JP4407857B2 - 発送処理管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、郵便配達や宅配業務等における発送体を物流経路に沿って配送するに際して発送番号、配達票、宅配票等を発行して貼付する発送処理管理システム及び再発送データ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、郵便配達や宅配業務等で発送体を配送する際、郵便で使用される発送番号のラベル、書留等で使用される配達証、宅配業で使用される宅配票等の配送票を作製し、発送体に添付して発送処理を行うことが大量の発送体を配送する場合に一般的となってきている。そのため、特に大量の発送体を配送する際には、これら発送処理の効率向上が望まれている。また、不在や転居等で戻ってきた発送体を再度発送する場合においても発送処理の効率向上が望まれている。
【0003】
従来、発送体に添付される配達票や配送票には、配送先及び発送人などの配送情報と共に、発送体受取人が記載、または受け取り確認を押印する欄を有し、その配達票や配送票を持ち帰ることによって配送処理が完了したことを確認することができ、確実な配送管理を行うことができる。また、発送体に発送番号が表されたラベルを添付することによって、当該発送体と発送番号とを関連付けて管理することができ、発送体の特定や配送を確実なものとしている。また、不在や転居等で発送体が戻り、再度発送する場合においても上記同様の発送番号が新たに付されたラベルや配達票、配送票を再度作製して当該発送体に添付させることが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発送体を大量に発送処理する場合、特に各発送体を確実に管理する必要があり、発送番号の割り付け、配達票や配送票を作製、貼付するためのデータ処理を効率的に行うことが必要となる。特に、不在や転居等で戻ってきた発送体を再度発送するにあたり、発送番号が表されたラベルを手作業で貼付すると共に、住所が異なる場合には手書きによって配達票、配送票を作製していることから作業効率を著しく低下させているという問題があり、また既に貼付された発送番号を、新たに割り付けられた発送番号に更新する必要があることから処理の確立が必要となる。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、大量の発送体における発送処理の効率を向上させ、発送体管理を確実とする発送処理管理システム及び再発送データ処理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明では、発送対象毎に作製された発送物を封入、封緘させた発送体のそれぞれに、発送番号が表されたラベルを貼付すると共に、発送データに基づいて当該発送先の所定情報及び発送番号を表示した発送票を貼付して配送させるための発送処理手段を備え、当該発送番号が表されたラベルが貼付されて配送された発送体が、所定事由で返送された際、当該返送発送体を、再発送するための処理を行う再発送データ処理システムより再発送データを取得する発送処理管理システムであって、前記再発送データ処理システムは、発送対象者に発送した発送番号に基づく発送実績が格納される発送実績データベースと、前記返送発送体に付された前記ラベルに表された発送番号を読み取る発送番号読取手段と、前記読み取られた発送番号に基づいて前記発送対象者を特定し、当該発送対象者に関するデータを前記発送実績データベースより取得する発送対象者特定手段と、前記発送対象者に関するデータに基づいて、前記発送体を再発送するための再発送データを作成する再発送データ作成手段と、を有し、前記発送処理手段は、前記発送対象者毎の前記発送体に対して、当該発送対象者と関連付けられた前記発送番号を付与すると共に、前記返送発送体に対して、当該発送番号を読み取って前記特定された発送対象者に対して新たに発送番号を付与するもので、少なくとも各発送体を管理する管理システムに対し新規登録または更新させるために、当該発送対象者と関連付けられた発送番号又は新たに付与された発送番号を送出する発送番号付与手段と、前記付与された発送番号又は新たに付与された発送番号に基づいて前記ラベルを作製し、前記対応の発送体に貼付するラベル作製貼付手段と、前記発送データ若しくは前記再発送データ、及び前記付与された発送番号若しくは新たに付与された前記発送番号に基づいて前記発送票を作製し、前記対応の発送体に貼付する発送票作製貼付手段と、を有する構成とする。
【0007】
請求項2〜5の発明では、「前記発送データ、及び、前記付与された発送番号若しくは前記新たに付与された発送番号に基づいて、各発送体に関する文書を作成する文書作製手段を備える」構成であり、
「前記発送体が発送対象者の転居又は不在により返送された再発送の対象であり、当該発送体に貼付する前記発送票の作製を、前記発送番号で特定される発送対象者に関する前記再発送データに基づいて行う」構成であり、
「前記発送体が発送対象者の不在により返送された再発送の対象であり、前記該当の発送対象者に関する情報が表示されている部分、前記ラベルが貼付されている部分の少なくとも何れか一方を撮像する撮像手段を備え、前記発送票作製貼付手段が当該撮像データ前記発送データ、発送番号に基づいて当該発送票を作製する」構成であり、
「前記発送体には、前記発送対象者を特定する個別情報が付され、当該個別情報により特定された当該発送対象者について発送データ又は前記再発送データが作成される」構成である。
【0008】
請求項6の発明では、「請求項1〜3,5の少なくとも何れかに記載の発送処理管理システムであって、前記再発送データ処理システムにより作成される前記再発送データは、前記発送対象者の発送先に変更がある場合に、当該発送先が更新されて作成される」構成である。
【0009】
このように、発送処理管理システムにおける発送処理手段が、発送体に対して発送対象者と関連付けられた発送番号を付与すると共に、これを管理システムに新規登録または更新させるために送出させ、一方、付与された発送番号でラベルを作製させて該当の発送体に貼付させ、また発送データ若しくは付された個別情報で作成された発送データと発送番号、または適宜撮像データで発送票を作成させて該当の発送体に貼付させ、発送対象者が所定事由(転居又は不在)で発送体が返送された場合に発送番号を新たに付与し、発送データ若しくは再発送データを作成して発送票を再作製する。すなわち、大量の新規または再発送の発送体を、発送対象者を特定して容易に発送処理を行うことが可能となり、発送処理の効率を向上させることが可能となると共に、発送番号を適宜更新させることから発送体管理を確実とさせることが可能となるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図により説明する。
図1に、本発明に係る再発送データ処理システムの構成図を示す。図1は、図1(A)の再発送データ処理システム11を、後述の発送処理管理システムにおける返送発送体の再発送の処理を行わせるための前提として好適なシステムとして示し、図1(B)、(C)に再発送を行う場合の発送体の形態を示したものである。なお、本実施形態では、郵便により発送を行う封筒を発送体として示したものであるが、宅配業で取り扱う配送体を発送体として適用することもできるものである。
【0011】
図1(A)に示す再発送データ処理システム11は、少なくとも発送番号読取手段12、発送対象者特定手段である受取人特定手段13、再発送データ作成手段14、発送データ更新手段15、及び返送発送体である戻り封筒の発送時における発送実績が格納されている発送実績DB16を備える。
【0012】
上記発送番号読取手段12は、戻り封筒の返送事由として不在系と転居系とに種分けされた不在系戻り封筒17群と、転居系戻り封筒18群とのそれぞれに貼付された発送番号ラベルの当該発送番号を読み取る。ここで、不在系戻り封筒17とは、再発送に際して受取人の発送先である住所の変更を要しない対象であり、転居系戻り封筒18とは、再発送の際に受取人の住所を変更させる必要がある対象であることを指す。
【0013】
上記受取人特定手段13は、上記発送番号読取手段12で読み取った発送番号に基づいて受取人を特定するもので、当該発送番号で発送実績DB16を照会して当該受取人に関するデータと突き合わせて突合データを作成して再発送データ作成手段15に送出し、発送実績DB16に受取人データがないときには発送番号を当該封筒と関連付けて再発送データ作成手段15に送出する。上記再発送データ作成手段14は、取得した受取人に関する突合データまたは発送番号のデータに基づいて再発送のための再発送データを作成して後述の発送処理管理システムに送出する。再発送データにおける突合データは、例えば受取人の個別情報である個別コード等が含まれる。
【0014】
上記発送データ更新手段15は、転居系戻り封筒18群については、住所が変更されていることから、更新データに基づいて新たな住所を該当の受取人について更新するもので、再発送データ作成手段14に受取人に関連付けた更新(住所)データを作成して再発送データ作成手段15に送出する。したがって、再発送データ作成手段14では該当の受取人についての住所データを更新させた内容で再発送データを作成する。
【0015】
ここで、図1(B)は、転居系戻り封筒18に対する発送形態を示したもので、新たな発送情報で例えば郵便番号、住所、氏名、個別コード等が印字された発送物18Aを再発送封筒21内に封入し、封緘する。この再発送封筒21は当該発送物18Aが封入されたときに印字された発送情報等を視認させる窓が形成されたものである。
【0016】
そして、この再発送封筒21の表面(発送情報が視認できる面)に新たな発送番号(バーコード)が表された発送番号ラベル22が貼付され、裏面に発送情報、発送番号に基づいて作成された発送票である配達票23が貼付される。この配達票23は、例えば表面の発送情報等とバーコードが表示された2つの配達票23A,23Bで構成されるもので、そのうちの配達票23Bには受領印が押印される欄が設けられ、剥離自在に貼付される。すなわち、配達がなされたときに受取人の印をもらい、剥離して持ち帰ることで配達証明、配達管理情報とさせるためのものである。
【0017】
また、図1(C)は、不在系戻り封筒17に対する発送形態を示したもので、返送された封筒18そのものを新たな再発送封筒24に封入し、封緘させるものである。この再発送封筒24は当該返送封筒17が封入されたときに視認できる上記のような発送情報をさらに視認させる窓が形成されたものであるが、返送封筒17に貼付された発送番号ラベルを視認させる窓を備えない。そして、この再発送封筒24の表面(発送情報が視認できる面)に新たな発送番号(バーコード)が表された発送番号ラベル22が貼付され、裏面に上記発送情報、発送番号に基づいて作成された発送票である配達票23(23A,23B)が貼付されるのは図1(B)と同様である。
【0018】
そこで、図2に、図1の再発送データ処理システムの処理フローチャートを示す。図2において、まず、戻り封筒の種類毎(不在系戻り封筒17群、転居系戻り封筒18群)に応じて、それぞれに貼付されている発送番号ラベルのバーコード(発送番号)を発送番号読取手段12が読み取る(ステップ(S)1)。読み取った発送番号に基づいて受取人特定手段13が受取人を特定するために発送実績DB17に照会する(S2)。
【0019】
受取人データが発送実績DB17にないときには(S3)、読み取った発送番号のデータのみを当該封筒と関連付けて再発送データ作成手段14に送出する。一方、受取人データが発送実記DB17に存するときには(S3)、該当の受取人データと突き合わせ、突合データを作成して再発送データ作成手段14に送出する(S4B)。また、対象が転居系戻り封筒18のときには住所データの変更があり(S5)、更新データに基づいて発送データ更新手段15が更新された当該受取人のデータを作成する(S6)。
【0020】
そして、再発送データ作成手段14において、上記受取人に関する突合データ(住所変更がある場合とない場合)に基づき再発送データを作成し、または受取人に関する発送実績ががない場合には読み取った発送番号のデータに基づく再発送データを作成して、後述の発送処理管理システムの出力するものである(S7)。
【0021】
次に、図3に、本発明に係る発送処理管理システムにおける第1実施形態のブロック構成図を示す。なお、本第1実施形態では、上記再発送データは、上記発送実績DB16に返送封筒の受取人の発送データを有して突合データを含むと共に、対象が上記転居系戻り封筒18であって更新された住所データを含むものとしてある。図3(A)はシステムの全体の概略ブロック構成図であり、図3(B)はそのうちの発送処理手段のブロック構成図を示したものである。
【0022】
図3(A)において、発送処理管理システム31は、少なくとも発送物作製手段32、封入封緘手段33及び発送処理手段34を含んで構成され、発送処理手段34は、管理システムであるホストコンピュータ35と通信自在の構成とされる。このホストコンピュータ35は、発送管理手段36及びデータ更新手段37を含む。上記発送物作製手段32は、図1(B)に示すように、取得した再発送データに基づいて住所更新された内容の発送物18Aを作製する。また、封入封緘手段33は、図1(B)に示すように、作製された発送物18Aを再発送封筒21に封入し、封緘して発送処理手段34の備える後述のラベル作製貼付手段及び配達証作製貼付手段に移送する。
【0023】
上記発送処理手段34は、詳細が図3(B)に示されるもので、上記再発送データを入力すると共に、ホストコンピュータ35の発送管理手段36より発送管理データを入力し、またホストコンピュータ35(データ更新手段37)に対して新たに付与した発送番号のデータを出力する。なお、ホストコンピュータ35では、データ更新手段37に新たな発送番号のデータが入力されたときに、発送管理データを管理している発送管理手段36に対して該当の受取人(発送元)の発送番号のデータを更新する(この場合、更新履歴も適宜作成される)。
【0024】
そこで、図3(B)において、発送処理手段34は、少なくともデータ取得手段41、発送番号付与手段42、ラベル作製貼付手段43、配達証データ作成手段44、配達証作製手段45、受領書データ作成手段46及び受領書作製手段47を備える。データ取得手段41は、上記再発送データを取得すると共に、上記ホストコンピュータ35等より発送管理データを取得して、再発送データにおける該当の受取人に対するデータを発送管理データより特定する。
【0025】
上記発送番号付与手段42は、再発送の封筒に対してそれぞれ新たに発送番号を発生させて付与したデータを、ラベル作製貼付手段43に送出すると共に、ホストコンピュータ35のデータ更新手段37に送出する。また、配達証データ作成手段44及び受領書データ作成手段46に対して、再発送対象である受取人の個別コードと関連付けた発送番号のデータを送出する。ラベル作製貼付手段43は、送られてきた発送対象のデータに基づいて当該発送番号に対応したバーコードを印字したラベルを作製して該当の再発送封筒21に貼付する。
【0026】
上記配達証データ作成手段44は、発送番号付与手段42で付された発送番号の個別コードと関連付けされたデータ、及びデータ取得手段41で特定された受取人のデータに基づいて発送票である上記配達票23を作製するためのデータ(ファイル)を作成する。この配達証作製データは配達証作製貼付手段45に送出されるが、発送実績ファイル(発送実績DB16に格納)を作成するデータとしてもよい。このことは以下の実施形態でも同様である。そして、配達証作製貼付手段45は、配達証作製データに基づいて配達証を作製し、再発送封筒21の裏面に一部分離自在で貼付する(図1(B)参照)。
【0027】
上記受領書データ作成手段46は、発送番号付与手段42で付された発送番号の個別コードと関連付けされたデータ、及びデータ取得手段41で特定された受取人のデータに基づいて文書としての受領書を作製するためのデータ(ファイル)を作成し、受領書作製手段47に送出される。受領書とは、多くの封筒を郵便配達するときに作製される当該封筒における発送番号(引受番号)、料金、受取人等の配達リストである。そして、受領書作製手段47において受領書データに基づいて受領書を作製する。
【0028】
ここで、図4に、図3におけるラベル及び配達票の作製、発送体への貼付を行う発送処理装置の概略図を示す。図4における発送処理装置51は、ホッパ52より再発送対象の所定数の封筒21が例えば付与した発送番号順に順次供給されるもので、供給された封筒21の表面(発送情報が表されている面)にラベル22を貼付するラベル貼付機構53が配置され、このラベル貼付機構53におけるラベルを印字するラベルプリンタ54が設けられる。このラベル貼付機構53及びラベルプリンタ54により上記ラベル作製貼付手段43が構成され、ラベルプリンタ54に対応の上記発送番号のデータが送られてきてバーコードとしてラベル原紙に印字を行う。
【0029】
また、ラベル22が貼付された封筒21を反転させる反転機構55が配置されると共に、反転された封筒21の裏面に配達証23を貼付する配達証貼付機構56が配置される。この配達証貼付機構56における配達証23を印字する配達証プリンタ57が設けられる。この配達証貼付機構56及び配達証プリンタ57により上記配達証作製貼付手段45が構成され、配達証プリンタ57に上記配達証データ作成手段44で作製された配達証作製データ(住所、氏名、個別コード、バーコードのデータ)に基づいて配達証原紙に印字を行う。
【0030】
また、上記配達証23が貼付された封筒21に対して、下方に上記個別コードを読み取るためのOCR用カメラ(個別コードが英数字の場合であって、バーコードの場合はバーコードリーダ(BCR)となる)59A、ラベル22の搬送番号(バーコード)を読み取るBCR59Bが配置されると共に、上方に上記配達票23のバーコードを読み取るBCR59Cが配置され、それぞれで読み取ったデータに基づき封入封緘手段33において当該封筒21の受取人と発送番号とに間違いがないかが判別される。そして、上記配達証23が一部分離自在に貼付された封筒21がスタッカ58に順次ストックされる。
【0031】
そこで、図5に、図3の発送処理のフローチャートを示す。図5において、まず、データ取得手段41が上記再発送データ及び発送管理データを取得し、再発送データにおける該当の受取人に対するデータを発送管理データより特定する(S11)。発送番号付与手段42では、再発送データに基づいて発送番号を付与し(S12)、当該発送番号データを個別コードと関連付けて、ラベル作製貼付手段43、配達証データ作成手段44及び受領書データ作成手段46に送出すると共に、ホストコンピュータ35のデータ更新手段37に送出する(S13)。
【0032】
配達証データ作成手段44では、再発送データ、発送管理データ及び発送番号に基づいて配達証データを作成して配達証作製貼付手段45に送出し(S14)、配達証作製貼付手段45において配達証23を作製して封筒21に一部分離自在で貼付する(S15)。一方、受領書データ作成手段46では、再発送データ、発送管理データ及び発送番号に基づいて受領書データを作成して受領書作製手段47に送出し(S16)、受領書作製手段47において受領書を作製するものである(S17)。
【0033】
なお、上記発送番号付与手段42において、再発送データに基づいて発送番号を付与する場合を示したが、例えばラベル作製貼付手段43(ラベル貼付機構53、ラベルプリンタ54)の前段に個別コードを読み取る検出手段を配置し、読み取った個別コードに対応して発送番号を順次付与させることとしてもよい。
【0034】
このように、戻り封筒18に対して再度発送番号を付与し、この発送番号をホストコンピュータ35に送出して発送管理手段36における該当の発送管理データの発送番号を更新させることから、再発送の発送体においても発送体管理を確実とすることができるものである。また、再発送の処理を、受取人の住所が変更されていても容易に特定して行うことから、発送処理の効率を向上させることができるものである。
【0035】
なお、上記形態では転居系戻り封筒18の発送処理を示したが、不在系戻り封筒17であって、住所変更を要しない場合でも適用することができるものである。この場合、再発送データは突合データのみ(発送実績は存在する)となる。
【0036】
次に、図6に、本発明に係る発送処理管理システムにおける第2実施形態のブロック構成図を示す。なお、本第2実施形態では、上記再発送データが取得できない場合であって、対象が上記不在系戻り封筒17で住所データが更新されない場合を示してある。図6(A)は図3(A)の発送処理手段に対応した発送処理手段のブロック構成図、図6(B)は発送処理装置の概略構成図である。この場合、上記第1実施形態における同一の構成部分には同一の符号を付してある。
【0037】
図6(A)に示す発送処理手段34Aは、少なくとも個別コード読取手段61、受取人特定手段62、発送番号付与手段42、ラベル作製貼付手段43、配達証データ作成手段44、配達証作製貼付手段45、受領書データ作成手段46及び受領書作製手段47を備える。
【0038】
上記個別コード読取手段61は、上記封入封緘手段33で不在系戻り封筒17が再発送封筒24に封入、封緘された状態において表出された発送情報に形成された個別コードを読み取る。上記受取人特定手段62は、読み取った個別コードに基づいて、入力される上記発送管理データと照合して受取人を特定し、当該受取人のデータを特定する。なお、他の構成部分は第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0039】
そして、図6(B)に示すように、発送処理装置51では、発送封筒24が供給された直後に上記個別コードを読み取るための個別コード読取手段61が配置され、読み取ったコードデータが上記受取人特定手段62に送出されるもので、他の構成は図4と同様である。
【0040】
そこで、図7に、図6の発送処理のフローチャートを示す。図7において、まず、個別コード読取手段61が搬送されてくる再発送封筒24の発送情報に形成されている受取人の個別コードを読み取る(S21)。受取人特定手段62では、発送管理データを取得して、読み取られた個別コードに基づいて受取人を特定し、当該受取人に関するデータを発送管理データより特定する(S22)。発送番号付与手段42では、読み取った個別コードと受取人データに基づいて発送番号を付与し(S23)、当該発送番号データを個別コードと関連付けて、ラベル作製貼付手段43、配達証データ作成手段44及び受領書データ作成手段46に送出すると共に、ホストコンピュータ35のデータ更新手段37に発送番号のデータを送出する(S24)。
【0041】
配達証データ作成手段44では、個別コード、発送管理データ及び発送番号に基づいて配達証データを作成して配達証作製貼付手段45に送出し(S25)、配達証作製貼付手段45において配達証23を作製して封筒21に一部分離自在で貼付する(S26)。一方、受領書データ作成手段46では、個別コード、発送管理データ及び発送番号に基づいて受領書データを作成して受領書作製手段47に送出し(S27)、受領書作製手段47において受領書を作製するものである(S28)。
【0042】
このように、再発送データを取得できない場合でも個別コードを読み取ることにより、受取人に関するデータを特定して発送番号を付与できるもので、発送処理の効率を向上させることができる。また、上記同様に付与した発送番号をホストコンピュータ35に送出して発送管理手段36における該当の発送管理データの発送番号を更新させることから、再発送の発送体においても発送体管理を確実とすることができるものである。
【0043】
次に、図8に、本発明に係る発送処理管理システムにおける第3実施形態のブロック構成図を示す。なお、本第3実施形態では、上記再発送データは、上記発送実績DB16に返送封筒の受取人の発送データがなく、発送番号のみのデータである場合であり、対象が上記不在系戻り封筒17で住所データが更新されない場合を示してある。図8(A)は図3(A)の発送処理手段に対応した発送処理手段のブロック構成図、図8(B)は発送処理装置の概略構成図である。この場合、上記第1,2実施形態における同一の構成部分には同一の符号を付してある。
【0044】
図8(A)に示す発送処理手段34Bは、少なくとも個別コード読取手段61、撮像手段71、発送番号付与手段42、ラベル作製貼付手段43、配達証データ作成手段44、配達証作製貼付手段45、受取人認識手段72、受領書データ作成手段46及び受領書作製手段47を備える。個別コード読取手段61は、読み取った上記個別コードの情報を発送番号付与手段42に送出する。
【0045】
撮像手段71は、図8(B)に示すように個別コード読取手段61及びラベル貼付機構53の後段であって、反転機構55の前段に配置されるもので、再発送封筒24にラベル22が貼付されたのちに発送情報部分及びラベル22部分を撮像してイメージデータを取得して、配達証データ作成手段44及び受取人認識手段72に送出する。また、受取人認識手段72は、撮像手段71で取得したイメージデータに基づいて受取人に関するデータを認識してテキストデータとし、このテキストデータに基づいて受領書データ作成手段46において受領書作製データを作成させるものである。なお、他の構成部分は第1,2実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0046】
そこで、図9に、図8の発送処理のフローチャートを示す。図9において、まず、個別コード読取手段61が搬送されてくる再発送封筒24の発送情報に形成されている受取人の個別コードを読み取る(S31)。発送番号付与手段42では、個別コードに関連付けた発送番号を付与し(S32)、これをラベル作製貼付手段43に送出してラベルプリンタ54でラベルを作製させ、ラベル貼付機構53で当該再発送封筒24の表面に貼付させる(S33)。また、個別コードと関連付けた発送番号のデータをホストコンピュータ35のデータ更新手段37に発送番号のデータを送出する。
【0047】
撮像手段71は、再発送封筒24の発送情報部分及びラベル22のバーコード部分を撮像してこれらのイメージデータを取得して配達証データ作成手段44及び受取人認識手段72に送出する(S34)。配達証データ作成手段44では、上記イメージデータを配達証に貼り付けた状態とさせるための配達証作製データを作成し(S35)、配達証作製手段45の配達証プリンタ57で当該配達証作製データに基づいて配達証を作製させ、配達証貼付機構56で再発送封筒24の裏面に一部分離自在で貼付させる(S36)。
【0048】
一方、受取人認識手段72では、上記イメージデータに基づいて受取人に関するデータ部分(例えば氏名等)のテキストデータを作成して受領書データ作成手段46に送出する(S37)。受領書データ作成手段46は、受取人認識手段72からの受取人データと、発送番号付与手段42からの個別コードに関連付けられた発送番号のデータとに基づいて受領書を作製するためのデータ(ファイル)を作成し(S38)、受領書作製手段47で受領書を作製させる(S39)。
【0049】
このように、返送封筒が上記発送実績DB16に存在しない場合であっても個別コードの読み取り、及びイメージデータを取得することで、受取人に関するデータを特定できるもので、発送処理の効率を向上させることができる。また、上記同様に付与した発送番号をホストコンピュータ35に送出して発送管理手段36における該当の発送管理データの発送番号を更新させることから、再発送の発送体においても発送体管理を確実とすることができるものである。
【0050】
次に、図10に、本発明に係る発送処理管理システムにおける第4実施形態の構成説明図を示す。本4実施形態は、新規の発送体を作製して発送させる場合を示したもので、図10(A)はシステムの全体の概略ブロック構成図であり、図10(B)は発送処理のフローチャートである。図10(A)に示す発送処理管理システム31は、発送物作製手段32及び封入封緘手段33を備え、発送処理手段34を備えるもので、当該発送物作製手段32及び発送処理手段34はホストコンピュータ35と通信自在とされる。なお、発送処理手段34の構成は図3(B)と同様である。
【0051】
そこで、図10(B)において、まず、発送物作製手段32がホストコンピュータ35より、発送対象者の受取人に関する発送データを各発送物毎に取得し(S41)、当該発送データに基づいて発送物を受取人毎に作製する(S42)。これを封入封緘手段33において発送封筒に封入し、封緘して発送処理手段34に搬送する(S43)。発送処理手段34では、当該発送データ(特に個別コード)と関連付けた発送番号を付与し(S44)、当該発送番号のデータを新規登録させるために上記ホストコンピュータ35に送出すると共に、ラベル作製貼付手段、配達証データ作成手段、受領書データ作成手段に送出して、ラベルの作製、貼付、配達証の作製、貼付、及び受領書の作製を行うものである(S45)。
【0052】
このように、新規の発送体の作製、発送においても発送処理の効率を向上させることができる。また、上記同様に付与した発送番号を個別コードと関連付けてホストコンピュータ35に送出させることから、発送体管理を確実とすることができるものである。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜5の発明によれば、発送処理管理システムにおける発送処理手段が、発送体に対して発送対象者と関連付けられた発送番号を付与すると共に、これを管理システムに新規登録または更新させるために送出させ、一方、付与された発送番号でラベルを作製させて該当の発送体に貼付させ、また発送データ若しくは付された個別情報で作成された発送データと発送番号、または適宜撮像データで発送票を作成させて該当の発送体に貼付させ、発送対象者が所定事由(転居又は不在)で発送体が返送された場合に発送番号を新たに付与し、発送データ若しくは再発送データを作成して発送票を再作製することにより、大量の発送体を発送処理する場合でも、発送処理の効率を向上させることができ、発送番号の新規登録、更新によって発送体管理を確実とすることができるなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る再発送データ処理システムの構成図である。
【図2】図1の再発送データ処理システムの処理フローチャートである。
【図3】本発明に係る発送処理管理システムにおける第1実施形態のブロック構成図である。
【図4】図3におけるラベル及び配達票の作製、発送体への貼付を行う発送処理装置の概略図である。
【図5】図3の発送処理のフローチャートである。
【図6】本発明に係る発送処理管理システムにおける第2実施形態の構成図である。
【図7】図6の発送処理のフローチャートである。
【図8】本発明に係る発送処理管理システムにおける第3実施形態の構成図である。
【図9】図8の発送処理のフローチャートである。
【図10】本発明に係る発送処理管理システムにおける第4実施形態の構成説明図である。
【符号の説明】
11 再発送データ処理システム
17 不在系戻り封筒
18 転居系戻り封筒
21,24 再発送封筒
22 発送番号ラベル
23 配達証
31 発送処理管理システム
32 発送物作製手段
33 封入封緘手段
34 発送処理手段
35 ホストコンピュータ
41 データ取得手段
42 発送番号付与手段
43 ラベル作製貼付手段
45 配達証作製貼付手段
47 受領書作製手段
51 発送処理装置
61 個別コード読取手段
62 受取人特定手段
71 撮像手段

Claims (6)

  1. 発送対象毎に作製された発送物を封入、封緘させた発送体のそれぞれに、発送番号が表されたラベルを貼付すると共に、発送データに基づいて当該発送先の所定情報及び発送番号を表示した発送票を貼付して配送させるための発送処理手段を備え、当該発送番号が表されたラベルが貼付されて配送された発送体が、所定事由で返送された際、当該返送発送体を、再発送するための処理を行う再発送データ処理システムより再発送データを取得する発送処理管理システムであって、
    前記再発送データ処理システムは、
    発送対象者に発送した発送番号に基づく発送実績が格納される発送実績データベースと、
    前記返送発送体に付された前記ラベルに表された発送番号を読み取る発送番号読取手段と、
    前記読み取られた発送番号に基づいて前記発送対象者を特定し、当該発送対象者に関するデータを前記発送実績データベースより取得する発送対象者特定手段と、
    前記発送対象者に関するデータに基づいて、前記発送体を再発送するための再発送データを作成する再発送データ作成手段と、を有し、
    前記発送処理手段は、
    前記発送対象者毎の前記発送体に対して、当該発送対象者と関連付けられた前記発送番号を付与すると共に、前記返送発送体に対して、当該発送番号を読み取って前記特定された発送対象者に対して新たに発送番号を付与するもので、少なくとも各発送体を管理する管理システムに対し新規登録または更新させるために、当該発送対象者と関連付けられた発送番号又は新たに付与された発送番号を送出する発送番号付与手段と、
    前記付与された発送番号又は新たに付与された発送番号に基づいて前記ラベルを作製し、前記対応の発送体に貼付するラベル作製貼付手段と、
    前記発送データ若しくは前記再発送データ、及び前記付与された発送番号若しくは新たに付与された前記発送番号に基づいて前記発送票を作製し、前記対応の発送体に貼付する発送票作製貼付手段と、
    を有することを特徴とする発送処理管理システム。
  2. 請求項1記載の発送処理管理システムであって、前記発送データ、及び、前記付与された発送番号若しくは前記新たに付与された発送番号に基づいて、各発送体に関する文書を作成する文書作製手段を備えることを特徴とする発送処理管理システム。
  3. 請求項1または2記載の発送処理管理システムであって、前記発送体が発送対象者の転居又は不在により返送された再発送の対象であり、当該発送体に貼付する前記発送票の作製を、前記発送番号で特定される発送対象者に関する前記再発送データに基づいて行うことを特徴とする発送処理管理システム。
  4. 請求項1または2記載の発送処理管理システムであって、前記発送体が発送対象者の不在により返送された再発送の対象であり、前記該当の発送対象者に関する情報が表示されている部分、前記ラベルが貼付されている部分の少なくとも何れか一方を撮像する撮像手段を備え、前記発送票作製貼付手段が当該撮像データ前記発送データ、発送番号に基づいて当該発送票を作製することを特徴とする発送処理管理システム。
  5. 請求項1〜4の少なくとも何れかに記載の発送処理管理システムであって、前記発送体には、前記発送対象者を特定する個別情報が付され、当該個別情報により特定された当該発送対象者について発送データ又は前記再発送データが作成されることを特徴とする発送処理管理システム。
  6. 請求項1〜3,5の少なくとも何れかに記載の発送処理管理システムであって、前記再発送データ処理システムにより作成される前記再発送データは、前記発送対象者の発送先に変更がある場合に、当該発送先が更新されて作成されることを特徴とする発送処理管理システム
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