ルータもしくはレイヤ2/3スイッチが、SONET/SHD装置もしくはOXCで構成された下位レイヤパス網を介し、他のルータもしくはレイヤ2/3スイッチとの間で複数の通信路を設定して通信路上にパスを設定する場合に、ルータもしくはレイヤ2/3スイッチは複数の通信路を仮想大容量パスに集束し、仮想大容量パス毎にパスを設定することができる。しかし、下位レイヤパス網は、その複数の通信路が上位レイヤのルータもしくはレイヤ2/3スイッチによって集束されているか否かを識別できない。結果として、下位レイヤパス網では通信路毎に下位レイヤパスを設定する。
一方、上記のような状況において、従来技術のGMPLS、OUNI、およびGMPLS−UNIなどのパス制御シグナリングプロトコルは、通信路毎、つまり、下位レイヤパス毎にパスを設定することを前提としている。
従来のパス制御シグナリングプロトコルを実装されたルータもしくはレイヤ2/3スイッチは、上記のような状況において、仮想大容量パス毎に仮想大容量パスを設定できず、所望の通信路を設定できない。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、下位レイヤパス通信装置のパス制御方法に合わせ、通信路毎に仮想大容量パスを設定もしくは削除し、パス制御とパス管理について下位レイヤパス通信装置との互換性を確保すると共に、転送部の通信路の設定状態に合わせてトラフィックを転送し、転送部の通信路の状態とパス制御部のパスの状態の違いを補償することができる仮想大容量パス制御方法およびパス通信装置を提供することを目的とする。
本発明では、パス通信装置は、下位レイヤパス通信装置のパス制御方法に合わせ、通信路毎にパスを設定、もしくは削除し、パス制御とパス管理について下位レイヤパス通信装置との互換性を確保することを特徴とする。
また、本発明では、パス通信装置は、転送部の通信路の設定状態に合わせてトラフィックを転送し、転送部の通信路の状態とパス制御部のパスの状態との違いを補償することを特徴する。
第一の発明は、パス通信装置と、このパス通信装置間に設置される下位レイヤパス通信装置とで構成され、前記パス通信装置は、パス通信装置間の通信路を複数提供する機能と、前記通信路を複数まとめた仮想大容量パスを制御する機能とを有し、前記下位レイヤパス通信装置は、下位レイヤパスにより前記下位レイヤパス通信装置間の通信路を提供する機能を有するネットワークにおける仮想大容量パス制御方法である。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記仮想大容量パスを設定または削除する際に、前記パス通信装置は、仮想大容量パスに対応する下位レイヤパスの本数を把握するステップと、前記下位レイヤパス通信装置に下位レイヤパスの設定要求または削除要求を、前記把握した下位レイヤパスの本数回行うステップとを実行するところにある。
図2にパス通信装置と下位レイヤパス通信装置とを接続したネットワークの一例を示す。設定用下位レイヤパス数把握ステップについて示す。パス通信装置10、11は、装置内に設定された情報により、下位レイヤパス通信装置20、21に複数通信路の集約機能がないことを認識し、下位レイヤパス網において設定される必要のある通信路の数について算出する。ただし、パス通信装置10、11内に設定情報がなくともよい場合がある。
参考例として、図2のような場合には、パス通信装置10、11間における通信路数と、下位レイヤパス通信装置20、21網における通信路数とが一致する場合、もしくは固定比率で決まっている場合には、パス通信装置10、11内に設定情報がなくともよい。
設定用パス制御シグナリングステップについて示す。図3は設定用パス制御シグナリングの一例であり、パス、下位レイヤパス、および通信路をM本設定する場合について示す。まず、パスの始点のノードからパスの終点のノードまで順々に設定要求を交換し、各ノードは設定要求の内容にしたがってパスもしくは下位レイヤパスを設定可能か判断する。
次に、パスの終点のノードからパスの始点のノードまで順々に設定を行って設定完了を交換する。最後に、パスの始点のノードからパスの終点のノードまでパスの設定確認を行う。ただし、本発明で使用される設定用パス設定シグナリングは図3のフローおよびメッセージ内容と異なっていてもよい。
設定用集束ステップについて示す。例えば、パス通信装置がレイヤ2以上の通信装置である場合には、ルーティングテーブルやフォワーディングテーブルなどの転送情報を変更し、複数の通信路を仮想的に1本の仮想大容量パスに集約する。パス通信装置がSONET/SDH装置である場合は、複数の通信路に対してITU−T G.707 Virtual Concatenationの設定を行い、複数の通信路を仮想的に1本の仮想大容量パスに集束する。設定用集束ステップは、設定用パス設定シグナリングステップの一部として、設定用パス設定シグナリングステップと一体化されてもよい。
設定用転送情報変更ステップについて示す。上記のパス制御シグナリングの例であると、パス通信装置は、パス制御部においてM本の通信路が設定された状態となるが、一方、転送部において1本の通信路が設定された状態となり、転送部とパス制御部とで通信路の数の不一致が生じる。そこで、トラフィックを正しく転送するため、転送部ではルーティング情報、フォワーディング情報、負荷分散アルゴリズムなどの転送情報を修正する必要がある。
パスの設定状態の情報を転送情報から切り離し、仮想大容量パスの状態に合わせて転送情報を変更する。パス通信装置がSONET/SDH装置のような転送情報を持たない通信装置である場合には、設定用転送情報変更ステップはないことが一般的である。一方、パス通信装置がレイヤ2以上の通信装置である場合には、設定用集束ステップと設定用転送情報変更ステップとは一体的な動作になる。大容量パス制御方式のパス、下位レイヤパス、通信路、および仮想大容量パスの設定は、以上のステップを含むことを特徴としているが、以上のステップの順番については入れ替わってもよい。
削除用下位レイヤパス数把握ステップについて示す。パス通信装置は、装置内に設定された情報により、下位レイヤパス通信装置に複数通信路の集束機能がないことを認識し、下位レイヤパス網において設定される必要のある通信路の数について算出する。上記と同様に、パス通信装置内に設定情報がなくともよい場合がある。
削除用パス制御シグナリングについて示す。図4は削除用パス制御シグナリングの一例であり、パス、下位レイヤパス、および通信路をM本削除する場合について示す。まず、パスの始点のノードからパスの終点のノードまで順々に削除要求を交換し、各ノードで削除を行う。ただし、本発明で使用される削除用パス制御シグナリングステップは図4のフローおよびメッセージ内容と異なっていてもよい。
削除用開放ステップについて示す。例えば、パス通信装置がレイヤ2以上の通信装置である場合には、ルーティングテーブルやフォワーディングテーブルなどの転送情報を変更し、仮想大容量パスに組み込まれている通信路を開放する。パス通信装置がSONET/SDH装置である場合には、仮想大容量パスに対してITU−T G.707 Virtual Concatenationの設定を開放し、仮想大容量パスに組み込まれた通信路を開放する。削除用開放ステップは、削除用パス制御シグナリングステップの一部として、削除用パス制御シグナリングステップと一体化されてもよい。
削除用転送情報変更ステップについて示す。仮想大容量パスおよび通信路がなくなったことを転送情報に反映させる。パス通信装置がSONET/SDH装置のような転送情報を持たない通信装置である場合には、削除用転送情報変更ステップはないことが一般的である。一方、パス通信装置がレイヤ2以上の通信装置である場合には、削除用開放ステップと削除用転送情報変更ステップとは一体的な動作になる。大容量パス制御方式のパス、下位レイヤパス、通信路、および仮想大容量パスの削除は、以上のステップを含むことを特徴としているが、以上のステップの順番については入れ替わってもよい。
前記第一および後記第二の発明では、図2のように、パス制御部と下位レイヤパス制御部とは通信路で接続されている必要がある。また、転送部と下位レイヤ転送部とは、トラフィックを転送する際、通信路で接続される必要がある。パス制御部と下位レイヤパス制御部との接続用の通信路として、転送部と下位レイヤ転送部とを接続する通信路を利用できる。この場合には、パス通信装置はパス制御部と転送部とに分離していなくともよい。同様に、下位レイヤパス通信装置は下位レイヤパス制御部と下位レイヤ転送部とに分離していなくともよい。
第二の発明は、第一の発明を基に、前記仮想大容量パスの帯域を変更する際に、前記パス通信装置は、仮想大容量パスの帯域増または帯域減に一致する下位レイヤパスの本数を把握するステップと、前記下位レイヤパス通信装置に下位レイヤパスの設定要求または削除要求を、前記把握した下位レイヤパスの本数回行うステップとを実行することを特徴とする。
増設用下位レイヤパス数把握ステップは、パス通信装置は、装置内に設定された情報により、下位レイヤパス通信装置に複数通信路の集束機能がないことを認識し、下位レイヤパス網において設定される必要のある通信路の数について算出する。上記と同様に、パス通信装置内に設定情報がなくともよい場合がある。
増設用パス制御シグナリングステップについて示す。図3は増設用パス制御シグナリングの一例であり、パス、下位レイヤパス、および通信路をM本増設する場合について示す。まず、パスの始点のノードからパスの終点のノードまで順々に設定要求を交換し、各ノードは設定要求の内容にしたがってパスもしくは下位レイヤパスを設定可能か判断する。
次に、パスの終点のノードからパスの始点のノードまで順々に設定を行って設定完了を交換する。最後に、パスの始点のノードから終点のノードまでパスの設定確認を行う。ただし、本発明で使用される増設用パス制御シグナリングは図3のフローおよびメッセージ内容と異なってもよい。
増設用集束変更ステップについて示す。例えば、パス通信装置がレイヤ2以上の通信装置である場合には、ルーティングテーブルやフォワーディングテーブルなどの転送情報を変更し、増設された通信路を仮想大容量パスに組み入れる。パス通信装置がSONET/SDH装置である場合には、複数の通信路に対してITU−T G.707 Virtual Concatenationの設定を変更し、増設された通信路を仮想大容量パスに組み入れる。増設用集束変更ステップは、増設用パス制御シグナリングステップの一部として、増設用パス制御シグナリングステップと一体化されてもよい。
増設用転送情報変更ステップについて示す。パスの設定状態の情報を転送情報から切り離し、仮想大容量パスの状態に合わせて転送情報を変更する。パス通信装置がSONET/SDH装置のような転送情報を持たない通信装置である場合には、増設用転送情報変更ステップはないことが一般的である。一方、パス通信装置がレイヤ2以上の通信装置である場合には、増設用集束変更ステップと増設用転送情報変更ステップとは一体的な動作になる。大容量パス制御方式の通信路の増設は、以上のステップを含むことを特徴としているが、以上のステップの順番については入れ替わってもよい。
削減用下位レイヤパス数把握ステップについて示す。パス通信装置は、装置内に設定された情報により、下位レイヤパス通信装置に複数通信路の集束機能がないことを認識し、下位レイヤパス網において設定される必要のある通信路の数について算出する。上記と同様、パス通信装置内に設定情報がなくともよい場合がある。
削減用パス制御シグナリングについて示す。図4は削減用パス制御シグナリングの一例であり、パス、下位レイヤパス、および通信路をM本削減する場合について示す。まず、パスの始点のノードからパスの終点のノードまで順々に削除要求を交換し、各ノードで削除を行う。ただし、本発明で使用される削減用パス制御シグナリングステップは図4のフローおよびメッセージ内容と異なってもよい。
削減用開放ステップについて示す。例えば、パス通信装置がレイヤ2以上の通信装置である場合に、ルーティングテーブルやフォワーディングテーブルなどの転送情報を変更し、削除された通信路を仮想大容量パスから開放する。パス通信装置がSONET/SDH装置である場合には、仮想大容量パスに対してITU−T G.707 Virtual Concatenationの設定を変更し、削除された通信路を仮想大容量パスから開放する。削減用集束変更ステップは、削減用パス制御シグナリングステップの一部として、削減用パス制御シグナリングステップと一体化されてもよい。
削減用転送情報変更ステップについて示す。仮想大容量パスを構成する通信路が少なくなったことを転送情報に反映させる。パス通信装置がSONET/SDH装置のような転送情報を持たない通信装置である場合に、削減用転送情報変更ステップはないことが一般的である。一方、パス通信装置がレイヤ2以上の通信装置である場合には、削減用集束変更ステップと削減用転送情報変更ステップとは一体的な動作になる。大容量パス制御方式の通信路の削減は、以上のステップを含むことを特徴としているが、以上のステップの順番については入れ替わってもよい。
第三の発明は、前記下位レイヤパスの本数を把握するステップにおいて、前記パス通信装置は、LMPによるリンク管理プロトコル、または、GMPLS、OUNI、GMPLS−UNIによるシグナリングプロトコル、または、OSPF、BGP、RIPによるルーティングプロトコル、または、前記プロトコルを拡張したプロトコルを用いて、前記下位レイヤパス通信装置と通信を行うことができるところにある。
LMPなどのリンク管理プロトコルは、隣接する2台の通信装置が互いの通信路、およびパス、もしくは下位レイヤパスの接続関係がどうなっているのか、もしくはどうなる予定なのかを認識するため、通信路のインバンドもしくはアウトバンドで通信路状態情報を交換するプロトコルである。通信路には、他の通信路と識別可能なようにアドレス、もしくはID番号が付与される。シグナリングのメッセージには、通信路の両端点のアドレス、もしくはID番号が記載されている。LMPのメッセージには、通信路の両端点のアドレス、もしくはID番号が記載されるため、隣接する2台の通信装置間で通信路の接続状態がわかる。本発明では、パス制御部が隣接の下位レイヤパス制御部との間でリンク管理プロトコルのメッセージ交換を行い、通信路の接続関係、およびパス、下位レイヤパスの接続関係を認識し、パス1本に対して通信路および下位レイヤパスが何本必要かを算出する。
また、GMPLS、OUNI、もしくはGMPLS−UNIなどのシグナリングプロトコルは、パスの始点から終点までの全ての通信装置間で、互いの通信路、およびパス、もしくは下位レイヤパスの接続関係がどうなっているのか、もしくはどうなる予定なのかを認識するため、通信路のインバンドもしくはアウトバンドで通信路状態情報を交換できるプロトコルである。シグナリングフローは図3および図4のようになっている。
パスを設定する際のシグナリングフローは、一般的に、パス設定後も定期的に行われてパスの維持を行う。通信路には、他の通信路と識別可能なようにアドレス、もしくはID番号が付与される。シグナリングプロトコルのメッセージには、通信路の両端点のアドレス、もしくはID番号が記載されているため、隣接する2台の通信装置間で通信路の接続状態がわかる。
本発明では、パス制御部が隣接の下位レイヤパス制御部との間で、パスを設定する際、もしくはパスを維持する際のシグナリングプロトコルのメッセージ交換を行い、通信路の接続関係、およびパス、下位レイヤパスの接続関係を認識し、パス1本に対して通信路および下位レイヤパスが何本必要かを算出する。
また、OSPF、BGP、もしくはRIPなどのルーティングプロトコルは、ネットワーク中の通信装置が隣接の通信装置との間で、互いの通信路、およびパス、もしくは下位レイヤパスの接続関係がどうなっているのか、もしくはどうなる予定なのかを認識するため、通信路のインバンドもしくはアウトバンドで通信路状態情報を交換できるプロトコルである。通信路には、他の通信路と識別可能なようにアドレス、もしくはID番号が付与される。ルーティングプロトコルのメッセージには、メッセージの送信側の通信路の端点のアドレス、もしくはID番号が記載されている。隣接する2台の通信装置間では主に双方向にメッセージ交換するため、ルーティングプロトコルのメッセージにより、通信装置および通信路の位置、およびネットワーク中の通信路の両端点のアドレス、もしくはID番号がわかり、隣接する2台の通信装置間は通信路の接続状態がわかる。
本発明では、パス制御部が隣接の下位レイヤパス制御部との間でルーティングプロトコルのメッセージ交換を行い、通信路の接続関係、およびパス、下位レイヤパスの接続関係を認識し、パス1本に対して通信路および下位レイヤパスが何本必要かを算出する。
第四の発明は、前記下位レイヤパスの設定要求または削除要求に、GMPLS、OUNI、GMPLS−UNIによるシグナリングプロトコル、または、前記シグナリングプロトコルを拡張したプロトコルを用いることができるところにある。
GMPLSは、レイヤの異なる複数の通信装置の間で、連携したパス制御を行うためのシグナリングプロトコルである。図3はGMPLSシグナリングの一例である。
また、OUNIは、レイヤの異なる複数の通信装置の間で、共通したパス制御を行うためのシグナリングプロトコルである。OUNIは、レイヤの異なる2つの通信装置間で動作することを特徴としている。図5は、OUNIでパスを設定する場合の一例である。OUNIシグナリングによって、下位レイヤパス通信装置間のシグナリングが誘起される。
また、GMPLS−UNIは、レイヤの異なる複数の通信装置の間で、共通したパス制御を行うためのシグナリングプロトコルである。GMPLS−UNIは、レイヤの異なる2つの通信装置間で動作することを特徴としている。図5は、GMPLS−UNIでパスを設定する場合の一例である。GMPLS−UNIシグナリングによって、下位レイヤパス通信装置間のシグナリングが誘起される。
第五の発明は、前記下位レイヤパスの設定要求または削除要求を行った際に、前記下位レイヤパス間では、GMPLSによるシグナリングプロトコルによる下位レイヤパスが設定または削除されるところにある。
GMPLSは、レイヤの異なる複数の通信装置の間で、共通したパス制御を行うためのシグナリングプロトコルである。GMPLSは、パスの始点から終点までの全ての通信装置の間でシグナリングを行う。図3は、GMPLSでパスを設定する場合の一例である。
第六の発明は、前記パス通信装置における前記仮想大容量パスで制御する機能に、IEEE802.3ad Link Aggregation、または、ITU−T G.707 Virtual Concatenation、または、IETF RFC1717 PPP Multilink Protocol(PPPMP)を利用することができるところにある。
標準化団体IEEEで定義された802.3ad Link Aggregationは、複数の通信路を仮想的に1本の仮想大容量パスに集束する技術であり、仮想大容量パスに流入するトラフィックをパケット毎に仮想大容量パスを構成する通信路に振り分け、通信路から流出したパケット群をあたかも全てが同じ通信路を通ったかのように処理する。実際には、レイヤ2のフォワーディングテーブルや、レイヤ2以下で定義された負荷分配用のハッシュアルゴリズム、もしくはラウンドロビンアルゴリズムを変更することにより、複数の通信路を仮想大容量パスに集束する。
標準化団体ITU−Tで定義されたG.707 Virtual Concatenationは、複数の通信路を仮想的に1本の仮想大容量パスに集束する技術であり、仮想大容量パスに流入するトラフィックをバイト毎に仮想大容量パスを構成する通信路に振り分け、通信路から流出したバイト信号群をあたかも全てが同じ通信路を通ったかのようにパケットに組み立て直す。実際には、ラウンドロビンアルゴリズムにしたがって、バイト信号を各通信路に振り分ける。
また、標準化団体IETFで定義されたRFC1717PPPMPは、複数の通信路を仮想的に1本の仮想大容量パスに集束する技術であり、仮想大容量パスに流入するトラフィックをPPPフレーム毎に仮想大容量パスを構成する通信路に振り分け、通信路から流出したPPPフレーム群をあたかも全てが同じ通信路を通ったかのように処理する。
第七の発明は、前記仮想大容量パスと、前記仮想大容量パスに含まれる下位レイヤパスとの関係を管理する管理機能を有し、前記仮想大容量パスを削除または帯域変更を行う際に、前記管理機能に対して前記関係を削除または変更するステップと、前記仮想大容量パスを設定または帯域変更を行う際に、前記管理機能に対して前記関係を登録または変更するステップとを実行することができるところにある。
パス制御部はパスをグループ番号とメンバ番号とで識別する。グループ番号とは、仮想大容量パス毎に割当てられた識別番号である。メンバ番号とは、通信路毎に割当てられた識別番号である。パス制御部は、対向側のパス制御部と通信を行い、互いのグループ番号、およびメンバ番号を認識する。パス制御部間の通信メッセージの中には、グループ番号、およびメンバ番号が記載される。
これにより、パス制御部は、ある特定の通信路、下位レイヤパス、パスを認識し、通信路、下位レイヤパス、パスの状態を管理および制御する。ただし、グループ番号、もしくはメンバ番号に類した情報でもよく、通信路、下位レイヤパス、パスを個別に識別できる情報であればよい。
また、パス制御部間の通信として、設定用パス制御シグナリングステップ、削除用パス制御シグナリングステップ、増設用パス制御シグナリングステップ、および削除用パス制御シグナリングステップを利用してもよく、シグナリングフローの拡張、もしくは、シグナリングメッセージの拡張を行う。パス管理ステップは、他のステップとの間で実施順序によらない。
第八の発明は、本発明の仮想大容量パス制御方法に適用されるパス通信装置の発明であり、前記パス通信装置は、仮想大容量パスの設定または削除または帯域変更を行うときに、前記仮想大容量パスに対応する下位レイヤパスの設定または削除する本数を導出する機能と、前記下位レイヤパス通信装置に下位レイヤパスの設定要求または削除要求を、前記導出した下位レイヤパスの本数回行う機能とを有することを特徴とする。
本発明によれば、下位レイヤパス通信装置のパス制御方法に合わせ、通信路毎にパスを設定もしくは削除し、パス制御とパス管理について下位レイヤパス通信装置との互換性を確保すると共に、転送部の通信路の設定状態に合わせてトラフィックを転送し、転送部の通信路の状態とパス制御部のパスの状態の違いを補償することができる。
(第一実施例)
第一実施例を図6および図7を参照して説明する。図6は第一実施例の全体の動作フローを示す図である。図7は第一実施例のパス制御フローを示す図である。
パス制御部と下位レイヤパス制御部とが通信路によって接続され、また、下位レイヤパス制御部間も通信路によって接続されている。これにより、パス制御部は、下位レイヤパス制御部を介し、対向側のパス制御部との間で、通信路故障などがない限り、いつでもパス制御シグナリングを行うことができる。
図6のように、パス通信装置が、対向側のパス通信装置との間で、仮想大容量パス、およびパスを設定する場合と、削除する場合とに分かれる。まず、設定する場合について示す。
パス制御部は、パス制御部に設定された情報に基づいて、M本の通信路を集束して仮想大容量パス上にパスを設定する場合に、下位レイヤパス通信装置の網においてN本の下位レイヤパスおよび通信路を設定する必要があると認識できる。通常、MとNとは同数である。
ここで、下位レイヤパス数を把握するステップについて詳細に説明する。パス通信装置が事前設定を利用して設定用下位レイヤパス数を把握することができる。下位レイヤパスおよびパス用の通信路と、パスとの接続関係がN:Mのような特定の比率で固定されている場合には、パス通信装置が、下位レイヤパス通信装置を介して、対向側のパス通信装置に対して1本のパスを設定する場合に、下位レイヤパス通信装置において下位レイヤパスおよび通信路を(N/M)本を設定する必要があることが事前に分かっている。つまり、パス通信装置にL本のパスを設定する場合には(LN/M)回のパス設定用シグナリングを行う必要があることが事前に分かっている。パス通信装置は、事前に設定を行うことにより、パスを設定する際に必要な下位レイヤパスシグナリング回数を把握できる。
あるいは、パス通信装置がLMPもしくはリンク管理プロトコルを利用して設定用下位レイヤパス数を把握することができる。LMPメッセージの中にローカルの通信路の識別情報と、そのローカルの通信路と接続されると思われるリモート側の通信装置から見た通信路の識別情報とが記載される。LMPを実装したパス通信装置は、複数の通信路を集束して仮想大容量パスを構築する場合には、1本の通信路としてローカルの識別情報を管理する。
パス通信装置は、仮想大容量パスについて、リモートの下位レイヤパス通信装置との間でLMPを交換する場合に、受信したLMPメッセージの内容をそのまま解釈すると、ひとつの通信路(仮想大容量パス)に対して識別情報の異なる複数通信路がリモートとして接続されることになる。前記のLMP機能により、パス通信装置は、1本の仮想大容量パスを構成する場合に、リモートの下位レイヤパス通信装置が何本の通信路で構成されていると判断しているのか把握できる。
あるいは、パス通信装置がOSPF、もしくはBGPなどのルーティングプロトコルを利用して設定用下位レイヤパス数を把握することができる。ルーティングメッセージの中にローカルの通信路の識別情報が記載される。ルーティングメッセージを受信した通信装置は、ルーティングメッセージに記載されたリモート側の通信路が、そのルーティングメッセージを受信したローカルの通信路に接続していると把握できる。ルーティングプロトコルを実装したパス通信装置は、複数の通信路を集束して仮想大容量パスを構築する場合に、1本の通信路としてローカルの識別情報を管理する。
パス通信装置は、仮想大容量パスについて、リモートの下位レイヤパス通信装置との間でルーティングメッセージを交換する場合に、受信したルーティングメッセージの内容をそのまま解釈すると、ひとつの通信路(仮想大容量パス)に対して識別情報の異なる複数通信路がリモートとして接続されることになる。前記のルーティングプロトコル機能により、パス通信装置は、1本の仮想大容量パスを構成する場合に、リモートの下位レイヤパス通信装置が何本の通信路で構成されていると判断しているのか把握できる。
あるいは、パス通信装置がRSVP−TE、もしくはCR−LDPなどのシグナリングプロトコルを利用して設定用下位レイヤパス数を把握することができる。基本的には事前設定と同じであり、パス通信装置および下位レイヤパス通信装置の設定の中では、各通信路について、ローカル側での識別情報と、リモート側での識別情報を事前に記載しておく。また、シグナリングメッセージの中には、パス設定時もしくは削除時などにローカル側もしくはリモート側で使用する通信路の識別情報が記載される。そこで、パス通信装置には、下位レイヤパス通信装置、および対向側のパス通信装置に対して設定用シグナリングを行ってパスを設定する場合に、下位レイヤパス通信装置で使用する予定の通信路の識別情報が通知される。以上により、パス通信装置は、設定用下位レイヤパス数を把握できる。
次に、パス制御部は、図7に示されるパス制御シグナリングを利用し、下位レイヤパス制御部に対してパスの設定要求を行う。下位レイヤパス制御部は、受信した設定要求をもとに、下位レイヤパスおよび通信路を設定できるかを判断する。下位レイヤパス制御部は、設定できると判断すると、さらに隣接の下位レイヤパス制御部に設定要求を通知する。設定要求のリレーを繰り返し、パスの終点のパス制御部に設定要求を通知する。パスの終点のパス制御部は転送部に対してパスおよび通信路の設定を要求し、転送部は要求に応じてパスおよび通信路を設定する。
次に、パスの終点のパス制御部から下位レイヤパス制御部に対して設定完了を通知する。設定完了を受信した下位レイヤパス制御部は、下位レイヤパス制御部に対して下位レイヤパスおよび通信路の設定を要求する。前記のように設定完了の通知を繰り返し、パスの始点のパス制御部まで設定完了を通知する。パスの始点のパス制御部および転送部においてパスおよび通信路が設定されたあと、パス制御部は設定確認を下位レイヤパス制御部に送信する。下位レイヤパス制御部は設定を確認し、隣接の下位レイヤパス制御部に設定確認を送信する。設定確認の送信を繰り返し、パスの終点のパス制御部まで設定確認を通知する。
以上で1本のパスを設定可能となる。同じようなパス制御シグナリングをN回繰り返すことにより、パス通信装置から見て、N本の下位レイヤパス、および通信路上にM本の通信路、N本のパスを設定できる。
パス、下位レイヤパス、および通信路を設定できたあと、パスの始点と終点の転送部は、設定されたM本の通信路を仮想的に1本の仮想大容量パスに集束する。転送部のフォワーディング情報、ルーティング情報、もしくは負荷分配アルゴリズムなどを設定もしくは変更することにより、転送部は仮想大容量パスに流入するトラフィックをバイト単位、もしくはパケット単位にM本の通信路に振り分け、仮想大容量パスから流出するトラフィックをあたかも一つの通信路上を転送されたトラフィックとして取り扱うことができる。
上記の状態のままであると、パス通信装置は、パス制御部においてN本のパス、およびM本の通信路が設定された状態と、転送部において1本の通信路が設定された状態となり、転送部とパス制御部とで通信路の数の不一致が生じる。この時点で、転送部は、パス制御部との不一致を解消するため、ルーティング情報、フォワーディング情報、負荷分散アルゴリズムなどを転送部における通信路の状態にあわせて変更する。
以上により、図6の動作フローに従って、パス通信装置は、1本の仮想大容量パスと複数のパスとを設定できる。
パス通信装置が仮想大容量パス、およびパスを削除する場合について示す。
パス制御部は、パス制御部に設定された情報にもとづいて、M本の通信路を集束した仮想大容量パス、および仮想大容量パス上に設定されたパスを削除する場合に、下位レイヤパス通信装置の網においてN本の下位レイヤパスおよび通信路を削除する必要があると認識できる。通常、MとNとは同じ数である。
次に、パスの始点と終点の転送部は、転送部のフォワーディング情報、ルーティング情報、もしくは負荷分散アルゴリズムなどを変更し、転送部のフォワーディング情報、ルーティング情報、もしくは負荷分散アルゴリズムの中から仮想大容量パスの存在を消去する。パス通信装置は、ルーティング情報、フォワーディング情報、もしくは負荷分散アルゴリズムの中から消去された通信路に向けてトラフィック転送を行わない。これにより、後にパス、下位レイヤパス、通信路などを削除してもトラフィックロスを発生しない。
次に、パスの始点と終点の転送部は、転送部のフォワーディング情報、ルーティング情報、もしくは負荷分散アルゴリズムなどを変更し、仮想大容量パスを構成する全ての通信路を集束状態から開放する。
次に、パス制御部は、図7に示されるパス制御シグナリングを利用し、下位レイヤパス制御部に対してパスの削除要求を行う。このとき、転送部では通信路の削除を行う。下位レイヤパス制御部は、受信した削除要求をもとに、下位レイヤパスおよび通信路を削除する。下位レイヤパス制御部は、さらに隣接の下位レイヤパス制御部に削除要求を通知する。削除要求のリレーを繰り返し、パスの終点のパス制御部に削除要求を通知する。パスの終点のパス制御部は転送部に対してパスおよび通信路の削除を行う。
以上で1本のパスを削除可能となる。同じようなパス制御シグナリングをN回繰り返すことにより、パス通信装置から見て、削除対象のN本の下位レイヤパス、および通信路上に設定されていたM本の通信路、N本のパスを削除できる。
以上により、図6の動作フローに従って、パス通信装置は、1本の仮想大容量パスと複数のパスとを削除できる。
(第二実施例)
第二実施例を図8および図9を参照して説明する。図8は第二実施例の全体の動作フロー示す図である。図9は第二実施例のパス制御フローを示す図である。
図8のように、最初にパス、下位レイヤパス、通信路などを設定する場合と、増設する場合と、削除する場合と、削減する場合とに分かれる。第一実施例では、設定する場合と、削除する場合について示した。
次に、パス通信装置が、対向側のパス通信装置との間で、仮想大容量パスにM本の通信路を増設する場合について示す。パス通信装置は、対向側のパス通信装置との間で、既にK本のパス、およびL本の通信路を設定した状態にあり、L本の通信路を仮想的に1本に束ねた仮想大容量パスを集束した状態にある。通常、KとLとは同数である。
パス制御部は、パス制御部に設定された情報にもとづいて、仮想大容量パスにM本の通信路を増設する場合に、下位レイヤパス通信装置の網においてN本の下位レイヤパスおよび通信路を増設する必要があると認識できる。通常、MとNとは同数である。
次に、パス制御部は、図9に示されるパス制御シグナリングを利用し、下位レイヤパス制御部に対してパスの設定要求を行う。下位レイヤパス制御部は、受信した設定要求をもとに、下位レイヤパスおよび通信路を設定できるのかを判断する。下位レイヤパス制御部は、設定できると判断すると、さらに隣接の下位レイヤパス制御部に設定要求を通知する。設定要求のリレーを繰り返し、パスの終点のパス制御部に設定要求を通知する。パスの終点のパス制御部は転送部に対してパスおよび通信路の設定を要求し、転送部は要求に応じてパスおよび通信路を設定する。
次に、パスの終点のパス制御部から下位レイヤパス制御部に対して設定完了を通知する。設定完了を受信した下位レイヤパス制御部は、他の下位レイヤパス制御部に対して下位レイヤパスおよび通信路の設定を要求する。前記のように設定完了の通知を繰り返し、パスの始点のパス制御部まで設定完了を通知する。パスの始点のパス制御部および転送部において、パスおよび通信路が設定された後、パス制御部は設定確認を下位レイヤパス制御部に送信する。下位レイヤパス制御部は設定を確認し、隣接する下位レイヤパス制御部に設定確認を送信する。設定確認の送信を繰り返し、パスの終点のパス制御部まで設定確認を通知する。
以上で1本のパスを増設可能となる。同じようなパス制御シグナリングをN回繰り返すことにより、パス通信装置から見て、N本の下位レイヤパス、および通信路上にM本の通信路、N本のパスを増設できる。
パス、下位レイヤパス、および通信路を増設できたあと、パスの始点と終点の転送部は、増設されたM本の通信路を既設の仮想大容量パスに集束する。転送部のフォワーディング情報、ルーティング情報、もしくは負荷分配アルゴリズムなどを設定もしくは変更することにより、転送部は仮想大容量パスに流入するトラフィックをバイト単位、もしくはパケット単位に(M+L)本の通信路に振り分け、仮想大容量パスから流出するトラフィックをあたかも一つの通信路上を転送されたトラフィックとして取り扱うことができる。
上記の状態のままであると、パス通信装置は、パス制御部において(K+N)本のパス、および(L+M)本の通信路が設定された状態と、転送部において1本の通信路が設定された状態となり、転送部とパス制御部とで通信路の数の不一致が生じる。この時点で、転送部は、パス制御部との不一致を解消するため、ルーティング情報、フォワーディング情報、負荷分散アルゴリズムなどを転送部における通信路の状態にあわせて変更する。
以上により、図8の動作フローに従って、パス通信装置は、既設の仮想大容量パスを構成する通信路の数を増設できる。
パス通信装置が、対向側のパス通信装置との間で、仮想大容量パスからM本の通信路を削減する場合について示す。パス通信装置は、対向側のパス通信装置との間で、既にK本のパス、およびL本の通信路を設定した状態にあり、L本の通信路を仮想的に1本に束ねた仮想大容量パスを集束した状態にある。通常、KとLとは同数である。
パス制御部は、パス制御部に設定された情報にもとづいて、仮想大容量パスからM本の通信路を削減する場合に、下位レイヤパス通信装置の網においてN本の下位レイヤパスおよび通信路を削減する必要があると認識できる。
次に、パスの始点と終点の転送部は、転送部のフォワーディング情報、ルーティング情報、もしくは負荷分配アルゴリズムなどを変更し、仮想大容量パスを構成する通信路群の中から削減される通信路を集束状態から開放する。
次に、パスの始点と終点の転送部は、転送部のフォワーディング情報、ルーティング情報、もしくは負荷分配アルゴリズムなどを変更し、転送部のフォワーディング情報、ルーティング情報、もしくは負荷分配アルゴリズムの中から削除される通信路の存在を消去する。パス通信装置は、ルーティング情報、フォワーディング情報、もしくは負荷分配アルゴリズムの中から消去された通信路に向けてトラフィック変更を行わない。これにより、後にパス、下位レイヤパス、通信路などを削除してもトラフィックロスを発生しない。
次に、パス制御部は、図9に示されるパス制御シグナリングを利用し、下位レイヤパス制御部に対して仮想大容量パスから開放されたパスの削除要求を行う。このとき、転送部では仮想大容量パスから開放された通信路の削除を行う。下位レイヤパス制御部は、受信した削除要求をもとに、下位レイヤパスおよび通信路を削除する。下位レイヤパス制御部は、さらに隣接の下位レイヤパス制御部に削除要求を通知する。削除要求のリレーを繰り返し、パスの終点のパス制御部に削除要求を通知する。パスの終点のパス制御部は転送部に対してパスおよび通信路の削除を行う。
以上で1本のパスを削除可能となる。同じようなパス制御シグナリングをN回繰り返すことにより、パス通信装置から見て、削除対象のN本の下位レイヤパス、および通信路上に設定されていたM本の通信路、N本のパスを削除できる。
以上により、図8の動作フローに従って、パス通信装置は、既設の仮想大容量パスを構成する通信路の数を削減できる。
(第三実施例)
第三実施例を図10〜図15を参照して説明する。図10〜図15は第三実施例の全体的な動作フローを示す図である。第三実施例では、パス通信装置としてルータを想定しており、下位レイヤパス通信装置としてOXC(光クロスコネクト装置)を想定している。
第三実施例で示される全体動作のフローは、基本的に、第一および第二実施例と同じである。ただし、図10の例は、LMPによる設定用または削除用または増設用または削減用レイヤパス数把握ステップ、Link Aggregationによる設定用集束または削除用開放または増設用集束変更または削減用集束変更ステップ、GMPLSによる設定用パス制御シグナリングまたは削除用パス制御シグナリングまたは増設用パス制御シグナリング削減用パス制御シグナリングを用いた例である。
図11の例は、シグナリングによる設定用下位レイヤパス数把握または削除用下位レイヤパス数把握または増設用下位レイヤパス数把握または削減用下位レイヤパス数把握ステップ、Link Aggregationによる設定用集束または削除用開放または増設用集束変更または削減用集束変更ステップ、GMPLSによる設定用パス制御シグナリングまたは削除用パス制御シグナリングまたは増設用パス制御シグナリングまたは削減用パス制御シグナリングステップを用いた例である。
図12の例は、ルーティングによる設定用下位レイヤパス数把握または削除用下位レイヤパス数把握または増設用下位レイヤパス数把握または削減用下位レイヤパス数把握ステップ、Link Aggregationによる設定用集束または削除用開放または増設用集束変更または削減用集束変更ステップ、GMPLSによる設定用パス制御シグナリングまたは削除用パス制御シグナリングまたは増設用パス制御シグナリング削減用パス制御シグナリングステップを用いた例である。
図13の例は、LMPによる設定用下位レイヤパス数把握または削除用下位レイヤパス数把握または増設用下位レイヤパス数把握または削減用下位レイヤパス数把握ステップ、Link Aggregationによる設定用集束または削除用開放または増設用集束変更または削減用集束変更ステップ、OUNIとGMPLSによる設定用パス制御シグナリングまたは削除用パス制御シグナリングまたは増設用パス制御シグナリングまたは削減用パス制御シグナリングステップを用いた例である。
図14の例は、LMPによる設定用下位レイヤパス数把握または削除用下位レイヤパス数把握または増設用下位レイヤパス数把握または削減用下位レイヤパス数把握ステップ、Link Aggregationによる設定用集束または削除用開放または増設用集束変更または削減用集束変更ステップ、GMPLS−UNIとGMPLSによる設定用パス制御シグナリングまたは削除用パス制御シグナリングまたは増設用パス制御シグナリングまたは削減用パス制御シグナリングステップを用いた例である。
図15の例は、LMPによる設定用下位レイヤパス数把握または削除用下位レイヤパス数把握または増設用下位レイヤパス数把握または削減用下位レイヤパス数把握ステップ、PPPMPによる設定用集束または削除用開放または増設用集束変更または削減用集束変更ステップ、GMPLSによる設定用パス制御シグナリングまたは削除用パス制御シグナリングまたは増設用パス制御シグナリングまたは削減用パス制御シグナリングステップを用いた例である。
(第四実施例)
第四実施例を図16を参照して説明する。図16は第四実施例の全体動作フローを示す図である。第四実施例では、パス通信装置としてSONET/SDH転送装置を想定しており、下位レイヤパス通信装置としてOXCを想定している。
第四実施例で示される全体動作フローは、基本的に第一および第二実施例と同じであり、第四実施例では、特に、SONET/SDH転送装置を利用した場合の実施例である。LMPによる設定用下位レイヤパス数把握または削除用下位レイヤパス数把握または増設用下位レイヤパス数把握または削減用下位レイヤパス数把握ステップ、Vertual Concatenationによる設定用集束または削除用開放または増設用集束変更または削減用集束変更ステップ、GMPLSによる設定用パス制御シグナリングまたは削除用パス制御シグナリングまたは増設用パス制御シグナリングまたは削減用パス制御シグナリングステップを用いた例である。
(第五実施例)
第五実施例を図17を参照し説明する。図17は第五実施例の全体動作フローを示す図である。第五実施例では、パス通信装置としてルータを想定しており、下位レイヤパス通信装置としてOXCを想定している。第五実施例で示される全体動作のフローは、基本的に第一および第二実施例と同じである。
LMPによる設定用下位レイヤパス数把握または削除用下位レイヤパス数把握または増設用下位レイヤパス数把握または削減用下位レイヤパス数把握ステップ、Ling Aggregationによる設定用集束ステップ、GMPLSによる設定用パス制御シグナリングまたは削除用パス制御シグナリングまたは増設用パス制御シグナリングまたは削減用パス制御シグナリングステップ、Virtal Concatenationによる削除用開放または増設用集束変更または削減用集束変更ステップを用いた例である。
パス、下位レイヤパス、通信路を設定する場合には、一般的に、最後のステップとしてパス管理ステップを行う。これにより、パス制御部は、複数のパスを関連付けでき、今後、パス、通信路、下位レイヤパスを削除する場合、通信路を増設する場合、および通信路を削除する場合、設定すべきパス、もしくは削除すべきパスを認識できる。ただし、パス管理ステップを他のタイミングで行ってもよい。また、設定用パス制御シグナリングステップと統合されてもよい。
パス、下位レイヤパス、通信路を削除する場合には、一般的に、最初のステップとしてパス管理ステップを行う。これにより、パス制御部は、複数のパスを関連付けでき、削除すべきパスを認識できる。ただし、パス管理ステップを他のタイミングで行ってもよい。また、削除用パス制御シグナリングステップと統合されてもよい。
パス、下位レイヤパス、通信路を増設する場合には、一般的に、最初のステップ、および最後のステップにおいてパス管理ステップを行う。これにより、パス制御部は、複数のパスを関連付けでき、設定すべきパスを認識でき、また、増設後に新たなパスの関連付けを行える。ただし、パス管理ステップを他のタイミングで行ってもよい。また、増設用パス制御シグナリングステップと統合されてもよい。
パス、下位レイヤパス、通信路を削減する場合には、一般的に、最初のステップ、および最後のステップにおいてパス管理ステップを行う。これにより、パス制御部は、複数のパスを関連付けでき、削除すべきパスを認識でき、また、削減後に新たなパスの関連付けを行える。ただし、パス管理ステップを他のタイミングで行ってもよい。また、削除用パス制御シグナリングステップと統合されてもよい。