JP4399632B2 - 照明器具 - Google Patents

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本発明は照明器具の改良に関し、特に安全性を増大することができる照明器具の開閉機構の改良に関する。
従来、図11に示すように、照明器具本体1に透光板2を支持し、また同照明器具本体1の上面に、蓋体3を開閉自在に軸着してなる照明器具が実施されている。また照明器具本体1に対して蓋体3を軸着した他端側にて、蓋体3に回動自在に支持してなる係止体4を照明器具本体1の係合片5に係合し、蓋体3を照明器具本体1にロックすることが実施されている。
照明器具本体に、透光板を支持してなる蓋体を開閉自在に軸着してなる特許文献としては、特表平11ー512873号(特許文献1)がある。
特表平11ー512873号(図1)
ところで、上記した図11に示す構造によると、係止体4が照明器具本体1の係合片5に確実に係合してある場合は、蓋体3が開くことはないが、両者の係合が不完全であると、振動により、照明器具本体と蓋体との間に隙間が生じ、強風等により照明器具本体と蓋体との隙間から風が入り込み、蓋体が開く恐れがある。
また、係止体4が照明器具本体1の係合片5に確実に係合してないと、確実に係合してある場合、外観上差がなく、取付け現場において、確実に係合してない場合に確実に係合されているものと誤判断するおそれが生じる危険性がある。
本発明が解決しようとする課題は、照明器具本体の係合片が蓋体の係止体に確実に係合されているか否か外観上判断することができ、誤判断を生じる恐れがなく確実且つ安全に実施することができる照明器具を提供することを課題とする。
請求項1に示す本発明は、
透光板を支持してなる照明器具本体に、蓋体を開閉自在に軸着してなる照明器具において、
蓋体の一端に回動自在に支持した係止爪を有し、両端に支持バネを支持してなる係止体と、
照明器具本体に対する係止爪との対応箇所に設けた係合片と、
蓋体の係止体との対応面に配置してなる弾性体とを有して構成してある。
そして、照明器具本体に蓋体を閉じる際に、蓋体の係止体の係止爪を照明器具本体の係合片に係合し、係止体を閉じることにより、係止体の内壁は弾性体により押圧され、さらに係止体を閉じることにより弾性体は変形して係止体はロックされ、係止体がロックされない限り、弾性体が係止体を押圧するように構成してある。
請求項2に記載の発明は請求項1記載の弾性体を線状のバネ材で構成し、蓋体の係止体との対応面に配置して構成してある。
請求項3に記載の発明は請求項1記載の弾性体を板バネで構成し、蓋体の係止体との対応面に配置して構成してある。
請求項4に記載の発明は透光板を支持してなる照明器具本体に、蓋体を開閉自在に軸着してなる照明器具に関し、
照明器具本体の一端に回動自在に支持した係止爪を有し、両端に支持バネを支持してなる係止体と、
蓋体に対する係止爪との対応箇所に設けた係合片と、
照明器具本体の係止体との対応面に配置してなる弾性体とを有して構成してある。
そして照明器具本体に蓋体を閉じる際に、照明器具本体の係止体の係止爪を蓋体の係合片に係合し、係止体を閉じることにより、係止体の内壁は弾性体により押圧され、さらに係止体を閉じることにより弾性体は変形して係止体はロックされ、係止体がロックされない限り、弾性体が係止体を押圧するように構成してある。
請求項5に記載の発明は請求項4に記載の発明を弾性体は板バネで構成し、照明器具本体の係止体との対応面に配置して構成してある。
請求項6に記載の発明は請求項4に記載の弾性体を板バネで構成し、照明器具本体の係止体との対応面に配置して構成してある。
上記した請求項1乃至請求項6に記載の発明によると、係止体と係合片との係合が不完全であると、係止体が弾性体により押圧されて、係合が不完全であることが外観上容易に判断することができ、ロックの係合について誤判断するおそれがなく、照明器具本体と蓋体は確実にロックされ長期間安全に実施することができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図10について説明する。
図1は、本発明に係る照明器具の概略側面観図である。同図において、11は照明器具本体であって、枠型に構成してある。12は照明器具本体11の前端に設けてなる前面ガラス、13は照明器具本体11に開閉自在に軸着してなる蓋体である。14は蓋体13に固定してなる反射鏡であって、蓋体13と一緒に開閉する。15は照明器具本体11の一端内部に固定してなるソケット、16はソケット15に装着してなる光源であって、例えば250ワットの高圧放電ランプを用いて構成してある。
図2は、本発明に係る照明器具の斜視図であって、蓋体13を開いた状態を示す。図3は、照明器具の係合部の一部拡大斜視図である。図4は、図3とは異なる角度から視認した照明器具の係合部の一部拡大斜視図である。図5は照明器具の係合部の一部拡大側面図である。図6は弾性体の外観図である。図2乃至図6において、20は蓋体13の一端に回動自在に支持してなる係止体であって、両端を支持バネ21で支持し、蓋体13に設けてある。また係止体20の先端近傍に係止爪22を構成してある。23は蓋体13の係止体20の対応面に設けてなる弾性体であって、図6に示すように、線状のバネ材で構成してある。
30は図5に示すように、蓋体13の係止体20との対応個所であって、照明器具本体11に設けてなる係合片であって、先端を鉤状に構成してある。また蓋体13を照明器具本体11に対して閉じる際に、蓋体13の係止体20の係止爪22を係合片30に係合し、かかる後係止体20を閉じて行くと、係止体20は弾性体23により押圧され、さらに係止体20を閉じると弾性体23は図6に示すように変形し、ロックされる。従がって、係止体20は確実にロックされない限り、弾性体23により押圧され、係止体20は一部開いた状態であることが確認できる。
図7は他の実施例である。図7に示す弾性体41は、コイルバネ状に構成し、同コイルバネを蓋体13の係止体20の対応面に設けて構成してある。他の構造は実施例1に示す構造と同じである。
図8は他の実施例である。図8に示す弾性体51は、板バネ状に構成し、同板バネを蓋体13の係止体20の対応面に設けて構成してある。また同板バネは、図8に示すV字形状の他、くの字形状の曲面を有し、且つ係止体20より若干小さく構成し、係止体20の内面に装着して構成してもよい。他の構造は実施例1に示す構造と同じである。また上記した弾性体は、金属の他、樹脂やゴム材で構成してもよい。
次に照明器具本体と蓋体との開閉作業を説明する。
(1)内部にソケット15や端子台等の電気部品を設けてなる照明器具本体11に対して蓋体13を閉じるには、先ず蓋体13の係止体20の係止爪22を照明器具本体11の係合片30に係合する。
(2)次に、係止体20を閉じていくと、係止体20の内壁は弾性体23により押圧される。
(3)次に、係止体20を閉じると弾性体23は変形し、さらに押圧するとロックされ作業を終了する。
(4)締め付け作業終了段階において、係止体20の締め付けが不完全であると、係止体20は弾性体23により押圧され、係止体20は一部開いた状態になるので、再度確認し、締め付け作業を繰り返す。従がって、従来の構造のように、作業者が照明器具本体11に対してロックが不完全であるにもかかわらず、完全であると誤判断することはなく、長期間照明器具を安全に実施することができる。
(5)照明器具本体11に対して閉じた蓋体13を開くには、蓋体13の係止体20を開き、さらに蓋体13の係止爪22を照明器具本体11の係合片30から外し、開くことができる。
次に他の実施例を図9と図10について説明する。図9と図10に示す照明器具は、実施例1に示す照明器具と異なり、照明器具本体11に、先端近傍に係止爪62を有する係止体61を設けてある。63は蓋体13の係止体61の対応面に設けてなる弾性体であって、図6に示すような線状のバネ材で構成してある。また線状のバネ材に変えて実施例1と同様に、コイルバネあるいは板バネで構成してもよい。
実施例4に示す構造によっても、実施例1乃至実施例3に示す構造と同様に、長時間安全に使用することができる。
本発明に係る照明器具の概略側面観図。 図1に示す照明器具の蓋体を開いたときの一部省略斜視図。 図2に示す照明器具の係合部の一部拡大斜視図。 図3に示す照明器具とは異なる角度から視認したときの係合部の一部拡大斜視図。 照明器具の係合部の一部拡大側面図。 弾性体の外観図。 他の弾性体を取り付けたときの照明器具におけるの実施例図。 他の弾性体を取り付けたときの照明器具におけるの他の実施例図。 係止体を照明器具に取り付けたときの一部拡大断面図。 係止体を照明器具に取り付けたときの可動過程を示す一部拡大断面図。 従来の照明器具の側面図。
符号の説明
11 照明器具本体
12 前面ガラス
13 蓋体
14 反射鏡
15 ソケット
16 光源
20 係止体
21 支持バネ
22 係止爪
23 弾性体
30 係合片
41 弾性体
51 弾性体
61 係止体
62 係止爪
63 弾性体

Claims (6)

  1. 透光板を支持してなる照明器具本体に、蓋体を開閉自在に軸着してなる照明器具において、
    蓋体の一端に回動自在に支持した係止爪を有し、両端に支持バネを支持してなる係止体と、
    照明器具本体に対する係止爪との対応箇所に設けた係合片と、
    蓋体の係止体との対応面に配置してなる弾性体とを有して構成し、
    照明器具本体に蓋体を閉じる際に、
    蓋体の係止体の係止爪を照明器具本体の係合片に係合し、係止体を閉じることにより、係止体の内壁は弾性体により押圧され、さらに係止体を閉じることにより弾性体は変形して係止体はロックされ、係止体がロックされない限り、弾性体が係止体を押圧するように構成したことを特徴とする照明器具。
  2. 弾性体は線状のバネ材で構成し、蓋体の係止体との対応面に配置して構成したことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  3. 弾性体は板バネで構成し、蓋体の係止体との対応面に配置して構成したことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  4. 透光板を支持してなる照明器具本体に、蓋体を開閉自在に軸着してなる照明器具において、
    照明器具本体の一端に回動自在に支持した係止爪を有し、両端に支持バネを支持してなる係止体と、
    蓋体に対する係止爪との対応箇所に設けた係合片と、
    照明器具本体の係止体との対応面に配置してなる弾性体とを有して構成し、
    照明器具本体に蓋体を閉じる際に、
    照明器具本体の係止体の係止爪を蓋体の係合片に係合し、係止体を閉じることにより、係止体の内壁は弾性体により押圧され、さらに係止体を閉じることにより弾性体は変形して係止体はロックされ、係止体がロックされない限り、弾性体が係止体を押圧するように構成したことを特徴とする照明器具。
  5. 弾性体は線状のバネ材で構成し、照明器具本体の係止体との対応面に配置して構成したことを特徴とする請求項4記載の照明器具。
  6. 弾性体は板バネで構成し、照明器具本体の係止体との対応面に配置して構成したことを特徴とする請求項4記載の照明器具。
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