JP4428754B2 - helmet - Google Patents

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    • A42B—HATS; HEAD COVERINGS
    • A42B3/00—Helmets; Helmet covers ; Other protective head coverings
    • A42B3/32—Collapsible helmets; Helmets made of separable parts ; Helmets with movable parts, e.g. adjustable
    • A42B3/326—Helmets with movable or separable chin or jaw guard

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車のライダなどのヘルメット使用者が頭部の保護などのために頭部に装着する頭部保護体（本文においては、単に「帽体」という）を備え、この帽体が、キャップ状の主帽体と、ヘルメット使用者の顎部を選択的に覆い得るように、この主帽体に昇降可能に取付けられた補助帽体とを有するヘルメットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自動二輪車のライダなどが使用する乗車用ヘルメットとして、従来から、ヘルメット使用者の顎部を覆う顎覆い部が帽体に一体的に形成されているフルフェイス型と、ヘルメット使用者の顔面のほぼ全体を露出させることができるように、顎覆い部が帽体に形成されていないジェット型とが、それぞれ知られている。また、フルフェイス型ヘルメットとジェット型ヘルメットとの両者の機能を兼ね備えさせるために、ジェット型ヘルメットの帽体とほぼ同一の形状を有する主帽体と、ヘルメット使用者の顎部を選択的に覆い得るように、この主帽体に昇降回動可能に取り付けられた補助帽体とから帽体を構成したフルフェイス型ヘルメット（以下、「ジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメット」という）も、従来から知られている。
【０００３】
このような従来のジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットにおいては、補助帽体が下降位置にあるときには、この補助帽体が顎覆い手段として機能し、また、この補助帽体が上昇位置にあるときには、主帽体に設けられている大きい窓部全体が開放されるので、ジェット型ヘルメットの場合と同様に帽体が顎覆い手段を有さない状態となる。そして、このようなジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットを装着した使用者が自動二輪車を高速度で運転しているときには、ヘルメットは、使用者の顎部の周囲に大きな風圧が加わるのを防止するために、補助帽体を下降位置まで降した状態で使用される。また、ヘルメットには、このような高速運転時に補助帽体が大きな衝撃や大きな風圧などにより独りでに上昇しないように、補助帽体を主帽体に対してその下降位置にロックする補助帽体ロック機構が設けられている。
【０００４】
このようなロック機構は、補助帽体の下降位置でのロックを解除し得るように、ロック解除操作手段またはロック解除操作部材としてのリリース・ボタンを備えている。そして、このリリース・ボタンをロック解除のために押圧操作したときには、補助帽体を下降位置から上昇位置へ向かわせる力が独りでに補助帽体に加わるようになっている。換言すれば、リリース・ボタンを上方へ押圧操作したときに、補助帽体の下降位置でのロックが解除されるようになっている。このために、補助帽体のロック解除のためにリリース・ボタンを上方へ押圧操作したときに、ロック機構による補助帽体のロックが解除されるとともに、リリース・ボタンを引き続き押圧操作するだけで、補助帽体を下降位置から上昇位置へと移動させ始めることができる。したがって、使用者は、リリース・ボタンを押圧操作するだけで、補助帽体のロック解除とこのロック解除された補助帽体の上昇動作とを連続的に素早く行うことができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来のジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットにおいては、使用者が自動二輪車を高速度で運転しているときに、例えば、シールド板（このシールド板はヘルメットの帽体の前面に形成されている窓孔を開閉し得るように補助帽体に取付けられている）を上方へ少し押し上げてこのシールド板により閉塞されている窓孔を少し開放しようとして、リリース・ボタンを誤って上方へ押圧操作したり、あるいはまた、リリース・ボタンに異物が下方から不測に当接したりすれば、補助帽体の下降位置でのロックが解除されるとともに補助帽体が下降位置から或る程度上昇してしまう。このために、使用者の顎部に大きな風圧が直接加わるおそれがあるので、使用者による自動二輪車の運転に不都合が生じる可能性がある。
【０００６】
また、上述のような従来のジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットにおいては、ロック機構による補助帽体のロックを解除するための機構が複雑な構造であり、また、上記ロック解除の動作およびその逆のロック動作が迅速かつ円滑に行われにくいおそれがある。
【０００７】
本発明は、従来のジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットの上述のような欠点をきわめて簡単な構成によりきわめて効果的に是正し得るようにしたものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ヘルメット使用者の頭部に装着する帽体が、キャップ状の主帽体と、ヘルメット使用者の顎部を選択的に覆い得るように、この主帽体に昇降可能に取付けられた補助帽体とを有し、上記補助帽体が上記顎部を覆う下降位置にあるときにこの補助帽体の左側および右側を上記主帽体に対してそれぞれロックする第１および第２のロック機構が、上記帽体に設けられ、上記第１および第２のロック機構による上記補助帽体の上記ロックを共通に解除するために往動操作される共通のロック解除操作部材が、上記補助帽体に設けられているヘルメットにおいて、上記ロック解除操作部材の往動操作を上記第１および第２のロック機構の第１および第２の可動側ロック部材に共通に伝達する共通の牽引用可撓性線条体を備え、上記線条体の一端部が上記第１の可動側ロック部材に結合されるとともに、上記線条体の他端部が上記第２の可動側ロック部材に結合され、上記ロック解除操作部材に線条体係止部が設けられ、上記線条体の中間部分が上記線条体係止部に係止されているヘルメットに係るものである。そして、本発明においては、その第１の観点によれば、上記線条体係止部が、上記ロック解除操作部材に取付けられた線条体取付け部材にほぼ半円形状に形成され、上記線条体の中間部分が、このほぼ半円形状の線条体係止部のほぼ円弧状の部分にほぼＵ字状に引っ掛けられて係止されていることができる。また、本発明においては、その第２の観点によれば、上記線状体取付け部材を上記ロック解除操作部材に対して摺動させることにより上記ロック解除操作部材に対する上記線条体取付け部材の取付け位置を調整して上記線条体のたるみを除去し得るように、上記線条体取付け部材が上記ロック解除操作部材に取付けられていることができる。
【０００９】
さらに、本発明においては、その第３の観点によれば、上記ロック解除操作部材を往復動可能に保持するための操作部材保持機構が設けられ、この操作部材保持機構が、上記ロック解除操作部材を保持し得る保持部材を備え、この保持部材が、上記ロック解除操作部材を往動操作するときに指を当てることができる指当て面を有していることができる。そして、本発明においては、その第４の観点によれば、上記補助帽体の左側および右側に第１および第２の間隙形成部材が設けられ、上記補助帽体が少なくとも上記下降位置にあるときには、上記補助帽体の左側および右側と上記第１および第２の間隙形成部材との間に形成された第１および第２の間隙に上記主帽体の左側および右側の下端附近がそれぞれ挿入されるように構成することができる。また、本発明においては、その第５の観点によれば、上記第１および第２のロック機構におけるロックが不必要に解除されるのを防止するために、上記下降位置にある上記補助帽体を上記主帽体に対して上昇方向に付勢する付勢手段が設けられていることができる。さらに、本発明においては、その第６の観点によれば、上記ロック解除操作部材の往動方向が、上記補助帽体の上記下降方向に対して鋭角をなすように構成することができる。そして、本発明の上記第６の観点においては、上記ロック解除操作部材の上記往動方向が、上記補助帽体の上記下降方向よりも内側に向いており、上記鋭角が、５°〜４５°であることができる。また、本発明の上記第６の観点においては、上記補助帽体が、軸支手段により上記主帽体に対して昇降回動可能に上記主帽体に取付けられていることができる。さらに、本発明の上記第６の観点においては、上記補助帽体が上記下降位置にあるときに上記主帽体に対する上記補助帽体の移動を比較的小さな作用力で阻止する位置決め機構が、上記ロック機構とは別に設けられ、上記位置決め機構が、上記主帽体に設けられた第１の位置決め手段と、上記補助帽体に設けられ上記第１の位置決め手段と凹凸嵌合する第２の位置決め手段とからなり、上記補助帽体が上記下降位置にあるときに、上記補助帽体を上記主帽体に対して上昇方向に付勢する付勢手段がさらに設けられ、この付勢手段の付勢力が、それ自体では、上記位置決め機構の凹凸嵌合を解除し得ない大きさに選定されていることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明をジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットに適用した実施例を図面を参照して説明する。
【００１１】
第１の実施例
まず、本発明をジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットに適用した第１の実施例を図１〜図９を参照して説明する。
【００１２】
ジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメット１は、図１〜図３に示すように、自動二輪車のライダなどのヘルメット使用者の頭部に装着されるジェット型兼用のフルフェイス型帽体２と、使用者の額部と顎部との間（すなわち、顔面のほぼ中央部分）に対向するように、帽体２の前面に形成された窓孔３を開閉し得るシールド板４と、帽体２の内側にそれぞれ取り付けられた左右一対の顎掛け用バンド（図示せず）とからなっている。
【００１３】
帽体２は、従来から周知のように、ジェット型ヘルメットの帽体とほぼ同一の形状を有していてよい主帽体５と、この主帽体５の左右両側において軸支手段としての左右一対の取付けねじ７により主帽体５に往復回動可能に取付けられた補助帽体６とを有している。したがって、主帽体５には、前面下端から上方へ大きく切れ込んだ切り込みにより構成された大きい窓部８が形成されている。また、補助帽体６は、従来から周知のように、前方へ膨らむように弯曲した顎覆い部６ａと、この顎覆い部６ａの左右両端から上方に延びていて主帽体２の左右両側に左右一対の取付けねじ７によりそれぞれ往復回動可能に軸支された左右一対の耳部６ｂとを備えている。さらに、この補助帽体６には、前面上端から下方へ大きく切れ込んだ切り込みにより構成された大きい窓部１５が形成されている。そして、補助帽体６が主帽体５に対して下方に回動した下降位置（図１および図２の状態）にあるときには、この補助帽体６は使用者の顎部を覆う顎覆い手段として機能して窓部８の下方部分を塞ぐので、この窓部８の上方部分により前記窓孔３が形成される。したがって、この窓孔３は、主帽体２の窓部８の縁部と補助帽体６の窓部１５の縁部とによって囲まれた領域からなっている。
【００１４】
シールド板４は、従来から周知のように、ポリカーボネート、その他の硬質合成樹脂などの透明または半透明な硬質材料からなっていてよく、補助帽体６の左右両側において軸支手段としての左右一対の取付けねじ９により補助帽体６に往復回動可能に取付けられている。そして、このシールド板４は、補助帽体６が下降位置に有って顎覆い手段として機能しているとき（図１および図２の状態）には、その復動位置（下降位置）において窓孔３を閉塞し、また、その往動位置（上昇位置）において窓孔３を開放する。
【００１５】
主帽体５は、従来から周知のように、この主帽体５の外周壁を構成しているジェット型の外側シェル１１と、この外側シェル１１の端部の全周囲にわたって接着などにより取付けられた断面ほぼＵ字状（ただし、窓部８の上端部はほぼＥ字状）などの縁部材１２と、外側シェル１１の内周面に当接させて接着などにより取付けられた主帽体用裏当て部材（図示せず）とからなっていてよい。なお、外側シェル１１は、従来から周知のように、ＦＲＰ、その他の硬質合成樹脂などから成る強度の大きいシェル本体の内周面に不織布などの柔軟性シートを裏張りした複合材料からなっていてよい。また、断面ほぼＵ字状の縁部材１２は、従来からの周知のように、発泡塩化ビニール、合成ゴム、その他の軟質合成樹脂などからなっていてよい。さらに、断面ほぼＥ字状の縁部材１２は、従来から周知のように、合成ゴム、その他の可撓性に富んだ弾性材料からなっていてよい。
【００１６】
上記主帽体用裏当て部材は、従来から周知のように、主帽体用外側シェル１１の内周面に接着などにより取り付けられた主帽体用衝撃吸収ライナと、この衝撃吸収ライナの内周面をほぼ覆うように順次取り付けられた主帽体用ブロック状内装パッドおよび主帽体用裏当てカバーとからなっていてよい。そして、上記主帽体用衝撃吸収ライナは、従来から周知のように、発泡ポリスチレン、その他の合成樹脂などの適度な剛性と適度な塑性とを備えた材料からなっていてよい。また、上記主帽体用ブロック状内装パッドは、従来から周知のように、ウレタンフォーム、その他の合成樹脂などの柔軟性に富んだ１個または複数個の弾性材料と、この弾性材料の内側面および外側面を袋状に覆っている多孔性不織布とから成っていてよい。さらに、上記主帽体用裏当てカバーは、従来から周知のように、主帽体用衝撃吸収ライナに対向する側の面にウレタンフォーム、その他の合成樹脂などの柔軟性に富んだ弾性材料から成る層をラミネートした多孔性不織布から成っていてよい。
【００１７】
補助帽体６は、従来から周知のように、この補助帽体６の外周壁を構成している外側シェル１４と、この外側シェル１４の端部の一部分（上記窓部１５の端部）に接着などにより取付けられた断面ほぼＥ字状などの縁部材１６と、外側シェル１４の内周面に当接させて接着などにより取付けられた補助帽体用裏当て部材（図示せず）とからなっていてよい。なお、外側シェル１４および断面ほぼＥ字状の縁部材１６は、従来から周知のように、主帽体用の外側シェル１１および断面ほぼＥ字状の縁部材１２についてすでに述べた材料と同様の材料からなっていてよい。また、外側シェル１４には、左右一対の取付けねじ７を外側からカバーする左右一対のカバー部材１７がこれらの前側縁部を支点として往復回動可能にそれぞれ取付けられている。そして、これらのカバー部材１７を外側に向って約９０度往回動させたときには、取付けねじ７の頭部が外部に露出し、これとは逆に復回動させたときには、図１〜図３に示すように取付けねじ７の頭部がカバーされるようになっている。
【００１８】
上記補助帽体用裏当て部材は、従来から周知のように、補助帽体用外側シェル１４の内周面に接着などにより取付けられた補助帽体用衝撃吸収ライナと、この衝撃吸収ライナの内周面をほぼ覆うように取付けられた補助帽体用裏当てカバーとからなっていてよい。そして、補助帽体用衝撃吸収ライナは、発泡ウレタンゴム、その他の合成樹脂などの適度な剛性と適度な塑性とを備えた材料からなっていてよい。また、補助帽体用裏当てカバーは、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂からなる人工皮革、その他の布地からなっていてよい。
【００１９】
帽体２には、左右一対の補助帽体ロック機構２１が組み込まれている。そして、これら一対の補助帽体ロック機構２１は、図４〜図６に明示するように、補助帽体６をその下降位置において主帽体２にロックする機能をそれぞれ有し、ロック解除操作手段またはロック解除操作部材としての共通のリリース・ボタン２２によってロック解除されるように構成されている。
【００２０】
リリース・ボタン２２は、補助帽体６のほぼ中央部分（すなわち、使用者の顎の先端に対向する部分）において、図７〜図９に示すように、補助帽体用の外側シェル１４とボタン保持部材２３とからなる操作部材保持機構としてのボタン保持機構２０によって、直線往復摺動可能に保持されている。なお、このボタン保持部材２３は、ポリアセタール樹脂、ＡＢＳ樹脂などの合成樹脂のような適当な材料から成っている。そして、このボタン保持部材２３は、その上面のほぼ中央部分に前後方向に延びる長孔２４を有しほぼ箱蓋形状に構成されている部材本体２５を備えている。また、この部材本体２５の左右両側には、ねじ挿通孔２７をそれぞれ有する左右一対のほぼヘ字状の取付け片部２６ａ、２６ｂが一体成形され、部材本体２５の上面前端附近には、左右一対の弯曲片部２９ａ、２９ｂを有するガイド部３０が一体成形され、部材本体２５の前端面には、左右一対の補助ガイド板部３１ａ、３１ｂが一体成形されている。そして、補助帽体用の外側シェル１４のほぼ中央部分（すなわち、使用者の顎部の先端に対向する部分）には、ボタン保持部材２３を取付けるための左右一対の取付けボス部３３ａ、３３ｂが一体成形され、また、これら一対の取付けボス部３３ａ、３３ｂの間には、指挿入用の開孔３４が形成されている。
【００２１】
リリース・ボタン２２は、図７〜図８に示すように、ナイロン６、ＡＢＳ樹脂などの合成樹脂のような適当な材料からほぼブロック形状に形成され、その下面の一半部分には指入れ用の欠如部２８が形成されている。そして、この欠如部２８によって、リリース・ボタン２２を指で押圧操作するための押圧面（すなわち、開孔３４とほぼ直交する面）２８ａがリリース・ボタン２２に形成されている。さらに、このリリース・ボタン２２の上面のほぼ中央部分には、ねじ穴３６を有する柱状部３５が一体成形され、また、この柱状部３５から延びる左右一対のほぼＬ字状の腕部３７ａ、３７ｂおよび突起部３８もそれぞれ一体成形されている。
【００２２】
リリース・ボタン２２に取付け固定されている線条体取付け部材としてのワイヤ取付け部材３９は、図７〜図８に示すように、ナイロン６、ＡＢＳ樹脂などの合成樹脂のような適当な材料からほぼ板状に形成され、そのほぼ中央部分には前後方向に延びる長孔４０が形成されている。そして、この長孔４０の後端附近の外側シェル１４とは反対側の面には、線条体係止部としてのほぼ半円形状のワイヤ係止部７１が一体成形などにより形成され、このワイヤ係止部７１の左右両側には、左右一対の突条部７２ａ、７２ｂが一体成形などにより形成されている。
【００２３】
リリース・ボタン２２は、補助帽体用の外側シェル１４とボタン保持部材２３とからなるボタン保持機構２０内に直線往復摺動可能に収納されている。なお、この収納に当たっては、まず、ボタン保持部材２３内にリリース・ボタン２２が直線往復摺動可能に嵌合され、この嵌合に当たっては、ボタン保持部材２３の長孔２４にリリース・ボタン２２の柱状部３５、左右一対の腕部３７ａ、３７ｂおよび突条部３８が挿入される。この場合、一対の腕部３７ａ、３７ｂは長孔２４の縁部に沿って直線往復摺動可能に保持される。また、リリース・ボタン２２の左右両側面および上面もボタン保持部材２３の部材本体２５の左右両内側面および下面にそって直線往復摺動可能に保持される。
【００２４】
ついで、リリース・ボタン２２を嵌合させたボタン保持部材２３は、補助帽体用の外側シェル１４に取付け固定される。そして、この取付け固定は、取付け片部２６ａ、２６ｂのねじ挿通孔２７に挿通させた左右一対の取付けねじ７３ａ、７３ｂを補助帽体用の外側シェル１４の左右一対の取付けボス部３３ａ、３３ｂにねじ込み固定することによって行われる。したがって、リリース・ボタン２２は、ボタン保持部材２３に対して、図４および図７の矢印ＡおよびＢに示す方向に往復摺動可能になっている。
【００２５】
ついで、ワイヤ取付け板３９がリリース・ボタン２２に取付け固定される。そして、この取付け固定は、取付けねじ７５をワッシャ７４およびワイヤ取付け部材３９の長孔４０にそれぞれ挿通させてからリリース・ボタン２２の柱状部３５のねじ孔３６にねじ込み固定することによって行われる。この場合、ワッシャ７４はワイヤ取付け部材３９のワイヤ係止部７１および左右一対の突条部７２ａ、７２ｂ上に載置され、ワイヤ取付け部材３９はリリース・ボタン２２の左右一対の腕部３７ａ、３７ｂおよび突条部３８上に載置される。
【００２６】
取付けねじ７５をねじ孔３６に少しねじ込んだときに、牽引用可撓性線条体としての金属製などの牽引用ワイヤ３２の中間部分（この場合には、丁度ほぼ真中の部分）３２ｃをワイヤ取付け部材３９のワイヤ係止部７１のほぼ円弧状の部分にほぼＵ字状に引っ掛けてから、取付けねじ７５をねじ孔３６にねじ込み固定する。この場合、このねじ込み固定に先立って、ワイヤ取付け部材３９を長孔４０を利用して前後に直線移動させることによって、このワイヤ取付け部材３９のリリース・ボタン２２に対する前後方向の取付け位置を調整することができるので、牽引用ワイヤ３２の張り具合を調整して不必要なたるみを除去することができる。なお、牽引用ワイヤ３２は、左右一対の補助帽体ロック機構２１に共通に用いられている。すなわち、牽引用ワイヤ３２は、Ｕ字状中間部分３２ｃの両端にそれぞれ連なる左右一対のワイヤ部３２ａ、３２ｂを有していて、右側（すなわち、ヘルメット１の正面に向って右側、以下同じ）のワイヤ部３２ａ（以下、「牽引用ワイヤ３２ａ」という）は、右側の補助帽体ロック機構２１に用いられ、左側（すなわち、ヘルメット１の正面に向って左側、以下同じ）のワイヤ部３２ｂ（以下、「牽引用ワイヤ３２ｂ」という）は、左側の補助帽体ロック機構２１に用いられている。ここで、右側の補助帽体ロック機構２１と左側の補助帽体ロック機構２１とは互いに左右対称的に構成されているので、以下において、右側の補助帽体ロック機構２１について図４〜図６を参照して説明し、左側の補助帽体ロック機構２１の説明は省略する。
【００２７】
図４〜図６において、補助帽体６の右側耳部６ｂの内周面には、ステンレス・スチールなどの金属やＡＢＳ樹脂などの合成樹脂のような適当な材料からなる取付け基板４１が取付けねじ４２により取付け固定されている。そして、この取付け基板４１には、可動側ロック手段または可動側ロック部材としてのロックレバー４３が取付けねじ４４により往復回動可能に軸支されている。また、このロックレバー４３の一端部には、平板状の立上り部からなる被ストッパ部４５が一体に形成され、他端部には、Ｌ字板状の立上り部からなるワイヤ取付け部４６が一体に形成されている。そして、被ストッパ部４５は取付け基板４１に設けられた切込み４７に挿入されているので、ロックレバー４３はその往回動位置および復回動位置を取付け基板４１により規制される。また、ワイヤ取付け部４６はロックレバー４３に基端部を植設された取付けロッド４８の先端部を固定し、この取付けロッド４８には牽引用ワイヤ３２ａの自由端部が止着されている。
【００２８】
取付け基板４１には、ほぼカップ状であってよいばね受け部４９が一体成形または接着による取付けによって設けられ、このばね受け部４９のワイヤ挿通孔５０には牽引用ワイヤ３２ａが挿通されている。また、牽引用ワイヤ３２ａは、合成ゴムなどの適当な弾性材料からなるチューブ５２に挿通されている。そして、このチューブ５２の一端部はボタン保持部材２３の弯曲片部２９ａおよび補助ガイド板部３１ａにより位置保持されて部材本体２５ａの前端面６３に当接され、他端部はばね受け部４９に当接されている。なお、左側の補助帽体ロック機構２１に用いられている同様のチューブ５２の一端部も、ボタン保持部材２３の弯曲片部２９ｂおよび補助ガイド板部３１ｂにより位置保持されて部材本体２５の前端面６３に当接されている。
【００２９】
ばね受け部４９とロックレバー４３のワイヤ取付け部４６との間には、牽引用ワイヤ３２ａを挿通させた反撥用コイルばね５１が介装されている。このために、ロックレバー４３はこのコイルばね５１により取付けねじ４４を中心として図４の反時計方向に回動付勢されている。また、ロックレバー４３が図４の反時計方向に回動付勢されているために、リリース・ボタン２２は牽引用ワイヤ３２ａにより図４および図７の矢印Ｂで示す復動方向に牽引付勢されている。
【００３０】
リリース・ボタン２２は牽引用ワイヤ３２ａによる牽引付勢力に逆らって図４および図７の矢印Ａで示す方向に往動することができる。そして、このリリース・ボタン２２の往動方向Ａは、図４に示すように、補助帽体６の下降方向（すなわち、取付けねじ７を支点とする復回動方向）Ｃに対して鋭角θをなしている。なお、この鋭角θは、図示の実施例の場合には約２５°であるが、実用性の観点から見て、０°〜６０°であるのが好ましく、０°〜４５°であるのがさらに好ましい。また、リリース・ボタン２２の往動方向Ａは、補助帽体６の下降方向Ｃよりも内側（すなわち、図４における後方側）に向っているが、必ずしも内側に向かう必要はなく、外側に向っていてもよい。しかし、リリース・ボタン２２の往動操作と補助帽体６の上昇操作とをきわめて円滑に行えるようにするためには、リリース・ボタン２２の往動方向Ａは、補助帽体６の下降方向Ｃよりも内側に向っているのが好ましく、この場合、上記鋭角θは５°〜４５°であるのが特に好ましい。
【００３１】
主帽体５の外側シェル１１の外周面の下端附近には、固定側ロック手段または固定側ロック部材としての左右一対のロックピン５４が突設され、これらのロックピン５４には、左側および右側の補助帽体ロック機構２１のロックレバー４３がこれらの回動位置に応じてそれぞれ選択的に係合する。また、ロックレバー４３には、ロックピン５４が当接する当接部４３ａが形成され、ロックピン５４が係合するためのロック用凹部６２がこの当接部４３ａに隣接して設けられている。
【００３２】
なお、ロック機構２１の各部（取付け基板４１、コイルばね５１、ロックレバー４３、取付けロッド４８、取付けねじ４２、４４など）、リリース・ボタン２２、ボタン保持機構２０（ボタン保持部材２３、取付けボス部３３ａ、３３ｂなど）、ワイヤ取付け部材３９、ワッシャ７４、取付けねじ７３ａ、７３ｂ、７５、チューブ５２、牽引用ワイヤ３２ａ、３２ｂなどは、補助帽体用外側シェル１４の内側面に沿って配置されている。このために、前記補助帽体用衝撃吸収ライナの外側シェル１４に対向する側の面には、これらの各部を収納する凹部や条溝が形成されている。
【００３３】
主帽体５の額部の外周面には、図１〜図３に示すように、額部用通気孔形成部材５５が取付けられている。また、補助帽体６の外周面の右側部分には、シールド板４の復動位置を規制するストッパ５６が設けられ、補助帽体６の顎覆い部６ａには、各種の通気孔５７、５８、５９が形成されている。そして、顎覆い部６ａの内周面には、空気ガイド板６０が通気孔５７に対向するように取付けねじ６１により取付けられている。したがって、通気孔５７から帽体２内に流入する空気は、空気ガイド板６０の前面側にガイドされて帽体２内をシールド板４の内側面に向って上昇する。
【００３４】
つぎに、上述のように構成されたジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメット１の使用方法について説明する。
【００３５】
このヘルメット１をフルフェイス型として機能させたいときには、補助帽体６が図３に示すように上昇位置にあれば、この補助帽体６を取付けねじ７を支点として下方に復回動させることにより図１および図２に示す下降位置に持ち来たす。
【００３６】
この場合、図６に示すように補助帽体６に設けられたロックレバー４３の当接部４３ａがロックピン５４に当接する。したがって、このロックレバー４３は、ロックピン５４に押されるので、コイルばね５１の付勢力に逆らって取付けねじ４４を支点として図６の時計方向に少し往回動し、このために、ロックピン５４は図４に示すようにロックレバー４３の当接部４３ａを乗り越えてロック用凹部６２に係合する。よって、補助帽体６は左右一対のロック機構２１により主帽体５にしっかりとロックされれるので、帽体２はフルフェイス型として機能する。
【００３７】
つぎに、図１および図２に示すフルフェイス型として機能しているヘルメット１を図３に示すジェット型として機能させたいときには、図４に示す状態において、補助帽体６の顎覆い部６ａの外周面のほぼ中央部にある開孔３４からリリース・ボタン２２の欠如部２８に指（例えば、人指指および／または中指）を挿入して、この指でリリース・ボタン２２の押圧面２８ａをコイルばね５１の付勢力に逆らって図４の矢印Ａで示す往動方向に押し下げる。この場合、押圧面２８ａはリリース・ボタン２２の往動方向Ａとほぼ直交しているから、指からリリース・ボタン２２に加わる力の方向はこの往動方向Ａとほぼ一致している。
【００３８】
このとき、リリース・ボタン２２がコイルばね５１の付勢力に逆らって矢印Ａで示す方向に往動するので、牽引用ワイヤ３２ａは、リリース・ボタン２２に牽引され、この牽引時にボタン保持部材２３の弯曲片部２９ａに沿って摺動する。このために、図４に示す状態にあるロックレバー４３は取付けねじ４４を支点として時計方向に往回動して図５に示す状態となるので、主帽体５に対する補助帽体６のロック機構２１によるロックは解除される。したがって、これと同時に、補助帽体６の下端のほぼ中央部に指（例えば、親指）を掛けて（例えば、欠如部２８に挿入した人指指および／または中指と上記下端のほぼ中央部に掛けた親指とで補助帽体６を上下からつかんで）、補助帽体６を上方に持ち上げれば、補助帽体６は取付けねじ７を支点として上方へ回動し、図６に示す状態を経て図３に示す状態になるので、帽体２はジェット型として機能する。
【００３９】
なお、上述の第１の実施例においては、牽引用ワイヤ３２ａ、３２ｂをそれぞれチューブ５２に挿通させている。しかし、これらのチューブ５２は必要に応じてそれぞれ省略することができる。そして、このように省略した場合には、牽引用ワイヤ３２ａ、３２ｂは、ボタン保持部材２３のガイド板部３０の弯曲片部２９ａ、２９ｂと取付け基板４１のばね受け部４９との間においてほぼ直線的に延びる長さに選定されているのが好ましい。
【００４０】
第２の実施例
つぎに、本発明をジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットに適用した第２の実施例を図１０〜図２２を参照して説明する。
【００４１】
この第２の実施例による図１０〜図２２に示すヘルメットは、つぎの（１）項〜（７）項に記載の相違点およびこれらの関連事項を除いて、既述の第１の実施例による図１〜図９に示すヘルメットと実質的に同一の構成、作用および効果を有している。したがって、以下において、これらの（１）項〜（７）項に記載の相違点およびこれらの関連事項についてのみ説明し、この第２の実施例による図１０〜図２２に示すヘルメットと既述の第１実施例による図１〜図９に示すヘルメットとで共通の部分には互いに同一符号を付して上記相違点およびこれらの関連事項以外についての説明は省略する。
【００４２】
（１） 補助帽体６を主帽体５に支持するための左右一対の支持板８１が主帽体５に設けられていること、
（２） 補助帽体６を主帽体５に取付けるための取付けねじ７をカバーするカバー部材１７が省略されていること、
（３） ボタン保持機構２０のボタン保持部材２３に指当て板部８３が設けられていること、
（４） 補助帽体ロック機構２１の取付け基板４１に補助基板８２が設けられていること、
（５） 左右一対の牽引用ワイヤ３２ａ、３２ｂが挿通されている左右一対のチューブ５２が省略されていること、
（６） ボタン保持機構２０のワイヤ取付け部材３９が上下逆向きに配置されていること、
（７） 補助帽体６の顎覆い部６ａに形成されている通気孔５９の構成が変更されていること、
【００４３】
上記（１）項および（２）項について
左右一対の支持板８１は、それぞれ、図１１および図１２に示すように、ほぼ前後方向に延びる長手状の板状体であって、ボタン保持部材２３についてすでに述べた材料と同様の材料からなっていてよい。そして、支持板８１は、その前端部附近を取付けねじ８４によって主帽体用の外側シェル１１に止着され、また、その後端部附近を補助帽体６の耳部６ｂとともに取付けねじ（軸支手段）７によって主帽体用の外側シェル１１に止着されている。なお、既述の第１の実施例において設けられていたこの取付けねじ７のためのカバー部材１７は、この第２の実施例では省略されている。
【００４４】
支持板８１には、図２１および図２２に示すように、付勢手段としてのばね８５の中央部分に設けられたコイル部８５ａに嵌合する突起部８６が一体成形などにより形成されている。また、ばね８５は、ねじりコイルばねとして機能するものであって、コイル部８５ａから互いにほぼ逆方向に延びる第１および第２の線条部８５ｂ、８５ｃをさらに有している。そして、支持板８１には、第１の線条部８５ｂが係止される一対のばね掛け用突起部８７、８８が一体成形などにより形成され、第１の線条部８５ｂはこれら一対の突起部８７、８８の間に挿入されている。
【００４５】
補助帽体６の左右一対の耳部６ｂにおける外側シェル１４の内側面には、図２１および図２２に示すように、位置決め手段としての左右一対の突起部８９が突設されている。また、ばね８５の第２の線条部８５ｃはほぼ円弧状に弯曲し、そして、この円弧状の第２の線条部８５ｃには、図１１および図２１に示すように補助帽体６が下降位置にあるときには、上記ばね掛け用突起部８９が圧接している。
【００４６】
支持板８１には、図１１に示すように補助帽体６が下降位置にあるときに、位置決め用突起部８９が図２１に示すように軽く係合または嵌合して比較的小さな作用力で補助帽体６の移動を阻止する位置決め手段としての左右一対の凹部９０が形成されている。したがって、突起部８９が凹部９０に係合または嵌合しているときには、ばね８５による補助帽体６の上昇方向への付勢力の全部または一部をこの係合または嵌合により低減させることができる。したがって、下降位置にある補助帽体６は、左右一対の補助帽体ロック機構２１により下降位置にロックされるだけでなく、位置決め手段８９、９０による凹凸係合によっても、下降位置に軽く位置保持されて往動方向への移動を比較的小さな作用力で阻止されている。また、ばね８５は、上記凹凸係合が解除されたときに補助帽体６の上昇を円滑に行うために、補助帽体６を上昇方向（すなわち、往動方向）に付勢している。さらに、ばね８５は、補助帽体６を主帽体５に対して取付けねじ（軸支手段）７を支点として図１１および図１３の時計方向に付勢しているので、ヘルメット１の振動などによりロックレバー４３のロック用凹部６２からロックピン５４が不測に抜け出すのを防止している。
【００４７】
支持板８１には、図１２に示すように補助帽体６が上昇位置にあるときに、位置決め用突起部８９が図２２に示すように係合するほぼ半円筒形状のストッパ用突起部９１が一体成形などにより形成されている。また、支持板８１には、補助帽体６が下降位置から上昇位置に至る直前において位置決め用突起部８９が次第に乗り上がる傾斜面を有するストッパ用突起部９２が、ストッパ用突起部９１に隣接して一体成形などにより形成されている。したがって、補助帽体６が下降位置から上昇位置に至る直前において位置決め用突起部８９がストッパ用突起部９２の傾斜面に乗り上がってからこの突起部９２を通過し、この結果、図２２に示すように、ストッパ用突起部９１によって往動方向へのそれ以上の移動を完全に阻止されるとともに、ストッパ用突起部９２によって復動方向への移動を比較的小さな作用力で阻止される。
【００４８】
上記（３）項について
ボタン保持機構２０のボタン保持部材２３の部材本体２５の後端面には、ほぼ垂直な指当て面８３ａを有する指当て板部８３が一体成形などにより形成されている。なお、上記指当て面８３ａはその左右両側端部および下端部にそれぞれ突条部９３ａ、９３ｂ、９４を有し、これらの突条部９３ａ、９３ｂ、９４は全体としてＵ字状になっている。したがって、補助帽体６を上方に持ち上げるときに、既述の第１の実施例の場合のように補助帽体６の下端のほぼ中央部に指を掛ける代わりに、この指当て部材８３の指当て面８３ａに指（例えば、親指）を掛けてから、補助帽体６を上方に持ち上げれば、この持ち上げ操作を円滑に行うことができる。
【００４９】
なお、外側シェル１４には、補助帽体６の顎覆い部６ａの下端のほぼ中央部において、指当て部材８３の形状に応対して前方にやや膨出した膨出部９５が設けられている。
【００５０】
上記（４）項について
既述の第１の実施例における取付け基板４１は、この第２の実施例においては、図１３および図１７に示すように、主要な取付け基板４１と補助取付け基板８２とからなっている。この場合、補助取付け基板８２は、取付け基板４１についてすでに述べた材料と同様の材料からなっていてよいが、主要な取付け基板４１が金属製で補助取付け基板８２が合成樹脂製であるのが好ましい。
【００５１】
取付け基板４１は、図１７に示すように、平板形状であってよく、また、この取付け基板４１には、一対のボス挿通孔１０１ａ、１０１ｂ、リベット挿通孔１０２、ボス挿通孔１０３およびねじ挿通孔１０４がそれぞれ形成されている。そして、既述の第１の実施例においてはこの取付け基板４１に設けられていたばね受け部４９は、この第２の実施例においては補助取付け基板８２に一体成形などにより設けられている。また、補助取付け板８２は、ほぼ中央部分に段部８２ａを有し、また、この段部８２ａの両側にそれぞれ前板部８２ｂおよび後板部８２ｃを有している。そして、この後板部８２ｃには、一対のねじ挿通用のボス部１０５ａ、１０５ｂおよびばね受け部４９が一体成形などにより形成されている。
【００５２】
左右一対の牽引用ワイヤ部３２ａ、３２ｂの自由端には、図１３および図１７に示すように、金属製などの球状体１０６が止着されている。また、ロックレバー４３のワイヤ取付け部４６には、ほぼ半円形状の係止用欠如部１０７が形成され、ロックレバー４３のレバー本体１０９には、この係止用欠如部１０７の外側シェル１４とは反対側においてほぼ円形状の係止用開孔１０８が形成されている。そして、ロックレバー４３のレバー本体１０９とワイヤ取付け部４６との間に牽引用ワイヤ部３２ａ、３２ｂの自由端附近を上方から挿入して球状体１０６を欠如部１０７および開孔１０８にそれぞれ嵌合させることによって、牽引用ワイヤ部３２ａ、３２ｂの自由端をロックレバー４３に止着している。
【００５３】
外側シェル１４の内側面には、図１３および図１７に示すように、補助帽体６の顎覆い部６ａの左右両側において、それぞれほぼ水平に延びる上下一対の突条部１１１ａ、１１１ｂが一体成形などにより形成され、また、これらの突条部１１１ａ、１１１ｂに隣接して上下一対のねじ止め用ボス部１１２ａ、１１２ｂ、位置決め用ボス部１１３およびねじ止め用ボス部１１４がそれぞれ一体成形などにより形成されている。そして、一対の突条部１１１ａ、１１１ｂの間には、牽引用ワイヤ部３２ａ、３２ｂのほぼ中間の部分がある程度位置決めされるように介装されている。また、ロックレバー４３のレバー本体１０９に形成されているリベット挿入孔１１５と取付け基板４１のリベット挿入孔１０２とにそれぞれ挿入されたリベット１１６によって、ロックレバー４３が取付け基板４１にリベット止めされている。そして、位置決め用ボス部１１３を取付け基板４１のボス挿通孔１０３に嵌合させるとともに、取付け基板４１の前面をねじ止め用ボス部１１４の先端面に当接させてから、ねじ１１７を取付け基板４１のねじ挿通孔１０４に挿通させてねじ止め用ボス部１１４にねじ込むことによって、取付け基板４１を外側シェル１４の内側面に固定している。
【００５４】
取付け基板４１のボス挿通孔１０１ａ、１０１ｂには、図１３および図１７に示すように、一対のねじ止め用ボス部１１２ａ、１１２ｂが挿通されるとともに、これらのボス部１１２ａ、１１２ｂの先端面は補助取付け板８２の前板部８２ｂの前面に当接している。そして、上下一対のねじ１１８ａ、１１８ｂをねじ挿通用のボス部１０５ａ、１０５ｂにそれぞれ挿通させてからねじ止め用ボス部１１２ａ、１１２ｂにそれぞれねじ込むことによって、補助取付け板８２および取付け基板４１を外側シェル１４の内側面に固定している。
【００５５】
上述の構成によれば、図１６に示すように、取付け基板４１およびロックレバー４３と補助取付け基板８２の後板部８２ｃとの間に間隙１２１が形成されている。したがって、補助取付け基板８２は、間隙形成部材としても機能している。そして、補助帽体６が図１３および図１４に示す下降位置およびこの下降位置からやや上昇した図１５に示す中間位置の間においては、この間隙１２１には、主帽体５の外側シェル１１の下端附近が挿入されているので、この外側シェル１１の下端附近（ひいては、ロックピン５４）と補助帽体６のロックレバー４３とが外側シェル１１の厚さ方向において相対的にある程度位置決めされる。したがって、ロックピン５４がロックレバー４３のロック用凹部６２から不測に相対的に離脱したりロックレバー４３の当接部４３ａから不測に相対的に離間したりすることなどを、ある程度防止することができる。なお、外側シェル１１の下端附近を外側面および必要な場合には内側面も被覆するカバー部材（図示せず）を設け、このカバー部材にロックピン５４を固定するようにしてもよい。そして、このカバー部材はボタン保持部材２３についてすでに述べた材料と同様の材料からなっていてよい。
【００５６】
外側シェル１４の内側面には、補助帽体６の顎部６ａの左右両側において、左右一対の補助取付け板８２が設けられているので、間隙１２１も左右一対形成されている。そして、これら左右一対の間隙１２１に主帽体５の外側シェル１１の左右一対の下端附近がそれぞれ挿入される。なお、この挿入量は、補助帽体６が図１３および図１４に示す下降位置では最大であり、補助帽体６が図１３および図１４に示す下降位置から図１５に示すやや上昇した中間位置に往動するにしたがって次第に減少する。そして、補助帽体６が図１５に示す中間位置からさらに上昇すると、外側シェル１１の左右一対の下端附近は左右一対の間隙１２１から完全に離脱する。また、補助帽体６の下降時には、上述の場合とちょうど逆の動作が行われる。
【００５７】
上記（５）項について
既述の第１の実施例においては、左右一対の牽引用ワイヤ部３２ａ、３２ｂを挿通させている左右一対のチューブ５２が設けられているが、この第２の実施例においては、このようなチューブ５２は省略されている。このために、牽引用ワイヤ部３２ａ、３２ｂは、ボタン保持部材２３のガイド板部３０の弯曲片部２９ａ、２９ｂと補助取付け基板４１のばね受け部４９との間においてほぼ直線的に延びている。
【００５８】
上記（６）項について
この第２の実施例においては、ボタン保持機構２０のワイヤ取付け部材３９は、図１８および図１９に示すように、既述の第１の実施例の場合とは上下逆向きに配置されている。このために、ワイヤ係止部７１および左右一対の突条部７２ａ、７２ｂは、外側シェル１４側の面において、ワイヤ取付け部材３９に形成されている。
【００５９】
また、図１８および図２０に示す組み立て後の状態においては、ワイヤ取付け部材３９の左右一対の突条部７２ａ、７２ｂの間にリリース・ボタン（ロック解除操作部材）２２の左右一対の腕部３７ａ、３７ｂが嵌合している。換言すれば、左右一対の突条部７２ａ、７２ｂの間に形成されている凹部に、左右一対の腕部３７ａ、３７ｂによって形成された凸部（この凸部の中間部分、すなわち一対の腕部３７ａ、３７ｂの間は欠如部となっている）が直線往復摺動可能に凹凸嵌合している。
【００６０】
また、これら左右一対の腕部３７ａ、３７ｂの間にワイヤ取付け部材３９のワイヤ係止部７１が挿入されている。そして、牽引用ワイヤ３２のＵ字状の中間部分３２ｃは、ワイヤ係止部７１に引っ掛けられるとともにリリース・ボタン２２の柱状部３５の左右両側にも当接している。したがって、上記中間部分３２ｃは、リリース・ボタン２２の左右一対の腕部３７ａ、３７ｂの基端部分とワイヤ取付け部材３９の外側シェル１４の側の面とによって両側からしっかりと挾持されている。
【００６１】
さらに、既述お第１の実施例においてはリリース・ボタン２２の一対の腕部３７ａ、３７ｂがボタン保持部材２３の長孔２４の縁部に沿って直線往復摺動するが、この第２の実施例においてはワイヤ取付け部材３９の一対の突条部７２ａ、７２ｂが上記長孔２４の縁部に沿って直線往復摺動する。
【００６２】
上記（７）項について
既述の第１の実施例においては、補助帽体６の顎覆い部６ａには、比較的大きな通気孔５９が左右一対設けられているが、この第２の実施例においては、比較的小さくかつ相前後して配された２つの通気孔５９が左右一対ずつ設けられている。
【００６３】
以上において、本発明の第１および第２の実施例につき詳細に説明したが、本発明は、これら第１および第２の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
【００６４】
例えば、上述の第１および第２の実施例においては、リリース・ボタン２２の押圧面２８ａと直交する方向がこのリリース・ボタン２２の往動方向Ａとほぼ一致するように構成した。しかし、これら両者の方向は多少不一致であっても差し支えなく、この場合でも、リリース・ボタン２２の押圧面２８ａの直交方向と補助帽体６の下降方向Ｃとのなす鋭角θ′は、鋭角θについて既述したのと同様の角度範囲を有していてよい。
【００６５】
【発明の効果】
本発明によれば、ロック機構による補助帽体のロックを解除するための機構を比較的簡単な構造にすることができ、また、上記ロック解除の動作およびその逆のロック動作を迅速かつ円滑に行わせることができる。
【００６６】
また、請求項７に記載した発明によれば、ヘルメット使用者の顎部を覆う下降位置にある補助帽体の主帽体に対するロックを解除するためにロック解除操作部材を往動方向に押圧操作したときに、まず、主帽体に対する補助帽体のロックが解除され、ついで、上記押圧操作の方向とは反対側の方向に補助帽体を持ち上げたときに、この補助帽体を下降位置から上昇位置へと上昇させることができる。したがって、ロック解除操作部材を誤って往動方向に押圧操作したり、あるいはまた、ロック解除操作部材に異物が不測に当接したりしても、この押圧操作または異物の当接が続いただけでは補助帽体が下降位置から上昇することはないから、自動二輪車を高速度で運転しているときに補助帽体が誤ってまたは不測に下降位置から上昇してヘルメット使用者の顎部に大きな風圧が直接加わるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明をジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットに適用した第１の実施例におけるヘルメット全体の、通常の使用状態での斜視図である。
【図２】図１に示すヘルメット全体の、通常の使用状態での右側面図である。
【図３】図１に示すヘルメット全体の、補助帽体を上昇させた状態での右側面図である。
【図４】図２に示すヘルメットの、補助帽体ロック機構を説明するための、補助帽体用の裏当て部材および縁部材を省略した状態での部分的な中央縦断面図である。
【図５】リリース・ボタンを押圧操作したときの、図４と同様の図である。
【図６】図５に示す状態から補助帽体を多少上昇させたときの、図４と同様の図である。
【図７】図４に示すリリース・ボタンおよびその保持機構の斜視図である。
【図８】図７に示すリリース・ボタンおよびその保持機構の分解斜視図である。
【図９】図７に示すリリース・ボタンおよびその保持機構の中央縦断面図である。
【図１０】本発明をジェット型兼用のフルフェイス型ヘルメットに適用した第２の実施例におけるヘルメット全体の、通常の使用状態での斜視図である。
【図１１】図１０に示すヘルメット全体の、通常の使用状態での右側面図である。
【図１２】図１０に示すヘルメット全体の、補助帽体を上昇させた状態での右側面図である。
【図１３】図１１に示すヘルメットの、補助帽体ロック機構を説明するための、補助帽体用の裏当て部材および縁部材を省略した状態での部分的な中央縦断面図である。
【図１４】リリース・ボタンを押圧操作したときの、図１３と同様の図である。
【図１５】図１４に示す状態から補助帽体を多少上昇させたときの、図１３と同様の図である。
【図１６】図１３のXVI −XVI 線に沿った断面図である。
【図１７】図１３に示す右側補助帽体ロック機構の要部の分解斜視図である。
【図１８】図１３に示すリリース・ボタンおよびその保持機構の斜視図である。
【図１９】図１８に示すリリース・ボタンおよびその保持機構の分解斜視図である。
【図２０】図１８に示すリリース・ボタンおよびその保持機構の中央縦断面図である。
【図２１】図１１のXXI −XXI 線に沿った断面図である。
【図２２】図１２のXXII−XXII線に沿った断面図である。
【符号の説明】
２ ジェット型兼用のフルフェイス型帽体
５ 主帽体
６ 補助帽体
７ 取付けねじ（軸支手段）
２０ ボタン保持機構（操作部材保持機構）
２１ 補助帽体ロック機構
２２ リリース・ボタン（ロック解除操作部材）
２３ ボタン保持部材
３２ 牽引用ワイヤ（可撓性線条体）
３９ ワイヤ取付け部材（線条体取付け部材）
４３ ロックレバー（可動側ロック部材）
８２ 補助取付け基板（間隙形成部材）
８５ ばね（付勢手段）
８９ 突起部（第２の位置決め手段）
９０ 凹部（第１の位置決め手段）
Ａ 往動方向
Ｃ 下降方向
θ 鋭角[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention includes a head protector (herein simply referred to as “cap body”) that a helmet user such as a motorcycle rider wears on the head to protect the head. The present invention relates to a helmet having a cap-shaped main cap body and an auxiliary cap body that is attached to the main cap body so as to be able to be lifted and lowered so as to selectively cover the jaw portion of the helmet user.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a riding helmet used by motorcycle riders, etc., a full-face type in which the chin cover covering the chin of the helmet user is formed integrally with the cap body, and almost the face of the helmet user's face A jet type in which a chin cover is not formed on a cap body so that the whole can be exposed is known. In addition, in order to combine the functions of both a full-face helmet and a jet helmet, the main cap body having almost the same shape as that of the jet helmet and the chin of the helmet user are selectively covered. A full-face helmet (hereinafter referred to as a “jet-type full-face helmet”), which has a cap body made up of an auxiliary cap body that is attached to the main cap body so as to be able to move up and down, is also known. Are known.
[0003]
In such a conventional jet-type full-face helmet, the auxiliary cap functions as a chin covering means when the auxiliary cap is in the lowered position, and when the auxiliary cap is in the raised position. Since the entire large window provided in the main cap body is opened, the cap body does not have the chin covering means as in the case of the jet helmet. When a user wearing such a jet-type full-face helmet is driving a motorcycle at high speed, the helmet prevents a large wind pressure from being applied around the user's jaw. Therefore, the auxiliary cap body is used in a state where it is lowered to the lowered position. In addition, the helmet has an auxiliary cap locking mechanism that locks the auxiliary cap in the lowered position with respect to the main cap so that the auxiliary cap does not rise alone due to a large impact or large wind pressure during such high-speed driving. Is provided.
[0004]
Such a lock mechanism includes a release button as an unlocking operation means or an unlocking operation member so that the lock at the lowered position of the auxiliary cap body can be released. When the release button is pressed to release the lock, a force for moving the auxiliary cap body from the lowered position to the raised position is applied to the auxiliary cap body alone. In other words, when the release button is pressed upward, the lock at the lowered position of the auxiliary cap body is released. For this reason, when the release button is pressed upward to unlock the auxiliary cap body, the lock of the auxiliary cap body by the lock mechanism is released, and the release button is continuously pressed, The auxiliary cap body can be started to move from the lowered position to the raised position. Accordingly, the user can quickly and continuously perform the unlocking of the auxiliary cap body and the raising operation of the unlocked auxiliary cap body simply by pressing the release button.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional full-face helmet used for jet type as described above, when the user is driving the motorcycle at a high speed, for example, a shield plate (this shield plate is the front of the helmet body). (Attached to the auxiliary cap body so that the window hole formed in the window can be opened and closed) is pushed up slightly to open the window hole blocked by this shield plate, and the release button is accidentally If a foreign object comes into contact with the release button from below or if the foreign object comes into contact with the release button from below, the lock at the lowered position of the auxiliary cap body is released and the auxiliary cap body moves to a certain extent from the lowered position. It will rise. For this reason, since there is a possibility that a large wind pressure is directly applied to the user's jaw, there is a possibility that inconvenience may arise in the operation of the motorcycle by the user.
[0006]
Further, in the conventional full-face helmet that is also used as a jet type as described above, the mechanism for unlocking the auxiliary cap body by the lock mechanism has a complicated structure, and the unlocking operation and vice versa. There is a possibility that the locking operation is difficult to be performed quickly and smoothly.
[0007]
The present invention is to make it possible to remedy the above-mentioned drawbacks of the conventional jet-type full-face helmet extremely effectively with a very simple configuration.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
  The present inventionA cap body attached to the head of the helmet user, and a cap-shaped main cap body, and an auxiliary cap body that is attached to the main cap body so as to be movable up and down so as to selectively cover the helmet user's jaw. And when the auxiliary cap body is in a lowered position covering the jaw,Left and right side ofFor the main cap bodyRespectivelyLockFirst and secondA locking mechanism is provided on the cap body,First and secondThe lock of the auxiliary cap body by the lock mechanismIn commonMoved forward to releaseCommonAn unlocking operation member is provided on the auxiliary cap body.A common pulling flexible filament that commonly transmits the forward movement of the unlocking operation member to the first and second movable side locking members of the first and second locking mechanisms. An end of the linear body is coupled to the first movable side locking member, and the other end of the linear body is coupled to the second movable side locking member, and the lock is released. The operation member is provided with a striated body locking portion, and an intermediate portion of the striated body is locked to the striated body locking portion.It concerns a helmet.And in this invention, according to the 1st viewpoint, the said linear body latching | locking part is formed in the substantially semicircle shape in the linear body attachment member attached to the said unlocking operation member, The said line | wire An intermediate portion of the strip can be hooked and locked in a substantially U shape on a substantially arc-shaped portion of the substantially semicircular linear strip locking portion. In the present invention, according to the second aspect, the linear body mounting member is attached to the unlocking operation member by sliding the linear body mounting member with respect to the unlocking operation member. The linear body attachment member may be attached to the unlocking operation member so that the slack of the linear body can be removed by adjusting the position.
[0009]
  Furthermore, according to the third aspect of the present invention, there is provided an operation member holding mechanism for holding the unlocking operation member so as to reciprocate, and the operation member holding mechanism is provided with the unlocking operation member. The holding member can have a finger contact surface on which a finger can be applied when the unlocking operation member is moved forward. In the present invention, according to the fourth aspect, when the first and second gap forming members are provided on the left and right sides of the auxiliary cap body, and the auxiliary cap body is at least in the lowered position. The left and right lower end vicinitys of the main cap body are respectively inserted into the first and second gaps formed between the left and right sides of the auxiliary cap body and the first and second gap forming members. Can be configured. According to the fifth aspect of the present invention, in order to prevent the locks in the first and second lock mechanisms from being unnecessarily released, the auxiliary cap body in the lowered position is provided. An urging means for urging the main cap body in the upward direction can be provided. Furthermore, according to the sixth aspect of the present invention, the forward movement direction of the unlocking operation member can be configured to form an acute angle with respect to the descending direction of the auxiliary cap body. And in the said 6th viewpoint of this invention, the said advancing direction of the said unlocking operation member has faced the inner side rather than the said descent | fall direction of the said auxiliary cap body, and the said acute angle is 5 degrees-45 degrees. Can be. In the sixth aspect of the present invention, the auxiliary cap body may be attached to the main cap body so as to be rotatable up and down with respect to the main cap body by a shaft support means. Furthermore, in the sixth aspect of the present invention, there is provided a positioning mechanism for preventing the movement of the auxiliary cap body relative to the main cap body with a relatively small acting force when the auxiliary cap body is in the lowered position. Provided separately from the lock mechanism, the positioning mechanism includes a first positioning means provided on the main cap body, and a second positioning provided on the auxiliary cap body, which is unevenly fitted with the first positioning means. And a biasing means for biasing the auxiliary cap body in the upward direction with respect to the main cap body when the auxiliary cap body is in the lowered position. The force itself can be selected to have such a size that the uneven fitting of the positioning mechanism cannot be released.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment in which the present invention is applied to a jet-type full-face helmet will be described with reference to the drawings.
[0011]
First embodiment
First, a first embodiment in which the present invention is applied to a jet-type full-face helmet will be described with reference to FIGS.
[0012]
As shown in FIGS. 1 to 3, the jet-type full-face helmet 1 is used with a jet-type full-face helmet 2 that is mounted on the head of a helmet user such as a motorcycle rider. A shield plate 4 that can open and close a window hole 3 formed in the front surface of the cap body 2 so as to face between the forehead portion and the chin portion of the person (that is, the substantially central portion of the face); It consists of a pair of left and right chin straps (not shown) attached to the inside.
[0013]
As is well known in the art, the cap body 2 has a main cap body 5 that may have substantially the same shape as the cap body of a jet-type helmet, and left and right shaft support means on both the left and right sides of the main cap body 5. The auxiliary cap body 6 is attached to the main cap body 5 so as to be reciprocally rotatable by a pair of mounting screws 7. Therefore, the main cap body 5 is formed with a large window portion 8 formed by a notch that is largely cut upward from the lower end of the front surface. As is well known, the auxiliary cap body 6 has a chin covering portion 6a bent so as to swell forward, and extends upward from the left and right ends of the chin covering portion 6a. A pair of left and right ears 6b pivotally supported by a pair of left and right mounting screws 7 so as to be reciprocally rotatable. Further, the auxiliary cap body 6 is formed with a large window portion 15 formed by a notch that is largely cut downward from the upper end of the front surface. When the auxiliary cap body 6 is in the lowered position (the state shown in FIGS. 1 and 2) rotated downward with respect to the main cap body 5, the auxiliary cap body 6 is a chin covering means for covering the jaw portion of the user. Since the lower portion of the window portion 8 functions as a block, the upper portion of the window portion 8 forms the window hole 3. Therefore, the window hole 3 is composed of a region surrounded by the edge of the window portion 8 of the main cap body 2 and the edge of the window portion 15 of the auxiliary cap body 6.
[0014]
As conventionally known, the shield plate 4 may be made of a transparent or translucent hard material such as polycarbonate or other hard synthetic resin, and a pair of left and right as pivot support means on the left and right sides of the auxiliary cap body 6. It is attached to the auxiliary cap body 6 by a mounting screw 9 so as to be reciprocally rotatable. When the auxiliary cap body 6 is in the lowered position and functions as a chin covering means (the state shown in FIGS. 1 and 2), the shield plate 4 has a window at its backward movement position (lower position). The hole 3 is closed, and the window hole 3 is opened at its forward movement position (upward position).
[0015]
As is well known in the art, the main cap body 5 is attached to the jet type outer shell 11 constituting the outer peripheral wall of the main cap body 5 by bonding or the like over the entire periphery of the end portion of the outer shell 11. For the main cap body attached by contact with an edge member 12 such as a substantially U-shaped cross section (however, the upper end of the window 8 is substantially E-shaped) and the inner peripheral surface of the outer shell 11 It may consist of a backing member (not shown). As is well known in the art, the outer shell 11 is made of a composite material in which a flexible sheet such as a nonwoven fabric is lined on the inner peripheral surface of a shell body made of FRP, other hard synthetic resin, or the like having high strength. Good. Further, the edge member 12 having a substantially U-shaped cross section may be made of foamed vinyl chloride, synthetic rubber, other soft synthetic resin, or the like, as is conventionally known. Further, the edge member 12 having an approximately E-shaped cross section may be made of a synthetic rubber or other flexible elastic material, as is conventionally known.
[0016]
As is well known in the art, the main cap body backing member includes a main cap body shock absorbing liner attached to the inner peripheral surface of the main cap body outer shell 11 by adhesion or the like, and an inner portion of the shock absorbing liner. It may consist of a main cap body block-like interior pad and a main cap body backing cover which are sequentially attached so as to substantially cover the peripheral surface. The main cap body shock absorbing liner may be made of a material having appropriate rigidity and appropriate plasticity, such as expanded polystyrene and other synthetic resins, as is conventionally known. The block-shaped interior pad for the main cap body includes, as is conventionally known, one or a plurality of flexible elastic materials such as urethane foam and other synthetic resins, and an inner surface of the elastic material. And a porous nonwoven fabric covering the outer surface in a bag shape. Furthermore, the back cover for the main cap body is made of a flexible material such as urethane foam or other synthetic resin on the surface facing the shock absorbing liner for the main cap body, as is conventionally known. It may consist of a porous non-woven fabric laminated with layers.
[0017]
As is well known in the art, the auxiliary cap body 6 has an outer shell 14 constituting the outer peripheral wall of the auxiliary cap body 6 and a part of the end portion of the outer shell 14 (the end portion of the window portion 15). From an edge member 16 having a substantially E-shaped cross section attached by bonding or the like, and an auxiliary cap body backing member (not shown) attached by bonding or the like in contact with the inner peripheral surface of the outer shell 14 It may be. The outer shell 14 and the edge member 16 having a substantially E-shaped cross section are similar to the materials already described for the outer shell 11 for the main cap body and the edge member 12 having a substantially E-shaped cross section, as is well known in the art. It may consist of materials. A pair of left and right cover members 17 that cover the pair of left and right mounting screws 7 from the outside are attached to the outer shell 14 so as to be capable of reciprocating with these front side edges as fulcrums. When these cover members 17 are rotated forward by about 90 degrees toward the outside, the head of the mounting screw 7 is exposed to the outside, and when the cover members 17 are rotated backward, the FIGS. As shown in FIG. 3, the head of the mounting screw 7 is covered.
[0018]
As described above, the auxiliary cap body backing member includes an auxiliary cap body shock absorbing liner attached to the inner peripheral surface of the auxiliary cap body outer shell 14 by adhesion or the like, It may consist of a backing cover for an auxiliary cap body attached so as to substantially cover the peripheral surface. The impact-absorbing liner for the auxiliary cap body may be made of a material having appropriate rigidity and appropriate plasticity, such as urethane foam rubber and other synthetic resins. Further, the backing cover for the auxiliary cap body may be made of artificial leather made of a synthetic resin such as vinyl chloride resin, or other fabric.
[0019]
The cap body 2 incorporates a pair of left and right auxiliary cap body locking mechanisms 21. Each of the pair of auxiliary cap body locking mechanisms 21 has a function of locking the auxiliary cap body 6 to the main cap body 2 in its lowered position, as clearly shown in FIGS. Alternatively, the lock is released by a common release button 22 as an unlocking operation member.
[0020]
As shown in FIGS. 7 to 9, the release button 22 is formed in a substantially central portion of the auxiliary cap body 6 (that is, a portion facing the tip of the user's chin), as shown in FIGS. 7 to 9. A button holding mechanism 20 as an operation member holding mechanism including the holding member 23 is held so as to be slidable linearly. The button holding member 23 is made of an appropriate material such as a synthetic resin such as polyacetal resin or ABS resin. The button holding member 23 includes a member body 25 having a long hole 24 extending in the front-rear direction at a substantially central portion of the upper surface thereof and having a substantially box-lid shape. In addition, a pair of left and right substantially hexagonal attachment pieces 26 a and 26 b each having a screw insertion hole 27 are integrally formed on the left and right sides of the member main body 25. The guide portion 30 having the bent piece portions 29a and 29b is integrally formed, and a pair of left and right auxiliary guide plate portions 31a and 31b are integrally formed on the front end surface of the member main body 25. A pair of left and right mounting bosses 33a and 33b for mounting the button holding member 23 are provided at a substantially central portion of the outer shell 14 for the auxiliary cap body (that is, a portion facing the tip of the user's jaw). A hole 34 for inserting a finger is formed between the pair of mounting boss portions 33a and 33b.
[0021]
As shown in FIGS. 7 to 8, the release button 22 is formed in a substantially block shape from an appropriate material such as nylon 6 or a synthetic resin such as ABS resin. A missing portion 28 is formed. The release button 22 is formed with a pressing surface 28a (ie, a surface substantially orthogonal to the opening 34) for pressing the release button 22 with a finger. Further, a columnar portion 35 having a screw hole 36 is integrally formed at a substantially central portion of the upper surface of the release button 22, and a pair of left and right substantially L-shaped arms 37 a and 37 b extending from the columnar portion 35. Each of the projections 38 is also integrally formed.
[0022]
As shown in FIGS. 7 to 8, the wire attachment member 39 as a linear member attachment member fixed to the release button 22 is made of a suitable material such as nylon 6 or a synthetic resin such as ABS resin. A long hole 40 extending in the front-rear direction is formed in a substantially central portion of the plate. A substantially semicircular wire locking portion 71 as a linear body locking portion is formed on the surface opposite to the outer shell 14 near the rear end of the long hole 40 by integral molding, etc. On the left and right sides of the wire locking portion 71, a pair of left and right protrusions 72a and 72b are formed by integral molding or the like.
[0023]
The release button 22 is accommodated in a button holding mechanism 20 including an outer shell 14 for an auxiliary cap body and a button holding member 23 so as to be slidable linearly. In this storage, first, the release button 22 is fitted into the button holding member 23 so as to be slidable linearly. In this fitting, the release button 22 is inserted into the elongated hole 24 of the button holding member 23. A columnar portion 35, a pair of left and right arm portions 37a and 37b, and a protruding portion 38 are inserted. In this case, the pair of arm portions 37 a and 37 b are held so as to be slidable linearly along the edge of the long hole 24. The left and right side surfaces and the upper surface of the release button 22 are also held so as to be slidable linearly along the left and right inner surfaces and the lower surface of the member main body 25 of the button holding member 23.
[0024]
Next, the button holding member 23 fitted with the release button 22 is attached and fixed to the outer shell 14 for the auxiliary cap body. And this attachment fixation is carried out by using a pair of left and right attachment screws 73a, 73b inserted through the screw insertion holes 27 of the attachment pieces 26a, 26b to a pair of left and right attachment bosses 33a, 33b of the outer shell 14 for the auxiliary cap body. This is done by screwing and fixing. Therefore, the release button 22 can slide back and forth in the directions indicated by arrows A and B in FIGS. 4 and 7 with respect to the button holding member 23.
[0025]
Next, the wire attachment plate 39 is attached and fixed to the release button 22. The fixing is performed by inserting the fixing screw 75 into the washer 74 and the long hole 40 of the wire mounting member 39 and then screwing and fixing the mounting screw 75 into the screw hole 36 of the columnar portion 35 of the release button 22. In this case, the washer 74 is placed on the wire locking portion 71 of the wire attachment member 39 and the pair of left and right protrusions 72a and 72b, and the wire attachment member 39 is a pair of left and right arms 37a and 37b of the release button 22. And it mounts on the protrusion part 38. FIG.
[0026]
When the mounting screw 75 is slightly screwed into the screw hole 36, the intermediate portion (in this case, just the middle portion) 32c of the pulling wire 32 made of metal or the like as the flexible linear rod for pulling is connected to the wire. The attachment screw 75 is screwed into the screw hole 36 after being hooked in a substantially U-shape on the substantially arc-shaped portion of the wire locking portion 71 of the attachment member 39. In this case, prior to this screwing and fixing, the wire attachment member 39 is linearly moved back and forth using the long hole 40 to adjust the attachment position of the wire attachment member 39 in the front-rear direction with respect to the release button 22. Therefore, unnecessary slack can be removed by adjusting the tension of the pulling wire 32. The pulling wire 32 is used in common for the pair of left and right auxiliary cap body locking mechanisms 21. That is, the pulling wire 32 has a pair of left and right wire portions 32a and 32b that are respectively connected to both ends of the U-shaped intermediate portion 32c, and is on the right side (that is, the right side toward the front of the helmet 1, the same applies hereinafter). A wire portion 32a (hereinafter, referred to as “traction wire 32a”) is used in the auxiliary cap body locking mechanism 21 on the right side, and a wire portion 32b (hereinafter, the same as the left side facing the front of the helmet 1). , “Tow wire 32b”) is used for the auxiliary cap locking mechanism 21 on the left side. Here, since the right side auxiliary cap body locking mechanism 21 and the left side auxiliary cap body locking mechanism 21 are configured symmetrically to each other, the right side auxiliary cap body locking mechanism 21 will be described below with reference to FIGS. The description of the left auxiliary cap locking mechanism 21 will be omitted.
[0027]
4 to 6, a mounting board 41 made of an appropriate material such as a metal such as stainless steel or a synthetic resin such as ABS resin is mounted on the inner peripheral surface of the right ear 6b of the auxiliary cap body 6. 42 is attached and fixed. A locking lever 43 as a movable side locking means or a movable side locking member is pivotally supported on the mounting substrate 41 by a mounting screw 44 so as to be reciprocally rotatable. Further, a stopper portion 45 made of a flat plate-like rising portion is integrally formed at one end of the lock lever 43, and a wire attachment portion 46 made of an L-shaped rising portion is integrally formed at the other end. Is formed. Since the stopper portion 45 is inserted into a notch 47 provided on the mounting substrate 41, the forward rotation position and the backward rotation position of the lock lever 43 are restricted by the mounting substrate 41. Further, the wire attachment portion 46 fixes the distal end portion of the attachment rod 48 whose base end portion is implanted in the lock lever 43, and the free end portion of the pulling wire 32a is fixed to the attachment rod 48.
[0028]
A spring receiving portion 49 that may be substantially cup-shaped is provided on the mounting substrate 41 by integral molding or attachment by adhesion, and a pulling wire 32 a is inserted into the wire insertion hole 50 of the spring receiving portion 49. The pulling wire 32a is inserted through a tube 52 made of a suitable elastic material such as synthetic rubber. One end portion of the tube 52 is connected to the bent piece portion 29a of the button holding member 23 and the auxiliary portion.Guide plateThe position is held by 31 a and abuts against the front end face 63 of the member main body 25 a, and the other end abuts against the spring receiving portion 49. Note that one end portion of a similar tube 52 used in the left auxiliary cap body locking mechanism 21 also has the bent piece portion 29b of the button holding member 23 and the auxiliary portion.Guide plateThe position is held by 31 b and is in contact with the front end face 63 of the member main body 25.
[0029]
Between the spring receiving portion 49 and the wire attachment portion 46 of the lock lever 43, a repulsion coil spring 51 through which the pulling wire 32a is inserted is interposed. Therefore, the lock lever 43 is urged to rotate counterclockwise in FIG. 4 by the coil spring 51 around the mounting screw 44. Further, since the lock lever 43 is urged to rotate counterclockwise in FIG. 4, the release button 22 is urged in the backward movement direction indicated by the arrow B in FIGS. 4 and 7 by the traction wire 32a. Has been.
[0030]
The release button 22 can move in the direction indicated by the arrow A in FIGS. 4 and 7 against the pulling urging force by the pulling wire 32a. As shown in FIG. 4, the forward movement direction A of the release button 22 has an acute angle θ with respect to the descending direction of the auxiliary cap body 6 (that is, the backward rotation direction with the mounting screw 7 as a fulcrum). There is no. The acute angle [theta] is about 25 [deg.] In the illustrated embodiment, but it is preferably 0 [deg.] To 60 [deg.], And preferably 0 [deg.] To 45 [deg.] From the viewpoint of practicality. Further preferred. Further, the forward movement direction A of the release button 22 is directed to the inner side (that is, the rear side in FIG. 4) than the lowering direction C of the auxiliary cap body 6, but is not necessarily directed to the inner side and is directed to the outer side. It may be. However, in order to enable the forward operation of the release button 22 and the upward operation of the auxiliary cap body 6 to be performed very smoothly, the forward movement direction A of the release button 22 is the downward direction C of the auxiliary cap body 6. In this case, the acute angle θ is particularly preferably 5 ° to 45 °.
[0031]
Near the lower end of the outer peripheral surface of the outer shell 11 of the main cap body 5, a pair of left and right lock pins 54 as a fixed side lock means or a fixed side lock member protrudes, and these lock pins 54 have a left side and a right side. The lock levers 43 of the auxiliary cap body locking mechanism 21 are selectively engaged according to these rotational positions. Further, the lock lever 43 is formed with a contact portion 43a with which the lock pin 54 abuts, and a lock recess 62 for engaging the lock pin 54 is provided adjacent to the contact portion 43a.
[0032]
Each part of the lock mechanism 21 (attachment board 41, coil spring 51, lock lever 43, attachment rod 48, attachment screws 42, 44, etc.), release button 22, button holding mechanism 20 (button holding member 23, attachment boss part) 33a, 33b, etc.), wire attachment member 39, washer 74, attachment screws 73a, 73b, 75, tube 52, traction wires 32a, 32b, etc. are arranged along the inner surface of the outer shell 14 for the auxiliary cap body. Yes. For this purpose, a concave portion and a groove for accommodating these portions are formed on the surface of the auxiliary cap body shock absorbing liner on the side facing the outer shell 14.
[0033]
As shown in FIGS. 1 to 3, a forehead ventilation hole forming member 55 is attached to the outer peripheral surface of the forehead portion of the main cap body 5. Further, a stopper 56 for restricting the return position of the shield plate 4 is provided on the right side portion of the outer peripheral surface of the auxiliary cap body 6, and various vent holes 57, 58 are provided in the chin covering portion 6 a of the auxiliary cap body 6. , 59 are formed. The air guide plate 60 is attached to the inner peripheral surface of the chin covering portion 6 a by an attachment screw 61 so as to face the vent hole 57. Therefore, the air flowing into the cap body 2 from the vent hole 57 is guided to the front side of the air guide plate 60 and rises in the cap body 2 toward the inner surface of the shield plate 4.
[0034]
Next, a method of using the jet-type full-face helmet 1 configured as described above will be described.
[0035]
When it is desired to make the helmet 1 function as a full face type, if the auxiliary cap body 6 is in the raised position as shown in FIG. 3, the auxiliary cap body 6 is rotated backward with the mounting screw 7 as a fulcrum. Bring it to the lowered position shown in FIGS.
[0036]
In this case, as shown in FIG. 6, the contact portion 43 a of the lock lever 43 provided on the auxiliary cap body 6 contacts the lock pin 54. Accordingly, since the lock lever 43 is pushed by the lock pin 54, the lock lever 43 is slightly rotated in the clockwise direction in FIG. 6 with the mounting screw 44 as a fulcrum against the urging force of the coil spring 51. As shown in FIG. 4, it gets over the contact portion 43a of the lock lever 43 and engages with the locking recess 62. Therefore, since the auxiliary cap body 6 is firmly locked to the main cap body 5 by the pair of left and right locking mechanisms 21, the cap body 2 functions as a full face type.
[0037]
Next, when the helmet 1 functioning as the full face type shown in FIGS. 1 and 2 is desired to function as the jet type shown in FIG. 3, the chin covering portion 6a of the auxiliary cap body 6 in the state shown in FIG. The release button 22 is opened from the opening 34 in the center of the outer peripheral surface.LackA finger (for example, a finger and / or a middle finger) is inserted into 28, and the forward movement direction shown by arrow A in FIG. 4 against the urging force of the coil spring 51 against the pressing surface 28 a of the release button 22 with this finger. Press down. In this case, since the pressing surface 28a is substantially orthogonal to the forward movement direction A of the release button 22, the direction of the force applied from the finger to the release button 22 is substantially coincident with the forward movement direction A.
[0038]
At this time, since the release button 22 moves forward in the direction indicated by the arrow A against the urging force of the coil spring 51, the pulling wire 32a is pulled by the release button 22, and the button holding member 23 is pulled during this pulling. It slides along the bent piece 29a. For this reason, the lock lever 43 in the state shown in FIG. 4 is rotated clockwise with the mounting screw 44 as a fulcrum and is in the state shown in FIG. The lock by 21 is released. Accordingly, at the same time, a finger (for example, a thumb) is hung on the substantially central portion of the lower end of the auxiliary cap body 6 (for example, the finger and / or middle finger inserted into the lacking portion 28 and the substantially central portion of the lower end. If the auxiliary cap body 6 is grasped from above and below with the thumb that is hung) and the auxiliary cap body 6 is lifted upward, the auxiliary cap body 6 rotates upward with the mounting screw 7 as a fulcrum, and the state shown in FIG. 3 is reached, the cap body 2 functions as a jet type.
[0039]
In the first embodiment described above, the pulling wires 32a and 32b are inserted through the tubes 52, respectively. However, these tubes 52 can be omitted if necessary. If omitted, the traction wires 32 a and 32 b are substantially straight between the bent piece portions 29 a and 29 b of the guide plate portion 30 of the button holding member 23 and the spring receiving portion 49 of the mounting substrate 41. It is preferable that the length is selected to be extended.
[0040]
Second embodiment
Next, a second embodiment in which the present invention is applied to a jet-type full-face helmet will be described with reference to FIGS.
[0041]
The helmet shown in FIGS. 10 to 22 according to the second embodiment is the same as the first embodiment described above except for the differences described in the following items (1) to (7) and related matters. Has substantially the same configuration, operation and effect as the helmet shown in FIGS. Therefore, in the following, only the differences described in the items (1) to (7) and the related matters will be described, and the helmet shown in FIGS. Parts common to the helmets shown in FIGS. 1 to 9 according to the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and descriptions of the differences and other related matters are omitted.
[0042]
(1) A pair of left and right support plates 81 for supporting the auxiliary cap body 6 on the main cap body 5 is provided on the main cap body 5;
(2) The cover member 17 that covers the attachment screw 7 for attaching the auxiliary cap body 6 to the main cap body 5 is omitted.
(3) The finger holding plate portion 83 is provided on the button holding member 23 of the button holding mechanism 20;
(4) The auxiliary board 82 is provided on the mounting board 41 of the auxiliary cap body locking mechanism 21;
(5) The pair of left and right tubes 52 through which the pair of left and right pulling wires 32a and 32b are inserted is omitted.
(6) The wire attachment member 39 of the button holding mechanism 20 is disposed upside down,
(7) The configuration of the vent hole 59 formed in the chin cover 6a of the auxiliary cap body 6 has been changed,
[0043]
Regarding items (1) and (2) above
As shown in FIGS. 11 and 12, each of the pair of left and right support plates 81 is a long plate-like body extending substantially in the front-rear direction, and is made of the same material as that already described for the button holding member 23. It may be. The support plate 81 is fastened to the outer shell 11 for the main cap body by a mounting screw 84 in the vicinity of the front end portion, and the mounting screw (axial support) in the vicinity of the rear end portion together with the ear portion 6b of the auxiliary cap body 6. Means) 7 and is fixed to the outer shell 11 for the main cap body. Note that the cover member 17 for the mounting screw 7 provided in the first embodiment described above is omitted in the second embodiment.
[0044]
As shown in FIGS. 21 and 22, the support plate 81 is formed with a protruding portion 86 that fits into a coil portion 85 a provided at a central portion of a spring 85 as an urging means by integral molding or the like. The spring 85 functions as a torsion coil spring and further includes first and second linear portions 85b and 85c extending from the coil portion 85a in substantially opposite directions. The support plate 81 is formed with a pair of spring-hanging projections 87 and 88 to which the first linear portion 85b is locked, and the first linear portion 85b is formed by a pair of projections. It is inserted between the parts 87 and 88.
[0045]
As shown in FIGS. 21 and 22, a pair of left and right projections 89 serving as positioning means protrude from the inner surface of the outer shell 14 of the pair of left and right ears 6 b of the auxiliary cap body 6. Further, the second linear portion 85c of the spring 85 is bent in a substantially arc shape, and the auxiliary cap body 6 is provided in the arc-shaped second linear portion 85c as shown in FIGS. When in the lowered position, the spring-hanging projection 89 is in pressure contact.
[0046]
When the auxiliary cap body 6 is in the lowered position as shown in FIG. 11, the positioning projection 89 is lightly engaged or fitted to the support plate 81 as shown in FIG. A pair of left and right recesses 90 are formed as positioning means for preventing the movement of the auxiliary cap body 6. Therefore, when the projection 89 is engaged or fitted in the recess 90, all or part of the urging force of the spring 85 in the upward direction of the auxiliary cap body 6 can be reduced by this engagement or fitting. it can. Therefore, the auxiliary cap body 6 in the lowered position is not only locked to the lowered position by the pair of left and right auxiliary cap body locking mechanisms 21 but also lightly held in the lowered position by the concave and convex engagement by the positioning means 89 and 90. Therefore, the movement in the forward movement direction is prevented by a relatively small acting force. Further, the spring 85 urges the auxiliary cap body 6 in the upward direction (that is, the forward movement direction) in order to smoothly raise the auxiliary cap body 6 when the uneven engagement is released. Further, since the spring 85 urges the auxiliary cap body 6 with respect to the main cap body 5 in the clockwise direction of FIGS. 11 and 13 with a mounting screw (axial support means) 7 as a fulcrum, vibration of the helmet 1 and the like. This prevents the lock pin 54 from accidentally coming out of the lock recess 62 of the lock lever 43.
[0047]
As shown in FIG. 12, the support plate 81 has a substantially semi-cylindrical stopper projection 91 that engages with the positioning projection 89 as shown in FIG. 22 when the auxiliary cap body 6 is in the raised position. It is formed by integral molding. Further, the support plate 81 has a stopper protrusion 92 having an inclined surface on which the positioning protrusion 89 gradually climbs immediately before the auxiliary cap body 6 moves from the lowered position to the raised position, adjacent to the stopper protrusion 91. Are formed by integral molding. Therefore, immediately before the auxiliary cap body 6 moves from the lowered position to the raised position, the positioning projection 89 rides on the inclined surface of the stopper projection 92 and then passes through the projection 92. As a result, as shown in FIG. As described above, the stopper projection 91 completely prevents further movement in the forward movement direction, and the stopper projection 92 prevents movement in the backward movement direction with a relatively small acting force.
[0048]
About item (3) above
On the rear end surface of the member main body 25 of the button holding member 23 of the button holding mechanism 20, a finger pad plate portion 83 having a substantially vertical finger pad surface 83a is formed by integral molding or the like. Note that the finger contact surface 83a has protrusions 93a, 93b, and 94 at both left and right ends and a lower end thereof, respectively, and these protrusions 93a, 93b, and 94 are U-shaped as a whole. . Therefore, when the auxiliary cap body 6 is lifted upward, the finger of the finger contact member 83 is used instead of placing a finger on the substantially central portion of the lower end of the auxiliary cap body 6 as in the first embodiment described above. If the auxiliary cap body 6 is lifted upward after putting a finger (for example, thumb) on the contact surface 83a, the lifting operation can be performed smoothly.
[0049]
The outer shell 14 is provided with a bulging portion 95 that slightly bulges forward in response to the shape of the finger resting member 83 at substantially the center of the lower end of the chin covering portion 6a of the auxiliary cap body 6. .
[0050]
About item (4) above
In the second embodiment, the mounting board 41 in the first embodiment described above comprises a main mounting board 41 and an auxiliary mounting board 82 as shown in FIGS. In this case, the auxiliary mounting board 82 may be made of the same material as that already described for the mounting board 41, but it is preferable that the main mounting board 41 is made of metal and the auxiliary mounting board 82 is made of synthetic resin. .
[0051]
As shown in FIG. 17, the mounting board 41 may have a flat plate shape. The mounting board 41 has a pair of boss insertion holes 101a and 101b, a rivet insertion hole 102, a boss insertion hole 103, and a screw insertion hole. 104 are formed. In the first embodiment, the spring receiving portion 49 provided on the mounting board 41 is provided on the auxiliary mounting board 82 by integral molding or the like in the second embodiment. Further, the auxiliary mounting plate 82 has a stepped portion 82a at a substantially central portion, and a front plate portion 82b and a rear plate portion on both sides of the stepped portion 82a.82chave. And this rear plate82cA pair of bosses 105a, 105b for inserting screws and a spring receiving part 49 are formed by integral molding or the like.
[0052]
As shown in FIGS. 13 and 17, a spherical body 106 made of metal is fixed to the free ends of the pair of left and right pulling wire portions 32a and 32b. Also, the wire attachment portion 46 of the lock lever 43 is formed with a substantially semicircular locking lacking portion 107, and the lever main body 109 of the lock lever 43 is connected to the outer shell 14 of the locking lacking portion 107. On the opposite side, a substantially circular locking hole 108 is formed. Then, between the lever main body 109 of the lock lever 43 and the wire mounting portion 46, the free ends of the pulling wire portions 32 a and 32 b are inserted from above to fit the spherical body 106 into the missing portion 107 and the opening 108, respectively. By doing so, the free ends of the traction wire portions 32 a and 32 b are fastened to the lock lever 43.
[0053]
On the inner side surface of the outer shell 14, as shown in FIGS. 13 and 17, a pair of upper and lower ridges 111a, 111b extending substantially horizontally are integrally formed on the left and right sides of the chin cover 6a of the auxiliary cap body 6, respectively. In addition, a pair of upper and lower screw fixing boss portions 112a and 112b, a positioning boss portion 113, and a screwing boss portion 114 are formed by integral molding or the like adjacent to the protrusions 111a and 111b. Has been. And between the pair of protrusions 111a and 111b, an intermediate portion of the traction wire portions 32a and 32b is interposed to some extent. Further, the lock lever 43 is riveted to the mounting substrate 41 by rivets 116 inserted into the rivet insertion holes 115 formed in the lever main body 109 of the lock lever 43 and the rivet insertion holes 102 of the mounting substrate 41. . Then, the positioning boss portion 113 is fitted into the boss insertion hole 103 of the mounting substrate 41 and the front surface of the mounting substrate 41 is brought into contact with the distal end surface of the screwing boss portion 114, and then the screw 117 is attached to the mounting substrate 41. The mounting substrate 41 is fixed to the inner surface of the outer shell 14 by being inserted into the screw insertion hole 104 and screwed into the screwing boss 114.
[0054]
As shown in FIGS. 13 and 17, a pair of screwing boss portions 112a and 112b are inserted into the boss insertion holes 101a and 101b of the mounting substrate 41, and the front end surfaces of these boss portions 112a and 112b are The auxiliary attachment plate 82 is in contact with the front surface of the front plate portion 82b. Then, the auxiliary mounting plate 82 and the mounting substrate 41 are attached to the outer shell by inserting a pair of upper and lower screws 118a and 118b into the screw insertion bosses 105a and 105b and then screwing them into the screwing bosses 112a and 112b, respectively. 14 is fixed to the inner surface.
[0055]
According to the above configuration, the gap 121 is formed between the mounting board 41 and the lock lever 43 and the rear plate portion 82c of the auxiliary mounting board 82 as shown in FIG. Therefore, the auxiliary mounting substrate 82 also functions as a gap forming member. Then, between the lowered position shown in FIGS. 13 and 14 and the intermediate position shown in FIG. 15 where the auxiliary cap body 6 is slightly raised from this lowered position, the gap 121 has the outer shell 11 of the main cap body 5 in the gap 121. Since the vicinity of the lower end is inserted, the vicinity of the lower end of the outer shell 11 (and thus the lock pin 54) and the lock lever 43 of the auxiliary cap body 6 are relatively positioned relative to each other in the thickness direction of the outer shell 11. Therefore, it is possible to prevent the lock pin 54 from being unintentionally relatively separated from the locking recess 62 of the lock lever 43 and from being unexpectedly separated from the contact portion 43a of the lock lever 43 to some extent. it can. A cover member (not shown) that covers the outer surface near the lower end of the outer shell 11 and the inner surface if necessary may be provided, and the lock pin 54 may be fixed to the cover member. The cover member may be made of a material similar to the material already described for the button holding member 23.
[0056]
Since a pair of left and right auxiliary mounting plates 82 are provided on the left and right sides of the jaw portion 6a of the auxiliary cap body 6 on the inner side surface of the outer shell 14, a pair of left and right gaps 121 are also formed. The pair of left and right lower ends of the outer shell 11 of the main cap body 5 are inserted into the pair of left and right gaps 121, respectively. This insertion amount is the maximum when the auxiliary cap body 6 is in the lowered position shown in FIGS. 13 and 14, and the intermediate position where the auxiliary cap body 6 is slightly raised from the lowered position shown in FIGS. 13 and 14 as shown in FIG. Decrease gradually as you move forward. Then, when the auxiliary cap body 6 further rises from the intermediate position shown in FIG. 15, the vicinity of the pair of left and right lower ends of the outer shell 11 is completely separated from the pair of left and right gaps 121. Further, when the auxiliary cap body 6 is lowered, an operation just opposite to that described above is performed.
[0057]
About item (5) above
In the first embodiment described above, a pair of left and right tubes 52 through which a pair of left and right pulling wire portions 32a and 32b are inserted is provided. In the second embodiment, such a pair of left and right tubes 52a and 32b are provided. The tube 52 is omitted. Therefore, the pulling wire portions 32 a and 32 b extend substantially linearly between the bent piece portions 29 a and 29 b of the guide plate portion 30 of the button holding member 23 and the spring receiving portion 49 of the auxiliary mounting substrate 41. .
[0058]
About item (6) above
In the second embodiment, the wire attaching member 39 of the button holding mechanism 20 is disposed upside down as in the case of the first embodiment as shown in FIGS. . For this purpose, the wire locking portion 71 and the pair of left and right protrusions 72a, 72b are formed on the wire attachment member 39 on the surface on the outer shell 14 side.
[0059]
18 and 20, the pair of left and right arms 37a of the release button (unlock operation member) 22 is interposed between the pair of left and right ridges 72a and 72b of the wire attachment member 39. 37b are fitted. In other words, a convex portion formed by a pair of left and right arm portions 37a and 37b (an intermediate portion of the convex portion, that is, a pair of arm portions) is formed in the concave portion formed between the pair of left and right protrusions 72a and 72b. 37a and 37b is a lacking portion), but is concavo-convexly fitted so as to be slidable linearly.
[0060]
Further, a wire locking portion 71 of the wire attachment member 39 is inserted between the pair of left and right arm portions 37a and 37b. The U-shaped intermediate portion 32 c of the pulling wire 32 is hooked by the wire locking portion 71 and is also in contact with the left and right sides of the columnar portion 35 of the release button 22. Therefore, the intermediate portion 32c is firmly held from both sides by the proximal end portions of the pair of left and right arms 37a and 37b of the release button 22 and the surface of the wire attachment member 39 on the outer shell 14 side.
[0061]
Further, in the first embodiment, the pair of arms 37a and 37b of the release button 22 slides linearly along the edge of the long hole 24 of the button holding member 23. In the embodiment, the pair of protrusions 72 a and 72 b of the wire attachment member 39 linearly reciprocates along the edge of the long hole 24.
[0062]
About item (7) above
In the first embodiment described above, the jaw cover portion 6a of the auxiliary cap body 6 is provided with a pair of left and right relatively large ventilation holes 59, but in this second embodiment, it is relatively small. Two vent holes 59 arranged one after the other are provided in pairs on the left and right.
[0063]
Although the first and second embodiments of the present invention have been described in detail above, the present invention is not limited to these first and second embodiments, and is described in the claims. Various changes and modifications can be made based on the spirit of the invention.
[0064]
For example, in the first and second embodiments described above, the direction orthogonal to the pressing surface 28 a of the release button 22 is configured to substantially coincide with the forward movement direction A of the release button 22. However, the directions of these two may be somewhat inconsistent. In this case, the acute angle θ ′ formed by the orthogonal direction of the pressing surface 28a of the release button 22 and the descending direction C of the auxiliary cap body 6 is the acute angle θ. May have the same angular range as described above.
[0065]
【The invention's effect】
  The present inventionAccording toThe mechanism for unlocking the auxiliary cap body by the lock mechanism can be made to have a relatively simple structure, and the above-described unlocking operation and vice versa can be performed quickly and smoothly.
[0066]
  Also,Claim 7According to the invention described inWhen the unlocking operation member is pushed in the forward direction in order to unlock the main cap body of the auxiliary cap body in the lowered position that covers the jaw part of the helmet user, first, the auxiliary cap body with respect to the main cap body When the auxiliary cap body is lifted in the direction opposite to the direction of the pressing operation, the auxiliary cap body can be raised from the lowered position to the raised position. Therefore, even if the unlocking operation member is accidentally pressed in the forward movement direction, or if foreign matter comes into contact with the unlocking operation member unexpectedly, it will be helpful if the pressing operation or foreign matter contact continues. Since the cap body does not rise from the lowered position, the auxiliary cap body accidentally or unexpectedly rises from the lowered position when the motorcycle is operated at a high speed, and a large wind pressure is applied to the helmet user's jaw. There is no risk of direct participation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an entire helmet in a first embodiment in which the present invention is applied to a jet-type full-face helmet, in a normal use state.
FIG. 2 is a right side view of the entire helmet shown in FIG. 1 in a normal use state.
FIG. 3 is a right side view of the entire helmet shown in FIG. 1 with the auxiliary cap body raised.
4 is a partial central longitudinal sectional view of the helmet shown in FIG. 2 in a state in which a backing member and an edge member for the auxiliary cap body are omitted for explaining an auxiliary cap body locking mechanism. FIG.
FIG. 5 is a view similar to FIG. 4 when the release button is pressed.
6 is a view similar to FIG. 4 when the auxiliary cap body is slightly raised from the state shown in FIG. 5;
7 is a perspective view of the release button and its holding mechanism shown in FIG. 4. FIG.
8 is an exploded perspective view of the release button and its holding mechanism shown in FIG.
9 is a central longitudinal sectional view of the release button and its holding mechanism shown in FIG. 7;
FIG. 10 is a perspective view of the entire helmet according to the second embodiment in which the present invention is applied to a jet-type full-face helmet, in a normal use state.
11 is a right side view of the entire helmet shown in FIG. 10 in a normal use state.
12 is a right side view of the entire helmet shown in FIG. 10 with the auxiliary cap body raised.
13 is a partial central longitudinal cross-sectional view of the helmet shown in FIG. 11 in a state in which the backing member and the edge member for the auxiliary cap body are omitted for explaining the auxiliary cap body locking mechanism.
14 is a view similar to FIG. 13 when the release button is pressed. FIG.
FIG. 15 shows a state where the auxiliary cap body is slightly raised from the state shown in FIG.FIG.FIG.
16 is a cross-sectional view taken along line XVI-XVI in FIG.
17 is an exploded perspective view of a main part of the right auxiliary cap body locking mechanism shown in FIG.
18 is a perspective view of the release button and its holding mechanism shown in FIG.
19 is an exploded perspective view of the release button and its holding mechanism shown in FIG.
20 is a central longitudinal sectional view of the release button and its holding mechanism shown in FIG.
21 is a cross-sectional view taken along line XXI-XXI in FIG.
22 is a cross-sectional view taken along line XXII-XXII in FIG.
[Explanation of symbols]
2 Full-face cap for jet type
5 Main cap body
6 Auxiliary cap body
7 Mounting screws (shaft support means)
20 Button holding mechanism (operating member holding mechanism)
21 Auxiliary cap body locking mechanism
22 Release button (lock release operation member)
23 Button holding member
32 Tow wire (flexible wire)
39 Wire attachment members (wire body attachment members)
43 Lock lever (movable lock member)
82 Auxiliary mounting substrate (gap forming member)
85 Spring (biasing means)
89 Projection (second positioning means)
90 recess (first positioning means)
A Forward direction
C descending direction
θ acute angle

Claims (7)

ヘルメット使用者の頭部に装着する帽体が、キャップ状の主帽体と、ヘルメット使用者の顎部を選択的に覆い得るように、この主帽体に昇降可能に取付けられた補助帽体とを有し、
上記補助帽体が上記顎部を覆う下降位置にあるときにこの補助帽体の左側および右側を上記主帽体に対してそれぞれロックする第１および第２のロック機構が、上記帽体に設けられ、
上記第１および第２のロック機構による上記補助帽体の上記ロックを共通に解除するために往動操作される共通のロック解除操作部材が、上記補助帽体に設けられているヘルメットにおいて、
上記ロック解除操作部材の往動操作を上記第１および第２のロック機構の第１および第２の可動側ロック部材に共通に伝達する共通の牽引用可撓性線条体を備え、
上記線条体の一端部が上記第１の可動側ロック部材に結合されるとともに、上記線条体の他端部が上記第２の可動側ロック部材に結合され、
上記ロック解除操作部材に線条体係止部が設けられ、
上記線条体の中間部分が上記線条体係止部に係止されているヘルメット。A cap body attached to the head of the helmet user, and a cap-shaped main cap body, and an auxiliary cap body that is attached to the main cap body so as to be movable up and down so as to selectively cover the helmet user's jaw. And
The cap body is provided with first and second locking mechanisms for locking the left and right sides of the auxiliary cap body to the main cap body when the auxiliary cap body is in a lowered position covering the jaw. And
In a helmet provided with a common unlocking operation member that is operated to move forward in order to commonly release the lock of the auxiliary cap body by the first and second locking mechanisms,
A common traction flexible linear member for commonly transmitting the forward operation of the unlocking operation member to the first and second movable side lock members of the first and second lock mechanisms;
One end of the linear body is coupled to the first movable side locking member, and the other end of the linear body is coupled to the second movable side locking member,
The unlocking operation member is provided with a striatum locking part,
A helmet in which an intermediate portion of the linear body is locked to the linear body locking part. 上記線条体係止部が、上記ロック解除操作部材に取付けられた線条体取付け部材にほぼ半円形状に形成され、
上記線条体の中間部分が、このほぼ半円形状の線条体係止部のほぼ円弧状の部分にほぼＵ字状に引っ掛けられて係止されている請求項１に記載のヘルメット。The striated body locking part is formed in a substantially semicircular shape on the striated body attaching member attached to the unlocking operation member,
The helmet according to claim 1 , wherein an intermediate portion of the linear body is hooked and locked in a substantially U-shape to a substantially arc-shaped portion of the substantially semicircular linear body locking portion. 上記線状体取付け部材を上記ロック解除操作部材に対して摺動させることにより上記ロック解除操作部材に対する上記線条体取付け部材の取付け位置を調整して上記線条体のたるみを除去し得るように、上記線条体取付け部材が上記ロック解除操作部材に取付けられている請求項１または２に記載のヘルメット。By sliding the linear body mounting member with respect to the unlocking operation member, the mounting position of the linear body mounting member with respect to the unlocking operation member can be adjusted to remove the slack of the linear body. The helmet according to claim 1 or 2 , wherein the striate body attaching member is attached to the unlocking operation member. 上記ロック解除操作部材を往復動可能に保持するための操作部材保持機構が設けられ、
この操作部材保持機構が、上記ロック解除操作部材を保持し得る保持部材を備え、
この保持部材が、上記ロック解除操作部材を往動操作するときに指を当てることができる指当て面を有している請求項１、２または３に記載のヘルメット。An operation member holding mechanism for holding the unlocking operation member so as to be able to reciprocate is provided,
The operation member holding mechanism includes a holding member that can hold the unlocking operation member,
The helmet according to claim 1, 2, or 3 , wherein the holding member has a finger contact surface on which a finger can be applied when the unlocking operation member is moved forward. 上記補助帽体の左側および右側に第１および第２の間隙形成部材が設けられ、
上記補助帽体が少なくとも上記下降位置にあるときには、上記補助帽体の左側および右側と上記第１および第２の間隙形成部材との間に形成された第１および第２の間隙に上記主帽体の左側および右側の下端附近がそれぞれ挿入されるように構成した請求項１〜４のいずれか１つに記載のヘルメット。First and second gap forming members are provided on the left and right sides of the auxiliary cap body,
When the auxiliary cap body is at least in the lowered position, the main cap is placed in first and second gaps formed between the left and right sides of the auxiliary cap body and the first and second gap forming members. The helmet according to any one of claims 1 to 4 , wherein the helmet is inserted so that the left side and the right side near the lower end of the body are respectively inserted. 上記第１および第２のロック機構におけるロックが不必要に解除されるのを防止するために、上記下降位置にある上記補助帽体を上記主帽体に対して上昇方向に付勢する付勢手段が設けられている請求項１〜５のいずれか１つに記載のヘルメット。In order to prevent the locks in the first and second lock mechanisms from being unnecessarily released, the urging force that urges the auxiliary cap body in the lowered position in the upward direction with respect to the main cap body The helmet according to any one of claims 1 to 5 , wherein means are provided. 上記ロック解除操作部材の往動方向が、上記補助帽体の上記下降方向に対して鋭角をなすように構成した請求項１〜６のいずれか１つに記載のヘルメット。The helmet according to any one of claims 1 to 6 , wherein the forward movement direction of the unlocking operation member forms an acute angle with respect to the descending direction of the auxiliary cap body.
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