JP4090703B2

JP4090703B2 - Absorbent articles

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Publication number: JP4090703B2
Application number: JP2001122510A
Authority: JP
Inventors: 渡吉政; 恵徳本
Original assignee: Uni Charm Corp
Current assignee: Uni Charm Corp
Priority date: 2001-04-20
Filing date: 2001-04-20
Publication date: 2008-05-28
Anticipated expiration: 2021-04-20
Also published as: JP2002315776A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液吸収能力を有する本体部の上に、前記本体部に対して動くことができる肌当接部材が設けられた吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術ならびにその課題】
生理用ナプキン、使い捨てオムツなどの吸収性物品は、吸収層の裏面側に液不透過性の裏面シートが重ねられ、表面側に液透過性の表面材が重ねられている。また、生理用ナプキンは、前記裏面シートの外面に感圧粘着剤が設けられ、前記感圧粘着剤を介して前記裏面シートを下着のクロッチ部の内面に固着させて使用しているのが一般的である。
【０００３】
前記生理用ナプキンでは、下着に固着させたときに受液側表面と膣口との間を密着させることが、経血の横漏れを無くすために重要な要素となる。
【０００４】
例えば、従来の生理用ナプキンでは、吸収層の中央部を厚く形成し、あるいは中央部を囲む領域で吸収層を圧縮して、前記圧縮部で囲まれた吸収層に表面側への膨らみを持たせ、中央部分を膣口に密着させやすくしている。
【０００５】
しかし、生理用ナプキンは、前記のように裏面シートの外面を下着に固着させて使用するのが一般的であるため、装着者の身体に対する下着の緊迫力が弱くて、下着のクロッチ部が位置ずれすると、生理用ナプキンも一緒に位置ずれし、前記受液側表面の中央部が膣口から位置ずれしやすくなる。また、前記のように吸収層に圧縮部を形成すると、吸収層の剛性が高くなって、装着者に剛性による抵抗感を与えることになり、装着感触が悪くなる。
【０００６】
また、特開平１１−１０４１６８号公報等には、吸収層を有する生理用ナプキンの本体部の表面側に、前記表面と離れて挙動する独立層が設けられたものが開示されている。この生理用ナプキンは、前記独立層の前後端部と本体部の表面との間が、糸状など弾性収縮部材を介して連結され、本体部に対して前記独立層が自由度を有するように弾性的に吊られた状態となっている。
【０００７】
この生理用ナプキンは、本体部の裏面を下着のクロッチ部の内面に固着させて装着したときに、主に前記独立層が膣口に密着する。前記本体部に対して前記独立層が自由度を有しているため、下着のクロッチ部が身体に対して位置ずれしても、前記独立層が膣口から離れにくくなり、経血が前記独立層に受け止められる状態となる。これにより経血の横漏れを防止しようとしている。
【０００８】
しかし、前記独立層を有する生理用ナプキンは、前記独立層を吊っている弾性部材の弾性力によって前記独立層を膣口に密着させようとしているため、複雑な凹凸形状を有する膣口および陰唇部位の全域に独立層の表面を隙間無く密着させることが難しい。また、前記弾性部材の張力が直接に膣口および陰唇部位に作用しやすく、装着者に抵抗感を与えることになり、装着感においても充分に改善されたものといえない。
【０００９】
また、このような問題は生理用ナプキン以外の吸収性物品においても、同様に生じる。例えば、使い捨ておむつや女性用の失禁パッドにおいても、パッド内に尿を確実に導くためには、パッド表面を排泄部に充分に密着させることが必要である。しかし従来の製品は、体型に追従して柔軟に排泄部に密着させる構造のものが存在していなかった。
【００１０】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、液を受ける肌当接部材が身体の排泄部に密着し、製品の本体部が動いても、前記排泄部との密着を維持しやすい吸収性物品を提供することを目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明の吸収性物品は、液吸収能力を有する本体部の表面の中央部に、少なくとも縦方向の前後端部が前記本体部の表面に支持された肌当接部材が設けられており、
前記肌当接部材は、液透過性の基材と、前記基材の表面に設けられた連続フィラメントの束とを有し、
前記連続フィラメントの束は、トウから開繊され、縦方向に延びる繊維が横方向に均一に広げられて前記縦方向に間隔を開けた複数の接合部において前記基材と接合されて、前記接合部と接合部との間で、表面側に隆起する前記連続フィラメントの複数のループ部が形成されており、
前記肌当接部材には前記縦方向に沿う弾性収縮力が作用しており、前記弾性収縮力によって、吸収性物品が縦方向に湾曲し、かつ前記肌当接部材が表面シートから離れて位置することを特徴とするものである。
【００１２】
本発明の吸収性物品では、基本的な構造として本体部と、身体の排泄部に密着する肌当接部を有して、本体部と肌当接部材が独立して動くことができるようにしている。その結果、身体に対して本体部が動いても、前記肌当接部材と排泄部との密着を維持できるようになる。しかも前記肌当接部材の表面では、連続フィラメントで形成された複数のループ部が設けられているため、肌への接触感触が柔らかくなる。
【００１３】
また、前記連続フィラメントの延びる方向に並ぶ個々のループ部が互いに独立しているとともに、前記連続フィラメントの延びる方向と直交する方向に隣接する前記ループ部も互いに独立していることが好ましい。例えば、前記連続フィラメントの延びる方向と直交する方向において、前記接合部が異なる位置に形成されて、前記隣接する前記ループ部が互いに独立して形成されているものとなる。
【００１４】
上記のように多数のループ部が互いに独立して動くことができるため、個々のループ部が排泄部の微妙な凹凸形状に追従でき、排泄部の全域に肌当接部を均一に密着させやすくなる。
【００１５】
また身体の排泄部に対しては個々のループ部が弾性を有して密着するため、肌当接部の密着圧力が排泄部の各部位に分散されて作用することになり、装着者の皮膚に過大な装着抵抗感を与えることがなく、装着感触も良好になる。
【００１６】
また、前記肌当接部材は、前記基材の下に親水性材料層を有しているものであってもよい。
【００１７】
肌当接部に親水性材料層が設けられていると、排泄部から出た体液が前記親水性材料層に吸収され、さらに体液が前記親水性材料層を経て本体部に伝わるようになる。よって、排泄される液が多い場合であっても、本体部に誘導して本体部で保持しやすくなり、液の横漏れが生じにくくなる。
【００１８】
また、前記肌当接部材の前記基材には、前記連続フィラメントの延びる方向に沿う弾性収縮力が作用しており、この弾性収縮力により前記基材が収縮して接合部と接合部との距離が縮まって、前記連続フィラメントのループ部が形成されているものとして構成できる。
【００１９】
また、前記基材には、前記連続フィラメントの延びる方向に沿って弾性収縮部材が取付けられており、この弾性収縮部材により前記基材に弾性収縮力が与えられているものであってもよい。この場合に、前記基材自体が、前記連続フィラメントの延びる方向に沿う弾性収縮力を発揮する素材で形成されているものであってもよい。あるいは、前記基材が加熱されて収縮されたものであり、この収縮過程において接合部と接合部との距離が縮まって前記連続フィラメントのループ部が形成されるものであってもよい。
【００２０】
前記のように、前記基材が連続フィラメントの延びる方向に沿って収縮していると、基材に連続フィラメントを接合して、前記基材に縮みを与えるという簡単な工程で、連続フィラメントのループ部を形成できるようになる。
【００２１】
また、前記肌当接部材の前後端部の全域において、前記基材が前記本体部に接合されている構造であってもよい。
【００２２】
肌当接部材の弾性収縮力が本体部に作用しているので、この弾性収縮力により本体が湾曲し、前記肌当接部材が本体から離れて浮き上がるようになる。よって肌当接部材が身体に密着しやすくなる。
【００２３】
さらに、前記基材の縦方向に延びる両側縁部が前記本体の表面に固定されているものであってもよい。
【００２４】
この構造では、肌当接部材が本体の受液側に膨らみを有して位置するため、肌当接部材が圧縮方向への復元力を発揮しやすくなり、本体部に対して肌当接部材をずらす力が作用したときに、肌当接部材が元の状態に復元しやすくなる。
【００２５】
この場合に、前記肌当接部材の少なくとも一部で、前記両側縁部の固定部間の間隔が、前記肌当接部材の幅寸法よりも短い構造であると、肌当接部が本体部と独立して本体部に対する横方向へ動きやすく、また動いた後に復元しやすくなる。
【００２６】
前記基材表面から前記ループ部までの高さが３〜１０ｍｍであり、前記ループ部のみを前記基材の方向へ３ｍｍ押し込んだときの反発圧力が１５ｇ／ｃｍ²（１．４７ｋＰａ）以下であることが好ましい。
【００２７】
このようにループ部を形成すると、ループ部が肌に密着したときにループ部が倒れにくくなり、さらにループ部が肌へ過剰な圧力を与えることがなくなる。
【００２８】
さらに、前記連続フィラメントは、繊維径が１０〜５０μｍであることが好ましく、また１インチ長さ当りの捲縮数が１０〜３５個であることが好ましい。
【００２９】
連続フィラメントの繊維径および捲縮数を前記のように設定すると、弾性力および復元性を有するループ部を形成することができる。
【００３０】
さらに、前記本体の下面から前記ループ部の上端までの厚さ寸法の最大値が１０〜５０ｍｍであることが好ましい。
【００３１】
この高さ寸法であると、本体を下着などに設置した状態で、ループ部を有する肌当接部材が身体の排泄部に密着しやすくなり、また肌当接部材が弛んだり皺を形成する状態になりにくい。
【００３２】
【発明の実施の形態】
図１は本発明の吸収性物品の一実施の形態として生理用ナプキンを示す斜視図、図２は前記図１のＩＩ−ＩＩ線の横断面図、図３は前記図１のＩＩＩ−ＩＩＩ線の縦断面図、図４は、肌当接部材の表面に設けられた連続フィラメントの束で形成された表面層を拡大して示した斜視図である。また、図５ないし図７は、前記肌当接部を形成する積層構造体の形成過程を示すものであり、図５は液透過性の基材シートの表面に連続フィラメントの束を重ねて接合した状態を示す拡大断面図、図６は前記基材と連続フィラメントとの接合部のパターンの一例を示す平面図、図７は連続フィラメントで複数のループ部が形成された状態を示す拡大断面図である。
【００３３】
図１ないし図３に示す生理用ナプキン１は、液吸収能力および液保持能力を有する本体部２と、この本体部２の表面の中央部に設けられた肌当接部２０とを有している。前記本体部２は、縦方向（Ｙ方向）に延びる両側縁２ａ，２ｂと、横方向（Ｘ方向）に延びる前縁２ｃおよび後縁２ｄを有している。前記肌当接部２０は、平面形状がほぼ砂時計型であり、縦方向（Ｙ方向）に延びる両側部２０ａ，２０ｂ、および前端部２０ｃと後端部２０ｄを有している。
【００３４】
図２と図３の断面図に示すように、前記本体部２は、液不透過性の裏面シート３と、その上に設置された吸収層４と、前記吸収層４の上に重ねられた液透過性の表面シート５とを有している。前記裏面シート３の外面には、下着のクロッチ部の内面に固着するための感圧粘着層６が設けられている。生理用ナプキン１が使用される前の段階では、前記感圧粘着層６の表面が離型シートで覆われている。
【００３５】
前記裏面シート３は、液不透過性で且つ透湿性の樹脂フィルム、または不織布、あるいは前記樹脂フィルムと前記不織布との積層体などで形成されている。前記表面シート５は液透過性であり、親水性繊維または親水処理された合成繊維で形成された不織布または開孔不織布などである。または、前記表面シート５が、多数の開孔が形成されたポリオレフィン系の樹脂フィルムであり、表面が親水処理されたものであってもよい。前記吸収層４は、粉砕パルプとＳＡＰ（高吸収性ポリマー）とが混合されたもので、さらに液透過性の紙で包まれたもの、またはバインダー処理でシート化されたエアレイドパルプ、または吸収紙、あるいは親水性繊維を主体とした不織布などである。
【００３６】
前記裏面シート３および表面シート５の大きさは、本体部２の全体の大きさと一致している。また前記吸収層４は、前記裏面シート３および表面シート５よりも一回り小さい形状である。前記吸収層４が設けられている領域が液吸収領域７である。前記吸収層４の両側縁と、本体部２の両側縁２ａ，２ｂとの間に、前記裏面シート３と表面シート５とがホットメルト接着剤で接着された側部フラップ８ａ，８ｂが形成されている。また吸収層４の前縁および後縁と、本体部の前縁２ｃおよび後縁２ｄとの間に、前記裏面シート３と前記表面シート５とがホットメルト接着剤で接合された前部フラップ９ａと後部フラップ９ｂが形成されている。
【００３７】
前記側部フラップ８ａ，８ｂでは、前記裏面シート３と前記表面シート５との間に、縦方向（Ｙ方向）に延びる弾性収縮部材１１が設けられている。この弾性収縮部材１１は、それぞれの側部フラップ８ａ，８ｂに複数本ずつ設けられており、縦方向（Ｙ方向）へ所定長延ばされた状態で前記裏面シート３と表面シート５に接着されている。前記弾性収縮部材１１は、ポリウレタン弾性糸、糸ゴム、ＳＥＢＳなどを含む弾性フィルムシートまたはメルトブローン法によって連続繊維で形成された弾性収縮性不織布から帯状に切断されたものなどである。
【００３８】
図２と図３に示すように、前記本体部２の表面の中央部に設けられた肌当接部材２０は、液透過性の基材シート２１を有しており、この基材シート２１の少なくとも肌当接側の表面に、それぞれがばらばらの連続フィラメントの集合体である連続フィラメントの束で形成された表面層２５が設けられている。図２では、前記表面層２５が、肌当接部材２０の上面にのみ設けられた状態で図示されているが、前記表面層２５が、基材シート２１の表面の全域に形成されていてもよい。
【００３９】
図１ないし図３に示す肌当接部材２０の表面の前記表面層２５は、連続フィラメントの束３１で形成されている。なお、この表面層２５は、基材シート２１の両側縁部２１ａ，２１ｂに至るまでその表面の全域に設けられていてもよい。
【００４０】
前記表面層２５を形成する連続フィラメントは、縦方向（Ｙ方向）へ連続して延びているものであり、例えばＴＯＷと称される捲縮した連続フィラメントの収束体から開繊されたものである。図４に示すように、前記連続フィラメントの束３１と前記基材シート２１は、複数箇所に設けられた接合部３２によって接合されている。そして、前記接合部３２と接合部３２の間に、前記連続フィラメントが基材シート２１の表面から立ち上がるループ部３３が形成されている。
【００４１】
このループ部３３は、その頂部３３ａが前記基材シート２１の表面から高さｈだけ離れるように立ち上がっている。図４に示すように、ループ部３３は、縦方向（Ｙ方向）へ列を成して規則的に並んでおり、また横方向（Ｘ方向）に隣接するループ部３３どうしでは、その頂部３３ａがＹ方向へ半ピッチ分だけ位置ずれしている。その結果、縦方向と横方向の双方に配列する複数のループ部３３は、互いに独立して変形できるようになっている。
【００４２】
前記基材シート２１の下面には、縦方向に延びる弾性収縮部材２６および親水性材料層２７が接合されている。
【００４３】
前記弾性収縮部材２６は、横方向に間隔を開けて互いに平行に延びるように複数本設けられており、それぞれの弾性収縮部材２６は縦方向へ１．２〜３倍に伸ばされた状態で、前記基材シート２１と親水性材料層２７に挟まれ、前記基材シート２１と弾性収縮部材２６と親水性材料層２７とが互いに接着されている。
【００４４】
図２では、前記親水性材料層２７が、肌当接部材２０の中央部分において基材シート２１の下面に接合されている状態が示されているが、この親水性材料層２７が、基材シート２１と同じ面積を有して、前記基材シート２１の裏面の全域に渡って接合されていてもよい。
【００４５】
肌当接部材２０は、前記基材シート２１、表面層２５、弾性収縮部材２６および親水性材料層２７が積層された積層構造体３０により形成されている。この積層構造体３０の形成方法は、まず図５に示すように、基材シート２１の表面に連続フィラメントの束３１を積層する。このときＴＯＷから開繊された互いにばらばらの連続フィラメントを横方向に均一に広げて、基材シート２１の表面の各部位において連続フィラメントの目付けならびに嵩が均一になるように配置する。
【００４６】
基材シート２１の表面に均一な嵩の連続フィラメントの束３１が積層された状態で、前記基材シート２１と連続フィラメントの束３１を接合部３２により部分的に接合する。図６はこのときの接合部３２の配列パターンを示している。接合部３２は幅Ｂが０．３〜３ｍｍの接合線であり、接合部３２の長さＷ０は３〜１０ｍｍである。接合部３２は、連続フィラメントの延びる方向と直交する方向へ延び、複数本の連続フィラメントを横断するように形成される。また接合部３２は、縦方向へピッチＰが２〜２０ｍｍとなるように、等間隔に、または場所によってピッチを変えて配置されている。
【００４７】
前記接合部３２は、縦方向に前記ピッチＰで配列された列を成し、隣りの列どうしでは、前記接合部３２が縦方向へＰ／２だけ位置ずれして配列している。
【００４８】
前記基材シート２１と連続フィラメントの束３１を接合した後に、基材シート２１の下面に複数の弾性収縮部材２６が、縦方向へ１．２〜３倍伸ばされた状態で接合され、さらにその下に親水性材料層２７が接着される。このときの接着は、弾性収縮部材２６を縦方向に伸ばして保持した状態で行われる。また、基材シート２１の下面に、液透過に支障のないように、ホットメルト型接着剤が、スパイラル状、ストライプ状、または点在状などのパターンに塗工され、この接着剤によって基材シート２１の下面に弾性収縮部材２６と親水性材料層２７が接着される。
【００４９】
その後に、前記弾性収縮部材２６の伸びが解除されると、前記弾性収縮部材２６から、基材シート２１および親水性材料層２７に縦方向に沿う弾性収縮力が与えられ、基材シート２１および親水性材料層２７が縦方向に収縮する。このとき接合部３２と接合部３２との距離が縦方向に沿って縮まり、図４に示すように、接合部３２と接合部３２の間に位置する連続フィラメントの束３１が、基材シート２１から離れるように隆起してループ部３３が形成される。接合部３２が図６に示すパターンで配列しているため、図４に示すように個々の独立したループ部３３が多数形成される。
【００５０】
また、前記のように、基材シート２１と共に親水性材料層２７が一緒に縦方向に沿って収縮させられていると、例えば、親水性材料層が吸収紙などの薄い素材で形成されている場合に、縦方向へ収縮した状態で実質的な嵩を厚くでき、液体の吸収保持能力を向上させることができる。
【００５１】
前記のように形成された、基材シート２１、ループ部３３を有する表面層２５、弾性収縮部材２６および親水性材料層２７が一体とされた積層構造体３０により、図１に示す前記肌当接部材２０が形成される。
【００５２】
図１に示すように、肌当接部材２０の前端部２０ｃおよび後端部２０ｄは、凸湾曲形状であるが、この前端部２０ｃと後端部２０ｄの全域において、前記積層構造体３０の基材シート２１が、前記本体部２の表面シート５に接合される。このとき、前記積層構造体３０は、図５に示すようにループ部が解消されるまで縦方向へ伸ばされ、その状態で図３に示す固定部２４ａと２４ｂにおいて、基材シート２１が表面シート５にホットメルト型接着剤により接着され、または熱融着されて接合される。
【００５３】
前記接合の後に前記積層構造体３０に与えられていた縦方向への伸びが解除されると、前記弾性収縮部材２６の弾性収縮力によって、基材シート２１と親水性材料層２７が縦方向に収縮させられ、連続フィラメントの束３１によって前記ループ部が形成される。さらに、肌当接部材２０と本体部２との固定部２４ａおよび固定部２４ｂに、前記弾性収縮部材２６の弾性収縮力が作用し、本体部２の表面において前記固定部２４ａと２４ｂが互いに引かれる。よって、図３に示すように本体部２は、裏面シート３側が凸側となるように湾曲させられる。この湾曲状態になることで、前記肌当接部材２０の表面が、本体部２の表面シート５から離れて位置するようになる。
【００５４】
また、図１に示すように、側部フラップ８ａ，８ｂに設けられた弾性収縮部材１１によって、前記側部フラップ８ａ，８ｂにも縦方向に沿う弾性収縮力が作用する。したがって、生理用ナプキン１は、外力が与えられていない自由状態において、肌当接部材２０が設けられている中央部が下方へ沈むような、全体が凹湾曲形状となる。
【００５５】
なお、図３では、生理用ナプキン１に外力が与えられていない自由状態における、前記固定部２４ａと固定部２４ｂとの縦方向の距離をＬ２で示している。また図１では、肌当接部材２０の前端部２０ｃと後端部２０ｄとの距離をＬ１で示している。
【００５６】
図２に示すように、肌当接部材２０では、前記基材シート２１の左右両側縁部２１ａと２１ｂが、前記肌当接部材２０の両側部２０ａ，２０ｂよりも中心側へ入り込んだ位置にあり、この位置において、前記基材シート２１の両側縁部２１ａ，２１ｂと、前記表面シート５とが、固定部２３ａ，２３ｂにより接合されている。前記基材シート２１の両側縁部２１ａ，２１ｂ、および前記固定部２３ａ，２３ｂは、生理用ナプキン１を縦方向に二分する中心線（ＩＩ−ＩＩ線）上で、横方向の対向間隔が最も近くなり、前方と後方へ向うにしたがってその対向間隔が徐々に広がるような砂時計パターンとなっている（図１参照）。
【００５７】
すなわち、図２に示す前記中心線（ＩＩ−ＩＩ線）での断面において、前記肌当接部２０の側部２０ａと側部２０ｂとの対向間隔をＷ１、前記固定部２３ａと固定部２３ｂとの対向間隔をＷ２としたときに、Ｗ１＞Ｗ２である。そして前方と後方に向うにしたがって、前記対向間隔Ｗ２が前記対向間隔Ｗ１に近づくように、前記固定部２３ａ，２３ｂは凹曲線形状のパターンとなるように形成されている。
【００５８】
このように構成すると、基材シート２１が表面シート５から離れる方向へ膨らみを有しやすくなって、肌当接部材２０の表面を本体部２の表面シート５から長い距離だけ離すことができるようになる。また本体部２に対して肌当接部材２０が横方向（Ｘ方向）へ動く自由移動範囲を広げることができる。
【００５９】
この生理用ナプキン１は、裏面シート３の外面に設けられた感圧粘着層６が下着のクロッチ部の内面に固着された状態で装着される。前記肌当接部２０の表面のループ部３３を有する表面層２５が陰唇および膣口に当てられるが、前記弾性収縮部材２６の収縮作用により、肌当接部２０が本体部２から離れる方向へ押上げられているため、前記肌当接部２０の表面が陰唇および膣口に確実に密着する。
【００６０】
また、下着のクロッチ部が横ずれし、本体部２が一緒に横方向へ動いたときに、肌当接部２０が本体部２に対して横方向への自由度を有しているため、肌当接部２０が膣口から簡単に動くことがなく、肌当接部２０と膣口との密着を維持しやすい。
【００６１】
肌当接部２０の表面層２５では、連続フィラメントで形成された複数のループ部３３が、互いに独立して変形し且つ独立して動くように設けられているため、肌当接部２０の表面層２５の各部位が、陰唇および膣口の複雑な凹凸形状に応じて変形し、各ループ部３３の連続フィラメントが、陰唇などに隙間を生じることなく気密性を有して密着できるようになる。よって本体部２が横方向などに動いても、肌当接部２０と膣口との密着状態を維持することができる。
【００６２】
さらに、前記肌当接部２０では、基材シート２１の下面に弾性収縮部材２６が貼着されているが、前記ループ部３３が、軟らかな弾性収縮変形を生じながら陰唇などに当たっているため、前記弾性収縮部材２６の張力が直接に皮膚に抵抗感を与えにくくなり、装着感触が良好になる。すなわち、肌当接部２０の密着圧力は、複数のループ部３１のそれぞれに分散されて与えられ、個々のループ部３３の収縮変形により前記圧力を緩衝できるようになり、皮膚へ局部的な抵抗感を与えにくくなる。
【００６３】
膣口から排出された経血は、ループ部３３の連続フィラメントから基材シート２１に導かれるが、個々のループ部３３が経血を三次元的に導いて分散させるとともに、隣接する他のループ部３３がその過剰な分散を防止するように機能する。よって、経血が、肌当接部２０の表面に局部的に集中することがなく、しかも過剰に分散することもなく、経血は肌当接部２０の基材シート２１の各部位を均一に透過するようになる。
【００６４】
また、基材シート２１の下面には親水性材料層２７が設けられているため、この親水性材料層２７の毛細管作用により、基材シート２１の表面に与えられた経血が親水性材料層２７に引き込まれるようになる。よって基材シート２１の表面の液残りが生じにくい。また前記親水性材料層２７は、液を吸収して保持する能力を有しているが、この親水性材料層２７で吸収しきれない経血は、親水性材料層２７から本体部２の表面シート５に直接に与えられ、あるいは基材シート２１を伝わって表面シート５に与えられる。
【００６５】
したがって、経血は肌当接部２０が設けられている位置およびその周辺で、本体部２の吸収層４に捕捉されやすくなり、これによっても横漏れが生じにくくなる。
【００６６】
上記機能を発揮する生理用ナプキン１を形成するためには、基材シート２１の表面からのループ部３３の高さｈは、３〜１０ｍｍであることが好ましい。３ｍｍ未満であると、陰唇および膣口の凹凸形状に追従させてループ部３３を密着させることが困難であり、１０ｍｍを越えると、ループ部３３が弾性力を発揮できず、身体と密着したときにループ部３３が撚れたり倒れやすくなる。なお、前記図３に示すように生理用ナプキン１に外力が作用していない自由状態において、接合部３２と接合部３２とのピッチに対して、前記高さｈが、０．５〜２倍の範囲が好ましい。
【００６７】
また、前記ループ部３３のみを基材シート２１に向けて深さ３ｍｍまで押し込んだときの反発圧力が１５ｇ／ｃｍ²（１．４７ｋＰａ）以下であることが好ましい。前記を越えると、ループ部３３が皮膚へ圧迫感を与え陰唇などの皮膚を押し返すようになって装着時に違和感を感じやすくなる。
【００６８】
また、図３に示す外力が作用していない自由状態において、縦方向を二分する中心での、本体２の外面（感圧粘着層６の外面）からループ部３３の頂部３３ａまでの高さＨが１０〜５０ｍｍであることが好ましい。
【００６９】
前記未満であると、本体部２を下着に固着して装着したときに、肌当接部材２０が、経血の排出部である膣口に確実に密着できなくなる。また前記範囲を超えると、本体部２に対する肌当接部材２０の自由度が大きくなりすぎ、装着したときに肌当接部材２０が横方向へ過剰に倒れたり、肌当接部材２０に捩じれなどが生じやすくなって、肌当接部材２０が陰唇や膣口に密着しにくくなる。
【００７０】
また、前記肌当接部２０の弾性収縮部材２６が固定部２４ａと２４ｂに与える弾性収縮力も適度なものであることが必要である。生理用ナプキン１の本体部２および肌当接部材２０を縦方向へほぼ平坦になるように伸ばしたときに、前記固定部２４ａと２４ｂに与えられる収縮弾性力は１．９６Ｎ（２００ｇｆ）以下であることが好ましい。前記を越えると、肌当接部材２０の陰唇などへの加圧力が大きくなりすぎ、装着時に抵抗感を感じやすい。
【００７１】
また、肌当接部２０の幅寸法Ｗ１は２０〜５０ｍｍの範囲が好ましく、図３に示す自由状態での、前記固定部２４ａと固定部２４ｂとの距離Ｌ２は、５０〜２００ｍｍであることが好ましい。前記範囲であると、肌当接部２０が膣口および陰唇に密着しやすくなる。
【００７２】
次に、肌当接部２０を構成する各部材について説明する。
前記基材シート２１は、液透過性であり、且つ表面シート５と前記連続フィラメントの束で形成された表面層２５と熱融着可能なもので熱可塑性合成樹脂の合成繊維を使用したものが好ましく、ポイントボンド、エアースルー、スパンボンド、エアレイド、スパンレースなどの不織布が好ましく使用される。この場合の繊維は、ＰＥ／ＰＰ、ＰＥ／ＰＥＴ、ＰＰ／ＰＰの芯鞘構造の複合合成繊維またはサイドバイサイド型の複合合成繊維が使用される。また前記合成繊維は親水油剤が塗布されたものを使用することが好ましい。あるいは、親水処理されていない前記合成繊維あるいは親水処理された前記合成繊維に、アセテートレーヨン、ビスコースレーヨン、コットン、パルプ繊維などのような、親水性の天然繊維または再生繊維が５〜３０質量％含まれたものであってもよい。
【００７３】
または前記基材シート２１は、熱可塑性合成樹脂で形成された多数の開孔を有するフィルム、あるいは開孔を有するフィルムと不織布とのラミネートシートで形成できる。開孔を形成した前記フィルムを使用する場合、個々の孔の径が０．５〜２．０ｍｍ、開孔率５〜６０％が好ましい。また酸化チタンなどの白色化無機フィラーを０．５〜１０質量％の範囲で含むものが好ましい。
【００７４】
前記基材シート２１は、目付けは２０〜４０ｇ／ｍ²であることが好ましい。特に、皮膚への接触感触を良好にするために、前記目付けの範囲で形成されたエアースルー不織布を使用することが好ましい。
【００７５】
また、前記基材シート２１に、不織布やフィルムに、縦方向に凹凸が繰り返すクレープ加工が施されたものを使用することができる。クレープ加工された基材シート２１を用いると、弾性収縮部材２６の弾性収縮力によって、基材シート２１が縦方向へ収縮しやすくなり、その結果、連続フィラメントによって均一な高さのループ部３３を作りやすくなる。
【００７６】
連続フィラメントの束３１を形成する連続フィラメントは、基材シート２１と熱融着可能な疎水性合成樹脂で形成され、例えばＰＥ／ＰＥＴ、ＰＥ／ＰＰなどの芯鞘構造の複合繊維、ＰＥ／ＰＥＴ、ＰＥ／ＰＰなどのサイドバイサイド型複合繊維、あるいはＰＥ、ＰＰ、ＰＥＴなどの単繊維である。これら合成樹脂で形成された連続フィラメントは、表面に親水剤が付着され、または親水剤が樹脂に練り込まれて親水処理されたものが好ましい。また連続フィラメントに酸化チタンなどの白色化のための無機フィラーが０．５〜１０質量％含まれているものが好ましい。白色化処理されることで、親水性材料層２７および吸収層４に吸収された経血を外観上で隠蔽しやすくなる。また連続フィラメントの繊維断面は、丸型であっても異形状であってもよい。
【００７７】
また前記合成樹脂の連続フィラメントの束３１に、レーヨンやセルロースアセテート繊維などの親水性繊維が、５〜３０質量％の範囲となるように積層されているもの、または天然セルロース繊維などの単繊維が前記束３１の連続フィラメントに接着剤などで固着されているものであってもよい。
【００７８】
また連続フィラメントとして、紡糸ノズルから溶融樹脂を押し出し、冷却エアサクションの延伸作用により糸状に形成したスパンボンド繊維であってもよい。この繊維を積層コンベア上に積層して捕集することで、連続フィラメントの束３１を形成することができる。
【００８０】
また、ループ部３３を形成する連続フィラメントが圧縮変形した後に元の状態に回復できるためには、フィラメント径が１０〜５０μｍであることが好ましく、繊度は１．１〜８．８ｄｔｅｘであることが好ましい。前記範囲未満であるとループ部３３が弾性復元性に劣るものとなり、前記範囲を超えると、フィラメントが皮膚へ剛直感を与えることになる。
【００８１】
また、前記連続フィラメントとして捲縮されているものを使用することが好ましい。捲縮された連続フィラメントは、ループ部３３において個々のフィラメントに独立性が有りながらも、隣接するフィラメントどうしが適度に絡み合う。よってループ部３３のフィラメントに自由度が有り、しかも前記の弾性回復性に富むものとなる。
【００８２】
前記連続フィラメントの捲縮状態としては、１本のフィラメントの１インチ長さ当り、捲縮数が１０〜３０個の範囲であることが好ましい。また連続フィラメントの捲縮弾性率は７０％以上であることが好ましい。捲縮数が１０未満であると、ループ部３３に体圧が作用したときにへたりを生じやすく、前記３０を越えると、連続フィラメント間に経血が滞留しやすくなる。
【００８３】
前記捲縮数はＪＩＳＬ１０１５、捲縮弾性率はＪＩＳＬ１０７４に基づくものであり、繊度５．５ｄｔｅｘ未満のフィラメントの場合は、引張り方向へ０．４９ｍＮの初期荷重を与え、繊度５．５ｄｔｅｘ以上のフィラメントの場合は、引張り方向へ０．９８ｍＮの初期荷重を与える。前記捲縮数は、前記初期荷重を与えたときの１インチ（２５ｍｍ）長あたりの捲縮の山数である。
【００８４】
また、前記初期荷重を与えたときのフィラメントの長さをａ、さらに１．１ｄｔｅｘあたり４．９ｍＮの張力を３０秒間与えて捲縮を伸ばしたときの長さをｂ、前記張力を除去し２分間経過した後に、再度前記初期荷重を与えたときの長さをｃとしたとき、前記捲縮弾性率は｛（ｂ−ｃ）／（ｂ−ａ）｝×１００（％）で表される。
【００８５】
また、連続フィラメントの束３１の目付けは、２５〜２００ｇ／ｍ²が好ましく、さらに好ましくは５０〜１２０ｇ／ｍ²である。２５ｇ／ｍ ² 未満であると、ループ部３３の剛性が低下し、体圧によってループ部３３が潰れやすくなる。前記２００ｇ／ｍ ² を越えると、ループ部３３の剛性が高くなり、装着者に抵抗感を与えるようになる。
【００８６】
前記弾性収縮部材２６は、例えば、ポリウレタン弾性糸、糸ゴム、ＳＥＢＳなどを含む弾性フィルムシートまたはメルトブローン法によって連続繊維で形成された弾性収縮性不織布から帯状に切断されたものなどで形成できる。
【００８７】
さらに、前記親水性材料層２７は、吸収紙、エアレイドパルプ、親水処理が施された繊維で形成されたエアースルー不織布、パルプやレーヨンなどの親水性繊維で形成されたスパンレース不織布などである。
【００８８】
また、前記実施の形態では、図５などに示すように、基材シート２１に、縦方向に伸ばされた弾性収縮部材２６が接合され、弾性収縮部材２６から基材シート２１に弾性収縮力が作用している。しかし、本発明では、前記弾性収縮部材２６を設けず、基材シート２１そのものが弾性伸縮性を有するものであってもよい。
【００８９】
弾性伸縮性の基材シート２１としては、合成ゴムを主成分としたスパンボンド不織布やメルトブローン不織布を使用することができる。さらに前記不織布に開孔処理を施したもの、合成ゴム系の樹脂フィルムに開孔処理を施したものが使用できる。開孔処理を施したものは、基材シート２１を縦方向へ伸ばしたときに開孔が縦方向へ伸びることで、伸長性を高め適度な弾性率を発揮できるようになる。
【００９２】
また、接合部３２の形成パターンは、図６に示すものに限られず、図８に示すように、Ｖ字形状の接合部３２ａを縦方向（Ｙ方向）へ所定のピッチＰで列を成すように形成し、隣接する列において接合部３２ａの配列位置をＰ／２ずらしてもよい。または、図９に示すように、連続フィラメントを横断する方向へジグザク状に延びる接合部３２ｂを形成してもよい。
【００９３】
図８と図９に示す接合部３２ａ，３２ｂを形成して、基材シート２１を縦方向へ収縮させれば、各接合部間に連続フィラメントのループ部を形成することができ、また各ループ部を互いに独立して変形できるように形成できる。
【００９４】
次に図１０と図１１は、本発明の吸収性物品の一例である生理用ナプキンのさらに他の実施の形態を示しているものであり、図２に相当する断面図である。
【００９５】
図１０に示す実施の形態の生理用ナプキン１Ａでは、裏面シート３、吸収層４、表面シート５で形成された本体部２の中央部に、断面がＴ字形状の立体構造部３５が形成されている。そして前記立体構造部３５の上部に肌当接部材２０Ａが設けられている。
【００９６】
前記肌当接部材２０Ａは、基材シート２１の表面に前記実施の形態と同様に、連続フィラメントの束３１によって複数のループ部３３が形成された表面層２５が設けられている。また基材シート２１の下面には縦方向に延びる複数の弾性収縮部材２６が接合されている。また肌当接部材２０Ａ内には、エアレイドパルプや折り畳まれた吸収紙などで形成された親水性材料層２７が設けられている。
【００９７】
前記基材シート２１は、前記肌当接部材２０Ａの下面側に折り込まれており、基材シート２１どうしが接合されて支持壁３６が形成されている。そしてこの支持壁３６の基部において、前記基材シート２１が、本体部２の表面シート５に接合されている。前記支持壁３６内には、縦方向に延びる複数の弾性収縮部材２６が設けられている。なお、前記支持壁３６内に、吸収紙などの親水性材料層が挟まれてもよい。
【００９８】
図１０に示すものでは、前記肌当接部材２０Ａの縦方向の前端部と後端部が、図３に示すように、固定部２４ａ，２４ｂにおいて表面シート５に接合されている。よって、前記弾性収縮部材２６の弾性収縮力によって本体部２が湾曲形状に変形し、肌当接部材２０Ａが表面シート５から離れる構造となる。
【００９９】
図１１に示す実施の形態の生理用ナプキン１Ｂでは、裏面シート３、吸収層４、表面シート５で形成された本体部２の中央部に、２つの立体構造部３７ａ、３７ｂが形成されている。そしてそれぞれの立体構造部３７ａ，３７ｂの上部に左右対称形状に分離して形成された肌当接部材２０Ｂ，２０Ｃが設けられている。
【０１００】
前記肌当接部材２０Ｂ，２０Ｃは、それぞれ基材シート２１の表面に、連続フィラメントの複数のループ部３３が形成された表面層２５を有している。また基材シート２１の下面には縦方向に延びる複数の弾性収縮部材２６が接合されている。また肌当接部材２０Ｂと２０Ｃ内には、エアレイドパルプや折り畳まれた吸収紙などで形成された親水性材料層２７がそれぞれ設けられている。
【０１０１】
前記基材シート２１は、前記肌当接部材２０Ｂと２０Ｃの下面側に折り込まれており、基材シート２１どうしが接合された支持壁３８ａ，３８ｂが形成されている。そして支持壁３８ａ，３８ｂの基部において、各基材シート２１が、本体部３の表面シート５に接合されている。この場合も、前記支持壁３８ａ，３８ｂ内に、吸収紙などの親水性材料層が挟まれていてもよい。
【０１０２】
また、前記肌当接部材２０Ｂ，２０Ｃの縦方向の前端部と後端部が、図３に示すように、固定部２４ａ，２４ｂにおいて表面シート５に接合されている。よって、前記弾性収縮部材２６の弾性収縮力によって本体部２が湾曲形状に変形し、肌当接部材２０Ｂ、２０Ｃが表面シート５から離れるように立ち上がる構造となる。
【０１０３】
図１０と図１１に示す生理用ナプキン１Ａ，１Ｂでは、立体構造部３５，３７ａ，３７ｂの上部に設けられた肌当接部材２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃが膣口および陰唇にループ部３３を介して密着する。感圧粘着層６によって下着に固着された本体部２が横方向へ動いても、前記立体構造部３５，３７ａ，３７ｂの変形によって、肌当接部材２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃが膣口や陰唇と離れることなく密着した状態を維持できる。また、前記実施の形態と同様に、ループ部３３を有する表面層が陰唇および膣口の凹凸変化に柔軟に追従して密着できるようになる。
【０１０４】
また図１０と図１１に示す実施の形態では、前記肌当接部２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃの縦方向の長さを３０〜１２０ｍｍ程度にして、肌当接部２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃを陰唇の間に挟み、陰唇の挟圧力によって保持するように使用することが可能である。この場合に、本体部２もやや小さ目とし、裏面シート３の外面の感圧粘着層６を設けないようにする。そして、陰唇の保持力で本体部２の位置を維持できるようにすることが可能である。
【０１０５】
なお、本発明は生理用ナプキンに限られず、失禁用パッド、使い捨ておむつにも実施可能である。例えば女性用失禁パッドに前記肌当接部材を設ければ、尿を確実に吸収層に導くことができる。また介護用の使い捨ておむつの肛門に対向する部分に前記肌当接部材を設ければ、軟便を確実に捕捉できるようになる。
【０１０６】
【実施例】
＜実施例＞
図１ないし図３に示す構造の生理用ナプキン１を以下の如く製造した。
【０１０７】
（１）肌当接部材２０の構成
（連続フィラメントの束３１）
ＴＯＷから開繊されたＰＥ／ＰＰの芯鞘型の複合合成繊維で、繊度が３．３ｄｔｅｘ、機械捲縮の捲縮量が１インチ長あたり２５個の連続フィラメントを使用した。連続フィラメントの束３１の目付けを５０ｇ／ｍ²に調整した。
【０１０８】
（基材シート２１）
芯がＰＰ、鞘がＰＥの芯鞘型複合繊維を使用し、繊度が２．２〜３．３ｄｔｅｘのものを混綿したウエッブで、目付け２５ｇ／ｍ²のエアースルー不織布を形成した。
【０１０９】
（弾性収縮部材２６）
繊度２３３ｄｔｅｘのポリウレタン弾性糸を使用した。この弾性糸を肌当接部材２０を用い、縦方向に１．５倍伸ばした状態で基材シート２１に接合した。弾性糸は１０ｍｍの間隔で平行に５本配置した。
【０１１０】
（親水性材料層２７）
目付け１５ｇ／ｍ²の吸収紙（ティッシュペーパ）を使用した。
【０１１１】
（接着剤）
ゴム系ホットメルトを、基材シート２１にスパイラル状に塗工して、弾性収縮部材２６と親水性材料層２７を接合した。接着剤の目付けを５ｇ／ｍ²とした。
【０１１２】
（接合部３２のパターン）
１２０〜１４０℃の熱エンボスにより接合部３２を形成した。図６に示すのと同じパターンであり、接合部３２の幅Ｂを１ｍｍ、長さＷ０を５ｍｍ、ピッチＰを１５ｍｍとした。
【０１１３】
（２）本体部２の構成
（表面シート５）
芯がＰＰ、鞘がＰＥの芯鞘型複合繊維を使用し、目付け２５ｇ／ｍ²の液透過性のエアースルー不織布を形成した。
【０１１４】
（吸収層４）
粉砕パルプに高分子吸収ポリマーを分散させた混合物で、パルプの目付け３００ｇ／ｍ²、ポリマーの目付けを２０ｇ／ｍ²とした。
【０１１５】
（裏面シート３）
ポリエチレンを主成分として、Ｔダイにより溶融押し出ししたフィルムで、坪量２５ｇ／ｍ²を用いた。
【０１１６】
（感圧粘着層６）
感圧型ホットメルトを、坪量３０ｇ／ｍ²となるように裏面シート３の外面に塗工した。
【０１１７】
（３）生理用ナプキン１の構造
基材シート２１の表面からのループ部３３の高さｈが５ｍｍ、図３に示す高さＨが３０ｍｍ、固定部間曲Ｌ２が１５０ｍｍであった。
【０１１８】
＜比較例１＞
図１２に示す生理用ナプキンを用いた。この比較例２は、前記実施例の生理用ナプキン１から肌当接部２０を取り外したものであり、且つ、吸収層４と表面シート５との間に、液透過層４５を配置したものである。
【０１１９】
前記液透過層４５として、芯がＰＰ、鞘がＰＥの芯鞘型複合繊維を使用し、目付け５０ｇ／ｍ²の液透過性のエアースルー不織布を使用した。
【０１２０】
裏面シート３、吸収層４および表面シート５は、実施例の本体部２と同じである。
【０１２１】
＜比較例２＞
実施例と同じ構造の生理用ナプキンにおいて、肌当接部材の表面の連続フィラメントの表面層２５が設けられていないものを作成した。
【０１２２】
＜評価＞
（１）身体との接触率の評価
（ａ）評価方法
人体模擬ドールの股間部位を絵の具で着色した後に、実施例、比較例１、比較例２の生理用ナプキンを感圧粘着剤層によりショーツに固着し、前記ドールに穿かせた。その後に、生理用ナプキンを取出し、ナプキン表面に転写された絵の具の付着部の面積を測定した。
【０１２３】
（ｂ）評価結果
評価結果は、（ナプキンに転写された絵の具付着部の面積／ナプキンの吸収層の面積）×１００（％）で求めた。
【０１２４】
評価結果は、「実施例」…９２％、「比較例１」…５８％、「比較例２」…７７％であった。
【０１２５】
（２）圧迫抵抗性の評価
（ａ）評価方法
生理用ナプキンの表面層２５の表面から垂直にＳＨＩＭＰＯ社のディジタルフォースゲージを当て、肌当接部材全体を５ｍｍ押し込んだときの数値を読み取った。なお、ディジタルフォースゲージの先端の端子は直径１０ｍｍのものを使用した。
【０１２６】
（ｂ）評価結果
「実施例」…１３ｇｆ（１２７．４ｍＮ）、「比較例１」…５５ｇｆ（５３９ｍＮ）、「比較例２」…３２ｇｆ（３１３．６ｍＮ）
【０１２７】
【発明の効果】
以上のように本発明の吸収性物品は、肌当接部が身体の排泄部に密着した状態で、本体が移動しても前記密着を維持できる。また肌当接部の表面の連続フィラメントのループ部が、排泄部の凹凸形状に追従するため、肌当接部と排泄部との間の接触の気密性を高めることができ、排泄液が他の部分に洩れるのを防止しやすい。また、身体の排泄部への圧迫感や抵抗感を与えることが少なく、装着感触が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の収性物品の実施の形態として生理用ナプキンを示す斜視図、
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線の横断面図、
【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ線の縦断面図、
【図４】肌当接部材の表面に設けられた表面層の拡大斜視図、
【図５】基材シートに連続フィラメントの束を積層して接合部を形成した状態を示す拡大断面図、
【図６】基材シートと連続フィラメントとの接合部の配列パターンを示す平面図、
【図７】連続フィラメントで複数のループ部が形成された状態を示す拡大断面図、
【図８】接合部のパターンの他の例を示す平面図、
【図９】接合部のパターンの他の例を示す平面図、
【図１０】他の実施の形態の生理用ナプキンを示す断面図、
【図１１】他の実施の形態の生理用ナプキンを示す断面図、
【図１２】比較例の生理用ナプキンの断面図、
【符号の説明】
１，１Ａ，１Ｂ生理用ナプキン
２本体部
３裏面シート
４吸収層
５表面シート
６感圧粘着層
７吸収領域
８ａ，８ｂ側部フラップ
９ａ，９ｂ前後フラップ
１１弾性収縮部材
２０，２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃ肌当接部材
２１基材シート
２３ａ，２３ｂ固定部
２４ａ，２４ｂ固定部
２５表面層
２６弾性収縮部材
２７親水性素材層
３１連続フィラメント
３２，３２ａ，３２ｂ接合部
３３ループ部
３３ａループ部の頂部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent article in which a skin contact member capable of moving with respect to the main body is provided on a main body having a liquid absorption capability.
[0002]
[Prior art and problems]
In absorbent articles such as sanitary napkins and disposable diapers, a liquid-impermeable back sheet is stacked on the back side of the absorbent layer, and a liquid-permeable surface material is stacked on the front side. The sanitary napkin is generally used with a pressure sensitive adhesive provided on the outer surface of the back sheet, and the back sheet is fixed to the inner surface of the crotch portion of the underwear via the pressure sensitive adhesive. Is.
[0003]
In the sanitary napkin, close contact between the liquid-receiving side surface and the vaginal opening when fixed to the undergarment is an important factor for eliminating side leakage of menstrual blood.
[0004]
For example, in a conventional sanitary napkin, the central portion of the absorbent layer is formed thick, or the absorbent layer is compressed in a region surrounding the central portion, and the absorbent layer surrounded by the compressed portion has a bulge to the surface side. The center part is easy to adhere to the vaginal opening.
[0005]
However, since the sanitary napkin is generally used with the outer surface of the back sheet fixed to the underwear as described above, the tightness of the underwear against the wearer's body is weak and the crotch portion of the underwear is positioned. When displaced, the sanitary napkin is also displaced together, and the central portion of the liquid receiving side surface is easily displaced from the vaginal opening. Moreover, when the compression part is formed in the absorbent layer as described above, the rigidity of the absorbent layer is increased, giving the wearer a resistance feeling due to the rigidity, and the wearing feeling is deteriorated.
[0006]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-104168 discloses a sanitary napkin having an absorbent layer provided with an independent layer that behaves away from the surface on the surface side of the main body. In this sanitary napkin, the front and rear ends of the independent layer and the surface of the main body are connected via an elastic contraction member such as a thread, and the independent layer is elastic so that the independent layer has a degree of freedom. It is in a suspended state.
[0007]
In the sanitary napkin, when the back surface of the main body is fixed to the inner surface of the crotch portion of the underwear, the independent layer mainly adheres to the vaginal opening. Since the independent layer has a degree of freedom with respect to the main body, even if the crotch portion of the underwear is displaced with respect to the body, the independent layer is difficult to be separated from the vaginal opening, and menstrual blood is the independent It becomes ready to be received by the layer. This is trying to prevent menstrual blood leakage.
[0008]
However, the sanitary napkin having the independent layer tries to bring the independent layer into close contact with the vaginal opening by the elastic force of the elastic member that suspends the independent layer. It is difficult to bring the surface of the independent layer into close contact with the entire area without any gaps. In addition, the tension of the elastic member tends to act directly on the vaginal opening and the labia site, giving the wearer a feeling of resistance, and it cannot be said that the feeling of wearing is sufficiently improved.
[0009]
Such problems also occur in absorbent articles other than sanitary napkins. For example, even in a disposable diaper or a female incontinence pad, it is necessary to sufficiently adhere the pad surface to the excretion part in order to reliably lead urine into the pad. However, there is no conventional product having a structure that flexibly adheres to the excretory part following the body shape.
[0010]
The present invention solves the above-described conventional problems, and the absorption that easily maintains the close contact with the excretory part even when the skin contact member that receives the liquid is in close contact with the excretory part of the body and the main body of the product moves. The purpose is to provide sex goods.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
 The absorbent article of the present invention is a surface of a main body having a liquid absorption capability.Central part ofIn addition, a skin contact member having at least longitudinal front and rear end portions supported by the surface of the main body portion is provided,
 The skin contact member has a liquid-permeable base material and a bundle of continuous filaments provided on the surface of the base material.
 The bundle of continuous filaments is opened from the tow, and the fibers extending in the longitudinal direction are spread evenly in the transverse direction.SaidVerticalThe base material at a plurality of joints spaced in the directionJoiningIsAndA plurality of loop portions of the continuous filament protruding on the surface side are formed between the joint portions.And
 The skin contact member is subjected to elastic contraction force along the longitudinal direction, and the elastic contraction force causes the absorbent article to bend in the vertical direction, and the skin contact member is positioned away from the top sheet. DoIt is characterized by this.
[0012]
The absorbent article of the present invention has a main body part and a skin contact part in close contact with the body excretion part as a basic structure, so that the main body part and the skin contact member can move independently. ing. As a result, even if the main body moves with respect to the body, the skin contact member and the excretory part can be kept in close contact with each other. Moreover, since a plurality of loop portions formed of continuous filaments are provided on the surface of the skin contact member, the touch feeling to the skin becomes soft.
[0013]
Moreover, it is preferable that the individual loop portions arranged in the extending direction of the continuous filaments are independent from each other, and the loop portions adjacent to each other in the direction orthogonal to the extending direction of the continuous filaments are also independent from each other. For example, in the direction orthogonal to the direction in which the continuous filaments extend, the joint portions are formed at different positions, and the adjacent loop portions are formed independently of each other.
[0014]
As described above, since many loop parts can move independently from each other, each loop part can follow the delicate uneven shape of the excretory part, and it is easy to make the skin contact part uniformly adhere to the entire area of the excretion part. Become.
[0015]
In addition, since the individual loop portions are elastically adhered to the body excretion part, the contact pressure of the skin contact part is dispersed and acts on each part of the excretion part. The feeling of wearing resistance is not given to the skin, and the wearing feeling is improved.
[0016]
Moreover, the said skin contact member may have a hydrophilic material layer under the said base material.
[0017]
When the hydrophilic material layer is provided in the skin contact portion, the body fluid that has come out from the excretion portion is absorbed by the hydrophilic material layer, and further the body fluid is transmitted to the main body portion through the hydrophilic material layer. Therefore, even when a large amount of liquid is excreted, the liquid is easily guided to the main body and held by the main body, and the liquid is less likely to leak sideways.
[0018]
In addition, an elastic contraction force along the extending direction of the continuous filament acts on the base material of the skin contact member, and the base material contracts due to the elastic contraction force, and the joint portion and the joint portion are The distance can be reduced and the continuous filament loop portion can be formed.
[0019]
In addition, an elastic contraction member may be attached to the base material along a direction in which the continuous filament extends, and an elastic contraction force may be applied to the base material by the elastic contraction member. In this case, the base material itself may be formed of a material that exhibits an elastic contraction force along the extending direction of the continuous filament. Alternatively, the base material may be heated and contracted, and in the contraction process, the distance between the joint portion and the joint portion may be shortened to form the loop portion of the continuous filament.
[0020]
As described above, when the base material is contracted along the extending direction of the continuous filament, the continuous filament loop is formed by a simple process of joining the continuous filament to the base material and applying shrinkage to the base material. The part can be formed.
[0021]
 Also,SaidA structure in which the base material is bonded to the main body portion in the entire front and rear end portions of the skin contact member may be used.
[0022]
 Skin contactElastic contraction force of contact memberButActs on the main bodyBecauseThe elastic contraction force causes the main body to bend, and the skin contact member is lifted away from the main body. Therefore, it becomes easy for the skin contact member to be in close contact with the body.
[0023]
Furthermore, the both side edge part extended in the vertical direction of the said base material may be fixed to the surface of the said main body.
[0024]
In this structure, since the skin contact member is located on the liquid receiving side of the main body and has a bulge, the skin contact member can easily exert a restoring force in the compression direction, and the skin contact member with respect to the main body portion. When a force for shifting is applied, the skin contact member is easily restored to the original state.
[0025]
In this case, at least a part of the skin contact member, and the interval between the fixed portions of the side edge portions is shorter than the width dimension of the skin contact member, the skin contact portion is the main body portion. It is easy to move laterally with respect to the main body, and it is easy to restore after moving.
[0026]
The height from the surface of the base material to the loop portion is 3 to 10 mm, and the repulsive pressure when only the loop portion is pushed 3 mm toward the base material is 15 g / cm.²(1.47 kPa) or less is preferable.
[0027]
When the loop portion is formed in this way, the loop portion is unlikely to fall down when the loop portion is in close contact with the skin, and the loop portion does not apply excessive pressure to the skin.
[0028]
Further, the continuous filament preferably has a fiber diameter of 10 to 50 μm, and preferably has 10 to 35 crimps per inch length.
[0029]
When the fiber diameter and the number of crimps of the continuous filament are set as described above, a loop portion having elasticity and resilience can be formed.
[0030]
Furthermore, it is preferable that the maximum value of the thickness dimension from the lower surface of the main body to the upper end of the loop portion is 10 to 50 mm.
[0031]
With this height dimension, the skin contact member having the loop part is likely to be in close contact with the body excretion part while the main body is installed in underwear, etc., and the skin contact member is loosened or forms wrinkles It is hard to become.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 is a perspective view showing a sanitary napkin as an embodiment of the absorbent article of the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG. 1, and FIG. 3 is taken along line III-III in FIG. FIG. 4 is an enlarged perspective view of a surface layer formed by a bundle of continuous filaments provided on the surface of the skin contact member. FIGS. 5 to 7 show the formation process of the laminated structure that forms the skin contact portion, and FIG. 5 shows that the bundle of continuous filaments is superposed on the surface of the liquid-permeable base sheet. FIG. 6 is a plan view showing an example of a pattern of a joint portion between the base material and the continuous filament, and FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view showing a state in which a plurality of loop portions are formed with the continuous filament. It is.
[0033]
A sanitary napkin 1 shown in FIGS. 1 to 3 includes a main body 2 having a liquid absorption capability and a liquid retention capability, and a skin contact portion 20 provided at the center of the surface of the main body 2. Yes. The main body 2 has side edges 2a and 2b extending in the vertical direction (Y direction), and a front edge 2c and a rear edge 2d extending in the horizontal direction (X direction). The skin contact portion 20 has a substantially hourglass shape in plan view, and has both side portions 20a and 20b extending in the vertical direction (Y direction), and a front end portion 20c and a rear end portion 20d.
[0034]
As shown in the cross-sectional views of FIGS. 2 and 3, the main body 2 is overlaid on the liquid-impermeable back sheet 3, the absorbent layer 4 disposed thereon, and the absorbent layer 4. And a liquid-permeable surface sheet 5. A pressure sensitive adhesive layer 6 is provided on the outer surface of the back sheet 3 to adhere to the inner surface of the crotch portion of the underwear. Before the sanitary napkin 1 is used, the surface of the pressure-sensitive adhesive layer 6 is covered with a release sheet.
[0035]
The back sheet 3 is formed of a liquid-impermeable and moisture-permeable resin film, a nonwoven fabric, or a laminate of the resin film and the nonwoven fabric. The surface sheet 5 is liquid permeable, and is a nonwoven fabric or a perforated nonwoven fabric formed of hydrophilic fibers or synthetic fibers subjected to hydrophilic treatment. Alternatively, the surface sheet 5 may be a polyolefin-based resin film in which a large number of openings are formed, and the surface may be subjected to a hydrophilic treatment. The absorbent layer 4 is a mixture of pulverized pulp and SAP (superabsorbent polymer), and is further wrapped with liquid-permeable paper, or air-laid pulp formed into a sheet by binder treatment, or absorbent paper Or a nonwoven fabric mainly composed of hydrophilic fibers.
[0036]
The sizes of the back sheet 3 and the top sheet 5 coincide with the overall size of the main body 2. The absorbent layer 4 has a shape that is slightly smaller than the back sheet 3 and the top sheet 5. A region where the absorption layer 4 is provided is a liquid absorption region 7. Side flaps 8a and 8b are formed between the side edges of the absorbent layer 4 and the side edges 2a and 2b of the main body 2 by bonding the back sheet 3 and the top sheet 5 with a hot melt adhesive. ing. Further, the front flap 9a in which the back sheet 3 and the top sheet 5 are joined with a hot melt adhesive between the front edge and the rear edge of the absorbent layer 4 and the front edge 2c and the rear edge 2d of the main body. And a rear flap 9b.
[0037]
In the side flaps 8a and 8b, an elastic contracting member 11 extending in the vertical direction (Y direction) is provided between the back sheet 3 and the top sheet 5. A plurality of the elastic contraction members 11 are provided on each of the side flaps 8a and 8b, and are adhered to the back sheet 3 and the top sheet 5 in a state where they are extended by a predetermined length in the vertical direction (Y direction). Yes. The elastic shrinkable member 11 is an elastic film sheet containing polyurethane elastic yarn, thread rubber, SEBS, or the like, or one cut from an elastic shrinkable non-woven fabric formed of continuous fibers by a melt blown method.
[0038]
As shown in FIG. 2 and FIG. 3, the skin contact member 20 provided at the center of the surface of the main body 2 has a liquid-permeable base sheet 21. A surface layer 25 formed of a bundle of continuous filaments, each of which is an aggregate of discrete filaments, is provided on at least the surface on the skin contact side. In FIG. 2, the surface layer 25 is illustrated only on the upper surface of the skin contact member 20, but the surface layer 25 may be formed over the entire surface of the base sheet 21. Good.
[0039]
The surface layer 25 on the surface of the skin contact member 20 shown in FIGS. 1 to 3 is formed of a bundle 31 of continuous filaments. The surface layer 25 may be provided over the entire surface of the base sheet 21 up to the side edges 21a and 21b.
[0040]
The continuous filament forming the surface layer 25 extends continuously in the longitudinal direction (Y direction), and is opened from a convergent body of crimped continuous filaments called TOW, for example. . As shown in FIG. 4, the bundle 31 of continuous filaments and the base sheet 21 are joined by joining portions 32 provided at a plurality of locations. A loop portion 33 in which the continuous filament rises from the surface of the base sheet 21 is formed between the joint portion 32 and the joint portion 32.
[0041]
The loop portion 33 rises such that the top portion 33 a is separated from the surface of the base sheet 21 by a height h. As shown in FIG. 4, the loop portions 33 are regularly arranged in a row in the vertical direction (Y direction), and the top portions 33a of the loop portions 33 adjacent in the horizontal direction (X direction). Is displaced by a half pitch in the Y direction. As a result, the plurality of loop portions 33 arranged in both the vertical direction and the horizontal direction can be deformed independently of each other.
[0042]
An elastic contraction member 26 and a hydrophilic material layer 27 extending in the vertical direction are joined to the lower surface of the base sheet 21.
[0043]
A plurality of the elastic contraction members 26 are provided so as to extend in parallel to each other at intervals in the lateral direction, and each elastic contraction member 26 is stretched 1.2 to 3 times in the vertical direction, The base sheet 21, the elastic contraction member 26, and the hydrophilic material layer 27 are bonded to each other between the base sheet 21 and the hydrophilic material layer 27.
[0044]
FIG. 2 shows a state in which the hydrophilic material layer 27 is bonded to the lower surface of the base material sheet 21 at the center portion of the skin contact member 20. It may have the same area as the sheet 21 and may be bonded over the entire back surface of the base sheet 21.
[0045]
The skin contact member 20 is formed of a laminated structure 30 in which the base material sheet 21, the surface layer 25, the elastic contraction member 26, and the hydrophilic material layer 27 are laminated. In this method of forming the laminated structure 30, first, a bundle 31 of continuous filaments is laminated on the surface of the base sheet 21, as shown in FIG. At this time, the continuous filaments separated from each other from the TOW are spread evenly in the lateral direction, and are arranged so that the basis weight and the bulk of the continuous filaments are uniform in each part of the surface of the base sheet 21.
[0046]
The base material sheet 21 and the continuous filament bundle 31 are partially joined by the joint portion 32 in a state where the bundle 31 of continuous filaments having a uniform bulk is laminated on the surface of the base material sheet 21. FIG. 6 shows an arrangement pattern of the joint portions 32 at this time. The joining portion 32 is a joining line having a width B of 0.3 to 3 mm, and the length W0 of the joining portion 32 is 3 to 10 mm. The joint portion 32 extends in a direction orthogonal to the direction in which the continuous filaments extend, and is formed so as to cross a plurality of continuous filaments. Further, the joint portions 32 are arranged at equal intervals or with different pitches depending on places so that the pitch P is 2 to 20 mm in the vertical direction.
[0047]
The joint portions 32 form a row arranged at the pitch P in the vertical direction, and the joint portions 32 are arranged so as to be displaced in the vertical direction by P / 2 between adjacent rows.
[0048]
After joining the base sheet 21 and the bundle 31 of continuous filaments, a plurality of elastic shrink members 26 are joined to the lower surface of the base sheet 21 in a state of being stretched 1.2 to 3 times in the longitudinal direction. A hydrophilic material layer 27 is adhered below. Adhesion at this time is performed in a state where the elastic contraction member 26 is stretched and held in the vertical direction. Also, a hot melt adhesive is applied to the lower surface of the base sheet 21 in a spiral, stripe, or interspersed pattern so as not to interfere with liquid permeation. The elastic contraction member 26 and the hydrophilic material layer 27 are bonded to the lower surface of the sheet 21.
[0049]
Thereafter, when the elastic contraction member 26 is released from the elongation, the elastic contraction member 26 gives an elastic contraction force along the longitudinal direction to the base material sheet 21 and the hydrophilic material layer 27, and the base material sheet 21 and The hydrophilic material layer 27 contracts in the vertical direction. At this time, the distance between the joining portion 32 and the joining portion 32 is shortened along the vertical direction, and as shown in FIG. 4, the bundle 31 of continuous filaments positioned between the joining portion 32 and the joining portion 32 is a base sheet 21. The loop portion 33 is formed to protrude away from the loop. Since the joint portions 32 are arranged in the pattern shown in FIG. 6, a large number of individual loop portions 33 are formed as shown in FIG.
[0050]
In addition, as described above, when the hydrophilic material layer 27 is contracted along the longitudinal direction together with the base sheet 21, for example, the hydrophilic material layer is formed of a thin material such as absorbent paper. In this case, the substantial bulk can be increased in the contracted state in the vertical direction, and the ability to absorb and retain liquid can be improved.
[0051]
The skin contact shown in FIG. 1 is formed by the laminated structure 30 in which the base material sheet 21, the surface layer 25 having the loop portion 33, the elastic contraction member 26 and the hydrophilic material layer 27 are integrated. The contact member 20 is formed.
[0052]
As shown in FIG. 1, the front end portion 20c and the rear end portion 20d of the skin contact member 20 have a convex curved shape, and the base of the laminated structure 30 is provided in the entire area of the front end portion 20c and the rear end portion 20d. A material sheet 21 is joined to the top sheet 5 of the main body 2. At this time, as shown in FIG. 5, the laminated structure 30 is extended in the vertical direction until the loop portion is eliminated, and in this state, the base sheet 21 is the top sheet in the fixing portions 24a and 24b shown in FIG. 5 is bonded by hot-melt adhesive or heat-sealed and bonded.
[0053]
When the extension in the vertical direction applied to the laminated structure 30 after the joining is released, the base material sheet 21 and the hydrophilic material layer 27 are moved in the vertical direction by the elastic contraction force of the elastic contraction member 26. The loop portion is formed by the bundle 31 of the continuous filaments which are shrunk. Further, the elastic contraction force of the elastic contraction member 26 acts on the fixing part 24 a and the fixing part 24 b between the skin contact member 20 and the main body part 2, and the fixing parts 24 a and 24 b pull each other on the surface of the main body part 2. It is burned. Therefore, as shown in FIG. 3, the main body 2 is bent so that the back sheet 3 side becomes a convex side. By being in this curved state, the surface of the skin contact member 20 is positioned away from the top sheet 5 of the main body 2.
[0054]
Moreover, as shown in FIG. 1, the elastic contraction force along a vertical direction acts also on the said side flaps 8a and 8b by the elastic contraction member 11 provided in the side flaps 8a and 8b. Therefore, the sanitary napkin 1 has a concave curved shape as a whole such that the central portion where the skin contact member 20 is provided sinks downward in a free state where no external force is applied.
[0055]
In FIG. 3, the vertical distance between the fixed portion 24a and the fixed portion 24b in a free state where no external force is applied to the sanitary napkin 1 is indicated by L2. In FIG. 1, the distance between the front end portion 20c and the rear end portion 20d of the skin contact member 20 is indicated by L1.
[0056]
As shown in FIG. 2, in the skin contact member 20, the left and right side edge portions 21 a and 21 b of the base sheet 21 are in positions where they enter the center side with respect to the side portions 20 a and 20 b of the skin contact member 20. At this position, both side edge portions 21a and 21b of the base sheet 21 and the topsheet 5 are joined by fixing portions 23a and 23b. The side edges 21a and 21b and the fixing portions 23a and 23b of the base sheet 21 have the largest lateral spacing on the center line (II-II line) that bisects the sanitary napkin 1 in the vertical direction. The hourglass pattern is such that the facing distance gradually increases as it approaches and forwards (see FIG. 1).
[0057]
That is, in the cross section taken along the center line (II-II line) shown in FIG. 2, the facing distance between the side portion 20a and the side portion 20b of the skin contact portion 20 is W1, and the fixing portion 23a and the fixing portion 23b Where W1> W2. The fixing portions 23a and 23b are formed in a concave curve pattern so that the facing interval W2 approaches the facing interval W1 as it goes forward and backward.
[0058]
If comprised in this way, it will become easy to have the base material sheet 21 to swell in the direction away from the surface sheet 5, and the surface of the skin contact member 20 can be separated from the surface sheet 5 of the main-body part 2 only by a long distance. become. Further, the free movement range in which the skin contact member 20 moves in the lateral direction (X direction) with respect to the main body 2 can be expanded.
[0059]
The sanitary napkin 1 is mounted in a state where the pressure-sensitive adhesive layer 6 provided on the outer surface of the back sheet 3 is fixed to the inner surface of the crotch portion of the underwear. The surface layer 25 having the loop portion 33 on the surface of the skin contact portion 20 is applied to the labia and the vaginal opening, but the skin contact portion 20 moves away from the main body portion 2 due to the contraction action of the elastic contraction member 26. Since it is pushed up, the surface of the skin contact portion 20 is securely adhered to the labia and the vaginal opening.
[0060]
Further, when the crotch portion of the underwear is laterally displaced and the main body portion 2 moves in the horizontal direction together, the skin contact portion 20 has a degree of freedom in the horizontal direction with respect to the main body portion 2. The contact portion 20 does not easily move from the vaginal opening, and it is easy to maintain close contact between the skin contact portion 20 and the vaginal opening.
[0061]
In the surface layer 25 of the skin contact portion 20, a plurality of loop portions 33 formed of continuous filaments are provided so as to be deformed and moved independently from each other. Each part of the layer 25 is deformed according to the complex uneven shape of the labia and the vaginal opening, and the continuous filaments of each loop portion 33 can be tightly adhered without causing a gap in the labia or the like. . Therefore, even if the main body 2 moves in the lateral direction or the like, the close contact state between the skin contact portion 20 and the vaginal opening can be maintained.
[0062]
Furthermore, in the skin contact portion 20, the elastic contraction member 26 is adhered to the lower surface of the base sheet 21, but the loop portion 33 is in contact with the labia or the like while causing soft elastic contraction deformation. The tension of the elastic contraction member 26 makes it difficult to directly give resistance to the skin, and the wearing feeling is improved. That is, the contact pressure of the skin contact portion 20 is distributed and applied to each of the plurality of loop portions 31, and the pressure can be buffered by contraction deformation of the individual loop portions 33, and local resistance to the skin. It becomes difficult to give a feeling.
[0063]
The menstrual blood discharged from the vaginal opening is guided to the base sheet 21 from the continuous filament of the loop portion 33. The individual loop portions 33 guide and distribute the menstrual blood three-dimensionally, and other adjacent loops. The part 33 functions to prevent the excessive dispersion. Therefore, menstrual blood does not concentrate locally on the surface of the skin contact portion 20 and is not excessively dispersed, and menstrual blood is uniform in each part of the base sheet 21 of the skin contact portion 20. It becomes transparent.
[0064]
Further, since the hydrophilic material layer 27 is provided on the lower surface of the base material sheet 21, menstrual blood given to the surface of the base material sheet 21 by the capillary action of the hydrophilic material layer 27 is converted into the hydrophilic material layer 27. 27. Therefore, liquid residue on the surface of the base sheet 21 is unlikely to occur. The hydrophilic material layer 27 has the ability to absorb and retain liquid. However, menstrual blood that cannot be absorbed by the hydrophilic material layer 27 is transferred from the hydrophilic material layer 27 to the surface of the main body 2. It is given directly to the sheet 5 or is given to the top sheet 5 along the base sheet 21.
[0065]
Therefore, menstrual blood is easily captured by the absorbent layer 4 of the main body 2 at and around the position where the skin contact portion 20 is provided, and this also prevents side leakage.
[0066]
In order to form the sanitary napkin 1 that exhibits the above function, the height h of the loop portion 33 from the surface of the base sheet 21 is preferably 3 to 10 mm. If it is less than 3 mm, it is difficult to make the loop portion 33 adhere to follow the uneven shape of the labia and vaginal opening, and if it exceeds 10 mm, the loop portion 33 cannot exert an elastic force and adheres to the body. The loop portion 33 is easily twisted or falls. As shown in FIG. 3, the height h is 0.5 to 2 times the pitch between the joint portion 32 and the joint portion 32 in a free state where no external force is applied to the sanitary napkin 1. The range of is preferable.
[0067]
The repulsive pressure when only the loop portion 33 is pushed toward the base sheet 21 to a depth of 3 mm is 15 g / cm.²(1.47 kPa) or less is preferable. If it exceeds the above, the loop part 33 gives a feeling of pressure to the skin and pushes back the skin such as the labia, so that it becomes easy to feel uncomfortable at the time of wearing.
[0068]
Further, in a free state where no external force is applied as shown in FIG. 3, the height H from the outer surface of the main body 2 (the outer surface of the pressure-sensitive adhesive layer 6) to the top 33a of the loop portion 33 at the center that bisects the longitudinal direction. Is preferably 10 to 50 mm.
[0069]
 If it is less than the above, when the main body 2 is fixedly attached to the undergarment, the skin contact member 20 cannot reliably adhere to the vaginal opening which is a menstrual discharge portion.When the above range is exceeded, the degree of freedom of the skin contact member 20 with respect to the main body 2 becomes too large, and the skin contact member 20 falls excessively in the lateral direction when it is worn, or is twisted by the skin contact member 20. And the skin contact member 20 is less likely to adhere to the labia or the vaginal opening.
[0070]
Further, the elastic contraction force that the elastic contraction member 26 of the skin contact portion 20 gives to the fixing portions 24a and 24b needs to be appropriate. When the body portion 2 and the skin contact member 20 of the sanitary napkin 1 are stretched so as to be substantially flat in the vertical direction, the contraction elastic force applied to the fixing portions 24a and 24b is 1.96 N (200 gf) or less. Preferably there is. If it exceeds the above, the pressure applied to the labia or the like of the skin contact member 20 becomes too large, and it is easy to feel resistance when worn.
[0071]
Further, the width W1 of the skin contact portion 20 is preferably in the range of 20 to 50 mm, and the distance L2 between the fixed portion 24a and the fixed portion 24b in the free state shown in FIG. 3 is 50 to 200 mm. preferable. Within the above range, the skin contact portion 20 can easily adhere to the vaginal opening and labia.
[0072]
Next, each member which comprises the skin contact part 20 is demonstrated.
The base material sheet 21 is liquid permeable and can be heat-sealed with the surface sheet 5 and the surface layer 25 formed of the bundle of continuous filaments, and uses a synthetic fiber of a thermoplastic synthetic resin. Preferably, non-woven fabrics such as point bonds, air throughs, spun bonds, air laids and spun laces are preferably used. In this case, PE / PP, PE / PET, or PP / PP composite synthetic fiber having a core-sheath structure or a side-by-side type composite synthetic fiber is used. Moreover, it is preferable to use the synthetic fiber to which a hydrophilic oil agent is applied. Alternatively, 5-30% by mass of hydrophilic natural fibers or regenerated fibers such as acetate rayon, viscose rayon, cotton, pulp fiber, etc., in the synthetic fibers not subjected to hydrophilic treatment or the synthetic fibers subjected to hydrophilic treatment. It may be included.
[0073]
Or the said base material sheet 21 can be formed with the laminated sheet of the film which has many holes formed with the thermoplastic synthetic resin, or the film which has an opening, and a nonwoven fabric. When using the said film in which the opening was formed, the diameter of each hole is preferably 0.5 to 2.0 mm, and the opening ratio is 5 to 60%. Moreover, what contains whitening inorganic fillers, such as a titanium oxide, in 0.5-10 mass% is preferable.
[0074]
The base sheet 21 has a basis weight of 20 to 40 g / m.²It is preferable that In particular, it is preferable to use an air-through nonwoven fabric formed within the range of the basis weight in order to improve the contact feeling to the skin.
[0075]
Moreover, what the crepe process which an unevenness | corrugation repeats to the vertical direction was given to the said base material sheet 21 to a nonwoven fabric and a film can be used. When the creped base sheet 21 is used, the base sheet 21 is easily contracted in the vertical direction by the elastic contraction force of the elastic contraction member 26. As a result, the loop portion 33 having a uniform height is formed by the continuous filament. It becomes easy to make.
[0076]
The continuous filaments forming the bundle 31 of continuous filaments are formed of a hydrophobic synthetic resin that can be heat-sealed to the base material sheet 21, for example, PE / PET, PE / PP and other composite fibers having a core-sheath structure, PE / PET Side-by-side type composite fibers such as PE / PP, or single fibers such as PE, PP, and PET. The continuous filaments formed of these synthetic resins are preferably those in which a hydrophilic agent is attached to the surface, or a hydrophilic agent is kneaded into the resin and subjected to a hydrophilic treatment. Moreover, what contains 0.5-10 mass% of inorganic fillers for whitening, such as a titanium oxide, in a continuous filament is preferable. By the whitening treatment, menstrual blood absorbed in the hydrophilic material layer 27 and the absorption layer 4 can be easily concealed in appearance. The fiber cross section of the continuous filament may be round or irregular.
[0077]
Also, a bundle of continuous filaments of the synthetic resin 31 in which hydrophilic fibers such as rayon and cellulose acetate fibers are laminated so as to be in the range of 5 to 30% by mass, or single fibers such as natural cellulose fibers are used. It may be fixed to the continuous filament of the bundle 31 with an adhesive or the like.
[0078]
Further, the continuous filament may be spunbond fibers formed into a yarn shape by extruding a molten resin from a spinning nozzle and drawing action of cooling air suction. A bundle 31 of continuous filaments can be formed by laminating and collecting the fibers on a laminated conveyor.
[0080]
Further, in order to recover the original state after the continuous filament forming the loop portion 33 is compressed and deformed, the filament diameter is preferably 10 to 50 μm, and the fineness is 1.1 to 8.8 dtex. preferable. If it is less than the above range, the loop portion 33 is inferior in elastic restoring property, and if it exceeds the above range, the filament gives the skin a rigid intuition.
[0081]
Moreover, it is preferable to use what is crimped as said continuous filament. Although the continuous filaments that have been crimped are independent in the individual filaments in the loop portion 33, adjacent filaments are appropriately entangled with each other. Therefore, the filament of the loop portion 33 has a degree of freedom and is rich in the elastic recoverability.
[0082]
As the crimp state of the continuous filament, the number of crimps is preferably in the range of 10 to 30 per inch length of one filament. The crimped elastic modulus of the continuous filament is preferably 70% or more. If the number of crimps is less than 10, sag tends to occur when body pressure acts on the loop portion 33, and if it exceeds 30, menstrual blood tends to stay between continuous filaments.
[0083]
The number of crimps is based on JISL1015, and the crimp elastic modulus is based on JISL1074. In the case of a filament having a fineness of less than 5.5 dtex, an initial load of 0.49 mN is applied in the tensile direction, and the filament having a fineness of 5.5 dtex or more is applied. In this case, an initial load of 0.98 mN is applied in the tensile direction. The number of crimps is the number of crimps per inch (25 mm) when the initial load is applied.
[0084]
Further, the length of the filament when the initial load is applied is a, the length when the crimp is extended by applying a tension of 4.9 mN per 1.1 dtex for 30 seconds, and the tension is removed. When the length when the initial load is applied again after a minute has elapsed is c, the crimp elastic modulus is represented by {(bc) / (ba)} × 100 (%). .
[0085]
 The basis weight of the continuous filament bundle 31 is 25 to 200 g / m.²Is more preferable, and more preferably 50 to 120 g / m.²It is.25g / m ² If it is less, the rigidity of the loop portion 33 is lowered, and the loop portion 33 is easily crushed by body pressure. 200 g / m ² If it exceeds, the rigidity of the loop portion 33 is increased, and a feeling of resistance is given to the wearer.
[0086]
The elastic contraction member 26 can be formed of, for example, an elastic film sheet containing polyurethane elastic yarn, thread rubber, SEBS, or the like, or a material cut by an elastic shrinkable nonwoven fabric formed of continuous fibers by a melt blown method.
[0087]
Further, the hydrophilic material layer 27 is absorbent paper, air laid pulp, air-through nonwoven fabric formed with fibers subjected to hydrophilic treatment, spunlace nonwoven fabric formed with hydrophilic fibers such as pulp or rayon.
[0088]
In the embodiment, as shown in FIG. 5 and the like, the elastic contraction member 26 extended in the vertical direction is joined to the base sheet 21, and the elastic contraction force is applied from the elastic contraction member 26 to the base sheet 21. It works. However, in the present invention, the elastic contraction member 26 may not be provided, and the base sheet 21 itself may have elastic stretchability.
[0089]
 As the elastic stretchable base material sheet 21, a spunbond nonwoven fabric or a melt blown nonwoven fabric mainly composed of synthetic rubber can be used.Further, a non-woven fabric that has been subjected to pore opening treatment or a synthetic rubber-based resin film that has been subjected to pore opening treatment can be used. In the case where the opening treatment is performed, the opening extends in the vertical direction when the base sheet 21 is extended in the vertical direction, so that the extensibility is increased and an appropriate elastic modulus can be exhibited.
[0092]
Further, the formation pattern of the joint portions 32 is not limited to that shown in FIG. 6, and as shown in FIG. 8, the V-shaped joint portions 32 a are arranged at a predetermined pitch P in the vertical direction (Y direction). And the arrangement position of the joint portions 32a may be shifted by P / 2 in adjacent rows. Alternatively, as shown in FIG. 9, a joint portion 32 b extending in a zigzag shape in a direction crossing the continuous filament may be formed.
[0093]
8 and FIG. 9 is formed, and if the base material sheet 21 is contracted in the longitudinal direction, loop portions of continuous filaments can be formed between the joint portions. The parts can be formed so as to be deformed independently of each other.
[0094]
Next, FIG. 10 and FIG. 11 show still another embodiment of a sanitary napkin which is an example of the absorbent article of the present invention, and are sectional views corresponding to FIG.
[0095]
In the sanitary napkin 1A of the embodiment shown in FIG. 10, a three-dimensional structure 35 having a T-shaped cross section is formed at the center of the main body 2 formed by the back sheet 3, the absorbent layer 4, and the top sheet 5. ing. A skin contact member 20 A is provided above the three-dimensional structure 35.
[0096]
The skin contact member 20 A is provided with a surface layer 25 in which a plurality of loop portions 33 are formed by a bundle 31 of continuous filaments on the surface of the base material sheet 21 as in the above-described embodiment. A plurality of elastic contraction members 26 extending in the vertical direction are joined to the lower surface of the base sheet 21. In the skin contact member 20A, a hydrophilic material layer 27 made of airlaid pulp or folded absorbent paper is provided.
[0097]
The base sheet 21 is folded on the lower surface side of the skin contact member 20A, and the support sheets 36 are formed by joining the base sheets 21 together. The base sheet 21 is bonded to the top sheet 5 of the main body 2 at the base of the support wall 36. A plurality of elastic contraction members 26 extending in the vertical direction are provided in the support wall 36. A hydrophilic material layer such as absorbent paper may be sandwiched between the support walls 36.
[0098]
In the one shown in FIG. 10, the front end portion and the rear end portion in the vertical direction of the skin contact member 20A are joined to the topsheet 5 at the fixing portions 24a and 24b as shown in FIG. Therefore, the main body 2 is deformed into a curved shape by the elastic contraction force of the elastic contraction member 26, and the skin contact member 20 A is separated from the top sheet 5.
[0099]
In the sanitary napkin 1B of the embodiment shown in FIG. 11, two three-dimensional structures 37a and 37b are formed at the center of the main body 2 formed by the back sheet 3, the absorbent layer 4, and the top sheet 5. . Skin contact members 20B and 20C are formed on the upper portions of the three-dimensional structure portions 37a and 37b so as to be separated in a bilaterally symmetrical shape.
[0100]
Each of the skin contact members 20B and 20C has a surface layer 25 in which a plurality of loop portions 33 of continuous filaments are formed on the surface of the base material sheet 21. A plurality of elastic contraction members 26 extending in the vertical direction are joined to the lower surface of the base sheet 21. The skin contact members 20B and 20C are provided with hydrophilic material layers 27 made of air laid pulp or folded absorbent paper, respectively.
[0101]
The base sheet 21 is folded on the lower surface side of the skin contact members 20B and 20C, and support walls 38a and 38b are formed by joining the base sheets 21 together. And each base material sheet 21 is joined to the surface sheet 5 of the main-body part 3 in the base part of support wall 38a, 38b. Also in this case, a hydrophilic material layer such as absorbent paper may be sandwiched between the support walls 38a and 38b.
[0102]
Further, the front end portion and the rear end portion in the vertical direction of the skin contact members 20B and 20C are joined to the topsheet 5 at the fixing portions 24a and 24b as shown in FIG. Therefore, the main body 2 is deformed into a curved shape by the elastic contraction force of the elastic contraction member 26, and the skin contact members 20 B and 20 C stand up away from the top sheet 5.
[0103]
In the sanitary napkins 1A and 1B shown in FIGS. 10 and 11, the skin contact members 20A, 20B, and 20C provided on the upper portions of the three-dimensional structures 35, 37a, and 37b are connected to the vaginal opening and the labia via the loop portion 33. In close contact. Even if the main body 2 fixed to the undergarment by the pressure-sensitive adhesive layer 6 moves in the lateral direction, the skin contact members 20A, 20B, and 20C are moved from the vaginal opening and the labia by the deformation of the three-dimensional structures 35, 37a, and 37b. It is possible to maintain a close contact state without leaving. Further, similarly to the above-described embodiment, the surface layer having the loop portion 33 can flexibly follow the uneven changes of the labia and the vaginal opening and can be in close contact.
[0104]
In the embodiment shown in FIGS. 10 and 11, the skin contact portions 20A, 20B, and 20C are about 30 to 120 mm in length and the skin contact portions 20A, 20B, and 20C are placed between the labia. It is possible to use it so that it is held by the pressure of the labia. In this case, the main body 2 is also slightly smaller and the pressure-sensitive adhesive layer 6 on the outer surface of the back sheet 3 is not provided. And it is possible to maintain the position of the main-body part 2 with the holding power of a labia.
[0105]
In addition, this invention is not restricted to a sanitary napkin, It can implement also to an incontinence pad and a disposable diaper. For example, if the skin contact member is provided on a female incontinence pad, urine can be reliably guided to the absorption layer. Moreover, if the skin contact member is provided in a portion facing the anus of the disposable diaper for nursing care, soft stool can be reliably captured.
[0106]
【Example】
<Example>
The sanitary napkin 1 having the structure shown in FIGS. 1 to 3 was manufactured as follows.
[0107]
(1) Configuration of skin contact member 20
(Bunch 31 of continuous filaments)
A PE / PP core-sheath type composite synthetic fiber opened from TOW, and used was a continuous filament with a fineness of 3.3 dtex and a mechanical crimp of 25 filaments per inch. The basis weight of the bundle 31 of continuous filaments is 50 g / m²Adjusted.
[0108]
(Substrate sheet 21)
A web with a core-sheath type composite fiber having a core of PP and a sheath of PE and a fineness of 2.2 to 3.3 dtex, and a basis weight of 25 g / m²An air-through nonwoven fabric was formed.
[0109]
(Elastic contraction member 26)
A polyurethane elastic yarn having a fineness of 233 dtex was used. The elastic yarn was joined to the base material sheet 21 using the skin contact member 20 while being stretched 1.5 times in the vertical direction. Five elastic yarns were arranged in parallel at intervals of 10 mm.
[0110]
(Hydrophilic material layer 27)
15g / m²Absorbent paper (tissue paper) was used.
[0111]
(adhesive)
A rubber-based hot melt was applied to the base material sheet 21 in a spiral shape, and the elastic contraction member 26 and the hydrophilic material layer 27 were joined. Adhesive weight is 5 g / m²It was.
[0112]
(Pattern of joint part 32)
The joint portion 32 was formed by hot embossing at 120 to 140 ° C. The pattern is the same as that shown in FIG. 6, and the width B of the joint portion 32 is 1 mm, the length W0 is 5 mm, and the pitch P is 15 mm.
[0113]
(2) Configuration of main body 2
(Surface sheet 5)
A core-sheath type composite fiber having a core of PP and a sheath of PE is used, and the basis weight is 25 g / m.²A liquid-permeable air-through nonwoven fabric was formed.
[0114]
(Absorbent layer 4)
A mixture in which a polymer-absorbing polymer is dispersed in pulverized pulp, and the basis weight of the pulp is 300 g / m.²The basis weight of the polymer is 20 g / m²It was.
[0115]
(Back sheet 3)
A film made of polyethylene as the main component and melt-extruded with a T-die, with a basis weight of 25 g / m²Was used.
[0116]
(Pressure sensitive adhesive layer 6)
Pressure sensitive hot melt, basis weight 30g / m²It applied to the outer surface of the back surface sheet 3 so that it might become.
[0117]
(3) Structure of sanitary napkin 1
The height h of the loop portion 33 from the surface of the base material sheet 21 was 5 mm, the height H shown in FIG. 3 was 30 mm, and the inter-fixed portion curvature L2 was 150 mm.
[0118]
<Comparative Example 1>
The sanitary napkin shown in FIG. 12 was used. In this comparative example 2, the skin contact portion 20 is removed from the sanitary napkin 1 of the above example, and a liquid permeable layer 45 is disposed between the absorbent layer 4 and the top sheet 5. is there.
[0119]
As the liquid permeable layer 45, a core-sheath type composite fiber having a core of PP and a sheath of PE is used, and the basis weight is 50 g / m.²A liquid-permeable air-through nonwoven fabric was used.
[0120]
The back sheet 3, the absorption layer 4, and the top sheet 5 are the same as the main body 2 of the embodiment.
[0121]
<Comparative example 2>
A sanitary napkin having the same structure as that of the example was prepared without the continuous filament surface layer 25 on the surface of the skin contact member.
[0122]
<Evaluation>
(1) Evaluation of contact rate with the body
(A) Evaluation method
After coloring the crotch part of the human body simulated doll with a paint, the sanitary napkins of Examples, Comparative Example 1 and Comparative Example 2 were fixed to the shorts with a pressure-sensitive adhesive layer, and were put on the doll. Thereafter, the sanitary napkin was taken out, and the area of the adhered part of the paint transferred to the napkin surface was measured.
[0123]
(B) Evaluation result
The evaluation result was obtained by (area of paint adhering portion transferred to napkin / area of absorbent layer of napkin) × 100 (%).
[0124]
The evaluation results were "Example" ... 92%, "Comparative Example 1" ... 58%, and "Comparative Example 2" ... 77%.
[0125]
(2) Evaluation of compression resistance
 (A) Evaluation method
 A digital force gauge of SHIMPO was applied perpendicularly from the surface of the surface layer 25 of the sanitary napkin, and the numerical value when the entire skin contact member was pushed in by 5 mm was read.The terminal at the tip of the digital force gauge was 10 mm in diameter.
[0126]
(B) Evaluation result
"Example" ... 13 gf (127.4 mN), "Comparative example 1" ... 55 gf (539 mN), "Comparative example 2" ... 32 gf (313.6 mN)
[0127]
【The invention's effect】
As described above, the absorbent article of the present invention can maintain the close contact even when the main body moves in a state where the skin contact portion is in close contact with the excretion portion of the body. In addition, the continuous filament loop on the surface of the skin contact part follows the irregular shape of the excretion part, so that the air tightness of the contact between the skin contact part and the excretion part can be improved, and It is easy to prevent leaking to the part. In addition, a feeling of pressure or resistance to the excretory part of the body is rarely given, and the wearing feeling is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a sanitary napkin as an embodiment of an absorptive article of the present invention,
2 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view taken along line III-III in FIG.
FIG. 4 is an enlarged perspective view of a surface layer provided on the surface of the skin contact member;
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view showing a state where a bundle of continuous filaments is laminated on a base sheet to form a joint portion;
FIG. 6 is a plan view showing an arrangement pattern of joints between a base sheet and continuous filaments;
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view showing a state in which a plurality of loop portions are formed of continuous filaments;
FIG. 8 is a plan view showing another example of the pattern of the joint portion;
FIG. 9 is a plan view showing another example of the pattern of the joint portion;
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a sanitary napkin according to another embodiment;
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a sanitary napkin according to another embodiment;
FIG. 12 is a sectional view of a sanitary napkin according to a comparative example;
[Explanation of symbols]
1,1A, 1B Sanitary napkin
2 Body
3 Back sheet
4 Absorption layer
5 Surface sheet
6 Pressure-sensitive adhesive layer
7 Absorption area
8a, 8b Side flaps
9a, 9b Front and rear flaps
11 Elastic contraction member
20, 20A, 20B, 20C Skin contact member
21 Substrate sheet
23a, 23b fixed part
24a, 24b fixed part
25 Surface layer
26 Elastic contraction member
27 Hydrophilic material layer
31 Continuous filament
32, 32a, 32b joints
33 Loop part
33a The top of the loop

Claims

In the central part of the surface of the main body having liquid absorption capability, a skin contact member is provided in which at least the longitudinal front and rear ends are supported on the surface of the main body,
The skin contact member has a liquid-permeable base material and a bundle of continuous filaments provided on the surface of the base material.
The bundle of continuous filaments is opened from the tow, the fibers extending in the longitudinal direction is joined to the substrate at a plurality of joint portions spaced in said longitudinal direction evenly spread in a lateral direction, the joint A plurality of loop portions of the continuous filament that protrudes on the surface side are formed between the portion and the joint portion ,
The skin contact member is subjected to elastic contraction force along the longitudinal direction, and the elastic contraction force causes the absorbent article to bend in the vertical direction, and the skin contact member is positioned away from the top sheet. An absorbent article characterized by:

The absorbent article according to claim 1, wherein the individual loop portions arranged in the vertical direction are independent from each other, and the loop portions adjacent in the horizontal direction are also independent from each other.

The absorptive article according to claim 2 in which said joined part is formed in a different position in said transverse direction , and said adjacent loop parts are formed mutually independently.

The absorptivity according to claim 3, wherein the loop portions are regularly arranged in a row in the vertical direction, and the top portions of the adjacent loop portions are displaced by a half pitch in the vertical direction. Goods.

The skin contact member, an absorbent article according to any one of claims 1 and has a hydrophilic material layer under 4 of the substrate.

The absorbent article according to any one of claims 1 to 5 , wherein a loop portion of the continuous filament is formed by shrinking the base material by the elastic contraction force to reduce a distance between the joint portion and the joint portion.

The absorbent article according to claim 6 , wherein an elastic contraction member is attached to the base material along a direction in which the fibers extend, and an elastic contraction force is applied to the base material by the elastic contraction member.

The absorptive article according to claim 6 in which said base material itself is formed with a material which exhibits elastic contraction power along the direction where said fiber extends.

The absorptive article according to any one of claims 1 to 8 in which said substrate is joined to said main-body part in the whole area of the front-and-back end part of said skin contact member.

The absorbent article according to claim 9, wherein both side edges of the substrate are fixed to the surface of the main body.

The absorbent article according to claim 10, wherein, in at least a part of the skin contact member, an interval between the fixed portions of the side edge portions is shorter than a width dimension of the skin contact member.

The height from the surface of the base material to the loop portion is 3 to 10 mm, and the repulsive pressure when only the loop portion is pushed 3 mm toward the base material is 15 g / cm ² (1.47 kPa) or less. The absorbent article in any one of Claims 1 thru | or 11.

The absorbent article according to any one of claims 1 to 12, wherein the continuous filament has a fiber diameter of 10 to 50 µm.

The absorbent article according to any one of claims 1 to 13, wherein the continuous filament has 10 to 35 crimps per inch.

The absorbent article according to any one of claims 1 to 14, wherein a maximum value of a thickness dimension from a lower surface of the main body to an upper end of the loop portion is 10 to 50 mm.