JP4430787B2 - 車両用ライニングの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ライニングの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、いわゆるワン・ボックス・カーやRV(Recreational Vehicle)の様な通常車種よりも大型の車種においては、セダン系などの通常サイズの車種と比べて車内が広いため、例えば、ルーフパネルの内側に設けられるルーフライニングなどの面積も通常サイズの車種のものより大きくなる。
このような大きなサイズのルーフライニングの場合、車両の製造過程において取り廻す際に、剛性不足により破損したりすることがないように、通常サイズのルーフライニングよりも大きな剛性が必要となる。
従来、ルーフライニングの大きな剛性を得るためには、通常サイズのルーフライニングよりも材料の目付量を増量することで対応していた(例えば、通常700g/m2の所を1000g/m2にするなど)。
この場合、例えば、車両1台につき、ルーフライニングの面積が約3m2であるとすると、(300g/m2)×3m2=900g/台の材料の増量となり、結果としてルーフライニングの重量が大きくなってしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記の従来の技術によって剛性の大きなルーフライニングを製造した場合、ルーフライニングの重量が大きくなってしまうため、このルーフライニングを取り廻す組み付け作業者への負担が大きくなるといった問題があった。
このため、軽量なルーフライニングが望まれている。
さらに、従来のように、基材の目付量を全体的に上げる場合は、剛性の向上にさほど寄与しない部位が発生してしまい、剛性の増加量が、重量の増加量に見合わないという無駄があった。従って、この無駄を解消する方法が望まれている。
しかしながら、ルーフライニングを構成する材料としては、例えば、ガラス繊維束が混入されたポリプロピレンなどが使用されており、この手の材料を用いる場合、部分的に目付量を上げて生産することは困難であるという問題があった。このため、結局、ルーフライニングの剛性を高めるためには全体的に目付量を上げる方法を採らざるを得なかった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、軽量、かつ、十分な剛性を備える車両用ライニングの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく本発明は、例えば、図1,図2等に示すように、主構造体をなす基材2を備え、車両のボディパネルの内側に設けられる車両用ライニング(例えば、ルーフライニング1)の製造方法であって、
予め成形された基材の表面の一部に、補強層の成形材料22aを熱圧着することにより、前記基材を補強する補強層22を、前記基材と一体成形する工程を備えることを特徴としている。
【0006】
本発明によれば、予め成形された基材に、補強層の成形材料を熱圧着するようにしたので、基材の表面の一部だけに補強層を形成することができる。
従って、補強層により基材を補強できる一方で、基材全体の目付量が上がってしまうことを防止でき、その結果、軽量、かつ、十分な剛性を備えた車両用ライニングを製造することができる。
しかも、基材の目付量を全体的に増やす場合と比べて材料が少なくて済むので、コストダウンも可能である。
【0007】
本発明によれば、例えば、基材のうち、比較的大きな応力が加わる部位に限定して補強層を形成することも可能であり、このようにすることで、剛性の向上にさほど寄与しない部位の目付量を増加させることを防止でき、より効率的に車両用ライニングの剛性を向上させることができる。
【0008】
ここで、車両用ライニングには、ルーフライニングやドアライニングなどが含まれる。
さらに、通常、車両用ライニングを製造する過程においては、基材の表側の面には表面材を、基材の裏側の面には裏面材を、それぞれ配置した状態で、これら表面材と基材と裏面材とを熱圧着により一括して貼り合わせる工程がある。本発明の場合、例えば、基材の裏側の面に裏面材を配置し、基材の表側の面の一部に成形材料を敷き、さらにこの成形材料の上に表面材を配置した状態で、これらを一括して熱圧着することで、補強層を形成しながら基材の表裏にそれぞれ表面材と裏面材とを貼り合わせることができる。
【0009】
またここで、成形材料が熱圧着される(補強層が形成される)基材の表面(ひょうめん)とは、基材の表側の面と裏側の面のうち一方の面であっても良いし、基材の表裏両面であっても良い。
例えば、上記のように、補強層の形成と表面材、裏面材の貼り合わせとを一括して行う場合において、なおかつ、基材の表裏両面に補強層を形成する場合には、裏面材と基材との間、および、表面材と基材との間に、それぞれ成形材料を介在させた状態で、一括して熱圧着するとよい。
なお、基材の表裏両面に補強層を形成する場合、より剛性の大きな基材が得られる。
【0010】
また、基材は、例えば、ロール状に巻かれて原反の状態にされたものを巻き戻して使用するようになっている。この場合、熱圧着した後、引き続き、冷却プレスを行うことにより、成形材料を急速固化させる工程を設けることが望ましい。
【0011】
また、成形材料は、例えば、繊維束に樹脂を含浸させて短尺に形成した短い棒状のペレットや、樹脂に繊維束を混入させた粒状のペレットなどである。
短い棒状のペレットとしては、例えば、ガラス繊維束にポリプロピレンなどの樹脂を含浸させたものを短尺(例えば、繊維長が20〜30mm程度)に切断したものが挙げられる。ここでのガラス繊維束は、例えば、数千本程度のフィラメントの束でもよいが、より剛性の大きな補強層を得るためには、数百本程度のフィラメントの束であることが望ましい。
【0012】
本発明は、車両用ライニングの製造方法において、
前記熱圧着が施される前に、前記成形材料22aを前記基材2の表面の一部に蒔くことにより、該表面の一部に前記成形材料を敷く工程を備え、
前記成形材料が蒔かれる際に、該成形材料を案内手段(例えば、案内部材16)により案内することで、該成形材料が前記基材の表面のうち、所望の部位からはみ出さないようにすることを特徴としている。
【0013】
本発明によれば、成形材料は、蒔かれる際に案内手段により案内されるので、成形材料を所望の部位のみに敷くことができ、所望の部位に、所望の形状の補強層を形成できる。
【0014】
本発明は、車両用ライニングの製造方法において、
前記成形材料22aは、加熱成形して前記補強層22とすることにより、前記基材2よりも単位量当たりの剛性が大きくなるものであることを特徴としている。
【0015】
本発明によれば、基材よりも単位量当たりの剛性が大きな補強層を形成できるので、少量の目付量増大で、大きな剛性の向上が望める。
また、よりコストダウンすることができる。
【0016】
本発明は、
主構造体をなす基材2を備え、車両のボディパネルの内側に設けられる車両用ライニングの製造方法であって、
予め成形された基材の表面に、加熱成形することにより前記基材よりも単位量当たりの剛性が大きくなる成形材料22aを熱圧着することにより、前記基材を補強する補強層22を、前記基材と一体成形する工程を備えることを特徴としている。
【0017】
本発明によれば、基材よりも単位量当たりの剛性が大きな補強層を形成できるので、軽量、かつ、十分な剛性を備えた車両用ライニングを製造することができる。
しかも、基材の目付量を増やす場合と比べて材料が少なくて済むので、コストダウンも可能である。
【0018】
本発明は、車両用ライニングの製造方法において、
前記成形材料22aは、繊維束に樹脂を含浸させたものを短尺に形成したものであることを特徴としている。
【0020】
本発明は、
主構造体をなす基材2を備え、車両のボディパネルの内側に設けられる車両用ライニング1の製造方法であって、
予め成形された補強層22を、予め成形された基材2の表面の一部に熱圧着することにより、前記補強層を前記基材と一体化する工程を備えることを特徴としている。
【0021】
本発明によれば、予め形成された補強層を、予め成形された基材に熱圧着するようにしたので、基材の表面の一部だけに補強層を設けることができる。
従って、補強層により基材を補強できる一方で、基材全体の目付量が上がってしまうことを防止でき、その結果、軽量、かつ、十分な剛性を備えた車両用ライニングを製造することができる。
しかも、基材全体の目付量を増やす場合と比べて材料が少なくて済むので、コストダウンも可能である。
【0022】
本発明は、車両用ライニングの製造方法において、
前記補強層22は、前記基材2よりも単位量当たりの剛性が大きいものであることを特徴としている。
【0023】
本発明によれば、基材よりも単位量当たりの剛性が大きな補強層を設けることができるので、少量の目付量増大で、大きな剛性の向上が望める。
しかも、より材料が少なくて済むので、よりコストダウンできる。
【0024】
本発明は、
主構造体をなす基材2を備え、車両のボディパネルの内側に設けられる車両用ライニング1の製造方法であって、
予め成形され、前記基材よりも単位量当たりの剛性が大きい補強層22を、予め成形された前記基材の表面に熱圧着することにより、前記補強層を前記基材と一体化する工程を備えることを特徴としている。
【0025】
本発明によれば、基材よりも単位量当たりの剛性が大きな補強層を設けることができるので、軽量、かつ、十分な剛性を備えた車両用ライニングを製造することができる。
しかも、基材の目付量を増やす場合と比べて材料が少なくて済むので、コストダウンも可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。
本実施の形態は、本発明に係る車両用ライニングの製造方法の適例としてのルーフライニングの製造方法について説明を行うものである。
【0027】
ルーフライニング(車両用ライニング)1は、車両のボディパネルの内側に設けられる内装材であり、図1に示すような略四角形の平面形状を有している。
このルーフライニング1は、図2に示すように、基材2と、基材2の表側の面に設けられた表面材3と、基材2の裏側の面に設けられた裏面材4とを備えるものであるが、本発明に係る製造方法により製造されたルーフライニング1の基材2の表面には、基材2を補強する補強層22が形成されている。
【0028】
ここで、基材2は、例えば、ガラス繊維束にポリプロピレンなどの樹脂を含浸させた成形材料を、予め、シート状に加熱成型したものである。この基材2は、ロール状に巻かれて基材原反21の状態とされて、後述するルーフライニング製造装置10の第1原反保持部11にセットされている。
また、表面材(例えば、filmと称される)3、裏面材4(例えば、span bondと称される不織布のようなもの)についても、それぞれ、ロール状に巻かれて表面材原反31、裏面材原反41の状態とされて、ルーフライニング製造装置10の第2原反保持部12、第3原反保持部13にそれぞれセットされている。
【0029】
次いで、ルーフライニング1の製造に用いられるルーフライニング製造装置10について説明する。
図2に示すように、ルーフライニング製造装置10は、該ルーフライニング製造装置10の上流側に、基材2を引出し自在な状態で基材原反21を保持する第1原反保持部11と、表面材3を引出し自在な状態で表面材原反31を保持する第2原反保持部12と、裏面材4を引出し自在な状態で裏面材原反41を保持する第3原反保持部13とを備えている。
【0030】
また、ルーフライニング製造装置10は、基材原反21から引き出された基材2の上方から補強層22の成形材料22aを蒔いて、成形材料22aを基材2上に敷くための投下装置15を備えている。この投下装置15内には、成形材料22aが充填されており、投下装置15の吐出口15aからは、所望の速度で成形材料22aが蒔かれるようになっている。
さらに、図3に示すように、ルーフライニング製造装置10は、吐出口15aから蒔かれる成形材料22aが、基材2の表面の所望の部位からはみ出ないように案内する案内部材16,16(図2では省略)を備えている。
この案内部材16,16は、形成すべき補強層22の幅に対応して、その内側領域が所定幅となるようにされいる。さらに、案内部材16,16は、形成すべき補強層22の位置に対応して、所定位置に配置されている。
ここで、補強層22は、図1に示すように、例えば、ルーフライニング1の左右両縁部に所定幅で形成することが望ましく、これにより、効率的にルーフライニング1の剛性を向上させることができる。
【0031】
またここで、成形材料22aは、ガラス繊維束にポリプロピレンなどの樹脂を含浸させたものを、短尺(例えば、繊維長が20〜30mm程度)に切断した棒状のものである。この成形材料22aは、加熱成形して補強層22とすることにより、基材2よりも単位量当たりの剛性が大きくなるものである。
このような成形材料22aとしては、具体的には、旭ファイバーグラス株式会社製のハイパグロン(商品名)などが好適に用いられる。このハイパグロン中のガラス繊維束は、例えば、数百本程度のフィラメントの束であり、数千本程度のフィラメントの束である場合よりも大きな剛性が得られるものである。
【0032】
さらに、図2に示すように、ルーフライニング製造装置10は、基材2と成形材料22aと表面材3と裏面材4とを一体化させる熱圧着を行うための熱プレス装置17と、この熱プレス装置16の直近の下流側に配置された冷却プレス装置18とを備えている。
加えて、ルーフライニング製造装置10は、冷却プレス装置18の下流側に、一体成形されたルーフライニング1(裏面材4、基材2、補強層22および表面材3)を所定長に切断するための切断刃19を備えている。
【0033】
次ぎに、ルーフライニング1の製造方法について詳細に説明する。
先ず、第1原反保持部11から繰り出された基材2の表側の面に、投下装置15により成形材料22aを蒔くことで、図4に示すように、基材2の表側の面のうち、左右両側縁部の所定幅の部位に成形材料22aを均一な厚さで敷く。
この際に、成形材料22aは、案内部材16により案内されるので、該成形材料22aが基材2の上面のうち、所望の部位のみに敷かれる。
【0034】
さらに、第2原反保持部12から繰り出された表面材3を、ガイドローラー12a,…によりガイドさせながら、先に敷かれた成形材料22aの上側に沿わせる一方で、第3原反保持部13から繰り出された裏面材4を、ガイドローラー13aによりガイドさせながら、基材2の裏側の面に沿わせる。
【0035】
これにより、下層から順に、裏面材4、基材2、成形材料22a、表面材3の順に積層した状態とする。
この状態で、これら裏面材4、基材2、成形材料22aおよび表面材3が熱プレス装置17の位置に搬送されると、これら裏面材4、基材2、成形材料22aおよび表面材3を熱プレス装置17により熱圧着する。
これにより、成形材料22aが基材2の表側の面と一体的に加熱成型されると共に、基材2の裏側の面には裏面材4が、また、補強層22の上面には表面材3が、それぞれ熱圧着される。
【0036】
次いで、熱圧着した裏面材4、基材2、成形材料22aおよび表面材3を、冷却プレス装置18の位置に搬送して、この冷却プレス装置18によりプレスすることで、急速冷却して(主に成形材料22aを)固化させる。
これにより、基材2の上面の一部には、該基材2と一体的な補強層22が形成され、また、基材2の裏面には、裏面材4が、補強層22の上面には表面材3が、それぞれ完全に一体化される。
【0038】
次いで、一体化された裏面材4、基材2、補強層22および表面材3を、ルーフライニング製造装置10の下流側に搬送して、所定長となるように切断刃19により切断する。
【0039】
これにより、一体化された裏面材4、基材2、補強層22および表面材3を、所定寸法に形成した切断後部材100を形成することができ、この切断後部材100に、更に所定の加工を施すことで、ルーフライニング1が製造される。
【0040】
以上説明したような工程を経て製造されたルーフライニング1の曲げ剛性に関するデータを図5に示す。
この図5に示すのは、成形材料22aの敷設量を150g/m2程度とした場合であり、また、1つのルーフライニング1につき、補強層22の総重量が100g程度の場合である。
ここで、図5中のMDとはマシンディレクション(装置長手方向)の意味であり、CDとはクロスディレクション(装置の長手方向に直交する方向)の意味である。また、L20とは、成形材料22a中のガラス繊維束の長さが20mmであることを示し、同様に、L30とは、成形材料22a中のガラス繊維束の長さが30mmであることを示す。
従って、この図5のD1に示すように、ガラス繊維束の長さが20mmの成形材料22aを用いて、基材2の表側の面のみに補強層22を形成したルーフライニング1は、補強層22を有しないルーフライニング(図5のD4に剛性のデータが示される)と比較して、長手方向では約1.8倍程度の曲げ剛性を有し、長手方向に直交する方向では約2倍程度の曲げ剛性を有する。
また、ガラス繊維束の長さが30mmの成形材料22aを用いた場合であっても、補強層22を有しないルーフライニングと比較して、優れた曲げ剛性を有することが分かる。
このルーフライニング1の曲げ剛性は、従来の方法で、目付量を増やした場合と、同程度、あるいは、それ以上の値である。
従って、従来の技術において説明したように、従来は、例えば、ルーフライニング1つにつき、900gの目付量の増量を必要としていたのに対し、本発明によれば、例えば、100g程度(補強層22の重量)の目付量の増量で、従来と同等あるいは従来以上の剛性の向上が得られることが分かる。
つまり、従来比約1/9程度に過ぎない目付量増量であるにも拘わらず、従来と同等あるいは従来以上の剛性の向上が得られるといった良好な結果を示した。
【0041】
本発明によれば、予め成形された基材2に、補強層の成形材料22aを熱圧着するようにしたので、基材2の表面の一部だけに補強層22を形成することができる。従って、補強層22により基材2を補強できる一方で、基材2全体の目付量が上がってしまうことを防止でき、その結果、軽量、かつ、十分な剛性を備えた車両用ライニング1を製造することができる。
しかも、基材2の目付量を全体的に増やす場合と比べて材料が少なくて済むので、コストダウンも可能である。
【0042】
また、基材2のうち、比較的大きな応力が加わる部位(例えば、ルーフライニング1の左右両縁部に相当する部位)に限定して補強層22を形成したので、より効率的に車両用ライニング1の剛性をさせることが向上できる。
【0043】
さらに、成形材料22aは、蒔かれる際に案内部材16により案内されるので、成形材料22aを所望の部位のみに敷くことができ、結果として、所望の位置に、所望の形状の補強層22を形成できる。
【0044】
加えて、成形材料22aは、加熱成形することにより、基材2よりも単位量当たりの剛性が大きくなるものであるので、基材2よりも単位量当たりの剛性が大きな補強層22を形成でき、少量の目付量増大で、ルーフライニング1の剛性を大幅に向上させることができる。
【0045】
ここで、ルーフライニング1の寸法は、車種により異なるものであるが、左右幅はほぼ同様の車種が多いため、基材2は、その前後幅を調節することで、複数の車種に共通に利用することができる場合がある。
本発明によれば、同一の基材2に対して、目付量を適宜調節した補強層22を施すことも可能であり、このようにすることで、基材2の流用を好適になし得ることも1つの特徴となっている。
【0046】
<変形例1>
上記の実施の形態では、基材2の表面の一部に補強層22を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、補強層22の成形材料22aが、加熱成形することにより基材2よりも単位量当たりの剛性が大きくなる材料の場合には、補強層22を形成する部位が、基材2の片面の全体、あるいは、両面の全体であっても良い。
この変形例1の場合においては、必ず基材2よりも単位量当たりの剛性が大きな補強層22を形成できるので、軽量、かつ、十分な剛性を備えたルーフライニング1を製造できる。
【0047】
<変形例2>
上記の実施の形態では、成形材料22aを基板2に熱圧着することで、補強層22を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、予め基材2と別体で成形された補強層22を、基材2の表面の一部に熱圧着することにより、補強層22を基材2と一体化するようにしても良い。
この変形例2の場合においてはも、上記実施形態と同様のルーフライニング1を製造できる。
【0048】
<変形例3>
上記の変形例2では、予め基材2と別体で成形された補強層22を、基材2の表面の一部に熱圧着する例を示したが、本発明はこれに限らず、単位量当たりの剛性が基材2よりも大きな補強層22の場合には、補強層22を設ける部位が、基材2の片面の全体、あるいは、両面の全体であっても良い。
この変形例3の場合においては、必ず基材2よりも単位量当たりの剛性が大きな補強層22を設けることができるので、軽量、かつ、十分な剛性を備えたルーフライニング1を製造できる。
【0049】
<変形例4>
上記の実施の形態では、基材2の表側の面に補強層22を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、基材2の裏側の面に補強層22を形成しても良いし、あるいは、基材2の表裏両面に補強層22を形成しても良い。
基材2の裏側の面に補強層22を形成した場合の剛性のデータを図5のD2に示す。図5のD2に示すように、基材2の裏側の面に補強層22を形成した場合も、基材2の表側の面に補強層22を形成した場合とほぼ同様の剛性が得られる。
また、基材2の表裏両面に補強層22を形成した場合の剛性のデータを図5のD3に示す。図5のD3に示すように、基材2の表裏両面に補強層22を形成した場合は、基材2の片面に補強層22を形成した場合(D1又はD2の場合)よりも大きな剛性が得られる。
【0050】
さらに、本発明に係る製造方法は、ルーフライニングに限らず、例えば、ドアライニングにおいても同様に適用できる。
【0051】
【発明の効果】
本発明に係る車両用ライニングの製造方法によれば、軽量、かつ、十分な剛性を備えた車両用ライニングを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用ライニングの製造方法により製造された車両用ライニングの適例としてのルーフライニングを示す平面図である。
【図2】本発明に係る車両用ライニングの製造方法を説明するための側断面図である。
【図3】案内手段を示す正面断面図である。
【図4】基材の表面の一部に成形材料を敷いた状態を示す平面図である。
【図5】補強層を形成した場合と補強層を形成しない場合の車両用ライニングの剛性の違いを説明するための図である。
【符号の説明】
1 ルーフライニング(車両用ライニング)
2 基材
22 補強層
22a 成形材料
16 案内部材(案内手段)

Claims (3)

  1. 主構造体をなす基材を備え、車両のボディパネルの内側に設けられる車両用ライニングの製造方法であって、
    予め成形された前記基材の表面の一部に、補強層の成形材料を蒔くことにより、該表面の一部に前記成形材料を敷く工程と、
    記基材の表面の一部に、前記成形材料を熱圧着することにより、前記基材を補強する補強層を、前記基材と一体成形する工程と、を備え
    前記成形材料は、繊維束に樹脂を含浸させて短尺に形成した棒状のペレットからなり、 前記成形材料が蒔かれる際に、該成形材料を案内手段により案内することで、該成形材料が前記基材の表面のうち、所望の部位からはみ出さないようにすることを特徴とする車両用ライニングの製造方法。
  2. 請求項1記載の車両用ライニングの製造方法において、
    前記成形材料は、加熱成形して前記補強層とすることにより、前記基材よりも単位量当たりの剛性が大きくなるものであることを特徴とする車両用ライニングの製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の車両用ライニングの製造方法において、
    熱圧着が施された後に、前記補強層及び前記基材を冷却プレスすることにより急速冷却する工程を更に備えることを特徴とする車両用ライニングの製造方法。
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