JP4403235B2 - 遮炎装置付給湯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可燃蒸気を発生するガソリン、シンナー、ベンジン等の可燃物が保管されたガレージ、地下室、倉庫等に設置される遮炎装置付給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遮炎装置付給湯器は、例えば図12に示すように、中空の円筒形本体1内の上下に貯湯室2と燃焼室3とを設け、燃焼室3は内部に空気を供給する給気口4を設けると共に貯湯室2の軸心位置を貫通して本体1上部に開口し燃焼室3内の燃焼ガスを外部に排出する排気通路5を設けており、さらに給気口にはフレームアレスター(遮炎装置)6を設けている。遮炎装置付給湯器は、燃焼室3内に設けたガスバーナ3aで燃焼した高温の排気ガスが、排気通路5を通過する際に、貯湯室2内に供給された水との熱交換により水を加熱して所定温度の湯として貯蔵し、適宜外部に給湯されるようになっている。フレームアレスター6は、パンチングメタルやラス網のように、微小な開口を多数設けた金属製の板状体である。可燃ガスには夫々に、それ以下のギャップでは炎が伝播しないという消炎距離があり、フレームアレスター6は、これを利用しているために、開口の大きさがφ1.5〜3mmのような微小形状とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フレームアレスター6は、上記のように開口が小さいため、埃等によって詰まりやすい。そのために、ほこりが詰まると、燃焼室3内の給気不足により不完全燃焼状態が発生して、給湯器の周囲の室内が、一酸化炭素ガスの増加状態となり、室内の人等が、一酸化炭素中毒等の被害を受けるおそれがあった。
そこで、本発明は、上記課題を解決しようとするもので、フレームアレスターの目詰まりによる給気不足に伴って発生する不具合を防止できる遮炎装置付給湯器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、中空の容器である本体内の上下に貯湯室と燃焼室とを配設しており、該燃焼室は内部に空気を供給する給気口を設けると共に該貯湯室を貫通して本体上部に開口し該燃焼室内の排気ガスを外部に排出する排気通路を設けており、さらに前記給気口あるいは給気口に接続された給気通路内に遮炎装置を設けており、前記燃焼室内に設けたガスバーナの加熱により前記貯湯室内の湯を所定温度に維持する遮炎装置付給湯器において、遮炎装置の目詰まりにより燃焼室内の給気不足あるいは酸欠状態が生じたとき、本体外部の室内における安全を維持できる安全装置として、中空の筒状体であって先端が断面山形に軸方向に突出した突出部になっており、突出部には火移り炎口が設けられ、突出部近傍の側壁には熱電対加熱用炎口が設けられ、筒状体のガス供給管との接続部分の近傍に給気孔が設けられ、給気孔を囲んで遮炎装置より目の細かい金網が被せられているパイロットバーナと、熱電対加熱用炎口の側部に配設された熱電対とからなる遮炎装置の目詰まり状態を検知する目詰まり検知手段と、目詰まり検知手段による目詰まり異常検知結果に応じてメインバーナへの燃料供給を停止する燃料供給遮断手段及び/又は異常検知結果について警報する異常警報手段を設けたことにある。
【0005】
上記のように請求項1に係る発明を構成したことにより、遮炎装置の目詰まりがなく、燃焼室内に給気が十分に行われて、給気孔からの空気によりパイロットバーナが完全燃焼しているときは、図6に示すように、炎は熱電対加熱用炎口及び火移り炎口において十分形成し、熱電対によって正常に温度検知されている。一方、遮炎装置の目詰まりが進行すると、遮炎装置より目詰まりし易い金網が一層顕著に目詰まりすることになる。そのため、給気孔からの給気が不十分になり、パイロットバーナが給気不足になると、図7に示すように、炎は熱電対加熱用炎口には形成せず、火移り炎口だけになってしまう。その結果、熱電対によって炎を検知できなくなり、遮炎装置の目詰まり状態を検知できる。その結果、本発明によれば、遮炎装置の目詰まり状態を目詰まり検知手段によって検知し、目詰まり検知手段による異常検知結果に応じて燃料供給遮断手段によりメインバーナへの燃料供給を停止するか、異常警報手段により目詰まり異常検知結果について警報するかの少なくとも一方を行うことができる
【0006】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の一実施形態を図面により説明すると、図1は、参考例1に係る遮炎装置付給湯器(以下、単に給湯器と記す)を正面断面図により示したものである。この給湯器10は、円筒形の上下端が閉鎖された鉄製で内表面がホーロー処理された容器である本体11と、本体11の外周及び上面に被せられた外側ケース30と、給湯器の動作を制御するコントローラ41を設けている。
【0007】
給湯器10の本体11は、円筒部12と、下端を閉鎖する平板である底板部13と、上端を閉鎖する上方にわずかに膨らんだ球面状の上鏡板14とを設けており、底板部13に設けた脚部11aによって床面に立設されている。本体11は、底板部13側の所定位置にて同軸的に配設されて本体11内を上下に仕切っている上方にわずかに膨らんだ球面状の下鏡板15を設けており、下鏡板15によって上側の貯湯室R1と、下側の燃焼室R2に区分されている。
【0008】
上鏡板14と下鏡板15は、それぞれ軸心位置に開口部14a,15aを設けており、開口部14a,15aには、軸心位置にて軸方向に延び、開口部14a,15aを貫通した排気通路を形成する排気管16が固定されている。さらに、排気管16内には、その下端からわずかに離れた上方位置と上端位置との間に、ネジレ板形状のバッフル板17が排気管内に固定されている。バッフル板17は、円筒形本体の内部に軸方向に沿って螺旋通路を設けている。また、上鏡板14からは、R1内に垂下した給水管18及び給湯管19が設けられている。さらに、本体11の貯湯室R1内の上鏡板14には、貯湯室R1内に水を供給する給水管18の給水口18a及び貯湯室R1内の湯を外部に取り出す給湯口19aが設けられており、また下鏡板15のわずか上部には、貯湯室R1内の湯を外部に排出する水抜栓19bが設けられている。
【0009】
燃焼室R2内においては、底板部13からわずかに離れて台板21が設けられており、台板21にはメインバーナ22が立設されている。メインバーナ22には本体11側壁を貫通したガス供給管23が接続されている。メインバーナ22の側部には、パイロットバーナ25が設けられている。さらに、パイロットバーナ25の側部には、その炎の変化状態を検知する熱電対26が設けられている。
【0010】
そして、底板部13の上記台板21の下側位置には給気口13aが設けられており、遮炎装置であるフレームアレスター27が給気口13aに被せられて底板部13に固定されている。フレームアレスター27は、径がφ1.5〜3mmの多数の微小孔を有する金属製の板状であり、例えばラス網、パンチングメタル、あるいはこれらを積層したものが用いられる。なお、フレームアレスター27については、給気口13aに給気管を接続し、給気管内に介装するようにしてもよい。
【0011】
本体11の外周部及び上部は、外側ケース30によって保温材を介してカバーされている。外側ケース30の円筒部分は、上端から下鏡板15の略上端位置までの間が、ポリウレタン樹脂製の前記保温材31になっており、その下側部分が樹脂にファイバーグラスを混合した材質によるグラスファイバー保温材32になっている。外側ケース30の上面部には、ポリウレタン樹脂部分に円環板状の上板33が埋設されており、さらに、上面部から突出した上記排気管16の端部を覆うフード34が取り付けられている。
【0012】
外側ケース30の保温材31の下端外周位置にはコントローラ41が設けられている。コントローラ41の側部には、サーモスタット42が、保温材31及び円筒部12を貫通して貯湯室R1内に突出して配設されている。また、上記パイロットバーナ25及びメインバーナ22への通路を開閉する電磁弁がコントローラ41に内蔵されており、熱電対26もコントローラ41に接続されている。さらに、コントローラ41には、警報ブザー44が接続されている。コントローラ41には、サーモスタット42の検出温度が所定値T1以上になるとメインガス通路を閉じるサーモスタットバルブも内蔵されていて、メインバーナ22へのガス供給を停止し、検出温度が所定値T2(<T1)以下になるとサーモスタットバルブを開いてメインバーナ22へのガス供給を開始し、燃焼を開始させる。
【0013】
さらに、コントローラ41は、給気不足により熱電対26の出力が所定値より低下したときも、同様にガス供給管23へのガス通路を閉じてメインバーナ22へのガス供給を停止し、メインバーナ22の不完全燃焼による本体11外部への一酸化炭素のもれにより、一酸化炭素ガス中毒といった事故の発生に対応できるようになっている。同様に、コントローラ41は、給気不足により熱電対26の出力が所定値より低下したとき、警報ブザー44を駆動してブザー音を発生して警報することにより、メインバーナ22の不完全燃焼による事故の発生に未然に対応できるようになっている。
【0014】
つぎに、上記参考例1の動作について説明する。
まず、コントローラ41の上部にある点火つまみ41aを下へ押しつけながらパイロットバーナ25に点火する。パイロットバーナ25で加熱された熱電対26に起電力が発生し、内蔵された電磁弁が開の状態で吸着保持される(この時点で一旦つまみより手を離す)。さらに、点火つまみを左へ回動し、メインガス通路を開くと、メインバーナ22が点火する。このような給湯器の運転開始により、パイロットバーナ25の炎の変化状態が熱電対26によって検知される。フレームアレスター27の目詰まりがなく、燃焼室R2内への給気が十分に行われている状態では、図2に示すように、パイロットバーナ25のガスの炎が実線の状態になっており、熱電対26による検知結果も、図3に示すように、基準値T0を越えている。ここでは、貯湯室R1内の湯温度がまだ低いので、コントローラ41に内蔵されたサーモスタットバルブは開いており、メインバーナ22によるガスの燃焼が開始される。燃焼による高温の排気ガスが下鏡板15を加熱しながら排気管16を上昇し、排気ガスがバッフル板17を通過することにより、貯湯室R1内の湯が加熱されて、その温度が上昇する。湯温度がT1以上になると、サーモスタット42がこれを検知して、前記サーモスタットバルブを閉じて、メインバーナ22が消火する。湯温度が低下したり、あるいは給湯管19を通して湯が排出され、それに伴い給水管18から給水により水が補充されて湯温度がT2以下になると、サーモスタット42により温度低下が検知され、メインガス通路がサーモスタットバルブが開くことにより開放され、再びメインバーナ22による燃焼が開始され、貯湯室R1内の湯が加熱される。
【0015】
以上のようなメインバーナ22の燃焼による貯湯室R1内の加熱を繰返す間に、フレームアレスター27が埃等により目詰まりを起こすと、燃焼室R2内が給気不足の状態あるいは酸欠状態になり、それに伴いパイロットバーナ25のガスの炎が図2に示す点線の状態に延びるようになり、熱電対26による検知結果も、図3に示すように、基準値T0以下となる。この熱電対26の検知結果を受けてコントローラ41は、内蔵した電磁弁をオフにし、メインバーナ22へのガスの供給を遮断する。同時に、警報ブザー44のブザー音による警報が発生されるため、メインバーナ22の不完全燃焼による事故の発生に未然に対応できるようになっている。
【0016】
その結果、給気不足状態でのメインバーナ22での燃焼が停止され、ガスの不完全燃焼による一酸化炭素の過剰な発生を防止でき、一酸化炭素の本体11外部への流出による室内での一酸化炭素による中毒の発生を未然に防止することができる。この結果を受けて、本体11からフレームアレスター27を取り外してその目詰まりを除去し、新たに本体11に設置することにより、正常なメインバーナ22の燃焼動作に戻すことができ、貯湯室R1内の湯を加熱することができる。
【0017】
つぎに、参考例2として、熱電対によるガスの炎温度検出について、図4、図5により説明する。参考例2においては、パイロットバーナ25の炎温度を、2本の熱電対TC1,TC2により検出するようにしたものである。第1の熱電対TC1を、図4に示すように、完全燃焼時の炎の位置h1に配置し、第2の熱電対TC2を、不完全燃焼時の炎の位置h2に配置し、さらに両熱電対の接続を、両者の極性を逆にした直列接続にした。これにより、両熱電対の検出値ΔTは、図5から明らかなように下記数1のようになる。
【0018】
【数1】
ΔT=(T1−T3)−(T4−T2)
=(T1−T3)+(T2−T4)
【0019】
すなわち、1本の熱電対を位置h1においた場合の検出変化値は、(T1−T3)であるから、熱電対を2本にすることにより、(T2−T4)だけ検出感度が上がることになり、より正確に炎の燃焼状態を知ることができる。
【0020】
つぎに、実施形態について、図6、図7を用いて説明する。
本実施形態においては、パイロットバーナの形状により、フレームアレスター27の目詰まり状態を検知できるようにし、目詰まり状態に応じて、コントローラ41に内蔵された電磁弁をオフにできるようにした。すなわち、パイロットバーナをフレームアレスター27の目詰まり検知手段として用いたものである。パイロットバーナ50は、図6に示すように、中空の筒状体51であって先端が断面山形に軸方向に突出した突出部52になっている。筒状体51の突出部52近傍の側壁には、熱電対加熱用炎口53が設けられ、突出部52には火移り炎口54が設けられている。また、筒状体51は、ガス供給管58との接続部分の近傍に給気孔55を設けており、給気孔55を囲んで目の細かい金網56が被せられている。金網56は、フレームアレスター27より目が細かくなっている。このパイロットバーナ50の熱電対加熱用炎口53の側部には、熱電対57が配設されている。
【0021】
本実施形態においては、フレームアレスター27の目詰まりがなく、燃焼室R2内に給気が十分に行われて、給気孔55からの空気によりパイロットバーナ50が完全燃焼しているときは、図6に示すように、炎Hは熱電対加熱用炎口53及び火移り炎口54において十分形成し、熱電対57によって正常に温度検知されている。一方、フレームアレスター27の目詰まりが進行すると、フレームアレスター27より目詰まりし易い金網56が一層顕著に目詰まりすることになる。そのため、給気孔55からの給気が不十分になり、パイロットバーナ50が給気不足になると、図7に示すように、炎Hは熱電対加熱用炎口53には形成せず、火移り炎口54だけになってしまう。その結果、熱電対57によって炎を検知できなくなり、フレームアレスター27の目詰まり状態を検知できる。この熱電対57の検出結果を受けてコントローラ41は、内蔵した電磁弁をオフにし、メインバーナ22へのガスの供給を遮断する。その結果、給気不足状態でのガスの燃焼が停止され、ガスの不完全燃焼による一酸化炭素の発生を防止でき、一酸化炭素の本体11外部への流出による室内での一酸化炭素による中毒の発生を未然に防止することができる。
【0022】
なお、参考例3としては、図8に示すように、参考例1に示したパイロットバーナ25の側壁に開口25aを設け、開口25aに金網25bを被せるようにしてもよい。金網25bについては、上記金網56と同様にフレームアレスター27より目が細かくなっている。この参考例3によっても、フレームアレスター27の目詰まりの進行を、フレームアレスター27より目詰まりし易い金網56により予め検知することができる。すなわち、金網25bの目つまりによる開口25aからの給気の不足により、炎が実線の状態から点線の状態に変化することを、熱電対26により検知することができる。
【0023】
つぎに、参考例4について、図9を用いて説明する。
参考例4においては、炎状態の検知手段として、パイロットバーナと共に、炎の状態を確実に検知できるセンサバーナ60を用いたものである。センサバーナ60は、後述するガス供給管68から分岐したガス引出管69に取り付けられて、略L字形の混合管61と、炎口を有する多孔板63aと、それを囲む筒状ガード63と、熱電対64を組み合わせたものである。混合管61は、一端側にガス引出管に接続されるノズル部62を設けており、他端側に軸方向内側に設けた炎口を有する多孔板63aとこれを囲む筒状ガード63とを設けている。熱電対64は、筒状ガード63の壁面を貫通して多孔板63aの外側近傍に配設される。また、センサバーナ60は、ガスをメインバーナ66及びパイロットバーナ67へ供給するガス供給管68に介装されて、ガス供給管68の管路を開閉するガス供給遮断弁70を設けている。
【0024】
ガス供給遮断弁70は、真直な上流側の第1管部71と下流側の第2管部72が並列かつ軸方向にずれて重ね合わされており、略S字状の通路を形成している。第1管部71と第2管部72の間は、中心に開口73aを有する弁座73によって軸方向に仕切られている。第1管部71の弁座73との対向部分には貫通部71aが設けられており、板状の開閉弁74が貫通部71aの周囲に設けたコイルバネ74bに付勢されて弁座73に押し付けられて開口73aを閉鎖することにより、管路を閉鎖するようになっている。また、開閉弁74が取り付けられた軸74aは、貫通部71aを通して左方の可動電磁石77に固着されている。
【0025】
第1管部71の貫通部71aの左側には、中空の筒状ケースであるマグネット75が取り付けられている。マグネット75内の貫通部71aとの対向面には、U字形で頭部に吸着板76aを設けた固定電磁石76が頭部を貫通部71aに向けて固定されている。また、吸着板76aには非磁性体板76bがサンドイッチされている。
【0026】
固定電磁石76は、センサバーナ60の熱電対64に接続されており、センサバーナ60の正常着火検知時に所定の磁力を発生するようになっている。一方、可動電磁石77は、パイロットバーナ67の側部に設けられた熱電対81に接続されてり、パイロットバーナ67の正常着火検知時に所定の磁力を発生するようになっている。したがって、センサバーナ60あるいはパイロットバーナ67の少なくともいずれか一方の炎が、フレームアレスターの目詰まりにより不完全燃焼になると熱電対64,81のいずれかの起電力が低下し、電磁石76,77の磁力が低下して、両磁石が離れることになる。もちろん、パイロットバーナ67消火時にも作動する。
【0027】
第2管部72の弁座73との対向位置には、給湯器の運転開始時に押される点火ボタン78が設けられている。点火ボタン78は、第2管部72の管壁を貫通した押棒78aを設けており、一方、第2管部72の外側にて、常時コイルバネ78bにより外方向に付勢されている。そのため、押棒78aの先端は、通常は弁座73を挟んで開閉弁74の反対側に位置している。なお、上記ガス供給管68のメインバーナ66側の通路には、サーモスタットバルブ82が介装されており、上記サーモスタット42の検出温度に応じてメインガス通路を開閉するようになっている。
【0028】
上記構成の参考例4においては、給湯器の運転開始時に、点火ボタン78を押すことにより、コイルバネ74bにより弁座73に押しつけられて開口73を閉鎖した開閉弁74が押棒78bに押される。このとき、センサバーナ60及びパイロットバーナ67は正常着火されており、それに伴い電磁石76,77は、所定の磁力を発生しているため、押棒78bに押された電磁石77は電磁石76に吸着する。そのため、開閉弁74は弁座73を開放状態にし、ガス供給遮断弁70が開放され、メインバーナ66にガスが供給され、その燃焼が開始される。なお、本参考例4の点火ボタン78とサーモスタットバルブ82は参考例1のものを適用してもよい。
【0029】
一方、センサバーナ60あるいはパイロットバーナ67のいずれかの炎が、フレームアレスターの目詰まりにより不完全燃焼になると熱電対64,81の内の少なくとも一方の起電力が低下し、電磁石76,77の磁力が低下し、両磁石の少なくとも一方が離れる。その結果、開閉弁74がコイルバネ74bに付勢されて弁座73の開口73aを閉鎖する。それにより、ガス供給遮断弁70が閉鎖され、メインバーナ66へのガス供給が遮断され、その燃焼が停止する。
【0030】
その結果、参考例4においても、給気不足状態でのメインバーナ22での燃焼が停止され、ガスの不完全燃焼による一酸化炭素の過剰な発生を防止でき、一酸化炭素の本体11外部への流出による室内での一酸化炭素による中毒の発生を未然に防止することができる。
【0031】
なお、参考例4の変形例として、図10に示すように、炎状態の検知手段として、パイロットバーナを用いず、センサバーナ60のみを用いてもよい。すなわち、ガス供給遮断弁70のマグネット75において、開閉弁74の中心に設けてマグネット75側に突出した軸74aの先端に吸着板74cを取り付け、マグネット75内の貫通部71aとの対向面に、U字形の電磁石76を頭部を貫通部71aに向けて固定したものである。その他の、ガス供給遮断弁70の構成は上記実施形態に示したと同様であり説明を省略する。
【0032】
変形例においては、給湯器の運転開始時に、点火ボタン78を押すことにより、押棒78bに押された吸着板74cは固定電磁石76に吸着する。そのため、開閉弁74は弁座73を開放状態にし、ガス供給遮断弁70が開放され、メインバーナ66にガスが供給され、その燃焼が開始される。一方、センサバーナ60の炎が、フレームアレスターの目詰まりにより不完全燃焼になると熱電対64の起電力が低下することにより、固定電磁石76の磁力が低下して固定電磁石76から吸着板74cが離れ、開閉弁74がコイルバネ74bに付勢されて弁座73の開口73aを閉鎖する。それにより、ガス供給遮断弁70が閉鎖され、メインバーナ66へのガス供給が遮断され、その燃焼が停止する。その結果、変形例においても、参考例4と同様の効果が得られる。
【0033】
なお、上記実施形態においては、炎の燃焼状態を検知するのに、熱電対を用いているが、これに代えてフレームロッドを用いて炎電流を監視することもできる。フレームロッドは、炎が不完全燃焼のときは炎電流が低くなり、完全燃焼のときは炎電流が高くなる。図11に、給気量または酸素濃度と、CO濃度及び炎電流との関係を概略的に示しているが、例えば炎電流1mA以下でメインガス通路の電磁弁をオフにしてガス供給を遮断することにより、CO濃度を0.03%以下に抑えることができる。これにより、給気不足状態でのガスの燃焼が停止され、ガスの不完全燃焼による一酸化炭素の過剰な発生を防止でき、一酸化炭素の本体11外部への流出による室内での一酸化炭素による中毒の発生等を未然に防止することができる。
【0034】
なお、上記実施形態においては、フレームアレスター27の目詰まり状態の発生時に、メインバーナへの通路を開閉する電磁弁をオフにしてメインバーナ22における燃焼を停止すると共に警報ブザー44により警報音を発生しているが、これに代えて、両者の内のいずれか一方のみを実施してもよい。その他、上記実施形態に示したものについては一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々変更して実施することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
上記請求項1の発明によれば、遮炎装置の目詰まり状態検知結果に応じて、バーナへの燃料供給が停止されるか、異常警報が行われるかの少なくとも一方が行われることにより、室内の安全を確実に保つことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例1であるフレームアレスター付給湯器を概略的に示す正面断面図である。
【図2】同給湯器のパイロットバーナにおける炎の燃焼状態を説明する説明図である。
【図3】同パイロットバーナにおける炎の燃焼状態を説明するグラフである。
【図4】参考例2であるパイロットバーナにおける炎の燃焼状態を説明する説明図である。
【図5】同パイロットバーナにおける炎の燃焼状態を説明するグラフである。
【図6】実施形態でのパイロットバーナにおける炎の完全燃焼状態を説明する説明図である。
【図7】同パイロットバーナにおける炎の不完全燃焼状態を説明する説明図である。
【図8】参考例3であるパイロットバーナにおける炎の燃焼状態を説明するグラフである。
【図9】参考例4であるセンサバーナとパイロットバーナを組み合わせたガス燃焼状態を検知する例を概略的に示すブロック図である。
【図10】参考例4の変形例であるセンサバーナを用いたガス燃焼状態を検知する例を概略的に示すブロック図である。
【図11】フレームロッドを用いたときの炎燃焼状態を説明するグラフである。
【図12】従来例であるフレームアレスター付給湯器を概略的に示す正面断面図である。
【符号の説明】
10…フレームアレスター付給湯器、11…本体、15…下鏡板、16…排気管、22…メインバーナ、23…ガス供給管、25…パイロットバーナ、26…熱電対、27…フレームアレスター、30…外側ケース、41…コントローラ、44…警報ブザー、50…パイロットバーナ、56…金網、60…センサバーナ、61…混合管、64…熱電対、67…パイロットバーナ、70…ガス供給遮断弁、R1…貯湯室、R2…燃焼室。

Claims (1)

  1. 中空の容器である本体内の上下に貯湯室と燃焼室とを配設しており、該燃焼室は内部に空気を供給する給気口を設けると共に該貯湯室を貫通して本体上部に開口し該燃焼室内の排気ガスを外部に排出する排気通路を設けており、さらに前記給気口あるいは給気口に接続された給気通路内に遮炎装置を設けており、前記燃焼室内に設けたガスバーナの加熱により前記貯湯室内の湯を所定温度に維持する遮炎装置付給湯器において、
    前記遮炎装置の目詰まりにより前記燃焼室内の給気不足あるいは酸欠状態が生じたとき、前記本体外部の室内における安全を維持できる安全装置として、中空の筒状体であって先端が断面山形に軸方向に突出した突出部になっており、該突出部には火移り炎口が設けられ、該突出部近傍の側壁には熱電対加熱用炎口が設けられ、該筒状体のガス供給管との接続部分の近傍に給気孔が設けられ、該給気孔を囲んで前記遮炎装置より目の細かい金網が被せられているパイロットバーナと、前記熱電対加熱用炎口の側部に配設された熱電対とからなる前記遮炎装置の目詰まり状態を検知する目詰まり検知手段と、該目詰まり検知手段による目詰まり異常検知結果に応じて前記メインバーナへの燃料供給を停止する燃料供給遮断手段及び/又は異常検知結果について警報する異常警報手段を設けたことを特徴とする遮炎装置付給湯器。
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