JP4406222B2 - 撮像レンズと撮像レンズ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は撮影レンズに関し、特に画角が8°から10°程度で大口径に適した撮影レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,大口径撮影レンズについて多くの提案がされている。大口径撮影レンズがもつ大きさ、重さ、遠方から近距離へのフォーカシング等の課題に対する提案については、例えば、下記の特許文献1、2、3等において示されている。
一方、近年、CCDやCMOS等の電子撮像素子の発展により、小さな画像サイズで高精細な画像の取り込みが可能となってきた。小さな画像サイズの電子撮像素子を用いることにより、焦点距離の長い撮影レンズが容易に小さくすることができるようになった。しかし、小さな画像サイズの電子撮像素子を用いると、光量の取り込み量が少なくなり、又、波動光学的な(回折現象による)画質の劣化がおきやすくなる。また、被写界深度が深くなることにより、望遠効果による立体感も小さくなる。この為、更なる大口径の撮影レンズが求められている。レンズの大口径化を進めると特に望遠レンズでは、球面収差や色収差等の軸上光束の収差の発生、又はそれらのフォーカシングでの変動を従来以上に抑える必要がある。又、特に電子撮像素子が高画素になると射出瞳を遠方に配置し、光束が撮像素子に垂直に近い角度で入射することも求められる。これら、小さな画像サイズの電子撮像素子にも用いることができる大口径撮影レンズは、これまで提案されていない。
【0003】
【特許文献1】
特開平7-301749号公報
【特許文献2】
特開平9-236742号公報
【特許文献3】
特許3288746号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、小さな画像サイズの電子撮像素子にも用いることができる大口径撮影レンズを提供することである。すなわち、球面収差や色収差等の軸上光束の収差の発生が抑えやすく、又、フォーカシングでの球面収差や色収差等の軸上光束の収差の変動が抑えやすい、更に又、撮像素子が高画素の場合、射出瞳を遠方に配置できる撮影レンズおよびそれを用いた撮影装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の撮影レンズは、 物体側より順に、少なくとも、両凸レンズの第1レンズと、空気間隔を挟んで、物体側に凸面を有する正の屈折力の第2レンズと、空気間隔を挟んで、物体側に凸面を有する正の屈折力の第3レンズと、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力の第4レンズと、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力の第5レンズと、物体側に凸面を有する正の屈折力の第6レンズとを有し、且つ、少なくとも、像側から順に、正の屈折力のレンズと、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力のレンズとを有し、この負の屈折力のレンズと前記第6レンズとの間に明るさ絞りを配し、次の条件式を満足することを特徴とする。
0.2<dr1/skv<0.7 (1)
2<r1/fl<7 (2)
0.5<r3/fl<2 (3)
0.3<r5/r3<1 (4)
0.5<r6/r7<1 (5)
但し、dr1は前記像側の正の屈折力のレンズと、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力のレンズとの間隔、skvは前記像側の正の屈折力のレンズから像面までの光路長、flは無限遠状態での焦点距離、r1は前記第1レンズの物体側の曲率半径、r3は前記第2レンズの物体側の曲率半径、r5は前記第3レンズの物体側の曲率半径、r6は前記第3レンズの像面側の曲率半径、r7は前記第4レンズの物体側の曲率半径である。
【0006】
上記発明によれば、物体側に凸面を有するレンズを4枚以上並べることにより、球面収差の発生量を小さくことができる。更に、そのうち物体側の3枚のレンズを正の屈折力のレンズとすることにより軸上光束を集光させ、全長の短縮を図っている。物体側から4枚目のレンズを像側に凹面を有する負のレンズにすることにより補正過剰となった球面収差を補正する効果を得ることができる。ここで、各レンズの間に空気間隔を設けることにより大口径レンズで問題になる高次収差のコントロールが容易に達成できる。又、上記4枚目のレンズを負の屈折力のメニスカスレンズにすると球面収差の補正が光線高の低いところから高いところまで急激な変化なくできる。すなわち大口径レンズに適した収差補正が行いやすくなる。又、上記4枚目の負の屈折力のレンズの像側に空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力の5枚目のレンズ、物体側に凸面を有する正の屈折力の6枚目のレンズを配置することにより、更に、球面収差を抑えて軸上光束を集光しやすくできる。又、負の屈折力のレンズを2枚に分割することにより色収差のバランスもとりやすくなる。負の屈折力の第5枚目のレンズと正の屈折力の第6枚目のレンズでは軸上光束の高さも低く集光されており、間に空気間隔を設けても良く、あるいは、接合レンズとしても良い。一方、像側から順に数えて2枚目のレンズに、像側に凹面を有する負の屈折力のレンズを配置することにより、集光効果により短くなった焦点距離を所望の全系の焦点距離に戻す効果を得ることができる。又、色収差の補正を行うことができる。さらに像側から順に数えて1枚目のレンズとして正の屈折力のレンズを配することにより射出瞳を遠くにする効果を得ることができる。かくして、軸上から軸外まで像面に光束を垂直に近い角度で入射させることができる。尚、上記像側から1枚目の正の屈折力のレンズは像面に近く、全系の焦点距離への寄与は小さく瞳位置への効果は大きい。又、上記像側から2枚目の負の屈折力のレンズの像側を凹面とし、上記像側から最も近くに配された1枚目の正の屈折力のレンズとの組み合わせで軸外収差の発生を抑える効果を得ることができる。又、上記第6枚目のレンズと上記像側から2枚目の負の屈折力のレンズの間に絞りを置くことにより、絞り径を小さくし絞り構造をコンパクトにしつつ、射出瞳位置を遠方の配置しやすくなる。条件式(1)については、この上限を超えると上記像側から1枚目の正の屈折力のレンズが像面から遠くなり過ぎて、全長が短くならない。あるいは、skvが短くなりすぎて、クイックリターンミラー等が構成できなくなる。下限を超えると上記像側から1枚目の正の屈折力のレンズが像面に近くなりすぎ、焦点距離を長くする効果が薄れる。又は、上記像側から2枚目の負の屈折力のレンズが像面から遠くなり過ぎ、瞳位置への寄与度に比較し、焦点距離の寄与度が増し撮影レンズの構成が難しくなる。尚、第6枚目のレンズと絞りの間、絞りと上記像側から2枚目の負の屈折力のレンズとの間にもレンズを配置し、更に性能を高めることができる。上記条件式(1)については、下限値を0.25とするとさらに好ましい。また、上限値を0.6とするとさらに好ましい。
【0008】
上記の発明において、条件式(1)の他、条件式(2)乃至(5)の何れかまたは、すべてを満足すると一層好ましい。
条件式(2)の下限を超えると軸上光束に対する屈折力が強すぎ、球面収差の発生量が大きくなりすぎる。又、距離変化に対する諸収差の変動が大きくなり好ましくない。条件式(2)の上限を超えると軸上光束の集光力が弱くなり全長が長くなる。第1レンズを射出した軸上光束はある程光軸に対して角度を有する。この光線に対して条件式(3)の下限を超えると屈折力が強すぎ、球面収差の発生量が大きくなりすぎる。条件式(3)の上限を超えると全長が長くなる。
条件式(4)の下限を超えると第1レンズ、第2レンズに対して屈折力が高くなりすぎ、バランスとして全長短縮に対して有利ではない。条件式(4)の上限を超えるとバランスとして第1レンズ、第2レンズの屈折力が強くなりすぎ、収差の発生量が大きくなる。
条件式(5)の下限を超えると他のレンズで発生した球面収差に対して補正過剰となってまう。条件式(5)の上限を超えると第3レンズと第4レンズの間の空気レンズが正になってしまい、第4レンズ以降の負の屈折力のレンズの負担が大きくなり望ましくない。
なお、条件式(2)について、その下限値を2.5としてもさらによい。一方、上限値を6.0としてもさらによい。
また、条件式(3)について、その下限値を0.65としてもさらによい。一方、上限値を1.5としてもさらによい。
また、条件式(4)について、その下限値を0.45としてもさらによい。一方、上限値を0.8としてもさらによい。
また、条件式(5)について、その下限値を0.6としてもさらによい。一方、上限値を0.9としてもさらによい。
【0012】
更にまた、本発明の撮影レンズは、上記の特徴を有する撮影レンズにおいて撮影全画角(2ω)が8゜乃至10゜であることを特徴とする。これにより収差補正効果とレンズの大口径化に適した画角を得ることができる。
【0013】
更にまた、本発明の撮影レンズ装置は、上記の特徴を有する撮影レンズを有し、且つ、撮影レンズの像面側に、カメラと接続可能なレンズマウント部を有することを特徴とする。これによりレンズ交換式のカメラに用いることができる。
【発明の実施の形態】
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
第1実施例
図1は本発明による撮影レンズ光学系の第1実施例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図1において、(a)は被写体から第1面までの距離が無限遠の場合の合焦時の状態を示す。(c)は被写体から第1面までの距離が1000mmの場合の合焦時の状態を示す。(b)は、上記(a)および(c)の状態の中間点における合焦時の状態を示す。
図5は第1実施例にかかる光学系の上記(a)、(b)、(c)の夫々の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差を示す図である。また、図6は第1実施例にかかる光学系の上記(a)、(b)、(c)の夫々の状態における像高(FIY)に対するコマ収差を示す図である。
【0015】
実施例1の撮影レンズは、図1に示すように物体側Xから撮像素子面Pに向かって順に、正の屈折力の第1レンズ群G11、負の屈折力の第2レンズ群G32、明るさ絞りS、第3レンズ群G13及び正の屈折力の第4レンズ群G14で構成されている。無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際は、第1レンズ群G11は固定であり、第2レンズ群は物体側から像側へと、また第3レンズ群は像側から物体側へと移動させられる。第4レンズ群G14は固定である。このとき、第1レンズ群G11と第2レンズ群G12の間隔d12が増大し、各レンズ群の間隔は変化する。なお、図1において、FLはローパスフィルターや赤外域吸収フィルター等の平行平面板であり、Pは撮像面である。
【0016】
第1レンズ群G11は、物体側Xから順に両面が凸の第1レンズL11と、空気間隔を挟んで、物体側に凸面を有する正の屈折力の第2レンズL12と,空気間隔を挟んで物体側に凸面を有する正の屈折力の第3レンズL13と、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の第4レンズL14と、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の第5レンズL15と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を有する正の屈折力の第6レンズL16とで構成されている。これは、正のパワーを有しており、フォーカシング時に固定である。
第2レンズ群G12は、上記第1レンズ群G11の像側にあって、物体側から順に正の屈折力の第7レンズL17と負の屈折力の第8レンズL18とを有し、全体として負のパワーを有している。ここで第7レンズL17と第8レンズL18とは接合している。そして、無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際は、第2レンズ群12は物体側から像側へと移動させられる。
第2レンズ群G12の像側には、明るさ絞りSが設けられる。
第3レンズ群G13は、明るさ絞りSを挟んで上記第2レンズ群G12の像側にあって、物体側Xから順に物体側が凸面の正の屈折力の第10レンズL110と、正の屈折力の第11レンズL111と、空気間隔を挟んで正の屈折力の第12レンズL112とで構成される。これらのレンズのうち第10レンズL110と第11レンズL111とは接合レンズを構成している。この第3レンズ群G13は、無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際は、像側から物体側へと移動させられる。
第4レンズ群G14は、上記第3レンズ群G13の像側にあって、物体側Xから順に像側凹面負の屈折力の第13レンズL113と正の屈折力の第14レンズL114とで構成される。これは、全体として正のパワーを有し、フォーカシングする際は固定である。この第4レンズ群の像側には、撮像面Pの直前に配された平行平面板FLが設けられている。
【0017】
次に、第1実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを示す。
第1実施例の数値データにおいて、r1、r2、…は各レンズ面の曲率半径、d1、d2、…は各レンズの肉厚または空気間隔、nd1、nd2、…、または、ng1、ng2、…は各レンズのd線またはg線での屈折率、νd1、νd2、…は各レンズのアッべ数、Fno.はFナンバー、fは全系焦点距離、D0は物体から第1面までの距離を表している。
なお、これらの記号は後述の実施例の数値データにおいても共通である。
【0018】
数値データ1(第1実施例:図1)
(f=147mm Fno=2.0 2ω=9°)
物体面 ∞
r1=436.7176
d1=7.5000 nd1=1.62041 νd1=60.29 ng1=1.633149
r2=−436.7176
d2=0.3000
r3=115.7827
d3=8.5000 nd3=1.49700 νd3=81.54 ng3=1.504506
r4=735.0344
d4=0.3000
r5=80.6188
d5=8.5000 nd5=1.49700 νd5=81.54 ng5=1.504506
r6=187.9454
d6=1.5000
r7=266.7123
d7=4.0000 nd7=1.72825 νd7=28.46 ng7=1.762000
r8=120.1707
d8=0.3000
r9=96.2064
d9=4.3000 nd9=1.80518 νd9=25.42 ng9=1.847283
r10=50.9969
d10=1.5000
r11=51.2937
d11=10.5000 nd11=1.49700 νd11=81.54 ng11=1.504506
r12=166.9945
d12=(可変)
r13=47.2776
d13=10.0000 nd13=1.92286 νd13=18.90 ng13=1.989713
r14=175.6722
d14=3.3000 nd14=1.75520 νd14=27.51 ng14=1.791495
r15=35.7228
d15=6.6690
r16=1013.0456
d16=3.000 nd16=1.71736 νd16=29.52 ng16=1.749330
r17=64.4961
d17=4.3730
r18=∞(S:明るさ絞り)
d18=(可変)
r19=37.1771
d19=4.7120 nd19=1.83481 νd19=42.71 ng19=1.859547
r20=91.8810
d20=2.0000 nd20=1.72825 νd20=28.46 ng20=1.762000
r21=32.3611
d21=3.5280
r22=87.1931
d22=4.0000 nd22=1.84666 νd22=23.78 ng22=1.894186
r23=613.1873
d23=(可変)
r24=−2607.1752
d24=2.5000 nd24=1.72825 νd24=28.46 ng24=1.762000
r25=40.1050
d25=10.2720
r26=53.2863
d26=6.1690 nd26=1.78800 νd26=47.37 ng26=1.808881
r27=−141.5658
d27=32.3500
r28=∞
d28=4.6500 nd28=1.51633 νd28=64.14 ng28=1.526213
r29=∞
d29=1.0000
P=∞ (撮像面)
【0019】
本実施例の合焦時における各レンズ群の間隔(d12、d18およびd23)を以下に示す。
【0020】
第2実施例
図2は本発明による撮影レンズ光学系の第2実施例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図2において、(a)は被写体から第1面までの距離が無限遠の場合の合焦時の状態を示す。(c)は被写体から第1面までの距離が1000mmの場合の合焦時の状態を示す。(b)は、上記(a)および(c)の状態の中間点における合焦時の状態を示す。
図6は第2実施例にかかる光学系の上記(a)、(b)、(c)の夫々の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差を示す図である。
図7は第2実施例にかかる光学系の上記(a)、(b)、(c)の夫々の状態におけるコマ収差を示す図である。
【0021】
実施例2の撮影レンズは、図2に示すように物体側Xから撮像素子面Pに向かって順に、正の屈折力の第1レンズ群G21、負の屈折力の第2レンズ群G22、明るさ絞りS、第3レンズ群G23及び正の屈折力の第4レンズ群G24で構成されている。無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際は、第1レンズ群G21は固定であり、第2レンズ群は物体側から像側へとまた第3レンズ群は像側から物体側に移動させられる。第4レンズ群G24は固定である。このとき、第1レンズ群G21と第2レンズ群G22の間隔d12が増大し、各レンズ群の間隔は変化する。なお、図2において、FLは、平行平面板であり、Pは撮像面である。
【0022】
第1レンズ群G21は、物体側Xから順に両面が凸の第1レンズL21と、空気間隔を挟んで、物体側に凸面を有する正の屈折力の第2レンズL22と,空気間隔を挟んで物体側に凸面を有する正の屈折力の第3レンズL23と、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力の第4レンズL24と、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力の第5レンズL25と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を有する正の屈折力の第6レンズL26とで構成される。これは、正のパワーを有しており、フォーカシング時に固定である。
第2レンズ群G22は、上記第1レンズ群G21の像側にあって、物体側から順に正の屈折力の第7レンズL27、負の屈折力の第8レンズL28を有し、全体として負のパワーを有している。第7レンズL27と第8レンズL28は接合している。無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際、第2レンズ群G22は、物体側から像側へと移動させられる。第2レンズ群G22の像側には、明るさ絞りSが設けられる。
第3レンズ群G23は、明るさ絞りSを挟んで上記第2レンズ群G22の像側にあって、物体側Xから順に両面が凸面の正の屈折力の第10レンズL210と、負の屈折力の第11レンズL211と、空気間隔を挟んで正の屈折力の第12レンズL212とで構成される。これらのレンズのうち第10レンズL210と第11レンズL211とは接合レンズを構成している。無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際、第3レンズ群G23は像側から物体側へと移動させられる。
第4レンズ群G24は、上記第3レンズ群G23の像側にあって、物体側Xから順に像側凹面負の屈折力の第13レンズL213と正の屈折力の第14レンズL214とで構成される。これは、全体として正のパワーを有し、フォーカシングする際は固定である。この第4レンズ群の像側には、撮像面Pの直前に配された平行平面板FLが設けられている。
【0023】
次に、第2実施例の撮影レンズを構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ2(第2実施例:図2)
(f=147mm Fno=2.0 2ω=9°)
物体面 ∞
r1=744.3066
d1=7.5000 nd1=1.62041 νd1=60.29 ng1=1.633149
r2=−744.3066
d2=0.3000
r3=145.3208
d3=8.5000 nd3=1.49700 νd3=81.54 ng3=1.504506
r4=−1680.1203
d4=0.3000
r5=81.8227
d5=8.5000 nd5=1.49700 νd5=81.54 ng5=1.504506
r6=237.1791
d6=1.5000
r7=295.0811
d7=4.0000 nd7=1.72825 νd7=28.46 ng7=1.762000
r8=104.8332
d8=0.3000
r9=89.7446
d9=4.3000 nd9=1.80518 νd9=25.42 ng9=1.847283
r10=56.3944
d10=1.5000
r11=61.9914
d11=10.5000 nd11=1.49700 νd11=81.54 ng11=1.504506
r12=432.5774
d12=(可変)
r13=42.7134
d13=11.5140 nd13=1.84666 νd13=23.78 ng13=1.894186
r14=−9046.3499
d14=3.3000 nd14=1.8010 νd14=34.97 ng14=1.712339
r15=32.3040
d15=8.1400
r16=−466.4796
d16=3.0000 nd16=1.69895 νd16=30.13 ng16=1.729410
r17=80.2269
d17=3.8450
r18= (S:明るさ絞り)
d18=(可変)
r19=39.7715
d19=8.3850 nd19=1.69680 νd19=55.53 ng19=1.712339
r20=−85.4474
d20=2.0000 nd20=1.67270 νd20=32.10 ng20=1.700113
r21=34.3417
d21=2.5130
r22=58.7502
d22=4.0000 nd22=1.84666 νd22=23.78 ng22=1.894186
r23=627.9862
d23=(可変)
r24=255.4860
d24=2.5000 nd24=1.75520 νd24=27.51 ng24=1.791495
r25=43.0010
d25=16.4200
r26=79.0055
d26=4.2360 nd26=1.83400 νd26=37.16 ng26=1.862779
r27=−290.2058
d27=32.3500
r28=∞
d28=4.6500 nd28=1.51633 νd28=64.14 ng28=1.526213
r29=∞
d29=1.0000
P=∞ (撮像面)
【0024】
本実施例の合焦時における各レンズ群の間隔(d12、d18およびd23)を以下に示す。
【0025】
第3実施例
図3は本発明による撮影レンズの第3実施例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図3において、(a)は被写体から第1面までの距離が無限遠の場合の合焦時の状態を示す。(c)は被写体から第1面までの距離が1000mmの場合の合焦時の状態を示す。(b)は、上記(a)および(c)の状態の中間点における合焦時の状態を示す。
図7は第3実施例にかかる撮影レンズの上記(a),(b),(c)の夫々の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差を示す図である。
図8は第3実施例にかかる撮影レンズの上記(a)、(b)、(c)の夫々の状態におけるコマ収差を示す図である。
【0026】
実施例3の撮影レンズは、図3に示すように物体側Xから撮像素子面Pに向かって順に、正の屈折力の第1レンズ群G31、負の屈折力の第2レンズ群G32、明るさ絞りS、第3レンズ群G33及び正の屈折力の第4レンズ群G34で構成されている。無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際は、第1レンズ群G31は固定であり、第2レンズ群G32は物体側から像側へと、また第3レンズ群G23は像側から物体側へと移動させられる。第4レンズ群G34は固定である。このとき、第1レンズ群G31と第2レンズ群G32の間隔d12が増大し、各レンズ群の間隔は変化する。なお、図3において、FLは、平行平面板であり、また、Pは撮像面である。
【0027】
第1レンズ群G31は、物体側Xから順に両面が凸の第1レンズL31、空気間隔を挟んで、物体側に凸面を有する正の屈折力の第2レンズL32,空気間隔を挟んで物体側に凸面を有する正の屈折力の第3レンズL33、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力の第4レンズL34、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力の第5レンズL35、空気間隔を挟んで物体側に凸面を有する正の屈折力の第6レンズL36で構成される。これは、正のパワーを有しており、フォーカシング時に固定である。
第2レンズ群G32は、上記第1レンズ群G31の像側にあって、物体側から順に正の屈折力の第7レンズL37、負の屈折力の第8レンズL38を有し、全体として負のパワーを有している。ここで第7レンズL37と第8レンズL38は接合している。無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際、第2レンズ群G32は物体側から像側へと移動させられる。第2レンズ群G32の像側、第3レンズ群G33の物体側には、明るさ絞りSが設けられる。第3レンズ群G33は、明るさ絞りSを挟んで上記第2レンズ群G32の像側にあって、物体側Xから順に物体側が凸面の正の屈折力の第10レンズL310、正の屈折力の第11レンズL311、空気間隔を挟んで正の屈折力の第12レンズL312で構成される。これらのレンズのうち第10レンズと第11レンズは接合レンズを構成している。無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際、第3レンズ群G33は像側から物体側へと移動させられる。
第4レンズ群G34は、上記第3レンズ群G33の像側にあって、物体側Xから順に像側が凹面の負の屈折力の第13レンズL13と正の屈折力の第14レンズL314で構成される。これは、全体として正のパワーを有し、フォーカシングする際は固定である。この第4レンズ群G34の像側には、撮像面Pの直前に配された平行平面板FLが設けられている。
【0028】
次に、第3実施例の光学結像系を構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ3(第3実施例:図3)
(f=147mm Fno.=2.0 2ω=9°)
物体面 ∞
r1=499.8919
d1=7.0000 nd1=1.62041 νd1=60.29 ng1=1.633149
r2=-499.8919
d2=0.3000
r3=137.3511
d3=8.5000 nd3=1.49700 νd3=81.54 ng3=1.504506
r4=1202.7887
d4=0.3000
r5=85.6247
d5=8.0000 nd5=1.49700 νd5=81.54 ng5=1.504506
r6=198.4221
d6=1.5000
r7=284.0862
d7=4.0000 nd7=1.84666 νd7=23.78 ng7=1.894186
r8=146.5430
d8=0.3000
r9=88.3209
d9=4.3000 nd9=1.80518 νd9=25.42 ng9=1.847283
r10=52.4738
d10=1.5000
r11=53.5761
d11=10.0000 nd11=1.49700 νd11=81.54 ng11=1.504506
r12=158.3240
d12=(可変)
r13=48.6817
d13=10.0000 nd13=1.92286 νd13=18.90 ng13=1.989713
r14=192.9181
d14=3.3000 nd14=1.74077 νd14=27.79 ng14=1.775992
r15=36.7933
d15=6.7570
r16=462.9079
d16=3.0000 nd16=1.80518 νd16=25.42 ng16=1.847283
r17=68.5703
d17=(可変)
r18=∞(S:明るさ絞り)
d18=1.5000
r19=41.4334
d19=9.5030 nd19=1.83481 νd19=42.71 ng19=1.859547
r20=-2559.4794
d20=2.0000 nd20=1.72825 νd20=28.46 ng20=1.762000
r21=32.4037
d21=2.6980
r22=61.2189
d22=3.6000 nd22=1.84666 νd22=23.78 ng22=1.894186
r23=311.6760
d23=(可変)
r24=-620.4199
d24=2.5000 nd24=1.80100 νd24=34.97 ng24=1.830612
r25=37.8873
d25=13.4040
r26=53.1809
d26=6.4960 nd26=1.71300 νd26=53.877 ng26=1.729434
r27=-102.0431
d27=32.3500
r28=∞
d28=4.6500 nd28=1.51633 νd28=64.14 ng28=1.526213
r29=∞
d 29 =1.0000
P=∞ (撮像面)
【0029】
本実施例の合焦時における各レンズ群の間隔(d12、d17およびd23)を以下に示す。
【0030】
第4実施例
図4は本発明による撮影レンズの第1実施例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図4において、(a)は被写体から第1面までの距離が無限遠の場合の合焦時の状態を示す。(c)は被写体から第1面までの距離が1000mmの場合の合焦時の状態を示す。(b)は、上記(a)および(c)の状態の中間点における合焦時の状態を示す。
図11は第4実施例にかかる撮影レンズの上記(a)、(b)、(c)の夫々の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差および倍率色収差を示す図である。
図12は第4実施例にかかる撮影レンズの上記(a)、(b)、(c)の夫々の状態におけるコマ収差を示す図である。
【0031】
実施例4の撮影レンズは、図4に示すように物体側Xから撮像素子面Pに向かって順に、正の屈折力の第1レンズ群G41、負の屈折力の第2レンズ群G42、明るさ絞りS、第3レンズ群G43及び正の屈折力の第4レンズ群G44で構成されている。無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際は、第1レンズ群G41は固定であり、第2レンズ群は物体側から像側へと、また第3レンズ群は像側から物体側へと移動させられる。第4レンズ群G44は固定である。このとき、第1レンズ群G41と第2レンズ群G42の間隔d11が増大し、各レンズ群の間隔は変化する。なお、図4において、FLは、平行平面板であり、また、Pは撮像面である。
【0032】
第1レンズ群G41は、物体側Xから順に両面が凸の第1レンズL41と、空気間隔を挟んで、物体側に凸面を有する正の屈折力の第2レンズL42と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を有する正の屈折力の第3レンズL43と、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力の第4レンズL44と、空気間隔を挟んで像側に凹面を有する負の屈折力の第5レンズL45と、物体側に凸面を有する正の屈折力の第6レンズL46とで構成される。第5レンズL45と第6レンズL46とは接合している。このレンズ群は、正のパワーを有しており、フォーカシング時に固定である。
第2レンズ群G42は、上記第1レンズ群G41の像側にあって、物体側から順に正の屈折力の第7レンズL47、負の屈折力の第8レンズL48、L49を有している。ここで第7レンズL47と第8レンズL48とは接合している。この第2レンズ群G42は全体として負のパワーを有している。無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際、第2レンズ群G42は物体側から像側へと移動させられる。
第2レンズ群G42の像側には、明るさ絞りSが設けられる。
第3レンズ群G43は、明るさ絞りSを挟んで上記第2レンズ群G42の像側にあって、物体側Xから順に物体側が凸面の正の屈折力の第10レンズL410、正の屈折力の第11レンズL411、空気間隔を挟んで正の屈折力の第12レンズL412で構成される。これらのレンズのうち第10レンズL410と第11レンズL411は接合レンズを構成している。無限遠の被写体から近距離の被写体にフォーカシングする際、第3レンズ群G43は、像側から物体側へと移動させられる。
第4レンズ群G44は、上記第3レンズ群G43の像側にあって、物体側Xから順に像側凹面負の屈折力の第13レンズL413と正の屈折力の第14レンズL414で構成される。これは、全体として正のパワーを有し、フォーカシングする際は固定である。この第4レンズ群の像側には、撮像面Pの直前に配された平行平面板FLが設けられている。
【0033】
次に、第4実施例の撮影レンズを構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ4(第4実施例:図4)
(f=147mm Fno=2.0 2ω=9°)
物体面 ∞
r1=572.2204
d1=7.5000 nd1=1.62041 νd1=60.29 ng1=1.633149
r2=−572.2204
d2=0.3000
r3=129.1773
d3=9.0000 nd3=1.49700 νd3=81.54 ng3=1.504506
r4=2495.7978
d4=0.3000
r5=85.4230
d5=8.5000 nd5=1.49700 νd5=81.54 ng5=1.504506
r6=241.1843
d6=1.5000
r7=296.0995
d7=4.0000 nd7=1.74077 νd7=27.79 ng7=1.775992
r8=133.2920
d8=0.3000
r9=93.5502
d9=4.3000 nd9=1.76182 νd9=26.52 ng9=1.799920
r10=44.6602
d10=11.5000 nd10=1.48749 νd10=70.23 ng10=1.495963
r11=193.7128
d11=(可変)
r12=48.2501
d12=10.0000 nd12=1.92286 νd12=18.90 ng12=1.989713
r13=627.0060
d13=3.3000 nd13=1.78470 νd13=26.29 ng13=1.824282
r14=38.4634
d14=6.5414
r15=1661.7168
d15=3.0000 nd15=1.69895 νd15=30.13 ng15=1.729410
r16=62.1430
d16=4.6229
r17=∞
d17=(可変)
r18=39.2779
d18=6.2127 nd18=1.83481 νd18=42.71 ng18=1.859547
r19=―1325.3070
d19=2.0000 nd19=1.67270 νd19=32.10 ng19=1.700113
r20=31.1165
d20=2.8138
r21=58.1966
d21=4.0000 nd21=1.83400 νd21=37.16 ng21=1.862779
r22=197.2950
d22=(可変)
r23=1128.0126
d23=2.5000 nd23=1.83400 νd23=37.16 ng23=1.862779
r24=37.0367
d24=17.7595
r25=58.1182
d25=6.5955 nd25=1.71300 νd25=53.87 ng25=1.729434
r26=−99.0143
d26=32.3500
r27=∞
d27=4.6500 nd27=1.51633 νd27=64.14 ng27=1.526213
r28=∞
d28=1.0000
P=(撮像面)
【0034】
本実施例の合焦時における各レンズ群の間隔(d11、d17およびd22)を以下に示す。
【0035】
各実施例における諸元の数値を条件式(1)乃至(5)で計算した数値を次に示す。
条件式値
【0036】
以上、説明した本発明の撮影レンズは、銀塩又はデジタル一眼レフレックスカメラに適用可能のものである。これらを以下に例示する。
【0037】
図13は、本発明の撮影レンズを撮影レンズに用い、撮像素子として小型のCCD又はC−MOS等を用いた一眼レフレックスカメラを示す。図中、1は一眼レフレックスカメラ、2は撮影レンズ、3は撮影レンズ2を一眼レフレックスカメラ1に着脱可能とするマウント部であり、スクリュータイプのマウントやバヨネットタイプのマウント(この図では、バヨネットタイプのマウントを用いている。)等が用いられる。また、4は撮像素子画面、5は撮影レンズ2の光路6上のレンズ系と撮像素子画面4との間に配置されたクイックリターンミラー、7はクイックリターンミラーより反射された光路に配置されたファインダースクリーン、8はペンタプリズム、9はファインダー、Eは観察者の眼(アイポイント)である。このような構成の一眼レフレックスカメラ1の撮影レンズ2として、本発明の撮影レンズが用いられる。
【0038】
以上説明したように、本発明の撮影レンズおよびの撮影レンズ装置は、実施例に示すように、適宜組み合わせることにより、一層好ましい撮影レンズおよび撮影レンズ装置を提供することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、球面収差や色収差等の軸上光束の収差の発生が抑えやすく、又、フォーカシングでの球面収差や色収差等の軸上光束の収差の変動が抑えやすい、撮影レンズおよびそれを用いた撮影装置を提供することができる。さらにまた、本発明によれば、撮像素子が高画素の場合、射出瞳を遠方に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮影レンズの第1実施例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図2】本発明による撮影レンズの第2実施例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図3】本発明による撮影レンズの第3実施例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図4】本発明による撮影レンズの第4実施例にかかる光学構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図5】本発明による撮影レンズの第1実施例にかかる光学構成の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示す図である。
【図6】本発明による撮影レンズの第1実施例にかかる光学構成のコマ収差を示す図である。
【図7】本発明による撮影レンズの第2実施例にかかる光学構成の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示す図である。
【図8】本発明による撮影レンズの第2実施例にかかる光学構成のコマ収差を示す図である。
【図9】本発明による撮影レンズの第3実施例にかかる光学構成の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示す図である。
【図10】本発明による撮影レンズの第3実施例にかかる光学構成のコマ収差を示す図である。
【図11】本発明による撮影レンズの第4実施例にかかる光学構成の球面収差、非点収差、歪曲収差及び倍率色収差を示す図である。
【図12】本発明による撮影レンズの第4実施例にかかる光学構成のコマ収差を示す図である。
【図13】本発明による撮影レンズを用いた撮影装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
S 絞り
FL 平行平面板
P 撮像素子面
G11、G21、G31、G41 第1レンズ群
G12,G22、G32、G42 第2レンズ群
G13、G23、G33、G43 第3レンズ群
G14、G21、G31、G41 第4レンズ群
L11、L21、L31、L41 正の屈折力の第1レンズ
L12、L22、L32、L42 正の屈折力の第2レンズ
L13、L23、L33、L43 正の屈折力の第3レンズ
L14、L24、L34、L44 負の屈折力の第4レンズ
L15、L25、L35、L45 負の屈折力の第5レンズ
L16、L26、L36、L46 正の屈折力の第6レンズ
L113、L213、L313、L413 負の屈折力のレンズ
L114、L124、L134、L144 正の屈折力のレンズ
Claims (3)
- 物体側より順に、少なくとも、両凸レンズの第1レンズと、空気間隔を挟んで、物体側に凸面を有する正の屈折力の第2レンズと、空気間隔を挟んで、物体側に凸面を有する正の屈折力の第3レンズと、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力の第4レンズと、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力の第5レンズと、物体側に凸面を有する正の屈折力の第6レンズとを有し、且つ、少なくとも、像側から順に、正の屈折力のレンズと、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力のレンズとを有し、この負の屈折力のレンズと前記第6レンズとの間に明るさ絞りを配し、次の条件式を満足することを特徴とする撮影レンズ。
0.2<dr1/skv<0.7 (1)
2<r1/fl<7 (2)
0.5<r3/fl<2 (3)
0.3<r5/r3<1 (4)
0.5<r6/r7<1 (5)
但し、dr1は前記像側の正の屈折力のレンズと、空気間隔を挟んで、像側に凹面を有する負の屈折力のレンズとの間隔、skvは前記像側の正の屈折力のレンズから像面までの光路長、flは無限遠状態での焦点距離、r1は前記第1レンズの物体側の曲率半径、r3は前記第2レンズの物体側の曲率半径、r5は前記第3レンズの物体側の曲率半径、r6は前記第3レンズの像面側の曲率半径、r7は前記第4レンズの物体側の曲率半径である。 - 撮影全画角(2ω)が8゜乃至10゜であることを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ。
- 請求項1又は2に記載の撮影レンズを有し、且つ、撮影レンズの像面側に、カメラと接続可能なレンズマウント部を有することを特徴とする撮影レンズ装置。
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