JP4412555B2 - 上げ下げ窓 - Google Patents
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Description
具体的には、窓枠と、その窓枠に上下動自在に設けた内障子、外障子と、窓枠の縦枠に設けた滑車と、この滑車に巻掛けられて内障子と外障子に連結した吊ワイヤを備えた上げ下げ窓である。
特許文献2には、窓枠の縦枠に縦溝を形成し、この縦溝に沿って摺動する支持部材(摺動片)を内・外障子に取付け、この支持部材に吊ワイヤを連結し、内・外障子が支持部材を介在して縦枠の縦溝に沿って移動自在とした上げ下げ窓が開示されている。
しかも、支持部材は吊ワイヤに連結されているだけであるから、支持部材は縦枠の縦溝内で前述の隙間分だけ自由に動く。
このために、前述のように左右の支持部材に内・外障子を連結して建て込む際に、支持部材が縦溝内で左右方向に動き、支持部材と内・外障子を固定しづらく、内・外障子を窓枠に建て込む作業が面倒である。特に、1人の作業者によって左右の支持部材と内・外障子を固定することは大変面倒であるから、通常は複数の作業者によって内・外障子を窓枠に建て込んでいる。
前記窓枠の左右の縦枠が有する室外側の縦溝に、左右の外障子用摺動部材のガイド部を上下動自在にそれぞれ設け、この左右の外障子用摺動部材の索条連結部に前記左右の索条の他端部を連結すると共に、左右の外障子用摺動部材の外障子取付部に外障子を固定して、前記外障子が左右の外障子用摺動部材を介して左右の縦枠の室外側の縦溝に沿って上下動するように構成し、
前記左右の縦枠に左右の外障子ストッパーをそれぞれ取付け、この左右の外障子ストッパーに前記左右の外障子用摺動部材が当接して外障子の最下方位置を規制するようにし、
前記外障子用摺動部材と外障子ストッパーを、前述のようにして外障子の最下方位置を規制している状態で、外障子用摺動部材の縦溝内での左右方向の動き代が、前記外障子用摺動部材のガイド部の左右一方の端面と前記室外側の縦溝の左右一方の内面との間に左右方向の隙間に見合う値よりも少なくなる形状としたことを特徴とする上げ下げ窓である。
前記窓枠の左右の縦枠が有する室外側の縦溝に、左右の外障子用摺動部材のガイド部を上下動自在にそれぞれ設け、この左右の外障子用摺動部材の索条連結部に前記左右の索条の他端部を連結すると共に、左右の外障子用摺動部材の外障子取付部に外障子を固定して、前記外障子が左右の外障子用摺動部材を介して左右の縦枠の室外側の縦溝に沿って上下動するように構成し、
前記左右の縦枠に左右の外障子ストッパーをそれぞれ取付け、この左右の外障子ストッパーに前記左右の外障子用摺動部材が当接して外障子の最下方位置を規制するようにし、
前記外障子用摺動部材のガイド部の左右一方の端面と前記室外側の縦溝の左右一方の内面との間に左右方向の隙間を有する構成とし、
前記外障子ストッパーに設けた突部を、外障子ストッパーに外障子用摺動部材が当接した時に、前記左右方向の隙間に入り込むようにしたことを特徴とする上げ下げ窓とすることが好ましい。
したがって、外障子用摺動部材の外障子取付部に外障子を簡単に固定できるから、外障子を窓枠に簡単に建て込むことができる。特に、1人の作業者で外障子を窓枠に建て込むことが可能である。
また、外障子を上下動する時には、ガイド部の左右一方の端面と縦溝の左右一方の内面との間の左右方向の隙間に突部が入り込むことがないので、外障子用摺動部材は縦溝に沿ってスムーズに摺動して外障子の開閉操作力を軽減できる。
前記左右一方の端面と左右一方の内面との間の左右方向の隙間よりも、前記突部対向面と左右一方の内面との間の左右方向の隙間が大きいことが好ましい。
しかも、突部の左右寸法を大きくできるから、外障子を建て込む時には、左右寸法の大きな突部によって外障子用摺動部材が傾斜した姿勢となることを確実に防止できる。
したがって、外障子用摺動部材の外障子取付部に外障子を簡単に固定できるから、外障子を窓枠に簡単に建て込むことができる。特に、1人の作業者で外障子を窓枠に建て込むことが可能である。
また、外障子を上下動する時には、ガイド部の左右一方の端面と縦溝の左右一方の内面との間の左右方向の隙間が大きいので、外障子用摺動部材は縦溝に沿ってスムーズに摺動して外障子の開閉操作力を軽減できる。
前記各索条5の他端部が左右の外障子用摺動部材7にそれぞれ連結され、この各外障子用摺動部材7が外障子3の左右にそれぞれ固定されている。
これによって、内障子2を上に移動すると外障子3が下に移動し、内障子2を下に移動すると外障子3が上に移動する内障子2と外障子3が互いに連動して開閉する上げ下げ窓を形成している。
前記内障子2の上部にはクレセントなどが取付けてあるので、その上部が窓枠1の上部に当たるまで上に移動できないので、窓枠1の左右側部の下部寄りに左右の外障子ストッパー8を取付け、この各外障子ストッパー8に各外障子用摺動部材7が当接することで、外障子3の最下方位置を規制し、それによって内障子2の最上方位置を規制している。
前述の索条ガイドは滑車4に限ることはなく、索条5をスムーズに上下に摺動ガイドする固定体でも良い。
前述の索条5とは紐、ワイヤなどを含むものである。
前記内障子2、外障子3は、上框13と下框14と左右の縦框15を方形状に連結し、その内部にガラス等のパネル16を装着してある。
内障子2を図1に示すように下方位置とすると、下框14(内障子下部)が下枠11(窓枠1の下部)に接し、外障子3が上方位置となって上框13(外障子上部)が上枠10(窓枠1の上部)に接すると共に、内障子2の上框13(内障子上部)と外障子3の下框14(外障子下部)が室内外側方向に重なり合う。
これによって、上げ下げ窓は閉鎖状態となる。
前記内障子2を上方に移動すると外障子3が下方に移動して左右の外障子用摺動部材7が左右の外障子ストッパー8に当接して外障子3の最下方位置を規制する。これにより、内障子2の最上方位置が規制されて上框13が上枠10に当接しない。
これによって、上げ下げ窓は開放状態となる。
なお、図1は上げ下げ窓を概略的に示す正面図で、図2、図3に示す詳細な上げ下げ窓とは形状、寸法などが異なる部分がある。
縦板20の室内側寄りと室内側内向縦板21と中間内向縦板22で室内側の縦溝12aを形成している。
縦板20の室外側寄りと中間内向縦板22と室外側内向縦板23で室外側の縦溝12bを形成している。
前記内障子用摺動部材6は図3に示すように、内障子2の下面、例えば下框14の下面左右に固定してある。
前記外障子用摺動部材7は図2に示すように、室外側の縦溝12bに摺動自在に嵌まり込み、この外障子用摺動部材7と室外側の縦溝12bは左右方向、室内外側方向の隙間を有して外障子用摺動部材7が縦溝12bに沿ってスムーズに上下方向に移動できる。
前記外障子用摺動部材7は図3に示すように、外障子3の下面、例えば下框14の下面左右に固定してある。
そして、内障子2を上方に移動すると外障子3が下方に移動し、外障子用摺動部材7の下面7aが外障子用ストッパー8の上面8aに当接して外障子3の最下方位置を規制する。
前記ガイド部7bが縦枠12の室外側の縦溝12bの左右内面、室内外側内面に沿って移動ガイドされる。例えばガイド部7bの左右端面と縦溝12bの左右内面が隙間を置いて対向し、ガイド部7bの室内外側端面と縦溝12bの室内外側内面が隙間を置いて対向する。
前記索条連結部7cには索条5の他端部が連結される。この索条連結部7cはガイド部7bのほぼ中央に位置し、そのガイド部7aを索条5にバランス良く吊り下げできるようにしてある。
前記外障子取付部7dは縦溝12bから反対側の縦枠12に向けて突出し、外障子3の下面に固着具、例えばビス3aで固定してある。
この外障子ストッパー8と前記外障子用摺動部材7は、図7に示すように、外障子ストッパー8の上面8aに外障子用摺動部材7の下面7aが当接した状態、つまり外障子3の最下方向位置を規制している状態で、外障子用摺動部材7の縦溝12b内での左右方向の動き代が、前記縦溝12bの左右一方の内面とガイド部7bの左右一方の端面との間の左右方向の隙間に見合う値よりも少なくなる形状としてある。
図7に示すように、外障子ストッパー8の上面8aに外障子用摺動部材7の下面7aが当接した状態、つまり外障子3の最下方向位置を規制している状態で、前記突部8bが縦溝12bの左右一方の内面とガイド部7bの左右一方の端面との間の左右方向の隙間に入り込むようにしてある。
すなわち、外障子用摺動部材7の下面7aを外障子ストッパー8の上面8aに接した姿勢(前述の水平姿勢)から、その下面7aと上面8aが離れるように外障子用摺動部材7が傾斜した姿勢となることがない。例えば、図7で右下がりに傾斜した姿勢となることがない。
これに対して、前述の突部8bがない場合には外障子用摺動部材7の左右方向の動き代が大きいので、水平姿勢から大きく傾斜した姿勢となってしまう。
したがって、外障子用摺動部材7の外障子取付部7dと外障子を簡単に固定できるから、外障子3を窓枠1に簡単に建て込むことができる。
特に、1人の作業者によって左右の外障子用摺動部材7と外障子3の下部左右を簡単に固定できるので、外障子3を窓枠1に1人の作業者で建て込むことが可能となる。
これによって、図5に示すようにガイド部7bの左右一方の端面30と縦溝12bの左右一方の内面31との間の左右方向の隙間S1よりも、突部対向面32とガイド面31との間の左右方向の隙間S2が大きいので、前記突部8bの左右寸法を大きくできる。
しかも、外障子3を建て込む時には、左右寸法の大きな突部8bによって外障子用摺動部材7が傾斜した姿勢になることを確実に防止できる。
このようにすることで、凹部30aの室内外側の内面と突部8bの室内外側の端面とで外障子用摺動部材7の室内外側方向の動き代を小さくすることが可能である。
なお、ガイド部7bの左右一方の端面30の室内外側方向の一側又は両側に切欠き部を形成して突部対向面32としても良い。
樹脂製の本体40と取付金具41を備えている。その本体40は平面矩形状部42と平面長方形状部43を有し、その平面矩形状部42の4つのコーナー部に突起44をそれぞれ設けてガイド部7bとしてある。
前記取付金具41は横板45と縦板46でL字形状で、その横板45を本体40にピン47をカシメして固定し、横板45と平面長方形状部43で外障子取付部7dとしてある。
前記取付金具41の縦板46が平面矩形状部42のほぼ中央に位置して索条取付部7cとしてある。
この左右一方の内面31にブラケット51がビス52で固着され、このブラケット51にビス53を螺合して外障子ストッパー8を取付けてある。
Claims (3)
- 窓枠に内障子と外障子を上下動自在に建て込み、この窓枠に設けた索条ガイドに巻掛けた左右の索条の一端部を内障子にそれぞれ連結し、他端部を外障子にそれぞれ連結して、前記内障子を上方に移動すると外障子が下方に移動すると共に、前記内障子を下方に移動すると外障子が上方に移動するようにした上げ下げ窓であって、
前記窓枠の左右の縦枠が有する室外側の縦溝に、左右の外障子用摺動部材のガイド部を上下動自在にそれぞれ設け、この左右の外障子用摺動部材の索条連結部に前記左右の索条の他端部を連結すると共に、左右の外障子用摺動部材の外障子取付部に外障子を固定して、前記外障子が左右の外障子用摺動部材を介して左右の縦枠の室外側の縦溝に沿って上下動するように構成し、
前記左右の縦枠に左右の外障子ストッパーをそれぞれ取付け、この左右の外障子ストッパーに前記左右の外障子用摺動部材が当接して外障子の最下方位置を規制するようにし、
前記外障子用摺動部材と外障子ストッパーを、前述のようにして外障子の最下方位置を規制している状態で、外障子用摺動部材の縦溝内での左右方向の動き代が、前記外障子用摺動部材のガイド部の左右一方の端面と前記室外側の縦溝の左右一方の内面との間に左右方向の隙間に見合う値よりも少なくなる形状としたことを特徴とする上げ下げ窓。 - 窓枠に内障子と外障子を上下動自在に建て込み、この窓枠に設けた索条ガイドに巻掛けた左右の索条の一端部を内障子にそれぞれ連結し、他端部を外障子にそれぞれ連結して、前記内障子を上方に移動すると外障子が下方に移動すると共に、前記内障子を下方に移動すると外障子が上方に移動するようにした上げ下げ窓であって、
前記窓枠の左右の縦枠が有する室外側の縦溝に、左右の外障子用摺動部材のガイド部を上下動自在にそれぞれ設け、この左右の外障子用摺動部材の索条連結部に前記左右の索条の他端部を連結すると共に、左右の外障子用摺動部材の外障子取付部に外障子を固定して、前記外障子が左右の外障子用摺動部材を介して左右の縦枠の室外側の縦溝に沿って上下動するように構成し、
前記左右の縦枠に左右の外障子ストッパーをそれぞれ取付け、この左右の外障子ストッパーに前記左右の外障子用摺動部材が当接して外障子の最下方位置を規制するようにし、
前記外障子用摺動部材のガイド部の左右一方の端面と前記室外側の縦溝の左右一方の内面との間に左右方向の隙間を有する構成とし、
前記外障子ストッパーに設けた突部を、外障子ストッパーに外障子用摺動部材が当接した時に、前記左右方向の隙間に入り込むようにしたことを特徴とする上げ下げ窓。 - 外障子用摺動部材のガイド部の左右一方の端面に突部対向面を形成し、この突部対向面と縦溝の左右一方の内面との間に突部が入り込むように構成し、
前記左右一方の端面と左右一方の内面との間の左右方向の隙間よりも、前記突部対向面と左右一方の内面との間の左右方向の隙間が大きい請求項2記載の上げ下げ窓。
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