JP4408865B2 - 給電機能を具備した携帯端末のデータ書込システム、給電制御プログラム、携帯端末へのデータ書込方法 - Google Patents
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(1)第1の問題点
携帯電話にデータ書込をする際は、携帯電話を動作可能状態にする必要があるため、電池パック(蓄電池)を装着しなければならないが、携帯電話の梱包は本体と電池パックが別々であり、データ書込のため、いちいち電池パックを装着する必要があった。
現在の多様化した製品の種類に対応するため、携帯電話へのデータ書込ツールを汎用のPC(パソコン)にて実現しようとしている。ここで、PCと携帯電話のインタフェースにUSB(Universal Serial Bus)を採用することにより、より汎用性が向上したシステム構築を実現することができる。また、USBインタフェースは電源供給機能を有しているので、これを利用することにより、携帯電話に電池パックを装着することなく、データ書込を行うことができる。
しかしながら、携帯電話の種類によっては、USBインタフェースからの電源供給をもってしても、電源が立ち上がらないものがある。その理由は、携帯電話を電源OFFの状態からONにする際、初期投入時の突入電流により、電圧が所定期間減圧してしまう場合があり、このような状況に対して耐え得る電力供給を、USBインタフェースが行えないことによる。すなわち、USBインタフェースからの電源供給では、電池パックを装着していない携帯電話にデータ書込ができないこととなる。
(1)汎用PCで動作可能なデータ書込プログラムと、電源供給機能を具備した携帯端末インタフェースで構成し、携帯端末には電池パックを装着することなくデータの書込を行うことができるシステムを提供する。
(2)電源供給機能を具備した携帯端末インタフェースについて、携帯端末の機種に応じた給電設定を行う給電設定プログラムと、給電設定プログラムにより制御される携帯端末インタフェースを構成し、多種多様な製品に対応することができるデータ書込システムを提供する。
(3)給電設定のパラメータファイルをサーバーから配信する仕組みとする。
(4)給電設定プログラムの設定により、給電電圧、初期電圧過渡期間(ブートタイム)のいずれも可変できるようなインタフェースを構成し、規格値と実値の調整をできるようにして適格な給電を行えるインタフェースを提供する。
(5)データ書込プログラムと、給電設定プログラムとともに、自己診断プログラムを構成することにより、インタフェース等のケーブル接続やソフトウェアエラーを自己診断することのできるシステムを提供する。
(6)さらに、バーコードリーダを備えることにより、携帯端末の機種情報入力を簡易なものにする。
なお、携帯端末とは、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯可能であり、使用するために初期設定時にその携帯端末に設定情報を書き込む必要があるものである。
[1] コンピュータを作動し、携帯端末への設定情報の書込処理を行うデータ書込処理部と、
携帯端末種別に応じた、書込処理を行う携帯端末の供給電源に関する情報及び該携帯端末からのデータ受信の有無によって電池装着を判断するための時間である受信タイムアウト時間を保持する情報保持部と、
コンピュータと携帯端末間の情報を伝達するインタフェース部と、を備え、
該インタフェース部は、携帯端末の動作電源供給部を具備し、
該動作電源供給部は、前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、前記情報保持部が保持する受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末には電池が装着されていないことを確認し、又は該携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできる場合であって電池が装着されていない場合には、前記情報保持部が保持する供給電源に関する情報に基づいて供給する電源を可変する
ことを特徴とするデータ書込システム。
携帯端末への供給電源を制御する供給電源制御部と、
携帯端末種別に応じた電源供給定義値を記録した電源供給定義値及び該携帯端末からのデータ受信の有無によって電池装着を判断するための時間である受信タイムアウト時間を取得する取得手段と、を備え、
前記供給電源制御部は、前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、前記取得手段により取得した受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末には電池が装着されていないことを確認し、又は該携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできる場合であって電池が装着されていない場合には、前記取得手段により取得した電源供給定義値を参照し、該携帯端末に供給する電源を制御する
ことを特徴とするデータ書込システム。
前記データ書込処理部は、処理起動時に、外部より処理実行情報を取得して動作する
ことを特徴とするデータ書込システム。
前記供給電源制御部の動作起動時に、前記取得手段を介して電源供給定義値を取得する ことを特徴とするデータ書込システム。
前記電源供給定義値は、供給する電源の初期電圧過渡期間を定義しており、
前記制御情報出力手段は、該電源供給定義値を参照して電源制御情報を出力する
ことを特徴とするデータ書込システム。
前記書込処理を行う携帯端末の機種情報を取得する取得手段を備え、該取得手段は、バーコードリーダである
ことを特徴とするデータ書込システム。
前記書込処理部又は供給電源制御部若しくはインタフェース部の正常性を確認する確認機能を保持する正常性診断手段をさらに備える
ことを特徴とするデータ書込システム。
コンピュータを作動し、携帯端末へ供給する電源の設定を制御する電源制御モジュールと、を備え、
前記データ書込モジュールは、処理起動時に、外部より処理実行情報を取得して動作するとともに、
前記処理実行情報には、携帯端末種別に応じた、書込処理を行う携帯端末の供給電源に関する情報である電源供給定義値及び該携帯端末からのデータ受信の有無によって電池装着を判断するための時間である受信タイムアウト時間が含まれており、
前記電源制御モジュールは、電源起動時に、外部より電源供給定義値及び受信タイムアウト時間を取得し、前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、前記受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末には電池が装着されていないことを確認し、該電源供給定義値を参照し、該携帯端末に供給する電源を制御する
ことを特徴とする給電制御プログラム。
該コンピュータと携帯端末とを接続し、該携帯端末の機種情報を入力する工程と、
取得した機種情報に基づいて、該機種情報に応じた、前記携帯端末の電源に関する規格値及び該携帯端末からのデータ受信の有無によって電池装着を判断するための時間である受信タイムアウト時間を参照する工程と、
前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、前記受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末に蓄電池が装着されていないことを確認する工程と、
前記携帯端末に蓄電池が装着されていないことを確認した後、又は該携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできる場合であって電池が装着されていない場合には、前記規格値に基づいて該携帯端末に電源供給を行う工程と、
該電源供給工程の処理後、前記携帯端末へデータ書込を行う
ことを特徴とするデータ書込方法。
コンピュータと携帯端末間の情報を伝達するインタフェース部と、を備え、
該インタフェース部は、携帯端末の動作電源供給部を具備し、
該動作電源供給部は、前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、携帯端末種別に応じた受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末には電池が装着されていないことを確認し、又は該携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできる場合であって電池が装着されていない場合には、携帯端末種別に応じて供給する電源を可変とし、
前記データ書込処理部は、前回のデータ書込処理を行った機種を記憶しており、対象としている携帯端末の機種と前記記憶されている前回の機種とが異なるか否かを判断し、異なる場合は操作者に対して確認の表示を行う
ことを特徴とするデータ書込システム。
携帯端末種別に応じた、書込処理を行う携帯端末の供給電源に関する情報及び該携帯端末からのデータ受信の有無によって電池装着を判断するための時間である受信タイムアウト時間を保持する情報保持部と、
コンピュータと携帯端末間の情報を伝達するインタフェース部と、を備え、
前記データ書込処理部は、前回のデータ書込処理を行った機種を記憶しており、対象としている携帯端末の機種と前記記憶されている前回の機種とが異なるか否かを判断し、異なる場合は操作者に対して確認の表示を行い、
前記インタフェース部は、携帯端末の動作電源供給部を具備し、
該動作電源供給部は、前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、前記情報保持部が保持する受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末には電池が装着されていないことを確認し、又は該携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできる場合であって電池が装着されていない場合には、前記情報保持部が保持する供給電源に関する情報に基づいて供給する電源を可変する
ことを特徴とするデータ書込システム。
本発明におけるデータ書込システム、給電制御プログラムおよびデータ書込方法は、携帯端末に対して設定情報の書込処理を行う。
データ書込処理部は、コンピュータを作動し、携帯端末への設定情報の書込処理を行う。情報保持部は、書込処理を行う対象である携帯端末の供給電源に関する情報を保持する。インタフェース部は、コンピュータと携帯端末間の情報を伝達する。該インタフェース部は、携帯端末の動作電源供給部を具備し、該動作電源供給部は、前記情報保持部が保持する供給電源に関する情報に基づいて供給する電源電圧を可変にする。このことによって、携帯端末に電池パックを装着することなく、携帯端末にデータ書込を行うことができる。携帯端末の機種や個体差に応じた供給電源を設定することができるので、新機種の登場や、電源規格の変更等、さまざまな事情にフレキシブルに対応することができる。
(1)携帯端末に電池パックを装着することなく、携帯端末にデータ書込を行うことができる。
(2)携帯端末の機種や個体差に応じた供給電源を設定することができるので、新機種の登場や、電源規格の変更等、さまざまな事情にフレキシブルに対応することができる。
(3)給電設定のパラメータファイル管理を一元化することができ、全国にわたるクライアントの増減に柔軟に対応できる。
(4)故障時の故障原因の切り分け作業をすることができる。
(5)確実かつ簡単に携帯端末のハード情報を入力することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態のシステム構成図を示している。
クライアント10は汎用的なパーソナルコンピュータ(PC)である。クライアント10には、USBコネクタ11、バーコードリーダ12が接続されている。接続する16pin(又は10pin)のケーブルコネクタはUSBインタフェースで構成されている(後述)。本実施の形態では、USBインタフェース接続時の弱点を克服する工夫を施すものである。USBコネクタ11は、携帯端末40を接続するものであり、携帯電話等の携帯端末40に電話番号等の設定情報を書き込む。その際に、携帯端末40側に電源も供給する。バーコードリーダ12は、携帯端末40に貼付されたバーコードを読み取るものである。また、クライアント10は通信回線によってサーバー20と接続され、サーバー20は通信回線によって基幹システムデータベース30と接続されている。よって、クライアント10はサーバー20を介して、基幹システムデータベース30と通信することができる。また、クライアント10は、携帯端末40を使用するにあたっての設定情報を書き込むものであり、全国の携帯電話ショップ、または電気製品量販店等に設置される。
業務アプリケーションは、携帯端末40に電話番号等の設定情報を書き込む処理を行うため、一般の操作者ではなく、本システムを操作できる資格を有している者が行うのが望ましい。そのため、その資格を認証するために、パスワード入力とそのパスワードの照合を行う。
なお、上記パスワードの照会は、サーバー20に予めパスワード情報を保持させて、クライアント10でのOKボタン押下とともに要求されるHTMLリクエストとともに送出されたパスワード情報と照合するようにしてもよい。
画面入出力処理1121は、業務用アプリケーションにおけるボタンアクション等による画面入力、チェック結果・実行結果・処理状況等の画面表示を行う。携帯端末インタフェース1122は、携帯端末40の仕様に基づき、コマンド送受信により携帯端末40とのデータの授受を行う。サーバーインタフェース1123は、電番書込サービス処理220に対してデータ取得要求を発行し、携帯端末40への設定情報書込に必要なデータを取得する。
画面Fの状態から携帯端末40が取り外されたり等すると、給電停止の処理が行われ、画面Bへ戻る。携帯端末40へ電話番号等の書込処理が終了すると、給電停止の処理が行われ、画面Bへ戻る。チェック中状態(画面F)から完了状態になると、画面Gへ遷移する。
(1)使用する場所が多数箇所となる業務アプリケーションをサーバーよりダウンロードする仕組みとすることにより、ソフトウェアの保守性の向上を果すとともに、用途が限られる給電アプリケーションはローカルに構成する仕組みとすることで、他の箇所で利用されることがないようセキュリティを確保をすることができる。このことにより、配備するデータ書込システムの用途に柔軟に対応することができる。
(2)製造番号をバーコードリーダで読み取ることとした。このことにより、タイプミスによる入力ミスを防止することができるので、適確な機種設定ができる。
本実施の形態では、携帯端末40へ設定情報を書き込むロムライタの識別子(ID)等が記憶されたパラメータファイル等の環境ファイル230をサーバー20からクライアント10に配信することにより、新機種の携帯端末40に対しての反映等に柔軟に対応できるようにしたものである。
(1)ロムライタID
(2)デフォルト地域
(3)携帯端末接続先COMポート
(4)接続先URL
(5)携帯端末ログ出力指定(省略可。省略時はログ出力無し)
環境ファイル230が各クライアント10に設定され、その後の動作・作用について説明する。以下の順番による。
ステップ1.環境ファイル230の作成。携帯端末40が新機種になった場合等に行われる。
ステップ2.環境ファイル230をサーバー20へアップロード。
ステップ3.サーバー20にて環境ファイル230の配信条件を設定(設定できる条件は、地域、クライアント10の識別子がある)。
ステップ4.サーバー20にて環境ファイル230の配信スケジュールを登録(サーバー2号機20A、サーバー3号機20B、サーバー4号機20Cへ環境ファイル230をコピー)。
ステップ6.サーバー20、サーバー2号機20A、サーバー3号機20B、サーバー4号機20Cにて環境ファイル更新リスト作成。
ステップ7.環境ファイル更新情報のバックアップ。
ステップ8.環境ファイル230の配信条件に合致すれば、クライアント10のメインメニュー画面に「ドライバダウンロードボタン」が出現する。これは、Javaアプレットによる制御によって行われる。
環境ファイルを配信する構成とし、業務アプリケーションの配信とともにダウンロードする構成とした。このことによって、業務アプリケーションのパラメータ変更や動作変更等の必要が生じたとき、PCの配備先に出向くといった手間がなく、全国にわたる端末の各々に柔軟に対応することができる。
電源アダプタ100は、本発明に係るものであり、交流100V電源を変圧可変して、携帯端末40に直流電源を供給する。
USBコネクタ101は、USBコネクタ(ジャック)であり、クライアント10と電源アダプタ100とを接続する。
(1)USBコネクタ101を介して、クライアント10より携帯端末40の機種に応じたパラメータを取得する。
(2)取得したパラメータに基づいて、携帯端末40へ供給する電圧レベルを決定し、AC−DCコンバータの電圧設定をコントロールする。
(3)AC−DCコンバータで検出した過電流や、電圧端子で検出した過電圧情報を符号化し、USBDATAバス(2pin)を介してクライアント10へ通知する。
(4)レセプタクル105を介して携帯端末40から送出されるバッテリ検知の情報(BTT検出)を符号化し、クライアント10へ通知する。
(5)USBDATAバスを介して取得した携帯端末40への設定情報(主に電話番号)を取得して、10pin又は16pinのシリアルケーブルのバス端子(2pin)へ情報を送出する。
AC−DCコンバータ104は、MPU102の指示により、AC100VをDC3〜7Vの範囲にて0.1V刻みで変換可変する。
レセプタクル105は、10pin又は16pinのジャックタイプで、携帯端末40と電源アダプタ100とを接続するインタフェースである。MPU102と携帯端末40の間のデータ送受をするとともに、電源アダプタ100より携帯端末40へ電源供給を行い、また、バッテリ接続の有無をMPU102へ通知する。
(1)製造番号
(2)機種
(3)電圧
(4)過電流検出値
(5)メーカー名
(6)バッテリ搭載判定の可/不可
(7)受信タイムアウト時間:バッテリ搭載判定が行えない機種において、携帯端末からのデータ受信の有無を判断する受信タイムアウト時間である。
(8)携帯端末ブート完了時間:携帯端末に対する給電が行われてから、携帯端末の起動が完了するまでの時間である。
(9)給電PIN番号:給電を行うPINの番号を指定する。
クライアント10内の初期設定ファイルに、倉庫識別(Y or N)、ダウンロード元IPアドレス、ダウンロード元ファイル名、ダウンロード先ファイル名が予め設定されている。「倉庫識別」とは、給電用機種設定ファイルをサーバー20よりダウンロードするか否かを指定するものである。「ダウンロード元IPアドレス」とは、給電用機種設定ファイルがあるサーバー20のIPアドレスを定義するものである。「ダウンロード元ファイル名」とは、給電用機種設定ファイル名を定義するものである。「ダウンロード先ファイル名」とは、給電用機種設定ファイルのダウンロード先を定義するものである。
ステップS802では、「ダウンロード元IPアドレス」に対してソケットをオープンする。つまり、クライアント10とサーバー20を通信可能状態にする。
ステップS803では、「ダウンロード元ファイル名」に対して、GETコマンドを実施する。つまり、クライアント10がサーバー20から給電用機種設定ファイルをダウンロードする。
ステップS804では、GETしたファイルの出力先を「ダウンロード先ファイル名」として出力する。つまり、ダウンロードしたファイルを以下の携帯端末40への給電処理において用いられるように予め定めた位置に格納する。
ステップS805では、給電用機種設定ファイルのダウンロード処理を終了する。
ステップS902では、クライアント10を起動する。そして、携帯端末40へ設定情報を書き込むためのアプリケーションプログラムである給電管理アプリケーションプログラムとともに、業務アプリケーションが自動的に起動する。これによって、図8で説明した給電用機種設定ファイルが自動的にダウンロードされる。
ステップS903では、操作者に対してパスワード入力を要求する(図5の画面A参照)。適正なパスワードが入力されると、S904へと進む。
ステップS908では、ダウンロードされた給電用機種設定ファイルをサーチすることによって、ステップS907で入力された製造番号があるか否かを判定する。もしも検索エラーがあれば、ステップS907へ戻り、製造番号の再入力を促す。検索エラーが無ければ(ステップS909;Yes)、ステップS910へ進む。
ここで、「前回処理と同じ機種」であるか否かを判定するのは、以下の理由による。本実施の形態の利用は、物流倉庫で行われる。したがって、同一場所で連続的に同一機種の給電を行うのが原則であるが、時折、イレギュラー対応で、他の機種を給電することが必要となる場合がある。このようなときに、これまで連続的に処理していた携帯端末40と異なることを操作者に通知するため、メッセージ表示を行うようにしている。
このために、データ書込処理が終了した時点で、その書込処理の対象となっていた携帯端末の機種を記憶する。機種はステップS908の際に取得される。
ステップS911による確認表示の後、ステップS907まで戻る。なお、ステップS904まで戻ってもよい。この場合は、既にケーブルに携帯端末が接続されており、そのことが検知されるので、ステップS904の「携帯端末を接続してください」のメッセージは表示しない。したがって、すぐにステップS907へと進む。
ステップS912では、電圧・過電流設定値を給電用機種設定ファイルから製造番号をキーにして検索する。検索エラーが発生した場合は(ステップS914;No)、エラー表示(ステップS913)を行い、ステップS904に戻る。
ステップS915では、バッテリの有無のチェックが可能であるか否かを判定する。チェックできなかった場合はステップS916へ進み、チェックできた場合はステップS918へ進む。
また、受信タイムアウトになっていない場合は、ステップS916に戻り、タイムアウトになるまで待つ。受信タイムアウトになっている場合は、ステップS919へ進む。
ステップS918では、バッテリがあるか否かを判定する。バッテリがある場合は、エラー表示(ステップS913)を行い、ステップS904に戻る。バッテリが無い場合は、ステップS919へ進む。
ステップS919では、給電を開始する。
ステップS921では、DL番号をバーコードリーダ12を用いて入力する(図5の図面E参照)。
ステップS922では、電話番号等を含む設定情報を携帯端末40に書き込む。
ステップS923では、設定情報の書込が終了したので、携帯端末40をケーブルから取り外す。ケーブルを取り外すことによって、給電が停止する(ステップS924)。
ステップS925では、操作者に対して、作業が終了した旨を表示する。これを知得した操作者は、図5画面Gの「メインメニュー」ボタンをクリック動作することで、ステップS904へ戻る。作業終了であれば例えば、F8等を指定することで、アプリケーションが終了する(ステップS926)。
ステップS1002では、クライアント10を起動する。そして、携帯端末40へ設定情報を書き込むためのアプリケーションプログラムである給電管理アプリケーションプログラムと業務アプリケーションが自動的に起動する。これによって、図8で説明した給電用機種設定ファイルが自動的にダウンロードされる。
ステップS1003では、操作者に対してパスワード入力を要求する(図5の画面A参照)。適正なパスワードが入力されると、S1004へと進む。
ステップS1005では、DL番号をバーコードリーダ12を用いて入力する。
ステップS1006では、電話番号等を含む設定情報を携帯端末40に書き込む。
ステップS1007では、設定情報の書込が終了したので、携帯端末40をケーブルから取り外す。
ステップS1008では、操作者に対して、作業が終了した旨を表示する。これを知得した操作者は、図5画面Gの「メインメニュー」ボタンをクリック動作することで、ステップS1004へ戻る。作業終了であれば例えば、F8等を指定することで、アプリケーションが終了する(ステップS1009)。
(1)給電用機種設定ファイルをサーバーより配信する仕組みとした。これにより、携帯端末の新機種のデータ反映や、規格変更等に柔軟に対応可能なシステム構成とすることができる。
(2)給電アプリケーションより電源アダプタをコントロールできる仕組みとした。これにより、携帯端末にあわせた給電設定ができる。特に、ケーブルを通じて自動給電できるようにしたので、携帯端末に電池パックを装着せずに設定情報の書込処理ができる。
本実施の形態では、データ書込システムにおける保守モードであり、自己診断プログラムにより構成されている。普段は表示するようにしていないが、必要に応じて当該画面を呼び出すことができる。保守画面1100は、クライアント10の画面に表示される。
(1)エラー原因として「機種情報のデータが無い」を検知した場合、エラーメッセージとして「機種設定ファイルの中に入力した製番の情報が見つかりません。」が表示される。
(2)エラー原因として「USBケーブル取り外し、USBケーブル故障、電源アダプタ100故障、クライアント10故障」を検知した場合、エラーメッセージとして「USBケーブル未接続」が表示される。
(4)エラー原因として「携帯端末40にバッテリ搭載」を検知した場合、エラーメッセージとして「バッテリを接続したままでは給電できません。携帯端末を取り外してバッテリを取り、改めて携帯端末を接続してください。」が表示される。
(6)エラー原因として「ACアダプタ電源オフ(外れ)、ACアダプタのDCコネクタ未接続。ACアダプタ故障」を検知した場合、エラーメッセージとして「ACアダプタ電源オフ」が表示される。
(8)エラー原因として「電源アダプタ100故障(給電電圧異常)」を検知した場合、エラーメッセージとして「給電電圧異常」が表示される。
(10)エラー原因として「給電用機種設定ファイル設定内容異常」を検知した場合、エラーメッセージとして「給電ファイル異常」が表示される。
データ書込プログラムと、給電設定プログラムとともに、自己診断プログラムを構成することにより、インタフェース等のケーブル接続やソフトウェアエラーを自己診断することのできるシステムを提供することができる。
コンピュータを作動し、携帯端末へ設定情報の書込処理を行うデータ書込モジュールと、
コンピュータを作動し、携帯端末へ供給する電源の設定を制御する電源制御モジュールと、を備え、
前記データ書込モジュールは、処理起動時に、外部より処理実行情報を取得して動作するとともに、
前記電源制御モジュールは、電源起動時に、外部より電源供給定義値を取得する
ことを特徴とする給電制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
そして、上記のプログラムまたはその一部は、上記記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能である。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に乗せて搬送することも可能である。
さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
11…USBコネクタ
12…バーコードリーダ
20…サーバー
20A…サーバー2号機
20B…サーバー3号機
20C…サーバー4号機
30…基幹システムデータベース
40…携帯端末
100…電源アダプタ
101…USBコネクタ
102…MPU
103…電源コネクタ
104…AC−DCコンバータ
105…レセプタクル
110…パスワード入力処理
111…画面入出力処理
112…業務アプリケーション用アプレット
113…メインメニュー
210…パスワード照合CGI
211…パスワード照合処理
212…業務アプリケーション用アプレット
220…電番書込サービス処理
230…環境ファイル
1100…保守画面
1101…携帯端末未接続表示
1102…バッテリなし表示
1103…バッテリ未判定表示
1104…過電流検知表示
1105…ACアダプタOFF表示
1106…給電電圧異常表示
1107…携帯端末ケーブル未接続表示
1108…USBケーブル未接続表示
1109…DCコネクタ未接続表示
1110…給電電圧実測値表示
1111…移動端末通信エラー表示
1112…過電流検出等設定値表示
1113…バージョン情報表示
1114…機種設定ファイル更新日表示
1121…画面入出力処理
1122…携帯端末インタフェース
1123…サーバーインタフェース
2201…基幹システムインタフェース
Claims (11)
- コンピュータを作動し、携帯端末への設定情報の書込処理を行うデータ書込処理部と、
携帯端末種別に応じた、書込処理を行う携帯端末の供給電源に関する情報及び該携帯端末からのデータ受信の有無によって電池装着を判断するための時間である受信タイムアウト時間を保持する情報保持部と、
コンピュータと携帯端末間の情報を伝達するインタフェース部と、を備え、
該インタフェース部は、携帯端末の動作電源供給部を具備し、
該動作電源供給部は、前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、前記情報保持部が保持する受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末には電池が装着されていないことを確認し、又は該携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできる場合であって電池が装着されていない場合には、前記情報保持部が保持する供給電源に関する情報に基づいて供給する電源を可変する
ことを特徴とするデータ書込システム。 - コンピュータを作動し、携帯端末への設定情報の書込処理を行うデータ書込処理部と、
携帯端末への供給電源を制御する供給電源制御部と、
携帯端末種別に応じた電源供給定義値を記録した電源供給定義値及び該携帯端末からのデータ受信の有無によって電池装着を判断するための時間である受信タイムアウト時間を取得する取得手段と、を備え、
前記供給電源制御部は、前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、前記取得手段により取得した受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末には電池が装着されていないことを確認し、又は該携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできる場合であって電池が装着されていない場合には、前記取得手段により取得した電源供給定義値を参照し、該携帯端末に供給する電源を制御する
ことを特徴とするデータ書込システム。 - 請求項1又は2に記載のデータ書込システムであって、
前記データ書込処理部は、処理起動時に、外部より処理実行情報を取得して動作する
ことを特徴とするデータ書込システム。 - 請求項2に記載のデータ書込システムであって、
前記供給電源制御部の動作起動時に、前記取得手段を介して電源供給定義値を取得する ことを特徴とするデータ書込システム。 - 請求項2に記載のデータ書込システムであって、
前記電源供給定義値は、供給する電源の初期電圧過渡期間を定義しており、
前記制御情報出力手段は、該電源供給定義値を参照して電源制御情報を出力する
ことを特徴とするデータ書込システム。 - 請求項1に記載のデータ書込システムであって、
前記書込処理を行う携帯端末の機種情報を取得する取得手段を備え、該取得手段は、バーコードリーダである
ことを特徴とするデータ書込システム。 - 請求項1又は2に記載のデータ書込システムであって、
前記書込処理部又は供給電源制御部若しくはインタフェース部の正常性を確認する確認機能を保持する正常性診断手段をさらに備える
ことを特徴とするデータ書込システム。 - コンピュータを作動し、携帯端末への設定情報の書込処理を行うデータ書込モジュールと、
コンピュータを作動し、携帯端末へ供給する電源の設定を制御する電源制御モジュールと、を備え、
前記データ書込モジュールは、処理起動時に、外部より処理実行情報を取得して動作するとともに、
前記処理実行情報には、携帯端末種別に応じた、書込処理を行う携帯端末の供給電源に関する情報である電源供給定義値及び該携帯端末からのデータ受信の有無によって電池装着を判断するための時間である受信タイムアウト時間が含まれており、
前記電源制御モジュールは、電源起動時に、外部より電源供給定義値及び受信タイムアウト時間を取得し、前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、前記受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末には電池が装着されていないことを確認し、該電源供給定義値を参照し、該携帯端末に供給する電源を制御する
ことを特徴とする給電制御プログラム。 - コンピュータを作動して、携帯端末への設定情報の書込を行う書込方法であって、
該コンピュータと携帯端末とを接続し、該携帯端末の機種情報を入力する工程と、
取得した機種情報に基づいて、該機種情報に応じた、前記携帯端末の電源に関する規格値及び該携帯端末からのデータ受信の有無によって電池装着を判断するための時間である受信タイムアウト時間を参照する工程と、
前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、前記受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末に蓄電池が装着されていないことを確認する工程と、
前記携帯端末に蓄電池が装着されていないことを確認した後、又は該携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできる場合であって電池が装着されていない場合には、前記規格値に基づいて該携帯端末に電源供給を行う工程と、
該電源供給工程の処理後、前記携帯端末へデータ書込を行う
ことを特徴とするデータ書込方法。 - コンピュータを作動し、携帯端末への設定情報の書込処理を行うデータ書込処理部と、
コンピュータと携帯端末間の情報を伝達するインタフェース部と、を備え、
該インタフェース部は、携帯端末の動作電源供給部を具備し、
該動作電源供給部は、前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、携帯端末種別に応じた受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末には電池が装着されていないことを確認し、又は該携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできる場合であって電池が装着されていない場合には、携帯端末種別に応じて供給する電源を可変とし、
前記データ書込処理部は、前回のデータ書込処理を行った機種を記憶しており、対象としている携帯端末の機種と前記記憶されている前回の機種とが異なるか否かを判断し、異なる場合は操作者に対して確認の表示を行う
ことを特徴とするデータ書込システム。 - コンピュータを作動し、携帯端末への設定情報の書込処理を行うデータ書込処理部と、
携帯端末種別に応じた、書込処理を行う携帯端末の供給電源に関する情報及び該携帯端末からのデータ受信の有無によって電池装着を判断するための時間である受信タイムアウト時間を保持する情報保持部と、
コンピュータと携帯端末間の情報を伝達するインタフェース部と、を備え、
前記データ書込処理部は、前回のデータ書込処理を行った機種を記憶しており、対象としている携帯端末の機種と前記記憶されている前回の機種とが異なるか否かを判断し、異なる場合は操作者に対して確認の表示を行い、
前記インタフェース部は、携帯端末の動作電源供給部を具備し、
該動作電源供給部は、前記携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできるか否かを判定し、チェックできない場合には、前記情報保持部が保持する受信タイムアウト時間の間、該携帯端末からの受信がないことによって、該携帯端末には電池が装着されていないことを確認し、又は該携帯端末には電池が装着されているか否かをチェックできる場合であって電池が装着されていない場合には、前記情報保持部が保持する供給電源に関する情報に基づいて供給する電源を可変する
ことを特徴とするデータ書込システム。
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