JP4429470B2 - Pneumatic tire - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤ、特に、スタッドレスタイヤ(スノータイヤ)等のブロックパターンを有するトレッド部を備えた空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種空気入りタイヤとしては、例えば、特開平11−342708号公報に開示されているものがある。
この空気入りタイヤは、トレッド踏面部に、タイヤ周方向に延びる複数本の縦溝(周方向溝)と、これに交差する多数本の横溝(幅方向溝)とを形成し、これらの溝により区画された多数のブロックを有したものとなっており、各ブロックには幅方向に延びるサイプが形成され、トレッド部の幅方向外側部に配置されるショルダーブロックには周方向に延びるサイプも形成されている。
【0003】
また、前記縦溝は、赤道線(タイヤセンター)に対する折れ角を有してタイヤ周方向で左右交互のジグザグ形状に形成されたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術の空気入りタイヤでは、横溝によって区画されるブロックの周方向側縁によって氷雪上等での直進方向の駆動性能(トラクション性能)、制動性能を確保し、縦溝によって区切られるブロックの幅方向側縁によって耐横滑り性能、操縦性能を確保するものとなっており、また、幅方向サイプにより区切られたブロックのエッジ効果によって直進方向の駆動性能等を増進し、且つ周方向サイプにより区切られたショルダーブロックのエッジ効果によって幅方向の耐横滑り性能等を増進するものとなっていた。
【0005】
更に、縦溝をジグザグ形状に形成することによって、該溝で区画されるブロックの幅方向側縁にトラクション効果をも働かせ、横溝だけでなく縦溝によっても駆動性能、制動性能を向上し得るものであった。
しかしながら、前記縦溝はジグザグ形状に形成されるが故に、耐横滑り性能、操縦性能等、幅方向に関する性能が減退する恐れがあり、補助的に周方向サイプを形成したとしても十分な効果を期しがたかいものであった。
【0006】
また、縦溝がジグザグ形状に形成されているにも関わらず、周方向サイプは赤道線と略平行に形成されているため、該周方向サイプと縦溝との間のショルダーブロックの部分的な横幅が周方向で拡縮し、その剛性変化によって偏磨耗を招来する恐れもあった。
ところで、タイヤの走行性能を表す他の指標として耐ワンダリング性能(轍乗り越え性能)があり、この性能は、ショルダーブロックの剛性を低くして轍の段差に馴染ませることによって向上できることが知られている。
【0007】
しかし、耐横滑り性能の観点からみれば、ショルダーブロックの剛性が低いと周方向サイプによるエッジ効果が十分に発揮されず、また、偏磨耗やブロック欠け等を招来する恐れが生じる。
すなわち、耐横滑り性能等と耐ワンダリング性能とは、ある種相反した関係を有し、これらのバランスを図ることがタイヤの走行性能を全体として向上するうえで重要である。
【0008】
本発明は、上記のような実情に鑑み、縦溝(周方向溝)及び周方向サイプの配置を工夫することによって、幅方向の耐横滑り性能等を好適に確保しながらも、直進方向の駆動性能等の向上を図り、また、ブロックの偏磨耗等を防止することのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を講じている。
すなわち本発明は、トレッド部2に、周方向溝4及び幅方向溝5によって区画されるブロック7,8を周方向に列設して備え、該ブロック7,8に周方向のサイプ11,12を形成している空気入りタイヤにおいて、
前記周方向溝4は、第1溝部4Aと、該第1溝部4Aに対して周方向に隣接し且つ幅方向にオフセットして形成された第2溝部4Bとを有し、
該第2溝部4Bによって区画されるブロック7,8の周方向サイプ11B,12Bが、前記第1溝部4Aによって区画されるブロック7,8の周方向サイプ11A,12Aに対して、前記第2溝部4Bの第1溝部4Aに対するオフセット方向と同じ方向にオフセットされて形成されており、前記第1溝部4A又は第2溝部4Bを挟んで幅方向に隣接するブロック7,8の組について幅方向において対向するそれぞれの側縁に周方向複数の凸部15が形成された組および対向するいずれの側縁も周方向のストレート形状に形成された組が周方向に交互に配されたものであることを特徴とするものである。
【0010】
これによれば、周方向溝4によって区画されるブロック7,8の幅方向側縁、及び周方向サイプ11,12により区切られたブロック7,8の分割部位におけるエッジ効果で好適に幅方向の耐横滑り性能等を確保することができ、更に、幅方向に相互にオフセットした第1,第2溝部4A,4Bの開放端に、周方向に隣接するブロック7,8の周方向側縁が部分的に対向、露出するようになるため、当該部分を効果的に駆動性能及び制動性能の向上のために働かせることが可能となる。
【0011】
また、第1,第2溝部4A,4B及び周方向サイプ11A,11B,12A,12Bが幅方向に相互にオフセットされるため、これら溝部4A,4B及び周方向サイプ11A,11B,12A,12Bが幅方向広範囲に配置されることとなり、耐横滑り性や操縦性能をより増進できる効果がある。
すなわち、上記のような周方向溝4及び周方向サイプの特徴的な配置によって、耐横滑り性能等を確保しながら、駆動性能、制動性能をも向上することができるのである。
【0012】
第2溝部4Bにより区画されるブロック7,8の周方向サイプ11B,12Bを、該第2溝部4Bと同じ方向にオフセットさせることによって、第1,第2溝部4A,4Bと各周方向サイプ11A,11B,12A,12Bとの間に挟まれるブロック7,8の部分的な横幅を周方向で略一定とすることが可能となり、該部分の剛性を周方向に亘って略均一にすることができる。これによりブロック7,8の偏磨耗を好適に防止できるものとなる。
【0013】
前記発明は、第1溝部4A又は第2溝部4Bを挟んで幅方向に隣接するブロック7,8を備え、このうち幅方向外側に配設されるブロック8の幅方向内側縁に、周方向複数の凸部15が形成され、幅方向内側に配設されるブロック7の幅方向外側縁が周方向のストレート形状に形成されている。
これによれば、耐横滑り性能に関して寄与の高いブロック7の幅方向外側縁を周方向にストレート形状に形成することによって、その耐横滑り性能を好適に確保できるとともに、ブロック7の幅方向外側縁に比べて寄与の低くなるブロック8の幅方向内側縁に周方向複数の凸部15を形成することにより、該部分を駆動性能及び制動性能のために好適に機能させることが可能となる。
【0014】
本発明に係る他の空気入りタイヤは、トレッド部2に、周方向溝4及び幅方向溝5によって区画されるブロック7,8を周方向に列設して備え、該ブロック7,8に周方向のサイプ11,12が形成された空気入りタイヤにおいて、前記周方向溝4は、第1溝部4Aと、該第1溝部4Aに対して周方向に隣接し且つ幅方向にオフセットされて形成された第2溝部4Bとを有し、該第2溝部4Bによって区画されるブロック7,8の周方向サイプ11B,12Bが、前記第1溝部4Aによって区画されるブロック7,8の周方向サイプ11A,12Aに対して、前記第2溝部4Bの第1溝部4Aに対するオフセット方向と同じ方向にオフセットして形成されており、前記第1溝部4A又は第2溝部4Bを挟んで幅方向に隣接するブロック7,8の組の周方向における並びは、幅方向において対向するそれぞれの側縁に周方向複数の凸部15が形成された組と、幅方向において対向するいずれの側縁も周方向のストレート形状に形成された組と、が周方向に交互に配されたものである。
【0015】
また、上記効果を確実に得るためには、前記第2溝部4Bのオフセット量L1と、該第2溝部4Bによって区画されるブロック7,8の周方向サイプ11B,12Bのオフセット量L2,L3とを略同じ寸法に設定するのが好適である。
本発明は、前記周方向溝4によって幅方向に区画された前記ブロック7,8のうち幅方向外側のブロックが、トレッド部2の幅方向両外側に配設されるショルダーブロック8であることを特徴とするものである。
【0016】
更にこの場合、ショルダーブロック8の幅方向外側面と周方向サイプ11A,11Bとの間隔α3,α4を周方向で交互に拡縮した構成とするのが好ましい。
このような構成によって、ショルダーブロック8の幅方向外側部の剛性が周方向交互に高低を生じることとなり、周方向サイプ11A,11Bにより耐横滑り性能、操縦性能を増進しながら、幅方向外側部の剛性が高いショルダーブロック8と低いショルダーブロック8とを周方向交互にバランス良く配設することによって、耐ワンダリング性能をも好適に確保できるようになるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2は、スタッドレスタイヤで例示する本発明の実施形態にかかる空気入りタイヤ1のトレッド部2を示している。
このトレッド部2には、その赤道線(トレッド部2中央)CLを挟んで周方向に延びる左右一対のセンター主溝3,3が形成され、該センター主溝3,3の左右外側に周方向に延びる左右一対のサイド主溝(本発明にかかる周方向溝)4,4が形成され、赤道線CLに直交状に配設されて幅方向に延びる横溝(幅方向溝)5,5,・・・がタイヤ周方向に間隔をおいて多数形成されている。
【0018】
左右センター主溝3,3間における赤道線CL上にはセンターブロック6が隆起して形成され、センター主溝3,3とサイド主溝4,4との間には左右対のサイドブロック7が隆起して形成され、サイド主溝7の幅方向外方には左右対のショルダーブロック8が隆起して形成されている。これら各ブロック6,7,8は前記横溝5,5,・・・で区画されることによって周方向に列設される。
【0019】
前記トレッド部2の右半分を示す図1において、前記センター主溝3は、周方向に略一直線状に形成されたものとなっており、これに対してサイド主溝4は、赤道線CLに略平行に配設された第1溝部4Aと、該第1溝部4Aに対して略平行で且つ周方向に隣接し、更に幅方向外側に寸法L1だけオフセットした第2溝部4Bとを周方向交互に有したものとなっている。また、第1,第2溝部4A,4Bは、横溝5を介して周方向に連設されている。
【0020】
各ショルダーブロック8の幅方向外側面は、周方向略一列に配設されており、前記センター主溝3が略直線状に形成されていることもあって、第1,第2溝部4A,4Bによって区画されるサイドブロック7及びショルダーブロック8は、幅広に形成されたものと幅狭に形成されたものとが周方向交互に配設されるようになっている。
【0021】
以上の構成において、横溝5によって区画される各ブロック6,7,8の周方向側縁によって氷雪路等での直進方向の駆動性能、制動性能を確保し、周方向のセンター主溝3,サイド主溝4によって区切られる各ブロック6,7,8の幅方向側縁によって耐横滑り性能、操縦性能を確保するものとなっている。
また、サイド主溝4における第1,第2溝部4A,4Bの開放端(周方向端部)には、これに隣接するサイドブロック7及びショルダーブロック8の周方向側縁の一部分が対向することとなり、かかる部分が周方向に露出することから他の側縁部分よりも有効にトラクション効果等を発揮し、駆動性能、制動性能を向上できるようになっている。
【0022】
各センターブロック6には、幅方向に延びるサイプ10が周方向に複数(図例では3本)形成され、各ショルダーブロック8には、周方向に延びるサイプ11が幅方向に複数(図例では2本)形成され、サイドブロック7には、その幅方向外側に1つの周方向のサイプ12が、その幅方向内側には複数(3本)の幅方向のサイプ13がそれぞれ形成されている。
【0023】
センターブロック6及びサイドブロック7に形成された各幅方向サイプ10,13により、氷雪路等に対する各ブロック6,7の食い付きと水膜の吸引・排出作用が期待できることから、直進方向の駆動性能、制動性能の増進が図れ、サイドブロック7及びショルダーブロック8に形成した周方向サイプ11,12による上記作用で、耐横滑り性能、操縦性能の増進が図れるものとなっている。
【0024】
ここで、第2溝部4Bによって区画されるサイドブロック7及びショルダーブロック8の周方向サイプ11B,12Bは、第1溝部4Aによって区画されるサイドブロック7及びショルダーブロック8の周方向サイプ11A,12Aに対して、前記第2溝部4Bの第1溝部4Aに対するオフセット方向と同じ方向、即ち幅方向外方に寸法L2,L3だけオフセットして形成されている。
【0025】
より具体的には、第2溝部4Bのオフセット量L1と、周方向サイプ11B,12Bのオフセット量L2,L3とは略同じ寸法に設定されており、したがって、第1,第2溝部4A、4Bと周方向サイプ11A、12A、11B、12Bとの間に挟まれたサイドブロック7及びショルダーブロック8の部分的な幅α1,α1’,α2が周方向で略一定となっている。
【0026】
そのため、該ブロック7,8の部分的な剛性が周方向で略一定とされ、偏磨耗の防止が図られるようになっている。
また、周方向に隣接する第1,第2溝部4A、4B及び周方向サイプ11A、11B、12A、12Bが幅方向に相互にオフセット配置されていることから、これら溝部4A,4B及び周方向サイプ11A、11B、12A、12Bが幅方向広範囲に配置されることとなり、これによって耐横滑り性能、操縦性能等に対して有効に機能するようになっている。
【0027】
ショルダーブロック8は、その幅方向外側面から外側の周方向サイプ11Aまでの間隔α3,α4が狭いものと広いものとが周方向交互に配設され、換言すれば、エッジ剛性の高いショルダーブロック8と低いショルダーブロック8とがバランス良く交互に配設されるようになっている。
このような構成により、周方向サイプ11Aによって耐横滑り性能等を向上しつつも耐ワンダリング性能を確保し、また、偏磨耗やブロック欠け等の損傷を可及的に防止できる構造となっている。
【0028】
また、幅広のショルダーブロック8と幅狭のショルダーブロック8とを周方向交互に配設して剛性差を持たせることでも、耐ワンダリング性能の向上が図られるようになっている。
なお、幅方向サイプ10,13、周方向サイプ11,12は、それぞれ波形状乃至ジグザグ形状に形成されており、その幅方向成分によって駆動性能、制動性能を、周方向成分によって耐横滑り性能、操縦性能等を増進することができるようになっている。
【0029】
ショルダーブロック8の幅方向内側縁には、山形の凸部15が周方向に多数(図例では5つ)形成されており、他方、サイドブロック7の幅方向外側縁はストレート形状に形成されている。
ここで、耐横滑り性能に関しては、サイドブロック7及びショルダーブロック8の幅方向内側縁よりも外側縁の寄与が高くなるため、サイドブロック7の幅方向外側縁を周方向のストレート形状とすることで耐横滑り性能を好適に向上でき、この部分よりも寄与が低くなるショルダーブロック8の幅方向内側縁に多数の凸部15を形成することで駆動性能、制動性能に有効に働くように構成しているのである。
【0030】
図3は、本発明の第2実施形態を示すものであり、本実施形態では、第2溝部4Bを挟んで幅方向に隣接するショルダーブロック8の幅方向内側縁とサイドブロック7の幅方向外側縁とに周方向多数の凸部15を形成することによって、牽引性能、制動性能の増進を図り、第1溝部4Aを挟んで隣接するショルダーブロック8の幅方向内側縁とサイドブロック7の幅方向外側縁とをストレート形状に形成することによって、耐横滑り性能に有効に働くように配慮したものとなっている。
【0031】
すなわち、凸部15を形成したブロック7,8とストレート状に形成したブロック7,8とを周方向交互に配設することで、バランス良く駆動性能等、耐横滑り性能等を図ることができるものとなっている。
なお、その他の構成は上記第1実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。
【0032】
本発明は、上記実施形態に限ることなく適宜設計変更可能であり、例えば、ショルダーブロック8に形成される周方向サイプ11は、1又は3本以上であってもよく、該ショルダーブロック8に幅方向サイプをも形成してもよい。また、サイドブロック7は、周方向サイプ12を形成せずに幅方向サイプ13のみを形成した構成であってもよい。
【0033】
各ブロック6,7,8の周方向及び幅方向サイプは、波形状等に限らず直線状に形成することができ、また、図例では、サイプ両端がブロック内で終結したクローズタイプのサイプとされているが、サイプ両端が幅方向溝又は周方向溝に開放したオープンタイプのサイプとしてもよいし、一端が幅方向溝又は周方向溝に開放し、且つ他端がブロック内で終結したセミオープンタイプのサイプとしてもよい。
【0034】
ショルダーブロック8又はサイドブロック7に形成した周方向の凸部15の数は、図例に限られることなく2以上の複数設けたものあればよい。
サイド主溝4の第1,第2溝部4A,4Bは、赤道線CLに対して傾斜した配置であってもよい。この場合、周方向サイプ11,12も第1,第2溝部4A,4Bと略平行になるように赤道線CLに対して傾斜させてもよい。
【0035】
センター主溝3を、サイド主溝4と同様に、周方向に隣接する第1,第2溝部を幅方向にオフセットすることによって構成してもよく、この場合、そのオフセット量は、サイド主溝4及び周方向サイプ11,12と同じ寸法に設定するのが好ましい。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、周方向溝を構成する第1,第2溝部をオフセットして配置し、これに関連づけて周方向サイプをオフセットした配置としているため、幅方向の耐横滑り性能等を確保しつつ直進方向の駆動性能等を増進することが可能となり、また、ブロックの偏磨耗等を防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる空気入りタイヤのトレッド右半分を示す平面図である。
【図2】 同トレッドの幅全体を示す平面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態にかかる空気入りタイヤのトレッド右半分を示す平面図である。
【符号の説明】
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 センター主溝
4 サイド主溝(周方向溝)
5 横溝(幅方向溝)
6 センターブロック
7 サイドブロック
8 ショルダーブロック
11 周方向サイプ
12 周方向サイプ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire, and more particularly to a pneumatic tire having a tread portion having a block pattern such as a studless tire (snow tire).
[0002]
[Prior art]
As this kind of pneumatic tire, for example, there is one disclosed in JP-A-11-342708.
In this pneumatic tire, a plurality of longitudinal grooves (circumferential grooves) extending in the tire circumferential direction and a large number of transverse grooves (widthwise grooves) intersecting the tire are formed on the tread tread surface portion. It has a number of partitioned blocks, each block is formed with a sipe extending in the width direction, and a shoulder block disposed on the outer side in the width direction of the tread portion is also formed with a sipe extending in the circumferential direction. Has been.
[0003]
Further, the vertical groove has a bending angle with respect to the equator line (tire center) and is formed in a zigzag shape alternately left and right in the tire circumferential direction.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional pneumatic tire described above, the driving performance (traction performance) and braking performance in the straight direction on ice and snow are ensured by the circumferential side edge of the block defined by the transverse groove, and the width of the block partitioned by the vertical groove The side edges ensure side-slip resistance and maneuverability, and the driving effect in the straight direction is enhanced by the edge effect of the block delimited by the width sipe, and delimited by the circumferential sipe. The side-slip performance in the width direction is enhanced by the edge effect of the shoulder block.
[0005]
Furthermore, by forming the vertical groove in a zigzag shape, the traction effect can be exerted on the side edge in the width direction of the block defined by the groove, and the driving performance and braking performance can be improved not only by the horizontal groove but also by the vertical groove. Met.
However, since the vertical groove is formed in a zigzag shape, there is a risk that the performance in the width direction such as skid resistance and steering performance may be reduced. Even if a circumferential sipe is formed as an auxiliary, a sufficient effect is expected. It was hard.
[0006]
In addition, although the longitudinal groove is formed in a zigzag shape, the circumferential sipe is formed substantially parallel to the equator line, so a partial shoulder block between the circumferential sipe and the longitudinal groove is formed. There is also a risk that the lateral width expands and contracts in the circumferential direction and uneven wear is caused by the change in rigidity.
By the way, another index that represents tire running performance is anti-wandering performance (over-riding performance), and it is known that this performance can be improved by lowering the rigidity of the shoulder block and adapting it to the level difference of the heel. Yes.
[0007]
However, from the viewpoint of skid resistance, if the rigidity of the shoulder block is low, the edge effect due to the circumferential sipe is not sufficiently exhibited, and there is a risk of causing uneven wear or block chipping.
That is, skidding resistance and the like and wandering resistance have a certain contradictory relationship, and it is important to achieve a balance between them in order to improve the running performance of the tire as a whole.
[0008]
In the present invention, in view of the above situation, by devising the arrangement of the longitudinal groove (circumferential groove) and the circumferential sipe, it is possible to drive in the straight direction while suitably securing the skid resistance in the width direction and the like. It is an object of the present invention to provide a pneumatic tire capable of improving performance and the like and preventing uneven wear of a block.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention takes the following technical means to achieve the above object.
That is, the present invention includes
The
The
[0010]
According to this, the width direction side edges of the
[0011]
Further, since the first and
That is, the characteristic arrangement of the
[0012]
By offsetting the
[0013]
The invention includes
According to this, by forming the width direction outer edge of the
[0014]
Another pneumatic tire according to the present invention includes, in the
[0015]
Further, in order to reliably obtain the above effect, the offset amount L1 of the
In the present invention, among the
[0016]
Further, in this case, it is preferable that the spaces α3 and α4 between the outer side surface of the
With such a configuration, the rigidity of the outer side in the width direction of the
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 2 shows a
The
[0018]
A
[0019]
In FIG. 1 showing the right half of the
[0020]
The outer side surfaces of the
[0021]
In the above configuration, the driving performance and braking performance in the straight direction on the icy and snowy roads and the like are ensured by the circumferential side edges of the
In addition, the open ends (circumferential end portions) of the first and
[0022]
Each
[0023]
Since the
[0024]
Here, the
[0025]
More specifically, the offset amount L1 of the
[0026]
Therefore, the partial rigidity of the
Further, since the first and
[0027]
The shoulder blocks 8 are alternately arranged with narrow and wide intervals α3, α4 from the outer side surface in the width direction to the
With such a configuration, the
[0028]
Further, the wandering resistance can be improved by arranging the
The
[0029]
On the inner edge in the width direction of the
Here, regarding the skid resistance, since the contribution of the outer edge is higher than the inner edge in the width direction of the
[0030]
FIG. 3 shows a second embodiment of the present invention. In this embodiment, the widthwise inner edge of the
[0031]
That is, the
Since other configurations are the same as those in the first embodiment, detailed description thereof is omitted.
[0032]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and the design can be changed as appropriate. For example, the
[0033]
The circumferential direction and width direction sipe of each
[0034]
The number of
The first and
[0035]
Similarly to the side
[0036]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, the first and second groove portions constituting the circumferential groove are offset and the circumferential sipe is offset in association with the first and second groove portions. It is possible to improve the driving performance in the straight traveling direction while ensuring the skid performance and the like, and to prevent uneven wear of the block.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a right half of a tread of a pneumatic tire according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing the entire width of the tread.
FIG. 3 is a plan view showing a right half of a tread of a pneumatic tire according to a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
5 Horizontal groove (width direction groove)
Claims (5)
前記周方向溝(4)は、
第1溝部(4A)と、
該第1溝部(4A)に対して周方向に隣接し且つ幅方向にオフセットされて形成された第2溝部(4B)とを有し、
該第2溝部(4B)によって区画されるブロック(7,8)の周方向サイプ(11B,12B)が、前記第1溝部(4A)によって区画されるブロック(7,8)の周方向サイプ(11A,12A)に対して、前記第2溝部(4B)の第1溝部(4A)に対するオフセット方向と同じ方向にオフセットされて形成されており、
前記第1溝部(4A)又は第2溝部(4B)を挟んで幅方向に隣接するブロック(7,8)のうち幅方向外側に配設されるブロック(8)の幅方向内側縁に周方向複数の凸部(15)が形成され、
幅方向内側に配設されるブロック(7)の幅方向外側縁が周方向のストレート形状に形成されている
ことを特徴とする空気入りタイヤ。The tread portion (2) is provided with blocks (7, 8) partitioned in the circumferential direction by a circumferential groove (4) and a width direction groove (5), and the blocks (7, 8) are circumferentially provided. In the pneumatic tire in which the sipe (11, 12) is formed,
The circumferential groove (4)
A first groove (4A);
A second groove portion (4B) formed adjacent to the first groove portion (4A) in the circumferential direction and offset in the width direction;
The circumferential sipes (11B, 12B) of the block (7, 8) defined by the second groove (4B) are the circumferential sipes (11, 8) of the block (7, 8) defined by the first groove (4A). 11A, 12A) is offset in the same direction as the offset direction of the second groove portion (4B) with respect to the first groove portion (4A) ,
Of the blocks (7, 8) adjacent in the width direction across the first groove portion (4A) or the second groove portion (4B), a circumferential direction is formed on the inner edge in the width direction of the block (8) disposed on the outer side in the width direction. A plurality of convex portions (15) are formed,
A pneumatic tire characterized in that the outer edge in the width direction of the block (7) disposed on the inner side in the width direction is formed in a straight shape in the circumferential direction .
前記周方向溝(4)は、
第1溝部(4A)と、
該第1溝部(4A)に対して周方向に隣接し且つ幅方向にオフセットされて形成された第2溝部(4B)とを有し、
該第2溝部(4B)によって区画されるブロック(7,8)の周方向サイプ(11B,12B)が、前記第1溝部(4A)によって区画されるブロック(7,8)の周方向サイプ(11A,12A)に対して、前記第2溝部(4B)の第1溝部(4A)に対するオフセット方向と同じ方向にオフセットして形成されており、
前記第1溝部(4A)又は第2溝部(4B)を挟んで幅方向に隣接するブロック(7,8)の組の周方向における並びは、幅方向において対向するそれぞれの側縁に周方向複数の凸部(15)が形成された組と、幅方向において対向するいずれの側縁も周方向のストレート形状に形成された組と、が周方向に交互に配されたものである
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 The tread portion (2) is provided with blocks (7, 8) partitioned in the circumferential direction by a circumferential groove (4) and a width direction groove (5), and the blocks (7, 8) are circumferentially provided. In the pneumatic tire in which the sipe (11, 12) is formed,
The circumferential groove (4)
A first groove (4A);
A second groove portion (4B) formed adjacent to the first groove portion (4A) in the circumferential direction and offset in the width direction;
The circumferential sipes (11B, 12B) of the block (7, 8) defined by the second groove (4B) are the circumferential sipes (11, 8) of the block (7, 8) defined by the first groove (4A). 11A, 12A) is offset in the same direction as the offset direction of the second groove portion (4B) with respect to the first groove portion (4A),
The arrangement of blocks (7, 8) adjacent in the width direction across the first groove portion (4A) or the second groove portion (4B) in the circumferential direction includes a plurality of circumferential edges on each side edge facing in the width direction. A set in which convex portions (15) are formed and a set in which any side edges facing each other in the width direction are formed in a straight shape in the circumferential direction are alternately arranged in the circumferential direction. And pneumatic tires.
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。 The offset amount (L1) of the second groove portion (4B) and the offset amounts (L2, L3) of the circumferential sipes (11B, 12B) of the blocks (7, 8) defined by the second groove portion (4B) The pneumatic tire according to claim 1, wherein the tires are set to have substantially the same dimensions .
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。 Of the blocks (7, 8) partitioned in the width direction by the circumferential groove (4), the outer block in the width direction is disposed on the outer side in the width direction of the tread portion (2). the pneumatic tire according to any one of claims 1 to claim 3, characterized in that it.
ことを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。The pneumatic tire according to claim 4.
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