JP4422598B2 - 番組制作装置 - Google Patents

番組制作装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4422598B2
JP4422598B2 JP2004350464A JP2004350464A JP4422598B2 JP 4422598 B2 JP4422598 B2 JP 4422598B2 JP 2004350464 A JP2004350464 A JP 2004350464A JP 2004350464 A JP2004350464 A JP 2004350464A JP 4422598 B2 JP4422598 B2 JP 4422598B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
program
control signal
script
control
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004350464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006165700A (ja
Inventor
誠 奥田
貴生 津田
一利 武藤
幸博 西田
和則 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2004350464A priority Critical patent/JP4422598B2/ja
Publication of JP2006165700A publication Critical patent/JP2006165700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4422598B2 publication Critical patent/JP4422598B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Circuits (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、番組制作用の機器を制御して、番組を制作する番組制作装置に関する。
従来、放送局や番組制作会社等において、番組制作用の機器(撮影カメラ、スイッチャ等)を用いて、番組を制作する場合、ニュース等、事前に出演者の台詞や挿入する番組素材映像(VTR等を用いた動画再生イベント)やカメラ割りが決まっている番組では、これら一連の流れを電子台本化し、番組制作用の機器を操作する操作者が番組の進行に伴い、この電子台本にトリガーを付与することで、番組の制作を行っていた(例えば、池上通信機株式会社製のワンタッチコントロール送出システム、特許文献1参照)。
なお、カメラ割りとは、番組の進行に合わせて撮影する映像の構図を予め決めたもので、より具体的には、複数台の撮影カメラの中から使用する撮影カメラおよび撮影するショット(ツーショット、バストショット、アップショット、ウエストショット、ドリーショット等)のことを指している。
また、電子台本によって、番組の制作を行う装置は台本制御装置と呼ばれており、この従来の台本制御装置は、電子台本で規定されているショットを撮影するように制御コマンドを送信することで、自走可能なロボットカメラの動作を制御している。
特開平9−121298号公報
しかしながら、従来の台本制御装置では、ロボットカメラに対して、電子台本で規定されているショット、つまり、固定ショット(メモリーショット)の制御コマンドしか送信することができなかったために、番組撮影中に、予め設定した位置から番組の出演者が動いてしまった場合には、ロボットカメラの制御を手動に切り替えて、カメラ操作者による手助け(フォロー)が必要になるという問題がある。
また、従来の台本制御装置では、番組撮影中に、当該番組の内容(トピック)の変更が生じた場合や、番組の出演者がアドリブで話し始める場合、ロボットカメラの固定ショットでは対応しきれず、熟練したカメラ操作者や、スイッチャを操作する熟練のスイッチャ操作者による対応が必要になるという問題がある。
さらに、従来の台本制御装置では、電子台本を作成する際に、多くの番組制作経験がないと、様々ショットの有効的な活用(どのショットをどんな場面に用いればいいのか)がわからず、電子台本の作成が困難であるという問題がある。
さらにまた、従来の台本制御装置では、電子台本を用いるだけであったので、実際に番組が撮影された際に、どのような内容のときに、どの出演者が出演しているときには、どのようなショットで、どのようなロボットカメラの動きをするということが関連付けられておらず、実際に撮影された番組から次の番組の撮影に役立てることができる質の高い番組情報メタデータを作成することが困難であるという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、予め設定した位置から番組の出演者が動いてしまった場合やアドリブ発生時に、熟練したカメラ操作者および熟練したスイッチャ操作者によるフォローを必要とすることなく、番組を制作することができる番組制作装置を提供することを目的とする。また、電子台本の作成を容易にし、また、実際に撮影された番組から次の番組の撮影に役立てることができる質の高い番組情報メタデータを作成することができる番組制作装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1記載の番組制作装置は、番組の台本となる予め作成された台本データに基づいてロボットカメラを制御して、当該番組を制作する番組制作装置であって、台本制御手段と、出力制御手段と、アドリブ制御手段と、を備え、アドリブ制御手段は、ショットをサムネイル画像として取得するサムネイル取得部を備え、番組情報メタデータ作成手段は、台本制御手段から出力されるロボットカメラの動作を制御する動作制御信号と、出力制御手段から出力される映像を切り替えるための出力切替制御信号と、アドリブ制御手段から出力される、台本データに規定されていないショットを挿入する場合に、ロボットカメラの動作を制御するアドリブ時動作制御信号とである制御信号を受信する制御信号受信部と、制御信号と、撮影映像が何であるかを示す撮影映像情報とを関連付ける変換テーブルを設定する変換設定部と、変換設定部で設定された変換テーブルに基づいて、制御信号を撮影映像情報に変換する制御信号撮影情報変換部と、制御信号撮影情報変換部から出力された撮影映像情報と、タイムコードとを関連付けて、番組情報メタデータを作成するメタデータ作成部と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、番組制作装置は、台本制御手段によって、台本データにより(基づいて)、番組の進行に沿って(伴って)、番組を構成するショットそれぞれを表示手段に表示する。つまり、台本制御手段により、ツーショットやドリーショット等のショットそれぞれを、番組の進行に合わせて、タイムコードと共に表示する。また、番組制作装置は、台本制御手段によって、台本データに規定されているショットの種類および順番に基づいて、ロボットカメラを制御する。つまり、表示手段に表示されているショットを撮影するように、ロボットカメラの動作が制御されて、番組の撮影(制作)が自動的に行われる。
続いて、番組制作装置は、番組の進行に沿って、番組素材映像やスーパの付加が必要であるときには、出力制御手段によって、台本制御手段で制御されたロボットカメラが撮影した撮影映像と、予め撮影しておいた番組素材映像とを切り替えると共に、予め生成しておいたスーパを付加するか否かを切り替えて出力する。この出力制御手段により、撮影映像とVTR等の番組素材映像とを切り替えて出力し、必要に応じて、撮影映像または番組素材映像にスーパを付加して(かぶせて)出力する。そして、番組制作装置は、アドリブ制御手段によって、台本制御手段で取り扱われる台本データに規定されていないショットを挿入する場合に、例えば、番組撮影中に突発的なニュース発生時、つまり、アドリブ発生時(トピック変更時)に、台本データに基づいたロボットカメラの制御を中断し、番組を構成するショットが予め撮影された事前映像から取得されたサムネイル画像を表示手段に表示する。そして、番組制作装置は、アドリブ制御手段によって、表示手段に表示されているサムネイル画像を操作手段により選択することで、この選択されたサムネイル画像に係るショットを撮影するように、ロボットカメラの動作を制御する。すなわち、アドリブ発生時には、番組制作装置の操作者が表示手段に表示されるサムネイル画像を選択することで、カメラ操作者を必要とすることなく、臨機応変にロボットカメラの動作を制御することができる。
また、番組制作装置は、番組情報メタデータ作成手段によって、番組を制作する際に参照する番組情報メタデータ、つまり、どのような内容の際に、どの出演者に対して、どのようなショットが用いられたかが関連付けられた情報を作成することができる。
請求項2記載の番組制作装置は、請求項1に記載の番組制作装置において、前記アドリブ制御手段が、前記台本制御手段による制御に復帰する際の前記番組における順序の基点となる復帰点を指定する台本データ復帰点指定手段を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、番組制作装置は、台本データ復帰点指定手段によって、アドリブ発生時に、サネイル画像を選択してロボットカメラを制御している際に、台本制御手段による制御、つまり、台本データで規定されているショットの撮影に復帰したい場合に、番組の順序におけるどの位置から復帰するかを示す基点となる復帰点を指定することで、台本データで規定されている任意のショットから番組の撮影を再開することができる。
請求項3記載の番組制作装置は、請求項1または請求項2記載の番組制作装置において、前記台本データを、ショットの種類とショットの順番とを設定することで作成する台本データ作成手段を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、番組制作装置は、台本データ作成手段によって、ショットの種類とショットの順番とを設定することで、各ショットにタイムコードが付加されて、台本データを作成することができる。
請求項4記載の番組制作装置は、請求項1または請求項2に記載の番組制作装置において、前記制御信号を受信する制御信号受信手段と、前記制御信号が入力された順に、当該制御信号とタイムコードとを対応付けて、前記番組の台本となる台本データを作成する台本データ作成手段を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、番組制作装置は、台本データ作成手段によって、動作制御信号と出力切替制御信号とアドリブ時動作制御信号との少なくとも一つの信号に基づいて台本データを作成する。つまり、実際に番組を撮影した際にロボットカメラを制御した信号(動作制御信号とアドリブ時動作制御信号)と、出力する映像を切り替えた信号(出力切替制御信号)とをフィードバックさせることで、台本データを作成することができる。
請求項5記載の番組制作装置は、請求項4に記載の番組制作装置において、予め準備しておいた前記番組に関するCGデータにより、仮想の3次元空間を描画し、前記動作制御信号と前記出力切替制御信号と前記アドリブ時動作制御信号との少なくとも一つの信号に基づいて、前記番組の進行に合わせて、前記3次元空間内で移動される前記ロボットカメラのCGを出力すると共に、このロボットカメラで撮影される撮影映像のCGを出力するシミュレーション出力手段を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、番組制作装置は、シミュレーション出力手段によって、番組に関するCGデータ、例えば、番組のセットや出演者やロボットカメラに関するCGデータにより、まず、番組のセットに出演者が存在する仮想の3次元空間を描画する。そして、番組制作装置は、シミュレーション出力手段によって、動作制御信号と出力切替制御信号とアドリブ時動作制御信号との少なくとも一つの信号に基づいて、番組の進行に合わせて、3次元空間内で撮影されるショットが変わるたびに移動されるロボットカメラのCGと、このロボットカメラで撮影される撮影映像のCGとを出力する。
請求項1記載の発明によれば、台本データにより、番組進行に沿ってロボットカメラの動作を制御し、番組進行が台本データ通りに進まなかった場合、つまり、予め設定した位置から番組の出演者が動いてしまった場合やアドリブ発生時に、熟練したカメラ操作者および熟練したスイッチャ操作者によるフォローを必要とすることなく、番組を制作することができる。
また、請求項1記載の発明によれば、番組を制作する際に参照する番組情報メタデータ、つまり、どのような内容の際に、どの出演者に対して、どのようなショットが用いられたかが関連付けられた情報を作成することができ、実際に撮影された番組から次の番組の撮影に役立てることができる質の高い番組情報メタデータを作成することができる。また、サーバー型放送において、この番組情報メタデータを、番組の放送と同時または別途に配信することで、番組を視聴する視聴者が当該番組の内容を検索する際に利用することができる。さらに、番組を編集する際に、所望のシーンの頭出し等に番組情報メタデータを利用することができる。
請求項2記載の発明によれば、アドリブ発生時に、サネイル画像を選択してロボットカメラを制御している際に、台本データで規定されているショットの撮影に復帰したい場合に、復帰点を指定することで、台本データで規定されている任意のショットから番組の撮影を再開することができる。
請求項3記載の発明によれば、ショットの種類とショットの順番とを設定することで、各ショットにタイムコードが付加されて、台本データを容易に作成することができる。
請求項4記載の発明によれば、実際に番組を撮影した際にロボットカメラを制御した動作制御信号およびアドリブ時動作制御信号と、出力する映像を切り替えた出力切替制御信号とをフィードバックさせることで、台本データを容易に作成することができる。
請求項5記載の発明によれば、番組の出演者のCG、番組のセットのCG、ロボットカメラのCGが出力され、さらに、CGとして描かれたロボットカメラで撮影される撮影映像のCGが出力されるので、操作者は、実際にロボットカメラによってどのように番組が撮影されるのかをイメージすることができ、番組制作に役立てることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
〈番組制作装置の構成〉
図1および図2は番組制作装置のブロック図である。この図1および図2に示すように、番組制作装置1は、電子データ化した電子台本(台本データ)に基づいて、ロボットカメラを制御して番組を制作すると共に、台本データで規定していないショットを撮影する場合等のアドリブ発生時に対応可能なもので、台本データ作成手段3と、台本制御手段5と、出力制御手段7と、アドリブ制御手段9と、シミュレーション出力手段11と、番組情報メタデータ作成手段13とを備えている。なお、図1および図2において、(A)、(B)、(C)は、紙面の都合上分割した図1と図2との間で連続している各種の制御信号(詳細は後記する)を示している。
この実施形態では、番組制作装置1は当該装置1を構成する各手段を一体的に備えているが、台本データ作成手段3、台本制御手段5、出力制御手段7、アドリブ制御手段9、シミュレーション出力手段11および番組情報メタデータ作成手段13をそれぞれの別の装置として構成し、各装置が有線または無線による送受信手段により制御信号および映像等の送受信を行うことで、各装置を機能させる番組制作システムとした形態であってもよい。
また、この実施形態では、番組制作装置1で制作する番組は、ニュース番組を想定しており、出演者はキャスターの2名を想定している。
この番組制作装置1には、当該装置1によって制御される複数台のロボットカメラ2が備えられていると共に、当該装置1の動作結果を表示出力する表示手段4と、当該装置1の操作者(オペレータ)が操作するキーボード、マウス、マニュアル卓等を含んでなる操作手段6とが備えられている。
ロボットカメラ2は、番組制作装置1から出力された制御信号を、番組を制作するスタジオ内に設けられた送信機(図示せず)を介して受信し、スタジオ内を自在に自走して、番組に出演する出演者やセット等を撮影するものである。このロボットカメラ2は、制御信号により指示された様々なショットを撮影できるように、複数のショットに対応した動作を記録するメモリーショット機能を備えている。
なお、この実施形態では、スタジオ内に3台のロボットカメラ2が設置されている。
また、このロボットカメラ2は、例えば、「分散協調型被写体検出システムの検討」(津田他:映像情報メディア学会年次大会、11−2、2003)や「移動ロボットペデスタルの開発」(映像情報メディア学会年次大会、21−3、2004)に開示されている技術を適用すれば、容易に実現することができる。
これらの技術に従ってロボットカメラ2は構成されている。すなわち、ロボットカメラ2には、番組の出演者や番組のセットを被写体として検出する被写体検出システムが付随しており、台本データによるショットの特定がなされれば、当該ショットを撮影するように、出演者またはセットを検出して撮影する機能が備えられている。つまり、ロボットカメラ2では、まず、被写体検出システムによる被写体(出演者、セット)の場所の特定が実行される。そして、ロボットカメラ2では、台本データで規定されている様々なショットによる撮影パタメータの設定が行われて、駆動される(撮影が開始される)。
この図1において、Caは実際に番組を撮影する前、つまり、リハーサル等で事前に、番組を制作するスタッフ等が、番組の出演者の代役となって、ロボットカメラ2のテストを兼ねて撮影した映像である事前映像を指している。Cbは実際に番組の制作中に撮影される映像である撮影映像を指している。
表示手段4は、番組制作装置1の動作結果、例えば、番組の進行に合わせて、台本制御手段5により台本データに規定されている各ショットを順次表示させたり、アドリブ発生時にアドリブ制御手段9により事前に取得されたサムネイル画像を表示させたりするものである。なお、この表示手段4に表示される画面の説明は、各構成の説明と共に随時行うこととする。
操作手段6は、番組制作者(操作者)が操作することで、番組制作装置1の各構成に対して、操作信号を出力するものである。なお、この操作手段6の一部であるマニュアル卓については後記する。
台本データ作成手段3は、操作者が操作手段6を操作することによって、台本データを作成すると共に、台本制御手段5、出力制御手段7またはアドリブ制御手段9から出力される制御信号に基づいて、自動的に台本データを作成するもので、台本データ作成部3aと、制御信号受信部3bとを備えている。
台本データは、時刻を示すタイムコードと、様々なショットとが番組の進行に伴って関連付けられたものである。様々なショットには、番組の出演者のバストショット、アップショット、ウエストショット、ツーショット、ドリーショット等が挙げられる。
台本データ作成部3aは、操作手段6から入力された操作信号に基づいて、台本データを作成すると共に、制御信号受信部3bで受信した制御信号に従って、自動的に台本データを作成するものである。この台本データ作成部3aは、表示手段4に、番組の出演者や番組のセットを抽象的に描いたアイコンを表示して、このアイコンを操作者が操作手段6を用いて、並べ替えたりすることで、つまり、GUI(Graphical User Interface)によって、台本データが作成できるように構成されている。
なお、この台本データ作成部3aを用いて、台本データを作成する場合、番組の制作に熟練した番組制作者であれば、番組制作の経験を活かして容易に台本データを作成することができるが、番組を制作した経験の浅い番組制作者の場合、後記する台本制御手段5の台本データ蓄積部5aに蓄積されている台本データを編集することによって新たに台本データを作成した方が効率的であるといえる。
また、この台本データ作成部3aによって、制御信号受信部3bで受信した制御信号に従って台本データを作成する場合、制御信号が入力された順に、当該制御信号とタイムコードとが対応付けられて、台本データが作成されることになる。
この台本データ作成部3aで作成された台本データは、台本制御手段5に出力される。
制御信号受信部3bは、台本制御手段5、出力制御手段7およびアドリブ制御手段9から出力された制御信号を受信するものである。この制御信号には、台本制御手段5から出力されるロボットカメラ2の動作を制御する動作制御信号と、出力制御手段7から出力される当該装置1から出力させる映像を制御する出力切替制御信号と、アドリブ制御手段9から出力されるアドリブ発生時にロボットカメラ2を制御するアドリブ時動作制御信号とがある。
台本制御手段5は、台本データ作成手段3で作成された台本データに基づいて、ロボットカメラ2の動作を制御するもので、台本データ蓄積部5aと、台本データ編集部5bと、台本データ解析部5cと、トリガー供給部5dと、制御信号送信部5eとを備えている。
台本データ蓄積部5aは、台本データ作成手段3から出力された台本データを蓄積しておくもので一般的なハードディスクによって構成されている。
台本データ編集部5bは、台本データ蓄積部5aに蓄積されている台本データを読み出して、編集するものである。この台本データ編集部5bによって表示手段4に表示される画面について、図3から図6までを参照して説明する。
図3から図6は台本制御手段5の台本データ編集部5bによる編集モード(台本データを編集するモード)の各画面を説明した図である。
まず、図3は、編集モードの初期画面を示している。この初期画面は、長方形の升目が縦に4つ横に5つ並んだ20個の升目からなる表示スペースをほぼ全面に備えており、左端の一列の升目に、番組のタイトルが表示され、その他の升目に、時刻ごとのショットが表示されるように構成されている。なお、この初期画面は、台本データ編集部5bによる編集モードを起動させた直後を示しており、まだ、台本データが台本データ蓄積部5aから読み出されていない状態を示している。
続いて、図4は、編集モードの読み出し画面を示している。この読み出し画面は、台本データ蓄積部5aから読み出す台本データを設定するウインドウが開くように構成されている。操作者は、このウインドウに編集する台本データのデータ名(番組のタイトル)と、編集する箇所を指定する時間とを入力する。
また、図5は、編集モードのショット設定画面を示している。このショット設定画面は、台本データ蓄積部5aから読み出した台本データで規定されている各ショットの詳細な内容を表示すると共に、必要に応じて各ショットの詳細な内容を変更(編集)できるように構成されている。なお、このショット設定画面では、ショット間に挿入するVTR(番組素材映像)の設定も行えるように構成されている。
そして、図6は、編集モードの確認画面を示している。この確認画面は、図5に示したショット設定画面で変更した台本データで規定されている各ショットを、番組の進行に合わせて表示して、操作者が番組の流れを確認できるように構成されている。
このように、図3から図6に示したように、番組制作装置1の操作者は、台本データ蓄積部5aに蓄積されている台本データを編集して、新たな台本データを作成することができる。
ちなみに、台本データを、台本制御手段5の台本データ編集部5bを用いずに、マニュアルで作成した場合、つまり、台本データ作成手段3の台本データ作成部3aを用いて、始めから作り出した場合には、操作手段6の一部であるマニュアル卓を操作者が操作することによって、台本データ作成手段3から台本制御手段5に出力されることになる。この場合の状態を、図7を参照して説明する。図7は、操作手段6の一部であるマニュアル卓の概略と出力される台本データの概略を示した図である。この図7において、(a)は、表示手段4に出力される台本データの概略を示しており、(b)はマニュアル卓の概略を示している。この図7に示すように、マニュアル卓の予め設定されたボタンを押下することで、台本データが台本データ作成手段3から台本制御手段5に出力される。
図1に戻って番組制作装置1の構成の説明を続ける。
台本データ解析部5cは、台本データ蓄積部5aに蓄積されている台本データを解析して、表示手段4に出力すると共に、ロボットカメラ2の動きを制御する動作制御信号と、出力制御手段7において番組素材映像の出力やスーパ等を映像に被せる指示をする出力指示信号とを、制御信号送信部5eに出力するものである。つまり、この台本データ解析部5cは、タイムコードに対応付けられた各ショットに対応付けられた画像を番組の進行に合わせて表示手段4に表示させると共に、台本データで規定されている各ショットを撮影するような動作制御信号を生成し、さらに、台本データで規定されている番組の途中で挿入する番組素材映像の出力を指示する出力指示信号を生成するものである。
この台本データ解析部5cによって表示手段4に表示される画面について、図8を参照して説明する。図8は、制御モード(ロボットカメラ2の動作を制御しているモード)の動作画面を示している。なお、ここでは、制作された番組を生放送している動作画面を示している。この動作画面において、左端の一列の升目が、番組のタイトルと内容とを表示する項目表示欄であり、その他の升目が撮影されるショットを表示するショット表示欄である。そして、この動作画面では、現在撮影されている(放送されている)ショット(OAイベント)と次に撮影されるショット(NEXTイベント)とがわかるように、それぞれの升目の縁が異なる色、例えば、OAイベントの升目の縁は赤色、NEXTイベントの升目の縁は黄色で着色されている。また、この動作画面において、「TAKE」ボタンは実際にロボットカメラ2によって番組の撮影を開始する際に押下するGUIである。
図1に示すように、トリガー供給部5dは、当該装置1の操作者が操作手段6を構成している特定のボタン(例えば、リターンキー)を押下することで、ロボットカメラ2の動作を開始させる、つまり、番組の撮影を開始するためのトリガー信号を制御信号送信部5eに出力するものである。
制御信号送信部5eは、トリガー供給部5dから出力されたトリガー信号によって、台本データ解析部5cから出力された動作制御信号をロボットカメラ2に送信し、また、出力指示信号を出力制御手段7に送信し、さらに、これらの動作制御信号と出力指示信号とを台本データ作成手段3に送信するものである。
この制御信号送信部5eによって、送信される動作制御信号と出力指示信号を、制御コマンドとして表示手段4に表示した際の画面について、図9を参照して説明する。図9は、制御モードの制御コマンド表示画面を示している。この図9に示すように、図8に示した「TAKE」ボタンのGUIを押下することで、制御信号送信部5eから送信される制御コマンドが順に出力されている。
図1に示すように、出力制御手段7は、ロボットカメラ2で撮影された撮影映像と、事前に準備しておいたVTR等の番組素材映像とを切り替えて出力すると共に、これらの映像にスーパ等を被せて出力するのかどうかを制御するもので、番組素材映像制御部7aと、スーパ制御部7bと、出力切替部7cと、制御信号送信部7dとを備えている。この出力制御手段7からの出力が制作された番組となって、この番組が図示を省略した放送装置(放送設備)を介して、放送されることになる。
番組素材映像制御部7aは、図示を省略した蓄積部に番組素材映像を蓄積しており、台本制御手段5による制御の場合、つまり、アドリブが発生していない場合、台本制御手段5の制御信号送信部5eから出力された出力指示信号に従って、当該蓄積部に蓄積している番組素材映像を出力切替部7cに出力するものである。
また、この番組素材映像制御部7aは、アドリブ発生時には、操作手段6から出力された操作信号に基づいて、番組素材映像を出力切替部7cに出力するものである。
スーパ制御部7bは、図示を省略した蓄積部にスーパとなるテキストデータを蓄積しており、台本制御手段5による制御の場合、つまり、アドリブが発生していない場合、台本制御手段5の制御信号送信部5eから出力された出力指示信号に従って、ロボットカメラ2で撮影されている撮影映像、または、番組素材映像制御部7aから出力される番組素材映像にスーパを被せる制御を行うものである。なお、スーパは、撮影映像や番組素材映像について、簡単な解説を与えるものである。この実施形態では、様々なテキストデータが事前に準備されて、図示を省略した蓄積部に蓄積されている。
また、このスーパ制御部7bは、アドリブ発生時には、操作手段6から出力された操作信号に基づいて、スーパを撮影映像または番組素材映像に被せる制御を行うものである。
出力切替部7cは、台本制御手段5による制御による場合、つまり、アドリブが発生していないときには、ロボットカメラ2で撮影されている撮影映像と、番組素材映像制御部7aから出力された番組素材映像とを自動的に切り替えて出力すると共に、台本制御手段5の制御信号送信部5eから出力された出力指示信号に従って、これらの映像にスーパを被せて出力するものである。
また、この出力切替部7cは、アドリブが発生した場合、操作手段6から出力された操作信号に基づいて、ロボットカメラ2で撮影されている撮影映像(アドリブ時動作制御信号に基づいて撮影された映像)と、番組素材映像制御部7aから出力された番組素材映像とを切り替えて出力すると共に、操作手段6から出力された操作信号に従って、これらの映像にスーパを被せて出力するものである。
制御信号送信部7dは、出力切替部7cから出力された映像に基づいて、出力切替制御信号を生成し、この出力切替制御信号を、台本データ作成手段3と、シミュレーション出力手段11と、番組情報メタデータ作成手段13とに送信するものである。つまり、この出力切替制御信号は、実際に制作された番組において、例えば、どのタイミングでアドリブが発生して、どのような撮影映像が出力されたのかを示すものとなる。
アドリブ制御手段9は、番組の制作中(放送中)に、番組の出演者の立ち位置(または座っている位置)が変わってしまったり、突発的な災害や重大な事件が発生して、当該番組に別の内容を盛り込まなければならなくなって、台本データで規定されているショット以外のショットをロボットカメラ2で撮影する場合に、ロボットカメラ2を制御するもので、サムネイル取得部9aと、ロボット制御部9bと、制御信号送信部9cとを備えている。
なお、このアドリブ制御手段9によってロボットカメラ2の動作が制御されるのは、操作者が操作手段6を操作することで、台本データを用いた台本制御手段5による制御から移行させた後になる。そして、この台本制御手段5による制御によって、台本データで規定されているショットがどこまで撮影されたのかが図示を省略した記憶手段に記憶される。
サムネイル取得部9aは、ロボットカメラ2で番組を制作する前に事前に撮影した事前映像に含まれている各ショットをサムネイル画像として取得するものである。そして、取得したサムネイル画像は、図示を省略した蓄積部に蓄積されており、操作手段6からの操作信号に従って、表示手段4に表示される。
ロボット制御部9bは、サムネイル取得部9aで取得したサムネイル画像が表示手段4に表示され、この表示されたサムネイル画像を操作者が操作手段6によって選択することで、選択されたサムネイル画像に基づいて、つまり、このサムネイル画像と同じ画像を撮影するようにロボットを制御するものである。例えば、サムネイル画像に2人の出演者のツーショットが描かれていた場合、このツーショットを撮影するようにロボットカメラ2の動作を制御する制御信号(アドリブ時動作制御信号)を、ロボット制御部9bは当該ロボットカメラ2および制御信号送信部9cに出力する。
制御信号送信部9cは、ロボットカメラ制御部9bから出力されたアドリブ時動作制御信号を台本データ作成手段3とシミュレーション出力手段11と番組情報メタデータ作成手段13とに出力するもので、台本データ復帰点指定部9dを備えている。
台本データ復帰点指定部9dは、台本制御手段5による制御によってロボットカメラ2で撮影されたショット以降の各ショットのいずれかを指定することで、台本制御手段5による制御に移行させるものである。つまり、この台本データ復帰点指定部9dは、アドリブ制御手段9の記憶手段(図示せず)に記憶されている撮影が完了したショット以降の任意のショットを、台本データによる制御の基点となる台本データ復帰点として、指定するものである。
ここで、アドリブ制御手段9によって、表示手段4に表示される画面について、図10を参照して説明する。図10はアドリブ制御手段9のサムネイル取得部9aによって表示される画面である。
この図10に示すように、アドリブ制御手段9のサムネイル取得部9aによって表示される画面は、出力切替制御パネル(a)と、ロボットカメラ制御パネル(b)と、VTR制御パネル(c)と、スーパ制御パネル(d)と、切替モード設定パネル(e)と、台本制御移行パネル(f)とから構成されている。
出力切替制御パネル(a)は、複数のロボットカメラ2で撮影される撮影映像から出力する撮影映像を切り替えるためのものである。つまり、この出力切替制御パネル(a)は、アドリブ発生時に、出力制御手段7の出力切替部7cを制御するためのものである。
ロボットカメラ制御パネル(b)は、各ロボットカメラ2で撮影可能なショット、つまり、ツーショット(2S)、バストショットのパターン1(BS1)、バストショットのパターン2(BS2)、アップショットのパターン1(UP1)、アップショットのパターン2(UP2)、メモリーショットのパターン1〜パターン15(Mem10〜Mem34、1台のロボットカメラ2では5つのパターンのみ)を設定するためのものである。つまり、このロボットカメラ制御パネル(b)は、サムネイル取得部9aによって表示手段4に表示されるショットを選択するためのものである。
VTR制御パネル(c)は、“1”〜“5”の数字および“無”のいずれかのポッチにチェックを入力する(ラジオボタンを選択する)ことで、VTRへの切替を制御するためのものである。つまり、このVTR制御パネル(c)は、アドリブ発生時に、出力制御手段7の番組素材映像制御部7aを制御するためのものである。
スーパ制御パネル(d)は、“1”〜“8”の数字および“無”のいずれかのポッチにチェックを入力する(ラジオボタンを選択する)ことで、スーパを制御するためのものである。つまり、このスーパ制御パネル(d)は、アドリブ発生時に、出力制御手段7のスーパ制御部7bを制御するためのものである。
切替モード設定パネル(e)は、“CUT”、“MIX”、“WIPE1”、“WIPE5”、“WIPE9”、“WIPE23”のいずれかの画面上のボタンを押下すると共に、速度の“高”、“中”、“低”のいずれかのポッチにチェックを入れることで、ロボットカメラ2で撮影している撮影映像から、VTRに切り替えるときの切替方や、スーパを被せるときの被せ方を制御するためのものである。
台本制御移行パネル(f)は、台本データに規定されている複数のショットをひとまとまりにした項目を示す“項目1”〜“項目8”、台本データに規定されているVTRを示す“V1”〜“V5”、アドリブ制御手段9の図示を省略した記憶手段に記憶されている撮影が完了したショットのすぐ次のショットを示す“現在位置”のいずれかの画面上のボタンを押下することで、台本制御手段5による制御に移行するためのものである。
なお、これまでの説明において、番組制作装置1では、表示手段4に表示される画面が、台本データの作成画面、編集画面、制御画面、アドリブ制御画面の順に切り替えられているが、編集画面のみで台本データの作成画面に表示されている処理を行うことも可能である。つまり、番組制作装置1では、編集画面、制御画面、アドリブ制御画面のみを表示手段4に表示させることで、台本データによって番組を制作することと、アドリブ発生時に、手動で番組を制作することとを実現することができる。
図2に示すように、シミュレーション出力手段11は、台本制御手段5から出力された動作制御信号と、アドリブ制御手段9から出力されたアドリブ時動作制御信号とに基づいて、シミュレーションを実行した結果を出力するもので、CGデータ蓄積部11aと、制御信号受信部11bと、CG描画部11cとを備えている。シミュレーションを実行した結果とは、番組を制作しているスタジオを仮想の3次元空間として描いた際に、ロボットカメラ2の位置と番組の出演者の位置とがどのようになるかを描いたものである。
CGデータ蓄積部11aは、一般的なハードディスク等によって構成されており、予め準備しておいた番組に関するCGデータ、つまり、番組のセットや、出演者の顔や全身をCGとして描画することができるCGデータを蓄積するものである。
制御信号受信部11bは、台本制御手段5から出力された動作制御信号と、アドリブ制御手段9から出力されたアドリブ時動作制御信号とを受信して、CG描画部11cに出力するものである。
CG描画部11cは、CGデータ蓄積部11aに蓄積されているCGデータを用いて、番組を制作するスタジオ内に設けられた番組のセットを仮想の3次元空間として描画すると共に、制御信号受信部11bで受信した動作制御信号またはアドリブ時動作制御信号に基づいて、番組の進行に合わせて当該3次元空間内を移動するロボットカメラ2のCGを描画すると共に、このロボットカメラ2で撮影される撮影映像のCGを描画して、表示手段4に出力するものである。
ここで、シミュレーション出力手段11から表示手段4に表示されるシミュレーションの結果について、図11を参照して説明する。図11は、シミュレーションの結果を説明した図である。この図11に示すように、シミュレーションの結果では、番組のセットである“部屋”が仮想の3次元空間として描画されており、この部屋の中に2人の出演者のCGが描かれている。この“部屋”には3台のロボットカメラ2のCG(a)、(b)、(c)が描画されている。さらに、ロボットカメラ2のCG(a)が移動した後、このロボットカメラ2のCG(a)によって、2人の出演者のうち、右側の出演者のアップショットが撮影されることがわかる。
図1および図2に戻って番組制作装置1の構成の説明を続ける。
番組情報メタデータ作成手段13は、台本制御手段5から出力された動作制御信号と、出力制御手段7から出力された出力切替制御信号と、アドリブ制御手段9から出力されたアドリブ時動作制御信号とに基づいて、番組を制作する際に参照する番組情報メタデータを作成するもので、制御信号受信部13aと、変換設定部13bと、制御信号撮影映像変換部13cと、メタデータ作成部13dとを備えている。
制御信号受信部13aは、台本制御手段5から出力された動作制御信号と、出力制御手段7から出力された出力切替制御信号と、アドリブ制御手段9から出力されたアドリブ時動作制御信号とを受信して、制御信号撮影映像変換部13cに出力するものである。
変換設定部13bは、制御信号受信部13aで受信された各制御信号と、ロボットカメラ2で撮影された撮影映像とを関連付ける変換テーブルを設定するものである。ここで、変換設定部13bで設定される変換テーブル(制御信号/撮影映像変換テーブル)の例について、図12を参照して説明する。図12は、制御信号/撮影映像変換テーブルを示した図である。
この図12に示すように、制御信号/撮影映像変換テーブルでは、例えば、“制御信号bs1”、つまり、動作制御信号によるバストショット1と、このバストショット1により撮影されている撮影映像が何であるかを示す撮影映像情報の“アナウンサーA”とが関連付けられている。
また、制御信号/撮影映像変換テーブルでは、“制御信号2s”、つまり、動作制御信号によるツーショット1と、このツーショット1により撮影されている撮影映像情報の“アナウンサーAとタレントBのツーショット”とが関連付けられている。さらに、制御信号/撮影映像変換テーブルでは、“制御信号v1”、つまり、出力切替制御信号によって切り替えられる番組素材映像と、この番組素材映像が何であるかを示す撮影映像情報の“C市案内ビデオ”とが関連付けられている。さらにまた、制御信号/撮影映像変換テーブルでは、“制御信号sp1”、つまり、出力切替制御信号によって撮影映像または番組素材映像に被せられるスーパと、このスーパが何であるかを示す撮影映像情報の“スーパ「番組タイトルD」”とが関連付けられている。
図1および図2に戻って番組制作装置1の構成の説明を続ける。
制御信号撮影情報変換部13cは、変換設定部13bで設定された変換テーブル(制御信号/撮影映像変換テーブル)に基づいて、各制御信号を撮影映像情報に変換して、メタデータ作成部13dに出力するものである。つまり、制御信号撮影情報変換部13cは、例えば、図12に示した制御信号/撮影映像変換テーブルに従って、“制御信号bs1”が入力されると、“アナウンサーA”という撮影映像情報をメタデータ作成部13dに出力する。
メタデータ作成部13dは、制御信号撮影情報変換部13cから出力された撮影映像情報と、タイムコードとを関連付けて、番組情報メタデータを作成するものである。つまり、番組情報メタデータでは、ロボットカメラ2によって、番組のどの時刻に、誰を撮影していたのかが明確になり、また、番組のどの時刻にどんな番組素材映像が使用され、どんなスーパが被せられたのかが明確になる。
この番組制作装置1によれば、台本データ作成手段3で作成した台本データを用いて、台本制御手段5の台本データ解析部5cによって、番組を構成するショットそれぞれを表示手段4に表示し、台本データに規定されているショットの種類および順番に基づいて、ロボットカメラ2を制御する。続いて、出力制御手段7によって、ロボットカメラ2が撮影した撮影映像と、予め撮影しておいた番組素材映像とを切り替えると共に、予め生成しておいたスーパを付加するか否かを切り替えて出力する。そして、アドリブ制御手段9によって、台本データに規定されていないショットを挿入する場合に、台本データに基づいたロボットカメラ2の制御を中断し、番組を構成するショットが予め撮影された事前映像から取得されたサムネイル画像を表示手段4に表示し、表示手段4に表示されているサムネイル画像を操作手段6により選択することで、この選択されたサムネイル画像に係るショットを撮影するように、ロボットカメラ2の動作を制御する。このため、番組進行が台本データ通りに進まなかった場合、つまり、予め設定した位置から番組の出演者が動いてしまった場合やアドリブ発生時に、熟練したカメラ操作者および熟練したスイッチャ操作者によるフォローを必要とすることなく、番組を制作することができる。
また、番組制作装置1によれば、アドリブ発生時に、アドリブ制御手段9によって、サムネイル画像を選択してロボットカメラ2を制御している際に、台本データで規定されているショットの撮影に復帰したい場合に、台本データ復帰点指定部9dによって復帰点を指定することで、台本データで規定されている任意のショットから番組の撮影を再開することができる。
また、番組制作装置1によれば、台本データ作成手段3によって表示手段4に表示されるGUIを用いて、ショットの種類とショットの順番とを設定することで、各ショットにタイムコードが付加されて、台本データを容易に作成することができる。
また、番組制作装置1によれば、実際に番組を撮影した際にロボットカメラ2を制御した動作制御信号およびアドリブ時動作制御信号と、出力する映像を切り替えた出力切替制御信号とを台本データ作成手段3にフィードバックさせることで、台本データを容易に作成することができる。
また、番組制作装置1によれば、シミュレーション出力手段11によって、番組に関するCGデータ、例えば、番組のセットや出演者やロボットカメラに関するCGデータにより、まず、番組のセットに出演者が存在する仮想の3次元空間を描画し、動作制御信号と出力切替制御信号とアドリブ時動作制御信号との少なくとも一つの信号に基づいて、番組の進行に合わせて、3次元空間内で撮影されるショットが変わるたびに移動されるロボットカメラのCGと、このロボットカメラで撮影される撮影映像のCGとを出力する。このため、操作者は、実際にロボットカメラによってどのように番組が撮影されるのかをイメージすることができ、番組制作に役立てることができる。
さらに、番組制作装置1によれば、番組情報メタデータ作成手段13によって、番組を制作する際に参照する番組情報メタデータ、つまり、どのような内容の際に、どの出演者に対して、どのようなショットが用いられたかが関連付けられた情報を作成することができ、実際に撮影された番組から次の番組の撮影に役立てることができる質の高い番組情報メタデータを作成することができる。また、番組制作装置1によれば、番組情報メタデータ作成手段13によって生成した番組情報メタデータを番組の放送と同時または別途に配信することで、当該番組を蓄積して視聴するサーバー型放送において、番組を視聴する視聴者が当該番組の内容を検索する際に、当該番組情報メタデータを利用することができる。
(番組制作装置の動作)
次に、図13に示すフローチャートを参照して、番組制作装置1の動作について説明する(適宜、図1および図2参照)。
まず、番組制作装置1は、番組を制作する事前の準備として、操作者が操作手段6を操作した結果である操作信号に従って、台本データ作成手段3によって、台本データを作成する(ステップS1)。また、操作者は、ロボットカメラ2のメモリーショット等の設定を行う(ステップS2)。
続いて、番組制作装置1は、台本制御手段5の台本データ解析部5cによって、表示手段4に表示させた制御モードの動作画面の「TAKE」ボタンが操作者によって押下されることで(ステップS3)、台本データを解析して(ステップS4)、制御信号を生成し、この制御信号を制御信号送信部5eからロボットカメラ2に送信する(ステップS5)。
そして、番組制作装置1は、ロボットカメラ2によって番組の撮影を、台本データに沿って進行させる(ステップS6)。そして、番組制作装置1は、操作手段6からの操作信号に基づいて、アドリブが発生したか否かを判定し(ステップS7)、アドリブが発生したと判定されない場合(ステップS7、No)、台本データに基づいて番組の撮影を終了するか否かを判定する(ステップS8)。
そして、番組制作装置1は番組の撮影を終了すると判定した場合(ステップS8、Yes)、動作を終了し、番組の撮影を終了すると判定しなかった場合(ステップS8、No)、ステップS4に戻り、動作を続行する。また、番組制作装置1は、ステップS7にて、アドリブが発生したと判定した場合(ステップS7、Yes)には、ロボットカメラ2の制御を、アドリブ制御手段5による制御に移行し、操作手段6からの操作信号に基づいたアドリブ操作(マニュアル操作)を実行する(ステップS9)。
そして、番組制作装置1は、操作手段6からの操作信号に基づいて、台本データに沿った台本制御手段5による制御に戻るか否かを判定し(ステップS10)、台本制御手段5による制御に戻ると判定しなかった場合(ステップS10、No)、ステップS8に進む。また、番組制作装置1は、台本制御手段5による制御に戻ると判定した場合(ステップS10、Yes)、台本データ復帰点指定部9dによって、台本データの復帰点を指定して(ステップS11)、ステップS4に戻る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、本実施形態では、番組制作装置1として説明したが、当該装置1の各構成の処理を実施可能なように、汎用的または特殊なコンピュータ言語によって記述した番組制作プログラムとすることも可能である。この場合、番組制作装置1と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る番組制作装置のブロック図(紙面の都合上分割して示した前半部)である。 本発明の実施形態に係る番組制作装置のブロック図(紙面の都合上分割して示した後半部)である。 編集モードの初期画面を示した図である。 編集モードの読み出し画面を示した図である。 編集モードのショット設定画面を示した図である。 編集モードの確認画面を示した図である。 操作手段の一部であるマニュアル卓の概略と出力される台本データの概略を示した図である。 制御モードの動作画面を示した図である。 制御モードの制御コマンド表示画面を示した図である。 アドリブ制御手段のサムネイル取得部によって表示される画面を示した図である。 シミュレーションの結果を説明した図である。 制御信号/撮影映像変換テーブルを示した図である。 図1および図2に示した番組制作装置の動作を説明したフローチャートである。
符号の説明
1 番組制作装置
3 台本データ作成手段
5 台本制御手段
7 出力制御手段
9 アドリブ制御手段
9d 台本データ復帰点指定部
11 シミュレーション出力手段
13 番組情報メタデータ作成手段

Claims (5)

  1. 番組の台本となる予め作成された台本データに基づいてロボットカメラを制御して、当該番組を制作する番組制作装置であって、
    前記台本データにより、前記番組の進行に沿って、前記番組を構成するショットそれぞれを表示手段に表示すると共に、前記台本データに規定されているショットの種類および順番に基づいて前記ロボットカメラの動作を制御する台本制御手段と、
    この台本制御手段で制御されたロボットカメラが撮影した撮影映像と、予め撮影しておいた番組素材映像とを切り替えると共に、予め生成しておいたスーパを付加するか否かを切り替えて出力する出力制御手段と、
    前記台本制御手段で取り扱われる台本データに規定されていないショットを挿入する場合に、前記台本データに基づいたロボットカメラの制御を中断し、前記番組を構成するショットが予め撮影された事前映像から取得されたサムネイル画像を前記表示手段に表示すると共に、操作手段により前記表示手段に表示された前記サムネイル画像を選択することで、この選択されたサムネイル画像に係るショットを撮影するように、前記ロボットカメラの動作を制御するアドリブ制御手段と
    前記番組を制作する際に参照する番組情報メタデータを作成する番組情報メタデータ作成手段と、を備え
    前記アドリブ制御手段は、
    前記ショットを前記サムネイル画像として取得するサムネイル取得部を備え、
    前記番組情報メタデータ作成手段は、
    前記台本制御手段から出力される前記ロボットカメラの動作を制御する動作制御信号と、前記出力制御手段から出力される映像を切り替えるための出力切替制御信号と、前記アドリブ制御手段から出力される、前記台本データに規定されていないショットを挿入する場合に、前記ロボットカメラの動作を制御するアドリブ時動作制御信号とである制御信号を受信する制御信号受信部と、
    前記制御信号と、前記撮影映像が何であるかを示す撮影映像情報とを関連付ける変換テーブルを設定する変換設定部と、
    前記変換設定部で設定された変換テーブルに基づいて、前記制御信号を前記撮影映像情報に変換する制御信号撮影情報変換部と、
    前記制御信号撮影情報変換部から出力された撮影映像情報と、前記タイムコードとを関連付けて、前記番組情報メタデータを作成するメタデータ作成部と、
    を備えることを特徴とする番組制作装置。
  2. 前記アドリブ制御手段は、前記台本制御手段による制御に復帰する際の前記番組における順序の基点となる復帰点を指定する台本データ復帰点指定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の番組制作装置。
  3. 前記台本データを、ショットの種類とショットの順番とを設定することで作成する台本データ作成手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の番組制作装置。
  4. 前記制御信号を受信する制御信号受信手段と、
    前記制御信号が入力された順に、当該制御信号とタイムコードとを対応付けて、前記番組の台本となる台本データを作成する台本データ作成手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の番組制作装置。
  5. 予め準備しておいた、前記番組の出演者、前記番組のセットおよび前記ロボットカメラを少なくとも含む番組に関するCGデータにより、仮想の3次元空間を描画し、前記動作制御信号と前記出力切替制御信号と前記アドリブ時動作制御信号との少なくとも一つの信号に基づいて、前記番組の進行に合わせて、前記3次元空間内で移動される前記ロボットカメラのCGを出力すると共に、このロボットカメラで撮影される撮影映像のCGを出力するシミュレーション出力手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の番組制作装置。
JP2004350464A 2004-12-02 2004-12-02 番組制作装置 Expired - Fee Related JP4422598B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004350464A JP4422598B2 (ja) 2004-12-02 2004-12-02 番組制作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004350464A JP4422598B2 (ja) 2004-12-02 2004-12-02 番組制作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006165700A JP2006165700A (ja) 2006-06-22
JP4422598B2 true JP4422598B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=36667251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004350464A Expired - Fee Related JP4422598B2 (ja) 2004-12-02 2004-12-02 番組制作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4422598B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4741557B2 (ja) * 2006-08-18 2011-08-03 日本放送協会 撮影ショット制御装置及び撮影ショット制御プログラム
EP3934233B1 (en) * 2019-03-27 2024-05-29 Sony Group Corporation Video processing device and video processing method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006165700A (ja) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101270780B1 (ko) 가상 강의실 강의 방법 및 장치
CN100546360C (zh) 视频处理装置,及添加时间代码和准备编辑列表的方法
US6546188B1 (en) Editing system and editing method
US8363056B2 (en) Content generation system, content generation device, and content generation program
US6744968B1 (en) Method and system for processing clips
CN108282598B (zh) 一种软件导播系统及方法
KR101367260B1 (ko) 강의자가 강의 중에 강의 화면을 구성할 수 있는 가상 강의실 강의 장치
CN101465957A (zh) 一种虚拟三维场景中实现遥控互动的系统
KR102274723B1 (ko) 타임 슬라이스 영상을 편집하는 장치, 방법 및 컴퓨터 프로그램
EP3161829B1 (en) Audio/video editing device, movie production method starting from still images and audio tracks and associated computer program
JP2001202531A (ja) 動画像編集方法
JP3951778B2 (ja) 映像コンテンツ編集支援システム,撮像装置,編集者端末装置,記録媒体,プログラム,映像コンテンツ編集支援方法
US20240146863A1 (en) Information processing device, information processing program, and recording medium
US7844163B2 (en) Information editing device, information editing method, and computer product
JP4422598B2 (ja) 番組制作装置
CN102572292B (zh) 一种场记审核系统和方法
JP2007053541A (ja) 信号加工装置及びその操作手段の機能の実行方法
KR101695209B1 (ko) 실시간영상과 크로마키 피사체영상의 합성 제작시스템 및 그 방법
KR102078479B1 (ko) 영상 편집 방법 및 영상 편집 장치
JP4102944B2 (ja) 編集装置および方法、並びに記録媒体
JP4664897B2 (ja) 撮影ショット候補設定装置及び撮影ショット候補設定プログラム
US12003882B2 (en) Information processing devices, methods, and computer-readable medium for performing information processing to output video content using video from multiple video sources including one or more pan-tilt-zoom (PTZ)-enabled network cameras
JP4171316B2 (ja) 情報編集装置、情報編集方法、および情報編集プログラム
JP2003224819A (ja) 画像記録再生装置及び画像記録再生方法
JP4565855B2 (ja) 放送番組制作装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4422598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees