JP4391818B2 - 密に充填された微細構造を使用する皮膚の剥離方法及びそのための装置 - Google Patents

密に充填された微細構造を使用する皮膚の剥離方法及びそのための装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般に、皮膚を処置し、コンディショニングするためのシステムに関するものであり、特に、皮膚の強化、死んだ皮膚角質細胞の除去、蓄積したメークアップ及び化粧品の除去、皮膚構成要素の摘出、皮膚を強化する組成物の沈着、及び皮膚外観の改善、などの1つ以上の役割を果たすのに使用される製品を目的とする。本発明は、特に、産毛の除去を含む、皮膚の剥離に使用される密に充填された微細要素の群列として開示される。
ヒトの皮膚は最大の器官である。皮膚及び体毛は他者に可視的なヒトの身体の表面であり、皮膚の外観は良好な身だしなみ及び健康にとって重要である。ヒトの皮膚は数層を含み、最外層は死んだ皮膚細胞を含む角質層であり、身体の第1の保護バリアのかなりの部分を成す。ほとんどの皮膚は角質層を含み、それは、厚さが15〜20層の死んだ細胞である(厚さ約10〜20ミクロン)。しかしながら、かかと又はたこのような「丈夫な」皮膚層の一部は、厚さ100〜150ミクロンの角質層を含み得る。平均して、皮膚は毎日、少なくとも一層の皮膚が自然に落ち、1層から4層までの皮膚は、皮膚の保護的性質や健康に影響を与えることなく取り除いてもよい。実際、角質層の4層までを取り除くことによって、メークアップがさらに均一に施され、いったん施されるとさらに美的に見栄えする外観を有する皮膚の表面領域がもたらされ得る。
最初の10層までの皮膚の除去もまた、細菌、汚れ、死んだ細胞、化粧などで塞がれる皮膚の孔から生じ得る不要な面皰の分解及び/又は除去を起こさせ得る。安全且つ簡単な様式での皮膚層の除去は、磨耗性の布、例えば、テリー織りのシートで洗浄する(擦る)ことによる限られた様式で間接的に達成することができるが、落ちかけた細胞だけが取り除かれる。しかしながら、化粧は開かれた孔に沈着することができ、十分にすすがれなければ、汚れ、死んだ細胞、酸化した油の不要な被膜を皮膚に残しうる。
従って、ヒトの皮膚の最外層を取り除くのを助けることによって、皮膚健康の強化及び外観の向上をもたらすシステムの必要性が、長年切望されてきた。外観を向上させる組成物、化粧品、及びその他の物質又は活性成分の塗布を円滑にする、滑らかな皮膚の状態を生じさせる1つ以上の処置をヒトの皮膚に送達させることができるシステムに対しての必要性もまた存在する。
従来の皮膚の処置又は準備の方法では、削られて遊離した皮膚細胞は、機械的な洗浄器が用いられる場合、空気によって運ばれがちである。これらの空気で運ばれる皮膚細胞は、単に不快なものであり、特定の状況においてはある種の健康被害を呈する。この状況を考慮すると、ほとんどの又はすべての取り除かれた又は「遊離した」皮膚細胞が空気に運ばれないように皮膚を準備する必要性がさらに存在する。
従来の皮膚の処置又は準備の方法では、ユーザーは、単により激しく擦ることによって、又はたくさん(又は少なく)擦ることによって、削られて皮膚から遊離する皮膚細胞の量を大きく制御する。激しく擦りすぎることによっておそらく皮膚を自ら傷つける可能性があり、又は十分擦らないことによって何も達成しない可能性があるので、これは望ましくない状況であり得る。物品の使用が自己制限する効果によって本質的に誰にでも扱えるものであるので、激しく擦り続けるユーザーの試みに関わらず、最大量の皮膚細胞だけを取り除くことができるような、皮膚への物品の適用によって予め設定された最大量の皮膚細胞を取り除くことを本質的に保証することができる製品を提供することは、有意な改善である。
従って、ヒトの皮膚健康を強化させる、及び外観を向上させることができる方法及び装置を提供することが本発明の利点である。
皮膚表面を選択的に改質することが可能であり、ばらつきのある量の身体の外層(角質層)を識別して取り除くことが可能である、皮膚の表面を処置するための製品を提供することが、本発明のもう1つの利点である。
皮膚の不要な層を取り除くだけでなく、選択的に体毛を取り除くように作られる製品を提供することは、本発明のさらなる利点である。皮膚がコンディショニングされると同時に、製品は、1つ以上のスキンケア組成物をそこに制御可能に沈着させることができ、又は皮膚に処置を与えることができる。
定量の組成物を送達することができ、特定の数の細胞層(例えば、皮膚層)などを取り除くことができる製品を提供することは、本発明のさらにもう1つの利点であり、製品は、使用後に個々の物品が廃棄されるいかなる種類の一回限りの処置に対しても製造されることができる。
密に充填された多数の微細要素が基材上に置かれた微細構造装置を提供することは、本発明のさらにもう1つの利点であり、剥離処置を行うために、微細構造装置が皮膚上に置かれると共に、それに対して擦り付けられるとき、皮膚細胞(及び、おそらくは産毛)は、皮膚から取り除かれて、微細要素の側壁間の空間に堆積され、それにより、微細構造装置が皮膚から離されると、大部分の削られた皮膚細胞(及び他の物質)が取り除かれる。
本発明の追加的な利点及びその他の新規な特徴は、一部分以下に続く説明で述べられ、それは以下を検討することにより当業者にとって明らかとなり、又は本発明の実践によって会得することができる。
前記及び他の利点を達成するために、及び本発明の1つの態様に従って、皮膚から細胞を取り除くための方法が提供され、その方法は、(1)基材及び複数の微細要素を有する微細構造であって、前記微細要素の大部分は、少なくとも1つの予め設定された大きさ及び形状であり、前記大部分の微細要素はそれぞれ少なくとも1つの側壁を呈し、前記大部分の微細要素は、隣接する微細要素の側壁の部分間のいかなる空間も、前記隣接する微細要素の側壁の他の部分間の開放領域を形成するためにさらに最小化されるように、密に充填された構成で配向されている微細構造を提供する工程;(2)前記微細構造を皮膚上に置き、次いで前記皮膚に対して前記微細構造を擦り、それにより皮膚細胞を削り、且つ皮膚細胞を前記大部分の微細要素間の開放領域内に蓄積する工程;及び(3)前記皮膚から前記微細構造を離し、それにより前記微細構造上に蓄積された前記皮膚細胞の大部分を取り除く工程を含む。
本発明のもう1つの態様によれば、微細構造装置が提供され、それは、基材及び前記基材の第1表面に貼り付けられた複数の微細要素を具備し、前記複数の微細要素は、前記微細構造装置が皮膚上に置かれ、少なくとも1つの方向へ移動するときに、前記皮膚から皮膚細胞を削るのに使用される、予め設定された大きさ及び形状であり;前記予め設定された大きさ及び形状は、前記微細要素の遠位末端に少なくとも1つの実質的に鋭利な縁部を含み、前記予め設定された大きさ及び形状は、前記微細要素が多くの別個の圧力焦点を前記皮膚上に作らないような特性を有し;前記複数の微細要素は、それぞれ、前記基材の前記第1表面の上に延びる少なくとも1つの側壁を有し;前記複数の微細要素は、隣接する微細要素の前記側壁の部分間のいかなる空間も実質的に最小化されるように、密に充填された構成で配向される。
本発明はさらに、皮膚の1つ以上の構成要素を取り除くこと又はさらなる処置のために皮膚表面を改質することと併せて、皮膚を強化する組成物を同時に送達する製品の実施形態に関する。かかる皮膚を強化する組成物は、生物学的活性成分及び化学的活性成分の双方を含み得る。
本発明のさらに別の利点は、本発明の好ましい実施形態が、本発明を実践するために考慮された最良の形態の1つで記載され示されている以下の説明及び図面から当業者には明らかになる。理解されるように、本発明はその他の異なった実施形態が可能であり、その幾つかの詳細は、すべて本発明から逸脱することなく、多種多様で明白な態様の変更が可能である。従って、図面及び説明は本質的に例証としてみなされ、限定するとはみなされない。
本明細書におけるすべての割合、比率及び部数は、特に指定のない限り重量を基準とする。特に指定のない限り、温度はすべて摂氏(℃)による。関連部分において記載するすべての文献は、参照文献として本明細書中に組み込まれる。
本明細書に組み入れてその一部を構成する添付図面は、本発明の幾つかの態様を図示し、その説明及び請求項と共に本発明の原理を解説するものである。
以下、本発明の好ましい実施形態を詳細に参照するが、それらの例が添付図面に図示され、そこでは同じ数字は図面全体を通して同一要素を示す。
本発明はヒトの皮膚の、外観を含めた健康及び状態を改善することに関する。本発明は、ヒトの皮膚を選択的に処置することが可能であり、顔、手又は足のような処置されるべきヒトの皮膚の領域に応じて改質することができる製品;皮膚の元気回復のような提供されるべき処置の種類;収斂剤、化粧、メーク落し、又は少なくとも1つの活性成分若しくは薬剤などに投与すべき付加組成物の種類;又は例えば家庭での毎日の使用、若しくはスキンケア若しくは診療所における医療専門家による単回処置といったような、それぞれの使用頻度を利用するシステムを含む。
本発明の目的では、用語「皮膚強化処置」は、「本明細書で定義されたような製品によるヒトの皮膚の処置であり、皮膚の表面は、選択された数の皮膚層を制御可能に取り除くこと、又は予め設定された深さまで皮膚を取り除くこと、及び任意選択的には、皮膚強化組成物を処置された皮膚に送達すること、及び/又は任意の不要な物質をそこから取り除くことにより改質されること」として定義される。本発明の実施形態は、広範な皮膚強化に関し、これらの強化は、それぞれ、種類、構成、及び本明細書に記載された微細要素を構成する材料を基準とする。さらに、選択された微細要素によって生じる効果に対して、本発明のシステムは皮膚をコンディショニングする利益を提供する組成物を任意選択的に含む。
皮膚の角質層は、死んだ皮膚細胞の層を含み、それらは身体の保護的外層の一部である。この皮膚細胞の最外層は、セルロースなどの厚い丈夫な皮膚領域では通常約100ミクロン〜約250ミクロンの厚さを有し得るが、通常の「薄い」皮膚は、角質層について約10〜約15ミクロンの厚さを含むことがある。本発明の態様の1つは、角質層の最外層(例えば、1〜4層)の除去に関する。本明細書に記載の製品は、予め設定された数の皮膚層を選択的に取り除くこと(「剥離」としても知られる)が可能である。これは、微細要素の配置及び/又は微細要素の遠位末端が特定の基部要素から突き出ている距離を調整することによって達成される。
微細要素の配置を調整することによって、皮膚を削る動作の深さが調節されるだけでなく、削る動作(又は「擦り」)の種類を調整することもできる。例えば、本発明の製品は、その中を物質が流れてもよい連絡路として役立つことができる中空の又は溝付きの微細要素を有してもよい。例えば、皮膚軟化剤などの物質を皮膚へ、又は取り除かれた細胞組織、汚れなどの場合は、皮膚若しくは皮膚構成要素からの物質を、これらの連絡路によって輸送することができる。
本明細書で使用するとき、用語「擦り」は、それによって本発明の微細構造の1つが皮膚に置かれ、皮膚の表面に沿って動かされる(又は「削られる」)動作を表す。手で、又は装置を用いて、擦る動作(又は「削る」動作)を達成することができる。言い換えれば、微細構造を手で持ち、皮膚に対して手動で擦ることができ、又は微細構造を機械的装置の上に置き、皮膚の表面上を次々に装置を動かして(又は、擦って)使用することができる。
(製品):
本発明の製品は、その上に複数の微細要素が貼り付けられるか又は置かれる基部要素(又は「基材」)を具備する。以下は、基部要素及び対応する微細要素の説明である。
(基部要素):
本発明の製品は第1の面及び第2の面を有する少なくとも1つの基部要素を具備する。以下に記載されるように、微細要素は第1の面上に貼り付けられる。微細要素が貼り付けられる型板又は基本構造を提供することは別として、第2の面、即ち逆の面はそれによって製品を保持することができるハンドル又はその他の手段を具備してよい。もう1つの実施形態では、第2の面上に物質を配置することができ、それによってユーザーは握る、保持する、さもなければ、指先だけを用いて物品の動きを制御することができる。触覚表面を提供する材料の使用は、基部要素が紙やポリマーシートのような薄い、実質的には柔軟な材料を含む実施形態に特に適合する。本発明の実施形態の1つは、柔軟なシートを含み、シートの厚さが所望の柔軟度によって決定される基部要素を含む。柔軟なシートは通常、微細要素を貼り付けることができる型板を提供するほど十分堅いが、容易に変形して皮膚表面の輪郭に適合する。
本発明の基部要素は、いかなる形状又は配置を有してもよい。例えば、実施形態の1つは、円形の基部要素に関するが、もう1つの実施形態は幅と長さを有する長方形の基部要素に関する。以下に記載するように90°未満の「微細要素の角度」を有する微細要素を具備するかかる製品については、長方形の基部要素は左縁部及び右縁部を有する。本明細書では、基部要素の右縁部は、基部要素の第2の面が下に向き(観察者から離れて)且つ第1の面が観察者に向いている場合、基部要素の右側面に沿った縁部として定義される。左縁部は本明細書では反対側と定義される。
本発明のもう1つの実施形態では、第2の面は、流動可能な(又は「流体の」)組成物を含有する、その面に取り付けられた(又はそれと共に構築された)少なくとも1つの容器(又はチャンバー)、又は皮膚から取り除かれた物質(例えば、毛髪、油分、皮膚細胞)を受け取る少なくとも1つの容器若しくはチャンバーを有してもよい。この種の実施形態については、複数の中空要素を具備するように基部要素を改変すること、又は中空でない微細要素と共に流路若しくは孔の開口部を提供することが選択肢である。かかる中空要素又は流路は、送達可能物質又は除去可能物質を基部要素の第1の面から第2の面へと、又は逆もまた同様に流す手段を表面上提供する。中空要素は、流動可能な組成物が基部要素の中空要素を介して、微細要素の管又は流路を介して、容器から皮膚に送達されることができる様式にて、以下に記載されるように微細要素を改変する中空要素、流路、孔、又はその他の連絡路とも位置を合わせることもできる。
本発明の目的では、用語「流体」又は「流体の」は、固形粒子を含有してもよい流動可能な液体、流動可能な気体、比較的低粘度のクリーム、流動可能な溶液などを含む意味を有する。「流体化合物」又は「流体物質」には具体的には、かかる液体、気体、及び溶液が含まれ、これらの化合物又は物質は、少なくとも1つの活性成分、薬剤、又はスキンコンディショナー、又は物質のその他の有用な組成物を含んでもよく;あるいは、用語「流体化合物」は、(単一の流体化合物中に)生物学的活性成分及び化学的活性成分の双方を含む少なくとも2つの活性成分、薬剤などを表すことができる。
(微細要素):
本発明の製品は、基部要素の第1の面又は第1表面に貼り付けられる複数の微細要素をさらに具備する。微細要素の「近位末端」は、本明細書では、「基部要素に貼り付けられるか、又はそれと位置合わせされている微細要素の端部」として定義される。微細要素の「遠位末端」は、本明細書では、「皮膚と接触し、且つ、近位末端とは反対側の微細要素の端部」として定義される。用語「微細要素」は、本明細書においては、「基部要素の第1の面から延び、且つ、取り付け角度でそこに貼り付けられる(又は、そこから突き出る)、皮膚と接触するための付属体」として定義される。用語「微細要素」は、皮膚と接触し、及び、付属体自体だけでなく、取り付け角度、任意の中空要素又は溝、平方センチメートル当りの付属体の数で測定される微細要素の密度、及び予め置かれたいかなる皮膚強化組成物も含むすべての要素を指す。
用語「皮膚」は、本明細書では「ヒトの皮膚、植物の皮又は表面、及び植物又は動物の起源の組織試料のような実際の「皮膚」器官を有さなくてもよいその他の生物構造でさえも含む動物の皮膚」として定義される。
本発明の目的では、微細要素の基部要素への取り付けに関するとき、用語「貼り付けられる」は、「基部要素の第1の面に永続的に保持される」として定義される。貼り付けられた微細要素は取り外し可能でもなければ、引き離し可能でもない。用語「貼り付けられる」に関するとき、本発明の微細要素は、いかなる好適な実施形態も含むことができる。例えば、微細要素及び基部要素は、単一の均一な組成物を含んでもよく、又は微細要素は第1の面を構成する材料から押し出されてもよい。
あるいは、及び別の実施形態では、不織布基材への積層のように、別の操作工程又は製造工程にて微細要素を基部要素に適用してもよい。従って、所望の微細要素の密度又は配置を達成する、配合者が所望するいかなる様式においても、微細要素を形造る及び適用することができる。その他の好適な微細要素の配置は、米国特許出願に記載されているものが挙げられ、それらは、米国出願番号09/580,780号、米国出願番号09/580,819号、及び米国出願番号09/579,798号(すべて2000年5月26日に出願);米国出願番号09/614,321号(2000年7月12日に出願)であり、そのすべてはプロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)に共に譲渡されており、参考として本明細書に組み入れる。
本発明の目的では、用語「微細要素の密度」は、本明細書では、「基部要素表面の平方センチメートル当りの微細要素の数」として定義される。
微細要素を具備する付属体は、所望の皮膚の強化をもたらすことが可能であるいかなる構成であってもよい。本発明の実施形態の1つは、規則的な円錐形付属体の形態での複数の付属体に関する。規則的な円錐形付属体は、円形の近位末端及び先の尖った又は丸い遠位末端を有する。もう1つの実施形態は、付属体が先細末端で基部要素に貼り付けられる円錐形付属体であり、円形の底が遠位末端を具備する、逆さ円錐形微細要素に関する。竿型付属体は、全長に沿って均一な周囲を有する円形又は楕円形の竿である。平面付属体は、立方形又は立方長方形(又は開いた箱形)であり、その際、付属体の高さ全体にわたって長さ及び幅が均一であり(ただし、必ずしも互いに等しくない)、遠位末端は、正方形、長方形、台形のような平面を具備し、該平面は、基部要素に、又はそれに対する角度に平行である。くさび形付属体は、線分に向かって先細る長方形の近位の底を有し、好ましくは長方形の底の長さと同じ長さを有する。くさび形付属体の一部は逆さの外観を有する。ピラミッド形付属体は、近位末端の底にて3又は4の側面を有する底面を具備してもよく、遠位末端で先の尖った又は丸い頂上に先細る。あるいは、くさび形付属体は、体毛の毛嚢の除去を円滑にするように作用する、それから取り除かれた三角形の断面を有してもよい。本発明の付属体は近位末端から遠位末端まででいかなる数の折り返しをも有するコイル状であってもよい。
本発明の目的では、用語「微細要素の角度」は、「微細要素の付属体が基部要素から突き出る角度」として定義される。例えば、垂直に基部要素に貼り付けられる微細要素は、90°の微細要素の角度を有する。本発明の微細要素は、約30°〜約90°(垂直)のいかなる角度においても、基部要素に貼り付けることができる。しかしながら、製品の使用方向が対称でなければ、微細要素は、約30°〜約150°のいかなる角度においても、基部要素に貼り付けることができる。さらに、基部要素に垂直ではない微細要素は、長方形又は正方形の基部要素のいかなる縁部に向かって角度をつけてもよく、又は円形の基部要素の円周に沿ったいかなる点の接線に対して垂直であってもよい。
本発明の微細要素は、中空要素を具備してもよいし、又は溝を含有してもよい。中空要素は通常、微細要素の付属体部分の長手軸に沿って配置され、基部要素にて対応する中空要素又は連絡路と位置が合う。溝又はギザギザのある要素は、付属体の表面に沿って存在し、中空要素と同様に働いて、物質を皮膚に向けて移動又は皮膚から物質を取り除く。例えば、皮膚に皮膚コンディショニング組成物を提供する実施形態は、一連の中空要素を用いて少なくとも1つの容器から皮膚に組成物を送達してもよい。又は、中空要素を介した毛管作用によって、又は付属体表面の溝に沿って誘導した流れによって、自然にできる顔面の油分を皮膚表面から運び去ってもよい。
本発明の微細要素は、絶対的に堅い(柔軟でない)ものから柔軟なものの範囲であることができる。本発明の目的では、用語「柔軟な」は本明細書では、「皮膚に対して使用中、付属体の遠位末端を本明細書の上記で定義された微細要素の角度から90°曲げる又は変形すること」として定義される。従って、90°に曲げる垂直の付属体は、基部要素と平行である。45°の微細要素の角度を有する付属体は135°の角度まで変形又は曲げることができる。
本発明の微細要素は、基部要素の表面から150ミクロンまでの突出距離を有してもよい。用語「突出距離」は、本明細書では「基部要素に平行な線に沿った微細要素の遠位末端からの距離」として定義される。垂直の微細要素については、付属体の長さと突出距離は同等である。例えば30°の微細要素の角度を有する微細要素は、付属体の長さの半分に等しい突出距離を有する。
本発明の実施形態の1つは、約1〜100ミクロンの突出距離を有する微細要素に関する。もう1つの実施形態は、約1〜50ミクロンの突出距離に関する。さらなる実施形態は、付属体が約1〜約20ミクロンの突出距離を有する微細要素を包含するが、その他の実施形態は、約5〜約20ミクロン及び約4〜約20ミクロンの突出距離、並びに約4〜約10ミクロンの突出距離の実施形態を含む。その他の実施形態は、範囲のない突出距離を含むが、例えば、4−ミクロンの実施形態、5−ミクロンの実施形態、又は10−ミクロンの実施形態のような控え目な距離を有する。
本発明の微細要素は、柔軟な要素及び堅い要素、例えば、要素のおよそ真ん中から近位末端に延びる堅い部分、及び要素のおよそ真ん中から遠位末端に延びる柔軟な部分を有する付属体を具備してよい。幾つかの物質の複合である製品は、その上に堅い柔軟でない微細要素を配置する薄い柔軟な基部要素を具備してもよい。
本発明の製品は、多数の群列を具備してもよく、各群列は同一の、又は異なった型又は大きさの微細要素を含み、その際、微細要素の密度、付属体の型、微細要素の角度、溝がある又はない、中空でない要素に対する中空要素、柔軟度、突出距離などを含む微細要素の種々の属性は、群列から群列へと異なってもよいし、単一の特定の群列の中で異なってもよい。本発明の目的では、用語「群列」は、「1つのパターンでの複数の微細要素」として定義される。
場合によっては、特定の群列要素が、第1の群列を成す微細要素間の距離よりも大きい距離でもう1つの群列からまとめて分離されてもよい。別の場合では、群列は、すべて同一の空間を有する微細要素の異なった型を含有してもよい。2つの別々の異なった群列の縁部に沿った微細要素間の距離は、同一群列の部材である2つの微細要素間の距離より大きくてもよい。あるいは、幾つかの異なった微細要素の形状又は突出サイズが単一群列に存在し、個々の要素はすべて、構造全体にわたって一貫した様式にて互いから離れて空間を空けてもよい。
微細要素は好ましくは、角質層の上面から皮膚細胞(通常、死んだ細胞又は遊離した細胞)を削ることに繋がると同時に、角質層全体を貫通することに繋がらない長さ及び形状を有する。角質層全体を切削しない又は貫通しない微細要素の特徴は、微細要素の「より鋭利な」縁部が皮膚の上層に切り込む又は突っ込むことに繋がらずに、その代わりに、これらのより鋭利な縁部が皮膚細胞を削り取るのを単に助けるように、「パッチ」又は微細構造を一方向にだけ(又は前後方向に相当する単一ラインで)動かすようにユーザーを指向させることによってさらに強化される。図面に見られるように、微細要素の中には、いったん削られて遊離すると皮膚細胞(並びに皮膚表面上に見い出される異物)が蓄積するのを助ける形状を有するものもある。
今や図面を参照すると、図1は、基部又は基材14の上に位置する複数の微細要素12を含有する参照番号10によって一般的に表記される微細構造の群列を図示する。図1において、微細要素10の各縦列は、次の隣接する縦列の類似の微細要素とは段違いである。しかしながら、所望であれば、縦列のそれぞれを互いに同一に作製することができ、段違いを外すことができる。あるいは、微細要素パターンが反復する前に種々の段違いを有する幾つかの縦列が存在してもよいし、又は反復パターンがないように段違いが実質的に無作為であってもよい。
図2は、拡大図にて、四面ピラミッドの外観を有する微細要素12の1つを図示する。ピラミッドの各側壁は参照数字20で表記され、側面の間の継ぎ目又は「隅」は参照数字22に位置する。ピラミッドの頂点は24で図示され、各側面の底線は26に位置し、そこで基材14に接する。
微細要素の群列10は、ヒトの手によって保持することができ、皮膚の特定の領域に対して置かれ、次いで前後にまっすぐ動かす(又は、所望であればおそらく円を描くように)ことができるパッチにそれを形成することによって、皮膚の手入れに極めて有用である。パッチ又は群列10を皮膚に対して擦ると、微細要素12は皮膚細胞を取り除くことに繋がり、皮膚細胞は個々の微細要素12の間の平面空間に蓄積する。取り除かれた皮膚細胞は空気で運ばれるようにはならないので、微細構造群列又はパッチ10は、これまでに利用可能であった機械的な洗浄器を超えた大きな改善である。叩いて皮膚細胞を遊離させる代わりに、図1の発明は遊離した皮膚細胞を捕捉し、次いでそれは、微細構造群列10と共に配置される。
本質的に、微細構造群列10は、所望であれば、後でコンディショナー物質を塗布するために、皮膚を本質的に予備処理する皮膚の剥離に非常に有用である。皮膚細胞を取り除くことに加えて、微細要素が皮膚表面に沿って擦られている間、群列構造は皮膚表面に見い出される異物又は体毛さえも取り除き、回収することができる。ピラミッド形微細要素12の間の領域が、取り除かれた又は「遊離した」皮膚細胞及びその他の物質でいったん「満杯」になると、次いでこの微細要素群列10は、その機能性を本質的に失う。微細要素群列10の使用によって取り除かれる物質(遊離した皮膚細胞を含む)の量は、個々の微細要素12の高さ及びそれらの間の空間によって制御される。これによって取り除かれる皮膚細胞の層の数を完全に正確に制御することができる。
群列又はパッチ10は、個々の微細要素12の配向性に関してパッチ10の動きの方向に構わず、皮膚細胞を削り、取り除く機能を正確に実行する。言い換えれば、これらの微細要素12は操作において全方向性であり、全方向が好ましく、又はさらに「予め設定される」。以下に記載される発明のその他の実施形態は全方向性ではなく、代わりに、個々の微細要素の配向性に関して事実上一方向性又は二方向性である。
本発明の重要な態様の1つは、上記の擦る/削る特長を利用し、それによってまず皮膚細胞及びその他の物質を削って遊離させ、次いで皮膚表面から取り除く。皮膚細胞の層の数の除去と関連して上で言及した「正確な制御」は、基材−微細要素の組み合わせ(即ち、微細構造パッチ10自体)が、「満杯」になる前に、実質的に予め設定されたこれらの皮膚細胞及び物質の量のみを取り除き、それ以後パッチ10がさらなる皮膚細胞/物質を本質的に取り除かないという点で、「自己制限」する特長である。システムは基本的に誰にでも扱える。ユーザーが知識不足のため、又は強い興味があるため、パッチを継続して再使用しようとしても、ユーザーの皮膚はさらには「削られない」。パッチ10が通常保持することができる最大量を蓄積した後、皮膚を削ろうとするさらなる試みによって除かれる追加の皮膚細胞は量の面でごく少量であり、かかるさらなる削る試みは本質的に無駄である。
類似の微細構造が以下に記載されるが、そのほとんどは基材から突き出るその微細要素に関して異なった形状を示す。個々の微細要素の形状及び大きさにかかわりなく、本明細書に記載されるそれぞれの微細構造パッチは誰にでも扱える結果を提供する性能を有する。これは、皮膚をコンディショニングするのに使用されてきた、これまでの利用可能な装置を超えた有意な改善である。
微細構造10のもう1つの特長は、コンディショナー、又は液体若しくはクリームの形態でのその他の種類の化合物を塗布する使用に対する性能である。微細構造パッチ10が皮膚の領域を「清浄した」(剥離した)直後、皮膚の表面はさらに滑らかとなり、異物はほとんどない。コンディショナーのような流体化合物を皮膚に塗布するのに絶好のときである。コンディショナーは皮膚の健康を強化することができ、又は例えば、化粧の形態である。所望であれば、それはある種の局所用薬剤又はその他の活性成分であることもできる。以下に記載されるその他の微細構造も、皮膚への流体化合物のこの種の局所塗布にうまく適合する。
微細構造10のさらなる特長は、皮膚の領域に設置するのに先立って、基材14及び/又は微細要素12上に適用されるべき化合物に対する性能である。微細構造パッチ10を皮膚に置く場合、清浄される又は剥離される皮膚の同一領域にこの化合物の一部を付与し、これは本来同時に行われる。以下に記載されるその他の微細構造も、剥離される皮膚の同一領域への流体化合物のこの種の同時送達にうまく適合する。当然、基材(例えば、図3及び4を参照)において貫通孔を含む以下に記載する実施形態は、この組成物送達の方法に対して第1選択であるというわけではないが、所望であればかかる装置はこの様式で確実に使用することができる。微細構造10の表面に事前に適用される化合物は、ユーザーが置いてもよいし、微細構造10の製造時に置かれてもよい。
図3は、参照数字30により概ね表記され、貫通孔及び流路を追加している類似の微細要素群列を図示する。基部又は基材34は、個々のピラミッド形微細要素32の基部に近接して位置する複数の貫通孔36を含む。これらの貫通孔36は、基材34全体を貫通するか、又は基材を部分的に貫いて貫通孔に垂直方向に走ってもよい連絡路に接続することができ、多数の貫通孔の間に共通の接続を作る。
図4では、さらなる詳細が見られ、ここではピラミッド形微細要素32の側壁40は貫通孔36に接続する溝付き流路38を有するのが見られる。側壁40の縁部は参照数字42であり、ピラミッドの個々の底線は46であり、ピラミッドの頂点は44である。
図3及び4では、32における複数のピラミッド構造の群列30はすべてピラミッドの各側面に隣接する貫通孔を有する。当然、所望であれば、ピラミッド形微細要素32当りさらに少ない貫通孔が存在してもよい。あるいは、所望であれば、群列におけるピラミッド形微細要素32の一部は、隣接する貫通孔を有さなくてもよい。かかる微細要素(又は群列におけるその他)は、流路38に先んずることができる。
図3及び4の構造は、剥離工程とコンディショニング工程を同時に実行するのに有用である。群列又は「パッチ」30が皮膚に沿って擦られている間、取り除かれた又は遊離した皮膚細胞は個々のピラミッド形微細要素32の間の開放空間に蓄積され、それは、次いで皮膚表面に置かれるいかなる種類のコンディショニングに対しても皮膚を下準備する。微細要素32の間の「空間領域」が皮膚表面に見い出される遊離した皮膚細胞及び油分又はその他の物質で実質的に満杯になった後でさえ、やはり少なくとも1つの活性成分又はコンディショナーが毛細管の力の使用によって溝又は流路38を介して送達される。その上、遊離した皮膚細胞をピラミッド形微細要素32の表面に沿ってしっかり詰めこむ必要がないので、流路又は溝38に沿った活性成分又はコンディショナーの送達の有意な障害にはならないはずである。さらに、毛細管力は、特に部分的にブロックされた溝又は流路38におけるコンディショナー又は活性成分の送達に有利に作用する。
パッチ10と類似の群列又はパッチ30は、個々の微細要素32の配向性に関してパッチ30の動きの方向には関係なく皮膚細胞を削り、且つ取り除く機能を正確に実行する。言い換えれば、これらの微細要素32は操作において全方向性であり、全方向が好ましく、又はさらに「予め設定される」。
もう1つの微細要素の形状は図5で図示され、これは52で「立方長方形の」微細要素の群列50を具備する。これらの微細要素52は、立方体(箱形)の側壁を1つ取り除いた後の上部がない、中空の又は開いた立方体又は箱形のような構造の外観を有するカップ様形状を有する。図6の斜視図でこれをさらに明瞭に見ることができる。(「立方体様構造」52は同一の長さ、幅、及び高さの外部寸法を有さないので、実際には幾何的立方体ではないことが理解される。この点に関して、用語「箱様」又は「箱形」がより記述的である。)
微細要素52の個々の縦列は、図5に見られるように、基材54において段違いである。代替的な構築では、所望であれば、これらの微細要素52の個々の縦列のそれぞれを同一にして、それによって段違いを除くことができる。さらなる代替として、微細要素パターンが反復する前に種々の段違いを有する幾つかの縦列が存在してもよいし、又は反復パターンがないように段違いが実質的に無作為であってもよい。
皮膚の剥離を実行するために、微細構造又は「パッチ」50を文字「D」(好ましい、予め設定された方向)で表記された方向にほぼ沿って前後に擦る。このように、開いたカップ様の領域は、皮膚表面上の遊離した皮膚細胞及び異物を容易に回収する。これらの細胞を回収する「開いた」領域は、図6における68で容易に見られる。
図6は、個々の微細要素52のさらなる詳細を示し、それは「後壁」62、一対の「側壁」60、各側壁60の64における前縁部、及び側壁60の底に沿った底線66を有する。
前に記載した実施形態におけるように、この構造50によって回収できる皮膚細胞の量は、個々の微細要素52の高さ、並びに基材54上のかかる微細要素の間の空間に依存する。カップ様形状の個々の微細要素52は、擦り作用により取り除かれるべき物質の量に対してさらに良好な制御を提供する。取り除かれるべき皮膚細胞の大きさ(及び取り除かれるべき物質の全体量)に影響を及ぼす要因として、壁60及び62の高さ、縁部64の間の開いた距離(即ち、領域68)、及び縁部64自体の鋭さが挙げられる。
図7は、微細要素の類似の群列を図示し、参照数字70により表記される。それぞれの個々の微細要素72は、図5及び6における開いた箱様の微細要素52に類似する外観を有するが、微細要素72のカップ様領域には貫通孔76が加えられている。これらの孔は通常、基部又は基材74を完全に貫通するが、代わりに基材の中に部分的に延びてある種の内部流路に接続することができる。そのように、これらの孔はいかなる形状、直径又は長さの連絡路にもなり得る(又はそれに接続する)。
微細構造群列70は、皮膚に適用し、図7で示されるほぼ「D」の方向(好ましい、予め設定された方向)で前後に擦る「パッチ」に成形することができる。図8はさらなる詳細を示し、そこには2つの側壁80、後壁82、2つの「前」縁部84、それぞれの側壁80に対する底線86、微細要素72の内部領域に近接する貫通孔76が存在する。前に記載された図3及び4の微細構造に類似の様式にて、図7及び8で開示された微細構造70を用いて、皮膚をコンディショニングする、又はさもなければ皮膚を処置するある種の活性成分を送達すると同時に、皮膚表面を剥離することができる。かかるシステムは単一操作で剥離と送達の双方を行うことができる。
図9は、基部又は基材104の上に載せるくさび形微細要素102の群列100を図示する。前に記載した実施形態の幾つかにおけるように、微細要素102の各縦列は、図9に図示されるように、隣接する縦列と段違いであることができる。しかし、代わりに縦列は互いに同一に作製されてもよく、その際、段違いは存在しない。さらなる代替として、微細要素パターンが反復する前に種々の段違いを有する幾つかの縦列を並べてもよいし、又は反復パターンがないように段違いが実質的に無作為であってもよい。
図10の斜視図にて、くさび形微細要素102をさらに詳細に図示する。構造の上面は114であり、2つの細長い側壁112、及び合流線で切削線116を形成する一対の合流する側壁110が存在する。側壁110と基材104の間の接合部にて底線118も存在する。
比較的鋭利な縁部116は、本特許文書に記載される剥離法において皮膚を「切削」するようには意図的に使われない。代わりに、全体的に見てくさび形微細要素102が、本明細書に記載されるその他の実施形態の幾つかよりも価値のある構造として提供される。それはおそらく図1〜8において、先に記載した微細要素よりも製造しやすい。図9における群列100の微細要素では、「パッチ」として皮膚に適用し、次いで「D」の線にほぼ沿って前後(好ましい、予め設定された方向)に擦ることが好ましい。図9から分かるように、比較的鋭利な縁部116は、パッチ100が線「D」に沿ってこのように動かされるとき、皮膚に切り込むのには使用されない。微細要素パッチ又は群列100は、皮膚を切削するのではなく、皮膚を剥離し、且つ皮膚細胞及び皮膚上に堆積されたその他の異物を堆積するように設計される。微細要素群列100に蓄積される取り除かれた皮膚細胞及び異物の量は、個々の微細要素102の高さ及びそれらの間の空間に依存する。
図11は、120における類似のくさび形微細構造群列を示し、それは、126にて2つの別個の貫通孔を有する個々のくさび形微細要素122を有する。微細要素122はすべて基部又は基材124に取り付けられる。図11に見られるように、微細要素122の縦列は、それらが隣接する横列で互いに段違いであるという点で、互いに幾分異なっている。これは必須ではなく、代替的には、所望であれば、縦列を互いに同一にして段違いを除くことができる。再び、代替的には、微細要素パターンが反復する前に種々の段違いを有する幾つかの縦列が存在してもよいし、又は反復パターンがないように段違いが実質的に無作為であってもよい。
図12は、個々の微細要素122をさらに詳細に示し、そこでは、鋭利な縁部136に達する、合流する側壁130と共に、上表面134及び細長い側面132が示される。微細要素122と基材124との間の接合部として底線138も描かれる。孔126は、基部又は基材全体を貫通しないが、その代わり、所望であれば、ある種の垂直の流路又は連絡路に接続する連絡路になることができるが、貫通孔126は、微細要素122全体を貫通するように作られ、好ましくは基部124全体を貫通する。微細要素122当り2つの別個の孔126が存在するので、所望であれば、単一操作で2つの異なった活性成分(単一の微細要素における孔当り1つ)を同時に送達することが可能である。
微細要素122は、単一の工程で剥離手順と送達手順の両方を実行するように設計される。この特別の構造では、送達孔又は連絡路126の中で死んだ皮膚細胞及びその他の異物の蓄積が欠けることをほぼ保証することができる。異物又は死んだ皮膚細胞の一部がこれらの連絡路126で蓄積したとしても、毛管作用が生じ、連絡路126を介して少なくとも1つの活性成分又は薬剤の皮膚表面への送達を達成する。
図13は、基部又は基材144に取り付けられる多数の個々のくさび形微細要素142を含有する、参照数字140で表記される微細構造群列を図示する。これらのくさび形微細要素142は貫通長穴146を含有し、剥離操作が行われた後、それを介して少なくとも1つの活性成分又は薬剤を皮膚表面に送達させることができる。図11の構造に類似する様式にて、微細要素群列又はパッチ140を、好ましくは、皮膚上に置き、「D」の方向(好ましい、予め設定された方向)にほぼ沿って前後に擦り、皮膚表面から皮膚細胞及びその他の異物を取り除く。皮膚表面から取り除かれる物質の量は、個々の微細要素142の高さ及びそれらの間の空間に依存する。
図14は、個々の微細要素142のさらなる詳細を示しており、上表面154、側壁152、比較的鋭利な縁部156に達する、合流する側壁150、及び微細要素142が基部又は基材144と接合する底線158を示す。
貫通長穴146は、図12の微細要素122に比べて、少なくとも1つの活性成分又は薬剤を皮膚表面に送達するためのさらに大きな横断面領域を提供することができる。当然、微細要素142の実際の寸法は、図12で図示される類似の微細要素122よりも大きいか、又は小さいかのいずれかであることができる。貫通長穴146を持つものの方が複数のより小さな貫通孔126を構築するのに比べて構築するのが幾分容易ではあるが、微細要素122及び142のセットは双方共、比較的構築するのが簡単である。
先の実施形態の一部で記載されたものに類似のやり方にて、パッチ又は群列140は、剥離及び少なくとも1つの活性成分の送達の組み合わせ工程のために用いることができる。本発明の原理から逸脱することなく、その他の類似するくさび形構造を容易に構築することができる。
図15は、基部又は基材164に取り付けられる、三角形をしたくさび形微細要素162の群列又はパッチ160を開示する。図16に見られるように、微細要素162はそれぞれ細長い三角形形状から成り、一対の三角形の側壁170、一対の傾斜を持った細長い側壁172、上縁部174、及び一対の底線178を有する。三角形の端部壁170と長方形だが傾斜のある側壁172との間の接合部は参照数字176で表記される。三角形の頂点は174で図示され、それは、微細要素162の上縁部174に沿った1点のみである。
これらの三角形をしたくさび形は、剥離手順で有用であることができ、好ましくはパッチの形態で皮膚の上に置かれ、次いで皮膚の上でほぼ「D」の方向(好ましい、予め設定された方向)で前後に擦る。取り除かれる遊離した皮膚細胞の量(及び取り除かれるいかなる追加的な異物の量)は、各微細要素162の高さ及びそれらの間の空間に依存する。微細要素の個々の縦列は、図15に見られるように、隣接する縦列において互いに段違いであることができる。あるいは、縦列はいかなる段違いもなく、互いに同一であることができる。もう1つの代替は、微細要素パターンが反復する前に種々に段違いを有する幾つかの縦列を並べてもよいし、又は反復パターンがないように段違いが実質的に無作為であってもよい。
図17は類似の微細要素群列180を開示しており、それは基部又は基材184の上に置かれる又は形成される個々の微細要素182としての三角形をしたくさび形を有する。「パッチ」180において、少なくとも1つの活性成分を皮膚上に置くための複数の貫通孔186及び流路188が存在する。
図18は拡大図にて流路188及び孔186を示し、その際、孔186は通常基材184を通って完全に貫通するように設計される。しかしながら、かかる孔186は、基部構造自体の中で別の型の連絡路に接続するのであれば、部分的にのみ貫くことができる。
三角形をした微細要素182は、縁部196に沿った傾斜のある長方形の側壁192と接続する側壁190に沿って図18に見られる。上縁部194は2つの三角形の側壁190の間に存在し、底線198は、微細要素182と基材184の間に線を引く。
図18では、細長い側壁192の表面に3つの別々の流路188が存在する。当然、所望であれば、さらに少ない流路を利用することができ、又はさらに一層多くの流路を使用することができる。微細要素182の間の領域が死んだ皮膚細胞及びその他の異物で実質的に満杯になった後でさえ、これらの流路188は、毛管作用にうまく適合して、少なくとも1つの活性成分が孔186を通り、流路188に沿って、皮膚の表面に流れることができる。
図16及び18双方の三角形のくさび形構造は、皮膚自体を貫通することなく、本質的に死んだ皮膚細胞を削り取るように設計される。これは、図15及び17に示すように、ほぼ「D」の方向にて微細要素パッチ160又は180を前後に動かすことによって達成される。当然、微細要素パッチが異なる方向、特に線「D」(好ましい、予め設定された方向)に垂直の方向に動くならば、皮膚が切削され、貫通されることは大いにあり得る。これは大きな有用性を有するが、この概念は本発明の一部ではない。代わりに、その種の方法は、2001年9月14日に出願された出願番号第09/952,391号(これもまた、プロクター&ギャンブル社に譲渡されている)の「組成物を皮膚的に皮膚に送達するための微細構造(Microstructures for Delivering a Composition Cutaneously to Skin)」という名称の関連特許出願に開示されている。
三角形をしたくさび形のもう1つの改良が、図19及び20で図示されている。図19では、微細構造の群列又はパッチ200は、基部又は基材204に置かれる又はその上で形成される複数のくさび形微細要素202を含有するとして図示されている。図20に見られるように、それぞれの微細要素202は、3つの別々の三角形をしたくさび形から構成され、それぞれは206にてその間の空間を有する。
図20では、三角形をしたくさび形202の3つの区分が三角形をした側壁210、一対の長方形の傾斜のある側壁212、上縁部214、及び微細要素202が基材204と接合する底線216を含むのを見ることができる。それぞれ3つのくさび形形状は空間206によって分離され、その際、中央の三角形のくさび形形状は、両側を第2の外側の類似のくさび形形状で囲まれ、空間領域206によってこれらの外側のくさび形形状のそれぞれから離れて空間を空ける。
「新しい」空間206は、微細要素202の、密に空間を空けたくさび形の間にさらなる捕捉領域を提供する。従って、さらなる量の物質がこれらの空間に蓄積するはずであり、それによって所定の微細要素群列又はパッチ200に関してさらに多くの死んだ皮膚細胞及びその他の異物を捕捉する。上で記載されたこれらの実施形態の場合のように、皮膚表面から取り除かれ、蓄積される物質の量は、微細要素202の高さ及びそれらの間の空間に依存する。図19及び20の新しい構造では、個々の微細要素202の個々の三角形のくさび形の間の空間206にも依存する。
群列又はパッチ200の好ましい使用は、パッチを皮膚に直接適用し、次いで、図19に見られるように、ほぼ「D」の方向(好ましい、予め設定された方向)に前後に皮膚に沿ってパッチを擦ることである。この特定の設計はかなりうまく剥離するが、同時に活性成分も塗布するようには設計されていない。微細要素182に関して図18で開示した形状を用いる場合、そのタイプの構造はおそらく構築しやすいが、所望であれば、当然、貫通孔及び流路をこの構造に加えることができる。
図21は、基部又は基材224の上に置かれる又は構築される複数の円錐形をした微細要素222を有する微細構造群列220を図示する。個々の微細要素222は図22でさらに詳細に説明され、その際、円錐形微細要素222は、曲線の側壁230、頂点232、及び円形の底「線」234を有する。所望であれば、232にて完全な点とならないように、微細要素222の円錐形状を幾分先端で切り取ることができる。曲線の側壁230を有することの利点の1つは、より脱型しやすく、従って組み立てを簡略化することである。
円錐形微細要素222の個々の縦列は、図21に見られるように、所望であれば、隣接する縦列のために互いに段違いであることができる。あるいは、段違いにすることなく、微細要素のそれぞれの縦列を互いに同一にすることができる。さらにもう1つの代替は、微細要素パターンが反復する前に種々に段違いを有する幾つかの縦列を並べてもよいし、又は反復パターンがないように段違いが実質的に無作為であってもよい。
その他の形状の微細要素について上で記載されるように剥離するには、群列又はパッチ220上の円錐形微細要素222を用いることができる。この特定の構造では、皮膚表面から皮膚細胞及びその他の異物を取り除くことに関して、群列又はパッチ220の動く方向は重要ではない。その観点から、微細構造のパッチ220は、図1及び3で開示されているパッチ10及び30に類似する。前のように、蓄積される死んだ皮膚細胞及びその他の物質の量は、個々の微細要素222の高さ並びにそれらの間の空間に依存する。
パッチ10に類似の群列又はパッチ220は、個々の微細要素222の配向性に関してパッチ220の動く方向には関係なく皮膚細胞を削り、且つ取り除くその機能を正確に実行する。言い換えれば、これらの微細要素222は操作において全方向性であり、全方向が好ましく、又はさらに「予め設定される」。
図23は、その基材242の上に1より多くの微細要素形状を含有する、一般に参照数字240で表記される微細構造群列を図示する。異なった形状は、参照数字250、252、254、256、及び258で表記される下位群列にグループ化される。単一の基部又は基材の上のこれら複数の形状はすべて同じ高さであることができ、又は所望であれば、異なった高さであることができる。その上、皮膚表面に活性成分を送達するための貫通孔又はその他の型の連絡路が存在することができ、あるいは、基材242の表面にはかかる連絡路がなくてもよく、パッチ240は剥離だけに用いることができる。図23では、群列又はパッチ240の全体の幅は、寸法「W」によって表記され、特定の適用に必要ないかなる大きさであることもできる。
図23では、左側の群列250は、図5及び6を参照して前に記載された複数のカップ形状の微細要素52から成る。図23に見られるように、これらの「開いた箱形」又は「カップ様」の微細要素52は左を向いており、それは、パッチ240が矢印「D」(好ましい、予め設定された方向)に沿って左に向かって動く場合、皮膚細胞を蓄積することに繋がるであろうことを意味している。図示された図23の実施形態では、この群列250の幅は約1/6Wである。しかしながら、所望であれば、幅又は群列全体の形状(即ち、非長方形であり得る)は、容易に変更することができる。
カップ様微細要素52の類似する群列は、群列258において右側(図23に見られるように)に配置される。これらの開いた箱形の微細要素52は、微細要素群列又はパッチ240が矢印「D」(好ましい、予め設定された方向)に沿って右に向かって動く場合、皮膚細胞を蓄積することに繋がるであろう。図示された図23の実施形態では、この群列258の幅も約1/6Wであるが、これも容易に変更することができる。
図10及び11を参照して上で記載されたくさび形要素102としての群列252及び256における微細要素を図示する。真ん中の群列254は、図1及び2を参照して上で記載したピラミッド形微細要素12から構成される。図示された図23の実施形態では、群列252及び256の幅はそれぞれ約1/6Wである。しかしながら、所望であれば、幅又は群列全体の形状(即ち、非長方形であり得る)はこれらの群列のどちらに関しても、容易に変更することができる。最後に、図示された図23の実施形態では、真ん中の群列254の幅は約1/3Wである。しかしながら、上記のように、所望であれば、幅又は群列全体の形状(即ち、非長方形であり得る)は、容易に変更することができる。
図23における群列又はパッチ240で構築される微細要素のすべてが正確に同一の高さであると、それにもかかわらず、この複数の微細要素の形状のパッチは、皮膚表面に異なった処置を提供する。例えば、ピラミッド形をした微細要素12は、「細かい」処置を提供し、さらに小さな皮膚細胞を取り除くが、群列252及び256のくさび形微細要素102は、「中程度」の処置を提供し、それによって幾分より大きな皮膚細胞を取り除く。同時に、カップ形状(又は開いた箱形)の微細要素52から構成される「末端の」の群列250及び258は、皮膚に「粗い」処置を提供し、より大きな皮膚細胞を除去することに繋がる。このように、複数の形状をした群列又はパッチ240の個々の領域はそれぞれ異なった大きさの皮膚細胞を取り除くことに繋がり、それによって角質層の特定の深さまでの皮膚細胞の少なくともほとんどすべての除去を達成する。当然、所望であれば、取り除かれる皮膚細胞の種類及び大きさは、異なった形状の微細要素の一部の高さを変更することによって調整することができる。しかしながら、上記のように、微細要素のすべてが同一の正確な高さであったとしても、これらの群列領域のそれぞれは異なった大きさの皮膚細胞を蓄積することに繋がる。
微細要素パッチは、本発明の理念から逸脱することなく、いかなる1つの形状の微細要素でも構成することができ、又は単一の基材又はパッチの構造上で幾つかの異なった形状から構成されることができることが理解されるであろう。さらに、本発明の原理から逸脱することなく、本明細書で開示される微細要素は、同一の基材又はパッチの上ですべて同一の高さであることができ、又は異なった高さであることができることが理解されるであろう。最後に、図面において開示された形状への些細な改変が発明者によって熟考され、それは、本発明の原理の中にやはり当てはまることが理解されるであろう。
貫通孔又は貫通長穴を含有する微細要素群列又はパッチは、群列を組成する個々の微細要素1つ1つに、かかる貫通孔又は貫通長穴を有する必要はないことが理解されるであろう。言い換えれば、微細要素を通って(又はそれに隣接して)流れる連絡路は、所望であれば微細要素の半分だけに構築することができるが、かかる貫通孔又は貫通長穴が微細要素のそれぞれで見い出されるときに達成される成果のほとんどを依然として達成する。確かに、孔又は長穴は大きさ又は直径を変更して、それを流れる流体物質の量を減らす、又は増やすことができる。これらの変化のすべては発明者らによって熟考され、本発明の原理の範囲内に入る。
図24は、異なった形状の微細要素の群列を含有する微細構造及び参照数字260で表記される対応する基材、並びに参照数字270で表記され下にある容器構造の部分的横断面での側面立面図である。図24では、微細要素260の群列は、ピラミッド形の側面に沿った溝又は流路38を有するピラミッド形微細要素32のセット及び貫通孔126を有するくさび形を微細要素122のセットを有するとして図示される。基部又は基材は参照数字262で表記される。
図24では、貫通孔は実質的に、微細要素及び基材262の双方を完全に通って進み、連絡路を形成し、これらの連絡路は2つの群で表わされる。第1の群は、ピラミッド形微細要素32における溝又は流路38の組み合わせであり、それは貫通孔264に接続され、基材262の上表面を通って基部又は基材262の底面表面から延びる連絡路の共通セットを形成し、流路又は溝38と連通する。連絡路の第2のセットは、くさび形微細要素122の微細要素貫通孔126と連通する貫通孔266のセットを具備する。これらの貫通孔126及び266は互いに位置が合い、微細要素122の上から262の基材の底面まで完全な連絡路を形成しなければならない。当然、所望であれば、類似の連絡路に接続する何らかの水平な流れが存在してもよい。
図24で表わされる底部分270は、272の底壁及び274の容器の側壁によって境界が示される276の容器領域又は容器容積を有する容器構造を含む。複数の活性成分を格納するために、複数のかかる区画又はチャンバーを構築することができる。この容器構造270の上部部分は、参照数字278で表わされるように、通常平面であり、260の微細構造/基材装置の底面表面268と接触する。容器276は連絡路264及び266と水圧で又は空気圧で連通し、それによって、使用するまで276で容器の領域中に流体の薬剤又はその他の活性成分を入れておき、次いで流体の薬剤又は活性成分が連絡路264及び266を介して微細要素32及び122の上面に向かうことができるようにすることが重要である。
図25は、概ね参照数字280で表記されるパッチ又は群列の上のピラミッド形微細要素の変形を図示する。ピラミッド形微細要素の幾つかの縦列が図示され、その際、縦列は284であり、個々のピラミッド形微細要素12から構成される。微細要素のこれらの縦列284はすべて群列又はパッチ280の平面基材282上に築かれる。図25に見ることができるように、個々の縦列284の中で個々の微細要素12の間には実質的な空間は存在しない。
しかしながら、隣接する縦列284と縦列284との間に実質的な空間が存在し、これらの空間は、基材282の平面表面に沿った参照数字286により表記される。これらのピラミッド形微細要素が皮膚を剥離するのに使用される際、皮膚細胞及びその他の異物を蓄積するのは、この空間286である。微細要素群列280の使用に好ましい実施形態では、群列/パッチ280を皮膚の上に置き、線にほぼ沿って前後に動かす。パッチ10と同様に、群列又はパッチ280は、個々の微細要素12の配向性に関してパッチ280の動きの方向には関係なく皮膚細胞を削り、且つ取り除く機能を正確に実行する。言い換えれば、これらの微細要素12は操作において全方向性であり、全方向が好ましく、又はさらに「予め設定される」。
図26は微細要素の類似する配置を図示し、ピラミッド形の細長い微細要素の複数の縦列を含み、その全体としての構造は参照数字290で表記される。基部又は基材292の上面は、細長いピラミッド形微細要素162の複数の縦列を含み、単一の294内には微細要素162のそれぞれの間に実質的な空間は存在しない。
参照数字296で表記される領域にて、初めに比較的空いた平面領域が利用できるように、個々の縦列294は互いから離れて空間を空ける。皮膚を剥離するのに群列/パッチ構造290が用いられる際、これらの空いた領域296は皮膚細胞及び皮膚上のその他の異物を受け取る。群列/パッチ290の使用に好ましい形態では、パッチ290を皮膚上に置き、ほぼ矢印「D」の方向(好ましい、予め設定された方向)にて前後に動かす。
図27は微細要素の群列を図示し、その際、群列は一般に参照数字300により表記される。個々の微細要素302は、基材304上に縦列に配置される。図27で図示されるように、縦列は微細要素の段違いを有することができる。あるいは、いかなる段違いもなく、微細要素302の個々の縦列を互いに同一にすることができる。
図28は個々の微細要素302の1つをさらに詳細に表わす。この微細要素302は、端部壁の310の1つで示されるような曲線のある逆くさび形、又は逆さ円錐形のような形状を有する。端部壁310の曲線の縁部は316で表わされ、曲線の細長い側壁は312で表わされる。逆くさび形形状の上面は314で表わされ、318である底線は、微細要素302が基材304と接する点又は線を図示する。
この逆くさび形形状は、皮膚の剥離に非常に有用であり、線「D」(好ましい、予め設定された方向)にほぼ沿って前後の動きを用いることにより、皮膚から遊離した又は死んだ皮膚細胞及びその他の異物を蓄積することができる。個々の微細要素302の高さ及びそれらの間の空間が、皮膚表面から取り除かれる物質量を決定する。
図29は、基材324に取り付けられる類似の逆くさび形微細要素322の群列320を図示する。図29では、微細要素322はそれぞれ2つの貫通孔326を包含し、一以上の容器から一以上の流体の薬剤又は活性成分を運び、剥離後の皮膚をコンディショニングするように設計される。
図30は1個の逆くさび形微細要素322をさらに詳細に図示する。端部壁330は逆くさび形(又は逆さ円錐形状)の全体的な形状を示し、端部壁330が隣接する細長い側壁332と接合する336にて2つの曲線の縁部を有する。334にて上表面は2つの貫通孔326を有するとして図示されるが、底面の底線338は微細要素322が基材324と接合する線を示す。
この逆くさび形微細要素322は、単一操作で剥離及び少なくとも1つの活性成分の皮膚表面への送達の双方に使用することができる。多数の死んだ又は遊離した皮膚細胞が取り除かれた直後、皮膚をコンディショニングするのにこの活性成分を用いることができる。
逆くさび形微細要素に関する代替的な構造が、図31及び32で図示されている。図31では、微細要素342の群列340が基材344上で表わされている。それぞれの微細要素342は、貫通長穴346を含有し、これは図32の斜視図においてさらに詳細を見ることができる。
図32では、微細要素342は、その端部壁350によって示されるような逆くさび形形状(又は先端で切り取られた逆さ円錐形状)を有することが見られる。端部壁350は、曲線の縁部356によって、隣接する細長い側壁352に接合される。微細要素の上表面は354にて見られるが、底面の底線358は、微細要素342と基材344との間の接合を図示する。
貫通長穴346は、少なくとも1つの活性成分を皮膚に送達するのに用いることができ、それにより群列/パッチ340を単一操作において剥離及び活性成分の送達の双方で使用可能にする。好ましい使用様式では、群列/パッチ340を皮膚上に置き、線「D」(好ましい、予め設定された方向)にほぼ沿って前後方向に動かす。
図33は、立面図における「鋭利」末端部からくさび形微細要素102を図示する。2つの合流する側面110は、基材/基部104の上部から微細要素102の上表面114に垂直に走る116にて比較的鋭利な縁部を形成するように見える。104における基材上表面と側壁112との間の角度「A」が明瞭に見える。図33では、この角度「A」はおよそ90°であり、従って垂直の角度を形成する。
図34は、参照数字402により表記されるくさび形微細要素の代替的な形状を示す。このくさび形微細要素は、その細長い側壁が基材に対して垂直に形成されないことを除いて、上から見てくさび形微細要素102に類似する外観を有する。
図34では、基材404は、90°より大きい角度「A」によって微細要素の側面(即ち、壁412)に沿って伸びる外壁に接合する。その相補的な角度は「B」で図示される。角度Bは、図34では45°〜60°の間であるが、当然、皮膚の剥離をうまく行ういかなる角度であることもできる。
合流する前壁は410で図示され、416にて比較的鋭利な縁部に沿って合流する。微細要素402のこの垂直ではない壁形状は、製造に関して及び構造の全体的強度に関して幾つかの利点を有し得る。
図35は、逆くさび形の又は先端で切り取った逆さ円錐形の微細要素302の末端図を図示する。見るとおり、側壁316はくぼんだ形で明瞭に曲線である。これは、微細要素422がまっすぐな側壁436を有する図36に図示される構造と対照的である。図35における上面314と比べると、類似する上表面434が存在する。末端表面430の全体的な形状は、末端表面310のそれにかなり類似しているが、当然、図36における形状は、先端で切り取られた円錐形の形状である。基部/基材は424にて示される。
図37は、参照数字100で表記される微細構造装置を組成する、基材104上のくさび形微細要素102の群列を図示する。微細構造装置100は、不織布の裏打ち502に積層する上層を具備し、それは好ましくは実質的に柔軟であるように十分薄い。この全体的な構造は図37における参照数字500によって概ね表記される。
複数の微細要素102を含有する上層100は、基材及び微細要素の材料として、例えば、ナイロン、又はポリカーバイド物質、又はPMMAのようなある種の成形可能なプラスチックを有することができる(及びこれらの材料はいかなる微細要素の形状と用いてもよい)。底面又は裏打ち材502は、好ましくは、柔らかい質感を示す実質的に柔軟な材料である。通常、不織布材は、布の印象を与えるので、所望の柔らかい質感を提供することができる。
不織布の裏打ち材502は、例えば化学糊又は加熱活性化接着剤の使用によって、微細要素の層100に積層することができる。図37では、不織布の裏打ちは長さと幅において微細要素層100よりも幾分大きいのでそれが縁部に沿って見える。
図38は、類似の積層した構造を図示するが、微細要素102は細片512として形成され、その際、微細要素の横列を含有するかかる細片が幾つか存在する。図38において、不織布の裏打ち材は、上縁部及び下縁部に沿って、又は514にて細片の間で見ることができる。全体的な構造は参照数字510によって概ね表記される。
図39では、微細要素102は、基材104の上にあるとして上面に見られる。基材の底部分は、不織布の裏打ち材502に永続的に貼り付けられており、従って500にて総括的構造となる。
上で議論したように、基材104への不織布の裏打ち材502の固定は、積層で用いられたある種の接着剤によって、又はおそらく音波接着法の使用によることができる。あるいは、一緒に押し出した材料を用いることができる。
図37〜39で表わされるような不織布の裏打ち材を用いることの主な利点の1つは、この不織布材502(又は図38の514)が少なくとも1つの活性成分を含浸させることができ、それによって開いた容積空間を有する実際のチャンバーを作ることなく、効果的に「容器」になることである。これによって、実際の開放チャンバーが構築される必要がないことにより製造手段の工程が省かれるだけでなく、破損問題を呈する可能性がはるかに少ない実質的に柔軟な材料で先の図に見られる「パッチ」の全体的な構造を構成することもできる。
種々の形状の微細要素を不織布の裏打ち材と共に用いることができ、また種々の形状の基材を不織布の裏打ち材に積層することができ、さもなければ貼り付けることができることが理解されるであろう。裏打ち材は含浸されてもされなくてもよいが、すべて本発明の原理から逸脱しないということも理解されるであろう。最後に、図37及び38の502及び514での裏打ちには不織布材の他にその他の好適な材料を用いることができ、すべて本発明の原理から逸脱しないことも理解されるであろう。
本発明と共に使用するもう1つの代替実施形態が図40で図示されており、そこでは、参照数字600で概ね表記される微細構造が、上部斜視図で表わされる。図40から分かるように、微細要素は、非常に密に充填されており、そこでは、以下により詳細に記載されるように、個々の微細要素の底線の間には空間はほとんどないか、又は全くない。
図40の右下隅の微細要素の1つは、参照数字610で表記される。これは、三面ピラミッド形微細要素であり上部点即ち頂点615で接する3つの傾斜壁611、612及び613を有する。これらの傾斜壁611、612及び613のそれぞれは、616、617及び618でそれぞれ底線を有する。図40の陰影部分から、これらの底線は同一の微細構造600上の他のピラミッド形微細要素に直接隣接するか、又はそれと接触していることが分かる。
別のピラミッド形微細要素が、図40の左上隅に図示されており、この要素は、参照数字620で概ね表わされる。これは、もう1つの三面ピラミッド形微細要素であり、625での上部点即ち頂点にて接する3つの傾斜壁621、622及び623を有する。これらの傾斜壁は、626、627及び628でそれぞれ表記される個々の底線を有する。図40において見られるように、これらの底線は、微細構造600上の他の隣接する微細要素に直接隣接するか、又はそれと接触している。
第3のピラミッド形微細要素は、図600の左下隅に表わされ、参照数字630で概ね表記される。微細要素630は、もう1つの三面ピラミッド形微細要素であり、635での上部点即ち頂点にて接する3つの斜側壁631、632及び633を有する。これらの斜側壁のうちの2つは、図40に表わされたそれぞれの底線を有し、それらは、側壁631については底線636、及び側壁633については底線638である。やはり、これらの底線は、他の隣接する微細要素に直接隣接するか、又はそれと接触している。
図40における中央の微細要素は、参照数字640で表わされ、これは、上部点即ち頂点645で接する3つの側壁641、642及び643を有する、もう1つの三面ピラミッド形微細要素である。側壁643は(側壁613、623及び633の傾斜と類似して)非常に急な傾斜を有し、この上部透視図では、側壁643は、実際には直接見えない。しかしながら、それは、図40を参照して上に述べた微細要素の他の側壁と同様に、ほぼ三角形をしている。
微細要素640の側壁641の底線は、隣接する微細要素630の側壁633の底線、即ち底線638と同じであるように設計される。同様に、(微細要素640の)側壁642の底線は、(微細要素610の)側壁611の底線、即ち、参照数字616で表記される底線と同じであるように設計される。これは、非常に緊密に充填されるか、又は密に充填される微細要素について上になした陳述に対応し、従って、実際には隣接する微細要素の底線間には隙間はない。微細要素間に実際に「空間がない」ことは、剥離手順で使用されるための厳格な要件ではないが、図40の微細構造600では、微細要素は本来特定の設計パラメータ内で、できるだけ互いに密に空間を空けている。実際の微細構造600の微細要素の形状及び配向性は、コネチカット州エイボン(Avon,Connecticut)所在のリフレクサイト社(Reflexite Corporation)製の反射性材料に既に使用されている。リフレクサイトは、フレネルレンズ、フレネルプリズム、ビームスプリッタ、プロジェクタレンズ及び微細構造化レンズなどの微細構造化光学構成要素の製造業者である。
微細構造600の多様な角度のピラミッド形微細要素は、皮膚を剥離する目的以上に、光を反射する目的で、リフレクサイトにより製造される。しかしながら、これらの構造は、皮膚剥離手順において非常に良好に作用し、さらに、微細構造600の表面は(表面コーティング又は金属化により)非常に明るいので、リフレクサイトにより製造されるようなこの材料は、どれくらいの剥離が行われたかについての可視的なフィードバックインジケータとして使用できる。これは、皮膚から削られて遊離した皮膚細胞が微細構造600の主要な反射表面を覆い隠すことに繋がるからである。
リフレクサイトは、反射性微細構造600を、硬質基材などの追加により多様な形状で使用できる非常に柔軟なテープ状の材料シートに製造するか、又は、柔軟な材料は、所望であれば皮膚の湾曲面の形状に合致し得るように柔軟な状態で維持されることができる。エイブリーデニソン(Avery Dennison)又は3Mなどの他の製造業者も、類似の非常に反射性の微細構造を製造することを理解すべきである。
図41は、図40で表わされるピラミッド形微細構造のうちの2つを図示する。図41では、微細構造610及び640を図示しており、そこでは、それぞれ個々の側壁612及び641が見られる。それらの各底線は、617及び638で示され、これは、これらの側壁が基材605から延びるところである。2つの他の側壁、即ち共通の底線616で接合する側壁611及び642の縁部は、図41ではほとんど見えない。上述のように、側壁611及び642が接合する場所は、隔たりも空間もないことが好ましく、これは、共通の底線616によって図示される。しかしながら、ある一定量の隔たりが望ましい場合、ピラミッド形微細要素610及び640は、当然、基材605に沿って幾らか離れて空間を空けることができる。
側壁611及び612は、615で頂点即ち上部点に達し、同様に、側壁641及び642は、645で頂点即ち上部点に達する。他の介在する微細要素は、おそらく図41に見られる視野の一部をブロックするが、これは、明確にする目的のためにこの形式にて図示される一部断面図であることが理解されるであろう。
本発明の代表的な実施形態において、微細構造600は、比較的薄い平面構造として始まるプラスチックフィルムから作られ、微細要素は、連続的なエンボス加工操作により作られてもよい。代替実施形態において、微細構造600は、プラスチック射出成形などの成形操作により製作される。
代替的な微細構造が図42に図示されており、この構造は、参照数字650で概ね表記される。微細構造650には、2つの部分的にピラミッド形の微細要素660及び670があり、これらは、図41で見られるような微細要素610及び640と比べると、その下側部分に非常に類似した配向性及び形状を有する。しかしながら、図42では、微細要素660及び670は、上部点即ち頂点までずっと延びているのではなく、その代わりに、幾らか先端で切り取られた形であり、従って、(微細要素660及び670それぞれについて)665及び675で上面を維持する。
微細要素660は、ほぼ台形形状を有する側壁662を呈するが、上面665は、必ずしも、図42の線分667で見られる底線と完全に平行である必要はない。第2側壁661が図42に図示されており、それは、縁部664で上面665と接するが、もう1つの側壁(図42では図示せず)は、側壁661と662との間で接合する。見えない側壁と側壁662との間の上縁部は、鋭利な縁部であるとして664で示されている。
微細要素670はまた、幾らか台形の形をした側壁を有し、この側壁は、図42に見ることができ、参照番号671で表記される。この側壁は、678の底線から延び、そこで、その側壁は基材655と接合し、上表面675まで上方に延びる。側壁671は、完全な台形であることを必要とせず、上面675は、底線678に対して完全に平行である必要はない。第2側壁は672で示され、この側壁は、縁部674で上面675と接する。図42では見えない第3側壁は、側壁671から側壁672まで延び、それは、上表面675と共に縁部674を形成する。
縁部664及び674は、微細構造650が皮膚の表面に対して擦られるときに皮膚を剥離するのに十分なほど鋭利であるように設計される。これらの縁部の半径は、微細製作技法を用いて綿密に調整され得る。図41の場合と同じように、他の微細要素も基材655上に置かれるが、明確にする目的のために図42では見られない。
側壁661及び672は、基材655の上表面で、又はその近くで共通の底線666と接するように設計される。微細要素が基材655上に極めて密に充填される状況において、おそらくはその外側縁部に沿ったところ以外では、微細構造650上のどこからも基材655の上面を実際に見ることはできない。言い換えれば、660及び670などの微細構造は、所望であれば基材655「にて」、又は基材655の直ぐ上で、常に共通の底線に沿って接触する。それにもかかわらず、例えば側壁661と672との間の領域のような位置に、剥離手順中に皮膚細胞を蓄積する空の空間がある。
あるいは、微細構造660及び670は、所望であれば、幾らか離れて空間を空けることができ、この場合、それらの側壁661及び672は、必ずしも共通の底線にて接触する必要はないが、その代わりに、基材655の上表面に沿ってそれらの個々の底線間に少量の空間がある。
図42の構造は、従来技術には見い出されないが、本発明の一部である。この構造は、例えばリフレクサイト社又は3Mなどの製造業者により作られる光学リフレクターで望ましい同一の非常に反射性の表面を付与しない。微細構造650の場合、表面は金属化されるか、又は別の方法でコーティングされ得るが、光学反射性が微細構造自体により達成されるべき主要な特色又は特性であるとすると、かかる表面はやはり所望の純粋な光学反射性を付与しない。しかしながら、剥離目的では、微細構造650は、容易に製造され、皮膚細胞を取り除くための鋭利な縁部を提供し、皮膚細胞が皮膚から削られて遊離した後それらを回収する空間を提供し、さらに、本発明に関連する他の微細構造を参照して先に述べたように、可視的なフィードバック表示が可能とするような高い量の反射性を付与するのに完全に適している。
本発明の代表的な実施形態において、微細構造650は、比較的薄い平面構造として始まるプラスチックフィルムから作られ、微細要素は、連続的なエンボス加工操作により作られてもよい。代替実施形態において、微細構造650は、プラスチック射出成形などの成形操作により製作される。
微細構造600又は650を製造するための連続的なエンボス加工手順では、多種の材料を使用することができる。用語「エンボス加工する」又は「エンボス加工」は、本明細書で使用するとき、プレス操作、又は、それにより熱を印加するか、若しくは印加しないで、材料が圧力下で圧搾されるいかなる種類の製作工程をも包含することが理解されるであろう。また、構造が形成された後、所望であれば、微細構造600又は650全体の上面は、別の加工工程で金属化され得ることが理解されるであろう。さらに、微細構造600又は650は、はるかに大きく且つ追加の要素を有する製品又は「組立体」において使用され得ることが理解されるであろう。
かなり高い延性特性を有する材料を、成形操作を使用せずに、図示された形状にプレスすることが可能である。その状況において、基材の初期の厚さは、プレス操作が行われた後の最終的な厚さよりも幾らか大きい寸法として始まり得る。初期形状を作るのにいかなる材料が使用されても、上面は、上述のように、反射性の制御を提供すべく金属化され、それにより剥離の程度についての可視的なフィードバックを消費者(ユーザー)に提供し得るか、又は、所望であれば、その上面は、摩擦を調整する(又は変更する)ために別の物質若しくは化合物でコーティングされ、それによりフィルム及び/又は肌触りをカスタマイズし得ることが理解されるであろう。さらに、金属化(又は他のコーティング物質)は、本明細書に記載のあらゆる構造に適用可能であることが理解されるであろう。さらに、基材が透明な材料から作られる場合、金属化を微細構造の反対(即ち裏)面に沈積でき、それでも尚、同じ可視的なフィードバック効果を達成することが理解されるであろう。
微細要素の配向性により、ユーザーは全方向的な様式で微細構造600又は650を使用することができる。所望であれば、これらの微細構造の角度をなす配向性は、方向に関して評価することができる。即ち、微細要素の中には、基材よりも長さ(又は高さ)が大きいものもあり得、従って、これらの微細構造は、方向の関数として、異なる度合いの平滑性、即ち「感触」を提供し得る。
図40〜図42のすべての微細構造の微細要素の形状、大きさ及び正確な配置は、本発明の原理を逸脱することなく、かなり変更することができることが理解されるであろう。当然、実質的に鋭利な先端を持つ、図40〜図41の形状以外の他の形状を使用することができ、やはりうまく皮膚を剥離するであろう。さらに、皮膚を剥離するように使用されるときにユーザーの皮膚刺激を低下させることが望まれる場合、当然、実質的に鋭利な先端を持たない図42の形状以外の他の形状を使用することができる。
微細構造600又は650の図に、図示される開口はないので、これらの微細構造は、一般に剥離手順には使用可能であるが、容器から皮膚活性化合物を塗布するのには使用できない。しかしながら、ある種の流体物質が、まず皮膚の表面に塗布され、その後、それが所望の結果である場合には、剥離及び皮膚活性化合物の「圧入」の双方を行うべく、微細構造600又は650が皮膚の同領域に対して擦られる。
微細構造600及び650の頂点及び縁部の半径は、剥離される皮膚の量及び種類を制御することができ、それ故、この半径は、所望の利益の関数として最適化され得る。一般に、これら微細構造の形状は、皮膚細胞の剥離に非常に適しており、また、産毛を除去することもできる(以下参照)。個々の微細要素(例えば、微細要素610、620、630、640、660又は670)の最大の高さが100〜200ミクロン以下である場合、おそらくは、角質層を完全に貫くことはない。微細要素の高さは、特定の皮膚の種類若しくは厚さ、又は特定の皮膚コンディショニング用途に合うよう調整できる。
図40〜図42の微細構造によって取り除かれる皮膚細胞に加えて、所望であれば、同時に産毛を取り除くことができる。産毛の直径はおよそ10ミクロンと非常に小さく、従って、極めて見えづらい。典型的には、産毛は、化粧を皮膚に施した後にのみ見えるようになる。本発明の微細要素は、上述の剥離手順の1つの間に産毛を切断するのに十分な程小さく作ることができる。これは、一回の剥離手順で皮膚を清浄するだけでなく、産毛も除去するという点において、特に顔の両側に産毛が生えがちな老年女性にとって非常に有用であり得る。例えば、金属化された微細構造をこの目的のために使用すると、可視的なフィードバックは、皮膚細胞及び産毛の双方が除去されたという表示を与える。
上述のように、図1〜図42の微細構造の一部又はすべては、所望であれば、非常に柔軟であるような材料及び厚さで作ることができる。かかる構成において、「どのように」皮膚に適用され得るかに関して、微細構造は、一種の「サンドペーパー」として使用され得るが、当然、微細要素の形状及び大きさは、砂の粒とはかなり異なる。本発明の微細構造の柔軟性は、通常のサンドペーパーの柔軟性よりもはるかに大きいものであり得、それにより、ユーザーは、非常にきつい半径、即ち、内又は外半径構成を有する皮膚上の場所に微細構造を合わせることができる。かかる柔軟な微細構造は、別の方法で金属化され、それにより、先の段落で述べた可視的なフィードバックをユーザーに与えることができることが理解されるであろう。
本発明の原理を逸脱することなく、図40〜図42に表わされる微細構造に、裏打ち材を容易に追加できることが理解されるであろう。例えば、図38〜図39に表わされる構造は、図40〜図42に図示される微細要素を用いて作られ得る。より具体的には、図38の514(即ち、細片512の間)で見られる不織布裏打ち材は、図41の610及び640などのピラミッド形微細要素、又は図42の660及び670などの先端で切り取られた形の微細要素のいずれかを有する微細構造の「細片」と共に使用され得る。
本発明の好適な実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示してきたものである。それは、包括的であることも、まさに開示したその形態に本発明を限定することも意図していない。上記教示を考慮すれば、明らかな改変又は変更が可能である。その実施形態が選定され説明されたのは、本発明の原理及びその実際的用途を最良に図示し、それにより当業者が考えられる特定の用途に適するように様々な実施形態で様々な修正を行って本発明を最良に利用することを可能にするためである。本発明の範囲はここに付随する請求項により定義されることを意図する。
本発明の原理に従って構築される、ピラミッド形状である微細要素の群列の平面図である。 図1のピラミッド形微細要素の1つの斜視図である。 基材の中の貫通孔、及び微細要素の側面に沿った流路を追加した、図1に基づいたピラミッド形微細要素の群列である。 図3のピラミッド形微細要素の斜視図である。 本発明の原理に従って構築される、全体的に立方体の長方形形状を有する微細要素の群列の平面図である。 図5の立方体の長方形形状の微細要素の1つの斜視図である。 基材に貫通孔を追加した、図5の立方体の長方形形状の微細要素の群列の平面図である。 図7の立方体の長方形形状の微細要素の1つの斜視図である。 本発明の原理に従って構築される、くさび形微細要素の群列の平面図である。 図9のくさび形微細要素の1つの斜視図である。 微細要素を通り、また基材を通って、又はその中に貫通する貫通孔を追加した、図9のくさび形微細要素の群列の平面図である。 図11の貫通孔を有するくさび形微細要素の1つの斜視図である。 貫通長穴が微細要素に位置し、基材を通って又はその中に貫通する、図9のくさび形微細要素の群列の平面図である。 図13の貫通長穴を有するくさび形微細要素の1つの斜視図である。 本発明の原理に従って構築される、細長い三角形形状を有する微細要素の群列の平面図である。 図15の細長い三角形の微細要素の1つの斜視図である。 基材の貫通孔、及び三角形の微細要素の表面に沿った細長い流路を追加した、図15の細長い三角形の微細要素の群列の平面図である。 図17の細長い三角形の微細要素の1つの斜視図である。 本発明の原理に従って構築される、密に空間を空けた配置でグループ分けされた三角形のくさび形微細要素の群列の平面図である。 図19の密に空間を空けた三角形のくさび形微細要素の1つの斜視図である。 本発明の原理に従って構築される、円錐形をした微細要素の群列の平面図である。 図21の円錐形微細要素の1つの斜視図である。 本発明の原理に従って構築される、1より多くの微細要素形状が単一の基材上に構築される微細要素群列の平面図である。 主要基材の下の容器構造に貫通孔又は連絡路を追加した、図23に見い出されるものに類似する微細要素の群列の、部分的に横断面である立面図である。 本発明の原理に従って構築される、ピラミッド形微細要素の複数の群列の斜視図である。 本発明の原理に従って構築される、細長いピラミッド形微細要素の複数の群列の斜視図である。 本発明の原理に従って構築される、逆くさび形微細要素の群列の平面図である。 図27の逆くさび形微細要素の1つの斜視図である。 基材を通って又はその中に貫通する、微細要素における貫通孔を追加した、図27の逆くさび形微細要素の群列の平面図である。 図29の逆くさび形微細要素の1つの斜視図である。 基材を通って又はその中に貫通する、微細要素における貫通長穴を追加した、図27の逆くさび形微細要素の群列の平面図である。 図31の逆くさび形微細要素の1つの斜視図である。 側壁が基材平面に関して垂直である、図10のくさび形微細要素の、部分的に横断面である立面図である。 側壁が基材平面に関して垂直ではない角度の関係を有する、図10に類似するくさび形微細要素の、部分的に横断面である立面図である。 側壁が曲線である(即ち、へこんだ)、図28の逆くさび形微細要素の側面立面図である。 側壁がまっすぐである(即ち、平らな)、図28に類似する逆くさび形微細要素の側面立面図である。 元々の基材に積層される不織布の裏打ち材を追加した、図10に見られる微細要素群列の平面図である。 不織布の裏打ちに積層される複数の微細要素細片の平面図である。 基材及び不織布の裏打ちのさらに詳細を示す、図10に見られる微細要素群列の、部分的に横断面である立面図である。 ピラミッド形の形状であり、微細構造上に非常に密に充填された密度を呈する従来技術の微細要素群列の主に上から見た斜視図である。 図40の微細構造のピラミッド形微細要素のうちの2つの側面立面図である。 本発明の原理に従って構築された、微細構造上の非常に密に充填された密度を呈するかかる微細要素の群列のうちの、2つの先端で切り取った形又は部分的にピラミッド形の微細要素の側面立面図である。

Claims (9)

  1. 皮膚から細胞を取り除くための方法であって、前記方法が、
    (a)基材及び複数の微細要素を有する微細構造を提供する工程であって、
    ここで、前記微細要素の大部分が、少なくとも1つの予め設定された大きさ及び形状であり、
    ここで、前記微細要素の大部分がそれぞれ、底線を有する少なくとも1つの側壁を呈し、
    ここで、前記少なくとも1つの側壁のそれぞれについて、その底線が隣接する微細要素に直接接触し、そして、前記微細要素の大部分が前記隣接する微細要素の側壁の間に開放領域を形成するように、前記微細要素の大部分が密に充填された構成で配向されている、工程;
    (b)前記微細構造を皮膚上に置き、次いで前記皮膚に対して前記微細構造を擦り、それにより皮膚細胞を削り、且つ皮膚細胞を前記微細要素の大部分の間の開放領域内に蓄積する工程;及び
    (c)前記皮膚から前記微細構造を離し、それにより前記微細構造上に蓄積された前記皮膚細胞の大部分を取り除く工程を含み、
    前記微細要素の大部分が、皮膚の角質層全体を貫通することなく皮膚細胞を削って遊離させることに繋がる長さ及び形状を有することを特徴とする方法。
  2. 前記微細構造が実質的に柔軟であり、皮膚の曲線領域に適合することができる請求項1に記載の方法。
  3. 前記微細要素の大部分が少なくとも1つの実質的に鋭利な縁部を呈し、多くの別個の圧力焦点を実質的に皮膚上に作らない請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記微細要素の大部分が少なくとも3つの前記側壁を呈し、前記微細要素の大部分のうちの第1の微細要素の前記側壁のうちの1つの最下部分が、前記微細要素の大部分の隣接した第2の微細要素の前記側壁のうちの1つの最下部分に実質的に接する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記微細要素の大部分が、三面角錐台を形成する3つの前記側壁を呈し、ここで、3つの前記側壁の最下部分が最小の距離で互いから離れて空間を空け、3つの前記側壁の最上部分がより大きな距離で互いから離れて空間を空け、さらに、前記少なくとも1つの実質的に鋭利な縁部で3つの前記側壁の最上部分と接触する上面をさらに具備する請求項3に記載の方法。
  6. 基材及び前記基材の第1表面に貼り付けられた複数の微細要素を具備する微細構造装置であって、
    ここで、前記複数の微細要素が、前記微細構造装置が皮膚上に置かれ、少なくとも1つの方向へ移動するときに、前記皮膚から皮膚細胞を削るのに使用される、予め設定された大きさ及び形状であり;
    前記予め設定された大きさ及び形状が、前記微細要素の遠位末端に少なくとも1つの実質的に鋭利な縁部を含み、前記予め設定された大きさ及び形状が、前記微細要素が多くの別個の圧力焦点を前記皮膚上に実質的に作らないような特性を有し;
    前記複数の微細要素が、それぞれ、底線を有する少なくとも1つの側壁を有し、前記側壁は前記基材の前記第1表面の上に延び;
    ここで、前記少なくとも1つの側壁のそれぞれについて、その底線が隣接する微細要素に直接接触するように、前記複数の微細要素が密に充填された構成で配向され、ここで、前記微細要素が、皮膚の角質層全体を貫通することなく皮膚細胞を削って遊離させることに繋がる長さ及び形状を有し、
    前記微細構造が実質的に柔軟であり、皮膚の曲線領域に適合することができる、
    ことを特徴とする微細構造装置。
  7. 前記複数の微細要素の形状が、前記遠位末端の表面は実質的に硬いが、実質的に鋭利な先端を形成しない部分的ピラミッドを含む請求項6に記載の微細構造装置。
  8. 前記複数の微細要素が、三面角錐台を形成する3つの前記側壁を呈し、ここで、3つの前記側壁の最下部分が最小の距離で互いから離れて空間を空け、3つの前記側壁の最上部分がより大きな距離で互いから離れて空間を空け、さらに、前記少なくとも1つの実質的に鋭利な縁部で3つの前記側壁の最上部分と接触する上面を前記遠位末端にさらに具備する請求項6に記載の微細構造装置。
  9. 前記微細構造が、前記微細要素の摩擦特性を変更するようにコーティングされる請求項6から8のいずれかに記載の微細構造装置。
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