JP4426502B2 - Hanging door - Google Patents
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Description
本発明は、戸パネルが閉じ端側の戸枠に激しく衝突するのを防ぐためのブレーキ構造を備える吊戸に関する。 The present invention relates to a suspension door provided with a brake structure for preventing a door panel from violently colliding with a door frame on a closed end side.
この種の吊戸のブレーキ構造は、例えば特許文献1に公知である。そこでは、ガイドレールの上壁内面に弾性変形できる板ばねを配置し、戸パネルに固定したランナユニットの上面を板ばねと摺接させることにより、戸パネルが閉じ端側の開口縁に激しく衝突するのを防止し、衝突騒音の発生、指詰め、戸パネルの跳ね返りなどを解消している。板ばねは、下方に湾曲するプラスチック成形品からなり、その一端がガイドレールにビスで締結され、板ばねの遊端に制動力を大小に調整するための調整ねじがねじ込んである。同様の提案は、特許文献2にも開示されているが、そこでは、戸パネルの上隅部分を板ばねに直接摺接させている。
A brake structure of this type of hanging door is known, for example, from
特許文献1のブレーキ構造によれば、戸パネルが閉じ端側の開口縁に激しく衝突するのを防止できる。しかし、戸パネルを閉じた状態においても、板ばねがランナユニットで弾性変形され続ける形態を採るので、ブレーキが利き始めてから、戸パネルが停止するまでの閉じストロークが板ばねの全長の半分以下にも満たない。このため、短い閉じストロークで戸パネルの運動慣性力を完全に吸収しようとすると、板ばねの制動力を大きくする必要があり、しかも板ばねとランナ台との摩擦抵抗に逆らって戸パネルを開放操作しなければならないので、閉じ状態の戸パネルを開放操作するときに大きな力が必要となる。
According to the brake structure of
プラスチック製の板ばねの一端を、下面側からねじ込まれるビスでガイドレールの上壁内面に締結固定しているにもかかわらず、板ばねの遊端にねじ込んだ調整ねじの先端をレールの上壁に突っ張って制動力を調整する。そのため、調整ねじの調整量が小さい場合には問題ないが、調整ねじの調整量が一定値を超えると、締結部分に無理な力が掛かるのを避けられず、いずれクリープ変形によって板ばねの弾性が損なわれやすく、長期使用時の耐久性に問題がある。 Even though one end of a plastic leaf spring is fastened and fixed to the inner surface of the upper wall of the guide rail with a screw screwed in from the lower surface, the tip of the adjustment screw screwed into the free end of the leaf spring is connected to the upper wall of the rail. Adjust the braking force by pulling on. Therefore, there is no problem when the adjustment amount of the adjustment screw is small, but if the adjustment amount of the adjustment screw exceeds a certain value, it is inevitable that an excessive force will be applied to the fastening part, and the elasticity of the leaf spring will eventually be caused by creep deformation. Is easily damaged, and there is a problem in durability during long-term use.
この点、板ばねを金属ばね材で形成する特許文献2のブレーキ構造によれば、長期使用時の耐久性を良好に確保できる。しかし、特許文献1のブレーキ構造と同様に、ブレーキが利き始めてから、戸パネルが停止するまでの閉じストロークを短くするためには、板ばねの制動力を大きくする必要があり、したがって戸パネルの開放操作に大きな力が必要になる。
In this regard, according to the brake structure of
本発明の目的は、ブレーキ構造を備えた吊戸において、短い閉じストロークで戸パネルを確実に停止させることができ、しかも、開放操作の操作力の軽減化を図ることにある。 An object of the present invention is to make it possible to reliably stop a door panel with a short closing stroke in a suspension door having a brake structure, and to reduce the operating force of an opening operation.
本発明は、図2に示すごとく、戸枠1の上縁部に装着された上ガイドレール2と、上ガイドレール2に左右方向へ移動可能に案内支持されるランナユニット7と、ランナユニット7に吊り下げ保持される戸パネル5とを備える吊戸である。図1に示すごとく、上ガイドレール2の閉じ端と、ランナユニット7の上ガイドレール2内を走行するランナ本体11との間に、戸パネル5の閉じ動作を制動するブレーキ構造Sが設けられている。このブレーキ構造Sは、上ガイドレール2の上壁内面に固定されるブレーキブロック20と、ランナ本体11の上面に組み付けられてブレーキブロック20に摺接する板ばね22とを含む。そして、板ばね22が、上向きに膨出する突弧状に形成されており、その左右方向の一端がランナ本体11に固定されている。板ばね22の戸パネル5の開き端側の端部がランナ本体11に固定されていて、戸パネル5の閉じ端側の端部が遊動可能とされている。ブレーキブロック20の下面には、開き端側に設けられて、該開き端側に向かって上がり傾斜する傾斜案内面24と、閉じ端側に設けられて、該閉じ端側に向かって上がり傾斜する傾斜案内面25と、両傾斜案内面24・25を繋ぐ平坦面とが形成されている。開き操作時においては、閉じ端側の傾斜案内面25に板ばね22が圧接状態に摺接して、戸パネル5を閉じ方向へ残そうとする第1制動力が発揮され、閉じ操作時においては、開き端側の傾斜案内面24に板ばね22が圧接状態に摺接して、戸パネル5を開き方向へ残そうとする第2制動力が発揮されるようになっている。そして、第1制動力が第2制動力よりも小さなものとなるように構成されている。
As shown in FIG. 2, the present invention includes an
ランナ本体11に、板ばね22のブレーキブロック20に対するばね圧を調整して、ブレーキ構造Sの制動力を大小に調整する制動力調整機構Tを設けることができる。
The
具体的には、制動力調整機構Tは、ランナ本体7の閉じ端寄りに形成された空室36と、空室36内に差し込み装着された調整ねじ37と、調整ねじ37のねじ軸39に螺合装着されて、板ばね22の遊端35を受け止める受片40とを含むものとすることができる。調整ねじ37を回転操作して、空室36内で受片40を上下動させることで、板ばね22の上方への膨出量を変更して、制動力調整機構Tの制動力を調整できる。
Specifically, the braking force adjusting mechanism T is provided on an
図1に示すごとく、空室36は、閉じ端側に向かって下る傾斜状に形成されており、該空室36内に受片40が斜め方向に上下動可能に組み付けられた形態を採ることができる。ランナ本体7の閉じ端寄りの下面に表出する調整ねじ37の操作部46を回転操作することにより、空室36内で受片40を斜め方向に上下動させて、ブレーキ構造Sの制動力を調整できる。
As shown in FIG. 1, the
本発明のように、ランナユニット7側に組み付けられた板ばね22と、上ガイドレール2側に固定されるブレーキブロック20とでブレーキ構造Sを構成してあると、ブレーキブロック20の存在個所にランナユニット7が至ると、板ばね22が瞬時に圧接状態となって大きな制動力が発揮される。したがって、上ガイドレール側に板ばねを設ける従来形態に比べて、短い閉じストロークで戸パネル5を停止させることができる。しかも必要以上に板ばね22の制動力を大きくする必要がなく、戸パネル5の開放操作を軽い力で行うことができる。
As in the present invention, when the brake structure S is configured by the
尤も、ブレーキ構造Sの閉じストロークは、戸パネル5の重量や大きさ、あるいはユーザーの趣向や腕力に応じて、適宜に変更できることが望まれる。本発明において、閉じストロークを変更するには、実質的に上ガイドレール2に装着のブレーキブロック20の長さ寸法を変更すれば足りる。したがって、適正な閉じストロークを簡便に与えることができ、吊戸の構築コストの低減化に貢献できる。
However, it is desirable that the closing stroke of the brake structure S can be appropriately changed according to the weight and size of the
板ばね22の一端のみをランナ本体11に固定して、他方を遊動可能としてあると、板ばねの両端を固定する形態のように、クリープ変形によって板ばねの弾性が損なわれる不都合は生じにくく、ブレーキ構造Sの長期使用時の耐久性が向上する。
If only one end of the
板ばね22の開き端側の端部をランナ本体11に固定して、閉じ端側の端部を遊動可能としてあると、開き操作時において板ばね22が発揮する制動力を、閉じ操作時におけるそれよりも小さくして、軽滑に開き操作することができる。より詳しく説明すると、図7(a)に示すように閉じ操作時においては、板ばね22を開き方向(右方向)へ残そうとする摩擦抵抗力が生じるため、板ばね22には、右側の固定片29を中心に遊端35を上昇させようとする回転モーメントF1が作用する。その結果、板ばね22とブレーキブロック20との間の摩擦抵抗力は大きくなり、大きな制動力が発揮される。つまり、閉じ操作時においては、板ばね22本来の圧縮変形に由来する制動力に加えて、先の回転モーメントF1に由来する制動力を得ることができる。
When the end on the open end side of the
一方、戸パネル5を開き操作したときには、図7(b)に示すように板ばね22を閉じ方向へ残そうとする摩擦抵抗力が生じるため、先とは逆に、遊端35を中心として板ばね22の右端側を上昇させようとする回転モーメントF2が作用する。しかし、右端側の固定片29は固定されているため、かかる回転モーメントF2に由来する制動力は実際には発揮されない。つまり、開き操作時においては、板ばね22本来の圧縮変形に由来する制動力のみが得られるため、先の閉じ操作時に比べて、軽い力で戸パネル5を移動操作することができる。
On the other hand, when the
ランナ本体11に、板ばね22のブレーキブロック20に対するばね圧を調整して、ブレーキ構造Sの制動力を大小に調整する制動力調整機構Tを設けてあると、ガイドレール2にランナユニット7を介して戸パネル5を吊り込んだ状態のままで、板ばね22のばね圧を変更調整することができる。したがって、重量や大きさの異なる種々の戸パネル5に対しても、それに応じた適正なばね圧を、戸パネル5を吊り込んだ状態のままで適正且つ簡便に与えることができ、吊戸を少ない手間で迅速に構築できる。吊戸の構築コストの削減化にも貢献できる。ユーザーの趣向や腕力に応じた適正な制動力をブレーキ構造Sに簡便に与えることができる点でも優れている。板ばね22とそのばね圧を調整する制動力調整機構Tとがランナ本体11に組み込んであると、両部材がガイドレールの側に組み込んである従来のブレーキ構造に比べて、上ガイドレール2の上下寸法を小さくでき、これにより、戸枠1および上ガイドレール2の納まり寸法を、ブレーキ構造を備えていない通常の戸枠および上ガイドレールの納まり寸法と同じにできる。
If the brake
制動力調整機構Tが、ランナ本体7の閉じ端寄りに形成された空室36と、空室36内に差し込み装着された調整ねじ37と、調整ねじ37のねじ軸39に螺合装着されて、板ばね22の遊端35を受け止める受片40とを含むものとしてあると、調整ねじ37を回転操作して、空室36内で受片40を上下動させるだけで、板ばね22の上方への膨出量を変更して制動力を調整できる。したがって、構造の簡略化を図って、制動力調整機構Tを付与したことによるランナユニット7の製造コストの上昇を最小限に抑えることができる。
The braking force adjusting mechanism T is screwed and attached to an
空室36が、閉じ端側に向かって下るような傾斜状に形成してあると、図6に示すように、ドライバなどの操作具を使って、下斜め方向から調整ねじ37の操作部46を回転操作させることができる。これによれば、制動力調整機構Tの調整操作を、戸パネル5を吊り込んだ状態のままで適正且つ簡便に与えることができる点で優れている。
If the
図1ないし図7に、本発明に係るブレーキ構造を備える吊戸を引戸に適用した実施形態を示す。図2において引戸は、戸枠1の上下に設けたガイドレール2・3と、両レール2・3で開放案内される戸パネル5とからなる。上下のガイドレール2・3は、いずれもアルミニウム型材からなる。
1 to 7 show an embodiment in which a suspension door provided with a brake structure according to the present invention is applied to a sliding door. In FIG. 2, the sliding door includes
上側のガイドレール2は、図5に示すごとくレール部6を有し、このレール部6に戸パネル5が吊り掛けられている。図2に示すように、戸パネル5の上端は、左右の両側部に設けられたランナユニット7・7でガイドレール2に吊り掛け支持されている。そして、戸パネル5の両側端の下面側が、下側のガイドレール3にピポット軸9で振れ止め状に支持されている。なお、図2において符号10は、戸パネル5の操作用の把手を示す。
As shown in FIG. 5, the
ランナユニット7は、ガイドレール2に走行自在に案内支持されるランナ本体11と、戸パネル5の上隅に埋設固定されるランナ台12と、ランナ本体11とランナ台12とをつなぐ縦長のランナ軸13とからなる。ランナ本体11は、プラスチック成形品からなる左右横長の走行ブロック15と、走行ブロック15の前後に左右一対ずつ配置した4個のローラ16と、これらローラ16を遊転自在に支持するローラ軸17とを含む。走行ブロック15の左右中央部に、該ブロック15を上下方向に貫通する状態でランナ軸13が組み付けられており、走行ブロック15とランナ軸13とに水平軸19を通すことで、ランナ軸13の下方への抜け止めが図られている。なお、図3および図5において、符号17aは、抜け止め用のリングを示す。
The
ランナ本体11とガイドレール2との間には、戸パネル5が戸枠1に激しく衝突するのを防止し、戸パネル5これ自体の損傷、或いは指詰め事故などを防ぐことを目的として、戸パネル5の閉じ動作を制動するブレーキ構造Sが設けられている。
Between the
このブレーキ構造Sは、ガイドレール2の上壁内面に固定されるブレーキブロック20と、ランナ本体11の上面に組み付けられてブレーキブロック20に摺接するブレーキシュー21とからなる。ブレーキシュー21は、突弧状の板ばね22であり、ランナ本体11がブレーキブロック20の下方に来たとき、ブレーキブロック20の下面に摺接することで制動作用を発揮し、これで戸パネル5の閉じ操作力を減じて、戸パネル5を穏やかに閉止移動させる。
The brake structure S includes a
ブレーキ構造Sは、戸パネル5が閉じ端側へ近付いたときに作動すれば足りる。そのためブレーキブロック20は、図6に示すごとく戸パネル5が完全な閉じ状態にあるときの戸先側のランナユニット7の対向位置を始点に、これよりも戸パネル5の開き方向(右方向)に向かって所定長さ存するように配設してあり、戸パネル5が閉じ端側(左方向)へ近付いて、板ばね22がブレーキブロック20に接触したときにのみ、ブレーキ構造Sの制動力が発揮されるようにしてある。ブレーキブロック20の右端側(開き端側)の下面は、開き端側に向かって上がり傾斜する傾斜案内面24に形成されている。ブレーキブロックの左端側(閉じ端側)の下面は、閉じ端側に向かって上がり傾斜する傾斜案内面25に形成されている。図6において符号26は、ブレーキブロック20をガイドレール2に固定するためのビスを示す。
The brake structure S only needs to be activated when the
図3に示すように、板ばね22は、左右横長の長方形状の金属片をプレス成形してなるものであり、ビス止め用の孔27を有する四角平板状の固定片29と、固定片29の上端から左右方向に延びるばね部30とを備える。ばね部30は、上方に向かって膨出するように湾曲形成されており、図1に示すごとくブレーキブロック20に接触したときに、撓み変形してブレーキブロック20に圧接状に摺接し、制動力を発揮する。
As shown in FIG. 3, the
図3において符号31は、ばね部30の撓み変形を許すことを目的として、ランナ本体の上部に段付き状に凹み形成された凹部を、符号32は凹部31の右端に陥没形成された縦溝を示す。縦溝32内に固定片29を上方から落とし込んだうえで、走行ブロック15の右端面の外方からビス33を差し込み装着することで、板ばね22はランナ本体11に組み付けられている。かかる組み付け状態において、板ばね22の閉じ端側(左端側)は固定されておらず、自由に遊動可能な遊端35となっている。
In FIG. 3,
ブレーキ構造Sによる制動力を調整するために、ランナ本体11の内部には制動力調整機構Tを有する。図1において制動力調整機構Tは、ランナ本体11の閉じ端寄りに形成された空室36と、下方から空室36内に差し込み装着された調整ねじ37と、調整ねじ37のねじ軸39に螺合装着されて、板ばね22の遊端35を受け止める受片40とからなる。空室36は、閉じ端側に向かって下る傾斜状に形成されている。より詳しくは、空室36を区画する左右の壁面が、閉じ端側に向かって下る傾斜状に形成されており、空室36内に嵌め込み装着された受片40は、これら壁面に案内されて上下方向へスライド移動できるようになっている。空室36の前後面および上端は開口しており、受片40は前後面の開口から空室36内に組み付けられる。
In order to adjust the braking force by the brake structure S, the
図3および図4に示すように、空室36に臨む走行ブロック15の下端面には、ねじ挿通孔41を開設してあり、このねじ挿通孔41を介して空室36内に調整ねじ37が挿通される。調整ねじ37の先端は、受片40に形成したスリット42に装着の板ナット43にねじ込み装着される。受片は、異形四角柱状のプラスチック成形品であり、その中央部に調整ねじ37のねじ軸39の挿通を許す貫通孔45が形成されている。受片40の上面は、空室40内に組み付けたとき、上下動にかかわらず、常に水平となるように形成されている。調整ねじ37のねじ軸39には、その操作部46の近傍に係合溝47を周回状に形成して、この係合溝47に走行ブロック15の前端面に形成したスリット49に装着の抜け止め片50を係合させることにより、調整ねじ37の抜け止めを図っている。
As shown in FIGS. 3 and 4, a
ランナ本体11の閉じ端寄りの下面に表出する調整ねじ37の操作部46を、ランナ本体11の側端外部より、ドライバなどの操作具51を使って回転操作すると、受片40が空室36に沿って相対的に上下方向に移動し、板ばね22の遊端35の高さ位置を上下に調整できる(図4参照)。これは、自然状態における板ばね22のばね部30の上方への膨出量を変更させて、ブレーキ構造Sによる制動力を大小に調整できることを意味する。ここでは、図6に示すごとく、操作具51の進入角度を確保し、調整ねじ37の回転操作の容易化を図ることを目的として、調整ねじ37の操作部46に臨むランナ台12の閉じ端側のコーナー部を切り欠いてある。
When the
次に、上記構成からなるブレーキ構造Sの動作について説明する。図6の実線で示す位置では、ランナユニット7の上方にブレーキブロック20は存在せず、したがってブレーキ構造Sの制動機能は無効化されて非作動状態にある。このため、操作者は戸パネル5を支障なく開き操作することができる。
Next, the operation of the brake structure S having the above configuration will be described. In the position indicated by the solid line in FIG. 6, the
図1に示すごとく、戸パネル5を左側の閉じ方向へ移動操作させて、ブレーキブロック20の存在位置にランナユニット7が来ると、板ばね22のばね部30は、ブレーキブロック20の下面に圧接状態に摺接し、これで戸パネル5の閉じ操作力に抗する制動力が発揮される。ブレーキブロック20の開き端寄りに傾斜案内面24を設けてあると、板ばね22やブレーキブロック20の損傷を効果的に防ぐことができる。また、ブレーキブロック20と板ばね22との衝突音の発生を効果的に抑えることもできる。
As shown in FIG. 1, when the
さらに戸パネル5を閉じ方向へ移動操作させて、図6において仮想線で示すごとく、閉じ端側の戸枠1に戸当りさせた閉じ状態においては、ブレーキブロック20の閉じ端寄りに形成された傾斜案内面25の存在箇所にランナユニット20が位置するようにしてあり、板ばね22は圧縮変形が解除されて、自然状態に復帰する。これによれば、戸パネル5を閉じ状態から開き方向へ移動操作させるためには、板ばね22を圧縮状態とするだけの移動操作力が必要となるため、不用意に戸パネル5が開き方向へ移動することを防ぐことができる。
Further, the
加えてブレーキ構造Sでは、開き操作時において板ばね22が発揮する制動力が、閉じ操作時におけるそれよりも小さいものとなる。図7(a)は左方向の閉じ操作時に板ばね22に作用するモーメント状態を、図7(b)は右方向の開き操作時に板ばね22に作用するモーメント状態を示す。図7(a)に示すように、閉じ操作時には、板ばね22を開き方向へ残そうとする摩擦抵抗力が生じるため、板ばね22には、右側の固定片29を中心に遊端35を上昇させようとする回転モーメントF1が作用する。その結果、板ばね22とブレーキブロック20との間の摩擦抵抗力は大きくなり、大きな制動力が発揮される。つまり、閉じ操作時においては、板ばね22本来の圧縮変形に由来する制動力に加えて、先の回転モーメントF1に由来する制動力を得ることができる。
In addition, in the brake structure S, the braking force exerted by the
一方、図7(b)に示すように、戸パネル5を開き操作したときには、板ばね22を閉じ方向へ残そうとする摩擦抵抗力が生じるため、先とは逆に、遊端35を中心として板ばね22の右端側を上昇させようとする回転モーメントF2が作用する。しかし、右端側の固定片29は固定であるため、かかる回転モーメントF2に由来する制動力は実際には発揮されない。つまり、開き操作時においては、板ばね22本来の圧縮変形に由来する制動力のみが得られるため、先の閉じ操作時に比べて、軽い力で戸パネル5を移動操作することができる。
On the other hand, as shown in FIG. 7 (b), when the
かかるブレーキ構造Sによれば、ランナユニット7に板ばね22と制動力調整機構Tとを組み込んでユニット化してあるので、作業効率良く吊戸を構築できる点で優れている。
According to this brake structure S, the
また、制動力調整機構Tを設けてあると、ブレーキ構造Sの減速操作力や戸パネル5の重量が大小にばらつくような場合にも、板ばね22の制動力を大小に調整して戸パネル5の閉じ方向への移動速度を確実に制御できる。
Further, when the braking force adjusting mechanism T is provided, the braking force of the
1 戸枠
2 上ガイドレール
5 戸パネル
7 ランナユニット
11 ランナ本体
20 ブレーキブロック
22 板ばね
35 遊端
36 空室
37 調整ねじ
39 ねじ軸
40 受片
46 操作部
S ブレーキ構造
T 制動力調整機構
DESCRIPTION OF
Claims (4)
上ガイドレール(2)の閉じ端と、ランナユニット(7)の上ガイドレール(2)内を走行するランナ本体(11)との間に、戸パネル(5)の閉じ動作を制動するブレーキ構造(S)が設けられており、
ブレーキ構造(S)が、上ガイドレール(2)の上壁内面に固定されるブレーキブロック(20)と、ランナ本体(11)の上面に組み付けられてブレーキブロック(20)に摺接する板ばね(22)とを含み、
板ばね(22)は、上向きに膨出する突弧状に形成されており、その左右方向の一端がランナ本体(11)に固定されており、
板ばね(22)の戸パネル(5)の開き端側の端部がランナ本体(11)に固定されていて、戸パネル(5)の閉じ端側の端部が遊動可能とされており、
ブレーキブロック(20)の下面には、開き端側に設けられて、該開き端側に向かって上がり傾斜する傾斜案内面(24)と、閉じ端側に設けられて、該閉じ端側に向かって上がり傾斜する傾斜案内面(25)と、両傾斜案内面(24・25)を繋ぐ平坦面とが形成されており、
開き操作時においては、閉じ端側の傾斜案内面(25)に板ばね(22)が圧接状態に摺接して、戸パネル(5)を閉じ方向へ残そうとする第1制動力が発揮され、閉じ操作時においては、開き端側の傾斜案内面(24)に板ばね(22)が圧接状態に摺接して、戸パネル(5)を開き方向へ残そうとする第2制動力が発揮されるようになっており、
第1制動力が第2制動力よりも小さなものとなるように構成されていることを特徴とする吊戸。 An upper guide rail (2) mounted on the upper edge of the door frame (1), a runner unit (7) guided and supported by the upper guide rail (2) so as to be movable in the left-right direction, and a runner unit (7) A hanging door comprising a door panel (5) suspended and held by
Brake structure that brakes the closing operation of the door panel (5) between the closed end of the upper guide rail (2) and the runner body (11) traveling in the upper guide rail (2) of the runner unit (7) (S) is provided,
The brake structure (S) has a brake block (20) fixed to the inner surface of the upper wall of the upper guide rail (2) and a leaf spring (slidably contacting the brake block (20) assembled to the upper surface of the runner body (11). 22)
The leaf spring (22) is formed in a projecting arc shape that bulges upward, and one end in the left-right direction is fixed to the runner body (11) ,
The end on the open end side of the door panel (5) of the leaf spring (22) is fixed to the runner body (11), and the end on the closed end side of the door panel (5) is allowed to move freely,
On the lower surface of the brake block (20), an inclined guide surface (24) provided on the open end side and inclined upward toward the open end side, and provided on the closed end side and directed toward the closed end side. An inclined guide surface (25) that rises and inclines and a flat surface that connects both inclined guide surfaces (24, 25) are formed,
During the opening operation, the leaf spring (22) is in sliding contact with the inclined guide surface (25) on the closed end side, and the first braking force is exerted to leave the door panel (5) in the closing direction. During the closing operation, the leaf spring (22) is in sliding contact with the inclined guide surface (24) on the open end side, and the second braking force is exerted to leave the door panel (5) in the opening direction. Is supposed to be
A suspension door characterized in that the first braking force is smaller than the second braking force .
調整ねじ(37)を回転操作して、空室(36)内で受片(40)を上下動させることで、板ばね(22)の上方への膨出量を変更して、ブレーキ構造(S)の制動力を調整できるようにしてある請求項2記載の吊戸。 The braking force adjusting mechanism (T) includes a vacant chamber (36) formed near the closed end of the runner body (7), an adjusting screw (37) inserted into the vacant chamber (36), and an adjusting screw ( 37) and a receiving piece (40) that is screwed onto the screw shaft (39) and receives the free end (35) of the leaf spring (22),
By rotating the adjusting screw (37) and moving the receiving piece (40) up and down in the empty chamber (36), the amount of bulging upward of the leaf spring (22) is changed, and the brake structure ( Tsuto Citea Ru claim 2, wherein to adjust the braking force of the S).
ランナ本体(7)の閉じ端寄りの下面に表出する調整ねじ(37)の操作部(46)を回転操作することにより、空室(36)内で受片(40)を斜め方向に上下動させて、ブレーキ構造(S)の制動力を調整できるようにしてある請求項3記載の吊戸。 The vacant chamber (36) is formed in an inclined shape descending toward the closed end side, and a receiving piece (40) is assembled in the vacant chamber (36) so as to be movable up and down in an oblique direction,
By rotating the operating portion (46) of the adjusting screw (37) that is exposed on the lower surface near the closed end of the runner body (7), the receiving piece (40) is moved up and down diagonally in the empty chamber (36). The suspension door according to claim 3, wherein the suspension door is adapted to adjust the braking force of the brake structure (S) .
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