JP4415724B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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本発明は、画像記録装置に係り、特に、紫外線が照射されることによって硬化可能な紫外線硬化性インクを使用した画像記録装置に関する。
一般に、記録ヘッドから、記録ヘッドに対向するように配置された記録媒体の上にインクの小滴を吐出させ、着弾させることで画像を記録する画像記録装置においては、インクの吸収性の乏しい記録媒体上に画像を記録する場合に、インクの未硬化・未定着を要因とする滲みなどの問題が生じる。
かかる問題を解決するために、例えば特許文献1では、紫外線に感度を有する光開始剤を含有させた紫外線硬化型インクを用いて、紫外線照射装置により記録媒体上に着弾したインクに紫外線を照射することで、ドット径、ドット間の滲み及び記録媒体へのインクの浸透を制御し好適なインクを硬化・定着させる方法が提供されている。
一般的に、上述するようなUVインクジェット記録方式の画像記録装置においては、紫外線に対して所定の感度を有する光開始剤が含有されたインクを用い、記録媒体に着弾したインクに紫外線を照射することで、インクを硬化させ記録媒体に定着させる。この場合、インクの記録媒体への着弾から紫外線の照射までに時間がかかると、記録媒体に着弾したインクのドット径の拡大、ドットの滲み、記録媒体に対するインクの浸透などの問題が顕著となるため、インクの吐出から紫外線照射までの時間は極力短くすることがのぞましい。
そこで、上記特許文献1に示す一般的なインクジェット記録装置においては、記録媒体に着弾したインクに対して紫外線を直ちに照射するために、紫外線照射装置が記録ヘッドに近接して設けられている。
特開昭60−132767号公報
しかし、前記特許文献1の場合においては、紫外線を照射する光源を記録ヘッドに近接して配置すると、光源から照射された紫外線が光源を搭載する紫外線照射装置のハウジング内部や記録媒体の表面などに反射して、記録ヘッドの吐出面に入射してしまう虞がある。このように紫外線が入射してしまうと、記録ヘッドの吐出面に付着したインクが紫外線と反応して増粘又は硬化してしまい、インクの吐出不良が生じやすくなるという問題がある。
更に、インクはラジカル重合系インクや、カチオン重合系インクに大別できるが、カチオン重合系インクは、ラジカル重合系インクと異なり酸素による重合阻害を受けないため紫外線に対する感度が高く、また活性種である酸が光エネルギーを蓄積する性質を有している。このためカチオン重合系インクはラジカル重合系インクに比して記録ヘッド表面の吐出口で紫外線の影響を受けやすいという問題がある。
本発明の課題は、記録ヘッド表面への紫外線入射量を低減させることで、記録媒体上の記録面には充分かつ好適な紫外線入射量を確保し、記録ヘッドからのインクの安定吐出を長期にわたって行うことができる画像記録装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、記録媒体を支持する記録媒体載置手段と、前記記録媒体に対して、紫外線を照射することにより硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドから吐出されたインクに対して前記インクを硬化させる紫外線を照射する紫外線照射装置とを備え、紫外線硬化型インクを記録媒体吐出させた後に紫外線を照射することで画像を記録させる画像記録装置において、
前記紫外線照射装置の照射面側であって前記紫外線照射装置と前記記録媒体との間に、複数の板状部材を格子状に組み合わせてなる保護部材を備え
前記複数の板状部材には、前記記録ヘッド側に位置し紫外線の反射率を抑えられるようにした第1の面とこの第1の面の反対側にあって前記紫外線照射装置からの紫外線を前記記録媒体の方向に反射させる第2の面とを有し前記記録ヘッドの側面と平行に配置された縦板状部材が含まれ、前記第1の面の紫外線反射率が、前記第2の面の紫外線反射率よりも低くなっていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、紫外線照射装置の照射面に、複数の板状部材を格子状に組み合わせてなる保護部材を設け、保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面の紫外線反射率が前記第1の面と反対側の第2の面の紫外線反射率よりも低くなるようにしているので、紫外線照射装置からの紫外線が、保護部材の記録ヘッド側に対向する面に照射された場合に、記録ヘッド側に反射される紫外線量を低減させることができ、その結果、記録ヘッドの吐出面への紫外線の入射を低減させることができるものである。
また、紫外線照射装置と記録媒体との間で、記録媒体の詰まり又は搬送不良等でジャムが生じた場合に、保護部材が前記ジャムによりたわんだ記録媒体が紫外線照射装置に接触又は進入することを防止するができるものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像記録装置において、前記保護部材の前記記録ヘッド側に対向する面は、紫外線吸収剤がコーティングされていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、前記保護部材の前記記録ヘッド側に対向する第1の面に、紫外線吸収剤をコーティングするようにしているので、保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面に紫外線が照射された場合に、紫外線吸収剤により紫外線を吸収させることができ、記録ヘッド側に反射される紫外線量を低減させることができ、その結果、記録ヘッドの吐出面への紫外線の入射を低減させることができるものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像記録装置において、前記保護部材は、アルミニウムからなることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、前記保護部材を紫外線反射率が80%以上であるアルミニウムから構成しているので、保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面以外の面に照射された紫外線を効率よく反射させることができ、記録媒体に吐出されたインクに対して効率よく紫外線を照射させることができる。しかも、保護部材をアルミニウムから構成することにより、熱に対する耐久性を向上させることができ、部材の変形を低減することができる。
また、記録媒体のジャムが発生した場合にも、保護部材がアルミニウムからなることで、ジャムによる接触に対し充分な強度を確保することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像記録装置において、前記保護部材は、前記記録ヘッドに近づくにつれて前記各板状部材間のピッチが狭小となるように配置されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、保護部材を、記録ヘッドに近づくにつれて各板状部材間のピッチが狭小となるように配置するようにしているので、記録ヘッドの近傍に照射される紫外線の一部を遮ることができ、記録ヘッド側に紫外線が反射してしまうことを防止して、記録ヘッドの吐出面への入射量を低減させることができるものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4に記載の画像記録装置において、前記紫外線照射装置に収納された光源は、冷陰極殺菌ランプ、熱陰極殺菌ランプ、低圧水銀ランプ、無電極ランプ、エキシマランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ又はLEDのうちいずれか一つであることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、紫外線照射装置は冷陰極殺菌ランプ、熱陰極殺菌ランプ、低圧水銀ランプ、無電極ランプ、エキシマランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ又はLEDのうちいずれか一つを用いた場合でも、保護部材の記録ヘッドに対向する第1の面及び前記第1の面と反対側の第2の面がそれぞれ紫外線を吸収及び反射することで、記録ヘッド吐出面への入射を低減させることができるものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜6に記載の画像記録装置において、前記記録ヘッドから吐出されるインクは、カチオン硬化型インクであることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、画像記録装置に用いられるインクが、カチオン硬化性を有することである。即ち、カチオン硬化性のインクはラジカル硬化性のインクに比して、紫外線に対する感度が高く、また、活性種である酸が有する光エネルギーを蓄積する性質を有するため、紫外線の照射によるインクの硬化、固着に好適であり、この様なインクが用いられる場合でも、保護部材の記録ヘッドに対向する第1の面及び前記第1の面と反対側の第2の面が、前記記録ヘッドに入射する紫外線をそれぞれ吸収又は反射することで、記録ヘッド吐出面への入射を低減させることができるものである。
請求項7に記載の発明は、記録媒体を支持する記録媒体載置手段と、
前記記録媒体に対して、光を照射することによって硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録媒体上の前記インクを硬化させるための紫外線を照射する光源を有する紫外線照射装置と、
複数のスリット部を形成する複数の隔壁部を有する保護部材と、を備え、
前記保護部材は、前記紫外線照射装置の照射面側であって前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置との間に配置され、
前記隔壁部は、前記記録ヘッドの側面と平行に配置され、前記記録ヘッド側に位置し紫外線の反射率を抑えられるようにした第1の面とこの第1の面の反対側にあって前記紫外線照射装置からの紫外線を前記記録媒体の方向に反射させる第2の面とを有し、前記第1の面の紫外線反射率が、前記第2の面の紫外線反射率よりも低くなっていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、前記記録媒体載置手段と紫外線照射装置との間に、隔壁部と、前記隔壁部により形成される複数のスリット部とを有する保護部材を設け、保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面の紫外線反射率が前記第1の面と反対側の第2の面の紫外線反射率よりも低くなるようにしているので、紫外線照射装置からの紫外線が、保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面に照射された場合に、記録ヘッド側に反射される紫外線量を低減させることができ、その結果記録ヘッドの吐出面への紫外線の入射を低減させることができるものである。
記録媒体を支持する記録媒体載置手段と、
前記記録媒体に対して、光を照射することによって硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録媒体上の前記インクを硬化させるための紫外線を照射する光源を有する紫外線照射装置と、
複数のスリット部を形成する複数の隔壁部を有する保護部材と、を備え、
前記保護部材は、前記紫外線照射装置の照射面側であって前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置との間に配置され、
前記隔壁部は、前記記録ヘッドの側面と平行に配置され、前記記録ヘッド側に位置し紫外線の反射率を抑えられるようにした第1の面とこの第1の面の反対側にあって前記紫外線照射装置からの紫外線を前記記録媒体の方向に反射させる第2の面とを有し、前記第1の面の紫外線反射率50%以下であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置との間に、隔壁部と、前記隔壁部により形成される複数のスリット部とを有する保護部材を設け、前期記録ヘッドに対向する側の第1の面の紫外線反射率を50%以下とすることで、紫外線照射装置からの紫外線が、保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面に照射された場合に、記録ヘッド側に反射される紫外線の光量を半分以下に低減することができ、その結果記録ヘッドの吐出面への紫外線の入射を低減させることができるものである。
請求項9に記載の発明は、記録媒体を支持する記録媒体載置手段と、
前記記録媒体に対して、光を照射することによって硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録媒体上の前記インクを硬化させるための紫外線を照射する光源を有する紫外線照射装置と、
複数のスリット部を形成する複数の隔壁部を有する保護部材と、を備え、
前記保護部材は、前記紫外線照射装置の照射面側であって前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置との間に配置され、
前記隔壁部は、前記記録ヘッドの側面と平行に配置され、前記記録ヘッド側に位置し紫外線の反射率を抑えられるようにした第1の面とこの第1の面の反対側にあって前記紫外線照射装置からの紫外線を前記記録媒体の方向に反射させる第2の面とを有し、この前記第1の面の紫外線反射率60%以上であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置との間に、隔壁部と、前記隔壁部により形成される複数のスリット部とを有する保護部材を設け、前記隔壁部の前記記録ヘッドに対向する側の第1の面と反対側の第2の面の紫外線反射率を60%以上とすることで、前記紫外線照射装置からの紫外線が、前記第2の面に照射された場合に前記記録媒体上に照射される紫外線を60%以上確保でき、その結果記録媒体上に着弾したインクの硬化に十分な紫外線を照射することができるものである。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9のいずれか一項に記載の画像記録装置において、前記画像記録装置は、前記記録媒体と前記紫外線照射装置とを相対的に移動させる移動手段を有することを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、請求項7から9のいずれか一項に記載の画像記録装置において、前記記録媒体と前記紫外線照射装置とを相対的に移動させる移動手段を有する場合であっても、前記隔壁部の前記記録ヘッドに対向する側の第1の面が紫外線を吸収し、前記第1の面と反対側の第2の面が紫外線を反射することから、前記記録ヘッドの吐出面への紫外線の入射を低減しつつ前記記録媒体上に吐出されたインクの硬化に十分な紫外線を照射することができるものである。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記記録媒体載置手段と前記保護部材との距離につき、前記紫外線照射装置の相対移動方向における保護部材の一端部と前記記録媒体載置手段との間の距離である第1の距離は、前記一端部以外の部分と前記記録媒体載置手段との間の距離である第2の距離より大きくなっていることを特徴とする
請求項11に記載の発明によれば、前記記録媒体載置手段と前記保護部材との間の距離につき、前記紫外線照射装置の相対移動方向における一端部と前記記録媒体載置手段との間の第1の距離が、前記一端部以外の部分と前記記録媒体載置手段との間の第2の距離より大きくなっていることで、前記相対方向への移動時に前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置の間で記録媒体の詰まりまたは搬送不良によるたわみが生じても、前記第2の距離より大きい第1の距離が前記たわみを案内することでジャムを防止することができるものである。
請求項12に記載の発明は、請求項7から9のいずれか一項に記載の画像記録装置において、前記保護部材は、前記紫外線照射装置に対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明によれば前記保護部材が前記紫外線照射装置に取り付けられることで、前記紫外線照射装置の記録ヘッドに対する位置が常に一定に保たれることから、紫外線照射ランプから照射される紫外線の反射を常に一定に保つことができ、また紫外線照射装置を確実に保護することができるものである。
また、前記保護部材が着脱可能とされることから、前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置との間で生じたジャムにより前記保護部材が破損した場合であっても、紫外線照射装置全体を交換することなく保護部材のみを交換することができるものである。
請求項13に記載の発明は、請求項7〜9のいずれか一項に記載の画像記録装置において、前記記録媒体載置手段上にて、前記保護部材を介して測定した積算照度を積算照度A、前記記録媒体載置手段上にて、前記保護部材が設けられていない状態で測定した積算照度を積算照度Bとしたとき、0.7≦A/B<1.0であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明によれば、請求項7〜9のいずれか一項に記載の画像記録装置において、前記紫外線照射装置と前記記録媒体載置手段に支持される記録媒体との間に前記保護部材を設けると、光線密度や照射スペクトルが変化し、保護部材がないときに比して前期記録媒体上に照射される紫外線の最大照度の低下等が発生する。前記保護部材を介して測定した積算照度A、保護部材が設けられていない状態で測定した積算照度をBとしたとき、両者の関係が0.7≦A/B<1.0とすることで、前記記録媒体上に吐出され
たインクの硬化に十分な紫外線を照射することができるものである。
請求項14に記載の発明は、請求項7〜13のいずれか一項に記載の画像記録装置において、前記紫外線照射装置は、前記記録媒体に対向する側が開放され内部に前記光源を保持するハウジングと、前記ハウジングの開放された側を覆うように配置された石英ガラスとを有し、前記保護部材は、この石英ガラスと前記記録媒体との間に配置されていることを特徴とする
請求項14に記載の発明によれば、請求項7から9のいずれか一項に記載の画像記録装置において、前記紫外線照射装置は、ハウジングと石英ガラスを有することから、光源が冷却ファンを必要とする高圧水銀ランプ等であっても、前記冷却ファンが発生する気流が前記紫外線照射装置から記録ヘッド側に漏れることがなく、インクミストの着弾を妨げることがない。このような紫外線照射装置においても前記隔壁部の前記記録ヘッドに対向する側の第1の面が光源からの紫外線を吸収し前記記録ヘッドの吐出面への入射を低減させ、前記第1の面と反対側の第2の面が前記記録媒体上に着弾したインクの硬化に十分な紫外線を照射することができるものである。
請求項1に記載の発明によれば、保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面の紫外線反射率を、前記第1の面の反対側の第2の面の紫外線反射率よりも低くすることにより、紫外線照射装置からの紫外線が、保護部材の記録ヘッド側に対向する面に照射された場合に、記録ヘッド側に反射される紫外線の光量を低減させることができるようにしたので、記録ヘッドの吐出面への紫外線の入射を低減させることができ、その結果、記録ヘッドの吐出面でのインクの硬化・定着を防止することができ、吐出口の目詰まりなどを防止し長期的な安定吐出を図ることができ、しかも記録媒体上に着弾したインクへの充分な紫外線照射及び照射面の保護を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面に、紫外線吸収剤をコーティングすることにより、保護部材の前記第1の面に紫外線が照射された場合に、紫外線吸収剤により紫外線を吸収させることができるので、記録ヘッド側に反射される紫外線量を低減させることができ、その結果、記録ヘッドの吐出面への紫外線の入射を低減させて、記録ヘッドの吐出面でのインクの硬化・定着を防止することができ、吐出口の目詰まりなどを防止し長期的な安定吐出を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記保護部材をアルミニウムにより構成し、保護部材の記録ヘッド側に対向する面以外の面に照射された紫外線を効率よく反射させることができるようにしたので、記録媒体に吐出されたインクに対して効率よく紫外線を照射させることができる。しかも、熱に対する耐久性を向上させることができ、部材の変形を低減することができるとともに、記録媒体のジャムによる接触に対し充分な強度を確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、記録ヘッドに近づくにつれて各板状部材間のピッチが狭小となるように配置し、記録ヘッドの近傍に照射される紫外線の一部を遮ることで記録ヘッド側に紫外線が反射してしまうことを防止するようにしたので、記録ヘッドの吐出面への入射量を低減させることができ、記録ヘッドの吐出面でのインクの硬化・定着を防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、光源が冷陰極殺菌ランプ、熱陰極殺菌ランプ、低圧水銀ランプ、無電極ランプ、エキシマランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ又はLEDのいずれか一つであっても、紫外線照射ランプから照射された紫外線の記録ヘッド表面への入射量を確実に低減できる。
請求項6に記載の発明によれば、インクがカチオン硬化型インクであっても、紫外線照射装置から照射された紫外線の記録ヘッド表面への入射量を確実に低減できる。
請求項7に記載の発明によれば、保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面の紫外線反射率を前記第1の面と反対側の第2の面の紫外線反射率よりも低くなるようにしているので、紫外線照射装置からの紫外線が、保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面に照射された場合に、記録ヘッド側に反射される紫外線量を低減させることができ、その結果記録ヘッドの吐出面への紫外線の入射を低減させることができ、記録ヘッドの吐出面上でのインクの硬化・定着による詰まりを防止し、長期間にわたり好適な画像記録を行うことが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、前記隔壁部の前記記録ヘッドに対向する側の第1の面の紫外線反射率は50%以下であることにより、前記保護部材の記録ヘッド側に対向する第1の面に紫外線が照射された場合に、記録ヘッド側に反射される紫外線量を半分以下に低減することができ、その結果記録ヘッドの吐出面への紫外線の入射を低減させることができ、記録ヘッドの吐出面上でのインクの硬化・定着による詰まりを防止し、長期間にわたり好適な画像記録を行うことが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、前記隔壁部の前記記録ヘッドに対向する側の第1の面と反対側の第2の面の紫外線反射率が60%以上であることにより、記録媒体上に着弾したインクの硬化に十分な紫外線を照射することができ高画質・高品質の画像記録が可能となる効果を奏する
請求項10に記載の発明によれば、前記記録媒体と前記紫外線照射装置とを相対的に移動させる移動手段であっても、前記隔壁部の前記記録ヘッドに対向する側の第1の面が紫外線を吸収し前記記録ヘッド側への入射を低減し、前記記録ヘッドの吐出面上でのインクの硬化・定着を防止し、前記第1の面の反対側の第2の面が記録媒体上に着弾したインクの硬化に十分な紫外線を反射することから、請求項7から9のいずれか一項に記載の画像記録装置と同様の効果を奏する。
請求項11に記載の発明によれば、前記紫外線照射装置の相対移動方向における一端部と前記記録媒体載置手段との間の第1の距離が、前記一端部の以外の部分と前記記録媒体載置手段との間の第2の距離より大きくなっていることで、前記相対方向への移動時に前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置の間で記録媒体の詰まりまたは搬送不良によるたわみが生じても、前期第2の距離より大きい第1の距離が前記たわみを案内することでジャムを防止することができ、前記紫外線照射装置等の破損を未然に防止し、画像記録装置の保守が可能となる効果を奏する。
請求項12に記載の発明によれば、前記紫外線照射装置の記録ヘッドに対する位置が常に一定に保たれることから、紫外線照射ランプから照射される紫外線の反射を常に一定に保つことができ、また紫外線照射装置を確実に保護することができることから、長期にわたり高画質・高品質の画像記録が可能となる効果を奏する
また、ジャム等により前記保護部材が破損した場合あるいは前記保護部材にインクが付着し紫外線の反射率等が低減した場合に、紫外線照射装置全体を交換することなく保護部材のみを交換することができ整備性・経済性に優れるという効果を奏する。
請求項13に記載の発明によれば、前記保護部材を介して測定した積算照度A、保護部材が設けられていない状態で測定した積算照度をBとしたとき、両者の関係が0.7≦A/B<1.0とすることで、前記記録媒体上に吐出されたインクの硬化に十分な紫外線の照射を確保し高画質・高品質の画像記録を可能とする効果を奏する。
請求項14に記載の発明は、前記紫外線照射装置は、ハウジングと石英ガラスを有することから、光源が冷却ファンを必要とする高圧水銀ランプであっても、前記冷却ファンが発生する気流が前記紫外線照射装置から記録ヘッド側に漏れることがなく、インクミストの着弾を妨げることがなく高画質・高品質の画像記録を可能とする効果を奏する
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。但し、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1は本発明に係る画像記録装置をインクジェットプリンタに適用した場合の実施形態の要部構成を示した斜視図である。本実施形態による、インクジェットプリンタ1はシリアルヘッド方式のインクジェットプリンタであり、プリンタ本体1Aと、プリンタ本体1Aを支持する支持台1Bとを備えている。
プリンタ本体1Aの内部には、棒状のガイドレール3が備えられており、このガイドレール3には、キャリッジ5が支持されている。キャリッジ5は、図示しないキャリッジ駆動装置によって記録媒体Pの幅方向である主走査方向Xをガイドレール3に沿って往復運動するようになっている。
また、キャリッジ5には、記録媒体Pに対して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクを吐出する記録ヘッド4が搭載されている。
また、記録ヘッド4には、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)が副走査方向Yに沿って配列されている。
ここで、本実施の形態に用いられるインクについて説明する。インクを硬化させる際、インクに含まれる重合性化合物を重合反応させるが、本実施形態においてインクに重合性化合物として活性化エネルギー線硬化性化合物を含んでおり、重合反応を開始させる活性化エネルギーとして紫外線を使用した紫外線硬化性インクである。
紫外線硬化インクには、重合成化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル硬化性インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン硬化性インクとに大別されるが、どちらのインクも本実施の形態に用いられるインクとして適用可能であり、ラジカル硬化性インクとカチオン硬化性インクとを複合させたハイブリッド型インクを本陣の形態に用いられるインクとして適用してもよい。
しかしながら、酸素による重合反応の阻害が少ない又は無いカチオン硬化性インクのほうが機能性・汎用性に優れるため、本実施の形態では、特に。カチオン重合成インクを用いている。本実施の形態に用いられるカチオン硬化性インクは、具体的に、少なくともオキセタン化合物、エポキシ化合物、ビニルエーテル化合物などのカチオン重合性化合物と、光カチオン開始材と、色材とを含む混合物であり、上記の紫外線の被照射により硬化する性質を具備するものである。
また、キャリッジ5の記録ヘッド4の主走査方向Xにおける両端部には、前記ノズルから記録媒体Pに吐出されたインクに対して紫外線を照射してインクを硬化させる紫外線照射装置2が設けられている。
次に、紫外線照射装置2について図2及び図3を用いて詳細に説明する。この紫外線照射装置2は、光源として高圧水銀ランプを用いた場合の例を示している。この紫外線照射装置2は、記録媒体Pに対向する下面が開放された箱型のハウジング12を有しており、このハウジングの内部には、光源10が配置されている。
この光源10の周囲には、光源10から照射される紫外線を記録媒体側に反射させる反射板18が設けられている。ハウジング12の上部にはファン13が収容されており、このファン13を駆動することにより、ハウジング12の内部を冷却することができるようになっている。ハウジング12の記録媒体Pと対向する面には、紫外線を透過することができる石英ガラス9が設けられている。紫外線照射装置2には、保護部材11が石英ガラス9を覆うように取り付けられている。
なお、本実施の形態においては、紫外線照射装置2がハウジング12を有し、ハウジング12の記録媒体Pと対向する面に保護部材11を設ける例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、記録媒体載置手段に支持される記録媒体Pと光源10もしくは紫外線照射装置2との間に、前記インクの硬化を妨げるような紫外線の遮蔽を行うことなく、光源10もしくは紫外線照射装置2に対して、物理的な接触および/またはインクの付着を防止する機能を果たす保護部材が配置されていればよい。
保護部材11は、長尺状を有する複数の板状部材25を格子状に組み合わせて構成されており、保護部材11は、表面を鏡面加工したアルミニウム等の紫外線反射率の高い材料で構成されている。紫外線反射率の高いアルミニウム等が用いられることにより、前記保護部材自体が光源から照射された紫外線を低減させることなく記録媒体上に着弾されたインクに対し十分な紫外線の照射が行われることができるとともに、特に、光源に高圧水銀ランプ等を用いるときは、熱対策として保護部材7の変形を防止することができる。
ここで図4は紫外線照射装置2における保護部材11の他の実施形態を示す斜視図である。前記保護部材11は、図4に示すように板状部材により隔壁部15を形成され、前記隔壁部により複数のスリット部16が形成されているものであってもよい。
即ち、前記保護部材11に関し、本実施の形態においては、格子状の隔壁の例を示したが、インクの硬化を妨げるような紫外線の遮蔽を行うことなく、光源10もしくは紫外線照射装置2に対して、物理的な接触および/またはインクの付着を防止する機能を果たすものであれば、その形状は格子状に限られるものではなく、ハニカム構造、スリット状、同心円等であってもよい。
これらの構造体が紫外線照射装置2に対して配置される場合は、いずれも通気性を有しているため紫外線照射装置2から発せられる熱を閉じ込めることがない。
また保護部材11にインク等が付着して、紫外線の照射を低減させる恐れがある場合は、保護部材11を交換することができるように、保護部材11は紫外線照射装置20に対して着脱可能に取り付けられることが好ましい。
なお、保護部材11は、紫外線反射率が高く、かつ光源10からの紫外線が記録媒体上に着弾されたインクの硬化・固着に十分な照射量を確保できるものであれば、アルミニウム等の金属に限定されるものではない。例えば、アルミニウムを主に含有する金属化合物の薄膜をガラス表面上に蒸着させたコールドミラーでもよい。更には、他の金属または樹脂上に紫外線反射率の高い反射材をメッキ処理、蒸着及びスパッタリング処理する方法等も挙げられる。
また、板状部材25の前記記録ヘッド10側に対向する面には、紫外線吸収剤がコーティングされており、前記記録ヘッドを背後に臨む面に比して紫外線反射率が低くされている。
なお、紫外線吸収剤としては、無機物ではカーボンブラック、超微粒子化した酸化チタン・酸化亜鉛もしくは酸化鉄などの粉体、有機物ではベンゾトリアゾール系化合物又は芳香族化合物を含む部材を用いると紫外線吸収率が高く好ましい。
また、紫外線吸収部を前記板状部材25の記録ヘッドに対向する面に設ける方法としては、表面をブラックアルマイト処理などのように各種金属酸化処理する方法や、メッキ処理、蒸着もしくはスパッタリング処理する方法等がある。更には、各種の紫外線吸収剤をコーティングすることもできる。
なお、紫外線を照射する光源としては、その他、冷陰極殺菌ランプ、熱陰極殺菌ランプ、低圧水銀ランプ、無電極ランプ、エキシマランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ又はLEDのうちいずれか一つが適用される。
また、キャリッジ5の移動可能範囲の一領域は、記録媒体Pに記録を行う記録領域とされており、この記録領域のキャリッジ5の下方には、平板状の部材で構成され記録媒体Pを被記録面から支持するプラテン8が配設されている。
また、キャリッジ5の移動可能範囲であって記録領域の外側一端には、記録ヘッド4の前記ノズルをクリーニングするメンテナンスユニット7が設けられている。ここで、本実施形態のインクジェット記録装置では、所定回数の画像記録が行われると、キャリッジ5をメンテナンスユニット7の所定の位置まで移動させてクリーニングを行うようになっている。
なお、本実施の形態において、記録ヘッド4はキャリッジ5に搭載され、記録媒体Pの幅方向である主走査方向Xに往復運動する例を示したが、この例に限らず、記録ヘッドを記録媒体Pの幅方向にわたり延在するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、記録ヘッド4に対して記録媒体Pを副走査方向Yに搬送させる機構を例示したが、本発明はこれに限らず、記録媒体Pと記録ヘッドとが相対的に移動させる相対移動手段を有し、制御手段にて前記相対移動手段を制御するようになっていればよい。
さらに、本実施形態においては、記録ヘッド4から吐出されたインクは記録媒体Pに、直接着弾する例を示しているが、本発明はこれに限られるものではなく、記録ヘッド4から吐出されたインクが、一旦、中間転写体等の担持体に保持され、その後に、前記担持体から記録媒体Pへインクが転写されることにより着弾されるように構成されてもよい。
また本実施の形態において、紫外線照射装置2はキャリッジ5に搭載され、記録媒体Pの幅方向である主走査方向Xに往復運動する例を示したが、この例に限らず、記録ヘッドを記録媒体Pの幅方向にわたり延在するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、紫外線照射装置2に対して記録媒体Pを副走査方向Yに搬送させる機構を例示したが、本発明はこれに限らず、記録媒体Pと紫外線照射装置2とを相対的に移動させる相対移動手段を有し、制御手段にて前記相対移動手段を制御するようになっていればよい。
また図5に示すように、光源10もしくは紫外線照射装置2と記録媒体載置手段に指示される記録媒体Pとの間に保護部材11(板状部材25)を設けると、光線密度や照射スペクトルが変化する。より具体的には、図8に示すように、ピーク照度の低下等が発生する。
よって、保護部材11が設けられた場合の積算光量と、保護部材11が設けられていない場合の積算光量との比が、
0.7≦保護部材11が設けられた場合の積算光量/保護部材11が設けられていない場合の積算光量<1.0
となっていることが好ましい。
ここで、積算光量とは、以下のように求められる。
〔紫外線照射装置〕
光源 254nm(カタログ公称値)にピーク波長を有する高圧水銀ランプ
254nm(カタログ公称値)にピーク波長を有する低圧水銀ランプ
365nm(カタログ公称値)にピーク波長を有するメタルハライドランプ
365nm(カタログ公称値)にピーク波長を有するLED
〔照度測定装置〕
紫外線積算照度計(岩崎電気社製):UVPF−A1
受光器(岩崎電気社):PD−254(測定波長範囲:240〜280nm)
PD−365(測定波長範囲:300〜390nm)
紫外線積算照度計に接続する
〔測定方法〕
紫外線照射装置を有するインクジェットプリンタにおいて、紫外線照射装置の光源
の発光が安定した頃、例えば、10〜15分後に紫外線積算照度計を用いて測定を行う。
通常の画像形成時には記録媒体が記録媒体載置手段上に載置された状態でインクの吐出および紫外線の照射という工程を経るので、本測定においても、受光器の受光面を前記記録媒体と同一平面となるような位置に固定する。
通常の画像形成モード(複数の記録モードが存在する場合は、標準モード、ノーマルモード、デフォルトモードと称呼されるようなモード)において、受光器と紫外線照射装置とを相対的に移動させ、その間に受講した発光光の量を積算光量として測定する。なお、積算光量の測定時においては、インクの吐出は不要である。
インクジェットプリンタが記録ヘッドがとしてラインタイプのヘッドを用いている場合は、記録媒体の搬送方向に任意の長さ分の相対移動を1度行わせる間の積算光量を測定する。また、記録ヘッドがキャリッジに搭載されたシリアルタイプのヘッドを用いている場合は、主走査方向(本実施例の場合はX方向)に1度移動させる間の積算光量を測定する。
いずれの場合においても任意であり、受光器のサンプリング周期より遅い速度で相対移動させることが必要である。
受光器の固定位置は、いずれの場合においても任意である。
なお、受光器と紫外線照射装置との相対的移動については、記録媒体Pと紫外線照射装置との相対移動の説明を参照されたい。
測定された積算光量は、照射強度(照度)と照射時間の積で表され、例えば、20mJ/cm3という形で得ることができる。
なお、上記測定においては、インクジェットプリンタに照度測定装置の受光器を取り付ける例を述べたが、これが難しい場合は、前記測定条件に相当する条件(通常の記録モードの受光器と紫外線照射装置の相対速度および光源と受光面のとの距離関係が同一)であれば、例えば紫外線照射装置を他の装置に組み込んだ状態で測定を行うことでも同様な結果を得ることは可能である。
光源として、254nm(カタログ公称値)にピーク波長を有する高圧水銀ランプを用いる場合は、光源は200nm〜400nmの広範囲にわたり紫外線スペクトルを放出しているため、受光器として測定波長域が240nm〜280nm及び300nm〜390nmの2種を用いて各々の波長域に対して積算光量を測定することが可能であるが、これ以外にも、インクジェットプリンタに用いるインク分光感度が、前記測定波長範囲に入るような受光器を選択する又は受光器の測定波長範囲に任意の光源のピーク波長が存在するような組合せを選択する等が可能である。
また、単一のピーク波長を持つ光源ならば、そのピーク波長を範囲内に収める1つの受光器のみで測定を行うことは言うまでもない。
いずれの場合においても、照度測定に用いる受光器は、その測定波長範囲に光源のピーク波長が存在するような組合せを選択すればよい。
保護部材を配設することによりインクの硬化を妨げるような紫外線の遮蔽を行うことがないようにするためには、上述の測定方法に基づいて測定された、保護部材11が設けられた場合の積算光量と保護部材11が設けられていない場合の積算光量との関係が、
0.7≦保護部材11が設けられた場合の積算光量/保護部材11が設けられていない場合の積算光量<1.0
となっていることが好ましい。
なお、板状部材25における記録ヘッド対向する面(すなわち、第1の面)の反射率は、光源のピーク波長(カタログ公称値)の反射率が50%以下とすることが好ましく、より好ましくは20%以下とするとよい。
また、板状部材25における記録ヘッド対向する面と反対側の面(すなわち、第2の面)の反射率は、光源のピーク波長(カタログ公称値)の反射率が60%以上とすることが好ましく、より好ましくは80%以上とするとよい。
〔反射率の測定方法〕
日立製分光光度計U−3300の受光部に前記分光光度計の光源の波長を測定領域とする60mm積分球を取り付ける。
始めに、基準となる反射率測定対象部材である標準反射板の光強度を測定する。標準反射板は、分光光度計の光源の波長を測定領域とするLabsphere社製のスペクトラロン反射標準(250−2500nm)の公称反射率99%を用いる。なお、標準反射板の表面状態により測定対象物の反射率が変化する可能性があるため、新品を用いることが好ましい。
プリズムを透過させ波長を制御した光を積分球内部のサンプルに対して入射させる。標準反射板で反射した光は積分球内部で拡散され最終的には受光部に到達され、光強度として検出される。
次に、標準反射板と保護部材11とを置き換え、保護部材11の隔壁部分の光強度に対して同様な測定を行う。
標準反射板を用いて得られた光強度と、保護部材11の隔壁部分を用いて得られた光強度との相対値を、保護部材11の隔壁部分測定対象面の反射率とする。
反射率=保護部材11の隔壁部分測定対象面の光強度/標準反射板の光強度×100〔%〕
次に、本実施形態の作用について説明する。
インクジェット記録装置に所定の画像情報が送られると、記録媒体Pがプラテン8により被記録面を支持された状態でプラテン8の上部を副走査方向Yへと間欠的に搬送される。
記録媒体搬送機構が停止する毎に、キャリッジ5が作動し記録媒体Pの直上を主走査方向Xへと往復運動する。これに伴いキャリッジに設けられた記録ヘッド4および紫外線照射装置2もキャリッジの移動に追従するように記録媒体の直上を往復移動し、記録媒体に対して記録ヘッド4のノズルから所要の色のインクが吐出され、紫外線照射装置2から紫外線が照射される。これによって、画像が形成される。
また、本実施形態においては、紫外線照射装置に保護部材11を設けるようにしているので、紫外線照射装置2と記録媒体Pとの間で記録媒体Pの搬送不良や詰まりなどのジャムが発生した場合に、保護部材11により記録媒体Pの紫外線照射装置2への直接的な接触又は進入を防止することが可能となる。しかも、保護部材11を格子状に形成しているので、紫外線照射装置2から照射される紫外線の光量を一定以上確保することができ、記録媒体に吐出されたインクを確実に硬化させることができるものである。
また、図4に示すように、保護部材の板状部材のうち、記録ヘッドに対向する面に紫外線吸収剤をコーティングするとともに、その他の面は紫外線反射率の高いアルミニウムで構成するようにしているので、光源から照射された紫外線のうち板状部材25の記録ヘッドに対向する面に照射した紫外線の反射を低減させることができ、その結果、記録ヘッド4の吐出面に照射される紫外線を低減させることができるものである。一方、その他の面に照射された紫外線は、効率よく記録媒体に反射させることができ、保護部材により光源からの紫外線が一部遮られた場合でも、記録媒体に対して効率よく紫外線を照射させ、記録媒体P上に吐出されたインクの硬化・固定を確実に行うことができる。
以上述べたように、本実施形態においては、紫外線照射装置と記録媒体との間でジャムが発生した場合に、保護部材11により記録媒体Pの紫外線照射装置2への直接的な接触、又は進入を防止することができるので、紫外線照射装置2の照射面部分を確実に保護することができ、しかも、記録媒体上に吐出されたインクの硬化に十分な紫外線の照射を行うことができ、適正な画像形成を長期にわたり行うことができるという効果がある。
また、板状部材25の記録ヘッド側に対向する第1の面に紫外線吸収剤をコーティングすることにより、光源から照射された紫外線のうち保護部材の記録ヘッドに対向する面に照射した紫外線の反射を低減させることができるようにしているので、記録ヘッド2の吐出面に照射される紫外線を低減させることができ、前記吐出面におけるインクの硬化を防止し、長期にわたって適正な吐出を行うことが可能となる。
なお、保護部材11は記録ヘッド4に近づくにつれて板状部材25間のピッチが狭小となるように配置するようにしてもよい。このように板状部材25を配置することにより、記録媒体Pに対して深い入射角で入射する紫外線に対して板状部材が干渉することととなり、紫外線の一部を遮ることができるので、記録ヘッド4側に紫外線が反射してしまうことを防止することができ、記録ヘッド4の吐出面への入射量を低減させることができるものである。
また、図6および図7は紫外線照射装置21の光源として低圧水銀ランプを用いた場合の他の実施形態を示したものであり、石英ガラス9およびファン13が備えられない以外は前述の紫外線照射装置2と構成はほぼ同様である。
本実施形態においても、前記実施形態と同様に、紫外線照射装置21のハウジング12の記録媒体Pと対面する面には、長尺状を有する複数の板状部材25を格子状に組み合わせてなる保護部材11が取り付けられている。
この保護部材も、表面を鏡面加工したアルミニウム等の紫外線反射率の高い材料で構成されるものであるが、光源として低圧水銀ランプを用いる場合は、高圧水銀ランプのような熱対策を考慮する必要が必ずしも無いため、紫外線反射率および耐久性の条件を満足させるものであれば、いずれの材料を用いるようにしてもよい。
本実施形態においても前記実施形態と同様に、板状部材25の前記記録ヘッド4側に対向する面には、紫外線吸収剤がコーティングされている。これにより、光源から照射された紫外線のうち板状部材25の記録ヘッドに対向する第1の面に照射した紫外線の反射を低減させることができ、その結果、記録ヘッド4の吐出面に照射される紫外線を低減させることができる。一方、その他の面に照射された紫外線は、効率よく記録媒体に反射させることができ、保護部材11により光源からの紫外線が一部遮られた場合でも、記録媒体に対して効率よく紫外線を照射させ、記録媒体P上に吐出されたインクの硬化・固定を確実に行うことができる。
また、紫外線照射装置21と記録媒体Pとの間でジャムが発生した場合に、保護部材11により記録媒体Pの紫外線照射装置21への直接的な接触又は進入を防止することができ、その結果、紫外線照射装置21の照射面部分を確実に保護することができ、しかも、記録媒体P上に吐出されたインクの硬化に十分な紫外線の照射を行うことができ、適正な画像形成を長期にわたり行うことができる。
本発明に係る画像記録装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置における紫外線照射装置の要部構成を示した斜視図である。 図2に示す紫外線照射装置の要部構成を示す側面図である。 本実施形態における隔壁部及びスリットの一実施例の要部構成を示す斜視図である。 本実施形態における紫外線照射装置の紫外線の反射状態を示す説明図である。 図1のインクジェット記録装置における紫外線照射装置の他の実施例の要部構成を示す斜視図である。 図6に示す紫外線照射装置の要部構成を示す側面図である。 本実施形態における測定数値を示すグラフである。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 紫外線照射装置
3 ガイドレール
4 記録ヘッド
5 キャリッジ
7 メンテナンスユニット
8 プラテン
9 石英ガラス
10 光源
11 保護部材
12 ハウジング
13 ファン
14 低圧水銀ランプ
15 隔壁
16 スリット
25 板状部材
30 紫外線
P 記録媒体

Claims (14)

  1. 記録媒体を支持する記録媒体載置手段と、前記記録媒体に対して、紫外線を照射することにより硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドから吐出されたインクに対して前記インクを硬化させる紫外線を照射する紫外線照射装置とを備え、紫外線硬化型インクを記録媒体吐出させた後に紫外線を照射することで画像を記録させる画像記録装置において、
    前記紫外線照射装置の照射面側であって前記紫外線照射装置と前記記録媒体との間に、複数の板状部材を格子状に組み合わせてなる保護部材を備え
    前記複数の板状部材には、前記記録ヘッド側に位置し紫外線の反射率を抑えられるようにした第1の面とこの第1の面の反対側にあって前記紫外線照射装置からの紫外線を前記記録媒体の方向に反射させる第2の面とを有し前記記録ヘッドの側面と平行に配置された縦板状部材が含まれ、前記第1の面の紫外線反射率が、前記第2の面の紫外線反射率よりも低くなっていることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記保護部材の前記記録ヘッド側に対向する第1の面は、紫外線吸収剤がコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記保護部材は、アルミニウムからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記保護部材は、前記記録ヘッドに近づくにつれて前記各板状部材間のピッチが狭小となるように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  5. 前記紫外線照射装置に収納された光源は、冷陰極殺菌ランプ、熱陰極殺菌ランプ、低圧水銀ランプ、無電極ランプ、エキシマランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ又はLEDのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記記録ヘッドから吐出されるインクは、カチオン硬化型インクであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  7. 記録媒体を支持する記録媒体載置手段と、
    前記記録媒体に対して、光を照射することによって硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録媒体上の前記インクを硬化させるための紫外線を照射する光源を有する紫外線照射装置と、
    複数のスリット部を形成する複数の隔壁部を有する保護部材と、を備え、
    前記保護部材は、前記紫外線照射装置の照射面側であって前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置との間に配置され、
    前記隔壁部は、前記記録ヘッドの側面と平行に配置され、前記記録ヘッド側に位置し紫外線の反射率を抑えられるようにした第1の面とこの第1の面の反対側にあって前記紫外線照射装置からの紫外線を前記記録媒体の方向に反射させる第2の面とを有し、前記第1の面の紫外線反射率が、前記第2の面の紫外線反射率よりも低くなっていることを特徴とする画像記録装置。
  8. 記録媒体を支持する記録媒体載置手段と、
    前記記録媒体に対して、光を照射することによって硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録媒体上の前記インクを硬化させるための紫外線を照射する光源を有する紫外線照射装置と、
    複数のスリット部を形成する複数の隔壁部を有する保護部材と、を備え、
    前記保護部材は、前記紫外線照射装置の照射面側であって前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置との間に配置され、
    前記隔壁部は、前記記録ヘッドの側面と平行に配置され、前記記録ヘッド側に位置し紫外線の反射率を抑えられるようにした第1の面とこの第1の面の反対側にあって前記紫外線照射装置からの紫外線を前記記録媒体の方向に反射させる第2の面とを有し、前記第1の面の紫外線反射率50%以下であることを特徴とする画像記録装置。
  9. 記録媒体を支持する記録媒体載置手段と、
    前記記録媒体に対して、光を照射することによって硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録媒体上の前記インクを硬化させるための紫外線を照射する光源を有する紫外線照射装置と、
    複数のスリット部を形成する複数の隔壁部を有する保護部材と、を備え、
    前記保護部材は、前記紫外線照射装置の照射面側であって前記記録媒体載置手段と前記紫外線照射装置との間に配置され、
    前記隔壁部は、前記記録ヘッドの側面と平行に配置され、前記記録ヘッド側に位置し紫外線の反射率を抑えられるようにした第1の面とこの第1の面の反対側にあって前記紫外線照射装置からの紫外線を前記記録媒体の方向に反射させる第2の面とを有し、この前記第1の面の紫外線反射率60%以上であることを特徴とする画像記録装置。
  10. 前記画像記録装置は、前記記録媒体と前記紫外線照射装置とを相対的に移動させる移動手段を有することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  11. 前記記録媒体載置手段と前記保護部材との距離につき、前記紫外線照射装置の相対移動方向における保護部材の一端部と前記記録媒体載置手段との間の距離である第1の距離は、前記一端部以外の部分と前記記録媒体載置手段との間の距離である第2の距離より大きくなっていることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
  12. 前記保護部材は、前記紫外線照射装置に対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  13. 前記画像記録装置において、前記記録媒体載置手段上にて、前記保護部材を介して測定した積算照度を積算照度A、前記記録媒体載置手段上にて、保護部材が設けられていない状態で測定した積算照度を積算照度Bとしたとき、0.7≦A/B<1.0であることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  14. 前記紫外線照射装置は、前記記録媒体に対向する側が開放され内部に前記光源を保持するハウジングと、前記ハウジングの開放された側を覆うように配置された石英ガラスとを有し、前記保護部材は、この石英ガラスと前記記録媒体との間に配置されていることを特徴とする請求項7から請求項13のいずれか一項に記載の画像記録装置。
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