JP4425659B2 - ボトル缶およびボトル缶の製造方法並びにキャップ付ボトル缶 - Google Patents

ボトル缶およびボトル缶の製造方法並びにキャップ付ボトル缶 Download PDF

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Description

本発明は、大径の胴部と、該胴部の上端に連結部を介して連設された肩部と、該肩部の上端部に連設され缶軸方向上方へ延在した口金部とを備えたボトル缶およびボトル缶の製造方法並びにキャップ付ボトル缶に関するものである。
近年、飲料用の容器として、開栓後にリシールできるなど取り扱い性に優れる、口金部にキャップが螺着されるボトル缶が数多く提供されている(例えば特許文献1参照)。
この種のボトル缶は、主として、金属板に絞り加工およびしごき加工を施し、胴部を有する有底筒状体を形成した後に、この有底筒状体の一方の端部にネックイン加工等を施し、前述した連結部,肩部,および口金部を形成することにより製造されている。
このように形成されたボトル缶は、前記各加工時に前記各部に作用する負荷の大きさが異なることに起因して、図6に示すように、胴部102と、連結部101,肩部103,および口金部との肉厚が大きく異なっているのが一般的である。この傾向は、近年、省資源化や低コスト化の観点からボトル缶の薄肉化が図られているため特に著しい。
特開2001−213417号公報
しかしながら、前記従来では、前記肉厚の差に起因して種々の不都合が生じていた。例えば、ボトル缶は、内容物が充填される工程、口金部にキャップが螺着される工程,キャップ付ボトル缶がケース内に梱包される工程などを経た後に出荷されることになるが、これらの各工程間において、ボトル缶若しくはキャップ付ボトル缶は、搬送コンベア上で複数本が連立した状態で集合的に搬送されるのが一般的である。この場合、互いに隣合うボトル缶等の胴部102および連結部101同士が当接し合った状態で搬送されることになるので、搬送コンベアが急停止するなどして、胴部102および連結部101同士が衝突した場合には、連結部101から胴部102の連結部101側にかけた領域に凹みが発生する場合があった。
また、自動販売機による販売時には、キャップ付ボトル缶は、缶軸が重力の作用する方向に交差した姿勢で、自動販売機のストック部から取り出し口まで自然落下されるため、この際の衝撃力により、前述と同様の凹みがボトル缶に発生するという問題があった。
以上の問題は、有底筒状体の肉厚に対してネックイン加工時の成形荷重の大きさが大き過ぎたり、あるいは、近年の薄肉化されたボトル缶では必然的に、図6に示すように、連結部101が径方向外方へ膨出する、いわゆるベルネックが発生する場合に特に著しい。すなわち、ベルネックが発生すると、胴部102の連結部101側の肉厚と、連結部101の肉厚との差が大きくなるので、前述した凹みに対する抵抗力が著しく低下するとともに、特に、連結部101は、キャップ付ボトル缶において、最も径方向外方に位置するので、前述した搬送時や自動販売機による販売時に必ず当接若しくは衝突する部分になる。したがって、ボトル缶の連結部101から胴部102の連結部101側にかけた領域に凹みが特に発生し易くなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、ボトル缶の連結部から胴部の連結部側にかけた領域に凹みが発生することを抑制することができるボトル缶およびボトル缶の製造方法並びにキャップ付ボトル缶を提供することを目的とする。
前記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、大径の胴部と、該胴部の缶軸方向上端に連結部を介して連設された肩部と、該肩部の缶軸方向上端部に連設され缶軸方向上方へ延在した口金部とを備えたボトル缶であって、前記連結部は、前記胴部の缶軸方向上端と連設され径方向外方かつ缶軸方向上方に凸とされた凸曲面部と、この凸曲面部の缶軸方向上端に連設されるとともに、缶軸方向下方かつ径方向内方に凹んだ凹曲面部と、を備え、前記凸曲面部の外表面における缶軸方向下端部分は、前記胴部の外表面を補捉した近似直線から径方向外方へ離間するように構成されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記凹曲面部の外表面のうち、この缶軸方向上端位置における接線と、前記胴部の外表面を補捉した近似直線とのなす角度θ1が、5.0°以上24.0°以下とされ、凹曲面部の外表面のうち、凸曲面部との連結部における接線と、前記胴部の外表面を補捉した近似直線とのなす角度θ2が、28.3°以上34.0°以下とされていることを特徴とする。
この発明によれば、連結部が凹曲面部を備えているので、このボトル缶の搬送時や、自動販売機による販売時に、胴部から連結部にかけた領域に径方向内方に向かう力が作用した場合においても、このときの力が凹曲面部の曲面形状によって緩和されるとともに、この凹曲面部がリブとして作用することになる。したがって、連結部から胴部の連結部側にかけた領域に凹みが発生することを抑制することができる。
請求項3に係る発明は、大径の胴部と、該胴部の缶軸方向上端に連結部を介して連設された肩部と、該肩部の缶軸方向上端部に連設され缶軸方向上方へ延在した口金部とを備えたボトル缶の製造方法であって、前記連結部は、前記胴部の缶軸方向上端と連設され径方向外方かつ缶軸方向上方に凸とされた凸曲面部と、この凸曲面部の缶軸方向上端に連設されるとともに、缶軸方向下方かつ径方向内方に凹んだ凹曲面部と、を備えており、金属板に絞り加工およびしごき加工を施し、前記胴部の予成形部を有する有底筒状体を形成した後に、該有底筒状体の一方の端部にネックイン加工を施し、前記肩部の予成形部,前記連結部の予成形部および前記口金部の予成形部を形成し、その後、少なくとも前記肩部の予成形部の缶軸方向下部を缶軸方向下方かつ径方向内方に押圧して凹曲面部及び凸曲面部を形成し、前記連結部の予成形部の肉を前記胴部の予成形部の缶軸方向上部に流して肉厚を厚くするとともに、前記肩部,前記連結部および前記胴部を形成することを特徴とする。
この発明では、胴部の予成形部と連結部の予成形部と肩部の予成形部と口金部の予成形部とを備えるボトル缶体を形成した後に、前記凹曲面部を押圧成形し胴部と連結部と肩部とを形成するので、この凹曲面部の成形時に、連結部の予成形部の肉が胴部の予成形部に流れるとともに、連結部の予成形部が径方向内方に向かって移動変形することになる。
したがって、形成される連結部,肩部および口金部の肉厚と比べて薄肉となっている胴部の連結部側の肉厚を厚くすることが可能になるとともに、連結部の外径を小さくすることが可能になる。後者の場合、ネックイン加工により、連結部の予成形部が径方向外方へ膨出する、いわゆるベルネックが発生した場合でも、この膨出量が小さくなるように再成形されることになる。
さらに、このボトル缶が金属製である場合には、前記凹曲面部は、押圧成形されることにより、この凹曲面部およびその周辺部が加工硬化することになる。
以上により、連結部から胴部の連結部側にかけた領域における、径方向内方に向って作用する衝撃等の荷重に対する耐力を向上することが可能になり、この荷重による変形量の低減を図ることができる。したがって、ボトル缶の連結部から胴部の連結部側にかけた領域に凹みが発生することを抑制することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1または請求項2記載のボトル缶の口金部にキャップが螺着されてなることを特徴とする。
本発明に係るボトル缶およびボトル缶の製造方法並びにキャップ付ボトル缶によれば、ボトル缶の連結部から胴部の連結部側にかけた領域に凹みが発生することを抑制することができる。
以下、本発明に係るボトル缶およびボトル缶の製造方法並びにキャップ付ボトル缶の一実施形態を、図1および図2を参照しながら説明する。
図1に示すキャップ付ボトル缶10は、ボトル缶20とキャップ30とを備える概略構成とされている。
ボトル缶20は、アルミニウム若しくはアルミニウム合金等の金属により形成され、大径の胴部11と、この胴部11の缶軸方向上端に連結部12を介して連設され缶軸方向上方へ向うに従い漸次縮径した肩部13(缶軸方向と、肩部13の外表面とのなす角度は約28°)と、この肩部13の上端部に連設され缶軸方向上方へ延在した口金部14とを備えている。そして、口金部14にはキャップ30を螺着するための雄ねじ部14aが形成されるとともに、この口金部14の上端部は径方向外方へ折り曲げられて形成されたカール部14bを備え、この口金部14の上端面は開口端面14cとされている。また、胴部11の下端には図示しない底部が連設されおり、これにより、ボトル缶20が有底筒状とされた構成となっている。
連結部12は、胴部11の缶軸方向上端と連設され径方向外方かつ缶軸方向上方に凸とされた凸曲面部15と、この凸曲面部15の缶軸方向上端と連設されるとともに、肩部13の缶軸方向下端と連設され、缶軸方向下方かつ径方向内方に凹んだ凹曲面部16とを備えている。これらの凸曲面部15および凹曲面部16はともに、周方向に延在し全周にわたって形成されている。また、肩部13と凹曲面部16との連結,および凸曲面部15と胴部11との連結、および凹曲面部16と凸曲面部15との連結は各々、実質的に曲面状態で連結された構成となっている。したがって、肩部13の缶軸方向下端から胴部11の缶軸方向上端にかけた領域は実質的に曲面状態で連続した構成となっている。
凸曲面部15の外表面における缶軸方向下端位置15aは、図2に示すように、胴部11の外表面を捕捉した近似直線L1から径方向外方へ離間し始める部分で特定することができ、また、凹曲面部16の外表面における缶軸方向上端位置16aは、肩部13の外表面を捕捉した近似直線L2から缶軸方向下方へ離間し始める部分で特定することができる。
凹曲面部16の外表面のうち、この缶軸方向上端位置16aにおける接線L3と、近似直線L1とのなす角度θ1は、5.0°以上24.0°以下とされ、凹曲面部16の外表面のうち、凸曲面部15との連結部における接線L4と、近似直線L1とのなす角度θ2は、28.3°以上34.0°以下とされている。
凸曲面部15の外表面のうち、近似直線L1から最も離間した部分(以下、単に「突出部」という)15bが、ボトル缶20全体の外表面のうち最も径方向外方へ突出した部分になっている。凹曲面部16の外表面のうち、近似直線L2から最も離間した位置までの距離Aは、1.88mm以下、より好ましくは0.23mm以上1.88mm以下とされている。
胴部11の肉厚は0.128mm以上0.130mm以下とされ、肩部13の肉厚は0.140mm以上0.250mm以下とされている。そして、連結部12のうち、凹曲面部16の肉厚は肩部13の肉厚と略同一とされ、凸曲面部15の肉厚も胴部11側の肉厚を除き、肩部13と略同一若しくは若干大きくなっている。凸曲面部15の胴部11側の肉厚は、胴部11に近づくに従ってこの胴部11の肉厚に漸次近づくように薄肉になっている。
以上のように構成されたボトル缶10の製造方法について説明する。
まず、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属からなる厚さが約0.40mmの金属板に絞り加工およびしごき加工を施し、胴部予成形部11aを有する図示しない有底筒状体を形成する。その後、この有底筒状体の開口部にネックイン加工を施して、この開口部に、連結部予成形部12aと肩部予成形部13aと図示しない口金部予成形部とを形成する。これにより、図2に2点鎖線で示すボトル缶体20aが形成される。
なお、このボトル缶体20aの連結部予成形部12aは、図6に示す従来のボトル缶の連結部101と同一の構成となっており、また、肩部予成形部13aは、従来のボトル缶の肩部103と同一の構成となっており、また、胴部予成形部11aは、従来のボトル缶の胴部102と同一の構成となっている。
本実施形態ではさらに、ボトル缶体20aの肩部予成形部13aの缶軸方向下部を、図2に示すように、缶軸方向下方かつ径方向内方に押圧して凹曲面部16を形成し、これにより、肩部13と,凹曲面部16および凸曲面部15を有する連結部12と,胴部11とを形成する。その後、口金部予成形部に雄ねじ部形成加工、カール部形成加工などを施し口金部14を形成し、ボトル缶20を形成する。
そして、このボトル缶20に内容物等を充填した後に、口金部14にキャップ30を螺着することにより図1に示すキャップ付ボトル缶10を形成する。
以上説明したように、本実施形態に係るボトル缶およびキャップ付ボトル缶によれば、連結部12が凹曲面部16と凸曲面部15とを備えているので、このボトル缶20の搬送時や、自動販売機による販売時に、連結部12から胴部11の缶軸方向上端部にかけた領域に径方向内方へ向かう力が作用した場合においても、この際の力が凹曲面部16の曲面形状によって緩和されるとともに、凹曲面部16がリブとして作用することになる。したがって、連結部12から胴部11の缶軸方向上端部にかけた領域に凹みが発生することを抑制することができる。
また、本実施形態に係るボトル缶の製造方法によれば、ボトル缶体20aを形成した後に凹曲面部16を形成するので、この際、連結部予成形部12aの肉が胴部予成形部11aの缶軸方向上部に流れるとともに、連結部予成形部12aが径方向内方に向かって移動変形することになる。
したがって、連結部予成形部12a,および肩部予成形部13aの肉厚と比べて薄肉となっている、胴部予成形部11aの缶軸方向上端部における肉厚を厚くすることが可能になるとともに、形成する連結部12の外径を連結部予成形部12aの外径より小さくすることが可能になる。後者の場合、ボトル缶体20a形成時に、連結部予成形部12aが径方向外方へ膨出する、いわゆるベルネックが発生した場合に、この膨出量が小さくなるように再成形されることになる。
さらに、このボトル缶がアルミニウム若しくはアルミニウム合金等からなる金属製である場合には、凹曲面部16は、押圧成形されることにより、この凹曲面部16およびその周辺部が加工硬化することになる。
以上により、連結部12から胴部11の缶軸方向上端部にかけた領域に径方向内方に向って作用する衝撃等の荷重に対する耐力を向上させることが可能になるとともに、この荷重による変形量の低減を図ることができる。したがって、ボトル缶20の連結部12から胴部11の缶軸方向上端部にかけた領域に凹みが発生することを抑制することができる。
次に、本実施形態のボトル缶20について、前述した効果の検証試験を実施した。実施例として図1および図2に示したボトル缶20(距離Aは0.94mm、角度θ1は13.0°、角度θ2は29.0°とした)を用い、比較例として、図2に示すボトル缶体20aに口金部14を形成した従来のボトル缶を用いた。そして、これらのボトル缶をそれぞれ14個形成した。なお、これらの缶の容量は310ml用のものを採用した。
試験方法は、内容物を充填し、かつ内圧を約0.098MPaに保持したボトル缶をそれぞれ、約100cmの高さ位置から傾斜角度約15°の傾斜面上を缶軸回りに回転させながら自然落下させ、この缶が高さ位置0cmの位置に到達したときに、この缶の連結部12,101(12a)およびその周辺部に、予め配置しておいた、胴部11,102(11a)と略同径の合成樹脂からなる円筒状体の外周面に衝突させた。
そして、この際に、連結部12,101(12a)およびその周辺部に発生した凹み面積を測定した。ここで、凹み面積は、発生した凹みを側面視したときの周方向長さの最大値と缶軸方向長さの最大値とを乗じた値に基づいて算出した。なお、この試験は室温下で実施した。
以上の試験を、14個の前述した各ボトル缶全てについて実施した。
結果を図3に示す。
この図から、従来のボトル缶の凹み面積の平均値が170mmであるのに対し、ボトル缶20の凹み面積の平均値が127mmであることが確認でき、ボトル缶20では従来のボトル缶に対して約25%凹み面積を低減できることが確認できた。
すなわち、本実施形態によるボトル缶およびボトル缶の製造方法並びにキャップ付ボトル缶の前述した効果について実証することができた。
次に、本実施形態のボトル缶20について座屈強度を測定した。
実施例として、図1および図2に示したボトル缶20において、距離A、角度θ1、および角度θ2を異ならせた8種類のボトル缶20を形成し、また比較例1として図2に示すボトル缶体20aに口金部14を形成した従来のボトル缶を形成し、比較例2として図1および図2に示すボトル缶20において、距離A、角度θ1、および角度θ2を前述した範囲外のボトル缶を形成した。そして、これらの10種類のボトル缶を各種類について10個形成した。なお、これらの缶の容量は310ml用のものを採用した。
そして、これらのボトル缶に缶軸方向下方に向う圧縮力をかけ、これらのボトル缶が座屈するときの荷重を測定し、前記各種類のボトル缶それぞれについて、座屈強度の平均値を算出した。なお一般に、ボトル缶に内容物を充填する際や、口金部にキャップを螺着する際に作用する圧縮力に、ボトル缶が十分耐え得る座屈強度として1800N以上必要であることが知られている。
結果を図4に示す。
この結果から、実施例では座屈強度が1800N以上であることが確認でき、したがって、前述した凹み発生抑制効果を有する構成であるにもかかわらず、必要十分な座屈強度を有するボトル缶を提供できることが確認できた。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態においては、凹曲面部16をボトル缶体20aの肩部予成形部13aの缶軸方向下部に形成した構成を示したが、例えば図5に示すように、肩部予成形部13aの缶軸方向下部から胴部予成形部11aの缶軸方向上部にかけた領域に凹曲面部26を形成してもよい。この場合においても、連結部予成形部12aの肉が、形成される胴部11の缶軸方向上部に流れるとともに、連結部予成形部12aが径方向内方に向かって移動変形することになる。したがって、形成される胴部11の缶軸方向上部をこの下部と比べて肉厚に形成することが可能になるとともに、形成する連結部22の外径を連結部予成形部12aの外径より小さくすることが可能になる。
以上により、図5に示す形態においても、連結部22から胴部11の缶軸方向上端部にかけた領域における、径方向内方に向って作用する衝撃等の荷重に対する耐力を向上させることが可能になるとともに、この荷重による変形量の低減を図ることができる。したがって、連結部22から胴部11の缶軸方向上端部にかけた領域に凹みが発生することを抑制することができる。
また、凹曲面部16,26は、全周にわたって延在した構成に限らず、断続的に連設された構成であってもよい。
さらに、肩部13および肩部予成形部13aとして、断面視で直線状に延在した構成を示したが、曲面状に湾曲した構成にも適用可能であり、また、ボトル缶の底部として、金属板に絞り加工およびしごき加工を施すことにより、胴部予成形部11aと一体的に形成された構成の他、底蓋を巻締めることにより形成された構成にも適用可能である。
ボトル缶の連結部から胴部の連結部側にかけた領域に凹みが発生することを抑制することができる。
本発明に係る第1実施形態において、キャップ付ボトル缶を示す一部断面側面図である。 図1に示すボトル缶の一部拡大断面図である。 図1,図2に示すボトル缶および従来のボトル缶について、連結部から胴部の連結部側にかけた領域における、凹み発生抑制に係る評価試験結果を示す図である。 図1,図2に示すボトル缶および従来のボトル缶について、座屈強度の測定結果を示す図である。 本発明に係る第2実施形態において、ボトル缶を示す一部拡大断面図である。 本発明に係る従来例において、ボトル缶を示す一部拡大断面図である。
符号の説明
10 キャップ付ボトル缶
11 胴部
11a 胴部の予成形部
12,22 連結部
12a 連結部の予成形部
13 肩部
13a 肩部の予成形部
14 口金部
16,26 凹曲面部
20 ボトル缶

Claims (4)

  1. 大径の胴部と、該胴部の缶軸方向上端に連結部を介して連設された肩部と、該肩部の缶軸方向上端部に連設され缶軸方向上方へ延在した口金部とを備えたボトル缶であって、
    前記連結部は、前記胴部の缶軸方向上端と連設され径方向外方かつ缶軸方向上方に凸とされた凸曲面部と、この凸曲面部の缶軸方向上端に連設されるとともに、缶軸方向下方かつ径方向内方に凹んだ凹曲面部と、を備え
    前記凸曲面部の外表面における缶軸方向下端部分は、前記胴部の外表面を補捉した近似直線から径方向外方へ離間するように構成されていることを特徴とするボトル缶。
  2. 前記凹曲面部の外表面のうち、この缶軸方向上端位置における接線と、前記胴部の外表面を補捉した近似直線とのなす角度θ1が、5.0°以上24.0°以下とされ、
    凹曲面部の外表面のうち、凸曲面部との連結部における接線と、前記胴部の外表面を補捉した近似直線とのなす角度θ2が、28.3°以上34.0°以下とされていることを特徴とする請求項1に記載のボトル缶。
  3. 大径の胴部と、該胴部の缶軸方向上端に連結部を介して連設された肩部と、該肩部の缶軸方向上端部に連設され缶軸方向上方へ延在した口金部とを備えたボトル缶の製造方法であって、
    前記連結部は、前記胴部の缶軸方向上端と連設され径方向外方かつ缶軸方向上方に凸とされた凸曲面部と、この凸曲面部の缶軸方向上端に連設されるとともに、缶軸方向下方かつ径方向内方に凹んだ凹曲面部と、を備えており、
    金属板に絞り加工およびしごき加工を施し、前記胴部の予成形部を有する有底筒状体を形成した後に、該有底筒状体の一方の端部にネックイン加工を施し、前記肩部の予成形部,前記連結部の予成形部および前記口金部の予成形部を形成し、
    その後、少なくとも前記肩部の予成形部の缶軸方向下部を缶軸方向下方かつ径方向内方に押圧して凹曲面部及び凸曲面部を形成し、前記連結部の予成形部の肉を前記胴部の予成形部の缶軸方向上部に流して肉厚を厚くするとともに、前記肩部,前記連結部および前記胴部を形成することを特徴とするボトル缶の製造方法。
  4. 請求項1または請求項2記載のボトル缶の口金部にキャップが螺着されてなることを特徴とするキャップ付ボトル缶。
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