JP4407697B2 - 給油装置 - Google Patents
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Description
また、油種毎に給油ホースが給油装置に設けられていることでデータ入出力装置の操作部及び表示器の表示部の前面に給油ホースが位置して操作及び表示の邪魔になったり機器レイアウトの自由度を妨げる。
係る提案に係る従来技術は有効であるが、異油種を給油する場合は給油ホース及び給油ノズル内の油が吐出されて混油する不都合がある。給油ホース及び給油ノズル内の油の量は、1.2L程度と大量であり、顧客にとって不愉快であり、混油した量の精算が不明確である。そして、軽油のように油質が異なる場合は、エンジントラブルの原因となり危険である。
係る給油装置(特許文献2の給油装置)は有効であるが、異油種を給油する場合の給油ノズル内の油の混油は解消されていない。給油ノズル内の油の量は、0.2L程度と少量であるが、顧客にとって不愉快であり、軽油のように油質が異なる場合は、少量であってもエンジントラブルの原因となり危険である。
(1) 1個の給油ノズルで、複数の油種を混油する事なく、選択的に給油できるので、コストが安く、操作性がよい給油装置が提供できる。
(2) 給油ノズルに複数の弁機構を組み込み、各弁機構の流出口をチャッキ弁を介して一本の吐出管に接続したので、混油することがなく、連続して異油種を給油しても不都合が生じる虞がなくなる。
(3) 給油ノズルに組み込まれた弁機構の主弁を開くレバーの支軸を保持・解除する機構は、給油される給油系統のレバーの支軸だけが保持されるので、他の油種のレバーを引いても主弁が開くことがなく、異油種が給油されることがない。
(4) 各弁機構のレバーは隣接して設けられているので、1度に全てのレバーを引くことができ操作性がよい。
(5) 各弁機構には、サイトグラスが設けられているので、給油されている油種が目視でき、顧客の信頼感が得られる。
図1は本発明の給油装置の正面図であり、給油装置1のハウジング2の下部には2組みの給油系統3、4が組み込まれている。
一方の給油系統3の給油管5は、例えばハイオクタンガソリンの貯油タンク6に接続されている。給油管5には、モータ7で駆動されるポンプ8と、流量パルス発信器9を有する流量計10とが介装されており、給油ホース11を介して給油ノズル12に接続されている。
給油ノズル12はノズル掛け20に掛けられる様に構成されており、ノズル掛け20にはノズルスイッチ21が設けられている。
給油制御装置22には、ノズルスイッチ21からオン・オフ信号が入力され、流量計10、18の流量パルス発信器9、17から流量信号が入力される。一方、給油制御装置22からは、ポンプ8、16を駆動するモータ7、15に対する駆動信号が発信され、表示器24へ給油量表示信号が発信されるようになっている。
給油制御装置22及びデータ入出力装置23は、事務所等に設けられたPOS25と給油データの授受が行われ、POS25において給油データの管理が行われるように構成されている。
給油ノズル12の本体26には、2組の弁機構27、28が組み込まれている。
一方の弁機構27の流入口29には、ハイオクタンガソリンの給油ホース11が接続されている。そして、他方の弁機構28の流入口30には、レギュラーガソリンの給油ホース19が接続されている。
2組の弁機構27、28の流出口31、32は、一本の吐出管33に接続されている。
図2中の符号34はサイトグラスで、吐出されている油種を目視するために弁機構27、28の側面に設けられている。ここで、サイトグラス34の位置は、弁機構27、28の側面に限定されるのではなく、弁機構27、28の上面に設けることも可能である。
図2に関連して上述した様に、弁機構27の流入口29には、ハイオクタンガソリンの給油ホース11が接続され、流出口31は吐出管33に接続されている。
弁機構27の流路35には主弁36が設けられている。
主弁36は、バネ37により閉弁方向へ付勢されている。そして弁棒38をレバー39で押し上げることにより、主弁36は開弁するようになっている。
弁機構27の流出口31には、チャッキ弁40が設けられている。チャッキ弁40は、バネ41により閉弁方向へ付勢され、吐出される流圧により開弁する。
図3において、第1のダイヤフラム42の上室43は、液路44を介して流路35に連通している。ダイヤフラム42は、バネ45により上昇する方向へ付勢されている。そして、ダイヤフラム42に固定されたピン46は、第2のダイヤフラム47の上室48に突出している。
第2のダイヤフラム47の上室48は、陰圧路49を介して、吐出管33の先端外周に開口50している。ここで、陰圧路49の途中の領域は、チャッキ弁40に設けた陰圧発生部51に連通している。
ダイヤフラム47に固定されたピン53の先端は円錐状54に形成され、支軸棒55に挿入されている。支軸棒55は、バネ56により、上昇する方向へ付勢されている。
支軸棒55には、係止球57が嵌合した孔58が設けられ、支軸棒55の下端にはレバー39が支軸59されている。
給油ノズルの他方の弁機構28も、上述した弁機構27と同様の機構であるので、構造の詳細は省略する。
弁機構27の主弁36の弁棒38はレバー39に係合し、弁機構28の主弁60の弁棒61はレバー62に係合している。
レバー39、62は近接して設けられてはいるが、別体に構成されている。そして、給油をする人は、両方のレバー39、62に指を掛けて、両方のレバー39、62を引き上げる様に同時に押圧することが可能である。しかし、後述する様に、同時に引き上げる様に押圧されたレバー39、62は、何れか一方のみが引き上げられる(上方へ移動可能である)が、他方は引き上げることが出来ない(上方へ移動出来ない)。
弁機構27の流出口31に設けられたチャッキ弁40の流出側と、弁機構28の流出口32に設けられたチャッキ弁63の流出側は、一本の吐出管33に接続されている。
給油をする人はデータ入出力装置23を操作して所望の油種、例えばハイオクタンガソリンを指定すると(ST1がYES)、指定された油種データはPOS25へ出力される(ST2)。
油種データが入力されたPOS25は(図6のPOSにおけるST3がYES)、指定油種のポンプ(例えば、ポンプ8)の駆動用のモータ(例えばモータ7)の駆動可信号を給油制御装置22へ出力する(ST4)。そして、給油制御装置22は、例えばモータ7の駆動可信号を記憶する(ST5)。
この状態で、ドライバー或いは給油作業を行う者は、給油ノズル12の吐出管33を自動車の給油口へ挿入し、レバー39、62を引き上げる様に同時に押圧して、給油を開始する。
支軸棒55が係止された状態でレバー39を引くと、レバー39は支軸棒55で支軸59されて弁棒38を押し上げる方向へ移動する。そして弁棒38が押し上げられると、バネ37に抗して主弁36を開く(図7)。
この様に、液圧が掛かっていない弁機構28は、レバー62を引いても主弁60が開かない。そのため、レバー39、62を同時に引き上げるように操作しても、異なる油種の油が同時に給油されてしまう事態(混油)が防止できる。
ここで、サイトグラス34を目視することにより、所望の油種が給油されていることが確認できる。
支軸棒55及び支軸59が下降すれば、レバー39は弁軸38を押し上げず、主弁36が閉じる。主弁36が閉じて液圧がなくなると、チャッキ弁40も閉じる。そして、吐出管33内の油は、給油口内へ流下する。
ここで、チャッキ弁40が閉じると吐出管33内の油は給油口内へ流下する。そのため、吐出管33内に油は残存しないので、連続して異油種を給油しても、混油してしまうことがない。
給油制御装置22はモータ7を停止し、そして給油データを出力する(ST11)。
この給油データが入力したPOS25は(POSにおけるST12がYES)、給油データを管理データとして記憶し、給油データをデータ入出力装置23へ出力する(ST13)。
データ入出力装置23には給油データが入力され(データ入出力装置におけるST14がYES)、給油伝票を発行し(ST15)、給油伝票に基づいて精算が行われる。
図8のフローチャートに基づいて、POSが無い給油装置に本発明を適用した場合の動作について説明する。
給油制御装置22は、指定された油種(例えばハイオクタンガソリン)の給油系統3(図1参照)を駆動可として記憶する(図8の給油機構におけるST23)。
給油制御装置22から出力された給油データは、データ入出力装置23に入力され(図8のデータ入出力装置におけるST30)、給油伝票を発行し(ST31)、給油伝票に基づいて精算が行われる。
例えば、図示の実施形態では2油種の給油装置で説明したが、3油種以上の油を供給可能に構成することも可能である。3油種以上の油が供給可能である場合、給油装置1のハウジング2内に、供給可能な油種数と同一数の給油系統を設け、給油ノズル12の本体26に油種数と同一数の弁機構を設けている。
2・・・ハウジング
3、4・・・給油系統
5、13・・・給油管
6、14・・・貯油タンク
7、15・・・モータ
8、16・・・ポンプ
9、17・・・流量パルス発信器
10、18・・・流量計
11、19・・・給油ホース
12・・・給油ノズル
20・・・ノズル掛け
21・・・ノズルスイッチ
22・・・給油制御装置
23・・・データ入出力装置
24・・・表示器
25・・・POS
26・・・本体
27、28・・・弁機構
29、30・・・流入口
31、32・・・流出口
33・・・吐出管
34・・・サイトグラス
35・・・流路
36、60・・・主弁
37、41、45、52、56・・・バネ
38、61・・・弁棒
39、62・・・レバー
40、63・・・チャッキ弁
42、47・・・ダイヤフラム
43、48・・・上室
44・・・液路
46、53・・・ピン
49・・・陰圧路
50・・・開口
51・・・陰圧発生部
54・・・円錐状
55・・・支軸棒
57・・・係止球
58・・・孔
59・・・支軸
Claims (3)
- ポンプ(8、16)および流量計(10、18)を含む複数の油種の給油系統(3、4)がハウジング(2)内に収納され、各給油系統(3、4)の給油ホース(11、19)が1個の給油ノズル(12)に接続され、油種を選択するデータ入出力装置(23)からの信号により当該油種のポンプ(8又は16)の駆動可信号が入力される給油制御装置(22)を備えた給油装置において、前記給油ノズル(12)の本体(26)内には複数の弁機構(27、28)が組み込まれており、その弁機構(27、28)は主弁(36、60)とその主弁(36、60)を開くレバー(39、62)とそのレバー(39、62)の支軸(59)を保持・解除する保持解除機構とを有し、該保持解除機構は駆動されたポンプの給油系統(3、4)のレバー(39、62)の支軸(59)を保持しており、そして前記レバー(39、62)は隣接して設けられ、各弁機構(27、28)の注入口(29、30)は前記各給油ホース(11、19)に接続され、そして各弁機構(27、28)の流出口(31、32)はそれぞれチャッキ弁(40、63)を介して一本の吐出管(33)に接続されており、前記給油制御装置(22)は指定された油種データ信号が入力されると、指定された油種の給油系統(3又は4)を駆動可として記憶し、給油ノズル(12)をノズル掛け(20)から外すと指定された油種のポンプ(8又は16)を駆動する機能を有することを特徴とする給油装置。
- 給油データの管理を行うPOS(25)を設けて前記給油制御装置(22)に接続し、油種データ信号をPOS(25)を介して給油制御装置(22)に入力し、指定された油種の給油系統(3又は4)を駆動する請求項1に記載の給油装置。
- 前記給油ノズル(12)の本体(26)内に組み込まれた各弁機構(27、28)には、吐出される油種を目視するためのサイトグラス(34)が設けられている請求項1または2に記載の給油装置。
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