JP4390322B2 - ハニカムパネル構造体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハニカムパネル構造体に係り、特に、種々の部材を取付けるために使用され貫通孔を有する埋込インサートを備えているハニカムパネル構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
薄板のスキンと軽量のハニカムコアとからなるハニカムパネル構造体は、ある程度の強度を有しながら重量が軽いので、特に全体重量に厳しい制約がある航空機や宇宙航行体などの構造部材として使用されている。このようなハニカムパネル構造体が、例えば人工衛星の推進系構体に使用される場合には、ここに、燃料タンク、トラスといった種々の部材・機器が、直接、あるいはブラケット類を介して取付けられる。ハニカムパネル構造体に他の構成部材・機器あるいはブラケット類を取付ける際には、ハニカムコアの空洞部分に直接ボルト等を通して締付けることは強度的に困難であるため、軽金属等からなるインサートをハニカムパネル本体に埋込み、締付軸力に抗すると共に、荷重を分散支持させることが一般的に行われている。
【0003】
図4・図5は、ハニカムパネル構造体21の一部を、詳細に示す断面図である。図5は、図4におけるB−B線視断面図である(ボルトは省略している)。ハニカムパネル構造体21は、ハニカムパネル本体22と、2つの埋込インサート25・26とを備えて構成されている。ハニカムパネル本体22は、ハニカムコア23と、その上下両面に固定された2枚のスキンプレート24・24とから形成されている。また、埋込インサート25・26は、ハニカムコア23に、樹脂27・28を介して固定されている。これら2つの埋込インサート25・26は、近接配置となっている。ここでいう「近接」とは、埋込インサート間に、ハニカムコアが数列含まれる状態である。この例では、埋込インサート25・26を固定している樹脂27・28の間に、3列のハニカムコア23aが存在する。
【0004】
埋込インサート25には、他の構成部材・機器あるいはブラケット類などの被締結部材7が、ボルト9aとナット9bとの螺合によって固定されている。同様に埋込インサート26には、被締結部材8が、ボルト10aとナット10bとの螺合によって固定されている。従来、このような構造においては、埋込インサート25・26それぞれが、貫通孔25a・26aを1つだけ備え、これにより1つの支持点を形成しているのが一般的である。
【0005】
こうしてハニカムパネル本体22に取付けられた2つの埋込インサート25・26に、被締結部材7・8から、ハニカムパネル本体22の面直方向に荷重が入力される形態を考えると、大きく分けて次の2通りがある。1つの形態は、被締結部材7から荷重F1が、被締結部材8から同方向の荷重F2が入力される形態、他の形態は、被締結部材7から荷重F1が、被締結部材8から逆方向の荷重F3が入力される形態である。前者を「同相入力形態」、後者を「逆相入力形態」と呼ぶことにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、埋込インサート25・26が支持点ごとに設けられ、独立している構造において、特に逆相入力形態、すなわち、埋込インサート25・26間のハニカムコア23aにせん断力が作用する入力形態では、ハニカムコア23aが変形破損してしまうという問題があった。これは、ハニカムコアが一般的に、局所的なせん断力に弱いという性質を有するためである。せん断力によるハニカムコアの変形は、本例のように、埋込インサートが近接している場合に顕著である。その理由は、十数列あるいはそれ以上、埋込インサート間の距離が離れていると、たとえ逆相入力形態であっても、多数のハニカムでせん断力を分担することができるからである。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、従来の複数の埋込インサートと同じ位置に支持点を有しながら、より大きな荷重まで支持することのできるハニカムパネル構造体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明によるハニカムパネル構造体は、ハニカムパネル本体と、このハニカムパネル本体内に設けられた埋込インサートとを備えてなり、前記埋込インサートは、複数の貫通孔を有すると共に、これら各貫通孔の形成された孔形成部が互いに剛構造をもって連結され、前記貫通孔の孔軸を前記ハニカムパネル本体の両面間方向に向けて配置されていることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、逆相入力の際に、従来ハニカム自体が支持していたせん断力を、埋込インサートが受持つことになる上、埋込インサートからハニカムパネル本体に伝えられる荷重も、埋込インサートが独立している場合より分散されるため、このハニカムパネル構造体は、より大きな荷重まで変形せずに耐えることができるようになる。
【0010】
第2の発明は、第1のハニカムパネル構造体において、前記埋込インサートは、前記各孔形成部を連結する連結部が前記ハニカムパネル本体の表面と面一状態となるように形成されていることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、埋込インサートにおいて、各孔形成部を連結する連結部が、スキンプレートの表面と面一状態となっているので、連結部に凹部が形成されているような埋込インサートや、連結部が例えば棒材で形成されている埋込インサートと比較すると、各孔形成部の結合剛性が高く、埋込インサート自体が堅固である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて、本発明によるハニカムパネル構造体の実施形態について説明する。図1は、一実施形態であるハニカムパネル構造体1の一部を詳細に示す断面図であり、図2は、図1におけるA−A線視断面図である(ボルトは省略している)。本実施形態のハニカムパネル構造体1は、ハニカムパネル本体2と、埋込インサート5とから構成されている。ハニカムパネル本体2は、ハニカムコア3とその上下両面に固定されたスキンプレート4・4とから形成されている。また、埋込インサート5は、ハニカムコア3に埋設固定されている。
【0013】
埋込インサート5は、2つの貫通孔5a・5bが形成された孔形成部5c・5dが、連結部5eによって剛結合された構造となっている。この構成は、一体部材に、2つの貫通孔5a・5bを穿設すると言い換えてもよい。埋込インサート5は、ここではアルミニウム製としている。
【0014】
ハニカムパネル本体2のハニカムコア3は、アルミニウムからなり、ハニカムコア3の上下両面には、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)スキン4・4が取付けられて補強されている。ハニカムパネル本体2への、埋込インサート5の取付けは、まず、ハニカムコア3の一部を欠落させて、埋込インサート5の取付け空間を確保する。ここに埋込インサート5を配置し、下端をフィルム材で塞いだのち、ハニカムコア3と埋込インサート5との間に樹脂6を流し込んで、埋込インサート5を固定する。
【0015】
こうしてハニカムパネル本体2に固定された埋込インサート5に、被締結部材7・8が取付けられる。埋込インサート5と被締結部材7との接続は、比較的短い6角穴付きボルト9aを使用して行われる。ボルト9aは、貫通孔5a内部に配置され、被締結部材7を貫通して、ナット9bと螺合されている。一方、被締結部材8の取付けについても、取付け面が反対になっていること以外は、被締結部材7の場合と同様であり、埋込インサート5と被締結部材8との接続は、ボルト10aとナット10bとの螺合によりなされている。
【0016】
次に、このような埋込インサート5を有するハニカムパネル構造体1の作用について説明する。まず、逆相入力形態について考える。逆相入力形態とは、図1において被締結部材7から荷重F1が、被締結部材8から荷重F3が入力されている状態である。この状態では、被締結部材7と被締結部材8とで挟まれた埋込インサート5の連結部5eにせん断力が作用する。埋込インサート5はアルミニウムで形成され、連結部5eには空洞がないため、この部分の強度は、同じくアルミニウムで形成されているハニカムコア3と比較して格段に向上している。従って、変形せずに支持可能なせん断力も格段に高いものとなっている。
【0017】
一方、被締結部材7から荷重F1が、被締結部材8から荷重F2が入力されている同相入力形態では、荷重F1と荷重F2との大小関係にもよるが、連結部5eへのせん断力よりも、埋込インサート5の外周を固定している樹脂6、およびさらにその外周を支持しているハニカムコア3のせん断強度が問題となる。このような場合、埋込インサート5では、支持点が独立している従来タイプに比べて荷重がより分散するので、ハニカムコア3が変形せずに耐え得る荷重は大きくなる。
【0018】
以上のように、本発明による埋込インサートを備えたハニカムパネル構造体は、逆相入力形態、同相入力形態いずれの場合についても、ハニカムパネル本体が支持し得る荷重が大きくなり、従来問題となっていたハニカムコアの変形を防止することができる。特にその効果は、複数の支持点が近接している場合の逆相入力に対して顕著である。
【0019】
図3は、別の形態の埋込インサート15を有するハニカムパネル構造体11の部分断面図である。この実施形態における埋込インサート15は、埋込インサート5と同様に2つの貫通孔15a・15bを有するものであるが、埋込インサート5と異なる点は、切欠部15f・15fを有する点である。支持すべき荷重に対して強度的に余裕があれば、このように一部を切欠いた形状にして、軽量化を図ることができる。
【0020】
埋込インサートの軽量化の方法としては、上記のように、一体部材で形成する際に、その一部を切欠くようにしてもよいし、あるいは、孔形成部を、別部材で剛結合する方法によって行ってもよい。
【0021】
なお上記説明は、いずれも支持点が2つの場合について行ったが、これらはあくまで例示のためであり、本発明によるハニカムパネル構造体における埋込インサートの支持点数は、2つに限定されるわけではなく、それ以上であっても、同様の作用・効果が得られる。また、いずれの実施形態においても、複数の貫通孔が平行な場合を示したが、これも図示状態に限定されるものではなく、傾きを有する場合でも、同様の作用・効果を期待することができる。さらに、埋込インサートの材料についても、上記説明中ではアルミニウムとしたが、もちろん、これに限定されるわけではなく、各種軽合金等で形成してもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の発明によれば、独立した埋込インサートと同じ位置に支持点を有しながら、より大きな荷重まで支持可能なハニカムパネル構造体を構成することができ、ハニカムコアを補強しなくとも、十分な強度が確保される。
【0023】
また、第2の発明によれば、埋込インサートにおける各孔形成部の結合剛性が高く、埋込インサート自体が堅固であるので、より高い荷重まで、変形無く支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るハニカムパネル構造体の埋込インサート周りを詳細に示す断面図である。
【図2】 図1におけるA−A線視断面図である。
【図3】 本発明に係る他の実施形態の埋込インサート周りを詳細に示す断面図である。
【図4】 従来のハニカムパネル構造体の埋込インサート周りを詳細に示す断面図である。
【図5】 図4におけるB−B線視断面図である。
【符号の説明】
1 ハニカムパネル構造体
2 ハニカムパネル本体
3 ハニカムコア
4 スキンプレート
5 埋込インサート
5a・5b 貫通孔
5c・5d 孔形成部
5e 連結部
6 樹脂
7・8 被締結部材

Claims (2)

  1. ハニカムパネル本体と、このハニカムパネル本体内に設けられた埋込インサートとを備えてなり、
    前記埋込インサートは、複数の貫通孔を有すると共に、これら各貫通孔の形成された孔形成部が取付け面が反対となるように設けられると共に互いに剛構造をもって連結され、前記貫通孔の孔軸を前記ハニカムパネル本体の両面間方向に向けて配置されていることを特徴とするハニカムパネル構造体。
  2. 前記埋込インサートは、前記各孔形成部を連結する連結部が前記ハニカムパネル本体の表面と面一状態となるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のハニカムパネル構造体。
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