JP4400104B2 - 最短時間経路探索方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出発地から目的地までの経路探索方法に係り、特に、出発地から目的地まで最短時間で到達可能な最短時間経路を探索する最短時間経路探索方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の現在地を検出し、この現在地から利用者が指定する目的地までの経路を探索して経路案内を行ういわゆるカーナビゲーション装置が実用化されている。通常のカーナビゲーション装置では、実際の道路ネットワークを約十mから数十m程度の短い距離の道路片(以下「道路リンク」という。)として分割したデータの集合である道路データベースを有し、この道路データベースに基づいて現在地から目的地までの経路を探索している。
【0003】
このような道路データベースには、通常、各道路リンクごとに、当該道路リンクの長さ、法定最高速度、一般道路/高速道路の種別などが関連付けられて記憶されている。そのため、当該道路データベースから経路を探索する場合においては、各道路リンクに関連したデータに基づいてコスト値なるものを定義し、そのコスト値が最も小さくなる経路を最適経路として探索する。即ち、ここでいう「コスト値」とは、最適解を得るときの「最適」を評価するために用いられる尺度となる値のことである。
【0004】
具体例としては、各道路リンクの長さを「コスト値」としてコスト最小の経路を探索する。これにより、結局、目的地までの経路距離が最短の経路が探索結果として得られる。また他の例としては、各道路リンクの長さを当該リンクの法定速度で除した値、即ちその道路リンクを通過するのに要する時間(推定所要時間)、を「コスト値」として最小コストとなる経路を探索すれば、その結果としては最短時間で目的地へ到達可能な経路、いわゆる最短時間経路が得られる。
【0005】
一般に、カーナビゲーション装置の利用者としては、目的地まで最短時間で到達可能な経路の探索を望む。ところが、上述したような最短時間経路探索の例では、例えば法定最高速度の値を用いて算出しているため、現実の所要時間を正確に表しているとは言い難い。
【0006】
そこで、道路に交通流計測のセンサを設置し、現実の平均速度を検出してその検出値に基づいて道路リンクの所要時間を算出することも検討されている一方、特定の経路については、所要時間を求める際に、各道路リンクの時刻別の推定所要時間を求めておき、この推定所要時間を各道路リンクのコスト値として、走行による時間の経過を考慮しつつ各単位区間の走行所要時間を合計することにより、所要時間を算出する方法が提案されている。この方法は、タイムスライス合計手法と呼ばれている(例えば、下記特許文献1)。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−39587号公報(第4頁、段落番号0005)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、道路に交通流計測のセンサを設置し、現実の平均速度を検出してその検出値に基づいて道路リンクの所要時間を算出する方法では、経路の所要時間を求める際に、経路の各々の地点でその地点を通過する時刻が異なる。そのため、各地点での道路リンクの所要時間は通過時刻によって変動してしまう(例えば朝夕のラッシュ時とそうでない時刻では同一の道路リンクでも所要時間は大きく異なる)という技術的な課題がある。
【0008】
また、タイムスライス合計手法によるものでは、経路が予め与えられている場合には有効であるものの、出発地と目的地が与えられ、その間の最短時間経路を得るような経路探索の場合には、出発地から経路の候補となる道路リンクを順次探索して繋いでいく際に、時刻別の予想所要時間データから対応する当該リンクの所要時間を抽出して加算していくため、最終的な経路の探索に時間がかかってしまうという技術的な課題がある。
【0009】
即ち、経路探索においては、一般的に最適となり得る経路の候補を幾つか保持しつつ探索を進めていくのであるが、出発地から開始して目的地へ向かって一方的に経路を探索する方法を採ると、全ての経路候補について目的地までの探索が終了しなければ最適な経路を決定することができない。この方法では、探索される経路が目的地という1点に到達するまで探索処理が継続するので、探索処理の負荷が大きい。
【0010】
一方、各道路のコストが時刻に対して不変である場合には、出発地と目的地とから同時に経路探索を開始し、双方の探索経路の端点が一致した時点で出発地から目的地までの経路探索が完了するという方法を採ることができる。このような経路探索方法では、出発地/目的地の双方からの経路探索が同一の道路へ達すると、当該道路に沿って双方の探索経路が結びつき経路が完成することになるので、前述したような目的地という特定の1点へ到達するまで探索が終了しない方法に比較して、はるかに探索処理の負荷を軽減することができる。
【0011】
ところが、このような出発地と目的地とから同時に経路探索を開始する方法であっても、経路探索する際のコスト値として、その道路リンクを通過する時刻によって変化する時刻別所要時間データを用いる場合には、到着時刻が予め設定できないと目的地側からの経路探索におけるコスト値が特定できず、目的地側からは探索を行うことができないという技術的な課題が残る。
【0012】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、正確かつ高速に最短時間経路を探索し得る最短時間経路探索方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1の最短時間経路探索方法では、各道路リンクを通過する際に要する推定所要時間を時刻別に記録した時刻別所要時間データを用いて、出発地から目的地までの最短時間経路を探索する最短時間経路探索方法において、前記出発地を出発する出発時刻を取得する出発時刻取得ステップと、前記出発地を出発して前記目的地に到着する概算到着予想時刻を算出する概算到着予想時刻算出ステップと、前記出発地に接続される道路リンクについての前記出発時刻における推定所要時間を前記時刻別所要時間データから求めて前記出発時刻に加算した後、この加算により得られた時刻における推定所要時間を当該道路リンクにつながる他の道路リンクについて前記時刻別所要時間データから求めて当該時刻に加算し、さらにこの加算により得られた時刻における推定所要時間を前記他の道路リンクにつながる道路リンクについて前記時刻別所要時間データから求める処理を、前記目的地方向につながる各道路リンクについて順次行いながら、前記出発地から前記目的地へ向けて最短の推定所要時間でつながる出発地起点最短時間経路を探索する出発地起点経路探索ステップと、前記目的地に接続される道路リンクについての前記概算到着予想時刻における推定所要時間を前記時刻別所要時間データから求めて前記概算到着予想時刻から減算した後、この減算により得られた時刻における推定所要時間を当該道路リンクにつながる他の道路リンクについて前記時刻別所要時間データから求めて当該時刻から減算し、さらにこの減算により得られた時刻における推定所要時間を前記他の道路リンクにつながる道路リンクについて前記時刻別所要時間データから求める処理を、前記出発地方向につながる各道路リンクについて順次行いながら、前記目的地から前記出発地へ向けて最短の推定所要時間でつながる目的地起点最短時間経路を探索する目的地起点経路探索ステップと、前記出発地起点最短時間経路と前記目的地起点最短時間経路とを接続可能な道路リンクのノードが複数存在する場合、推定所要時間が最も短くなるノードで両経路を接続したものを前記最短時間経路として決定する最短時間経路決定ステップと、を備え、前記各道路リンクが特定の領域ごとに区分けされ階層構造をなす複数層に分類されている場合、前記最短時間経路決定ステップは、最上位層に含まれる前記出発地起点最短時間経路と、その一段下の所定層に含まれる前記目的地起点最短時間経路とを接続することを技術的特徴とする。
【0014】
請求項1では、出発時刻取得ステップにより出発地を出発する出発時刻を取得し、概算到着予想時刻算出ステップにより、出発地から目的地までの直線距離および出発時刻に基づいて出発地を出発して目的地に到着する概算到着予想時刻を算出する。また、出発地起点経路探索ステップにより、出発地に接続される道路リンクについての出発時刻における推定所要時間を時刻別所要時間データから求めて出発時刻に加算した後、この加算により得られた時刻における推定所要時間を当該道路リンクにつながる他の道路リンクについて時刻別所要時間データから求めて当該時刻に加算し、さらにこの加算により得られた時刻における推定所要時間を他の道路リンクにつながる道路リンクについて時刻別所要時間データから求める処理を、目的地方向につながる各道路リンクについて順次行いながら、出発地から前記目的地へ向けて最短の推定所要時間でつながる出発地起点最短時間経路を探索する。また、目的地起点経路探索ステップにより、目的地に接続される道路リンクについての概算到着予想時刻における推定所要時間を時刻別所要時間データから求めて概算到着予想時刻から減算した後、この減算により得られた時刻における推定所要時間を当該道路リンクにつながる他の道路リンクについて時刻別所要時間データから求めて当該時刻から減算し、さらにこの減算により得られた時刻における推定所要時間を前記他の道路リンクにつながる道路リンクについて時刻別所要時間データから求める処理を、出発地方向につながる各道路リンクについて順次行いながら、目的地から出発地へ向けて最短の推定所要時間でつながる目的地起点最短時間経路を探索する。そして、最短時間経路決定ステップにより、前記出発地起点最短時間経路と前記目的地起点最短時間経路とを接続可能な道路リンクのノードが複数存在する場合、推定所要時間が最も短くなるノードで両経路を接続したものを前記最短時間経路として決定する。これにより、最初に目的地までの概算到着予想時刻を算出しておくことで、時刻に依存する時刻別所要時間をコスト値として、目的地を起点とした経路探索を行うことが可能となる。即ち、時刻に依存した各道路リンクの時刻別所要時間データを用いても出発地と目的地とから経路探索が可能となるため、出発地からのみ行う経路探索に比較して短い時間で最短時間経路を探索することが可能となる。したがって、正確かつ高速に最短時間経路を探索することができる。
【0015】
ここで「前記各道路リンクの前記時刻別所要時間データおよび前記出発時刻に基づいて前記出発地から前記目的地へ向けての出発地起点最短時間経路を探索する」とは、例えば、次の(1) 〜(3) により具現化される。
【0016】
(1) 出発地付近における、経路の最初の道路リンクについては、出発時刻におけるその道路リンクの推定所要時間を時刻別所要時間データから抽出してコスト値とする。(2) 次の道路リンクについては、(1) で求めた前の道路リンクの所要時間を出発時刻に加えた時刻における推定所要時間を時刻別所要時間データから抽出して当該リンクの推定所要時間をコスト値とする。(3) 前記(2) の処理を目的地方向へ向かって経路探索を繰り返し、コスト値を積算していく。これにより、積算されたコスト値が当該経路のその時点での合計のコスト値となる。
【0017】
また、「前記各道路リンクの前記時刻別所要時間データおよび前記概算到着予想時刻に基づいて、前記目的地から前記出発地へ向けての目的地起点最短時間経路を探索する」とは、例えば、次の(4) 〜(6) により具現化される。
【0018】
(4) 目的地付近における、経路の最初の道路リンクについては、概算到着予想時刻におけるその道路リンクの推定所要時間を時刻別所要時間データから抽出してコスト値とする。(5) 次の道路リンクについては、(4) で求めた前の道路リンクの所要時間を概算到着予想時刻から減じた時刻における推定所要時間を時刻別所要時間データから抽出して当該リンクの推定所要時間をコスト値とする。(6) 前記(5) の処理を出発地方向へ向かって経路探索を繰り返し、コスト値を積算していく。これにより、積算されたコスト値が当該経路のその時点での合計のコスト値となる。
【0019】
なお、経路探索は常に数本の経路候補が探索される(各交差点ごとにそれぞれ異なる道路へ進行する経路が候補となる)が、経路候補のうち、探索の途中ごとにその時点での積算コスト値が小さい候補数本を残しそれ以外の候補は削除していく。経路候補の絞込みなどは従前の経路探索法と同様である。最終的には、数本の経路候補について出発地からの探索経路(出発地起点最短時間経路)と目的地からの探索経路(目的地起点最短時間経路)が結びついた場合、その合計のコスト値が最も小さいものが最短時間経路として特定される。
【0020】
また、請求項2の最短時間経路探索方法では、請求項1において、前記概算到着予想時刻算出ステップは、前記出発地から前記目的地までの直線距離および前記出発時刻に基づいて、前記概算到着予想時刻を算出することを技術的特徴とする。
【0021】
請求項2の発明では、概算到着予想時刻算出ステップは、出発地から目的地までの直線距離および出発時刻に基づいて、概算到着予想時刻を算出する。これにより、出発地から目的地までの最短距離経路を探索する処理を行う必要がないので、より高速な計算処理が可能となる
【0022】
さらに、請求項3の最短時間経路探索方法では、請求項1において、前記概算到着予想時刻算出ステップは、前記出発地から前記目的地までの最短経路距離および前記出発時刻に基づいて、前記概算到着予想時刻を算出することを技術的特徴とする。
【0023】
請求項3の発明では、概算到着予想時刻算出ステップは、出発地から目的地までの最短経路距離を用いるので、出発地から目的地までの直線距離に基づいて算出するよりも概算到着予想時刻を正確(高精度)に算出することができる。なお、最短距離経路探索においては、各道路リンクの距離は時刻に関わらず一定であるので、従来技術により出発地と目的地とから同時に経路探索がことができる。
さらに、請求項4の最短時間経路探索方法では、請求項1〜3のいずれか一項において、前記出発地起点最短時間経路および前記目的地起点最短時間経路に基づいて、前記目的地に到着する予想時刻を算出する到着予想時刻再算出ステップを、さらに含むことを技術的特徴とする。
請求項4の発明では、前述の概算到着予想時刻は、あくまでも出発地と目的地の直線距離もしくは最短距離経路の距離に基づく概算値であったが、請求項4の発明では、出発地起点最短時間経路および目的地起点最短時間経路に基づいて、例えば、時刻別所要時間データから各道路リンクの所要時間を再度抽出して加算していくので、目的地に到着する予想時刻を正確に推定することができる
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最短時間経路探索方法に係る各実施形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず第1実施形態として、本発明の最短時間経路探索方法をナビゲーション装置の制御処理に適用した例を図1〜図19に基づいて参照して説明する。図1には第1実施形態のナビゲーション装置10の構成例を示すブロック図が示されている。
【0025】
<ナビゲーション装置10の構成>
図1に示すように、ナビゲーション装置10には、様々なプログラムを実行するCPU12、CPU12が実行すべきプログラムを格納したプログラムメモリ14、車両の現在地を検出するためのセンサとして車速センサ30、GPSセンサ32、ジャイロセンサ34、外部との通信を行う通信装置36およびアンテナ38、実際の道路ネットワークを短い道路片(道路リンク)のデータ(道路リンクデータ)の集合として記録した道路データベース22、各道路リンクごとのコスト値(各道路リンクの所要時間)のデータ(コストデータ)を記録したコストデータベース20、が備えられている。例えば、CPU12はマイクロコンピュータにより、またプログラムメモリ14は半導体メモリ装置に実現される。
【0026】
道路データベース22に記録された道路リンクのデータは、経路探索の他に、ディスプレイ40に地図を表示し、あるいはGPSセンサ32等で得られたセンサ信号を基に自車の地図上の現在地を特定するためにも用いられる。
【0027】
なお、図1では道路データベース22とコストデータベース20とを分離して構成しているが、物理的あるいは論理的に、単一のデータベースとして構成しても良い。またコストデータは、通信装置36、アンテナ38を介して、図略の外部の情報センタから最新のデータを受信して更新できるように構成することも好適である。
【0028】
プログラムメモリ14には、経路探索を行うための経路探索プログラム14a(図1中では「プログラム」を「PGM 」と簡略化して記してある。以下同様。)、現在地特定プログラム14b、経路案内処理を実行する経路案内プログラム14c、その他、図示しないが上記のほかに、目的地を設定するプログラムなど、通常のナビゲーション機能として必要なプログラムも格納されている。
【0029】
現在地特定プログラム14bは、GPSセンサ32によるセンサデータをもとに車両のおおよその現在地を特定し、特定された現在地の周辺の道路リンクデータを道路データベース22から抽出する機能や、車速センサ30、ジャイロセンサ34のデータから車両の直前の動きを推定し、推定された車両の直前の軌跡を、道路データベース22から抽出した道路地図データで表されている道路形状と照合して車両が現在位置する道路地図上の位置を特定する機能を有する。このようにして特定された道路地図データ上での車両の位置が車両の現在地として取得される。当該現在地は、ナビゲーション装置10の内部では、通常、東経北緯の値として特定される。なお、種々のプログラムはプログラムメモリでなくハードディスクなどの情報記録装置、またはDVDなどの情報記録媒体に格納されていても良い。
【0030】
<道路リンクデータ/コストデータの説明>
次に図2および図3を参照して、道路データベース22に格納された道路リンクデータおよびコストデータベース20に格納されたコストデータについて説明する。図2は、道路リンクデータの接続関係(道路ネットワーク)を模式的に表した図で、R1、R2、R3、R4およびR5で示された直線が、それぞれ道路リンクを表す。ここでは、R1からR5までの各記号を図2に示す道路リンクのID番号(個々の道路リンクを識別するための番号)とする。なお、同図中のC1、C2、C3およびC4は、各道路リンクの接続点、即ち交差点を表している。
【0031】
道路リンクデータは、道路データベース22内に、図3(A) に示すようなデータ構造により格納されている。例えばID番号がR1の道路リンクは、距離が40(m)で、その始点の交差点はC1、終点の交差点はC2として表されている。なお、この始点および終点は便宜的に付与されたものである。また、道路リンクR1は始点の交差点C1において、R2、R4で表される道路リンクと接続されており、終点の交差点C2において、R2で表される道路リンクと接続している。図3(A) に示すように、ID番号がR2の道路リンク、R3の道路リンク、R4の道路リンク、R5の道路リンクについても同様に、距離、始点交差点、終点交差点、始点接続道路リンク、終点接続道路リンクのデータがそれぞれ記録されている。即ち、図2に示した道路リンクの接続関係が、図3(A) に示す図表の情報として道路データベース22においてデータベース化されている。
【0032】
一方、コストデータベース20には、図3(B) に示すようなデータが記録されている。即ち、各道路リンクを通過するのに必要な時間(所要時間)が順方向と逆方向とで時刻別にデータ化されている。ここで、リンクの順方向とはリンクの始点から終点へ進む方向であり、リンクの逆方向とはリンクの終点から始点へ進む方向のことである。なお、図3(B) では、例として、現在時刻の所要時間、現在時刻から15分後の所要時間、同様に30分後、45分後、60分後の所要時間、というように、現在時刻を基準としてこの現在時刻からの経過時間ごとの表現となっているが、それぞれ時刻別に表現されているものと等価であるのはいうまでもない。また、各道路リンクのデータをリンクIDと方向(順逆)により識別しているが、例えばリンクR1の順方向をC1C2、逆方向をC2C1というように、交差点番号による表現で識別してもよい。(図11〜図15、図17〜図19を参照)。
【0033】
ここで、図2に示す交差点C1を出発地、交差点C4を目的地とした場合における経路について、所要時間の算出例を説明する。
まず、交差点C1から交差点C4へ至る経路は、道路リンクR1・R2を通過する経路(経路1)、道路リンクR3を通過する経路(経路2)および道路リンクR4・R5を通過する経路(経路3)の3つの経路が考えられる。
【0034】
経路1(R1・R2)の所要時間は、まず現在時刻に出発地である交差点C1から道路リンクR1を順方向に通過する際の所要時間として図3(B) に示す図表から、「R1-順」の行の「現在時刻」の列の値である17分が抽出される。すると交差点C2への到着時刻は現在時刻から17分後となることが判明する。そこで次に道路リンクR2の所要時間は図3(B) に示す図表から、「R2-順」の行の「15分後」の列の値である11分が抽出される。したがって、目的地である交差点C4までの経路1の場合、所要時間は17+11=28分と算出される。
【0035】
経路2(R3)の所要時間は、現在時刻における道路リンクR3の所要時間を図3(B) に示す図表から抽出して35分と算出される。経路3の所要時間は、出発地である交差点C1に接続する道路リンクR4の所要時間として、図3(B) に示す図表から、「R4-順」の行の「現在時刻」の列の値16分が抽出される。すると、次の道路リンクR5の始点である交差点C3への到着時間が16分後になることから、道路リンクR5での所要時間は図3(B) に示す図表から、「R5-順」の行の、「15分後」の列の値である7分が抽出される。したがって、経路3における所要時間は16+7=23分と算出される。
【0036】
このように、出発地から目的地までの各道路リンクの時刻別の所要時間データを用いて目的地までの所要時間を算出することができる。出発地から目的地までの経路が、短い場合には前掲例のごとく出発地から目的地に向かって経路に沿って所要時間を積算することで所要時間を算出することができるが、目的地までの経路が比較的長距離になると、出発地から目的地へ向かっての経路探索だけでは探索処理の効率が悪くなる。目的地という1点へ、探索した経路が到達するまで処理を行う必要があるからである。
【0037】
そこで、通常、コスト値が時刻に依存せず一定の場合には、出発地と目的地とからほぼ同時に探索し、双方の探索経路の端点が一致した時点で出発地から目的地までの経路探索が完了するという手法を用いることで、経路探索を効率よく行うことができる。しかし、コスト値がその道路リンクを通過する時刻に依存して変化(以下「時変」)する場合には、経路探索開始時に目的地への到達時刻が不明であるため、時変のコスト値を用いては目的地からの経路探索は従来の手法をそのまま利用することはできない。そこで、本実施形態では、後述する最短時間経路探索処理によって、時変のコスト値を用いても目的地からの経路探索を可能にしている。
【0038】
<経路探索処理の説明>
まずここでは、最短時間経路探索処理の基本となる経路探索の概略と道路リンクデータの構造とを、図4を参照して説明する。
【0039】
図4に示すように、道路リンクのデータは、いくつかの複数のレイヤに分類されて道路データベース22に格納されている。
例えば、道路幅の狭い道路リンク(細街路道路リンク)も含めた詳細図データレイヤから、都市間道路や高速道路などの主要幹線道路リンクのみからなる広域図データレイヤ、そしてこれらの中間の道路リンクからなる中間域図データレイヤといった各レイヤに分類されている。そして、それぞれのレイヤに含まれる道路データは、さらに所定の領域ごとに区分けされている。即ち、詳細図データは狭い領域ごとに区分けされ、広域図データは広い領域がひとつのまとまったデータとして区分けされている。これらを模式的に表したものが図4である。
【0040】
図4に示す符号aは、詳細図データレイヤ、符号bは中間域図データレイヤ、符号cは広域図データレイヤを指す。そして、詳細図データレイヤaには、詳細道路データA、詳細道路データB、などと特定の領域ごとにひとまとりの道路データごとに区分けされている。同様に、中間域データレイヤbには、中間域道路データA、中間域道路データBという具合に区分けされ格納されている。また各々のデータレイヤの道路データには、各データレイヤに存在する交差点に対して、複数のレイヤに共通して存在する交差点をレイヤ接続交差点と称して、そのレイヤだけに存在する交差点と区別してデータ化されている。なお、図4ではレイヤは3層構造として例示してあるが3層に限定されるものでなく、例えば2層、4層、5層あるいは10層以上であっても良い。
【0041】
本実施形態に係る経路探索においては、まず出発地を含む詳細図データレイヤaの詳細道路データを、道路データベース22から特定し、出発地から、その詳細道路データaにおける全ての交差点までの経路を探索し、レイヤ接続交差点からは次のレイヤ(図4ではb:中間域図データレイヤ)のデータを道路データベースから抽出し、さらに全ての交差点までの経路を探索する。このような処理を最上位レイヤ(図4ではc:広域図データレイヤ)まで繰り返す。同じ処理を目的地からも行う。ただし、目的地側からは最上位レイヤのひとつ手前(図4ではb:中間域図データレイヤ)まで行う。そして、出発地から探索を開始した経路(出発地起点経路)と、目的地から探索を開始した経路(目的地起点経路)とを接続する処理を行い、複数の経路候補を得て、それらの中で最もコストの小さい経路を抽出し経路探索を完了する。
【0042】
ここで、図4を参考して具体例を説明する。図4に示すように、出発地dは、詳細図データレイヤaの詳細道路データAという領域に含まれ、目的地eは、詳細図データレイヤaの詳細道路データBという領域に含まれる。詳細道路データAと詳細道路データBは異なるデータ領域であるので、詳細道路データ領域Aでは出発地dからレイヤ接続交差点までの経路を探索し、詳細道路データBでは目的地からレイヤ接続交差点までの経路を探索する。例えば詳細道路データAでは、レイヤ接続交差点fまでの経路が探索され、詳細道路データBではレイヤ接続交差点gまでの経路が探索される。
【0043】
図4に示すように、レイヤ接続交差点fは、次のレイヤ層である中間域図データレイヤbでは中間域道路データAに属し、レイヤ接続交差点gは中間域道路データBに属する。中間域図データレイヤbにおいても、出発地から探索した経路の端点であるレイヤ接続交差点fと、目的地から探索した経路の端点であるレイヤ接続交差点gは異なる領域の道路データに属するので、それぞれの端点からさらに上位のレイヤである広域図データレイヤへのレイヤ接続交差点までの経路を探索する。
【0044】
次の中間域図データレイヤbでは、レイヤ接続交差点fから上位のレイヤへのレイヤ接続交差点としてレイヤ接続交差点hまでの経路が探索され、レイヤ接続交差点gから上位のレイヤへのレイヤ接続交差点としてレイヤ接続交差点jまでの経路が探索される。次に最上位のレイヤである広域図データレイヤにおいては、目的地側からの接続交差点hからjまでの経路が探索される。そして出発地起点経路と、目的地起点経路とを接続することで経路探索が完了することになる。
【0045】
上述した例では、出発地dからひとつのレイヤ接続交差点fまでひとつの経路を探索する例を示したが、各道路データにおいては複数のレイヤ接続交差点までの経路が探索される。すべての交差点までの経路を存続させるのは、出発地起点経路と目的地起点経路を接続し両者のコストを加算するまで、どの経路がコスト最小となるかわからないからである。
【0046】
このように目的地からの経路探索は、コスト値が時間的に変動しない場合においては、前述したうような従来からの手法によっても探索可能であるが、コスト値が時変の場合は適用することができない。
そこで、本実施形態に係る最短時間経路探索処理では、まず出発地と目的地の直線距離を算出し、その値から概算の目的地到着時刻を算出する、あるいは出発地と目的地の最短距離経路を最初に求め、その距離を予め設定してある平均速度で除した値を目的地までの概算到着予想時刻として求める。そして求められた概算到着予想時刻を基準として、目的地に接続する道路リンクの所要時間を時刻別所要時間データから得ていく。次に得られた所要時間を目的地の概算到着予想時刻から減算した値を、次の道路リンクの所要時間を時刻別所要時間データから得るための時刻とする。これを繰り返すことで目的地からの最短時間経路を探索可能にしている。
【0047】
次に、最短時間距離経路処理の流れを図5および図6に示すフローチャートならびに図7〜図19に示す各説明図に基づいて説明する。なお、図5に示すステップS101〜S107は、経時的な順序処理のように図示されているが、同図に示す「ステップS101、S103」と「ステップS105、S107」とは、ほぼ同時に並行して実行されるものであることに留意されたい。またこれらの処理は、利用者により目的地が入力され、ナビゲーション装置10により車両の現在地が検出され、検出された現在地が経路探索における出発地として設定されたところから開始されるものである。
【0048】
図5に示すように、本実施形態に係る最短時間距離経路処理では、ステップS101により出発時刻を設定される処理が行われる。この出発時刻は、ナビゲーション装置10が有する時計から得られる現在時刻、あるいは利用者により入力された時刻のいずれかが用いられる。なお、このステップS101は、特許請求の範囲に記載の「出発時刻取得ステップ」に相当するものである。
【0049】
続いてステップS103により出発地から最上位レベルまでの全てのノード(交差点)にノードコストを設定する処理が行われる。ノードコストとは、出発地または目的地から当該ノードに到達するのに要するコスト値が最小となるコストのことをいい、図7〜図10に示す経路図枠の外に「ノード名=○○(直近経由ノード名)」形式で表記されている。
【0050】
例えば、図7(A) に示す出発地側の探索例では、ノードBは直近経由ノードとしてノードAに接続されているためノードコストは5で「B=5(AB)」と表記され、ノードEは、ノードAからノードB(直近経由ノード)を経由してノードEに到達する経路が最小コストになるため、ノードコストは12で「E=12(BE)」と表記されている。なお、ノードAは出発地であるため、ノードコストは0(ゼロ)で「A=0」と表記されている。
【0051】
このステップS103による処理は、前述したコストデータベース20に格納された各道路リンクごとの時刻別所要時間データ(図3(B) )およびステップS101により設定された出発時刻に基づいて、図6に示すノードコスト設定処理により行われるもので、各レイヤごとの各道路リンクの所要時間が算出される(図7(A) 、図8、図9を参照)。この処理の詳細は、図6等を参照して後述する。なお、このステップS103は、特許請求の範囲に記載の「出発地起点経路探索ステップ」に相当するものである。
【0052】
一方、ステップS105では、ステップS101およびステップS103による処理と並行して、目的地の到着予定時刻を計算し設定する処理が行われる。具体的には、各レイヤごとに求めた最短距離経路と、予め設定されている走行速度とに基づいて所要時間が計算される。
【0053】
例えば、図16に示すように、レベル1のレイヤに属する最短距離経路が一般道路であって、その総距離が60km(=40000m+20000m)であり、レベル2のレイヤに属する最短距離経路が高速道路であって、その総距離が100km(=100000m)である場合には、一般道路の平均走行速度を時速30km、高速道路の平均走行速度を時速100kmとすれば、60/30+100/100=3時間(所要時間)が計算される。これにより、例えば、出発地Aを出発する時刻(出発時刻)が午前10時である場合には、目的地Iに到着する予想時刻(到着予想時刻)は午後1時(13時)となる。
【0054】
なお、最短距離経路を地図上の直線距離としても良い。これにより、出発地から目的地までの最短距離経路を探索する処理を行う必要がないので、計算できる概算到着予想時刻の精度は低下するものの、より高速な計算処理が可能となる。
【0055】
続いてステップS107により到着地(目的地)から最上位レベル一つ前までの全てのノードにノードコストを設定する処理が行われる。この処理は、前述したコストデータベース20に格納された各道路リンクごとの時刻別所要時間データ(図3(B) )およびステップS105により設定された到着予定時刻に基づいて、前述したステップS103と同様に、図6に示すノードコスト設定処理により行われ、各レイヤごとの各道路リンクの所要時間が算出される(図7(B) を参照)。この処理の詳細も図6等を参照して後述する。なお、このステップS107は、特許請求の範囲に記載の「目的地起点経路探索ステップ」に相当するものである。
【0056】
ステップS103とステップS107とによって全てのノードコストが設定されると、ステップS109により最小コスト経路を計算して最短時間経路を決定する処理が行われる。
例えば、図10に示す探索例では、目的地側のレベル1のレイヤに属する道路ネットワークはレベル2のレイヤに属する道路ネットワークとノードK、Lにおいて接続可能である。ノードKで接続した場合のコストは12+29=41となる。一方、ノードLで接続した場合のコストは10+38=48となる。したがって合計コストが小さいノードKで接続した経路が最短時間経路として決定される。
【0057】
ここで、ステップS103で行われるノードコスト設定処理の内容を、図6、図11〜15を参照して説明する。なお、この図6に示すノードコスト設定処理は、特許請求の範囲に記載の「出発地起点経路探索ステップ」に相当する。
【0058】
図6に示すように、ノードコスト設定処理では、まずステップS201により開始ノードコストを初期化する処理が行われる。開始ノードコストとは、図11(A) に示す出発地(ノードA)に接続される道路ネットワークにおいては「ノードA」のことで、このステップによりノードAのノードコスト0(ゼロ)、出発時刻10:00が設定される。
【0059】
次にステップS203によりノードコスト最小の未確定ノードを選択する処理が行われる。図11(A) に示す探索例では未確定ノードは開始ノード一つだけであるため必然的にノードAが選ばれる。
【0060】
続くステップS205では、選択ノードに接続されるリンクの当該時間コストを取得する処理が行われる。具体的には、コストデータテーブルを参照し、ステップS203により選択された選択ノードに対して戻り方向にないノードに到達する予定時刻を計算する。例えば、図11(A) に示す探索例では、選択ノードAに接続される戻り方向にないノードはノードB、C、Dであるから、これらのノードへの当該時刻10:00におけるそれぞれのコストを、図11(B) に示すコストデータテーブルを参照し取得する。これにより、図12に示すように、選択ノードAを出発する時刻10:00におけるノードB、C、DへのリンクコストAB=5、AC=7、AD=6が得られる。
【0061】
続くステップS207では、選択ノードの接続リンク終端側のノードコスト設定処理が行われる。図11(A) に示す探索例では、ステップS205により得られた接続リンク終端側ノードへのリンクコストをノードAのノードコストに加算し、ノードB、C、Dを未確定ノードとしてB=5(AB)、C=7(AC)、D=6(AD)と設定する。
【0062】
そしてステップS209により選択ノードがコストの確定したノード(確定ノード)に設定される。図11(A) に示す探索例ではステップS203により選択された選択ノードAがコスト値0の確定ノードとなる。
【0063】
ステップS211では、同一レイヤ内の全てのノードのコストが確定しているか否かの判断処理が行われる。そして、全てのノードのコストが確定している場合には(S211でYes)、ステップS213に処理を移行し、全てのノードのコストが確定していない場合には(S211でNo)、ステップS203に処理を戻し未確定ノードのうちでノードコスト最小のノードを選択する処理が行われる。
【0064】
図11(A) に示す探索例では、未確定ノードは、ノードB、C、Dであるため、この中からノードコストが最小となるノードBが次に選択され当該ノードBが選択ノードとなる。そして、ステップS205により、選択ノードBに接続される戻り方向にないノードはノードEであるから、このノードEへの当該時刻におけるコストを、図11(B) に示すコストデータテーブルを参照し取得する。そしてステップS207により当該ノードEに到着する予定時刻を計算する。これにより、図13に示すように、選択ノードBを出発する時刻10:05におけるノードEまでのコストおよび到着予定時刻は、BE=6の10:11であることがわかる。そしてノードEを未確定ノードとしてE=11(BE)と設定する。続いてステップS209により選択ノードがノードコスト5の確定ノードとなる。
【0065】
同様に未確定ノードC、D、Eからノードコスト最小のDが次に選択され当該ノードDが選択ノードとなる。そして、ステップS205により、選択ノードDに接続される戻り方向にないノードはノードC、Eであるから、このノードC、Eへの当該時刻におけるそれぞれのコストを、図11(B) に示すコストデータテーブルを参照しそれぞれ取得する。そしてステップS207により当該ノードC、Eに到着する予定時刻を計算する。これにより、図14に示すように、選択ノードDを出発する時刻10:06におけるノードCまでのコストおよび到着予定時刻はDC=3の10:09で、またノードEまでのコストおよび到着予定時刻はDE=16の10:22であることがわかる。
【0066】
ここで、ノードCのノードコストについては、前回、本ステップにより計算済みのC=7(AC)よりも小さくはならないことがわかるので、このC=9(DC)というノードコストおよびノードDとノードCとを接続する経路は採択されることなく破棄される。またノードEのノードコストについても、前回、本ステップにより計算済みのE=11(BE)よりも小さくはならないことがわかるので、このE=22(DE)というノードコストおよびノードDとノードEとを接続する経路も採択されることなく破棄される。なお、計算済みのノードコストよりも小さくなる場合には、計算済みのものに替えて、新たに計算されたものに置き替えて最小ノードコストとして更新される。またステップS209により選択ノードDがノードコストの確定したノード(確定ノード)に設定される。
【0067】
同様に、コスト最小の未確定ノードとしてノードCが選択されると、選択ノードCに接続される戻り方向にないノードとしてノードEの当該時刻におけるコストを、図11(B) に示すコストデータテーブルを参照し当該ノードEに到着する予定時刻を計算する。これにより、図15に示すように、選択ノードCを出発する時刻10:07におけるノードEまでのコストおよび到着予定時刻はCE=5の10:12であることがわかる。
【0068】
ここで、ノードEのノードコストについては、前々回、本ステップにより計算済みのE=11(BE)よりも小さくはならないことがわかるので、このE=12(CE)というノードコストおよびノードCとノードEとを接続する経路は採択されることなく破棄される。なおこの選択ノードCは、ステップS209により確定ノードに設定される。
【0069】
このようにして図11(A) に示す経路例において、全てのノードが確定ノードに設定されると(図7(A) 参照)、ステップS211により、全てのノードのコストが確定していると判断されるので(S211でYes)、ステップS213に処理を移行する。
【0070】
ステップS213では、レイヤの格上げ処理が終了した否かの判断処理が行われる。レイヤの格上げ処理が終了していると判断した場合には(S213でYes)、出発地から最上位レベルまでの全てのノードへのコスト設定が完了しているので、本ノードコスト設定処理を終了し、図5に示す最短時間経路探索処理に処理を戻す。一方、レイヤの格上げ処理が終了していると判断できない場合には(S213でNo)、ステップS215に処理を移行してレイヤを上位レベルに格上げする処理が行われる。例えば、図11(A) に示す経路例はレベル1のレイヤに属するものであるので、その上位レベルであるレベル2にノードコスト設定の対象レイヤを格上げする。これにより、ノードコストの設定は、例えば、図9に示すようなレベル2のレイヤに属する経路例が対象となり、ノードD〜Lの全ノードについて確定したコスト値が設定されるまで前述したステップS203〜S211による各処理が行われる。
【0071】
続いて、ステップS107で行われるノードコスト設定処理の内容を、図6、図17〜19を参照して説明する。なお、この図6に示すノードコスト設定処理は、特許請求の範囲に記載の「目的地起点経路探索ステップ」にも相当する。なお、ステップS107で行われるノードコスト設定処理は、目的地Iに到着する予想時刻(到着予想時刻)に基づき時間を遡って最短時間経路を探索可能にノードコストが設定されるほかは、前述したステップS103で行われるノードコスト設定処理とほぼ同様である。
【0072】
図6に示すように、ノードコスト設定処理では、まずステップS201により開始ノードコストを初期化する処理が行われるので、図17に示す目的地(ノードI)に接続される道路ネットワークにおいてはノードIに、ステップS105により設定された到着予想時刻13:00とノードコスト0(ゼロ)が設定される。
【0073】
次にステップS203によりノードコスト最小の未確定ノードを選択する処理が行われる。図17に示す探索例では未確定ノードは開始ノード一つだけであるため、必然的にノードIが選ばれる。
【0074】
続くステップS205により、選択ノードに接続されるリンクの当該時間コストを取得する処理が行われる。選択ノードIに接続される戻り方向にないノードはノードK、J、Lであるから、これらのノードへの当該時刻におけるコストを、図17に示すコストデータテーブルを参照し取得する。これにより、選択ノードIに到着する時刻13:00におけるノードK、J、LからのリンクコストKI=12、JI=13、LI=10が得られる。
【0075】
続くステップS207により、選択ノードの接続リンク終端側のノードコスト設定処理が行われる。ステップS205により得られた接続リンク終端側ノードへのリンクコストをノードIのノードコストに加算し、ノードK、J、Lを未確定ノードとしてK=12(IK)、J=13(IJ)、L=10(IL)と設定する。そして、ステップS209により当該選択ノードIがコスト値0の確定ノードとなる。ノードIが確定ノードになると、ステップS211による判断処理を経て、再びステップS203により処理される。
【0076】
図18に示すように、ステップS203によりノードコスト最小の未確定ノードとしてノードLが選択され、続くステップS205により、選択ノードLに接続される戻り方向にないノードとしてノードJについて、このノードJへの当該時刻におけるコストを、図18に示すコストデータテーブルを参照し当該ノードJを出発する予想時刻を計算する。これにより、選択ノードLに到着する12:50におけるノードJからのコストおよび出発予想時刻はJL=4の12:46であることがわかる。
【0077】
しかし、図18に示すように、このノードJのJ=14(LJ)は既に計算済みのJ=13(IJ)よりも小さくならないことがわかるので、このJ=14(LJ)というノードコストおよびノードLとノードJとを接続する経路は採択されることなく破棄される。なお、計算済みのノードコストよりも小さくなる場合には、計算済みのものに替えて、新たに計算されたものに置き替えて最小ノードコストとして更新される等は、前述したステップS103で行われるノードコスト設定処理と同様である。
【0078】
そして、ステップS209により当該選択ノードLがコスト値10の確定ノードとなる。ノードLが確定ノードになると、ステップS211による判断処理を経て、再びステップS203により処理される。そして同様にステップS205、ステップS207、ステップS209を経て図19に示すようにノードKがK=12(IK)の確定ノードとなり、再びステップS203により処理される。
【0079】
最後に、ステップS203によりコスト最小の未確定ノードとしてノードJが選択されるが、続くステップS205により、選択ノードJに接続される戻り方向にないノードを選択することができないので、ステップS207、S209により当該選択ノードJはコスト値13の確定ノードとなる。
【0080】
このようにして図17〜図19に示す経路例において、全てのノードが確定ノードに設定されると(図7(B) 参照)、ステップS211により、全てのノードのコストが確定していると判断されるので(S211でYes)、ステップS213に処理を移行し、目的地から最上位レベル一つ前までの全てのノードへのコスト設定が完了すると、本ノードコスト設定処理を終了し、図5に示す最短時間経路探索処理に処理を戻す。
【0081】
このように図5に示す最短時間経路探索処理および図6に示すノードコスト設定処理により、出発地から目的地までの最短時間経路を探索することができる。なお、このようにして探索された最短時間経路に基づいて、当該目的地に到着する予想時刻を算出する処理(到着予想時刻再算出ステップ)をステップS109の後の追加することにより、目的地に到着する予想時刻を正確に推定することができる。
【0082】
以上説明したように本第1実施形態に係るナビゲーション装置10によると、CPU12により実行される最短時間経路探索処理によって、出発時刻取得ステップ(S101)により出発地を出発する出発時刻を取得し、概算到着予想時刻算出ステップ(S105)により、出発地から目的地までの最短経路距離および直線距離ならびに出発時刻に基づいて出発地を出発して目的地に到着する概算到着予想時刻を算出する。また、出発地起点経路探索ステップ(S103、S201、S203、S205、S207、S209、S211、S213、S215)により、各道路リンクの時刻別所要時間データおよび出発時刻に基づいて出発地から目的地へ向けての出発地起点最短時間経路を探索するのとほぼ同時並行して、目的地起点経路探索ステップ(S107、S201、S203、S205、S207、S209、S211、S213、S215)により、各道路リンクの時刻別所要時間データおよび概算到着予想時刻に基づいて目的地から出発地へ向けての目的地起点最短時間経路を探索する。
【0083】
これにより、最初に目的地までの概算到着予想時刻を算出しておくことで、時刻に依存する時刻別所要時間をコスト値として、出発地を起点とした経路探索とほぼ同時に目的地を起点とした経路探索を行うことが可能となる。即ち、時刻に依存した各道路リンクの時刻別所要時間データを用いても出発地と目的地とから同時に経路探索が可能となるため、出発地からのみ行う経路探索に比較して短い時間で最短時間経路を探索することが可能となる。したがって、正確かつ高速に最短時間経路を探索することができる。
【0084】
[第2実施形態]
前述した第1実施形態では、全てナビゲーション装置10(図1)で行う処理形態を採っていたが、本第2実施形態は、図7に示すように、車両に搭載されたナビゲーション装置62と通信を行うセンタ装置60から構成されるシステムにおいて、車載のナビゲーション装置62から現在地と目的地を受信し、センタ装置60にて経路探索を行い、探索された結果を車載のナビゲーション装置62へ送信する、いわゆる通信型のナビゲーションシステムに本発明を適用したものである。
【0085】
図7は、車載のナビゲーション装置62から現在地と目的地を無線通信により基地局72と通信網70を介して受信して処理を行うセンタ装置60が示してある。センタ装置60内において、第1の実施形態における装置ないしプログラムと同様の機能を有するものには図1と同じ符号に「’」(ダッシュ記号)を付してある。
【0086】
即ち、センタ装置60は、プログラムメモリ14’に格納された通信制御プログラム14dにより制御された通信装置36’を介してナビゲーション装置62から現在位置と目的地を受信すると、CPU12’は経路探索プログラム14a’により、道路データベース22’およびコストデータベース20’を用いて最短時間経路を探索し、探索された経路をナビゲーション装置62へ返送する。なお、経路探索処理自体は、第1実施形態のものと同様である。
【0087】
このように通信型のナビゲーションシステムを構成することによって、各道路リンクの時刻別所要時間のデータ(コストデータベース20’内に格納されている)を集中管理することができ、また他の交通情報提供施設から交通情報を基にコストデータの更新が迅速にできる。これにより、経路探索時の最短時間と推定される経路探索の精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るナビゲーション装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】道路リンクの一例を模式的に表した説明図である。
【図3】図3(A) は、道路リンクデータのデータ構造の一例を示す図表、図3(B) は、コストデータ(時刻別所要時間データ)のデータ構造の一例を示す図表である。
【図4】道路データベースを構成する道路リンクデータのレイヤ構造の例と経路探索の概要を示す説明図である。
【図5】第1実施形態による最短時間経路探索処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図5に示すノードコスト設定処理(S103、S107)の流れを示すフローチャートである。
【図7】レベル1のレイヤに属する道路ネットワークにおける探索例を示す説明図で、図7(A) は出発地(ノードA)に接続される道路ネットワークの探索例、図7(B) は目的地(ノードI)に接続される道路ネットワークの探索例をそれぞれ示すものである。
【図8】レベル1のレイヤとレベル2のレイヤとを接続する例を示す説明図で、レベル1のレイヤに属する道路ネットワーク(経路A〜E)とレベル2のレイヤに属する道路ネットワーク(経路D〜H)とをノードD、Eにより接続する場合を示すものである。
【図9】レベル2のレイヤに属する道路ネットワークにおける探索例を示す説明図である。
【図10】レベル1のレイヤとレベル2のレイヤとを接続する例を示す説明図で、レベル1のレイヤに属する道路ネットワーク(経路I〜L)とレベル2のレイヤに属する道路ネットワーク(経路D〜L)とをノードK、Lにより接続する場合を示すものである。
【図11】図11(A) は出発地(ノードA)に接続されるレベル1のレイヤに属する道路ネットワークにおける探索例を示す説明図で、図11(B) は図11(A) の道路ネットワークに対応するコストデータテーブルの例である。
【図12】図11(A) に示す道路ネットワークに対して行われる探索例のステップS201、S203、S205による処理内容の説明を補足する説明図で、未確定ノードが「A」、選択ノードが「A」の場合である。
【図13】図11(A) に示す道路ネットワークに対して行われる探索例のステップS203、S205による処理内容の説明を補足する説明図で、確定ノードが「A」、未確定ノードが「B、C、D」、選択ノードが「B」の場合である。
【図14】図11(A) に示す道路ネットワークに対して行われる探索例のステップS203、S205による処理内容の説明を補足する説明図で、確定ノードが「A、B」、未確定ノードが「C、D、E」、選択ノードが「D」の場合である。
【図15】図11(A) に示す道路ネットワークに対して行われる探索例のステップS203、S205による処理内容の説明を補足する説明図で、確定ノードが「A、B、D」、未確定ノードが「C、E」、選択ノードが「C」の場合である。
【図16】出発地(ノードA)から目的地(ノードI)までの距離最短経路の概念を説明する説明図である。
【図17】目的地(ノード)Iに接続されるレベル1のレイヤに属する道路ネットワークに対して行われる探索例のステップS201、S203、S205による処理内容の説明を補足する説明図で、未確定ノードが「I」、選択ノードが「I」の場合である。
【図18】目的地(ノード)Iに接続されるレベル1のレイヤに属する道路ネットワークに対して行われる探索例のステップS203、S205による処理内容の説明を補足する説明図で、確定ノードが「I」、未確定ノードが「J、K、L」、選択ノードが「L」の場合である。
【図19】目的地(ノード)Iに接続されるレベル1のレイヤに属する道路ネットワークに対して行われる探索例のステップS203、S205による処理内容の説明を補足する説明図で、確定ノードが「I、L」、未確定ノードが「J、K」、選択ノードが「K」の場合である。
【図20】本発明の第2実施形態に係る通信型のナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、62 ナビゲーション装置
12、12’ CPU
14、14’ プログラムメモリ
14a、14a’ 経路探索プログラム
14b 現在地特定プログラム
14c 経路案内プログラム
14d 通信制御プログラム
20、20’ コストデータベース
22、22’ 道路データベース
30 車速センサ
32 GPSセンサ
34 ジャイロセンサ
36、36’ 通信装置
40 ディスプレイ
60 センタ装置
70 通信網
72 基地局
C1〜C4 交差点
R1〜R5 道路リンク
d、A 出発地
e、I 目的地
f、g、h、j レイヤ接続交差点
A〜E、I〜L レベル1のレイヤに属するノード
D〜H、K、L レベル2のレイヤに属するノード
S101(出発時刻取得ステップ)
S105(概算到着予想時刻算出ステップ)
S103、S201、S203、S205、S207、S209、S211、S213、S215(出発地起点経路探索ステップ)
S103、S201、S203、S205、S207、S209、S211、S213、S215(目的地起点経路探索ステップ)

Claims (4)

  1. 各道路リンクを通過する際に要する推定所要時間を時刻別に記録した時刻別所要時間データを用いて、出発地から目的地までの最短時間経路を探索する最短時間経路探索方法において、
    前記出発地を出発する出発時刻を取得する出発時刻取得ステップと、
    前記出発地を出発して前記目的地に到着する概算到着予想時刻を算出する概算到着予想時刻算出ステップと、
    前記出発地に接続される道路リンクについての前記出発時刻における推定所要時間を前記時刻別所要時間データから求めて前記出発時刻に加算した後、この加算により得られた時刻における推定所要時間を当該道路リンクにつながる他の道路リンクについて前記時刻別所要時間データから求めて当該時刻に加算し、さらにこの加算により得られた時刻における推定所要時間を前記他の道路リンクにつながる道路リンクについて前記時刻別所要時間データから求める処理を、前記目的地方向につながる各道路リンクについて順次行いながら、前記出発地から前記目的地へ向けて最短の推定所要時間でつながる出発地起点最短時間経路を探索する出発地起点経路探索ステップと、
    前記目的地に接続される道路リンクについての前記概算到着予想時刻における推定所要時間を前記時刻別所要時間データから求めて前記概算到着予想時刻から減算した後、この減算により得られた時刻における推定所要時間を当該道路リンクにつながる他の道路リンクについて前記時刻別所要時間データから求めて当該時刻から減算し、さらにこの減算により得られた時刻における推定所要時間を前記他の道路リンクにつながる道路リンクについて前記時刻別所要時間データから求める処理を、前記出発地方向につながる各道路リンクについて順次行いながら、前記目的地から前記出発地へ向けて最短の推定所要時間でつながる目的地起点最短時間経路を探索する目的地起点経路探索ステップと、
    前記出発地起点最短時間経路と前記目的地起点最短時間経路とを接続可能な道路リンクのノードが複数存在する場合、推定所要時間が最も短くなるノードで両経路を接続したものを前記最短時間経路として決定する最短時間経路決定ステップと、を備え、
    前記各道路リンクが特定の領域ごとに区分けされ階層構造をなす複数層に分類されている場合、前記最短時間経路決定ステップは、最上位層に含まれる前記出発地起点最短時間経路と、その一段下の所定層に含まれる前記目的地起点最短時間経路とを接続することを特徴とする最短時間経路探索方法。
  2. 前記概算到着予想時刻算出ステップは、前記出発地から前記目的地までの直線距離および前記出発時刻に基づいて、前記概算到着予想時刻を算出することを特徴とする請求項1記載の最短時間経路探索方法。
  3. 前記概算到着予想時刻算出ステップは、前記出発地から前記目的地までの最短経路距離および前記出発時刻に基づいて、前記概算到着予想時刻を算出することを特徴とする請求項1記載の最短時間経路探索方法。
  4. 前記出発地起点最短時間経路および前記目的地起点最短時間経路に基づいて、前記目的地に到着する予想時刻を算出する到着予想時刻再算出ステップを、さらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の最短時間経路探索方法。
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