JP4424880B2 - Absorbent articles - Google Patents
Absorbent articles Download PDFInfo
- Publication number
- JP4424880B2 JP4424880B2 JP2001307487A JP2001307487A JP4424880B2 JP 4424880 B2 JP4424880 B2 JP 4424880B2 JP 2001307487 A JP2001307487 A JP 2001307487A JP 2001307487 A JP2001307487 A JP 2001307487A JP 4424880 B2 JP4424880 B2 JP 4424880B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wing
- nonwoven fabric
- absorbent article
- liquid
- shaped
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウイング状フラップを備えた吸収性物品に係り、前記ウイング状フラップの非肌当接面側に形成される粘着剤層に代えて面ファスナーを採用した吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品Nとしては、例えば図9および図10に示されるように、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる不透液性裏面シート50と、不織布または透孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シート51との間に綿状パルプなどからなる吸収体52を介在させたものが知られている。
【0003】
この種の吸収性物品Nは、ズレ止めを図るために、例えば非使用面側(外面)に1または複数条の粘着剤層53,53を形成し、かつナプキン本体の長手方向両側部に、外方に延在するウイング状フラップW、Wを一体的に形成するとともに、このウイング状フラップW、Wの不透液性裏面シート50側の面(非肌当接面側)に粘着剤層54,54を設けるようにしたものが存在する。なお、製品状態では、これらの各粘着剤層53…、54…にはそれぞれ剥離紙が仮着されている。
【0004】
前記吸収性物品Nを下着30に固定する際には、図11に示されるように、先ず非肌当接面側に仮着されている前記剥離紙を剥がした後、吸収性物品Nを局所にあてがい、側方に突出する前記ウイング状フラップW、Wを下着より取り出し、両ウイング状フラップW、Wを折返し線RL、RLで折返し、下着のクロッチ部分を巻き込むようにしながら下着30の股間部外面に接着するようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ウイング状フラップW、Wを備える吸収性物品Nにおいては、ウイング状フラップW、Wを直接手で摘んで引き出すようにしているため、接着剤層54の接着剤が手に付着したり、接着剤が下着に転着し下着を汚してしまう、さらには激しい体動によって外れ易いなどの問題があった。
【0006】
そこで本発明の主たる課題は、ウイング状フラップを備える吸収性物品において、ウイング状フラップを止着するための粘着剤層に代えて面ファスナーを使用し、かつ違和感が無く十分に良好な装着感が得られるようにするとともに、体動に対して十分な係合力が得られるようにした吸収性物品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は当初、前記粘着剤層に代えて面ファスナーの一方側を前記ウイング状フラップWに取付け、下着の外面に前記面ファスナーを機械的に係合させることを試みた。しかし、下着に係合させる場合には、下着の素材によって係合力に大きな開きがあるとともに、下着の繊維を引き延ばすことがある、更に素材によっては係合できないなどの問題が発生した。
【0008】
そこで、ウイング状フラップの突出長を長くして、裏面側に折り返した際に重ね代を持つようにし、この重なり部分の一方側に雄型面ファスナーを固定し、他方側に雌型面ファスナーを固定してみた。この場合は確かに、十分な係合力が得られるようになるけれども、面ファスナーの重なり部分が極端に固くなってしまい、違和感によって装着感が大きく損なわれることが判明した。また、コスト的に高くなってしまうなどの問題も生じた。
【0009】
更に検討を重ねた結果、ウイング状フラップの突出長を長くして、裏面側に折り返した際に重ね代を持つようにし、この重なり部分の一方側に雄型面ファスナーを固定し、他方のウイング状フラップの肌当接面側を覆う不織布に直接、係合させるようにしてみた。しかし、この場合には違和感もかなり解消され装着感も良好になることが確認されたけれども、係合力が弱く激しい体動があると係合が自然に解かれてしまうことがあった。
【0010】
本発明者等は、前記面ファスナーと不織布との係合力を高めるための検討を種々行った結果、不織布に波状加工を施すことによって係合力を高めることができるとの知見を得た。本発明はこの知見に基づいて成されたものである。
【0011】
その結果、前記課題を解決するための請求項1に係る本発明として、透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に吸収体が介在され、かつ両側部に側方に突出したウイング状フラップが夫々形成された吸収性物品において、
前記吸収性物品の表面がわ両側部にはそれぞれ長手方向に沿って、かつ吸収性物品のほぼ全長に亘ってサイド不織布が設けられ、このサイド不織布の一部が側方に延在されるとともに、前記不透液性バックシートの一部が側方に延在され、これら側方に延在されたサイド不織布及び不透液性バックシートによって前記ウイング状フラップが形成され、前記サイド不織布は、1.8デニール以下の繊維によって形成された不織布とされるとともに、ウイング状フラップ領域部分に吸収性物品の長手方向に沿う凹凸によって波状加工が施され、この波状加工は高さ寸法が0.5mm以上、凸部間または凹部間の間隔が0.2〜2mmとされ、
前記ウイング状フラップは、裏面側に折り返した際、それぞれのウイング状フラップの先端部同士が重なりを持つように形成されるとともに、これら各ウイング状フラップの非肌当接面側に面ファスナーが固定され、前記ウイング状フラップを任意の順序で裏面側に夫々折り返した際、一方のウイング状フラップの面ファスナーが最初に折り返したウイング状フラップのサイド不織布面に係合するようにしたことを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0012】
請求項2に係る本発明として、前記ウイング状フラップの肌当接面側の不織布は、スパンボンド不織布である請求項1記載の吸収性物品が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図、図2はその裏面図、図3の図1のIII−III線矢視図である。
【0014】
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布6,6とから構成されている。前記吸収体4の周囲において、その上下端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布6とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合されている。
【0015】
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
【0016】
次いで、前記透液性表面シート3としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。図示の例では、前記透液性表面シート3は、表面側の多孔性プラスチックシート3Aと、裏面側に親水性不織布3Bとによる2層構成となっている。
【0017】
前記透液性表面シート3として、上記2層構成のシートを用いた場合には、経血やおりもの等(以下、まとめて体液という。)が速やかに吸収されるようになるとともに、肌と接触する表面はドライタッチ性に優れたものとなる。なお、この場合には本例のように、吸収体4を囲繞するクレープ紙5を設け、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙5が介在するようにすれば、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
【0018】
一方、前記透液性表面シート3の上面には、排血対応部位を跨ぐ両側部にそれぞれ、略長手方向に沿うサイドエンボス7,7が形成されているとともに、前後部にそれぞれ弧状エンボス8,8が形成されている。
【0019】
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
【0020】
本生理用ナプキン1の表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿って、かつ吸収性物品のほぼ全長に亘ってサイド不織布6,6が設けられているとともに、このサイド不織布6,6の一部が側方に延在されるとともに、前記不透液性裏面シート2の一部が側方に延在され、これら側方に延在されたサイド不織布6部分と不透液性裏面シート2部分とをホットメルト接着剤等により接合してウイング状フラップW、Wが形成され、かつこのウイング状フラップW、Wの不透液性裏面シート2側の面には雄型面ファスナー10,10が固定されている。前記ウイング状フラップW、Wは裏面側に夫々折り返した際、それぞれのウイング状フラップW、Wの先端部同士が重なりを持ち、一方のウイング状フラップWの前記雄型面ファスナー10が最初に折り返したウイング状フラップWの不織布面(サイド不織布6面)に係合するようになっている。
【0021】
前記サイド不織布6としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
【0022】
また、前記サイド不織布6の使用する不織布は、雄型面ファスナー10との係合力を高めるため、前記サイド不織布6の内の少なくとも雄型面ファスナー10との係合部分を含む範囲、具体的に本例では図4に示されるように、ウイング状フラップWの領域部分に波状加工が施されている。
【0023】
前記波状加工を施すことにより雄型面ファスナー10との係合力を高めることが可能であるが、より好ましくは前記サイド不織布6は後述の実施例より、1.8デニール以下の繊維によって形成されたものが望ましく、かつ不織布の成形方法は天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、長繊維で構成するスパンボンド不織布が、他の不織布よりも相対的に引張強度が高い点および繊維の引き抜けが無い点で望ましい。
【0024】
また、前記不織布の波状加工は、後述の実施例より、高さ寸法(見掛けの厚みtv)が0.5mm以上であることが望ましく、かつ凸部間または凹部間の間隔Sは0.2〜2mmであることが望ましい。
【0025】
他方、前記不透液性裏面シート2の非肌当接面には、図2に示されるように、ショーツに対する固定のために適宜の塗布パターンによって複数条の粘着剤層11,11が形成され、未使用製品状態では粘着層を覆う剥離紙(図示せず)が設けられる。
【0026】
前記粘着剤層11を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
【0027】
前記生理用ナプキン1を下着に装着するには、前記剥離紙を剥がした上で、図5に示されるように、生理用ナプキン1を局所にあてがい、側方に突出する前記ウイング状フラップW、Wを下着より出し、前記ウイング状フラップW、Wを順に折り返し、最初に折り返したウイング状フラップWの不織布面(サイド不織布6面)に、他方のウイング状フラップWの雄型面ファスナー10を係合させることでナプキン1を下着に固定する。
【0028】
ところで、上記例ではウイング状フラップWをサイド不織布6と不透液性裏面シート2の積層体として構成したが、サイド不織布6単独によりウイング状フラップWを構成してもよいし、不透液性裏面シート2の先端部分にのみ小片状の不織布を積層させるようにしてもよい。また、雄型面ファスナー10をウイング状フラップW、Wのそれぞれに設けるようにしたが、一方側にのみ設けるようにしてもよい。但し、この場合には装着時にウイング状フラップW、Wの折返し順序が制限されることになる。
【0029】
【実施例】
本実施例では、雄型面ファスナーのサイド不織布に対する係合力について、サイド不織布の波状加工の条件(高さ及びピッチ)を変化させながら、雄型面ファスナーの係合力との関係について試験を行った。
雄型面ファスナーの係合片形状は、マッシュルーム状係合片に限定し、住友スリーエム(株)製の品番CS-200(2500ピン)を使用した。試験は、幅15mm×50mmの面ファスナー試験片を、高さとピッチを変えて波状加工を施した複数種の不織布をそれぞれポリエチレンフィルムに貼り付けて構成したターゲット体に係合させ、2kgのゴムローラーで50mm/秒の速度で一往復して圧着し(係合面は15mm×15mm)、不織布とポリエチレンフィルムの貼り合わせ体をストログラフチャックに設置し、面ファスナー試験片を他方のチャックで挟み、300mm/秒の速度で引っ張り係合力を測定した。
【0030】
生理用ナプキンの場合、繰り返して使用することがないため初回係合力をもって係合力とした。目標係合力は、着用時に剥離しない係合力として100g以上を目安した。また、不織布の繊維は3デニール、1.8デニール、1.1デニールの3種類とし、目付け18g/m2で作製した不織布についてそれぞれ行った。その試験結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
表1に示される生データに基づいて、初回係合力と、デニール数、波のピッチ及び波加工の高さとの関係が明確になるようにグラフを描いた。図6は縦軸を初回係合力(g)、横軸を使用不織布のデニール数としてグラフ化した結果を示し、図7は縦軸を初回係合力(g)、横軸を波のピッチ(mm)〔高さは0.5mmで一定〕としてグラフ化した結果を示し、図8は縦軸を初回係合力(g)、横軸を波の高さ(mm)〔ピッチは2mmで一定〕としてグラフ化した結果を示したものである。
【0032】
上記図6のグラフより、使用不織布のデニール数が1.8デニール以下であるとグラフの勾配が急激に大きくなる傾向を示し初回係合力が上昇していることが分かる。したがって、前記ウイング状フラップWの肌当接面側の不織布は、1.8デニール以下の繊維によって形成された不織布を使用するのが望ましいことが判明した。
【0033】
上記図7のグラフより、3本のグラフ線は共に波のピッチ1mmを最大値とする山形の線を描くことが判明した。したがって、波のピッチは0.2〜2mmの範囲が望ましいことが判明した。
【0034】
上記図8のグラフより、3本のグラフ線は波の高さが高くなるほど初回係合力が大きくなる傾向を示した。したがって、波加工の高さは0.5mm以上が望ましいことが判明した。
【0035】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、ウイング状フラップを備える吸収性物品において、ウイング状フラップに雄型面ファスナーを取付け、その雄型面ファスナーが係合する他方のウイング状フラップの不織布に波状加工を施すようにしたため、違和感が無く十分に良好な装着感が得られるようになるとともに、体動に対して十分な係合力が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。
【図2】 その裏面図である。
【図3】 図1のIII−III線矢視図である。
【図4】 その要部拡大断面図である。
【図5】 本生理用ナプキン1の装着状態図である。
【図6】 実施例における試験結果を示すグラフ(その1)である。
【図7】 実施例における試験結果を示すグラフ(その2)である。
【図8】 実施例における試験結果を示すグラフ(その3)である。
【図9】 従来の生理用ナプキンNの展開図である。
【図10】 その横断面図である。
【図11】 その装着状態図である。
【符号の説明】
【0036】
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…サイド不織布、10…雄型面ファスナー、11…粘着剤層、W…ウイング状フラップ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent article provided with a wing-shaped flap, and relates to an absorbent article employing a hook-and-loop fastener in place of an adhesive layer formed on the non-skin contact surface side of the wing-shaped flap.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an absorbent article N such as a sanitary napkin, a panty liner, a cage sheet, an incontinence pad, and the like, as shown in FIGS. 2. Description of the Related Art There is known a structure in which an
[0003]
In order to prevent misalignment, this type of absorbent article N has, for example, one or a plurality of
[0004]
When fixing the absorbent article N to the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the absorbent article N provided with the wing-shaped flaps W, W, the wing-shaped flaps W, W are directly picked and pulled out by hand, so that the adhesive of the
[0006]
Therefore, the main problem of the present invention is that, in an absorbent article having a wing-shaped flap, a hook-and-loop fastener is used instead of the adhesive layer for fastening the wing-shaped flap, and there is no sense of incongruity and a sufficiently good wearing feeling is obtained. Another object of the present invention is to provide an absorbent article that can be obtained and that can provide sufficient engagement force with respect to body movement.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The inventors initially tried to attach one side of a hook-and-loop fastener to the wing-shaped flap W in place of the pressure-sensitive adhesive layer and mechanically engage the hook-and-loop fastener with the outer surface of an undergarment. However, when engaging with the undergarment, there are problems such as a large difference in engagement force depending on the material of the undergarment, stretching of the fibers of the undergarment, and inability to engage depending on the material.
[0008]
Therefore, the protruding length of the wing-shaped flap is lengthened so that there is an overlap margin when folded back to the back side, a male surface fastener is fixed to one side of this overlapping portion, and a female surface fastener is fixed to the other side. I fixed it. In this case, although it is possible to obtain a sufficient engaging force, it has been found that the overlapping portion of the hook-and-loop fastener becomes extremely hard, and the feeling of wearing is greatly impaired due to the uncomfortable feeling. In addition, problems such as an increase in cost occurred.
[0009]
As a result of further investigation, the protruding length of the wing-shaped flap is lengthened so that it has an allowance when folded back to the back side, a male surface fastener is fixed to one side of this overlapping portion, and the other wing is fixed. It was made to engage directly with the nonwoven fabric which covers the skin contact surface side of a shape-like flap. However, in this case, it was confirmed that the uncomfortable feeling was considerably eliminated and the wearing feeling was improved, but the engagement was weak and the engagement was naturally released when there was intense body movement.
[0010]
As a result of various studies for increasing the engagement force between the surface fastener and the nonwoven fabric, the present inventors have obtained knowledge that the engagement force can be increased by applying a wave-like process to the nonwoven fabric. The present invention has been made based on this finding.
[0011]
As a result, as the present invention according to
A side nonwoven fabric is provided on the both sides of the absorbent article along the longitudinal direction and over substantially the entire length of the absorbent article, and a part of the side nonwoven fabric extends laterally. In addition, a part of the liquid-impermeable back sheet extends laterally, and the wing-shaped flap is formed by the side nonwoven fabric and the liquid-impermeable back sheet that extend laterally. It is a non-woven fabric formed of 1.8 denier fibers or less, and the wing-shaped flap region portion is subjected to undulations by irregularities along the longitudinal direction of the absorbent article, and this undulation process has a height dimension of 0.5 mm. As described above, the interval between the convex portions or the concave portions is 0.2 to 2 mm.
The wing-shaped flaps, when folded to the back side, are formed to have a overlap leading ends of the respective wing-shaped flaps Rutotomoni, these non-skin contact surface side to the surface fastener of the wing-shaped flaps secured When the wing-shaped flaps are folded back to the back side in an arbitrary order, the hook-and-loop fastener of one wing-shaped flap is engaged with the side nonwoven fabric surface of the first folded wing-shaped flap. An absorbent article is provided.
[0012]
As the present invention according to
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a partially broken development view of a
[0014]
The
[0015]
Hereinafter, the structure of the
As the liquid-
[0016]
Next, as the liquid-
[0017]
When the two-layered sheet is used as the liquid-
[0018]
On the other hand, on the upper surface of the liquid-
[0019]
The
[0020]
Side
[0021]
As the side
[0022]
Further, the nonwoven fabric used by the side
[0023]
Although it is possible to increase the engagement force with the
[0024]
Moreover, as for the wave-like process of the said nonwoven fabric, it is desirable for the height dimension (apparent thickness tv ) to be 0.5 mm or more from the Example mentioned later, and the space | interval S between convex parts or concave parts is 0.2. It is desirable that it is ˜2 mm.
[0025]
On the other hand, a plurality of pressure-sensitive adhesive layers 11 and 11 are formed on the non-skin contact surface of the liquid-
[0026]
As the pressure-sensitive adhesive that forms the pressure-
[0027]
In order to attach the
[0028]
By the way, although the wing-shaped flap W was comprised as a laminated body of the side
[0029]
【Example】
In this example, the relationship between the engagement force of the male surface fastener and the engagement force of the male surface fastener was tested while changing the wavy processing conditions (height and pitch) of the side nonwoven fabric. .
The shape of the engagement piece of the male surface fastener was limited to a mushroom-like engagement piece, and a product number CS-200 (2500 pin) manufactured by Sumitomo 3M Limited was used. In the test, a surface fastener test piece with a width of 15 mm x 50 mm was engaged with a target body composed of a plurality of types of non-woven fabrics with different heights and pitches applied to a polyethylene film, and a 2 kg rubber roller. And reciprocating and crimping at a speed of 50 mm / sec. (Engagement surface is 15 mm x 15 mm), a non-woven fabric-polyethylene film laminate is placed on a strograph chuck, and a surface fastener test piece is sandwiched between the other chuck, The tensile engagement force was measured at a speed of 300 mm / sec.
[0030]
In the case of a sanitary napkin, since it is not used repeatedly, the initial engagement force was used as the engagement force. The target engagement force was estimated to be 100 g or more as an engagement force that does not peel when worn. Further, the nonwoven fabric was made of three types of denier, 3 denier, 1.8 denier, and 1.1 denier, and each of the nonwoven fabrics prepared with a basis weight of 18 g / m 2 was used. The test results are shown in Table 1.
[0031]
[Table 1]
Based on the raw data shown in Table 1, the graph was drawn so that the relationship between the initial engagement force, the denier number, the wave pitch, and the wave machining height could be clarified. FIG. 6 is a graph showing the results obtained by graphing the initial engagement force (g) on the vertical axis and the denier number of the nonwoven fabric used, and FIG. 7 shows the initial engagement force (g) on the vertical axis and the wave pitch (mm) on the horizontal axis. ) [The height is constant at 0.5 mm] and the graph shows the results. FIG. 8 shows the initial engagement force (g) on the vertical axis and the wave height (mm) on the horizontal axis (pitch is constant at 2 mm). The result of graphing is shown.
[0032]
From the graph of FIG. 6 above, it can be seen that when the denier number of the nonwoven fabric used is 1.8 denier or less, the slope of the graph tends to increase rapidly and the initial engagement force increases. Accordingly, it has been found that it is desirable to use a nonwoven fabric formed of fibers of 1.8 denier or less as the nonwoven fabric on the skin contact surface side of the wing-shaped flap W.
[0033]
From the graph of FIG. 7, it has been found that the three graph lines both draw a mountain-shaped line with the maximum value of the wave pitch of 1 mm. Accordingly, it has been found that the wave pitch is preferably in the range of 0.2 to 2 mm.
[0034]
From the graph of FIG. 8, the three graph lines showed a tendency that the initial engagement force increased as the wave height increased. Therefore, it has been found that the height of wave machining is preferably 0.5 mm or more.
[0035]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in an absorbent article having a wing-shaped flap, a male surface fastener is attached to the wing-shaped flap, and the non-woven fabric of the other wing-shaped flap engaged with the male surface fastener is corrugated. Therefore, a sufficiently good wearing feeling can be obtained without causing a sense of incongruity, and a sufficient engaging force can be obtained for body movement.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially broken development view of a
FIG. 2 is a rear view thereof.
FIG. 3 is a view taken along the line III-III in FIG. 1;
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of a main part thereof.
FIG. 5 is a mounting state diagram of the
FIG. 6 is a graph (part 1) showing test results in the examples.
FIG. 7 is a graph (part 2) showing test results in the examples.
FIG. 8 is a graph (part 3) showing test results in the examples.
FIG. 9 is a development view of a conventional sanitary napkin N.
FIG. 10 is a cross-sectional view thereof.
FIG. 11 is a diagram showing the mounting state.
[Explanation of symbols]
[0036]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記吸収性物品の表面がわ両側部にはそれぞれ長手方向に沿って、かつ吸収性物品のほぼ全長に亘ってサイド不織布が設けられ、このサイド不織布の一部が側方に延在されるとともに、前記不透液性バックシートの一部が側方に延在され、これら側方に延在されたサイド不織布及び不透液性バックシートによって前記ウイング状フラップが形成され、前記サイド不織布は、1.8デニール以下の繊維によって形成された不織布とされるとともに、ウイング状フラップ領域部分に吸収性物品の長手方向に沿う凹凸によって波状加工が施され、この波状加工は高さ寸法が0.5mm以上、凸部間または凹部間の間隔が0.2〜2mmとされ、
前記ウイング状フラップは、裏面側に折り返した際、それぞれのウイング状フラップの先端部同士が重なりを持つように形成されるとともに、これら各ウイング状フラップの非肌当接面側に面ファスナーが固定され、前記ウイング状フラップを任意の順序で裏面側に夫々折り返した際、一方のウイング状フラップの面ファスナーが最初に折り返したウイング状フラップのサイド不織布面に係合するようにしたことを特徴とする吸収性物品。In the absorbent article in which the absorbent body is interposed between the liquid-permeable top sheet and the liquid-impervious back sheet, and the wing-like flaps protruding sideways are formed on both sides, respectively.
A side nonwoven fabric is provided on the both sides of the absorbent article along the longitudinal direction and over substantially the entire length of the absorbent article, and a part of the side nonwoven fabric extends laterally. In addition, a part of the liquid-impermeable back sheet extends laterally, and the wing-shaped flap is formed by the side nonwoven fabric and the liquid-impermeable back sheet that extend laterally. It is a non-woven fabric formed of 1.8 denier fibers or less, and the wing-shaped flap region portion is subjected to undulations by irregularities along the longitudinal direction of the absorbent article, and this undulation process has a height dimension of 0.5 mm. As described above, the interval between the convex portions or the concave portions is 0.2 to 2 mm.
The wing-shaped flaps, when folded to the back side, are formed to have a overlap leading ends of the respective wing-shaped flaps Rutotomoni, these non-skin contact surface side to the surface fastener of the wing-shaped flaps secured When the wing-shaped flaps are folded back to the back side in an arbitrary order, the hook-and-loop fastener of one wing-shaped flap is engaged with the side nonwoven fabric surface of the first folded wing-shaped flap. Absorbent article.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001307487A JP4424880B2 (en) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | Absorbent articles |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001307487A JP4424880B2 (en) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | Absorbent articles |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003111799A JP2003111799A (en) | 2003-04-15 |
JP4424880B2 true JP4424880B2 (en) | 2010-03-03 |
Family
ID=19126939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001307487A Expired - Lifetime JP4424880B2 (en) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | Absorbent articles |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4424880B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009125430A (en) | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Daio Paper Corp | Absorbent article |
JP6005027B2 (en) | 2013-11-25 | 2016-10-12 | 大王製紙株式会社 | Absorbent articles |
KR102055056B1 (en) * | 2018-04-13 | 2019-12-11 | 황지연 | Panty liner |
JP7534876B2 (en) | 2020-06-30 | 2024-08-15 | 日本製紙クレシア株式会社 | Absorbent articles |
-
2001
- 2001-10-03 JP JP2001307487A patent/JP4424880B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003111799A (en) | 2003-04-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4388241B2 (en) | Absorbent articles | |
JP5279185B2 (en) | Absorbent articles | |
JP4540127B2 (en) | Absorbent articles | |
JP5242211B2 (en) | Absorbent articles | |
JP6005027B2 (en) | Absorbent articles | |
JP4732497B2 (en) | Absorbent articles | |
JP2009125430A5 (en) | ||
JP2009125430A (en) | Absorbent article | |
JP4719799B2 (en) | Interlabial pad | |
JP2015100502A5 (en) | ||
JP4522021B2 (en) | Absorbent articles | |
JP4090703B2 (en) | Absorbent articles | |
JP4124314B2 (en) | Absorbent articles | |
JP6591833B2 (en) | Absorbent articles | |
JP4976066B2 (en) | Absorbent articles | |
JP2010188142A (en) | Method of manufacturing absorbent article | |
JP6479389B2 (en) | Absorbent articles | |
JP5476498B2 (en) | Absorbent articles | |
JP2008006204A5 (en) | ||
JP4424880B2 (en) | Absorbent articles | |
JP5826216B2 (en) | Absorbent articles | |
JP2017080244A (en) | Absorbent article | |
JP5306419B2 (en) | Absorbent articles | |
JP5177396B2 (en) | Absorbent articles | |
JP4410448B2 (en) | Absorbent articles |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040726 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070727 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080512 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091102 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091208 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4424880 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |