JP4421880B2 - 残幹処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、残幹処理装置に関し、畝に植えられた残幹を掘り起こして処理する残幹処理装置に関する。
葉たばこ、茶等の葉部のみを収穫する作物は、収穫後に圃場の畝に根付いたままの幹が残されることになるが、新たに作物の栽培を行なうためにはこの残幹を処理して畝を栽培可能な状態に戻す必要がある。この残幹処理の方法としては、残幹を土中に鋤き込むことが考えられるが、特に葉たばこ等は、残幹の根部に立ち枯れ病の菌が繁殖することが指摘されており、この残幹を根部ごと畝から引き抜いて回収することが推奨されている。
この残幹の引き抜き作業は、従来は手作業で行なわれていたが、残幹から土壌に延びる根部は放射状に拡がっていて重労働であることから、これを機械化し、畝に植えられた残幹を回収処理する残幹処理装置が開発されている(特許文献1参照)。
この残幹処理装置は、走行動自在な機体の前方位置に畝に植えられた残幹を掘り起こして引き抜き搬送する前処理部を配設し、機体の左右方向の一方側に配設された運転席と反対側に、前処理部から搬送された残幹を倒した状態で搬送する搬送部を配設し、機体の後方位置に搬送部によって搬送された残幹を細断処理する残幹処理部及び残幹処理部によって細断された断片を収容する収容部を配設して構成されている。
前処理部は、残幹を掘り起こす掘起装置と、その上方位置に配置されて掘り起こされた土を掘崩すると共に、残幹の根部に付着する土の土落としを行なう土落装置とを有してなる。土落装置は、畝を横断する方向に配設されたロータリ軸に放射状に取り付けられて畝土を掘り上げる複数の掘起爪と、ロータリ軸の両側及び中央部に取り付けられてロータリ軸と略平行に延びて配置された回転杆とを有してなる。回転杆は断面が円形状に形成された棒状部材である。この土落装置は、ロータリ軸が回転動すると、掘起爪によって残幹を畝から掘り上げるとともに残幹の土落としを行ない、ロータリ軸の両側に設けられた回転杆がロータリ軸の下方前側位置に配置された掘起装置の支持枠上部に堆積した土を除去し、ロータリ軸の中央部に設けられた回転杆がロータリ軸に巻き付こうとする雑草や藁屑等をはね飛ばして、これらがロータリ軸に巻き付くのを防止する。
特開平10−174502号公報
この従来の残幹処理装置では、ロータリ軸の中央部に設けられた回転杆により雑草や藁屑等がロータリ軸に巻き付くのを防止するが、この回転杆はロータリ軸に沿って略平行に延びているので、掘起装置によって掘り起こされた残幹がこの回転杆に当接すると、残幹が回転杆に沿って移動したり、回転杆との間で滑りが生じたりして、残幹が土落装置の前側で一時的に滞留して、安定した残幹の掘り起こし作業ができなくなる虞があるという問題が生じる。
また、従来の残幹処理装置の土落装置は、残幹を畝から掘り上げる機能を有するが、この残幹を機体の後方側に搬送する機能はなく、この残幹の搬送は、土落装置の上方位置に前後方向に延設された前処理部のフィーダにより行なわれる。そして、フィーダにより搬送された残幹は、搬送部によって根部が先行するようにしてさらに搬送される。このため、従来の残幹処理装置は、搬送部の前方にフィーダが前後方向に延びるように配置されているので、残幹処理装置の前後長さが長く、その結果として装置全体が大型化するという問題を有している。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、装置全体を小型化することができ、畝から掘り起こされた残幹を土落装置の前側で滞留させずに、安定した残幹の掘り起こし作業が可能な残幹処理装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、処理対象の残幹が植えられた畝を跨いで進行する機体(例えば、実施形態における機体フレーム10)と、該機体に装備され、機体の進行によって進行方向前方に向けて押し倒された残幹に対して、該残幹の根部を掘り起こすと共に該根部から残幹を機内に引き込むため、畝の横断方向に配置された回転駆動軸に取り付けられた円板状の支持部材(例えば、実施形態における支持板47)の一方側の側面に周方向に所定間隔を有して配設され、取り付けられた状態で内側に穴部を形成する保持部に挿入されて放射状に取り付けられた複数の掘起爪と、前記回転駆動軸の中央部の軸方向に所定の間隔を有して配置された2つの前記支持部材のそれぞれに取り付けられた保持部に挿入されて固定され前記掘起爪の回転軌跡内に配置されて前記回転駆動軸の軸方向に延び、前記掘起爪のつめ厚さよりも大きな径を有した第1回転杆を備えた掘起ロータを前記掘起爪によって前記根部を下側から上側へすくい上げる方向に回転駆動させる掘起装置とを備え、該掘起装置は、前記機体の最前部に配置されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の残幹処理装置において、第1回転杆は、前記支持部材に設けられた前記保持部に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の残幹処理装置において、前記回転駆動軸の両端部に配置された一対の支持板間に掛け渡され、前記掘起爪の回転軌跡内に配設された第2回転杆を備えることを特徴とする。
請求項1記載の残幹処理装置によれば、機体の最前部に、機体の進行によって進行方向前方に向けて押し倒された残幹に対して該残幹の根部を掘り起こすと共に該根部から残幹を機内に引き込むための掘起ロータを備えた掘起装置を配置することで、畝に植えられた残幹は、掘起ロータの回転動により残幹の根部が掘り起こされると共に該根部から機内に引き込まれる。このため、本発明に係わる残幹処理装置は、畝から掘り起こされた残幹を機内側に引き込むための搬送機構が不要となり、残幹処理装置の前後方向の長さを短縮化することができ、装置全体を小型化することができる。また、回転駆動軸の中央部に該回転駆動軸の軸方向に延びて掘起爪の回転軌跡内に配置された第1回転杆を設けることで、第1回転杆が残幹の根部に当接したときは、この残幹は掘起爪によって既に掘り起こされた状態になっている。このため、第1回転杆をもっぱら残幹の根部を掘起ロータの後方側に搬送するためとして用いることができる。そして、掘起ロータが掘起爪によって根部を下側から上側へすくい上げる方向に回転動すると、掘起爪により残幹の根部が掘り起こされるとともに、根部が先行するように残幹が掘起ロータの回転方向下流側に搬送される。またこれと同時に、第1回転杆によって、掘り起こされた根部を下側から上方へ押し上げながら機内側に引き込まれる方向に押し出す。このため、掘起ロータに第1回転杆を設けることで、掘起爪と相まって畝から掘り起こされた残幹を掘起ロータの後方側にスムースに搬送させることができ、その結果として掘起ロータの前側において、掘り起こされた残幹が一時的に残留することはなく、残幹の掘り起こし作業を安定化させることができる。
請求項2記載の残幹処理装置によれば、第1回転杆は、回転駆動軸に取り付けられた支持部材(例えば、実施形態における支持板47)に設けられた保持部に着脱自在に取り付けられることで、第1回転杆が損傷等した場合に、これを容易に交換することができる。
請求項記載の残幹処理装置によれば、第2回転杆は、回転駆動軸に沿って回転駆動軸の一端側から他端側に延びて配設されることで、回転駆動軸に巻き付こうとする雑草や根部を回転動する回転杆によりはね飛ばして、回転駆動軸への雑草等の巻き付きを未然に防止することができる。
本発明に係わる残幹処理装置によれば、機体の最前部に、機体の進行によって進行方向前方に向けて押し倒された残幹に対して該残幹の根部を掘り起こすと共に該根部から残幹を機内に引き込むための掘起ロータを有した掘起装置を配置することで、畝から掘り起こされた残幹を機内側に引き込むための搬送機構が不要となり、残幹処理装置の前後方向の長さが短縮化されて、装置全体を小型化することができる。また、回転駆動軸の中央部に該回転駆動軸の軸方向に延びて掘起爪の回転軌跡内に配置された第1回転杆を設けることで、第1回転杆が残幹の根部に当接したときは、この残幹は掘起爪によって既に掘り起こされた状態になり、第1回転杆をもっぱら残幹の根部を掘起ロータの後方側に搬送するためとして用いることができる。そして、掘起ロータが掘起爪によって根部を下側から上側へすくい上げる方向に回転動すると、掘起爪により残幹の根部が掘り起こされるとともに、根部が先行するように残幹が掘起ロータの回転方向下流側に搬送されると同時に、第1回転杆によって、掘り起こされた根部を下側から上方へ押し上げながら機内側に引き込まれる方向に押し出される。このため、掘起爪と相まって畝から掘り起こされた残幹を掘起ロータの後方側にスムースに搬送させることができ、掘起ロータの前側において、掘り起こされた残幹が一時的に残留することはなく、残幹の掘り起こし作業を安定化させることができる。
また、第1回転杆は、回転駆動軸に取り付けられた支持部材に設けられた保持部に着脱自在に取り付けられることで、第1回転杆が損傷等した場合の回転杆の交換作業を容易にすることができる。
また、第2回転杆は、回転駆動軸に沿って回転駆動軸の一端側から他端側に延びて配設されることで、回転駆動軸に巻き付こうとする雑草や根部を回転動する第2回転杆によりはね飛ばして、回転駆動軸への雑草等の巻き付きを未然に防止することができる。
以下、本発明に係わる残幹処理装置の好ましい実施の形態を図1から図4に基づいて説明する。本実施の形態は、葉たばこ、ひまわり及びトウモロコシ等の残幹を処理する残幹処理装置について説明する。なお、説明の都合上、図1(側面図)及び図2(平面図)に示す矢印の方向を前後方向及び左右方向として以下説明する。
残幹処理装置1は、図1及び図2に示すように、走行機体90の後部に設けられた三点リンク連結機構91に装着されて、走行機体90の前進動に応じて残幹処理作業を行なうものである。残幹処理装置1は、処理対象の残幹Zが植えられた畝Uを跨いで進行する機体フレーム10と、機体フレーム10に装備され、機体フレーム10の前進動によって進行方向前方に向けて押し倒された残幹Zに対して、残幹Zの根部Znを掘り起こすと共に該根部側から残幹Zを機内に引き込む掘起装置30と、引き込まれた残幹Zを処理する残幹処理部60とを備える。
機体フレーム10は、平面視において方形状であって内側に矩形状の孔部11aを形成してなる下部枠体11と、下部枠体11の後側下部に取り付けられた左右一対の後輪14とを有する。後輪14は、下部枠体11に取り付けられた垂直方向に延びる回転中心軸16を回動支点として回動自在である。このため、機体フレーム10は、走行機体90に良く追従し、安定した作業が行なえる。また、非作業時には、下部枠体11の前側下部に垂直方向に延びる回転中心軸15を回動支点として回動自在な前輪13を着脱可能に備えることで、走行機体90と分離した状態での移動が容易となる。
機体フレーム10の下部枠体11の前側には、走行機体90の後部に設けられた三点リンク連結機構91に装着されて走行機体90の後方中央に装着された装着部18が設けられている。装着部18の上側の左右方向中央部には入力軸20aを備えた入力部20が設けられ、入力軸20aは、走行機体90のPTO軸92からの動力を図示しない伝動軸を介して伝達されるようになっている。
機体フレーム10の後側には、処理された残幹Zを収容する収容部22を支持する支持部23が設けられている。支持部23は、機体フレーム10の後端部の左右両端部のそれぞれから上方へ延びる一対の縦フレーム24と、一対の縦フレーム24の各上端部に枢結されて上下方向に揺動自在な支持フレーム25と、支持フレーム25の上端部に上下方向に回動自在に連結されて前後方向に延びる掛止フレーム26とを有してなる。掛止フレーム26に収容部22が掛止されて、収容部22は吊り下げられた状態で保持される。
機体フレーム10の内側には、左右方向に所定間隔を有して対向配置されて前後方向に延びる板状の一対の外側フレーム5、6が取り付けられている。外側フレーム5、6は、前側が機体フレーム10の前端部に配置されて後側が機体フレーム10の前後方向中間位置まで延びている。
一対の外側フレーム5、6間には、前述した掘起装置30及び残幹処理部60が装着されている。掘起装置30は、機体フレーム10の最前部に配置されて残幹Zの根部Znを掘り起こすと共に根部Znから残幹Zを機内に引き込む掘起ロータ31を備える。掘起ロータ31は、図3(a)(平面図)に示すように、一対の外側フレーム5、6の前端部間に回転動自在に支持されて畝の横断方向(即ち、外側フレーム5、6間)に延びる回転駆動軸32の外周に左右方向に所定の間隔を有して配設されて放射状に延びる複数の掘起爪35と、回転駆動軸32に取り付けられて回転駆動軸32の軸方向に延びる第1回転杆39と、回転駆動軸32に沿って回転駆動軸32の左右両端部の一端側から他端側に延びる第2回転杆43とを有してなる。
回転駆動軸32の外周には、左右方向に所定間隔を有して対向配置されて回転駆動軸32の径方向外側に突出する円板状の複数の支持板47が固着された状態で取り付けられている。支持板47の一方側の側面の周縁部には、掘起爪35及び第1回転杆39を着脱自在に保持する保持部48が周方向に所定間隔を有して配設されている。保持部48は、支持板47に取り付けられた状態で保持部内側に穴部48aを形成する。この穴部48aに掘起爪35や第1回転杆39の端部が挿入され、これらをボルト・ナット等の図3(b)(断面図)に示す締結手段49によって締め付けることで、掘起爪35及び第1回転杆39が保持部48に固定される。
掘起爪35は、複数の支持板47のそれぞれに支持板47の周方向に所定間隔を有して複数取り付けられている。回転駆動軸32の中央部から回転駆動軸32の左右方向の左側端部方向に配設された掘起爪35と右側端部方向に配設された掘起爪35のそれぞれの先端部35a、35bは、中央部から互いに外側を向く方向に傾斜している。また回転駆動軸32の両端部に配置された掘起爪35は、その先端部35cが回転駆動軸32の中央部側に傾斜している。この掘起爪35の先端部による作動については、後述する。
第1回転杆39は、回転駆動軸32の中央部に左右方向に所定の間隔を有した位置に配置された2つの支持板47、47間に着脱自在に取り付けられている。第1回転杆39は、支持板47の保持部48に挿着されて放射状に延びる一対の脚部40と、一対の脚部40の先端部間に接続された送出部41とを有してなる。送出部41は棒状部材であり、その中央部は屈曲して中央部から両端部側に進むに従って回転駆動軸32から離反する方向に延びている。即ち、送出部41は回転駆動軸32側に凸状に形成されている。なお、送出部41は全体が円弧状に形成されてもよい。送出部41は、図3(b)に示す掘起爪35の回転軌跡内に配置されている。このため、掘起ロータ31が回転動すると、送出部41は掘起爪35の回転軌跡の内側を移動する。なお、図3においては、回転駆動軸32に第1回転杆39を一つ設けた場合を示したが、複数の第1回転杆39を回転駆動軸32に設けてもよい。第1回転杆39の作動については後述する。
第2回転杆43は、複数の支持板47のうち、回転駆動軸32の左右両端部に配置された一対の支持板47、47間に掛け渡された状態で取り付けられている。第2回転杆43は棒状部材であり、第1回転杆39の送出部41の回転軌跡内に配設されている。なお、第2回転杆43は、回転駆動軸32に複数設けてもよい。第2回転杆43の作動については後述する。
このように構成された掘起ロータ31を備える掘起装置30は、図1に示すように、入力部20の入力軸20aに伝達された動力が入力部20及び掘起装置30間に設けられた動力伝達機構52を介して伝達可能になっている。掘起ロータ31に動力が伝達されると、掘起ロータ31は、残幹Zの根部Znを下側から上側へすくい上げる方向(矢印A方向)に回転動する。その結果、掘起ロータ31により残幹Zの根部Znが畝から掘り起こされると共に、根部Znが先行して掘起ロータ31の回転方向下流側に搬送されて、残幹Zは機体フレーム10内に引き込まれる。
掘起装置30の後側には、機体フレーム10内に引き込まれる残幹Zを処理する前述した残幹処理部60が設けられている。残幹処理部60は、掘起装置30によって引き込まれた残幹Zを根部Znが先行するように後方側に搬送しながら該残幹Zに付着した土を落とす処理を行なう搬送処理部61と、搬送処理部61により搬送・処理された残幹Zを細断する細断部71と、細断部71よりも後方側に配設されて細断部71により細断された断片を搬送・収容する搬送収容部77とを備える。
搬送処理部61は、掘起ロータ31の上方後側に回転動自在に配設されて上下方向に対向配置された一対の第1ローラ62、63と、一対の第1ローラ62、63よりも後方側に回転動自在に配設されて上下方向に対向配置された一対の第2ローラ64、65とを有してなる。第1ローラ62、63及び第2ローラ64、65の各表面部には周方向に所定間隔を有して放射状に延びる突出部66が複数設けられている。突出部66は残幹Zに当接してこれを後方側へ送り出す機能を有する共に、残幹Zに付着した土を落とす機能を有する。一対の第1ローラ62、63はこれらの対向する面が後方側へ移動する方向、つまり、一対の第1ローラ62、63のうちの下側に配設された第1ローラ62は時計方向(矢印B方向)に回転し、上側に配設された第1ローラ63は反時計方向(矢印C方向)に回転する。
第2ローラ64、65の構成及び配置は第1ローラ62、63と同様であるので、第1ローラ62、63に準じた符号を附してその説明を省略する。一対の第2ローラ64、65のうちの下側に配設された第2ローラ64は時計方向(矢印B方向)に回転し、上側に配設された第2ローラ65は反時計方向(矢印C方向)に回転する。このような第1ローラ62、63及び第2ローラ64、65が回転動すると、掘起装置30によって根部Znが先行するように機体フレーム10内に引き込まれた残幹Zは、第1ローラ62、63及び第2ローラ64、65によって挟持されながら後方側に搬送されると共に、突出部66によって土が落とされる。第1ローラ62、63及び第2ローラ64、65は、図示しない動力伝達機構によって回転駆動されるようになっている。
細断部71は、第2ローラ64、65の後方位置に回転動自在に支持された回転中心軸72に放射状に延びる切断刃73を取り付けた切断ロータ74と、切断ロータ74を覆うカバー部75とを備える。切断ロータ74は図示しない動力伝達機構によって搬送処理部61から搬送される残幹Zを上方から下方へ切断する方向(矢印D方向)に回転動するようになっている。
この細断部71は、残幹Zを細断する機能の他にブロワとして作用する機能をも併せ持っている。つまり、切断刃73は、切断した残幹Zの断片を左右方向の右側から左側へ移動させるための空気の流れを発生させるように、先端部が屈曲している。このため、切断ロータ74が回転動すると、カバー部75内に右側から左側に流れる気流が発生して、残幹Zの断片はこの気流とともにカバー部75内を右側から左側に移動する。カバー部75の左側端部には、切断刃73の回転動によって発生した気流とともに移動する残幹Zの断片を吹き出すブロワ(図示せず)が形成され、このブロワに搬送収容部77のシュータ78が連通した状態で接続されている。
搬送収容部77は、ブロワから吹き出された残幹Zの断片を気流とともに搬送する前述したシュータ78と、シュータ78から吐出された断片を収容する前述した収容部22とを有してなる。このため、ブロワから吹き出された残幹Zの断片はシュータ78内を流れてシュータ78の上端部から吐出して収容部22内に収容される。
このように構成された残幹処理装置1は、掘起装置30が機体フレーム10の最前部に配置され、掘起装置30は、残幹Zを掘り起こすと共に残幹Zを機体フレーム10内に引き込むように作動するので、掘り起こされた残幹Zを搬送処理部61に搬送するための搬送手段が不要である。このため、残幹処理装置1の前後方向長さが短縮化されて、残幹処理装置1の全体形状を小型化することができる。
次に、本発明に係わる残幹処理装置1の作動について説明する。走行機体90の後部に残幹処理装置1を装着し、走行機体90が畝Uを跨ぐことができる位置に走行機体90を設置し、走行機体90を畝Uに沿って前進動させるとともに、走行機体90からの動力を残幹処理装置1に伝達すると、残幹Zは走行機体90の前進動によって前側に向けて押し倒される。そして、前側に押し倒された残幹Zは、矢印A方向に回転動する掘起ロータ31の掘起爪35によって、残幹Zの根部Znが下側から上側へすくい上げられて掘り起こされると共に、残幹Zは掘起ロータ31の回転方向下流側に引き込まれる。また図3(b)に示す第1回転杆39によって、残幹Zの根部Znを下側から上側へ押し上げるとともに、掘起ロータ31の回転方向下流側に送り出す。つまり、掘起ロータ31に第1回転杆39を設けることで、掘起爪35と相まって残幹Zの根部Znをより効果的に掘起ロータ31の回転方向下流側に搬送させることができる。
また、図3(a)に示すように、第1回転杆39の送出部41は、その中央部が屈曲して両端部が回転駆動軸32から離反する方向に延びているので、残幹Zが掘り起こされて搬送されるときに、残幹Zが回転駆動軸32の端部側にずれてもこれを回転駆動軸32の中央部側に引き寄せることができる。このため、機体フレーム10内に引き寄せられる残幹Zの位置を回転駆動軸32の中央部側にすることができる。
さらに、回転駆動軸32の中央部から該回転駆動軸32の左側端部方向に配設された掘起爪35と右側端部方向に配設された掘起爪35のそれぞれの先端部35a、35bは、中央部から互いに外側を向く方向に傾斜し、回転駆動軸32の両端部に配置された掘起爪35は、その先端部35cが回転駆動軸32の中央部側に傾斜しているので、掘起ロータ31が残幹の根部を下側から上側へすくい上げる方向に回転動しているときに、回転駆動軸32の中央部側に設けられた掘起爪35により残幹の根部が上方へ押し上げられるとともに、中央部から互いに外側方向に傾斜する掘起爪35の先端部35a、35bにより、残幹Zの根部Znに付着した土が外側方向に払い落とされる。このため、払い落とされた土が相互に衝突する事態を抑制することができ、残幹の根部に付着した土の土払いを効果的に行なうことができる。また、残幹の掘り起こし作業によって残幹が回転駆動軸32の軸方向にずれた場合でも、回転駆動軸32の両端部に配置された掘起爪35の先端部35cによって、この残幹は回転駆動軸32の中央部側に押し戻される。このため、第2回転杆43と相まって機体フレーム10内側に引き込まれる残幹を回転駆動軸32の中央部側に確実に寄せることができる。
また、掘起ロータ31によって、残幹Zの掘り起こし作業が行なわれているときに、畝内の雑草や残幹の根部が回転駆動軸32に巻き付こうとした場合、第2回転杆43の回転動によって雑草等がはね飛ばされる。このため、回転駆動軸32への雑草等の巻き付きを未然に防止することができる。
そして、再び図1に示すように、掘起ロータ31の回転動により畝Uから掘り起こされて根部Znが先行するように搬送された残幹Zは、一対の第1ローラ62、63及び一対の第2ローラ64、65によって後方側に搬送されるとともに、突出部66によって残幹Zに付着した土が落とされる。なお、この落とされた土は落下して、図2に示す下部枠体11の孔部11aを通って畝U上に落ちる。このため、この土が残幹処理部60内に貯留することはなく、残幹処理部60の各部の動作をスムースにすることができる。
そして、第1ローラ62、63及び第2ローラ64、65によって後方側へ搬送され且つ土が落とされた残幹Zは、細断部71の切断ロータ74により細断される。また切断ロータ74の切断刃73により細断部71内に気流が発生し、細断された残幹Zの断片は、気流とともにブロワ内に流れ込み、シュータ78内を流れてシュータ78の上端部から吐出して、収容部22内に収容される。
このように、回転駆動軸32に該回転駆動軸32の軸方向に延びる第1回転杆39を設けることで、掘起ロータ31の掘起爪35と相まって畝Uから掘り起こされた残幹Zを掘起ロータ31の後方側にスムースに搬送させることができ、その結果、掘起ロータ31の前側で掘り起こされた残幹Zが一時的に残留することはなく、残幹Zの掘り起こし作業を安定化させることができる。
なお、図4に示すように、第1回転杆39の送出部41に図3(a)に示す回転駆動軸32の径方向外側に突出する突起部42を設けてもよい。この突起部42を設けることで、第1回転杆39の送出部41に残幹が当接しようとすると、残幹が突起部42に当接して、残幹が滑る事態を抑制することができ、第1回転杆39による残幹の搬送能力をより向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係わる残幹処理装置の側面図を示す。 この残幹処理装置の概略平面図を示す。 この残幹処理装置の掘起ロータを示し、同図(a)は掘起ロータの平面図であり、同図(b)は同図(a)のIII−III矢視に相当する部分の断面図である。 掘起ロータに装備される第2回転杆の平面図を示す。
符号の説明
1 残幹処理装置
10 機体フレーム(機体)
30 掘起装置
31 掘起ロータ
32 回転駆動軸
35 掘起爪
35a、35b、35c 先端部
39 第1回転杆(回転杆)
42 突起部
43 第2回転杆(回転杆)
47 支持板(支持部材)
48 保持部
U 畝
Z 残幹
Zn 根部

Claims (3)

  1. 処理対象の残幹が植えられた畝を跨いで進行する機体と、
    該機体に装備され、前記機体の進行によって進行方向前方に向けて押し倒された残幹に対して、該残幹の根部を掘り起こすと共に該根部から前記残幹を機内に引き込むため、前記畝の横断方向に配置された回転駆動軸に取り付けられた円板状の支持部材の一方側の側面に周方向に所定間隔を有して配設され、取り付けられた状態で内側に穴部を形成する保持部に挿入されて放射状に取り付けられた複数の掘起爪と、前記回転駆動軸の中央部の軸方向に所定の間隔を有して配置された2つの前記支持部材のそれぞれに取り付けられた保持部に挿入されて固定され前記掘起爪の回転軌跡内に配置されて前記回転駆動軸の軸方向に延び、前記掘起爪のつめ厚さよりも大きな径を有した第1回転杆を備えた掘起ロータを前記掘起爪によって前記根部を下側から上側へすくい上げる方向に回転駆動させる掘起装置とを備え、
    該掘起装置は、前記機体の最前部に配置されることを特徴とする残幹処理装置。
  2. 前記第1回転杆は、前記支持部材に設けられた前記保持部に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の残幹処理装置。
  3. 前記回転駆動軸の両端部に配置された一対の支持板間に掛け渡され、前記掘起爪の回転軌跡内に配設された第2回転杆を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の残幹処理装置。
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