JP4420495B2

JP4420495B2 - Corrugated fitting

Info

Publication number: JP4420495B2
Application number: JP22814299A
Authority: JP
Inventors: 智之南; 清二水上; 久雄堀田; 稔藤吉; 敏幸上野; 靖志藤縄
Original assignee: Hitachi Metals Ltd; SANKOH CO Ltd
Current assignee: Hitachi Metals Ltd; SANKOH CO Ltd
Priority date: 1999-08-12
Filing date: 1999-08-12
Publication date: 2010-02-24
Anticipated expiration: 2019-08-12
Also published as: JP2001050453A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば鋼製配管等に蛇腹状のコルゲート管を接続する際に用いるコルゲート管継手に関する。特には、継手の構造を小型且つ簡単にすることができる、あるいは工具を用いずに素手で接続作業を行うことができる等の利点を有するコルゲート管継手に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図８は建物のガス配管の例を模式的に示す図である。
この配管例においては、ガスメータ８１は建物の外側に設置されている。ガスメータ８１には、都市ガスの供給配管８０、及び、屋内へのガス配管（メッキ鋼管）８２が接続されている。鋼管８２には、各部屋のガスコンセント８６行き等のコルゲート管Ｔが接続されている。ガスコンセント８６の先には、ゴム管８７等を介してガスストーブ等のガス機器８８が接続される。鋼管８２とコルゲート管Ｔとの接続部（チー）８２ａには、めねじが切られている。鋼管８２やコルゲート管Ｔは、建物の壁内や床下等に配管される。
【０００３】
コルゲート管Ｔは、蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたフレキシブル管である。このコルゲート管Ｔは、チー８２ａに接続される。コルゲート管Ｔをチー８２ａに繋ぐのにコルゲート管継手８８を用いる。
【０００４】
この種のコルゲート管継手８８の一従来例に、例えば特許第２６８６２３７号に開示されたものがある。
図５は同継手の締結後（コルゲート管接続状態）を示す断面図である。
図６は同継手の締結前（コルゲート管仮挿入状態）を示す断面図である。
図７はリテーナの斜視図及びコルゲート管の先端がリテーナの爪を乗り越える動作を説明するための図である。
なお、以下の説明において、上下左右は図５及び図６における上下左右を指すものとする。
【０００５】
このコルゲート管継手８８を構成する主要部品は、継手本体５１と、継手本体５１内に配置されたリテーナ５４と、継手本体５１上部に螺合したナット６２である。
継手本体５１は、ステンレス製の筒状体である。同本体５１の下側外周面にはおねじ５１ａが形成されている。このおねじ５１ａは、図８のチー８２ａのめねじに螺合する。
【０００６】
継手本体５１は、軸方向に延びる貫通孔を有する。この貫通孔の上部内面にはめねじ５２ａが形成されている。このめねじ５２ａはナット６２のおねじ６２ａに螺合する。めねじ５２ａの下には凹溝５２ｂが形成されている。凹溝５２ｂはめねじ５２ａより大径である。凹溝５２ｂの下にはテーパ部５２ｃが形成されている。テーパ部５２ｃは軸方向上側から下側に向けてテーパが付いている。テーパ部５２ｃの下にはパッキン溝５２ｄが形成され、第１パッキン６８が嵌め込まれている。パッキン溝５２ｄの下には段部５２ｅが形成され、第２パッキン５３が嵌め込まれている。段部５２ｅの内径は、コルゲート管Ｔの凹部の径より小さい。
【０００７】
リテーナ５４は、継手本体５１の内孔内に配置されたスリーブ状のものである。リテーナ５４の外径は、継手本体５１の凹溝５２ｂより小さく、テーパ部５２ｃより若干小さい。
【０００８】
図７（Ａ）に示すように、リテーナ５４には、端部から軸方向に延びるスリット５４ａが形成されている。同スリット５４ａは、リテーナ周方向に等間隔ずつ離れて複数形成されている。各スリット５４ａ間はセグメント５５となっている。各セグメント５５の端部には、半径方向内側に張り出した爪５５ａが形成されている。各爪５５ａの先のなす円は、コルゲート管Ｔの凸部の径より小さく、凹部の径より大きい。リテーナ５４の他端（セグメント５５の逆側）外周面には、複数の突部５６が形成されている。これら突部５６は、図５及び図６に示すように、ナット６２内面に係合する。リテーナ５４は、母体がプラスチック製で、爪５５ａ等は真ちゅう製であり、両者は一体にモールド成形されている。
【０００９】
再び図５及び図６を参照しつつ説明する。
ナット６２は、ステンレス製の筒状体である。ナット６２には、コルゲート管Ｔを通す貫通孔が開いている。ナット６２の下部外周面には、継手本体５１のめねじ５１ａに螺合するおねじ６２ａが形成されている。ナット６２の下端内面には、半径方向内側に張り出した突部６３が形成されている。同突部６３はリテーナ５４の突部５６に引っ掛かる。リテーナ５４をナット６２内に下から押し込んで、双方の突部５６、６３が引っ掛かると、リテーナ５４とナット６２が連結される。ナット６２の上部内面には、パッキン５７が嵌め込まれている。図６に示すナット６２の仮締め状態（ナット６２と継手本体５１間にカラー６５が介装された状態）では、リテーナ５４下端の爪５５ａは凹溝５２ｂの内周部に位置する。
【００１０】
次に、上記のコルゲート管継手８８の使用例について説明する。
まず、図６に示すように、継手本体５１内にリテーナ５４を配置し、継手本体５１のめねじ５２ａにナット６２のおねじ６２ａを仮締めしておく。なお、図６はコルゲート管Ｔをナット６２内に既に差し込んだ状態を示すが、次の説明は、コルゲート管Ｔを差し込む時の動作についてのものである。
【００１１】
次に、ナット６２及び継手本体５１の貫通孔内にコルゲート管Ｔの下端を上から差し込むと、コルゲート管Ｔの先端がリテーナ５４の爪５５ａに当たる。
さらに、コルゲート管Ｔを押し込むと、コルゲート管Ｔの先端がリテーナ５４の爪５５ａを外側下方に押す。そのため、図７（Ｂ）に示すように、リテーナ５４のスリット５４ａの切り込み端部を支点として、セグメント５５がそれぞれ半径方向に変形して拡がる。このセグメント５５の拡がり変形は、継手本体５１の凹溝５２ｂ（図６参照）内で行われる。さらに、リテーナ５４の爪５５ａがコルゲート管Ｔの凸部を乗り越えたとき、図７（Ｃ）に示すように、爪５５ａがコルゲート管Ｔの凹部に係合する。
【００１２】
この後、スパナ、レンチ等の工具を用いてナット６２を回し、継手本体５１に締め込む。ナット６２の締め込みに伴い、リテーナ５４が下に向かって押されて進む。このとき、リテーナ５４の爪５５ａはコルゲート管Ｔの凹部に係合しているので、リテーナ５４が進むとコルゲート管Ｔも同時に下に引き込まれる。また、リテーナ５４が押されて進むと、継手本体５１のテーパ部５２ｃのテーパ面に押されて、リテーナ５４の外周が圧迫されていく。これにより、リテーナ５４の爪５５ａがコルゲート管Ｔの凹部を半径方向に締め付ける。最後には、図５に示すように、コルゲート管Ｔ先端が第２パッキン５３に押し付けられる。これで、コルゲート管Ｔと継手本体５１とがシールされる。なお、ナット６２を締め込む際に、コルゲート管Ｔの先端部は潰される。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のコルゲート管継手８８には、以下の問題がある。
（１）接続作業において、ナット６２を回すときにスパナやレンチ等の工具が必要である。ところが、上述したように、鋼管８２は床下や壁の中に設置されていることが多く、狭い場所ではスパナやレンチを回す作業がやりにくい。
（２）コルゲート管Ｔをリテーナ５４に係合させるときの、リテーナ５４のセグメント５５の拡がり変形を確保するため、リテーナ５４の長さ（高さ）が長くなる。そのため、継手全体が大型となる。
【００１４】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、継手の構造を小型且つ簡単にすることができる、あるいは工具を用いずに素手で接続作業を行うことができる等の利点を有するコルゲート管継手を提供することを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に関連する第１態様のコルゲート管継手は、蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたコルゲート管用の継手であって；コルゲート管端部の挿入される内孔を有するケースと、該内孔内に配置された、コルゲート管外面の環状凹部に差し込まれる爪を有するリテーナと、上記ケースと連結された、他の配管との接続部を有する継手ボディと、コルゲート管と継手ボディとの間をシールするシール手段と、を具備し、上記リテーナが、弾性部材からなるアウターリングと、該アウターリングの内周部に取り付けられた、円周方向にいくつかに分割された爪と、を有し、コルゲート管を上記ケース内に挿入する際に、コルゲート管の環状凸部が上記爪を挿入方向に押して爪を傾け、この状態で環状凸部が爪を乗り越え、次いで爪の傾きが元に戻ってコルゲート管の環状凹部に差し込まれることを特徴とする。
【００１６】
リテーナの爪がコルゲート管の挿入方向に傾く構造であるので、従来のリテーナのようにセグメントが半径方向に拡がるものに比べて、リテーナの長さが短くなる。
【００１７】
本発明の第１態様のコルゲート管継手は、上記爪が上記挿入方向の反対方向（抜き方向）に傾かないように支える支持手段と、コルゲート管挿入後に、上記爪がコルゲート管凹部から外れないように固定する固定手段と、をさらに備えることが好ましい。
継手接続作業中におけるコルゲート管の不用意な抜けが支持手段により防止される。さらに、固定手段により、コルゲート管挿入後の抜け耐力を向上できる。
【００１８】
本発明の第２態様のコルゲート管継手は、蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたコルゲート管用の継手であって；コルゲート管端部の挿入される内孔を有するケースと、該内孔内に配置された、コルゲート管外面の環状凹部に差し込まれる爪を有するリテーナと、上記ケースと連結された、他の配管との接続部を有する継手ボディと、コルゲート管と継手ボディとの間をシールするシール手段と、を具備し、上記リテーナの、上記コルゲート管挿入方向奥側に配置された、上記コルゲート管を挿入後に上記リテーナ爪を固定するスライドリングと、該スライドリングを、上記リテーナの上記コルゲート管挿入方向奥側において、爪固定位置と非固定位置との間で移動させる機構と、をさらに備え、上記スライドリングが固定位置になったときに、上記リテーナ爪が、該スライドリングと上記ケースに挟まれて固定されることを特徴とする。
【００１９】
従来の継手は、接続作業中にリテーナを動かす際に、リテーナがコルゲート管先端を潰す構造であるため、大きな駆動力が必要である。そのため、スパナやレンチ等の工具が必要となり、狭い場所等においては作業がやりにくい。
本発明では、スライドリングによりリテーナの爪が固定される構造であるので、大きな締め付け力は要らず、工具は不要である。そのため、狭い場所等における接続作業性が向上する。
【００２０】
本発明の第２態様のコルゲート管継手においては、上記ケースと継手ボディとが相対回転可能に連結しておき、両者を回転させることにより上記スライドリングをねじ機構により移動させることができる。
この場合、ねじ機構により、スパナやレンチ等の工具を用いず手動で作業を行うことができる。
【００２１】
また、本発明の第２態様のコルゲート管継手においては、上記ケース又は継手ボディと上記スライドリングの間に摩擦部材を介在させることができる。
摩擦部材により、ケース又は継手ボディのいずれか一方とスライドリング間に摩擦力が働き、スライドリングがケース又は継手ボディのいずれかと一緒に回る。この摩擦部材があるため、回り止めのためのスプラインやキー溝加工等が不要になる。したがって、継手を小型化し、低コストを実現できる。
【００２２】
さらに、本発明の第２態様のコルゲート管継手においては、上記ケースと継手ボディをストップリングで回転自在に連結させることができる。
この場合、簡単な構造で取り外し不能に組み立てることができる。
【００２３】
また、本発明の第２態様のコルゲート管継手においては、上記スライドリングによりリテーナを固定したか否かを確認できることが好ましい。例えば、位置確認用の孔を上記ケースに開けておけば、孔からスライドリングの位置を目視することができる。これにより、接続終了の確認を容易に行うことができる。
この場合、上記スライドリングが爪固定位置に位置するときに、上記スライドリングとリテーナとの間に、上記孔から侵入する水等の流体を防ぐシールが構成されるようにしておけば、孔があっても水密性に問題がない。
【００２４】
本発明のコルゲート管継手においては、上記シール手段が、上記コルゲート管の端部に押し当てられるパッキンと、該パッキンを付勢するばねと、から構成することができる。この場合、コルゲート管を差し込んで固定するだけでシール性を確保することができる。
さらに、本発明のコルゲート管継手は、コルゲート管を加工することなく再脱着可能に構成されていることを特徴とする。これにより、再施工を容易に行うことができる。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ説明する。
図１は本発明の１実施例に係るコルゲート管継手の接続状態を示す断面図である。
図２は同継手の接続前の状態を示す断面図である。
図３（Ａ）はリテーナの詳細を示す平面図であり、図３（Ｂ）は図３（Ａ）のＸ−Ｘ線断面図であり、図３（Ｃ）は底面図である。
図４はコルゲート管の先端がリテーナの爪を乗り越える動作を説明するための図である。
なお、以下の説明において、上下左右とは図１及び図２における上下左右を指すものとする。
【００２６】
このコルゲート管継手は、継手ボディ２１を備えている。この継手ボディ２１は、真ちゅう製の筒状体である。同ボディ２１の外周面は、軸方向上側から順に上外周面２１ａ、中外周面２１ｂ、六角外周面２１ｃ、おねじ面２１ｄとなっている。上外周面２１ａは中外周面２１ｂより小径である。中外周面２１ｂにはストップリング溝２１ｂ′が形成されている。六角外周面２１ｃは横断面六角形状である。おねじ面２１ｄは鋼管のチ−（図８参照）に螺合する。
【００２７】
継手ボディ２１は、軸方向に沿って貫通孔２２を有する。この貫通孔２２は、段付きの円筒孔であって、軸方向上側から順に径の異なるＡ〜Ｄ部２２ａ〜２２ｄに大別される。Ａ部２２ａは継手ボディ２１の上端側に開口している。Ｂ部２２ｂはＡ部２２ａよりも小径に形成されている。Ｃ部２２ｃはＢ部２２ｂよりも小径に形成されている。Ｄ部２２ｄはＢ部２２ｂより大径に形成されており、継手ボディ２１の下端側に開口している。
【００２８】
継手ボディ２１の内孔Ａ部２２ａ内には、真ちゅう製でリング状のガイド１５が配置されている。このガイド１５は、外周面にＯリング２７が嵌め込まれている。同Ｏリング２７により、ガイド１５外周面と内孔Ａ部２２ａの内周面の間がシールされる。ガイド１５は、Ｏリング２７が内孔Ａ部２２ａ内周面に接した状態で、軸方向に沿い摺動可能である。また、ガイド１５内面側には、半径方向内側に張り出した環状突部１５ａが形成されている。環状突部１５ａの上のガイド１５内周面には、テーパの付いたパッキン２３が取り付けられている。
【００２９】
継手ボディ２１の内孔Ａ部２２ａ及びＢ部２２ｂの中には、コイルばね１９が配置されている。コイルばね１９上端は、ガイド１５の環状突部１５ａ下面に当接している。また、コイルばね１９下端は、内孔Ｂ部２２ｂと内孔Ｃ部２２ｃ間の段部に当接している。同コイルばね１９は、ガイド１５を上方に向けて付勢している。
【００３０】
継手ボディ２１の上外周面２１ａの外側には、真ちゅう製のスライドリング１７が嵌められている。このスライドリング１７の内周面にはＯリング２５が嵌め込まれている。このＯリング２５は、スライドリング１７内周面と継手ボディ２１の上外周面２１ａ間に摩擦抵抗を与える。
【００３１】
スライドリング１７の下端寄りの外周面には、おねじ１７ａが形成されている。このおねじ１７ａは、後述する第２ケースのめねじ１２ｂと螺合してねじ機構となる。このねじ機構によりスライドリング１７は上下に移動できる。スライドリング１７は、図２に示す非固定位置のときは下に下がっていて、継手ボディ２１の上外周面２１ａと中外周面２１ｂ間の段部上に位置する。
一方、接続完了後の図１の状態では、上に上がってリテーナ１３と係合する固定位置となる。スライドリング１７上端縁は、平形状に形成されている。
【００３２】
継手ボディ２１の上部には、真ちゅう製のケース１０が取り付けられている。ケース１０は、コルゲート管Ｔを通す貫通孔を備えた筒状体である。ケース１０は、上側の第１ケース１１と下側の第２ケース１２とがねじ連結されたものである。第１ケース１１内面には、パッキン１６が嵌め込まれている。第１ケース１１の下端寄り外周面には、おねじ１１ａが形成されている。第２ケース１２の上端寄り内周面には、第１ケース１１のおねじ１１ａと螺合するめねじ１２ａが形成されている。第２ケース１２の中央内周面には、スライドリング１７のおねじ１７ａと螺合するめねじ１２ｂが形成されている。
【００３３】
さらに、第２ケース１２の下端寄り内周面には、ストップリング溝１２ｃが掘り込まれている。このストップリング溝１２ｃは、継手ボディ２１にケース１０が取り付けられた状態で、継手ボディ２１のストップリング溝２１ｂ′に対向する。対向した各溝１２ｃ、２１ｂ′の作るスペースには、ストップリング２９が配置される。このストップリング２９により、ケース１０と継手ボディ２１とが回転自在で取り外し不能に連結される。
【００３４】
第２ケース１２には、横方向に貫通した目視孔１２ｄが開いている。同目視孔１２ｄからスライドリング１７の位置を確認することができる。第２ケース１２の内面には、めねじ１２ａと目視孔１２ｄ間の位置において、半径方向内側に張り出した環状突部１２ｅが形成されている。
【００３５】
ケース１０において、第１ケース１１の下端面と、第２ケース１２の環状突部１２ｅ間には、リテーナ１３が挟持されている。
同リテーナ１３は、図３に示すように、ゴム等の弾性部材からなるアウターリング３１と、このアウターリング３１の内周部に取り付けられた真ちゅう製の爪３３からなる。爪３３は、円周方向に複数（図では６個）に分割されて配置されている。リテーナ３３は、各爪３３がアウターリング３１の内周面に固着された一体成形品である。
【００３６】
爪３３の先端（内側を向いた端部）３３ａは、先細り状に滑らかに形成されている。爪３３の外周面の下部は、切り込まれて段部となっている。この段部は、縦面３３ｂと横面３３ｃとからなる。縦面３３ｂのなす円は、スライドリング１７の上端内周円より若干小さい。
一方、アウターリング３１の内周面の下部も切り込まれて段部となっている。この段部は、縦面３１ｂと横面３１ｃとならなる。アウターリング３１の段部は爪３３の段部より浅く切り込まれている。したがって、段部が形成された部分の厚さは、爪３３よりもアウターリング３１の方が厚くなっている。縦面３１ｂのなす円は、スライドリング１７の上端外周円より若干大きい。
【００３７】
スライドリング１７が図２の非固定位置から図１の固定位置に移動する際、スライドリング１７上端縁は、アウターリング３１段部の横面３１ｃに当たった後に徐々に潰していく。そして、最終的には爪３３段部の横面３３ｃに当たって止まる。スライドリング１７上端縁がアウターリング３１段部の横面３１ｃを潰すことにより、シール機能が生じる。
【００３８】
次に、上記の構成を有するコルゲート管継手の使用方法について説明する。
まず、接続前の状態では、図２に示すように、スライドリング１７が下に下がった非固定位置にセットされている。このとき、継手ボディ２１の目視孔１２ｄからスライドリング１７は見えない（ガイド１５外周面が見える）。ここで、ケース１０の貫通孔内にコルゲート管Ｔを徐々に差し込むと、図２のように、コルゲート管Ｔの先端がリテーナ１３の爪３３に当たる。
【００３９】
このとき、スライドリング１７はリテーナ１３に当たっていない。したがって、コルゲート管Ｔの先端から軸方向下側に力がかかると、図４（Ａ）に示すように、アウターリング３１が曲がって各爪３３がそれぞれ軸方向下側に傾く。なお、リテーナ爪３３は、図２に示すように下からガイド１５に支えられているが、ガイド１５自身はばね１９によって上方に付勢され、押されると下に下がる。したがって、爪３３はおじぎをするように下に傾くことができる。
【００４０】
さらにコルゲート管Ｔを押し込み、コルゲート管Ｔの凸部が各爪３３を乗り越えると、図４（Ｂ）に示すように、爪３３が元の姿勢に戻ってコルゲート管Ｔの凹部に係合する。このとき、図１に示すように、コルゲート管Ｔの先端はガイド１５のパッキン２３に当たる。ここで、ガイド１５は、コイルばね１９により上方に付勢されているため、コルゲート管Ｔ先端がパッキン２３に押し当てられてシールされる。
【００４１】
ところで、リテーナ１３の爪３３上面は、第１ケース１１の下端面に当接して押さえられているので、コルゲート管Ｔの反挿入方向（図１及び図２の上方向）には傾かない。したがって、爪３３がコルゲート管Ｔの凹部に係合した後の作業中に、コルゲート管Ｔが不用意に抜けることはない。
【００４２】
この後、手でケース１０を回す。上述のように、ケース１０のめねじ１２ｂとスライドリング１７のおねじ１７ａは螺合しており、スライドリング１７内周面と継手ボディ２１の上外周面２１ａ間にはＯリング２５の摩擦が作用している。したがって、ケース１０の回転に伴い、スライドリング１７がねじ機構により軸方向上側に移動する。
【００４３】
スライドリング１７が移動し終って固定位置になったとき、図１に示すように、スライドリング１７の先端はリテーナ１３に当接する。さらに詳しくは、スライドリング１７上端縁は、アウターリング３１段部の横面３１ｃに当たった後に徐々に潰し、最終的に爪３３段部の横面３３ｃに当たって止まる。したがって、爪３３は、上面側が第１ケース１１の下端面に当たり、底面側がスライドリング１７の上端縁に当たった状態で挟まれている。さらに、爪３３、第１ケース１１及びスライドリング１７はそれぞれ真ちゅう製であり、剛性のあるものである。このため、爪３３はコルゲート管Ｔの挿入方向にも抜き方向（挿入方向と反対方向）にも傾かず、堅固な固定状態を維持できる。なお、スライドリング１７上端縁がアウターリング３１段部の横面３１ｃを潰すことにより、シール機能が生じる。このため、外から水等がかかった場合にも、内部に侵入することがない。
なお、このスライドリング１７が固定位置にあることは、継手ボディ２１の目視孔１２ｄから確認することができる。
【００４４】
ところで、上述のようにしてコルゲート管Ｔを接続した後、コルゲート管Ｔを抜き取りたい場合は、第１ケース１１と第２ケース１２を分離させるとよい。すなわち、第１ケース１１のおねじ１１ａと第２ケース１２のめねじ１２ａの螺合を解除し、第１ケース１１を取り外す。このとき、リテーナ１３は上面が露出した状態となり、コルゲート管Ｔの抜き取り方向（図１及び図２の上方向）に傾くことが可能になる。したがって、コルゲート管Ｔを自由に抜き取ることができるようになる。ここで、コルゲート管は、継手着脱時に潰されたり、傷付いたりしなくて済むので、再度コルゲート管を加工することなく再施工できる。なお、コルゲート管先端のパッキン滓やバリ等を除去する程度は加工が必要となる場合もある。
【００４５】
このように、ケース１０を第１ケース１１と第２ケース１２で分割可能に構成すると、接続完了後もコルゲート管Ｔもの抜き取りが可能である。しかしながら、一端接続した後に二度と取り外す必要がない場合には、ケース１０を完全に一体物として構成することもできる。このようにケース１０を一体物にすると、ケース１０の製造工程において手間が省けるし、おねじ１１ａ及びめねじ１２ａを形成する工程を省くことができる等の利点がある。したがって、この場合は低コスト化の一助となる。
【００４６】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、継手の構造を小型且つ簡単にすることができる。あるいは、工具を用いずに手で接続作業を行うことができる。
コルゲート管継手に支持手段及び固定手段を備えた場合は、継手接続作業中におけるコルゲート管の不用意な抜けが防止される。また、コルゲート管挿入後の抜け耐力が向上される。
【００４７】
コルゲート管継手にストップリングを設けた場合は、簡単な構造で継手ボディとケースを取り外し不能に組み立てることができる。
コルゲート管継手にスライドリング位置確認用の孔を開けた場合は、孔からスライドリングの存在を目視することができ、接続終了の確認を容易に行うことができる。この場合、スライドリングが爪固定位置に位置するときに、スライドリングとリテーナとの間に、孔から侵入する水等の流体を防ぐシールが構成されるようにできるので、孔があっても水密性を確保することができる。
本発明をコルゲート管を加工することなく再脱着可能に構成した場合は、再施工を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の１実施例に係るコルゲート管継手の接続状態を示す断面図である。
【図２】図１の継手のコルゲート管挿入中の状態を示す断面図である。
【図３】（Ａ）はリテーナの詳細を示す平面図であり、（Ｂ）は図３（Ａ）のＸ−Ｘ線断面図であり、（Ｃ）はリテーナの詳細を示す底面図である。
【図４】（Ａ）はコルゲート管の差し込み時のリテーナの変形の形態を示す図であり、（Ｂ）はコルゲート管の凹部とリテーナが係合した状態を説明する図である。
【図５】従来の継手の締結後（コルゲート管接続状態）を示す断面図である。
【図６】従来の継手の締結前（コルゲート管仮挿入状態）を示す断面図である。
【図７】（Ａ）はリテーナの斜視図であり、（Ｂ）はコルゲート管の差し込み時のリテーナの拡がり変形を説明する図であり、（Ｃ）はコルゲート管の凹部とリテーナが係合した状態を説明する図である。
【図８】建物のガス配管の例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
Ｔコルゲート管
１０ケース１１第１ケース
１１ａおねじ１２第２ケース
１２ａ、１２ｂめねじ１２ｃストップリング溝
１２ｄ目視孔１３リテーナ
１５ガイド１７スライドリング
１７ａおねじ１９コイルばね
２１継手ボディ２２貫通孔
２３パッキン２５Ｏリング
２９ストップリング３１アウターリング
３３爪[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a corrugated pipe joint used when, for example, a bellows-like corrugated pipe is connected to a steel pipe or the like. In particular, the present invention relates to a corrugated pipe joint having an advantage that the structure of the joint can be made small and simple, or that the connection work can be performed with bare hands without using a tool.
[0002]
[Prior art]
FIG. 8 is a diagram schematically showing an example of gas piping in a building.
In this piping example, the gas meter 81 is installed outside the building. The gas meter 81 is connected with a city gas supply pipe 80 and an indoor gas pipe (plated steel pipe) 82. Corrugated pipes T such as for the gas outlet 86 in each room are connected to the steel pipe 82. A gas appliance 88 such as a gas stove is connected to the end of the gas outlet 86 through a rubber tube 87 or the like. A female thread is cut in a connecting portion (Chi) 82a between the steel pipe 82 and the corrugated pipe T. The steel pipe 82 and the corrugated pipe T are piped in a building wall or under the floor.
[0003]
The corrugated tube T is a flexible tube in which bellows-like annular irregularities are formed on the outer surface. The corrugated tube T is connected to the Qi 82a. A corrugated pipe joint 88 is used to connect the corrugated pipe T to the Qi 82a.
[0004]
One conventional example of this type of corrugated pipe joint 88 is disclosed in, for example, Japanese Patent No. 2686237.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing the joint after being fastened (corrugated pipe connected state).
FIG. 6 is a cross-sectional view showing the joint before being fastened (corrugated tube temporarily inserted).
FIG. 7 is a perspective view of the retainer and a view for explaining an operation in which the tip of the corrugated tube gets over the retainer claw.
In the following description, the top, bottom, left, and right refer to the top, bottom, left, and right in FIGS. 5 and 6.
[0005]
The main parts constituting the corrugated pipe joint 88 are a joint main body 51, a retainer 54 disposed in the joint main body 51, and a nut 62 screwed onto the upper part of the joint main body 51.
The joint body 51 is a cylindrical body made of stainless steel. A male screw 51 a is formed on the lower outer peripheral surface of the main body 51. The male screw 51a is screwed into the female screw of the chi 82a in FIG.
[0006]
The joint body 51 has a through hole extending in the axial direction. A female screw 52a is formed on the upper inner surface of the through hole. The female screw 52a is screwed into the male screw 62a of the nut 62. A concave groove 52b is formed under the female screw 52a. The concave groove 52b has a larger diameter than the female screw 52a. A tapered portion 52c is formed below the concave groove 52b. The tapered portion 52c is tapered from the upper side in the axial direction toward the lower side. A packing groove 52d is formed under the tapered portion 52c, and a first packing 68 is fitted therein. A step portion 52e is formed under the packing groove 52d, and a second packing 53 is fitted therein. The inner diameter of the stepped portion 52e is smaller than the diameter of the concave portion of the corrugated tube T.
[0007]
The retainer 54 has a sleeve shape disposed in the inner hole of the joint body 51. The outer diameter of the retainer 54 is smaller than the concave groove 52b of the joint body 51 and slightly smaller than the tapered portion 52c.
[0008]
As shown in FIG. 7A, the retainer 54 is formed with a slit 54a extending in the axial direction from the end. A plurality of the slits 54a are formed at equal intervals in the circumferential direction of the retainer. A segment 55 is formed between the slits 54a. At the end of each segment 55, a claw 55a projecting inward in the radial direction is formed. The circle formed by the tip of each claw 55a is smaller than the diameter of the convex portion of the corrugated tube T and larger than the diameter of the concave portion. A plurality of protrusions 56 are formed on the outer peripheral surface of the other end (reverse side of the segment 55) of the retainer 54. These protrusions 56 engage with the inner surface of the nut 62 as shown in FIGS. The retainer 54 is made of plastic, and the claws 55a and the like are made of brass, and both are integrally molded.
[0009]
This will be described with reference to FIGS. 5 and 6 again.
The nut 62 is a stainless steel cylindrical body. The nut 62 has a through hole through which the corrugated pipe T is passed. On the lower outer peripheral surface of the nut 62, a male screw 62a that is screwed into the female screw 51a of the joint body 51 is formed. A protrusion 63 is formed on the inner surface of the lower end of the nut 62 so as to protrude radially inward. The protrusion 63 is caught by the protrusion 56 of the retainer 54. When the retainer 54 is pushed into the nut 62 from below and both the protrusions 56 and 63 are caught, the retainer 54 and the nut 62 are connected. A packing 57 is fitted into the upper inner surface of the nut 62. In the temporarily tightened state of the nut 62 shown in FIG. 6 (a state in which the collar 65 is interposed between the nut 62 and the joint body 51), the claw 55a at the lower end of the retainer 54 is located on the inner peripheral portion of the recessed groove 52b.
[0010]
Next, the usage example of said corrugated pipe coupling 88 is demonstrated.
First, as shown in FIG. 6, the retainer 54 is disposed in the joint main body 51, and the male screw 62 a of the nut 62 is temporarily tightened to the female screw 52 a of the joint main body 51. FIG. 6 shows a state where the corrugated pipe T has already been inserted into the nut 62, but the following description is about the operation when the corrugated pipe T is inserted.
[0011]
Next, when the lower end of the corrugated pipe T is inserted into the through hole of the nut 62 and the joint body 51 from above, the tip of the corrugated pipe T comes into contact with the claw 55a of the retainer 54.
Further, when the corrugated tube T is pushed in, the tip of the corrugated tube T pushes the claw 55a of the retainer 54 outward and downward. Therefore, as shown in FIG. 7B, the segments 55 are deformed and expanded in the radial direction with the cut end portion of the slit 54a of the retainer 54 as a fulcrum. The expansion deformation of the segment 55 is performed in the concave groove 52b (see FIG. 6) of the joint body 51. Further, when the claw 55a of the retainer 54 gets over the convex portion of the corrugated tube T, the claw 55a engages with the concave portion of the corrugated tube T as shown in FIG.
[0012]
Thereafter, the nut 62 is turned using a tool such as a spanner or a wrench, and is fastened to the joint body 51. As the nut 62 is tightened, the retainer 54 is pushed downward. At this time, since the claw 55a of the retainer 54 is engaged with the concave portion of the corrugated tube T, when the retainer 54 advances, the corrugated tube T is also drawn downward. Further, when the retainer 54 is pushed and advanced, the outer periphery of the retainer 54 is pressed against the tapered surface of the tapered portion 52 c of the joint body 51. Thereby, the claw 55a of the retainer 54 tightens the concave portion of the corrugated pipe T in the radial direction. Finally, as shown in FIG. 5, the tip of the corrugated tube T is pressed against the second packing 53. Thus, the corrugated pipe T and the joint body 51 are sealed. When the nut 62 is tightened, the tip of the corrugated tube T is crushed.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional corrugated pipe joint 88 has the following problems.
(1) In the connection work, a tool such as a spanner or a wrench is required when turning the nut 62. However, as described above, the steel pipe 82 is often installed under the floor or in the wall, and it is difficult to perform the operation of turning a spanner or a wrench in a narrow place.
(2) The length (height) of the retainer 54 is increased in order to secure the expansion deformation of the segment 55 of the retainer 54 when the corrugated pipe T is engaged with the retainer 54. Therefore, the whole joint becomes large.
[0014]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and has the advantage that the structure of the joint can be made small and simple, or the connection work can be performed with bare hands without using a tool. An object is to provide a corrugated pipe joint.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present inventionis connected withThe corrugated pipe joint according to the first aspect is a joint for a corrugated pipe in which bellows-like annular irregularities are formed on the outer surface; a case having an inner hole into which an end of the corrugated pipe is inserted, and the corrugated pipe joint disposed in the inner hole In addition, a retainer having a claw inserted into an annular recess on the outer surface of the corrugated pipe, a joint body connected to the case and having a connection with another pipe, and sealing means for sealing between the corrugated pipe and the joint body And the retainer includes: an outer ring made of an elastic member; and a claw that is attached to an inner peripheral portion of the outer ring and is divided into a plurality of parts in a circumferential direction. When inserting into the case, the annular convex part of the corrugated tube pushes the claw in the insertion direction to incline the claw, and in this state, the annular convex part gets over the claw, and then the inclination of the claw returns to the original and the corrugated It is characterized in that it is inserted into an annular recess of the cable pipe.
[0016]
Since the retainer has a structure in which the claw of the retainer is inclined in the corrugated tube insertion direction, the length of the retainer is shorter than that of the conventional retainer in which the segment is expanded in the radial direction.
[0017]
The corrugated pipe joint according to the first aspect of the present invention includes a supporting means for supporting the claw so that the claw does not tilt in the direction opposite to the insertion direction (extraction direction), and the claw does not come out of the corrugated pipe recess after the corrugated pipe is inserted. It is preferable to further comprise a fixing means for fixing to.
Inadvertent detachment of the corrugated pipe during joint connection work is prevented by the support means. Furthermore, the fixing means can improve the pull-out strength after the corrugated pipe is inserted.
[0018]
The corrugated pipe joint according to the second aspect of the present invention is a joint for a corrugated pipe in which bellows-like annular irregularities are formed on the outer surface; a case having an inner hole into which an end of the corrugated pipe is inserted; A retainer having a claw inserted into an annular recess on the outer surface of the corrugated pipe, a joint body connected to the case and connected to another pipe, and a seal between the corrugated pipe and the joint body A sealing means,The retainer is disposed on the back side in the corrugated tube insertion direction,A slide ring for fixing the retainer claw after the corrugated tube is inserted, and the slide ring,On the far side of the retainer in the corrugated tube insertion direction,A mechanism for moving between the nail fixing position and the non-fixing position; andPrepared, When the slide ring is in a fixed position, the retainer claw is fixed by being sandwiched between the slide ring and the case.It is characterized by that.
[0019]
Since the conventional joint has a structure in which the retainer crushes the tip of the corrugated pipe when the retainer is moved during the connection work, a large driving force is required. For this reason, tools such as a spanner and a wrench are required, and it is difficult to work in a narrow place.
In the present invention, since the retainer claw is fixed by the slide ring, a large tightening force is not required and a tool is unnecessary. Therefore, connection workability in a narrow place or the like is improved.
[0020]
In the corrugated pipe joint according to the second aspect of the present invention, the case and the joint body are connected so as to be relatively rotatable, and the slide ring can be moved by a screw mechanism by rotating both of them.
In this case, the screw mechanism can be manually operated without using a tool such as a spanner or a wrench.
[0021]
In the corrugated pipe joint according to the second aspect of the present invention, a friction member can be interposed between the case or joint body and the slide ring.
The friction member causes a frictional force between one of the case or the joint body and the slide ring, and the slide ring rotates together with either the case or the joint body. Since there is this friction member, there is no need for splines or keyway processing for preventing rotation. Therefore, the joint can be downsized and low cost can be realized.
[0022]
Furthermore, in the corrugated pipe joint of the second aspect of the present invention, the case and the joint body can be rotatably connected by a stop ring.
In this case, it can be assembled in a simple structure so that it cannot be removed.
[0023]
In the corrugated pipe joint according to the second aspect of the present invention, it is preferable that it can be confirmed whether or not the retainer is fixed by the slide ring. For example, if a hole for position confirmation is opened in the case, the position of the slide ring can be visually observed from the hole. Thereby, it is possible to easily confirm the end of connection.
In this case, if the seal is formed between the slide ring and the retainer so as to prevent fluid such as water entering from the hole when the slide ring is positioned at the claw fixing position, There is no problem with water tightness.
[0024]
In the corrugated pipe joint of the present invention, the sealing means can be composed of a packing pressed against the end of the corrugated pipe and a spring that biases the packing. In this case, sealing performance can be ensured only by inserting and fixing the corrugated tube.
Furthermore, the corrugated pipe joint of the present invention is characterized in that it is configured to be detachable without processing the corrugated pipe. Thereby, re-construction can be performed easily.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, it demonstrates, referring drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a connection state of a corrugated pipe joint according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state before the joint is connected.
3A is a plan view showing details of the retainer, FIG. 3B is a sectional view taken along line XX of FIG. 3A, and FIG. 3C is a bottom view.
FIG. 4 is a view for explaining the operation in which the tip of the corrugated tube gets over the retainer claw.
In the following description, the top, bottom, left, and right refer to the top, bottom, left, and right in FIGS. 1 and 2.
[0026]
The corrugated pipe joint includes a joint body 21. The joint body 21 is a brass tubular body. The outer peripheral surface of the body 21 is an upper outer peripheral surface 21a, a middle outer peripheral surface 21b, a hexagonal outer peripheral surface 21c, and a male screw surface 21d in order from the upper side in the axial direction. The upper outer peripheral surface 21a has a smaller diameter than the middle outer peripheral surface 21b. A stop ring groove 21b 'is formed in the middle outer peripheral surface 21b. The hexagonal outer peripheral surface 21c has a hexagonal cross section. The male thread surface 21d is screwed into a steel pipe chew (see FIG. 8).
[0027]
The joint body 21 has a through hole 22 along the axial direction. This through-hole 22 is a stepped cylindrical hole, and is roughly divided into A to D portions 22a to 22d having different diameters from the upper side in the axial direction. The A portion 22a opens to the upper end side of the joint body 21. The B portion 22b is formed to have a smaller diameter than the A portion 22a. The C portion 22c is formed with a smaller diameter than the B portion 22b. The D portion 22d is formed to have a larger diameter than the B portion 22b and opens to the lower end side of the joint body 21.
[0028]
A brass ring-shaped guide 15 is disposed in the inner hole A portion 22 a of the joint body 21. The guide 15 has an O-ring 27 fitted on the outer peripheral surface thereof. The O-ring 27 seals between the outer peripheral surface of the guide 15 and the inner peripheral surface of the inner hole A portion 22a. The guide 15 is slidable along the axial direction with the O-ring 27 in contact with the inner peripheral surface of the inner hole A portion 22a. In addition, an annular protrusion 15 a that protrudes radially inward is formed on the inner surface side of the guide 15. A tapered packing 23 is attached to the inner peripheral surface of the guide 15 above the annular protrusion 15a.
[0029]
A coil spring 19 is disposed in the inner hole A portion 22 a and the B portion 22 b of the joint body 21. The upper end of the coil spring 19 is in contact with the lower surface of the annular protrusion 15 a of the guide 15. The lower end of the coil spring 19 is in contact with a step portion between the inner hole B portion 22b and the inner hole C portion 22c. The coil spring 19 urges the guide 15 upward.
[0030]
A brass slide ring 17 is fitted on the outer side of the upper outer peripheral surface 21 a of the joint body 21. An O-ring 25 is fitted on the inner peripheral surface of the slide ring 17. The O-ring 25 provides a frictional resistance between the inner peripheral surface of the slide ring 17 and the upper outer peripheral surface 21a of the joint body 21.
[0031]
On the outer peripheral surface near the lower end of the slide ring 17, a male screw 17a is formed. The male screw 17a is screwed with a female screw 12b of a second case described later to form a screw mechanism. The slide ring 17 can be moved up and down by this screw mechanism. The slide ring 17 is lowered when in the non-fixed position shown in FIG. 2 and is located on a step portion between the upper outer peripheral surface 21a and the intermediate outer peripheral surface 21b of the joint body 21.
On the other hand, in the state of FIG. 1 after the connection is completed, the fixed position is raised upward and engaged with the retainer 13. The upper edge of the slide ring 17 is formed in a flat shape.
[0032]
A brass case 10 is attached to the upper portion of the joint body 21. The case 10 is a cylindrical body having a through hole through which the corrugated tube T is passed. The case 10 is formed by screwing an upper first case 11 and a lower second case 12 together. A packing 16 is fitted into the inner surface of the first case 11. A male screw 11 a is formed on the outer peripheral surface near the lower end of the first case 11. On the inner peripheral surface near the upper end of the second case 12, a female screw 12 a that is screwed with the male screw 11 a of the first case 11 is formed. A female screw 12 b that is screwed into the male screw 17 a of the slide ring 17 is formed on the inner peripheral surface of the second case 12.
[0033]
Further, a stop ring groove 12 c is dug in the inner peripheral surface near the lower end of the second case 12. The stop ring groove 12 c faces the stop ring groove 21 b ′ of the joint body 21 in a state where the case 10 is attached to the joint body 21. A stop ring 29 is disposed in a space formed by the opposed grooves 12c and 21b '. By this stop ring 29, the case 10 and the joint body 21 are rotatably connected and cannot be removed.
[0034]
The second case 12 has a viewing hole 12d penetrating in the lateral direction. The position of the slide ring 17 can be confirmed from the viewing hole 12d. On the inner surface of the second case 12, an annular protrusion 12e is formed that protrudes radially inward at a position between the female screw 12a and the viewing hole 12d.
[0035]
In the case 10, a retainer 13 is sandwiched between the lower end surface of the first case 11 and the annular protrusion 12 e of the second case 12.
As shown in FIG. 3, the retainer 13 includes an outer ring 31 made of an elastic member such as rubber and a brass claw 33 attached to the inner peripheral portion of the outer ring 31. The claw 33 is divided into a plurality (six in the figure) in the circumferential direction. The retainer 33 is an integrally molded product in which the claws 33 are fixed to the inner peripheral surface of the outer ring 31.
[0036]
A tip (end facing inward) 33a of the claw 33 is smoothly formed in a tapered shape. The lower part of the outer peripheral surface of the claw 33 is cut into a stepped portion. The step portion includes a vertical surface 33b and a horizontal surface 33c. The circle formed by the vertical surface 33 b is slightly smaller than the inner circumferential circle at the upper end of the slide ring 17.
On the other hand, the lower part of the inner peripheral surface of the outer ring 31 is also cut into a stepped portion. This step portion is composed of a vertical surface 31b and a horizontal surface 31c. The step of the outer ring 31 is cut shallower than the step of the claw 33. Therefore, the outer ring 31 is thicker than the claw 33 in the thickness of the portion where the step portion is formed. The circle formed by the vertical surface 31 b is slightly larger than the upper-end outer periphery circle of the slide ring 17.
[0037]
When the slide ring 17 moves from the non-fixed position in FIG. 2 to the fixed position in FIG. 1, the upper end edge of the slide ring 17 is gradually crushed after hitting the lateral surface 31 c of the stepped portion of the outer ring 31. And finally, it hits the lateral surface 33c of the nail 33 step portion and stops. The upper end edge of the slide ring 17 crushes the lateral surface 31c of the step portion of the outer ring 31 to produce a sealing function.
[0038]
Next, the usage method of the corrugated pipe joint which has said structure is demonstrated.
First, in a state before connection, as shown in FIG. 2, the slide ring 17 is set at a non-fixed position where it is lowered. At this time, the slide ring 17 cannot be seen from the visual hole 12d of the joint body 21 (the outer peripheral surface of the guide 15 can be seen). Here, when the corrugated tube T is gradually inserted into the through hole of the case 10, the tip of the corrugated tube T hits the claw 33 of the retainer 13 as shown in FIG. 2.
[0039]
At this time, the slide ring 17 does not hit the retainer 13. Therefore, when a force is applied to the lower side in the axial direction from the tip of the corrugated tube T, as shown in FIG. 4A, the outer ring 31 is bent and each claw 33 is inclined downward in the axial direction. The retainer pawl 33 is supported by the guide 15 from below as shown in FIG. 2, but the guide 15 itself is urged upward by the spring 19 and lowered when pressed. Therefore, the claw 33 can be tilted downward so as to bow.
[0040]
Further, when the corrugated tube T is pushed in and the convex portion of the corrugated tube T gets over each claw 33, the claw 33 returns to the original posture and engages with the concave portion of the corrugated tube T as shown in FIG. At this time, as shown in FIG. 1, the tip of the corrugated tube T hits the packing 23 of the guide 15. Here, since the guide 15 is biased upward by the coil spring 19, the tip of the corrugated tube T is pressed against the packing 23 and sealed.
[0041]
By the way, the upper surface of the claw 33 of the retainer 13 is pressed against the lower end surface of the first case 11, so that it does not tilt in the anti-insertion direction of the corrugated tube T (upward direction in FIGS. 1 and 2). Therefore, the corrugated tube T is not accidentally pulled out during the operation after the claw 33 is engaged with the concave portion of the corrugated tube T.
[0042]
Thereafter, the case 10 is turned by hand. As described above, the female screw 12b of the case 10 and the male screw 17a of the slide ring 17 are screwed together, and the friction of the O-ring 25 is caused between the inner peripheral surface of the slide ring 17 and the upper outer peripheral surface 21a of the joint body 21. It is working. Therefore, as the case 10 rotates, the slide ring 17 moves upward in the axial direction by the screw mechanism.
[0043]
When the slide ring 17 finishes moving and reaches a fixed position, the tip of the slide ring 17 comes into contact with the retainer 13 as shown in FIG. More specifically, the upper end edge of the slide ring 17 is gradually crushed after hitting the lateral surface 31c of the outer ring 31 step portion, and finally hits the lateral surface 33c of the step portion of the claw 33 and stops. Therefore, the claw 33 is sandwiched in a state where the upper surface side is in contact with the lower end surface of the first case 11 and the bottom surface side is in contact with the upper end edge of the slide ring 17. Further, the claw 33, the first case 11 and the slide ring 17 are each made of brass and have rigidity. For this reason, the nail | claw 33 does not incline neither in the insertion direction of the corrugated pipe | tube T, nor in a removal direction (direction opposite to an insertion direction), and can maintain the firm fixed state. In addition, a sealing function arises because the upper end edge of the slide ring 17 crushes the lateral surface 31c of the outer ring 31 step portion. For this reason, even when water or the like is applied from the outside, it does not enter the inside.
The fact that the slide ring 17 is in the fixed position can be confirmed from the visual hole 12d of the joint body 21.
[0044]
By the way, after connecting the corrugated pipe T as mentioned above, when extracting the corrugated pipe T, it is good to make the 1st case 11 and the 2nd case 12 isolate | separated. That is, the screwing of the male screw 11a of the first case 11 and the female screw 12a of the second case 12 is released, and the first case 11 is removed. At this time, the retainer 13 is in a state in which the upper surface is exposed, and can be tilted in the direction in which the corrugated pipe T is extracted (upward in FIGS. 1 and 2). Accordingly, the corrugated tube T can be freely extracted. Here, since the corrugated pipe does not need to be crushed or damaged when the joint is attached or detached, it can be reconstructed without processing the corrugated pipe again. In addition, processing may be required to such an extent that the packing wrinkles and burrs at the tip of the corrugated pipe are removed.
[0045]
As described above, when the case 10 is configured to be divided into the first case 11 and the second case 12, the corrugated tube T can be extracted even after the connection is completed. However, if it is not necessary to remove it once after it is connected to the one end, the case 10 can also be configured as a complete unit. When the case 10 is integrated as described above, there are advantages such as saving time and trouble in the manufacturing process of the case 10 and omitting the step of forming the external thread 11a and the internal thread 12a. Therefore, in this case, the cost can be reduced.
[0046]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, the structure of the joint can be made small and simple. Alternatively, the connection work can be performed by hand without using a tool.
When the corrugated pipe joint is provided with the supporting means and the fixing means, the corrugated pipe is prevented from being accidentally pulled out during the joint connecting operation. Moreover, the pulling-out resistance after corrugated pipe insertion is improved.
[0047]
When the stop ring is provided on the corrugated pipe joint, the joint body and the case can be assembled with a simple structure so that they cannot be removed.
When a hole for confirming the position of the slide ring is formed in the corrugated pipe joint, the presence of the slide ring can be visually confirmed from the hole, and the end of connection can be easily confirmed. In this case, when the slide ring is positioned at the claw fixing position, a seal that prevents fluid such as water entering from the hole can be formed between the slide ring and the retainer. Sex can be secured.
When the present invention is configured to be detachable without processing the corrugated tube, the re-construction can be easily performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a connection state of a corrugated pipe joint according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state in which the corrugated pipe is inserted into the joint of FIG.
3A is a plan view showing details of the retainer, FIG. 3B is a sectional view taken along line XX of FIG. 3A, and FIG. 3C is a bottom view showing details of the retainer. .
FIG. 4A is a view showing a deformation mode of the retainer when the corrugated pipe is inserted, and FIG. 4B is a view for explaining a state in which the concave portion of the corrugated pipe is engaged with the retainer.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a conventional joint after being fastened (corrugated pipe connection state).
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a conventional joint before fastening (corrugated tube temporarily inserted state).
7A is a perspective view of a retainer, FIG. 7B is a view for explaining expansion deformation of the retainer when the corrugated pipe is inserted, and FIG. It is a figure explaining a state.
FIG. 8 is a diagram schematically showing an example of gas piping in a building.
[Explanation of symbols]
T Corrugated tube
10 Case 11 First Case
11a Male thread 12 Second case
12a, 12b Female thread 12c Stop ring groove
12d Visual hole 13 Retainer
15 Guide 17 Slide ring
17a Male thread 19 Coil spring
21 Joint body 22 Through hole
23 Packing 25 O-ring
29 Stop ring 31 Outer ring
33 nails

Claims

A corrugated joint for a corrugated pipe having an accordion-like annular irregularity formed on the outer surface;
A case having an inner hole into which the end portion of the corrugated pipe is inserted;
A retainer having a claw disposed in the annular recess on the outer surface of the corrugated pipe disposed in the inner hole;
A joint body connected to the case and having a connection with another pipe;
Sealing means for sealing between the corrugated pipe and the joint body,
A slide ring that is disposed on the back side of the retainer in the corrugated tube insertion direction and fixes the retainer claw after inserting the corrugated tube,
A mechanism for moving the slide ring between the nail fixing position and the non-fixing position on the back side of the retainer in the corrugated tube insertion direction ;
Further comprising a,
The corrugated pipe joint , wherein the retainer claw is sandwiched and fixed between the slide ring and the case when the slide ring is in a fixed position .