JP4418559B2 - カード入れ財布 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカード入れ財布に関する。
【0002】
【従来の技術】
財布のカード入れ部は、財布が縦型であれ、また横型であれ、普通一般に複数枚のキャッシュカードを段違い状に収めることができるように設けられている。
【0003】
ところで、不注意により、キャッシュカードをカード入れ部に完全に差し込まない場合には、キャッシュカード自体が滑り易い材質で形成されているので、財布を開いた時等にキャッシュカードが抜け落ちる場合がある。そこで、従来、財布のカード入れ部からキャッシュカードが容易に滑り落ちないように、例えばカード本体の短辺の1つに滑り止め用凹凸を形成する考えが提案されている(特開平11−170746号)。しかしながら、現在、各種のキャッシュカードが、カードリーダーを備えたカード情報読み取り装置との関係で使用されているのが一般的なので、実施化の観点からみると、カードの一辺に凹凸面を形成する考え方は採用し難い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、従来の問題点に鑑み、第1の目的は、不注意により財布のカード入れ部からキャッシュカードが滑り落ちないようにすることである。また第2の目的は、既存の財布の形態をそのまま利用した上で前記第1の目的を達成することができることである。第3の目的は、財布を折り畳んだ場合に確実にキャッシュカードの突出端部を押えることができることである。第4の目的は、財布を開いた際に、容易にキャッシュカードの突出端部を摘むことができることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のカード入れ財布は、折り返し中央部3を有し、かつ、左部・右部の少なくとも一方の内側に複数枚のキャッシュカード5を段違いに差し込むことができるカード入れ部4を有する財布Xにおいて、財布の内側には、前記キャッシュカードが目視により分かるように複数個の識別窓10を長さ方向に向かって有する柔軟性の帯状カード抜け落ち防止片7Aを介在させ、該カード抜け落ち防止片7Aは、財布の上部にその基部7aが固定され、一方、自由端部7bが前記カード入れ部4の各差込口6を覆うことを特徴とする。
【0006】
上記構成において、カード抜け落ち防止片7Aは、幅広でかつ長板状に形成されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例であるカード入れ財布Xを示す。この財布Xの構造自体は、普通一般の財布と同一である。すなわち、図1を基準にすると、1は左側の札入れ部で、この札入れ部1の複数の札口2は、財布Xの折り返し中央部3の方向を向いている。4は右側のカード入れ部(通称「ポケット」)で、このカード入れ部4は、複数枚のキャッシュカード5を段違いに差し込むことができるように設けられている。財布Xの場合にも普通一般の財布のようにカード入れ部4は、財布の右側の下部1aからその上部(右上)1bに向かって設けられている。したがって、カード入れ部4の各差込口6は上部の方向を向いている。本実施例では、カード入れ部4は、合計3個である。それ故に、三枚のキャッシュカード5は、縦又は横の状態でポケット4に収められた際に順次各一端部5aが突出した状態で重なり合う。三枚のキャッシュカード5は、本実施例では縦の状態でカード入れ部4に差し込まれている。
【0008】
7は財布の上部(右側の一端部)1bに基部7aが固定(縫着)され、一方、自由端部7bが前記各差込口6を覆うカード抜け落ち防止片である。このカード抜け落ち防止片7は、本実施例では素材が皮,合成皮革などの柔軟性ある素材を用い、幅広でかつ長板或いは帯状に形成されている。
【0009】
ところで、財布Xは、使用の常態では左右部を閉じた状態であるが、普通一般に「膨らんだ状態」は敬遠される。したがって、本実施例では「膨らみ状態」及び「カードにぴったりフイットする状態」を考慮し、カード抜け落ち防止片7の素材,形状,幅,長さ,厚さ等を、色々と工夫している。すなわち、素材は前述したように皮,合成皮革などの柔軟性ある素材である。また幅は50mm〜20mm程度である。また長さは110mm〜70mm程度である。また厚さは3〜1mm程度である。
【0010】
上記構成において、財布Xを開いた状態では、図1で示すように三枚のキャッシュカード5は、カード入れ部4に収められた状態では、各一端部5aがそれぞれ各差込口6から突出した状態で重なり合っている。この場合カード抜け落ち防止片7は、少なくともキャッシュカード5の各一端部5aの中央部を覆っている。そこで、財布Xを所持している者が、所望のキャッシュカード5を引き抜く時には、まずカード抜け落ち防止片7をめくり挙げ、次いでキャッシュカード5の一端部5aを摘みながら引き抜く。
【0011】
一方、財布Xを閉じた状態では、図2で示すようにキャッシュカード5の各一端部5aは、財布Xの札入れ部1に規制(押えつけ)された格好で前記各一端部5aを押えつける。
【0012】
【実施例】
財布Xのカード入れ部4は、キャツシュカード5を横の状態で収納するタイプと、縦の状態で収納するタイプに区分けすることができるが、いずれのタイプの財布Xにしても、カード抜け落ち防止片7の素材,形状,幅,長さ,厚さ等は、前述した通りである。そして、カード抜け落ち防止片7は、財布Xを開いた状態で、財布Xの上端部から最下部に位置するカード入れ部4に至るまで延びていることが望ましい。また折り畳み式財布において、左部・右部のそれぞれの内側にカード入れ部が形成されている場合には、少なくとも一方(例えば右部)にカード抜け落ち防止片7を設けるべきである。
【0013】
また、図3で示すように、財布Xを開いた場合において、カード抜け落ち防止片7Aで一部又は全部がカバーされたキャッシュカード5が目視により分かるように、カード抜け落ち防止片7Aには、長さ方向に向かってかつ所要間隔を有して複数個の識別窓10を形成しても良い。この場合識別窓10の内側縁は、キャッシュカード5の上縁に係合するので、いわば係止的機能を発揮する。
【0014】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような効果がある。
(1)不注意により財布のカード入れ部からキャッシュカードが滑り落ちることを完全に防止することができる。
(2)既存の財布の形態をそのまま利用した上で前記(1)の効果を達成することができる。
(3)カード抜け落ち防止片(7,7A)は、柔軟性を有する素材で形成されているので、財布を折り畳んだ場合には、カードに対して圧着状態にフイットする。したがって、確実にキャッシュカードの突出端部を押えることができる。
(4)財布を開いた際に、カード抜け落ち防止片の自由端部を直ちにめくり挙げることができるので、キャッシュカードの突出端部を摘み、容易に所望のカードを引き抜くことができる。
(5)財布を開いた時に目視により直ちにキャッシュカードを識別することができる反面、財布を閉じた時は、識別窓10の内側縁がキャッシュカード5の上縁に係合するので、より一層の滑り止め効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】財布を開いた状態の説明図。
【図2】財布を閉じた状態における概略断面説明図。
【図3】図1と同様の他の一例を示す説明図。
【符号の説明】
X…カード入れ財布、1…札入れ部、2…札口、3…折り返し中央部、4…カード入れ部、5…キャッシュカード、6…各差込口、7…カード抜け落ち防止片、7a…基部、7b…自由端部、10…識別窓。
Claims (1)
- 折り返し中央部3を有し、かつ、左部・右部の少なくとも一方の内側に複数枚のキャッシュカード5を段違いに差し込むことができるカード入れ部4を有する財布Xにおいて、財布の内側には、前記キャッシュカードが目視により分かるように複数個の識別窓10を長さ方向に向かって有する柔軟性の帯状カード抜け落ち防止片7Aを介在させ、該カード抜け落ち防止片7Aは、財布の上部にその基部7aが固定され、一方、自由端部7bが前記カード入れ部4の各差込口6を覆うことを特徴とするカード入れ財布。
Priority Applications (1)
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JP25673099A JP4418559B2 (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | カード入れ財布 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP25673099A JP4418559B2 (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | カード入れ財布 |
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Family
ID=17296660
Family Applications (1)
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JP25673099A Expired - Lifetime JP4418559B2 (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | カード入れ財布 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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1999
- 1999-09-10 JP JP25673099A patent/JP4418559B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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