JP4404414B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に設置された各種電気部品を制御する制御基板を過電流から保護するヒューズを備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン機を始めとする各種遊技機には、ランプ類の電飾部品やゲーム状態の進行に伴い作動する遊技部品など多数の電気部品が設置されている。そして、これらの電気部品は、遊技機内部に(例えば、機構セット盤や制御装置内に)設置された制御基板により電気的に制御されている。また、同制御基板には、各種電気部品に過電流が流れ込まないようにするためのヒューズが装着されている。そして、ヒューズ切れが生じた際には、遊技場の係員により使用不能となったヒューズが制御基板から取り外され、交換用ヒューズを新たに制御基板に装着する交換作業が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記制御基板で使用されている筒形ヒューズなどのヒューズは、細くて小さいため、交換作業時においては前記ヒューズを直接指先で摘む必要があり、その作業が大変やりづらかった。また、前記筒形ヒューズは、通電部以外の中央部分がガラスにて構成されているため、前記ヒューズを摘んだ際に力を加えすぎるとガラスを割ってしまう恐れがあった。従って、ヒューズの交換作業は、作業性が非常に悪いという問題があった。
【0004】
また、交換用ヒューズは、通常、遊技場内の管理室等に保管されており、交換作業の都度、遊技場の係員がヒューズを取りに行く必要があった。また、ヒューズは、遊技機により使用する種類が異なっており、適合するヒューズを容易に探し出すためには、普段から種類分けをして整理しておかなければならなかった。従って、交換用ヒューズの保守管理が煩雑になるという問題もあった。
【0005】
さらに、遊技機内に設置された制御基板の中には、基板ケース内に収納されていないものもあり、そのような制御基板では接続されているヒューズが遊技機の裏面側で露出した状態となっている。その為、遊技球や遊技コインがその貯留部から落下し、制御基板上に配設された配線用コネクタの通電部とヒューズの通電部とに跨って接触すると、制御基板内の回路をショートさせ、同基板を破損させてしまうという問題もあった。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、ヒューズの交換作業を容易に行うことができるようにした遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、機前側に遊技領域を有すると共に、機裏側の所定部位にヒューズを着脱自在なヒューズ取付部を有する遊技機において、前記ヒューズを各別に保持し得る一対の保持手段が互いに対称となるように並設されたヒューズホルダを備え、前記ヒューズホルダの着脱操作によって一対の前記保持手段に保持されたヒューズのうち一方を前記ヒューズ取付部に対して着脱自在に装着可能とするとともに、前記ヒューズホルダの反転操作によって一対の前記保持手段に保持されたヒューズのうち一方を前記ヒューズ取付部に対して対向配置可能とした遊技機ことを要旨とする。従って、請求項1に記載の発明によれば、一対の保持手段を設けたヒューズホルダの着脱操作により、前記ヒューズが所定部位に着脱される。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記ヒューズホルダは、前記保持手段に保持されたヒューズの軸方向の位置決めを行うための位置決め手段を備えて構成され、前記位置決め手段は、前記保持手段から前記ヒューズの各端部側へ向けてそれぞれ延設されているとともに、前記ヒューズの径方向において互いに対向するように配置されていることを要旨とする。従って、請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、位置決め手段により、保持手段に保持されたヒューズの軸方向の位置決めがされる。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、前記ヒューズホルダは、前記ヒューズを保護する保護部を備えて構成されていることを要旨とする。従って、請求項に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、保護部により、ヒューズが保護される。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記ヒューズホルダは、透明の樹脂で形成されていることを要旨とする。従って、請求項に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、ヒューズを取り外すことなく、取着されたヒューズが使用可能なものかどうか容易に判別することができる
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機に具体化した第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、以下の説明において「右」又は「左」は、特に断らない限り、機裏側から見た場合の「右」又は「左」を示すものとする。
【0015】
図1には、本実施形態におけるパチンコ遊技機の機裏側が示されている。同図において、パチンコ遊技機は、その基本的構成の概要として、機体の外郭をなす外枠10に、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の前枠11が開閉及び着脱可能に組み付けられている。そして、前記前枠11には、図示しない遊技盤が着脱可能にセットされると共に、前枠11の前面側には図示しない上球皿及び打球発射装置などが装着されている。また、外枠10の一側縁(右側)には、球貸しシステムに利用されるカードユニット12が装着されている。
【0016】
一方、前記前枠11の裏側には各種球通路及び処理部などを備えた機構セット盤13が着脱可能にセットされており、同機構セット盤13には、前記遊技盤の裏側と対応する位置に保護カバー14が開閉可能に装着されている。また、保護カバー14の周囲には、球タンク15が前記保護カバー14の上方に位置して設けられると共に、同球タンク15から整流樋16を介して貯留球が流下供給される区分供給経路部17が前記保護カバー14の右方領域に上下方向へ延設されている。そして、この区分供給経路部17の下流端には球払出し装置18が取着セットされ、同球払出し装置18から賞球又は貸し球として払出された貯留球が図示しない排出経路を介して前記上球皿へ供給されるようになっている。
【0017】
さらに、前記保護カバー14の下方、即ち、機構セット盤13の下部外側には、ゲーム内容を制御するためのメイン基板を備えた主制御装置19及びセーフ球検出処理と貯留球排出処理(賞球払出しと貸し玉払出し)を制御するための払出し基板を備えた払出し制御装置20が装着されている。また、前記主制御装置19よりも下方位置には、前記打球発射装置の作動状態を制御するための発射制御基板を備えた発射制御装置21が装着されている。さらに、前記保護カバー14の右側上方には、電源基板22が蓋付きの基板ケース23内に収納された状態で装着されている。そして、同基板22には、遊技場の電源(24V)が供給されるようにプラグ線24が設置されると共に、前記メイン基板、払出し基板及び発射制御基板に図示しない配線により接続されている。従って、前記電源基板22に供給された電源は、前記各基板へ分配供給されることにより遊技機の制御が行われるようになっている。
【0018】
また、前記払出し制御装置20の上方には、同装置20と図示しない配線で接続されたインターフェース基板(以下、「IF基板」という。)25が設置されている。そして、前記IF基板25には、前記電源基板22に供給された前記電源が払出し制御装置20を介して供給されるようになっている。また、前記IF基板25は、フラットケーブル26により前記カードユニット12に接続されており、供給された前記電源を同カードユニット12に供給している。さらに、前記IF基板25は、前記払出し制御装置20とカードユニット12との間の球貸しに関する信号を中継している。従って、遊技機前面に設けられた図示しない球貸し操作部が操作されると、カードユニット12に挿入されたカードの有効金額内における一定額単位に対して所定個数(例えば100円に対して25個)の貸し球が前記球払出し装置18より払出されるようになっている。
【0019】
次に、図2及び図3に基づいて、前記IF基板25について説明する。なお、以下の説明において、IF基板25は、機裏側から見た場合の手前側を「後面」側とする。
【0020】
図2に示すように、IF基板25は、同基板25と略同一の大きさの開口を有する基板ケース27内にビス29により取着されており、この基板ケース27は、図3に示すように、機構セット盤13にビス止めされる蓋部材28に対して左右方向より係脱自在に取着されている。なお、IF基板25は、機構セット盤13への取着状態において、その後面側が遊技機の裏側で露出した状態となる。そして、図2で示されるようにIF基板25には、前記フラットケーブル26が接続されるコネクタ部30とコネクタ通電部31から構成されるコネクタ32が配設されている。さらに、前記コネクタ32の下方には、他のケーブルを接続するための複数のコネクタ33及び各種電子デバイス34が配設されている。また、コネクタ32における右側のコネクタ通電部31の下方には、ヒューズ35,36のヒューズ通電部35a,36aが接続されるヒューズコネクタ37がヒューズ取付部として配設されている(図3,図6参照)。
【0021】
前記ヒューズコネクタ37は、図6に示されるように、全体に弾性力を有しており、その略中央部分には前記ヒューズ通電部35a,36aを保持するための保持部38が形成されている。同保持部38の上側は開口されて形成されており、その開口側からヒューズ通電部35a,36aを挿通させることで、ヒューズ35,36がIF基板25に接続され通電可能な状態とされる。
【0022】
また、ヒューズ35,36は、図2及び図3に示されるように後述するヒューズホルダ(以下、「ホルダ」とする。)39に取着された状態で、前記IF基板25に対して前後方向に並設するように装着されている。そして、前記ヒューズ35,36は、前記ホルダ39をIF基板25に対して着脱することにより、前記ヒューズコネクタ37に着脱自在とされている。よって、ヒューズ35,36が装着されたIF基板25は、同基板25に接続された他の基板より流れ込む過電流から保護されると共に、接続された他の基板(例えば、払出し基板)や装置(例えば、カードユニット12)へ過電流を供給しないようになっている。また、前記IF基板25には、図2で示されるようにホルダ39の下方側に電子デバイス34などが配設されていないスペースSが設けられており、前記ホルダ39を着脱する際に同スペースSに指先を掛けることで着脱操作を容易にできるようになっている。
【0023】
次に、図4〜図6に基づいて前記ホルダ39について説明すると、同ホルダ39は、全体が透明の樹脂で構成されており、保護壁40、第1及び第2の筒部41,42及び弾性フック43〜46を備えた形態で一体形成されている。そして、前記保護壁40は、その前後両面が略長方形の平板とされており、短手方向中央には、後述する弾性フック43,45を配置するための切り欠き47,48が形成されている。また、保護壁40の中央には、同保護壁40を挟持するように第1の筒部41及び第2の筒部42が径方向に並設されている。そして、両筒部41,42の内径は、図4に示されるように、両筒部41,42の軸方向から挿通されるヒューズ35,36のヒューズ通電部35a,36aと略同一の直径となっている。さらに、両筒部41,42は、前記ヒューズ通電部35a,36aを除いたヒューズ35,36のガラス部35b,36bを覆うことができる程度の軸方向長さを備えている(図5参照)。また、各筒部41,42の左右端面41a,41b;42a,42bには、全体に弾性力を有すると共に、その先端に鍵状の係止部49〜52が形成された1対の弾性フック43,44;45,46が軸方向に延設されている。
【0024】
そして、前記第1の筒部41の右端面41b側の弾性フック(以下、「第1の弾性フック」という。)43は、前記保護壁40の切り欠き47内に配置されている。また、左端面41a側の弾性フック(以下、「第2の弾性フック」という。)44は、前記第1の弾性フック43に対して対角線上に配置されている。そして、両弾性フック43,44の係止部49,50は、互いに第1の筒部41の軸中心側に向けられている。また、第2の筒部42においては、左端面42a側の弾性フック(以下、「第1の弾性フック」という。)45が、前記保護壁40の切り欠き48内に配置されている。そして、右端面42b側の弾性フック(以下、「第2の弾性フック」という。)46は、前記第1の弾性フック45に対して対角線上に配置されている。さらに、両弾性フック45,46の係止部51,52は、互いに第2の筒部42の軸中心側に向けられている。
【0025】
また、各筒部41,42に形成された一対の弾性フック43,44;45,46の係止部49,50;51,52間の距離は、図5に示されるようにヒューズ35,36の軸方向長さと略同一となっている。そして、前記一対の弾性フック43,44;45,46は、ヒューズ35,36の挿通時には、軸方向の位置決めを行うための位置決め手段として機能している。また、ヒューズ35,36の挿通後には、同ヒューズ35,36が各筒部41,42の軸方向側から抜け落ちないように係止している。そして、本実施形態におけるホルダ39は、各筒部41,42に形成された一対の弾性フック43,44;45,46からなる保持手段が保護部としての保護壁40を介して径方向に並設された一対の保持手段を有して構成されている。
【0026】
次に、本実施形態のホルダ39を用いたIF基板25へのヒューズ35,36の着脱作業について説明する。
最初に、ホルダ39にヒューズ35,36を取着させる場合を説明すると、まず、第1の筒部41の第1の弾性フック43側からヒューズ35を軸方向へ挿通させる(図4参照)。このとき、第1の弾性フック43は、自身の弾性力により第1の筒部41の外側径方向に広がるように弾性変形する。そして、第1の筒部41の第2の弾性フック44の係止部50にヒューズ35の端面が当接するまで前記ヒューズ35を軸方向に移動させる。すると、第1の弾性フック43は弾性変形した状態から戻り、その係止部49もヒューズ35の端面に当接される(図5,図6参照)。従って、ヒューズ35は、係止部49,50により両側から係止されると共に、第1の筒部41内には、ガラス部35bが挿通された状態で保持されることになる(図5参照)。続いて、第2の筒部42にも第1の筒部41と同様にヒューズ36を取着させると、図5及び図6に示すようにホルダ39には2本のヒューズ35,36が取着された状態となる。なお、上記説明では、第1の弾性フック43側からヒューズ35を挿通させているが、第2の弾性フック44側から挿通させても良い。また、第1の筒部41と第2の筒部42へヒューズ35,36を取着させる順番はどちらが先であっても良い。
【0027】
次に、2本のヒューズ35,36が取着されたホルダ39を、IF基板25に装着する場合を説明する。なお、以下の説明では、図3,図5及び図6に示される2本のヒューズ35,36の内、第1の筒部41に取着されたヒューズ35をヒューズコネクタ37側に接続する「使用側ヒューズ」とし、第2の筒部42に取着されたヒューズ36を「予備側ヒューズ」とする。
【0028】
まず、図6に示されるように使用側ヒューズ35をIF基板25上のヒューズコネクタ37と対向するように、ホルダ39を、例えば、親指と人差し指の2本の指先で摘むように持つ。なお、ホルダ39を摘む位置は、第2の筒部42であっても良いし、第2の筒部42と保護壁40の端部の両方を摘むようにしても良い。
【0029】
そして、ホルダ39を摘んだ状態で、ヒューズコネクタ37の開口側から使用側ヒューズ35のヒューズ通電部35aを押し込む方向(IF基板の前面側の方向)に力を加える。すると、ヒューズコネクタ37が弾性変形することにより、ヒューズ通電部35aが保持部38に押し込まれる。そして、同保持部38にヒューズ通電部35aが完全に押し込まれると、使用側ヒューズ35が前記ヒューズコネクタ37に接続される。このとき、接続された使用側ヒューズ35は、図2及び図3で示されるように、保護壁40で覆われるため外部に露出されない。従って、同図で二点鎖線で示した遊技球53が前記球タンク15から落下しても同球53がコネクタ通電部31と使用側ヒューズ35のヒューズ通電部35aとに跨って接触することがなく、IF基板25上の回路をショートさせることがない。なお、予備側ヒューズ36のヒューズ通電部36aは、外部に露出した状態とされているが、この予備側ヒューズ36は通電されていないため遊技球53が接触してもIF基板25上の回路には何ら影響がない。さらに、予備側ヒューズ36のガラス部36bは、第2の筒部42により覆われているため、前記遊技球53によりガラス部36bが破損することもない。
【0030】
次に、使用側ヒューズ35にヒューズ切れが生じ、予備側ヒューズ36と交換する場合について説明すると、まず、ホルダ39を前述した装着時と同様に指先で摘むように持つ。このとき、ホルダ39を摘む位置は、第2の筒部42又は同筒部42と保護壁40の両方のどちらでも良い。しかし、ホルダ39の脱着時には、第2の筒部42と保護壁40の両方を摘み、IF基板25上のスペースSに指先を掛けて力を加えると脱着が行い易い。
【0031】
そして、使用側ヒューズ35がヒューズコネクタ37から外れる方向(IF基板の後面側の方向)に力を加えると、同コネクタ37の弾性変形によりヒューズ通電部35aが保持部38から外れ、ホルダ39を脱着させることができる。そして、ホルダ39を完全に脱着させた状態で前後方向に反転させると、予備側ヒューズ36のヒューズ通電部36aがヒューズコネクタ37へ接続可能な状態となる。そして、予備側ヒューズ36が前記ヒューズコネクタ37と対向するように第1の筒部41を指先で摘むように持ち、使用側ヒューズ35の接続時と同様にヒューズコネクタ37に接続させることで交換作業が終了する。
【0032】
なお、使用不能となった使用側ヒューズ35は、新しいヒューズと交換しておくことで、次にヒューズ切れが生じても速やかに交換作業を行うことができる。
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
【0033】
(1)ヒューズ35,36がホルダ39の両筒部41,42に覆われて取着されているので、ホルダ39の装着時には、ヒューズ35,36よりも径が大きい筒部41,42を摘んで作業を行うことができ交換作業が容易になる。さらに、筒部41,42及び保護壁40の両方を摘んで作業することもできるので、交換作業がさらに容易になる。また、ヒューズ35,36のガラス部35b,36bが筒部41,42で覆われているため、摘む力を加減する必要がなく、ヒューズ35,36の破損を抑制することができる。そして、両筒部41,42と保護壁40がホルダ39を摘むための機能も果たしているため、ホルダ39に摘む手段を別途設ける必要もなくホルダ39を安価に製作することができる。
【0034】
(2)ホルダ39に形成された一対の筒部41,42に各々ヒューズ35,36を取着させた状態でホルダ39が装着されるため、交換時に管理室までヒューズを取りに行く必要がなく、短時間で交換作業を終えることができる。また、遊技機に適合した交換用ヒューズを予めホルダ39に取着させておけるので、交換時に適合するヒューズを探す手間もなくなり交換作業が容易になると共に、交換用ヒューズの保守管理が容易になる。
【0035】
(3)保護壁40を介して一対の筒部41,42が径方向に並設されているので、ヒューズの交換時にはホルダ39を反転させるという簡単な操作で作業を行うことができる。また、径方向に並設されていることでホルダ39が小型化されるため、同ホルダ39がIF基板25内で占有する領域を小さくすることができる。従って、IF基板25を小さくすることもできる。
【0036】
(4)ホルダ39が透明の樹脂で形成されているので、ヒューズ35,36を取り外すことなく、取着されたヒューズが使用可能なものかどうか容易に判別することができる。
【0037】
(5)保護壁40により使用側ヒューズ35が保護されているため、遊技球53が前記IF基板25のコネクタ通電部31と使用側ヒューズ35のヒューズ通電部35aとに跨って接触することがなく、IF基板25の回路がショートしてしまうことがない。また、予備側ヒューズ36は、第2の筒部42で覆われているため、遊技球53によりガラス部36bが破損することがない。さらに、ヒューズ35,36を遊技球53から保護するために、IF基板25を蓋付きの基板ケース内に収納した状態で機構セット盤13に装着する必要もない。
【0038】
(6)IF基板25におけるホルダ39の装着部位の下方に電子デバイス34などが配設されないスペースSを確保したため、ホルダ39の着脱作業を容易に行うことができる。
【0039】
(第2の実施形態)
次に、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機に具体化した第2の実施形態を図7〜図9に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態においては、既に説明した各実施形態と同一構成である場合、同一番号を付しその説明を省略する。
【0040】
図7には、第2の実施形態におけるホルダ53が示されている。同図において、前記ホルダ53は、全体が透明の樹脂で構成されており、保護壁54、第1及び第2の筒部55,56を備えた形態で一体形成されている。そして、前記保護壁54は、その前後両面が略長方形の平板とされており、その中央には、同保護壁54を挟持するように弾性力を有する第1の筒部55及び第2の筒部56が径方向に並設されている。また、図7及び図8に示されるように、両筒部55,56の前記保護壁54と対向する外周面上の位置には、各筒部55,56の左右端面55a,55b;56a,56bに開口された開口部57,58が形成されている。そして、両筒部55,56の内径は、ヒューズ通電部35a,36aよりも小さく、ヒューズ35,36のガラス部35b,36bと略同一の直径となっている。さらに、両筒部55,56は、前記ヒューズ通電部35a,36aを除いたヒューズ35,36のガラス部35b,36bを覆うことができる程度の軸方向長さを備えている(図9参照)。
【0041】
従って、本実施形態におけるホルダ53に形成された第1の筒部55及び第2の筒部56は、ヒューズ35,36を軸方向から挿通させると、ヒューズ通電部35a,36aにより拡径される。そして、図9に示されるようにガラス部35b,36b全体が各筒部55,56に完全に挿通されると自身の弾性力により縮径するようになっている。従って、両筒部55,56の左右端面55a,55b;56a,56bは、ヒューズ通電部35a,36aと係合することにより、ヒューズ35,36の軸方向の移動を規制するための位置決め部としての機能を果たしている。また、本実施形態におけるホルダ53は、各筒部55,56からなる保持手段が保護部としての保護壁54を介して径方向に並設された一対の保持手段を有して構成されている。
【0042】
次に、本実施形態におけるホルダ53を用いたIF基板25へのヒューズ35,36の着脱作業について説明する。なお、本実施形態におけるヒューズ35,36の着脱作業の内、第1の実施形態と同一の作業については、その説明を省略する。また、第1の実施形態と同様に、第1の筒部55に取着されたヒューズ35を「使用側ヒューズ」とし、第2の筒部56に取着されたヒューズ36を「予備側ヒューズ」とする。
【0043】
最初に、ホルダ53にヒューズ35,36を取着する場合を説明すると、まず、第1の筒部55にヒューズ35を軸方向から挿通させる(図7参照)。このとき、第1の筒部55はヒューズ通電部35aにより拡径され、ヒューズ35が軸方向に移動できるようになる。そして、ガラス部35bが第1の筒部55で完全に覆われる位置までヒューズ35を移動させると、第1の筒部55は自身の弾性力により縮径する。従って、第1の筒部55内にはガラス部35bが保持された状態となり、ヒューズ35がホルダ53に取着される。なお、この保持状態におけるヒューズ35は、第1の筒部55の左右端面55a,55bにより軸方向の移動が規制されるため、ヒューズ35が前記筒部55から抜け落ちることがない。続いて、第2の筒部56にも第1の筒部55と同様にヒューズ36を取着させると、図9に示されるようにホルダ53には2本のヒューズ35,36が取着された状態となる。
【0044】
そして、本実施形態におけるホルダ53は、第1の実施形態と同様の手順にてIF基板25に装着することができる。なお、本実施形態においてもホルダ53がIF基板25に装着されると、2本のヒューズ35,36が前記IF基板25に対して前後方向に並設された状態となる。
【0045】
次に、使用側ヒューズ35にヒューズ切れが生じ、予備側ヒューズ36と交換する場合について説明すると、まず、第1の実施形態と同様の手順でIF基板25からホルダ53を脱着させる。そして、ホルダ53を完全に脱着させた後に、ホルダ53を前後方向に反転させると、予備側ヒューズ36のヒューズ通電部36aがヒューズコネクタ37へ接続可能な状態となる。そして、第1の実施形態における接続時と同様にして予備側ヒューズ36をヒューズコネクタ37に接続させることで交換作業が終了する。
【0046】
従って、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(6)に加えて、さらに以下に示す効果を得ることができる。
(7)ヒューズ35,36を取着する際には、ヒューズ通電部35a,36aにより拡径され、取着後は、自身の弾性力により縮径する筒部55,56によりヒューズ35,36を保持しているので、ホルダ53の構造を簡素化することができる。
【0047】
(8)両筒部55,56に形成された開口部57,58により、取着されたヒューズが使用可能なものかどうか直接目視することができ、その判別をさらに容易にすることができる。
【0048】
(第3の実施形態)
次に、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機に具体化した第3の実施形態を図10及び図11に基づいて説明する。
【0049】
図10には、第3の実施形態におけるホルダ59が示されている。同図において、前記ホルダ59は、全体が透明の樹脂で構成されており、保護壁60、第1及び第2の筒部61,62を備えた形態で一体形成されている。そして、前記保護壁60は、その前後表面が略長方形の平板とされており、同保護壁60の対角線上には、一対の係合突片63,64が一体形成されている。また、同係合突片63,64は、その上端面63a,64aが前記保護壁60の端部60a,60bと同一位置となっており、下端面63b、64bが保護壁60の短手方向中央よりも長く延設して形成されている。そして、前記係合突片63,64は、ホルダ59をIF基板25に装着する際に、後述する基板ケース27に形成された係合溝65と係合するようになっている。
【0050】
また、前記保護壁60の長手方向中央には、同保護壁60を挟持するように弾性力を有した第1の筒部61及び第2の筒部62が径方向に並設されている。そして、第1の筒部61は、その軸中心位置が前記係合突片63の下端面63bと同一位置となるように前記保護壁60に形成されている。また、第2の筒部62は、その軸中心位置が前記係合突片64の下端面64bと同一位置となるように前記保護壁60に形成されている。従って、両筒部41,42の軸中心位置は、同筒部41,42を正面から見て右側に形成されている係合突片63,64の下端面63b,64bと同一位置となっており、両筒部41,42は保護壁60を介して短手方向に異なる位置に形成されている。なお、両筒部61,62の軸中心位置は、取着されるヒューズ35,36の軸中心位置となっている。
【0051】
さらに、各筒部61,62には、図10で示されるようにヒューズ35,36が水平状態で挿通できるように開口部66が形成されており、同開口部66は、前記ヒューズ35,36のガラス部35b,36bの直径よりも狭くなっている。そして、両筒部61,62の開口部66は、保護壁60を介して相反する方向に開口するように形成されている。従って、ヒューズ35,36を各筒部61,62に押し込むと、前記ガラス部35b,36bにより拡径され、前記ヒューズ35,36を取着することができるようになっている。さらに、両筒部61,62は、挿通されるヒューズ35,36のガラス部35b,36bを覆うことができる軸方向長さを備えて形成されている。そして、両筒部61,62の左右端面61a,61b;62a,62bは、ヒューズ通電部35a,36aと係合することにより、ヒューズ35,36の軸方向の移動を規制するための位置決め部としての機能を果たしている。また、本実施形態におけるホルダ59は、前記筒部61,62からなる保持手段が保護部としての保護壁60を介して径方向に並設された一対の保持手段を有して構成されている。
【0052】
図11には、本実施形態におけるIF基板25が示されている。本実施形態では、右側のコネクタ通電部31の下方において2本のヒューズ35,36が上下方向に並設されるように、前記ホルダ59がIF基板25に装着されている。そして、2本のヒューズ35,36の内、下側に位置するヒューズ35が前記第1及び第2の実施形態と同様にヒューズコネクタ37に接続されている。従って、IF基板25に配設されたヒューズコネクタ37は、第1及び第2の実施形態よりも下方側に配設されている。また、基板ケース27の右側面側には、ホルダ59に形成された係合突片63,64が係合される係合溝65が設けられている。そして、同係合溝65は、前記ヒューズコネクタ37の保持部38の軸方向中心と同一位置となる深さで形成されている。
【0053】
次に、ホルダ39をIF基板25に装着する際の前記係合突片63,64と係合溝65との係合関係について説明する。
まず、本実施形態では、図10に示されるように前記筒部61,62の開口部66がIF基板25の後面側に向くようにホルダ59が装着される。このとき、前記開口部66がIF基板25の前面側に向くようにホルダ59を接続すると、同ホルダ59を脱着する際にヒューズコネクタ37に接続されているヒューズ35,36が前記ホルダ59から外れる可能性がある。
【0054】
即ち、脱着方向(IF基板の後面側方向)へ力を加えると保持部38が拡径されるため、接続されているヒューズ35,36のヒューズ通電部35a,36aは、ヒューズコネクタ37から外れようとする。しかし、このときヒューズ通電部35a,36aには、前述した脱着方向への力と反対方向の力である保持部38による保持力の両方が加わることになる。従って、その両方の力の関係により接続されたヒューズ35,36が取着されている前記筒部61,62が弾性力により拡径されてしまうと、前記ヒューズ35,36が保持部38内に残された状態でホルダ59のみが脱着されることになる。そして、この場合には保持部38内に残された細くて小さいヒューズ35,36をヒューズコネクタ37から外す必要がありこの作業は容易なものではない。
【0055】
そのため、本実施形態では、保護壁60の係合突片63,64と基板ケース27の係合溝65により、開口部66がIF基板25の後面側に向いていなければヒューズ35,36の接続ができないようになっている。即ち、ヒューズ35の接続時において、図10に示される正しい向きでホルダ59が装着された場合には、係合突片63の下端面63bが係合溝65の最深部に当接されることになる。そして、下端面63bの位置と筒部61及び保持部38の軸中心位置が同一であることからヒューズ35を接続することができる。
【0056】
しかし、第1の筒部61の開口部66がIF基板25の前面側を向いた状態でホルダ39を装着しようとすると、係合突片64の下端面64bが前記係合溝65に当接することになる。この場合には、前記下端面64bの位置が前記筒部61及び前記保持部38の軸中心位置よりIF基板25の前面側に位置するため、ヒューズ通電部35aは、保持部38へ挿通できず保持されないようになっている。また、第2の筒部62の開口部66がIF基板25の前面側を向いた状態でホルダ39を装着しようとすると、係合突片64の上端面64aが前記係合溝65に当接することになる。この場合には、前記上端面64aの位置が前記筒部62及び前記保持部38の軸中心位置よりIF基板25の前面側に位置するため、ヒューズ通電部36aは、保持部38へ挿通できず保持されないようになっている。
【0057】
次に、本実施形態におけるホルダ59を用いたIF基板25へのヒューズ35,36の着脱作業について説明する。なお、本実施形態におけるヒューズ35,36の着脱作業の内、第1及び第2の実施形態と同一の作業については、その説明を省略する。また、第1の筒部61に取着されたヒューズ35を「使用側ヒューズ」とし、第2の筒部62に取着されたヒューズ36を「予備側ヒューズ」とする。
【0058】
最初に、ホルダ59にヒューズ35を取着する場合を説明すると、まず、第1の筒部61の開口部66に対して、ヒューズ35のガラス部35aを水平方向から挿通させる(図10参照)。すると、前記ガラス部35bにより第1の筒部61が拡径され、ヒューズ35が径方向に移動できるようになる。そして、第1の筒部61内にガラス部35bが完全に挿通されると、同筒部61は自身の弾性力により縮径する。従って、第1の筒部61内には、前記ガラス部35bの一部が保持された状態となり、ヒューズ35がホルダ59に取着される。なお、この保持状態では、ヒューズ35は第1の筒部61の左右端面61a,61bにより軸方向の移動が規制されるため、前記筒部61から抜け落ちることがない。続いて、第2の筒部62にも第1の筒部61と同様にヒューズ36を取着させると、ホルダ39には2本のヒューズ35,36が取着された状態となる。
【0059】
次に、2本のヒューズ35,36が取着されたホルダ59を、IF基板25に装着する場合を説明する。まず、使用側ヒューズ35をIF基板25上のヒューズコネクタ37と対向するように、ホルダ39を第1及び第2の実施形態と同様に摘むように持つ。このとき、第1の筒部61の開口部66は、図10に示すようにヒューズコネクタ37と反対方向、即ち、IF基板25の後面側を向くようにする。そして、使用側ヒューズ35のヒューズ通電部35aを前記ヒューズコネクタ37に押し込む方向(IF基板の前面側方向)に力を加えることで、同コネクタ37に前記ヒューズ35が接続される。なお、IF基板25にホルダ39が装着されると、両ヒューズ35,36は、図11に示すようにIF基板25の後面側において露出した状態となっている。しかし、使用側ヒューズ35は、予備側ヒューズ36より下側に位置していると共に、両筒部61,62の間には保護壁60が介在されているため、遊技球53がコネクタ通電部31と使用側ヒューズ35のヒューズ通電部35aに跨って接触することがない。
【0060】
次に使用側ヒューズ35にヒューズ切れが生じ、予備側ヒューズ36と交換する場合について説明すると、まず、第1及び第2の実施形態と同様にして、ホルダ39をIF基板25から脱着させる。そして、ホルダ39を完全に脱着させた状態で前後方向に反転させることで、両ヒューズ35,36の上下位置が入れ替わり予備側ヒューズ36が接続可能な状態となる。そして、使用不能となった使用側ヒューズ35を新しいヒューズと交換した後に、前述と同様にヒューズコネクタ37にヒューズ36を接続させることで交換作業が終了する。
【0061】
従って、本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態の効果(1)〜(8)に加えて、さらに以下に示す効果を得ることができる。
(9)ヒューズ35,36を水平方向から挿通できるように両筒部61,62に開口部66を形成したので、ホルダ39へのヒューズ35,36の取着を容易に行うことができる。
【0062】
(10)保護壁60の係合突片63,64と基板ケース27の係合溝65により、ホルダ59をIF基板25に対して正しい向きで確実に装着することができる。従って、ホルダ59の脱着時にヒューズコネクタ37にヒューズ35,36が取り残されることがない。
【0063】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記各実施形態におけるホルダ39,53,59は、IF基板25に装着する場合を説明しているが、例えば電源基板22に各実施形態のホルダ39,53,59を装着しても良い。即ち、図1で示される電源基板22では、4本のヒューズが接続されているが、これらのヒューズ35を4個のホルダ39,53,59を用いて接続するようにしても良い。このように構成しても、前記各実施形態と同様の効果を奏する。
【0064】
・前記第2及び第3の実施形態においては、両筒部55,56;61,62の両端面でヒューズ35,36の軸方向の位置決めを行っているが、図7に二点鎖線で示すような位置決め用の突起67を保護壁54,60の両端側に形成しても良い。このように構成すれば、より確実にヒューズ35,36の位置決めを行うことができる。
【0065】
・前記各実施形態においては、両筒部41,42;55,56;61,62が径方向に並設されているが、軸方向に並設して一対の保持手段を構成しても良い。このように構成すれば、前記各実施形態の(1),(2),(4)〜(10)と同様の効果を奏する。また、ヒューズの交換時には、ホルダを反転させるという簡単な操作で交換作業を行うこともできる。
【0066】
・前記各実施形態においては、保護壁40,54,60を介して両筒部41,42;55,56;61,62が並設されているが、保護壁40,54,60を介さずに直接並設しても良い。なお、径方向に並設した場合には、保護壁40,54,60を両筒部41,42;55,56;61,62の両側に設ければ良い。また、軸方向へ並設した場合には、保護壁40,54,60を両筒部41,42;55,56;61,62の両側または片側のみに設ければ良い。なお、片側のみに設けた場合には、前記保護壁40,54,60がコネクタ32の直下に位置するようにホルダ39,53,59をIF基板25へ装着すれば良い。この様に構成しても、前記各実施形態の(1),(2),(4)〜(10)と同様の効果を奏する。
【0067】
・前記各実施形態においては、保護壁40,54,60の前後両面が略長方形で形成されているが、楕円形、円形など保護壁40,54,60の形状は前記各実施形態に限定されるものではない。このように構成しても、前記各実施形態と同様の効果を奏する。
【0068】
・前記各実施形態においては、ホルダ39,53,59に保護壁40,54,60が備えられているが、保護壁40,54,60が備えられていなくても良い。即ち、図11に示されるように、ヒューズ35,36が上下方向に並設するようにIF基板25にホルダ59が装着されれば、上側のヒューズにより下側のヒューズを保護することができる。このように構成すれば、ホルダ39,53,59の構造がより簡素化される。
【0069】
・前記第1及び第2の実施形態においては、2本のヒューズ35,36がIF基板25に対して前後方向に並設されるようにホルダ39,53が装着されているが、前記第3の実施形態のようにヒューズ35,36が上下方向に並設するようにホルダ39,53を装着しても良い。このように構成しても、前記各実施形態と同様の効果を奏する。
【0070】
・前記各実施形態においては、ホルダ39,53,59が透明の樹脂で形成されているが、透明性を有さない樹脂で形成しても良い。この場合、第1の実施形態では、両筒部41,42にスリットを設けておくことにより、取着されたヒューズの確認をすることができる。このように構成しても、前記各実施形態と同様の効果を奏する。
【0071】
・前記各実施形態においては、パチンコ遊技機におけるホルダ39,53,59について説明したが、パチンコ遊技機以外の遊技機(例えば、アレンジボール遊技機やスロットマシン遊技機)に前記各実施形態で説明したホルダ39,53,59を使用しても良い。他の遊技機においても、前記各実施形態と同様の効果を奏する。
【0072】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ヒューズの交換作業を容易に行うことができる。
【0075】
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、保持手段に保持されたヒューズの軸方向の位置決めを容易に行うことができる。また、ヒューズの軸方向への移動を抑制することもできる。
【0076】
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、通電状態のヒューズを保護部により保護することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、ホルダが透明の樹脂で形成されているため、ヒューズを取り外すことなく、取着されたヒューズが使用可能なものかどうか容易に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一実施形態に係るパチンコ遊技機の概略を示す背面図。
【図2】 同じく、IF基板の概略を示す平面図。
【図3】 同じく、IF基板の概略を示す側面図。
【図4】 同じく、第1の実施形態に係るヒューズホルダを示す斜視図。
【図5】 同じく、ヒューズホルダの側部断面図。
【図6】 同じく、ヒューズホルダをヒューズコネクタへ取着する状態を示す斜視図。
【図7】 本発明における第2の実施形態の係るヒューズホルダを示す斜視図。
【図8】 同じく、ヒューズホルダの正面図。
【図9】 同じく、ヒューズホルダの側部断面図。
【図10】 本発明における第3の実施形態に係るヒューズホルダを示す斜視図。
【図11】 同じく、IF基板の概略を示す平面図。
【符号の説明】
35,36…ヒューズ、35a,36a…ヒューズ通電部、39,53,59…ヒューズホルダ、40,54,60…保護部としての保護壁、41,55,61…保持手段としての第1の筒部、42,56,62…保持手段としての第2の筒部、43,44,45,46…位置決め手段としての弾性フック、55a,56a,61a,62a…位置決め手段としての第1及び第2の筒部の左端面、55b,56b,61b,62b…位置決め手段としての第1及び第2の筒部の右端面。

Claims (4)

  1. 機前側に遊技領域を有すると共に、機裏側の所定部位にヒューズを着脱自在なヒューズ取付部を有する遊技機において、
    前記ヒューズを各別に保持し得る一対の保持手段が互いに対称となるように並設されたヒューズホルダを備え、前記ヒューズホルダの着脱操作によって一対の前記保持手段に保持されたヒューズのうち一方を前記ヒューズ取付部に対して着脱自在に装着可能とするとともに、前記ヒューズホルダの反転操作によって一対の前記保持手段に保持されたヒューズのうち一方を前記ヒューズ取付部に対して対向配置可能とした遊技機。
  2. 前記ヒューズホルダは、前記保持手段に保持されたヒューズの軸方向の位置決めを行うための位置決め手段を備えて構成され、前記位置決め手段は、前記保持手段から前記ヒューズの各端部側へ向けてそれぞれ延設されているとともに、前記ヒューズの径方向において互いに対向するように配置されている請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記ヒューズホルダは、前記ヒューズを保護する保護部を備えて構成されている請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記ヒューズホルダは、透明の樹脂で形成されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機
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