JP4411105B2 - 液体を表面に適用するための器具 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンディタイプの液体を表面に適用するための器具に関するものであり、より具体的には、液体で表面を洗浄したり、液体を表面に塗布したりするための器具に関する。
従来より、液体が収容されたハンディタイプの容器を持ち運び、様々な用途に使用している。
例えば、洗浄液が収容された容器を持ち運び、水道等の無い場所にて、手軽に汚れを洗浄する用途の液体収容器具が存在し、具体的には、介護用の臀部洗浄器具が知られていた。
この場合、より簡便的な単に液体を吹き付けるタイプのものとして、ノズル先端から噴出された水の水圧で汚れを流すハンディタイプの臀部の液体収容器具が多数提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなハンディタイプの臀部の液体収容器具は、もっぱら外出先において手軽に臀部を洗浄できること目的とし、噴出する水流で肌についた汚れを流し落とすものである。
噴出する水流で肌についた汚れを落とす場合、水様便等の粘性の低いものに対しては洗浄効果を発揮するが、軟便や固形便で皮膚表面にこびりついたような固体物質を除去することは、水圧の力だけでは非常に困難である。また、よりきれいに汚れを落とすためには水圧をより高くすることが必要になり、そうすると、液体が肌表面からはね返り、周辺部位の衣服や肌表面を汚してしまう。
また、臀部の洗浄は、病人、介護老人や乳幼児にも必要であり、介護や保育にたずさわる人に多大な煩わしさを課している。持に老人の介護用や乳幼児のおむつ交換時のおしりに付着した尿や便を洗浄する際に、手を汚すことなく確実に汚れを落とすことは至難である。さらに、乳幼児はおむつ交換の際に、じっとしていることまれであり、常に動きまわるので、素早く迅速に臀部を洗浄することが要求される。
従って、液体のみによる洗浄ではなく、洗浄対象個所に、液体を吹き付けた後、布やスポンジ等で拭って、あるいは予め液体を吸収させた布やスポンジ等で拭って汚れを落とすことが一般的であった。この場合、一方の手で液体収容器具を、他方の手で布等を取り扱わなければならず、使い勝手が良くなかった。
ちなみに、この液体を拭い去る手段として、肌についた頑固な汚れは、ウェットワイプス等で拭い取るのが一般的であるが、ウェットワイプスの場合、力を入れすぎたり、長時間こすりすぎたりすると、肌を赤くしたりして傷めることがある。また、強くこすると吸収されている水分が絞り出されてなくなってしまい、さらに力を入れ、肌を傷めるといった悪循環におちいることがある。
このように、液体収容器具と、当該液体を塗布、拭い去る手段とを簡便に取り扱うことのできる製品が、様々な用途にて待望されていた。
このような状況下、ハンディタイプの臀部洗浄器具に特化したものとして、液体の入った容器と、汚れを拭うスポンジを一体化したものが提案されてきている。例えば、基端部と、該基端部から延出されており、少なくとも一部が屈曲可能であり、内部に液が流通され、先端から該液が吐出されるチューブ部材と、該チューブ部材に液を供給する給液手段とを備えてなる褥瘡洗浄清掃器具が提案されている(特許文献2参照)。この基端部及び給液手段は、注水液保持容器で構成され、チューブ部材の先端に、人体に接触する洗浄清掃用のスポンジが装着されることもできるものである。
しかしながら、延出された部分の一部が屈曲可能となっており、その先端部にスポンジと筒状の鞘体が一体になった清掃体をチューブ部材先端の吐水部に鞘体を外嵌することにより装着させ、洗浄するという構造になっていることから、
1.一部が屈曲可能で、ある程度の長さを有するチューブ部材であるため、洗浄清掃の際に、先端に設けられたスポンジに大きな力を加えることができない。すなわち、褥瘡のような傷口の洗浄清掃にはやさしいタッチでなければならないかも知れないが、頑固の汚れを洗浄することは難しい。
2.鞘体とスポンジが一体となっている為に、汚れた先端部のみを交換するときに汚染部に触れないで交換することが煩わしく、困難である。
ちなみに、この特許文献2に係る液体収容器具を、他の用途に使用した場合であっても、上述した欠点は解消しないものであった。
登録実用新案第3050494号公報 特開2003-334231号公報
本発明は、液体の噴出と、該噴出された液体を含浸させる吸液パッドとを、片手で操作することができるハンディタイプの液体を表面に適用するための器具を提供することを課題とする。具体的には、液体の噴出と、該噴出された液体を含浸させる吸液パッドとを、片手で操作することができるハンディタイプの洗浄器具、塗布器具などを提供することを課題とする。
さらには、汚れを拭って落とす吸液パッドの着脱が容易で、衛生的に行うことができるハンディタイプの洗浄器具を提供することを課題とする。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされ、上記課題を解決したものである。
(1)すなわち、本発明は、液体を収容する少なくとも一部が押圧変形可能な容器本体、該容器本体の先端部に配置され液体を噴出するノズル、及び前記容器本体の先端部に突出して配置される少なくとも一つの突部からなる液体収容容器と、前記突部に着脱可能に固定されるとともに、前記ノズルから噴出される液体を吸収保持する吸液パッドとからなるハンディタイプの液体を表面に適用するための器具である。
(2)また、本発明のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具は、前記突部又は前記容器本体の先端部に当接面が設けられ、吸液パッドは、前記突部に着脱可能に、さらに前記当接面に当接して固定されることが好ましい。
(3)前記(1)、(2)項のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具は、吸液パッドが液体を吸収保持する吸液部材と、吸液パッドを容器本体の先端部に固定する固定部材とからなり、該固定部材は前記突部に嵌入して固定される開口を有するものであることが好ましく、(4)また、前記吸液パッドの固定部材は、前記当接面に当接する面を有することが好ましく、(5)さらに、固定部材の開口と接する突部の外表面上に突起を設けて固定部材を嵌入したとき固定部材の開口壁面に前記突起が食い込むようにすることが好ましい。
(6)また、本発明のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具は、ノズルは、ノズルの軸と同じ方向に液体を噴出する直進噴出用の噴出口とノズルの軸と異なる方向に液体を噴出する斜め噴出用の噴出口とを有することが好ましく、(7)ノズルの直進噴出用の噴出口及び/又は斜め噴出用の噴出口からの液体の噴出を制御して液体の噴出方向を切り替える手段を有することが好ましい。
(8)さらに、本発明のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具は、前記当接面を前記突部の先端近傍まで移動させ、かつかかる移動によって吸液パッドを脱着させるための手段を設けることが好ましい。
(9)なお、本発明のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具は、容器本体は容器把持部を有し、該容器把持部の軸に対して直角の断面が略楕円形状を有することが好ましく、(10)さらに、前記容器把持部の下部と上部との間において、容器把持部の下部における楕円の長径は容器把持部の上部における楕円の短径に、そして容器把持部の下部における楕円の短径は容器把持部の上部における楕円の長径になるように楕円が滑らかに変形した形状を有し、容器把持部の下部と上部における断面楕円のそれぞれの長径が略90度の角度であることが好ましい。
(11)また、本発明のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具は、容器把持部の軸の方向とノズルの軸の方向が、同じ方向であることが好ましく、また(12)容器把持部の軸の方向とノズルの軸の方向が、異なる方向を示すとき、容器把持部の軸とノズルの軸とで形成される面と容器把持部の下部における楕円の長径とは直角に交差することが好ましい。
(13)さらに、本発明のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具は、容器把持部の軸に対して直角の断面が楕円形状の位置で容器本体を分割し、容器把持部側に液体を充填するための液体充填用開口を設け、もう一方に該液体充填用開口と係合し、その断面形状が前記液体充填用開口と同一の開口密封手段を設けたものであることが好ましい。
(14)また、本発明のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具は、表面を洗浄するためのものであり、ハンディタイプの洗浄器具が提供される。
(15)さらにまた、本発明は、上記(1)〜(14)のいずれかに記載のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具用の液体収容容器である。
本発明の上記(1)のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具(以下、単に「液体適用器具」ということがある。)によると、液体の供給と液体の塗布、拭い去り作業等が片手の操作で十分行うことができる。よって、例えば洗浄器具として使用した場合、身の回りの家具、OA器機、自動車内などの汚れを簡便に洗浄することができる。さらに、乳児のおしめ交換、病人や老人の介護にも好適に使用でき、片手で操作して肌に付着した汚れを確実に素早く落とすことができる。すなわち、容器本体に液体を充填し、容器本体の先端部の突部に吸液パッドを固定後に容器本体を押圧変形させることによって、ノズルから液体を噴出させて、吸液パッドで汚れを拭うように液体適用器具を適宜の方向に動かすことにより洗浄することができる。吸液パッドを装着する前に液体を汚れに噴出して湿らせておいてもよい。洗浄中も容器本体を押圧して、液体を供給して洗い流しながら、洗浄することもできる。
この場合、使用者の様々なアイデアにより、収容させる液体を選択することができるのは勿論である。例えば、液体としてペンキ、染み抜き剤などを採用することもでき、この場合においても、液体の噴出及び吸液パッドによる該液体の塗布作業を片手にて行うことが可能となる。
(2)の当接面を容器先端部又は突部に設けることにより、吸液パッドを、容器先端部の突部との固定に加えて当接面とで固定することによってより強固に固定することができる。特に、上記(3)及び(4)に記載の、突部に嵌入して固定される開口、及び当接面に当接する面を固定部材に設けることによって、前記突部及び当接面と連携して、吸液パッド(固定部材)を容器先端部により強固に固定する。また、上記(5)の突部の突起も吸液パッド(固定部材)の固定を強化する。
上記(6)及び(7)のハンディタイプの液体適用器具において、ノズルは直進噴出用の噴出口と斜め噴出用の噴出口とを有し、液体の噴出を制御して液体の噴出方向を切り替える手段を有するから、直線状或いはシャワー状に液体を噴出することができる。シャワー状に噴出することで吸液パッドを湿らせたり、対象位置を広範に湿らせたり、直線状に噴出することで局部的に湿らせることができる。
上記(8)のハンディタイプの液体適用器具は、当接面を移動させることによって、洗浄後吸液パッドを、手を触れることなく衛生的に廃棄することができ、使用済みの吸液パッドに付着している汚れや液体で周囲を汚染することもない。
上記(9)のハンディタイプの液体適用器具は、容器本体の容器把持部の断面を楕円形状にすることにより、容器本体を握る安定性が増し、吸液パッドで拭う操作の信頼性が向上する。
上記(10)の構成の液体適用器具は、容器把持部の上部と下部でそれぞれの楕円の長径が直角に交差する形状であるから、容器は手にぴったりフィットして、握り安定性が向上し液体適用器具の操作性はさらに向上する。
さらに、上記(1)の液体適用器具は、容器把持部の軸の方向と容器先端部のノズル
の軸の方向を同じ方向とするとコンパクトさ、不使用時の収納性がよい。また、(12)
容器把持部の軸の方向とノズルの軸の方向が、異なる方向になるようにして、容器先端部
を容器把持部から傾斜させたかたちにすると、容器本体を握ったときの安定性及び操作性
が向上し、容器把持部の下部における楕円の長径と直角な面上にノズルの軸があると、吸
液パッドに力をさらに加えやすくなる。
(13)の液体適用器具は、液体を充填するための充填用開口を断面が楕円形状の位置に設ける構成であるから、開閉に力を効果的に作用させることができる。また、充填用開口の断面と係合する密封手段の断面とを同じ楕円形状にすることによって、液体を収容した後の密封が確実に行えているかどうかが容易に確認できる。すなわち、両者の楕円がぴったり合致したところで、係合が確実になり十分密封できたことになる。
(14)また、本発明のハンディタイプの液体適用器具は、表面を洗浄するためのものとして使用すると、既に上記の(1)に記したような格別な効果を発揮する。
(15)の液体収容容器は、上記のハンディタイプの液体適用器具の吸液パッドを装着しない状態のものであり、このままでも、携帯洗浄器として用いることもできる。
以下、本発明のハンディタイプの液体適用器具について、実施の形態を図面等に基づいて説明する。
なお、説明の便宜上、本発明に係る液体適用器具を、臀部の洗浄器具として使用した場合を中心に説明するが、該液体適用器具の用途がそれに限られないのは勿論である。
図1は、この発明の一実施の形態を示す図であり、ハンディタイプの液体適用器具1の概観を示す。また、図2(a)は、図1のハンディタイプの液体適用器具1の通常の使用時に取り外すことのできる部材(吸液パッド10及び密封手段としてのキャップ9)を外した状態を示し、図2(b)は、キャップ9を嵌めた液体収容容器2について、図2(a)の図面で左側から見た正面図を示す。図2(a)、(b)では、図1に示す操作レバー等(吸液パッド脱着つまみ14及び噴出切替レバー15)を省略している。
液体収容容器2の容器本体3は、その少なくとも一部は押圧変形可能な材料で握りやすい形状に作られ、内部に液体を保持する。容器先端部4には、図1では隠れて見えないが、液体を噴出するノズル16と、容器先端部4に突出して配置された少なくとも一つの突部17とが設けられている。そして、前記ノズル16から噴出される液体を吸収保持する使い捨てタイプの吸液パッド10が、前記突部17に着脱可能に固定されている。吸液パッド10は、図1の場合、吸液部材11と固定部材12とから構成されている。したがって、容器本体3の容器把持部6を手で握り、加圧して容器内の液体をノズル16から噴出させることができ、ノズル16から供給される液体によって、吸液パッド10の波状に加工された柔軟な吸液部材11は湿らされる。液体を含んだ吸液部材11を洗浄対象に当てて前後左右に拭うことにより汚れは取り除かれる。また、洗浄中に、容器本体3をさらに押圧して液体を送り出し、汚れを洗い流しながら洗浄することもできる。
図3(a)は、吸液パッド10を容器本体3の先端部4に装着した状態の概念図を示し、吸液パッド10の固定部材12の開口23は容器先端部4から突き出した突部17に嵌入して、吸液パッド10は容器先端部4に固定される。容器先端部4の当接面21と固定部材12とが互いに平面で当接しており、固定をより強固にし、特に吸液パッド10を汚れに押し付けて動かすとき、この面の当接と突部17おける嵌合とによって効果的に固定されることが理解される。図3(b)は、吸液パッド10を先端部4の突部17から離した状態を示す。
吸液パッド10を容器本体3の先端部4に固定する場合、固定部材12の開口23を突部17に嵌め込んで固定部材12の素材の弾性を利用して固定する。したがって、固定部材12の開口23は、弾性を見込んで、突部17の断面外形よりも小さ目に加工しておくことが、しっかりと固定する上で好ましい。
また、図3(a)のように、容器先端部4の当接面21と固定部材12とが平面で当接すると、それによる固定効果は非常に大きくなるので、より強固に吸液パッド10を容器本体3の先端部4に固定することができる。しかし、吸液パッド10(吸液部材11)を洗浄対象に当てて前後左右に拭うことができれば、必ずしも固定部材12を当接面21に当接する必要はなく、図4に示すように、固定部材12を当接せずに、容器本体3の先端部4から離れた状態で、突部17に固定部材12の開口23を嵌入しただけで固定されていてもよい。また、図5に示すように、突部17自体に平面の当接面21を設けて固定部材12を突部17に嵌入し、突部17の当接面21に当接させても所望の固定効果を得ることができる。
突部17の断面形状、サイズ、数及び配置は、吸液パッド10が突部17に適切に固定されるならば、特に限定するものではなく、それぞれ適宜選定することができる。すなわち、断面形状は、円に限らず、楕円や、任意の多角形でも、あるいはこれらが組み合わされた形状であってもよい。複数の突部17を設ける場合は、断面形状は異なる形状のものを使用しても、同一形状のものを使用してもよい。加工しやすい形状が望ましく、突部17としては、特に円柱状、円筒状が好ましい。突部17が円筒状である場合には、図2及び3に示すように、液体を供給するノズル16をその内部に通すこともできる。
また、吸液パッド10の固定部材12には、素材の弾性を考慮して、突部17の断面形状、サイズ、数及び配置に対応した開口23を設け、突部17に嵌め込むことが必要である。
吸液パッド10の開口23と接する突部17の外表面上に突起18を設けて、吸液パッド10を嵌入したとき吸液パッド10の開口の内壁面に前記突起18が食い込むようにすると、吸液パッド10を容器先端部4によりしっかりと固定することができる(図3(a)参照)。
前記突起18の形状は、凹凸があって、固定部材12がそこに嵌め込まれてその凹凸に押し付けられたとき、固定部材12がその弾性力で凹凸に応じた形状に変形できるのであればどのような形状であってもよい。例えば、突起18が不連続の場合、円錐、角錐、円柱、角柱、及びこれらを組合せた形状などが挙げられ、配置は規則的であってもランダムでもよい。また、突起18は連続していてもよく、この場合、突部17の外周を周回する断面が多角形(例えば、三角形、四角形、台形)のリング状等の形状が挙げられる。
図6は、異なる種々の断面を有する台形状の突起18の効果を説明する図である。図6(a)に示すように、突起18で、突部17の先端側及び基部側の台形の足を両方とも、台形吸液パッド10の固定部材12が進入、後退する方向にスロープを有する台形状にすると、吸液パッド10の嵌入(装着)、取外し(廃棄)がスムースに行われる。図6(b)に示すように、突部17の先端側のみスロープにすると、挿入時は滑らかであるが、取外し時は滑らかに行かない。また、図6(c)に示すように、突部17の基部側のみスロープにすると、滑らか挿入できない。
図6(d)に示すように、突起18が、突部17の基部まで伸びていると、吸液パッド10はぐらぐらしがちになり、突起18は突部17の基部までいないほうが、突部17と固定部材12の開口23との接合が強くなる。すなわち、固定部材12の開口23が突起18で押し広げられ、さらに進んで突起18を通り越して、元の形状に戻って突起18を包み込むような状態になる図6(a)の形状が最も好ましい。さらに、台形状の突起18は、突部17の先端近傍外周部に突部17軸心から外側に突出して放射状的に間隔をあけて複数設けることが好ましい。
本発明のハンディタイプの液体適用器具1に用いる吸液パッド10は、液体を吸収して汚れを拭って洗浄するための吸液部材11と、該吸液部材11を液体収容容器2に固定するための固定部材12とが一体化されて形成され、使用後は廃棄する使い捨てタイプとして使用されるので衛生的である。吸液部材11は、液体を吸収保持して洗浄対象に当てて汚れを拭って落とす部材であり、材質、形状などは特に限定されるものではなく、布、不織布、紙、スポンジ、毛(刷毛に用いる)などの材料を使用することができる。固定部材12は、吸液パッド10を容器本体3の先端部4に着脱自在に固定する部材であり、特に洗浄中、吸液パッド10が洗浄作業に支障をきたさないように、容器本体3の先端部4にしっかりと固定する役割をする。
図1〜3に示す吸液パッド10は、洗浄面側が凸凹加工され畝状にひだ37を突出させたスポンジ状のウレタンフォームからなる吸液部材11と、適度の弾性と硬さを有する独立気泡構造の発泡ポリエチレンからなる固定部材12を接着剤で貼り合わせた構造を有している。ウレタンフォームは、柔軟であり、肌触りの感触がよく、保水力もあり、吸液部材11として特に好ましく使用することできる。また、固定部材12は、容器先端部4の突部17に嵌入して固定するために、独立気泡構造の発泡ポリエチレンは適度の弾性を有し、復元する変形量も大きいので好ましく使用することができる。また、ウレタンフォームも、発泡ポリエチレンも汎用的な合成樹脂であるので、成形、接着などの加工が容易であり、大量生産に適した安価な素材であるから使い捨ての吸液パッド10に極めて好適に用いることができる。
吸液パッド10は、液体を吸収保持した吸液部材11を洗浄対象に当てて前後左右にこ
すって汚れを落とすことができるものであれば、どのような形状であってもよい。吸液部
材11と固定部材12とを一体的に成形すること、容器先端部4の突部17に嵌入して使
用すること、洗浄中に突部17から外れないこと、洗浄後容易に突部17から脱着できる
ことなどを考慮すると、平板状が好まし。洗浄対象に当たる面の形状は、円形、長方形
などどのような形のものでも使用できるが、ひし形、楕円形、長い形の2等辺三角形(正
三角形の高さを2倍程度に伸ばした形)などが好ましく、また、ひし形及び三角形の角は
アール加工して丸みを付けておくことが好ましい。
吸液部材11の洗浄面には、突出させてひだ37を設けることが好ましい。ひだ37は、ひし形の場合は長い方の対角線と直角に、楕円形の場合は長径と直角に、三角形の場合は最も長い高さと直角になるように設ける。突出するひだ37の高さは、洗浄に際して、汚れに当たってひだ37が倒れたとき、固定部材12の開口23、あるいはそれと連続して設けられた吸液部材11の開口22を覆う長さとし、ひだ37の幅は、隣り合うひだ37の間隔と同じとし、前記ひだ37の高さの半分以下とすることが好ましい。吸液部材11の開口22を必ずしも設ける必要がないので、かかる開口がない場合、ひだ37の長さは開口があるものとして決めればよい。汚れを洗浄するに際して、吸液パッド10を、鋭角の方向(例えば、ひし形の場合は、長い対角線の方向)に動かして汚れをこすることが好ましい。上記の寸法でひだ37を設ければ、吸液パッド10を汚れに当てると、ひだ37が倒れて固定部材12の開口23が塞がれ、吸液パッド10を移動するたびに汚れに複数のひだ37が次々と当たり汚れを拭い去ることができる。
吸液パッド10は、その固定部材12で容器先端部4の突部17に着脱自在に固定される。好ましくは、突部17に固定部材12の開口23が嵌入する形で固定されるので、固定部材12の厚さは、突部17が容器先端部4から突き出した長さにする。好ましくは固定部材12は突部17に嵌入して、容器先端部4の当接面21に密着するよう押し当てる。固定部材12は当接面21に隙間ができないように当接するほど吸液パッド10はしっかり固定されるので、当接面21に突き当たる固定部材12の底面は当該当接面21に対応した平面であることが好ましい。
また、固定部材12には、突部17の形状、サイズ、数及び配置に合致するように開口23を設ける。さらに、突部17のほかに、液体のノズル16が、容器先端部4から突出している場合、ノズル16を突部17のように使用して固定部材12を嵌め込み、吸液パッド10の固定に利用することもできる。ただし、後述する如く、液体の噴出方向を切り替えるため等により、ノズル16が可動タイプのものである場合、固定部材12には、液体のノズル16がルーズに挿入されるサイズの開口23を設けることが好ましい。ノズル16は、可動するものでなければ、吸液パッドを嵌入、固定する突部17を兼ねることもできる。
吸液パッド10の吸液部材11にも、固定部材12の開口23と同じ位置に開口22を設けることもできる。開口23が突部17のみに対応する場合、吸液部材11にまで開口22を設ける必要はないが、固定部材12と吸液部材11の両方の同じ位置に同じサイズの開口を設けることは、吸液パッド10に貫通孔36を穿てばよいので加工しやすい利点がある。また、ノズル16の位置には貫通孔36を設けることが好ましく、ノズル16から液体を吸液部材11に供給するばかりでなく、直進噴出させれば、貫通孔36を通過して直接汚れに向けて液体を当てることができる。
図7は、固定部材12の開口23の形状の例を固定部材12の外表面24側から見た図
である。上述のように、開口23の形状は突部17に対応するものであるが、突部17に
固定部材12が嵌入してしっかり固定されればよいから、どのような形状であってもよい
。すなわち、具体的には円形、楕円形(図7(a))、多(六)角形(図7(b))、そ
の他これらが組み合わさった任意の形状(図7(c))が挙げられる。開口23は、通常、対応する突部17の断面と同じ形状にするが、必ずしもそうする必要はなく、円形断面の突部17に六角形の開口23の固定部材12を組み合わせてもよいし、逆に、六角形断面の突部17に円形の開口23の固定部材12を組み合わせることもでき、その組合せは自由であり、より強固に固定されるものを適宜選択することが好ましい。固定部材12の開口23を、前記のひし形、楕円形や変形三角形などの形状の重心の位置に設けることにより、洗浄時に、吸液パッド10の吸液部材11をバランスよく汚れに押し付けて洗浄することができる。
また、突部17が複数あれば、当然その数に応じて固定部材12に開口23を設ける必
要がある。例えば突部17が2個で開口23が2個の場合、図7(d)に示すように、固
定部材12の開口23を、重心を構成ように長手方向に沿って並べて設けてもよいし、図
7(e)のように長手方向に直角に並べて設けてもよい。吸液パッド10は、普通長手方
向に動かすことになるから、2個の開口23は長手方向に沿って設けることが好ましい。
本発明のハンディタイプの液体適用器具1に用いるノズル16は、容器本体3からの液
体を吸液パッド10の吸液部材11に噴出して湿らせたり、あるいは汚れに直接噴出する
ものである。ノズル16は、図2、図3において16で示され、これらの例において、筒
状の突部17の内側に配置されている。
本発明のハンディタイプの液体適用器具1は、ノズル16から噴出する液体の噴出方向
を切り替えて、例えば、ノズル16の軸20と同じ方向に一直線で噴出させたり、或いは
シャワー状、ラッパ状ないし噴霧状に噴出する手段を有することが好ましい。図1の噴出
切替レバー15は、レバーを左右に動かすと、ノズル16から噴出される液体の噴出方向
が切り替えるものである。例えば、ノズル16の先端には図8(a)に示すように、ノズ
ル16先端の中央に3個の直進噴出用の噴出口25があり、ノズル16先端のコーナー(
角)に6個の斜め噴出用の噴出口26がある。斜め噴出用の噴出口26は、ノズル軸20
に対して135度の角度で噴出するように設けられている。また、ノズル16先端の内部
には、斜め噴出用の噴出口26を閉じるための筒状の図8(b)に示すノズルパッキン2
8が取り付けられている。筒状のノズルパッキン28の外形は、ノズル16先端の内部の
形状に加工されているから、ノズル16又はノズルパッキン28をレバーなど公知の手段
で動かしてノズルパッキン28をノズル16先端に押し込むと、ノズル16先端の斜め噴
出用の噴出口26はノズルパッキン28で塞がれる。しかし、直進噴出用の噴出口25は
、ノズルパッキン28先端の開口により塞がれない。したがって、ノズルパッキン28を
ノズル16先端に相対的に押し込んで、液体を直線状に噴出することができる。逆にノズ
ルパッキン28をノズル16先端から離せば、斜め噴出用の噴出口26及び直進噴出用の
噴出口25の両方から液体を放出して、汚れと吸液パッド10の両方に液体を供給するこ
とができる。
図1噴出切替レバー15を動かすとノズル16が前後に移動する仕組みになって
いる。すなわち、図9に示すように、ノズル16の基部のノブ27は、液体収容容器2の
ケーシングに固定されたガイド板34のスリットガイド35を通して噴出切替レバー15
のノブ受け用の孔36に挿入され、レバー15を左右に動かすと、ノブ受け用の孔36が
レバー15の回転に伴ってノブ27を従えて、スリットガイド35に沿って移動する。ノ
ブ27の移動はノズル16そのものの移動であるから、レバー15の回転により、ノブ受
け用の孔36が移動するとおりにノブ27を介してノズル16は前後に図9(b)にdで
示される距離を移動し、上記のノズルパッキン28の作用によって液体の噴出を切り替え
ることができる。
このような液体の噴出方向の切替えによって、液体を汚れのみに吹き付けたり、吸液パッド10のみに供給したり、汚れと吸液パッド10の両方に適宜切り替えて供給できることが好ましい。直線状、シャワー状、ラッパ状及び噴霧状等に噴出を切り替え方法は、上記のノズルパッキンを用いる以外にも公知のものを、例えばスプレーのノズル、消防用ホース先端のノズルや散水ノズルなどに用いられている方法を適宜選択し、組み合わせて利用することができるが、上記のノズルパッキン28を用いる方法は、メカニズムがシンプルで、安定性、確実性に優れる。
本発明のハンディタイプの液体適用器具1は、容器本体3の先端部4に設けられた当接面21が、前記突部17の先端近傍まで移動可能に設けられ、かかる移動によって吸液パッド10を脱着する手段を有していることが好ましい。このような構成により、使用済みの吸液パッド10に手を触れることなく、さらに使用済みの吸液パッド10に付着している汚れや使用後の液体で周囲を汚染することなく使用済みの吸液パッド10を廃棄することができる。
容器先端部4の当接面21は、上記のように吸液パッド10の固定部材12の表面と当接して吸液パッド10の固定を支援するものであるが、洗浄後、吸液パッド10を突部17から押し出して取り外す役割も有する。当接面21を、突部17の先端までそのまま平行移動させると、吸液パッド10(の固定部材12)は当接面21に押されて、固定部材12の開口23は突部17からはずれてゆき、液体収容容器から脱着する。
係る脱着機構の一例を図10に示す。
当接面21を有する押出し板29の裏側(液体収容容器側)には突部17と平行に3本
の押出し棒30が取り付けられており、3本の押出し棒30の端部は押出しリング31に
固定されている。3本の押出し棒30及び押出しリング31は一体的な構造になっている
。突部17がその基部で固定されている容器先端部4のケーシング部材(押出し板29と
平行な板状部材)には3本の押出し棒30が貫通してスライドする孔が設けられている。
したがって、ケーシング部材は、3本の押出し棒30に沿って押出し板29と押出しリング31との間を相対的に移動できる。また、押出しリング31の外周上部にリングの中心から突出する形で押出しノブ32が設けられており、押出しノブ32は容器先端部4近傍の吸液パッド脱着つまみ14と接続している。
したがって、洗浄終了後、吸液パッド脱着つまみ14を液体収容容器2の先端方向にス
ライドさせると、該つまみ14と接続した押出しノブ32、押出しリング31、押出し棒
30及び押出し板29が容器先端方向にスライドする。固定部材12の開口23と突部1
7の突起18と嵌合して固定部材12の弾性で固定されていた吸液パッド10は押出し板
29で押されて、固定部材12部は収縮し、さらに押されてその力が弾性によって固定す
る力を上回り、吸液パッド10は突部17から外れる。このとき、吸液パッド10を下に
して吸液パッド脱着つまみ14を操作することにより、使用済みの吸液パッド10に全く
触れずに廃棄処理することができるので、衛生的である。
洗浄後、吸液パッド10を脱着する状態を図11に示す。図11(a)は洗浄直後、吸液パッド10を外すために、人差し指を吸液パッド脱着つまみ14に付けた状態を示し、図11(a′)はそのときの容器先端部4の突部17と押出し板29の状態を、吸液パッドを除いて、示す。図11(b)は吸液パッド脱着つまみ14を少し移動させた状態を示す。また、図11(c)は吸液パッド脱着つまみ14を押し切り、吸液パッド10が外れた状態を示す。図11(c′)はそのときの容器先端部4の状態を示し、押出し板29が突部17の先端にまできている様子が分かる。
なお、当接面21を有する押出し板29は、必ずしも当接面21全部と一体的に作られている必要はない。押出し板29としては、洗浄後の吸液パッド10を突部17から外すことができればよい。したがって、例えば、図12(a)に示すように、押出し板29−1及び29−2は、突部17の上下にそれぞれ、図10の押出し棒30の先端に固定するように設けることもできる。また、4枚の押出し板29−1〜29−4を、図12(b)に示すように、突部17の上下左右に設けることもできる。
容器本体3の形状は、容器本体の軸19に対して(長手方向に)直角な断面が略楕円形状を有するものが好ましい。楕円であると、掴んだとき容器本体3が手の中で回転しないので、容器本体3を掴みやすく、押圧をかけやすく、また吸液パッド10の操作性が向上して、確実に安定して拭うことができる。
さらに、容器把持部6の下部8における楕円の長径と、容器把持部6の上部7の長径が略90度の角度をなし、その間で楕円の長径と短径が滑らかに変形した構造であることが好ましい。楕円の長径は、図1において容器把持部6の下部8では紙面に垂直な方向になっており、容器把持部6の上部7では図1において紙面と平行な方向になっている。なお、容器把持部6の下部8とは普通に容器本体3を掴んだとき、小指がくる方の部位を指し、容器把持部6の上部7は親指がくる方の部位を指す。また、楕円の長径と短径が滑らかに変形した構造とは、容器把持部6の下部8における楕円の長径と短径が、容器把持部6の上部7に向かって滑らかに長径が短くそして短径が長くなってゆき、中間部で長径と短径が等しい(断面真円形)状態を経て、長径と短径が入れ替わったような状態(両者の長径の角度が略90度をなす)で容器把持部6の上部7の楕円に到達する構造を言う。こうすることにより、容器持部6を掴んだとき、よりしっくり手のひら等にフィットし、さらに、小指、薬指(及び中指)と手のひらとで、また親指と人指し指(及び中指)とで安定的に至極自然に容器本体3の押圧変形可能な部分に圧を加えることができるから、吸液パッド10の操作性が格段に向上する。
なお上述の略90度とは、上述の効果が得られる角度であれば、必ずしも90度ぴったりにすることを要せず、例えば、90±30度であってもよく、より好ましくは90±10度である。また、90度に近いほど外観の見栄えがよく、製造もしやすくなるので好ましい。
さらに、図1から分かるように、容器本体3は、容器把持部6の上で屈曲しているが、
本発明の液体適用器具1は、容器本体3の軸19の方向(長手方向)と、液体を送り出す
ノズル16の軸20の方向(押出し板29に垂直な方向)が同じ、すなわち容器本体3は、ノズル16まで屈曲せず、ストレートであってもよい。コンパクトで持ち運びや保管性に優れるので、携帯用で用いるときに便利である。
一方、図1のように屈曲して、容器本体3の軸19の方向とノズル16の軸20の方向
が異なってもよく、吸液パッド10の操作性、安定性が向上する。この場合、前記の両者
の軸がなす角度は、120度以上であることが好ましい。さらに、かかる角度を有する両
者の軸によって形成される面と容器把持部6の下部8における楕円の長径とは垂直に交差
する構成であることが好ましい。両者の軸が交差せず、面が形成されないことがあるが、
このようなときは、容器本体3の軸19及びノズル16の軸20がそれぞれ前記楕円の長
径と直角な2つの平面上にあり、2つの平面を重ねたときに形成される角度として前記の
角度であることが好ましい。また、容器本体3の長手方向と、ノズル16の軸20方向と
でなす角度は、図2においてθで示される角度をいう。容器本体3にこのような角度を設
けることにより、容器先端部4に装着された吸液パッド10を汚れに確実に安定して対向
させることができる。こうすることによって、容器本体3を握ったとき、握った手の向き
と吸液パッド10の方向がフィットして、上述の容器把持部6の上部7と基部それぞれの
楕円構造の効果と相俟って、さらに、吸液パッド10の操作性、安定性が向上する。
図1において、キャップ9は、液体を容器本体3に補充するために設けられたものである。キャップ9は、容器本体3断面が楕円形である箇所に設けられているので、力を効果的に使うことができ、握力の弱い者や老人でも容易に力を入れやすく開け閉めしやすい。特に、キャップ9も容器本体3のキャップ係合部と同じ楕円形状にして、両者の楕円形状が一致したとき密閉に保たれる構造にすると、キャップ9が最後まで閉めこまれない場合、キャップ9と容器本体3の係合部とが平滑にならず、一見して閉められていないことに気づくために、液体の液漏れ等を防止することができる。
上記キャップ9は、容器基端部5に取り付けられるようになっているが、容器本体3の断面が楕円形状の適宜の位置で容器本体3を分割し、分割された部分同士の開口部分を加工して、螺合などの公知の係合手段と、液体が漏洩しないよう公知のシール手段を組み合わせてキャップ9に替わる液体の補充機構を設けることができる。容器把持部6は容器本体3を押圧して変形する必要があることから、液体の補充機構は、容器把持部6以外の位置に設けることが好ましく、容器基端部5(図1のキャップ9の位置)、又は容器把持部6の上方の操作機構収容部13が始まる位置が好ましい。後者の位置の場合、容器本体3に加工を加える箇所が少なくなり、そのため容器本体3の安全性が保持され、液体の漏洩などが懸念される箇所が少なくする効果がある。一方、上記のキャップ9のように容器基端部5の場合には、キャップ9の開閉操作がやりやすく、硬質な材料でキャップ9を作り、硬質なキャップ9の頭を底にして立てて置くことができる。
本発明の液体適用器具1の使用方法を、図1〜図3に基づいて説明する。この場合、当該液体適用器具1を、臀部の洗浄器具として使用したものとする。
まずキャップ9を容器本体3から外して、液体(例えば、水、お湯、アルコールや酢酸などを含む消毒液、界面活性剤などを含む清浄用液体等)を充填し、キャップ9を閉める。容器本体3もキャップ9も共に断面が楕円形であるので、開閉は楽に行うことができる。また、容器本体3とキャップ9との2つの楕円形がピッタリ合うまで締めて密閉を確保する構造にすれば、2つの楕円形がマッチしていない場合、漏洩の危険性があることを一目で察知することができる。
それから、吸液パッド10の固定部材12の開口23(図3(b)参照)を突部17に
、固定部材12の底面が押出し板29にピッタリ当接するまで嵌め込む。容器本体3の容
器把持部6を掴んで、容器本体3に圧力を加えると、容器内の液体は押し出されてノズル
16から噴出される。このとき、噴出切替レバー15を操作することによって、液体をス
トレートに噴出して洗浄対象の汚れに直接液体を吹き付けたり、あるいはシャワー状に噴
出させて広範に吹き付けたり、又は吸液パッド10に液体を供給することができる。
次いで、吸液パッド10の吸液部材11を洗浄対象の汚れに当てて、こすることによって汚れを拭い去る。吸液部材11の洗浄側は、ひだ状に凹凸加工されており、液体適用器具1を動かして汚れをこする場合、ひだ37が次々に汚れをこするように動かすことが好ましい。つまり、ひだに沿って動かすのではなく、ひだ37と直角の方向に動かすと前記のような効果を得ることができる。また、ひだ37と直角の方向に動かすとひだ37が固定部材12の開口23を塞ぎ、汚れがノズル16の先端を汚すことがない(開口を有しない吸液部材11は元々この効果を持っている)。洗浄中に、容器本体3を圧迫して液体を連続的に放出し、洗い流すように洗浄することもできる。
なお、容器本体3と吸液パッド10とが接続されているため、利き腕で容器本体3を容易に操作することにより、吸液パッド10をデリケートに動作させることが可能となる。
この際、使用者の所望により、吸液パッド10が洗浄対象位置をマッサージするように優しく動かしたり、液体を泡立てるように動かしたりすることが可能となる。
洗浄が終了したら、容器本体3の先端付近に配置されている吸液パッド脱着つまみ14を吸液パッド10の方向にスライドすると、吸液パッド脱着つまみ14は押出し板29とつながっているから、押出し板29は突部17の先端、すなわちノズル16の先端付近にまで押し出される。この移動によって、押出し板29に当接する吸液パッド10は、突部17から外れる。適当なごみ容器の上で前記の操作を行えば、汚損された吸液パッド10は、その自重でゴミ容器に落下する。このとき、汚損された吸液パッド10に全く手を触れないで、また周辺を汚すことなく汚損された吸液パッド10を衛生的に廃棄することができる。
以上のように、本発明によれば、液体の充填及び吸液パッド10の嵌入以外は全て片手で容器本体3を掴んで洗浄水を含んだ吸液パッド10で汚れをこすって、簡単に汚れを拭い去ることができるから、病院、家庭やオフィス等のあらゆる汚れを手軽に処理することができる。特に、肌に優しい吸液部材11の吸液パッド10を用いれば、肌に付着した頑固な汚れを、肌を傷めることなく、確実に素早く落とすことができるという効果を奏するので、持に病人や老人の介護や乳幼児のおむつを交換する際等に、好適に使用することができる。
一方、洗浄用の器具としての使用に限らず、使用者の様々なアイデアにより、収容させる液体を選択することができるのは勿論である。例えば、液体としてペンキ、染み抜き剤などを採用することもでき、この場合においても、液体の噴出及び吸液パッドによる該液体の塗布作業を片手にて行うことが可能となる。
本発明の液体適用器具1の一実施態様を、液体適用器具全体の概観を示す図である。 図2(a)は、図1の液体適用器具1を取り外し可能な部材(吸液パッド10、キャップ9)を離して示す側面図であり、図2(b)は、図2(a)の左側から見た液体収容容器2(吸液パッド10を外した状態)の正面図である。 吸液パッド10と突部17との結合、吸液パッド10と押出し板29との当接の状態を示す図である。図3(a)は、結合された状態を示し、図(b)は、離れた状態を示す。 図4は、固定部材12を、当接面21に当てずに、突部17に嵌入し、そこだけで固定する状態の一例を示す。 図5は、突部17自体に平面の当接面21を設けて固定部材12を嵌入し、固定した状態の一例を示す。 図6は、異なる種々の断面を有する台形状の突起18の効果を説明するための図である。図6(a)は、突起18の先端側及び基部側の両方にスロープを有する台形であり、図6(b)は、突起18の先端側のみにスロープを有し、図6(c)は、突起18の基部側のみにスロープを有する台形を示す。また、図6(d)は、突起18が基部まで伸びている台形を示す。 図7は、図7(a)〜(c)に固定部材12の開口の形状の例を示し、図7(d)〜(e)に複数の開口の配置の例を示す。 図8(a)は、本発明の液体適用器具に用いるノズル16の一例を示し、図8(b)は、該ノズル16の先端内側に挿入して斜め噴出用の噴出口26を塞ぐノズルパッキンを示す。 図9は、液体の噴出を切り替える機構の一例を示すものであり、主要な構成部材の動作機構を示す。(a)は正面から見た図であり、(b)は上から見た図である。 図10は、脱着の機構の一例を示すものであり、構成部材を分解図で示す。 図11は、吸液パッド10の脱着操作の実例を示す図であり、図11(a)は洗浄直後人差し指を吸液パッド脱着つまみ14に付けた状態を示し、図11(a′)はそのときの吸液パッドを除いた容器先端部4の突部17と押出し板29の状態を示す。図11(b)は吸液パッド脱着つまみ少し移動させた状態を示す。また、図11(c)は吸液パッド脱着つまみ14を押し切り、吸液パッドが外れた状態を示し、図11(c′)はそのときの容器先端部4の状態を示す。 図12は、押出し板29の変更例を示し、図12(a)は、突起17の上下に2枚の押出し板29を、図12(b)は、突起の上下左右に4枚の押出し板29を設けた例を示す。
符号の説明
1 液体適用器具
2 液体収容容器
3 容器本体
4 容器先端部(又は、容器本体3の先端部)
6 容器把持部
9 キャップ
10 吸液パッド
11 吸液部材
12 固定部材
14 吸液パッド脱着つまみ
15 噴出切替レバー
16 ノズル
17 突部
18 突起
19 容器本体の軸
20 ノズルの軸
21 当接面
23 固定部材の開口

Claims (9)

  1. 液体を収容する少なくとも一部が押圧変形可能な容器本体、
    該容器本体の先端部に配置され液体を噴出するノズル、及び
    前記容器本体の先端部に突出して配置される少なくとも一つの突部
    からなる液体収容容器と、
    前記突部に着脱可能に固定されるとともに、前記ノズルから噴出される液体を吸収保持する吸液パッドと
    からなるハンディタイプの液体を表面に適用するための器具であって、
    前記突部又は前記容器本体の先端部に当接面が設けられ、吸液パッドは、前記突部に着脱可能に、さらに前記当接面に当接して固定され、
    前記当接面を前記突部の先端近傍まで移動させ、かつかかる移動によって吸液パッドを脱着させるための手段が設けられ、
    前記容器本体は、
    容器把持部を有し、該容器把持部の軸に対して直角の断面が略楕円形状を有し、
    前記容器把持部の下部と上部との間において、容器把持部の下部における楕円の長径は容器把持部の上部における楕円の短径に、そして容器把持部の下部における楕円の短径は容器把持部の上部における楕円の長径になるように楕円が滑らかに変形した形状を有し、容器把持部の下部と上部における断面楕円のそれぞれの長径が略90度の角度であり、
    容器把持部下部の軸の方向とノズルの軸の方向が、異なる方向を示す
    ことを特徴とするハンディタイプの液体を表面に適用するための器具
  2. 吸液パッドは、液体を吸収保持する吸液部材と、吸液パッドを容器本体の先端部に固定する固定部材とからなり、該固定部材は前記突部に嵌入して固定するための開口を有する請求項1に記載のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具。
  3. 吸液パッドの固定部材は、前記当接面に当接する面を有する請求項1又は2に記載のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具。
  4. 吸液パッドの固定部材の開口と接する突部の外表面上に突起を設けた請求項1〜のいずれかに記載のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具。
  5. ノズルは、ノズルの軸と同じ方向に液体を噴出する直進噴出用の噴出口とノズルの軸と異なる方向に液体を噴出する斜め噴出用の噴出口とを有する請求項1〜のいずれかに記載のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具。
  6. ノズルの直進噴出用の噴出口及び/又は斜め噴出用の噴出口からの液体の噴出を制御して液体の噴出方向を切り替える手段を有する請求項1〜のいずれかに記載のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具。
  7. 容器把持部の軸に対して直角の断面が楕円形状の位置で容器本体を分割し、容器把持部側に液体を充填するための液体充填用開口を設け、もう一方に該液体充填用開口と係合し、その断面形状が前記液体充填用開口と同一の開口密封手段を設けた請求項1〜6のいずれかに記載のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具。
  8. 液体を表面に適用するための器具が、表面を洗浄するためのものである請求項1〜のいずれかに記載のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載のハンディタイプの液体を表面に適用するための器具用の液体収容容器。
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