JP4417748B2

JP4417748B2 - イヤホンユニット

Info

Publication number: JP4417748B2
Application number: JP2004057881A
Authority: JP
Inventors: 敦白田
Original assignee: Tohoku Pioneer Corp; Pioneer Corp
Current assignee: Tohoku Pioneer Corp; Pioneer Corp
Priority date: 2004-03-02
Filing date: 2004-03-02
Publication date: 2010-02-17
Anticipated expiration: 2024-03-02
Also published as: JP2005252475A; CN1665345A

Description

この発明は、イヤホンの構成に関する。

一般に、イヤホンは、携帯用音響機器等の聴取時に、聴取者の耳殻内に挿入されて装着されることにより使用される（例えば、特許文献１参照）。

ここで、人の耳の大きさは様々であり、イヤホンの聴取者の耳殻内に挿入されるスピーカを内蔵するスピーカケースの外形形状が聴取者の耳殻の大きさに比べて小さい場合には、イヤホンが耳殻内で安定せず、耳への密着性が低くなったり使用時に耳から外れてしまったりする虞があり、また、イヤホンのスピーカケースの外形形状が聴取者の耳殻の大きさに比べて大きい場合には、このスピーカケースの外周部分が耳殻の内壁を圧迫して聴取者に不快感を与えるとともに、長時間の使用を困難にするといった問題が発生する。

従来は、イヤホンの聴取者の耳殻内に挿入されるスピーカケースの外径は、製品毎に設定されていて一種類しか無いか、または、例えば、図１（Ａ）に示されるようなイヤホン１の聴取者の耳殻内に挿入されるスピーカケース１Ａを標準の径ｄ１にしたものと図１（Ｂ）に示されるようなイヤホン２のスピーカケース２Ａをｄ１よりも小径の外径ｄ２にしたもの等の数種類のサイズの製品を用意しておいて、購入者が購入の際に選択出来るようにして、人の耳の大きさの違いに対応するようにしたものがある。

しかしながら、上記のように聴取者の耳殻内に挿入されるスピーカケースのサイズを数種類用意したような場合であっても、イヤホンの購入の際に、購入者は、自分の耳の大きさを把握していないのが普通であり、また、イヤホンを試着して購入する方法は現実的ではないので、購入したイヤホンが自分の耳のサイズに合わなかった場合には、上述したような問題が発生する虞がある。

特表２００２−５０６２９７号公報

この発明は、上記のような従来のイヤホンにおける問題点を解決することをその解決課題の一つとしている。

この発明（請求項１に記載の発明）によるイヤホンユニットは、上記目的を達成するために、使用者の耳殻の径に応じて２つの異なる径をもって使用可能なイヤホンユニットであって、第１の径をもって使用する場合の前記イヤホンユニットは、スピーカを内蔵し、外周面の最大値が第１の径を有するスピーカケース部材を少なくとも備え、第２の径をもって使用する場合の前記イヤホンユニットは、前記スピーカケース部材と、前記スピーカケース部材の外周面の形状と略相似形の外周面をもち、該外周面の最大径が前記第１の径より大きな第２の径を有して、前記スピーカケース部材の外周面に外嵌されるサイズ変換リング部材とを少なくとも備え、前記スピーカケース部材の外周面と前記サイズ変換リング部材の外周面は、同じ素材の硬質ゴムからなることを特徴としている。

この発明によるイヤホンユニットは、スピーカを内蔵して人の耳殻内に挿入されるイヤホンのスピーカケースの外周面の径が、例えば、人の耳の耳殻内の標準的な大きさよりも小さい所要の径になるように設定されて成形されており、さらに、このような径を有するスピーカケースの外周面の形状と相似形に成形された内周面および外周面を有し、この外周面の径が、例えば、人の耳の耳殻内の標準的な大きさになるように設定されて成形されているサイズ変換リングを備えており、このサイズ変換リングがスピーカケースに外嵌されることによってスピーカケースと一体化されるイヤホンユニットを、その最良の実施形態としている。

この実施形態におけるイヤホンユニットは、サイズ変換リングがイヤホンの本体部とセットになっており、聴取者が、イヤホンを使用する場合に、自分の耳殻のサイズに合わせて、耳殻サイズが標準よりも小さい場合には、サイズ変換リングを使用することなくスピーカケースをそのまま耳殻内に挿入して装着し、耳殻サイズが標準の場合には、サイズ変換リングをスピーカケースに外嵌させてイヤホン本体と一体化させた後、この状態で耳殻内に挿入して装着する。

このように、上記イヤホンユニットは、その購入後に、聴取者が自分の耳殻のサイズに合わせて、サイズ変換リングを装着しないで使用するか、サイズ変換リングを装着して使用するかを容易に選択することが出来、従来のように、イヤホンの購入後にそのイヤホンが購入者の耳殻サイズが合わなくて、使用時にイヤホンの外径が小さいことによる音漏れや耳からの脱落が生じたり、または、イヤホンの外径が大きいことによる痛みの発生などの問題を解消することが出来るようになる。

図２は、この発明によるイヤホンの実施形態における一実施例を示す斜視図である。

この図２において、イヤホンユニット１０は、聴取者の耳殻内に挿入されるスピーカ本体のスピーカケース１１内に図示しないスピーカが内蔵され、このスピーカケース１１の後部にコード導出部１２が一体的に形成されて、このコード導出部１２からスピーカに接続された接続コード１３が引き出された構成になっている。

そして、このイヤホンユニット１０のスピーカケース１１は、外周部１１Ａがスポンジよりも硬質のゴム材によってほぼ円形に成形されているとともに、その外径が、例えば図１（Ｂ）のイヤホンのような標準よりも小さい径ｄ２に設定されている。

そして、このイヤホンユニット１０には、スピーカケース１１の外周部１１Ａに外嵌されてこのスピーカケース１１と一体化されるサイズ変換リング１４が装備されている。

このサイズ変換リング１４は、スピーカケース１１を形成している材質と同じ硬質ゴム材によって、その外周面１４Ａおよび外周面１４Ｂの形状が、それぞれスピーカケース１１の外周面の形状とほぼ相似形に成形されており、さらに、外周面１４Ａの径が、例えば図１（Ａ）のイヤホンのような標準の径ｄ２に設定されている。

このサイズ変換リング１４はイヤホンユニット１０のスピーカ本体とセットになっており、聴取者は、イヤホンユニット１０を使用する場合に、自分の耳殻のサイズに合わせて、耳殻サイズが標準よりも小さい場合には、サイズ変換リング１４を使用することなくスピーカケース１１をそのまま耳殻内に挿入して装着し、耳殻サイズが標準の場合には、図３に示されるように、サイズ変換リング１４をスピーカケース１１に外嵌させて、その状態で耳殻内に挿入して装着する。

このように、上記イヤホンユニット１０は、その購入後に、聴取者が自分の耳殻のサイズに合わせて、サイズ変換リング１４を装着しないで使用するか、サイズ変換リング１４を装着して使用するかを容易に選択することが出来、従来のように、イヤホンの購入後にそのイヤホンが購入者の耳殻サイズが合わなくて、使用時にイヤホンの外径が小さいことによる音漏れや耳からの脱落が生じたり、または、イヤホンの外径が大きいことによる痛みの発生などの問題を解消することが出来るようになる。

そして、サイズ変換リング１４は、従来のイヤホンに使用されているようなスピーカケースの前面の全体を覆うようなスポンジ製カバーと異なり、スピーカケース１１の前面側を覆ってその厚さ方向の寸法を拡大させることなく、径方向の大きさのみを必要な寸法に設定することが出来るため、サイズ変換リング１４を使用したことによってイヤホンの感度が低下する虞がなく、さらに、耳殻の奥側への圧迫感を発生させる虞がないので、快適な装着感を実現することが出来る。

さらに、このサイズ変換リング１４は、スピーカケース１１の外周面の形状と相似形に成形されていて、スピーカケース１１に外嵌された際にこのスピーカケース１１と一体化されるので、使用の際にずれや外れが発生する虞がない。

また、上記のスピーカケース１１およびサイズ変換リング１４を形成する硬質ゴム材を従来のスポンジ製のカバーよりも硬質で適度な硬さを有する柔軟なゴム材とすることにより、装着時の安定感と装着感が向上される。

なお、上記においては、イヤホンユニット１０がサイズ変換リング１４を装備していることによって二種類の外径サイズを実現することが出来る例について説明を行ったが、サイズ変換リング１４の他に、外径サイズの異なる数種類のサイズ変換リングをさらに装備するようにすることによって、さらに聴取者の耳殻サイズに適合するイヤホンを提供することが出来るようになる。

さらに、上記例においては、スピーカケース１１に対してサイズ変換リング１４が外嵌されることによって装着されるようになっているが、サイズ変換リングをスピーカケース１１に対して固定する方法としては、上記の例の他、ねじ止めや突起等の係合手段を用いるようにしても良い。

（Ａ）は標準サイズのスピーカケースを有する従来のイヤホンを示す背面図であり、（Ｂ）は小径サイズのスピーカケースを有する従来のイヤホンを示す背面図である。この発明の実施形態におけるイヤホンユニットを示す斜視図である。同実施例においてサイズ変換リングがスピーカケースに装着されている状態を一部を断面して示す側面図である。

符号の説明

１０ …イヤホンユニット
１１ …スピーカケース（スピーカケース部材）
１１Ａ …外周部
１４ …サイズ変換リング（サイズ変換リング部材）
１４Ａ …外周面
１４Ｂ …外周面

Claims

使用者の耳殻の径に応じて２つの異なる径をもって使用可能なイヤホンユニットであって、
第１の径をもって使用する場合の前記イヤホンユニットは、スピーカを内蔵し、外周面の最大値が第１の径を有するスピーカケース部材を少なくとも備え、
第２の径をもって使用する場合の前記イヤホンユニットは、
前記スピーカケース部材と、
前記スピーカケース部材の外周面の形状と略相似形の外周面をもち、該外周面の最大径が前記第１の径より大きな第２の径を有して、前記スピーカケース部材の外周面に外嵌されるサイズ変換リング部材とを少なくとも備え、
前記スピーカケース部材の外周面と前記サイズ変換リング部材の外周面は、同じ素材の硬質ゴムからなることを特徴とするイヤホンユニット。
使用者の耳殻の径に応じてＮ（Ｎは３以上の整数）個の異なる径をもって使用可能なイヤホンユニットであって、
第１の径をもって使用する場合の前記イヤホンユニットは、スピーカを内蔵し、外周面の最大値が第１の径を有するスピーカケース部材を少なくとも備え、
第２の径をもって使用する場合の前記イヤホンユニットは、
前記スピーカケース部材と、
前記スピーカケース部材の外周面の形状と略相似形の外周面をもち、該外周面の最大径が前記第１の径より大きな第２の径を有して、前記スピーカケース部材の外周面に外嵌される第１のサイズ変換リング部材とを少なくとも備え、
第Ｎの径をもって使用する場合の前記イヤホンユニットは、
前記スピーカケース部材と、
前記スピーカケース部材の外周面の形状と略相似形の外周面をもち、該外周面の最大径が前記第Ｎ−１の径より大きな第Ｎの径を有して、前記スピーカケース部材の外周面に外嵌される第Ｎ−１のサイズ変換リング部材とを少なくとも備え、
前記スピーカケース部材の外周面と前記サイズ変換リング部材の外周面は、同じ素材の硬質ゴムからなることを特徴とするイヤホンユニット。
前記第１の径は、人の耳の耳殻内の標準的な径よりも小さい径であることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のイヤホンユニット。