JP4429922B2 - 歯垢と歯肉炎予防のための無毒性デンタルケアハーブ処方物 - Google Patents
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Description
また、歯を白くする薬剤を含むチューインガムの成分としても使用されてきた(67)。
Miller S.E.およびSimone A.J.は、天然ファイバーでできたチューイングスティックの処方を報告した。彼らは、ニームオイルの用途を提案したが、その性質についての請求は全くなされていなかった。また、使用したオイルまたは植物部位の抽出についての記載も全くなされていなかった(70)。
** チューイングスティックとして使用したニームの臨床価値に関連したデータは稀であり、包括的形状であるのみである。
* 処方物は、水溶液、チューイングスティック、または葉および樹皮抽出物として粗調製されている。
* 処方物中のアダジラクチン(ニーム由来)の効果について請求されている;アザジラクチン類は、昆虫摂食阻害剤および忌避性質を有していると報告されているが、歯の保護については全く請求されていない。
** 市販のデンタルケア処方物の一部には、いくつかの欠点がある。いくつかは歯と歯肉を汚す。これらの製品のほとんどが安定性を欠いている。
** デンタルケアにシトルラスコロシンシスを単独またはアザジラクタインディカと併用して使用した先行技術は全くない。
** 特許と処方物(本文で引用)の多くはニームの屋外収穫物についての殺菌作用についてである。
** Berdami;L.A.(米国特許#6,274,555)は、シトルラスコロシンシスを局所動物医薬品用組生物中で苦味剤として使用している。彼らは、苦味剤としてシトルラスコロシンシスの数個の顆粒を使用し、イヌやネコのような通常の家庭用ペットが傷口を舐めないようにするため組成物に苦味を付与するため、使用している。歯垢または歯肉炎治癒に関する請求はなされていない。さらに、かれらは、シトルラスコロシンシスの根は使用していない。
** シトルラス様植物由来ククルビタシン類は、標的殺虫剤を含むカプセル壁中で摂食阻害剤組成物として米国特許#5,466,460中で使用されている。従って、この用途は、摂食阻害剤としてのみである。
** Lockeら(米国特許#5,298,251および米国特許出願番号07/456,762)は、ニームオイルとニームワックス分画由来殺真菌組成物を報告した。しかし、彼らはニームの葉と樹皮を使用しておらず、歯垢または歯肉炎についての治療用途についての請求は全くなされていない。
** Seabrook、Jr.ら(米国特許#5,906,825)は、抗菌剤を含むポリマー処方物中におけるニーム種子、葉、樹皮抽出物およびオイルの使用を提案した。彼らは、抗菌剤としてのそれらの用途を請求したが、ニームは数種の物質類のひとつとして提案されているに過ぎない。さらに、これは提案であるに過ぎず、前記特許の請求項を構成してはいない。彼らはまた、抽出操作について説明しておらず、抗歯垢または抗歯肉炎についての請求もあるいは言及もない。
** シミズマサキらによる米国特許#4,515,785と4,537,774(20)は、ベンゼンおよびトルエンのような溶媒を用いてニーム樹皮を抽出する操作を報告し(抽出物はマウスの肉腫の増殖を抑制することが見出された)、後日、樹皮を高純度にするために0〜40℃の水で処理した後アルコールで抽出することを報告することによってそれを拡大したが、冷抽出は含まれていないしあるいは葉または他の植物との併用については全く述べていない。それらは、また、歯処方物についての請求項を全く含んでいない。それらの請求は、マウスの肉腫についての抗腫瘍性についてである。
* Farooqiらの米国特許#6,264,926(16)は、ザンソキシルムアルマツム(Zanthoxylum armatum)、ジンギベルオフィシナレ(Zingiber officinale)、サンダルウッド(Sandalwood)、ローステッドアルム(Roasted alum)、食卓塩、スピランテスカルバ(Spilanthes calva)、ピスタシア(Pistacia)種、クエルクスインフェクトリア(Quercus infectoria)、ウスニアロンギシマ(Usnea longisima)のペーストまたは粉末を比率20〜25%、25〜30%、8.25〜8.5%、8〜9%、15〜16%、2〜2.5%、2〜2.5%、8〜8.5%、および1〜4%でそれぞれ含む相乗性組成物を報告した。彼らは、彼らの処方物においてアザジラクタインディカ(Azadirachta indica)またはシトルラスコロシンシスを使用していなかった。
** Howard H.S.は、歯を白くする物質を含むチューイングガム中でニームオイルを(42×)で用いた。彼らの特許で記載されたニームオイルは、ニーム種子から(ニーム葉および樹皮からではない)得ていた。さらに、前記オイルは、ニーム種子からヘキサンを用いて抽出されており、葉や樹皮からではない。また、彼らは、その治療用途については請求していない。Lewis W.H.(63);Maurice M.I.(64)および米国特許#5,371,254;5,472,684およびHI 541のようなものは、歯肉疾患についてのその用途を報告しているが、使用した比率、抽出方法および他の植物との相乗効果についての詳細は全く述べられていない。
** Ahmadら(1991)は歯磨き剤についてのその特許#5,009,886でアザジラクタインディカインディカまたはサルバドラ(Salvadora)の微小粒子または微小ファイバー類を使用した。彼らは同義語として、ニーム、ピールー(peelu)、ミスワーク(miswaak)またはシワック(siwak)を使用しているので、前記植物の命名が植物学上正確であったかどうかは明らかではない。詳細な説明において、彼らは、植物学上サルバドラペルシカ(Salvadora persica)であるピル(pilu)についてのみ言及している。さらに、彼らは、歯磨き剤で磨耗剤調製のために木材を使用した。
** Shellerinは歯磨き剤と粉末歯磨き剤についての特許(米国特許#4,223,003)において、ニームオイルを任意成分のひとつとして使用したが、ニームオイルを使用することで得られた利点については全く請求していない。さらに、彼らは、ニーム種子に明らかに由来するニームオイルを使用しており、葉や樹皮から誘導したものではない。
** Nabiらは米国特許#4,223,003において、チモールおよびオイゲノール、さらに適宜セスキテルペンアルコールを含む処方物を報告した。彼らは、前記処方物が歯垢と歯肉炎に有効であると報告した。彼らはニームオイルを芳香剤として使用したが、それは、ツルシ(Tulsi)オイル、ニームオイル、エイチナセア(Eichinacea)チンキ、ローズマリー抽出物、ゴールデン種子抽出物、パッションフラワー抽出物、ウコン抽出物、ベーテルナッツ抽出物、サンフェノンティー抽出物およびタンポポ根抽出物から構成される群から選択された唯一の物質であった。ニームオイルは、芳香剤として使用したに過ぎない。ニームオイル調製の詳細は示されておらず;明らかに、それは、種子から抽出したオイルであり葉や樹皮からのものではない。
* Wolfら(米国特許#5,989,604および6,159,508)は、虫歯率低下のためのイヌ(非ヒト動物)用キシリトール基剤処方物においてニームオイルを使用することを提案した。本発明はキシリトールに基づいているが、彼らは、アラビアゴム、ビーフブロス、チキンブロス、または精製水、レシチン、コエンザイムQ10、葉酸、アロエベラ、コンフリー、ローズマリー、ゴールデンシール、ホーステイル、アルニカ、カレンヅラ、バーレイグラス、カモミール、ブラッドルート、シワク−ミスワク、プルラン、ホースチェスナット、ニーム、ピールー(Peelu)、プロポリス、緑茶、ミル、バーチ樹皮、ホワイトオーク樹皮、茶木オイル、グレープシードオイル、小麦胚芽、ブロメライン、パパインおよびクエルセチンのようないくつかの植物類を、堅い歯組織と柔らかい歯組織の健康を促進するために添加すべきであると提案として列挙している。ニームを歯垢または歯肉炎の治療または保護に使用することに関しては、全く本発明者による請求はなかった。これは、キシリトールに添加すると組織健康を促進する数種のオプションのひとつとして提案されたに過ぎない。前記使用した植物部分の抽出または詳細についての方法は全く示されていない。
** Wolfら(米国特許#6,228,402)は、キシリトール含有非ヒト用食品を動物虫歯率低下のための治療用に報告した。彼らは、提案として、XXXのような他の成分類を添加し、堅いおよび柔らかい歯組織の健康促進に添加できると付加的に述べている。本発明者からは、ニームを歯垢または歯肉炎の治療または保護に使用することに関しては、請求されていなかった。これは、組織健康促進のためのいくつかのオプションのひとつとして提案されているに過ぎない。
別の目的は、副作用を全く有さず、通常使用でいかなる毒性または残留毒性も有しておらず刺激もなく、歯を有効に保護する処方物を提供することである。それは、化粧品的にも容認されており、使用後も歯や指に汚れを残さない。
本発明のさらに別の目的は、安全で毒性がなく、生分解性の、歯肉および歯に有用な天然の薬効性植物を含む組成物を提供することである。
本発明はハーブ起源由来の活性成分類を含み、従って、環境にも優しく安全で、生体分解性で、無毒で副作用を有していない。
* 本発明は、植物起源の抗酸化剤を含む相乗的ハーブ処方物を開示し、2週間歯と歯肉に適用すると、歯垢を>61%低下させ、歯肉炎を>25%低下させる。
* 前記処方物は安全で、無毒、生体分解性で副作用を全く有していない。
* アザジラクチンの使用を避けており、その理由は、この群の化合物類が、昆虫に対して摂食阻害作用と忌避性を有しており、水に溶解した時保存期間が短いことが挙げられる。
* 活性のニムボライド高含量分画は、顕著な抗菌活性を有しており、前記処方物に取り込んである。
* 本発明は、シトルラスコロシンシス由来の活性グリコシド類を含む分画の抽出を開示している。
* 本発明により、臨床医はニームとシトルラスコロシンシスから活性分画を単離できる。
* ニームから超臨界液体抽出分画の歯処方物用適用が本発明で開示されている。
使用した抗酸化剤は、ククミスサチバスの果実皮由来であり、約0.1〜0.4%の範囲である。使用した担体は、食用等級エタノール5〜18%の水溶液である。上記ハーブ処方物は、マウスウォッシュとして歯および歯肉に適用するために有用であり、2週間にわたり1日2回、コットンペレットの補助のもとに歯および歯肉に適用される。
温度10〜25℃で好適には約20℃で市販のブレンダーを水性極性溶媒中で用いてニーム樹皮と葉を抽出すること、非極性有機溶媒と極性溶媒を用いての液相抽出によるタンニンの除去、さらに前工程で得られた前記分画を極性および非極性溶媒を用いる液相抽出によって濃縮分配することおよび成分Aとしてニームからニムボライド類高含量の極性分画を得ること。
水性極性溶媒中ホモジナイザーを7000〜8000回転/分で用いてシトルラスコロシンシスの植物部、好ましくは地下部分の抽出、極性および非極性溶媒を用いて液相抽出により濃縮分配することによる活性構成成分の精製により成分Bとして極性相を得ること。
さらにSemi−Prepおよび分析用HPLCを用いて活性分画を分析すること。分析は、Watersの自動勾配コントローラー、溶媒運搬システム、20μLのループに適合するサンプルインジェクター、ホトダイオードアレイ(PDA)検出器を備えた液体クロマトグラフで行なった。μBondapakTM semi−prepとμBondapak C18分析カラムを分析に用いた。移動相は、アセトニトリル−水のイソクラティック混合物から構成し、流速は1.5mLmin-1であった。
ニーム由来成分A 2〜5.5%,シトルラスコロシンシス由来成分B 0.5〜2.5%,ククミスサチバス由来成分C 0.1〜0.4%、担体または添加物82〜97%を混合して、ハーブ相乗的デンタルケア処方物を得る。
乾燥粉末ニーム樹皮と葉(比率7:3)1キログラムから“活性分画A”が20.5g得られ、乾燥粉末シトルラスコロシンシス根1キログラムから“活性分画B”が88g得られる。ニーム由来活性分画Aとシトルラスコロシンシス由来活性分画Bと、ククミスサチバス由来抗酸化剤分画Cを混合し、最終処方物をエタノール水溶液として調製する。
本発明の別の実施例では、ニーム葉と樹皮を超臨界液体抽出方を用いて抽出し、活性代謝物を単離した。この技術は、実施例1で先に報告したものよりも好適であり、その理由としては、本技術がCO2のみを担体(抽出)ガスとして用いて溶媒を全く用いていないからである。それにより、最終抽出産物が非常に環境に優しくなる。この技術を用いて、ニムボライド類をさらに(ほとんど17%高い)抽出できた。
ニーム(分画A)、シトルラスコロシンシス(分画B)、およびニームプラスシトルラスコロシンシス併用(相乗効果を有する処方物)の抗菌活性を示すため、実験試験を行なった。“分画A”、“分画B”および“処方物”の抗菌活性を別々に評価した。“処方物”は、前記2成分の相乗効果という結果を示した。本発明は、数種の病原性菌株について行なった実験試験を明らかにし、その詳細を下記に示した。
前記抽出物の例えば大腸菌(E.coli)(株#1)、緑膿菌(シュードモナスアエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa))(株#2)、ストレプトコッカスミュータンス(Streptococcus mutans)(株#3)、シュードモナスフルオレセンス(Pseudomonas fluorescens)(株#4)、クレビシエラニューモネアエ(Klebisiella pneumoneae)(株#5)、プロテウスミラビィス(Proteus mirabilis)(株#6)、スタフィロコッカスオーレウス(Staphylococus aureus)(株#7)のような病原性菌株について、抗菌活性を試験し下記に示した。活性は、阻止円(mm単位で円直径として報告)として測定した。
分画A(ニーム)の抗菌活性
分画B(シトルラスコロシンシス)の抗菌活性
分画AとBの混合物を含む処方物の抗菌活性
年齢18〜30歳の総計60名の志願者(さまざまな治療用)をOutpatient of Periodontics,Faculty of Dental Sciences,King George‘s Medical Collge,Lucknowから選択した。対象選択基準を下記に示した。
第1相:
歯垢に対する“処方物”の有効性を臨床的に評価した。歯垢は“インビトロ”研究のためにも採取した。個人の詳細、基準値歯垢スコアおよび実験的歯垢スコアをパーフォーマ(Performa)に記録した。歯垢蓄積は、Quigley−Hein Plaque Index SystemのTuresky−Gilmore−Glickman改良法を下記のように用いて記録した。
歯垢は、全ての歯の顔面および舌側/口蓋表面からキュレットを用いて採取した。ただし、第3臼歯を除く。栓付きバイアル中無菌リン酸緩衝生理食塩水(PBS)5.0mlに懸濁し、コロニー形成単位(CFU)分析のため実験室に運搬した。
Quiqley−Hein採点法を用いた異なる部位(前面、背面、顔面、舌側、上部および下部)における歯垢低下に及ぼす分画A(ニーム)の有効性
Quiqley−Hein採点法を用いた異なる部位(前面、背面、顔面、舌側、上部および下部)における歯垢低下に及ぼす分画B(シクロラスコロシンシス)の有効性
Quiqley−Hein採点法を用いた異なる部位(前面、背面、顔面、舌側、上部および下部)における歯垢低下に及ぼす分画Aと分画Bの混合物を含むハーブ処方物の有効性、図1,2&3も参照
第2相:
アザジラクタインディカ(分画A)抽出物の有効性を、程度の異なる歯肉炎について検討した。
下部前面領域に程度の異なる歯肉炎を有する対象30名を選択した。これらの対象を、使用した実験抽出物の種類により、対象をそれぞれ10名ずつの3群に分類した。
歯肉健康状態は、“LoeとSilness”(1963)の歯肉指標により記録した。
使用した歯肉指標を下記のように再現した。
菌検査方法(生細胞数総計)
対象からの基準値歯垢および実験歯垢における菌総計を、下記の段階で播種プレート係数方法により検査した:
a)希釈調製物:リン酸緩衝食塩水(PBS)(Himedia Laboratory社、Mumbai)を水に溶解させ(9.55gm/l)、pHを7.2に調整した。この溶液をオートクレーブ中で15分間、15Ibs/inch2(121℃)とし、希釈物として使用した。
b)寒天プレート調製:下記の組成の脱水プレートプレート計数寒天培地(Hi Media Laboratories社、Mumbai)を用いた。
c)デシマル希釈物調製:PBS4.5mlを試験管に入れ、コットンで栓をした。これらの試験管をオートクレーブで殺菌した。デシマル希釈物(10倍)は、プラーク懸濁物0.5mlで開始し調製し、さらに、他のPBS試験管系列で処理し、希釈物1/10、1/100、1/1000等を得た。
d)播種(平板接種):正確に印をつけた寒天プレートにプラーク懸濁物を0.1ml接種し、それらのデシマル希釈物を無菌ガラスピペットを用いて調製した。寒天表面上の接種物を静かに乾燥するまで無菌(エタノールに浸漬して火炎で焼く)でかつ冷たい“L”形のガラススプレッダーで広げた。
e)プレート計数:接種寒天プレートを全て、37℃で24〜48時間インキュベーションした。各寒天プレートに出現したコロニーを計数し、各プラークサンプルについて希釈率を掛け合わせてさらに接種係数を掛け合わせた後結果をコロニー形成単位(CFU)/mlとして示した。使用したガラス機器は全て、Borosilの製造によるもので、高温空気中で170℃で1時間殺菌した。
f)操作:第1相臨床治験時点で、口内予防を対象10名全てについて行ない、3日間はいかなる方法でも全く歯をクリーンにしないように指示した。第4日に、3日目のプラークをテトラゾリウム化合物開示溶液で明らかにした。このプラークは各対象について基準値プラークと見なされ、特に作製したプロフォルマに記録した。基準値プラークを記録し集めた後、全対象に対して3日間の中断を指示した。この間、対象には、彼らの通常の口内衛生手段を継続するように指示した。第7日に、各対象でプラークスコアが再度ゼロまで低下した。試験調製物は、操作者自身がコットンペレット補助で1日2回、全ての歯の顔面側と舌側/口蓋表面に適用した。5分後、対象に対して流水ですすぐように指示した。この操作を連続して3日間繰返させ、その最終日にプラークスコアを記録し再度集めた。この試験期間中、対象には、いかなる口内衛生手段を実行させなかった。
処方物は全て、各対象で上記に述べたものと同一方法で試みた。
別の試験では、処方物(分画AとBの混合物)の有効性をインビトロ培養実験で試験した。処方物は、歯周病医者が使用する通常のマウスウォッシュ剤であるクロロヘキシジン、リステリンおよびベタジンに対して比較した。細胞生存性(細胞に対する毒性)を測定した。結果から、クロロヘキシジン、ベタジンが0.001%でさえも細胞毒性を有することが明らかになり、リステリンは10および100%で有毒であり、それは、強力な細胞毒性効果を有していた。本発明で提案した処方物は、本発明で使用した濃度でいかなる細胞毒性を有していなかった。前記試験からまた、細胞生存性とたんぱく質量を分析した時、前記処方物が培養線維芽細胞に対して可逆性の効果を有していることが明らかになった。一方、クロロヘキシジン、リステリンおよびベタジンは、細胞を不可逆的に傷害する。このことは、提案した処方物が無毒で使用の安全性を有するという内容を支持する。
Claims (19)
- 分画Aとしてのアザジラクタインディカ(Azadirachta indica)由来活性分画、分画Bとしてのシトルラスコロシンシス(Citrullus colocynthis)由来分画を、ククミスサチバス(Cucumis sativus)由来の抗酸化物含有分画Cと薬剤学的に許容できる担体とともに含み、前記成分類の比率は、成分A約2〜5.5%、成分B約0.5〜2.5%、ククミスサチバス抽出物約0.1〜0.4%および担体または添加物約82〜97%の範囲であり、該分画Aが極性溶媒を用いて抽出された分画であり、該分画Bが極性および非極性溶媒類を用いてかつタンニン類を除去して抽出された分画であり、該分画Cが水性および極性溶媒類を用いて抽出された分画である、歯垢予防用、歯肉炎予防用、又は歯周病予防用ハーブ処方物。
- 分画Aで使用した植物部位がニーム(neem)樹皮および葉から選択される請求項1記載のハーブ処方物。
- 前記分画を得るために使用したニーム樹皮と葉の比率がそれぞれ1〜2.5と2〜10%の範囲である請求項1記載のハーブ処方物。
- 使用した植物部位が、シトルラスコロシンシスの果実または根から選択される請求項1記載のハーブ処方物。
- 使用した抗酸化物が植物起源である請求項1記載のハーブ処方物。
- 使用した抗酸化物がククミスサチバスの果実外皮由来であり約0.1〜0.4%の範囲である請求項1記載のハーブ処方物。
- 使用した担体が5〜18%の食用等級エタノールの水溶液である請求項1記載のハーブ処方物。
- コットンペレットの補助で2週間にわたり1日2回、歯および歯肉に適用するために有用な請求項1記載のハーブ処方物。
- マウスウォッシュまたはマウスリンスとして歯および歯肉に適用するために有用な請求項1記載のハーブ処方物。
- 2週間にわたり歯垢を>61%低下させるために有用な請求項1記載のハーブ処方物。
- 歯および歯肉のインビトロ細菌コロニー形成単位(CFU)を>60%低下させるのに有効な請求項1記載のハーブ処方物。
- 2週間にわたり歯肉炎を>25%低下させるために有用な請求項1記載のハーブ処方物。
- 請求項1記載の活性分画類の濃度で細胞毒性を全く示さない請求項1記載のハーブ処方物。
- ローション、クリーム、マウスウォッシュ、歯または歯肉ペースト等として使用される請求項1記載のハーブ処方物。
- 約2〜5.5%(ニーム);約0.5〜2.5%(シトルラスコロシンシス);約0.1〜0.4%(C.サチバス);約82〜97%の担体または添加物を含む請求項1記載の歯垢予防用、歯肉炎予防用、又は歯周病予防用ハーブ処方物を調製する方法であって、
a.市販のブレンダーを用いて10〜25℃の温度で好適には約20℃で極性溶媒類の水溶液中でニーム樹皮と葉を抽出すること;
b.非極性有機溶媒と極性溶媒を用いて液相抽出によりタンニンを除去すること;
c.段階(b)で得られた上記抽出物を極性および非極性溶媒を用いる液相抽出によって濃縮分配することおよび成分Aとしてニムボライド類高含量の極性分画を得ること;
d.シトルラスコロシンシスの植物部位、好適には地下部位を水性極性溶媒中でホモジナイザーを7000〜8000回転/分で用いて抽出すること;
e.段階(d)の上記抽出物から極性および非極性溶媒を用いる液相抽出により濃縮分配することにより活性構成成分を精製し、成分Bとして極性相を得ること;
f.植物起源のククミスサチバスから水性極性溶媒類を10〜25℃の温度範囲で用いて組織ホモジナイザーを用いる冷抽出によって抗酸化剤分画を抽出し、成分Cとしての極性分画を得ること;
g.ニーム由来成分A,C.コロシンシス由来成分B,C.サチバス由来成分C、担体を2〜5.5%、0.5〜2.5%、0.1〜0.4%、82〜97%の範囲比率で混合し、前記ハーブ処方物を得ること、
を含む方法。 - 使用した極性溶媒が、メタノール、エタノール、アセトンおよび水から構成される群から選択される請求項15記載の方法。
- 使用した非極性溶媒が、ヘキサン、クロロへキサン、石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル等から構成される群から選択される請求項15記載の方法。
- 成分Aが、担体ガスとしてCO 2 を用いる超臨界液体抽出により別に抽出でき、その後前記分画を極性および非極性溶媒を用いる液相抽出により分配して成分Aとしてニムボライド類高含量の極性分画を得る請求項15記載の方法。
- 使用した非極性溶媒が、ヘキサン、クロロへキサン、石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル等から構成される群から選択される請求項18記載の方法。
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