JP4426796B2 - 電力供給装置 - Google Patents

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本発明は、被検体内に導入された被検体内導入装置、たとえば飲込み型のカプセル型内視鏡(以下、「ピル」という)に、被検体の外部から電力を供給する電力供給装置に関するものである。
近年、内視鏡の分野では、撮像機能と無線機能とが装備されたピルが登場している。このピルは、観察(検査)のために被検体である被検者に飲込まれた後、被検者の生体から自然排出されるまでの観察期間、胃、小腸などの臓器の内部をその蠕動運動に伴って移動し、撮像機能を用いて順次撮像する構成である。
また、これら臓器内の移動によるこの観察期間、ピルによって生体内で撮像された画像データは、順次無線通信などの無線機能により、被検体の外部に設けられた外部装置に送信され、メモリに蓄積される。被検者がこの無線機能とメモリ機能を備えた外部装置を携帯することにより、被検者は、ピルを飲み込んだ後、排出されるまでの観察期間、不自由を被ることなく行動が可能になる。観察後は、医者もしくは看護士によって、外部装置のメモリに蓄積された画像データに基づいて、臓器の画像をディスプレイなどの表示手段に表示させて診断を行うことができる。
この種のピルに電力を供給するシステムとしては、たとえば特許文献1に示すものがある。このシステムでは、ラジオカプセル(ピルに相当)が被検体の生体内に留置されるため、生体外部からピル内部に電力を送信することにより、そのピル内部に電力を供給するものがあった。すなわち、このシステムでは、外部装置に電力送信用アンテナを、このピル内部に電力受信アンテナをそれぞれ設け、この外部装置から送信用アンテナ、受信用アンテナを介してピル内に電力を供給して、生体内に長時間留置されたピルの観察動作を可能にしていた。
特開2001−231186号公報(第3頁、図1)
しかしながら、このような電力送信システムでは、被検体である被検者が着用する衣類の表面に設けた平面的なアンテナで、単に電力を供給するだけなので、ピルへの電力供給が効率良く行うことができなかった。
そこで、図19に示すように、コイル形状の導電線(以下、「コイル」という)23を、被検者の着用する衣類21の内周面に立体的に配設して、電力供給を効率的に行うことも想起できるが、たとえば被検者がこの衣類21を着用したときに、被検者の姿勢や動作などによってコイルの自己インダクタンスが変化する場合があり、これに伴って発生する磁界に変化が生じてピルへの電力供給を効率良く行うことができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コイルの配設された衣類を被検者が着用したときにコイルの自己インダクタンスを固定して、カプセル型内視鏡のように被検体内に導入する装置(被検体内導入装置)への電力供給を効率良く行うことができる電力供給装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、被検体の内部に導入されて、被検体内情報を取得する被検体内導入装置に対して、前記被検体の外部から電力を供給する電力供給装置において、前記被検体を被覆する衣類の周面に巻回されて配設され、コイルを形成する導電線と、前記衣類の着用時に、前記コイルの自己インダクタンスを一定に保持する保持手段と、前記コイルを介して非接触で前記被検体内導入装置に電力を供給する電力供給手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記保持手段は、前記衣類の着用時に、前記被検体の体型に対応させて、前記衣類を変形させて前記コイルの自己インダクタンスを一定に保持することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、前記保持手段は、前記衣類の周面に設けられた弾性体または紐からなり、前記衣類の着用時に、前記被検体の体型に対応させて、前記衣類を変形させることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記保持手段は、前記衣類の周面に、スプリングワイヤと、該スプリングワイヤが固定される固定部材とからなることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、前記コイルは、少なくとも2本の導電線から形成され、前記保持手段は、前記各コイルを前記衣類の周面に斜めで、かつ対称的に巻回される構成からなることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、前記保持手段は、前記コイルのループを縮めるために前記導電線を巻き取る巻取部材と、前記巻取部材を係止する係止部材と、を有することを特徴とする。
本発明にかかる電力供給装置は、導電線を衣類の周面に巻回させてコイルを形成するとともに、このコイルの自己インダクタンスを、保持手段で一定に保持するので、コイルの配設された衣類を被検者が着用したときに、衣類が体に密着し、コイルの自己インダクタンスを固定して、カプセル型内視鏡のように被検体内に導入する装置(被検体内導入装置)への電力供給を効率良く行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる電力供給装置は、弾性体または紐からなる保持部材を衣類の周面に設け、衣類の着用時に保持手段で衣類を変形させてコイルの自己インダクタンスを一定に保持するので、コイルの配設された衣類を被検者が着用したときに、衣類が体に密着し、コイルの自己インダクタンスを固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる電力供給装置は、スプリングワイヤと、このスプリングワイヤが固定される固定部材からなる保持手段を衣類の周面に設け、衣類の着用時に保持手段で衣類を変形させてコイルの自己インダクタンスを一定に保持するので、コイルの配設された衣類を被検者が着用したときに、衣類が体に密着し、コイルの自己インダクタンスを固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる電力供給装置は、コイルのループ部分の導電線を、被検体の体型に対応させて巻き取って係止部材に係止させるので、コイルの配設された衣類を被検者が着用したときに、衣類が体に密着し、コイルの自己インダクタンスを固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる電力供給装置は、コイルのループの径を、被検体の体型に対応させて、ループ毎に別々に変化させるので、コイルの配設された衣類を被検者が着用したときに、衣類が体に密着し、コイルの自己インダクタンスを固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる電力供給装置は、コイルを構成する線材が、保持手段で収縮する構成に形成したので、コイルの配設された衣類を被検者が着用したときに、衣類が体に密着し、コイルの自己インダクタンスを固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる電力供給装置は、複数の導電線を寄って組み合せるか、または線材の外皮を編組構造にするので、コイルの配設された衣類を被検者が着用したときに、衣類が体に密着し、コイルの自己インダクタンスを固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる電力供給装置は、複数のコイルを衣類の周面に斜めで、かつ対称的に巻回させる構成にするか、または線材を固定部材に固定させる構成にするので、コイルの配設された衣類を被検者が着用したときに、衣類が所定形状に維持されて、コイルの自己インダクタンスを固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる電力供給装置は、粘着性のシート部材にコイルを形成する導電線を配設するので、複数のこのシート部材を、被検体の体に貼り付け、または被検体を被覆する衣類に貼り付けても、コイルの自己インダクタンスが固定され、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる電力供給装置は、伸縮性の上衣とパンツが一体に構成されるワンピースの衣類に導電線を巻回させてコイルを形成するので、コイルの配設された衣類を被検者が着用したときに、体に衣類が密着し、コイルの自己インダクタンスを固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる電力供給装置の好適な実施の形態を、図1〜図18の図面に基づいて詳細に説明する。なお、図19と同様の構成部分に関しては、説明の都合上、同一符号を付記するものとする。また、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる電力供給装置を用いたカプセル型内視鏡システムの概念を示すシステム概念図である。図において、このカプセル型内視鏡システムは、被検体10である生体内に導入されるピル(被検体内導入装置)1と、生体の外部に配置されて、ピル1に電力を供給するとともに、ピル1との間で各種の情報を無線通信する外部装置2とから構成されている。
ピル1は、たとえば被検体10の被検部位をLED(発光素子)で照射して、その反射光である被検体像をCCD(電荷結合素子)で撮像する撮像機能と、この撮像された撮像信号をRF信号に変調して送信用アンテナから送信する無線機能と、カプセル型ピルの周面に巻回された受電用コイルを介して電力を受電し、蓄電器に蓄積する受電機能とを備えている(図示せず)。また、ピル1では、たとえば電力供給用信号に重畳された各種制御信号に基づいて、上述したLEDやCCDなどの駆動を制御している。
外部装置2は、図2のブロック図に示すように、ピル1に配設されたコイルと互いに誘導結合するように、被検者が着用する衣類の内周面に配設されたコイル状の導電線(以下、単に「コイル」という)23と(図19参照)、ピルからの上述したRF信号を受信する受信用アンテナ24と、コイル23を介して電力供給を行うとともに、このコイル23および受信用アンテナ24を介してピル1と通信を行うための体外ユニット25とから構成されている。なお、体外ユニット25は、交流電力からなる電力供給用信号に上記各制御信号を重畳させてピル1に供給している。
コイル23は、螺旋状のループからなり、被り型の衣類(たとえばベスト)21の内周面にこのコイル23が所定ピッチで配設されている。
この実施の形態では、被検者によってベスト21が着用され、被検体10をベスト21で覆った時に、上述したように構成されたベスト21の外周面を、図3に示すように、所定間隔隔てて弾性体(ゴム)や紐などの保持部材30で固定して、ベスト21を被検者の体に密着させることができて、コイルの自己インダクタンスが一定となる。
ここで、このコイル23に体外ユニット25(図2参照)から電力が供給されると、コイル23に電流が流れ、図4に示すように、コイル23を貫くように磁束3が生じて、電磁誘導現象により被検体10内部のピル1のコイルに誘導起電力が生じ、ピル1の内部に電力が供給される。
このように、この実施の形態では、給電用のコイルが巻回されて配設された衣類の外周面に、弾性体または紐からなる保持部材を配設して、この衣類の着用時に、前記被検体の体型に対応させて、衣類を変形させるので、衣類が体に密着され、被検者の姿勢や動作などに影響されずにコイルの自己インダクタンスが固定して、カプセル型内視鏡のように被検体内に導入する装置(被検体内導入装置)への電力供給を効率良く行うことができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明にかかる導電線が配設されるベストの実施の形態2を示す平面図である。図において、この実施の形態では、保持部材としては、コイル23が固定される複数の固定部材31を有し、これら固定部材31が、ベスト21に所定間隔隔てて配設されている。またコイル23は、ベスト21の線材で構成されている。
この実施の形態では、固定部材31とコイル23の線材とによって、ベストの形状が所定形状(たとえばベストが円筒状に広がった状態)に維持され、コイルの自己インダクタンスを一定に保持する。
このように、この実施の形態では、コイルが衣類の線材を構成し、かつ保持部材がこの線材を固定する固定部材からなるので、衣類が所定形状に維持されて、被検者の姿勢や動作などに影響されずにコイルの自己インダクタンスが固定して、上述した被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができる。
また、図6の例に示すように、隣り合う固定部材31,31間をスプリングワイヤ32などの弾性体で接続すれば、ベスト21が変形して体に密着されるので、この場合もコイルの自己インダクタンスが固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができる。
さらに、図7の例に示すように、コイル23を導電性のスプリングワイヤで構成して、固定部材31で固定するように構成しても、上記と同様に、ベスト21が体に密着されるので、この場合もコイルの自己インダクタンスが固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明にかかる導電線が配設されるベストの実施の形態3を示す斜視図である。図において、この実施の形態では、脇開きのベスト21の内周面にコイル23が所定ピッチで配設されている。さらに、この実施の形態では、この右脇の開口部から突出したコイル23の各ループの一部を、巻取部材33で巻き取るように構成するとともに、この巻取部材33を係止させる面ファスナや粘着テープなどからなる係止部材34がベスト21の右背面に設けられている。
この実施の形態では、図9の上面図に示すように、被検者によってベスト21が着用され、被検体10をベスト21で覆った時に、上述したように構成されたベスト21の右脇に設けた巻取部材33によって、被検者の体型に合わせてコイル23の導電線を巻き取り、コイルのループを縮めて、最後にこの巻取部材33を係止部材34に係止させて、ベスト21を被検者の体に密着させることで、コイルの自己インダクタンスが一定となる。
このように、この実施の形態では、コイル部分の導電線を巻取部材で巻き取って、コイルの全体のループを変化させて、被検体の体型に対応させて衣類を変形させ、さらにこの導電線を巻き取った巻取部材を係止部材に係止させるので、衣類が体に密着され、被検者の姿勢や動作などに影響されずにコイルの自己インダクタンスが固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができる。
また、上述した巻取部材の代わりに、たとえば図10の例に示すように、コイル23の導電線によって形成される各ループ部分に、このループの形状を変化させるストッパ35をそれぞれ摺動可能に係合させることも可能である。この実施の形態では、被検体10の体型に対応させて、図中の矢印方向にストッパ35を摺動させてループを縮めることで、衣類が体に密着され、被検者の姿勢や動作などに影響されずにコイルの自己インダクタンスが固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができるとともに、図9に示した係止部材を設けなくてもストッパによってループを一定の形状に保持することができる。なお、このストッパ35は、たとえば内部にピン35aを付勢するバネが設けられており、通常の状態では、このピン35aが導電線に係合して、ループを一定の形状に保持し、摺動時には、このピン35aを押して導電線との係合を解除して、ストッパ35の摺動を可能にしている。
(実施の形態4)
図11は、本発明にかかる導電線が配設されるベストの実施の形態4を示す斜視図である。図において、この実施の形態では、実施の形態3と同様に、脇開きのベスト21の内周面にコイル23が所定ピッチで配設されている。さらに、この実施の形態では、ベスト21の前面の中央付近に、ベスト21の内面と外面を貫通する2つの孔部21aと22bが設けられ、この孔部21a,21b間でコイル23の一部が外面に露出する構成になっている。
このような構成において、被検者によってこのベスト21が着用され、被検体10をベスト21で覆った時に、図12に示すように、被検者の体型に合わせて上述した孔部21a,21bから露出したコイル23の導電線を引き出して、コイルのループを縮めて、ベスト21を被検者の体に密着させることで、コイルの自己インダクタンスを一定にすることが可能となる。
このように、この実施の形態では、コイル部分の導電線を孔部から引き出して、コイルのループを変化させて、被検体の体型に対応させて衣類を変形させるので、衣類が体に密着され、被検者の姿勢や動作などに影響されずにコイルの自己インダクタンスが固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができる。
なお、本発明では、ベストに配設されたコイルを引き出す代わりに、たとえばベストの内周面に紐を回巻させ、この紐を孔部21a,21b間から露出させるように構成することも可能である。この場合には、この紐を孔部から引き出して、ベストを変形させて体に密着させることで、このコイルの自己インダクタンスを一定にすることができる。
(実施の形態5)
図13は、本発明にかかるベストの線材の一例を示す図である。図において、上述したコイル23をベスト21の線材として用いる場合には、たとえば2本の導電線23a,23bをツイストペアの芯線として寄り合わせで保持手段を構成し、これら導電線23a,23bを外皮23cで被覆することで、線材に伸縮性を持たせる。この実施の形態では、この構成の線材を、たとえば被検体10を覆うベスト21の部分に螺旋状に配設することでコイル23を形成させる。なお、本発明では、芯線は2本に限らず、3本以上で構成することも可能である。
このような線材を用いたベスト21が、被検者によって着用されると、被検体10を覆ったベスト21の部分が収縮して、被検者の体に密着され、コイルの自己インダクタンスを一定にすることが可能となる。
このように、この実施の形態では、導電線を寄り合せ、かつこの線材を用いてベストを作成するので、この線材で作成されたベストは伸縮自在となり、着用時に衣類が体に密着され、被検者の姿勢や動作などに影響されずにコイルの自己インダクタンスが固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができる。
また、ベストに用いる線材はこれに限らず、たとえば図14の例に示すように、芯線である導電線23dの外周に設ける外皮23eを、たとえばガラス繊維などで網目状に組み合してこの芯線を囲繞する、いわゆる編組構造にすることで保持手段を構成して、線材に伸縮性を持たせる。そして、この構成の線材を、たとえば被検体10を覆うベスト21の部分に螺旋状に配設することでコイル23を形成させる。
この構成でも、図13の例に示した線材と同様に、この線材で作成されたベストは伸縮自在となり、着用時に衣類が体に密着され、被検者の姿勢や動作などに影響されずにコイルの自己インダクタンスが固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができる。
(実施の形態6)
図15は、本発明にかかる導電線が配設されたシート部材の実施の形態を示す図である。図において、所定サイズの小片からなるシート部材26には、導電線を渦形状に貼り合せてコイル27を作成することで保持部材を構成して、コイルの自己インダクタンスを一定にしている。また、このシート部材26の一面は、貼り合わせが可能なように粘着性を有している。
このような構成のシート部材26を、被検体を覆う部分の衣類、または被検体の体の部分に複数貼ることで、被検者の姿勢や動作などに影響されずにコイルの自己インダクタンスが固定して、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができる。
(実施の形態7)
図16は、本発明にかかる導電線が配設されるベストの実施の形態7を示す平面図である。この図において、コイルは、2本の導電線から形成されており、この形成されたコイル28,29は、ベスト21の周面に斜めで、かつ対称的に巻回されて配設されている。すなわち、被検者がこのベスト21を着用した時に、コイル28は、左肩から右腰の斜めのラインに巻回され、コイル29は、右肩から左腰の斜めのラインに巻回され、かつこれらコイル28,29は、体の中心線上で互いに交差している。
このような構成のベストでは、2本のコイル28,29を斜めに巻回することで、強度が増して被検者による着用時でも、ベストが所定形状を維持することが可能になるので、このベストが体に密着していなくても、コイルの自己インダクタンスを一定に保持することが可能となり、保持手段としての機能を有することができる。
また、図17に示すように、このような構成のベストの被検者の着用時に、斜めに巻回された導電線のコイルによって被検体10を覆ったベストを弾性体(ゴム)や紐などの保持部材30で固定して、ベスト21を被検者の体に密着させることも可能であり、この場合もコイルの自己インダクタンスを一定にすることができ、これによって被検者の姿勢や動作などに影響されずにコイルの自己インダクタンスが固定されて、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができる。
(実施の形態8)
図18は、本発明にかかる導電線が配設される衣類の実施の形態8を示す平面図である。図において、衣類36は、上衣とパンツが一体になったワンピース型のたとえばレオタードなどの衣類からなり、導電線は、この上衣とパンツの部位の周面に巻回されてコイル37を形成している。この衣類36には、被検者の着用時に被検体の体型に対応して、衣類を収縮させる線材が保持手段として用いられ、コイルの自己インダクタンスを一定に保持している。
このような構成の衣類では、着用時に線材の収縮力によって衣類を体に密着させることができるので、被検者の姿勢や動作などに影響されずにコイルの自己インダクタンスが固定されて、被検体内導入装置への電力供給を効率良く行うことができる。また、この実施の形態では、コイルをパンツの部分にまで形成することができるので、被検体内導入装置が被検者の体下方の被検体部位にある場合でも、電力を良好に供給することができる。
なお、これらの実施の形態では、導電線を接続して1本のコイルを形成させたが、この発明はこれに限らず、導電線を分断して複数のコイルを形成させることも可能である。たとえば、ベストの上段、中段、下段の3本のコイルを形成させ、各コイルの両端を対外ユニットに接続させて、被検体内のピルの位置に応じて、電力供給を行うコイルを切り替えるように、構成することも可能である。
また、本発明では、図2に示した受信用アンテナ24を、コイル23に重ねて回巻するように構成することも可能である。
(付記1)
被検体の内部に導入されて、被検体内情報を取得する被検体内導入装置に対して、前記被検体の外部から電力を供給する電力供給装置において、前記被検体を被覆する衣類の周面に巻回されて配設され、コイルを形成する導電線と、前記衣類の着用時に、前記コイルの自己インダクタンスを一定に保持する保持手段と、前記コイルを介して被接触で前記被検体内導入装置に電力を供給する電力供給手段と、を備えたことを特徴とする電力供給装置。
(付記2)
前記保持手段は、前記衣類の着用時に、前記被検体の体型に対応させて、前記衣類を変形させて前記コイルの自己インダクタンスを一定に保持することを特徴とする付記1に記載の電力供給装置。
(付記3)
前記保持手段は、前記衣類の周面に設けられた弾性体または紐からなり、前記衣類の着用時に、前記被検体の体型に対応させて、前記衣類を変形させることを特徴とする付記2に記載の電力供給装置。
(付記4)
前記保持手段は、前記衣類の周面に、スプリングワイヤと、該スプリングワイヤが固定される固定部材とからなることを特徴とする付記2に記載の電力供給装置。
(付記5)
前記スプリングワイヤは、前記コイルを形成する導電線からなることを特徴とする付記4に記載の電力供給装置。
(付記6)
前記保持手段は、前記衣類の周面に設けられたコイルのループのうちの少なくとも一部のループを変化させて、前記衣類を変形させることを特徴とする付記2に記載の電力供給装置。
(付記7)
前記保持手段は、前記コイルのループ部分の導電線を巻き取って、該コイル全体のループを変化させて、前記被検体の体型に対応させる巻取部材と、前記導電線を巻き取った巻取部材を係止させる係止部材と、からなることを特徴とする付記6に記載の電力供給装置。
(付記8)
前記保持手段は、前記コイルのループを前記被検体の体型に対応させて、それぞれのループ毎に変化させるストッパからなることを特徴とする付記6に記載の電力供給装置。
(付記9)
前記コイルは、前記衣類の線材を構成し、前記線材は、該衣類の着用時に、該衣類を収縮する収縮構成に形成された前記保持手段を有することを特徴とする付記2に記載の電力供給装置。
(付記10)
前記線材は、複数の前記導電線を有し、前記保持手段は、前記各導電線が寄り合わされて組まれて、前記衣類の着用時に、該衣類を収縮する収縮構造に形成されたことを特徴とする付記9に記載の電力供給装置。
(付記11)
前記線材は、導電線と該導電線の周囲を囲繞する外皮とを有し、前記保持手段は、前記外皮が網目状に組み合わされ、前記衣類の着用時に、該衣類を収縮する収縮構造に形成されたことを特徴とする付記9に記載の電力供給装置。
(付記12)
被検体の内部に導入されて、被検体内情報を取得する被検体内導入装置に対して、前記被検体の外部から電力を供給する電力供給装置において、前記被検体を被覆する衣類の周面に巻回されて配設され、コイルを形成する導電線と、前記衣類の形状を所定形状に維持して、前記コイルの自己インダクタンスを一定に保持する保持手段と、前記コイルを介して被接触で前記被検体内導入装置に電力を供給する電力供給手段と、を備えたことを特徴とする電力供給装置。
(付記13)
前記コイルは、少なくとも2本の導電線から形成され、前記保持手段は、前記各コイルを前記衣類の周面に斜めで、かつ対称的に巻回される構成からなることを特徴とする付記12に記載の電力供給装置。
(付記14)
前記コイルは、前記衣類の線材を構成し、前記保持部材は、前記線材が固定される固定部材からなることを特徴とする付記12に記載の電力供給装置。
(付記15)
前記保持部材は、前記固定部材間に接続されるスプリングワイヤをさらに備えたことを特徴とする付記14に記載の電力供給装置。
(付記16)
被検体の内部に導入されて、被検体内情報を取得する被検体内導入装置に対して、前記被検体の外部から電力を供給する電力供給装置において、コイルを形成する導電線が配設されて、前記被検体への装着時に、前記コイルの自己インダクタンスを一定に保持する保持手段と、前記コイルを介して被接触で前記被検体内導入装置に電力を供給する電力供給手段と、を備えたことを特徴とする電力供給装置。
(付記17)
前記保持手段は、粘着性のシート部材からなることを特徴とする付記16に記載の電力供給装置。
(付記18)
前記衣類は、上衣とパンツが一体になったワンピース型の衣類からなり、前記導電線は、前記上衣とパンツの部位の周面に巻回されてコイルを形成し、前記保持部材は、前記衣類の着用時に、前記被検体の体型に対応させて、前記衣類を収縮させる線材からなることを特徴とする付記1に記載の電力供給装置。
本発明にかかる電力供給装置を用いたカプセル型内視鏡システムの概念を示すシステム概念図である。 図1に示した外部装置の概略構成を示すブロック図である。 図2に示した導電線が配設されるベストの実施の形態1を示す平面図である。 被検体内部のピルに電力供給が行われる原理を説明するための図である。 本発明にかかる導電線が配設されるベストの実施の形態2を示す平面図である。 図5に示した保持部材の他の例を示す図である。 図5に示した保持部材のさらに他の例を示す図である。 本発明にかかる導電線が配設されるベストの実施の形態3を示す斜視図である。 コイルの巻き取り状態を説明するための図8に示したベストの上面図である。 図8に示した保持部材の他の例を示す図である。 本発明にかかる導電線が配設されるベストの実施の形態4を示す斜視図である。 図11に示したベストを変形させた場合の斜視図である。 本発明にかかるベストの線材の一例を示す斜視図である。 同じく、本発明にかかるベストの線材の他の例を示す斜視図である。 本発明にかかる導電線が配設されたシート部材の実施の形態を示す図である。 本発明にかかる導電線が配設されるベストの実施の形態7を示す平面図である。 図16に示したベストの他の例を示す平面図である。 本発明にかかる導電線が配設される衣類の実施の形態8を示す平面図である。 導電線が配設されるベストの概略構成を示す平面図である。
符号の説明
1 ピル
2 外部装置
3 磁束
10 被検体
21,36 衣類
21a,21b 孔部
23,27〜29,37 コイル
23a,23b,23d 導電線
23c,23e 外皮
24 受信用アンテナ
25 体外ユニット
26 シート部材
30 保持部材(弾性体または紐)
31 固定部材
32 スプリングワイヤ
33 巻取部材
34 係止部材
35 ストッパ
35a ピン

Claims (6)

  1. 被検体の内部に導入されて、被検体内情報を取得する被検体内導入装置に対して、前記
    被検体の外部から電力を供給する電力供給装置において、
    前記被検体を被覆する衣類の周面に巻回されて配設され、コイルを形成する導電線と、
    前記衣類の着用時に、前記コイルの自己インダクタンスを一定に保持する保持手段と、
    前記コイルを介して非接触で前記被検体内導入装置に電力を供給する電力供給手段と、
    を備えたことを特徴とする電力供給装置。
  2. 前記保持手段は、前記衣類の着用時に、前記被検体の体型に対応させて、前記衣類を変
    形させて前記コイルの自己インダクタンスを一定に保持することを特徴とする請求項1に
    記載の電力供給装置。
  3. 前記保持手段は、前記衣類の周面に設けられた弾性体または紐からなり、前記衣類の着
    用時に、前記被検体の体型に対応させて、前記衣類を変形させることを特徴とする請求項
    2に記載の電力供給装置。
  4. 前記保持手段は、前記衣類の周面に、スプリングワイヤと、該スプリングワイヤが固定
    される固定部材とからなることを特徴とする請求項2に記載の電力供給装置。
  5. 前記コイルは、少なくとも2本の導電線から形成され、前記保持手段は、前記各コイル
    を前記衣類の周面に斜めで、かつ対称的に巻回される構成からなることを特徴とする請求
    項1に記載の電力供給装置。
  6. 前記保持手段は、前記コイルのループを縮めるために前記導電線を巻き取る巻取部材と
    、前記巻取部材を係止する係止部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の電力
    供給装置。
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