波を発振する場合、超音波送受信面4cでの振動部4における水平方向(一方の接続部4aから他方の接続部4aへと向う方向)の振動モードは単純な撓み振動であるが、鉛直方向(一方の非接続部4bから他方の非接続部4bへと向う方向)の振動モードは、非接続部4bが樹脂ケース3に固定されていないために撓みやすくなっているので、水平方向の振動モードに比べて平面振動が大きくなるものであり、振動部4を厚みが略均一な平板状に形成したとしても、振動部4に複数種の振動モードを発生させることができる。その結果、振動部4の振動により発生する超音波の発振方向は、水平方向に比べて鉛直方向に広がらずに鋭くなり、振動部4から発振される超音波には、全体として水平方向には広がるが鉛直方向への広がりが狭くなる異方向性を持つ指向性が付与される。それに従って超音波振動子Aの検知エリアは、水平方向に広く、垂直方向に狭いものとなるものであり、しかも超音波の送波出力が向上されるものである。そのため、このような超音波振動子Aを特に車載用として用いると、路面等の、自動車の移動の支障とならないものを検知しないようにすることができるものである。
【0037】
また超音波振動子Aから発振される超音波自身が異方向性を持つ指向性を有するため、超音波振動子Aからの超音波の発振方向である前方に超音波に指向性を付与するためのホーン等を設ける必要がなく、超音波振動子Aの前方に窪み等を形成せずに超音波振動子Aを直接外部に露出させることができるものであり、超音波振動子Aの前方に雨水、雪、埃等の異物が溜ることを防ぎ、このような異物によって超音波振動子Aから発振される超音波の異方向性の指向特性の変化や誤作動を防止することができるものであり、障害物を検知できる検知エリアが変化したり、障害物が存在しないにもかかわらず、障害物があるかのように報知してしまうというような事態を防ぐことができるものである。
【0038】
また、超音波振動子Aを取付対象物に取付けた状態において、ケース体1の閉塞面1aを取付対象物の表面と面一になるように配設することができ、ホーン等が取付対象物の表面から突出したり、開口が外部に露出するようなことがなく、取付状態における外観を向上することができるものである。
【0039】
またこのような超音波振動子Aにおいて、樹脂ケース3を形成するにあたっては、成形金型のキャビティ内に金属ケース2を配置した状態でキャビティ内に樹脂ケース3を成形するインサート成形により、金属ケース2に樹脂ケース3を一体に成形してケース体1を作製することができる。このようにすると、樹脂ケース3を成形すると同時にケース体1を作製することができ、超音波振動子Aの作製工程を削減することができるものであり、しかも金属ケース2の振動抑止部5と樹脂ケース3の配置部6の内面との密着性を向上して、金属ケース2の振動部4の接続部4aを樹脂ケース3に安定して固定することができ、超音波振動子Aの作動安定性を向上することができるものである。
【0040】
図5はケース体1を金属のみにて構成し、このケース体1に対して圧電素子8を配設した様子を示す。
【0041】
ケース体1は前面と背面とが略同一形状の円柱状に形成されている。このケース体1の内部には背面に開口する配置部6が形成されており、前面が閉塞面1a、背面が開口面1cとして形成されている。ここで、配置部6の閉塞面1aと平行な断面形状は一方向がこの方向と直交する方向よりも長い形状に形成されており、図示の例では外周形状が一対の対向し合う長辺6a,6a及びこの長辺6a,6aと直交する一対の対向し合う短辺6b,6bからなる矩形状に形成されている。また閉塞面1aは超音波送受信面4cとして形成されており、閉塞面1aの内面側は圧電素子8が配設される配設面4dとして形成されている。
【0042】
圧電素子8は、配設面4dに電気的に接続されて配設されている。また配置部6の内周面と、圧電素子8の配設面4dに接続されていない側の面には、それぞれリード線7が接続されている。
【0043】
このような超音波振動子Aを自動車のバンパー等の、取付対象物に取付ける場合は、取付対象物に形成した開口に超音波振動子Aを、開口部9においてケース体1の閉塞面1aが外部に露出するように配設する。このとき特に車載用として超音波振動子Aを自動車のバンパー等に配設する場合は、ケース体1の閉塞面1aを水平面に対して略垂直に配置すると共に、配置部6の断面形状が、一対の長辺6aが水平方向に並ぶように配置され、一対の短辺6bが鉛直方向に並ぶように配置される。
【0044】
超音波振動子Aから超音波を発振する場合、超音波送受信面4cにおける鉛直方向(一方の短辺6bから他方の短辺6bへと向う方向)の振動モードは、水平方向(一方の長辺6aから他方の長辺6aへと向う方向)の振動モードに比べて平面振動が大きくなり、超音波送受信面4cに複数種の振動モードを発生させることができる。その結果、超音波送受信面4cの振動により発生する超音波の発振方向は、水平方向に比べて鉛直方向に広がらずに鋭くなり、超音波送受信面4cから発振される超音波には、全体として水平方向には広がるが鉛直方向への広がりが狭くなる異方向性を持つ指向性が付与される。それに従って超音波振動子Aの検知エリアは、水平方向に広く、垂直方向に狭いものとなるものであり、しかも超音波の送波出力が向上されるものである。そのため、このような超音波振動子Aを特に車載用として用いると、路面等の、自動車の移動の支障とならないものを検知しないようにすることができるものである。
【0045】
また超音波振動子Aから発振される超音波自身が異方向性を持つ指向性を有するため、超音波振動子Aからの超音波の発振方向である前方に超音波に指向性を付与するためのホーン等を設ける必要がなく、超音波振動子Aの前方に窪み等を形成せずに超音波振動子Aを直接外部に露出させることができるものであり、超音波振動子Aの前方に雨水、雪、埃等の異物が溜ることを防ぎ、このような異物によって超音波振動子Aから発振される超音波の異方向性の指向特性の変化や誤作動を防止することができるものであり、障害物を検知できる検知エリアが変化したり、障害物が存在しないにもかかわらず、障害物があるかのように報知してしまうというような事態を防ぐことができるものである。
【0046】
また、超音波振動子Aを取付対象物に取付けた状態において、ケース体1の閉塞面1aを取付対象物の表面と面一になるように配設することができ、ホーン等が取付対象物の表面から突出したり、開口が外部に露出するようなことがなく、取付状態における外観を向上することができるものである。
【0047】
本発明では、このように構成される超音波振動子Aのケース体1の内部を封止樹脂や粘弾性材で封止したり、あるいはケース体の内部に中蓋を配置したりすることにより、超音波振動子Aの特性を向上したものである。
【0048】
以下において本発明を、具体的な実施形態を挙げて説明する。
【0049】
(参考形態1)
超音波振動子Aの構成を、図1を示して説明する。
【0050】
この参考形態では図2,3に示すように金属製の板材から形成される金属ケース2と合成樹脂材からなる樹脂ケース3とでケース体1を構成し、このケース体1に対して圧電素子8を配設したものである。また、配置部6の内部には、フェルト等にて形成された吸音材11が配設されており、この吸音材11は、圧電素子8の、振動部4とは反対側に、僅かに離間させた状態で配置されている。
【0051】
また、図1に示すように、配置部6の内部には、吸音材11の表面から開口面1cに亘って、樹脂からなる充填材10が充填されており、これによりケース体1の内部が樹脂にて封止されている。この樹脂からなる充填材10としては、時間の経過と共に硬化する樹脂を用いることができ、例えばエポキシ樹脂を用いることができる。このような充填材10を形成するにあたっては、例えば液状のエポキシ樹脂を配置部6内に注入した後、加熱硬化するものである。
【0052】
このように形成された超音波振動子Aでは、充填材10によって開口面1cが閉塞されることにより、超音波振動子Aの防水性を向上し、防滴仕様の超音波センサを得ることができる。また圧電素子8を振動させて超音波を発振させる際に、図1(c)に示すように、配置部6の内周面付近の領域(以下、側面部1bという)が充填材10によって固定されることで圧電素子8が配設された閉塞面1aに振動エネルギーが集中し、出力音圧が大きくなるものである。また、圧電素子8の振動を停止させて超音波振動子Aの駆動を終了した後に、超音波振動子Aに残留する機械的振動エネルギーが圧電素子8によって電気エネルギーに変換されて、圧電素子8に接続された回路の負荷抵抗によって熱として消費される際に、圧電素子8が配設された閉塞面1aにケース体1の振動が集中することにより、機械的振動エネルギーが圧電素子8によって効率よく電気エネルギーに変化され、更に負荷抵抗によって消費されることとなる。その結果、超音波振動子Aの振動が速やかに減衰されることとなって残響が短くなり、反射波の受信精度が向上して超音波振動子Aの応答性が向上するものである。
【0053】
また、上記の構成において、充填材10をシリコーン等の粘弾性材にて構成することもできる。このようにすると、閉塞面1aの振動に追従して側面部1bが振動したとしても、圧電素子8の振動を停止させて超音波振動子Aの駆動を終了した後に、側面部1bに残留した振動エネルギーを粘弾性材からなる充填材10が固有のヒステリシス特性によって熱として吸収する。その結果、超音波振動子Aの残響が短くなり、反射波の受信精度が向上して応答性能が向上するものである。
【0054】
(参考形態2)
図4に本参考形態の構成を示す。
【0055】
この参考形態では図2,3に示すように金属製の板材から形成される金属ケース2と合成樹脂材からなる樹脂ケース3とでケース体1を構成し、このケース体1に対して圧電素子8を配設したものである。また、配置部6の内部には、フェルト等にて形成された吸音材11が配設されており、この吸音材11は、圧電素子8の、振動部4とは反対側に、僅かに離間させた状態で配置されている。
【0056】
このケース体1の配置部6内には、中蓋12が配置されている。この中蓋12は配置部6内において、吸音材11の表面から開口面1cに亘って配置されており、この中蓋12と配置部6の内周面との間の境界領域における隙間は封止材26にて封止されている。封止材26としてはエポキシ樹脂等のような樹脂の硬化物や、シリコーン等の粘弾性材を用いることができる。ここで、図示はしていないが中蓋12の開口面1c側の端面が開口面1cよりも内方に配置されるように中蓋12を配置する場合は、配置部6における中蓋12の端面から開口面1cまでの領域をも封止材26にて封止することができる。
【0057】
このようにして封止材26にて中蓋12とケース体1の配置部6の内面との隙間を封止した結果、ケース体1の開口面1cが密閉され、超音波振動子Aの防水性を向上し、防滴仕様の超音波センサを得ることができる。また圧電素子8を振動させて超音波を発振させる際に、配置部6の側面部1bが中蓋12によって固定されることで圧電素子8が配設された閉塞面1aに振動エネルギーが集中し、出力音圧が大きくなるものである。また、圧電素子8の振動を停止させて超音波振動子Aの駆動を終了した後に、超音波振動子Aに残留する機械的振動エネルギーが圧電素子8によって電気エネルギーに変換されて負荷抵抗によって熱として消費される際に、圧電素子8が配設された閉塞面1aにケース体1の振動が集中することにより、機械的振動エネルギーが圧電素子8によって効率よく電気エネルギーに変化され、更に負荷抵抗によって消費されることとなる。その結果、超音波振動子Aの振動が速やかに減衰されることとなって残響が短くなり、反射波の受信精度が向上して、超音波振動子Aの応答性が向上するものである。
【0058】
ここで、上記の中蓋12は、金属等の剛性の高い材質にて構成することができ、この場合、所望の効果を得ることができる。
【0059】
また中蓋12はプラスチック等の成形品にて形成することもできる。この場合は液晶ポリマー等のような制振性に優れたプラスチックの成形品にて形成することが好ましい。液晶ポリマーは、成形時に層状構造を成し、外部から与えられた振動エネルギーを各層間の摩擦によって熱エネルギーとして吸収する働きがあるものであり、このため、中蓋12の材料に液晶ポリマー等を用いた場合、超音波振動子Aの駆動終了後にケース体1の側面部1bに残留した振動エネルギーを液晶ポリマー等からなる中蓋12が熱として吸収し、その結果残響が短くなって、反射波の受信精度が向上し、超音波振動子Aの応答性が向上するものである。
【0060】
また、特に封止材26として、エポキシ樹脂等からなる接着剤13を用い、中蓋12とケース体1との境界部に接着剤13を介在させると、配置部6の側面部1bを中蓋12によって更に強固に固定することができて、出力音圧が更に向上すると共に応答性も更に向上するものである。
【0061】
(参考形態3)
図6に本参考形態の構成を示す。
【0062】
この参考形態では図5に示すようにケース体1を金属のみにて構成し、このケース体1に対して圧電素子8を配設している。また、配置部6の内部には、フェルト等にて形成された吸音材11が配設されており、この吸音材11は、圧電素子8の、振動部4とは反対側に、僅かに離間させた状態で配置されている。
【0063】
また、配置部6の内部には、フェルト等にて形成された吸音材11が配設されており、この吸音材11は、圧電素子8の、振動部4とは反対側に、僅かに離間させた状態で配置されている。
【0064】
また、このケース体1の配置部6内には、中蓋12が配置されている。この中蓋12は配置部6内において、吸音材11の表面から開口面1cに亘って配置されており、この中蓋12と配置部6の内周面との間の境界領域における隙間は封止材26にて封止されている。封止材26としてはエポキシ樹脂等のような樹脂の硬化物や、シリコーン等の粘弾性材を用いることができる。ここで、図示はしていないが中蓋12の開口面1c側の端面が開口面1cよりも内方に配置されるように中蓋12を配置する場合は、配置部6における中蓋12の端面から開口面1cまでの領域をも封止材26にて封止することができる。
【0065】
このようにして封止材26にて中蓋12とケース体1の配置部6の内面との隙間を封止した結果、ケース体1の開口面1cが密閉され、超音波振動子Aの防水性を向上し、防滴仕様の超音波センサを得ることができる。また圧電素子8を振動させて超音波を発振させる際に、配置部6の側面部1bが中蓋12によって固定されることで圧電素子8が配設された閉塞面1aに振動エネルギーが集中し、出力音圧が大きくなるものである。また、圧電素子8の振動を停止させて超音波振動子Aの駆動を終了した後に、超音波振動子Aに残留する機械的振動エネルギーが圧電素子8によって電気エネルギーに変換されて負荷抵抗によって熱として消費される際に、圧電素子8が配設された閉塞面1aにケース体1の振動が集中することにより、機械的振動エネルギーが圧電素子8によって効率よく電気エネルギーに変化され、更に負荷抵抗によって消費されることとなる。その結果、超音波振動子Aの振動が速やかに減衰されることとなって残響が短くなり、反射波の受信精度が向上して、超音波振動子Aの応答性が向上するものである。
【0066】
ここで、上記の中蓋12は、金属等の剛性の高い材質にて構成することができ、この場合、所望の効果を得ることができる。
【0067】
また中蓋12はプラスチック等の成形品にて形成することもできる。この場合は液晶ポリマー等のような制振性に優れたプラスチックの成形品にて形成することが好ましい。液晶ポリマーは、成形時に層状構造を成し、外部から与えられた振動エネルギーを各層間の摩擦によって熱エネルギーとして吸収する働きがあるものであり、このため、中蓋12の材料に液晶ポリマー等を用いた場合、超音波振動子Aの駆動終了後にケース体1の側面部1bに残留した振動エネルギーを液晶ポリマー等からなる中蓋12が熱として吸収し、その結果残響が短くなって、反射波の受信精度が向上し、超音波振動子Aの応答性が向上するものである。
【0068】
また、特に封止材26として、エポキシ樹脂等からなる接着剤13を用い、中蓋12とケース体1との境界部に接着剤13を介在させると、配置部6の側面部1bを中蓋12によって更に強固に固定することができて、出力音圧が更に向上すると共に応答性も更に向上するものである。
【0069】
(参考形態4)
図7に本参考形態を示す。
【0070】
この参考形態では図2,3に示すように金属製の板材から形成される金属ケース2と合成樹脂材からなる樹脂ケース3とでケース体1を構成し、このケース体1に対して圧電素子8を配設したものである。また、配置部6の内部には、フェルト等にて形成された吸音材11が配設されており、この吸音材11は、圧電素子8の、振動部4とは反対側に、僅かに離間させた状態で配置されている。
【0071】
また、本参考形態においても、参考形態2と同様の材質からなる中蓋12を用いるものであるが、本参考形態ではケース体1の配置部6の開口寸法tよりも、閉塞面1aと平行な方向における中蓋12の寸法t′を大きく形成し、中蓋12をケース体1の配置部6内に圧入するものである。このようにすると、配置部6の内周面に対して中蓋12の外周面が圧接することとなって、ケース体1の側面部1bが参考形態2の場合よりも強固に固定されることとなり、ケース体1の振動エネルギーがより閉塞面1aに集中することとなる。その結果、超音波振動子Aの出力音圧が更に向上し、また残響が短くなって反射波の受信精度が向上し、応答性が更に向上するものである。
【0072】
(実施形態5)
図8に本実施形態の構成を示す。
【0073】
本実施形態では、図4に示すように中蓋12を接着剤13等の封止材26を介して配置部6内に配置するにあたり、中蓋12とケース体1の配置部6との境界部に注入された封止材26の流動を促すための流動経路12aを中蓋12に形成したものである。図示の例では、略直方体状に形成された中蓋12の外周面の四つの隅部に、配置部6の閉塞面1aから開口面1c方向に亘る四個の溝を形成すると共に、閉塞面1a側において、隣り合う二つの溝同士を連通する溝を形成することにより、二つの流動経路12aがコ字状の溝として形成されている。
【0074】
このように流動経路12aを形成すると、中蓋12の外面と配置部6の内面に接着剤13等の封止材26を介在させた状態で中蓋12を配置部6内に配置しようとする際に、中蓋12の外面と配置部6の内面との間に空気の層が介在していても、封止材26が図8(b)の矢印に示すように流動経路12aを、ケース1の開口面1c側から閉塞面1a側に流動し、更に閉塞面1a側から開口面1c側に向けて流動し、それに伴って空気の層を停滞させることなく配置部6と中蓋12との境界の隙間から押し出すものであり、その結果、封止材26による配置部6と中蓋12との接着信頼性が向上するものである。そして、このためケース体1の側面部1bがより強固に固定され、超音波振動子Aの出力音圧が更に向上すると共に、駆動停止時の残響が更に短くなって、反射波の受信精度が向上し、応答性が更に向上するものである。
【0075】
(実施形態6)
図9では、ケース体1の配置部6は、閉塞面1aと平行な平面における開口形状を長方形状に形成したものである。ここで、ケース体1の側面部1bのうち、配置部6を開口面1c側からみた場合の配置部6の長手方向に沿った領域を長手領域14、配置部6の短手方向に沿った領域を短手領域15とする。このように構成される超音波振動子Aでは、圧電素子8が振動して閉塞面1aが振動した場合、この閉塞面1aの振動に追従して側面部1bが振動するが、このとき主として長手領域14が振動することとなる。そこで、配置部6に中蓋12を配置するにあたっては、中蓋12が主としてその剛性によって長手領域14を固定するようにすることが好ましい。
【0076】
また、配置部6に中蓋12が配置されていない状態では、側面部1bが振動する場合は、図10(a)に示すように、側面部1bは開口面1c側の端部16に近づくに従って大きく振動することとなるから、配置部6に中蓋12を配置するにあたっては、中蓋12が開口面1c側の端部16付近をその剛性によって強固に固定することが好ましい。
【0077】
更に、図10(b)に示すように、配置部6に中蓋12が配置されている状態において、閉塞面1aを振動させる場合、金属ケース2の振動部4に振動が集中するような理想的振動形状を実現するためには、側面部1bの、閉塞面1a側の端部17付近に振動の節が形成されることが好ましく、そのためには中蓋12はその剛性によって側面部1bの閉塞面1a側の端部17付近を強固に固定することが好ましい。
【0078】
以上のことから、本実施形態では、ケース体1の側面部1bのうちの特に長手領域14において、開口面1c側の端部16付近及び閉塞面1a側の端部17付近を強固に固定するものである。
【0079】
図11に本実施形態の構成を示す。
【0080】
ケース体1の配置部6は、図9に示すものと同様に、閉塞面1aと平行な平面における開口形状を長方形状に形成している。
【0081】
中蓋12には、ケース体1の長手領域14側の側面において、閉塞面1a側の端部17及び開口面1c側の端部16に、突出部12bが外方に突出するように設けられており、そのため、中蓋12の、閉塞面1aと垂直かつ一方の長手領域14から他方の長手領域14に亘る方向の断面形状が工字状に形成されている。
【0082】
そして、中蓋12を配置部6内に配置した状態では、図11(c)に示すように側面部1bのうちの開口面1c側の端部16付近及び閉塞面1a側の端部17付近において、各突出部12bの先端は配置部6の内面に沿って配置されて、側面部1bを固定するものである。
【0083】
このような構成では、中蓋12は突出部12bによって、特に長手領域14において、開口面1c側の端部16付近及び閉塞面1a側の端部17付近を強固に固定するものであり、長手領域14の振動を防止して側面部1bの振動を効果的に防止して駆動停止時の残響が更に短くなって、反射波の受信精度が向上し、応答性が更に向上するものであり、更に超音波発振時の振動の節を側面部1bの、閉塞面1a側の端部17付近に形成するようにして理想的な振動が発振されるようにし、出力音圧が更に向上するものである。
【0084】
また、この中蓋12を、開口面1c側を上方、閉塞面1a側を下方に配置した状態において、各突出部12bが形成されている面からみると、各突出部12bの、閉塞面1aと平行な方向の両端部は、中蓋12の、突出部12bが形成されていない面よりも内側に配置されるように形成されている。このため、中蓋12の、突出部12bが形成されている側の面には接着剤13等の封止材26の流動を促すための流動経路12aが、H字状の溝として形成されている。従って、中蓋12を接着剤13等の封止材26を介して配置部6に配置する場合には、実施形態5の場合と同様に、中蓋12の外面と配置部6の内面との間に空気の層が介在していても、接着剤13等の封止材26が流動経路12aを流動し、それに伴って空気の層を停滞させることなく配置部6と中蓋12との境界の隙間から押し出すものであり、その結果、接着剤13等の封止材26による配置部6と中蓋12との接着信頼性が向上するものである。そして、このためケース体1の側面部1bがより強固に固定され、超音波振動子Aの出力音圧が更に向上すると共に、駆動停止時の残響が更に短くなって、反射波の受信精度が向上し、応答性が更に向上するものである。
【0085】
(参考形態7)
図12に本参考形態の構成を示す。
【0086】
中蓋12には、図12(a)に示すように、圧電素子8に接続されたリード線7を配置部6内において閉塞面1a側から開口面1c側まで導出するためのリード用通路18が形成されており、配置部6に中蓋12を配置すると共に、リード線7を容易に導出できるようになっている。
【0087】
図12(b)に示す例では、中蓋12の略中央部を閉塞面1a側から開口面1c側に貫通する貫通孔によって、リード用通路18が構成されている。
【0088】
図12(c)に示す例では、略直方体状に形成された中蓋12の側面のうち、一つの平面部分の略中央部に形成された、閉塞面1a側から開口面1c側に向かう溝によって、リード用通路18が構成されている。
【0089】
図12(d)に示す例では、略直方体状に形成された中蓋12の側面のうち、一つの角部を切り欠くように形成された、閉塞面1a側から開口面1c側に向かう溝によって、リード用通路18が構成されている。
【0090】
このようにして構成されるリード用通路18内にリード線7を通すことにより、圧電素子8に接続されたリード線7を配置部6内において閉塞面1a側から開口面1c側まで導出することができる。ここで、図12(c)及び図12(d)に示す例では、中蓋12の中央に貫通孔をあけないようにしてリード用通路18を形成したものであり、そのため中蓋12の剛性の低下を抑制し、中蓋12によるケース体1の側面部1bの固定強度が低下しないようにしている。
【0091】
(参考形態8)
図13に本参考形態の構成を示す。
【0092】
本参考形態では、参考形態7のように中蓋12にリード用通路18を形成し、リード用通路18にリード線7を通した後、更にこのリード用通路18内にシリコーン等の粘弾性材19を充填し、リード線7を固定したものである。
【0093】
このため、ケース体1の密閉性が向上し、超音波振動子Aの防水性が向上する。また、超音波の発振時に圧電素子8からリード線7へ伝達された振動は、粘弾性材19によって速やかに吸収されることとなって、超音波発振の停止時にリード線7に振動エネルギーが残留して残響の原因となることを防ぎ、反射波の受信精度が向上して超音波振動子Aの応答性が向上するものである。更に、貫通孔又は溝にて構成されるリード用通路18に粘弾性材19を充填させることで、リード線7の周囲に粘弾性材19を付着させるにあたって、リード線7に直接粘弾性材19を塗布するような工程を削減することができるものである。
【0094】
(参考形態9)
図14,15に本参考形態の構成を示す。
【0095】
本参考形態では、参考形態7,8のように中蓋12にリード用通路18を形成し、更に中蓋12に、リード用通路18を充填するために注入される粘弾性材の流動を促すための流動経路20を形成したものである。
【0096】
図15(a)に示す例では、中蓋12を閉塞面1a側から開口面1c側に貫通する貫通孔を二個設けることにより、リード用通路18と流動経路20とが構成されている。
【0097】
図15(b)に示す例では、略直方体状に形成された中蓋12の側面のうち、一つの平面と、この平面に対して略平行な平面とに、それぞれその略中央部に形成された、閉塞面1a側から開口面1c側に向かう溝によって、リード用通路18及び流動経路20が構成されている。
【0098】
図15(c)に示す例では、略直方体状に形成された中蓋12の側面のうち、一つの角部、及びこの角部と平行かつこの角部と隣合う角部をそれぞれ切り欠くように形成された、閉塞面1a側から開口面1c側に向かう溝によって、リード用通路18及び流動経路20が構成されている。
【0099】
このようなリード用通路18と流動経路20とが形成された中蓋12は、図14に示すように、その閉塞面1a側の端部と吸音材11との間に隙間が生じる状態で配置部6内に配置される。そして、リード用通路18にリード線7が通された状態でリード用通路18に粘弾性材19が注入されると、リード用通路18内の空気は、図15に矢印で示すように、粘弾性材19に押し出されて、流動経路20から外部に放出されるものであり、粘弾性材19がリード用通路18に、空気の層が存在することなく、スムーズに充填される。このとき、粘弾性材19を更にリード用通路18に注入し続けることにより、粘弾性材19を、中蓋12及び吸音材11の間の領域及び流動経路20内にも充填するものである。
【0100】
(実施形態10)
図16に本実施形態の構成を示す。
【0101】
中蓋12の側面のうち、対向し合う二面には、それぞれ閉塞面1aと略平行方向の溝が形成されており、この溝の両端からは、中蓋12の角部において、開口面1c側に向かう溝が形成されており、これにより、接着剤13等の封止材26の流動経路12aが構成されている。
【0102】
また、中蓋12の側面のうち、他の対向し合う二面には、それぞれその略中央部に、閉塞面1a側から開口面1c側に向かう溝が形成されており、この各溝によって、リード用通路18及び粘弾性材19の流動経路20が構成されている。
【0103】
このように構成すると、実施形態5の場合と同様に、中蓋12の外面と配置部6の内面に接着剤13等の封止材26を介在させた状態で中蓋12を配置部6内に配置しようとする際に、中蓋12の外面と配置部6の内面との間に空気の層が介在していても、接着剤13等の封止材26が図16(b)の矢印イに示すように流動経路12aを、ケース1の開口面1c側から閉塞面1a側に流動し、更に閉塞面1a側から開口面1c側に向けて流動し、それに伴って空気の層を停滞させることなく配置部6と中蓋12との境界の隙間から押し出すものであり、その結果、接着剤13等の封止材26による配置部6と中蓋12との接着信頼性が向上するものである。そして、このためケース体1の側面部1bがより強固に固定され、超音波振動子Aの出力音圧が更に向上すると共に、駆動停止時の残響が更に短くなって、反射波の受信精度が向上し、応答性が更に向上するものである。
【0104】
また、リード用通路18にリード線7が通された状態でリード用通路18に粘弾性材19が注入されると、参考形態8の場合と同様に、リード用通路18内の空気は、図16に矢印ロで示すように、粘弾性材19に押し出されて、流動経路20から外部に放出されるものであり、粘弾性材19がリード用通路18に、空気の層が存在することなく、スムーズに充填される。このとき、粘弾性材19を更にリード用通路18に注入し続けることにより、粘弾性材19を、中蓋12及び吸音材11の間の領域及び流動経路20内にも充填するものである。
【0105】
(参考形態11)
図17に本参考形態の構成を示す。
【0106】
中蓋12には、図15(b)に示すものと同様に、リード用通路18及び流動経路20が形成されている。また、中蓋12の、ケース体1の開口面1a側に配置される面には、固定用突起21が突設されている。この固定用突起21は、中蓋12を配置部6に配置した状態で、ケース部1の開口面1cから突出するように形成される。
【0107】
そして、圧電素子8に直接接続されているリード線7は、リード用通路18内に通すことにより、配置部6内において閉塞面1a側から開口面1c側まで導出され、ケース体1外に引き出される。そしてこの引き出されたリード線7を、固定用突起21に巻回すなどすることにより固定するものである。
【0108】
このようにすると、リード線7の一端部分に外力が加えられた場合、主に中蓋12の固定用突起21の部分に応力が加わり、リード線7と圧電素子8との接合部分8aには応力が加わりにくくなって、圧電素子8とリード線7との接続信頼性が向上するものである。そのため、この超音波振動子Aを自動車等の超音波センサとして組み込むなどの組み立て工程において、ケース体1の外部に引き出されているリード線7に不用意な外力がかかっても、圧電素子8とリード線7との接続信頼性を維持することができるものである。
【0109】
(参考形態12)
図18に、本参考形態の構成を示す。
【0110】
本参考形態は、実施形態10と同様に、圧電素子8に直接接続されているリード線7は、リード用通路18内に通すことにより、配置部6内において閉塞面1a側から開口面1c側まで導出され、ケース体1外に引き出される。そしてこの引き出されたリード線7を、固定用突起21に巻回すなどすることにより固定するものである。
【0111】
そして、この固定用突起21に固定されている部分において、リード線7に、線径の異なる他のリード線7aを接続するものである。
【0112】
ここで、圧電素子8に直接接続されているリード線7は、線径がより細いものを用いることが好ましく、この場合、リード線7の質量が小さくなることから、圧電素子8からリード線7に伝達される振動エネルギーを低減することができ、超音波振動の発振停止時においてリード線7に残留している振動エネルギーに起因する残響の発生を抑制することができ、反射波の受信精度が向上して、超音波振動子Aの応答性を更に向上することができる。
【0113】
また、固定用突起21においてリード線7に接続されて、ケース体1の外部に配置されるリード線7aの線径は、より太いほうが好ましく、この場合、ケース体1の外部においてリード線7aの強度が更に向上するものである。
【0116】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る超音波振動子は、一端面が開口すると共に他端面が閉塞面であるケース体の閉塞面の内面側に圧電素子を配設し、この閉塞面にて発生される超音波が異方向性の指向特性を有する超音波振動子であって、剛性の高い部材からなる中蓋をケース体の内側に挿入し、この中蓋とケース体との境界部に封止材を充填するものであり、ケース体を密閉することができ、さらにケース体の内側の内面付近の領域である側面部の振動が抑えられることで振動が圧電素子の配設された閉塞面に集中し、その結果出力音圧を向上することができるものであり、また超音波の発振終了後に側面部に残留する機械的振動エネルギーが小さくなるため残響が短くなり、反射波の受信精度が向上して応答性能が向上するものである。
また、中蓋とケース体との境界部に封止材を介在させる際の封止材の流動を促すための流動経路を中蓋に形成するものであり、中蓋とケース体の内側との境界に空気層を形成すること無く接着剤を流動させることができ、その結果、超音波振動子の応答性を安定させることができるものである。
【0117】
また請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、封止材として接着剤を用い、中蓋とケース体との境界部に接着剤を介在させるものであり、ケース体を更に確実に密閉することができ、さらにケース体の内側の内面付近の領域である側面部の振動を更に確実に抑制して、振動を圧電素子の配設された閉塞面に集中させ、その結果出力音圧を更に向上することができるものであり、また超音波の発振終了後に側面部に残留する機械的振動エネルギーが小さくなるため残響が短くなり、反射波の受信精度が向上して応答性能が更に向上するものである。
【0120】
また請求項3の発明は、請求項1又は2の構成に加えて、中蓋を成形品にて成形するものであり、ケース体を密閉することができ、さらにケース体の内側の内面付近の領域である側面部の振動が抑えられることで振動が圧電素子の配設された閉塞面に集中し、その結果出力音圧を向上することができるものであり、また超音波の発振終了後に側面部に残留する機械的振動エネルギーが小さくなるため残響が短くなり、反射波の受信精度が向上して応答性能が向上するものである。
【0121】
また請求項4の発明は、請求項3の構成に加えて、中蓋を制振性に優れた樹脂材料の成形品にて成形するものであり、超音波の発振終了後に、ケース体の内側の内面付近の領域である側面部に残留した振動エネルギーが中蓋にて効率良く吸収され、超音波振動子の応答性が更に向上するものである。
【0122】
また請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、中蓋の形状を、ケース体の閉塞面を水平に配置した状態におけるこの閉塞面と垂直な少なくとも一つの断面形状が工字状となるように形成するものであり、ケース体の内側の内面付近の領域である側面部のうち、最も振動しやすいケース体の開口面付近を強固に固定すると共に、側面部の閉塞面付近を強固に固定してこの部分に振動の節を形成することができ、閉塞面に振動を集中させて出力音圧を更に向上することができるものである。
【0123】
また請求項6の発明は、請求項1至5のいずれかの構成に加えて、ケース体の閉塞面の内面側に配設された圧電素子に接続された電力伝送用のリード線をケース体の閉塞面側から開口面側に導出するためのリード用通路を中蓋に設けるものであり、リード線の位置を安定させることができるものである。
【0124】
また請求項7の発明は、請求項6の構成に加えて、リード用通路に粘弾性材を充填するものであり、ケース体を密閉することができ、また超音波の発振終了後にリード線に残留した残留エネルギーが粘弾性材によって吸収されて残響が短くなり、超音波振動子の応答性が更に安定するものである。
【0125】
また請求項8の発明は、請求項7の構成に加えて、リード用通路に粘弾性材を充填する際の粘弾性材の流動を促すための流動経路を中蓋に設けるものであり、空気の層を停滞させることなく粘弾性材を流動させることができ、その結果、超音波振動子の応答性を安定させることができるものである。
【0127】
また請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれかの構成に加えて、ケース体の閉塞面の内面側に位置する圧電素子に接続された電力伝送用のリード線を中蓋に固定するものであり、ケース体の外部からリード線に応力が加わった場合に、ケース体の閉塞面の内面側に配設された圧電素子とリード線との接合部までこの応力が伝達されることを防いで、この接合部の損傷を防ぐことができるものである。
【0128】
また請求項10の発明は、請求項9の構成に加えて、ケース体の閉塞面の内面側に位置する圧電素子に接続されると共に中蓋に固定されたリード線に、より線径の大きいリード線を接続し又は導通させるものであり、ケース体の外部に配置されるリード線の強度を向上し、ケース体の外部からリード線に加わる外力に対するリード線自身の強度を強化して、組み立て工程におけるリード線の損傷を低減することができるものである。
【0129】
また請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれかの構成に加えて、ケース体を金属にて構成するものであり、異方向性の指向特性を有する超音波を発する防水型の超音波発振子のケース体を金属により形成することができ、超音波の指向特性を制御するためのホーン等を設ける必要がない超音波振動子を、安価且つ容易に形成することができるものである。
【0130】
また請求項12の発明は、請求項1乃至10のいずれかの構成に加えて、ケース体を金属製の板材から形成される金属ケースと合成樹脂材からなる樹脂ケースとで構成するものであり、異方向性の指向特性を有する超音波を発する防水型の超音波発振子のケース体を金属製の板材と合成樹脂材を成形することにより形成することができ、超音波の指向特性を制御するためのホーン等を設ける必要がない超音波振動子を、安価且つ容易に形成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考形態1の構成を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A′断面図、(c)は動作を示す断面図である。
【図2】 ケース体を金属ケース及び樹脂ケースにて構成した場合のケース体及び圧電素子の構成を示すものであり、(a)は正面図、(b)は平面の断面図、(c)は側面の断面図、(d)は背面図である。
【図3】 同上の構成を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は金属ケースを示す斜視図である。
【図4】 参考形態2の構成を示すものであり、(a)は分解斜視図、(b)は断面図である。
【図5】 ケース体を金属にて構成した場合のケース体及び圧電素子の構成を示すものであり、(a)は正面図、(b)は平面の断面図、(c)は側面の断面図、(d)は背面図である。
【図6】 参考形態3の構成を示す断面図である。
【図7】 参考形態4の構成を示すものであり、(a)は分解状態の断面図、(b)は断面図である。
【図8】 実施形態5の構成を示すものであり、(a)は分解斜視図、(b)は動作を説明するための中蓋の斜視図である。
【図9】 実施形態6を説明するための参考図であり、(a)は斜視図、(b)はA−A′断面図、(c)はB−B′断面図である。
【図10】 実施形態6を説明するための参考図であり、(a)(b)は断面図である。
【図11】 実施形態6の構成を示すものであり、(a)は一部の斜視図、(b)は分解状態の断面図、(c)は断面図である。
【図12】 参考形態7の構成を示すものであり、(a)は断面図、(b)は分解斜視図、(c)は他例を示す中蓋の斜視図、(d)は更に他例を示す中蓋の斜視図である。
【図13】 参考形態8の構成を示す断面図である。
【図14】 参考形態9の構成を示す断面図である。
【図15】 (a)乃至(c)は参考形態9における中蓋の例を示す斜視図である。
【図16】 実施形態10の構成を示すものであり、(a)は分解斜視図、(b)は動作を示す中蓋の斜視図である。
【図17】 参考形態11の構成を示すものであり、(a)は断面図、(b)は一部の分解斜視図である。
【図18】 参考形態12の構成を示すものであり、(a)は断面図、(b)は一部の分解斜視図である。
【図19】 自動車に超音波センサを配設した様子を示す斜視図である。
【図20】 (a)、(b)はそれぞれ従来技術の問題点を説明するための断面図である。
【符号の説明】
A 超音波振動子
1 ケース体
1a 閉塞面
1c 開口面
2 金属ケース
3 樹脂ケース
7 リード線
7a リード線
8 圧電素子
12 中蓋
12a 流動経路
13 接着剤
18 リード用通路
19 粘弾性材
20 流動経路
26 封止材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ultrasonic transducer that can be applied to an ultrasonic sensor that is used for in-vehicle use and the like that detects ultrasonic waves and receives reflected waves from an obstacle to detect the presence of the obstacle.
[0002]
[Prior art]
As a conventional ultrasonic sensor for detecting obstacles for in-vehicle use, an ultrasonic wave is oscillated in the air from the ultrasonic sensor, reflected by an obstacle such as a detection target, and the reflected wave is received by the ultrasonic sensor. In some cases, the received signal is processed and an alarm is issued.
[0003]
The attachment state of such an ultrasonic sensor is shown in FIG. The
[0004]
As such an ultrasonic transducer A for the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the ultrasonic transducer A configured by the
[0006]
In particular, when the
[0007]
As conceptually shown in FIG. 20A, the circuit to which the
[0008]
Further, when the ultrasonic transducer A is attached to the
[0009]
The present invention has been made in view of the above points, and improves the output of ultrasonic waves, improves the sealing performance, improves the responsiveness when receiving ultrasonic waves, and in the direction of ultrasonic oscillation. An object of the present invention is to provide an ultrasonic transducer with improved characteristics, such as being able to stabilize the vibration characteristics when the directional characteristics of different directions are given.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
BookClaims of the invention1In the ultrasonic transducer according to the above, the
[0013]
And claims2The invention of claim1In addition to the configuration described above, the
[0016]
And claims3The invention of claim1 or 2In addition to the above structure, the
[0017]
And claims4The invention of claim3In addition to the structure described above, the
[0018]
And claims5The invention of claim1Thru4In addition to any of the above configurations, the shape of the
[0019]
And claims6The invention of claim1Thru5In addition to any of the configurations, the
[0020]
And claims7The invention of claim6In addition to the structure described above, the
[0021]
And claims8The invention of claim7In addition to the above structure, the
[0023]
And claims9The invention of claim1Thru8The power
[0024]
And claims10The invention of claim9In addition to the above structure, a
[0025]
And claims11The invention of
[0026]
And claims12The invention of
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0028]
In the ultrasonic transducer A according to the present invention, the
[0029]
2 and 3 show a state in which a
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
The ultrasonic transducer A configured as described above is configured as an ultrasonic sensor by applying a pulse voltage between the
[0035]
When such an ultrasonic transducer A is attached to an attachment target such as a bumper of an automobile, the ultrasonic transducer A is installed in an opening formed in the attachment target, and the
[0036]
When an ultrasonic wave is oscillated from the ultrasonic transducer A, the vibration mode in the horizontal direction (direction from one connecting
[0037]
In addition, since the ultrasonic wave itself oscillated from the ultrasonic transducer A has directivity having a different direction, in order to impart directivity to the ultrasonic wave in the forward direction that is the oscillation direction of the ultrasonic wave from the ultrasonic transducer A. It is possible to expose the ultrasonic transducer A directly to the outside without forming a depression or the like in front of the ultrasonic transducer A, and to the front of the ultrasonic transducer A. It is possible to prevent foreign matters such as rainwater, snow, dust and the like from accumulating, and to prevent changes in the directional characteristics of ultrasonic waves oscillated from the ultrasonic vibrator A and malfunctions due to such foreign matters. In addition, it is possible to prevent a situation in which the detection area where the obstacle can be detected changes, or even if there is no obstacle, notification is made as if there is an obstacle.
[0038]
Further, in a state where the ultrasonic transducer A is attached to the attachment object, the
[0039]
In such an ultrasonic vibrator A, when the
[0040]
FIG. 5 shows a state in which the
[0041]
The
[0042]
The
[0043]
When such an ultrasonic transducer A is attached to an attachment target such as a bumper of an automobile, the ultrasonic transducer A is installed in an opening formed in the attachment target, and the
[0044]
When oscillating ultrasonic waves from the ultrasonic transducer A, the vibration mode in the vertical direction (direction from one
[0045]
In addition, since the ultrasonic wave itself oscillated from the ultrasonic transducer A has directivity having a different direction, in order to impart directivity to the ultrasonic wave in the forward direction that is the oscillation direction of the ultrasonic wave from the ultrasonic transducer A. It is possible to expose the ultrasonic transducer A directly to the outside without forming a depression or the like in front of the ultrasonic transducer A, and to the front of the ultrasonic transducer A. It is possible to prevent foreign matters such as rainwater, snow, dust and the like from accumulating, and to prevent changes in the directional characteristics of ultrasonic waves oscillated from the ultrasonic vibrator A and malfunctions due to such foreign matters. In addition, it is possible to prevent a situation in which the detection area where an obstacle can be detected changes, or even if there is no obstacle, notification is made as if there is an obstacle.
[0046]
Further, in a state where the ultrasonic transducer A is attached to the attachment object, the
[0047]
In the present invention, the inside of the
[0048]
Hereinafter, the present invention will be described with reference to specific embodiments.
[0049]
(referenceForm 1)
SuperThe configuration of the acoustic wave transducer A will be described with reference to FIG.
[0050]
thisreferenceAs shown in FIGS. 2 and 3, a
[0051]
Moreover, as shown in FIG. 1, the inside of the arrangement | positioning
[0052]
In the ultrasonic transducer A thus formed, the opening
[0053]
Moreover, in said structure, the
[0054]
(referenceForm 2)
Figure 4referenceThe structure of a form is shown.
[0055]
thisreferenceAs shown in FIGS. 2 and 3, a
[0056]
An
[0057]
In this way, as a result of sealing the gap between the
[0058]
Here, the
[0059]
The
[0060]
In particular, when the adhesive 13 made of epoxy resin or the like is used as the sealing
[0061]
(referenceForm 3)
Figure 6referenceThe structure of a form is shown.
[0062]
thisreferenceIn the embodiment, as shown in FIG. 5, the
[0063]
In addition, a
[0064]
Further, an
[0065]
In this way, as a result of sealing the gap between the
[0066]
Here, the
[0067]
The
[0068]
In particular, when the adhesive 13 made of epoxy resin or the like is used as the sealing
[0069]
(referenceForm 4)
Figure 7referenceThe form is shown.
[0070]
thisreferenceAs shown in FIGS. 2 and 3, a
[0071]
Also bookreferenceAlso in formreferenceThe
[0072]
(Embodiment 5)
FIG. 8 shows the configuration of this embodiment.
[0073]
In the present embodiment, as shown in FIG. 4, when the
[0074]
When the
[0075]
(Embodiment 6)
In FIG. 9, the arrangement | positioning
[0076]
Further, in the state where the
[0077]
Further, as shown in FIG. 10B, when the
[0078]
From the above, in this embodiment, particularly in the
[0079]
FIG. 11 shows the configuration of this embodiment.
[0080]
As in the case shown in FIG. 9, the
[0081]
On the side surface of the
[0082]
In the state where the
[0083]
In such a configuration, the
[0084]
Further, when the
[0085]
(referenceForm 7)
Figure 12referenceThe structure of a form is shown.
[0086]
In the
[0087]
In the example shown in FIG. 12B, a
[0088]
In the example shown in FIG. 12 (c), a groove formed on the substantially central portion of one flat surface portion of the side surface of the
[0089]
In the example shown in FIG. 12 (d), a groove from the side of the
[0090]
By passing the
[0091]
(referenceForm 8)
Figure 13referenceThe structure of a form is shown.
[0092]
BookreferenceIn form,
[0093]
For this reason, the sealing property of the
[0094]
(referenceForm 9)
14 and 15referenceThe structure of a form is shown.
[0095]
BookreferenceIn form,referenceAs in
[0096]
In the example shown in FIG. 15A, the
[0097]
In the example shown in FIG. 15 (b), one of the side surfaces of the
[0098]
In the example shown in FIG. 15 (c), one side of the side surface of the
[0099]
As shown in FIG. 14, the
[0100]
(Embodiment 10)
FIG. 16 shows the configuration of this embodiment.
[0101]
Of the side surfaces of the
[0102]
Moreover, the groove | channel which goes to the
[0103]
With this configuration, as in the case of the fifth embodiment, the
[0104]
Further, when the
[0105]
(referenceForm 11)
Figure 17referenceThe structure of a form is shown.
[0106]
A
[0107]
Then, the
[0108]
In this way, when an external force is applied to one end portion of the
[0109]
(referenceForm 12)
Figure 18 shows the bookreferenceThe structure of a form is shown.
[0110]
BookreferenceIn the same manner as in the tenth embodiment, the
[0111]
Then, in the portion fixed to the fixing
[0112]
Here, the
[0113]
Further, the
[0116]
【The invention's effect】
BookClaims of the invention1In the ultrasonic transducer according to the present invention, a piezoelectric element is disposed on the inner surface side of the closed surface of the case body having one end surface opened and the other end surface closed, and the ultrasonic waves generated on the closed surface are in different directions. This is an ultrasonic transducer having a directional characteristic, in which an inner lid made of a highly rigid member is inserted inside the case body, and a sealing material is filled at the boundary between the inner lid and the case body. Yes, the case body can be sealed, and the vibration of the side surface, which is the area near the inner surface of the inside of the case body, is suppressed, so that the vibration concentrates on the closed surface where the piezoelectric element is arranged, and as a result the output The sound pressure can be improved, and the mechanical vibration energy remaining on the side surface after the ultrasonic wave is finished is reduced, so the reverberation is shortened, the reflected wave reception accuracy is improved, and the response performance is improved. To do.
In addition, a flow path for encouraging the flow of the sealing material when interposing the sealing material at the boundary between the inner lid and the case body is formed in the inner lid, The adhesive can be flowed without forming an air layer at the boundary, and as a result, the responsiveness of the ultrasonic transducer can be stabilized.
[0117]
And claims2The invention of claim1In addition to the configuration of the above, an adhesive is used as a sealing material, and the adhesive is interposed at the boundary between the inner lid and the case body, so that the case body can be sealed more reliably. The vibration of the side surface, which is the area near the inner surface, can be further reliably suppressed, and the vibration can be concentrated on the closed surface where the piezoelectric element is disposed, and as a result, the output sound pressure can be further improved. In addition, since the mechanical vibration energy remaining on the side surface portion after the end of the ultrasonic wave is reduced, the reverberation is shortened, the reflected wave reception accuracy is improved, and the response performance is further improved.
[0120]
And claims3The invention of claim1 or 2In addition to the above structure, the inner lid is molded with a molded product, the case body can be sealed, and the vibration of the side surface portion, which is the area near the inner surface inside the case body, is suppressed. Concentrates on the closed surface on which the piezoelectric element is disposed, and as a result, the output sound pressure can be improved, and the mechanical vibration energy remaining on the side surface after the oscillation of the ultrasonic wave is reduced, so that the reverberation is reduced. Becomes shorter, the accuracy of receiving the reflected wave is improved, and the response performance is improved.
[0121]
And claims4The invention of claim3In addition to the above structure, the inner lid is molded from a molded product made of a resin material with excellent vibration damping properties, and remains on the side surface, which is the area near the inner surface of the case body, after the oscillation of the ultrasonic wave is completed. The vibration energy thus absorbed is efficiently absorbed by the inner lid, and the responsiveness of the ultrasonic transducer is further improved.
[0122]
And claims5The invention of claim1Thru4In addition to any one of the configurations, the shape of the inner lid is formed so that at least one cross-sectional shape perpendicular to the closed surface in the state where the closed surface of the case body is horizontally arranged is a letter shape. Yes, firmly fix the vicinity of the opening surface of the case body that is most likely to vibrate among the side surfaces that are the area near the inner surface of the inside of the case body, and firmly fix the vicinity of the closed surface of the side surface section to this portion. A vibration node can be formed, and the output sound pressure can be further improved by concentrating the vibration on the closed surface.
[0123]
And claims6The invention of claim1To5In addition to any of the configurations described above, a lead wire for power transmission connected to the piezoelectric element disposed on the inner surface side of the closed surface of the case body is led out from the closed surface side of the case body to the opening surface side. A lead passage is provided in the inner lid, and the position of the lead wire can be stabilized.
[0124]
And claims7The invention of claim6In addition to the above structure, the lead passage is filled with a viscoelastic material, the case body can be sealed, and the residual energy remaining in the lead wire after the ultrasonic oscillation is finished is absorbed by the viscoelastic material. As a result, the reverberation is shortened and the response of the ultrasonic transducer is further stabilized.
[0125]
And claims8The invention of claim7In addition to the above structure, the inner lid is provided with a flow path for promoting the flow of the viscoelastic material when the lead passage is filled with the viscoelastic material. As a result, the responsiveness of the ultrasonic transducer can be stabilized.
[0127]
And claims9The invention of claim1Thru8In addition to any of the above structures, the lead wire for power transmission connected to the piezoelectric element located on the inner surface side of the closed surface of the case body is fixed to the inner lid, and the lead wire is connected to the lead wire from the outside of the case body. When stress is applied, this stress is prevented from being transmitted to the joint between the piezoelectric element and the lead wire disposed on the inner surface side of the closed surface of the case body, thereby preventing damage to the joint. It can be done.
[0128]
And claims10The invention of claim9In addition to the above structure, the lead wire connected to the piezoelectric element located on the inner surface side of the closed surface of the case body and connected to the lead wire fixed to the inner lid or connected to the lead wire. The strength of the lead wire arranged outside the case body is improved, the strength of the lead wire itself against the external force applied to the lead wire from the outside of the case body is enhanced, and the damage of the lead wire in the assembly process can be reduced. It can be done.
[0129]
And claims11The invention of
[0130]
And claims12The invention of
[Brief description of the drawings]
[Figure 1]referenceThe structure of the
FIGS. 2A and 2B show a structure of a case body and a piezoelectric element when the case body is constituted by a metal case and a resin case, where FIG. 2A is a front view, FIG. 2B is a plan sectional view, and FIG. Is a sectional view of a side surface, and (d) is a rear view.
FIGS. 3A and 3B show a configuration of the above, wherein FIG. 3A is a perspective view, FIG. 3B is a cross-sectional view, and FIG. 3C is a perspective view showing a metal case.
[Fig. 4]referenceThe structure of the
FIGS. 5A and 5B show configurations of a case body and a piezoelectric element when the case body is made of metal, FIG. 5A is a front view, FIG. 5B is a cross-sectional view of a plane, and FIG. FIG. 4D is a rear view.
[Fig. 6]reference10 is a cross-sectional view showing a configuration of
[Fig. 7]referenceThe structure of
8A and 8B show a configuration of a fifth embodiment, where FIG. 8A is an exploded perspective view, and FIG. 8B is a perspective view of an inner lid for explaining the operation.
FIGS. 9A and 9B are reference views for explaining
FIGS. 10A and 10B are reference views for explaining
11A and 11B show a configuration of a sixth embodiment, in which FIG. 11A is a partial perspective view, FIG. 11B is a sectional view in an exploded state, and FIG. 11C is a sectional view.
FIG.referenceThe structure of
FIG. 13referenceIt is sectional drawing which shows the structure of
FIG. 14referenceIt is sectional drawing which shows the structure of
FIG. 15 (a) to (c)referenceIt is a perspective view which shows the example of the inner lid in
FIGS. 16A and 16B show a configuration of a tenth embodiment, in which FIG. 16A is an exploded perspective view and FIG. 16B is a perspective view of an inner lid showing an operation;
FIG. 17referenceThe structure of the
FIG. 18referenceThe structure of
FIG. 19 is a perspective view showing a state in which an ultrasonic sensor is disposed in an automobile.
FIGS. 20A and 20B are cross-sectional views for explaining problems of the prior art.
[Explanation of symbols]
A Ultrasonic transducer
1 Case body
1a Blocking surface
1c Opening surface
2 Metal case
3 Resin case
7 Lead wire
7a Lead wire
8 Piezoelectric elements
12 Inner lid
12a Flow path
13 Adhesive
18 Aisle for lead
19 Viscoelastic material
20 Flow path
26 Sealing material
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