JP4406162B2

JP4406162B2 - Printed film coated steel sheet

Info

Publication number: JP4406162B2
Application number: JP2000305185A
Authority: JP
Inventors: 明博村田; 博充伊達; 陽一伊藤
Original assignee: Nippon Steel Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 2000-10-04
Filing date: 2000-10-04
Publication date: 2010-01-27
Anticipated expiration: 2020-10-04
Also published as: JP2002103520A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶容器に供する鋼板や家電製品で用いられている塗装鋼板、塩ビ鋼板の代替材料として使用される印刷フィルム被覆鋼板に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
食缶、飲料缶のボディー外面には内容物の表示やブランド表示等を目的として、また、家電製品は意匠性を付与することを目的として様々な印刷、着色が施されている。これらの印刷、着色方法として、鋼板を所定の寸法にスリット加工した後オフセット印刷等により印刷してから焼付処理を行う方法、スリット加工した鋼板を各種加工後オフセット印刷等により印刷してから焼付処理を行う方法がある。また、家電製品等では印刷等により意匠性を付与できる塩ビ鋼板が従来から採用されてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが鋼板に直接印刷する方法では、鋼板が硬質であるため、グラビア印刷の如き金属製凹版を用いた印刷方法を採用できずに、ゴム版等の様な弾力性を有する版が使用されている。このような弾力性凹版を用いた場合の印刷精度は悪く、鮮明な印刷が得られ難いばかりでなく、ハーフトーン印刷や写真印刷のように広範囲の階調設定を必要とする複雑な印刷は困難である。また、塩化ビニル樹脂は塩素が含まれているため、環境対策上で課題がある。環境対策上の課題がある塩素を含まず、鮮鋭かつ美麗な印刷可能な鋼板として、印刷層を設けたポリエチレンテレフタレートフィルムを熱硬化タイプの接着剤を用いて被覆した鋼板が特開平10-323939 号公報に開示されているが、十分な接着力を有するには接着剤の乾燥、硬化に時間を要するため、生産性が著しく劣る。缶容器の素材用ラミネート用フィルムとして印刷層を設けた熱可塑性樹脂フィルムを接着剤を介して熱可塑性樹脂フィルムを積層し、その片面に鋼板との接着を目的としたヒートシール層、反対面に熱処理や缶容器のレトルト処理等により生じる白化現象を抑制する目的で硬化耐熱層を形成したフィルムが特開平4-292941号公報に開示されているが、5 層以上の構成のためにその製造工程が煩雑であるばかりでなく、フィルムコストが高くなり、また硬化耐熱層の断熱性では白化現象を完全に抑えることは困難である。
本発明の目的は、缶容器や家電製品に供される鋼板であって、意匠性、フィルムと鋼板の接着性のいずれにも優れた印刷フィルム被覆鋼板を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明は以下の手段を用いている。
（１）本発明は、印刷インキ層を設けた２軸配向結晶を有するポリエステル系樹脂フィルムの印刷インキ層側に接着剤層を介して２軸配向結晶を有するポリエステル系樹脂フィルムを積層した積層印刷フィルムを、前記いずれか一方のポリエステル系樹脂フィルムを鋼板との接着面とするとともに、鋼板との接着側フィルムとなるポリエステル系樹脂の融点を、その他方側である表面側フィルムのポリエステル系樹脂の融点より１０℃以上低いものとして、鋼板との接着側フィルムとなるポリエステル系樹脂の融点以上で、表面側フィルムのポリエステル系樹脂の融点未満の温度の加熱圧着により接着剤層を介することなく鋼板の少なくとも片面に被覆したことを特徴とする印刷フィルム被覆鋼板である。
（２）本発明は、ポリエステル系樹脂フィルムの樹脂がポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート／イソフタレート共重合体であることを特徴とする上記（１）記載の印刷フィルム被覆鋼板である。
（３）本発明は、ポリエステル系樹脂フィルムの樹脂がポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートがブレンドされた樹脂、ポリエチレンテレフタレート／イソフタレート共重合体とポリブチレンテレフタレートがブレンドされた樹脂であることを特徴とする上記（１）記載の印刷フィルム被覆鋼板である。
（４）本発明は、ポリエステル系樹脂フィルムの樹脂がポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート／ナフタレート共重合体であることを特徴とする上記（１）記載の印刷フィルム被覆鋼板である。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明に係る印刷フィルム被覆鋼板の基本となる構成は、例えば、図１〜図７に７つの態様の部分拡大断面図に示す通りであり、いずれの態様もポリエステル系樹脂フィルム１の片面に印刷インキ層２を設け、該印刷インキ層２に接着剤層３を介してポリエステル系樹脂フィルム４を積層した積層印刷フィルム５を、前記したポリエステル系樹脂フィルム１またはポリエステル系樹脂フィルム４を鋼板６との接着面として、加熱圧着により鋼板６の少なくとも片面に被覆したものである。なお、図６、図７において、７は鋼板６の片面にのみ積層印刷フィルム５を被覆してある場合、鋼板６の他面に必要に応じて被覆しておく前記した積層印刷フィルム以外のフィルムである。
【０００６】
本発明によれば、ポリエステル系樹脂フィルム１は印刷インキ層２が形成される基材フィルムとなるものであり、印刷は鋼板に対するのとは異なり軟質のフィルムに対して行うことになり、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂フィルムと異なり容易に印刷ができるので、金属凹版を用いた鮮明な印刷が可能になり、ハーフトーン印刷や写真印刷等も容易に行うことができる。
【０００７】
次に、ポリエステル系樹脂フィルム１とポリエステル系樹脂フィルム４は、加熱圧着により鋼板と強固に接着して加工後も良好な密着性を維持することから、接着剤を介す必要がないので、接着剤を介した場合に強固な接着性を確保するための接着剤の硬化時間を確保する必要がなく、高速被覆が可能となり、生産性が向上する。特に、加工性、加工後密着性、フィルムコストの点から、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムとポリエチレンテレフタレート／イソフタレート共重合体樹脂フィルムが好ましい。
【０００８】
また、缶容器のレトルト処理等により生じる白化現象を抑制する目的では、結晶化速度が早く、かつ微細結晶となることで白化現象が抑制されるポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートがブレンドされた樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート／イソフタレート共重合体とポリブチレンテレフタレートがブレンドされた樹脂フィルムが好ましい。また、耐疵付性が良好で薄膜化が可能となるポリエチレンナフタレート樹脂フィルムとポリエチレンテレフタレート／ナフタレート共重合体樹脂フィルムが好ましい。
【０００９】
さらに、鋼板との接着側フィルムとなるポリエステル系樹脂の融点が、その表面側フィルムのポリエステル系樹脂の融点より低い樹脂からなるフィルムとしておくことで、被覆前のフィルムの優れた光沢性を維持した印刷フィルム被覆鋼板が可能となる。例えば、イソフタル酸含有量を１２モル％とした融点２２６℃のポリエチレンテレフタレート／イソフタレート共重合体フィルムを鋼板との接着面側、融点２５５℃のポリエチレンテレフタレートフィルムを表面側フィルムとなるように、加熱温度２２６℃以上２５５℃未満で圧着した本発明の印刷フィルム被覆鋼板は、表面側の融点２５５℃のポリエチレンテレフタレートフィルムが被覆時に溶融しないので圧着面の粗度を転写せずに被覆前のフィルムの優れた光沢性を維持する。鋼板との接着側フィルムとなるポリエステル系樹脂の融点は、その反対側フィルムのポリエステル系樹脂の融点より１０℃以上低いことが好ましく、２０℃以上低いことがより好ましい。ポリエステル系樹脂の融点の制御方法は特に限定されるものではなく、イソフタル酸含有量の制御やジエチレングリコール含有量の制御等の公知の方法でできる。
【００１０】
また、耐食性、耐疵付性、耐熱性、光沢性等から、ポリエステル系樹脂フィルムは２軸配向結晶を有するフィルムであることが好ましいが、鋼板との接着面側フィルムも表面側フィルムも２軸配向結晶は厚さ方向で均一である必要はなく、鋼板６との接着面側は２軸配向結晶が少なくとも構わない。ポリエステル系樹脂フィルム１、４の厚さは特に限定されるものではなく、同じ厚さの組み合わせでも、異なる厚さの組み合わせでもよいが、それぞれの厚さは５０μm 未満が好ましく、ポリエステル系樹脂フィルム１、４の厚さ５０μm 以上では本目的に対して経済的ではない。また、ポリエステル系樹脂フィルム１、４としては必要に応じて着色したフィルムを用いてもよく、無色透明フィルムのみの組み合わせ、無色透明フィルムと着色フィルムの組み合わせ、着色フィルムのみの組み合わせの何れでもよいが、表面側のポリエステル系樹脂フィルムは印刷インキ層が透視できるように無色透明または着色透明にすべきである。着色の方法は特に限定されるものではなく、顔料の添加、染色等の従来方法を使用でき、色の組み合わせも限定されるものではない。また、ポリエステル系樹脂フィルム１、４は必要に応じて各種添加剤を加えてもよい。
【００１１】
次に、印刷インキ層２は特に限定されるものではなく、従来のポリエステル系樹脂フィルム、例えば、包装用やラミネート鋼板製飲料缶用の印刷インキ等として用いられるあらゆるタイプの印刷インキを使用することができ、その形成方法も常法に従って行えばよい。
【００１２】
また、接着剤層３は印刷インキ層２とポリエステル系樹脂フィルム４を接着させるために用いられるものであり、当該目的に適う接着性を有するものであればどのようなタイプの接着剤であってもよいが、鋼板６との加熱圧着時や缶容器のレトルト処理等の高温に耐えられ、十分な接着性を維持できるような接着剤を使用することが望まれる。
【００１３】
さらに、鋼板６は各種表面処理鋼板、例えば冷間圧延鋼板を焼鈍後二次冷間圧延し、亜鉛系めっき、錫めっき、ニッケルめっき、クロムめっき、錫／クロム二層めっき、電解クロム酸処理、クロム酸処理、リン酸処理等の一種または二種以上行ったものを用いることができる。
【００１４】
本発明の印刷フィルム被覆鋼板の被覆方法は特に限定されるものではないが、予め積層しておいた積層印刷フィルム５を鋼板６に被覆する方法が高速被覆が可能となり好ましい。積層印刷フィルム５の製造法は特に限定されるものではなく、例えば、予め印刷層を設けたポリエステル系樹脂フィルムを接着剤を介してポリエステル系樹脂フィルムを積層させる方法等の常法に従って行えばよい。さらに、積層印刷フィルム５を鋼板６に被覆する方法も特に限定されるものではなく、例えば、積層印刷フィルム５を加熱した鋼帯に圧着ロールを用いて熱圧着後に水冷させる方法等の公知の加熱圧着方法に従って行えばよい。
【００１５】
本発明の印刷フィルム被覆鋼板は少なくとも鋼板６の片面に積層印刷フィルム５が被覆されておればよく、図３〜５に示すように鋼板６の両面に積層印刷フィルム５が被覆されてもよいし、片面に積層印刷フィルム５が被覆されている鋼板６の反対面には必要に応じて積層印刷フィルム５とは別のフィルム７が被覆されたものでもよい。このように鋼板６の反対面に積層印刷フィルム５とは別のフィルム７を被覆する場合には、反対面に被覆される別のフィルム７も積層印刷フィルム５と同時に被覆されることが工程上望ましいため、反対面に被覆される別のフィルム７は積層印刷フィルム５と同時に加熱圧着可能な熱可塑性樹脂フィルムであることが好ましく、また、単層または二層以上でもよいし、必要に応じて各種添加剤を加えてもよい。
【００１６】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により、本発明を具体的に説明する。
表１に示す構成となる印刷フィルムを表１に示す温度に加熱した厚さ０．１８mmの鋼帯に圧着ロールを用いて熱圧着後に水冷させて、表１の構成となる印刷フィルム被覆鋼板を製造した。また、両面にフィルム被覆されたものは両面のフィルムは同時に鋼板に対して熱圧着して製造した。得られた印刷フィルム被覆鋼板の印刷フィルム被覆面の光沢を被覆前の印刷フィルムと目視で比較した。また、印刷フィルム被覆鋼板はグラマーワックスを塗布し、直径１７９mmの円板を打抜き、８０℃にて常法に従い印刷フィルム被覆面を外面とした浅い絞りカップを得た。この絞り工程における絞り比は１．６０であった。次いで、この絞りカップを８０℃に予備加熱して第一次、第二次薄肉化再絞り成形を行った。第一次、第二次再絞り工程における絞り比は１．３６、１．２４であった。このようにして、カップ径６６mm、カップ高さ１２５mmの深絞りカップを得た。この深絞りカップの開口端縁部のトリミング加工後、１３０℃で３０分間のレトルト処理を行い、トリミング部の被覆印刷フィルムの剥離の有無を確認した。
【００１７】
実施例１〜６は、加工、熱処理後でも美麗な印刷と鋼板との接着性を維持した。特に、実施例３、４、７は、被覆前のフィルムの優れた光沢性を維持した。一方、比較例１、２は、加工、熱処理後に美麗な印刷は維持できたが、鋼板との接着性が維持できずにフィルムの剥離を生じた。
【００１８】
【表１】

【００１９】
注）ＰＥＴ：ポリエチレンテレフタレート（融点２５５℃）
ＰＥＴ／ＩＡ１１：ポリエチレンテレフタレート／イソフタレート１１モル％共重合体（融点２２６℃）
ＰＥＴ／ＩＡ１８：ポリエチレンテレフタレート／イソフタレート１８モル％共重合体（１２０℃以上でヒートシール可能）
ＰＰ／酸変成ＰＰ：ＰＰと鋼板との接着可能な酸変成ＰＰの２層で、酸変成ＰＰ面が鋼板接着面
ＰＥＴ／ＰＢＴ：ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートを４０／６０の比率でブレンドしたアロイ（融点２１５℃）
ＰＥＴＩＡ／ＰＢＴ：ポリエチレンテレフタレート／イソフタレート３モル％共重合体とポリブチレンテレフタレートを５０／５０の比率でブレンドしたアロイ（融点２１３℃）
ＰＥＮ：ポリエチレンナフタレート（融点２７３℃）
ＰＥＴ／ＮＤＣＡ：ポリエチレンテレフタレート／ナフタレート１１モル％共重合体（融点２２６℃）
【００２０】
【表２】

注）光沢の評価は、目視判断により以下のように評価した。
◎：被覆前の印刷フィルムの光沢を維持
○：光沢はあるが、被覆前の印刷フィルムの光沢を維持していない
【００２１】
【発明の効果】
本発明により得られた印刷フィルム被覆鋼板は、美麗な外観を有し、フィルムと鋼板の接着性に優れており、缶容器や家電製品等の安価な素材として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図１】片面のみを積層印刷フィルムで被覆した印刷フィルム被覆鋼板の実施の態様を示す部分拡大断面図である。
【図２】片面のみを積層印刷フィルムで被覆した印刷フィルム被覆鋼板の他の実施の態様を示す部分拡大断面図である。
【図３】両面を積層印刷フィルムで被覆した印刷フィルム被覆鋼板の実施の態様を示す部分拡大断面図である。
【図４】両面を積層印刷フィルムで被覆した印刷フィルム被覆鋼板の他の実施の態様を示す部分拡大断面図である。
【図５】両面を積層印刷フィルムで被覆した印刷フィルム被覆鋼板の他の実施の態様を示す部分拡大断面図である。
【図６】片面のみを積層印刷フィルムで被覆し反対面を別のフィルムで被覆した印刷フィルム被覆鋼板の実施の態様を示す部分拡大断面図である。
【図７】片面のみを積層印刷フィルムで被覆し反対面を別のフィルムで被覆した印刷フィルム被覆鋼板の他の実施の態様を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
１ポリエステル系樹脂フィルム
２印刷インキ層
３接着剤層
４ポリエステル系樹脂フィルム
５積層印刷フィルム
６鋼板
７積層印刷フィルムとは別のフィルム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a printed film-coated steel plate used as an alternative material for a steel plate to be used in a can container, a coated steel plate used in household electrical appliances, and a PVC steel plate.
[0002]
[Prior art]
Various printing and coloring are applied to the outer surface of the body of food cans and beverage cans for the purpose of displaying contents, branding, and the like, and for the purpose of imparting design properties to home appliances. As these printing and coloring methods, a steel plate is slit to a predetermined size and then printed by offset printing and then printing is performed, and the slit steel plate is printed by various post-processing offset printing and then baking is performed. There is a way to do. Moreover, the vinyl chloride steel plate which can provide designability by printing etc. has been employ | adopted conventionally in household appliances.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method of printing directly on the steel plate, since the steel plate is hard, a printing method using a metal intaglio such as gravure printing cannot be adopted, and a plate having elasticity such as a rubber plate is used. . When using such an intaglio, the printing accuracy is poor and it is difficult not only to obtain clear prints, but also difficult to make complex prints that require a wide range of gradation settings, such as halftone printing and photo printing. It is. In addition, since vinyl chloride resin contains chlorine, there is a problem in terms of environmental measures. JP-A-10-323939 discloses a steel plate coated with a polyethylene terephthalate film with a printed layer using a thermosetting adhesive as a sharp and beautiful printable steel plate that does not contain chlorine and has environmental issues. Although it is disclosed in the publication, it takes time to dry and cure the adhesive in order to have a sufficient adhesive force, so the productivity is remarkably inferior. A thermoplastic resin film provided with a printing layer as a film for laminating can containers is laminated with a thermoplastic resin film via an adhesive, and a heat seal layer for adhesion to a steel plate on one side, on the opposite side A film having a cured heat-resistant layer formed for the purpose of suppressing the whitening phenomenon caused by heat treatment, retort treatment of cans, etc. is disclosed in JP-A-4-92941. However, it is difficult to completely suppress the whitening phenomenon with the heat insulation property of the cured heat-resistant layer.
An object of the present invention is to provide a printed film-coated steel sheet that is a steel sheet used for can containers and household electrical appliances, and has excellent design properties and adhesion between the film and the steel sheet.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the problems and achieve the object, the present invention uses the following means.
(1) The present invention is a laminate printing in which a polyester resin film having a biaxially oriented crystal is laminated on the printing ink layer side of a polyester resin film having a biaxially oriented crystal provided with a printing ink layer via an adhesive layer. While making a film into the any one said polyester-type resin film adhesive surface with a steel plate, melting | fusing point of the polyester-type resin used as the adhesion side film with a steel plate is the other side of the polyester-type resin of the surface side film More than the melting point of the polyester resin used as the adhesion side film with the steel sheet, and lower than the melting point of the polyester resin of the surface side film, and lower than the melting point of the polyester resin of the surface side film, without the adhesive layer through the adhesive layer. The printed film-coated steel sheet is characterized by being coated on at least one side.
(2) The printed film-coated steel sheet according to (1), wherein the resin of the polyester resin film is polyethylene terephthalate or a polyethylene terephthalate / isophthalate copolymer.
(3) The present invention is characterized in that the resin of the polyester-based resin film is a resin in which polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate are blended, or a resin in which a polyethylene terephthalate / isophthalate copolymer and polybutylene terephthalate are blended. The printed film-coated steel sheet according to (1) above.
(4) The printed film-coated steel sheet according to the above (1), wherein the resin of the polyester resin film is polyethylene naphthalate or a polyethylene terephthalate / naphthalate copolymer.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The basic structure of the printed film-coated steel sheet according to the present invention is, for example, as shown in partial enlarged cross-sectional views of seven aspects in FIGS. 1 to 7, and any aspect is printed on one side of the polyester resin film 1. A laminated printing film 5 in which an ink layer 2 is provided and a polyester resin film 4 is laminated on the printing ink layer 2 via an adhesive layer 3, and the polyester resin film 1 or the polyester resin film 4 described above is attached to a steel plate 6. As the adhesive surface, at least one surface of the steel plate 6 is coated by thermocompression bonding. 6 and 7, reference numeral 7 denotes a film other than the above-described laminated printing film that is coated on the other surface of the steel plate 6 as required when the laminated printing film 5 is coated only on one surface of the steel plate 6. It is.
[0006]
According to the present invention, the polyester-based resin film 1 is a base film on which the printing ink layer 2 is formed, and printing is performed on a soft film, unlike on a steel plate, polyethylene, Unlike polyolefin resin films such as polypropylene, printing can be easily performed, so that clear printing using a metal intaglio is possible, and halftone printing, photographic printing, and the like can be easily performed.
[0007]
Next, since the polyester-based resin film 1 and the polyester-based resin film 4 are firmly bonded to the steel plate by thermocompression bonding and maintain good adhesion even after processing, it is not necessary to use an adhesive. It is not necessary to secure the curing time of the adhesive to ensure strong adhesiveness when an agent is interposed, enabling high-speed coating and improving productivity. In particular, a polyethylene terephthalate resin film and a polyethylene terephthalate / isophthalate copolymer resin film are preferable in terms of processability, post-processing adhesion, and film cost.
[0008]
In addition, for the purpose of suppressing the whitening phenomenon caused by the retort treatment of cans, etc., a resin film blended with polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate, which has a high crystallization speed and is suppressed by becoming fine crystals, A resin film obtained by blending a polyethylene terephthalate / isophthalate copolymer and polybutylene terephthalate is preferable. Further, a polyethylene naphthalate resin film and a polyethylene terephthalate / naphthalate copolymer resin film that have good scratch resistance and can be thinned are preferred.
[0009]
Furthermore, by maintaining the melting point of the polyester resin that is the adhesion side film with the steel sheet as a film made of a resin that is lower than the melting point of the polyester resin of the surface side film, the excellent gloss of the film before coating was maintained. A printed film-coated steel sheet is possible. For example, a polyethylene terephthalate / isophthalate copolymer film having a melting point of 226 ° C. with an isophthalic acid content of 12 mol% is heated on the surface to be bonded to the steel sheet, and a polyethylene terephthalate film having a melting point of 255 ° C. is turned to the surface side film. The printed film-coated steel sheet of the present invention, which is pressure-bonded at a temperature of 226 ° C. or higher and lower than 255 ° C., does not melt at the time of coating because the polyethylene terephthalate film having a melting point of 255 ° C. on the surface side does not transfer the roughness of the pressed surface. Maintains excellent gloss. It is preferable that the melting point of the polyester resin used as the adhesion side film with the steel plate is 10 ° C. or more lower than the melting point of the polyester resin of the opposite film, more preferably 20 ° C. or more. The method for controlling the melting point of the polyester resin is not particularly limited, and can be performed by a known method such as control of the isophthalic acid content or control of the diethylene glycol content.
[0010]
In addition, from the viewpoint of corrosion resistance, scratch resistance, heat resistance, gloss, etc., the polyester resin film is preferably a film having biaxially oriented crystals, but both the adhesive side film with the steel plate and the surface side film are biaxial. The oriented crystal does not need to be uniform in the thickness direction, and the biaxially oriented crystal may be at least on the side of the bonding surface with the steel plate 6. The thickness of the

polyester resin films

1 and 4 is not particularly limited, and may be a combination of the same thickness or a combination of different thicknesses, but each thickness is preferably less than 50 μm, and the polyester resin film 1 When the thickness of 4 is 50 μm or more, it is not economical for this purpose. Further, as the polyester-based

resin films

1 and 4, a colored film may be used as necessary, and any combination of a colorless transparent film, a combination of a colorless transparent film and a colored film, and a combination of only a colored film may be used. The polyester-based resin film on the front side should be colorless or transparent so that the printing ink layer can be seen through. The coloring method is not particularly limited, and conventional methods such as pigment addition and dyeing can be used, and the combination of colors is not limited. Moreover, you may add various additives to the polyester-

type resin films

1 and 4 as needed.
[0011]
Next, the printing ink layer 2 is not particularly limited, and any type of printing ink used as a conventional polyester resin film, for example, printing ink for packaging or laminated steel beverage cans, etc. should be used. The formation method may be performed according to a conventional method.
[0012]
The adhesive layer 3 is used for bonding the printing ink layer 2 and the polyester resin film 4, and any type of adhesive may be used as long as it has adhesiveness suitable for the purpose. However, it is desirable to use an adhesive that can withstand high temperatures such as heat-compression bonding with the steel plate 6 or a retort treatment of a can container and maintain sufficient adhesion.
[0013]
Furthermore, the steel plate 6 is subjected to secondary cold rolling after annealing various surface-treated steel plates, such as cold rolled steel plates, zinc-based plating, tin plating, nickel plating, chromium plating, tin / chromium two-layer plating, electrolytic chromic acid treatment, What carried out 1 type (s) or 2 or more types, such as a chromic acid process and a phosphoric acid process, can be used.
[0014]
The method for coating the printed film-coated steel sheet of the present invention is not particularly limited, but a method of coating the laminated printed film 5 previously laminated on the steel sheet 6 is preferable because high-speed coating is possible. The production method of the laminated printing film 5 is not particularly limited, and for example, it may be carried out according to a conventional method such as a method of laminating a polyester resin film having a printing layer previously provided thereon with an adhesive. . Furthermore, the method of coating the laminated printing film 5 on the steel plate 6 is not particularly limited. For example, a known heating method such as a method in which the laminated printing film 5 is heated and cooled with water using a crimping roll on a steel strip. What is necessary is just to follow the crimping method.
[0015]
The printed film-coated steel sheet of the present invention only needs to be coated with the laminated printing film 5 on at least one surface of the steel sheet 6, and the laminated printing film 5 may be coated on both surfaces of the steel sheet 6 as shown in FIGS. The opposite surface of the steel plate 6 covered with the laminated printing film 5 on one side may be coated with a film 7 different from the laminated printing film 5 as necessary. In this way, when the opposite surface of the steel plate 6 is coated with a film 7 different from the laminated printing film 5, another film 7 coated on the opposite surface is also coated simultaneously with the laminated printing film 5 in the process. Since it is desirable, the other film 7 to be coated on the opposite surface is preferably a thermoplastic resin film that can be thermocompression-bonded simultaneously with the laminated printing film 5, and may be a single layer or two or more layers. Various additives may be added.
[0016]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to Examples and Comparative Examples.
A printing film-coated steel sheet having the configuration shown in Table 1 is obtained by water-cooling the printing film having the configuration shown in Table 1 on a steel strip having a thickness of 0.18 mm heated to the temperature shown in Table 1 using a pressure-bonding roll and then thermocompression bonding. Manufactured. Moreover, what coated the film on both surfaces manufactured the film of both surfaces by thermocompression bonding with respect to the steel plate simultaneously. The gloss of the printed film-coated surface of the obtained printed film-coated steel sheet was visually compared with the printed film before coating. Further, a glamor wax was applied to the printing film-coated steel sheet, a disk having a diameter of 179 mm was punched out, and a shallow drawn cup having a printing film-coated surface as an outer surface was obtained at 80 ° C. according to a conventional method. The drawing ratio in this drawing step was 1.60. Next, the drawn cup was preheated to 80 ° C. to perform primary and secondary thinning redrawing. The drawing ratios in the primary and secondary redrawing steps were 1.36 and 1.24. In this way, a deep drawn cup having a cup diameter of 66 mm and a cup height of 125 mm was obtained. After trimming the opening edge of the deep-drawn cup, a retort treatment was performed at 130 ° C. for 30 minutes to confirm the presence or absence of peeling of the coated printed film at the trimming part.
[0017]
Examples 1-6 maintained the beautiful printing and the adhesiveness with a steel plate even after processing and heat treatment. In particular, Examples 3, 4, and 7 maintained the excellent gloss of the film before coating. On the other hand, Comparative Examples 1 and 2 could maintain beautiful printing after processing and heat treatment, but could not maintain the adhesiveness with the steel sheet and caused film peeling.
[0018]
[Table 1]

[0019]
Note) PET: Polyethylene terephthalate (melting point 255 ° C)
PET / IA11: Polyethylene terephthalate / isophthalate 11 mol% copolymer (melting point 226 ° C.)
PET / IA18: Polyethylene terephthalate / isophthalate 18 mol% copolymer (heat sealable at 120 ° C or higher)
PP / acid-modified PP: 2 layers of acid-modified PP that can be bonded to PP and steel plate, acid-modified PP surface is steel-plate adhesive surface PET / PBT: Alloy blended with polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate in a ratio of 40/60 (Melting point 215 ° C)
PETIA / PBT: Alloy (melting point 213 ° C.) blended in a 50/50 ratio of 3 mol% polyethylene terephthalate / isophthalate copolymer and polybutylene terephthalate
PEN: Polyethylene naphthalate (melting point 273 ° C.)
PET / NDCA: Polyethylene terephthalate / naphthalate 11 mol% copolymer (melting point 226 ° C.)
[0020]
[Table 2]

Note) Gloss was evaluated by visual judgment as follows.
◎: Maintaining the gloss of the printed film before coating ○: Glossy, but not maintaining the gloss of the printed film before coating [0021]
【The invention's effect】
The printed film-coated steel sheet obtained by the present invention has a beautiful appearance, is excellent in adhesion between the film and the steel sheet, and is suitable as an inexpensive material for can containers, home appliances, and the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially enlarged cross-sectional view showing an embodiment of a printed film-coated steel sheet in which only one surface is coated with a laminated printed film.
FIG. 2 is a partially enlarged cross-sectional view showing another embodiment of a printed film-coated steel sheet in which only one surface is coated with a laminated printed film.
FIG. 3 is a partial enlarged cross-sectional view showing an embodiment of a printed film-coated steel sheet having both surfaces coated with a laminated printed film.
FIG. 4 is a partially enlarged cross-sectional view showing another embodiment of a printed film-coated steel sheet having both surfaces coated with a laminated printed film.
FIG. 5 is a partially enlarged cross-sectional view showing another embodiment of a printed film-coated steel sheet coated on both sides with a laminated printed film.
FIG. 6 is a partially enlarged cross-sectional view showing an embodiment of a printed film-coated steel sheet in which only one surface is coated with a laminated printed film and the opposite surface is coated with another film.
FIG. 7 is a partially enlarged cross-sectional view showing another embodiment of a printed film-coated steel sheet in which only one surface is coated with a laminated printed film and the opposite surface is coated with another film.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Polyester-type resin film 2 Printing ink layer 3 Adhesive layer 4 Polyester-type resin film 5 Laminated printing film 6 Steel plate 7 Film different from laminated printing film

Claims

Any one of the above-mentioned laminated printing films in which a polyester resin film having a biaxially oriented crystal is laminated on the printing ink layer side of a polyester resin film having a biaxially oriented crystal provided with a printing ink layer via an adhesive layer The polyester-based resin film is used as the adhesive surface with the steel plate, and the melting point of the polyester-based resin that is the adhesion-side film with the steel plate is 10 ° C. or more lower than the melting point of the polyester-based resin of the surface side film on the other side. As described above, at least one surface of the steel sheet was coated by thermocompression bonding at a temperature not lower than the melting point of the polyester resin of the surface side film and below the melting point of the polyester resin of the surface side film without using an adhesive layer. Printed film-coated steel sheet.

The printed film-coated steel sheet according to claim 1, wherein the resin of the polyester resin film is polyethylene terephthalate or a polyethylene terephthalate / isophthalate copolymer.

2. The printing film according to claim 1, wherein the resin of the polyester-based resin film is a resin obtained by blending polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate, or a resin obtained by blending polyethylene terephthalate / isophthalate copolymer and polybutylene terephthalate. Coated steel sheet.

2. The printed film-coated steel sheet according to claim 1, wherein the resin of the polyester resin film is polyethylene naphthalate or a polyethylene terephthalate / naphthalate copolymer.