JP4410070B2 - 無線ネットワークシステムおよび通信方法、通信装置、無線端末、通信制御プログラム、端末制御プログラム - Google Patents

無線ネットワークシステムおよび通信方法、通信装置、無線端末、通信制御プログラム、端末制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信を行う無線端末、及び、該無線端末と通信情報の交換を行う通信装置に関する。また、本発明は、複数の無線端末と一つ以上の通信装置を有する無線ネットワークシステム、及び、該無線ネットワークシステムにおける通信方法に関する。
近年、企業内や家庭内における通信媒体として、従来の有線LAN(Local Area Network)に加え、ケーブルを必要としない無線LANが普及し始めている。また、駅や空港、ホテル、喫茶店などの公衆のスペースでも、アクセスポイントと呼ばれる通信機器を設置し、その周辺でインターネット(the Internet)接続を可能にする公衆無線LANサービスも登場している。
無線LANでの通信は無線で行われるため、従来の有線LANと比べて、ケーブルを敷設する必要が無いことや、同一の無線エリア内なら通信端末をどの場所に置いても通信が可能なことなどのメリットがある。
従来の無線LANは、伝送速度が高速でなく、Web閲覧やメール転送などの比較的小さい容量のデータの伝送にしか向かなかったが、最近では無線LAN技術が飛躍的に向上し、有線LANと遜色ない高速な通信が可能になりつつある。
さらに最近、無線LAN対応の携帯型端末やセルラーと無線LANを搭載したデュアル端末も登場してきている。これらは、無線LANを利用したVoIP(Voice over Internet Protocol)が可能な端末である。このように、無線LANは、様々なケースで使用されるようになってきている。
無線LANで通信を行うには、無線端末がインフラストラクチャモードとアドホックモードの二つのモードのいずれかを設定する。
インフラストラクチャモードにおける通信では、無線端末が他のネットワークとのゲートウェイ装置として機能するアクセスポイントに接続し、ネットワーク内にあるルータなどの中継機器を介して、他のネットワークの通信機器と通信を行うことが可能である。無線LANの通信方式としては、キャリアセンスを行うCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式やアクセスポイントがデータ送信を管理するポーリング方式が規定されている。
それに対し、アドホックモードにおける通信では、無線端末同士がアドホックネットワークを形成し、アドホックネットワーク内の無線端末とのみ通信を行うことが可能である。また、非特許文献1の無線端末製品は、無線端末が中継機器として動作することにより、マルチホップ型のアドホックネットワークを構築することが可能である。
インフラストラクチャモードとアドホックモードの同時使用は不可能であり、例えば、無線端末がアドホックモードを設定している場合、インフラストラクチャモードでの通信は不可能である。このため、無線LANにおける無線端末は通常、インターネットや他のネットワークの通信機器と通信するために、インフラストラクチャモードでアクセスポイントに接続する。
しかし、アドホックモードによる通信は、アクセスポイントなどの中継機器を経由しないため、通信データの遅延の減少や、通信を行う無線端末間の帯域を十分に活用できる点、中継機器の負荷を軽減できる点で有効である。また、前述の無線LAN対応の携帯型端末やデュアル端末などは、ユーザが複数のアプリケーションを同時に使用することは考えにくく、そのような単一のアプリケーションを動作させる端末は、、端末同士でアドホックモードによる通信が可能であればアドホックモードによる通信を行うことが望ましいと考えられる。
アドホックモードによる通信では、インフラストラクチャモードによるアクセスポイントへの接続時の設定と同様、ネットワーク識別値であるSSID(Service Set ID)や認証や暗号化通信に使用する鍵を設定する必要がある。アドホックモードによる通信を行う無線端末同士が同一のSSIDや鍵を設定していない場合、通信を行うことは不可能である。
従来、前述のアドホックモードの設定は、無線端末のユーザが手動で行っていたため、利便性に欠ける、という第1の技術的課題があった。
また、前述のように、通常、無線端末はインフラストラクチャモードでアクセスポイントに接続するため、通信を行う一方の無線端末がアドホックモードに切り替えたところで、相手無線端末がインフラストラクチャモードであった場合には、アドホックモードによる通信を行うことはできない。このため、従来はアドホックモードで通信を行うためには、ユーザ同士が意識して切り替えを行う必要がある、という第2の技術的課題があった。
さらに、アドホックモードによる通信においては、ユーザ同士で設定を行うため、鍵の設定を行わない場合や他人に推測可能な簡単な鍵を設定する場合が多く、セキュリティが弱いという第3の課題もあった。
特許文献1には、あらかじめ特定の無線通信方式に従った通信により各無線局が無線通信方式に関する情報を交換し、一方の無線局に通信ソフトウェアがない場合には、他方からその通信ソフトウェアを転送して通信可能な方式を決定して通信を行う技術が開示されている。しかしながら、この通信方式を用いて直接通信を行うためには、各無線局が意識して直接通信の可否を判断する必要があり、直接通信の可能性が全くない場合でも、直接通信のための動作を行ってしまう課題を有する。
他の特許文献2には、アクセスポイントを経由して他の無線通信装置に対してリンク接続し、このリンク接続された他の無線通信装置に対して直接通信が可能か否かを確認して、可能であれば直接通信を行う技術が開示されている。しかし、この特許文献2の場合も、一方が他方を意識して直接通信を開始する必要がある。また、この場合、アクセスポイントに接続する全ての無線通信装置が同じ鍵を用いて暗号化するため、アクセスポイントに接続する他の無線通信装置から盗聴される危険性があり、セキュリティに課題を有する。(コメント:特許文献1、特許文献2ともユーザが設定するのではなく、無線端末が自動的に設定する。)
<URL:http://www.skyley.com/index.html> 、[online][2004年7月14日検索] WO01/048997 特開2003−348103号公報
本発明の目的は、ユーザに煩雑な操作を強いることなく、良好な利便性にて、無線端末同士が直接通信を行うアドホックモードを実現することが可能な無線ネットワーク技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、ユーザ同士を意識させることなく、無線端末同士が直接通信を行うアドホックモードを実現することが可能な無線ネットワーク技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、良好なセキュリティにて、無線端末同士が直接通信を行うアドホックモードを実現することが可能な無線ネットワーク技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、複数の無線端末と一つ以上の通信装置から構成され、前記無線端末同士のネットワークを経由した間接通信、あるいは前記無線端末同士の直接通信を行う無線ネットワークシステムであって、
前記通信装置は、前記無線端末同士の前記直接通信に必要な設定情報を作成して前記ネットワークを経由して前記無線端末に転送する機能を備え、
個々の前記無線端末は、前記設定情報を受信した契機に前記設定情報に基づいて前記直接通信を開始する機能を備えた無線ネットワークシステムを提供する。
本発明の第2の観点は、複数の無線端末と一つ以上の通信装置から構成され、前記無線端末がネットワークを経由した間接通信あるいは前記無線端末同士の直接通信を行う無線ネットワークシステムの通信方法であって、
前記通信装置が、前記無線端末同士の直接通信の設定情報を作成して前記ネットワークを経由して個々の前記無線端末に転送するステップと、
個々の前記無線端末が、前記設定情報を受信した契機に当該設定情報に基づいた前記直接通信を試行し、可能であれば前記直接通信を開始し、前記直接通信が不可能であれば、前記間接通信を行うステップと、
を含む無線ネットワークシステムの通信方法を提供する。
本発明の第3の観点は、複数の無線端末がネットワークを介してアクセスすることが可能な通信装置であって、
無線端末からの登録要求によって前記無線端末に関する情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に登録されている前記無線端末の通信を監視し、前記ネットワークを経由した前記無線端末同士の間接通信を検出する監視部と、
前記監視部によって前記間接通信を検出した契機に前記無線端末同士の直接通信のための設定情報を作成する作成部と、
前記間接通信を行っている前記無線端末に対して前記設定情報を転送することによって前記無線端末同士の直接通信を促す送受信制御部と、
を備えた通信装置を提供する。
本発明の第4の観点は、ネットワークを経由した間接通信、および他の無線端末との直接通信を行うことが可能な無線端末であって、
外部装置から前記ネットワークを経由して転送される前記無線端末同士の前記直接通信に関する設定情報を受信する受信部と、
前記設定情報を受信した契機に、前記設定情報に基づいて他の無線端末との間で前記直接通信を行う通信部とを含む無線端末を提供する。
本発明の第5の観点は、複数の無線端末からネットワークを経由してアクセスされる通信装置を制御する通信制御プログラムであって、
接続している前記無線端末の通信を監視し、前記無線端末同士の前記ネットワークを介した間接通信の開始を検出する機能と、
前記間接通信の検出契機に、前記無線端末同士の直接通信のための設定情報を作成して前記無線端末に転送する機能と、
を前記通信装置に実現させる通信制御プログラムを提供する。
本発明の第6の観点は、無線端末を制御する端末制御プログラムであって、
外部装置から、他の無線端末との直接通信のための設定情報を受信し、前記設定情報を受信した契機に当該設定情報に基づいた他の無線端末との前記直接通信を行う機能を前記無線端末に実現させる端末制御プログラムを提供する。
上記した本発明の無線ネットワークシステムでは、システム内に存在する通信装置が、無線端末同士の通信を監視し、無線端末同士の通信を検出した契機に、無線端末に対して設定情報を作成して配布し、設定情報を受け取った無線端末は、この設定情報に基づいて直接通信を開始する。
このため、個々のユーザが、間接通信と直接通信の切り替えを全く意識する必要がなく、煩雑な切り替え操作に煩わされることもない。
さらに、必要に応じて、設定情報に直接通信の鍵情報を含めることによって、直接通信での相手側の無線端末の認証を行うことができるとともに、さらに、直接通信においても鍵情報を利用し通信データを暗号化することで、セキュリティレベルの高い通信を実現することもできる。
本発明の通信装置は、たとえば、無線端末の通信開始を監視可能な機能を有するアクセスポイントやSIP(Session Initiation Protocol)サーバなどからなる。アクセスポイントにおいては、無線端末のMAC(Media Access Control)アドレスを管理し、SIPサーバにおいては、無線端末のIP(Internet Protocol)アドレスを管理する。
本発明によれば、ユーザに煩雑な操作を強いることなく、良好な利便性にて、無線端末同士が直接通信を行うアドホックモードを実現することが可能となる。
また、ユーザ同士を意識させることなく、無線端末同士が直接通信を行うアドホックモードを実現することが可能となる。
また、良好なセキュリティにて、無線端末同士が直接通信を行うアドホックモードを実現することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1における無線ネットワークシステムの一例を示す概念図である。図1に示すように、本実施の形態1における無線ネットワークシステムは、インターネット10に接続されたLAN11と、このLAN11に接続された通信装置20(SIPサーバ)、アクセスポイント30(AP)、およびこのアクセスポイント30と無線通信を行う複数の無線端末40から構成される。一部の無線端末40は、LAN11にも接続されている。
無線端末40は、アドレス情報などを通信装置20に登録することによって、SIPを使用する他の無線端末40と、VoIP(Voice over IP)やテレビ電話などのマルチメディアアプリケーションによる通信が可能である。本実施の形態1における無線端末40は、無線LAN機能だけでなく、有線やセルラーなどの他の通信メディアを搭載していても良い。しかし、通信装置20にいずれかのアクセス回線を使用して登録している必要がある。
また、図2は、本実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線端末40同士の直接通信の一例である。後述する本実施の形態1の機能により、通信装置20に登録する無線端末40同士の通信は、アクセスポイント30を経由せずに、直接通信を行うことも可能である。
図3は、本実施の形態1における通信装置20の機能構成の一例を示す概念図であり、図4は、そのハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4に例示されるように、本実施の形態の通信装置20は、全体を制御するプロセッサ21と、このプロセッサ21が実行するプログラムやデータが格納される主記憶22および読み出し専用メモリ23、外部記憶装置24と、LAN11に接続するための有線通信インターフェイス25を備えている。
また、本実施の形態1の通信装置20は、メッセージ処理部27a、メッセージ解析部27b、設定情報作成部27c、端末情報部27d、データ処理部27e、通信処理部27f、の各機能を実現するためのプログラムを備えている。これらの各プログラムは、読み出し専用メモリ23および外部記憶装置24に実装され、必要に応じて主記憶22に読み出されてプロセッサ21にて実行されることでそれぞれの機能を実現する。あるいは、読み出し専用メモリ23に実装され、この読み出し専用メモリ23からプロセッサ21が直接に読み出して実行してもよい。
通信処理部27fおよびデータ処理部27eは、有線通信インターフェイス25を介した外部との通信における所定のプロトコル処理等を行う。
メッセージ処理部27aは、無線端末40との間におけるメッセージの授受を制御する。端末情報部27dには、通信装置20が認識している無線端末40の情報が格納される。メッセージ解析部27bは、無線端末40のメッセージを解析する。このメッセージ解析部27bと端末情報部27dに格納されている端末情報にて、無線ネットワークシステム内の無線端末40同士の通信を検出した場合に、設定情報作成部27cにて、無線端末40同士の直接通信の設定情報を作成し、該当する無線端末に対して転送する。
すなわち、図5は、通信装置20から無線端末40に送信されるSIPメッセージ50の一例を示す概念図である。SIPメッセージ50は、メッセージの種別を示す情報が格納されたSIPヘッダ51およびセッションパラメータが記述されたSDP(Session Description Protocol)52を含む。そして、本実施の形態の場合、このSDP52の後に、設定情報53が付加されて無線端末40に送信される。この設定情報53は、セッションを識別するためのSSID53a、直接通信にて使用すべきチャネルを示すチャネル53b、鍵情報53c、発信端末直接通信用IPアドレス53d、着信端末直接通信用IPアドレス53eの情報を含んでいる。
また、図6は本実施の形態の無線端末のソフトウェア的な構成例を示す概念図、図7は、そのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図7に例示されるように、本実施の形態の無線端末40は、全体を制御するプロセッサ41と、このプロセッサ21が実行するプログラムやデータが格納される主記憶42および読み出し専用メモリ43、外部記憶装置44と、無線LANよる通信を行うための無線インターフェイス46およびアンテナ46aと、有線LANやその他の種々の通信媒体(PHS等)を用いた通信を行うための一つまたは複数の通信インターフェイス45を備えている。
また、図6に例示されるように、無線端末40は、通信インターフェイス45による通信を制御する送受信制御部48c、無線インターフェイス46による通信を制御する送受信制御部48d、これらの送受信制御部48c、送受信制御部48dとの間で情報の授受を行うデータ処理部48b、通信インターフェイス45や無線インターフェイス46における通信プロトコルの上位レイヤの処理を行うための上位レイヤプロトコル処理部48a、等の機能を実現するプログラムと、通信装置20からSIPメッセージ50に含まれて到来する設定情報53を記憶するための通信情報記憶部48eを備えている。
そして、無線端末40は、データ処理部48bにて、他の無線端末40の設定情報53を取得し、通信情報記憶部48eに格納する。そして、送受信制御部48dにて、通信情報記憶部48eに格納されている設定情報53に基づいて、他の無線端末40との無線インターフェイス46を用いた直接通信の制御を行う。
本実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線端末同士の通信方法について説明する。
<登録フェーズ>
最初に個々の無線端末40は、通信装置20に登録を行う。
図8に示すように、通信装置20を利用する無線端末40は、接続時に通信装置20に登録する(ステップ101)。このとき、登録メッセージ(REGISTERメッセージ)に、通信可能なメディア情報を記述する。例えば、有線LANと無線LANのメディアを搭載する無線端末40(A)が、有線LANで通信装置20に登録する場合、REGISTERメッセージの中に、IEEE802.3(有線LAN)、IEEE802.11b(無線LAN)などの通信メディア情報を記述する。
また、図8の無線端末40(B)の場合、IEEE802.3(有線LAN)、IEEE802.11b(無線LAN)に加えて、当該無線端末40(B)が具備しているPHS(Personal Handy Phone System)に関するメディア情報も登録メッセージ(REGISTERメッセージ)に含まれている(ステップ102)。
無線端末同士が直接通信を行う場合の通信シーケンスについて図9を用いて説明する。
<ネゴシエーションフェーズ>
セッションを確立したい無線端末40(A)は、通信装置20を経由して、INVITEメッセージを相手側の無線端末40(B)に送信する(ステップ103)。
このとき、通信装置20は、登録されている通信メディア情報やアドレス情報によって、両者が直接通信が可能であるかを判断する。可能と判断した場合は、INVITEメッセージに、設定情報を含めて、無線端末40(B)に送る(ステップ104)。
このINVITEメッセージを受信した相手側の無線端末40(B)は、直接通信が可能であれば、200OKメッセージを通信装置20を経由して無線端末40(A)に返信する(ステップ105)。
200OKメッセージを受信した通信装置20は、設定情報を追加して、送信側の無線端末40(A)に転送する(ステップ106)。
送信側の無線端末40(A)が直接通信可能であれば、ACKメッセージを相手側の無線端末40(B)に送信する(ステップ107)。
無線端末Aおよび無線端末Bは、受信した設定情報を設定する(ステップ107a)。
<直接通信可否の確認フェーズ>
このとき、無線端末Aおよび無線端末Bで、アドホックモードの制御信号の到達性を確認し(ステップ108)、到達可能であれば直接通信を開始する(ステップ109)。
<直接通信フェーズ>
このステップ109の直接通信においては、設定情報から互いに相手無線端末の認証と通信データの暗号化を行う。
図10は、無線端末同士で直接通信ができない場合のシーケンス図である。送信側の無線端末40(A)は、最初に直接通信を試み、直接通信が不可能と判断するとネットワーク経由の通信に切り替わる(ステップ107b)。直接通信の設定までについては、後述の図18と同様であるため、説明を省略する。ステップ103〜ステップ107aは、前述の図9と同様である。
<通常通信フェーズ>
メッセージが届かない場合や、相手側の無線端末40の認証が失敗した場合、送信元の無線端末40には、通信装置20に登録したときの通信メディアを使用して、通信を開始する。例えば、有線媒体を用いて登録していた場合は、有線媒体による通信を開始する(ステップ107b)。
図11は、図9と図10の通信シーケンスにおける送信側の無線端末40(A)の動作を示すフローチャートである。無線端末Aは、通常通信開始時に、相手側の無線端末Bに対して、INVITEメッセージを送信し(ステップ121)、相手の無線端末Bからの200OKメッセージを受信する(ステップ122)。このとき、200OKメッセージとともに設定情報が含まれている場合(ステップ123)、送信側の無線端末Aは、直接通信の準備が可能かどうかを判断する(ステップ124)。可能であれば、相手側の無線端末BにACKメッセージを送信するが(ステップ125)、ステップ124で不可能であれば、再度、INVITEメッセージを通信装置20を経由して相手側の無線端末Bに送信する(ステップ121)。
ACKメッセージを送信した送信側の無線端末Aは、直接通信情報の設定を行うとともに(ステップ126)、タイマを設定し(ステップ127)、通信制御信号を送信して(ステップ128)、設定情報に基づいたアドホックモードに切り替える。ここで、相手側の無線端末Bから制御信号を受信した場合は(ステップ129)、直接通信が可能であると判断し、アドホックモードにて通信を開始する(ステップ133)。
ステップ127のタイマ設定時間内に、相手側の無線端末Bから制御信号を受信しない場合は(ステップ130)、直接通信は不可能と判断し、再度、INVITEメッセージを送信するか(ステップ121〜ステップ123)、通信装置20に登録したときの通信メディアを使用して、通常の通信を開始する(ステップ131〜ステップ132)。
図12は、同様に、受信側の無線端末Bの動作を示したフローチャートである。INVITEメッセージを受信した無線端末Bは(ステップ141)、その中に設定情報が含まれているかどうかを確認する(ステップ142)。ここで、含まれていない場合は、通常のSIPにおける動作を行う(ステップ151〜ステップ152)。ステップ142の判定で直接通信情報がINVITEメッセージに含まれていた場合は、直接通信の準備が可能かどうかを判断し(ステップ143)、可能であれば、通信装置20に200OKメッセージを送信する(ステップ144)。不可能であれば、通信装置20に、“Not Acceptable”を返す(ステップ153)。200OKメッセージを送信した無線端末Bは、送信側の無線端末AからのACKメッセージがくるのを待機する(ステップ145)。ACKメッセージを受信した場合は、その後、先に受信した直接通信情報の設定(ステップ146)、タイマ設定(ステップ147)、等を行って、アドホックモードに切り替え、通信制御信号を送信する(ステップ148)。送信側の無線端末Aと同様に、制御信号を受信すれば(ステップ149)、直接通信を開始し(ステップ154)、タイマ設定の時間内に受信しなければ(ステップ150)、INVITEメッセージを受信前の状態に戻る(ステップ141)。そして、送信側の無線端末AからのINVITEメッセージあるいは通常の通信の開始を待機する。
アドホックモードによる直接通信が可能である送信側の無線端末Aと受信側の無線端末Bは、直接通信の設定情報に含まれる鍵情報を用いて、お互いを認証し、認証が成功すれば、暗号化通信を行う。認証が失敗すれば、通常の通信に切り替える。
また、図13は、通信装置(SIPサーバ)の動作を示すフローチャートである。通信装置20は、一回目のINVITEメッセージを監視し(ステップ161)、自身のテーブルに登録されている送信側の無線端末Aと受信側の無線端末Bの情報を確認することによって(ステップ162)、直接通信が可能であるかを判断する。可能と判断した場合、直接通信指示メッセージをINVITEメッセージに含め(ステップ163)、受信側の無線端末Bに転送する。直接通信が不可能と判断した場合は、通常の転送を行う(ステップ166)。
その後、受信側の無線端末Bからのメッセージを待機する。ここで、200OKメッセージを返された場合は(ステップ164)、送信側の無線端末Aに設定情報を付加して、200OKメッセージを転送する(ステップ165)。反対にステップ164で“Not Acceptable”を受信した場合は、最初に送信側の無線端末Aから受信したINVITEメッセージを転送して(ステップ166)、通常の処理を行う(ステップ167)。
また、上述のステップ161で送信側の無線端末Aから同一のINVITEメッセージを2回以上受信した場合は、直接通信が不可能と判断し、通常の処理を行う(ステップ166、ステップ167)。
以上説明したように、実施の形態1によれば、SIPサーバ等の通信装置20が無線端末40の通信を監視し、無線端末40同士の通信を検出した場合に、各無線端末40に対して直接通信のための設定情報53を配布し、この設定情報53を受信した無線端末40が当該設定情報53に基づいた無線による直接通信を行うことにより、無線端末40のユーザは、直接通信のための設定操作等をその都度意識する必要が全くなく、良好な利便性にて無線端末40間の直接通信を実現できるとともに、無線端末40間の直接通信により、LAN11等の通信負荷を軽減して無線ネットワークシステムの全体的な通信効率を上げることが可能となる。
さらに、通信装置20が直接通信における鍵情報を含む設定情報53を、直接通信を行う無線端末40に対して配布することによって、無線による直接通信においても、LAN11等のネットワーク経由の通信と同レベルのセキュリティを維持することが可能となる。
[実施の形態2]
この実施の形態2では、通信装置20Aが、ネットワーク61に接続され、無線端末40のネットワーク61に対するアクセスポイントとして機能する場合を例にとって説明する。
すなわち、本実施の形態2における直接通信は、アドホックモードによる通信ではなく、アクセスポイント(通信装置20A)が構成する無線ネットワーク61aで個々の無線端末40の自身に送信権がある場合に、アクセスポイントを経由せずに直接的に相手側の無線端末40に送信することを意味する。
図14は、本実施の形態2の無線ネットワークシステムを示す一例である。この図14に示すように、本実施の形態2の無線ネットワークシステムは、複数の無線端末40と通信装置20A、認証装置62、これらを接続するネットワーク61から構成される。
通信装置20Aはネットワーク61に接続している。また、通信装置20Aは、有線のネットワーク61と無線ネットワーク61aのゲートウェイを担う装置であり、無線端末40は通信装置20Aを介して、インターネット等の広域通信網への接続が可能である。認証装置62は、無線端末40が通信装置20Aに接続する際の当該無線端末40の認証を行い、正当な無線端末40であれば、通信装置20Aに接続が可能である。また、この認証時に、無線ネットワーク61aの区間における通信の暗号化を行うための鍵を通信装置20Aと無線端末40に割り当てる。鍵は、動的に割り当てられるため、接続する無線端末40はそれぞれ異なる鍵を使用する。これより、通信装置20Aに接続可能な無線端末40と当該通信装置20Aとの通信は、他の無線端末40から盗聴することはできない。
また図15は、本実施の形態2の無線ネットワークシステムにおける無線端末40同士の直接通信の一例である。本実施の形態2により、アクセイポイントである通信装置20Aに接続する無線端末40同士は、通信装置20Aを経由せずに、無線通信にて直接通信を行うことも可能である。
図16は、本実施の形態2における通信装置の機能構成の一例を示す概念図である。本実施の形態2の通信装置20Aは、後述の有線通信インターフェイス25を経由したネットワーク61との情報の授受を行う送受信制御部28dと、後述の無線通信インターフェイス26を経由した無線ネットワーク61aにおける情報の授受を制御する送受信制御部28eと、ネットワーク61および無線ネットワーク61aにおける情報通信の経路制御を行う経路制御部28aと、経路制御部28aが経路制御を行うためにアクセスする経路情報が格納された経路情報記憶部28fと、無線端末40間の直接通信を実現するための通信監視部28b、設定情報作成部28cと、送受信制御部28eが無線通信インターフェイス26を経由した無線端末40間の直接通信を行わせるための設定情報等が格納される通信情報記憶部28gを備えている。
また、本実施の形態2における通信装置20Aは、無線端末40の通信を監視する通信監視部28bを備えている。この通信監視部28bにて、無線端末40同士の通信を検出した場合に、設定情報作成部28cにて、端末同士の直接通信の設定情報を作成し、該当する無線端末40に対して、設定情報を転送する。
図17は、本実施の形態2における通信装置20Aのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。この通信装置20Aは、有線のネットワーク61に接続するための有線通信インターフェイス25の他に、無線端末40との間で無線ネットワーク61aを構成するための無線通信インターフェイス26、およびアンテナ26aを備えているところが、上述の図4の構成と異なっている。
無線端末40の構成は、上述の実施の形態1にて例示した図6の構成と同様である。すなわち、無線端末40は、データ処理部48bにて、通信装置20Aからの設定情報を取得し、通信情報記憶部48eに格納する。そして、送受信制御部48dにて、通信情報記憶部48eに格納されている設定情報に基づいて通信の制御を行う。
設定情報には、無線端末40間の直接通信における鍵情報などの情報が記述される。鍵情報は、通信装置20Aを経由した場合の通信における値を使用することも可能であるが、たとえば、企業内では、セキュリティ強化のために、IEEE802.1x認証のように複数の無線端末40のそれぞれに異なる鍵を割り当てるケースが多くなってきている。この場合、直接通信において新しい鍵情報を配布することが望ましい。
ここで、図18に、前述の無線ネットワーク61aにおける無線端末40同士が直接通信を行う場合の通信シーケンスを示す。
無線端末40(A)は、相手側の無線端末40のMACアドレスを得るために、ARP(Address Resolution Protocol)リクエストをブロードキャストする(ステップ201)。ARPは、論理的なIPアドレスから物理的なMACアドレスを解決するプロトコルである。
通信装置20Aは、ARPリクエストを、当該通信装置20Aに接続する他の無線端末40(B)に転送する(ステップ202)。
ARPリクエストに該当する相手側の無線端末Bは、ARPレスポンスを返す(ステップ203)。
ステップ201〜203のやりとりで通信装置20Aは、無線端末40同士の通信であることを検出し、ARPリクエストを送信した無線端末Aと、ARPレスポンスを返信した無線端末Bに、設定情報を送信する(ステップ204、ステップ205)。この設定情報を送る指示メッセージは、ARPメッセージを拡張したものであり、図20に一例を示す。
すなわち、図20に例示されるように、拡張ARPメッセージ70は、ハードウェアタイプ71、プロトコルタイプ72、ハードウェアアドレス長73、プロトコル長74、オペレーションコード75、送信元無線端末ハードウェアアドレス76a、送信元無線端末プロトコルアドレス76b、宛先無線端末ハードウェアアドレス77a、宛先無線端末プロトコルアドレス77b、と、拡張データ78で構成されている。
そして、この拡張ARPメッセージ70の拡張データ78の部分に、無線端末40間の直接通信における鍵情報などの設定情報が含まれる。
拡張ARPメッセージ70の設定情報(拡張データ78)を受信した無線端末AとBは、設定情報に基づいた直接通信を開始する(ステップ206、ステップ207、ステップ208)。ステップ201〜ステップ205までの通信は、通信装置20Aを経由して行われる。
ステップ206〜ステップ208の直接通信においては、設定情報に含まれる鍵情報を用いることにより、無線端末Aおよび無線端末Bは、互いに相手側の無線端末の認証と通信の暗号化を行う。
図19は、無線端末同士で直接通信ができない場合のシーケンス図である。送信元の無線端末Aは、最初に図15のような直接通信を試み(ステップ209、ステップ212)、直接通信が不可能と判断すると図14のような無線ネットワーク61a経由の通信に切り替わる(ステップ210〜ステップ211、ステップ213〜ステップ214)。直接通信の設定までについては、図18と同様であるため、説明を省略する。
ステップ201〜ステップ205は、前述と同様である。メッセージが届かない場合や、相手無線端末の認証が失敗した場合、送信元の無線端末Aには、相手側の無線端末BからACKメッセージが返ってこないため、無線ネットワーク61a経由の通信に切り替える。
図21および図22は、図18と図19の通信シーケンスにおける送信側の無線端末Aの動作を示すフローチャートである。図21と図22において、A1,B1,C1は、これら各図のフローチャート間の接続関係を示している。
無線端末Aは、通常、通信開始時に(ステップ221)、自身のテーブルに存在する情報からか、あるいはARPを用いて通信相手のMACアドレス情報を取得する(ステップ222、ステップ223、ステップ224)。このとき、直接通信の設定情報(拡張データ78)も取得した場合(ステップ223、ステップ231)、その情報に基づいた直接通信を開始する(ステップ227、ステップ228、ステップ229、ステップ230)。
また、ステップ223でARPテーブルに相手側の無線端末40の情報がない場合には、ARPリクエストを送信して(ステップ224)、ARPレスポンスを待ち(ステップ225)、ARPレスポンスを受け取った場合には、拡張データ78が含まれているか判別し(ステップ226)、含まれている場合には、直接通信のための設定情報を通信情報記憶部48eに設定し(ステップ227)、ステップ228以降の直接通信を開始する。
ステップ226でARPレスポンスに拡張データ78が含まれていなかった場合には、ステップ232〜ステップ234の無線ネットワーク61a経由の通信を行う。ステップ225でARPレスポンスを受信できなかった場合には、終了する。
ここで、図23は無線端末Aが、直接通信に関する設定情報を保持していた場合の設定情報テーブル80の一例を示すものである。設定情報テーブル80には、無線端末ID81、MACアドレス82、鍵情報83、直接通信可否フラグ84が個々の無線端末ID81毎に対応付けて格納されている。
もし、設定情報テーブル80に直接通信の情報が無ければ、通常の無線ネットワーク61a経由の通信を行う(ステップ232、ステップ233、ステップ234)。
無線端末Aは、自身の設定情報テーブル80に相手側の無線端末Bとの直接通信の情報を保持している場合(ステップ231)、直接通信の情報に含まれている鍵情報を用いて直接通信を開始する(ステップ228)。相手側の無線端末BからACKメッセージを受信した場合(ステップ229)、直接通信によるメッセージの到達性を確認するとともに、暗号化された通信データが相手側の無線端末Bで解読できたことを確認し、直接通信を継続する(ステップ230)。
しかし、相手側の無線端末BからACKメッセージが返ってこない場合は(ステップ229)、直接通信が不可能と判断し、無線ネットワーク61a経由の通信に切り替える(ステップ232〜ステップ234)。無線ネットワーク61a経由の通信もできない場合は(ステップ233)、相手側の無線端末Bが通信できない状態にあると判断し、通信を終了する。
図24は、通信装置20Aから受信側の無線端末Bに設定情報が送信される場合の、受信側の無線端末Bが直接通信の情報を設定する場合の動作を示すフローチャートである。
無線端末Bは、通信装置20AからARPリクエストを受信すると(ステップ241)、ARPレスポンスを応答し(ステップ242)、通信装置20Aからの直接通信指示メッセージ(拡張ARPメッセージ70)の受信を待ち(ステップ243)、受信に成功したら通信情報記憶部48eに直接通信のための設定情報(拡張データ78)を設定する(ステップ244)。
また、図25は、無線端末Bが、受信する通信データが無線ネットワーク61a経由のデータか、あるいは、直接通信のデータかを判断し、それぞれの鍵によって暗号化されたデータを解読する動作を示したフローチャートである。
すなわち、無線端末Bは、直接通信か無線ネットワーク61a経由の通信かを判別し(ステップ251)、直接通信の場合は、通信情報記憶部48eに直接通信のための情報があるか判別し(ステップ252)、ある場合には、直接通信用の鍵によるデータの解読に成功したか判別し(ステップ253)、成功した場合には、ACKメッセージを送信する(ステップ254)。
ステップ251で直接通信ではないと判別された場合には、無線ネットワーク61a経由用の鍵を用いてデータ解読を試行し(ステップ255)、成功した場合にはACKメッセージを送信する(ステップ256)。
このとき、直接通信において、解読不可能である場合や鍵を保持していない場合は(ステップ253)、受信側の無線端末Bはとくに動作をせず、送信側の無線端末Aが無線ネットワーク61a経由の通信を開始するのを待機している。反対に、解読可能であれば、ACKメッセージを直接返信する(ステップ254)。
図26は、ネットワーク経由のデータか直接通信のデータか判別するときに利用されるMACヘッダを含むMACフレームの情報の構成例を示す概念図である。
MACフレーム90は、MACヘッダ90aと、フレーム本体98およびフレームチェックシーケンス99からなる。
MACヘッダ90aは、各種の制御情報が格納されるフレーム制御フィールド91、無線回線を使用する予定期間を示すデュレーションIDフィールド92、アドレス1フィールド93、アドレス2フィールド94、アドレス3フィールド95、当該MACフレーム90のシーケンス番号とフラグメントのためのフラグメント番号を示すシーケンス制御フィールド96、およびアドレス4フィールド97からなる。
フレーム本体98には、送信データが格納される。フレームチェックシーケンス99は、MACヘッダ90aとフレーム本体98の誤り検出符号が格納される。
アドレス1フィールド93、アドレス2フィールド94、アドレス3フィールド95およびアドレス4フィールド97の各アドレスフィールドは、MACフレーム90のフレームタイプによって使用される数が変化する。
フレーム制御フィールド91は、プロトコルバージョン91a、タイプフィールド91b、サブタイプフィールド91c、To DSフィールド91d、From DSフィールド91e、More Fragフィールド91f、Retryフィールド91g、パワー管理フィールド91h、More Dataフィールド91i、WEPフィールド91jおよびOrderフィールド91kからなる。
無線LANにはインフラモードとアドホックモードの二つのモードが存在し、通常の通信装置20Aを経由するインフラモードの通信の場合、To DSフィールド91dもしくはFrom DSフィールド91eがセットされる。無線端末40同士で通信を行うアドホックモードの場合、To DSフィールド91dとFrom DSフィールド91eはともにクリアされる。
このため、図27の左側、および右側に例示されるように、To DSフィールド91dとFrom DSフィールド91eの値と、アドレス部のMACアドレス(アドレス1フィールド93、アドレス2フィールド94、アドレス3フィールド95)を確認することによって、直接通信あるいはネットワーク経由の通信かを判別することができる。
すなわち、図27の左側のネットワーク(通信装置20A)経由のMACフレーム90では、フレーム制御フィールド91のTo DSフィールド91dが“1”でFrom DSフィールド91eが“0”の場合(受信局が基地局)、アドレス1フィールド93には、BSSIDがセットされ、アドレス2フィールド94には送信元アドレスがセットされ、アドレス3フィールド95には宛先アドレスがセットされる。
また、To DSフィールド91dが“0”で、From DSフィールド91eが“1”の場合(送信局が基地局)、アドレス1フィールド93には宛先アドレスがセットされ、アドレス2フィールド94にはBSSIDがセットされ、アドレス3フィールド95には送信元アドレスがセットされる。
一方、図27の右側に例示された直接通信の場合は、To DSフィールド91dおよびFrom DSフィールド91eはともに“0”であり(基地局は存在せず)、アドレス1フィールド93には宛先アドレスがセットされ、アドレス2フィールド94には送信元アドレスがセットされ、アドレス3フィールド95にはBSSIDがセットされる。
また、図28は、図18と図19の通信シーケンスにおける通信装置20Aの動作を示すフローチャートである。通信装置20Aは、接続されている無線端末40から送信されるARPメッセージを監視し(ステップ260〜ステップ264)、無線端末40同士の通信開始を検出する。通信を検出した場合(ステップ260、ステップ261)、それぞれの無線端末40に対して、ARPメッセージを拡張した直接通信の指示を示す拡張ARPメッセージ70を送信することによって(ステップ262、ステップ263)、直接通信を行うことを促す(ステップ265)。通信装置20Aと無線端末40の間の通信路(無線ネットワーク61a)は暗号化されているため、鍵情報を含む設定情報(拡張データ78)は、第三者から盗聴することは不可能である。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、無線LAN等の無線ネットワークシステムにおけるアクセスポイント等の通信装置20Aが無線端末40の通信を監視し、無線端末40同士の通信を検出した場合に、無線端末40に対して直接通信のための設定情報(拡張データ78)を配布し、この設定情報を受信した無線端末40が当該設定情報53に基づいた直接通信を行うことにより、無線端末40のユーザは、直接通信のための設定操作等をその都度意識する必要が全くなく、良好な利便性にて無線端末40間の直接通信を実現できるとともに、無線端末40間の直接通信により、無線ネットワークシステムの全体的な通信効率を上げることが可能である。
さらに、通信装置20Aが直接通信における鍵情報を含む設定情報を、直接通信を行う無線端末40に対して配布することによって、直接通信においてもネットワーク経由の通信と同レベルのセキュリティを維持することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
(付記1)
複数の無線端末と一つ以上の通信装置から構成され、前記無線端末同士のネットワークを経由した間接通信、あるいは前記無線端末同士の直接通信を行う無線ネットワークシステムであって、
前記通信装置は、前記無線端末同士の前記直接通信に必要な設定情報を作成して前記ネットワークを経由して前記無線端末に転送する機能を備え、
個々の前記無線端末は、前記設定情報を受信した契機に前記設定情報に基づいて前記直接通信を開始する機能を備えたことを特徴とする無線ネットワークシステム。
(付記2)
付記1記載の無線ネットワークシステムにおいて、
前記無線端末は、前記直接通信を行う際に、前記設定情報に含まれている鍵情報による通信データの暗号化を行う機能をさらに備えたことを特徴とする無線ネットワークシステム。
(付記3)
複数の無線端末と一つ以上の通信装置から構成され、前記無線端末がネットワークを経由した間接通信あるいは前記無線端末同士の直接通信を行う無線ネットワークシステムの通信方法であって、
前記通信装置が、前記無線端末同士の直接通信の設定情報を作成して前記ネットワークを経由して個々の前記無線端末に転送するステップと、
個々の前記無線端末が、前記設定情報を受信した契機に当該設定情報に基づいた前記直接通信を試行し、可能であれば前記直接通信を開始し、前記直接通信が不可能であれば、前記間接通信を行うステップと、
を含むことを特徴とする無線ネットワークシステムの通信方法。
(付記4)
付記3記載の無線ネットワークシステムの通信方法において、
前記間接通信を行うステップでは、前記直接通信を行う際に、前記設定情報に含まれている鍵情報による通信データの暗号化を行う機能をさらに備えたことを特徴とする無線ネットワークシステムの通信方法。
(付記5)
複数の無線端末がネットワークを介してアクセスすることが可能な通信装置であって、
無線端末からの登録要求によって前記無線端末に関する情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に登録されている前記無線端末の通信を監視し、前記ネットワークを経由した前記無線端末同士の間接通信を検出する監視部と、
前記監視部によって前記間接通信を検出した契機に前記無線端末同士の直接通信のための設定情報を作成する作成部と、
前記間接通信を行っている前記無線端末に対して前記設定情報を転送することによって前記無線端末同士の直接通信を促す送受信制御部と、
を備えたことを特徴とする通信装置。
(付記6)
付記5記載の通信装置において、
前記作成部は、前記記憶部に登録されている前記無線端末の情報により、前記直接通信が可能であるか否かを判定し、前記直接通信が可能と判定した場合に、前記設定情報を作成して個々の前記無線端末に転送することを特徴とする通信装置。
(付記7)
ネットワークを経由した間接通信、および他の無線端末との直接通信を行うことが可能な無線端末であって、
外部装置から前記ネットワークを経由して転送される前記無線端末同士の前記直接通信に関する設定情報を受信する受信部と、
前記設定情報を受信した契機に、前記設定情報に基づいて他の無線端末との間で前記直接通信を行う通信部とを含むことを特徴とする無線端末。
(付記8)
付記7記載の無線端末において、
他の前記無線端末との直接通信を行う際に、前記設定情報に含まれている鍵情報による通信データの暗号化を行う機能を備えたことを特徴とする無線端末。
(付記9)
付記7または付記8記載の無線端末において、
前記外部装置から受信した設定情報による他の無線端末との前記直接通信が可能であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により端末同士の直接通信が不可能と判定した場合に、ネットワーク経由の通信に切り替える機能と、を備えたことを特徴とする無線端末。
(付記10)
付記9記載の無線端末において、
前記判定手段は、他の前記無線端末との前記直接通信において、メッセージの到達性を確認する確認機能を備えたことを特徴とする無線端末。
(付記11)
付記9記載の無線端末において、
前記判定手段は、前記設定情報に含まれる鍵情報によって、相手側の前記無線端末が正当な通信相手かを判断する認証機能を備えたことを特徴とする無線端末。
(付記12)
付記7から付記11のいずれか1項に記載の無線端末において、
受信した前記設定情報と、相手側の前記無線端末のアドレス情報を一定時間の間格納する記憶部と、
前記一定時間内に相手側の前記無線端末と通信を行う場合、前記記憶部に格納されている前記設定情報に基づいて、他の前記無線端末との前記直接通信を行う機能を備えたことを特徴とする無線端末。
(付記13)
付記7から付記13のいずれか1項に記載の無線端末において、
複数の通信メディアを搭載し、他の前記無線端末との前記直接通信を行う第1通信メディアと、前記第1通信メディア以外の第2通信メディアから前記直接通信のための前記設定情報を受信する受信部を有することを特徴とする無線端末。
(付記14)
複数の無線端末からネットワークを経由してアクセスされる通信装置を制御する通信制御プログラムであって、
接続している前記無線端末の通信を監視し、前記無線端末同士の前記ネットワークを介した間接通信の開始を検出する機能と、
前記間接通信の検出契機に、前記無線端末同士の直接通信のための設定情報を作成して前記無線端末に転送する機能と、
を前記通信装置に実現させることを特徴とする通信制御プログラム。
(付記15)
付記14記載の通信制御プログラムにおいて、さらに、通信装置に登録されている前記無線端末のアドレス情報などによって、前記直接通信のための前記設定情報を作成するか否かを決定する機能を、前記通信装置に実現させることを特徴とする通信制御プログラム。
(付記16)
無線端末を制御する端末制御プログラムであって、
外部装置から、他の無線端末との直接通信のための設定情報を受信し、前記設定情報を受信した契機に当該設定情報に基づいた他の無線端末との前記直接通信を行う機能を前記無線端末に実現させることを特徴とする端末制御プログラム。
(付記17)
付記16記載の端末制御プログラムにおいて、
さらに、前記設定情報に鍵情報が含まれている場合、前記直接通信における通信データを前記鍵情報を用いて暗号化する機能、を前記無線端末に実現させることを特徴とする端末制御プログラム。
(付記18)
付記16記載の端末制御プログラムにおいて、
さらに、前記設定情報に鍵情報が含まれている場合、前記鍵情報を用いて、相手側の前記無線端末の認証を行う機能と、
前記認証が失敗した場合は、前記直接通信は不可能と判断し、ネットワーク経由の間接通信に切り替える機能と、
を前記無線端末に実現させる端末制御プログラム。
(付記19)
付記16記載の端末制御プログラムにおいて、
さらに、前記外部装置から取得した前記設定情報を一定時間保持し、前記一定時間内に同一の前記無線端末にアクセスする場合は、保持されている前記設定情報を使用して前記直接通信を試みる機能を前記無線端末に実現させることを特徴とする端末制御プログラム。
(付記20)
付記16記載の端末制御プログラムにおいて、
さらに、前記無線端末が複数の通信メディアを利用可能な場合、前記直接通信を行う第1の通信メディア以外の第2の通信メディアから前記設定情報を受信し、前記設定情報に基づいて前記直接通信を行う機能を前記無線端末に実現させることを特徴とする端末制御プログラム。
本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムの一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線端末同士の直接通信の一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1における通信装置の機能構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1における通信装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1において、通信装置から無線端末に送信されるSIPメッセージの一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1における無線端末のソフトウェア的な構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1における無線端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1の通信装置および無線端末の作用の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態1の通信装置および無線端末の作用の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態1の通信装置および無線端末の作用の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける送信側の無線端末の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける受信側の無線端末の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける通信装置(SIPサーバ)の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の本実施の形態2である無線ネットワークシステムの構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態2である無線ネットワークシステムにおける無線端末40同士の直接通信の一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムにおける通信装置の機能構成の一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムにおける通信装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムの作用の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムの作用の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムにおける拡張されたARPメッセージの構成例を示す概念図である。 図22とともに、本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムにおける送信側の無線端末の動作の一例を示すフローチャートである。 図21とともに、本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムにおける送信側の無線端末の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムを構成する 無線端末に備えられた設定情報テーブルの一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムを構成する 無線端末の受信側としての動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムを構成する 無線端末の暗号化データの受信時の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムおけるMACフレームの情報の構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムおけるMACフレームの設定内容を、ネットワーク経由の場合と直接通信の場合とで比較して示す概念図である。 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムおける通信装置の作用の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 インターネット
11 LAN
12 通信端末
20 通信装置
20A 通信装置
21 プロセッサ
22 主記憶
23 読み出し専用メモリ
24 外部記憶装置
25 有線通信インターフェイス
26 無線通信インターフェイス
26a アンテナ
27a メッセージ処理部
27b メッセージ解析部
27c 設定情報作成部
27d 端末情報部
27e データ処理部
27f 通信処理部
28a 経路制御部
28b 通信監視部
28c 設定情報作成部
28d 送受信制御部
28e 送受信制御部
28f 経路情報記憶部
28g 通信情報記憶部
30 アクセスポイント
40 無線端末
41 プロセッサ
42 主記憶
43 読み出し専用メモリ
44 外部記憶装置
45 通信インターフェイス
46 無線インターフェイス
46a アンテナ
48a 上位レイヤプロトコル処理部
48b データ処理部
48c 送受信制御部
48d 送受信制御部
48e 通信情報記憶部
50 SIPメッセージ
51 SIPヘッダ
52 SDP
53 設定情報
53a SSID
53b チャネル
53c 鍵情報
53d 発信端末直接通信用IPアドレス
53e 着信端末直接通信用IPアドレス
61 ネットワーク
61a 無線ネットワーク
62 認証装置
70 拡張ARPメッセージ
71 ハードウェアタイプ
72 プロトコルタイプ
73 ハードウェアアドレス長
74 プロトコル長
75 オペレーションコード
76a 送信元無線端末ハードウェアアドレス
76b 送信元無線端末プロトコルアドレス
77a 宛先無線端末ハードウェアアドレス
77b 宛先無線端末プロトコルアドレス
78 拡張データ
80 設定情報テーブル
81 無線端末ID
82 MACアドレス
83 鍵情報
84 直接通信可否フラグ
90 MACフレーム
90a MACヘッダ
91 フレーム制御フィールド
91a プロトコルバージョン
91b タイプフィールド
91c サブタイプフィールド
91d To DSフィールド
91e From DSフィールド
91f More Fragフィールド
91g Retryフィールド
91h パワー管理フィールド
91i More Dataフィールド
91j WEPフィールド
91k Orderフィールド
92 デュレーションIDフィールド
93 アドレス1フィールド
94 アドレス2フィールド
95 アドレス3フィールド
96 シーケンス制御フィールド
97 アドレス4フィールド
98 フレーム本体
99 フレームチェックシーケンス

Claims (5)

  1. 複数の無線端末と一つ以上の通信装置から構成され、前記無線端末同士ネットワークを経由してデータを通信する間接通信、あるいは前記無線端末同士で直接データを通信する直接通信を行う無線ネットワークシステムであって、
    前記通信装置は、前記無線端末同士の前記間接通信を監視して該間接通信の開始を検出し、該検出を契機に前記無線端末同士の直接通信が可能であるか判断して、該直接通信に必要な設定情報を作成して前記ネットワークを経由して前記無線端末に転送する機能を備え、
    個々の前記無線端末は、前記設定情報を受信した契機に前記設定情報に基づいて前記直接通信を開始する機能と、前記直接通信を行う際に、前記設定情報に含まれている鍵情報による通信データの暗号化を行う機能とを備えたことを特徴とする無線ネットワークシステム。
  2. 複数の無線端末と一つ以上の通信装置から構成され、前記無線端末ネットワークを経由してデータを通信する間接通信あるいは前記無線端末同士で直接データを通信する直接通信を行う無線ネットワークシステムの通信方法であって、
    前記通信装置が、前記無線端末同士の前記間接通信を監視して該間接通信の開始を検出し、該検出を契機に前記無線端末同士の直接通信が可能であるか判断して、前記無線端末同士の直接通信の設定情報を作成して前記ネットワークを経由して個々の前記無線端末に転送するステップと、
    個々の前記無線端末が、前記設定情報を受信した契機に当該設定情報に基づいた前記直接通信を試行し、可能であれば前記直接通信を開始し、前記直接通信が不可能であれば、前記間接通信を行うステップとを含み、
    前記間接通信を行うステップでは、個々の前記無線端末が、前記直接通信を行う際に、前記設定情報に含まれている鍵情報による通信データの暗号化を行うことを特徴とする無線ネットワークシステムの通信方法。
  3. 複数の無線端末がネットワークを介してアクセスすることが可能な通信装置であって、
    無線端末からの登録要求によって前記無線端末に関する情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に登録されている前記無線端末同士で前記ネットワークを経由してデータを通信する間接通信を監視し、間接通信の開始を検出する監視部と、
    前記監視部によって前記間接通信の開始を検出した契機に、前記無線端末同士の直接通信が可能であるか判断して、前記無線端末同士で直接データを通信する直接通信の通信データを暗号化するための鍵情報を含む設定情報を作成する作成部と、
    前記間接通信を行っている前記無線端末に対して前記設定情報を転送することによって前記無線端末同士の直接通信を促す送受信制御部と、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  4. 他の無線端末とネットワークを経由してデータを通信する間接通信、および他の無線端末と直接データを通信する直接通信を行うことが可能な無線端末であって、
    前記無線端末と他の無線端末との前記間接通信の監視により該間接通信の開始を検出した契機に、前記無線端末と他の無線端末との直接通信が可能であるか判断して、該無線端末と他の無線端末との直接通信に必要な設定情報を作成する外部装置から前記ネットワークを経由して転送される設定情報を受信する受信部と、
    前記設定情報を受信した契機に、前記設定情報に基づいて他の無線端末との間で前記直接通信を行う通信部とを含み、
    前記通信部は、他の前記無線端末との直接通信を行う際に、前記設定情報に含まれている鍵情報による通信データの暗号化を行う機能を備えたことを特徴とする無線端末。
  5. 複数の無線端末からネットワークを経由してアクセスされる通信装置を制御する通信制御プログラムであって、
    接続している前記無線端末同士でネットワークを経由してデータを通信する間接通信を監視し、前記無線端末同士の前記ネットワークを介した間接通信の開始を検出する機能と、
    前記間接通信の検出契機に、前記無線端末同士の直接通信が可能であるか判断して、前記無線端末同士で直接データを通信する直接通信の通信データを暗号化するための鍵情報を含む設定情報を作成して前記無線端末に転送する機能と、
    を前記通信装置に実現させることを特徴とする通信制御プログラム。
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