JP4395093B2 - プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、移動者携帯端末に移動者の移動に関する関連情報を表示させるためのプログラム及び記憶媒体に関する。
従来から、利用者の移動に合わせて案内を行う様々な情報支援システムが知られている。このようなシステムの一つとして、例えば、特許文献1に記載の情報支援システムがある。この情報支援システムでは、携帯情報端末によって利用者の位置を常に把握し、現在位置と利用者の行動予定の情報とを対比することにより、利用者の置かれている状況を判断し、その判断結果に応じて、利用者のニーズや目的に合った適切な情報を提供する。
特開2002−279028号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている情報支援システムでは、利用者の置かれている状況に応じて適切なタイミングで情報が提供されるに過ぎなかった。仮に提供された情報を蓄積的に記憶しておけるとしても、時間経過と共に様々な情報が提供・蓄積されていくため、後刻に再度見る可能性の高い重要な情報であっても雑多な情報の中に埋もれてしまっていく。このため、一旦取得した情報については、利用者は手作業により蓄積された情報の中から検索しなければならず、必要な情報に容易にアクセスできないという問題があった。特に、携帯型情報機器などは表示画面の小型化が進んでおり、このような小型の表示画面で必要な情報を探す場合、労力と時間を要していた。
本発明の課題は、移動者の移動行程に対する移動者の現在の移動状況に応じて適切な情報を移動者携帯端末に表示させることを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、
現在位置取得手段(例えば、図2のGPS測位部112,チケットレス処理部190)と、インターネットへの接続が可能な通信手段(例えば、図2の電話/通信部180)とを備え、移動者の移動に係る出発地、経由地及び目的地と各地点の到達予定時刻とが設定された移動行程(例えば、図4の行程情報)を記憶した移動者携帯端末(例えば、図1の携帯電話機100)を、
前記移動に関する関連情報を移動者の操作に従って取得する情報取得手段(例えば、図2のCPU110,図7のステップS10,S26)、
前記情報取得手段により取得された関連情報を呼び出し可能に記憶する情報記憶手段(例えば、図2のRAM120)、
前記情報記憶手段により記憶されている各関連情報それぞれの重要度を、前記現在位置取得手段により取得される現在位置及び/又は現在時刻と前記移動行程との関係から算出する重要度算出手段(例えば、図2のCPU110,図9のステップS98,図11のステップS128)、
前記情報記憶手段により記憶されている各関連情報を呼び出すためのメニュー項目の表示を、当該各関連情報の前記重要度算出手段により算出された重要度に応じて変化させて呼出メニューを表示させるメニュー表示制御手段(例えば、図2のCPU110,図7のステップS38)、
として機能させるためのプログラムである。
第1の発明によれば、情報記憶手段に記憶されている各関連情報の重要度を、現在位置及び/又は現在時刻と、移動行程との関係から算出し、算出された重要度に応じて、関連情報を呼び出すための呼出メニューに表示されるメニュー項目の表示順を変化させて、呼出メニューを表示させることができる。従って、移動者携帯端末に、現在位置及び/又は現在時刻と、移動行程とに応じて、重要度の高い関連情報のメニュー項目を優先的に表示させることができるため、移動者は、重要度の高い関連情報に容易にアクセスすることができるようになる。これにより、移動者携帯端末を携行する移動者は、情報を検索する手間と労力とが軽減され、速やかに必要な情報にアクセスすることができる。
第2の発明は、第1の発明のプログラムであって、
移動行程に対する移動状況に応じた重要度の変化パターンとして予め複数種類設定された変化パターンの中から、前記取得された関連情報に対応づける変化パターンを選択するパターン選択手段として前記移動者携帯端末を機能させ、
前記情報記憶手段が、前記取得された関連情報を、当該関連情報に対して前記パターン選択手段により選択された変化パターンと対応づけて記憶するように前記移動者携帯端末を機能させ、
前記重要度算出手段が、前記現在位置取得手段により取得される現在位置及び/又は現在時刻と前記設定された移動行程との関係から当該移動行程の進行状況に対する現在の移動状況を判定する移動状況判定手段とを有し、前記情報記憶手段により記憶されている各関連情報それぞれの重要度を、前記判定された移動状況に基づき、当該関連情報に対応づけられている変化パターンから求めるように前記移動者携帯端末を機能させる、
ためのプログラムである。
第2の発明によれば、予め複数種類設定された変化パターンの中から各関連情報に適応する変化パターンを選択して、関連情報と対応付けて記憶させ、関連情報それぞれの重要度を、当該関連情報に対応付けられている変化パターンから求めることができる。これにより、各関連情報の特性に応じた重要度を求めることができ、当該重要度に応じた好適な表示順により関連情報のメニュー項目を表示させることができる。また、現在位置及び/又は現在時刻と、設定された移動行程との関係から移動行程に対する現在の移動状況を判定し、判定された移動状況に基づいて、関連情報の重要度を求めることができる。これにより、移動者の置かれている状況に適応した関連情報を重要度に応じて表示させることができる。
第3の発明は、第2の発明のプログラムであって、
前記変化パターンには、情報提供が要求される場所を所定の高重要度とする応需場所高重要度パターンが含まれ、
前記パターン選択手段により、前記取得された関連情報に対応づける変化パターンとして前記応需場所高重要度パターンが選択された場合に、当該関連情報の提供が要求される応需場所を前記設定された移動行程に基づき設定する応需場所設定手段として前記移動者携帯端末を機能させ、
前記情報記憶手段が、前記取得された関連情報を前記応需場所高重要度パターンと対応づけて記憶する場合には、更に、前記応需場所設定手段により設定された応需場所と対応づけて記憶するように前記移動者携帯端末を機能させ、
前記重要度算出手段が、前記現在位置取得手段により取得された現在位置が、前記応需場所設定手段により設定された応需場所又は当該応需場所から所定距離内であることを検出する場所検出手段を有し、前記場所検出手段により検出された応需場所と対応づけて前記情報記憶手段に記憶されている関連情報の重要度を前記所定の高重要度とするように前記移動者携帯端末を機能させる、
ためのプログラムである。
第3の発明によれば、取得された自移動者携帯端末の現在位置が、設定された応需場所又は当該応需場所から所定距離内であることを検出し、検出された応需場所と対応付けて記憶されている関連情報の重要度を所定の高重要度とすることができる。これにより、自移動者携帯端末が設定された応需場所に接近した場合、当該応需場所に関連付けられた関連情報の重要度を高重要度にし、この重要度に応じて関連情報のメニュー項目の表示順を変化させることできる。この結果、移動者は、現在位置が変化する毎に当該現在位置に応じた好適な関連情報に容易にアクセスすることができる。
第4の発明は、第2又は第3の発明のプログラムであって、
前記変化パターンには、情報提供が要求される時間を所定の高重要度とする応需時間高重要度パターンが含まれ、
前記パターン選択手段により、前記取得された関連情報に対応づける変化パターンとして前記応需時間高重要度パターンが選択された場合に、当該関連情報の提供が要求される応需時間を前記設定された移動行程に基づき設定する応需時間設定手段として前記移動者携帯端末を機能させ、
前記情報記憶手段が、前記取得された関連情報を前記応需時間高重要度パターンと対応づけて記憶する場合には、更に、前記応需時間設定手段により設定された応需時間と対応づけて記憶するように前記移動者携帯端末を機能させ、
前記重要度算出手段が、現在時刻が、前記応需時間設定手段により設定された応需時間又は当該応需時間より所定時間前であることを検出する時間検出手段を有し、前記時間検出手段により検出された応需時間と対応づけて前記情報記憶手段に記憶されている関連情報の重要度を前記所定の高重要度とするように前記移動者携帯端末を機能させる、
ためのプログラムである。
第4の発明によれば、現在時刻が、設定された応需時間であるか又は応需時間より所定時間前であることを検出し、検出された応需時間と対応付けて記憶されている関連情報の重要度を所定の高重要度とすることができる。これにより、設定された応需時間に現在時刻が近づいた場合、当該応需時間と対応付けて記憶されている関連情報の重要度を高重要度にし、この重要度に基づいて関連情報のメニュー項目の表示順を変化させることができる。この結果、移動者は、移動行程の時間設定に応じて、適切な関連情報に容易にアクセスすることができる。
第5の発明は、第2〜第4の発明のプログラムであって、
前記変化パターンには、時間経過に応じて重要度が減少する経時減少パターンが含まれ、
前記設定された移動行程と同じ内容の移動行程を記憶し、現在時刻に基づいて当該移動行程の現時点以降の移動行程に関する所定の案内情報を送信する移動者案内サーバから送信される案内情報を、前記通信手段を介して受信する案内情報受信手段として前記移動者携帯端末を機能させ、
前記情報記憶手段が、前記案内情報受信手段により案内情報が受信された場合に、当該案内情報を関連情報の1つとし、前記経時減少パターンと対応付けて記憶するように前記移動者携帯端末を機能させる、
ためのプログラムである。
第5の発明によれば、現在時刻に基づいて移動行程の現時点以降のスケジュールに関する所定の案内情報を移動者案内サーバから受信することができる。また、受信した案内情報を関連情報の1つとして、経時減少パターンの変化パターンと対応付けて記憶し、当該案内情報の重要度を経時減少パターンに従って求め、求められた重要度に応じて、表示順を変化させて関連情報を呼び出すための呼出メニューを表示させることができる。これにより、現在時刻と移動行程とに基づいて好適なタイミングで取得された案内情報の重要度を、時間の経過と共に減少させて、各メニュー項目を移動者のニーズに合わせた表示順とすることができる。
第6の発明は、第1〜第5の何れかの発明のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
第6の発明によれば、第1〜第5の発明等と同様の作用効果を奏する記憶媒体を実現し得る。
本発明によれば、移動者の移動行程に対する移動者の現在の移動状況に応じて適切な情報を移動者携帯端末に表示させることができる。
以下、図1〜図14を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
1.システム概要
まず、本実施形態のシステム構成を説明する。図1は、本実施形態の移動者案内システム1の概略構成を示す図である。図1において、移動者案内システム1は、携帯電話機100と、移動者案内サーバ200と、位置提供システム300と、列車予約システム400と、鉄道システム500と、から構成される。
1−1.携帯電話機
携帯電話機100は、移動者に携行される移動者携帯端末であり、無線基地局と無線通信を行うための無線通信装置等を備えて構成される公知の無線電話機により実現される。この携帯電話機100は、携帯電話網に接続して他の電話機等と通話を行う無線電話機能を有するとともに、携帯電話網を介してインターネットに接続し、外部装置との間で電子メールの送受信を行う電子メール機能を有し、例えば、移動者案内サーバ200から電子メールにより情報の提供を受ける(いわゆるpush型情報)。また、携帯電話機100は、携帯電話網を介してインターネットに接続してWebサーバ等に接続するWeb接続機能を有し、例えば、Webサーバが開設する各種HPから情報を取得する(いわゆるpull型情報)。
また、携帯電話機100は、GPS衛星から電波を受信して地球座標系座標を求める位置検出機能や、鉄道システム500に設置された改札の入出場に伴い改札装置との間で運賃清算処理等のための近距離無線通信を行って鉄道施設における現在位置を取得する位置検出機能を有する。特に、本実施形態では、携帯電話機100は、移動者案内サーバ200から受信した情報(push型情報)や、移動者によって取得された情報(pull型情報)を、携帯電話機100の現在位置や現在時刻から求まる移動状況に応じた重要度に従って表示部に表示する機能を実現する。
携帯電話機100の機能構成について説明する。図2は、携帯電話機100の内部構成の一例を示すブロック図である。図2において、携帯電話機100は、CPU110と、GPS測位部112と、RAM120と、ROM140と、操作部160と、表示部170と、電話/通信部180と、チケットレス処理部190と、を有して構成される。
CPU110(Central Processing Unit)は、ROM140に記憶された携帯電話機100の各種制御プログラムを読み出し、実行することによって、携帯電話機100の有する各種機能を実現する。本実施の形態では、CPU110は、ユーザ操作実行プログラム142に従ったユーザ操作実行処理(図7参照)と、スレッド作成プログラム144に従ったスレッド作成処理と、行程編集プログラム146に従った行程編集処理(図8参照)と、関連付けプログラム148に従った関連付け処理(図9参照)と、関連情報定義プログラム150に従った関連情報定義処理(図10参照)と、電話/Web接続プログラム152に従った電話処理/Web接続処理と、列車予約プログラム154に従った列車予約処理と、常駐処理プログラム156に従った常駐処理(図11参照)と、を実行する。
RAM(Random Access Memory)120は、各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。本実施形態では、図2に示すように、スレッド情報122と、行程情報124と、関連情報定義テーブル126と、列車予約情報128と、Web閲覧履歴130と、メールデータ132と、案内情報134と、を格納している。
スレッド情報122は、予め定められた行程情報に関連付けられた関連情報を重要度に応じて表示するための情報を記憶している。ここで、スレッドとは、一の行程情報に対して関連付けられた関連情報の一群を指し、そのスレッドを管理するためのものがスレッド情報である。後述するスレッド表示メニューにおいてはこのスレッドを一単位として関連情報が表示される。また、関連情報とは、行程情報に関連付けられた情報やその行程情報自身である、行程に関わる情報のことを指し、スレッド表示メニューにおいて、重要度に従ってその表示順が制御される。
図3にスレッド情報122のデータ構成例を示す。図3において、スレッド情報122は、1枚のカードが1スレッド分のデータを構成し、スレッド番号122aと、スレッド名称122bと、行程番号122cと、キーワード122dと、を格納している。スレッド番号122a及びスレッド名称122bは、当該スレッドを特定するための情報(例えば、「#111」,「伊東同窓会旅行」)である。行程番号122cは、行程情報124に記憶されている一の行程情報を特定するための情報(例えば、「SCD001」)である。
キーワード122dは、後述する関連付け処理においてスレッドを自動抽出する際に利用されるキーワードを格納している。このキーワードは、スレッド作成処理において、ユーザにより予め登録されるキーワードや、行程情報に含まれる情報が構文解析されることにより自動で登録されるキーワード等を含む。
また、スレッド情報122は、当該スレッドに関連付けられた関連情報に関する情報として、項目番号122eと、関連項目122fと、データ格納先122gと、重要度122hと、情報カテゴリ122iと、設定パラメータ122jと、を格納している。項目番号122eは、各関連情報を特定するための情報(例えば、「A1」)である。関連項目122fは、呼出メニューを表示する際に分類されるメニュー項目(例えば、「受信メール」)である。この関連項目は、呼出メニューを表示する場合に、当該関連情報を呼び出すためのメニュー項目として表示される。つまり、関連情報の重要度に応じてメニュー項目の表示順が制御され、当該メニュー項目を操作(クリック)することにより、対応する関連情報を閲覧することができる。
データ格納先122gは、RAM120に格納された関連情報の格納先を指定する情報(例えば、アドレス等)や、関連情報がWeb接続により取得される情報である場合は、インターネット上に存在する情報の格納先を指定する情報(例えば、URL等)を格納する。
重要度122hは、関連情報の表示順を決定するためのパラメータであり、例えば、携帯電話機100を携行する移動者の現在位置又は現在時刻と、情報カテゴリ122iに記憶される重要度決定関数とに基づいて算出される。この重要度は、後述する関連付け処理(図9参照)と、常駐処理(図11参照)の実行に伴って随時更新される。
情報カテゴリ122iは、重要度122hを算出するための重要度決定関数の種類を情報カテゴリとして格納している。この情報カテゴリは、後述する情報カテゴリデータ156に格納される重要度決定関数と対応付けられる情報であり、後述する関連情報定義処理(図10参照)に実行に伴って設定される。
設定パラメータ122jは、情報カテゴリ122iに設定される重要度決定関数のパラメータを格納している。このパラメータは、例えば、情報カテゴリが地点到達型である場合、当該地点の位置(例えば、「東京駅の位置情報(緯度・経度)」)が格納され、後述する関連情報定義処理(図10参照)の実行に伴って設定される。
行程情報124は、予め設定された移動者の移動行程を示す情報である。図4に行程情報124のデータ構成例を示す。図4に示すように、行程情報124は、行程番号124aと、イベント番号124bと、日時124cと、イベント124dと、位置情報124eと、を格納している。
行程番号124aは、一の行程情報を特定するための情報(例えば、「SCD001」)であり、上述したスレッド情報122の行程番号122cと対応している。イベント番号124bは、移動行程に含まれる各イベントを特定するための情報(例えば、「01」)である。日時124cは、対応するイベントの予定日時(例えば、「自宅出発」)を格納している。イベント124dは、出発地、経由地、目的地への到達、出発、通過等を各イベント(例えば、「自宅出発」)として格納している。
位置情報124eは、出発地、経由地、目的地の位置をそれぞれ示す情報であり、地球座標系124fと、鉄道施設情報124gとを格納している。地球座標系124fは、例えば、GPS測位システムにより測位された地球座標系座標(緯度・経度・高度)を位置情報として格納している。この地球座標系124fには、当初ユーザにより入力された住所、施設等の名称等が格納されているが、後述する行程編集処理(図8参照)の実行により位置提供システム300から取得される地球座標系座標が格納される。また、鉄道施設情報124gは、後述する改札システム510に設置された改札装置の位置情報を格納している。この改札装置の位置情報は、後述する行程編集処理(図8参照)の実行により鉄道システム500から取得される。
関連情報定義テーブル126は、関連項目と情報カテゴリに定義される重要度決定関数との対応関係と、重要度の基準値maxを格納している。図5に関連情報定義テーブル126のデータ構成例を示す。図5において、関連情報定義テーブル126は、関連項目126aに対応付けて情報カテゴリデータ158に定義される重要度決定関数の種類をそれぞれ格納している。情報カテゴリデータ158に定義される重要度決定関数の種類としては、一般型126b、地点到達型126c、地域到達型126d、地点中心型126e、経時減少型126f等がある。
関連項目126aは、関連情報に対応付けられる項目(例えば、「受信メール」)を記憶している。関連項目と、重要度決定関数とがそれぞれ対応付けられている場合、関連項目と重要度決定関数とが交差する項目には、重要度決定関数の基準値maxを設定するためのパラメータ値が格納されている。具体的に、関連項目「受信メール」には、重要度決定関数「一般型」,「経時減少型」が対応付けられており、「一般型」の基準値max「P11」にはパラメータ値「L6」が設定され、「経時減少型」の基準値max「P51」にはパラメータ値「L6」が設定されている。なお、このパラメータ値はユーザの操作により、任意に設定変更が可能な値である。
また、受信メールや案内情報のように、複数の重要度決定関数が対応付けられている場合、ユーザ操作により任意の重要度決定関数を設定することが可能である。例えば、移動行程上の列車時刻案内情報のような案内情報の場合、応需時間型の重要度決定関数を設定する。また、移動スケジュールに直接表現されない現在位置に応じた当該場所の観光情報といった地点に関する案内情報の場合、応需時間型の重要度決定関数を設定する。これにより、各情報の特性に応じて重要度を算出することができる。
列車予約情報128は、列車予約処理に関する情報を記憶しており、例えば、予約した列車の列車番号、号車番号、座席番号、駅間情報に関する情報を格納している。
Web閲覧履歴130は、インターネットを介してWebサーバに接続して閲覧したHP等の履歴情報を格納している。具体的には、閲覧したHPのアドレス(例えば、URL)を格納している。また、HP等を閲覧した際に取得したページデータを格納する構成であっても良い。
メールデータ132は、外部装置から受信した各種電子メールを記憶している。案内情報134は、移動者案内サーバ200から受信した案内情報を格納している。
ROM(Read Only Memory)140は、CPU110により実行される携帯電話機用の各種プログラムや、これらのプログラムに関わる各種データを記憶する。本実施形態では、図2に示すように、ユーザ操作実行プログラム142と、スレッド作成プログラム144と、行程編集プログラム146と、関連付けプログラム148と、関連情報定義プログラム150と、電話/Web接続プログラム152と、列車予約プログラム154と、常駐処理プログラム156と、情報カテゴリデータ158と、を格納している。
情報カテゴリデータ158は、各関連情報の重要度を算出するための重要度決定関数を記憶している。重要度決定関数とは、対象地点に対する現在位置といった、移動に係る現在の状況に応じて、重要度を算出するための関数である。重要度決定関数には、例えば、現在位置や現在時刻に重要度が依存しない一般型と、対象地点に対する現在位置に応じて重要度が決定される応需場所型と、移動行程に対する現在時刻に応じて重要度が決定される応需時間型とがある。
図6に重要度決定関数の一例をグラフ化した図を示す。図6(a)は、情報カテゴリが一般型の重要度決定関数をグラフ化した図である。縦軸には、重要度が設定され、横軸には位置が設定され、重要度の基準値maxとして「P11」が設定されている。この一般型によれば、移動者の位置の変化に関わらず重要度が変化しないことを示している。
図6(b)は、情報カテゴリが地点到達型の重要度決定関数をグラフ化した図である。縦軸には、重要度が設定され、横軸には位置が設定され、重要度の基準値maxとして「P21」が設定されている。この地点到達型によれば、移動者が出発位置に到達した時点から対象地点に近づくにつれて重要度が徐々に増加し、対象地点到達と共に重要度が「P21」に到達し、その後は、重要度が急激に低下することを示している。ここでいう対象地点は、応需場所のひとつであり、地点到達型の重要度決定関数は応需場所型に含まれる。
図6(c)は、情報カテゴリが地域到達型の重要度決定関数をグラフ化した図である。縦軸には、重要度が設定され、横軸には位置が設定され、重要度の基準値maxとして「P31」と「P32」とが設定されている。この地域到達型によれば、移動者が出発位置に到達する以前は、移動者の位置の変化に関わらず重要度が変化せず、一定の重要度「P31」を保つ。そして、出発位置に到達した場合、重要度が一度急激に低下するが、移動者が対象地域に近づくにつれて重要度が徐々に増加し、対象地域到達と共に重要度は「P32」に到達する。さらに、移動者が対象地域内を移動している間は、重要度は「P32」を保ち続け、移動者が対象地域から退去した場合、重要度は急激に下降することを示している。ここでいう対象地域は、応需場所のひとつであり、地域到達型の重要度決定関数は応需場所型に含まれる。
図6(d)は、情報カテゴリが地点中心型の重要度決定関数をグラフ化した図である。
縦軸には、重要度が設定され、横軸には位置が設定され、重要度の基準値maxとして「P41」が設定されている。この地点中心型によれば、移動者が出発位置に到達した時点から対象地点に近づくにつれて重要度が徐々に増加し、対象地点到達と共に重要度が「P21」に到達する。その後、対象地点から遠ざかるにつれて重要度が徐々に減少することを示している。ここでいう対象地点は、応需場所のひとつであり、地点中心型の重要度決定関数は、応需場所型に含まれる。
図6(e)は、情報カテゴリが経時減少型の重要度決定関数をグラフ化した図である。
縦軸には、重要度が設定され、横軸には時刻が設定され、重要度の基準値maxとして「P51」が設定されている。この経時減少型によれば、関連情報を取得した時点で重要度が「P51」に到達し、時刻の経過に従って重要度が直線的に下降することを示している。ここでいう関連情報を取得した時点は、応需時間のひとつであり、経時減少型の重要度決定関数は応需時間型に含まれる。
操作部160は、文字キー、数字キー等により構成され、操作されたキーに対応する操作信号をCPU110に出力する。
表示部170は、入力される表示信号に応じた表示画面を表示するものであり、LCD(Liquid Crystal Display)やLED(Electronic Luminescent)等で実現される。
電話/通信部180は、通信ネットワークNに接続して、他の電話機等との電話処理を行う電話機能を有している。また、インターネットに接続して、移動者案内サーバ200等との間で電子メールを送受信する電子メール機能や、Webサイトを閲覧するためブラウザ機能を有し、外部システムから必要な情報を取得(受信)するデータ通信機能を実現する。
チケットレス処理部190は、チケットレスによる入出場を実現するための処理部であり、チケットレスシステムを利用する利用者の利用者ID、使用履歴情報等が記憶された非接触型のICチップを内蔵し、改札システム510に設置される改札装置との間で近距離無線通信による情報の送受信をしてチケットレスでの駅構内への入退場を実現する。具体的には、チケットレス処理部190は、利用者ID等を改札装置に送信し、改札装置から移動者の通過した駅の名称(駅名)と、読み取った時刻(通過時刻)と、駅構内への入場/出場の別を示す識別フラグを含む入退場情報を受信する。そして、送受信された情報に基づき駅構内への入退場が許可される。また、改札装置との間で送受信された入退場情報は、改札システム510から移動者案内サーバ200に送信され、この入退場情報に基づき移動者案内サーバ200にて移動者の現在位置が把握される。
1−2.移動者案内サーバ
移動者案内サーバ200は、CPUやICメモリからなる制御装置、ハードディスク等の記憶装置、CDやMOといった外部記憶媒体に記憶された情報を読み込むための記憶媒体読込装置、通信ネットワークN等に接続して外部とのデータ授受を行うための通信装置等を備えて構成される公知の汎用サーバ装置により実現される。
また、移動者案内サーバ200は、インターネットを介して携帯電話機100と接続し、携帯電話機100との電子メールの送受信を行う。特に、本実施の形態では、携帯電話機100から、移動者の移動行程を含む行程情報を受信し、行程情報に記録されているイベントの日時に基づき、適切なタイミングで案内情報を携帯電話機100に送信する。
具体的には、移動者案内サーバ200は、行程情報記憶部と、案内情報提供部とを有している。行程情報記憶部は、携帯電話機100から送信された行程情報を移動者毎に格納しており、そのデータ構造は、図4に示す行程情報と同様である。また、詳細動作は後述するが、行程情報記憶部に記憶され行程情報は、携帯電話機100に記憶されている行程情報と同一内容の情報となるように行程情報を更新記憶する。
案内情報提供部は、行程情報記憶部に記憶されている移動者毎の行程情報に基づいて、各移動者に案内情報を送信する。例えば、行程情報に含まれる日時と、現在日時とを比較して、自宅出発の日時が近づいた場合には、「自宅を出発してください」といった案内情報を対応する携帯電話機100に送信する。また、案内情報提供部は、改札システム510から受信した移動者の入退場情報に基づき移動者の現在位置を把握し、移動者の現在位置と、行程情報とに基づいて、移動者に案内情報を送信する。例えば、入退場情報に基づき東京駅新幹線入口改札を通過したと判断された場合、行程情報に基づいて移動者が乗車する予定の列車の情報を運行管理システム520から取得し、「3番線から発車する11時30分発の列車に乗って下さい」といった案内情報を対応する携帯電話機100に送信する。
1−3.位置提供システム
位置提供システム300は、所定の縮尺で表された地図データ(イメージデータ)や、例えば住所で表された実際の位置と地球座標系座標で特定される位置情報(=地球座標系座標(緯度・経度・高度))との対応関係を示すデータ、駅や店舗、橋、公園、湖等の名称又は地名とその位置を特定する位置情報との対応関係を示すデータ等を含む位置情報DB(データベース)を記憶するコンピュータ等によって実現される公知のシステムである。位置提供システム300は、インターネットを介して携帯電話機100と接続され、携帯電話機100から住所、施設等の名称、地名等を受信して、対応する位置情報を送信する。また、位置提供システム300は、改札システム510に設置される改札装置の位置情報を鉄道施設情報として各駅毎に記憶しており、携帯電話機100から駅に関する情報を受信すると、対応する鉄道施設情報を携帯電話機100に送信する。
1−4.列車予約システム
列車予約システム400は、例えば、鉄道事業者によって運営される公知のシステムであり、列車の運行や座席の予約を管理する。具体的には、インターネットを介して携帯電話機100と接続されており、携帯電話機100からの情報検索依頼に応じた検索を行い、検索結果である空席状況等の列車の座席予約に関する情報を送信して、列車予約に係る処理を携帯電話機100との間で実行する。
1−5.鉄道システム
鉄道システム500は、鉄道事業者によって運営される公知のシステムであり、これには、改札システム510及び運行管理システム520が含まれる。
改札システム510は、各駅の改札に設置されて改札業務を実現する改札装置等を有し、チケットレスの入出場を可能とする公知のシステムであり、移動者の駅構内への入場/出場をコンピュータ制御によって管理する。また、本実施の形態では、改札システム510は、通信ネットワークNを介して移動者案内サーバ200と接続されており、改札装置が利用者IDを受信すると、受信した利用者IDと、該改札装置が設置されている駅の識別情報(駅名)と、読み取った時刻(通過時刻)と、入場/出場の別を表す識別フラグと、を対応付けた入出場情報を移動者案内サーバ200に送信する。
また、通信ネットワークNとは、データ授受が可能な通信路を意味する。即ち、通信ネットワークNは、直接接続のための専用線や電話通信網、ISDN回線網、通信衛星網、ケーブル網、インターネット等の通信網を含む意である。通信ネットワークNは、図中、1種類の通信路であるかのように示されているが、複数種類の通信路で各システムや移動者案内サーバ200が接続されて良いのは勿論である。
2.処理の流れ
本実施形態における処理の流れについて説明する。図7〜図11は、本実施形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
先ず、携帯電話機100の操作全体の流れであるユーザ操作実行処理について説明する。図7は、ユーザ操作実行処理を示すフローチャートである。図7において、CPU110は、ユーザ(移動者)からメニュー選択の指示が入力されると(ステップS2;YES)、選択されたメニューを判定して、各メニューに係る処理を実行する。
例えば、電話メニューが選択された場合(ステップS2;電話)、電話/通信部180を制御して、電話処理を実行する(ステップS4)。具体的には、電話/通信部180が電話/Web接続プログラムを実行することにより行われ、マイク(不図示)から入力された使用者の音声信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換し、通話相手に送信したり、相手の音声データを受信して、音声を復号再生してスピーカ(不図示)から適当な音量で出力するといった処理を行う。
スレッド作成メニューが選択された場合(ステップS2;スレッド作成)、スレッド作成プログラム144に従ってスレッド作成処理を実行する(ステップS6)。具体的には、ユーザの操作に従って、新規にスレッドを作成する処理である。
行程編集メニューが選択された場合(ステップS2;行程編集)、行程編集プログラム146に従って行程編集処理(図8参照)を実行する(ステップS8)。行程編集処理の詳細は後述する。
列車予約メニューが選択された場合(ステップS2;列車予約)、列車予約プログラム154に従って列車予約処理を実行する(ステップS10)。具体的には、インターネットを介して列車予約システム400に情報検索依頼を送信し、検索結果である空席状況等の列車の座席予約に関する情報を受信する。そして、受信した情報に従って入力された予約要求を列車予約システム400に送信し、予約が成立した場合、列車予約情報を取得して列車予約情報128に格納する。
また、CPU110は、列車予約情報を取得すると(ステップS12)、取得した列車予約情報をスレッドに関連付ける関連付け処理(図9参照)を実行する(ステップS14)。なお、関連付け処理の詳細は後述する。続いて、関連付け処理により列車予約情報がスレッドに関連付けられたか否かを判定し(ステップS16)、関連付けが行われた場合(ステップS16;YES)、列車予約情報に基づいて、当該スレッドに対応する行程情報を追加更新する(ステップS18)。そして、追加更新した行程情報を含む電子メールを移動者案内サーバ200に送信して、携帯電話機100に格納される行程情報と、移動者案内サーバ200に格納される行程情報との共通化を図る。
案内情報メニューが選択された場合(ステップS2;案内情報)、RAM120に格納されている案内情報134を読み出して表示部170に一覧表示させ、案内情報を選択させる(ステップS22)。そして、選択された案内情報をスレッドに関連付ける関連付け処理(図9参照)を実行する(ステップS24)。
Web接続処理メニューが選択された場合(ステップS2;Web接続)、電話/Web接続プログラム152に従ってWeb接続処理を実行する(ステップS26)。具体的には、Webサイトを閲覧するためブラウザを起動してインターネットに接続し、各種Webサーバが開設するHPから情報を取得する。また、閲覧したHPの履歴を、Web閲覧履歴130に記憶する。そして、閲覧したHPの履歴をWeb情報(例えば、WebサイトのURL)として取得して(ステップS28)、Web情報をスレッドに関連付ける関連付け処理(図9参照)を実行する(ステップS30)。
メールメニューが選択された場合(ステップS2;メール)、RAM120に格納されているメールデータ132を読み出して電子メールを表示部170に一覧表示させ、電子メールを選択させる(ステップS32)。そして、選択された電子メールをスレッドに関連付ける関連付け処理(図9参照)を実行する(ステップS34)。
次に、スレッド表示メニューが選択された場合について説明する。スレッド表示メニューは、各スレッドに対応付けられた関連情報をメニュー項目とし、その重要度に応じた表示順に関連情報のメニュー項目を配置した呼出メニューを表示部170に表示させるメニューである。
まず、スレッド表示メニューが選択されると(ステップS2;スレッド表示)、RAM120に格納されているスレッド情報122を読み出して各スレッドを表示部170に一覧表示させて、スレッドを選択させる(ステップS36)。次いで、CPU110は、選択されたスレッドに関連付けられる各関連情報の重要度に従って、関連情報を示すメニュー項目の表示順を決定し、各メニュー項目を表示順に従って配置した当該スレッドに係る呼出メニューを表示させる(ステップS38)。
そして、関連情報を表示させる指示として、何れかのメニュー項目が選択されたか否かを判定し(ステップS40)、メニュー項目が選択された場合(ステップS40;YES)、対応する関連情報をデータ格納先122gに従って取得し、取得した関連情報を表示させる(ステップS42)。
次に、行程編集処理について説明する。図8は、行程編集処理を示すフローチャートである。図8において、CPU110は、RAM120に格納されているスレッド情報122を読み出して各スレッドを表示部170に一覧表示させて、スレッドを選択させる(ステップS52)。続いて、選択されたスレッドに行程情報が関連付けられているか否かに基づき、新規に行程情報を入力するか否かを判定する(ステップS54)。
スレッドに行程情報が関連付けられていない場合(ステップS54;YES)、ユーザに行程情報を新規入力させ(ステップS56)、行程情報124に格納する。一方、スレッドに行程情報が関連付けられている場合(ステップS54;NO)、対応する行程情報を行程情報124から読み出して表示部170に表示させる(ステップS58)。そして、表示された行程情報の編集内容を入力させ(ステップS60)、編集内容を行程情報124に更新記憶させる。
次いで、位置提供システム300にアクセスして位置情報を一括取得するか否か判定し(ステップS62)、一括取得する指示が入力された場合(ステップS62;YES)、ユーザにより入力された位置情報(例えば、住所、地名、施設等の名称)を位置提供システム300に送信して、位置情報(例えば、地球座標系座標,鉄道施設情報)を一括要求する(ステップS64)。位置提供システム300から位置情報を取得すると、行程情報124の位置情報124eを更新する(ステップS66)。そして、更新した行程情報を移動者案内サーバ200に送信して(ステップS66)、携帯電話機100に記憶される行程情報との共通化を図る。
次に、関連付け処理について説明する。図9は関連付け処理を示すフローチャートである。図9において、CPU110は、上述したユーザ操作実行処理においてユーザの指示に従って取得した又は選択した情報について、関連するスレッドを自動で抽出するか否かを判定する(ステップS72)。自動でスレッドを抽出する指示が入力された場合(ステップS72;YES)、当該情報に含まれる単語(例えば、構文解析等により抽出される)と、スレッド情報122のキーワード122fに格納されるキーワードとが比較され、当該単語と一致するキーワードを含むスレッドが抽出、表示される(ステップS86)。
ここで、複数のスレッドが抽出された場合(ステップS88;YES)、ユーザにスレッドを選択させる(ステップS90)。そして、当該情報と、抽出されたスレッド又は選択されたスレッドとの関連付けを行う。具体的には、当該情報に対する関連項目をユーザに入力させ、入力された関連項目と、取得した情報のデータ格納先とを、対応するスレッド情報122に格納する。
ステップS72に戻り、スレッドを手動で選択する指示が入力された場合(ステップS72;NO)、既存のスレッドの中から選択するか、新規にスレッドを作成するかを判定する(ステップS74)。既存のスレッドの中から選択する場合(ステップS74;YES)、スレッド情報122から各スレッドを読み出して表示部170に一覧表示させ、スレッドを選択させる(ステップS82)。そして、当該情報と、選択されたスレッドとの関連付けを行う。
また、新規にスレッドを作成する場合(ステップS74;NO)、スレッド作成処理を実行して、新規にスレッドを作成する(ステップS78)。そして、当該情報と、新規に作成したスレッドとの関連付けを行う(ステップS80)。
当該情報と、スレッドとの関連付けが行われると、スレッドに関連付けられた関連情報の重要度を算出するための情報カテゴリ及び設定パラメータを設定する関連情報定義処理(図10参照)を実行する(ステップS94)。なお、関連情報定義処理の詳細は後述する。続いて、CPU110は、GPS測位部112から入力される自携帯電話機100の位置情報と、情報カテゴリ及び設定パラメータとに基づいて、関連情報の重要度を算出して、スレッド情報122の重要度122hに記憶する(ステップS98)。
次に、関連情報定義処理について説明する。図10は、関連情報定義処理を示すフローチャートである。図10において、CPU110は、関連情報定義テーブル126を参照して、スレッドに関連付けられた関連情報の関連項目に該当する情報カテゴリがあるか否かを判定する(ステップS102)。該当する情報カテゴリがない場合(ステップS102;NO)、情報カテゴリデータ158に記憶されている情報カテゴリの中から情報カテゴリを選択させる(ステップS104)。また、当該情報カテゴリに必要な設定パラメータを入力させる(ステップS106)。この設定パラメータは、対象地点等の設定情報であり、例えば、行程情報に格納される位置情報に基づき入力される。
一方、関連項目に該当する情報カテゴリがある場合(ステップS102;YES)、該当する情報カテゴリが2つ以上あるか否かを判定する(ステップS108)。該当する情報カテゴリが2つ以上ある場合(ステップS108;YES)、該当する情報カテゴリの中からユーザに情報カテゴリを選択させる(ステップS110)。また、当該情報カテゴリに必要な設定パラメータを行程情報に格納される位置情報に基づき入力させる(ステップS112)。そして、情報カテゴリ及び設定パラメータを、スレッド情報122の情報カテゴリ122i、設定パラメータ122jに記憶する(ステップS114)。
次に、常駐処理について説明する。図11は、常駐処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU110が常駐処理プログラム156を実行することにより実現する処理であり、携帯電話機1の起動時に常駐して実行される処理である。また、処理中のループは、RAM120に格納されるスレッド毎に行われる処理である。
図11において、CPU110は、自携帯電話機100の位置情報を検出する(ステップS122)。具体的には、GPS測位部112がGPS衛星からの電波を受信して、地球座標系座標(緯度・経度・高度)に基づく位置情報を検出する。また、チケットレス処理部112が、改札装置から入退場情報を受信し、当該入退場情報に含まれる駅名と、行程情報124に記憶される鉄道施設情報と124gとに基づいて、自携帯電話機100の位置情報を検出する。
次いで、CPU110は、現在時刻を検出する(ステップS124)。さらに、電話/通信部180を制御して、携帯電話網に接続し、電子メール、案内情報の着信の有無を検出する(ステップS126)。電子メール、案内情報の着信を検出した場合(ステップS126;YES)、電子メール、案内情報の受信処理を実行して、表示部170に着信表示を行う(ステップS128)。
そして、CPU110は、各スレッド毎にループ処理を開始する。先ず、スレッド情報122から一のスレッドを取得し(ステップS130)、当該スレッドに対応付けられた行程情報を参照し、本日実行のイベントが含まれているか否かを判定する(ステップS132)。本日実行のイベントが含まれていない場合(ステップS132;NO)、そのまま処理を終了する。
本日実行のイベントが含まれている場合(ステップS132;YES)、取得した位置情報と、各関連情報に対応付けられている情報カテゴリ及び設定パラメータとに基づいて、各関連情報の重要度を算出する。具体的には、取得した現在位置と、設定パラメータの地点とが一致するか、又は取得した現在位置が当該地点から所定距離範囲内であるか否かを判定し、当該判定結果に基づき情報カテゴリに設定される重要度決定関数から重要度を算出する。そして、算出した重要度をスレッド情報2122の重要度122hに更新記憶させ、重要度を再設定する(ステップS134)。
これにより、移動者の携行する携帯電話機100の移動に応じて、現在位置が検出され、当該検出された現在位置に応じて関連情報の重要度が適宜更新される。そして、スレッド表示メニューにおいて、この重要度に応じた表示順により関連項目が表示されることにより、移動者の現在位置に応じた適切な関連情報を速やかに提供することができる。
また、常駐的に行われる処理として、CPU110は、電話/通信部180において、電子メールや案内情報の着信を検出すると、電話/通信部180を制御して、電子メール又は案内情報の受信処理を実行し、表示部170にメールの受信を報せるメッセージを表示する割り込み処理を行う。これにより、携帯電話機100は、適宜送信される案内情報や電子メールをユーザ操作実行処理のバックグラウンドで受信して、常に最新の着信を表示させることができる。
3.表示画面
図4に示す行程情報124に従って、表示部170に表示される表示画面について説明する。図12は、スレッドに関連付けられた関連情報の関連項目のメニュー項目がその重要度に応じた順に優先的に配置された呼出メニューの表示画面の一例を示す図である。図12(a)において、表示画面W101は、イベント発生前の段階であって、幹事から受信した同窓会の案内メールと、当該案内メールに従って作成された行程情報がスレッドに関連付けられた場合のスレッド表示画面を示している。この場合、例えば、図5の関連情報定義テーブル126に従って、受信メール及び行程情報とも情報カテゴリには一般型が設定されるが、重要度maxは、「L6」,「L7」がそれぞれ設定されるため、重要度は行程情報の方が高くなる。従って、表示順は、「1.行程情報」、「2.受信メール」となる。
図12(b)において、表示画面W102は、イベント発生の当日に移動者が東京駅付近に到達した場合のスレッド表示画面を示している。この場合、例えば、予約情報の情報カテゴリは地点到達型が設定され、設定パラメータ(対象地点)に東京駅が設定されているため、移動者が東京駅に近づくにつれて、予約情報の重要度は「L10」に近づく。従って、表示順は、「1.乗車券予約情報」、「2.行程情報」、「3.受信メール」となる。
図13(a)は、移動者が東京駅新幹線入口改札を通過したことに伴い、移動者案内サーバ200から列車時刻案内情報が送信され、それを受信した後のスレッド表示画面を示している。この場合、例えば、列車時刻案内情報の情報カテゴリは経時減少型が設定されているため、列車時刻案内情報を受信した時点で当該列車時刻案内情報の重要度が「L9」に最も近づく。また、移動者が天気情報、観光情報を閲覧したため、これらの情報が関連情報として表示されている。この場合、例えば、天気情報、観光情報の情報カテゴリは地域到達型が設定され、設定パラメータ(対象地域)には、「静岡県」、「伊東市」がそれぞれ設定されているため、これらの情報の重要度は低く設定されている。従って、表示順は、「1.列車時刻案内情報」、「2.乗車券予約情報」、「3.行程情報」、「4.受信メール」、「5.天気情報」、「6.観光情報」となる。
図13(b)は、同図(a)の表示画面W103において、「1.列車時刻案内情報」のメニュー項目が選択指示された場合の表示画面を示している。図13(b)において、表示画面W104には、「3番線から発車する11時30分発の列車に乗ってください。」といった案内情報が表示されている。
図14は、移動者が伊東駅付近に到達した場合のスレッド表示画面を示している。この場合、情報カテゴリに地域到達型が設定され、設定パラメータが「伊東市」、「静岡県」にそれぞれ設定さている観光情報及び天気情報の重要度が高くなり、情報カテゴリに一般型が設定されている行程情報及び受信メールは、重要度に変化がない、また、情報カテゴリに地点到達型が設定され、設定パラメータが「東京駅」等に設定されている乗車予約情報は、重要度が低くなり、情報カテゴリに経時減少型が設定されている列車時刻案内情報も重要度が低くなる。従って、表示順は、「1.観光情報」、「2.天気情報」、「3.行程情報」、「4.受信メール」、「5.乗車券予約情報」、「6.列車時刻案内情報」となる。
4.作用・効果
以上のように、本実施形態の携帯電話機100によれば、携帯電話機100に記憶されている情報をスレッドに関連する関連情報として登録し、登録された関連情報に対応付けて、当該関連情報の重要度を算出するための情報カテゴリ及び設定パラメータを設定する。そして、GPS測位部112又はチケットレス処理部190から取得される自携帯電話機100の現在位置と、設定された情報カテゴリ及び設定パラメータとに基づき移動行程に対する移動状況を判断して、各関連情報の重要度を算出し、算出された重要度に応じた表示順に、関連情報を呼び出すためのメニュー項目を表示させる。
これにより、自携帯電話機100の現在位置等の移動状況に応じて、移動者が必要とする関連情報のメニュー項目を優先的に表示させることができ、移動者は、必要な関連情報に容易にアクセスすることができる。また、携帯電話機100に記憶されている情報を各スレッドに関連付けて、スレッド単位で関連情報を表示させることができるため、必要な情報のメニュー項目のみを表示させることができ、視認性、利便性が向上する。特に、小型の表示画面を備える携帯電話機等には有効である。
また、関連情報の重要度を算出するために設定される情報カテゴリには、複数の重要度決定関数が設定され、各関連情報の特性に応じた重要度を設定することができる。これにより、各関連情報の特性に応じた重要度を算出することができ、メニュー項目が当該重要度に基づく表示順となった呼出メニューを表示させることにより、移動者のニーズに応じた関連情報のメニュー項目を優先的に表示させることができる。
また、重要度決定関数に設定パラメータを設定することにより、移動者の移動行程に応じた綿密な重要度の算出を行うことができる。つまり、例えば、2つの関連情報に同じ型の情報カテゴリを設定した場合であっても、設定パラメータに異なるパラメータ(例えば、一方に「立川駅」、他方に「東京駅」)を設定することにより、当該2つの関連情報に設定される重要度は異なる重要度となり、表示順に優劣の差異をつけることができる。さらに、重要度決定関数は、現在位置に基づいて重要度が算出される型(例えば、一般型、地点到達型)と、現在時刻により重要度が算出される型(例えば、計時減少型)とを含み、自携帯電話機100の現在位置や現在時刻などそれぞれ異なる要素に基づいて重要度を算出することができる。これにより、種々の変動要素に応じて重要度を算出して、ユーザの置かれている状況に好適な関連情報を優先的に提示することができる。
例えば、観光情報のように、当該地域に行くことで重要度が高まるような情報については、現在位置に基づいて当該観光地に近づいたか否かで重要度が算出される方が適切に重要度を判定できる。一方、移動者案内サーバ200から取得される案内情報のように、移動行程中の各イベントの予定時刻に合わせて、適切なタイミングで送信されてくる情報については、位置に応じて重要度が算出されるよりも、時刻に基づいて重要度が算出される方が適切に重要度を判定できる。このように、各関連情報の特性に応じて最適な情報カテゴリを設定し、重要度を算出することで、ユーザのニーズに応じた関連情報を優先的に提供することができる。
また、スレッドと、各関連情報との関連付けは、スレッドに予め設定されたキーワードに基づき自動で関連付けが行われるか、ユーザの手動により任意のスレッドが選択されて関連付けを行うことができる。これにより、自動で関連付けが行われる場合は、容易にスレッドに情報を関連付けられると共に、手動で行う場合は、ユーザの利用状況に応じて、適宜情報を関連付けることができるため、使い勝手がよい。
また、呼出メニューにおいては、各関連情報に対応付けられたメニュー項目がその重要度に応じた表示順にて表示され、メニュー項目を選択することにより、対応する関連情報が表示される。これにより、限られた画面に効率良く情報を表示させることができ、容易に必要な情報を検索することができる。
5.変形例
本発明についての好適な実施形態の一例について説明したが、本発明は、上記したものに限らず、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。
5−1.時刻に基づく重要度の算出
本実施形態においては、携帯電話機100のGPS測位部112又はチケットレス処理部190により検出される位置情報と、情報カテゴリデータ158に設定される各種重要度決定関数とに基づいて、各関連情報の重要度を算出する場合について説明を行ったがこの構成に限定されない。例えば、情報カテゴリデータ158に設定される各種重要度決定関数を時刻に基づいて定義しても良い。即ち、図6に示すグラフの横軸を時刻とした重要度決定関数を定義し、設定パラメータには、行程情報に記憶されたイベントの日時を設定する。そして、現在時刻と、設定された情報カテゴリ及び設定パラメータとに基づいて、各関連情報の重要度を算出する。
具体的には、観光情報の情報カテゴリに地域到達型が設定されている場合、設定パラメータには、行程情報124に基づいて、対象地域到達予定時刻「14:00」と対象地域退去予定時刻「17:30」とを設定する。そして、CPU110は、現在時刻が「14:00」と一致しているか又は所定時間前であるかを判定し、判定結果及び重要度決定関数に基づいて、重要度を算出する。ここで対象地域到達予定時刻、対象地域退去予定時刻は、応需時間のひとつである。
これにより、例えば、GPS衛星の電波が届かないような場所に移動者がいる場合であっても、予め定められた移動行程に対して、現在時刻による移動状況が判断され、適切な表示順で関連情報を表示させることができる。
また、応需場所型に基づく重要度決定関数と、応需時間型に基づく重要度決定関数とをそれぞれ情報カテゴリに設定し、現在位置と現在時刻の2つの要素に基づいて、重要度を算出する構成であっても良い。この構成によれば、予め定められた移動行程と、移動者の実際の状況とに応じて、最適な表示順で関連情報を表示させることができる。また、交通機関の速度差を考慮すると、目的地(対象地点)までの距離と、現在時刻とが単純な相関関係とならない場合がある。例えば、東京駅は、目的地までの距離は長いが、時間スケールでは比較的近い。このような場合は、図15に示すように、距離変化と時間軸に基づくマッピングを行い、このマッピングに基づいて重要度決定関数を設定する構成であっても良い。そして、この重要度決定関数に基づき、現在位置と現在時刻の2つの要素を組合わせて、重要度を算出することにより、移動者の移動状況に応じて、好適な表示順で関連情報を表示させることができる。
5−2.関連情報の記憶形態
本実施形態では、関連情報のうち受信メール、案内情報等については、RAM120に記憶される情報をそのまま表示する構成とし、Web情報については、Web情報を取得するための情報(例えば、URL)を表示する構成としたが、これに限定されない。例えば、Web情報は、ユーザがHPを閲覧した際に取得したページデータをそのまま記憶する構成であっても良い。この構成によれば、例えば、移動者がインターネットに接続できない場所(例えば、トンネルの中)にいる場合であっても、速やかに必要な情報を取得することができる。
5−3.情報カテゴリ
本実施形態においては、情報カテゴリとして、何れか1つの重要度決定関数を用いて重要度を算出する場合について説明を行ったが、この構成に限定されない。例えば、情報カテゴリには、複数の重要度決定関数が設定され、複数の重要度決定関数に基づいて算出された重要度の平均値を当該関連情報の重要度として設定する構成であっても良い。この構成によれば、複数の重要度決定関数に基づいて、種々の変動要素を取り入れて重要度を算出することができるため、より移動者の移動状況に応じた好適な表示順により関連情報を表示させることができる。また、重要度決定関数は、上述した5つに限定されず、その他種々の型の関数を用いてもよい。
5−4.表示態様
本実施形態では、重要度に応じた表示順により関連情報の呼出メニューを表示する場合について説明を行ったが、この構成に限定されない。例えば、重要度やその他の要素に応じて、呼出メニューを識別表示させる構成であってもよい。具体的には、移動者案内サーバ200から取得した案内情報が表示順の先頭に表示された場合には、スレッド表示された呼出メニューを点滅表示させる構成であってもよい。案内情報は、例えば、列車番号や列車時刻を案内するなど、比較的重要性の高い情報が多い。従って、表示順が先頭にある間は、点滅表示させて他の関連情報と区別し易く表示させることができる。
5−5.携帯電話機
本実施形態では、携帯電話機を移動者携帯端末の一例として説明を行ったが、本発明を適用可能な移動者携帯端末は携帯電話機に限らず、携帯型情報処理装置、PDA等の装置であってもよいことは勿論である。また、この場合は、携帯電話網に限らず無線LAN等の無線通信回線であっても良い。
本実施形態の移動者案内システムの概略構成を示す図。 携帯電話機の機能ブロック図。 スレッド情報のデータ構成例を示す図。 行程情報のデータ構成例を示す図。 関連情報定義テーブルのデータ構成例を示す図。 情報カテゴリデータのデータ構成例を示す図。 ユーザ操作実行処理のフローチャート。 行程編集処理のフローチャート。 関連付け処理のフローチャート。 関連情報定義処理のフローチャート。 常駐処理のフローチャート。 携帯電話機の表示画面の一例を示す図。 携帯電話機の表示画面の一例を示す図。 携帯電話機の表示画面の一例を示す図。 重要度決定関数の変形例を示す図。
符号の説明
1 移動者案内システム
100 携帯電話機
110 CPU
120 RAM
122 スレッド情報
124 肯定情報
126 関連情報定義テーブル
128 列車予約情報
130 Web閲覧履歴
132 メールデータ
134 案内情報
140 ROM
142 ユーザ操作実行プログラム
144 スレッド作成プログラム
146 行程編集プログラム
148 関連付けプログラム
150 関連情報定義プログラム
152 電話/Web接続プログラム
154 列車予約プログラム
156 常駐処理プログラム
158 情報カテゴリデータ
160 操作部
170 表示部
180 電話/通信部
190 チケットレス処理部
200 移動者案内サーバ
300 位置提供システム
400 列車予約システム
500 鉄道システム
510 改札システム
520 運行管理システム
N 通信ネットワーク

Claims (6)

  1. 現在位置取得手段と、インターネットへの接続が可能な通信手段とを備え、移動者の移動に係る出発地、経由地及び目的地と各地点の到達予定時刻とが設定された移動行程を記憶した移動者携帯端末を、
    前記移動に関する関連情報を移動者の操作に従って取得する情報取得手段、
    前記情報取得手段により取得された関連情報を呼び出し可能に記憶する情報記憶手段、
    前記情報記憶手段により記憶されている各関連情報それぞれの重要度を、前記現在位置取得手段により取得される現在位置及び/又は現在時刻と前記移動行程との関係から算出する重要度算出手段、
    前記情報記憶手段により記憶されている各関連情報を呼び出すためのメニュー項目の表示順を、当該各関連情報の前記重要度算出手段により算出された重要度に応じて変化させて呼出メニューを表示させるメニュー表示制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
  2. 移動行程に対する移動状況に応じた重要度の変化パターンとして予め複数種類設定された変化パターンの中から、前記取得された関連情報に対応づける変化パターンを選択するパターン選択手段として前記移動者携帯端末を機能させ、
    前記情報記憶手段が、前記取得された関連情報を、当該関連情報に対して前記パターン選択手段により選択された変化パターンと対応づけて記憶するように前記移動者携帯端末を機能させ、
    前記重要度算出手段が、前記現在位置取得手段により取得される現在位置及び/又は現在時刻と前記設定された移動行程との関係から当該移動行程に対する現在の移動状況を判定する移動状況判定手段とを有し、前記情報記憶手段により記憶されている各関連情報それぞれの重要度を、前記判定された移動状況に基づき、当該関連情報に対応づけられている変化パターンから求めるように前記移動者携帯端末を機能させる、
    ための請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記変化パターンには、情報提供が要求される場所を所定の高重要度とする応需場所高重要度パターンが含まれ、
    前記パターン選択手段により、前記取得された関連情報に対応づける変化パターンとして前記応需場所高重要度パターンが選択された場合に、当該関連情報の提供が要求される応需場所を前記設定された移動行程に基づき設定する応需場所設定手段として前記移動者携帯端末を機能させ、
    前記情報記憶手段が、前記取得された関連情報を前記応需場所高重要度パターンと対応づけて記憶する場合には、更に、前記応需場所設定手段により設定された応需場所と対応づけて記憶するように前記移動者携帯端末を機能させ、
    前記重要度算出手段が、前記現在位置取得手段により取得された現在位置が、前記応需場所設定手段により設定された応需場所又は当該応需場所から所定距離内であることを検出する場所検出手段を有し、前記場所検出手段により検出された応需場所と対応づけて前記情報記憶手段に記憶されている関連情報の重要度を前記所定の高重要度とするように前記移動者携帯端末を機能させる、
    ための請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記変化パターンには、情報提供が要求される時間を所定の高重要度とする応需時間高重要度パターンが含まれ、
    前記パターン選択手段により、前記取得された関連情報に対応づける変化パターンとして前記応需時間高重要度パターンが選択された場合に、当該関連情報の提供が要求される応需時間を前記設定された移動行程に基づき設定する応需時間設定手段として前記移動者携帯端末を機能させ、
    前記情報記憶手段が、前記取得された関連情報を前記応需時間高重要度パターンと対応づけて記憶する場合には、更に、前記応需時間設定手段により設定された応需時間と対応づけて記憶するように前記移動者携帯端末を機能させ、
    前記重要度算出手段が、現在時刻が、前記応需時間設定手段により設定された応需時間又は当該応需時間より所定時間前であることを検出する時間検出手段を有し、前記時間検出手段により検出された応需時間と対応づけて前記情報記憶手段に記憶されている関連情報の重要度を前記所定の高重要度とするように前記移動者携帯端末を機能させる、
    ための請求項2又は3に記載のプログラム。
  5. 前記変化パターンには、時間経過に応じて重要度が減少する経時減少パターンが含まれ、
    前記設定された移動行程と同じ内容の移動行程を記憶し、現在時刻に基づいて当該移動行程の現時点以降の移動行程に関する所定の案内情報を送信する移動者案内サーバから送信される案内情報を、前記通信手段を介して受信する案内情報受信手段として前記移動者携帯端末を機能させ、
    前記情報記憶手段が、前記案内情報受信手段により案内情報が受信された場合に、当該案内情報を関連情報の1つとし、前記経時減少パターンと対応付けて記憶するように前記移動者携帯端末を機能させる、
    ための請求項2〜4の何れか一項に記載のプログラム。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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