JP4421011B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイユニットと装置本体とを一体化したデスクトップ形のパーソナルコンピュータのような情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶ディスプレイユニットを一体化し、全ての機能を一つに集約した、いわゆる液晶一体形のデスクトップ形パーソナルコンピュータが種々提供されている。この種のコンピュータは、CPUやハードディスク駆動装置等を収容した装置本体と、この装置本体に一体的に取り付けられた液晶ディスプレイユニットとを備えている。装置本体は縦長の箱状をなしており、この装置本体の前面に液晶ディスプレイユニットが設置されている。
【0003】
そのため、液晶一体形のパーソナルコンピュータは、従来のCRTディスプレイを採用したタワー形のパーソナルコンピュータに比べて設置スペースが半分以下となり、パーソナルコンピュータを机の天板上に設置して使用する場合に省スペース化を図れるといった利点がある。
【0004】
ところで、従来の液晶一体形のパーソナルコンピュータでは、比較的重量のある液晶ディスプレイユニットが装置本体の前方に位置されているため、この液晶ディスプレイユニットを含めたパーソナルコンピュータの重心位置が装置本体の前寄りとなる。
【0005】
この際、装置本体は、省スペース化を目的として奥行き寸法が小さく設定されているので、例えば液晶ディスプレイユニットを前向きに押すような外力が加わった場合に、上記重心位置との兼ね合いから装置本体が前方に倒れ易くなることがあり得る。このため、従来の装置本体は、その前端下部に前方に張り出す板状の転倒防止脚を備えている。転倒防止脚は、液晶ディスプレイユニットの下方において載置面に接しており、これにより、装置本体と載置面との接触面積が確保されて、パーソナルコンピュータの据え付け姿勢が安定するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の構成によると、装置本体の安定性を高める専用の転倒防止脚を必要とするので、部品点数が多くなり、製造コストを高める原因となる。しかも、転倒防止脚は、載置面上において装置本体の前端からオペレータの手元側に向けて延びているので、この転倒防止脚の存在が目に止まり易く、外観的な面で問題となる。
【0007】
それとともに、装置本体にしても単なる四角形の箱状で機能一点張りの外観形状を有するに止まっているので、パーソナルコンピュータを側方や後方から見た時の外観が良いとは言い難く、この点においていま一歩改善の余地が残されている。
【0008】
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもので、装置本体を載置面に置いた時の姿勢が安定し、格別な転倒防止脚が不要となるとともに、スマートでスタイリッシュな外観が得られる情報処理装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る情報処理装置は、
装置本体と、この装置本体と一体化された液晶ディスプレイユニットと、を備えている。
上記装置本体は、載置面に置かれるベース部と、このベース部の後端から上向きに延びるスタンド部と、を含んでいる。
上記ベース部は、パック状機器を収容する機器収容部を有するフラットな箱状である。
上記スタンド部は、上記ベース部の上方に進むに従い上記ベース部の前方に向けて傾斜する前壁および後壁を有して、これら前壁と後壁との間に回路基板を収容する中空の箱状であり、上記ベース部および上記スタンド部は、夫々側壁を有するとともに、上記ベース部の側壁および上記スタンド部の側壁は、上記ベース部と上記スタンド部とに跨るように連続して折り曲げられた上記装置本体の側面を形成している。
上記回路基板は、上記スタンド部の後壁と向かい合う実装面を有し、この実装面に発熱するCPUおよびこのCPUを冷却するための冷却装置が設けられている。冷却装置は、上記スタンド部の幅方向に沿う中央部分に位置されているとともに、上記後壁は、上記スタンド部の幅方向に沿う中央部分が後方に向けて張り出すように円弧状に湾曲されている。
さらに、上記液晶ディスプレイユニットは、上記スタンド部の上端に水平軸回りに回動可能に支持されたディスプレイカバーと、このディスプレイカバーの内面に固定された液晶ディスプレイモジュールと、この液晶ディスプレイモジュールの表示画面を露出させる開口部を有するディスプレイマスクと、を備えており、この液晶ディスプレイユニットが上記スタンド部の前方において上記ベース部の上方に位置されている。
【0010】
このような構成によれば、スタンド部を前向きに傾斜させたことにより、重量物である液晶ディスプレイユニットがベース部の後端と前端との間の上方に位置し、装置全体の重心位置がベース部の周囲に外れることはない。このため、装置本体を載置面に置いた時のバランスが良好となり、装置本体の姿勢が安定する。
【0011】
また、装置全体を側方又は斜め後方から見た時に、液晶ディスプレイユニットを支持する装置本体が単なる箱状ではなくて、略L形に曲げられた外観デザインとなるから、装置本体そのものが従来の箱形のものに比べてスマートでかつスタイリッシュに見える。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を、デスクトップ形のパーソナルコンピュータに適用した図面にもとづいて説明する。
【0013】
図1は、情報処理装置としてのデスクトップ形のパーソナルコンピュータ1を示している。このコンピュータ1は、液晶一体形の装置本体2と、この装置本体2に接続して使用するキーボードユニット3とを備えている。これら装置本体2およびキーボードユニット3は、例えば机の天板のような水平な載置面4(図3および図7に示す)に設置されている。
【0014】
図1および図2に示すように、装置本体2は、合成樹脂製のハウジング5を有している。このハウジング5は、ベース部6とスタンド部7とで構成されている。ベース部6は、B5サイズに対応するような幅寸法L1および奥行き寸法L2を有するフラットな四角形の箱状をなしている。このベース部6は、底壁8a、上壁8b、左右の側壁8c,8dおよび前壁8eを有し、その底壁8aが上記載置面4に接している。
【0015】
スタンド部7は、ベース部6と同等の幅寸法L1を保ったまま、このベース部6の後端から上向きに延びている。スタンド部7は、前壁10a、後壁10b、左右の側壁10c,10dおよび上壁10eを有する中空の箱状をなしている。スタンド部7は、上方に進むに従いベース部6の前方に向けて傾斜されており、このスタンド部7の傾斜角度αは、好ましい例として約65°に設定されている。そのため、スタンド部7の上端は、ベース部6の奥行き方向に沿う中間部の真上に位置されている。
【0016】
スタンド部7の前壁10aは、平坦な板状をなしている。この前壁10aの下端は、ベース部6の上壁8bの後端に連なっている。スタンド部7の後壁10bは、図16に最も良く示されるように装置本体2の後方に向けて張り出すように円弧状に湾曲されており、その幅方向に沿う中央部に進むに従い前壁10aから遠ざけられている。このため、スタンド部7の厚み寸法は、幅方向に沿う中央部分において最も厚くなっている。
【0017】
また、ベース部6の側壁8c,8dとスタンド部7の側壁10c,10dとは、互いに連続して装置本体2の側面を構成している。この側面は、図2や図17に見られるように、ベース部6とスタンド部7とに跨るように側面視略L形に折り曲げられており、この曲げ形状が装置本体2の外観デザイン上の一つの特徴となっている。
【0018】
図3や図4に示すように、装置本体2のハウジング5の内部には、骨格としての金属製のフレーム12が収容されている。フレーム12は、図5に最も良く示されるように、フレーム本体13と、左右一対の補強板14,15と、ディスプレイ支持板16とを備えている。
【0019】
フレーム本体13は、平坦な鋼板を装置本体2の側面形状に沿うように略L字形に折り曲げることで構成されている。このフレーム本体13は、ベース部6の上壁8bに沿って水平に延びるベースフレーム部13aと、スタンド部7の前壁10aに沿って立ち上がるスタンドフレーム部13bとを有し、これらベースフレーム部13aとスタンドフレーム部13bとは、円弧状に湾曲された連結部13cを介して互いに連結されている。
【0020】
ベースフレーム部13aの左右の側縁部は、ベース部6の側壁8c,8dの内面に隣接されている。このベースフレーム部13aの側縁部には、図6の(B)および図7の(B)に示すように、夫々下向きに折れ曲がるブラケット部17a,17bが形成されている。ブラケット部17a,17bは、ベース部6の側壁8c,8dと向かい合っている。
【0021】
スタンドフレーム部13bの左右の側縁部は、スタンド部7の側壁10c,10dの内面に隣接されている。このスタンドフレーム部13bの側縁部には、図6の(C)および図7の(C)に示すように、夫々後向きに折れ曲がるブラケット部18a,18bが形成されている。ブラケット部18a,18bは、スタンド部7の側壁10c,10dと向かい合っている。
【0022】
そして、ベースフレーム部13aのブラケット部17a,17bとスタンドフレーム部13bのブラケット部18a,18bとは、フレーム本体13を折り曲げる際の妨げとならないように、連結部13cに対応する位置で互いに連続することなく途切れている。
【0023】
上記補強板14,15は、ベースフレーム部13aとスタンドフレーム部13bとが一定の位置関係を保持し得るようにフレーム本体13を補強するためのものである。これら補強板14,15は、鋼板よりも高硬度のステンレス鋼板にて構成され、夫々装置本体2の側面形状に沿うように略L字形に板金プレス加工されている。
【0024】
図6に示すように、左側の補強板14は、ベースフレーム部13aのブラケット部17aの外側面に重ね合わされる第1の部分14aと、スタンドフレーム部13bのブラケット部18aの外側面に重ね合わされる第2の部分14bと、これら第1および第2の部分14a,14bを連結する第3の部分14cとを一体に有している。補強板14の第1および第2の部分14a,14bは、複数のねじ19を介してブラケット部17a,18aに固定されており、この固定により第3の部分14cがフレーム本体13の連結部13cの側方に位置されている。
【0025】
図7に示すように、右側の補強板15は、ベースフレーム部13aのブラケット部17bの外側面に重ね合わされる第1の部分15aと、スタンドフレーム部13bのブラケット部18bの外側面に重ね合わされる第2の部分15bと、これら第1および第2の部分15a,15bを連結する第3の部分15cとを一体に有している。補強板15の第1および第2の部分15a,15bは、複数のねじ20を介してブラケット部17b,18bに固定されており、この固定により第3の部分15cがフレーム本体13の連結部13cの側方に位置されている。
【0026】
左右の補強板14,15は、ベースフレーム部13aおよびスタンドフレーム部13bと直交する方向に延びる縦長の断面形状を有している。このため、スタンドフレーム部13bにこれをベースフレーム部13aに向けて押圧するような荷重が作用した時には、主に補強板14,15の第3の部分14c,15cに上記荷重に十分に対抗し得るだけの応力が生じるようになっている。
【0027】
また、補強板14,15は、夫々略L字形の一対の板金プレス加工部品22a,22bを互いに重ね合わせてスポット溶接することで構成されている。この理由は、補強板14,15でフレーム本体13の曲げ強度を補うためには、補強板14,15としては肉厚が5mm程度のステンレス鋼板を用いる必要がある。しかしながら、5mm厚のステンレス鋼板を板金プレス加工するには、加圧力の大きな大型のプレス機械を必要とし、その分、設備が大規模なものとなってコスト高の原因となる。
【0028】
しかるに、一対の板金プレス加工部品22a,22bを組み合わせることで補強板14,15の肉厚を確保すれば、一つの板金加工部品22a,22bの肉厚は半分の2.5mmで済むことになる。そのため、大型のプレス機械を導入する必要もなく、補強板14,15の製造コストを低減することができる。
【0029】
図7に示すように、右側の補強板15の第1の部分15aと、これに重なり合うベースフレーム部13aのブラケット部17bとの中央部には、貫通孔24が形成されている。貫通孔24は、ベース部6の奥行き方向に沿う長孔状をなしており、この貫通孔24の存在により、補強板15の第1の部分15aおよびベースフレーム部13aのブラケット部17bの高さ寸法が減じられている。この寸法減少に伴う強度不足を補うため、上記ブラケット部17bの内面には、金属製の裏板25が重ね合わされている。この裏板25は、上記ねじ20を利用してブラケット部17bに固定されている。
【0030】
また、右側の補強板15の第2の部分15bと、これに重なり合うスタンドフレーム部13bのブラケット部18bとの中央部には、スタンド部7の傾斜方向に沿って延びる切り欠き26が形成されている。切り欠き26は、補強板15の第2の部分15bの上縁に開口されており、この切り欠き26の分だけ第2の部分15bの高さ寸法が減じられている。この寸法減少に伴う強度不足を補うため、スタンドフレーム部13bのブラケット部18bの上縁部には、平板状のフランジ部27が一体に形成されている。フランジ部27は、切り欠き26を跨ぐようにブラケット部18bの長手方向に沿って延びている。このフランジ部27は、ブラケット部18bの上縁部から内向きに延出されて、上記スタンドフレーム部13bと向かい合っている。
【0031】
図5に示すように、上記フレーム12のディスプレイ支持板16は、補強板14,15の第2の部分14b,15bの上端部間に跨ってねじ止めされている。このディスプレイ支持板16は、スタンドフレーム部13bの上端部において、スタンド部7の幅方向に沿って延びている。
【0032】
図4および図7に示すように、ベースフレーム部13aの下面には、入・出力基板28が支持されている。入・出力基板28は、ベースフレーム部13aに沿って水平に配置されており、装置本体2のベース部6の右端部に位置されている。入・出力基板28の右端部には、図2に示すような音量調整ダイヤル29、ヘッドホン出力端子30a,マイク入力端子30bおよび音声データ入力端子30cが一列に並べて配置されている。これら音量調整ダイヤル29や各端子30a〜30cは、上記補強板15の貫通孔24の内側に位置されているとともに、上記ベース部6の右側面に露出されている。
【0033】
また、入・出力基板28の下面には、ハードディスク駆動装置31が支持されている。ハードディスク駆動装置31は、第1のコネクタ32を介して入・出力基板28に電気的に接続されている。
【0034】
ベースフレーム部13aの下面には、図8に示すようなトレイ33が支持されている。トレイ33は、ベースフレーム部13aに沿って水平に配置されている。このトレイ33は、ベースフレーム部13aと協働して上記ベース部6の内部に機器収容部34を構成している。機器収容部34は、ハードディスク駆動装置31の側方に並べて配置されている。
【0035】
機器収容部34は、ベース部6の前壁8eに開けた挿入口35(図13に示す)に連なっている。この挿入口35と向かい合う機器収容部34の終端には、第2のコネクタ36が配置されている。第2のコネクタ36は、コネクタ基板37に実装されており、このコネクタ基板37は、ベースフレーム部13aの後端部に支持されている。
【0036】
機器収容部34には、挿入口35を通じてパック状機器としてのCD-ROM駆動装置38又はフロッピディスク駆動装置(図示せず)のいずれか一方が選択的に取り外し可能に挿入されている。CD-ROM駆動装置38の挿入先端部には、第3のコネクタ39が配置されている。第3のコネクタ39は、CD-ROM駆動装置38を機器収容部34に完全に挿入した時に、上記第2のコネクタ36に嵌合され、この嵌合により、CD-ROM駆動装置38が機器収容部34に保持されるようになっている。
【0037】
図8ないし図11に示すように、トレイ33は、後方に向って延びるイジェクタ支持部41を有している。このイジェクタ支持部41の上面には、イジェクタ42が取り付けられている。イジェクタ42は、イジェクト板43と、このイジェクト板43を操作するイジェクトレバー44と、このイジェクトレバー44をロックするロックレバー45とを備えている。
【0038】
イジェクト板43は、機器収容部34の終端から挿入口35に向けて進出する第1の位置(図10に示す)と、機器収容部34の終端に止まる第2の位置(図8および図9に示す)とに亘って前後方向にスライド可能にイジェクタ支持部41の上面に支持されている。イジェクトレバー44は、イジェクト板43の後端部に第1のピン46を介して連結されている。イジェクトレバー44は、第1のピン46に隣接した位置において、第2のピン47を介してイジェクタ支持部41の後端部に回動可能に支持されている。
【0039】
イジェクトレバー44は、第2のピン47を支点としてイジェクト位置とイジェクト解除位置とに亘って選択的に回動されるようになっている。図10に示すように、イジェクトレバー44をイジェクト位置に向けて後方に回動させると、イジェクト板43が第1の位置に向けて前方にスライドされ、このイジェクト板43を介してCD-ROM駆動装置38が機器収容部34の挿入口35から押し出される。また、図9に示すように、イジェクトレバー44をイジェクト解除位置に回動させると、イジェクト板43が機器収容部34の終端に引っ込むようにスライドされ、このイジェクト板43によるCD-ROM駆動装置38の押し出しが解除される。
【0040】
ロックレバー45は、イジェクト板43に隣接した位置においてトレイ33の前後方向に沿って延びており、その長手方向に沿う中間部がトレイ33の下面から突出する軸部33aに回動可能に支持されている。ロックレバー45の後端部には、指掛け部49と第1の係合部50とが形成されている。指掛け部49は、イジェクトレバー44と共に上記スタンド部7の後壁10bを貫通して外方に露出されている。第1の係合部50は、ロックレバー45からイジェクト板43に向けて延びている。
【0041】
このロックレバー45は、上記イジェクト板43が第2の位置にスライドされている時に、第1の係合部50がイジェクト板43に引っ掛かるロック位置(図8および図9に示す)と、この第1の係合部50がイジェクト板43から外れるロック解除位置(図10および図11に示す)とに亘って人為的に回動操作されるようになっている。
【0042】
ロックレバー45は、第1の係合部50とは反対側の前端部に第2の係合部51を有している。第2の係合部51は、図9に示すようにロックレバー45がロック位置に回動された時に、機器収容部34に進出してCD-ROM駆動装置38の側面の係合凹部38aに引っ掛かり、CD-ROM駆動装置38を機器収容部34にロックする。また、この第2の係合部51は、図10に示すようにロックレバー45がロック解除位置に回動された時に、CD-ROM駆動装置38の係合凹部38aから離脱し、機器収容部34に対するCD-ROM駆動装置38のロックを解除するようになっている。
【0043】
そのため、ロックレバー45がロック位置にある限り、イジェクトレバー44をイジェクト位置に回動させることはできず、ロックレバー45の第2の係合部51がCD-ROM駆動装置38の係合凹部38aに引っ掛かっていることと合わせて、CD-ROM駆動装置38の誤ったイジェクト操作を防止し得るようになっている。
【0044】
ロックレバー45は、第1の係合部50に隣接した位置に第3の係合部52を有している。第3の係合部52は、コネクタ基板37の下方に位置され、このコネクタ基板37の下面に実装された検出スイッチ54と向かい合っている。第3の係合部52は、図9に示すようにロックレバー45がロック位置に移動された時に、検出スイッチ54のアクチュエータ54aから離脱してこの検出スイッチ54をONするとともに、図10に示すようにロックレバー45がロック解除位置に回動された時に、検出スイッチ54のアクチュエータ54aに接触してこの検出スイッチ54をOFFするようになっている。
【0045】
このため、検出スイッチ54は、ロックレバー45の位置を検出することでCD-ROM駆動装置38への通電をON/OFF制御するようになっており、ロックレバー45がロック解除位置にあってイジェクトレバー44をイジェクト位置に操作し得るような状況のもとでは、CD-ROM駆動装置38への通電がOFFされる。
【0046】
図4に示すように、入・出力基板28、トレイ33およびコネクタ基板37は、下方から第1のシールド板56によって覆われている。第1のシールド板56は、上記補強板14,15の第1の部分14a,15aの下端にねじ止めされて、フレーム本体12と一体化されている。第1のシールド板56は、ベース部6の底壁8aに沿って平行に配置されており、この第1のシールド板56の後端部には、スタンド部7の内部に進出する立ち上がり壁57が形成されている。
【0047】
第1のシールド板56は、フレーム本体13のベースフレーム部13aや補強板14,15の第1の部分14a,15aと協働して入・出力基板28、機器収容部34およびコネクタ基板37を取り囲んでおり、ベース部6からの電磁ノイズの漏洩を防止している。
【0048】
図12および図13に示すように、ベース部6の前端部には、フロント扉59が配置されている。フロント扉59は、ベース部6の全幅に亘って延びており、このフロント扉59の左右両端部がベース部6の側壁8c,8dに連なっている。フロント扉59は、上記ベース部6の前壁8eや挿入口35を覆い隠す閉じ位置(図12に示す)と、ベース部6の前方に倒れ込んで前壁8eや挿入口35を露出させる開き位置(図13に示す)とに亘って開閉可能にベース部6の前端部に支持されている。
【0049】
そのため、機器収容部34に対するCD-ROM駆動装置38又はフロッピーディスク駆動装置の出し入れ操作は、フロント扉59を開き位置に回動させた状態で行われる。
【0050】
図2、図16および図17に示すように、略L字状に折り曲げられた装置本体2の左右の側面には、夫々装飾用のサイドストライプ材60が取り付けられている。サイドストライプ材60は、装置本体2との接触面に両面接着テープ61を有しており、この両面接着テープ61を介して装置本体2の側面に取り外し可能に貼り付けられている。サイドストライプ材60は、質感が高く、かつ指先で触れた時の感触に優れたゴム材料にて構成されている。このサイドストライプ材60は、装置本体2とは異なる色に着色されているとともに、この装置本体2の側面に沿って帯状に延びており、装置本体2の側面形状を強調するアクセントカラーとしての機能を有している。
【0051】
フロント扉59の前面には、装飾用のフロントストライプ材62が取り付けられている。フロントストライプ材62は、上記サイドストライプ材60と同様のゴム材料にて構成されているとともに、このサイドストライプ材60と同じ色に着色されている。フロントストライプ材62は、図示しない両面接着テープを介してフロント扉59に取り外し可能に接着されており、ベース部6の幅方向に沿って帯状に延びている。
【0052】
図12に示すように、フロントストライプ材62の両端部は、フロント扉59を閉じた時に上記サイドストライプ材60の前端部に連なっている。フロントストライプ材62の両端部は、図14に最も良く示されるように、円弧状に湾曲されてフロント扉59の両側部に回り込んでおり、このフロントストライプ材62の両端部には、H形の断面形状を有する係止部63が一体に形成されている。係止部63は、フロント扉59の両側部の溝64に嵌め込まれており、この嵌め込みにより、フロントストライプ材62の両端部の浮き上がりが抑え込まれている。
【0053】
なお、サイドストライプ材60およびフロントストライプ材62は、夫々色合いの異なるものが複数準備されており、オペレータの好みに応じた色のストライプ材60,62に自由に交換し得るようになっている。この場合、各ストライプ材60,62は、装置本体2の側面およびフロント扉59の前面に単に貼り付けられているにすぎないので、装置本体2を分解することなくストライプ材60,62の交換作業を行うことができる。
【0054】
図4、図15および図16の(A)に示すように、装置本体2のスタンド部7の内部には、メインの回路基板66が収容されている。回路基板66は、上記フレーム12のスタンドフレーム部13bにねじ止めされて、装置本体2のスタンド部7に沿うように傾斜されている。
【0055】
この回路基板66は、フレーム12の補強板14,15およびディスプレイ支持部16とで囲まれる部分にきっちりと収まるような大きさを有しており、その下端部が図示しないフレキシブル配線基板を介して上記入・出力基板28に電気的に接続されている。そして、この回路基板66は、スタンド部7の後壁10bと向かい合う第1の実装面67aと、フレーム12のスタンドフレーム部13bと向かい合う第2の実装面67bとを有している。
【0056】
回路基板66の第1の実装面67aには、CPUソケット69が実装されている。CPUソケット69は、装置本体2を後方から見た時に回路基板66の上端右側部に位置されており、このCPUソケット69に半導体パッケージ70が実装されている。半導体パッケージ70は、CPUを構成するICチップ71を備えている。ICチップ71は、文字、音声および画像のような多用なマルチメディア情報を処理するため動作中の消費電力が増加しており、それに伴いICチップ71の発熱量も冷却を必要とする程に大きなものとなっている。
【0057】
回路基板66の第1の実装面67a上には、ICチップ71の放熱を促進させる冷却装置73が設置されている。冷却装置73は、ヒートシンク74、電動式のファンユニット75およびヒートパイプ76とを備えている。
【0058】
ヒートシンク74は、アルミニウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成されている。このヒートシンク74は、多数の放熱突起78が突設された放熱板79を有し、この放熱突起78の上にファンユニット75が重ねて設置されている。ファンユニット75は、図示しないモータによって駆動されるファン75aを有し、このファン75aがヒートシンク74の放熱突起78と向かい合っている。ヒートシンク74およびファンユニット75は、ブラケット80を介して回路基板66およびフレーム12のディスプレイ支持板16に固定されており、そのヒートシンク74の放熱板79が半導体パッケージ70の左隣において回路基板66の第1の実装面67aと向かい合っている。
【0059】
ヒートシンク74およびファンユニット75は、スタンド部7の内部において、その幅方向に沿う中央部分に位置されている。このスタンド部7の中央部分では、後壁10bが後方に張り出すように円弧状に湾曲されて、スタンド部7の厚み寸法が最も厚くなっている。このため、スタンド部7の中央部分に、互いに重ね合わされたヒートシンク74とファンユニット75とを収めるスペースを十分に確保することができる。
【0060】
ヒートパイプ76は、ICチップ71とヒートシンク74とに跨って配置されている。ヒートパイプ76の受熱側の端部には、受熱ブロック81が固定されている。受熱ブロック81は、アルミニウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成されており、この受熱ブロック81にヒートパイプ76の受熱側の端部が熱的に接続されている。そして、受熱ブロック81は、板ばねを用いたホルダ82を介してICチップ71に押し付けられており、この受熱ブロック81とICチップ71との間には伝熱シート(図示せず)が介在されている。ヒートパイプ76の放熱側の端部は、ヒートシンク74の放熱板79に嵌合され、この放熱板79に熱的に接続されている。
【0061】
なお、冷却装置73は、スタンド部7の後壁10bによって覆われており、この後壁10bには、ファンユニット75のファン75aと向かい合う複数の排気口90が形成されている。
【0062】
このような構成の冷却装置73において、半導体パッケージ70のICチップ71が発熱すると、このICチップ71の熱は、受熱ブロック81に伝えられる。この受熱ブロック81に伝えられた熱は、ヒートパイプ76を介して積極的にヒートシンク74に移され、このヒートシンク74への熱伝導による拡散により外方に放出される。
【0063】
ICチップ71の温度が予め決められた値を上回ると、ファン75aが回転し、スタンド部7内の空気がヒートシンク74に向けて流れる。この空気の流れによりヒートシンク74が強制的に冷却され、このヒートシンク74を冷却した空気は、排気口90を通じてスタンド部7の外方に排出される。そのため、ヒートパイプ76を介してヒートシンク74に移されたICチップ71の熱を効率良くスタンド部7の外方に放出することができ、ICチップ71の動作保証温度を適正値に保持することができる。
【0064】
図15に示すように、回路基板66には、電源回路部85が設置されている。電源回路部85は、半導体パッケージ70の下方に位置されている。この電源回路部85は、回路基板66の第1および第2の実装面67a,67bに実装された多数の回路部品86を有している。これら回路部品86のうち発熱量の大きなパワートランジスタ87は、図4に示すように回路基板66の第2の実装面67bに実装され、上記フレーム12のスタンドフレーム部13bと向かい合っている。
【0065】
また、図4に示すように回路基板66の第2の実装面67bには、画像情報を処理する発熱量の大きなビデオチップ88が実装されている。ビデオチップ88は、回路基板66の上端左側部に位置され、上記フレーム12のスタンドフレーム部13bと向かい合っている。
【0066】
パワートランジスタ87とスタンドフレーム部13bとの間およびビデオチップ88とスタンドフレーム部13bとの間には、夫々伝熱シート89が介在されている。伝熱シート89は、パワートランジスタ87とスタンドフレーム部13bおよびビデオチップ88とスタンドフレーム部13bとを熱的に接続している。
【0067】
そのため、パワートランジスタ87およびビデオチップ88の熱は、スタンドフレーム部13bへの伝達によりフレーム12の全体に拡散されるようになっており、このフレーム12がパワートランジスタ87やビデオチップ88の放熱を促進させる一種のヒートシンクとして機能している。
【0068】
図15に示すように、回路基板66の第1の実装面67aには、図示しないPCカードを収容するカードホルダ91が実装されている。カードホルダ91は、フラットな箱状をなしており、上記フレーム12の切り欠き26を介してスタンド部7の右側面のカードスロット92に連なっている。
【0069】
図15および図17に示すように、回路基板66の第1の実装面67aには、電源コネクタ93およびUSBコネクタ94が実装されている。これらコネクタ93,94は、回路基板66の下端左側部において横方向に並べて配置されており、このUSBコネクタ94の側方には、LAN接続用のモジュラーコネクタ95が配置されている。
【0070】
図18に最も良く示されるように、電源コネクタ93は、電源ケーブル97のケーブルコネクタ98が差し込まれる挿入口93aを有している。USBコネクタ94は、上記キーボードユニット3から延びるUSBケーブル99のケーブルコネクタ100が差し込まれる一対の挿入口94aを有している。モジュラーコネクタ95は、LANケーブル101のジャック102が差し込まれる挿入口95aを有している。これら各コネクタ93〜95の挿入口93a〜95aは、スタンド部7の内部において、このスタンド部7の下方に向けて開口されているとともに、上記ベース部6よりも上方に位置されている。
【0071】
図4および図16に示すように、スタンド部7の後壁10bの内面には、第2のシールド板105が取り付けられている。第2のシールド板105は、後壁10bに沿うように円弧状に湾曲されている。第2のシールド板105の上縁には、前方に延びるフランジ部106が形成されており、このフランジ部106の先端部は、フレーム12のディスプレイ支持板16の下方に入り込んでいる。
【0072】
第2のシールド板105の左右の両側部は、上記補強板14,15の第2の部分14b,15bに突き当てられている。また、第2のシールド板105の下縁部は、上記第1のシールド板56の立ち上がり壁57の上端に接している。このため、第2のシールド板105は、フレーム本体13のスタンドフレーム部13b、補強板14,15の第2の部分14b,15bおよびディスプレイ支持板16と協働して回路基板66を取り囲んでおり、スタンド部7からの電磁ノイズの漏洩を防止している。
【0073】
図17および図18に示すように、上記スタンド部7の下端の左端部には、ケーブル挿通部110が形成されている。ケーブル挿通部110は、スタンド部7の後壁10bに開口する開口部112を有するとともに、仕切り壁111を介してスタンド部7の内部と仕切られている。そして、このケーブル挿通部110の上端に上記各コネクタ93〜95の挿入口93a〜95aが一列に並べて開口されている。
【0074】
このため、電源ケーブル97、USBケーブル99およびLANケーブル101は、スタンド部7の下方から各コネクタ93〜95に接続されており、これらケーブル97、99、101を各コネクタ93〜95に接続した状態では、ケーブル97、99、101はスタンド部7の傾斜に沿うように下向きに引き出されている。
【0075】
図19に示すように、ケーブル挿通部110の開口部112は、取り外し可能なケーブルカバー113によって覆われている。ケーブルカバー113は、各コネクタ93〜95と各ケーブル97,99,101との接続部分を覆い隠すためのもので、スタンド部7の後壁10bに沿うように円弧状に湾曲されている。そのため、ケーブルカバー113は、後壁10bに面一に連続されて後壁10bの一部を兼ねている。
【0076】
ケーブルカバー113の下端部には、一つのケーブル挿通口114が形成されている。ケーブル挿通口114は、ケーブルカバー113の下縁に開口するような切り欠きにて構成され、このケーブル挿通口114を通じて各コネクタ93〜95に接続されたケーブル97,99,101が装置本体2の外方に引き出されている。
【0077】
各コネクタ93〜95は、その挿入口93a〜95aを下向きにした姿勢で回路基板66に実装されているので、これらコネクタ93〜95に接続されたケーブル97,99,101は、スタンド部7の傾斜方向に沿って下向きに引き出されている。このため、ケーブル97,99,101がスタンド部7の後方に向けて張り出すことはなく、これらケーブル97,99,101とコネクタ93〜95との接続部をケーブルカバー113で覆い隠すようにしても、このケーブルカバー113がスタンド部7の後壁10bの後方に突出することはない。
【0078】
よって、ケーブルカバー113は、後壁10bに沿うように円弧状に形成すれば良く、このケーブルカバー113の形状を簡略化できるとともに、スタンド部7の薄型化を達成することができる。
【0079】
また、このケーブルカバー113によってケーブル97,99,101とコネクタ93〜95との接続部が覆い隠されるとともに、これらケーブル97,99,101は、一つのケーブル挿通口114から装置本体2の外方に一括して引き出されている。そのため、ケーブル97,99,101の配線経路がすっきりと纏まり、特にパーソナルコンピュータ1を後方から見た時の外観が良好となる。
【0080】
図1および図3に示すように、上記装置本体2のスタンド部7の上端には、フラットな液晶ディスプレイユニット120が支持されている。液晶ディスプレイユニット120は、合成樹脂製のディスプレイハウジング121と、このディスプレイハウジング121に収容された液晶ディスプレイモジュール122とを備えている。
【0081】
ディスプレイハウジング121は、ディスプレイカバー123とディスプレイマスク124とに分割されている。ディスプレイカバー123は、長方形の板状をなしており、このディスプレイカバー123の内面に液晶ディスプレイモジュール122がねじ止めされている。ディスプレイマスク124は、表示用の開口部125を有する四角形の枠状をなしており、この開口部125を通じて液晶ディスプレイモジュール122の表示画面122aが外方に露出されている。
【0082】
また、ディスプレイハウジング121は、上下方向に延びる幅狭い左右の側面を有している。このディスプレイハウジング121の側面には、夫々装飾用のサイドストライプ材126が取り付けられている。サイドストライプ材126は、図示しない両面接着テープを介してディスプレイハウジング121の側面に取り外し可能に貼り付けられている。サイドストライプ材126は、質感が高く、かつ指先で触れた時の感触に優れたゴム材料にて構成されている。このサイドストライプ材126は、ディスプレイハウジング121とは異なる色に着色されているとともに、このディスプレイハウジング121の側面に沿って帯状に延びており、一種のアクセントカラーとしての機能を有している。
【0083】
図21に示すように、ディスプレイカバー123は、スタンド部7の前壁10aの上部と向かい合う背面127を有している。この背面127の略中央部には、一対のヒンジ取り付け凹部128a,128bが形成されている。ヒンジ取り付け凹部128a,128bは、ディスプレイカバー123の幅方向に互いに離間して配置されている。
【0084】
図21や図23に示すように、上記フレーム本体13のディスプレイ支持部16には、液晶ディスプレイユニット120を支持する一対の摩擦式のヒンジ金具130a,130bが取り付けられている。ヒンジ金具130a,130bは、夫々第1のブラケット131、第2のブラケット132およびこれらブラケット131,132の間に跨るヒンジ軸133とを有している。
【0085】
第1のブラケット131は、ディスプレイ支持部16にねじ止めされた基部134と、この基部134から上向きに延びる軸受部135とを有し、この軸受部135にヒンジ軸133が軸回り方向に回動可能に支持されている。そして、これらヒンジ金具130a,130bのヒンジ軸133は、互いに同軸状をなして水平に配置されている。
【0086】
第2のブラケット132は、ヒンジ軸133に固定された軸支持部136と、この軸支持部136に連なる連結部137とを有している。軸支持部136は、軸受部135に隣接されており、これら軸支持部136と軸受部135との間および軸支持部136とヒンジ軸133との間には、ヒンジ軸133に摩擦抵抗を付与することでその自由な回動を制限する波形座金138が介在されている。
【0087】
第2のブラケット132の連結部137は、上記ディスプレイカバー123の背面127のヒンジ取り付け凹部128a,128bに嵌め込まれている。このヒンジ取り付け凹部128a,128bに対応するディスプレイカバー123の内面には、図20に示すような金属製の補強板140が重ね合わされている。補強板140は、ディスプレイカバー123を挟んで第2のブラケット13の連結部137と向かい合っている。これら補強板140と連結部137とは、ディスプレイカバー123を貫通する複数のねじ141を介して互いに結合されており、この補強板140によってヒンジ金具130a,130bの第2のブラケット132が受け止められている。
【0088】
この結果、液晶ディスプレイユニット120は、ベース部6の上壁8bの中央部分の上方に縦置きの姿勢で保持されているとともに、水平なヒンジ軸133を支点として上下方向に所定の角度回動可能に装置本体2のスタンド部7に支持されており、表示画面122aを見易い角度に液晶ディスプレイユニット120の傾斜角度を変えられるようになっている。
【0089】
そして、この場合、液晶ディスプレイユニット120を上下に回動させた時の力は、主にディスプレイカバー123の内面に重ねられた金属製の補強板140によって受け止められるので、ディスプレイカバー123の中央部の変形や撓みを防止することができ、液晶ディスプレイユニット120の回動を滑らかに行うことができる。
【0090】
図20や図21に示すように、ディスプレイカバー123の中央部および補強板140には、ケーブル挿通孔143が形成されている。ケーブル挿通孔143は、ヒンジ金具130a,130bの間に位置され、このケーブル挿通孔143を通じて液晶ディスプレイモジュール122と上記回路基板66とを電気的に接続するケーブル144が配線されている。
【0091】
また、ヒンジ金具130a,130b、ディスプレイカバー123のヒンジ取り付け凹部128a,128bおよびケーブル144が通るケーブル挿通孔143は、ヒンジカバー145によって覆い隠されている。ヒンジカバー145は、ディスプレイカバー43を貫通する一対のねじ146を介して補強板140に支持されている。
【0092】
図2、図3および図21に示すように、装置本体2のスタンド部7の上端には、運搬用のハンドル150が取り付けられている。ハンドル150は、手指で把持するグリップ部151と、このグリップ部151の両端に連なる一対のボス部152a,152bとを有し、これらボス部152a,152bの間に上記ヒンジ金具130a,130bが位置されている。
【0093】
そして、本実施の形態の場合、ヒンジ金具130a,130bのヒンジ軸133は、夫々ボス部152a,152bに向けて同軸状に延びる延長部153を有し、これらヒンジ軸133の延長部153が上記ハンドル150のボス部152a,152bを軸回り方向に回動可能に貫通している。このため、ハンドル150は、液晶ディスプレイユニット120を支持するヒンジ軸133を利用して装置本体2に支持されている。
【0094】
よって、ハンドル150は、ヒンジ軸133を支点としてスタンド部7の上方に張り出す使用位置(図2に示す)と、スタンド部7の後方に倒れ込む格納位置(図3に示す)とに亘って回動可能となっており、このハンドル150の回動中心と液晶ディスプレイユニット120の回動中心とが同一軸上に位置されている。
【0095】
なお、スタンド部7の上壁10eには、ハンドル150を格納位置に回動させた時に、このハンドル150のグリップ部151が入り込む格納溝154が形成されている。
【0096】
このような構成のパーソナルコンピュータ1によると、ベース部6の後端から上向きに延びるスタンド部7を上方に進むに従い前向きに傾斜させたので、このスタンド部7の上端に支持された比較的重量のある液晶ディスプレイユニット120をベース部6の後端と前端との間の中間部分の上方に位置させることができる。このため、パーソナルコンピュータ1の重心がベース部6の周囲に外れて位置されることはなく、それ故、液晶一体形の装置本体2を載置面4に置いた時のバランスが良好となる。よって、装置本体2の姿勢が安定し、従来の格別な転倒防止脚が不要となる。
【0097】
しかも、装置本体2を側方又は図2に示すように斜め後方から見た時に、液晶ディスプレイユニット120を支持する装置本体2が単なる縦長の箱状ではなくて、略L形に折り曲げられた外観デザインとなるから、装置本体2そのものが従来の箱形のものに比べてスマートでスタイリッシュに見える。したがって、上記転倒防止脚が不要となることと合わせて、パーソナルコンピュータ1の外観が良好となり、日常の生活空間にも違和感なく取り込むことができる。
【0098】
また、上記構成によると、載置面4に置かれるベース部6の内部に振動を嫌うCD-ROM駆動装置38やハードディスク駆動装置31が収容されているので、これら両駆動装置31,38が装置本体2の重心よりも下方に位置される。このため、CD-ROM駆動装置38やハードディスク駆動装置31に振動が伝わり難くなるといった利点がある。
【0099】
なお、装置本体のスタンド部の傾斜角度は、上記実施の形態に特定されるものではなく、90°未満であれば良い。
【0100】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、比較的重量のある液晶ディスプレイユニットをベース部の後端と前端との間の中間部分の上方に位置させることができるので、装置本体の重心がベース部の周囲に外れて位置されることはない。よって、液晶一体形の装置本体を載置面に置いた時のバランスが良好となり、その分、装置本体の姿勢が安定するとともに、格別な転倒防止脚も不要となる。
【0101】
しかも、装置本体を側方又は斜め後方から見た時に、液晶一体形の装置本体が単なる縦長の箱状ではなくて、略L形に折り曲げられた外観デザインとなるから、装置本体そのものが従来の箱形のものに比べてスマートでスタイリッシュに見える。したがって、上記転倒防止脚が不要となることと合わせて、情報処理装置の外観が良好となり、日常の生活空間に違和感なく取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデスクトップ形のパーソナルコンピュータの斜視図。
【図2】パーソナルコンピュータを後方から見た斜視図。
【図3】装置本体の断面図。
【図4】装置本体を断面して示すパーソナルコンピュータの側面図。
【図5】装置本体の骨格となるフレームの斜視図。
【図6】(A)は、フレームの左側面図。
(B)は、図6(A)のA−A線に沿う断面図。
(C)は、図6(A)のB−B線に沿う断面図。
【図7】(A)は、フレームの右側面図。
(B)は、図7(A)のC−C線に沿う断面図。
(C)は、図7(A)のD−D線に沿う断面図。
【図8】イジェクタを有する機器収容部の平面図。
【図9】機器収容部にCD-ROM駆動装置を収容した状態を示す平面図。
【図10】機器収容部からCD-ROM駆動装置をイジェクトした状態を示す平面図。
【図11】機器収容部に収容されたCD-ROM駆動装置とイジェクタとの位置関係を示す斜視図。
【図12】フロント扉を閉じた状態を示す装置本体のベース部の斜視図。
【図13】フロント扉を開いてCD-ROM駆動装置を機器収容部に出し入れする状態を示す装置本体のベース部の斜視図。
【図14】フロントストライプ材の端部をフロント扉に引っ掛けた状態を示す装置本体のベース部の斜視図。
【図15】装置本体のスタンド部の内部構造を示すパーソナルコンピュータの斜視図。
【図16】(A)は、装置本体のスタンド部の断面図。
(B)は、図16(A)のE部を拡大して示す断面図。
【図17】電源コネクタに接続された電源ケーブルの引き出し経路を示すパーソナルコンピュータの側面図。
【図18】電源コネクタ、USBコネクタおよびモジュラーコネクタと、電源ケーブル、USBケーブルおよびLANケーブルとの位置関係を示すパーソナルコンピュータの斜視図。
【図19】ケーブルカバーのケーブル挿通口からケーブルが引き出された状態を示すパーソナルコンピュータの斜視図。
【図20】ディスプレイカバーと補強板との位置関係を示すパーソナルコンピュータの斜視図。
【図21】装置本体と液晶ディスプレイユニットとの連結構造を示す断面図。
【図22】補強板およびヒンジカバーの取り付け構造を示す断面図。
【図23】ヒンジ金具のヒンジ軸とハンドルとの取り付け構造を示す斜視図。
【符号の説明】
2…装置本体、4…載置面、6…ベース部、7…スタンド部、8c,8d,10c,10d…側壁、10a…前壁、10b…後壁、34…機器収容部、38…パック状機器(CD−ROM駆動装置)、66…回路基板、67a…実装面(第1の実装面)、71…CPU(ICチップ)、73…冷却装置、120…液晶ディスプレイユニット、122…液晶ディスプレイモジュール、122a…表示画面、123…ディスプレイカバー、124…ディスプレイマスク、125…開口部。

Claims (4)

  1. 装置本体と、この装置本体と一体化された液晶ディスプレイユニットと、を備えている情報処理装置であって、
    上記装置本体は、載置面に置かれるベース部と、このベース部の後端から上向きに延びるスタンド部と、を含み、
    上記ベース部は、パック状機器を収容する機器収容部を有するフラットな箱状であり、
    上記スタンド部は、上記ベース部の上方に進むに従い上記ベース部の前方に向けて傾斜する前壁および後壁を有して、これら前壁と後壁との間に回路基板を収容する中空の箱状であり、上記ベース部および上記スタンド部は、夫々側壁を有するとともに、上記ベース部の側壁および上記スタンド部の側壁は、上記ベース部と上記スタンド部とに跨るように連続して折り曲げられた上記装置本体の側面を形成し、
    上記回路基板は、上記スタンド部の後壁と向かい合う実装面を有し、この実装面に発熱するCPUおよびこのCPUを冷却するための冷却装置が設けられ、上記冷却装置は、上記スタンド部の幅方向に沿う中央部分に位置されているとともに、上記後壁は、上記スタンド部の幅方向に沿う中央部分が後方に向けて張り出すように円弧状に湾曲され、
    上記液晶ディスプレイユニットは、上記スタンド部の上端に水平軸回りに回動可能に支持されたディスプレイカバーと、このディスプレイカバーの内面に固定された液晶ディスプレイモジュールと、この液晶ディスプレイモジュールの表示画面を露出させる開口部を有するディスプレイマスクと、を備え、この液晶ディスプレイユニットが上記スタンド部の前方において上記ベース部の上方に位置されていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1の記載において、上記スタンド部は、上記ベース部と同等の幅寸法を有することを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1の記載において、上記装置本体の側面に、この側面に沿って帯状に延びることで上記装置本体の側面形状を強調するためのサイドストライプ材が取り付けられていることを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3の記載において、上記装置本体のベース部は、上記機器収容部に連なる挿入口が開口された前面を有し、この前面は開閉可能なフロント扉によって覆われているとともに、このフロント扉の前面に上記サイドストライプ材に連続するフロントストライプ材が取り付けられていることを特徴とする情報処理装置。
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