JP4423578B2 - 屋根歩廊 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体や低温液化ガス、粉体、粒状物などの各種貯蔵物を貯蔵する貯槽等構造物の屋根周縁に沿って設ける屋根歩廊に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、平底円筒形貯槽の事例を示すもので、円筒形状の側壁32上部を覆うドーム形状の屋根31周縁に沿って、従来の屋根歩廊33が設けられている。この歩廊33は、人がその上を歩く略水平な床板34と、その床板34を支える支持架台35と、その床板34の外周縁に沿って垂直に立設された手摺36とから形成されている。なお、この床板34は、細かい格子のグレーチング、滑り止め付き板のチェッカードプレート、滑り止めが施された平板などで形成されている。また手摺36は、パイプ材や形鋼材よりなる上部手摺り、帯板材やアングル材よりなる中段さく、及び帯状材やアングル材よりなる足止め板の水平部材と、これらの水平部材を連結する形鋼材やパイプ材よりなる手摺り柱の垂直部材とから組枠状に形成されている。
【0003】
図9は、ドーム形状の屋根31上の中央部に設けた屋根散水管38と、側壁32の上部近傍に設けた側壁散水管40とからなる散水設備を有する平底円筒形貯槽の事例であり、この貯槽の屋根31周縁に沿って、上記のような従来の歩廊33を設けたものである。上記屋根散水管38は屋根31上面に散水し、上記側壁散水管40は側壁32外表面に散水して、火災発生時の消火用、温度上昇防止の冷却用などに使用される散水装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図8に示す従来の屋根歩廊33を設けた貯槽においては、図の矢印に示すように、屋根31上に降った雪37が、傾斜した屋根31上面を滑って外周方向に移動してきても、歩廊33の略水平な床板34上に溜まってしまう上に、さらに、歩廊33の床板34の外周縁に垂直に立設された組枠状の手摺36にも遮られてしまうため、雪37は歩廊33を乗り越えて外周方向に落ちることが難しかった。なお、この手摺36の組枠間隔は、安全性を配慮して間隔を狭くすればする程、雪37が落ち難くなるという弊害もあった。このように、貯槽の屋根31上及び歩廊33上に積もった雪37は、屋根31周縁に沿って設けられた歩廊33上に溜り、かつ手摺36に遮られて貯槽の周囲に落ち難い構造となっていた。
【0005】
上記のように、屋根31上及び歩廊33上から貯槽の周囲に雪37が落ち難いために、屋根31の構成部材の屋根板及び屋根骨は、積雪荷重に耐えられる剛強度にする必要があり、また、床板34と支持架台35と手摺36とからなる歩廊33も、上記溜った積雪荷重に耐えられる構成部材を用いて頑強にする必要があった。そして、この積もった雪37を屋根31上及び歩廊33上から落とすために、危険を伴う高所作業が必要となる場合も生じていた。
【0006】
図9に示す散水設備を有する貯槽に従来の屋根歩廊33を設けたものでは、図の実線矢印に示すように、屋根散水管38から放出された水39は、屋根31上面には散水されるが、上記歩廊33の水平な床板34に遮られて、側壁32から離れて外側に広がってしまうため、側壁32の外表面は濡らすことができない。そこで、図の破線矢印に示すように、歩廊33下部の側壁32にも散水されるように側壁32上部近傍に側壁散水管40を設け、水41を側壁32の外表面に向けて散水するようにしている。
【0007】
このように、屋根31周縁に沿って歩廊33を設けた貯槽では、この屋根31上の中央部に設けた屋根散水管38では、側壁32の外表面の散水には充分ではないため、さらに別途、歩廊33下部の側壁32に散水し得るように側壁32上部近傍にも側壁散水管40を設ける必要が生じていて、これらの散水設備は大掛かりになってしまった。
【0008】
この発明は、上述の従来技術が有する課題に鑑みてなされたもので、屋根上に積もる雪を貯槽周囲に落し易くし、また、屋根散水を側壁への散水にも利用して散水設備の効率化と軽減化を図り、さらにまた、散水設備を雪降ろしにも利用可能となるようにした屋根歩廊を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る屋根歩廊は、円筒形貯槽の側壁の上部を覆うドーム形状の屋根の周縁近傍の側壁上部に設けた屋根歩廊であって、該屋根歩廊は、前記側壁上部に水平方向に設けた屋根側に位置する可動床体と、該可動床体に隣接し水平方向に設けた固定床体と、該固定床体の外周縁に立設した手摺とから形成され、前記可動床体は前記固定床体の端部の回転支軸に回動自在に取付け、積雪時において該可動床体を上方に向けて回転移動するときは該可動床板を斜めの状態で手摺に支持固定し、該可動床板の裏面に反射面を形成し、かつ前記可動床体と固定床体を支える支持架台を側壁で固定支持するとともに、上記可動床体を回転移動させたときにできる側壁からの隙間は、屋根上に積もった雪が通過可能な間隔で、かつ人が容易に通り抜けができない間隔に形成した空隙であり、さらに屋根上の中央部に散水用の配管を設置したものである。
【0010】
また、上記可動床体を設けてなる屋根歩廊は、屋根上の中央部及び側壁外周の上部近傍に散水用の配管が設置され、該側壁外周の上部近傍に設置された散水用の配管の水は屋根の接線方向に向けて噴出するように設置したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明に係る屋根歩廊は、貯槽の屋根周縁に沿う空隙が設けられるように、歩廊床板の一部又は全体を、回転移動、水平移動、或いは着脱移動などの移動が可能な可動床体で形成するもので、その実施形態例について図1乃至図7(a),(b)に基づいて説明する。
【0012】
図1は、円筒形の側壁2の上部を覆うドーム形状の屋根1の周縁近傍の側壁2上部に、屋根歩廊3を設けた平底円筒形貯槽を示すもので、この貯槽の屋根1周縁に沿って空隙8が設けられるように、屋根歩廊3の床板4の一部を、後述の図3に示す移動可能な可動床体11で形成したものである。なお上記歩廊3は、細かい格子のグレーチング、滑り止め付き板のチェッカードプレート、又は滑り止めを施した平板などの鋼材を用いてその上を人が歩くように水平に設置した床板4と、アングル材、チャンネル材などの形鋼材を用いて床板4の下部を支える支持架台5と、アングル材、チャンネル材などの形鋼材やパイプ材などを用いて水平部材及び垂直部材を組枠し、床板4の外周縁に立設した手摺6とから形成されている。
【0013】
このように、歩廊3の床板4の一部を移動可能な可動床体11で形成し、その移動箇所には貯槽の屋根1周縁に沿う空隙8が設けられるので、傾斜した屋根1上を滑って外周方向に移動してきた雪7は、歩廊3の床板4上に溜ることなく、その自重によって、上記床板4に設けた空隙8を通り抜けて貯槽の周囲に滑り落ちる。
【0014】
図2は、ドーム形状の屋根1上の中央部に散水用の屋根散水管9を設置した貯槽であって、この貯槽に上記図1に示すような、貯槽の屋根1周縁に沿う空隙8が設けられるように床板4の一部を移動可能な可動床体11で形成した屋根歩廊3を設けたものである。この屋根散水管9から放出された水10は、屋根1上を外周に向かって拡散した後に、歩廊3の床板4に遮られることなく、上記空隙8を通過して側壁2の外表面を伝わって降下し側壁2外表面全体をも効率良く濡らすことができる。このように、屋根散水管9のみを用いて屋根1及び側壁2の散水ができるので、別途側壁への散水設備を必要とすることなく、屋根散水の有効利用によって散水設備の簡素化、軽減化を図ることができる。
【0015】
また、上記屋根散水管9から放出される水10は、屋根1上の中央部近傍の傾斜が緩やかな中央部近傍に積もる雪7に対して、屋根1の上表面を濡らし摩擦抵抗を軽減し、雪7を滑り易くして外周方向に移動させる。よって、屋根散水管9から間欠散水などを行って、屋根1上の中央部近傍に降った雪7も、より滑り易くして、さらに外周部に積もる雪7と一緒に、上記空隙8を通過させて貯槽の周囲に落とすために利用することができる。なお、上記散水に使用する水10は、地下水など比較的温度の高い水10を使用した場合には、屋根1上に降る雪7を溶かす融雪装置として利用することもできる。
【0016】
なお、図1乃至図2に示すこの発明に係る屋根歩廊の実施形態例は、ドーム形状屋根1を有する貯槽に設けた場合について説明したが、円錐形コーン状の屋根、球形屋根、或いは楕円形屋根など傾斜した屋根1を有する貯槽等構造物の屋根周縁に沿って設ける屋根歩廊についても同様に適用することができることは言うまでもない。
【0017】
図3は、上記図1の屋根歩廊3の近傍を拡大して示すもので、この歩廊3の床板4は、その一部を回転移動可能に形成した可動床体11と、支持架台5上に固定した固定床体12とで形成したものである。この可動床体11は、固定床体12端部の回転支軸13に回動自在に取付け、通常時には上部を人が歩くことができるように、設定位置Aにて水平に設置する。そして降雪時に使用する際には、可動床体11を設定位置Aから図のように回転支軸13を中心に回転させて空隙8を形成し、移動位置Bにて手摺6に斜めに支持させて固定する。なお、この空隙8は、積もった雪7が容易に通過可能な間隔で、かつ人は容易に通り抜けができない間隔に形成する。
【0018】
上記のように、歩廊3の床板4の一部を移動可能な可動床体11で形成し、その移動箇所に空隙8が設けられているので、屋根1上に積もった雪7が滑って移動してきても歩廊3上に溜ることなく、空隙8を通過して落下させることができる。また、この空隙8からは人が通り抜けることなく安全であって、かつ床板4の上部から手を挿入し、歩廊3下部近傍のメインテナンスが可能となる。
【0019】
また、図の破線に示すように、可動床体11を中間位置Cにて垂直状態に仮固定し、この仮固定した可動床体11をガイドにすると、その外周側の手摺6との間の固定床体12上は、人が通行可能な間隔を有するため、空隙8を設けた後にも点検作業などに安全に使用することができるとともに、可動床体11の設定及び復旧作業にも使用することができる。
【0020】
図4は、屋根歩廊3の他の実施形態例を示すもので、床板4の一部を水平移動が可能な可動床体14で形成したものである。可動床体14は、設定位置Aから図のように水平ガイド16を支えにして水平移動させて空隙8を形成し、移動位置Bにて固定床体15上に載置固定する。なお、この空隙8は、屋根1上に積もった雪7は容易に通過可能な間隔で、かつ人は容易に通り抜けができない間隔に形成する。
【0021】
上記のように固定床体15上に水平移動して載置した可動床体14上面は、人が歩行可能な間隔を有するため、点検作業或いは可動床体14の設定及び復旧作業などに使用することができる。また、上記空隙8からは、積もった雪7は容易に通過して落下するとともに、この空隙8から人は通り抜ける心配がなく安全で、かつ床板4の上部から手を挿入し、歩廊3下部近傍のメインテナンスも可能となる。
【0022】
図5は、屋根1の中央部に屋根散水管9を有する貯槽に屋根歩廊3を設けた実施形態例で、図2の一部を拡大して示すものである。床板4は、図3に示すような回転移動が可能な可動床体11と、支持架台5上に固定した固定床体12とで形成したものである。図5に示すように、屋根1上中央部近傍及び外周部に積もる雪7、及び屋根散水管9から放出された水10は、屋根1上面を降下し、可動床体11を回転移動させて設けた空隙8を通過して落下する。
【0023】
上記屋根散水管9から放出する水10は、間欠的に散水するなどして、屋根1上に降る雪7の下面の摩擦抵抗を軽減させて雪7を一層滑り易くすることができる。また、屋根1上を滑って移動してきた雪7は、可動床体11の裏面の反射面19に当って跳ね返り集められるので、円滑に空隙8を通過し側壁2の表面に沿って落下する。
【0024】
なお、上記可動床体11は、電気或いは空圧又は油圧などによって駆動する回動装置17によって自動的に回転するように回動支軸18に取付けた場合には、散水使用時や降雪時などに設定する作業が簡単で容易となる。
【0025】
図6は、歩廊3下部の側壁2近傍、つまり歩廊3を構成する支持架台5に設置された側壁散水管20を有する貯槽に、前記屋根歩廊3を設けた実施形態例である。この側壁散水管20は、側壁2外周の斜め上部に向けて散水するように設置することによって、この側壁散水管20から放出される水21は、可動床体14を水平移動させて形成した空隙8から斜め上方の屋根1の接線方向に向かって噴出されることとなり、屋根1の周縁及び歩廊3上部に積もろうとする雪7を水圧によって打ち飛ばし、水21と一緒に空隙8を通過し落下させるように形成している。
【0026】
このように、側壁散水管20の水21を屋根1の接線方向に向けて噴出することによって、噴出した水21は側壁2から跳ね返って外表面から離れて落下することなく、側壁2外表面を充分に濡らしながら落下するので、側壁2の冷却効果が一層向上する。
また、前記した屋根散水による雪の滑り落としに加えて、側壁散水管20を設けて水21を空隙8に向けて噴出するので、空隙8近傍に付着しようとする雪7の排除効果もさらに向上する。
【0027】
図7(a),(b)は、床板4全体が移動可能となるように形成した屋根歩廊3の実施形態例を示すものである。この屋根歩廊3は、通常使用する固定手摺23と、その外周側縁に水平移動可能に収容した外側手摺24と、床板4全体が水平移動してこの移動箇所に空隙8が形成されるように設けた可動床体22と、この可動床体22の下部を支えるとともに水平移動をガイドする水平サポート25と、その水平サポート25の外周縁に沿って設けた外周枠26と、その下部を支持する支持架台27とから形成する。なお、上記の外側手摺24は、可動床体22と一緒に引き出し移動するように形成したが、予め支持架台27上の水平サポート25最外縁の外周枠26上に立設固定しておいてもよい。この場合には、可動床体22のみを水平方向に引き出し移動させるように形成する。
【0028】
通常に屋根歩廊3を使用する際には、図7(a)の破線に示すように、屋根周縁側部に可動床体22を固定し、外側手摺24は固定手摺23に収容しておく。また、降雪時に積雪7を滑らせて落下させる際、或いは屋根散水を側壁への散水や雪降ろしなどに利用する際には、図7(a)の実線、及び図7(b)に示すように、可動床体22及び外側手摺24の全体を外周方向に展開するように引き出し水平移動させて空隙8を形成する。
【0029】
このように、降雪時以外など通常に屋根歩廊3を使用する際には、屋根周縁に可動床体22を固定して上部を作業や点検用の通路とする。また、降雪時など可動床体22を移動させて空隙8を設けた際には、(b)に示すように、引き出し移動させた可動床体22上の固定手摺23と外側手摺24に保護された間を、作業や点検用の通路として安全に使用することができる。
【0030】
なお、上記空隙8内を通って上下に移動し、また空隙8内に位置する水平サポート25を移動足場などを懸吊りに使用して(図示省略)、道具等の持ち上げ下げや移動、側壁2外表面の点検や補修塗装、側壁散水管20の点検などの作業に能率良く利用することも可能となる。
【0031】
なお、上記実施形態例においては、一部が移動可能な回動形式の可動床体11、又は一部が移動可能な水平移動形式の可動床体14、或いは全体が移動可能な引き出し移動形式の可動床体22で形成した場合について説明したが、その他の実施形態例として、可動床体を蓋形式の着脱移動自在な構造(図示省略)としてもよい。この場合には、貯槽の屋根1周縁に沿って設けた空隙8に相当する位置に、着脱移動自在な蓋構造の可動床体を設けるようにする。
【0032】
【発明の効果】
叙述の説明で明らかなように、この発明に係る屋根歩廊は、該歩廊の床板を貯槽の屋根周縁に沿う空隙が設けられるように、回転移動する可動床板を斜めの状態で手摺に支持固定し、該可動床板の裏面に反射面を形成したので、屋根上及び歩廊上に積もる雪は、歩廊の上に溜ることなく、屋根周縁に沿う空隙を通過して貯槽の周囲に容易に滑り落とすことができる。
よって、屋根及び歩廊は、積雪荷重に対する頑強な構造にすることなく、屋根及び歩廊の構成部材を軽減し経済化を図ることができる。そして、屋根散水管から放出する水は、間欠的に散水するなどして、屋根上に降る雪の下面の摩擦抵抗を軽減させて雪を一層滑り易くすることができる。また、屋根上を滑って移動してきた雪は、可動床体の裏面の反射面に当って跳ね返り集められるので、円滑に空隙を通過し側壁の表面に沿って落下する。
【0033】
また、上記一部又は全体が移動可能な可動床体は簡単な構造であり、積雪防止に使用する際に容易に設定することができ、また容易に復元することもできる。なお、可動床体を移動させて空隙を設けた後にも、固定床体及び手摺があるので、人が歩いて点検作業を行う歩廊として安全に使用することが可能となる。
【0034】
また、屋根上の中央部に散水用の配管を設置した貯槽に、上記可動床体で形成した床板を設けた屋根歩廊は、屋根への散水を歩廊の床板に遮られることなく空隙を通過させて、側壁の散水にも効率良く使用することができるので、側壁散水管は削減が可能となり、散水設備の効率化と軽減化を図ることができる。
【0035】
また、傾斜が緩やかで滑り落ち難い屋根上中央部の雪に対して、屋根散水によって滑り易くし、さらに外周部の雪も滑り落ち易くして、上記屋根周縁に設けた空隙を通過させて貯槽周囲に落とすことができるので、屋根全体にわたる積雪防止の効果が一層向上する。
【0036】
また、上記屋根散水用の配管と側壁散水用の配管の散水設備を設置した貯槽に、上記可動床体を設けた屋根歩廊は、上記歩廊床板に設けた空隙を利用して屋根散水で側壁に散水するとともに、さらに上記空隙に向けて噴出する側壁散水も加わるので側壁外表面への散水効果が一層向上する。また、歩廊床板に設けた空隙を通過した側壁散水によって、空隙上部の歩廊近傍の雪の打ち落としの効果が高まり、屋根散水と側壁散水の併用による屋根上及び歩廊上の積雪防止効果をさらに向上することができる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る屋根歩廊の実施形態例を示す一部を欠除した側断面説明図である。
【図2】 屋根散水管を有する貯槽に、図1の屋根歩廊を設けた場合の実施形態例を示す一部を欠除した側断面説明図である。
【図3】 この発明に係る屋根歩廊の床板を、回転移動が可能な可動床体で形成した実施形態例の一部を拡大して示す側断面説明図である。
【図4】 この発明に係る屋根歩廊の床板を、水平移動が可能な可動床体で形成した実施形態例の一部を拡大して示す側断面説明図である。
【図5】 屋根散水管を有する貯槽に、この発明に係る屋根歩廊を設けた実施形態例の一部を拡大して示す側断面説明図である。
【図6】 側壁散水管を有する貯槽に、この発明に係る屋根歩廊を設けた実施形態例の一部を拡大して示す側断面説明図である。
【図7】 床板全体を移動可能な可動床体で形成したこの発明に係る屋根歩廊の実施形態例で、(a)は一部を拡大して示す側断面説明図、(b)はその斜視説明図である。
【図8】 従来の屋根歩廊を設けた貯槽における積雪の状況を示す側面説明図である。
【図9】 屋根散水管及び側壁散水管を有する貯槽における従来の屋根歩廊と、その散水状況を示す側面説明図である。
【符号の説明】
1 屋根 2 側壁 3 歩廊
4 床板 5 支持架台 6 手摺
7 雪 8 空隙 9 屋根散水管
10 水 11 可動床体 12 固定床体
13 回転支軸 14 可動床体 15 固定床体
16 水平ガイド
A 設定位置 B 移動位置 C 中間位置
17 回動装置 18 回動支軸 19 反射面
20 側壁散水管 21 水 22 可動床体
23 固定手摺 24 外側手摺 25 水平サポート
26 外周枠 27 支持架台
31 屋根 32 側壁 33 歩廊
34 床板 35 支持架台 36 手摺
37 雪 38 屋根散水管 39 水
40 側壁散水管 41 水
Claims (2)
- 円筒形貯槽の側壁の上部を覆うドーム形状の屋根の周縁近傍の側壁上部に設けた屋根歩廊であって、該屋根歩廊は、前記側壁上部に水平方向に設けた屋根側に位置する可動床体と、該可動床体に隣接し水平方向に設けた固定床体と、該固定床体の外周縁に立設した手摺とから形成され、前記可動床体は前記固定床体の端部の回転支軸に回動自在に取付け、積雪時において該可動床体を上方に向けて回転移動するときは該可動床板を斜めの状態で手摺に支持固定し、該可動床板の裏面に反射面を形成し、かつ前記可動床体と固定床体を支える支持架台を側壁で固定支持するとともに、上記可動床体を回転移動させたときにできる側壁からの隙間は、屋根上に積もった雪が通過可能な間隔で、かつ人が容易に通り抜けができない間隔に形成した空隙であり、さらに屋根上の中央部に散水用の配管を設置したことを特徴とする屋根歩廊。
- 上記可動床体を設けてなる屋根歩廊は、屋根上の中央部及び側壁外周の上部近傍に散水用の配管が設置され、該側壁外周の上部近傍に設置された散水用の配管の水は屋根の接線方向に向けて噴出するように設置したことを特徴とする請求項1記載の屋根歩廊。
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