JP4424793B2 - 2ピース缶体の缶胴印刷装置 - Google Patents

2ピース缶体の缶胴印刷装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料缶等に用いられる2ピース缶体の缶胴に印刷を施す缶胴印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料缶等に用いられる2ピース缶体の缶胴に印刷を施す印刷装置として、例えば特開昭63−162241号公報に記載のものが知られている。前記公報記載の印刷装置は、図2示のように、2ピース缶体Wを供給する缶体供給手段31と、ロール32上に備えられた複数のブランケット33と、ロール32の周囲に配置され各色毎にインキを供給する複数のインキ供給手段34と、各インキ供給手段34に対応して備えられた版胴35とを備え、版胴35には樹脂凸版36が装着されている。図2示の印刷装置では、各インキ供給手段34から対応する版胴35に装着された樹脂凸版36にインキを塗着し、各樹脂凸版36がロール32の回転に従って移動するブランケット33に順次圧着されることにより、各樹脂凸版36からブランケット33にインキを転写する。そして、ブランケット33が2ピース缶体Wの缶胴に圧着され、ブランケット33から2ピース缶体Wの缶胴にインキを転写することにより、2ピース缶体Wの缶胴にオフセット印刷を行う。
【0003】
尚、図2示の印刷装置では、前記のようにして缶胴に印刷が施された2ピース缶体Wは、次いでアプリケーターロール37により缶胴に仕上げニスが塗布された後、ピンチェーンコンベア等の移送手段38により次工程の乾燥手段(図示せず)に移送される。
【0004】
前記樹脂凸版を用いるオフセット印刷では、各色のインキが全てブランケット上に転写されて前記缶胴に印刷する絵柄及び表示が形成された後、該絵柄及び表示が該ブランケットから一度に前記缶胴に転写される。このため、重ね刷りができず、使用するインキと同数の色数の印刷しかできないとの問題がある。また、前記樹脂凸版36を用いる印刷では、網点によりグラデーションを形成するような微細な印刷が難しく、同一濃度の濃淡の無い印刷となるため、絵柄が単調で平坦になるとの問題がある。
【0005】
近年では飲料の種類が多種多様となっており、差別化のために、前記2ピース缶体の缶胴に対する印刷もさらに複雑な絵柄、例えばカラー写真のような豊かな色彩と濃淡とを備えるものとすることが望まれる。
【0006】
前記問題を解決するために、図2示の印刷装置は、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4色の他、シアン・イエロー混色、イエロー・マゼンタ混色、マゼンタ・シアン混色の3色の合計7色のインキを用い、インキと同数のインキ供給手段34及び版胴35を備えるものである。しかし、これは単に絵柄を構成する色を豊富にするために、通常使用されるシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4色のインキに、シアン・イエロー混色、イエロー・マゼンタ混色、マゼンタ・シアン混色の3色のインキを加えたに過ぎず、各色のインキを任意の割合で混ぜ合わせたかのような連続グラデーションを形成するものとは言いがたい。
【0007】
そこで、前記樹脂凸版に替えて平版を用いることが考えられる。前記平版は非画線部に湿し水を塗布してインキを撥き、画線部にインキが塗着されるようにしたものであり、網点のような微細な印刷が可能なので、例えばイエロー、マゼンタ、シアンの3原色にブラックを合わせたプロセス色4色による網点を相互に組み合わせることにより、あたかも各色を任意の割合で混ぜ合わせたかのような連続グラデーションを形成することができる。この結果、カラー写真のような豊かな色彩と濃淡とを備える絵柄を得ることができる。
【0008】
前記平版は、缶体の製造の分野では、3ピース缶体の薄板状缶胴ブランクの印刷に用いられている。前記平版を用いて前記缶胴ブランクに印刷を行う場合には、インキを版胴上に装着された平版に塗着し、該インキを該平版からブランケットに転写し、該ブランケットからさらに前記薄板の缶胴ブランクに転写した後、該缶胴ブランクを乾燥するという操作を、インキ1色毎に行う。従って、1つのブランケットに転写されるインキは1色のみとなり、装置の配置に余裕があるので、前記版胴上に備えられた平版に湿し水を塗布する構成を備えることができる。
【0009】
しかしながら、図2示のような印刷装置で2ピース缶体Wの缶胴に印刷を行う場合には、ロール32の周囲に備えられた各インキ供給手段34及び版胴35の間隔が狭く、樹脂凸版36を平版に替えるとしても、該平版に湿し水を塗布する構成を設けることが難しいとの不都合がある。また、前記平版に湿し水を塗布する構成を設けたとしても、各版胴35に備えられた平版からブランケット33に順次インキを転写すると、先に転写されたインキが後から転写されたインキと混じったり、先の平版からブランケット33に付着した水により後の平版のインキのブランケット33への転写が阻害されたりするとの不都合がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる不都合を解消して、2ピース缶体の缶胴に、各色のインキによる網点を相互に組み合わせて、あたかも各色を任意の割合で混ぜ合わせたかのような連続グラデーションによる絵柄を印刷することができる印刷装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、2ピース缶体を供給する缶体供給手段と、各色毎にインキを供給する複数のインキ供給手段と、各インキ供給手段に対応して備えられ該インキ供給手段から供給されるインキが塗着される水なし平版を装着する複数の版胴と、各版胴に装着された水なし平版から順次インキが転写された後、該缶体供給手段から供給される2ピース缶体の缶胴にインキを転写するブランケットとを備える印刷装置において、該各版胴に装着された水なし平版は、各色のインキによる網点の相互の組み合わせで各色を任意の割合で混ぜ合わせたかのような連続グラデーションを形成するように構成され、該ブランケットは各版胴に装着された水なし平版から順次インキが転写される位置と、該2ピース缶体の缶胴にインキを転写する位置とを循環移動自在に備えられ、該ブランケットが該2ピース缶体の缶胴にインキを転写する位置と、最初の版胴に装着された水なし平版からインキが転写される位置との間に、該ブランケットに接触して、該ブランケットが該2ピース缶体の缶胴にインキを転写した後に該ブランケット上に残留するインキを除去するブランケット清掃手段を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の印刷装置によれば、前記各インキ供給手段から対応する前記版胴に装着された前記水なし平版にインキを塗着し、前記各水なし平版が前記ブランケットに順次圧着されることにより、各水なし平版から前記ブランケットにインキを転写する。そして、前記各水なし平版から全色のインキが転写された前記ブランケットが、前記缶体供給手段から供給される2ピース缶体の缶胴に圧着され、前記ブランケットから前記缶胴にインキを転写することにより、オフセット印刷を行う。
【0013】
前記水なし平版は乾式平版とも呼ばれ、非画線部に湿し水を塗布する替わりに、非画線部をシリコン樹脂で形成してインキを撥くようにしたものであり、湿し水を用いることなく通常の平版と同様に網点のような微細な印刷ができる。従って、本発明の印刷装置によれば、前記水なし平版を用いることにより、網点のような微細な印刷が可能になるので、各色のインキによる網点を相互に組み合わせて、あたかも各色を任意の割合で混ぜ合わせたかのような連続グラデーションを形成することができ、カラー写真のような豊かな色彩と濃淡とを備える絵柄を得ることができる。
【0015】
前記ブランケットは、各版胴に装着された水なし平版から順次インキが転写される位置と、前記2ピース缶体の缶胴にインキを転写する位置とを循環移動自在とされていることにより、前記2ピース缶体の缶胴に連続して印刷を施すことが可能になる。しかし、前記のように連続して印刷するときに、前記ブランケット上に前回の印刷のインキが残留していると、次に前記水なし平版からインキが転写される際に、インキが混じる等の障害が起きることがある。
【0016】
そこで、本発明の印刷装置では、前記ブランケットが前記2ピース缶体の缶胴にインキを転写する位置と、最初の版胴に装着された水なし平版からインキが転写される位置との間に備えられたブランケット清掃手段を前記ブランケットに接触せしめ、前記ブランケットが前記2ピース缶体の缶胴にインキを転写した後に前記ブランケット上に残留するインキを除去する。この結果、前記ブランケットが清浄にされるので、次の水なし平版からのインキの転写を支障無く行うことができる。
【0017】
また、本発明の印刷装置において、前記ブランケット清掃手段は、前記ブランケットの温度を調節する温調手段を備えることを特徴とする。
【0018】
前記水なし平版において、前記シリコン樹脂のインキを撥く性能は、インキの粘度(タック)と、版面の温度とのバランスにより保持されるので、例えば、版面の温度が高くなるとインキの粘度が低下し、前記シリコン樹脂のインキを撥く性能が低下して、非画線部である前記シリコン樹脂の上にもインキが付着して版面の汚れが生じる。前記版面の温度が高くなる原因としては、夏季に50℃にも達する2ピース缶体の熱が前記ブランケットを介して前記版胴に装着された水なし平版に伝わる場合等がある。また、水なし平版を用いるときに、濃淡をつけるために、インキの盛り量を多くすると先に転写されたインキが後から転写されたインキと混じりやすくなり、インキの粘度を低くすると版面の温度とのバランスが崩れ、いずれの場合にも版面の汚れが生じやすくなる。前記のように版面の汚れが生じると、前記2ピース缶体の缶胴に連続して印刷を施すときに、優れた外観品質を備える2ピース缶体を得ることが難しくなる。
【0019】
そこで、本発明の印刷装置では、前記温調手段により前記ブランケットの温度を調節することにより、該ブランケットを介して前記版面の温度を制御することができ、版面の汚れを防止して、前記2ピース缶体の缶胴に連続して印刷を施すときにも、優れた外観品質を備える2ピース缶体を得ることができる。
【0020】
前記温調手段は、前記ブランケット清掃手段と独立に設けてもよいが、前記ブランケット清掃手段に該温調手段を備えることにより、装置構成を簡素化できる上、前記ブランケットの清掃と同時に温度の調節を行うことができるので好ましい。
【0021】
また、本発明の印刷装置は、前記水なし平版は、装置の運転停止時に、前記ブランケットから分離自在であることを特徴とする。本発明の印刷装置において、故障等のために装置が停止したときに、前記水なし平版が前記ブランケットに圧着されたままであると、該ブランケット上に版面のインキが付着してブランケットが汚れ、これを解消するにはブランケットの汚れを溶剤で拭き取るか、運転再開時にヤレ缶を大量に流さなければならない。
【0022】
そこで、本発明の印刷装置では、装置の運転停止時に、前記水なし平版を前記ブランケットから分離自在とすることにより、前記ブランケットの汚れを未然に防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は本実施形態の印刷装置の一例を示す構成図である。
【0024】
本実施形態の印刷装置は、水なし平版と樹脂凸版とを併用する装置であって、図1示のように、2ピース缶体Wを供給する缶体供給ユニット1と、2ピース缶体Wの缶胴に印刷を施す印刷ユニット2と、印刷が施された2ピース缶体Wの缶胴に仕上げニスを塗布する仕上げニス塗布ユニット3と、仕上げニスが塗布された2ピース缶体Wを乾燥手段である図示しないピンオーブンに移送する移送ユニット4とからなる。
【0025】
まず、缶体供給ユニット1は、2ピース缶体Wが投入されるシュート5と、シュート5の下端部で2ピース缶体Wを装置に供給する1対のインフィードターレット6と、インフィードターレット6により供給される2ピース缶体Wを保持して搬送するマンドレル(図示せず)と、マンドレルに保持された2ピース缶体Wを要所毎に支持する缶サポート8とを備える。前記マンドレルは回転自在に備えられ、2ピース缶体Wの開口部から内部に挿入されて、缶胴を内側から吸引することにより2ピース缶体Wを保持する。
【0026】
次に、印刷ユニット2は、ブランケットシリンダ9の周上に備えられた8個のブランケット10と、ブランケットシリンダ9の外周に沿って配置された6個のインカーユニット11と、各インカーユニット11に対応して設けられた版胴(プレートシリンダ)12とを備える。版胴(プレートシリンダ)12には、ブランケットシリンダ9の回転方向に沿って上流側の4個には水なし平版13aが装着され、下流側の2個には樹脂凸版13bが装着されている。
【0027】
インカーユニット11は内部に図示しないインキ容器と該インキ容器から供給されるインキを練りならして水なし平版13aまたは樹脂凸版13bに塗着する複数のロールとを備えている。インカーユニット11は、ブランケットシリンダ9の回転方向に沿って上流側から順に、水なし平版13a用のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、樹脂凸版13b用の多色混合インキA、多色混合インキBの各色のインキを供給するように構成されている。
【0028】
ブランケット10は、ブランケットシリンダ9の回転に従って移動することにより、各水なし平版13a、樹脂凸版13bが圧着されて各水なし平版13a、樹脂凸版13bからインキが転写される位置と、マンドレルに保持され缶サポート8に支持された2ピース缶体Wの缶胴に圧着せしめられることにより2ピース缶体Wの缶胴に前記インキを転写する位置Pとを循環移動自在に備えられている。そして、ブランケット10が2ピース缶体Wの缶胴に前記インキを転写する位置Pと、最初の水なし平版13aを備える版胴12との間に、ブランケット清掃装置14が備えられている。ブランケット清掃装置14は、ブランケット10に接触して、ブランケット10上に残留するインキを除去するクリーニングロール15と、クリーニングロール15に接触して前記インキを除去する溶剤除去ロール16及びスクレーパ17を備える。また、クリーニングロール15は、図示しない温度調整手段を内蔵し、ブランケット10に接触したときにブランケット10を冷却または加熱できるようになっている。
【0029】
また、印刷ユニット2において、各インカーユニット11及び水なし平版13aを備える版胴12は、それぞれ矢示方向に移動自在に備えられ、トラブル等による装置停止時には、ブランケット10から分離自在に備えられている。
【0030】
次に、仕上げニス塗布ユニット3は、図示しないニス容器からニスを供給するアニロクスロール18と、アニロクスロール18により供給されたニスをマンドレルに保持され缶サポート8に支持された2ピース缶体Wの缶胴に塗布するアプリケーターロール19とからなる。
【0031】
そして、移送ユニット4は、図示しない支持杆を所定間隔で備え、無端状に回動するピンチェーンコンベア20と、2ピース缶体Wをマンドレルから支持杆に移載するトランスファーユニット21とからなる。
【0032】
次に、本実施形態の印刷装置の作動について説明する。
【0033】
本実施形態の印刷装置によれば、まず、前工程の製缶工程で形成された2ピース缶体Wがシュート5に投入される。2ピース缶体Wは、シュート5の下端部でインフィードターレット6により装置に供給されると、回転自在に備えられたマンドレルが開口部から内部に挿入され、缶胴を内側から吸引して保持する。この結果、2ピース缶体Wは、前記マンドレルに保持され、ブランケット10からインキが転写される位置Pに搬送される。
【0034】
一方、ブランケット10は、ブランケットシリンダ9の回転に従って移動しながら、版胴12に装着された水なし平版13a、樹脂凸版13bが順次圧着され、水なし平版13a、樹脂凸版13bからインキが転写される。
【0035】
このとき、各水なし平版13aには、缶胴に印刷される絵柄の元となるカラー写真等(原画)をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解し、前記各色毎に網取りすることにより得られた網点が画線部として設けられ、非画線部にはシリコン樹脂による被膜が形成されている。即ち、ブランケットシリンダ9の回転方向に沿って最も上流の水なし平版13aは、前記原画のイエローに相当する部分を構成する網点を備え、以下各水なし平版13aは、上流から順に、前記原画のマゼンタに相当する部分、シアンに相当する部分、ブラックに相当する部分を構成する網点を備えている。そして、各水なし平版13aには、ブランケットシリンダ9の回転方向に沿って上流から順に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のインキがインカーユニット11により供給され、前記画線部に塗着される。
【0036】
また、樹脂凸版13bには、2ピース缶体Wに所要の表示を行う文字等が凸状に形成されて画線部を形成しており、多色混合インキA、多色混合インキBの各色のインキがインカーユニット11により供給され、該画線部に塗着されている。尚、本実施形態では、前記樹脂凸版13bに塗着されるインキとして前記2色を用いているが、所望により他の色を用いてもよい。
【0037】
この結果、ブランケット10上には、ブランケットシリンダ9の回転方向に沿って、まずイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に各色のインキが各水なし平版13aから転写され、次いで多色混合インキA、多色混合インキBの順に各色のインキが各樹脂凸版13bから転写されて、2ピース缶体Wの缶胴に印刷する絵柄及び所要の表示が形成される。
【0038】
次に、ブランケット10は、ブランケットシリンダ9の回転に従って移動することにより、2ピース缶体Wの缶胴にインキを転写する位置Pに至り、前記マンドレルにより搬送されてくる2ピース缶体Wの缶胴に圧着される。このとき、前記マンドレルの搬送速度はブランケットシリンダ9の回転速度に一致するようにされており、前記マンドレルは回転自在とされている。そこで、2ピース缶体Wは、前記マンドレルに保持されると共に缶サポート8に支持された状態で、ブランケット10が缶胴に圧着されると、ブランケット10の表面に沿って回転し、これによりブランケット10上のインキが2ピース缶体Wの缶胴に転写される。
【0039】
次に、ブランケット10のインキが転写された2ピース缶体Wは、前記マンドレルに保持されて、仕上げニス塗布装置3に搬送される。そして、2ピース缶体Wは、前記マンドレルに保持されると共に缶サポート8に支持された状態で、缶胴に圧着されたアプリケーターロール19と共に回転することにより、缶胴に仕上げニスが塗布される。
【0040】
そして、2ピース缶体Wは、トランファーユニット21で前記マンドレルからピンチェーンコンベア20の支持杆に移載され、次工程の乾燥手段であるピンオーブンに搬送される。
【0041】
一方、ブランケット10は、前記位置Pで2ピース缶体Wの缶胴にインキを転写した後、ブランケットシリンダ9の回転に従って、最初の水なし平版13aを装着した版胴12の位置に移動するが、その途中で、クリーニングロール15と接触する。このときブランケット10上には、2ピース缶体Wの缶胴に転写した残余のインキが付着していることがあるが、前記インキはクリーニングロール15により除去され、ブランケット10の表面が清掃される。
【0042】
クリーニングロール15は、溶剤除去ロール16及びスクレーパー17により、ブランケット10から除去したインキが取り去られ、常に清浄に保たれる。また、クリーニングロール15は、図示しない温調手段を内蔵しており、前記のようにブランケット10と接触する際にブランケット10を冷却または加熱することにより表面温度を調整する。
【0043】
この結果、ブランケット10は、ブランケットシリンダ9の回転に従って移動して、再び水なし平版13aが圧着されたときに、水なし平版13aの版面を汚したり、版面温度に変動を来してインキの粘度と版面温度とのバランスを崩したりすることがない。従って、本実施形態の印刷装置によれば、2ピース缶体Wの缶胴に連続して印刷を施すときにも、優れた外観品質を備える2ピース缶体Wを得ることができる。
【0044】
また、本実施形態の印刷装置では、トラブル等の発生により装置を停止したときには、各インカーユニット11を水なし平版13aまたは樹脂凸版13bが装着された版胴12ごと、矢示方向に移動させ、ブランケット10から分離させる。これにより、ブランケット10の汚れが防止されるので、ブランケット10を溶剤で清掃したり、ヤレ缶を大量に流したりすることなく、装置の運転を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2ピース缶体の缶胴印刷装置の一例を示す構成図。
【図2】従来の2ピース缶体の缶胴印刷装置の一構成例を示す模式図。
【符号の説明】
1…缶体供給手段、 10…ブランケット、 11…インキ供給手段、 12…版胴、 13a…水なし平版、 14…ブランケット清掃手段、 W…2ピース缶体。

Claims (3)

  1. 2ピース缶体を供給する缶体供給手段と、各色毎にインキを供給する複数のインキ供給手段と、各インキ供給手段に対応して備えられ該インキ供給手段から供給されるインキが塗着される水なし平版を装着する複数の版胴と、各版胴に装着された水なし平版から順次インキが転写された後、該缶体供給手段から供給される2ピース缶体の缶胴にインキを転写するブランケットとを備える印刷装置において、該各版胴に装着された水なし平版は、各色のインキによる網点の相互の組み合わせで各色を任意の割合で混ぜ合わせたかのような連続グラデーションを形成するように構成され、該ブランケットは各版胴に装着された水なし平版から順次インキが転写される位置と、該2ピース缶体の缶胴にインキを転写する位置とを循環移動自在に備えられ、該ブランケットが該2ピース缶体の缶胴にインキを転写する位置と、最初の版胴に装着された水なし平版からインキが転写される位置との間に、該ブランケットに接触して、該ブランケットが該2ピース缶体の缶胴にインキを転写した後に該ブランケット上に残留するインキを除去するブランケット清掃手段を備えることを特徴とする2ピース缶体の缶胴印刷装置。
  2. 前記ブランケット清掃手段は、前記ブランケットの温度を調節する温調手段を備えることを特徴とする請求項1記載の2ピース缶体の缶胴印刷装置。
  3. 前記水なし平版は、装置の運転停止時に、前記ブランケットから分離自在であることを特徴とする請求項1又は2記載の2ピース缶体の缶胴印刷装置。
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