JP4395684B2

JP4395684B2 - Headrest mounting structure

Info

Publication number: JP4395684B2
Application number: JP2000334808A
Authority: JP
Inventors: 秀樹河邉; 智広村林
Original assignee: Toyota Boshoku Corp
Current assignee: Toyota Boshoku Corp
Priority date: 2000-11-01
Filing date: 2000-11-01
Publication date: 2010-01-13
Anticipated expiration: 2020-11-01
Also published as: JP2002136386A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてツーボックスカーのリヤシートに採用される二分割シートにおいて、そのセンター席用ヘッドレストの取付構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図４は従来のツーボックスカー、つまり居住スペースとトランクスペースとが一体になった自動車のリヤシートを正面視で表した構成図である。この図面に示されている二分割シートは、レフトシート６０とライトシート６１とが5：5で分割されている。そしてレフトシート６０のシートバック６４は、二つのヘッドレスト６８，７０を備えている。一方のヘッドレスト６８はレフト席用であり、他方のヘッドレスト７０がセンター席用である。このセンター席用ヘッドレスト７０は、その約半分がライトシート６１の方へ張り出した格好でレフトシート６０のシートバック６４に取り付けられている。
【０００３】
前記の両ヘッドレスト６８，７０は図面の実線で示す使用位置と、仮想線で示す格納位置との間を昇降でき、かつそれぞれの位置において固定できるようになっている。具体的にはシートバック６４の内部フレームにおけるアッパーパイプ６６に対し、両ヘッドレスト６８，７０における一対のステー６９，７２が個々に昇降および固定可能に支持されている。
なおトランクスペースのスペースアップ時には、レフトシート６０が、そのシートバック６４を前に倒してシートクッション６２とともに車内のサイドに立てかけることで収納される（図４の仮想線）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
前記センター席用ヘッドレスト７０は、その格納位置においても前記シートバック６４の外形幅からはみ出しているため、リクライニングに際して両シート６０，６１のシートバック６４，６５を前後に倒すときの順序に規制を受ける。すなわち、シートバック６４，６５を前に倒すときはレフトシート６０→ライトシート６１の順でなければ倒すことができず、逆にシートバック６４，６５を後ろに倒すときはライトシート６１→レフトシート６０の順にしか倒すことができない。
同じ理由により、前記のスペースアップ時におけるセンター席用ヘッドレスト７０と車内のトリムボードとの隙間に余裕がなく、レフトシート６０の収納状態にも規制を受ける。
【０００５】
またセンター席用ヘッドレスト７０の両ステー７２は、当然のことながら片側（図４の右側）に偏った配置となる。この結果、両ステー７２のピッチが小さくなり、その支持強度が低下する。ちなみにヘッドレスト６８における両ステー６９のピッチは約150mmであるのに対し、ステー７２のピッチは60mm程度しか確保できない。
【０００６】
本発明は前記課題を解決しようとするもので、その一つの目的は、センター席用ヘッドレストが格納位置にある状態で、分割シートのシートバックを前後に倒すリクライニング時の規制、あるいはセンター席用ヘッドレストを備えたシートを車内のサイドに折り畳んで収納するスペースアップ時の規制を解消することである。
また本発明の他の一つの目的は、センター席用ヘッドレストのステーのピッチを充分な寸法に設定可能とし、その支持強度を確保することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するためのもので、請求項１に記載の発明は、ヘッドレスト取付構造であって、二分割シートにおけるセンター席用ヘッドレストが、いずれか片側のシートにおけるシートバックに対し、このシートバックの外形幅内に納まった格納位置と、両分割シートのほぼ中間に設定された使用位置との間を所定の傾斜角に沿って昇降可能で、かつ格納位置および使用位置においてそれぞれ固定可能に取り付けられている。
このヘッドレスト取付構造によれば、前記の格納位置にあるセンター席用ヘッドレストはシートバックの外形幅内に納まっていることから、分割シートのシートバックを前後に倒すときの順序の規制がなくなる。またトランクスペースのスペースアップに際し、センター席用ヘッドレストを備えたシートを車内のトリムボードに立てかけた状態に収納するときも、このセンター席用ヘッドレストとトリムボードとの隙間に余裕ができ、このシートの収納状態に対する規制も解消される。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載されたヘッドレスト取付構造であって、センター席用ヘッドレストが取り付けられるシートバックのフレームに一対のヘッドレストブラケットが前記の傾斜角をもって固定されている一方、センター席用ヘッドレストに一対のステーが同じく前記の傾斜角をもって固定され、前記の両ヘッドレストブラケットに両ステーがスライド可能に支持されている。
この場合には、センター席用ヘッドレストの両ステーおよびこれらを支持する前記ヘッドレストブラケットを偏ることなく配置でき、両ステーのピッチを充分に確保でき、その支持強度を高めることができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図１〜３によって説明する。
図１はツーボックスカーのリヤシートを表した斜視図、図２は同じくリヤシートを正面視で表した構成図である。これらの図面で示すようにリヤシートは5：5の比率でレフトシート１０とライトシート２０とに分割されており、かつレフトシート１０はトランクスペースのスペースアップ時に車内のサイドに収納できる構造になっている。そしてレフトシート１０のシートバック１２は、レフト席用ヘッドレスト１４を、かつライトシート２０のシートバック２２はライト席用シートバック１２を個々に備えている。さらにレフトシート１０のシートバック１２はセンター席用ヘッドレスト３０を備えている。
【００１０】
前記の両シート１０，２０は、個々のシートバック１２，２２をシートクッション１８，２８に対して前方へ完全に倒し、あるいは後方へは多段階に倒すリクライニング機能を有する。また、前記レフトシート１０のシートクッション１８は、車体側に対してピボット軸１９を支点に回動できる構造になっている。これによってトランクのスペースアップ時にレフトシート１０を図２の仮想線で示すように車内のサイド側へ立てかけた状態に収納することができる。
【００１１】
図３はレフトシート側のヘッドレスト取付構造を表した構成図である。この図面で示すようにシートバック１２における内部フレームの上部を構成しているアッパーパイプ４０には、前記レフト席用ヘッドレスト１４のためのヘッドレストブラケット４２と、前記センター席用ヘッドレスト３０のためのヘッドレストブラケット４６とが、それぞれ一対ずつ固定されている。各ヘッドレストブラケット４２，４６は、それぞれの上端部にヘッドレストサポート４４，４８を備えている。
【００１２】
前記レフト席用ヘッドレスト１４のための一対のヘッドレストブラケット４２は、前記アッパーパイプ４０の水平部分に対してほぼ直角な上下向きに設定されている。一方、センター席用ヘッドレスト３０のための一対のヘッドレストブラケット４６はアッパーパイプ４０の水平部分に対し、所定の傾斜角をもった上下向きとなっている。これらのヘッドレストブラケット４２，４６に対し、ヘッドレスト１４，３０におけるそれぞれのステー１６，３２が上下方向へスライド可能に挿通されている。そしてセンター席用ヘッドレスト３０の両ステー３２については、そのヘッドレスト３０に対して前記ヘッドレストブラケット４６の傾斜角と同じ傾きをもたせている。
【００１３】
したがってレフト席用ヘッドレスト１４は図２で示す前記の格納位置と使用位置との間をほぼ垂直に昇降するのに対し、センター席用ヘッドレスト３０はその格納位置と使用位置との間を前記の傾斜角に沿って斜めに昇降する。このためセンター席用ヘッドレスト３０についても、その格納位置においてはシートバック１２の外形幅内に納まっており、またその使用位置は当然のことながら両シート１０，２０のほぼ中間に設定されている。
なお少なくとも前記の格納位置および使用位置においては、両ヘッドレスト１４，３０のステー１６，３２がヘッドレストブラケット４２，４６のヘッドレストサポート４４，４８でロックされ、それぞれの位置で両ヘッドレスト１４，３０が固定される。
【００１４】
前記の構成により、両シート１０，２０のシートバック１２，２２を前後に倒すリクライニングに際しては、前記のセンター席用ヘッドレスト３０を図２の仮想線で示す格納位置に固定しておくことにより、両シートバック１２，２２を倒す順番はいずれが先で、いずれが後でもよい。したがってこのリクライニング時においてシートバック１２，２２を倒す順番に関する規制が解消される。
【００１５】
またトランクスペースのスペースアップ時には、レフトシート１０の両ヘッドレスト１４，３０をともに格納位置で固定した後、シートバック１２を前方へ完全に倒してシートクッション１８に重ね合わせた状態にする。この状態でシートクッション１８を前記ピボット軸１９まわりに回動させ、レフトシート１０を図２の仮想線で示すように車内のサイド側へ立てかけた状態に収納する。この場合には、シートバック１２の外形幅内に納まっているセンター席用ヘッドレスト３０と車内の内張り（トリムボード）との隙間に余裕があり、レフトシート１０の収納に対する規制も解消される。
【００１６】
さらにセンター席用ヘッドレスト３０の両ステー３２およびこれらを支持する両ヘッドレストブラケット４６のピッチについては、図４で示す従来のヘッドレスト取付構造のように両ステー７２を偏って配置したものと異なり、充分な寸法（110mm程度）に設定でき、ヘッドレスト３０の支持強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】リヤシートを表した斜視図。
【図２】リヤシートを正面視で表した構成図。
【図３】ヘッドレスト取付構造を表した構成図。
【図４】従来のリヤシートを正面視で表した構成図。
【符号の説明】
１０シート
１２シートバック
３０センター席用ヘッドレスト
３２ステー
４０アッパーパイプ（シートバックフレーム）
４６ヘッドレストブラケット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mounting structure for a center seat headrest in a two-split seat mainly used for a rear seat of a two-box car.
[0002]
[Prior art]
FIG. 4 is a configuration diagram showing a rear seat of a conventional two-box car, that is, an automobile in which a living space and a trunk space are integrated, in a front view. In the two-divided sheet shown in this drawing, the left sheet 60 and the right sheet 61 are divided by 5: 5. The seat back 64 of the left seat 60 includes two headrests 68 and 70. One headrest 68 is for the left seat, and the other headrest 70 is for the center seat. The center seat headrest 70 is attached to the seat back 64 of the left seat 60 so that about half of the headrest 70 projects toward the right seat 61.
[0003]
Both the headrests 68 and 70 can be moved up and down between a use position shown by a solid line in the drawing and a storage position shown by a virtual line, and can be fixed at each position. Specifically, a pair of stays 69 and 72 in both headrests 68 and 70 are supported by the upper pipe 66 in the inner frame of the seat back 64 so as to be able to be raised and lowered individually.
When the space of the trunk space is increased, the left seat 60 is stored by tilting the seat back 64 forward and leaning against the side of the vehicle together with the seat cushion 62 (imaginary line in FIG. 4).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Since the center seat headrest 70 protrudes from the outer width of the seat back 64 even in the retracted position, the order is restricted when the seat backs 64 and 65 of both seats 60 and 61 are tilted back and forth during reclining. . That is, when the seat backs 64 and 65 are tilted forward, they cannot be tilted unless they are in the order of the left seat 60 → the right seat 61. Conversely, when the seat backs 64, 65 are tilted backward, the right seat 61 → the left seat Defeat only in the order of 60.
For the same reason, there is no room between the center seat headrest 70 and the trim board in the vehicle when the space is increased, and the storage state of the left seat 60 is also restricted.
[0005]
Further, the two stays 72 of the center seat headrest 70 are naturally arranged to be biased to one side (the right side in FIG. 4). As a result, the pitch between the stays 72 is reduced, and the supporting strength is reduced. Incidentally, the pitch of both stays 69 in the headrest 68 is about 150 mm, while the pitch of the stays 72 can be secured only about 60 mm.
[0006]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems. One object of the present invention is to regulate at the time of reclining where the seat back of the divided seat is tilted back and forth, or the headrest for the center seat, with the center seat headrest in the retracted position. It is to eliminate the restriction when the space is increased to fold and store the seat with the seat on the side in the vehicle.
Another object of the present invention is to make it possible to set the pitch of the stay of the headrest for the center seat to a sufficient size and to secure the support strength thereof.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is for achieving the above object, and the invention according to claim 1 is a headrest mounting structure, wherein the headrest for the center seat in the two-part seat is relative to the seat back in the seat on either one side, It is possible to move up and down along a predetermined inclination angle between the storage position stored within the outer width of the seat back and the use position set approximately in the middle between both divided sheets, and is fixed at the storage position and the use position, respectively. It is attached as possible.
According to this headrest mounting structure, the center seat headrest in the retracted position is accommodated within the outer width of the seat back, so that there is no restriction on the order when the seat back of the divided seat is tilted back and forth. In addition, when the seat with the headrest for the center seat is stood against the trim board in the car when the space for the trunk space is increased, there is a margin in the gap between the headrest for the center seat and the trim board. The restriction on the storage state is also eliminated.
[0008]
The invention according to claim 2 is the headrest mounting structure according to claim 1, wherein the pair of headrest brackets are fixed to the frame of the seat back to which the headrest for the center seat is attached with the inclination angle. The pair of stays are similarly fixed to the center seat headrest with the inclination angle, and both the stays are slidably supported by the headrest brackets.
In this case, both the stays of the center seat headrest and the headrest bracket that supports them can be arranged without being biased, the pitch of both stays can be sufficiently secured, and the support strength thereof can be increased.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 is a perspective view showing a rear seat of a two-box car, and FIG. 2 is a configuration diagram showing the rear seat in a front view. As shown in these drawings, the rear seat is divided into a left seat 10 and a right seat 20 at a ratio of 5: 5, and the left seat 10 has a structure that can be stored on the side of the vehicle when the space of the trunk space is increased. Yes. The seat back 12 of the left seat 10 includes the left seat headrest 14, and the seat back 22 of the right seat 20 includes the right seat back 12, respectively. Further, the seat back 12 of the left seat 10 includes a center seat headrest 30.
[0010]
Both the seats 10 and 20 have a reclining function that completely tilts the individual seat backs 12 and 22 forward with respect to the seat cushions 18 and 28 or tilts them backward in multiple stages. Further, the seat cushion 18 of the left seat 10 is structured to be able to turn around a pivot shaft 19 with respect to the vehicle body side. As a result, when the space of the trunk is increased, the left seat 10 can be stored in a state of leaning toward the side of the vehicle as shown by the phantom line in FIG.
[0011]
FIG. 3 is a configuration diagram showing the headrest mounting structure on the left seat side. As shown in this drawing, an upper pipe 40 constituting the upper part of the inner frame in the seat back 12 includes a headrest bracket 42 for the left seat headrest 14 and a headrest bracket for the center seat headrest 30. 46 are fixed in pairs. The headrest brackets 42 and 46 are provided with headrest supports 44 and 48 at their upper ends.
[0012]
A pair of headrest brackets 42 for the left seat headrest 14 is set in a vertical direction substantially perpendicular to the horizontal portion of the upper pipe 40. On the other hand, the pair of headrest brackets 46 for the center seat headrest 30 are vertically oriented with a predetermined inclination angle with respect to the horizontal portion of the upper pipe 40. Respective stays 16 and 32 in the headrests 14 and 30 are inserted into the headrest brackets 42 and 46 so as to be slidable in the vertical direction. The both stays 32 of the center seat headrest 30 have the same inclination as the inclination angle of the headrest bracket 46 with respect to the headrest 30.
[0013]
Accordingly, the left seat headrest 14 moves up and down substantially vertically between the storage position and the use position shown in FIG. 2, whereas the center seat headrest 30 tilts between the storage position and the use position. Go up and down diagonally along the corner. For this reason, the center seat headrest 30 is also housed within the outer width of the seat back 12 at the retracted position, and the use position is naturally set at approximately the middle between the two seats 10 and 20.
At least in the storage position and the use position, the stays 16 and 32 of the headrests 14 and 30 are locked by the headrest supports 44 and 48 of the headrest brackets 42 and 46, and the headrests 14 and 30 are fixed at the respective positions. The
[0014]
With the above-described configuration, when reclining the seat backs 12 and 22 of both the seats 10 and 20 back and forth, the center seat headrest 30 is fixed at the storage position indicated by the phantom line in FIG. The order in which the seat backs 12 and 22 are pushed down may be either first or later. Therefore, the restriction on the order of defeating the seatbacks 12 and 22 at the time of reclining is eliminated.
[0015]
When the trunk space is increased, both the headrests 14 and 30 of the left seat 10 are fixed at the retracted position, and then the seat back 12 is completely tilted forward and overlapped with the seat cushion 18. In this state, the seat cushion 18 is rotated around the pivot shaft 19, and the left seat 10 is stored in a state of leaning toward the side of the vehicle as indicated by the phantom line in FIG. In this case, there is a margin in the gap between the headrest 30 for the center seat that is accommodated within the outer width of the seat back 12 and the lining (trim board) in the vehicle, and the restriction on the storage of the left seat 10 is also eliminated.
[0016]
Further, the pitches of the stays 32 of the headrest 30 for the center seat and the headrest brackets 46 for supporting these stays are different from those of the conventional headrest mounting structure shown in FIG. The dimension (about 110 mm) can be set, and the support strength of the headrest 30 can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a rear seat.
FIG. 2 is a configuration diagram showing a rear seat in a front view.
FIG. 3 is a configuration diagram showing a headrest mounting structure.
FIG. 4 is a configuration diagram showing a conventional rear seat in a front view.
[Explanation of symbols]
10 Seat 12 Seat back 30 Center seat headrest 32 Stay 40 Upper pipe (seat back frame)
46 Headrest bracket

Claims

The center seat headrest in the two-divided seat is located between the storage position within the outer width of the seatback and the use position set approximately in the middle between the two seats with respect to the seatback in one of the seats. A headrest mounting structure that can be moved up and down along a predetermined inclination angle and can be fixed in a retracted position and a use position.

2. The headrest mounting structure according to claim 1, wherein a pair of headrest brackets are fixed to the frame of the seat back to which the headrest for the center seat is attached with the inclination angle, while the pair of stays are attached to the headrest for the center seat. Similarly, the headrest mounting structure in which both the stays are slidably supported by the headrest brackets.