JP4391101B2 - 連続めっき装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続めっき装置に係り、特に、無電解Niめっき、電解Zn−Niめっき等の異なる種類のめっき工程ラインに製品を投入して連続して大量に効率良くめっき処理を行えるようにした連続めっき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属製品の表面処理技術にうち、めっき処理の工程のラインでは、酸洗槽、水洗槽、めっき槽、クロメート槽などの様々な設備が並んでラインを構成している。金属製品の大規模な量産ラインでは、1時間あたりに数百個の処理能力を持つものがあり、工程の自動化が進んでいる。
【0003】
従来のめっき処理の工程ラインの場合、多様な形状や大きさをもった多種類の製品に対応すべく汎用性を重視したライン構成が採られているのが一般的である。
【0004】
また、めっき処理の工程ラインの処理能力を増大させるために、多数個取りのハンガー(治具)や籠が用いられている。一つのハンガーや籠に多数の製品を取り付け、このハンガー単位でライン上を搬送したり、めっき槽のめっき浴に浸漬したりというような操作を行っている。このようなハンガーや籠を用いたキャリア搬送方式は、多数の製品を一度に処理できる上に、自動化になじみ易いという長所がある。
【0005】
従来のめっき処理の工程ラインでは、無電解めっきの工程のラインと、電解めっきの工程のラインは、通常、分離している不連続のラインを構成している。これは、無電解めっきの工程では製品を籠に入れてめっき浴に浸漬し、電解めっきの工程では、製品の一つ一つに通電する必要上、そのような構造のハンガーに引っ掛けてめっき浴に浸漬するというように、無電解めっき工程と電解めっき工程とでは、搬送するキャリアを使い分けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、無電解めっきを施してから、さらに重ねて電解めっきを施すような製品の場合、籠から取り出した製品を電解めっきの工程に搬入する前にハンガーに取り付けるという段取りが不可欠になる。従来は、各めっき槽に人員を配置し、これらの作業を専ら手作業に頼っているのが実状であり、自動化する上での障害になっている。
【0007】
また、製品を籠から取り出したり、ハンガーに付け替えするときに、形成したばかりのめっき被膜に傷が付けがつくという問題がある。
【0008】
従来のキャリア搬送方式を採用しためっき処理の工程ラインの場合、ハンガーに引っ掛けるなどして製品を取り付けてある位置によって、めっき槽のめっき浴中のイオン濃度、温度、電極に対する距離、姿勢などの電解条件が微妙に異なっているため、同一ハンガーを用いた製品の中であっても、めっき膜厚にばらつきが生じたり、被膜の色が変化したりするという問題が指摘されている。
【0009】
さらには、従来のめっき工程ラインは、様々な製品に対応できるように、汎用性に重点を置く結果、製品の形状によっては、精密なめっき処理を行えない場合がある。例えば、容器状の細長い製品のような場合、製品をめっき浴に浸漬すると、ハンガーに引っ掛かっている製品の姿勢によっては内部にエアポケットができ、そのエアポケットにエアに残留することがあり、めっきの品位を低下させることがある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、無電解めっきの工程と電解めっきの工程とを自動化したライン上で連続して実施することができ、処理能力の向上と省力化を達成できるようにした連続めっき装置を提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、すべての製品を同一条件でめっき処理を自動化して行えるようにした連続めっき装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、発明は、被めっき物を洗浄する洗浄槽、複数のめっき槽等からなる表面処理槽と、めっき処理の終了した製品を乾燥する乾燥装置とからめっき工程のラインを構成してなる連続めっき装置において、搬送プレートから吊り下げられ被めっき物を単体単位で保持するハンガーを一列に連ねて構成されるハンガー列と、前記被めっき物を前記それぞれ各表面処理槽に投入しながら前記ハンガー列を前記ラインにそって搬送するハンガー列搬送装置と、無電解めっきを行う無電解めっき槽と、電解めっき槽とを含む複数の表面処理槽から構成される表面処理槽列と、前記各表面処理槽の境界上で垂直に立ち上がったフレームと、前記フレームの上下に取り付けられた一対のスプロケットと、前記一対のスプロケットに巻き掛けられたチェーンと、を有し、前記チェーンで前記ハンガーを吊る搬送プレートを引っ掛け、該搬送プレートとともにハンガーを上流側の槽から下流側の槽へ受渡す渡り搬送装置と、を備えることを特徴とするものである。
【0013】
本発明では、前記ハンガーに、保持した被めっき物を揺動させる揺動機構または姿勢を反転させる反転機構を設けるようにしてもよい。
【0014】
また、本発明の好適な実施形態によれば、前記表面処理槽は、無電解めっきを行う無電解めっき槽と、電解めっき槽と、クロメート処理槽とからなり、前記無電解めっき槽と電解めっき槽は、それぞれU字形に曲がるUターン部を有し、該Uターン部にはハンガー列の搬送方向を反転させる方向反転機構が配設される。
【0015】
また、本発明は、フューエルデリバリパイプを被めっき物として洗浄する洗浄槽、複数の無電解Niめっき槽、電解Ni−Znめっき槽等からなる表面処理槽と、めっき処理の終了したフューエルデリバリパイプを乾燥する乾燥装置とからめっき工程のラインを構成してなる連続めっき装置において、搬送プレートから吊り下げられ前記フューエルデリバリパイプを単体単位で保持するハンガーを一列に連ねて構成されるハンガー列と、前記フューエルデリバリパイプを前記それぞれ各表面処理槽に投入しながら前記ハンガー列を前記ラインにそって搬送するハンガー列搬送装置と、前記各表面処理槽の境界上で垂直に立ち上がったフレームと、前記フレームの上下に取り付けられた一対のスプロケットと、前記一対のスプロケットに巻き掛けられたチェーンと、を有し、前記チェーンで前記ハンガーを吊る搬送プレートを引っ掛け、該搬送プレートとともにハンガーを上流側の槽から下流側の槽へ受渡す渡り搬送装置と、を備えることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による連続めっき装置の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態による連続めっき装置のライン構成を示す配置図である。
【0017】
この図1において、参照符号10はめっき工程ラインの始点を示し、参照符号12はめっき工程ラインの終点を示す。このめっき工程ラインでは、被めっき物に無電解Niめっき処理を行うための第1の無電解Niめっき槽14と、被めっき物に電解Zn−Niめっき処理を行うための電解Zn−Niめっき槽16が配置されている。
【0018】
始点10から無電解Niめっき槽14までは、被めっき物を洗浄する工程のラインが構成されている。すなわち、始点10から投入された被めっき物は、順次、酸洗槽17、水洗槽18、脱脂槽20、電解脱脂槽21、コケイ酸槽22、酸洗槽23、水洗槽24に送られ、その間に被めっき物の表面は洗浄される。洗浄の終了した被めっき物は、水洗槽24の下流に配置された無電解Niめっき槽14に投入され、Niめっき浴中に浸漬された状態で下流に向かって移動する。
【0019】
無電解Niめっき槽14から取り出された被めっき物は、水洗槽25、酸洗槽26、水洗槽27に送って洗浄してから電解Zn−Niめっき槽16に投入される。
【0020】
電解Zn−Niめっき槽16の下流には、水洗槽28が配置され、さらに、6価クロメート処理槽29が配置されている。クロメート処理された被めっき物は、水洗槽30に送って洗浄してから、乾燥炉31に投入される。乾燥炉31の出口は、一連の工程が終了する終点12である。始点10と終点12との間は、めっき処理の終了した製品を集積し、また、これからめっき処理を行う被めっき物を集積しておく集積エリア32になっている。なお、この実施形態では、無電解Niめっき槽14は、槽が2列に並行して延びる構造であり、一端側では投入口と取出口が隣合っており、他端側はUターン部14aになっている。同様に、電解Zn−Niめっき槽16には、2列に槽が並行して延びUターン部16aを持つ構造のものが配置されている。
【0021】
以上のようなめっき工程ラインでは、後述するように被めっき物を保持するハンガーを一列に連ねたハンガー列が搬送ラインを構成し、このハンガー列はめっき工程ラインに沿って閉じたループを形成して循環するようになっている。したがって、終点12と始点10とは、被めっき物をラインに沿って搬送する搬送ラインで接続されている。
【0022】
図2は、被めっき物100を保持する治具として用いるハンガーを示す。参照符号40は、ハンガーの1ユニットを示す。このハンガー40は、棹部41を含む。この棹部41の下端部には治具板42が回転自在に連結されている。この治具板42には、被めっき物100を引っ掛けるための鉤部43が取り付けられている。一つのハンガー40には、原則として、一つの被めっき物100が取り付けられる。この実施形態では、被めっき物100として、自動車のエンジンの燃料供給系に使用されるフューエルデリバリパイプを想定している。フューエルデリバリパイプはそのブラケットにあるボルト穴を利用して鉤部43に引っ掛けられるようになっている。
【0023】
棹部41の上部には、レバー44が設けられている。このレバー44は、駆動ユニット45によって駆動されて揺動および180度旋回するすることができる。レバー44と治具板42はリンク棒46によって連結され、レバー44が揺動すると治具板42も揺動し、レバー44が旋回すると治具板42も旋回するようになっている。
【0024】
棹部41の上端部は、搬送プレート47にフック49を介して係合し、ハンガー40は全体が搬送プレート47からぶら下がった形になっている。搬送プレート47の上面には給電端子48が突出するように取り付けられ、この給電端子48は棹部41と電気的に接続されている。なお、棹部41、治具板42は導電性の材料が用いられている。図1に示した電解Zn−Niめっき槽16の上方には、電線51が張り渡されていて、この電解Zn−Niめっき槽16をハンガー40が移動する間は、給電端子48は電線51に摺動しながら給電されるようになっている。
【0025】
ハンガー40の搬送プレート47は、工程ラインに沿って架設されたているチェーンコンベア50に載せられてゆっくりと移動することができる。図3は、多数のハンガー40が一列に配列して構成されるハンガー列を模式的に示す図である。ハンガー40は、一定の間隔を空けてハンガー列をなしてチェーンコンベア50に載せられて搬送されていく。
【0026】
次に、図4は、上流側の槽から下流側の槽へとハンガー40を受け渡しを行う渡り搬送装置60を示す図である。この渡り搬送装置60は、ライン上で槽と槽の境に配置される。図1に示すように、酸洗槽17と水洗槽18の間、水洗槽18と脱脂槽20の間、…、水洗槽24と無電解Ni槽14の間、…、水洗槽27と電解Zn−Niめっき槽16の間、水洗槽28と6価クロメート処理槽29の間というように、各所に配置されている。
【0027】
図4において、左側の槽が例えば酸洗槽17で、右側の槽が水洗槽18であるとする。酸洗槽17と水洗槽18の境には仕切61があるので、酸洗槽17での処理を終わったハンガー40を水洗槽18に送るためには、仕切61を越すようにして水洗槽18に渡す必要がある。
【0028】
渡り搬送装置60は、鉛直に立ち上がっているフレーム63に、一対の下側スプロケット62、62と、一対の上側スプロケット64、64を取り付けるとともに、これら下側スプロケット62、62、上側スプロケット64、64にチェーン65、65を巻き掛けて構成した立形のチェーンコンベアである。
【0029】
チェーン65には、各ハンガー40の搬送プレート47の左右両側にある図示しない被係合部に係合する係合部が設けられている。水平にチェーンコンベア50に載って運ばれてきた搬送プレート47の被係合部がチェーン65の係合部に引っ掛かることで、搬送プレート47はチェーン65とともに上方に向かって移動する。これによって、ハンガー40は、酸洗槽17から引き揚げられる。ハンガー40はそのまま吊られた状態のまま上側スプロケット64を回り切ったところで、仕切61を乗り越えるので、ハンガー40は下降しながら水洗槽18に渡される。そして、搬送プレート47がチェーンコンベア50に当たると、搬送プレート47の被係合部がチェーン65の係合部から離脱するようになっているので、今度はハンガー40が水洗槽18に漬かったまま搬送プレート47はチェーンコンベア50に載って移動していくことができる。
【0030】
以上の説明は、酸洗槽17と水洗槽18の間でのハンガー40の受け渡し動作についてのものであるが、工程ライン上の各部に設けられている渡り搬送装置60の動作は、基本的に同一である。
【0031】
次に、図5は、図1に示した無電解Niめっき槽14のUターン部14a並びに電解Zn−Niめっき槽16のUターン部16aに配置される方向反転機構を示す図である。
【0032】
工程ラインに沿ってハンガー列を搬送するチェーンコンベア50は、主として直線経路での搬送に用いられている。無電解Niめっき槽14のUターン部14aや、電解Zn−Niめっき槽16のUターン部16aでは、チェーンコンベアに替えて以下のような方向反転機構が用いられている。
【0033】
図5において、無電解Niめっき槽14のUターン部14aには、ハンガー列の搬送プレート47を送るラチェット機構70が配置されている。このラチェット機構70は、搬送プレート47の配列間隔に対応する間隔で爪部72が設けられていて、この爪部72は各搬送プレート47の上面に設けた突起部73a、73bのうち、外側の突起部73aに着脱自在に係合するようになっている。このようなラチェット機構70は、Uターン部14aの近傍において搬送プレート47を折返し点に押し出す動作を実現する。
【0034】
さらに、Uターン部14aの折返し点には、ロータリーアクチュエータ74によって駆動される反転アーム75が配設されており、この反転アーム75は、搬送プレート47の上面の突起部73a、73bに係合してその移動方向を180度反転させるようにして押し出すことができるようになっている。方向の反転した搬送プレート47は、チェーンコンベア50の上に押し出され、以後は、チェーンコンベア50に沿って移動していく。
【0035】
なお、電解Zn−Niめっき槽16のUターン部16aに設けられている方向反転機構も同様に構成されるものであるが、その説明は省略する。
【0036】
本実施形態による連続めっき装置は、以上のように構成されるものであり、次に、その作用並びに効果について説明する。
本実施形態による連続めっき装置では、まず、始点10において、次々と流れてくるハンガー40の治具板42に被めっき物100を引っ掛ければ、被めっき物100を連続して工程ラインに投入することができる。このハンガー40の治具板42に被めっき物100を引っ掛ける作業は、作業員が行うようにしてもよく、また、投入装置のようなもので自動化してもよい。
【0037】
工程ラインに投入された被めっき物100は、順次、酸洗槽17、水洗槽18、脱脂槽20、電解脱脂槽21、コケイ酸槽22、酸洗槽23、水洗槽24で洗浄されてから無電解Niめっき槽14に送られ、ここで表面をNiめっき被膜で覆う処理が行われる。そして、無電解Niめっき槽14から取り出された被めっき物100は、水洗槽25、酸洗槽26、水洗槽27で洗浄されてから電解Zn−Niめっき槽16に送られ、Niめっき被膜の重ねてZn−Niめっき被膜で被覆する処理が行われる。そして、さらに被めっき物100には、その下流の6価クロメート槽29に投入され、クロメート処理が行われる。
【0038】
本実施形態の連続めっき装置によれば、ハンガー40に被めっき物100を引っ掛けて工程ラインに投入すれば、ハンガー列の移動とともに、上流の処理槽から下流の処理槽へと、渡り搬送装置60によりハンガー40が受け渡されて移動しながら、無電解Niめっき工程、電解Zn−Niめっき工程、クロメート処理工程を連続した自動化工程として実現することができる。また、無電解Niめっき槽14、電解Zn−Niめっき槽16を二列の槽が並行に延びるようにして端部にUターン部14a、16aを設け、ここに方向反転機構を配置すれば、設置スペースを採らずにめっき槽の距離を延ばすことができるので、生産効率の向上を図ることができる。
【0039】
しかも、一つのハンガー40には一つの被めっき物100を同じ位置でかつ同じ姿勢で引っ掛けることができるので、無電解Niめっき槽14や電解Zn−Niめっき槽16でめっき浴に被めっき物100を浸漬したときの被めっき物の位置、姿勢等の条件を統一的に同一条件に設定することができる。このように各被めっき物を同一条件の下でめっき浴中に置けるので、すべての被めっき物100を通じて同じ厚さの膜厚に管理することができる。
【0040】
また、ハンガー40に被めっき物100を引っ掛けて工程ラインに投入した後は、従来と異なりハンガー40から被めっき物100を取り外したり、他の治具に付け替えすることがなく、そのままハンガー40ごと搬送されながら無電解Niめっき、電解Zn−Niめっき、クロメート処理などの表面処理を連続して行えるので、形成された被膜に傷がつくような不都合がない。
【0041】
さらに、被めっき物100がフューエルデリバリバイブである場合、このフューエルデリバリパイプは、細長いパイプ状の容器であるからめっき浴に浸漬したときに内部にエアポケットができ、ここにエアが残留することがある。このようなエアの残留をなくするために、図2に示すように、めっき浴中に被めっき物100を浸漬した後で、レバー44を回動させて治具板42を旋回させ、被めっき物100の姿勢を反転させればよい。反転とともに中に溜まったエアが外に出るのでエアポケットができないようにすることができる。
【0042】
なお、図2では、ハンガー40の治具板42を被めっき物100の長手方向と直角な軸回りに旋回させ、被めっき物100であるフューエルデリバリパイプの姿勢を反転させたり、揺動させる例を示したが、図6に示すように、被めっき物100の長手方向と平行な軸回りに旋回させるようにしてもよい。
【0043】
図6において、参照符号80が治具板42の旋回軸で、被めっき物100であるフューエルデリバリパイプはその長手方向が旋回軸80と平行になるように治具板42に取り付けられている。治具板42は、旋回軸80を介して棹部41の先端部に180°旋回可能に取り付けられている。治具板42には、図2に示した駆動ユニット45により駆動されるレバー44と繋がっているケーブル81が止着されている。
【0044】
被めっき物100の形状によっては、図6のように姿勢を反転させた方が、反転とともに中に溜まったエアの排出がし易い製品があるので、その場合には内部でのエアポケットの発生を効率良く防止できる。なお、図2の反転姿勢と図6の反転姿勢の両方をとれるように、両者を組み合わせることも可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、無電解めっきの工程と電解めっきの工程とを自動化したライン上で連続して実施し処理能力の向上と省力化を達成することができるばかりでなく、すべての製品に対して同一条件でめっき処理処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による連続めっき装置の工程ラインを示す配置図。
【図2】本実施形態による連続めっき装置に用いられるハンガーの構成説明図。
【図3】本実施形態による連続めっき装置のハンガー列の説明図。
【図4】本実施形態による連続めっき装置の備える渡り搬送装置の構成説明図。
【図5】めっき槽のUターン部に用いられる方向反転機構部の構成説明図。
【図6】ハンガーの先端で被めっき物を反転させる機構の他の例の説明図。
【符号の説明】
10 始点
12 終点
14 無電解Niめっき槽
16 電解Zn−Niめっき槽
29 6価クロメート処理槽
40 ハンガー
42 治具板
47 搬送プレート
50 チェーンコンベア
60 渡り搬送装置
65 チェーン
Claims (6)
- 被めっき物を洗浄する洗浄槽、複数のめっき槽等からなる表面処理槽と、めっき処理の終了した製品を乾燥する乾燥装置とからめっき工程のラインを構成してなる連続めっき装置において、
搬送プレートから吊り下げられ被めっき物を単体単位で保持するハンガーを一列に連ねて構成されるハンガー列と、
前記被めっき物を前記それぞれ各表面処理槽に投入しながら前記ハンガー列を前記ラインにそって搬送するハンガー列搬送装置と、
無電解めっきを行う無電解めっき槽と、電解めっき槽とを含む複数の表面処理槽から構成される表面処理槽列と、
前記各表面処理槽の境界上で垂直に立ち上がったフレームと、前記フレームの上下に取り付けられた一対のスプロケットと、前記一対のスプロケットに巻き掛けられたチェーンと、を有し、前記チェーンで前記ハンガーを吊る搬送プレートを引っ掛け、該搬送プレートとともにハンガーを上流側の槽から下流側の槽へ受渡す渡り搬送装置と、
を備えることを特徴とする連続めっき装置。 - 前記ハンガーは、被めっき物を保持したまま揺動させる揺動機構または姿勢を反転させる反転機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の連続めっき装置。
- 前記表面処理槽列は、さらにクロメート処理槽を有することを特徴とする請求項1に記載の連続めっき装置。
- 前記無電解めっき槽と電解めっき槽は、それぞれU字形に曲がるUターン部を有し、該Uターン部にはハンガー列の搬送方向を反転させる方向反転機構を配設したことを特徴とする請求項3に記載の連続めっき装置。
- 前記ハンガー列搬送装置は、前記ハンガーを吊持する搬送プレートを搬送するチェーンコンベアからなることを特徴とする請求項1に記載の連続めっき装置
- フューエルデリバリパイプを被めっき物として洗浄する洗浄槽、複数の無電解Niめっき槽、電解Ni−Znめっき槽等からなる表面処理槽と、めっき処理の終了したフューエルデリバリパイプを乾燥する乾燥装置とからめっき工程のラインを構成してなる連続めっき装置において、
搬送プレートから吊り下げられ前記フューエルデリバリパイプを単体単位で保持するハンガーを一列に連ねて構成されるハンガー列と、
前記フューエルデリバリパイプを前記それぞれ各表面処理槽に投入しながら前記ハンガー列を前記ラインにそって搬送するハンガー列搬送装置と、
前記各表面処理槽の境界上で垂直に立ち上がったフレームと、前記フレームの上下に取り付けられた一対のスプロケットと、前記一対のスプロケットに巻き掛けられたチェーンと、を有し、前記チェーンで前記ハンガーを吊る搬送プレートを引っ掛け、該搬送プレートとともにハンガーを上流側の槽から下流側の槽へ受渡す渡り搬送装置と、
を備えることを特徴とする連続めっき装置。
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