JP4401925B2 - 釣竿受具用ホルダー - Google Patents

釣竿受具用ホルダー Download PDF

Info

Publication number
JP4401925B2
JP4401925B2 JP2004296868A JP2004296868A JP4401925B2 JP 4401925 B2 JP4401925 B2 JP 4401925B2 JP 2004296868 A JP2004296868 A JP 2004296868A JP 2004296868 A JP2004296868 A JP 2004296868A JP 4401925 B2 JP4401925 B2 JP 4401925B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fishing rod
screw
holding
rod
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004296868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006101846A (ja
Inventor
三生 和田
Original Assignee
三生 和田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三生 和田 filed Critical 三生 和田
Priority to JP2004296868A priority Critical patent/JP4401925B2/ja
Publication of JP2006101846A publication Critical patent/JP2006101846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4401925B2 publication Critical patent/JP4401925B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は釣竿受具用ホルダーに関するものである。更に詳しくは、例えば船釣りにおいて使用され、釣竿を固定するための釣竿受具を、船縁等の取付箇所の構造や形状に応じて、素早く的確に取り付けることができるものに関する。
釣竿を所要箇所において保持するためのホルダーとしては、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1には、角状パイプを挿通させて取り付けられた上下の挟持部を有するクランプが開示されている。上下の挟持部は、ピンによって上下位置の変更が可能であり、挟持部の間隔を船縁の厚みや形状に応じて調整することはできるが、上下位置の変更をしても締め込み部によって締め込まなければならない。また、その際、締め込みのストロークを短くするために木材等をスペーサとして挟むこともあった。
特開2002−238429
上記特許文献1に記載されたホルダーには、次のような課題があった。
すなわち、締め込み部を締め込んだり緩めるときに長いストロークが必要な場合は、締付用ボルトを回転させるために相当な時間を要する。ところが、海上で釣りを行う場合の作業は、危険防止などの観点から全ての点において迅速性が要求され、ホルダーの設置にしても例外ではない。
特許文献1のホルダーの場合、クランプの上下の位置決め位置の間隔を大きくすると締め込み部の締め込みストロークを大きくしなければならず、小さくするとその選定に迷うなどの課題があった。また、木材等をスペーサとして使用する場合、木材を携帯しなければならない面倒もあった。
更には、一般的な釣り船は船内も狭く、内部に出っ張りがあると、動きときに体が当たって怪我をしたりする。従って、船の内方にはできるだけ出っ張り部分がない方がよい。
特に海が荒れたときには体も不安定になり、船内で動き回るときは怪我をしやすくなる。
しかし、上記クランプは角状パイプの分だけ、内側に出っ張っているために、怪我防止の観点からは好ましくなかった。
(本発明の目的)
本発明の目的は、例えば船釣りにおいて使用する場合、釣竿を固定するための釣竿受具を、スペーサ等を使用しないでも、船縁等の取付箇所の構造や形状に応じて素早く的確に取り付けることができる釣竿受具用ホルダーを提供することである。
また、本発明の他の目的は、更に船の内方に出っ張り部分が極力ないようにして、使用者が船内で動き回っても怪我をしにくく、安全に使用できる釣竿受具用ホルダーを提供することである。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
釣竿受具または釣竿受具を取り付ける取付手段を有する釣竿受具用ホルダーであって、
向かい合う挟持要素が協働して被挟持物を挟持する構成を有し、少なくとも挟持要素の一方は螺子杆によって進退するものであり、
上記螺子杆は内面に雌螺子が設けてある螺子杆保持部に保持してあり、螺子杆保持部は軸方向に分割されて固定部と可動部を構成し、
該可動部は、軸ピンを介し固定部に回動可能に設けられており、閉じた可動部を軸ピンを中心に回動して固定部から離れる方向に開いたときは、螺子杆は螺子杆保持部との螺合が外れ保持状態を解除されるものであり
上記可動部を軸ピンを中心に回動して開いて螺子杆保持部との螺合を外し螺子杆の保持状態を解除したときは螺子杆は螺子構造の制約を受けずに進退することができ、可動部を軸ピンを中心に回動して閉じて固定し螺子杆を保持状態としたときは螺子構造の制約を受けて進退し、被挟持物を挟持するようにした、
釣竿受具用ホルダーである。
第2の発明にあっては、
釣竿受具または釣竿受具を取り付ける取付手段を有する釣竿受具用ホルダーであって、
連結された一対の保持体を有しており、一方の保持体に設けてあり外面に雄螺子が設けてある螺子杆と、他方の保持体が協働して被挟持部を挟持できるようにしてあり、各保持体は連結部において挟持方向へ摺動して進退できるようにしてあり、
上記螺子杆は内面に雌螺子が設けてある螺子杆保持部に保持してあり、螺子杆保持部は軸方向に分割されて固定部と可動部を構成し、
該可動部は、軸ピンを介し固定部に回動可能に設けられており、閉じた可動部を軸ピンを中心に回動して固定部から離れる方向に開いたときは、螺子杆は螺子杆保持部との螺合が外れ保持状態を解除されるものであり
上記可動部を軸ピンを中心に回動して開いて螺子杆保持部との螺合を外し螺子杆の保持状態を解除したときは螺子杆は螺子構造の制約を受けずに進退することができ、可動部を軸ピンを中心に回動して閉じて固定し螺子杆(2)を保持状態としたときは螺子構造の制約を受けて進退し、被挟持物を挟持するようにした、
釣竿受具用ホルダーである。
第3の発明にあっては、
釣竿受具を取り付ける取付手段は、取付方向の異なる複数箇所に設けてあることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る釣竿受具用ホルダーである。
第4の発明にあっては、
釣竿受具を取り付ける取付手段は、釣竿受具の取り付け高さまたは水平位置を調節できるよう構成されていることを特徴とする、
第1、第2または第3の発明に係る釣竿受具用ホルダーである。
(作用)
本発明に係る釣竿受具用ホルダーの作用を説明する。なお、ここでは、本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を助けるためであって、各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
本発明に係る釣竿受具用ホルダー(A)を、船縁(4)等に取り付ける場合には、次のような手順で行う。
まず、取付手段(111,116)により釣竿受具(3)を取り付ける。釣竿受具(3)は保持体(1)と一体に設けてある場合もある。釣竿受具(3)は、釣竿受具用ホルダー(A)を取付箇所に取り付けた後で固定することもできる。
螺子杆(2)を回して、挟持要素の一方(24)を取付箇所の表面に押し付け、先端部(24)と他方の挟持要素で取付箇所の厚み部分をきつく挟むようにして釣竿受具用ホルダー(A)を取り付ける。
また、一対の保持体を挟持方向へスライドにより進退できるようにして組み合わせてあるものは、まず船縁(4)の取付箇所の厚さに合わせて各保持体の間隔を調節する。通常は、取付箇所の厚さより、各保持体の間隔を余裕をもって拡げて間隔を固定する。
そして、螺子杆(2)を回して、例えばその先端部(24)を取付箇所の表面に押し付け、先端部(24)と他方の保持体とで取付箇所の厚み部分をきつく挟むようにして釣竿受具用ホルダー(A)を取り付ける。
また、この場合、各保持体の間隔を調節する手間を省いて、その間隔が取付箇所の厚さより相当に広いままでも、螺子杆で素早く的確に締め付けて取り付けることができる。
例えば螺子杆(2)の挟持部である先端部(24)の位置が取付箇所の表面とかなり離れていると、締付位置までに締付方向の長いストロークを要するため、螺子杆(2)をより多く回さなければならず、締め付けに時間がかかる。このような場合は、螺子杆保持部の可動部を開いて螺子杆(2)を外して締付方向(長手方向)へ動かし、例えば螺子杆(2)の先端部(24)を取付箇所の表面に当てる。そして、可動部を閉じて固定し、螺子杆(2)を螺合状態で保持し、螺子杆(2)を回して締め付ける。
また、各保持体は連結部において挟持方向へ摺動して進退できるようにしてあるので、特許文献1に開示されたホルダーとは相違して、クランプに角状パイプのような支柱部分は必要ない構造である。従って、例えばホルダーを船縁に取り付けたときに、船の内方へ出っ張る部分を小さくすることができるので、使用者が船内で動き回っても怪我をしにくく、安全に使用できる。
釣竿受具を取り付ける取付手段(111,116)が取付方向の異なる複数箇所に設けてあるものでは、まず釣竿受具用ホルダー(A)の取り付けを船縁(4)の構造や形状に適した方向で確実に行う。そして、取り付けられた釣竿受具用ホルダー(A)の方向(向き)に応じて釣竿受具(3)の取付方向を選択し、取り付けることができるので、釣竿受具用ホルダー(A)の取付方向を選ばない。
釣竿受具を取り付ける取付手段(111,116)は、釣竿受具の取り付け高さまたは前後位置を調節できるよう構成されているものは、使用者の立ち座りの姿勢や身長または体格に合わせて、釣竿受具の高さまたは水平位置を調節することができるので、楽な姿勢で釣りができる。
(a)本発明に係る釣竿受具用ホルダーによれば、例えば螺子杆の先端部の位置が取付箇所の表面とかなり離れており、螺子杆を回すだけでは締め付けに時間がかかる場合でも、螺子杆保持部の可動部を開いて螺子杆を外して締付方向(長手方向)へ動かし、例えば螺子杆の先端部を取付箇所の表面に当て、可動部を閉じて固定し、螺子杆を螺合状態で保持し、螺子杆を回して締め付けるようにすれば、素早く的確に取り付けることができる。また、釣りが終われば素早く分解して船縁等から取り外すことができ、支度が楽にできる。
(b)一対の保持体を挟持方向へスライドにより進退できるようにして組み合わせてあるものは、取付箇所の厚さに合わせて各保持体の間隔を調節することができるので、この方法と、前記螺子杆保持部の可動部を開いて螺子杆を外して締付方向(長手方向)へ動かして締付時間を短縮する方法を選択的にまたは併用して取り付けを行うことにより、取付箇所の構造や形状等、状況の違いに応じて、より的確で素早い作業が可能になる。
また、各保持体は連結部において挟持方向へ摺動して進退できるようにしてあるので、特許文献1に開示されたホルダーとは相違して、クランプに角状パイプのような支柱部分は必要ない構造である。従って、例えばホルダーを船縁に取り付けたときに、船の内方へ出っ張る部分を小さくすることができるので、使用者が船内で動き回っても怪我をしにくく、安全に使用できる。
(c)釣竿受具を取り付ける取付手段が取付方向の異なる複数箇所に設けてあるものは、まず釣竿受具用ホルダーの取り付けを取付箇所の構造や形状に適した方向で確実に行い、その後で釣竿受具用ホルダーの方向(向き)に応じて釣竿受具の取付方向を選択することができるので、釣竿受具用ホルダー自体の取付方向が釣竿受具の取付方向に制約を受けることはなく、取り付けの自由度が高い。
(d)釣竿受具を取り付ける取付手段が釣竿受具の取り付け高さまたは水平位置を調節できるよう構成されているものは、使用者の立ち座りの姿勢や身長または体格に合わせて、釣竿受具の高さまたは水平位置を調節することができる。
これにより、使用者(釣人)は釣りの対象魚に合わせて(すなわち、頻繁にかかる魚であれば使用者は立ったままなので高い位置に取り付け、かかりにくい魚であれば座る時間が長くなるので低い位置に取り付ける等)楽な姿勢で釣りができるので、長時間の釣りをしても疲れにくい。また、釣竿受具の取り付け高さまたは水平位置を調節できることで、釣竿に取り付けられている電動リールのスイッチレバーやハンドルに手がかかりやすいように釣竿のセッテイングができ、使用者は魚の引き等に合わせて確実に操作できる。
本発明を図面に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る釣竿受具用ホルダーの一実施の形態を示す正面側から見た分解斜視図、
図2は釣竿受具用ホルダーの背面側から見た分解斜視図、
図3はロック部の構造を示す部分断面説明図である。
釣竿受具用ホルダーAは、例えば船釣りにおいて、釣竿5を装着する釣竿受具3を船縁4に取り付けるために使用される。なお、釣竿受具3の代わりに他の器具、道具等を取り付けることも可能である。釣竿受具用ホルダーAを構成する各部材の材質はステンレススチール製である。なお、各部材の材質は、上記に限定されるものではなく、強度や防錆性等に問題がなければ、アルミニウム等、他の金属材料を採用することもできる。
釣竿受具用ホルダーAは、組み合わせ時において側面視ほぼ「コ」字状となる組み保持具1(後述する図4、図5も併せて参照)と、螺子杆2で構成されている。
組み保持具1は、側面視でほぼ逆「L」字状の上部保持体11と、「L」字状の下部保持体12で構成されており、前記のようにこれらを組み合わせて側面視ほぼ「コ」字状となる。なお、上部保持体11は一方の挟持要素を構成し、下部挟持体12と螺子杆2は他方の挟持要素を構成する。
上部保持体11は、取付箇所を挟む挟持部となる挟持板110を有している。挟持板110は長方形状に形成されている。挟持板110には、釣竿受具3を構成する取付台30を螺子(符号省略)で取り付けるための螺子孔111が四箇所に貫通して設けてある。
挟持板110の幅方向両端側の後部には、案内部材112が挟持板110と直角に設けてある。挟持板110の両外端縁部には、それぞれ補強用のリブ113が案内部材112にかけて挟持板110と直角に所要の立ち上がり幅で設けてある。なお、挟持板110の下面側にはリブ113は突出していない。
各案内部材112は、前側に設けてある内案内体114と後側に設けてある外案内体114aで構成されている。内案内体114と外案内体114aの間には案内溝115がほぼ全長にわたり形成されている。内案内体114と外側(後側)に設けてある外案内体114aの内端部は、全長にわたり内案内体114より内側へ突出して設けてある。
各外案内体114aの上部側は、下部側よりやや肉厚に形成されており、肉厚部分には、前記螺子孔111と同様、取付台30を螺子で取り付けるための螺子孔116がそれぞれ二箇所ずつ合計四箇所に貫通して設けてある。
また、各案内部材112の下端寄りには、後述する下部保持体12を固定する手段となるロック部Rが設けてある。
ロック部Rは次のように構成されている。
各外案内体114aには、ロック台117が後方へ突出して設けてある。ロック台117の中心部には、ピン孔118が前後方向へ外案内体114aを貫通して設けてある。なお、内案内体114のうち外案内体114aのピン孔118と通じる箇所には同径の通孔118aが設けてある。
ロック台117の先端部(後端部)には、係合溝119がピン孔118と交わるように横方向へ全幅にわたり設けてある。
ピン孔118には、ロックピン13が装着されている。ピン孔118は、奥側(図3で右側)が径大となっており、境界部には段部118bが設けてある。
また、ロックピン13は、ピン孔118と同じく奥側が径大となっており、境界部には段部131が設けてある。ロックピン13は、ピン孔118内でスライド可能であり、前記段部118bと段部131の間に介在させてあるコイルバネ132により奥方向へ付勢してある。
ロックピン13の基端寄りには通孔134が設けてあり、通孔134にはリング133が回動できるように取り付けてある。なお、ロックピン13は、リング133が奥に入って係合溝119の奥端に当たる位置で先端(奥端)が下部保持体12の係合孔122に入って係合し、リング133が係合溝119から抜けてロック台117の先端に引っ掛けてある位置で先端が下部保持体12の係合孔122から抜けるよう構成されている。
下部保持体12は、前記上部保持体11と組み合わせられる。
下部保持体12は、上部保持体11の前記案内溝115にスライド可能に差し込まれる後面板121を有している。後面板121は、長方形状に形成されており、その短手方向の幅は各案内溝115の奥端部間の幅より若干短く形成されている。また、後面板121の前面側の両端縁は所要の幅で約1/2の厚さに薄く形成してある。この段部120間の幅は、前記内案内体114の内端面間に入り摺動できるよう設定されている。
下部保持体12の幅方向の端部寄りの薄い部分には、それぞれ六箇所に係合孔122が上下方向に等間隔で貫通して設けてある。両列の係合孔122は、両側でそれぞれ同じ高さになるよう設けてある。各係合孔122は、前記ロックピン13が貫通できるようになっている。下部保持体12は、これによって所要のスライド位置で上部保持体11に固定される。
また、後面板121の後面両側には、前記各外案内体114aの内端面に案内されてスライドできる制御部材123が設けてある。各制御部材123は、後方へ所要立ち上がり幅で突出して縦方向に互いに平行になるように設けてある。各制御部材123は、後面板121の上端縁のやや下方から下端部まで設けてあり、上下端部は角部が落とされて丸められている。
後面板121の下端部の両側には、前方向へ直角に固定部となる取付部材124がそれぞれ設けてある。この取付部材123と、後述する可動部となる開閉部材14及びそれらに設けられる割り螺子孔127、144により螺子杆保持部(符号付与せず)が構成される。
各取付部材124の先部側には、厚み方向の中間部に、横方向に取付溝125がそれぞれ全幅にわたり設けてある。取付部材124の各厚み部分と取付溝125の厚み方向の寸法は同じである。また、各取付部材124の内側は、所要の幅で外側の部分よりやや前方へ突出して設けてある。この突出部分のほぼ中心部には軸孔(図では見えない)が上下の厚み部分を貫通して設けてある。
また、前記突出している各部分の外側には、割り螺子孔127と止めピン孔128が設けてある。割り螺子孔127は、各取付部材124の先端縁に、上下の厚み部分を貫通して半割りナット状に設けてある。止めピン孔128は、各割り螺子孔127の外側に同じく上下の厚み部分を貫通して設けてある。
各取付部材124の取付溝125には、開閉部材14が前記軸孔に挿着される軸ピン129を介し回動可能に設けてある。
開閉部材14は、取付溝125のうち軸孔が設けてある側に差し込まれる薄肉の回動中心片141を有している。回動中心片141のほぼ中心部には軸孔(図では見えない)が貫通して設けてある。
回動中心片141の先側には厚肉の停止片143が設けてある。停止片143の厚みは各取付部材124の全体の厚みと同じに設定してある。停止片143のうち取付部材124と当接する側の端縁には、前記割り螺子孔127と対応して同様の構造の割り螺子孔144が設けてある。割り螺子孔127、144は、合わさったときに通常の螺子孔またはナットと同様の機能を果たす。なお、符号145は、後述する固定ピン148をつなぐワイヤ(図示省略)を通す通孔である。
停止片143の先部横側には、取付溝125のうち止めピン孔128が設けてある側に差し込まれる薄肉の固定片146が設けてある。固定片146には、割り螺子孔127、144が合わさったときに、前記止めピン孔128と合うように止めピン孔147が貫通して設けてある。開閉部材14を閉じて固定するときは、合わさった止めピン孔128、147に固定ピン148を挿通する。固定ピン148は、紛失防止のためワイヤで前記通孔145につながれている。
合わさった割り螺子孔127、144には、螺子杆2が螺合して装着される。螺子杆2は所要長さの螺子部21を有し、その基端部に設けてある径大の停止部22には棒状のハンドル23が横方向に貫通し、貫通方向にスライド可能に設けてある。また、螺子部21の先端部には、前記挟持板110と協働して取付箇所を挟む円板状の押圧体24が取り付けてある。
なお、螺子杆2は、開閉部材14を開いて割り螺子孔127、144との螺合を外し、軸線方向(長手方向)へ適当な位置まで移動させ、開閉部材14を閉じて固定し、割り螺子孔127、144に螺合させるようにすれば、回さないでも締付方向にごく短時間でストロークを稼ぐことができる。
(作用)
図4は釣竿受具用ホルダーの第1の使用状態を示す説明図、
図5は釣竿受具用ホルダーの第2の使用状態を示す説明図である。
図1ないし図5を参照して、本発明に係る釣竿受具用ホルダーAを船縁4に取り付ける場合を例にとり説明する。
まず、リング133を持ってロックピン13を付勢力に抗して引き、下部保持体12の係合孔122との係合を解除する。そして、リング133をロックピン13の軸周方向へ回し、引き出した状態でロック台117の先端に引っ掛けておく(図3の想像線部分参照)。これにより、下部保持体12は上部保持体11に対し、案内溝115に沿ってスライドできるようになる。
船縁4の取付箇所の厚さに合わせて、下部保持体12をスライドさせ、挟持板110と取付部材124の間隔を適当に調節する。通常は、取付箇所の厚さより、挟持板110と取付部材124の間隔を余裕をもって拡げて、ロックピン13を係合孔122に係合するロック状態に戻し、間隔を固定する。
そして、螺子杆2を回して、その先端部の押圧体24を取付箇所の表面(図4の場合では当て木6の表面、図5の場合では船縁4の側面)に押し付け、上部保持体11の挟持板110と螺子杆2の押圧体24で取付箇所の厚み部分をきつく挟むようにして釣竿受具用ホルダーAを取り付ける(図4、図5参照)。
また、螺子杆2を回す手間をできるだけ省いて、更に短時間で取り付けることもできる。すなわち、挟持板110と取付部材124の間隔が取付箇所の厚さより相当に広いままで素早く的確に取り付けるには次のような手順で行う。
まず、固定ピン148を抜き、開閉部材14を開いて、螺子杆2の割り螺子孔127、144に対する螺合を外し(図1、図2参照)、螺子杆2を締付方向(螺子部21の軸線方向)へ移動させて押圧体24を取付箇所の表面に当てる。
次に、開閉部材14を閉じて固定ピン148で固定し、螺子部21を割り螺子孔127、144で挟むようにして螺合させる。後は、螺子杆2を回せば、すぐに締め付けができる。このようにして、螺子杆2を回さないでも締付方向にストロークを稼ぐことができ、より短時間での取り付けが可能になる。
また、釣竿受具用ホルダーAに取り付けられる釣竿受具3は、挟持板110に設けてある各螺子孔111と、各外案内体114aに設けてある各螺子孔116のいずれにも取付台30を介し取り付けることができる。挟持板110に取り付ける場合と外案内体114aに取り付ける場合では、取付方向が90°違っている。
つまり、取り付けられた釣竿受具用ホルダーAの方向(向き)に応じて釣竿受具3の取付方向を選択することができるので、釣竿受具用ホルダーAを図4に示すように縦に取り付けても、図5に示すよう横に取り付けても支障なく釣竿受具3を上方向に取り付けることができる。
図6は釣竿受具用ホルダーの他の実施の形態を構成する上部保持体の説明図で、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は側面図、
図7は釣竿受具用ホルダーの他の実施の形態の使用状態を示す説明図である。
なお、図において前記釣竿受具用ホルダーAと同等または同一箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
釣竿受具用ホルダーB(図7参照)の上部保持体11aの各案内部材112に設けてある外案内体114bは、前記外案内体114aと相違して後面に段差(厚みの異なる部分)は設けられておらず、同じ厚みに形成してある。また、両外案内体114bの下端部の後面間には、補強部材15が渡して設けてある。補強部材15の後面側の二箇所には、フック150が設けてある。各フック150には、例えばゴミ袋等を掛けておくことができ便利である。
各外案内体114bには、取付台30を螺子で取り付けるための螺子孔116がそれぞれ四箇所ずつ上下方向に等間隔で合計八箇所に貫通して設けてある。
これによれば、使用者の立ち座りの姿勢や身長または体格に合わせて、釣竿受具3の高さ位置(図7のように取り付けた場合)または前後位置(図5のように取り付けた場合)を三段階(図6(a)、図7参照)に調節することができる。図7では、最も低い位置に取り付けてある。従って、使用者は楽な姿勢で釣りができるので、長時間の釣りをしても疲れにくい。
本実施の形態に係る上部保持体11aには設けられていないが、挟持板110に設けてある螺子孔111も同様に片側で三箇所以上設けて、釣竿受具3の前後位置(図4に示すように取り付けた場合。図5に示すように取り付けたときは高さ位置)を調節可能とすることもできる。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る釣竿受具用ホルダーの一実施の形態を示す正面側から見た分解斜視図。 釣竿受具用ホルダーの背面側から見た分解斜視図。 ロック部の構造を示す部分断面説明図。 釣竿受具用ホルダーの第1の使用状態を示す説明図。 釣竿受具用ホルダーの第2の使用状態を示す説明図。 釣竿受具用ホルダーの他の実施の形態を構成する上部保持体の説明図で、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は側面図。 釣竿受具用ホルダーの他の実施の形態の使用状態を示す説明図。
A 釣竿受具用ホルダー
1 組み保持具
11 上部保持体
110 挟持板
111 螺子孔
112 案内部材
113 リブ
114 内案内体
114a 外案内体
115 案内溝
116 螺子孔
117 ロック台
118 ピン孔
118a 通孔
118b 段部
119 係合溝
12 下部保持体
120 段部
121 後面板
122 係合孔
123 制御部材
124 取付部材
125 取付溝
127 螺子孔
128 ピン孔
129 軸ピン
R ロック部
13 ロックピン
131 段部
132 コイルバネ
133 リング
134 通孔
14 開閉部材
141 回動中心片
143 停止片
144 螺子孔
145 通孔
146 固定片
147 ピン孔
148 固定ピン
2 螺子杆
21 螺子部
22 停止部
23 ハンドル
24 押圧体
3 釣竿受具
30 取付台
4 船縁
5 釣竿
B 釣竿受具用ホルダー
11a 上部保持体
114b 外案内体
15 補強部材
150 フック

Claims (4)

  1. 釣竿受具または釣竿受具を取り付ける取付手段を有する釣竿受具用ホルダーであって、
    向かい合う挟持要素(11)(12,2)が協働して被挟持物を挟持する構成を有し、少なくとも挟持要素の一方は螺子杆(2)によって進退するものであり、
    上記螺子杆(2)は内面に雌螺子(127)が設けてある螺子杆保持部(124,127,14,144)に保持してあり、螺子杆保持部(124,127,14,144)は軸方向に分割されて固定部(124)と可動部(14)を構成し、
    該可動部(14)は、軸ピン(129)を介し固定部(124)に回動可能に設けられており、閉じた可動部(14)を軸ピン(129)を中心に回動して固定部から離れる方向に開いたときは、螺子杆(2)は螺子杆保持部(124,127,14,144)との螺合が外れ保持状態を解除されるものであり
    上記可動部(14)を軸ピン(129)を中心に回動して開いて螺子杆保持部(124,127,14,144)との螺合を外し螺子杆(2)の保持状態を解除したときは螺子杆(2)は螺子構造の制約を受けずに進退することができ、可動部(14)を軸ピン(129)を中心に回動して閉じて固定し螺子杆(2)を保持状態としたときは螺子構造の制約を受けて進退し、被挟持物を挟持するようにした、
    釣竿受具用ホルダー。
  2. 釣竿受具または釣竿受具を取り付ける取付手段を有する釣竿受具用ホルダーであって、
    連結された一対の保持体(11,12)を有しており、一方の保持体(12)に設けてあり外面に雄螺子が設けてある螺子杆(2)と、他方の保持体(11)が協働して被挟持部を挟持できるようにしてあり、各保持体(11,12)は連結部において挟持方向へ摺動して進退できるようにしてあり、
    上記螺子杆(2)は内面に雌螺子(127)が設けてある螺子杆保持部(124,127,14,144)に保持してあり、螺子杆保持部(124,127,14,144)は軸方向に分割されて固定部(124)と可動部(14)を構成し、
    該可動部(14)は、軸ピン(129)を介し固定部(124)に回動可能に設けられており、閉じた可動部(14)を軸ピン(129)を中心に回動して固定部から離れる方向に開いたときは、螺子杆(2)は螺子杆保持部(124,127,14,144)との螺合が外れ保持状態を解除されるものであり
    上記可動部(14)を軸ピン(129)を中心に回動して開いて螺子杆保持部(124,127,14,144)との螺合を外し螺子杆(2)の保持状態を解除したときは螺子杆(2)は螺子構造の制約を受けずに進退することができ、可動部(14)を軸ピン(129)を中心に回動して閉じて固定し螺子杆(2)を保持状態としたときは螺子構造の制約を受けて進退し、被挟持物を挟持するようにした、
    釣竿受具用ホルダー。
  3. 釣竿受具を取り付ける取付手段は、取付方向の異なる複数箇所に設けてあることを特徴とする、
    請求項1または2記載の釣竿受具用ホルダー。
  4. 釣竿受具を取り付ける取付手段は、釣竿受具の取り付け高さまたは水平位置を調節できるよう構成されていることを特徴とする、
    請求項1、2または3記載の釣竿受具用ホルダー。
JP2004296868A 2004-10-08 2004-10-08 釣竿受具用ホルダー Expired - Fee Related JP4401925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004296868A JP4401925B2 (ja) 2004-10-08 2004-10-08 釣竿受具用ホルダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004296868A JP4401925B2 (ja) 2004-10-08 2004-10-08 釣竿受具用ホルダー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006101846A JP2006101846A (ja) 2006-04-20
JP4401925B2 true JP4401925B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=36372249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004296868A Expired - Fee Related JP4401925B2 (ja) 2004-10-08 2004-10-08 釣竿受具用ホルダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4401925B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7200968B2 (en) * 2005-07-19 2007-04-10 Lonnie Jaworski Portable securing rod or pole holder
JP2017184658A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 藤澤建機株式会社 釣竿受用固定具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006101846A (ja) 2006-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8696562B2 (en) Crank retractor handle
EP1838180B1 (en) Secure,quick attachment and release bicycle support systems
US20100244348A1 (en) Adjustable C-clamp
US7114281B2 (en) Fishing rod holder
JP6949374B2 (ja) 回転可能な釣竿保持装置
US6974113B1 (en) Adjustable fishing rod holder and mounting track assembly
US20190174734A1 (en) Rod holding device and methods of use
AU2008280798A1 (en) Cleat holding device
JP4401925B2 (ja) 釣竿受具用ホルダー
EP1440866B1 (en) Mount frame for an electric motor-driven wheeled vehicle
US7566022B1 (en) Fly tying apparatus
US20150167731A1 (en) Adjustable Joints
EP2975274B1 (en) Clamp arrangement
US7895925B2 (en) Clamping device for anchoring a microphone to an instrument
US20190193249A1 (en) Clamping system
US4266330A (en) Securement of couplings to lengths of hose
JP6579988B2 (ja) ロッドホルダ
GB2450232A (en) A clamp arrangement
US8046952B2 (en) Rod trigger grip/hook holder
US7930807B2 (en) Cleat holding device
FR2856327A1 (fr) Organe de jonction entre un manipulateur et un organe prehenseur d'une piece a reunir
JP4229349B2 (ja) 釣り道具の保持装置
US11297815B2 (en) Automatic rod holder
US20220248632A1 (en) Adaptable Livestock Head Holder with Lower Scoop Extensions and Upper Stabilizer
GB2405777A (en) Spreading means for collapsible net

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees